JP2001168849A - 調歩式データ・インターフェイス回路 - Google Patents

調歩式データ・インターフェイス回路

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JP2001168849A
JP2001168849A JP34810699A JP34810699A JP2001168849A JP 2001168849 A JP2001168849 A JP 2001168849A JP 34810699 A JP34810699 A JP 34810699A JP 34810699 A JP34810699 A JP 34810699A JP 2001168849 A JP2001168849 A JP 2001168849A
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data
clock
delay
interface circuit
circuit
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JP34810699A
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Kazusato Adachi
和聡 足立
Kenichi Ito
健一 伊藤
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調歩式データ・インターフェイス回路におい
て、データ転送の周期が短かくなっても対応でき、高速
のシリアルデータ受信を実現することにある。 【解決手段】伝送データを複数並列に入力するF/F1
2〜14と、各F/Fのクロック端子に位相差を持たせ
てクロックを入力する遅延素子30,31と、各F/F
の出力D1〜D3と遅延素子30,31による遅延クロ
ックを用いてサンプリングクロックCLKを生成するク
ロック発生器15とを有する。CLK1〜3の1つとデ
ータDATAが競合しても、クロック発生器15によっ
てスタート信号を制御できるので、安定したCLKによ
り伝送データDATAをシリアルに受信できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調歩式データのシリ
アル通信に関し、特にデータの受信に必要な調歩式デー
タ・インターフェイス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、調歩式データのシリアル通信にお
いては、送信側から送出されたデータを受信側で高速に
受信するために、調歩式データ・インターフェイス回路
が用いられている。
【0003】図9は一般的な調歩式シリアルデータの送
受信システムのブロック図である。図9に示すように、
調歩式データのシリアル通信は、送信側装置1から伝送
経路3を介して受信側装置2にシリアルにデータを送出
するシステムであり、通常の送信側装置1は通信手順や
送信するデータを記憶したメモリ4と、通信手順に基い
て通信制御などの通信処理を行うCPU5と、伝送経路
3にデータを送出するためのデータ送信回路6とを備
え、また受信側装置2は調歩式データ・インターフェイ
ス回路10および制御回路11を備えたデータ受信回路
7と、送信側とは逆の受信処理を行うためのCPU8お
よびメモリ9とを備えている。特に、この調歩式データ
・インターフェイス回路10は、伝送経路3を特定の周
期で伝わってきた調歩式シリアルデータをサンプリング
して保持するとともに、受信側の内部回路へインターフ
ェイスする機能を有している。
【0004】従来、このような特定の周期で伝送されて
きたデータをサンプリングするクロックは、データの変
化する周期より十分早い周波数でサンプリングすること
により、伝送データとクロックが競合した際でも正しく
伝送データをラッチできるようにすることが常套手段で
ある。しかも、近年の扱うべきデータ量の増大、スピー
ドアップに伴って、伝送データの変化する周期をより短
くし、短時間で大量にデータを伝送する必要性が発生し
ている。
【0005】図10は図9における調歩式データ・イン
ターフェイス回路の構成図である。図10に示すよう
に、従来の調歩式データ・インターフェイス回路は、伝
送経路より受信したデータ(DATA)を順次入力する
ための3つのフリップ・フロップ回路(F/F)12,
13,14と、これらのF/F12〜14の各出力D
1,D2,D3およびクロックCLK1に基いてサンプ
リングクロックCLKを生成するクロック発生器15
と、受信データDATAおよびクロックCLKを同期さ
