JP2001169138A - ゼロクロス歪みを除去したd級偏向アンプ - Google Patents

ゼロクロス歪みを除去したd級偏向アンプ

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JP2001169138A
JP2001169138A JP35510799A JP35510799A JP2001169138A JP 2001169138 A JP2001169138 A JP 2001169138A JP 35510799 A JP35510799 A JP 35510799A JP 35510799 A JP35510799 A JP 35510799A JP 2001169138 A JP2001169138 A JP 2001169138A
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Masao Ueno
正雄 上野
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワースイッチを交互に行って偏向コイル電
流を生成してもゼロクロス歪みを生じさせないゼロクロ
ス歪みを除去したD級偏向アンプを得る。 【解決手段】 ローサイド側とハイサイド側との制御系
11、12をそれぞれ個別に備えると共に、ローサイ
ド、ハイサイド用のチョークコイルL1、L2を備え
て、ハイサイド側はゼロクロスを通らないプラスの偏向
コイル電流Iaをハイサイド側のチョークコイルに生成
し、かつローサイド側もゼロクロスを通らないマイナス
の偏向コイル電流Ibをローサイド側のチョークコイル
に生成し、これらの偏向コイル電流の合成によって、最
終的にあたかもゼロクロスを通ったような大電流の偏向
コイル電流Isを偏向コイルDYに得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はD級偏向アンプに関
し、特に偏向コイル(水平、垂直)を流れる偏向電流に
おけるゼロロクロス歪みを除去したD級偏向アンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にコンピュータディスプレイ、テレ
ビジョン、カメラモニタ等の表示器は電子ビームを水
平、垂直に偏向させることで1画面の映像を得ている。
このため、偏向コイルに水平、垂直の偏向電流を安定に
供給する垂直偏向回路、水平偏向回路が設けられる。
【0003】このような偏向回路の一種に図10に示す
D級垂直偏向アンプがある。図10は従来のハーフブリ
ッジ出力段構成による典型的なチョピング方式の定電流
アンプ構成としたD級垂直偏向アンプの概略構成図であ
る。
【0004】この定電流アンプは図10に示すように水
平同期周波数fhのN倍のランプ波信号Vfを生成する
ランプ波形発生回路1と、垂直のこぎり波Vinと偏向
コイル電流Isの電流検出抵抗Rsからフィードバック
された電流モニタ信号との差を増幅するエラーアンプ2
と、ランプ波信号Vfとエラーアンプ2からのエラー信
号とを比較してPWMのチョピングデューティの制御信
号を生成するコンパレータ3と、後述するハーフブリッ
ジ構成のパワースイッチ5、6をオンオフさせる制御回
路4とを備えている。この制御回路4は、レベルシフト
とプリドライバ機能とを備え、コンバータ4からの制御
信号に基づいて、パワースイッチ5、6のオンオフを制
御しPWMチョピングをする。
【0005】また、パワースイッチ5とパワースイッチ
6とは直列接続されている。そして、電流回生用ダイオ
ードD1がパワースイッチ5に並列接続され、電流回生
用ダイオードD2がパワースイッチ6に並列接続されて
いる。
【0006】さらに、パワースイッチ5の一方はコンデ
ンサC1及び+Vbbに接続され、パワースイッチ6の
一方はコンデンサC2及びーVbbに接続されている。
【0007】そして、パワースイッチ5、6との共通接
続点は、チョークコイルL1を介して偏向コイルDYに
接続されている。
【0008】この偏向コイルDYとチョークコイルL1
との間にはコンデンサC3が接続され、偏向コイルDY
の一端には電流検出抵抗RsDYが接続されている。こ
の電流検出抵抗RsDYと偏向コイルDYの共通接続点
がエラーアンプ2のマイナス入力に接続されている。
【0009】前述のコンデンサC3、チョークコイルL
1はチョッピングによるリップルのフィルタ(ダンパ
ー)となる。
【0010】このような従来のD級垂直偏向アンプは、
偏向コイルDYを介して流れる偏向コイル電流Isを、
エラーアンプ2にフィードバックして垂直のこぎり波形
Vinとの差を増幅させ、コンパレータがこの差信号と
Vfとの比較で所定のデューティ比の制御信号を生成
し、駆動回路4が制御信号に基づいて、パワースイッチ
5、6をオンオフすることによって一定出力を得る。
【0011】すなわち、±Vbbをハイサイドのパワー
スイッチ5(+Vbbが印加)、ローサイドのパワース
イッチ6(ーVbbの印加)に加えて、1個の制御回路
が一画面毎の垂直偏向の1周期の間に、ハイサイドとロ
ーサイドのパワースイッチのチョッピングデューティを
変化させることによって両極性を有する偏向コイル電流
Isを得ている。このため、図11に示すようにゼロク
ロスを通る偏向コイル電流Isとなっていた。
【0012】このパワースイッチ5(ハイサイド)とパ
ワースイッチ6(ローサイド)の切換時において、両サ
イドのオンタイミングが重なると貫通電流が流れること
になる。このため、パワースイッチ5、6の切換時にお
いてデッドタイム(両サイドのパワースイッチをオフに
させる時間)を設けていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のD級垂直偏向アンプは、1個の制御回路で一画面
の1周期の間にハイサイドと、ローサイドのパワースイ
ッチのチョッピングデューティを変化させて偏向コイル
電流を得るものであるから、その偏向コイル電流はゼロ
クロスを備えることになる。
【0014】このゼロクロスにおいて、チョッピングオ
フのときの回生電流の極性が反転するため、パワースイ
ッチ5,6の切換時のデットタイム期間中の逆起電圧の
極性も反転する。このため、ゼロクロスにおいて、PW
Mのチョッピング出力電圧Voutのデューティに不連
続が発生し、ゼロクロス電流歪みを起こす。
【0015】すなわち、従来のD級垂直アンプの方式で
は、ゼロクロス電流歪みによって、画面の中央部に横縞
が発生し、画面品質を低下させるという課題があった。
【0016】このデッドタイムはパワースイッチを交互
にオンオフする方式では、貫通電流を避けるためにどう
しても必要となるため、ゼロクロス電流歪みを防ぐこと
ができないという課題があった。
【0017】本発明は以上の解題を解決するためになさ
れたもので、パワースイッチをオンオフさせて偏向コイ
