JP2001165681A - 交通ネットワーク経路探索方法 - Google Patents

交通ネットワーク経路探索方法

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JP2001165681A
JP2001165681A JP35010999A JP35010999A JP2001165681A JP 2001165681 A JP2001165681 A JP 2001165681A JP 35010999 A JP35010999 A JP 35010999A JP 35010999 A JP35010999 A JP 35010999A JP 2001165681 A JP2001165681 A JP 2001165681A
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Keisuke Onishi
啓介 大西
Arata Kikuchi
新 菊池
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Navitime Japan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 メッシュ状に分断された交通ネットワークデ
ータに対して、作成時期が異なるメッシュデータを混在
させても、ノードデータやリンクデータが無制限に増加
することなく、なおかつ従来のラベル確定法を用いて効
率的に経路探索を可能にする。 【解決手段】 メッシュの境界をリンクが越える場合
は、メッシュ区画辺上にノードを設定し、区画辺上のノ
ードについては作成時期に係わらず一定の番号を付与す
る条件下で各メッシュ毎にノードに番号を付与し、区画
辺上のノードについては隣接するメッシュにおける区画
辺上のノードに付与されている番号である隣接メッシュ
接合データを有し、ラベル確定法による経路探索処理に
よって、最小ポテンシャルを探索しながら仮ラベルと永
久レベルをメッシュ番号とノードとで設定し、仮ラベル
を永久ラベルに変更したノードが区画辺上のノードのと
きは、該ノードの隣接メッシュ接合ノードデータが示す
ノードについて再度、経路探索処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通機関を含む交
通ネットワークにおける、出発地点から目的地点までの
経路を最小コスト条件下で探索するコンピュータシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モバイル端末で経路探索の要求が
高まってきている。複雑な交通ネットワークにおいて
は、最適な経路を求めることは容易でない。ネットワー
クが複雑になると高性能のコンピュータをもってしても
計算時間が増加し、実質的に処理が不可能な事態とな
る。
【0003】このような、実質的に計算不可能な事態に
対応すべく、様々な手法が提案されている。交通ネット
ワークに対するコンピュータを用いた最短経路探索でよ
く用いられるラベル確定法を用いると、効率のよい経路
探索が行え、短時間で最短経路探索が行える。以下、簡
単にこのラベル確定法を説明する。ラベル確定法はこの
方法の発明者の名をとってダイクストラ法と呼ばれるこ
ともある。
【0004】ラベル確定法を、図1のネットワークを例
に説明する。特定の地点に対応する図の丸印を「ノー
ド」、そのノードとノードを結ぶ線は地点間の経路に相
当し、「リンク」と呼ぶ。数学的にはこれらのノードと
リンクの集合をグラフと呼び、リンクに向きが有るもの
を有向グラフ、無いものを無向グラフと呼んでいる。図
1の例は有向グラフの例である。このようなシステム
で、出発点のノードsから目的点のノードtへの経路
で、最も短くなるものを見い出す問題が最短路問題であ
る。
【0005】いま、ノードsからノードtへの最短路P
を P={s,i,j,……、k,t} とする。このとき、Pをあるノードを境にしてP1とP
2に分割した場合、部分集合P1とP2も、それぞれの
集合内で最短路になっている。これを最適性の原理と呼
ぶ。この原理を利用して数理的に最短路を求めるアルゴ
リズムがラベル確定法である。すなわち、ラベル確定法
は空集合から始めて、ノードに仮ラベルをつけて、最短
路となるノードを一つずつ求めて最短路部分集合を膨ら
ませていき、最終的に全部のノードに対してラベルを永
久ラベルに確定させ、最短路を求める方法である。以下
は、コンピュータでプログラミングするときのアルゴリ
ズムである。
【0006】ノードsからノードtに到るあらゆるノー
ドの集合をV、ノードsからノードjに至る最短路の長
さd(j)、その最短路のノードの集合をS1、その補
集合をS2(=V−S1)とすると、以下の方法で最短
路が求まる。 (1)初期値化として、 S1←0(空集合)、S2←V d(s)←0、d(i)←∞ とする。ここで、iは最短路のノードの補集合S2に含
まれるノード、X←YはXをYで置き換えることを表
す。
【0007】(2)S1=Vなら計算終了。 (3)S1≠Vなら、最短路の長さd(i)を選び出し、 v←i とする。長さd(v)はノードsからノードvに至る最
短路となっているから、ノードvを最短路のノードの集
合S1に含め、ノードvを最短路のノードの補集合S2
から外す。
【0008】(4)ノードvから出るリンク(出リンク)
が次に到達する、最短路のノードの補集合S2に含まれ
るすべてのノードiに対して d’(i)←d(v)+avi を計算し、 d(i)>d’(i) なら d(i)←d’(i) かつ p(i)←v とする。ここで、aviはノードvからノードiに至る