せるためのフリップ・フロップ回路(F/F)16とで
構成される。これらF/F12〜14は、縦続接続して
シフトレジスタを形成しており、またF/F16から同
期のとれたデータが出力(OUT)される。
【0006】図11は図10におけるクロック発生器の
回路図である。図11に示すように、このクロック発生
器15は、前述したシフトレジスタの各段出力、すなわ
ちF/F12〜14の出力D1〜D3よりスタートビッ
トの検出を行うための入力を反転させたNANDゲート
素子17と、スタートビットの検出が行われた後に、ス
タート信号(START)を’High’(以下、’
H’)にするためのRSラッチ18と、このSTART
信号が’H’になった時の立ち上がりエッジを検出する
ためにF/F20およびANDゲート21で形成したエ
ッジ検出回路19と、エッジ検出回路19でSTART
信号の立ち上がりエッジを検出した後に伝送データDA
TAのスタートビットからストップビットまでのデータ
長を決定しているデータ長測定回路24と、クロックC
LK1を計数するとともに、エッジ検出回路19の出力
でリセット(R)される6進カウンタ(1ビットのデー
タ長をクロックの6周期分としているため)22と、こ
の6進カウンタ22の出力をSTART信号が’H’の
間だけサンプリングクロックCLKを出力するANDゲ
ート素子23とで形成している。また、データ長測定回
路24は、データ(DATA)長(スタートビットから
ストップビットまで)を決めているF/F25,26
と、データ長をカウントする8進カウンタ27と、RS
ラッチ18のリセット入力端子(R)に整形した波形を
入力するためのF/F28とから構成されている。な
お、6進カウンタ22では、データ(DATA)の真中
でサンプリングするために、’カウンタの出力が
5’,’0’,’1’のときに、サンプリングクロック
がH出力となる。
【0007】次に、かかる調歩式データ・インターフェ
イス回路10およびそれを構成しているクロック発生器
15の動作を図12を参照して説明する。図12は図1
0および図11における各種信号のタイミング図であ
る。図12に示すように、まず伝送データDATAをク
ロックCLK1でサンプリングする。その後、クロック
発生器15にF/F12〜14の出力D1,D2,D3
とCLK1が入力されると、スタート信号START
が’H’の間、サンプリングクロックCLKが生成され
るとともに、DATAをCLKの立ち上がりでF/F1
6に保持する。この場合、F/F12〜14の出力D1
〜D3のそれぞれは、競合(斜線部分)が生じる可能性
がある。
【0008】要するに、従来のインターフェイス回路に
おいては、受信データDATAとクロックCLK1の競
合が無いタイミングにおいてサンプリングクロックCL
Kが作成されることになる。
【0009】例えば、従来の調歩式データ・インターフ
ェイス回路を0.35μmプロセス(半導体の製造技
術)で設計し、伝送データDATA内の1ビットのDA
TA(スタートビット,データa,b,c,d,ストッ
プビット)の各データの周期を12ns(すなわち、8
3Mbps、CLK1が500MHz)として動作させ
ようとすると、クロック発生器15内の6進カウンタ2
2はCLK1の周波数が高く、動作し得ないことにな
る。
【0010】すなわち、従来の回路構成では、伝送デー
タDATAを受信するクロックCLK1の周期が伝送デ
ータDATA内の1ビットのDATA周期の1/6にな
るためである。
【0011】また、仮にこの6進カウンタの問題を克服
したとしても、従来回路において、12ns周期のデー
タを高速受信するためには、500MHzよりも高いク
ロックCLK1が必要になる。
【0012】要するに、従来回路でデータを受信できた
とすると、上述したようなクロック(CLK1)幅や周
波数を必要とすることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したシフトレジス
タ構成のインターフェイス回路は、クロックCLK1の
3クロック周期でスタートビット(START信号とは
異なる)を検出しているため、データDATA転送時の
周期がCLK1の周期の3倍以下になった場合には、調
歩式シリアルデータ受信が不可能となるという欠点があ
る。
【0014】すなわち、従来のインターフェイス回路
は、3段シフトレジスタ構成によってスタートビットを
検出し、サンプリングクロックを生成しているので、1
ビットのデータ(DATA)を扱う際、1ビットのDA
TAのパルス幅は、クロックCLK1の3周期分と、ク
ロックCLK1の立ち上がり変化からサンプリングクロ