ル電流を生成してもゼロクロス電流歪みを生じさせない
D級偏向アンプを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のD級
偏向アンプは、画面を生成するための所定周波数からチ
ョッピング用ランプ信号を生成し、このランプ信号を用
いてPWMチョッピングにより生成したのこぎり状の偏
向電流で外部に接続された偏向コイルを駆動するD級偏
向アンプにおいて、偏向コイルに、正方向のチョッピン
グ電流を流すように偏向コイルに接続された正方向用の
チョークコイルと、正方向用のチョークコイル及び偏向
コイルに一端が共通接続され、偏向コイルに負方向のチ
ョッピング電流を流すように偏向コイルに接続された負
方向用のチョークコイルとを外部に接続する。
【0019】そして、チョッピング電流を生成するため
のランプ信号に同期した正方向用の基準のこぎり波と偏
向コイルを流れる電流のフィードバックとの差を正方向
用の差信号とし、この差信号とランプ波信号Vfとの比
較で、正方向のチョッピング電流をPWM制御する正方
向用の制御手段と、のこぎり波にオフセットを加えてゼ
ロレベルを有しない所定電圧範囲にシフトさせた負方向
用の基準のこぎり波を生成し、負方向用のチョークコイ
ルを流れる電流のフィードバックと負方向用の基準のこ
ぎり波との差を負方向用の差信号とし、この差信号とラ
ンプ波信号Vfとの比較で負方向のチョッピング電流を
PWM制御する負方向用の制御手段とを備えたことを要
旨とする。
【0020】すなわち、偏向コイルに流す偏向電流を、
正方向電流用のチョークコイルと負方向電流用のチョー
クコイルとで分けて、これを合成して偏向コイルに流す
ような駆動系を生成する。
【0021】そして、正方向用の制御手段がこの正方向
用のチョークコイルの電流のフィードバックと正方向用
の基準のこぎり波との差と、ランプ波信号Vfとに基づ
くデューティの制御信号で正方向用のチョークコイルに
正方向のチョッピング電流を流す。
【0022】一方、負方向用の制御手段は、負方向用の
チョークコイルを流れる負方向のチョッピング電流のフ
ィードバックと正方向用の基準のこぎり波をゼロレベル
を有しない電圧レベルにシフトさせた負方向用の基準の
こぎり波との差と、ランプ波信号Vfとに基づくデュー
ティの制御信号で負方向用のチョークコイルに負方向の
チョッピング電流を流す。
【0023】従って、電流ゼロクロスのない正方向電流
のみ流す正方向用チョークコイルと電流ゼロクロスのな
い負方向電流のみを流す負方向用チョークコイルの共通
接続点でこれらの正負のチョッピング電流が合成され
て、電流ゼロクロス歪みのない電流が偏向コイルに流れ
ることになる。
【0024】請求項2は、正方向用の制御手段は、第1
の電源に一方が接続され、他方が前記正方向用のチョー
クコイルの一方に接続された第1のスイッチング素子
と、前記正方向用の基準のこぎり波と前記正方向の電流
フィードバックとの差を増幅し、これを正方向の誤差信
号として送出する第1の差動増幅回路と、前記ランプ信
号と前記第1の差動増幅回路からの正方向用の誤差信号
とを比較し、PWMのチョッピングデューティの第1の
制御信号を送出する第1の比較回路と、前記第1の比較
回路からの第1の出力信号のパルス幅に応じたレベルの
第1の駆動信号を生成して前記第1のスイッチング素子
をオンオフさせる制御回路とを有し、前記負方向用の制
御手段は、前記第1の電源とは異なる極性の第2の電源
に一方が接続され、他方が前記負方向用のチョークコイ
ルの一方に接続された第2のスイッチング素子と、前記
正方向の基準のこぎり波をゼロレベルを有しない電圧レ
ベルにシフトさせ、これを負方向用の基準のこぎり波と
して送出する第1の負方向用基準信号発生回路と、前記
負方向用のチョークコイルを流れる負方向の電流フィー
ドバックと、前記負方向用の基準のこぎり波との差を、
負方向の誤差信号として送出する第2の差動増幅回路
と、前記ランプ信号と前記負方向の誤差信号とを比較
し、PWMのチョッピングデューティの第2の制御信号
を送出する第2の比較回路と、前記第2の比較回路から
の第2の制御信号のパルス幅に応じたレベルの第2の駆
動信号を生成して前記第2のスイッチング素子をオンオ
フさせる第2の制御回路とを備えたことを要旨とする。
【0025】請求項3は、前記正方向用の制御手段は、
第1の電源に一方が接続され、他方が前記正方向用のチ
ョークコイルの一方に接続された第1のスイッチング素
子と、前記正方向用の基準のこぎり波と前記正方向の電
流フィードバックとの差を増幅し、これを正方向の誤差
信号として送出する第1の差動増幅回路と、前記ランプ
信号と前記第1の差動増幅回路からの正方向用の誤差信
号とを比較し、PWMのチョッピングデューティの第1
の制御信号を送出する第1の比較回路と、前記第1の比
較回路からの第1の出力信号のパルス幅に応じたレベル
の第1の駆動信号を生成して前記第1のスイッチング素
子をオンオフさせる制御回路とを有する。
【0026】また、前記負方向用の制御手段は、前記第
1の電源とは異なる極性の第2の電源に一方が接続さ
れ、他方が前記負方向用のチョークコイルの一方に接続
された第2のスイッチング素子と、前記正方向の基準の
こぎり波を反転させて、この電圧レベルをゼロレベルを
有しない電圧レベルにシフトさせ、これを負方向用の基
準のこぎり波として送出する第1の負方向用基準信号発
生回路と、前記負方向用のチョークコイルを流れる負方
向の電流フィードバックと、前記負方向用の基準のこぎ
り波との差を、負方向の誤差信号として送出する第2の
差動増幅回路と、前記ランプ信号と前記負方向の誤差信
号とを比較し、PWMのチョッピングデューティの第2
の制御信号を送出する第2の比較回路と、前記第2の比
較回路からの第2の制御信号のパルス幅に応じたレベル
の第2の駆動信号を生成して前記第2のスイッチング素
子をオンオフさせる第2の制御回路とを備えたことを要
旨とする。
【0027】請求項4は、前記第1の負方向用基準信号
発生回路は、前記正方向の基準のこぎり波の電圧レベル
をゼロレベルを横切らないようにシフトさせることを要
旨とする。
【0028】請求項5は、前記負方向用及び正方向用の
チョークコイルの前記共通接続点と前記負方向用のチョ
ークコイルとの間、若しくは前記第2のスイッチング素
子と第2の電源間に検出抵抗を設け、この検出抵抗の両
端信号を差動増幅し、これを前記負方向のチョークコイ
ルを流れる負方向の電流フィードバックとして送出する
負方向電流検出回路とを備えたことを要旨とする。
【0029】請求項6は、前記第1の負方向基準信号発
生回路に代えて、前記正方向の基準のこぎり波の帰線期
間から半周期の期間を所定電圧レベでクリップすること
で、これをゼロレベルを有しない前記負方向の基準のこ
ぎり波とする第2の負方向基準信号生成回路を有するこ
とを要旨とする。
