JP2001163079A - 四輪駆動車両の動力伝達装置 - Google Patents

四輪駆動車両の動力伝達装置

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JP2001163079A
JP2001163079A JP34732499A JP34732499A JP2001163079A JP 2001163079 A JP2001163079 A JP 2001163079A JP 34732499 A JP34732499 A JP 34732499A JP 34732499 A JP34732499 A JP 34732499A JP 2001163079 A JP2001163079 A JP 2001163079A
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hydraulic
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wheel
hydraulic pressure
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Kanji Kita
貫二 北
Kazunori Miyata
和典 宮田
Takuya Kurokawa
卓也 黒川
Takeshi Mochizuki
武志 望月
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主駆動輪および副駆動輪間で駆動力の配分を
行う四輪駆動車両の動力伝達装置において、アンダース
テア現象の回避と作動制限機能の発揮とを両立させる。 【解決手段】 主駆動輪の回転に連動して回転するケー
シング24の内部に、該ケーシング24の回転を左右の
出力軸14L ,14R を介して副駆動輪に伝達する一対
の油圧クラッチCL ,CR と、これら油圧クラッチ
L ,CR を作動させる油圧を発生する一対のベーンポ
ンプPL ,PR とを収納する。両ベーンポンプPL ,P
R はケーシング24に左右移動自在に支持された共通の
プレッシャプレート30を備えており、主駆動輪および
左右の副駆動輪間に発生した回転速度差に応じて両ベー
ンポンプPL ,PR が異なる油圧を発生しても、左右の
油圧クラッチCL ,CR が同じ締結力を発生して左右の
副駆動輪に均等な駆動力を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンにより駆
動される主駆動輪の駆動力の一部を左右の副駆動輪に配
分する四輪駆動車両の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのトルクが直接伝達される左右
の主駆動輪と、エンジンのトルクの一部が左右独立した
回転数応動型のカップリングを介して配分される左右の
副駆動輪とを備えた四輪駆動車両は従来公知である(図
9参照)。この四輪駆動車両によれば、車両の発進時や
急加速時に主駆動輪がスリップすると、主駆動輪と副駆
動輪との間に発生する回転速度差に応じて前記カップリ
ングがトルクを伝達し、その結果エンジンのトルクの一
部が副駆動輪に配分されて四輪駆動状態になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
四輪駆動車両が低速でタイトな旋回を行うと前輪と後輪
との間に回転速度差が発生し、かつ左右の後輪間に回転
速度差が発生するため、左右のカップリングはそれぞれ
異なるトルクを伝達する。例えば、図9に示すように、
車両が右旋回を行うとき、旋回内輪となる右後輪は前輪
との回転速度差が大きいために大きなトルクが伝達さ
れ、また旋回外輪となる左後輪は前輪との回転速度差が
小さいために小さなトルクが伝達される。
【0004】このように、従来の四輪駆動車両は、右旋
回時に旋回内輪となる右後輪に大きなトルクが伝達さ
れ、また旋回外輪となる左後輪に小さなトルクが伝達さ
れるため、左右のトルクの差が車両の右旋回を妨げるよ
うに作用してしまい、所謂アンダーステア現象が発生し
て旋回性能が低下する問題がある。同様に、左旋回時に
は旋回内輪となる左後輪に大きなトルクが伝達され、ま
た旋回外輪となる右後輪に小さなトルクが伝達されるた
め、左右のトルクの差が車両の左旋回を妨げるように作
用して旋回性能が低下する問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、四輪駆動車両の動力伝達装置としての機能を確保し
ながら、旋回方向と逆方向のヨーモーメントを軽減して
旋回性能を高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンによ
り左右の主駆動輪と共に駆動される入力軸と、左側の副
駆動輪に接続された左出力軸と、右側の副駆動輪に接続
