JP2001162707A - 積層成形体の成形方法 - Google Patents
積層成形体の成形方法Info
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Abstract
層成形体の成形方法であって、基材と通気止め部材との
間のエア溜まりを解消して、成形性を良好に維持できる
とともに、型からの脱型作業を円滑に行なう。 【解決手段】 プレス上下型50,60の型締めと略同
時にプレス下型60から真空吸引力を作用させて不織布
基材30と通気止め部材40との間に介在するエアを外
部に排除することにより、エア溜まりを解消するととも
に、不織布基材30内の温められたエアを迅速に外部に
排気することにより、エア溜まりが原因となる成形不良
をなくし、かつ成形サイクルを短縮化する。更に、プレ
ス成形後、プレス上型50から圧空を作用させるか、及
び又はプレス下型60から真空吸引力を作用させること
により、積層成形体10をプレス下型60上に確実に保
持して、積層成形体10の脱型作業を円滑に行なう。
Description
に表皮材、裏面に通気止め部材を積層一体化してなる積
層成形体の成形方法に係り、特に、不織布基材と通気止
め部材との間にエア溜まり等が発生することがなく、成
形性に優れた積層成形体の成形方法に関する。
る自動車用ルーフトリムとしては、所望の吸音性能を備
えるとともに、軽量でかつ良好な成形性を有することが
望ましいことから、図16に示す材料構成が採用されて
いる。
品表面側から表皮材2、不織布基材3、通気止め部材4
からなる3層積層体が用いられており、表皮材2は、ク
ロス等、表面外観並びにクッション性が良好な素材が使
用され、不織布基材3は、吸音性に優れた嵩高性のポリ
エステル繊維不織布が使用され、かつ通気止め部材4
は、エアの通気を遮断することにより、ルーフトリム1
の表面にチリや埃等の異物が付着するのを阻止するため
に非通気性の樹脂フィルム、あるいは非通気性の樹脂フ
ィルムの裏面にバッキング不織布を一体化したものが使
用されている。
しては、コールドプレス成形工法が多用されている。す
なわち、図17,図18に示すように、プレス下型6上
に表皮材2をセットした後、加熱軟化処理した不織布基
材3並びに通気止め部材4を型内にセットして、プレス
上下型5,6を型締めすると同時に、プレス上型5から
は真空吸引力を作用させて通気止め部材4をプレス上型
5の型面上に追随させてルーフトリム1の板厚を確保す
ると同時に、成形サイクルを短縮化するためにプレス下
型6の型面から冷却用エアを供給して不織布基材3の強
制冷却を施すようにしている。
ールドプレス成形工法でルーフトリム1を成形する場
合、図16中符号aで示す急激な板厚変化部分及び符号
bで示す急激な形状変化部分においては、図19で示す
コールドプレス成形時に不織布基材3と通気止め部材4
との間の特に急激な板厚変化部位a、急激な形状変化部
位bにエア溜まりが発生しやすく、このようなエア溜ま
りが発生した場合、図20に示すように、不織布基材3
にへこみcが生じ、製品板厚が適切に確保できないとと
もに、不織布基材3から通気止め部材4が剥離するとい
う不具合が指摘されている。
形後、プレス上型5を型開きする際、プレス上型5の真
空吸引作用により、通気止め部材4がプレス上型5と密
着するため、図21に示すように、成形体であるルーフ
トリム1がプレス上型5とともに上昇して、円滑な脱型
作業に支障を来すという問題点も指摘されている。
ためになされたもので、不織布基材と通気止め部材とを
有する積層成形体の成形方法において、不織布基材と通
気止め部材との間に生じるエア溜まりを解消し、製品板
厚を良好に確保できるとともに、通気止め部材が剥離す
る等の不具合もなくし、成形性を高めることができ、し
かも、プレス成形後における積層成形体の脱型操作も円
滑に行なえる積層成形体の成形方法を提供することを目
的としている。
に、本願の請求項1に記載の発明は、コールドプレス成
形用上下型の型内に、加熱軟化処理した不織布基材、通
気止め部材をセットし、コールドプレス成形用上下型の
