JP2001163155A - エアバッグ装置におけるインフレータ作動時の気体漏洩防止構造 - Google Patents

エアバッグ装置におけるインフレータ作動時の気体漏洩防止構造

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JP2001163155A
JP2001163155A JP34623899A JP34623899A JP2001163155A JP 2001163155 A JP2001163155 A JP 2001163155A JP 34623899 A JP34623899 A JP 34623899A JP 34623899 A JP34623899 A JP 34623899A JP 2001163155 A JP2001163155 A JP 2001163155A
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inflator
airbag
casing
spacer
gas leakage
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JP34623899A
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English (en)
Inventor
Kazumi Ichimaru
和己 一丸
Hirofumi Usami
博典 宇佐見
Rie Ichino
りえ 市野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インフレータを収容するケーシング及ぴエア
バッグを収容する収容ケーシングからインフレータの作
動時に気体が外部に漏洩することを防止することができ
るエアバッグ装置におけるインフレータ作動時の気体漏
洩防止構造を提供する。 【解決手段】 エアバッグ21及びインフレータ31を
収容するケーシング16のうち、インフレータ31を収
容するケーシング16bの前後両端部にインフレータ3
1を挿入可能な取付穴16d,16eを設ける。インフ
レータ31を前記ケーシング16b内に挿入して係止用
フランジ部31aを係止用フランジ部16fに係止し、
インフレータ31の先端部に設けたボルト33をスペー
サ32を介して取付穴16eに取り付ける。前記ケーシ
ング16aの前後両側壁部には位置規制リブ16hを一
体に形成してスペーサ32の上部外周縁を位置規制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に用いられ
る膨張可能なエアバッグをインフレータにより発生する
気体により膨張させて、搭乗者を保護するためのエアバ
ッグ装置におけるインフレータ作動時の気体漏洩防止構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアバッグ装置は、膨張可能な
エアバッグと、該エアバッグを膨張させる気体を発生さ
せるためのインフレータとをケーシング内に収容し、該
ケーシングのエアバッグ側開口部をヒンジ部と破断予定
部を備えた蓋体部により閉塞して構成されている。
【0003】エアバッグ装置のケーシングは、板金が主
流であるが、二酸化炭素等の排出ガス規制等環境問題に
対応するため、又、車全体の軽量化を図るため、エアバ
ッグ装置もケーシングを板金から樹脂材にするという材
料置換が行われている。そして、前記インフレータはケ
ーシング下部に設けたインフレータ収容ケーシング内に
収容され、インフレータの先端部に突設したボルトと、
該ボルトに螺合されるナットによりインフレータをケー
シング内の所定位置に締め付け固定している。このイン
フレータの取付構造として、図9に示すようなものが提
案されている。
【0004】この構造はインフレータ収容ケーシング1
6bの前後両側壁に対しインフレータ31を前方又は後
方から挿入可能な取付穴16d,16eが設けられてい
る。そして、インフレータ31の基端部に形成された係
止用フランジ部31aを一方の取付穴16dの外周縁に
係止し、インフレータ31の先端部に形成されたボルト
33は、他方の取付穴16eに対しスペーサ32を介し
て取り付けられている。即ち、スペーサ32の嵌合用フ
ランジ部32aを前記取付穴16eに係合し、インフレ
ータ31のボルト33をスペーサ32のボルト挿通孔3
2bから外部に突出させ、ボルト33にナット34を螺
合してインフレータ31を所定位置に締め付け固定して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
インフレータ31の取付構造においては、自動車の衝突
事故が発生してインフレータ31が作動し、気体がエア
バッグ21を膨張させる際に、その気体の反動によりイ