された右出力軸と、入力軸を左出力軸に締結する左油圧
クラッチと、入力軸を右出力軸に締結する右油圧クラッ
チと、入力軸および左出力軸の相対回転速度差に応じて
作動する左油圧発生手段と、入力軸および右出力軸の相
対回転速度差に応じて作動する右油圧発生手段とを備
え、左右の油圧クラッチは、左油圧発生手段の吐出圧お
よび右油圧発生手段の吐出圧の何れか大きい方で同時に
作動することを特徴とする四輪駆動車両の動力伝達装置
が提案される。
【0007】上記構成によれば、主駆動輪と副駆動輪と
が同速度で回転して入力軸および左右の出力軸間の相対
回転速度差がないときには左右の油圧発生手段が作動せ
ず、左右の油圧クラッチが共に非締結状態になるため、
入力軸から左右の出力軸への動力伝達が行われなくなっ
て主駆動輪だけが駆動される二輪駆動状態になる。低摩
擦路における発進時や急加速時に主駆動輪がスリップす
ると、主駆動輪および副駆動輪間に相対回転速度差が発
生し、左右の油圧発生手段が作動して左右の油圧クラッ
チが共に締結状態になるため、入力軸から左右の出力軸
への動力伝達が行われて主駆動輪の駆動力の一部が副駆
動輪に配分され、主駆動輪および副駆動輪の両方が駆動
される四輪駆動状態になる。
【0008】車両が旋回を行うと主駆動輪と左右の副駆
動輪との間に異なった相対回転速度差が発生するため、
左右の油圧発生手段が異なった速度で作動して左右の油
圧クラッチが共に締結状態になる。このとき、左右の油
圧クラッチは左油圧発生手段の吐出圧および右油圧発生
手段の吐出圧の何れか大きい方で同時に作動するため、
主駆動輪から左右の副駆動輪に配分される駆動力は均等
になり、旋回方向と逆方向のヨーモーメントを減少させ
てアンダーステア現象を軽減し、車両の旋回性能を高め
ることができる。
【0009】左右の主駆動輪および左右一方の副駆動輪
が泥濘にはまってスリップしたような場合に、摩擦係数
の高い路面に乗っている左右他方の副駆動輪と主駆動輪
との間に相対回転速度差が発生して左右他方の油圧発生
手段が作動し、その左右他方の油圧発生手段の吐出圧で
左右の油圧クラッチが同時に作動する。その結果、摩擦
係数の高い路面に乗っている左右他方の副駆動輪に大き
な駆動力が伝達されて差動制限機能が発揮され、泥濘か
らの車両の脱出が可能となる。
【0010】而して、二輪駆動状態および四輪駆動状態
の切換機能や差動制限機能をそのまま発揮させながら、
旋回時のアンダーステア現象を軽減して旋回性能を高め
ることができる。
【0011】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、入力軸により回転駆動されて
左右の出力軸を相対回転自在に支持するケーシングの内
部に左右の油圧クラッチを隣接して配置し、これら油圧
クラッチの左右両側に左右の油圧発生手段をそれぞれ配
置してなり、左油圧クラッチは、左油圧発生手段の吐出
圧で右方向に駆動される左クラッチピストンと、この左
クラッチピストンにより圧接されてケーシングに左出力
軸を結合する複数の左摩擦係合部材とを備えるととも
に、右油圧クラッチは、右油圧発生手段の吐出圧で左方
向に駆動される右クラッチピストンと、この右クラッチ
ピストンにより圧接されてケーシングに右出力軸を結合
する複数の右摩擦係合部材とを備え、かつ左右の油圧ク
ラッチは左右の摩擦係合部材間に左右移動可能に挟持さ
れた共通のプレッシャプレートを備えたことを特徴とす
る四輪駆動車両の動力伝達装置が提案される。
【0012】上記構成によれば、左油圧クラッチの摩擦
係合部材および右油圧クラッチの摩擦係合部材間に共通
のプレッシャプレートを左右移動可能に挟持したので、
左右の油圧発生手段が異なる大きさの吐出圧を発生して
左右の油圧クラッチのクラッチピストンをそれぞれ大き
な荷重および小さな荷重で駆動しても、前記プレッシャ
プレートの左右方向の移動で左右の油圧クラッチの摩擦
係合部材に共に前記大きな荷重を作用させ、主駆動輪か
ら左右の副駆動輪に駆動力を配分することができる。
【0013】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または2の構成に加えて、左右の油圧発生手段
がベーンポンプであることを特徴とする四輪駆動車両の
動力伝達装置が提案される。
【0014】上記構成によれば、油圧発生手段としてベ
ーンポンプを採用したので、摩耗に伴う効率低下を最小
限に抑えて安定した性能を長期に亘って発揮させること
ができる。
【0015】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1または2の構成に加えて、左右の油圧発生手段
が粘性ブレード機構であることを特徴とする四輪駆動車
両の動力伝達装置が提案される。
【0016】上記構成によれば、油圧発生手段として粘
性ブレード機構を採用したので、部品点数を減少させて
