JP2001165172A - 転がり軸受用樹脂製保持器 - Google Patents

転がり軸受用樹脂製保持器

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JP2001165172A
JP2001165172A JP34585799A JP34585799A JP2001165172A JP 2001165172 A JP2001165172 A JP 2001165172A JP 34585799 A JP34585799 A JP 34585799A JP 34585799 A JP34585799 A JP 34585799A JP 2001165172 A JP2001165172 A JP 2001165172A
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Jiyunya Ooitsu
純也 大逸
Hajime Tazumi
一 田積
Eirin Adachi
英琳 安達
Shigetaka Ashida
重孝 芦田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 200℃以上の高温域での長期使用が可能
で、アンダーカット部を有していても通常の2つ割りの
金型を用いた射出成形法によって成形をすることがで
き、生産性にも優れた転がり軸受用樹脂製保持器を提供
する。 【解決手段】 熱可塑性スーパーエンジニアリングプラ
スチック、もしくは200℃以上の長期耐熱性を有する
ポリマーアロイを樹脂成分として、冠形保持器の爪12
a,12bの外面の曲率半径R1 をボールの半径R2
110〜150%とし、かつ、爪部12a,12bの基
体部10からの突出量H1 を保持器の幅H2 の25〜7
5%とすることで、アンダーカット部が存在しても離型
時における白化や割れ等の損傷の発生をなくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転がり軸受用の樹脂
製保持器に関し、特に、長期耐熱性を有し、かつ、生産
性に優れた転がり軸受用樹脂製保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受用の樹脂製の保持器のうち、
150℃程度以上の長期耐熱性を要求されるものについ
ては、その材質として一般にポリフェニレンサルファイ
ド樹脂(以下、PPS樹脂と称する)やポリアミド46
(PA46)が用いられる。また、例えば自動車のオル
タネータ用の軸受等、それ以上の温度域、200℃程度
以上の長期耐熱性が要求されるものについては、ポリイ
ミド樹脂(以下、PI樹脂と称する)、ポリアミドイミ
ド樹脂(以下、PAI樹脂と称する)、あるいはポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂(以下、PEEK樹脂と称す
る)等のスーパーエンジニアリングプラスチックが用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、200℃以
上の長期耐熱性を要求される樹脂製保持器に用いられて
いる従来の樹脂材料は、高価格であるのみならず、以下
に示すような問題点がある。
【0004】PI樹脂については、熱硬化性樹脂である
ために、生産性に劣るという問題がある。また、PAI
樹脂やPEEK樹脂等のスーパーエンジニアリングプラ
スチックは、ボールを収容するためのポケットのそれぞ
れを、環状の基体部の一端面側に一対の爪を突出させて
その内側に球面の一部をなすように形成した、いわゆる
冠型保持器を容易に成形できないとう問題がある。すな
わち、冠型保持器においては、基体部から突出する各爪
の部分にアンダーカット部が存在するため、2つ割りの
射出成形金型を用いてPEEK樹脂やPAI樹脂を成形
した場合、離型時に白化や割れが生じてしまう。従っ
て、このようなPEEK樹脂をはじめとするスーパーエ
ンジニアリングプラスチック製の保持器は、従来、スラ
イド式の金型を用いて、冠型ではない形状の保持器とし
て用いている。
【0005】しかしながら、冠型保持器以外の形状をし
た樹脂製保持器では、ボールの抱き量が小さく、ボール
の保持力が低いため、軸受の回転時に保持器音が発生し
たり、あるいは保持器が内外輪と接触するという問題が