型締めと併行して、プレス上型から通気止め部材を真空
吸引するとともに、プレス下型から型内に冷却用エアを
供給して不織布基材を強制冷却する積層成形体の成形方
法において、コールドプレス成形用上下型による型締め
とほぼ同時にプレス下型から積層基材を真空吸引して、
不織布基材と通気止め部材との間のエアを型外に除去す
ることを特徴とする。
する不織布基材と、その裏面に貼着される通気止め部材
とを少なくとも有し、所望ならば不織布基材の表面に手
触り感や外観性能を高める表皮材を積層した3層積層体
を使用することも可能である。
や、トランクルーム内に設けられるトランクルームトリ
ム等に有効に適用できる。
点のポリエステル繊維をベース繊維として、これに低融
点ポリエステル繊維等のバインダ繊維とコンジュゲート
繊維を混入して、ニードリング加工や熱風加熱後、所望
の厚みにプレス加工を行ない、マット状に形成されたも
のが使用できる。
合成樹脂シート、例えばポリエステル樹脂シート、ポリ
エチレン樹脂シート等が適しており、所望ならばその裏
面にバッキング不織布を貼着してシート切れ等を防止す
るようにしても良い。また、表皮材は、クロスや不織布
シート等、通気性を備えたものが使用される。上記不織
布基材と通気止め部材とを一体プレス成形する際に使用
するコールドプレス成形型については、製品厚みを確保
するために通気止め部材をプレス上型型面に沿って追従
成形するために、プレス上型には真空吸引機構が付設さ
れている。
不織布基材を強制冷却するために、冷却用エアを型内に
送り込むための圧空機構が備わっており、また、圧空前
に不織布基材と通気止め部材との間のエアを型外に除去
する真空吸引力を作用させるために、プレス下型には真
空・圧空兼用孔が設けられていることが必要であり、プ
レス下型には真空吸引機構と圧空機構とが切り替えバル
ブを介して選択的に接続されることが条件となる。
プレス下型から冷却用エアが供給される前にプレス下型
に設けた真空・圧空兼用孔を通じて型内のエアを型外に
除去するというものであるから、積層された不織布基材
と通気止め部材との間に介在するエアは迅速に型外に除
去され、積層成形体に設けられる急激な板厚変化部分や
急激な形状変化部分についてもエアが滞留することがな
い。従って、エア溜まりが原因となる板厚のばらつきや
剛性不足といった不具合がなくなり、また、不織布基材
から通気止め部材が剥離することがない。
フィルムを使用しても、プレス成形前のプレス下型から
の真空吸引により、不織布基材と通気止め部材とが良好
に接着する。
型による真空吸引は、プレス上下型による型締め前約3
秒〜型締め後約10秒の間から開始して、真空吸引時間
は約0.2〜10秒であることを特徴とする。
通じて行なう真空吸引を作用させる開始タイミング並び
に継続時間は、積層成形体の形状や使用する素材に応じ
て適宜選択できるが、型締め前約3秒〜型締め後約10
秒の間の任意時期を開始タイミングとして、真空吸引の
継続時間は0.2〜10秒が好ましい。また、真空・圧
空兼用孔は、孔径φが0.5〜3mmで、ピッチ間隔は
20〜200mm程度が良い。
ールドプレス成形後の型開き時に、プレス下型に真空吸
引力を作用させて、積層成形体をプレス下型に保持する
ことを特徴とする。
プレス上下型によるコールドプレス成形時、プレス上型
からは真空吸引力が作用し、かつ、プレス下型からは冷
却用エアが供給されるが、このコールドプレス成形後の
型開き時には、プレス下型の真空・圧空兼用孔を通じて
積層成形体に真空吸引力が作用するため、積層成形体が
プレス下型に吸引保持され、プレス上型に積層成形体が
引き上げられることがなく、常に所定ポジションに積層
成形体を保持できる。
プレス成形後の型開き時に、プレス上型からエアを供給
して、プレス上型と積層成形体の脱型を促進させること
を特徴とする。
真空吸引力を作用させる真空吸引孔と、コールドプレス
成形後、脱型を促す圧空孔が必要であることから、プレ
ス上型には、真空・圧空兼用孔を形成し、切り替えバル
ブを通じて真空・圧空兼用孔と真空ポンプ、ブロワとを
選択的に接続させれば良い。
