JP2001169877A

JP2001169877A - サンプル収納具

Info

Publication number: JP2001169877A
Application number: JP35809499A
Authority: JP
Inventors: Tomohiro Sugimoto; 知博杉本
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1999-12-16
Filing date: 1999-12-16
Publication date: 2001-06-26
Anticipated expiration: 2019-12-16
Also published as: JP3462821B2

Abstract

(57)【要約】【課題】店頭に置く場合は立体となって高い宣伝性を発
揮し、顧客に手渡す際には平たくしてバッグ等に収納し
やすくすることのできる、優れたサンプル収納具を提供
する。【解決手段】一枚の略長方形状の台紙２を所定の形状に
なるよう折り重ねてなるサンプル収納具１であって、上
記台紙２の横長の長方形部分を所定の形状に折り曲げ、
台紙２両端部の係合片３，３’を係合させることによ
り、全体が三角筒状になり、かつサンプル収納部１０が
正面に設けられた態様となり、また、異なる態様とし
て、全体を平たくすることもできるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品等のサンプ
ルを顧客に提供する際に用いられる、サンプル収納具に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、化粧品メーカー等では、新商
品の宣伝や従来商品の販売拡大のために、その商品の中
身をごく少量だけ充填したサンプルを、店頭や街頭で無
料配布している。このサンプルを顧客に対して配布する
場合、そのサンプルに係る商品の内容，使用方法，効
能，宣伝広告等を表示したシート体からなるサンプル収
納具にサンプルを収納して、顧客一人一人に配布するこ
とが多い。

【０００３】このようなサンプル収納具として、例えば
図７に示すようなものが汎用されている。このものは、
シート体１４のシート面に、サンプル１６の角を差し込
むための一対の切り込み部１５，１５’が設けられた構
造になっており、上記切り込み部１５，１５’に、その
角を差し込むことによりサンプル１６が保持されるよう
になっている。

【０００４】このように、通常、サンプル収納具は平た
い形状であるが、これは、平たくすることにより、顧客
がバッグ等に入れて持ち帰る際にもバッグの中で嵩張ら
ず、また、顧客に対して配布する際にも便利だからであ
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに平たいサンプル収納具を店頭に置く場合、多数のサ
ンプル収納具を重ねて箱等に差し込んで保持するか、浅
いトレーやかごにバラバラに入れて保持するかして、顧
客に自由に取らせているため、サンプル収納具自体は何
ら目立たず、宣伝性に欠ける。したがって、このような
サンプル収納具は、店頭に置いた状態では、顧客に対し
て該当商品をアピールする機能を十分に発揮することは
できない。かといって、店頭での宣伝性を高めるため
に、例えばその形状を特徴的な立体形状にすると、顧客
がバッグ等に入れて持ち帰る際に嵩張って具合が悪いと
いう問題がある。

【０００６】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、店頭に置く場合は立体となって高い宣伝性を発
揮し、顧客に手渡す際には平たくしてバッグ等に収納し
やすくすることのできる、優れたサンプル収納具の提供
をその目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、一枚の横長の略長方形状シート体におい
て、その左右両端部のそれぞれに、互いに係合しあう係
合片が設けられているとともに、上記シート体表面を左
右方向にｎ分割（ｎは３以上の整数）する仮想の縦線Ｘ
によって分割された各面のうち、一つの面にサンプル収
納部が形成されており、下記の２通りの態様（Ａ）およ
び（Ｂ）が選択可能になっているサンプル収納具を第１
の要旨とする。（Ａ）上記各縦線Ｘを山折り線として折り曲げ、両端部
の係合片を互いに係合させて全体をｎ角筒状に組み立て
る態様。（Ｂ）上記各縦線Ｘを山折り線として折り畳んで全体を
平たくする態様。

【０００８】また、上記サンプル収納具のなかでも、特
に、上記サンプル収納部が、略長方形状シート体の周縁
部の一個所から延設される延設部を組み立てることによ
り、略長方形状シート体の一つの分割面に部分的に重な
る収納部として形成されているものを第２の要旨とす
る。