ックCLKの立ち上がり変化までの遅延時間tと、F/
F16のセットアップ時間とを合せた時間よりも大きく
なければならないという条件を満たすクロックCLK1
が必要になる。
【0015】したがって、この条件を考えると、データ
DATA転送時の周期がCLK1の周期の3倍以下に短
かく、すなわち高速になった場合には、調歩式シリアル
データ受信が不可能になるという問題がある。この場合
の周期は、スタートビット,a,b,c,dともデータ
幅は同一としているので、スタートビットとa〜dのそ
れぞれの時間を指している。
【0016】本発明の目的は、このようなデータ転送の
周期が短かくなったときにも対応し、高速のシリアルデ
ータ受信を実現することのできる調歩式データ・インタ
ーフェイス回路を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の調歩式データ・
インターフェイス回路は、伝送経路に接続され、伝送デ
ータをシリアル受信するデータ入力端子および同期用ク
ロックを受信するクロック端子と、前記同期用クロック
端子に接続される遅延素子と、前記データ入力端子に並
列接続され且つ前記同期用クロックおよび前記遅延素子
から出力される所定時間遅延した遅延クロックによりそ
れぞれ保持制御される複数のデータ保持手段と、前記複
数のデータ保持手段の出力と前記遅延クロックによりサ
ンプリングクロックを作成するクロック発生器とを有
し、受信した前記伝送データを前記サンプリングクロッ
クによりサンプリングして出力するように構成される。
【0018】また、本発明の調歩式データ・インターフ
ェイス回路は、伝送経路に接続され、伝送データをシリ
アル受信するデータ入力端子および同期用クロックを受
信するクロック端子と、前記同期用クロック端子に直列
に接続される複数の遅延素子と、前記データ入力端子に
並列接続され且つ前記同期用クロックおよび前記遅延素
子から出力される所定時間遅延した複数の遅延クロック
によりそれぞれ保持制御される複数のデータ保持手段
と、前記複数のデータ保持手段の出力と前記複数の遅延
クロックによりサンプリングクロックを作成するクロッ
ク発生器とを有し、受信した前記伝送データを前記サン
プリングクロックによりサンプリングして出力するよう
に構成される。
【0019】また、本発明の調歩式データ・インターフ
ェイス回路における前記複数のデータ保持手段は、それ
ぞれフリップ・フロップ回路を用いて構成し、それぞれ
前記同期用クロックおよび前記遅延クロックにより位相
差を持って保持するとともに、データ出力するように形
成される。
【0020】また、本発明の調歩式データ・インターフ
ェイス回路における前記クロック発生器は、前記複数の
データ保持手段の出力をラッチして得られるスタート信
号が高レベルの間、前記サンプリングクロックの作成を
スタートさせる分周回路と、前記スタート信号のエッジ
を検出するエッジ検出回路と、データ長を測定するにあ
たり、前記遅延クロックを計数し且つ前記エッジ検出回
路の出力によりリセットされるデータ長測定回路とを備
えて構成できる。
【0021】また、本発明の調歩式データ・インターフ
ェイス回路における前記クロック発生器は、前記受信デ
ータと前記遅延クロックとの競合が発生したとき、NA
NDゲートにより前記スタート信号の立ち上げを遅延さ
せ、データのスタートビット検出を行うように形成す
る。
【0022】また、本発明の調歩式データ・インターフ
ェイス回路は、伝送データを複数系統並列に入力するn
個のフリップ・フロップと、前記n個のフリップ・フロ
ップそれぞれのクロック端子に位相差を持たせてクロッ
クを入力する(n−1)個の遅延素子と、前記n個のフ
リップ・フロップの出力および前記(n−1)個の遅延
素子による遅延クロックを用いてサンプリングクロック
を生成するクロック発生器とを有し、前記サンプリング
クロックにより前記伝送データをシリアルに受信するよ
うに構成される。
【0023】さらに、本発明の調歩式データ・インター
フェイス回路における前記クロック発生器は、前記遅延
クロックで前記伝送データをサンプリングするサンプリ
ングクロック生成機能を備え、データとクロックの競合
に対し、前記サンプリングクロックで前記伝送データを
ラッチするように形成される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の調歩式データ・インター
フェイス回路は、前述した図9からも解るように、送信
側のデータ送信回路6から送信されてきた調歩式シリア
ルデータを受信するために、受信側のデータ受信回路7