【0030】請求項7は、前記第1の負方向基準信号発
生回路に代えて、前記正方向の基準のこぎり波を反転さ
せて、この反転したのこぎり波の帰線期間から半周期の
期間を所定電圧レベでクリップすることで、これをゼロ
レベルを有しない前記負方向の基準のこぎり波とする第
2の負方向基準信号生成回路を有することを要旨とす
る。
【0031】請求項8は、前記第1の制御手段、第2の
制御手段及び前記負方向電流検出回路が集積化されてI
Cに設けられていることを要旨とする。
【0032】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は実施の形
態1のゼロクロス電流歪みを除去したD級垂直偏向アン
プの概略構成図である。
【0033】図1に示すD級垂直偏向アンプは、ローサ
イド側とハイサイド側との制御(制御回路、コンパレー
タ、エラーアンプ等を含む)をそれぞれ個別に備えると
共に、ローサイド、ハイサイド用のチョークコイルを備
え、これらのチョークコイルの共通接続点で、偏向電流
を合成することで、ゼロクロス電流歪みを無くしたもの
である。
【0034】すなわち、2系統の制御系を備えることに
よって、ハイサイド側はゼロクロスを通らないプラスの
偏向コイル電流Iaをハイサイド側のチョークコイルに
生成し、かつローサイド側もゼロクロスを通らないマイ
ナスの偏向コイル電流Ibをローサイド側のチョークコ
イルに生成し、これらの偏向コイル電流の合成によっ
て、最終的にあたかもゼロクロスを通ったような大電流
の偏向コイル電流Isを偏向コイルDYに得る。
【0035】このため、図1に示すD級垂直偏向アンプ
10は、ハイサイドの制御系11とローサイドの制御系
12とを備え、ハイサイドの制御系11の出力にハイサ
イドのパワースイッチ5aを接続し、ローサイドの制御
系12の出力にパワースイッチ6aを接続している。
【0036】また、パワースイッチ5aの一方は+Vb
b、電界コンデンサC1に接続されている。また、偏向
部20の電流回生ダイオードDaのカソードは+VBB
に接続し、そのアノードをローサイドのパワースイッチ
6aの一方に接続している。
【0037】ローサイドのパワースイッチ6aの他方
は、電界コンデンサC4、ーVbbに接続されている。
【0038】さらに、偏向部20の回生電流ダイオード
Dbのカソードがパワースイッチ5aの他方に接続さ
れ、そのアノードは電界コンデンサC4及びーVbbに
接続されている。
【0039】ランプ波形発生回路1は、水平同期周波数
fhのN倍のランプ波信号VfをコンデンサC5を用い
て生成する。
【0040】ハイサイドの制御系11は、垂直のこぎり
波Vinとフィードバックされた偏向コイル電流Isと
の差を増幅するエラーアンプ2と、ランプ波信号Vfと
エラーアンプ2からのエラー信号とを比較してハイサイ
ドのPWMのチョピングデューティの制御信号を生成す
るコンバータ3と,レベルシフト及びプリドライバ機能
を備えハイサイド側のPWMのチョッピングデューティ
に基づいてハイサイドのパワースイッチ5aをオンオフ
する制御回路4からなる。
【0041】また、ローサイドの制御系12は、エラー
アンプ13とコンパレータ14と制御回路15とを備
え、エラーアンプ13はプラス入力を後述する増幅回路
16からのローサイド側のチョッピング電流の基準波形
信号に入力し,マイナス入力を後述するローサイド側の
検出電流(ローサイドの偏向コイル電流Ib)を反転増
幅する差動増幅回路17に入力している。
【0042】コンパレータ14は、エラーアンプ13か
らのローサイド側のチョッピング電流の基準波形信号と
ローサイド側の検出電流との差信号をプラス入力に入力
し、ランプ波形発生回路1からのランプ信号Vfをマイ
ナス入力に入力してローサイド側のPWMのチョッピン
グデューティを得る。
【0043】制御回路15は、レベルシフト及びプリド
ライバ機能を備え、ローサイド側のPWMのチョッピン
グデューティに基づいてローサイドのパワースイッチ6
aをオンオフする。
【0044】増幅回路16は、垂直のこぎり波をー0.
5倍してVoffset(正オフセット)を加えたロー
サイド側のチョッピング電流の基準波形信号をローサイ
ドの制御系12のエラーアンプ13に送出する。
【0045】このように構成されたD級垂直偏向アンプ
10に、図1に示す偏向部20が接続される。
【0046】この偏向部20は、回生電流ダイオードD
bのカソードにチョークコイルL1の一方を接続し、チ
ョークコイルL1の他方をコンデンサC3及び偏向コイ
ルDY並びにローサイドの検出抵抗RSLOWを介して
チョークコイルL2に接続している。
【0047】チョークコイルL2は一方を、回生電流ダ
イオードDaのアノードに接続し、チョークコイルL2
の他方は検出抵抗RSLOWを介してハイサイドのチョ
ークコイルL1の他方に接続されている。
【0048】すなわち、ハイサイド側のチョークコイル
L1とローサイド側のチョークコイルL2とを備え、こ
れらのチョークコイルを直列接続し、その接続点を偏向
コイルDYに接続している。
【0049】上記のように構成されたD級垂直アンプ1
0の動作を図3のタイミングチャートを用いて以下に説
明する。
【0050】ランプ波形発生回路1は、図3の(A)に
示すN倍の水平同期信号を入力し、図3の(B)に示す
ランプ波信号Vfを生成して送出する。
【0051】また、増幅回路16は、図3の(C)に示
す垂直のこぎり波信号Vinを入力し、図3の(D)に
示す垂直のこぎり波信号Vinを反転させて1/2倍し
た後にVoffset(正オフセット)を加算したロー
サイド側のチョッピング電流の基準波形信号を得る。
【0052】(帰線期間の動作)帰線期間では、ハイサ
イドの制御系11のエラーアンプ2は、図3の(P)に
示す直線的に上昇していく偏向コイル電流Is(帰線期
間ではIs1とする)を抵抗RSDYにより検出し、こ
の偏向コイル電流モニタIsmon(帰線期間ではIs
mon1とする)と垂直のこぎり波の差を増幅する。
【0053】図3に示す帰線期間においては、垂直のこ
ぎり波Vinはすばやく上昇し、偏向コイルモニタ電流
Ismonは直線的に除々に上昇する区間(Ismon
1)であるから図3の(G)の帰線期間は、Hレベルの
差信号となり、コンパレータ3に送出される。
【0054】コンパレータ3は、帰線期間においては、
ハイサイドのエラーアンプ2の差信号がランプ信号Vf
を越えている場合は、所定のHレベルの制御信号を送出
する。すなわち、ハイサイドの帰線期間を検出してい
る。
【0055】・ハイサイド側の帰線期間の動作 図3においては、帰線期間ではコンパレータ3が図3の
(G)に示すHレベルの差信号と図3の(B)に示すラ
ンプ信号Vfとを比較し、差信号がランプ信号Vfを越
えているとき、帰線期間とした図3の(I)に示すよう
に100%オンのデューティを制御回路4に送出する。