組付工数およびコストを削減するとともに、故障に対す
る信頼性を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0018】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン
図、図2は駆動力配分装置の縦断面図、図3は図2の3
−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図
2の要部拡大図、図6は本発明の効果を説明する図であ
る。
【0019】図1に示すように、四輪駆動車両Vは車体
前部に横置きに配置したエンジンEと、このエンジンE
の右側面に結合したトランスミッションMとを備える。
トランスミッションMが出力する駆動力を主駆動輪とし
ての左右の前輪WFL,WFRに伝達する第1動力伝達系D
1 は、トランスミッションMの出力軸1に設けた第1ス
パーギヤ2と、第1スパーギヤ2に噛合する第2スパー
ギヤ3と、第2スパーギヤ3により駆動されるベベルギ
ヤ式のフロントディファレンシャルギヤ4と、フロント
ディファレンシャルギヤ4から左右に延出して主駆動輪
としての前輪W FL,WFRに接続される左右の車軸5L
R とから構成される。
【0020】第1動力伝達系D1 の駆動力を副駆動輪と
しての後輪WRL,WRRに伝達する第2動力伝達系D
2 は、フロントディファレンシャルギヤ4のデフボック
スに設けた第3スパーギヤ6と、第3スパーギヤ6に噛
合する第4スパーギヤ7と、第4スパーギヤ7と一体に
回転する第1ベベルギヤ8と、第1ベベルギヤ8に噛合
する第2ベベルギヤ9と、前端に第2ベベルギヤ9を備
えて車体後方に延びるプロペラシャフト10と、プロペ
ラシャフト10の後端に設けた第3ベベルギヤ11と、
第3ベベルギヤ11に噛合する第4ベベルギヤ12と、
第4ベベルギヤ12により駆動される駆動力配分装置H
と、駆動力配分装置Hから左右に延出して後輪WRL,W
RRに接続される左右の車軸13L ,13R とを備える。
【0021】次に、図2に基づいて駆動力配分装置Hの
構造を説明する。
【0022】駆動力配分装置Hは、浅いカップ状の左ケ
ーシング21および深いカップ状の右ケーシング22を
ボルト23…で結合してなるケーシング24を備えてお
り、このケーシング24は一対のボールベアリング19
L ,19R でハウジング20に回転自在に支持される。
右ケーシング22には前記第4ベベルギヤ12がボルト
23…で共締めされており、従ってプロペラシャフト1
0の回転は第3ベベルギヤ11および第4ベベルギヤ1
2を介してケーシング24に伝達される。左後輪WRL
車軸13L に接続されて左ケーシング21の中央部をニ
ードルベアリング25L を介して貫通する左出力軸14
L の右端と、右後輪WRRの車軸13R に接続されて右ケ
ーシング22の中央部をニードルベアリング25R を介
して貫通する右出力軸14R の左端とが、ケーシング2
4の内部で同軸に対向する。
【0023】ケーシング24の内部には左右のベーンポ
ンプPL ,PR と、その左右方向内側に位置する左右の
油圧クラッチCL ,CR とが収納される。左右の油圧ク
ラッチCL ,CR および左右のベーンポンプPL ,PR
は中心線CLを挟んで左右対称な構造を備えているた
め、その代表として右側の油圧クラッチCR および右側
のベーンポンプPR の構造を以下に説明する。
【0024】図5から明らかなように、湿式多板クラッ
チよりなる右油圧クラッチCR は、右出力軸14R に結
合した右クラッチインナー31R を備える。右クラッチ
インナー31R の外周に相対回転不能かつ軸方向移動可
能にスプライン嵌合する複数枚の右クラッチディスク3
R …と、クラッチアウターを構成する右ケーシング2
2の内周に相対回転不能かつ軸方向移動可能にスプライ
ン嵌合する複数枚の右クラッチプレート33R …とが、
相互に当接可能に軸方向に交互に重ね合わされる。右端
に位置する右クラッチプレート33R の右側面に、左右
移動自在に支持された右クラッチピストン34R が当接
可能に対向する。
【0025】左油圧クラッチCL の構造は、前記右油圧
クラッチCR の構造と左右対称であり、左油圧クラッチ
L の右端のクラッチプレート33L と、右油圧クラッ
チC R の左端のクラッチプレート33R との間に、左右
の油圧クラッチCL ,CR に共通のプレッシャプレート
30が左右摺動自在に挟持される。尚、左油圧クラッチ
L の各構成要素の符号は、右油圧クラッチCR の各構
成要素の符号の添字「 R 」を「L 」に変えたものであ
る。
【0026】図3〜図5から明らかなように、右油圧ク
ラッチCR の右側に配置される右ベーンポンプPR は、
右ケーシング22の内周に固定されたカムリング35
と、右出力軸14R 外周面に固定されたロータ36と、