長さ(リンクの長さ)であり、d(i)、d’(i)は
出発点sからiに至る経路の長さである。この時点のd
(i)は、最短路のノードの集合S1内のノードからの
最短路長になっている。最短路のノードの補集合S2に
はもっと短い経路が存在する可能性はあるが、それは繰
り返し計算のなかで求められることになる。 (5)ステップ(2)のステップに戻る。
【0009】以上の方法で求めたp(i)に対して、最
終ノードtからp(t)をもとに逆にたどっていけば、
出発ノードsまでの最短路が求まる。たとえば、図1の
例を上記のアルゴリズムで求めると、 d(1)=0 d(2)=50 d(3)=70 d(4)=65 d(5)=85 p(2)= 1 p(3)= 2 p(4)= 2 p(5)= 3 となる。
【0010】s=1、t=5であるから、ノード5の前
はノード3(p(5)=3)、ノード3の前はノード2(p(3)
=2)、ノード2の前はノード1(p(2)=1)、すなわち出
発点sにたどりつく。すなわち、最短路は1→2→3→
5、その長さは85(=d(5))である。また、ノード1
からノード4に至る経路(1→2→4)の長さd(4)は、
やはり最短路長になっている。
【0011】実際に上記のアルゴリズムで用いた図1の
経路をシミュレーションしてみると分かるが、ノード3
からノード4に至る長さd’(4)は計算しなくてもすむ。
すなわち、ラベル確定法を用いれば、総組み合わせによ
る最短路計算に比べて、計算量がはるかに少なくてす
む。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で説明したラ
ベル確定法は、コンピュータを用いた場合に処理速度が
速いという特徴をもっている。とくに出発点と目的点が
決まっている場合には、ラベル確定法によって出発点か
ら順次最小コストとなるノードを見つけながら、目的点
に最初に到達する経路を最小コスト経路として探索でき
る。対象となるコストは具体的には時間、あるいは距離
があてられ、「移動時間」あるいは「移動距離」などを
評価することになる。
【0013】多くのナビゲーションシステムでは、コン
ピュータ上の問題解決手段として様々な方法を用いてい
るが、最小コストという条件で経路探索をする場合に
は、基本的にラベル確定法が用いられている。たとえ
ば、このような最小コスト経路探索には、鉄道機関を用
いての最小コスト経路探索や、自動車による最小コスト
経路探索システムがある。
【0014】一般的なラベル確定法では、経路探索の対
象とするネットワークデータは一つにまとめられている
が、データ量の関係で複数の分断されたネットワークデ
ータを用いることが必要になることがある。例えば、モ
バイル端末で歩行者ナビゲーションシステムやカーナビ
ゲーションシステムを実現する場合、小型軽量という制
約があるため、記憶領域にかなりの制限がある例が多
く、そのため、必要な地図領域だけをダウンロードして
使うため、地図データはメッシュ構造に分断されてい
る。
【0015】隣接地域の地図データを個別に扱わねばな
らない場合、ラベル確定法を用いて、隣接メッシュ地域
のデータをも含む経路探索を行うためには、隣接メッシ
ュ地域との関係を定めておく必要がある。この隣接メッ
シュ地域との関係の定め方は様々な方法が考えられる。
モバイルなどの小メモリ容量の中での経路探索を意識し
た場合、データができるだけ小さなことが望ましい。
【0016】地図データをメッシュ化することによっ
て、必要範囲のデータを取り出すことができ、効率のよ
いメモリ管理が行える。また、インターネットなどでデ
ータを取り寄せる場合にも、必要なメッシュのみのアク
セスでよく、通信効率アップも図れる。とはいえ、地図
データはデータ容量が大きいために、一度に広域のデー
タを取り寄せたのでは、通信時間が掛かりすぎるなどの
問題点がある。
【0017】これまでのカーナビは、CD-ROMに格納され
た経路探索データを使っているために、道路が新しくで
きたり、あるいはなくなったりしても、新しいCR-ROMを
購入しない限り、古いデータでの探索しか行えない。今
後、携帯電話などを用いたコンピュータネットワーク通
信で、最新の経路探索ネットワークデータをカーナビ端
末側に送信することができるようになれば、常に最新の
データで経路探索ができるようになる。たとえば、デー
タファイルのヘッダーにデータ作成日付情報を書き込
み、端末側とサーバー側が異なる時期のデータであれ
ば、端末側にあるデータのをすべて破棄してサーバー側
のデータですべて更新すればよい。
【0018】しかしこれでは、すでに多くのメッシュを
端末側にダウンロードしてある場合、新しく1枚のメッ
シュ地図をダウンロードしただけでも、ノードのナンバ
リングが変更されていたりしたときには、メッシュ間の
ノード番号の整合性が取れないために、いままでのデー
タが利用できず、結局はすべてのメッシュを新しいメッ
シュで書き換えなければならない羽目になる。要する
に、変更のあるメッシュのみを取り寄せて更新する方法
は、従来の考え方では正常な探索経路処理が行えないわ
けである。さりとて、全データを最新のデータで更新す
ることは、先にも述べたように通信時間がかかり、時間
的にもコスト的にも好ましいものではない。
【0019】この点を具体例で説明する。図2は去年の
道路ネットワーク、図3が今年の道路ネットワークだと
しよう。メッシュコード533934を便宜上“A”と記述
し、メッシュコード533935を便宜上“B”と記述した場