ある。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、200℃以上の高温域での長期使用が可能で、
しかも、アンダーカット部を含む冠型保持器としての生
産性にも優れた転がり軸受用樹製保持器の提供を目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の転がり軸受用樹脂製保持器は、樹脂成分に
熱可塑性スーパーエンジニアリングプラスチックを含む
冠型保持器であって、各ポケットを形成すべく基体部の
一端面側に突出させた一対の爪の外面の曲率半径が、当
該保持器に保持されるボールの半径の110〜150%
であり、かつ、上記爪の基体部からの突出量が、当該保
持器の幅の25〜75%であることによって特徴づけら
れる(請求項1)。
【0008】ここで、本発明においては、上記樹脂成分
として、PEEK樹脂およびポリエーテルスルホン樹脂
(以下、PES樹脂と称する)のうちのいずれかを好適
に用いることができる(請求項2)。
【0009】また、本発明においては、上記のスーパー
エンジニアリングプラスチックのほかに、樹脂成分とし
て、ポリアミドイミド樹脂と熱可塑性エンジニアリング
プラスチックを主成分とするポリマーアロイを用いるこ
ともでき(請求項3)、そのポリマーアロイに用いるの
に適した熱可塑性エンジニアリングプラスチックとして
は、ポリフェニレンサルファイド樹脂を挙げることがで
きる(請求項4)。
【0010】ここで、請求項1、2、3または4に係る
発明の転がり軸受用樹脂製保持器においては、保持器と
しての各種性能を維持または向上させ、あるいは成形工
程における成形性を損なわない範囲で、樹脂成分である
PAI樹脂と熱可塑性エンジニアリングプラスチックを
主成分とするポリマーアロイに、または、熱可塑性樹脂
スーパーエンジニアリングプラスチックに、ガラス繊維
をはじめとする各種強化繊維や各種充填材等を含有させ
ることができる。
【0011】本発明は、冠型保持器の形状を見直すこと
によって、高温域における長期使用が可能であるもの
の、従来技術においてはアンダーカット部を有する冠型
保持器への成形が不可能であるとされていたPEEK樹
脂をはじめとする熱可塑性スーパーエンジニアリングプ
ラスチックを用いて、冠型保持器の射出成形を実現した
ものである。
【0012】すなわち、冠型保持器のポケットを構成す
る一対の爪の外径面の曲率半径を、当該保持器のポケッ
トに保持されるボールの半径の110〜150%とし、
なおかつ各爪の基体部からの突出量を、当該保持器の幅
(全幅)の25〜75%とすることにより、爪に作用す
る応力集中が緩和され、ポリエーテルエーテルケトンや
ポリエーテルスルホンをはじめとする耐熱性に富んだス
ーパーエンジニアリングプラスチックを樹脂成分として
用いて、通常の2つ割りの金型を用いた射出成形により
成形しても、離型時において白化や損傷が生じないこと
が確認された。
【0013】一対の爪の外径面の曲率半径のボールの半
径に対する率が110%未満であると、爪の肉厚が薄く
なって所要の強度を得ることができず、150%を越え
ると離型時やボールのスナップフィット時における応力
集中によって白化や割れが生じる。また、各爪の基体部
からの突出量の保持器の幅に対する率が25%未満であ
ると、ボールの抱き量が小さくなって所要のボールの保
持力が得られず、75%を越えると離型時やボールのス
ナップフィット時における応力集中により白化や割れが
生じる。
【0014】ここで、本発明において用いられるて用い
られる熱可塑性スーパーエンジニアリングプラスチック
の具体的な材質としては、PEEK樹脂のほか、PES
樹脂を挙げることができる。
【0015】このようなPEEK樹脂やPES樹脂等の
熱可塑性スーパーエンジニアリングプラスチックを用い
て上記の構造的特徴を有する冠型保持器を用いることに
より、当然のことながらその材質が本来的に有している
高温域での長期耐熱性を発揮し、また、このような熱可
塑性スーパーエンジニアリングプラスチックを用いた冠
型以外の形状の保持器を用いる場合に比して、ボールの
抱き量の増大によるボールの保持力の向上により、初期
音響値の低減が確認されている。
【0016】また、請求項1に係る発明の構成を備えた
冠形樹脂製保持器の樹脂成分には、PEEK樹脂やPE
S樹脂のような熱可塑性スーパーエンジニアリングプラ
スチック以外に、請求項3,4に係る発明のようなポリ
マーアロイを用いても200℃以上の高温域での連続使