【０００９】さらに、上記サンプル収納具のなかでも、
特に、上記サンプル収納部正面にサンプルが見える開口
を有するものを第３の要旨とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。

【００１１】図１は、本発明の一実施の形態を示してい
る。このサンプル収納具１は、新製品である洗顔用石鹸
の宣伝用サンプル１ａを収納するためのもので、一枚の
台紙２を、折り立てて形成されている。なお、上記サン
プル１ａは、新製品である洗顔用石鹸の試供品５０（２
５ｍｍ×２５ｍｍ×５ｍｍ）を、５０ｍｍ×５０ｍｍの
大きさの透明ポリエチレンシート製袋体５１内に、密閉
収納したものである。

【００１２】上記台紙２は、一枚の紙製シート体からな
り、これを展開すると、図２に示すようになっている。
すなわち、台紙２の、横長の長方形部分において、その
左右両端部に、互いに係合しあう係合片３，３’が設け
られているとともに、上記長方形部分を２本の仮想の縦
線Ｘによって左右方向に３等分に分割して得られる各面
２１，２２，２３のうち、中央に位置する面２２の下部
に、延設部４が延設されている。上記延設部４におい
て、その中央面６には開口６ａが設けられ、その左右に
は折り返し部５，５’、下部先端には差し込み部７が設
けられている。なお、４ａは厚み形成部である。

【００１３】また、上記台部２において、２本の縦線Ｘ
で３分割された３つの面２１，２２，２３のうち、向か
って左側の面２１には、「赤い薬用洗顔ソープ」，「洗
顔のたびに肌の透明感が高まるソープです。」といっ
た、該当商品である洗顔用石鹸に関するキャッチコピー
４１がその実物写真４２とともに表示されている。同様
に、中央に位置する面２２には、「メラニンも含まれた
古い角質を洗い落とす。」，「毎日の洗顔で美白ケア」
といったキャッチコピー４３が表示されている。そし
て、上記面２２の中央部付近には、差し込み用の切り込
み８が設けられており、その下に、「肌をクリアに洗い
あげるサンプルのご使用方法。」の見出しとともに、
「１．あらかじめ顔と手をぬらし、サンプルを手のひら
で十分に泡立てます。２．顔全体を泡で包み込むように
やさしく洗います。Ｔゾーンはとくにていねいに。３．
ぬるま湯でよくすすぎます。」といった使用方法の説明
文９が記載されている。また、向かって右側の面２３に
は、「『くすみ、ゴワつき』、寒い季節の肌悩みはソー
プで洗い落としましょう。」といったキャッチコピー４
４が実物写真４５とともに表示されている。そして、上
記台紙２の裏側の面には、そのサンプルに係る商品の内
容，効能，宣伝広告，姉妹品の紹介広告，希望小売価格
等が表示されている。

【００１４】上記台紙２を用い、つぎのようにして図１
に示すサンプル収納具１を形成することができる。ま
ず、図２に示すように、サンプル１ａを鎖線で示すよう
に上記延設部４の上に置き、矢印ｑ方向に左右の折り返
し部５，５’を手前に折り曲げ、ついで中央面６と厚み
形成部４ａを手前に折り曲げ、先端の差し込み部７を矢
印ｒで示すように引き上げて、切り込み８に差し込み、
係止させる。このようにして、上記延設部４を組み立て
ることにより、図３に示すように、内部にサンプル１ａ
を収納したサンプル収納部１０が形成される。なお、上
記サンプル収納部１０正面の上側には、「ぜひサンプル
をお試しください。」といった、サンプルの試用を促す
表示４６がなされており、下側には「ＦＡＩＲＣＲＥＡ
ＳａｖｏｎｄｅＣｌｅａｒ」といった該当する洗
顔用石鹸の商品名の表示４７がなされている。また、中
央の開口６ａからは、なかのサンプル１ａの様子が見え
るようになっている。

【００１５】そして、上記台紙２の横長の長方形部分を
上記仮想の縦線Ｘを山折り線として折り曲げ、左右両端
部の係合片３，３’を係合させることにより、全体を三
角筒状にすることができる（図１参照）。また、上記係
合片３，３’を係合させずに、上記仮想の縦線Ｘを山折
り線として折り畳むことにより、全体を平たい形状にす
ることもできる（図４参照）。