ンフレータ収容ケーシング16bの底部に高圧の気体が
回り込み、インフレータ31が上方へ押し上げられる力
を受ける。即ち、前記インフレータ収容ケーシング16
bは、合成樹脂材により形成され、スペーサ32は金属
材により構成されているので、インフレータ収容ケーシ
ング16bの剛性がスペーサ32よりも低いため、嵌合
用フランジ部32aが取付穴16eの周縁を弾性変形さ
せつつ、滑り上がるという現象が生じる。このためスペ
ーサ32の嵌合用フランジ部32aがケーシング16の
取付穴16eから図9に鎖線で示すように外れてインフ
レータ収容ケーシング16bとスペーサ32との間の隙
間から気体が漏洩し、エアバッグ21の膨張が不完全に
なるおそれがあった。
【0006】一方、樹脂材よりなるケーシング16は、
成型時にキャビテイ内で溶融樹脂が複数方向から回り込
んで接触しつつ接合される樹脂成形特有のウエルド部を
有している。このため、取付穴16d,16eを異径と
したインフレータ収容ケーシング16bでスペーサ32
を用いないエアバッグ装置においても、インフレータ3
1の作動時にウエルド部が破損して気体が漏洩するとい
う問題がある。
【0007】この発明の目的は上記従来の技術に共通す
るインフレータ作動時に気体が漏洩するという新たな課
題を解消することができるエアバッグ装置におけるイン
フレータ作動時の気体漏洩防止構造を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、自動車における膨張可
能なエアバッグと、該エアバッグを膨張させる気体を発
生させ、かつ基端部にフランジ部を有し、先端部にボル
トを有するインフレータと、前記エアバッグ及びインフ
レータを収容するケーシングと、該ケーシングのエアバ
ッグ側開口部を覆う蓋体部とを備えたエアバッグ装置に
おいて、前記ケーシングを合成樹脂材によりエアバッグ
収容ケーシングと、インフレータ収容ケーシングとによ
り一体的に構成し、該インフレータ収容ケーシングの対
向する前後両壁面には、インフレータを挿入可能な一対
の取付穴をほぼ同径に形成し、インフレータの一端部
を、前記両取付穴のいずれか一方の取付穴に係合し、イ
ンフレータの他端部を、スペーサを介して前記他方の取
付穴に連結し、ケーシング又はスペーサに対し前記イン
フレータの位置ズレを阻止する位置規制手段を設けたこ
とを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記インフレータの一端部に設けたフランジ部は、
前記取付穴の外縁部に形成された係止用フランジ部に係
止され、前記他方の取付穴にはスペーサに形成した嵌合
用フランジ部が嵌合され、該スペーサの中心部に設けた
ボルト挿通孔には、インフレータのボルトが挿通され、
該ボルトにナットが螺合されてインフレータがスペーサ
とともにインフレータ収容ケーシングに締め付け固定さ
れていることを要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
において、前記位置規制手段は、前記スペーサの外周縁
と対応して前記エアバッグ収容ケーシングの外側面に一
体形成された位置規制リブであることを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
において、前記位置規制手段は、前記スペーサの外周縁
に対し前記インフレータ収容ケーシングの外周面を覆う
ように湾曲形成された位置規制リブであることを要旨と
する。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1又は2
において、前記位置規制手段は、エアバッグ収容ケーシ
ングとインフレータ収容ケーシングの境界部内側面にお
いて、前記インフレータの外周面を位置規制すように一
体的に張り出し形成された位置規制リブであることを要
旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記位置規制リブは、エアバッグをエアバッグ収容
ケーシングの底部内周縁に連結するために一体形成され
た取付棚板を兼用するものであることを要旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1又は2
において、前記位置規制手段は、前記ケーシングの樹脂
成型時にキャビティ内で樹脂溶液が複数方向から回り込
んで互いに接触して接合されるウエルド部と対応して設
けられた補強リブとしての機能を兼用する位置規制リブ
であることを要旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、自動車における
膨張可能なエアバッグと、該エアバッグを膨張させる気
体を発生させ、かつ基端部にフランジ部を有し、先端部