これによって、ハイサイドのパワースイッチ5aがオン
状態を継続して、帰線期間には、図3の(k)に示すよ
うに+VbbをハイサイドのチョークコイルL1に加え
る。
【0056】このチョークコイルL1を流れるハイサイ
ド側の電流Iaは、図3の(N)に示すように、ゼロク
ロスを通らないで除々に直線的に上昇する。
【0057】・ローサイド側の帰線期間の動作 一方、ローサイドの制御系12のエラーアンプ13に
は、図3の(C)に示すのこぎり波が増幅回路16によ
ってー0.5倍されて正オフセット(Vofset)が
加算された図3の(D)に示すローサイド側のチョッピ
ング電流の基準波形信号と、差動増幅回路17からの図
3の(F)に示すようなローサイドのチョークコイル電
流Ibの反転検出電流モニタIbmonとが入力してい
る。
【0058】すなわち、ローサイドのエラーアンプ13
は、帰線期間においてはすばやく降下したローサイド側
のチョッピング電流の基準波形信号(のこぎり波がー
0.5倍されて正オフセットが加算された信号)から図
3の(F)に示すローサイドの偏向コイル電流モニタI
bmonとの差を増幅することで、図3の(H)に示す
Lレベルのローサイドのエラー信号を送出する。
【0059】また、ローサイドのコンパレータ14は、
帰線期間においては、Lレベルのローサイドのエラー信
号とランプ信号Vfとを入力し、ローサイドのエラー信
号がランプ信号Vfを下まわっているとき出力をLレベ
ルにする。
【0060】図3の帰線期間においては、ローサイドの
エラーアンプ13の出力は図3の(H)に示すようにL
レベルであるから、コンパレータ14は、図3の(J)
に示すように0%オンデューティを制御回路15に送出
する。これによって、ローサイドのパワースイッチ6a
がオフ状態を継続して、帰線期間には、図3の(L)に
示すように+Vbb側にはね上る。
【0061】図3の(Q)に示すように、ローサイドで
のチョークコイル電流Ibはゼロクロス付近まで序々に
上昇する(図3のIb1)。
【0062】従って、帰線期間の偏向コイル電流Is
(図3では(P)のIs1、Ismon1)は、図3の
(P)に示すように、ハイサイド側はゼロクロスを通ら
ないプラスのチョークコイル電流Ia1をハイサイド側
のチョークコイルL1に生成し、かつローサイド側もゼ
ロクロスを通らないマイナスのチョークコイル電流Ib
1をローサイド側のチョークコイルL2に生成し、これ
らのチョークコイル電流Ia1、1b1の合成によっ
て、あたかもゼロクロスを通ったような大電流の偏向コ
イル電流Is1を偏向コイルDYに得る。
【0063】(垂直偏向走査期間の動作)垂直偏向期間
では図3の(C)に示す垂直のこぎり波信号Vinが最
大からゼロを通って最小になって再び急激に最大になる
波形となる。
【0064】また、ローサイド側のチョッピング電流の
基準波形信号(図3のD)は、ゼロを通らず直線的に除
々に上昇して急激に降下する。
【0065】・ハイサイド側の垂直偏向走査期間の動作 ハイサイドの制御系11のエラーアンプ2は、図3の
(P)に示す垂直偏向走査期間での最大から直線的に下
降していく偏向コイル電流Is(垂直偏向走査期間では
Is2とする)を抵抗RSDYにおいて検出し、この偏
向コイル電流モニタIsmon(Ismon2とする)
と垂直のこぎり波の差を増幅することによって図3の
(G)に示すように、序々に直線的に下降した差信号を
送出する。
【0066】また、コンパレータ3は、図3の(G)に
示す垂直偏向走査期間におけるのこぎり波と偏向コイル
電流Is2との差信号とランプ信号Vfを入力し、ラン
プ信号Vfが差信号を下まわっているとき、出力をHレ
ベルにする。
【0067】図3においては、垂直偏向走査期間では図
3の(G)の差信号が図3の(B)のランプ信号Vfの
振幅内にあるから図3の(I)に示すようにランプ波形
毎に、Hレベルの制御信号(ハイサイドのチョークコイ
ル電流のPWMチョッピング信号)を制御回路4に送出
する。
【0068】制御回路4は、図3の(I)のハイサイド
のチョークコイル電流のPWMチョッピングである制御
信号に基づいてパワースイッチ5aをオンオフする。
【0069】・ローサイド側の垂直偏向走査期間の動作 一方、ローサイドの制御系12のエラーアンプ13は垂
直偏向走査期間では、図3の(C)に示すのこぎり波か
ら増幅回路16によって生成された図3の(D)に示す
ローサイド側のチョッピング電流の基準波形信号(帰線
期間より電圧が上昇)と、差動増幅回路17からの図3
の(F)に示すようなローサイドのチョークコイル電流
Ibの反転検出電流モニタIbmon(図3においては
Ibmon2であり直線的に除々に上昇)とが入力して
いる。
【0070】すなわち、ローサイドのエラーアンプ13
は、垂直偏向走査期間においては、帰線期間より除々に
増加したローサイド側のチョッピング電流の基準波形信
号(のこぎり波がー0.5倍されて正オフセットが加算
された信号)から図3の(F)に示す帰線期間より電圧
が除々に上昇するローサイドのチョークコイル電流の反
転モニタIbmon2との差を増幅することで、図3の
(H)に示す直線上に除々に上昇したローサイドのエラ
ー信号を送出する。
【0071】また、ローサイドのコンパレータ14は、
垂直偏向期間においては、直線上に除々に上昇したロー
サイドのエラー信号と、ランプ信号Vfとを比較するこ
とで、図3の(J)に示すローサイドのPWMチョッピ
ングデューティの制御信号を制御回路15に送出する。
【0072】すなわち、ハイサイド側のパワースイッチ
5aの出力は図3の(K)となり、ローサイド側のパワ
ースイッチ6aの出力は図3の(L)となり、互いに独
立したハイサイドの制御系11とローサイドの制御系1
2によりオンオフされる。
【0073】前述の図3の(I)のハイサイドのコンパ
レータ3からの制御信号と、図3の(J)のローサイド
のコンパレータ14からの制御信号と、図3の(K)に
示すハイサイド側のパワースイッチ5aの出力と、図3
の(L)に示すローサイド側のパワースイッチ6aの出
力との波形のタイミングを図8を用いて詳細に説明す
る。図8においては、図3の垂直偏向走査期間の後部の
拡大範囲を例にして説明する。
【0074】ハイサイドのコンパレータ3は、ランプ信
号(図8のB)が急激に下がってエラーアンプ2の差信
号(図8のG)以下となっている間は、ハイサイドのコ
ンパレータ3からの制御信号(図8のI)はHレベルと
なる。また、ランプ信号(図8のB)が上昇してエラー
アンプ2の差信号(図8のG)以上となっている間は、
ハイサイドのコンパレータ3からの制御信号(図8の
I)はLレベルとなる。
【0075】一方、ローサイドのコンパレータ14は、
ランプ信号(図8のB)が急激に下がってエラーアンプ
13の差信号(図8のH)以下となっている間は、ロー
サイドのコンパレータ14からの制御信号(図8のJ)
はHレベルとなる。