合、去年の道路ネットワークA(図2)にあったノード
4、6、8と道路ネットワークBの接合ノード9が、今年の
ネットワーク(図3)にはない。逆にBには、去年のノ
ード番号7と8の間に道路ができたため、リンクが新しく
追加されている。メッシュAとメッシュBは隣接メッシ
ュ接合ノードデータ(図2では5と1、2と6、8と9、図3
では4と6、2と5)でつながっている。
【0020】この接合データでメッシュ間のつながりが
できているために、メッシュコード(533934<A>、53
3935<B>)とノード番号で、メッシュごとに重複する
ノード番号があっても、固有のノードとして各ノードが
識別できる。たとえば図3にノード番号3がAとBで重
複しているが、A3、B3とすれば固有のノード番号と
して識別できる。したがって、メッシュに跨った従来の
経路探索がそのまま利用できることになる。もちろんこ
れが可能なのは、隣接メッシュ接合ノードデータの対応
表が明確にできている場合である。
【0021】ところが、端末側に去年のデータAが残っ
ていて、今年のデータBをダウンロードした場合、道路
ネットワークは図4のようになる。ここでAは去年の隣
接メッシュ接合ノードデータを持っているので、ノード
5はBのノード1と接合することになる。しかし実際には
今年のデータではノード番号もリンク番号もすべて新し
い番号で振られているために、実際にはBのノード1で
はなく、ノード6に接合しなければならない。したがっ
て、従来の方法をそのまま踏襲したのでは、作成時期の
異なるデータが混在した場合には、隣接メッシュ接合ノ
ードデータがそのまま利用できないために、正しい経路
探索が行えないことになる。
【0022】このような問題点を解決するために、各メ
ッシュが各データ作成時期ごとのすべての隣接メッシュ
接合ノードデータを持てば、隣接するメッシュのデータ
作成時期をヘッダー等で確認して解決できるが、データ
更新すればするほどデータ量が増え続けるために、実用
的でない。
【0023】問題は毎年ノード番号とリンク番号が変わ
るため、古いデータの隣接メッシュ接合ノードデータが
使えなくなるということであるから、ある規則に則って
道路網に対し、ノード番号を付けていけば、すべてのノ
ードが実在する限り同じ番号を持ち続けさせるという方
法も考えられる。しかしこの方法においても、道路は増
えたり減ったりするので、増える部分を見込んで領域
(ノード番号を記憶しておく領域)をあらかじめ確保し
ておかなければならず、将来の増加番号の見通しの立て
方が難しいことと、規則を設けたとしても、ネットワー
ク更新にあたりノード番号、リンク番号の振り方が難し
いことである。それに第一、無駄な領域(未使用の領
域)が必要となり、実用的でない。
【0024】以上の点に鑑み、本発明の目的とするとこ
ろは、メッシュ状に分断された交通ネットワークデータ
に対して、作成時期が異なるメッシュデータを混在させ
ても、ノードデータやリンクデータが無制限に増加する
ことなく、なおかつ従来のラベル確定法を用いて効率的
に経路探索を可能にする方法を提唱することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、交通ネットワークがメッシュ状に分断さ
れ、なおかつ異なる時期に作成されたデータが混在し、
前記データを用いて出発地点から目的地点までの経路
を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワ
ークを表現し、コンピュータを用いてラベル確定法によ
りコストとして移動時間または移動距離などを用いて、
最短コスト条件下で探索する交通ネットワーク経路探索
システムにおいて、(1)メッシュに分割された交通ネッ
トワークデータは、特定の地点に対応するノード、その
ノードとノードを結ぶ線は地点間の経路であるリンクで
表現され、メッシュの境界をリンクが越える場合は、メ
ッシュ区画辺上にノードを設定し、(2)前記区画辺上の
ノードについては作成時期に係わらず一定の番号を付与
する条件下で各メッシュ毎にノードに番号を付与し、前
記区画辺上のノードについては隣接するメッシュにおけ
る該区画辺上のノードに付与されている番号である隣接
メッシュ接合データを有し、(3)ラベル確定法による経
路探索処理によって、最小ポテンシャルを探索しながら
仮ラベルと永久レベルをメッシュ番号とノードとで設定
し、仮ラベルを永久ラベルに変更したノードが区画辺上
のノードのときは、該ノードの隣接メッシュ接合ノード
データが示すノードについて再度、経路探索処理を行
う。
【0026】前記区画辺上のノードについては作成時期
に係わらず先頭から一定の番号を優先的に付与する条件
下で各メッシュ毎にノードに番号を付与する方法は、メ
モリ容量などの点で利点が多い。
【0027】隣接メッシュ接合ノードデータは、どのメ
ッシュのどのノードが同一のノード(接合ノード)であ
るか記述したデータである。一つの区画辺ノードに対し
て一つ存在するデータである。隣接メッシュコードは上
記の「どのメッシュ」を表現するためのコードである。
隣接メッシュ接合ノードデータは上記の「どのノード」
を表現するためのノード番号である。
【0028】また、前記隣接メッシュコードとして、相
対メッシュ位置を用いる、ないしは、前記区画辺上のノ
ードの番号として、特別に管理された番号を用いて、デ
ータを小さくすることができる。たとえば、特定の範囲
の番号、あるいは特定の連番号などで、区画辺上のノー
ドであることを知らせる。
【0029】メッシュに分割された交通ネットワークデ
ータは、特定の地点に対応する「ノード」、そのノード