にボルトを有するインフレータと、前記エアバッグ及び
インフレータを収容するケーシングと、該ケーシングの
エアバッグ側開口部を覆う蓋体部とを備えたエアバッグ
装置において、前記ケーシングをエアバッグ収容ケーシ
ングと、インフレータ収容ケーシングとにより一体的に
構成し、前記ケーシングには樹脂成型時にキャビティ内
で複数方向から回り込んで樹脂溶液が互いに接触して接
合されるウエルト部と対応して補強リブを一体的に形成
したことを要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明をインパネに用い
られるエアバッグ装置として具体化した一実施形態を図
1〜図5に基づいて説明する。
【0017】図4に示すように、自動車内装品として用
いられるインパネ11は、本体部12と、該本体部12
の左側上部に設けた蓋体部13と、図2に示すように蓋
体部13の裏面側に一体形成した取付壁14とにより構
成されている。前記取付壁14にはエアバッグ装置15
が装着されている。このエアバッグ装置15を構成する
合成樹脂製のケーシング16は、前記取付壁14に対し
カシメピン17によりかしめ付け固定されている。前記
ケーシング16の左右両側部には脚板18が一体的に設
けられ、図示しない自動車のフレームに固定されたブラ
ケット19に対しボルト20とナットにより締め付け固
定されている。
【0018】前記ケーシング16はエアバッグ21を収
容するエアバッグ収容ケーシング16aと、インフレー
タ31を収容するインフレータ収容ケーシング16bと
により一体に構成されている。前記エアバッグ21はエ
アバッグ収容ケーシング16aの底部内周縁部に平面か
らみて四角環状に一体形成された取付棚板16cの上面
に対し、同じく四角環状の取付リング22により挟着さ
れ、ボルト23と該ボルト23に螺合されたナット24
により締め付け固定されている。
【0019】前記蓋体部13には、エアバッグ21の膨
張時に蓋体部13を開放するヒンジ部27と破断予定部
28が形成されている。ここで、前記ケーシング16の
樹脂による射出成形方法を図1及び図2により説明す
る。
【0020】図1に示すように、溶融樹脂の注入ゲート
は、インフレータ収容ケーシング16bを成形するキャ
ビティ(図示しないがC1とする、以下同様)の下端中
央部P1に配置されている。このゲートから注入された
溶融樹脂は、キャビティC1内を矢印T1,T2で示す
ように係止用フランジ部16f,16gの成形用キャビ
ティC2に向かって充填されていく。そして、このキャ
ビティC2の下端位置P2に流動した溶融樹脂は、図2
において、矢印Q1,Q2で示すようにキャビティC2
内を円弧状に分流して上方に流動した後、上端位置P3
で合流してエアバッグ収容ケーシング16aの成形用キ
ャビティC3に充填されるとともに、取付棚板16cの
成形用キャビティC4に充填される。前述した上端位置
P3では分流していた溶融樹脂が合流するので、ここに
ウエルド部Wが形成される。
【0021】次に、インフレータ31の取付構造につい
て説明する。図1に示すように、前記インフレータ31
は横円柱状に形成され、その基端部には係止用フランジ
部31aが形成され、先端部にはボルト33が突設され
ている。前記インフレータ収容ケーシング16bの対向
端壁面には取付穴16d,16eが同一内径となるよう
に形成されている。一方の取付穴16dにより、前記イ
ンフレータ31の係止用フランジ部31aを係止する係
止用フランジ部16fが内側に向かって形成されてい
る。又、他方の取付穴16eにはスペーサ32を介し
て、インフレータ31の先端部が連結されている。即
ち、スペーサ32の内側面側には嵌合用フランジ部32
aが前記取付穴16eに嵌入されるように折り曲げ形成
され、該スペーサ32の中心部には前記インフレータ3
1のボルト33を外部に貫通するボルト挿通孔32bが
形成されている。そして、貫通されたボルト33に対し
ナット34を螺合することにより、インフレータ31の
係止用フランジ部31aを前記係止用フランジ部16f
に押圧し、スペーサ32の内側面を取付穴16eの外周
側に形成された係止用フランジ部16gに押圧し、イン
フレータ31をインフレータ収容ケーシング16b内の
所定位置に締め付け固定している。
【0022】図1,3に示すように、前記エアバッグ収
容ケーシング16aの右端部外側面には、前記スペーサ
32の上部外周縁の位置を規制するための位置規制リブ
16hが複数箇所に設けられている。この位置規制リブ
16hはインフレータ31の位置ズレを阻止する位置規
制手段Mとして機能する。前記エアバッグ収容ケーシン
グ16aの左端部外側面にも、前記位置規制リブ16h
と同様の位置規制リブ16hが複数箇所に設けられてい
る。そして、インフレータ収容ケーシング16bにイン
