JP2001164585A - 緑化用積みブロック - Google Patents

緑化用積みブロック

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JP2001164585A
JP2001164585A JP35324399A JP35324399A JP2001164585A JP 2001164585 A JP2001164585 A JP 2001164585A JP 35324399 A JP35324399 A JP 35324399A JP 35324399 A JP35324399 A JP 35324399A JP 2001164585 A JP2001164585 A JP 2001164585A
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JP35324399A
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Yoshiyuki Tomioka
義之 富岡
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AKAGI SHOKAI KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)
  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積み上げが容易で施工しやすく、しかも量産
が可能な緑化用積みブロックを提供する。 【解決手段】 この積みブロック100は、内部に土壌
を充填されて植栽可能とされる枠体110と、この枠体
110の背面から後方に突設されて、法面に当接される
支持部120とを有している。枠体110の背面側の壁
部114の内外面が、それらの高さの途中から下方に向
かうに従って前面側に向かう傾斜面114bをなしてい
る。支持部120の後端部121は、枠体110と同じ
高さの上下面を有し、ブロックをほぼ水平にした状態で
積み上げることができる。支持部120の連結壁部12
2の下面には、切欠き面122aが形成されていること
が好ましい。また、枠体110の両側の壁部113は、
上方から見て外方に突出する曲面をなしていることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば道路、河川
等の法面に積み上げて擁壁を形成するための積みブロッ
クに関し、更に詳しくは、内部に土壌を充填されて植栽
可能とされる枠体を前面に有する緑化用積みブロックに
関する。
【0002】
【従来の技術】道路、河川等の法面は、基礎ブロックの
上に積みブロックを積み上げながら、それらの背面側に
胴込めコンクリートを打設することにより擁壁を形成し
て、土砂崩れ等を防ぐようにされている。
【0003】しかし、従来の積みブロックは、法面を覆
ったときにコンクリートで覆われた面となるため、植物
等が生育できず、景観が損なわれ、自然環境や、生態系
の保全の上でも好ましくなかった。
【0004】このため、近年、土壌を充填して植栽可能
な枠体を前面に有する積みブロックを用いて擁壁を形成
し、植栽物を植えることにより環境を保全することが提
案されている。
【0005】図7には、このような従来の緑化用積みブ
ロックの一例が示されている。この緑化用積みブロック
200は、内部に土壌を充填して植栽可能とするための
枠体210と、この枠体210の背面から後方に突設さ
れた上部支持部220,220と、下部支持部230,
230とを有している。枠体210は、背面211、前
面212、両側面213、213を有し、前面212及
び両側面213、213は上下に伸びる壁部をなすのに
対して、背面211は法面とほぼ平行になるように傾斜
して形成されている。また、各支持部220,220、
230,230の後端面221、221、231、23
1も、背面211と平行な面、すなわち法面と同じ角度
の斜面をなしている。なお、上部支持部220,220
の上面には、上方に載せる積みブロックを位置決めする
ための凸部222,222が形成されている。
【0006】上記積みブロック200は、法面の最下辺
に配置された基礎ブロックの上に、背面側に胴込めコン
クリートを打設しながら、1段ずつ積み上げられて擁壁
を形成したとき、枠体210が前面に突出して多数の枠
体210が法面に並んだ状態になる。したがって、この
枠体210内に土壌を充填することにより、植栽物を生
育させることができ、法面を植物で覆って景観や、自然
環境の保全を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の緑化用積みブロック200では、枠体210の下面
