JP2001164478A - アスファルト・ル−フィング材 - Google Patents

アスファルト・ル−フィング材

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JP2001164478A
JP2001164478A JP34379499A JP34379499A JP2001164478A JP 2001164478 A JP2001164478 A JP 2001164478A JP 34379499 A JP34379499 A JP 34379499A JP 34379499 A JP34379499 A JP 34379499A JP 2001164478 A JP2001164478 A JP 2001164478A
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杉夫 福田
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弘 深澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性はもちろん、加工性、施工性に優れ、
しかも製造コストの低廉なアスファルト・ル−フィング
材を実現する。 【解決手段】 基材にアスファルトを含浸・塗覆してな
るアスファルトル−フィング材であって、前記基材は、
バインダ−5〜40重量%、ポリエステル繊維5〜50
重量%、有機天然繊維30〜90重量%の範囲の主原料
で湿式製造により抄造したシ−トで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、建造物の屋根、
屋上その他の防水部に使用するアスファルト・ル−フィ
ング材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建造物の屋根、屋上その他における防水
層の形成に使用されるアスファルト・ル−フィング材
は、ある種の基材にアスファルト又は改質アスファルト
を含浸・塗覆することにより製造されている。 この基
材としては従来、原紙、原反が使用されている。原紙
は、羊毛、木綿、新聞雑誌等の故紙、木材チップ等の天
然繊維を叩解して漉きあわせて形成した抄紙であり、原
反は合成繊維による不織布であり、乾式工法によるもの
と湿式工法によるものとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記原
紙を基材とするアスファルト・ル−フィング材にあって
は、原紙の紙質が緊密となり爾後のアスファルト含浸処
理において、含浸量の不足等の不都合が生じやすい場合
がある。また、この種のアスファルト・ル−フィング材
にあっては、耐水性に劣り吸湿による寸法変化が少なく
ないうえ、さらにはコンクリ−ト下地部分から滲出する
アルカリ成分にも耐久性を欠くためその用途が限定され
ざるを得ない。さらには、この基材は紙質性を有してい
るから、引張性能が乏しく、特に、引裂強度に欠ける難
点もある。
【0004】一方、アスファルト・ル−フィング材に使
用される前記原反としては、乾式工法および湿式工法で
製造される合成繊維不織布であり、両者とも繊維を相互
に接着させるために水性の樹脂系バインダ−を使用して
いる。 そのため、耐水性、耐アルカリ性、寸法安定性
等の点でやや問題なしとしない場合がある。また、合成
繊維と樹脂系バインダ−の組み合わせのため、アスファ
ルトの含浸・塗覆時に耐熱性に難があり、歪みが生じ施
工後の収縮が少なくないという不都合が生じる場合があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、建造物の屋
根、屋上その他における防水層の形成に使用されるアス
ファルト・ル−フィング材を、基材にアスファルトを含
浸させ、これの片面または両面に含浸・塗覆されるアス
ファルトにより形成し、前記基材は、バインダ−繊維5
〜40重量%、ポリエステル繊維5〜50重量%、有機
天然繊維30〜90重量%の範囲の主原料で湿式製法に
より抄造したシ−トで構成することにより上記従来の課
題を解決しようとするものである。
【0006】また、上述の構成において、バインダ−繊
維は、芯鞘構造をなすポリエステル繊維であり、鞘部は
融解温度が110〓C〜160〓Cの低融解ポリエステ
ルで構成することがある。
【0007】さらにまた、上述のアスファルト・ル−フ
ィング材において、ポリエステル繊維ならびに芯鞘構造
をなすポリエステル繊維はそれぞれ5〜20mm長と
し、有機天然繊維としては新聞・雑誌等の故紙を主と
し、必要に応じて羊毛、木綿等を叩解したものを使用す
ることがある。
【0008】
【発明の実施形態】以下、この発明の1実施形態を説明
する。この実施形態に係る基材としての原反は、有機天
然繊維としてのパルプ40〜60重量%、ポリエステル
繊維40〜60重量%の構成になるシ−トである。そし
て、該不織布は、周知の湿式製法により抄造されてい
る。 ポリエステル繊維40〜60重量%のうち、40
〜50%はバインダ−としての芯鞘構造をなすポリエス
テル繊維であり、鞘部は融解温度が110〓Cの低融解
ポリエステルで構成されている。なお、いずれのポリエ
ステル繊維も5〜10mm長さのものを使用している。
【0009】有機天然繊維は、新聞・雑誌等の故紙から
常法により製造したものを使用している。上記各構成材
は、周知の抄紙装置による諸工程を経て不織布へ形成さ
れることになる。すなわち、前記比率による原料繊維を
水中に投入して混合、絡合したのち、スクリ−ニングし
て脱水・抄合し、次いで加熱乾燥することにより目的の
シ−トを得る。バインダ−として分散混入された芯鞘構
造をなすポリエステル繊維は、鞘部が融解温度が110
〓Cの低融解ポリエステルで構成されているから、加熱
乾燥工程における乾燥シリンダ−による熱圧により融解
して有機天然繊維および前記鞘部以外のポリエステル繊