内部の調歩式データ・インターフェイス回路10に適用
するものであり、この調歩式データ・インターフェイス
回路10は伝送経路3を伝わってきた調歩式シリアルデ
ータをサンプリングして、シリアルデータを保持し、内
部へインターフェイスする回路である。以下、図面を参
照して本発明の実施の形態を説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施の形態を示す調
歩式データ・インターフェイス回路の構成図である。図
1に示すように、本実施の形態は、伝送経路より受信し
たデータ(DATA)を入力するための並列接続した3
つのフリップ・フロップ回路(F/F)12,13,1
4と、同期用クロックCLK1を入力し、順次所定時間
だけ遅延させるために直列接続した第1および第2の遅
延素子30および31と、これらのF/F12〜14の
各出力D1,D2,D3および遅延クロックCLK2,
CLK3を入力し、サンプリングクロックCLKを生成
するクロック発生器15と、受信データDATAおよび
クロックCLKを同期させるためのフリップ・フロップ
回路(F/F)16とで構成される。また、これらF/
F12,13,14のクロック端子にそれぞれクロック
CLK1,CLK2,CLK3が入力されるため、各出
力D2,D3は出力D1に対し遅延素子30,31の遅
延時間だけ遅れて出力される。
【0026】なお、F/F12,13が2系統だけで
も、本発明を実現することができる。その場合は、遅延
素子30のみを用いるとともに、作成されるCLK2に
基いてサンプリングクロックCLKを作成するようにす
れば良い。
【0027】かかるインターフェイス回路では、調歩式
データDATAを受信する際にデータパルス幅(=1周
期)の1/2周期のクロックCLK1を用いて高速のシ
リアルデータ受信を実現する。すなわち、伝送データD
ATAを3系統のF/F12〜14に入力し、F/F1
3,14それぞれのクロック端子に第1,第2の遅延素
子30,31により位相差を与えたクロックを入力する
ことにより、シリアルデータDATAとクロックが競合
した場合でも、そのシリアルデータを受信できるように
している。
【0028】要するに、本実施の形態では、伝送データ
DATAとクロックCLK1を入力とし、クロック発生
器15で生成したサンプリングクロックCLKとこのク
ロックCLKに同期したデータを出力端子OUTより出
力する。
【0029】図2は図1に示すクロック発生器の回路図
である。図2に示すように、このクロック発生器15
は、スタートビットの検出を行うためにD1〜D3のそ
れぞれを反転させて入力するNANDゲート素子17
と、スタートビット検出が行われた後にSTART信号
を’H’にするためのRSラッチ18と、START信
号が’H’の間だけCLK3からサンプリングクロック
CLKを生成するための分周回路34と、START信
号が’H’になった時の立ち上がりエッジを検出するた
めのエッジ検出回路40と、このエッジ検出回路40に
よりSTART信号の立ち上がりエッジを検出した後
に、伝送データDATAのスタートビットからストップ
ビットまでのデータ長を決定するデータ長測定回路37
と、START信号を制御するF/F回路33と、イン
バータ32とから構成される。また、分周回路34はA
NDゲート35とF/F回路36で形成され、データ長
測定回路37は9進カウンタ38とF/F回路39で形
成され、エッジ検出回路40はF/F回路41とインバ
ータ42とANDゲート43で形成される。前述したデ
ータ長測定回路37における9進カウンタ38は、ST
ART信号が’H’の時間(長さ)を決めるため、’
7’で’H’出力される。
【0030】なお、前述したように、F/F12,13
が2系統である場合は、NANDゲート素子17の入力
はD1,D2およびF/F33の出力となり、またF/
F33の入力はCLK3がないため、CLK2を用いる
ことにより、同様に実現できる。
【0031】つぎに、上述したF/F回路13,14の
クロック端子に接続される遅延素子30,31に基く遅
延時間d、特に最小遅延時間d(min)および最大遅
延時間d(max)について、図3を参照して説明す
る。
【0032】図3はクロック遅延の詳細を説明するため
のタイミング図である。図3に示すように、まず最小遅
延時間d(min)は、setup時間と、hold時
間との和で表わされる。このsetup時間とは、図1
におけるF/F13,14のセットアップ時間であり、
またhold時間はF/F12,13のホールド時間で
ある。この最小遅延時間d(min)の関係は、3つの
F/F12〜14の内、必ず2つのF/Fでは競合を起