とノードを結ぶ線は地点間の経路である「リンク」で表
現される。メッシュの境界をリンクが越える場合は、区
画辺上にノードを設定する。
【0030】以上は従来技術に則った経路探索である
が、本発明において重要な点は以下の考え方を導入して
いることである。 ・基本的にノード番号、リンク番号はメッシュ(区画)
ごとに自由なナンバリングを認める。 ・コンピュータ処理時は、区画をまたがる経路探索が存
在するために、リンク番号とリンク番号にメッシュコー
ドを加えてユニークな番号として使用する。 ・作成時期の異なるメッシュが混在しても利用できるよ
うに、何らかの方法(具体的には請求項2、3の方法)
を導入して隣接メッシュ接合ノードデータに矛盾が生じ
ないように整合性を持たせる。
【0031】上記の考え方に従って、交通ネットワーク
データが作成されているとして、本発明の経路探索方法
をまとめると以下のようになる。なお以下でいうポテン
シャルは、出発点(出発ノード)からのあるノードまで
のコストの累計を表し、単位は通常、距離または時間を
表す。すなわち以下の経路探索は、出発点からの距離ま
たは時間が最小になるように、ラベル確定法を応用して
具体化した処理である。
【0032】ステップ1(初期値設定):出発ノードs
に特別な仮ラベル(*、0)を付け、それ以外のノード
には仮ラベル(Φ,∞)を付ける。ここで、*は出発ノ
ードであり、どのリンクも入って来ないということを意
味する。またΦは、まだこのノードにどのリンクも到達
していないことを意味する。このようなノードを「未探
索ノード」と呼ぶ。
【0033】ステップ2(最小ポテンシャルの探索処
理):仮ラベルを付けたノードのうち、最小ポテンシャ
ルのノードを探索し、それを最小ポテンシャルノードv
とする。この最小のポテンシャルを持つノードvが、目
的ノードの場合は終了する。そうでなければ、仮ラベル
のノードのうち、ポテンシャルが最小のノードvを求
め、ステップ3へ進む。
【0034】ステップ3(経路探索処理):ノードvか
ら出るリンクaで接続する終点ノードをδ-a、これに掛
かるコストをd(δ-a)としたとき、起点からのすでに
求められているノードvのポテンシャルをp(v)とす
ると、ノードδ-aのポテンシャルは p(v)+d(a) となる。すでにノードδ-aに対して設定されているポテ
ンシャルをp(δa)としたとき、p(v)+d(a)
がp(δ-a)より小さければ、 p(v)+d(a) を新たなポテンシャルp(δ-a)とし、仮ラベルを (a,p(δ-a)) とする。上記の処理をしたあと、ノードvの仮ラベルを
永久ラベルとする。その後、ノードvが区画辺ノードの
場合はステップ4へ、そうでない場合はステップ2(最
小ポテンシャルの探索処理)に戻る。
【0035】ステップ4(隣接メッシュ接合・経路探索
処理):ノードvの隣接メッシュ接合ノードが示すノー
ドをvとし、上記のステップ3と同様に経路探索処理を
行い、ノードvのラベルを永久ラベルとしてステップ2
へ戻る。
【0036】ステップ5(終了処理) vを永久ラベル化し、vから永久ラベルを逆経路をたど
って出発地点までの経路を要求される形式で出力する。
【0037】本発明では交通ネットワークデータをメッ
シュごとに管理しているので、区画辺上のノードがどの
メッシュのどの区画辺上のノードに接続するかという情
報は必要であり、区画辺上のノードに対して隣接メッシ
ュ接合ノードデータをあらかじめ持たせている。
【0038】上記の経路探索方法は、メッシュの作成時
期に関わりなく、新旧が混在しても利用できる。しか
し、それには前提がある。すなわち、隣接メッシュ接合
ノードデータが新旧のメッシュ間で整合性が取れている
ことである。メッシュAの区画辺点のノード番号nとし
た場合、このnはメッシュの更新に当たっても固定され
る。たとえば、ノードnが消滅しても、このノード番号
nは将来的にも使用できない。ただし、区画辺点以外の
ノードは自由なナンバリングを保証する。
【0039】本発明では、メッシュ境界線上にある区画
辺点の隣接メッシュ接合ノードデータに座標値を持た
せ、メッシュ間の接合ノードの探索を座標値で行うこと
もできる。たとえば、メッシュAの区画辺点のノード番
号m、その座標値(na,ea)、メッシュBの区画辺
点のノード番号n、その座標値(nb,eb)とした場
合、各メッシュにおける隣接メッシュ接合ノードデータ
に、 メッシュA:ノード番号m、座標値(na,ea) メッシュB:ノード番号n、座標値(nb,eb) と、登録しておく。一方、実行時に経路探索でメッシュ
Aのノードmが処理の対象となったとき、隣接するメッ
シュBの区画辺点の座標値とノードnの座標値を比較
し、 na=nb かつ ea=eb となった場合、メッシュAのノードmとメッシュBのノ
ードnは接合するノードであると判断する。この判定
は、ステップ4で行う。
【0040】座標値(na,ea)、座標値(nb,e
b)を(緯度,経度)とすれば、この値はノードが存在
する間、不変(一定)である。メッシュ更新時、旧ノー
ド番号にこだわらずにまったく新しいノード番号を付け
直してもよく、またノードが消滅したときには、消滅し
たノード番号を新たに使用することも可能である。した
がって、交通ネットワークの更新時、新旧のノード番号
に拘束されないナンバリングが可能となる。
【0041】交通ネットワークがメッシュ単位で配信さ
れるインターネットシステムにおいて、すでに交通ネッ
トワークがある場合に、すべての交通ネットワークをダ
ウンロードすることは、効率的でない。交通網は常時変
化しているが、さりとてすべてがダイナミックに変化す