に対して、下方支持部230,230の下面が上方位置
にあるため、積みブロック200を積み上げるときに、
下方支持部230,230が、下方に配置された積みブ
ロック200上には当接せず、法面だけに支持されるこ
とになる。このため、積みブロック200を積み上げる
ときに設置しにくく、施工作業性が悪いという問題点が
あった。
【0008】また、上記緑化用積みブロック200で
は、前面212及び両側面213、213は上下に伸び
る壁部をなすのに対して、背面211や、各支持部22
0,220、230,230の後端面221、221、
231、231が、法面と同じ角度の斜面をなしている
ので、一般的な方法でのプレス成形が困難であり、量産
に適していないという問題点があった。
【0009】したがって、本発明の目的は、積み上げが
容易で施工しやすく、しかも量産が可能な緑化用積みブ
ロックを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による緑化用積みブロックは、内部に土壌を
充填されて植栽可能とされる枠体と、この枠体の背面か
ら後方に突設されて、法面に当接される支持部とを有
し、前記枠体の背面側の壁部の内外面が、それらの高さ
の途中から下方に向かうに従って前面側に向かう傾斜面
をなし、前記支持部の後端部は前記枠体と同じ高さの上
下面を有していることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、前記支持部の後端部は前
記枠体と同じ高さの上下面を有しているので、積み重ね
るときに下方のブロック上に安定して設置しやすく、積
み上げ作業を容易にすることができる。
【0012】また、前記枠体及び前記支持部の上下面を
水平にして積み上げても、前記枠体の背面側の壁部の内
面が、その高さの途中から下方に向かうに従って前面側
に向かう傾斜面をなしているので、前記枠体の背面側、
すなわち支持部どうしの隙間及び支持部と法面との隙間
に胴込めコンクリートを打設したとき、法面からのコン
クリートの厚さを確保することができる。
【0013】更に、前記枠体の背面側の壁部の外面も、
その高さの途中から下方に向かうに従って前面側に向か
う傾斜面をなしているので、胴込めコンクリートを打設
するときに、下方のブロックの背面側にも胴込めコンク
リートを充填しやすくなり、打設した胴込めコンクリー
トに空洞が生じることを防止できる。
【0014】更にまた、前記枠体の背面側の壁部の内外
面だけを、それらの高さの途中から下方に向かうに従っ
て前面側に向かう傾斜面としたことにより、プレス成形
時の型抜きが可能な形状となり、一般的なプレス成形方
法によって製造でき、量産が可能となる。
【0015】本発明の好ましい態様においては、前記支
持部は、前記枠体の背面側の壁部と平行な後壁部と、前
記背面側の壁部と前記後壁部とを連結する一対の平行な
連結壁部とで構成されており、前記連結壁部の下面は、
前記背面側の壁部に近づくに従って上方に傾斜した切欠
き面を有している。
【0016】この態様によれば、一対の平行な連結壁部
の隙間に胴込めコンクリートを打設することにより、胴
込めコンクリートとブロックとの接触面積を大きくして
一体性を増し、より強度の高い擁壁の形成が可能とな
る。また、連結壁部の下面に上記のような切欠き面を形
成したことにより、胴込めコンクリートを下方のブロッ
クの背面側に更に充填しやすくなる。
【0017】本発明の更に好ましい態様においては、前
記枠体の両側面が、上方から見て外方に突出する曲面を
なしている。
【0018】この態様によれば、横方向に隣接する積み
ブロックどうしの接触部を上記曲面に沿って選択するこ
とにより、施工する道路や河川などがカーブしていてブ
ロックの前面が凹状又は凸状に並ぶように配置する必要
がある場合であっても、所望の角度でブロックどうしを
突き合わせることができる。
【0019】本発明の更に好ましい態様によれば、前記
枠体の前面下部には、後方に引き込んだ形状の切欠き部
が設けられている。
【0020】この態様によれば、下方に位置するブロッ
クの枠体の開口部を広くとり、植栽物を植えやすくする
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図6には、本発明による緑
化用積みブロックの1実施形態が示されている。図1は
同緑化用積みブロックを斜め上方から見た斜視図、図2
は同緑化用積みブロックを斜め下方から見た斜視図、図
3は同緑化用積みブロックの平面図、図4は図3のA−
A矢視線に沿った側断面図、図5は同緑化用積みブロッ
クの施工状態を示す側断面図、図6は同緑化用積みブロ
ックの積み上げ状態を示す平面図である。
【0022】図1〜図4に示されるように、この緑化用
積みブロック100は、土壌を充填して植栽可能とする