こさないための条件である。
【0033】すなわち、3つのF/F12〜14の内、
1つのF/Fが競合したときでも、必ず他の2つのF/
Fでは競合を起こさない場合が次の3通り考えられる。
【0034】F/F12でCLK1とDATAが競合
した時に、必ずF/F13,14では競合を起こさな
い。
【0035】F/F13でCLK2とDATAが競合
した時に、必ずF/F12,14では競合を起こさな
い。
【0036】F/F14でCLK3とDATAが競合
した時に、必ずF/F12,13では競合を起こさな
い。
【0037】次に、CLK3の立ち下がりで生成したサ
ンプリングクロックCLKの立ち上がりで、DATAを
F/F16に入力するための遅延素子30,31による
遅延時間の最大遅延時間d(max)は、2t−set
up時間=t+2d(max)+(t/2)+α+CL
Kのhold時間で表わされる。この関係式より、d
(max)=(t/4)−(1/2)×(setup+
α+CLKのhold)となる。ここで、tはCLK1
の周期、setup時間はF/F12のセットアップ時
間、αはCLK3の立ち下がりからCLKを生成するた
めの遅延時間、CLKのhold時間はF/F16のホ
ールド時間である。
【0038】このように、最小遅延時間d(min)お
よび最大遅延時間d(max)が決定されるので、遅延
素子30,31による遅延時間dの条件は、d(mi
n)とd(max)の間になる。すなわち、(setu
p+hold)<d<{(t/4)−(1/2)×(s
etup+α+CLKのhold)}となる。
【0039】以下に、伝送データDATAと第1〜第3
のクロックCLK1〜CLK3とが競合していない場合
(図4)と、伝送データDATAと第1〜第3のクロッ
クCLK1〜CLK3とが競合している場合(図5〜図
7)とに分けて動作を説明する。
【0040】図4は図1および図2における伝送データ
と第1〜第3のクロックとが競合していないときの各種
信号のタイミング図である。図4に示すように、データ
とクロックとの間に競合がないときは、まずCLK1を
遅延素子30,31によって遅延させ、CLK2,CL
K3を生成する。
【0041】一方、F/F12はDATAをCLK1の
立ち上がりで保持するとともに、出力側にD1を出力す
る。同様に、F/F13,14は、それぞれDATAを
CLK2,CLK3の立ち上がりで保持するとともに、
出力側にD2,D3を出力する。
【0042】ついで、F/F12〜14の出力D1〜D
3が全て’Low’(以下、’L’)になると、クロッ
ク発生器15の内部信号であるSTART信号が’H’
になる。すなわち、スタートビットの検出が行われる。
このSTART信号が’H’の間、クロック発生器15
はクロックCLK3を用いてサンプリングクロックCL
Kを生成する。
【0043】さらに、このサンプリングクロックCLK
が生成されることにより、F/F16はDATAをCL
Kの立ち上がりで保持するとともに、出力端子OUTに
受信データを出力する。最後に、データ長測定回路37
によってストップビットが入力される時点で、STAR
T信号を’L’にする。以上が無競合時の回路動作であ
る。
【0044】図5は図1および図2における伝送データ
と第1のクロックとが競合しているときの各種信号のタ
イミング図である。図5に示すように、上述した競合の
一番目のケースにおいては、無競合時と同様に、CLK
1を遅延素子30,31によって遅延させ、CLK2,
CLK3を生成する。
【0045】一方、F/F12はDATAをCLK1の
立ち上がりで保持するとともに、出力側にD1を出力す
る。そのとき、DATAとCLK1が競合していると、
F/F12の出力D1が’L’または’H’になる。ま
た、F/F13,14は、それぞれDATAとCLK
2、およびDATAとCLK3の立ち上がりで保持する
とともに、その出力がD2,D3となる。
【0046】ついで、F/F12〜14の出力D1〜D
3が全て’L’になると、クロック発生器15の内部信
号であるSTART信号が’H’になり、スタートビッ
トが検出される。ここで、DATA内の1ビット周期は
CLK1の2周期分であるので、DATAとCLK1が
競合した結果、D1が’H’になってスタートビットの
検出が行われなくても、次のCLK1の立ち上がりでD
1は’L’になり、スタートビット検出が行われる。
【0047】さらに、START信号が’H’の間、ク
ロック発生器15はCLK3を用いてサンプリングクロ
ックCLKを生成する。このCLKが生成されると、F
/F16は、DATAをCLKの立ち上がりで保持する