カムリング35およびロータ36の左側面に配置された
サイドプレート37と、ロータ36に放射状に形成した
8個のベーン溝361 …に摺動自在に嵌合する8枚のベ
ーン38…と、ベーン溝361 …の底部に縮設されてベ
ーン38…の先端をカムリング35の内周面に当接させ
るスプリング39…とを備える。
【0027】カムリング35の内周面は概略3角形にな
っており、その内部に収納されたロータ36との間に、
円周方向に120°ずつ離間した3個の作動室40…が
形成される。前記スプリング39…と協働してベーン3
8…の先端をカムリング35の内周面に当接させるべ
く、ロータ36に放射状に形成された8個のベーン溝3
1 …の底部に連通する環状のベーン押上ポート371
がサイドプレート37の内面に形成される。
【0028】サイドプレート37の側面には、3個の作
動室40…の円周方向両端にそれぞれ臨む3個の吸入ポ
ート41…および3個の吐出ポート42…が凹設され
る。右ベーンポンプPR は、その正転時(図3の矢印A
参照)には作動油を吸入ポート41…から吸入して吐出
ポート42…から吐出するが、その逆転時(図3の矢印
B参照)には作動油を吐出ポート42…から吸入して吸
入ポート41…から吐出する。隣接する吸入ポート41
および吐出ポート42は、一対のチェックバルブを組み
合わせたシャトル弁43…と、このシャトル弁43…に
並列に配置したオリフィス44…とを介して接続されて
おり、シャトル弁43…の一対のチェックバルブの間が
ベーン押上ポート371 に連通する。サイドプレート3
7の側面と、右油圧クラッチCR の右クラッチピストン
34R の側面との間に右クラッチ油室45R が形成され
ており、この右クラッチ油室45R はサイドプレート3
7を貫通する3本の油路372 …を介してベーン押上ポ
ート371 に連通する。
【0029】左右のベーンポンプPL ,PR のカムリン
グ35,35はケーシング24と一体で(つまりプロペ
ラシャフト10と同速度で)回転する。一方、左ベーン
ポンプPL のロータ36は左出力軸14L と一体で回転
し、右ベーンポンプPR のロータ36は右出力軸14R
と一体で回転する。従って、ケーシング24および左右
の出力軸14L ,14R 間に相対回転が存在しない場合
には、カムリング35,35およびロータ36,36は
同速度で回転して左右のベーンポンプPL ,P R は作動
しない。またケーシング24および左右の出力軸1
L ,14R 間に相対回転が存在する場合には、カムリ
ング35,35およびロータ36,36間の相対回転が
発生して左右のベーンポンプPL ,PR は作動する。
【0030】而して、ベーンポンプPL ,PR が正転す
ると吐出ポート42…から吐出された作動油がオリフィ
ス44…を通過して吸入ポート41…に還流し、オリフ
ィス44…の上流側に発生した油圧がシャトル弁43…
を経てベーン押上ポート37 1 ,371 に伝達される。
ベーン押上ポート371 ,371 に伝達された油圧はベ
ーン38…を半径方向外側に付勢するとともに、サイド
プレート37,37を貫通する油路372 …を通過して
左右のクラッチ油室45L ,45R に伝達され、左右の
クラッチピストン34L ,34R を駆動して左右の油圧
クラッチCL ,CR を同じ締結力で締結する。ベーンポ
ンプPL ,PR が逆転すると吸入ポート41…および吐
出ポート42…の関係が逆転するが、シャトル弁43…
の作用でベーン押上ポート371 ,371 および左右の
クラッチ油室45L ,45R に油圧が伝達される。
【0031】以上のように、左ベーンポンプPL および
左油圧クラッチCL を隣接して配置し、右ベーンポンプ
R および右油圧クラッチCR を隣接して配置したの
で、ベーンポンプPL ,PR のサイドプレート37,3
7の側面に油圧クラッチCL ,CR のクラッチ油室45
L ,45R を直接臨ませることができる。その結果、ベ
ーンポンプPL ,PR のサイドプレート37,37を貫
通する油路372 …を形成するだけで、サイドプレート
37,37のベーン押上ポート371 ,371 をクラッ
チ油室45L ,45R に連通させることが可能となり、
油路の長さを最小限に抑えることができる。
【0032】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0033】車両Vが定速走行する状態では、エンジン
Eの駆動力は出力軸1から第1スパーギヤ2、第2スパ
ーギヤ3、フロントディファレンシャルギヤ4および左
右の車軸5L ,5R を介して左右の前輪WFL,WFRに伝
達される。このとき、フロントディファレンシャルギヤ
4の第3スパーギヤ6の回転は、第4スパーギヤ7、第
1ベベルギヤ8、第2ベベルギヤ9、プロペラシャフト
10、第3ベベルギヤ11および第4ベベルギヤ12を
