JP2001166678A - 弦楽器の運弓訓練器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】弦楽器の演奏を学ぶ者が右手の正しい運弓法の
要領を独習でも容易にしかも短時間に習得できる訓練具
で、初心者に有効であるだけでなく、悪い癖を矯正す
る。 【解決手段】（イ）延長板を指板のみに接触し、音響効
果を全く損なうことのないようにする。（ロ）延長板の
指板への装脱着を延長板に固定したクリップを用いて容
易にする。（ハ）運弓が曲がれば２枚の透明薄板に弓が
接触して弾けなくなり直ぐに運弓の間違いに気付くよう
に適度な間隔に薄板を立てられるように延長板には２本
の溝が切ってある。（ニ）透明薄板の延長板への装脱着
は延長板につけた溝に差し込む方法で容易である。透明
薄板には各弦に対応する切り込みがあるので合わせる。
また透明薄板の淵は外側に湾曲している。（ホ）弦楽器
の種類によりサイズが異なるだけでなく子供用と大人用
の楽器ではサイズが異なる。種々のサイズに合わせた延
長板や薄板を同じ方法で作成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、弦楽器の演奏を学ぶ
者が右手の正しい運弓法の要領を独習でも容易にしかも
短期間に習得できる訓練具である。初心者に有効なだけ
でなく、悪い癖を矯正するのにも役立つ。

【０００２】

【従来の技術】従来このような器具は無く、師に見て貰
いながら練習するか、鏡を見ながら練習して習得するし
かなく、長期間の修練を必要とした。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】弦楽器の運弓法では、
弓を何れの弦に対しても常に直角に弾く事によってのみ
美しい音が出せるのであるが、それには右手の手首や肘
や腕などの弾力的な使い方を習得しなければならない。
初心者は鏡を見ながら練習する場合でも、譜面を見てい
る間にどうしても弓を曲げて弾いてしまい、これに気づ
かずに悪い癖をつけてしまったり、悪い癖を直せなかっ
たりする悩みを持つ。右手の使い方の要領を独りの練習
でも身につけられるようにするための器具があれば誰で
も短期間に弦楽器の上達が可能になる。そのような器具
は装脱着が容易で弦楽器の音響にも全く影響を与えない
ものでなければならない。また種々のサイズの弦楽器に
応用できるものでなければならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】（イ）延長板を指板のみ
に接触せしめることにより音響効果を全く損なうことの
ないようにする。 （ロ）延長板の指板への装脱着を延長板に固定したクリ
ップを用いて容易にする。 （ハ）運弓が曲がれば２枚の透明薄板に弓が接触して弾
けなくなり直ぐに運弓の間違いに気付き修正できるよう
に適度な間隔に透明薄板を立てるようにする。 （ニ）透明薄板の延長板への装脱着を延長板につけた溝
に差し込む方法で容易にする。 （ホ）弦楽器の種類によりサイズが異なるだけでなく子
供用と大人用の楽器ではサイズが異なる。種々のサイズ
に合わせた延長板や透明薄板を同じ方法で作成する。

【０００５】

【発明の実施の形態】（イ）弦楽器本体の指板に、延長
板（１）をクリップ（２）で装着する。 （ロ）延長板の溝（３と４）に２枚の透明薄板（５と
６）を垂直に差し込む。透明薄板には各弦に対応する切
り込みがあるので合わせる。 （ハ）弓を透明薄板（５と６）の間に入れて運弓の練習
をする。弓の上下運動が正しく行われれば弓は円滑に動
く。 （ニ）実際の演奏時には透明薄板だけを取り外し、延長
板をそのままにしたおいても構わない。

【０００６】

【発明の効果】弓が弦に対して直角に弾ければ如何に美
しい音が出せるかを実感しながら右手の使い方のコツを
独りでも短期間に習得できる。もし弓が曲がれば弓が２
枚の透明薄板に接触して弾けなくなり直ぐに運弓の間違
いに気付き矯正できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】弦楽器に装着した本発明を上から見た図であ
る。

【図２】本発明の分解斜視図である。

【図３】本発明を指板の方から見た側面図である。

【図４】本発明の横から見た断面図である。

【符号の説明】

１ 延長板 ２ クリップ ３ 溝（１） ４ 溝（２） ５ 薄板（１） ６ 薄板（２）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バイオリンやビオラやチェロなどの弦楽器
   本体の指板に、延長板（１）をクリップ（２）で装着
   し、その延長板の２本の溝（３と４）に弓のガイドとな
   る透明な薄板を２枚（５と６）弦に直角になるよう垂直
   に差し込み、その２枚の薄板（５と６）の間に弓を入れ
   て、運弓が正しく弦に直角に出来るよう右手を訓練する
   器具。