とともに、出力端子OUTに受信データを出力する。最
後に、ストップビットが入力されると、前述のケースと
同様にSTART信号を’L’にする。以上が競合の一
番目のケースにおける回路動作である。
【0048】図6は図1および図2における伝送データ
と第2のクロックとが競合しているときの各種信号のタ
イミング図である。図6に示すように、上述した競合の
二番目のケースにおいては、無競合時と同様に、CLK
1を遅延素子30,31によって遅延させ、CLK2,
CLK3を生成する。
【0049】ついで、F/F12はDATAをCLK1
の立ち上がりで保持するとともに、出力側にD1を出力
する。また、F/F13はDATAをCLK2の立ち上
がりで保持する。そのとき、DATAとCLK2が競合
していると、F/F13の出力D2が’L’または’
H’になる。さらに、F/F14は、DATAをCLK
3の立ち上がりで保持するとともに、出力側にD3を出
力する。
【0050】これらF/F12〜14の出力D1〜D3
が全て’L’になると、クロック発生器15の内部信号
であるSTART信号が’H’になる。すなわち、スタ
ートビットの検出が行われる。ここで、DATA内の1
ビット周期は、CLK1の2周期分であるので、DAT
AとCLK2が競合した結果、F/F13の出力D2
が’H’となってスタートビット検出が行われなくて
も、次のCLK2の立ち上がりでD2が’L’になり、
スタートビット検出が行われる。
【0051】さらに、START信号が’H’の間、ク
ロック発生器15はCLK3を用いてサンプリングクロ
ックCLKを生成する。このCLKが生成されると、F
/F16はDATAをCLKの立ち上がりで保持すると
ともに、出力端子OUTに受信データを出力する。最後
に、ストップビットが入力されると、前述のケースと同
様にSTART信号を’L’にする。以上が競合の二番
目のケースにおける回路動作である。
【0052】図7は図1および図2における伝送データ
と第3のクロックとが競合しているときの各種信号のタ
イミング図である。図7に示すように、上述した競合の
三番目のケースにおいては、無競合時と同様に、CLK
1を遅延素子30,31によって遅延させ、CLK2,
CLK3を生成する。
【0053】ついで、F/F12,13はそれぞれDA
TAをCLK1,CLK2の立ち上がりで保持するとと
もに、出力側にD1,D2を出力する。また、F/F1
4はDATAをCLK3の立ち上がりで保持する。その
とき、DATAとCLK3が競合していると、F/F1
4の出力D3が’L’または’H’になる。
【0054】これらF/F12〜14の出力D1〜D3
が全て’L’になると、クロック発生器15の内部信号
であるSTART信号が’H’になる。すなわち、スタ
ートビットの検出が行われる。ここで、DATA内の1
ビット周期は、CLK1の2周期分であるので、DAT
AとCLK3が競合した結果、F/F14の出力D3
が’H’となってスタートビット検出が行われなくて
も、次のCLK3の立ち上がりでD3が’L’になり、
スタートビット検出が行われる。
【0055】さらに、START信号が’H’の間、ク
ロック発生器15はCLK3を用いてサンプリングクロ
ックCLKを生成する。このCLKが生成されると、F
/F16はDATAをCLKの立ち上がりで保持すると
ともに、出力端子OUTに受信データを出力する。最後
に、ストップビットが入力されると、前述のケースと同
様にSTART信号を’L’にする。以上が競合の三番
目のケースにおける回路動作である。
【0056】次に、上述した本実施の形態についても、
前述の従来の調歩式データ・インターフェイス回路に対
するシミュレーションと同様の解析を行う。
【0057】本実施の形態の調歩式データ・インターフ
ェイス回路を0.35μmプロセスで設計し、伝送デー
タDATA内の1ビットのDATA周期を12ns(す
なわち、83Mbps)として動作させると、伝送デー
タDATAが12ns周期、クロックCLK1が166
MHz、つまり図4〜図7のタイミングで動作する(デ
ータ周期12nsで受信可能)。
【0058】これは、本実施の形態の回路構成(図1)
では、伝送データDATAを受信するクロックCLK1
の周期が伝送データDATA内の1ビットのDATA周
期の1/2にできる。
【0059】このように、本実施の形態によれば、前述
した従来の回路と比較して、1ビットのDATAを扱う
CLK1の周期からも明らかなように、高速のシリアル
データ受信が容易となる。
【0060】要するに、本実施の形態の回路によれば、
12ns周期のデータを受信する場合、166MHzの