【0076】また、ランプ信号(図8のB)が上昇して
エラーアンプ13の差信号(図4のH)以上となってい
る間は、ローサイドのコンパレータ14からの制御信号
(図4のJ)はLレベルとなる。
【0077】よって、ハイサイドのパワースイッチ5a
の出力(図8のK)は、ハイサイドのコンパレータ3か
らの制御信号(図8のI)に同期してーVbbから+V
bbでHレベル、Lレベルを繰り返す。また、ローサイ
ドのパワースイッチ6aの出力(図8のL)は、ローサ
イドのコンパレータ13からの制御信号(図8のJ)に
同期して+VbbからーVbbでLレベル、Hレベルを
繰り返す。
【0078】以上のことから、ハイサイドのチョークコ
イル電流Iaは常に一方向で偏向コイルDYに流れ、か
つローサイドのチョークコイル電流Ibも常に一方向に
流れるので、図3の(N)及び(Q)に示すようにハイ
サイド及びローサイドともに電流のゼロクロスが無いこ
とになり、結果としてあたかもゼロクロスを通ったよう
な図3の(P)に示す垂直偏向コイル電流Isを得るこ
とが可能となる。
【0079】<実施の形態2>実施の形態2は、実施の
形態1のハイサイドの制御系11、ローサイドの制御系
12、ランプ信号発生回路1、増幅回路16、差動増幅
回路17、パワースイッチ5a、6a等をIC化したも
のである。
【0080】このIC化に当たって、ランプ波形発生回
路1は外部端子7aを介して水平同期周波数fhの4倍
の同期信号を入力し、ランプ波形をコンデンサC5を用
いて生成する。
【0081】また、ハイサイドの制御系のエラーランプ
2は、マイナス入力を外部端子7dに接続し、プラス入
力を後述するローサイドの電流検出回路の外部端子7g
に接続し、出力を外部端子7cとハイサイドのコンパレ
ータ30のプラス入力と帰線期間検出回路27のマイナ
ス入力に接続している。
【0082】また、外部端子7c、7dには抵抗R1と
コンデンサC9の直列および、コンデンサC8と抵抗R
5が並列接続されている。また、外部端子7dには抵抗
R6が直列接続され、この抵抗R6を介して垂直のこぎ
り波Vinの反転信号を入力している。
【0083】さらに、外部端子7dには抵抗R7が接続
され、この抵抗R7を介して偏向コイル電流Isをフィ
ードバックしている。
【0084】本実施の形態では、抵抗R1、コンデンサ
C9、コンデンサC8、抵抗R5、抵抗R6、抵抗R
7、エラーアンプ2とを総称してハイサイドのエラー増
幅回路26と称する。
【0085】この、ハイサイドのエラー増幅回路26
は、垂直のこぎり波Vinの反転信号と偏向コイル電流
Isのフィードバック信号との加算の反転増幅を抵抗R
1、コンデンサC9、コンデンサC8、抵抗R5、抵抗
R6、抵抗R7によって行っている。
【0086】すなわち、ハイサイドのエラー増幅回路2
6は、Vin信号から偏向電流フィードバック信号を引
いた差分信号を非反転増幅する。
【0087】ローサイドのエラーアンプ13はマイナス
入力を外部端子7fと帰線期間検出回路27の出力(抵
抗R11を介して)とに接続し、プラス入力を外部端子
7gに接続している。
【0088】また、ローサイドのエラーアンプ13の出
力は外部端子7eに接続されている。この外部端子7
e、7fの間には、抵抗R10とコンデンサC10の直
列および、コンデンサC11と抵抗R12が並列接続さ
れている。
【0089】また、外部端子7fには垂直のこぎり波V
inの反転信号を入力する抵抗R13と、+Vrefを
入力する抵抗R14とが接続されている。さらに、コン
デンサC11にはローサイドの電流検出回路28の外部
端子7hに接続された抵抗R15を備えている。
【0090】この抵抗R10、コンデンサC10、コン
デンサC11、抵抗R12、抵抗R13、抵抗R14、
抵抗R15、エラーアンプ13を総称してローサイドの
エラー増幅回路29と称している。
【0091】このローサイドのエラー増巾回路29は、
Vinの反転信号の2分の1,+Vrefによる正オフ
セット、ローサイドの電流検出回路28の出力であるロ
ーサイド電流検出フィードバックの反転信号の加算の反
転増幅を行う。
【0092】すなわち、ローサイドのエラー増幅回路2
9は、ー0.5*Vin+Voffsetからローサイ
ド電流フィードバック信号を引いた差分信号の反転増幅
を、抵抗R10、コンデンサC10、コンデンサC1
1、抵抗R12、抵抗R13、抵抗R14、抵抗R15
によって行なっている。
【0093】差動アンプ17は、プラス入力に抵抗R1
0、R9を接続し、マイナス入力に抵抗R17、R18
を接続している。この抵抗R17は、外部端子7j、抵
抗R20を介してーVbbに接続されている。抵抗R9
は、外部端子7gに接続され、抵抗R10は外部端子7
iを介して−Vbbに接続される。
【0094】また、差動アンプ17は、出力を抵抗2
1、ダイオードD3を介して外部端子7hに接続してい
る。外部端子7gにはSGが接続され、7gと7hには
コンデンサC13が接続されている。また、外部端子7
hと抵抗R18との間にはバッファアンプ30が設けら
れている。
【0095】この、差動アンプ17、抵抗R9、抵抗R
10、抵抗R17、抵抗18、抵抗21、ダイオードD
3、コンデンサC13、バッファアンプ30を総称して
ローサイドの電流検出回路28と称している。
【0096】また、マイナス入力をランプ信号発生回路
1に接続し、プラス入力をハイサイドのエラー増幅回路
26のエラーアンプ2に接続したヒステリシスを有する
ハイサイドのコンパレータ30と、プラス入力をランプ
信号発生回路1に接続し、マイナス入力をローサイドの
エラー増幅回路29のエラーアンプ13に接続したヒス
テリシスを有するローサイドのコンパレータ31とを備
えている。
【0097】このハイサイドのコンパレータ30の出力
は、制御回路4に接続され、ローサイドのコンパレータ
31は制御回路15に接続されている。
【0098】また、制御回路4、15の出力は、それぞ
れパワーMOSFET33、34に接続されている。
【0099】パワーMOSFET33のドレインは外部
端子7gを介してコンデンサC1、+Vbbに接続さ
れ、ソースが外部端子7mとチョークコイルL1を介し
て偏向コイルDYに接続されている。
【0100】パワーMOSFET34のドレインは外部
端子7kとチョークコイルL2を介して偏向コイルDY
に接続されている。
【0101】さらに、ハイサイドの制御回路は外部端子
7pに接続されている。この外部端子7p、7mにはコ
ンデンサCbootが接続されている。外部端子7mと
7iには回生ダイオードD1が接続されている。また、
外部端子7q、7kには回生ダイオードD2が接続され
ている。
【0102】なお、ハイサイドのスイッチであるパワー
MOSFET33のゲート駆動電圧はブートストラップ
コンデンサCbootによって供給される。