コールドプレス成形後、プレス上型の真空・圧空兼用孔
を通じてエアがプレス上型型面から積層成形体側に吹き
付けられるため、プレス上型とともに積層成形体が持ち
上がることがなく、プレス上型から積層成形体を円滑に
脱型させることができる。
形方法に本発明を適用した実施形態について、添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
ルーフトリムを示す斜視図、図2は同自動車用ルーフト
リムの側縁部分の構成を示す要部断面図、更に図3は本
発明方法に使用するコールドプレス成形用上下型の概略
構成を示す説明図、図4は本発明方法の第1実施形態を
示すプレス上下型の動作を示す説明図、図5は本発明方
法の第1実施形態における各素材の加工工程を示すフロ
ーチャート図、図6乃至図9は本発明方法の第1実施形
態を示すもので、図6はセット工程の説明図、図7はプ
レス下型真空吸引時の状態を示す説明図、図8はコール
ドプレス成形時の状態を示す説明図、図9は型開き時の
状態を示す説明図である。
実施形態であり、図10はプレス上下型の動作を示す説
明図、図11はプレス成形後の型開き時におけるプレス
下型の真空吸引時の状態を示す説明図である。更に、図
12,図13は本発明方法の第3実施形態を示すもの
で、図12はプレス上下型の動作状態を示す説明図、図
13はプレス成形後のプレス上型の圧空状態時を示す説
明図である。更に、図14,図15は本発明方法の第4
実施形態を示すもので、図14はプレス上下型の動作を
示す説明図、図15はプレス成形後の型開き時における
プレス上型圧空状態、プレス下型真空吸引状態を示す説
明図である。
フトリム10の構成について説明すると、自動車用ルー
フトリム10は、製品表面側から表皮材20、吸音性を
有する不織布基材30、通気止め部材40を順次積層さ
せた3層積層体から構成されている。
り感並びに外観性能を有するクロスが使用され、所望な
らばクッション性を有するパッド材をクロスの裏面に積
層してもよい。
高融点のポリエステル繊維をベース繊維として、コンジ
ュゲート繊維、並びにバインダ繊維として低融点ポリエ
ステル繊維を適量混入してニードリング処理、あるいは
熱風加熱後プレス加工することにより、マット状に形成
し、この原反マットを加熱軟化処理後、コールドプレス
成形により所望形状に成形される。
ルムをベースとして、これに所望ならばバッキング不織
布を裏面側に裏打ちしても良く、ポリエステル繊維との
接着性の良好なポリエステル樹脂フィルムが適している
が、特に素材は限定するものではなく、本発明方法を使
用すればポリエステル繊維との接着性がそれほど良好で
ない廉価タイプの樹脂フィルムを使用することもでき
る。
フトリム10における急激な板厚変化部分aや急激な形
状変化部分bについても不織布基材30と通気止め部材
40とが良好に密着しており、また、不織布基材30は
急激な板厚変化部分aや急激な形状変化部分bでへこみ
等が形成されておらず良好な板厚が確保されている。
0を成形するために使用するコールドプレス成形用上下
型50,60の構成について図3を基に説明すると、プ
レス上型50は、昇降用シリンダ51により所定ストロ
ーク上下動可能であり、プレス上型50に所定ピッチ間
隔で真空・圧空兼用孔52が開設されており、この真空
・圧空兼用孔52は、プレス上型50内部の空気室53
と連通している。尚、上記真空・圧空兼用孔52は、孔
径φが0.5〜3mmでピッチ間隔が20〜200mm
程度が良い。
構と圧空機構とが備わっており、プレス上型50の空気
室53と通じるエア配管54は切り替えバルブ55を介
して真空ポンプ56とブロワ57とに選択的に接続され
るようになっている。
すルーフトリム10の形状出しを正確に行なうために、
急激な板厚変化部分aや急激な形状変化部分bを形成す
るための形状を備えている。
同様の真空吸引機構、圧空機構を備えている。すなわ
ち、プレス下型60には、真空・圧空兼用孔61が孔径
φ0.5〜3mmでピッチ間隔20〜200mm程度の
ものが開設されており、この真空・圧空兼用孔61はプ