【００１６】上記サンプル収納具１は、例えばつぎのよ
うにして使用することができる。すなわち、まず、化粧
品販売店の店頭において、図１に示すように、三角筒状
に組み立てたサンプル収納具１を陳列する。このとき、
図６に示すように、複数個のサンプル収納具１を隙間な
く置き、かつ上記サンプル収納具１のサンプル収納部１
０が設けられている面以外の面も正面になるよう配置し
各面のデザインを顧客に見せるよう陳列したほうが、よ
り好ましい。そして、それが試供品である旨を、「ご自
由にお持ち帰り下さい。」といった内容が記載された看
板等によって示したり、店員が口頭により示したりする
ことにより、顧客に伝える。また、顧客が、サンプル１
ａを収納した上記サンプル収納具１を受け取る態様とし
ては、このように三角筒状に組み立てられ、陳列された
サンプル収納具１を、顧客が自由に持ち帰るようにして
もよいが、店員がその場でコンパクトに折り畳んで顧客
に受け渡すようにしたほうが、より好ましい。さらに、
はじめからコンパクトに折り畳んで店頭に置いていて
も、まったく折り畳まずに店頭に置いて、それを顧客に
受け渡すようにしてもよい。そして、三角筒状に組み立
てる方法を、店員の口頭あるいは看板等の記載内容によ
って顧客に伝えてもよい。そして、顧客が上記サンプル
収納具１を持ち帰り、顧客自らの手で三角筒状に組み立
てて、部屋等に置くことにより、宣伝効果はさらに向上
する。なお、サンプルを収納した上記サンプル収納具１
は、街頭でランダムに配布したり、ダイレクトメールで
郵送したりすることもできる。

【００１７】このように、上記サンプル収納具1 は、折
り立てて立体形状にした場合、目立ちやすくなるため、
宣伝性が高まり、顧客に対して該当商品をアピールする
機能を十分に発揮することができる。また、上記サンプ
ル収納具1 は、折り畳んで平たくした場合、顧客がバッ
グ等に入れて持ち帰る際にもバッグの中で嵩張らず、ま
た、顧客に対して配布する際にも便利になる。なお、上
記サンプル収納具1 のようにすると、サンプル収納部１
０を展開してその中に収納されているサンプル１ａを取
り出す際、台紙２に記載されている使用方法の説明文９
が現れる（図２参照）ため、顧客がサンプル１ａを試用
しようと上記サンプル収納部１０を展開したとき、その
使用説明文９が顧客の目に止まりやすいため、その適切
な使用方法を顧客に対し効果的に知らせることができ
る。

【００１８】なお、上記の例では、サンプル収納部１０
が、略長方形状シート体の延設部４を組み立てることに
より形成されているが、本発明はこの態様に特に限定す
るものではなく、サンプル収納部を別パーツとして用意
し、後付けしてもよい。また、本発明の変形例として、
例えば、図５に示すように、台紙２’のシート面に、サ
ンプル１６の角を差し込むための切り込み部１３，１
３’を設け、上記切り込み部１３，１３’に、サンプル
１６の角を差し込むことにより保持してサンプル収納部
としてもよい。ただし、先に述べた例のように、サンプ
ル収納部１０を、略長方形状シート体の延設部４の組み
立てによって形成する方が、サンプルの保護が良好にな
されるサンプル収納部１０を簡略的に作製することがで
きるため、好適である。

【００１９】さらに、先に述べた例では、サンプル収納
部１０正面にサンプルが見える開口６ａが設けられてい
るが、上記開口６ａの形成は任意である。ただし、上記
開口６ａを設けることにより、なかのサンプルの色や形
状等の様子を、顧客が確認することができるため、開口
６ａを設けることが好ましい。

【００２０】また、上記サンプル収納具1 を折り畳んで
平たくするとき、上記仮想の縦線Ｘを谷折り線として折
り畳み、サンプル収納部１０を台紙２の横長の長方形部
分によって包むような態様にしてもよい。