クロックCLK1を用いれば良く、前述した従来の50
0MHzのような高い周波数のクロックを用いる必要が
なくなる。すなわち、本実施の形態においては、従来回
路と同一周期のデータを受信する際、遅いクロック周波
数を用いた回路によりデータ受信を実現することができ
る。
【0061】図8は本発明の第2の実施の形態を示す調
歩式データ・インターフェイス回路の構成図である。図
8に示すように、この実施の形態における調歩式データ
・インターフェイス回路は、前述した図1におけるフリ
ップ・フロップ回路(F/F)12〜14を3つよりも
大きいn個に且つ遅延素子30,31を(n−1)個に
拡大し、前述した第1の実施の形態と同様に、サンプリ
ングクロックCLKを生成するためのクロック発生器1
5及びCLKの立ち上がりでDATAを保持するF/F
16を備えている。ここでは、n番目のF/F45と
(n−1)番目の遅延素子44とを便宜的に追加して示
している。
【0062】また、このときのクロック発生器15は、
図2に示すNANDゲート素子17の入力がD1〜Dn
になることと、クロックCLK3がCLKnに変更され
ること、および分周回路34,データ長測定回路37を
扱うデータDATAにより若干設計変更すること以外は
同様である。
【0063】このように、遅延素子30,31,44の
個数及びF/F回路12,13,14,45の個数を増
加させることによって、伝送データDATA上のスター
トビット検出を行う際.前述した第1の実施の形態(図
1)よりも多点のサンプリングをすることができるの
で、より低い周波数のノイズが混入した伝送データであ
ってもスタートビットを容易に検出できるという利点が
ある。つまり、第1の実施の形態と比較すると、低速に
はなるが、ノイズに強くなるという利点がある。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の調歩式デ
ータ・インターフェイス回路は、複数のフリップ・フロ
ップ回路をシフトレジスタ構成にするのではなく、受信
データ入力に対し並列接続するとともに、受信データ1
ビットの周期の1/2の同期用クロック(CLK1)を
用いることにより、従来よりもより高速のシリアルデー
タ受信を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す調歩式データ
・インターフェイス回路の構成図である。
【図2】図1に示すクロック発生器の回路図である。
【図3】クロック遅延の詳細を説明するためのタイミン
グ図である。
【図4】図1および図2における伝送データと第1〜第
3のクロックとが競合していないときの各種信号のタイ
ミング図である。
【図5】図1および図2における伝送データと第1のク
ロックとが競合しているときの各種信号のタイミング図
である。
【図6】図1および図2における伝送データと第2のク
ロックとが競合しているときの各種信号のタイミング図
である。
【図7】図1および図2における伝送データと第3のク
ロックとが競合しているときの各種信号のタイミング図
である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す調歩式データ
・インターフェイス回路の構成図である。
【図9】一般的な調歩式シリアルデータの送受信システ
ムのブロック図である。
【図10】図9における調歩式データ・インターフェイ
ス回路の構成図である。
【図11】図10におけるクロック発生器の回路図であ
る。
【図12】図10および図11における各種信号のタイ
ミング図である。
【符号の説明】
1 送信側装置 2 受信側装置 3 伝送経路 4,9 メモリ 5,8 CPU 6 データ送信回路 7 データ受信回路 10 調歩式データ・インターフェイス回路 11 制御回路 12〜14,16,45 フリップ・フロップ回路
(F/F) 15 クロック発生器 18 RSラッチ 30,31,44 遅延素子 34 分周回路 37 データ長測定回路 40 エッジ検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健一 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 Fターム(参考) 5K029 AA11 EE07 HH13 LL08 LL15 5K034 AA01 KK05 PP03 5K047 GG03 GG24 JJ03 MM28 MM36 MM38 MM53 MM55

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送経路に接続され、伝送データをシリ