【0103】また、本実施の形態2のD級垂直偏向アン
プは、パワーMOSFETのスイッチの電力損失による
オーバヒート時にそのスイッチをオフにする加熱保護回
路36と、電源立ち上げ、立ち下げ、異常低下時にパワ
ーMOSFETをオフする低電源電圧時出力遮断回路3
5とを備えている。
【0104】従って、本実施の形態2のD級垂直偏向ア
ンプは、各回路の微調を外付けのコンデンサ、抵抗によ
って行えると共に、実施の形態1と同様にハイサイドチ
ョッピングの出力電流であるIaはチョークコイルL1
を経由し、ローサイドチョッピングの出力電流であるI
bはチョークコイルL2を経由する。すなわち、極性の
異なる正負の単方向チョッピング電流が合成されてゼロ
クロス電流歪みを有しないで偏向コイルDYに流れる。
【0105】<実施の形態3>図5は実施の形態3のD
級垂直偏向アンプの概略構成図である。図5の実施の形
態3のD級垂直偏向アンプ40は、ハイサイド、ローサ
イドの出力段電力損失を抑えるようにしたものであり、
図6に示すように、ハイサイドのチョッピング電流Ia
を帰線期間後に合成した偏向コイル電流Isに追従させ
た後に、ゼロクロス付近でゼロクロスラインに追従させ
る。
【0106】一方、ローサイドのチョッピング電流Ib
は、帰線期間後にゼロクロスに追従させた後に、合成し
た偏向コイル電流Isに追従させる。
【0107】このため、図5に示すように、実施の形態
3のD級垂直偏向アンプ40は、垂直のこぎり波Vin
を反転させ、この反転した垂直のこぎり波(ーVin)
の帰線期間から半周期の間を所定電圧でクリップし、こ
れにVofsetを加えた増幅回路41をローサイドの
制御系12のエラーアンプ13の前段に設ける。
【0108】これによって、垂直偏向期間では、図7の
(C)に示す垂直のこぎり波信号Vinが増幅回路41
によって反転させられて図7の(DK)に示すように、
所定の期間(1/2周期)でクリップされる。
【0109】・ローサイド側の垂直偏向走査期間の動作 ローサイドの制御系12のエラーアンプ13は垂直偏向
走査期間では、図7の(DK)に示すクリップされたロ
ーサイド側のチョッピング電流の基準波形信号(ゼロレ
ベルに追従)と、差動増幅回路17からの図7の(F)
に示すようなローサイドのチョッピング電流Ibkの反
転検出電流モニタIbkmon(図7においてはIbk
mon2であり前半の期間は直線的に一定)とが入力し
ている。
【0110】すなわち、ローサイドのエラーアンプ13
は、垂直偏向走査期間においては、図7の(DK)の一
定レベルにクリップされたローサイド側のチョッピング
電流の基準波形信号から図7の(F)に示す一定のロー
サイドのチョッピング電流の反転モニタIbkmon2
との差を増幅することで、図7の(H)に示すゆっくり
と上昇したローサイドのエラー信号を送出する。
【0111】また、ローサイドのコンパレータ14は、
垂直偏向走査期間においては、除々に上昇したローサイ
ドのエラー信号と、ランプ信号Vfとを比較すること
で、図7の(J)に示すローサイドのPWMチョッピン
グデューティの制御信号を制御回路15に送出する。
【0112】これによって、ローサイドのチョークコイ
ルL2には、図7の(DKQ)に示すように、クリップ
期間においてはゼロレベルに追従したローサイドのチョ
ッピング電流Ibk(図7ではIbk2)が得られるこ
とになる。
【0113】一方、ハイサイドにおいては、エラーアン
プ2は、図7の(P)に示す垂直偏向走査期間での最大
から直線的に下降していく偏向コイル電流Is(垂直偏
向走査期間ではIs2とする)を検出し、この偏向コイ
ル電流モニタIsmon(Ismon2とする)と、垂
直のこぎり波との差を増幅することによって図7の
(G)に示すように、除々に下降した差信号を送出す
る。
【0114】また、コンパレータ3は、図7の(G)に
示す垂直偏向走査期間におけるのこぎり波と偏向コイル
電流Is2との差信号とランプ信号Vfを入力し、ラン
プ信号Vfが差信号を下回っているとき、出力をHレベ
ルにする。
【0115】図7においては、垂直偏向走査期間では図
7の(G)の差信号が図7の(B)のランプ信号Vfの
振幅内であるから図7の(I)に示すようにランプ波形
毎に、Hレベルの制御信号(ハイサイドのチョークコイ
ル電流のPWMチョッピング信号)を制御回路4へ送出
する。
【0116】制御回路4は、図7の(I)のハイサイド
のチョークコイル電流のPWMチョッピング制御信号に
基づいてパワースイッチ5aをオンオフする。
【0117】すなわち、ハイサイド側のパワースイッチ
5aの出力は図7の(K)となり、ローサイド側のパワ
ースイッチ6aの出力は図7の(L)となり、互いに独
立したハイサイドの制御系11とローサイドの制御系1
2によりオンオフされる。
【0118】また、図7の(DKN)に示すように、ロ
ーサイドのクリップ期間が終了すると、図7の(C)の
垂直のこぎり波Vinと図7の(E)に示す垂直偏向コ
イル電流Isの検出電流Ismon(Ismon3)と
の差がエラーアンプ2のエラー信号となり、ハイサイド
のチョークコイルL1に得られるハイサイドのチョッピ
ング電流Iak(Iak3)は、図7の(DKN)に示
すようにゼロレベルに追従して一定となる。
【0119】従って、ハイサイドのチョッピング電流I
akは常に一方向で実施の形態1、2よりも平均絶対値
が小さくゼロクロスのないチョッピング電流として偏向
コイルDYに流れ、かつローサイドのチヨッピング電流
Ibkも常に一方向で実施の形態1、2よりも平均絶対
値が小さく、ゼロクロスのないチョッピング電流として
偏向コイルDYに流れるので、実施の形態1、2よりも
出力段の電力損失を抑えることになる。
【0120】<実施の形態4>図9は実施の形態4のD
級垂直偏向アンプ50の概略構成図であり、実施の形態
3の応用例である。
【0121】図9のD級垂直偏向アンプ50は、実施の
形態2(図4)のハイサイドのエラー増幅回路26、ロ
ーサイドの電流検出回路28、ローサイドのエラー増幅
回路29、ハイサイドの制御回路4、ローサイドの制御
回路15、パワーMOSFET33、34の他に、図9
のクリップ回路51を備えている。このクリップ回路5
1は、外部端子7rに、垂直のこぎり波Vinを入力す
る抵抗R30を接続している。また、クリップ回路51
は内部にダイオードD10、D11、定電流源56、ア
ンプ57等を備え、このアンプの出力が外部端子7sに
接続されている。さらに、外部端子7r、7sには抵抗
R31が並列接続され、この抵抗R31がローサイドの
エラー増幅回路29の抵抗13に接続されている。
【0122】すなわち、クリップ回路51は、抵抗R3
0、外部端子7rを介して垂直のこぎり波Vinを入力
し、抵抗R31,ダイオードD10、D11、アンプ5
7、定電流源56によって、垂直のこぎり波Vinを反
転して所定レベルで所定期間(半周期)、クリップして