ための枠体110を有する。枠体110は、前面側の壁
部112と、両側の壁部113,113と、背面側の壁
部114とで囲まれ、その内部111は、上下に貫通す
る空洞となっている。前面側の壁部112の下縁部に
は、後方に引き込んだ形状の切欠き部112aが形成さ
れている。
【0023】また、背面側の壁部114の内面は、その
高さの途中から下方に向かうに従って前面側に向かう傾
斜面114aをなしている。この傾斜面114aは、図
5に示すように法面に積み上げられたとき、法面の斜面
Sとほぼ平行になるような角度で形成されている。背面
側の壁部114の外面は、その高さの途中から下方に向
かうに従って前面側に向かう傾斜面114bをなしてい
る。更に、両側の壁部113,113の外面は、上方か
ら見て外方に突出する曲面をなしている。
【0024】枠体110の背面側の壁部114には、積
みブロック100を法面Sに当接させ、かつ、下方の積
みブロック100上に設置させるための支持部120が
連結されている。
【0025】支持部120は、枠体110の背面側の壁
部114と平行な後壁部121と、背面側の壁部114
と後壁部121とを連結する一対の平行な連結壁部12
2,122とで構成されており、これらの壁部で囲まれ
た内部123は上下に貫通する空洞となっている。後壁
部121の両側121a、121aは、連結壁部12
2,122よりも外側に突出した形状をなし、後壁部1
21の上面中央には、排水パイプを通すときのガイドと
なる凹部121bが形成されている。
【0026】また、連結壁部122,122の下面に
は、背面側の壁部114に近づくに従って上方に傾斜し
た切欠き面122a,122aが形成されている。そし
て、前記背面側の壁部114の外面側の傾斜面114b
と、上記切欠き面122a,122aとによって、側方
から見てV字に切り欠かれた空間130が形成されてい
る。この空間130は、支持部120の内部123、及
び支持部120の外側の空間に連通し、胴込めコンクリ
ート400を下方に設置された積みブロック100の同
様な空間に流れ込みやすくする作用を有している。
【0027】更に、連結壁部122、122の上面に
は、上方に載せる積みブロック100の位置決めをする
ための突起131が形成されている。すなわち、図5、
6に示すように、この突起131の前面131aが、上
方に載せる積みブロック100の背面側の壁部114の
傾斜面114b下縁部に当接して、前後の位置決めがな
されるようになっている。
【0028】一方、背面側の壁部114の中央部であっ
て、上記一対の連結壁部122,122で挟まれた部分
には、支持部120の内部123に突出する突出部11
4cが形成されており、かつ、この突出部114cの両
側部分は、肉薄部114d、114dをなしている。
【0029】また、前面側の壁部112の内面の下縁部
には、枠体110の内部111に突出した土留112b
が形成されている。この土留112bは、枠体110の
内部111に充填した土壌が抜け落ちにくくする作用を
なしている。
【0030】そして、この緑化用積みブロック100の
一つの特徴は、枠体110の上下面の高さと、支持部1
20の後壁部121の上下面の高さと実質的に同一とさ
れており、積みブロック100の枠体110及び支持部
120の下面を、下方の積みブロック100の枠体11
0及び支持部120の上面に載せて積み上げることがで
きることにある。ただし、枠体110の上下面の高さ
と、支持部120の後壁部121(本発明における後端
部に該当する)の上下面の高さとは、全面で同一である
必要はなく、少なくとも上下の積みブロック100が当
接し合う面において同一の高さとなっていればよい。
【0031】なお、本発明の緑化用積みブロック100
の材質としては、特に限定されないが通常のコンクリー
トブロックに使用されている材料が使用できる。また、
植栽物がコンクリート壁の内部にも生育するようにする
ため、ポーラスコンクリート等を用いてもよい。
【0032】次に、図5及び図6を参照しながら、この
緑化用積みブロック100を使用して、法面に擁壁を構
築する方法を説明する。
【0033】擁壁を構築する最初の工程として、まず、
保護する法面Sを裏込め材300で被覆する。法面Sの
下辺には、図示しない基礎ブロックが配置される。この
基礎ブロック上に、胴込めコンクリート400で裏打ち
しながら、一段目積みブロック101、二段目積みブロ
ック102、三段目積みブロック103、四段目積みブ
ロック104を順次積み上げていく。図5,6は、三段
目積みブロック103を設置して胴込めコンクリート4
00を打設し、その上に四段目積みブロック104を設
置した状態を示している。この積み上げ作業は、法面の
上縁に至るまで同じ工程を繰り返す作業であるため、以