ることはない。たとえば、A点から遠く離れたB点に移
動する場合、通常は幹線道路を使用する。幹線道路は大
きく変化することはなく、出発点A付近と目的点B付近
の最新地図があればよいことが多い。このよう場合に
は、出発点と目的点付近の最新メッシュ地図を取り寄せ
るだけで、たいがいは事が足りる。また、多くのドライ
バなら道路の最新事情に詳しく、バイパスがどこそこに
できているといった道路事情に詳しい。このような場合
でも、変更されたメッシュのみを取り寄せるだけ用が足
りる。
【0042】上記のように、すべての交通ネットワーク
を取り寄せるのではなく、必要とするメッシュのみを取
り寄せることが、本発明では、位置情報を含むメッシュ
コードで情報提供元から取り出せるようにできる。この
場合、利用者が直接コードを指定する方法や、あるいは
メッシュファイルのヘッダー情報にメッシュデータの作
成年月日等を登録しておき、利用者の所有するメッシュ
の作成年月日等を比較し、異なるときにのみ取り寄せ、
既存のメッシュデータと取り寄せ、最新のメッシュデー
タとを融合して経路探索を行う。このようにすれば、無
闇にメッシュデータをダウンロードしなくても、必要な
メッシュデータのみダウンロードするだけで、実質的に
最新の交通ネットワークでの経路探索が可能となる。こ
のようなことができるのも、作成時期の異なるメッシュ
データが混在する交通ネットワークに対する本発明の経
路探索手法があればこそ、可能である。
【0043】
【発明の実施の形態】図5に示すような道路網ネットワ
ークを例として本発明の方法を具体的に説明する。メッ
シュ533934のノード6を出発地として、メッシュ533935
のノード8を目的地とする。説明上、簡略表現するため
にメッシュ533934をA、メッシュ533935をBと記述す
る。また、ノード番号の表現としてメッシュ533935
(B)のノード5であれば、Bと表現するようにす
る。ただしノード0は、丸囲みの0の記号がワープロに
ないために、単に0と表現する。またリンクは、図では
四角で囲んだ番号で表しているが、本稿ではリンクnを
[n]と表す。
【0044】なお、ノードの詳細情報はメッシュごとに
図6で示す形式で保持されているものとする。これを、
ノードデータテーブルと呼ぶ。テーブルはノード番号を
添字にノードデータが参照できるようになっている。ノ
ードデータにはそのノードからの出て行く経路番号すな
わち出リンク番号、そのノードに別のノードから入って
来る経路番号すなわち入リンク番号などの情報が登録さ
れている。ノード番号の若い方に、集中して区画辺点
(メッシュの境界線上のノード)を配置し、区画辺点数
または区画辺点の最大番号を把握しておけば、処理の対
象としているノードがノード番号で区画辺点かそれ以外
かがノード番号で判断できる。区画辺点の場合には、ノ
ードデータのほかに、隣接メッシュ接合ノードデータが
付加されている。このデータには、どの隣接メッシュの
どのノードと接合しているかの情報が含まれている。た
とえば図5において、メッシュAの区画辺点0の隣接メ
ッシュ接合ノードデータはBである。以下の経路探索
では、このノードデータテーブル参照しながら行う。た
だし、以下の説明では「ノードデータテーブルの参照」
という表現は省く。
【0045】ステップ1:出発地A(*,0) ステップ2:vを出発地Aにする。 ステップ3:vを探索する。vから出るリンクの終点ノ
ードのポテンシャルを計算する。Aの終点ノードはA
、A、Aである。これらの終点ノードはすべて未
探索であるため、終点ノードのポテンシャルはvのポテ
ンシャル0+vから各終点ノードまでのコストの合計とな
る。したがって、各終点ノードのポテンシャルはA
(A,7)、A(A,8)、A(A,14)
となる。これらの終点ノードには仮ラベルが貼られる。
vである出発地はポテンシャル0で永久ラベルとしてス
テップ2へ戻る。なお、この時点でのラベルリストは以
下の通りである。 永久ラベルリスト:{A(*,0)} 仮ラベルリスト:{A(A,7),A(A,
8),A(A,14)}
【0046】ステップ2:仮ラベルのなかで最小のポテ
ンシャルを持つものを探す。A(A,7)がポテン
シャル7で最も小さい。したがってAをvとする。
【0047】ステップ3:vすなわちAを基点に次の
経路を探索する。Aから出ているリンクはA[1]で
ある。A[1]は終点ノードはすでに今回よりも低い
ポテンシャルで確定しているために仮ラベルは登録は行
わない。Aはポテンシャル7で永久ラベルとする。v
であるAは区画辺点なのでステップ4へ。なお、この
時点でのラベルリストは以下の通りである。 永久ラベルリスト:{A(*,0),A(A,
7)} 仮ラベルリスト:{A(A,8),A(A,1
4)}
【0048】ステップ4:Aの隣接メッシュ接合ノー
ドは存在しないため、ステップ4では何もせずにステッ
プ2へ。したがって、この時点でのラベルリストは、ス
テップ3と変わらない。
【0049】ステップ2:仮ラベルでいちばん小さなポ
テンシャルを持つのはA(A,8)である。Aを
vとしてステップ3へ。
【0050】ステップ3:vすなわちAから出るリン
クはA[3]、A[4]、A[5]、A[6]である。
リンクA[3]の終点ノードのポテンシャルは未探索
のため、ポテンシャルを求めると13(=8+5)となる。し
たがって、A(A,13)が仮ラベルとして登録さ
れる。リンクA[4]の終点ノードはすでに今回より
低いポテンシャル確定しているために、仮ラベルの登録
は行わない。リンクA[5]の終点ノードAのポテン
シャルは未探索であるため、ポテンシャルを求めると19