介して駆動力配分装置Hのケーシング24(即ち、左右
のベーンポンプPL ,PR のカムリング35,35)を
回転させる。一方、車両Vの走行に伴って路面から受け
る摩擦力で駆動される後輪WRL,WRRの回転は、左右の
車軸13L ,13R から出力軸14L ,14R (即ち、
左右のベーンポンプPL ,PR のロータ36,36)に
伝達される。前輪WFL,WFRにスリップが発生しておら
ず、従って前輪WFL,WFRおよび後輪WRL,WRRの回転
速度が等しいときには、左右のカムリング35,35の
回転速度と左右のロータ36,36の回転速度とが一致
して相対回転が発生しないため、左右のベーンポンプP
L ,PR は作動しない。その結果、左右の油圧クラッチ
L ,CR は非係合状態に保持されて駆動力配分装置H
は駆動力の伝達を行わず、車両Vは前輪駆動状態にな
る。
【0034】低摩擦路における発進時や急加速時にエン
ジンEの駆動力が直接作用する前輪WFL,WFRがスリッ
プすると、前輪WFL,WFRの回転に連動する左右のベー
ンポンプPL ,PR のカムリング35,35と、スリッ
プしていない後輪WRL,WRRに連動する左右のロータ3
6,36との間に相対回転が発生する。その結果、左右
のベーンポンプPL ,PR が作動して吐出ポート42…
に発生した油圧がシャトル弁43…、ベーン押上ポート
371 ,371 および油路372 …を介して左右の油圧
クラッチCL ,CR のクラッチ油室45L ,45R に伝
達され、クラッチピストン34L ,34R が移動して左
右の油圧クラッチCL ,CR を締結する。このようにし
て左右の油圧クラッチCL ,CR が締結すると、ケーシ
ング24が左右の出力軸14L ,14R に一体化され、
前輪WFL,WFRの駆動力が左右の後輪WRL,WRRに伝達
されて四輪駆動状態になる。而して、前輪WFL,WFR
スリップ時には駆動力が前輪WFL,WFRから後輪WRL
RRに配分され、車両Vを四輪駆動状態にしてトラクシ
ョンを増加させることができる。
【0035】低摩擦路における後進発進時にエンジンE
の駆動力が直接作用する前輪WFL,WFRがスリップする
と、前輪WFL,WFRの回転に連動するベーンポンプVP
のカムリング35と、スリップしていない後輪WRL,W
RRに連動する左右の出力軸14L ,14R との間に相対
回転が発生し、左右の出力軸14L ,14R に粘性クラ
ッチVL ,VR を介して支持されたロータ36がカムリ
ング35に対して相対回転する。この場合、ロータ36
およびカムリング35の相対回転方向が前述した前進発
進時と逆になるため、ベーンポンプVPの吸入ポート4
1…に発生した油圧がシャトル弁43…、ベーン押上ポ
ート371 ,371 および油路372 …を介して左右の
クラッチ油室45,45に伝達され、クラッチピストン
34,34が移動して左右の油圧クラッチCL ,CR
同じ締結力で締結する。而して、後進発進時に前輪
FL,WFRがスリップしても、駆動力を前輪WFL,WFR
から後輪WRL,WRRに配分してトラクションを増加させ
ることができる。
【0036】このように、車両Vが旋回していない状態
で前輪WFL,WFRがスリップした場合、左右のベーンポ
ンプPL ,PR の吐出圧が等しいために左右の油圧クラ
ッチCL ,CR の締結力も等しくなり、左右の後輪
RL,WRRに均等な駆動力が配分される。
【0037】さて、車両Vが旋回を行うとき、左右の前
輪WFL,WFRの旋回軌跡の平均半径よりも左右の後輪W
RL,WRRの旋回軌跡の平均半径が小さくなるため、前輪
FL,WFRおよび後輪WRL,WRR間に回転速度差が発生
する。また左右の後輪WRL,WRRの旋回軌跡の半径は旋
回外輪において大きく、旋回内輪において小さいため、
前記回転速度差は旋回内輪および旋回外輪で異なってく
る。このように車両Vが旋回すると、その旋回状態に応
じて前輪WFL,WFRと左右の後輪後輪WRL,W RRとの間
に回転速度差が発生し、前輪WFL,WFRに接続された左
右のカムリング35,35と、左右の後輪WRL,WRR
接続された左右のロータ36,36との間に方向および
大きさが異なる相対回転が発生する。
【0038】しかしながら、カムリング35,35およ
びロータ36,36の相対回転の方向に関わらず、左右
のベーンポンプPL ,PR が発生した油圧はシャトル弁
43…の作用で左右の油圧クラッチCL ,CR のクラッ
チ油室45L ,45R に伝達される。従って、左右の油
圧クラッチCL ,CR が伝達する駆動力の大きさは、左
右のベーンポンプPL ,PR の回転方向に依存せずに回
転速度だけに依存することになる。
【0039】例えば、車両Vの右旋回時に左ベーンポン
プPL が小さな油圧を発生して左油圧クラッチCL のク
ラッチピストン34L を小さな荷重で右方向に駆動し、
右ベーンポンプPR が大きな油圧を発生して右油圧クラ