後の説明では、一例として三段目積みブロック103と
四段目積みブロック104との積み上げ作業を説明する
ことにする。
【0034】例えば、三段目積みブロック103を設置
した後、法面Sにせき板500を配置して、胴込めコン
クリート400を三段目積みブロック103の半分の高
さまで打設する。このように、胴込めコンクリート40
0を各ブロックの半分の高さまで打設して次のブロック
を載せる理由は、1回毎に打設される胴込めコンクリー
ト400が上下のブロックに亘るようにして、胴込めコ
ンクリート400が固化したときに、上下のブロックの
連結力を増強させるためである。
【0035】打設した胴込めコンクリート400が固化
したら、せき板500を法面Sに沿って上方にずらし、
三段目積みブロック103上に四段目積みブロック10
4を設置する。この場合、図6に示すように、上方の積
みブロック104は、下方の積みブロック103の間に
跨るように設置することが好ましい。
【0036】すると、上方の積みブロック104の連結
壁部122が、下方の積みブロック103の後壁部12
1の両側部121a上面に載り、上方の積みブロック1
04の枠体110が下方の積みブロック103の枠体1
10及び連結壁部122の上に載る。したがって、上下
の積みブロック104は、それらの上下面を水平にして
設置されるので、施工がしやすい。
【0037】また、図5に示すように、下方の積みブロ
ック103の突起131の前面131aが、上方の積み
ブロック104の背面側の壁部114の斜面114bに
当接して、前後の位置決めをすることができる。また、
積みブロック104の後壁部121の下縁部は、せき板
500に当接される。
【0038】また、横方向に隣接する積みブロック10
4どうしは、それらの両側の壁部113どうしが当接す
るように配置される。このとき、例えば道路のカーブに
沿って曲がる法面に対しては、隣接する積みブロック1
04の枠体110どうしの接点を両側の壁部113に沿
って最適な位置に決めることにより、法面に沿って曲が
った擁壁を構築することができる。すなわち、図6に示
すように、法面が横方向に真っ直ぐ伸びる部分に施工す
る場合は、隣接する枠体110どうしの接点は113a
となるが、例えば道路のカーブの外側に沿った法面に施
工する場合、すなわち法面が前面側から見て凹状にカー
ブする場合には、接点を前方に移動させて例えば113
bとし、道路のカーブの内側に沿った法面に施工する場
合、すなわち法面が前面側から見て凸状にカーブする場
合には、接点を後方に移動させて例えば113cとすれ
ばよい。
【0039】こうして四段目の積みブロック104を設
置した後、四段目の積みブロック104の支持部120
の内部123、両側部の空隙171、及び背部の空隙1
72を通して、胴込めコンクリート400を打設する。
胴込めコンクリート400は、上記各空隙を通して下方
の三段目の積みブロック103の上記と同様な空隙に充
填される。このとき、上方の積みブロック104の背面
側の壁部114の斜面114bと、連結壁部122の下
面の切欠き面122aとで、V字状に切り欠かれた空間
130が形成されているので、胴込めコンクリート40
0が下方の積みブロック103の空間に流れ込みやす
く、また、コンクリート内の気泡が抜けやすくなり、打
設したコンクリートの内部に空洞が生じることを防止で
きる。
【0040】また、図6に示すように、隣接する四段目
の積みブロック104の両側の壁部が当接した部分に
は、その下面に三段目の積みブロック103の突出部1
14cが配置されているので、三段目の積みブロック1
03の内部123の空隙が塞がれ、三段目の積みブロッ
ク103に流れ込んだ胴込めコンクリート400が、積
みブロック103の前面側からあふれ出てくるのを防止
できる。
【0041】そして、胴込めコンクリート400は、四
段目の積みブロック104の中間の高さまで充填された
後、養生して固化される。以後同様な作業を繰り返すこ
とによって、積みブロックを順次積み上げて法面Sの上
縁まで覆うことにより、擁壁を形成することができる。
【0042】なお、排水パイプを取付ける場所には、積
みブロック100の背面側の壁部114の薄肉部114
dに棒材をあてがいながらハンマーなどで衝撃を与えて
突き破った後、その挿入溝に排水パイプの先端部を挿入
するとともに、排水パイプの途中を後壁部120の凹状
の溝121bに支持させて、排水パイプの基端部を法面
側に挿入させる。排水パイプをこのように配置すること
により、法面からの排水を可能にするとともに、排水パ
イプから排出される水が枠体内部111に誘導され、枠
体内部111に植えられた植物に水を供給することがで
きる。
【0043】上記の方法で構築された擁壁の前面には、