(=8+11)となる。したがってA(A,14)が仮
ラベルとして登録させる。リンクA[5]の終点ノード
Aのポテンシャルは未探索であるから、ポテンシャル
を求めると14(=8+6)となる。したがって、A(A,
14)が仮ラベルとして登録される。Aをポテンシャ
ル8の永久ラベルとして登録し、ステップ2へ。この時
点のラベルリストは以下のようになっている。 永久ラベルリスト:{A(*,0),A(A,
7),A(A,8)} 仮ラベルリスト:{A(A,13),A(A,
14),A(A,14),A(A,19)}
【0051】ステップ2:仮ラベルで一番小さいポテン
シャルを持つものはA(A,13)であるから、A
をvとしてステップ3へ。
【0052】ステップ3:vすなわちAを基点に経路
探索する。vから出ているリンクはA[2]であるが、
すでにA[2]の終点ノードは今回より低いポテンシ
ャルで確定しているため、仮ラベルは登録しない。A
をポテンシャル13の永久ラベルとする。vであるA
は区画辺点であるからステップ4へ。この時点のラベル
リストは以下の通りである。 永久ラベルリスト:{A(*,0),A(A,
7),A(A,8),A(A,13)} 仮ラベルリスト:{A(A,14),A(A,
14),A(A,19)}
【0053】ステップ4:Aの隣接メッシュ接合ノー
ドはB0である(先に述べたようにB0の0はノード番
号)。B0をvとし、点vを基点に経路探索する。B0
から出ているリンクはB[0]である。リンクB[0]
の終点ノードBのポテンシャルは未探索であるため、
ポテンシャルを求めると18(=13+5)となる。したがっ
て、B(A,18)が仮ラベルに登録される。ステ
ップ2へ。この時点でのラベルリストは以下のようにな
っている。 永久ラベルリスト:{A(*,0),A(A,
7),A(A,8),A(A,13)} 仮ラベルリスト:{A(A,14),A(A,
14),B(A,18),A(A,19)}
【0054】以下の処理は上記の処理の繰り返しである
から、結果のみを記す。 ステップ2:Aをvとしてステップ3へ。 ステップ3:vすなわちAを基点に経路探索すると、
ラベルリストは以下のようになる。Aは区画辺点でな
いから、ステップ2へ。 永久ラベルリスト:{A(*,0),A(A,
7),A(A,8),A(A,13),A
(A,14)} 仮ラベルリスト:{A(A,14),B(A,
18),A(A,19),A(A,20),A
0(A,21)} ステップ2:Aをvをとしてステップ3へ。 ステップ3:vすなわちAを基点に経路探索すると、
ラベルリストは以下のようになる。Aは区画辺点でな
いからステップ2へ。 永久ラベルリスト:{A(*,0),A(A,
7),A(A,8),A(A,13),A
(A,14),A(A,14)} 仮ラベルリスト:{B(A,18),A(A,
19),A(A,20),A0(A,21)} ステップ2:仮ラベルのノードのうちで最小のポテンシ
ャルを持つものが目的点Bであるから、処理は終了す
る。
【0055】最小コスト経路は目的地から永久ラベルの
入ノードを接続すればよい。ラベルB(A、18)
より、BはAから入る経路が最小コストを形成し、
経路総コストが18であることが分かる。つぎにAの
永久ラベルA(A,13)であるから、AはA
より入る経路が最小コストを形成し、その時点(Aに
到達時点)のコストは13である。AのラベルはA
(A,8)であるから、Aから入る経路が最小コス
トになる。したがって、最小コスト経路は、 B←A←A←A となる。
【0056】本発明では、区画辺点のノード番号以外は
自由にナンバリングできるために、交通ネットワークの
変更に当たって、メッシュ内のナンバリングがしやすい
という利点と、ノード番号が無限に増えるという懸念が
ないことである。たとえば、図7、図8、図9を例に考
察してみよう。図7は変更前、図8は変更後である。メ
ッシュAの区画辺点ノード番号0と2、メッシュBの区
画辺点ノード番号1と0は、変更されていないが、それ
以外のノード番号は大幅に変更されている。すなわち隣
接メッシュ接合ノードデータに変更がないために、実施
の形態で説明した経路探索処理がそのまま使用できる。
【0057】図9は図8の交通ネットワークから変更が
あり、新たに区画辺点ノードが加わった場合の例である
が、ルールに従って一度消滅したA1とB2は使わない
ために、ノード番号をA3、B3としてある。すなわ
ち、本発明においてはこの点にのみ配慮すればよく、他
のノード番号は影響を受けないですむ。図ではメッシュ
Aにノード番号3が二つ存在することになるが、図6に
示したノードデータテーブルから区画辺点のノードかそ
れ以外のノードかが区別できるために、問題は生じな
い。すなわち、区画辺点以外のメッシュ内のノードのナ
ンバリングは区画辺点のノード番号に配慮することな
く、自由にナンバリングできる。
【0058】
【発明の効果】本発明の手法は、新旧のメッシュデータ
が混在した場合でも、経路探索が行える点に特徴があ
る。このため、将来メッシュ単位で交通ネットワークデ
ータのインターネットでの配信サービスが行われたとき
に、必要とする最新のメッシュデータののみ取り寄せれ
ば、現在使用している古い交通ネットワークと融合し、
実質的に最新の交通ネットワークのもとでの経路探索が
可能となる。これによって通信時間短縮と通信コストの
削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル確定法を用いて最適解を求める説明図で
ある。
【図2】変更前の交通ネットワーク図である。