ッチCR のクラッチピストン34R を大きな荷重で左方
向に駆動したとする。このとき、左油圧クラッチCL
クラッチピストン34L の押圧力は左油圧クラッチCL
のクラッチディスク32L …およびクラッチプレート3
L …を介してプレッシャプレート30の左側面に作用
し、また右油圧クラッチCR のクラッチピストン34R
の押圧力は右油圧クラッチCR のクラッチディスク32
R …およびクラッチプレート33R …を介してプレッシ
ャプレート30の右側面に作用するが、プレッシャプレ
ート30はケーシング24に左右移動自在に支持されて
いるため、左右の油圧クラッチC L ,CR のクラッチデ
ィスク32L …,32R …およびクラッチプレート33
L…,33R …の全てに、右油圧クラッチCR のクラッ
チピストン34R の大きい方の荷重が作用することにな
る。
【0040】而して、車両Vの旋回時に左右のベーンポ
ンプPL ,PR が異なる大きさの油圧を発生しても、左
右の油圧クラッチCL ,CR は共に大きい方の油圧で作
動して均等な締結力を発生し、左右の油圧クラッチ
L ,CR によって左右の後輪W RL,WRRに均等なトル
クが伝達される(図6参照)。これにより、図9に示す
従来の左右LSD付きの車両において問題となる旋回方
向と逆方向のヨーモーメントの発生を軽減し、旋回性能
を高めることができる。
【0041】また、例えば左後輪WRLを除く左右の前輪
FL,WFRおよび右後輪WRRが泥濘にはまってスリップ
したような場合、スリップする前輪WFL,WFRに連動し
て左右のベーンポンプPL ,PR のカムリング35,3
5が回転するのに対し、摩擦係数の高い路面に乗ってい
る左後輪WRLに連動する左ロータ36は停止状態にある
ため、左ベーンポンプPL が作動する。その結果、左ベ
ーンポンプPL が発生する油圧で左右の油圧クラッチC
L ,CR が同じ締結力で締結し、前輪WFL,W FRから摩
擦係数の高い路面に乗っている左後輪WRLに大きな駆動
力が伝達されるため、その左後輪WRLのグリップ力によ
って泥濘からの脱出が可能になる。このように、本実施
例の駆動力配分装置Hによれば、所謂差動制限機構(L
SD)の機能を支障なく発揮させることができる。
【0042】またベーンポンプPL ,PR は、カムリン
グ35およびベーン38…の摺動部が摩耗しても、スプ
リング39…の弾発力で前記摺動部のシール性が確保さ
れる。従って、摩耗によって効率が大きく低下するギヤ
ポンプに比べて、長期に亘って安定した性能を発揮させ
ることができる。
【0043】次に、図7および図8に基づいて本発明の
第2実施例を説明する。
【0044】第2実施例は、第1実施例のベーンポンプ
L ,PR を粘性ブレード機構PL,PR で置き換えた
ものである。左粘性ブレード機構PL は、左油圧クラッ
チC L のクラッチピストン34L の左側面と左ケーシン
グ21の右側面との間に区画されて内部にシリコンオイ
ルが充填された左オイル室51L と、3枚のブレード5
1 …を備えて左出力軸14L に固定された左ロータ5
L とから構成される。同様に、右粘性ブレード機構P
R は、右油圧クラッチCR のクラッチピストン34R
右側面と右ケーシング22の左側面との間に区画されて
内部にシリコンオイルが充填された右オイル室51
R と、3枚のブレード521 …を備えて右出力軸14R
に固定された右ロータ52R とから構成される。
【0045】前輪WFL,WFRと左右の後輪WRL,WRR
の間に相対回転が発生すると、ケーシング24と共に回
転する左右のオイル室51L ,51R に対して、左右の
出力軸14L ,14R と共に回転する左右のロータ52
L ,52R が相対回転する。その結果、左右のオイル室
51L ,51R の内部でブレード521 …によりシリコ
ンオイルが攪拌されて油圧が発生し、この油圧で左右の
クラッチピストン34 L ,34R が押圧されて左右の油
圧クラッチCL ,CR が作動する。このとき、1個のプ
レッシャプレート30を共有した左右の油圧クラッチC
L ,CR が同じ締結力を発生することにより、左右の後
輪WRL,WRRに均等な駆動力を伝達することができる。
【0046】而して、この第2実施例によっても、前記
第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。特
に、粘性ブレード機構PL ,PR はギヤポンプやベーン
ポンプに比べて構造が簡単で部品点数も少ないので、組
付工数やコストが削減されるだけでなく、故障に対する
信頼性も増加する。
【0047】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことができる。
【0048】例えば、実施例では油圧発生手段としてベ
ーンポンプPL ,PR および粘性ブレード機構PL ,P