用が可能であることが、本発明者らの研究によって確認
されている。
【0017】すなわち、PAI樹脂と熱可塑性エンジニ
アリングプラスチックを主成分とするポリマーアロイ
は、200℃以上の高温域で連続使用が可能であり、か
つ、通常の射出成形により成形可能で、ある程度以上の
柔軟性および靱性を備えており、請求項1に係る発明の
構成との併用により、本発明の目的を十分に達成するこ
とができる。
【0018】すなわち、PAI樹脂と、PPS等の熱可
塑性エンジニアリングプラスチックを主成分とするポリ
マーアロイは、200℃以上の高温下での長期使用に耐
え、しかも射出成形が可能であり、所要の柔軟性と靱性
を有し、冠形保持器のようにアンダーカット部を有して
いても2つ割り金型からの離型時や転動体のスナップフ
ィットによるボールの組み込み時に白化や損傷しにく
く、冠形保持器のポケットを形成する一端面側に突出さ
せた一対の爪の外面の曲率半径および爪の基体部からの
突出量を、請求項1に記載の範囲とすることにより、生
産時における前記した不具合を確実に解消することが可
能となる。
【0019】請求項3,4に係る発明の転がり軸受用樹
脂製保持器に用いられるポリマーアロイは、PAI樹脂
と熱可塑性エンジニアリングプラスチックとの組成比に
ついては、特に限定されるものではないが、熱可塑性エ
ンジニアリングプラスチックとしてPPS樹脂を用いる
場合、一例として、PAI樹脂とPPS樹脂を略1:1
の割合で含有するポリマーアロイを、要求される耐熱性
と成形性並びに柔軟性を兼ね備えた好適な材料として挙
げることができる。そして、このような組成からなるポ
リマーアロイは低コストであるという利点がある。
【0020】
【実施例】樹脂成分をPEEK樹脂とし、強化材として
ガラス繊維を30重量%、添加剤としてカーボンを10
重量%含有させた材料を用いて、図1に外観斜視図を、
図2(A)にはその要部正面図、同図(B)にはそのポ
ケット11の中心を通る図2(A)の縦断面図を示す冠
型保持器を成形した。
【0021】この冠型保持器は、ポケット11内にボー
ルを片持ち状に保持すべく、基体部10から互いに対抗
する2本の爪部12a,12bを突出させてポケット壁
体を構成した構造を持ち、ポケット11の内面および外
面は球面とし、そのポケット11の開放端であるポケッ
ト入口部の開口寸法(対抗する各爪部12a,12bの
先端部間の距離)Aが、ポケット最大径(ポケット11
内面の球面の直径)Bよりも10%程度小さいアンダー
カット状となっている。
【0022】この実施例では、ポケット11に対して直
径3/8インチ(約9.525mm)のボールを組み込
むものとし、ポケット11を構成する一対の爪部12
a,12bの寸法を種々に変化させて射出成形した。す
なわち、図3にポケット11の中心を通る要部断面図を
示すように、ボール2の半径R2 に対する爪部12a,
12bの外面の曲率半径R1 の率(R1 /R2 )、およ
び、保持器の幅寸法H2に対する爪部12a,12bの
基体部10からの突出量H1 の率(H1 /H2 )を種々
に変化させ、通常の2つ割りの金型を用いて射出成形
し、離型時における白化や割れ等の損傷を調査した。そ
の結果の一部を〔表1〕に示す。
【0023】
【表1】
【0024】この〔表1〕における「結果」の欄は、射
出成形工程における離型時に爪部12a,12bに白化
もしくは割れのいずれも生じない場合を○、いずれかが
生じた場合には×で表している。
【0025】この〔表1〕に示されるように、ポケット
11の外面の曲率半径R1 のボール2の半径R2 に対す
る率、および、保持器の幅寸法H2 に対する爪部12
a,12bの基体部10からの突出量H1 の率のいずれ
もが本発明の範囲内にある実施例1〜4では離型時にな
んらの問題も生じなかったのに対し、いずれかがその範
囲から逸脱している比較例1〜3では白化もしくは割れ
が生じ、実質的に2つ割りの金型を用いた射出成形が不
可能であった。
【0026】また、実施例1,2の保持器の各ポケット
11に対し、半径rのボールをスナップフィットによっ
て組み込んだが、その場合にも爪部12a,12bに白
化ないしは割れ等が生じないことが確かめられた。そし
て、実施例1および2の保持器を用いて実際に転がり軸
受を組み立てて回転性能等を調査したところ、当該保持
器と同一の材質で、かつ、冠型保持器以外の形状の保持
器を用いた場合に比して、ボールの抱き量の増大に起因