【図3】図2に対する変更後の交通ネットワーク図であ
る。
【図4】図2の変更前の交通ネットワークに、図3の変
更後の交通ネットワークのうちメッシュBのみ入れ換え
た図である。
【図5】本発明の経路探索を具体的に説明するための道
路ネットワーク図である。
【図6】本発明のノードテーブルの説明図である。
【図7】本発明の区画辺点ノード番号継続使用方法の効
用を説明するための交通ネットワーク図である。
【図8】本発明の区画辺点ノード番号継続使用方法の効
用を説明するための交通ネットワーク図である。
【図9】本発明の区画辺点ノード番号継続使用方法の効
用を説明するための交通ネットワーク図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) 9A001 Fターム(参考) 2F029 AA02 AA07 AB13 AC08 AC14 5B049 BB31 CC02 CC31 EE03 EE05 GG03 GG06 5B075 KK07 ND03 ND06 ND20 ND36 NK54 PP30 QM10 QS20 UU14 UU16 5H161 JJ01 5H180 AA01 AA21 AA30 BB13 FF11 9A001 FF01 GG19 JJ11 JJ77

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交通ネットワークがメッシュ状に分断さ
    れ、なおかつ異なる時期に作成されたデータが混在し、
    前記データを用いて出発地点から目的地点までの経路
    を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワ
    ークを表現し、コンピュータを用いてラベル確定法によ
    りコストとして移動時間または移動距離などを用いて、
    最短コスト条件下で探索する交通ネットワーク経路探索
    方法において、 メッシュに分割された交通ネットワークデータは、特定
    の地点に対応するノード、そのノードとノードを結ぶ線
    は地点間の経路であるリンクで表現され、メッシュの境
    界をリンクが越える場合は、メッシュ区画辺上にノード
    を設定し、 前記区画辺上のノードについては作成時期に係わらず一
    定の番号を付与する条件下で各メッシュ毎にノードに番
    号を付与し、 前記区画辺上のノードについては隣接するメッシュにお
    ける該区画辺上のノードに付与されている番号である隣
    接メッシュ接合データを有し、 ラベル確定法による経路探索処理によって、最小ポテン
    シャルを探索しながら仮ラベルと永久レベルをメッシュ
    番号とノードとで設定し、仮ラベルを永久ラベルに変更
    したノードが区画辺上のノードのときは、該ノードの隣
    接メッシュ接合ノードデータが示すノードについて再
    度、経路探索処理を行うことを特徴とする交通ネットワ
    ーク経路探索方法。
  2. 【請求項2】交通ネットワークがメッシュ状に分断さ
    れ、なおかつ異なる時期に作成されたデータが混在し、
    前記データを用いて出発地点から目的地点までの経路
    を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワ
    ークを表現し、コンピュータを用いてラベル確定法によ
    りコストとして移動時間または移動距離などを用いて、
    最短コスト条件下で探索する交通ネットワーク経路探索
    方法において、 メッシュに分割された交通ネットワークデータは、特定
    の地点に対応するノード、そのノードとノードを結ぶ線
    は地点間の経路であるリンクで表現され、メッシュの境
    界をリンクが越える場合は、メッシュ区画辺上にノード
    を設定し、 前記区画辺上のノードについては作成時期に係わらず先
    頭から一定の番号を優先的に付与する条件下で各メッシ
    ュ毎にノードに番号を付与し、 前記区画辺上のノードについては隣接するメッシュにお
    ける該区画辺上のノードに付与されている番号である隣
    接メッシュ接合データを有し、 ラベル確定法による経路探索処理によって、最小ポテン
    シャルを探索しながら仮ラベルと永久レベルをメッシュ
    番号とノードとで設定し、仮ラベルを永久ラベルに変更
    したノードが区画辺上のノードのときは、該ノードの隣
    接メッシュ接合ノードデータが示すノードについて再
    度、経路探索処理を行うことを特徴とする交通ネットワ
    ーク経路探索方法。
  3. 【請求項3】交通ネットワークがメッシュ状に分断さ
    れ、なおかつ異なる時期に作成されたデータが混在し、
    前記データを用いて出発地点から目的地点までの経路
    を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワ
    ークを表現し、コンピュータを用いてラベル確定法によ
    りコストとして移動時間または移動距離などを用いて、
    最短コスト条件下で探索する交通ネットワーク経路探索
    システムにおいて、 メッシュに分割された交通ネットワークデータは、特定
    の地点に対応するノード、そのノードとノードを結ぶ線
    は地点間の経路であるリンクで表現され、メッシュの境
    界をリンクが越える場合は、メッシュ区画辺上にノード
    を設定し、 前記区画辺上のノードについては作成時期に係わらず一
    定の番号を付与する条件下で各メッシュ毎にノードに番