R を例示したが、油圧発生手段は前輪WFL,WFRおよび
後輪WRL,WRRの相対回転により油圧を発生するもので
あれば、任意の構造のものを採用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、主駆動輪と副駆動輪とが同速度で回転して入
力軸および左右の出力軸間の相対回転速度差がないとき
には左右の油圧発生手段が作動せず、左右の油圧クラッ
チが共に非締結状態になるため、入力軸から左右の出力
軸への動力伝達が行われなくなって主駆動輪だけが駆動
される二輪駆動状態になる。低摩擦路における発進時や
急加速時に主駆動輪がスリップすると、主駆動輪および
副駆動輪間に相対回転速度差が発生し、左右の油圧発生
手段が作動して左右の油圧クラッチが共に締結状態にな
るため、入力軸から左右の出力軸への動力伝達が行われ
て主駆動輪の駆動力の一部が副駆動輪に配分され、主駆
動輪および副駆動輪の両方が駆動される四輪駆動状態に
なる。
【0050】車両が旋回を行うと主駆動輪と左右の副駆
動輪との間に異なった相対回転速度差が発生するため、
左右の油圧発生手段が異なった速度で作動して左右の油
圧クラッチが共に締結状態になる。このとき、左右の油
圧クラッチは左油圧発生手段の吐出圧および右油圧発生
手段の吐出圧の何れか大きい方で同時に作動するため、
主駆動輪から左右の副駆動輪に配分される駆動力は均等
になり、旋回方向と逆方向のヨーモーメントを減少させ
てアンダーステア現象を軽減し、車両の旋回性能を高め
ることができる。
【0051】左右の主駆動輪および左右一方の副駆動輪
が泥濘にはまってスリップしたような場合に、摩擦係数
の高い路面に乗っている左右他方の副駆動輪と主駆動輪
との間に相対回転速度差が発生して左右他方の油圧発生
手段が作動し、その左右他方の油圧発生手段の吐出圧で
左右の油圧クラッチが同時に作動する。その結果、摩擦
係数の高い路面に乗っている左右他方の副駆動輪に大き
な駆動力が伝達されて差動制限機能が発揮され、泥濘か
らの車両の脱出が可能となる。
【0052】而して、二輪駆動状態および四輪駆動状態
の切換機能や差動制限機能をそのまま発揮させながら、
旋回時のアンダーステア現象を軽減して旋回性能を高め
ることができる。
【0053】また請求項2に記載された発明によれば、
左油圧クラッチの摩擦係合部材および右油圧クラッチの
摩擦係合部材間に共通のプレッシャプレートを左右移動
可能に挟持したので、左右の油圧発生手段が異なる大き
さの吐出圧を発生して左右の油圧クラッチのクラッチピ
ストンをそれぞれ大きな荷重および小さな荷重で駆動し
ても、前記プレッシャプレートの左右方向の移動で左右
の油圧クラッチの摩擦係合部材に共に前記大きな荷重を
作用させ、主駆動輪から左右の副駆動輪に駆動力を配分
することができる。
【0054】また請求項3に記載された発明によれば、
油圧発生手段としてベーンポンプを採用したので、摩耗
に伴う効率低下を最小限に抑えて安定した性能を長期に
亘って発揮させることができる。また請求項4に記載さ
れた発明によれば、油圧発生手段として粘性ブレード機
構を採用したので、部品点数を減少させて組付工数およ
びコストを削減するとともに、故障に対する信頼性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン図
【図2】駆動力配分装置の縦断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の要部拡大図
【図6】本発明の効果の説明図
【図7】本発明の第2実施例に係る駆動力配分装置の縦
断面図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】従来の駆動力配分装置の作用説明図
【符号の説明】
L 左油圧クラッチ CR 右油圧クラッチ E エンジン PL 左ベーンポンプ、左粘性ブレード機構(左
油圧発生手段) PR 右ベーンポンプ、右粘性ブレード機構(右
油圧発生手段) WFL 左前輪(主駆動輪) WFR 右前輪(主駆動輪) WRL 左後輪(副駆動輪) WRR 右後輪(副駆動輪) 10 プロペラシャフト(入力軸) 14L 左出力軸 14R 右出力軸 30 プレッシャプレート 32L 左クラッチディスク(左摩擦係合部材) 32R 右クラッチディスク(右摩擦係合部材) 33L 左クラッチプレート(左摩擦係合部材) 33R 右クラッチプレート(右摩擦係合部材) 34L 左クラッチピストン 34R 右クラッチピストン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月22日(1999.12.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