維を相互に接着させることになる。
【0010】このように、バインダ−繊維の鞘部が融解
しても芯部があるため、シ−ト全体としての嵩高性は保
持され、紙質化、ポリエステル繊維のフィルム化による
緻密化現象が発生せず、多孔質で適度の剛性を有する不
織布が得られる。こうして得られた不織布は、当該実施
形態では、180〜230g/m2 のものであり、ポリ
エステルかこのうち90〜110g/m2 となってい
る。
【0011】次いで、この基材には、アスファルトの含
浸・塗覆がなされる。このアスファルト含浸・塗覆工程
では、まず、約200〓C程度に溶融したアスファルト
を含浸させることになる。 基材(シ−ト)は、前述し
たように多孔質で適度の剛性を有しているから、アスフ
ァルトは内部まで良く浸透して適正な防水能を付与する
ことができ、この工程で、バインダ−繊維の鞘部がさら
に溶解してポリエステル繊維および有機天然繊維を強固
に接着させる。また、適度の剛性を有することから、ア
スファルトの含浸および余分なアスファルトの払拭作業
が極めて容易である。
【0012】アスファルトの含浸工程を経た基材(シ−
ト)は、その両面に、さらに所定の品質のアスファルト
をコ−テイングしたうえ、コ−テイング表面に鉱物砂を
撒布してコ−テイング面相互の接着を防止するととも
に、コ−テイング表面の保護機能を付与する。次いで、
冷却工程を経てアスファルト・ル−フィング材の製品が
完成する。
【0013】上述の実施形態では、基材(シ−ト)の構
成素材の比率は前記のとおりであるが、その比率、その
他の条件(鞘部ポリエステルの溶解温度の選択、ポリエ
ステル繊維の太さ等)により種々の性能のアスファルト
・ル−フィング材の設計が自在である。しかしながら、
発明者等の実験によれば、ポリエステル繊維が10重量
%(このうち、ポリエステルバインダ−繊維が30〜6
0%)以下では、ポリエステル繊維の効果が発揮されず
所望の性能のシ−トを得られない。また、有機天然繊維
を30重量%未満とすると、基材(シ−ト)の耐熱性が
低下してしまう。さらにまた、ポリエステルバインダ−
繊維の比率を、ポリエステル繊維の総量の30重量%以
下にすると十分なバインダ−効果を得ることができず、
逆に60重量%以上にすると、基材(シ−ト)の耐熱性
が低下し、アスファルト含浸・塗覆工程で必要な耐熱性
が得られないことが判明した。
【0014】次に、本願発明に係るアスファルト・ル−
フィング材、従来のストレッチ・アスファルト・ル−フ
ィング材(基材が合成繊維不織布)、アスファルト・ル
−フィング材(基材が原紙)の性能比較試験の結果を表
1に示す。 表1において、Aは本願発明に係るアスフ
ァルト・ル−フィング材、Bはストレッチ・アスファル
ト・ル−フィング材、Cはラグ・アスファルト・ル−フ
ィング材を示してる。
【0015】
【表1】
【0016】上記から、本願発明に係るアスファルト・
ル−フィング材が、従来製品に比較して、耐熱性に優れ
ており、加工時生じる歪みが少なく、施工後の熱収縮性
が少ないことが判明する。 また、耐水性にも優れ、し
たがって吸湿による寸法変化が少ないことも判明する。
その他の実験項目でも従来品より優れた性能を示してい
る。
【0017】
【発明の効果】本願発明は、以上説明した構成にり、耐
熱性、耐水性、寸法安定性、耐アルカリ水性に優れたア
スファルト・ル−フィング材を実現できる一方、天然有
機繊維として故紙パルプを使用するため、製造コストが
低廉であり、資源のリサイクルに資するところも少なく
ない。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 廣行 東京都足立区小台1丁目3番1号 田島ル −フィング株式会社内 (72)発明者 深澤 弘 東京都足立区小台1丁目3番1号 田島ル −フィング株式会社内 Fターム(参考) 4F055 AA10 BA11 EA02 EA04 EA15 EA25 FA25 GA22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材にアスファルトを含浸・塗覆してな
    るアスファルトル−フィング材であって、前記基材は、
    バインダ−繊維5〜40重量%、ポリエステル繊維5〜
    50重量%、有機天然繊維30〜90重量%の範囲の主
    原料で湿式製法により抄造したシ−トであることを特徴
    とするアスファルト・ル−フィング材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、バインダ−繊維は、
    芯鞘構造をなすポリエステル繊維であり、鞘部は融解温
    度が110〓C〜160〓Cの低融解ポリエステルであ
    ることを特徴とするアスファルト・ル−フィング材。
  3. 【請求項3】 請求項2において、ポリエステル繊維な
    らびに芯鞘構造をなすポリエステル繊維はそれぞれ5〜
    10mm長であり、有機天然繊維は故紙を細解したパル
    プを主として、必要に応じて羊毛、木綿その他で構成し
    たことを特徴とするアスファルト・ル−フィング材。
JP34379499A 1999-12-02 1999-12-02 アスファルト・ル−フィング材 Expired - Lifetime JP4373552B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7545036B2 (en) 2002-04-03 2009-06-09 Oki Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor device that suppresses variations in high frequency characteristics of circuit elements

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