するボールの保持力の向上により、初期音響値の低減が
認められた。また、試験中に発生する全体的な音の低減
も確認された。
【0027】また、他の実施例として、主成分としてP
AI樹脂とPPS樹脂を1:1の割合で含有するポリマ
ーアロイに、強化ガラス繊維を40重量%で含有させた
材料(三菱ガス化学株式会社製MS−3,MGC法に基
づく長期耐熱性(20,000時間)270℃、AST
M D638に基づく引張強度159MPa、同D79
0に基づく曲げ強度および曲げ弾性率が、それぞれ、2
3℃で240MPaおよび14GPa,180℃で15
0MPaおよび8GPa,250℃で70MPaおよび
3GPa)を用いて、上記の実施例1,2と同じ寸法の
もとに、図1,図2に示したものと同じ構造の冠形保持
器を射出成形によって成形したところ、上記した実施例
1,2と同様に、離型時における白化や爪部12a,1
2bの損傷等は全く生じず、スナップフィットを利用し
てポケット11内にボールを組み込んだ際にも、爪部1
2a,12bをはじめとする各部位の破損は生じなかっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、200
℃以上の長期耐熱性を有する保持器で、かつ、アンダー
カット部を有する形状のものであっても通常の射出成形
法を用いて、離型時において白化や損傷を生じることな
く製造することが可能となり、また、スナップフィット
によるボールの組み込み際しても損傷等を生じることが
なく、高温式での長期耐熱性を有し、しかもボールの保
持力の大きな低騒音の保持器が得れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例で成形した冠型保持器の構成
を示す外観斜視図である。
【図2】図2(A)は図1の冠型保持器の要部正面図
で、図2(B)はそのポケット11の中心を通る縦断面
図である。
【図3】本発明の実施および比較例における爪部12
a,12bの寸法を説明するためのポケット11の近傍
の断面図である。
【符号の説明】
10 基体部 11 ポケット 12a,12b 爪部 2 ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 F16C 33/41 F16C 33/41 // C08J 5/00 CEZ C08J 5/00 CEZ (72)発明者 安達 英琳 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 (72)発明者 芦田 重孝 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 BA25 DA14 EA31 EA36 EA37 EA76 FA06 FA44 4F071 AA02 AA51 AA60 AA62 AA64 AF45 AH17 BA01 BB05 BC07 4J002 AA01W CH09W CM04X CN01W CN03W GM05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分が熱可塑性スーパーエンジニア
    リングプラスチックの冠型保持器であって、各ポケット
    を形成すべく基体部の一端面側に突出させた一対の爪の
    外面の曲率半径が、当該保持器に保持されるボールの半
    径の110〜150%であり、かつ、上記爪の基体部か
    らの突出量が、当該保持器の幅の25〜75%であるこ
    とを特徴とする転がり軸受用樹脂製保持器。
  2. 【請求項2】 上記樹脂成分が、ポリエーテルエーテル
    ケトンおよびポリエーテルスルホンのうちのいずれかで
    あることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受用樹
    脂製保持器。
  3. 【請求項3】 上記樹脂成分が、ポリアミドイミド樹脂
    と熱可塑性エンジニアリングプラスチックを主成分とす
    るポリマーアロイであることを特徴とする請求項2に記
    載の転がり軸受用樹脂製保持器。
  4. 【請求項4】 上記熱可塑性エンジニアリングプラスチ
    ックが、ポリフェニレンサルファイド樹脂であることを
    特徴とする請求項3に記載の転がり軸受用樹脂製保持
    器。
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