フロントページの続き (72)発明者 黒川 卓也 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 (72)発明者 望月 武志 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 Fターム(参考) 3D036 GA16 GB09 GC03 GC06 GC07 GD03 GD04 GG31 GG40 GG41 GH20 GJ17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)により左右の主駆動輪
    (WFL,WFR)と共に駆動される入力軸(10)と、 左側の副駆動輪(WRL)に接続された左出力軸(1
    L )と、 右側の副駆動輪(WRR)に接続された右出力軸(1
    R )と、 入力軸(10)を左出力軸(14L )に締結する左油圧
    クラッチ(CL )と、 入力軸(10)を右出力軸(14L )に締結する右油圧
    クラッチ(CR )と、 入力軸(10)および左出力軸(14L )の相対回転速
    度差に応じて作動する左油圧発生手段(PL )と、 入力軸(10)および右出力軸(14R )の相対回転速
    度差に応じて作動する右油圧発生手段(PR )と、を備
    え、 左右の油圧クラッチ(CL ,CR )は、左油圧発生手段
    (PL )の吐出圧および右油圧発生手段(PR )の吐出
    圧の何れか大きい方で同時に作動することを特徴とする
    四輪駆動車両の動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 入力軸(10)により回転駆動されて左
    右の出力軸(14L,14R )を相対回転自在に支持す
    るケーシング(24)の内部に左右の油圧クラッチ(C
    L ,CR )を隣接して配置し、これら油圧クラッチ(C
    L ,CR )の左右両側に左右の油圧発生手段(PL ,P
    R )をそれぞれ配置してなり、 左油圧クラッチ(CL )は、左油圧発生手段(PL )の
    吐出圧で右方向に駆動される左クラッチピストン(34
    L )と、この左クラッチピストン(34L )により圧接
    されてケーシング(24)に左出力軸(14L )を結合
    する複数の左摩擦係合部材(32L ,33L )とを備え
    るとともに、右油圧クラッチ(CR )は、右油圧発生手
    段(PR )の吐出圧で左方向に駆動される右クラッチピ
    ストン(34R )と、この右クラッチピストン(3
    R )により圧接されてケーシング(24)に右出力軸
    (14R )を結合する複数の右摩擦係合部材(32R
    33R)とを備え、かつ左右の油圧クラッチ(CL ,C
    R )は左右の摩擦係合部材(32L ,33L ;32R
    33R )間に左右移動可能に挟持された共通のプレッシ
    ャプレート(30)を備えたことを特徴とする、請求項
    1に記載の四輪駆動車両の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 左右の油圧発生手段(PL ,PR )がベ
    ーンポンプであることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の四輪駆動車両の動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 左右の油圧発生手段(PL ,PR )が粘
    性ブレード機構であることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の四輪駆動車両の動力伝達装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6544136B2 (en) 2001-07-18 2003-04-08 Visteon Global Technologies, Inc. Differential device
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US6591714B2 (en) 2001-07-18 2003-07-15 Visteon Global Technologies, Inc. Coupling device
US6681913B2 (en) 2001-07-18 2004-01-27 Visteon Global Technologies, Inc. Coupling device
US6859715B2 (en) 2000-10-11 2005-02-22 Visteon Global Technologies, Inc. Torque-biasing system
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