フレータ31が前後逆に装着された場合に、スペーサ3
2の位置規制を行う。
【0023】次に、前記のように構成したエアバッグ装
置についてその動作を説明する。図1,2において、自
動車事故が発生し、その事故検知信号に基づいてインフ
レータ31が作動されると、インフレータ31内から高
圧の気体が外部に放出され、インフレータ収容ケーシン
グ16b内に充満し、その気体はエアバッグ21内に瞬
時に進入し、エアバッグ21は膨張しつつ図2において
破断予定部28を破断し、蓋体部13をヒンジ部27を
中心として同図鎖線で示すように展開させエアバッグ2
1を車室内に膨張させる。
【0024】図1において前記インフレータ31の作動
時には、気体がインフレータ収容ケーシング16bの底
部空問に回り込むので、インフレータ31の底部外周面
に対し上方へ押動させるための気体の圧力が作用する。
このため、ボルト33を介してスペーサ32に上方への
押圧力が作用し、スペーサ32が上方へ位置ズレを起こ
そうとする。しかし、スペーサ32の上部外周縁は位置
規制リブ16hにより位置規制されているので、スペー
サ32は移動することはなく、係止用フランジ部16g
とスペーサ32との接触界面に隙間が生じることはな
く、気体の漏洩が阻止され、エアバッグ21は適正に膨
張される。
【0025】次に、前記のように構成したエアバッグ装
置について、その効果を構成とともに列記する。 (1)前記実施形態では、インフレータ収容ケーシング
16bの対向端面に同一径の取付穴16d,16eを形
成したので、インフレータ31を前後どちらから挿入し
てもよく、インフレータ31の組付作業を容易に行うこ
とができる。
【0026】(2)前記実施形態では、スペーサ32の
上部外周縁を位置規制する位置規制リブ16hをエアバ
ッグ収容ケーシング16aの前後両外側壁に一体的に形
成した。このため、インフレータ31の作動時にスペー
サ32が上方へ位置ズレを起こして、インフレータ収容
ケーシング16b内からスペーサ32とインフレータ収
容ケーシング16bとの接触界面に隙間が生じて気体が
漏洩することを防止することができる。
【0027】(3)前記実施形態では、エアバッグ収容
ケーシング16aの前後両側外壁面に位置規制リブ16
hを一体的に形成した。このため、前述したケーシング
16の樹脂成形時において溶融樹脂のキャビティC3内
での左右両方向からの合流により生じるウエルド部Wを
補強する補強リブとしても機能する。又、上端位置P3
と対応して取付棚板16cが形成されているので、それ
を形成する成形用キャビティC4に溶融樹脂が流動する
際、ウエルド部Wの合流樹脂が互いに入り込み易く、ウ
エルド部Wの強度が高められる。この結果インフレータ
31の作動時にエアバッグ収容ケーシング16aのウエ
ルド部Wが破損して気体が漏洩することを防止すること
ができる。
【0028】次に、この発明の別の実施形態を図5〜図
8に基づいて説明する。 ○図5に示す別例は、エアバッグ収容ケーシング16a
の外側壁部に対し位置規制リブ16iを閉環状に形成し
たものである。
【0029】○図6に示す別例は、取付棚板16cを下
方、つまりインフレータ31側に膨出形成し、その下面
側をインフレータ31の上部外周面に接近させ、取付棚
板16cに位置規制リブ16jを一体に形成するととも
に、該リブ16jに対し前記補強リブと同様の補強リブ
16kとしての機能を兼用させている。さらに、位置規
制リブ16h,16iを省略している。
【0030】この別例では、インフレータ31の作動時
に、スペーサ32の嵌合用フランジ部32aが取付穴1
6eから離脱する前にインフレータ31の先端寄り上部
外周面が補強リブ16jの下面に当接して位置ずれを防
止することができる。又、ウエルド部Wの破損も阻止す
ることができる。
【0031】○図7に示す別例は、スペーサ32の下端
外周縁に対しインフレータ収容ケーシング16bの下部
外周縁に接触して係止される位置規制リブ32cを一体
的に形成したものである。
【0032】○図7に示す別例において、位置規制リブ
32cをインフレータ収容ケーシング16bの端部外周
面に幅広く嵌合して嵌合用フランジ部32aと同様の機
能を持たせ、取付穴16eに嵌合される嵌合用フランジ
部32aを省略してもよい。
【0033】○図8に示す別例は、スペーサ32の嵌合
用フランジ部32aを内側方に延長して離脱防止環部3
2dを形成し、インフレータ31の作動時に離脱防止環
部32d(嵌合用フランジ部32a)が取付穴16e内
から抜け出せないようにしたものである。
【0034】○図示しないが、係止用フランジ部31a
に代えてボルト33が用いられたインフレータ31にお
いては、前記スペーサ32を用いた連結構造が採用され
る。 ○前記実施形態では、インフレータ31とスペーサ32