いる。
【0123】また、D級垂直偏向アンプ40は、ハイサ
イドのPWMデューティ保持回路52と、ローサイドの
PWMデューティ保持回路54とを備えている。
【0124】ハイサイドのPWMデューティ保持回路5
2は、コンパレータ55のプラス入力にハイサイドのエ
ラー増幅回路26のエラー信号を入力し、マイナス入力
にランプ信号Vfを入力し、このコンパレータ出力をチ
ャタリング防止のためのSRフリップ56のR端子に入
力し、S端子にランプ信号発生回路1のセットパルスを
入力することで、ハイサイドのパワーMOSFET33
をチョッピングするためのPWMデューティ信号を得
て、制御回路4に送出する。
【0125】ローサイドのPWMデューティ保持回路5
4は、コンパレータ58のプラス入力にローサイドのエ
ラー増幅回路29のエラー信号を入力し、マイナス入力
にランプ信号Vfを入力し、このコンパレータ出力をS
Rフリップ60のR端子に入力し、S端子にランプ信号
発生回路1のセットパルスを入力することで、ローサイ
ドのパワーMOSFET34をチョッピングするための
PWMデューティ信号を得て、制御回路15に送出す
る。
【0126】さらに、ハイサイドのエラー増幅回路26
の出力をプラス入力に入力し、マイナス入力にVth
(帰線期間検出しきい値)を入力するコンパレータ63
と、コンパレータ63の出力に定電流源64を接続した
帰線期間検出回路65を備えている。
【0127】従って、本実施の形態4のD級垂直偏向ア
ンプ50は、各回路の微調を外付けのコンデンサ、抵抗
によって行えると共に、実施の形態3と同様にハイサイ
ドチョッピングの出力電流であるIakがチョークコイ
ルL1を経由し、ローサイドチョッピングの出力電流で
あるIbkはチョークコイルL2を経由する。すなわ
ち、極性の異なるクリップされた正負の単方向チョッピ
ング電流が合成されてゼロクロス電流歪みを有しないで
偏向コイルDYに流れる。
【0128】なお、上記実施の各形態では、垂直偏向コ
イルについて説明したが水平偏向コイルに対して本発明
の概念を適用してもよい。
【0129】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、偏向コイ
ルに流す偏向電流を、正方向用のチョークコイル電流と
負方向用のチョークコイル電流を合成して偏向コイルに
流すような駆動系を生成する。
【0130】そして、正方向の制御手段が偏向コイルを
流れる電流のフィードバックと正方向用の基準のこぎり
波との差と、ランプ波信号に基づくデューティの制御信
号で正方向用のチョークコイルに正方向のチョッピング
電流を流す。
【0131】一方、負方向の制御手段は、負方向用のチ
ョークコイルを流れる負方向用の電流フィードバックと
正方向用の基準のこぎり波を反転増幅してオフセットを
加えた負方向用の基準のこぎり波との差と、ランプ波信
号とに基づくデューティの制御信号で負方向用のチョー
クコイルに負方向のチョッピング電流を流す。
【0132】従って、電流ゼロクロスのない正方向電流
のみ流す正方向用チョークコイルと電流ゼロクロスのな
い負方向電流のみ流す負方向用チョークコイルの共通接
続点でこれらの正負のチョッピング電流が合成されて、
ゼロクロス電流歪みのない電流が偏向コイルに流れるこ
とになる。
【0133】つまり、ゼロクロス電流歪みが存在しない
大電流の偏向コイル電流を得ることができるという効果
が得られている。
【0134】また、本発明のD級偏向アンプは、負方向
用のチョークコイルを流れる負方向のチヨッピング電流
が帰線期間後に半周期を所定レベルでクリップして偏向
コイルに流し、かつ、正方向のチョークコイルを流れる
チョッピング電流も、これに追従して半周期後にクリッ
プされた正方向のチョッピング電流となるので、正方向
用及び負方向用のスイッチング素子の電力損失を低下さ
せることができるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のD級垂直アンプの概略構成図で
ある。
【図2】実施の形態1のD級垂直アンプの特性を説明す
る説明図である。
【図3】実施の形態1のD級垂直アンプの動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図4】実施の形態2のD級垂直アンプの概略構成図で
ある。
【図5】実施の形態3のD級垂直アンプの概略構成図で
ある。
【図6】実施の形態3のD級垂直アンプの特性を説明す
る説明図である。
【図7】実施の形態3のD級垂直アンプの動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図8】実施の形態1,3の詳細波形図である。
【図9】実施の形態4のD級垂直アンプの概略構成図で
ある。
【図10】従来のD級垂直アンプの概略構成図である。
【図11】従来のD級垂直アンプの特性を説明する説明
図である。
【符号の説明】
1 ランプ波形発生回路 2 エラーアンプ 3 コンパレータ 5a ハイサイドのパワースイッチ 6a ローサイドのパワースイッチ 10 D級垂直偏向アンプ 11 ハイサイドの制御系 12 ローサイドの制御系 13 エラーアンプ 14 コンパレータ 15 制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面を生成するための所定周波数からチ
    ョッピング用のランプ信号を生成し、このランプ信号を
    用いてPWMチョッピングにより生成したのこぎり状の
    偏向電流で外部に接続された偏向コイルを駆動するD級
    偏向アンプにおいて、 前記偏向コイルに、正方向のチョッピング電流を流すよ
    うに前記偏向コイルに接続された正方向用のチョークコ
    イルと、 前記正方向のチョークコイル及び前記偏向コイルに一端
    が共通接続され、前記偏向コイルに負方向のチョッピン
    グ電流を流すように前記偏向コイルに接続された負方向
    用のチョークコイルとを外部に接続し、 前記正方向のチョッピング電流を生成するための前記ラ
    ンプ信号に同期した正方向用の基準のこぎり波と前記偏
    向コイルを流れる偏向電流のフィードバック(以下正方
    向の電流フィードバックと称する)との差を、前記正方
    向の差信号とし、この差信号と前記ランプ信号との比較
    で、前記正方向のチョッピング電流をPWM制御する正
    方向用の制御手段と、 前記のこぎり波から負方向用の基準のこぎり波を生成
    し、前記負方向用のチョークコイルを流れる電流のフィ
    ードバック(以下負方向の電流フィードバックと称す
    る)と前記負方向用の基準のこぎり波との差を、前記負
    方向用の差信号とし、この差信号と前記ランプ信号との
    比較で前記負方向のチョッピング電流をPWM制御する