    アル受信するデータ入力端子および同期用クロックを受
    信するクロック端子と、前記同期用クロック端子に接続
    される遅延素子と、前記データ入力端子に並列接続され
    且つ前記同期用クロックおよび前記遅延素子から出力さ
    れる所定時間遅延した遅延クロックによりそれぞれ保持
    制御される複数のデータ保持手段と、前記複数のデータ
    保持手段の出力と前記遅延クロックによりサンプリング
    クロックを作成するクロック発生器とを有し、受信した
    前記伝送データを前記サンプリングクロックによりサン
    プリングして出力することを特徴とする調歩式データ・
    インターフェイス回路。
  2. 【請求項2】 伝送経路に接続され、伝送データをシリ
    アル受信するデータ入力端子および同期用クロックを受
    信するクロック端子と、前記同期用クロック端子に直列
    に接続される複数の遅延素子と、前記データ入力端子に
    並列接続され且つ前記同期用クロックおよび前記遅延素
    子から出力される所定時間遅延した複数の遅延クロック
    によりそれぞれ保持制御される複数のデータ保持手段
    と、前記複数のデータ保持手段の出力と前記複数の遅延
    クロックによりサンプリングクロックを作成するクロッ
    ク発生器とを有し、受信した前記伝送データを前記サン
    プリングクロックによりサンプリングして出力すること
    を特徴とする調歩式データ・インターフェイス回路。
  3. 【請求項3】 前記複数のデータ保持手段は、それぞれ
    フリップ・フロップ回路を用いて構成し、それぞれ前記
    同期用クロックおよび前記遅延クロックにより位相差を
    持って保持するとともに、データ出力する請求項1もし
    くは請求項2記載の調歩式データ・インターフェイス回
    路。
  4. 【請求項4】 前記クロック発生器は、前記複数のデー
    タ保持手段の出力をラッチして得られるスタート信号が
    高レベルの間、前記サンプリングクロックの作成をスタ
    ートさせる分周回路と、前記スタート信号のエッジを検
    出するエッジ検出回路と、データ長を測定するにあた
    り、前記遅延クロックを計数し且つ前記エッジ検出回路
    の出力によりリセットされるデータ長測定回路とを備え
    た請求項1もしくは請求項2記載の調歩式データ・イン
    ターフェイス回路。
  5. 【請求項5】 前記クロック発生器は、前記受信データ
    と前記遅延クロックとの競合が発生したとき、NAND
    ゲートにより前記スタート信号の立ち上げを遅延させ、
    データのスタートビット検出を行う請求項1もしくは請
    求項2記載の調歩式データ・インターフェイス回路。
  6. 【請求項6】 伝送データを複数系統並列に入力するn
    個のフリップ・フロップと、前記n個のフリップ・フロ
    ップそれぞれのクロック端子に位相差を持たせてクロッ
    クを入力する(n−1)個の遅延素子と、前記n個のフ
    リップ・フロップの出力および前記(n−1)個の遅延
    素子による遅延クロックを用いてサンプリングクロック
    を生成するクロック発生器とを有し、前記サンプリング
    クロックにより前記伝送データをシリアルに受信するこ
    とを特徴とする調歩式データ・インターフェイス回路。
  7. 【請求項7】 前記クロック発生器は、前記遅延クロッ
    クで前記伝送データをサンプリングするサンプリングク
    ロック生成機能を備え、データとクロックの競合に対
    し、前記サンプリングクロックで前記伝送データをラッ
    チする請求項6記載の調歩式データ・インターフェイス
    回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011115005A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Meidensha Corp 高圧インバータのセル通信制御装置およびセル通信制御方法

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JP2011115005A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Meidensha Corp 高圧インバータのセル通信制御装置およびセル通信制御方法

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