を連結する手段としてボルト33とナット34を用いた
が、これを逆にしてもよく、溶接構造としたり、カシメ
付け構造としたりしてもよい。
【0035】○図示しないが、請求項8に記載の発明の
実施形態として、スペーサ32を省略し、取付穴16e
をボルト挿通孔32b程度に小径とした構成がある。こ
の実施形態ではインフレータ31自体は位置ズレを起こ
さないが、前記ウエルド部Wがインフレータ31の作動
時に気体の圧力により破損しないようにウエルド部Wに
前記補強リブ16kと同様の補強リブを形成する。
【0036】○前記実施形態ではインパネについて説明
したが、インパネ以外のエアバッグ装置のエアバッグを
覆うように配設されるドアトリム、シートバッグ等の自
動車内装品に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜8記載
の発明は、インフレータを収容するケーシング及びエア
バッグを収容するケーシングからの気体の漏洩を防止し
て、エアバッグを確実に膨張させることができる。
【0038】請求項3又は5記載の発明は、位置規制手
段の構成をエアバッグ収容ケーシングの外側面又は内側
面に一体形成された位置規制リブにより容易に形成する
ことができる。
【0039】請求項4記載の発明は、スペーサの外周縁
面に対し位置規制リブを形成するのみで位置規制手段を
構成でき、スペーサをプレス成型により容易に形成する
ことができる。
【0040】請求項6記載の発明は、位置規制リブがエ
アバッグをエアバッグ収容ケーシングの底部内周縁に連
結するための取付棚板を兼用するので、構造をより簡素
化することができる。
【0041】請求項7記載の発明は、ケーシングの破損
を防止して、インフレータの作動時に気体が外部に漏洩
するのを防止することができる。請求項8記載の発明
は、ケーシングがウエル部から破損されるのを補強リブ
により防止することができ、インフレータ作動時に気体
が外部に漏洩するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明をインパネのエアバッグ装置に具体
化した一実施形態を示す縦断面図。
【図2】 エアバッグ装置の横断面図。
【図3】 図1の平面図。
【図4】 インパネの斜視図。
【図5】 この発明の別例を示す部分断面図。
【図6】 この発明の別例を示す部分断面図。
【図7】 この発明の別例を示す部分断面図。
【図8】 この発明の別例を示す部分断面図。
【図9】 従来のエアバッグ装置の縦断面図。
【符号の説明】
M…位置規制手段、W…ウエルド部、13…蓋体部、1
6…ケーシング、16a…エアバッグ収容ケーシング、
16b…インフレータ収容ケーシング、16c位置規制
リブを兼用する取付棚板、16d、16e…取付穴、1
6f…係止用フランジ部、16h,16j…位置規制リ
ブ、21…エアバッグ、31…インフレータ、31a…
フランジ部、32…スペーサ、32a…嵌合用フランジ
部、32b…ボルト挿通孔、32c…位置規制リブ、3
2d…離脱防止環部、33…ボルト、34…ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市野 りえ 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA14 BB16 DD13 DD17 FF17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車における膨張可能なエアバッグ
    (21)と、 該エアバッグ(21)を膨張させる気体を発生させ、か
    つ基端部にフランジ部を有し、先端部にボルト(33)
    を有するインフレータ(31)と、 前記エアバッグ(21)及びインフレータ(31)を収
    容するケーシング(16)と、 該ケーシング(16)のエアバッグ(21)側開口部を
    覆う蓋体部(13)とを備えたエアバッグ装置におい
    て、 前記ケーシング(16)を合成樹脂材によりエアバッグ
    収容ケーシング(16a)と、インフレータ収容ケーシ
    ング(16b)とにより一体的に構成し、該インフレー
    タ収容ケーシング(16b)の対向する前後両壁面に
    は、インフレータ(31)を挿入可能な一対の取付穴
    (16d,16e)をほぼ同径に形成し、インフレータ
    (31)の一端部を、前記両取付穴(16d,16e)
    のいずれか一方の取付穴に係合し、インフレータ(3
    1)の他端部を、スペーサ(32)を介して前記他方の
    取付穴(16e)に連結し、ケーシング(16)又はス
    ペーサ(32)に対し前記インフレータ(31)の位置
    ズレを阻止する位置規制手段(M)を設けたことを特徴