    号を付与し、 前記区画辺上のノードについては隣接するメッシュにお
    ける該区画辺上のノードに付与されている番号である隣
    接メッシュ接合データを有し、 ラベル確定法による経路探索処理によって、最小ポテン
    シャルを探索しながら仮ラベルと永久レベルをメッシュ
    番号とノードとで設定し、仮ラベルを永久ラベルに変更
    したノードが区画辺上のノードのときは、該ノードの隣
    接メッシュ接合ノードデータが示すノードについて再
    度、経路探索処理を行う手段を備えたことを特徴とする
    交通ネットワーク経路探索システム。
  4. 【請求項4】交通ネットワークがメッシュ状に分断さ
    れ、なおかつ異なる時期に作成されたデータが混在し、
    前記データを用いて出発地点から目的地点までの経路
    を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワ
    ークを表現し、コンピュータを用いてラベル確定法によ
    りコストとして移動時間または移動距離などを用いて、
    最短コスト条件下で探索する交通ネットワーク経路探索
    システムにおいて、 メッシュに分割された交通ネットワークデータは、特定
    の地点に対応するノード、そのノードとノードを結ぶ線
    は地点間の経路であるリンクで表現され、メッシュの境
    界をリンクが越える場合は、メッシュ区画辺上にノード
    を設定し、 前記区画辺上のノードについては作成時期に係わらず先
    頭から一定の番号を優先的に付与する条件下で各メッシ
    ュ毎にノードに番号を付与し、 前記区画辺上のノードについては隣接するメッシュにお
    ける該区画辺上のノードに付与されている番号である隣
    接メッシュ接合データを有し、 ラベル確定法による経路探索処理によって、最小ポテン
    シャルを探索しながら仮ラベルと永久レベルをメッシュ
    番号とノードとで設定し、仮ラベルを永久ラベルに変更
    したノードが区画辺上のノードのときは、該ノードの隣
    接メッシュ接合ノードデータが示すノードについて再
    度、経路探索処理を行う手段を備えたことを特徴とする
    交通ネットワーク経路探索システム。
  5. 【請求項5】交通ネットワークがメッシュ状に分断さ
    れ、なおかつ異なる時期に作成されたデータが混在し、
    前記データを用いて出発地点から目的地点までの経路
    を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワ
    ークを表現し、コンピュータを用いてラベル確定法によ
    りコストとして移動時間または移動距離などを用いて、
    最短コスト条件下で探索する交通ネットワーク経路探索
    方法において、 メッシュに分割された交通ネットワークデータは、特定
    の地点に対応するノード、そのノードとノードを結ぶ線
    は地点間の経路であるリンクで表現され、メッシュの境
    界をリンクが越える場合は、メッシュ区画辺上にノード
    を設定し、 前記区画辺上のノードについては作成時期に係わらず一
    定の番号を付与する条件下で各メッシュ毎にノードに番
    号を付与し、 前記区画辺上のノードについては隣接するメッシュにお
    ける該区画辺上のノードに付与されている番号である隣
    接メッシュ接合データを有し、 ラベル確定法による経路探索処理によって、最小ポテン
    シャルを探索しながら仮ラベルと永久レベルをメッシュ
    番号とノードとで設定し、仮ラベルを永久ラベルに変更
    したノードが区画辺上のノードのときは、該ノードの隣
    接メッシュ接合ノードデータが示すノードについて再
    度、経路探索処理を行う手順を記録したコンピュータ用
    記録媒体。
  6. 【請求項6】交通ネットワークがメッシュ状に分断さ
    れ、なおかつ異なる時期に作成されたデータが混在し、
    前記データを用いて出発地点から目的地点までの経路
    を、地点をノード、地点間をリンクとして交通ネットワ
    ークを表現し、コンピュータを用いてラベル確定法によ
    りコストとして移動時間または移動距離などを用いて、
    最短コスト条件下で探索する交通ネットワーク経路探索
    方法において、 メッシュに分割された交通ネットワークデータは、特定
    の地点に対応するノード、そのノードとノードを結ぶ線
    は地点間の経路であるリンクで表現され、メッシュの境
    界をリンクが越える場合は、メッシュ区画辺上にノード
    を設定し、 前記区画辺上のノードについては作成時期に係わらず先
    頭から一定の番号を優先的に付与する条件下で各メッシ
    ュ毎にノードに番号を付与し、 前記区画辺上のノードについては隣接するメッシュにお
    ける該区画辺上のノードに付与されている番号である隣
    接メッシュ接合データを有し、 ラベル確定法による経路探索処理によって、最小ポテン
    シャルを探索しながら仮ラベルと永久レベルをメッシュ
    番号とノードとで設定し、仮ラベルを永久ラベルに変更
    したノードが区画辺上のノードのときは、該ノードの隣
    接メッシュ接合ノードデータが示すノードについて再
    度、経路探索処理を行う手順を記録したコンピュータ用
    記録媒体。
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