枠体110が配置される。そこで、その枠体内部111
に土を充填し、植物を植えることにより、壁面を自然環
境に近いものとすることができる。なお、枠体内部11
1に充填された土は、前面側の壁部112の内面下部に
形成された土留112bにより、下に落ちてしまうこと
が防止される。更に、枠体110の前面側の壁部112
の前面下部に設けられた切欠き部112aによって、下
段の枠体110の開口部が広くとれるので、植物を植え
やすくなり、また植えた植物がブロック外部に伸びやす
くなる。
【0044】また、枠体110の背面側の壁部114の
内面下部に傾斜面114aを設けたことにより、図5に
おける法面Sから上記傾斜面114aに至る距離、すな
わち法面Sを覆うコンクリートの厚さTを確保すること
ができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブロックの枠体と支持部の後端部の上下面が同じ高さに
あって、ほぼ水平な状態で積み上げることができるの
で、積み上げ作業を容易にすることができる。また、ブ
ロックをほぼ水平にして積み上げても、枠体の背面側の
壁部の内面が上記のような傾斜面をなしているので、ブ
ロックの背面側に胴込めコンクリートを打設したとき、
法面からのコンクリートの厚さを確保することができ
る。更に、枠体の背面側の壁部の外面も、その高さの途
中から下方に向かうに従って前面側に向かう傾斜面をな
しているので、胴込めコンクリートを打設するときに、
下方のブロックの背面側にも胴込めコンクリートを充填
しやすくなり、打設した胴込めコンクリートに空洞が生
じることを防止できる。更にまた、枠体の背面側の壁部
の内外面だけを、それらの高さの途中から下方に向かう
に従って前面側に向かう傾斜面としたことにより、プレ
ス成形時の型抜きが可能な形状となり、一般的なプレス
成形方法によって製造でき、量産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による緑化用積みブロック
を斜め上方から見た斜視図である。
【図2】同緑化用積みブロックを斜め下方から見た斜視
図である。
【図3】同緑化用積みブロックの平面図である。
【図4】図3のA−A矢視線に沿った側断面図である。
【図5】同緑化用積みブロックの施工状態を示す側断面
図である。
【図6】同緑化用積みブロックの積み上げ状態を示す平
面図である。
【図7】従来の緑化用積みブロックの一例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
100 緑化用積みブロック 110 枠体 111 内部 112 前面側の壁部 112a 切欠き部 113 両側の壁部 114 背面側の壁部 114a 傾斜面 114b 傾斜面 120 支持部 121 後壁部 122 連結壁部 122a 切欠き面 130 空間 400 胴込めコンクリート 500 せき板 S 法面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に土壌を充填されて植栽可能とされ
    る枠体と、この枠体の背面から後方に突設されて、法面
    に当接される支持部とを有し、前記枠体の背面側の壁部
    の内外面が、それらの高さの途中から下方に向かうに従
    って前面側に向かう傾斜面をなし、前記支持部の後端部
    は前記枠体と同じ高さの上下面を有していることを特徴
    とする緑化用積みブロック。
  2. 【請求項2】 前記支持部は、前記枠体の背面側の壁部
    と平行な後壁部と、前記背面側の壁部と前記後壁部とを
    連結する一対の平行な連結壁部とで構成されており、前
    記連結壁部の下面は、前記背面側の壁部に近づくに従っ
    て上方に傾斜した切欠き面を有している請求項1記載の
    緑化用積みブロック。
  3. 【請求項3】 前記枠体の両側面が、上方から見て外方
    に突出する曲面をなしている請求項1又は2記載の緑化
    用積みブロック。
  4. 【請求項4】 前記枠体の前面下部には、後方に引き込
    んだ形状の切欠き部が設けられている請求項1〜3のい
    ずれか1つに記載の緑化用積みブロック。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030017438A (ko) * 2002-09-18 2003-03-03 석성기업주식회사 수질 정화 기능을 갖는 호안 기초블록
KR100936125B1 (ko) * 2009-02-12 2010-01-12 이애연 식생축조블록에 의한 식생공간이 돌출되게 축조된 옹벽

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