    とするエアバッグ装置におけるインフレータ作動時の気
    体漏洩防止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記インフレータ
    (31)の一端部に設けたフランジ部(31a)は、前
    記取付穴(16d)の外縁部に形成された係止用フラン
    ジ部(16f)に係止され、前記他方の取付穴(16
    e)にはスペーサ(32)に形成した嵌合用フランジ部
    (32a)が嵌合され、該スペーサ(32)の中心部に
    設けたボルト挿通孔(32b)には、インフレータ(3
    1)のボルト(33)が挿通され、該ボルト(33)に
    ナット(34)が螺合されてインフレータ(31)がス
    ペーサ(32)とともにインフレータ収容ケーシング
    (16b)に締め付け固定されているエアバッグ装置に
    おけるインフレータ作動時の気体漏洩防止構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記位置規制
    手段(M)は、前記スペーサ(32)の外周縁と対応し
    て前記エアバッグ収容ケーシング(16a)の外側面に
    一体形成された位置規制リブ(16h)であるエアバッ
    グ装置におけるインフレータ作動時の気体漏洩防止構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記位置規制
    手段(M)は、前記スペーサ(32)の外周縁に対し前
    記インフレータ収容ケーシング(16b)の外周面を覆
    うように湾曲形成された位置規制リブ(32c)である
    エアバッグ装置におけるインフレータ作動時の気体漏洩
    防止構造。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、前記位置規制
    手段(M)は、エアバッグ収容ケーシング(16a)と
    インフレータ収容ケーシング(16b)の境界部内側面
    において、前記インフレータ(31)の外周面を位置規
    制すように一体的に張り出し形成された位置規制リブ
    (16j)であるエアバッグ装置におけるインフレータ
    作動時の気体漏洩防止構造。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記位置規制リブ
    (16j)は、エアバッグ(21)をエアバッグ収容ケ
    ーシング(16a)の底部内周縁に連結するために一体
    形成された取付棚板(16c)を兼用するものであるエ
    アバッグ装置におけるインフレータ作動時の気体漏洩防
    止構造。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2において、前記位置規制
    手段(M)は、前記ケーシング(16)の樹脂成型時に
    キャビティ内で樹脂溶液が複数方向から回り込んで互い
    に接触して接合されるウエルド部(W)と対応して設け
    られた補強リブ(16k)としての機能を兼用する位置
    規制リブ(16j)であるエアバッグ装置におけるイン
    フレータ作動時の気体漏洩防止構造。
  8. 【請求項8】 自動車における膨張可能なエアバッグ
    (21)と、 該エアバッグ(21)を膨張させる気体を発生させ、か
    つ基端部にフランジ部(31a)を有し、先端部にボル
    ト(33)を有するインフレータ(31)と、前記エア
    バッグ(21)及びインフレータ(31)を収容するケ
    ーシング(16)と、 該ケーシング(16)のエアバッグ(21)側開口部を
    覆う蓋体部(13)とを備えたエアバッグ装置におい
    て、 前記ケーシング(16)をエアバッグ収容ケーシング
    (16a)と、インフレータ収容ケーシング(16b)
    とにより一体的に構成し、前記ケーシング(16)には
    樹脂成型時にキャビティ内で複数方向から回り込んで樹
    脂溶液が互いに接触して接合されるウエルト部(W)と
    対応して補強リブ(16k)を一体的に形成したエアバ
    ッグ装置におけるインフレータ作動時の気体漏洩防止構
    造。
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JP2007525360A (ja) * 2004-02-27 2007-09-06 ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト エアバッグユニットのガスジェネレータを固定するための装置

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