    負方向用の制御手段とを有することを特徴とするゼロク
    ロス歪みを除去したD級偏向アンプ。
  2. 【請求項2】 前記正方向用の制御手段は、 第1の電源に一方が接続され、他方が前記正方向用のチ
    ョークコイルの一方に接続された第1のスイッチング素
    子と、 前記正方向用の基準のこぎり波と前記正方向の電流フィ
    ードバックとの差を増幅し、これを正方向の誤差信号と
    して送出する第1の差動増幅回路と、 前記ランプ信号と前記第1の差動増幅回路からの正方向
    用の誤差信号とを比較し、PWMのチョッピングデュー
    ティの第1の制御信号を送出する第1の比較回路と、 前記第1の比較回路からの第1の出力信号のパルス幅に
    応じたレベルの第1の駆動信号を生成して前記第1のス
    イッチング素子をオンオフさせる制御回路とを有し、 前記負方向用の制御手段は、 前記第1の電源とは異なる極性の第2の電源に一方が接
    続され、他方が前記負方向用のチョークコイルの一方に
    接続された第2のスイッチング素子と、 前記正方向の基準のこぎり波をゼロレベルを有しない電
    圧レベルにシフトさせ、これを負方向用の基準のこぎり
    波として送出する第1の負方向用基準信号発生回路と、 前記負方向用のチョークコイルを流れる負方向の電流フ
    ィードバックと、前記負方向用の基準のこぎり波との差
    を、負方向の誤差信号として送出する第2の差動増幅回
    路と、 前記ランプ信号と前記負方向の誤差信号とを比較し、P
    WMのチョッピングデューティの第2の制御信号を送出
    する第2の比較回路と、 前記第2の比較回路からの第2の制御信号のパルス幅に
    応じたレベルの第2の駆動信号を生成して前記第2のス
    イッチング素子をオンオフさせる第2の制御回路とを有
    することを特徴とする請求項1記載のゼロクロス歪みを
    除去したD級偏向アンプ。
  3. 【請求項3】 前記正方向用の制御手段は、 第1の電源に一方が接続され、他方が前記正方向用のチ
    ョークコイルの一方に接続された第1のスイッチング素
    子と、 前記正方向用の基準のこぎり波と前記正方向の電流フィ
    ードバックとの差を増幅し、これを正方向の誤差信号と
    して送出する第1の差動増幅回路と、 前記ランプ信号と前記第1の差動増幅回路からの正方向
    用の誤差信号とを比較し、PWMのチョッピングデュー
    ティの第1の制御信号を送出する第1の比較回路と、 前記第1の比較回路からの第1の出力信号のパルス幅に
    応じたレベルの第1の駆動信号を生成して前記第1のス
    イッチング素子をオンオフさせる制御回路とを有し、 前記負方向用の制御手段は、 前記第1の電源とは異なる極性の第2の電源に一方が接
    続され、他方が前記負方向用のチョークコイルの一方に
    接続された第2のスイッチング素子と、 前記正方向の基準のこぎり波を反転させて、この電圧レ
    ベルをゼロレベルを有しない電圧レベルにシフトさせ、
    これを負方向用の基準のこぎり波として送出する第1の
    負方向用基準信号発生回路と、 前記負方向用のチョークコイルを流れる負方向の電流フ
    ィードバックと、前記負方向用の基準のこぎり波との差
    を、負方向の誤差信号として送出する第2の差動増幅回
    路と、 前記ランプ信号と前記負方向の誤差信号とを比較し、P
    WMのチョッピングデューティの第2の制御信号を送出
    する第2の比較回路と、 前記第2の比較回路からの第2の制御信号のパルス幅に
    応じたレベルの第2の駆動信号を生成して前記第2のス
    イッチング素子をオンオフさせる第2の制御回路とを有
    することを特徴とする請求項1記載のゼロクロス歪みを
    除去したD級偏向アンプ。
  4. 【請求項4】 前記第1の負方向用基準信号発生回路
    は、 前記正方向の基準のこぎり波の電圧レベルをゼロレベル
    を横切らないようにシフトさせる請求項2又は3のいず
    れか記載のゼロクロス歪みを除去したD級偏向アンプ。
  5. 【請求項5】 前記負方向用及び正方向用のチョークコ
    イルの前記共通接続点と前記負方向用のチョークコイル
    との間、若しくは前記第2のスイッチング素子と第2の
    電源間に検出抵抗を設け、この検出抵抗の両端信号を差
    動増幅し、これを前記負方向のチョークコイルを流れる
    負方向の電流フィードバックとして送出する負方向電流
    検出回路とを有することを特徴とする請求項1記載のゼ
    ロクロス歪みを除去したD級偏向アンプ。
  6. 【請求項6】 前記第1の負方向基準信号発生回路に代
    えて、 前記正方向の基準のこぎり波の帰線期間から半周期の期
    間を所定電圧レベでクリップすることで、これをゼロレ
    ベルを有しない前記負方向の基準のこぎり波とする第2
    の負方向基準信号生成回路を有することを特徴とする請
    求項2又は3記載のゼロクロス歪みを除去したD級偏向
    アンプ。
  7. 【請求項7】 前記第1の負方向基準信号発生回路に代
    えて、 前記正方向の基準のこぎり波を反転させて、この反転し
    たのこぎり波の帰線期間から半周期の期間を所定電圧レ
    ベでクリップすることで、これをゼロレベルを有しない
    前記負方向の基準のこぎり波とする第2の負方向基準信
    号生成回路を有することを特徴とする請求項2又は3記
    載のゼロクロス歪みを除去したD級偏向アンプ。
  8. 【請求項8】 前記第1の制御手段、第2の制御手段及
    び前記負方向電流検出回路が集積化されてICに設けら
    れていることを特徴とする請求項1、2、34、5又は
    6記載のゼロクロス歪みを除去したD級偏向アンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100465163B1 (ko) * 2002-07-15 2005-01-13 삼성전자주식회사 스위칭 딜레이가 적은 영상왜곡보정장치
KR100513853B1 (ko) * 2002-07-11 2005-09-09 삼성전자주식회사 스위칭 노이즈에 의한 영향이 적은 영상왜곡보정장치
JP2010272336A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Kyoto Denkiki Kk 電子線走査用電源装置
JP2014090625A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Sanken Electric Co Ltd スイッチング電源装置

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