【００２１】なお、上記サンプル収納具１において、台
紙２は、略長方形であれば、特に限定するものではな
い。例えば、シート体上部の形状を上記の例のように直
線状にする以外に、略半円弧状にしたり、花びら形にし
たり、適宜の形状にすることができる。

【００２２】また、本発明のサンプル収納具において、
折り立てて起立させる態様時の形状は、三角筒状に限定
するものではなく、ｎ角筒状（ｎは３以上の整数）であ
ればよい。ただし、折り畳んで平たくした態様をとると
きに畳みにくい等の理由により、ｎは３〜５の範囲に設
定することが好ましい。

【００２３】さらに、本発明のサンプル収納具に表示さ
れているキャッチコピー等の印刷部分は、イラストや写
真等、特に限定するものではない。

【００２４】また、本発明のサンプル収納具は、上記の
例のように、洗顔用石鹸のサンプル収納具に利用できる
ほか、化粧料，洗髪料，洗浄剤，健康食品等の各種商品
のサンプル収納具に適用することができる。

【００２５】

【発明の効果】以上のように、本発明のサンプル収納具
は、一枚の横長の略長方形状シート体において、左右両
端部のそれぞれに、互いに係合しあう係合片が設けられ
ているとともに、上記シート体表面を左右方向にｎ分割
（ｎは３以上の整数）する仮想の縦線Ｘによって分割さ
れた各面のうち、一つの面にサンプル収納部が形成され
てなるものであり、折り込み方により、２通りの態様を
択一的にとらせることができる。その一の態様として、
折り立てて立体形状にした場合、目立ちやすくなるた
め、宣伝性が高まり、顧客に対して該当商品をアピール
する機能を十分に発揮することができる。また、他の態
様として、折り畳んで平たくした場合、顧客がバッグ等
に入れて持ち帰る際にもバッグの中で嵩張らない。その
ため、上記サンプル収納具を持ち帰る顧客に負担を生じ
させることがない。また、このようにコンパクトな形状
にすると、顧客に対して配布する際にも便利になる。

【００２６】さらに、上記サンプル収納部が、略長方形
状シート体の周縁部の一個所から延設される延設部を組
み立てることにより、略長方形状シート体の一つの分割
面に部分的に重なる収納部として形成されている場合に
は、サンプル収納具を一体的に形成することができ、か
つサンプルの保護が良好になされるサンプル収納部を簡
略的に作製することができる。

【００２７】また、上記サンプル収納部正面にサンプル
が見える開口を有する場合には、なかのサンプルの色や
形状等の様子を、顧客が確認することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のサンプル収納具の一実施例を示す斜視
図である。

【図２】上記実施例に用いる台紙を展開した状態を示す
説明図である。

【図３】上記実施例の作製過程を示す説明図である。

【図４】上記実施例の他の使用態様を示す説明図であ
る。

【図５】上記実施例の変形例を示す斜視図である。

【図６】上記実施例の陳列態様を示す説明図である。

【図７】従来のサンプル収納具を示す斜視図である。

【符号の説明】

１サンプル収納具２台紙３，３’ 係合片１０サンプル収納部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一枚の横長の略長方形状シート体におい
て、その左右両端部のそれぞれに、互いに係合しあう係
合片が設けられているとともに、上記シート体表面を左
右方向にｎ分割（ｎは３以上の整数）する仮想の縦線Ｘ
によって分割された各面のうち、一つの面にサンプル収
納部が形成されており、下記の２通りの態様（Ａ）およ
び（Ｂ）が選択可能になっていることを特徴とするサン
プル収納具。（Ａ）上記各縦線Ｘを山折り線として折り曲げ、両端部
の係合片を互いに係合させて全体をｎ角筒状に組み立て
る態様。（Ｂ）上記各縦線Ｘを山折り線として折り畳んで全体を
平たくする態様。
【請求項２】上記サンプル収納部が、略長方形状シー
ト体の周縁部の一個所から延設される延設部を組み立て
ることにより、略長方形状シート体の一つの分割面に部
分的に重なる収納部として形成されている請求項１記載
のサンプル収納具。
【請求項３】上記サンプル収納部正面にサンプルが見
える開口を有する請求項２記載のサンプル収納具。