レス下型60内部の空気室62に連通しており、この空
気室62と接続するエア配管63は、切り替えバルブ6
4を介して真空ポンプ65並びにブロワ66と選択的に
接続されている。
0を使用して、図1,図2に示すルーフトリム10の成
形方法の第1実施形態について説明する。まず、図4に
示すように、プレス上型50は、型締め後真空吸引機構
を稼動させ、型締め時から型開き時の間は通気止め部材
40がプレス上型50の型面に追従するように真空成形
される。一方、プレス下型60は、プレス上型50の上
下動作に伴なう型締め及び型開きの間には、真空成形と
これに引き続いて圧空成形が行なわれる。
図6乃至図9に示す各工程図に基づいて説明すると、ま
ず、図6に示すように、プレス上下型50,60が型開
き状態にあるとき、表皮材20をプレス下型60の型面
上にセットするとともに、プレス上下型50,60の型
内に吸音性を有する不織布基材30と通気止め部材40
とをその周縁にクランプ装置70,71により保持した
状態でセットする。このとき、不織布基材30は、熱風
加熱装置(図示せず)により加熱軟化処理されており、
また、通気止め部材40は赤外加熱装置(図示せず)に
よりこれも加熱軟化状態である。
すように、プレス上型50が昇降用シリンダ51の動作
により所定ストローク下降してプレス上下型50,60
の型締め状態となるが、このとき、プレス下型60の切
り替えバルブ64が閉から開となり、真空ポンプ60と
エア配管63とが接続するように切り替わり、プレス下
型60に真空吸引力が作用し、図7中矢印で示すよう
に、真空・圧空兼用孔61を通じて型内のエアは空気室
62に導入され、型外に排出される。
材30内部の温かいエアが外部に吐き出され、かつ不織
布基材30と通気止め部材40との間に介在するエア
は、真空・圧空兼用孔61を通じて空気室62内に吸引
されることにより、特に両者間にエアが介在しやすい急
激な板厚変化部分aや急激な形状変化部分bについても
両者間にエアが介在することがなく、不織布基材30と
通気止め部材40とが良好に密着する。
ングとしては、プレス上下型50,60の型締め前約3
秒〜型締め後約10秒の範囲内で任意に設定して良く、
真空吸引の時間は約0.2〜10秒の間で適宜選択して
良い。
ス上下型50,60の型締めによるコールドプレス成形
が行なわれるが、その際、プレス上型50は真空吸引機
構が動作する。すなわち、切り替えバルブ55により真
空ポンプ56とプレス上型50の空気室53が連通し、
真空ポンプ56によりプレス上型50の真空・圧空兼用
孔52を通じて通気止め部材40はプレス上型50の真
空・圧空兼用孔52を通じてプレス上型50の型面に密
着成形され、ルーフトリム10の板厚が有効に確保され
る。
一の開始タイミングでプレス下型60は切り替えバルブ
64が作動して、空気室62とブロワ66とが連通し、
ブロワ66から冷却用エアが真空・圧空兼用孔61を通
じて不織布基材30内部に供給され、加熱軟化処理され
た不織布基材30は急速に強制冷却され、表皮材20、
不織基材30、通気止め部材40が所要形状に一体成形
される。
双方の切り替えバルブ55,64が閉成され、図9に示
すように、プレス上型50が昇降用シリンダ51の動作
により型開きし、プレス下型60上のルーフトリム10
を型から取り出せば良い。
よれば、図7に示すように、プレス上下型50,60の
型締めと同時、あるいは型締め前約3秒〜型締め後約1
0秒の範囲内の任意時期からプレス下型60に真空吸引
力を作用させ、不織布基材30と通気止め部材40との
間に介在するエアを確実に外部に除去するというもので
あるから、従来エアが滞りやすい急激な板厚変化部分a
や急激な形状変化部分bについても不織布基材30と通
気止め部材40とを良好に密着一体化させることがで
き、へこみ等が生じることによる剛性低下や通気止め部
材40の剥離等の不具合を有効に抑え、成形性を高める
ことができるという利点がある。
給する前にプレス下型60に真空吸引力を作用させてエ
ア溜まりを解消すると同時に不織布基材30内の加熱エ
アを前もって外部に除去できるため、冷却用エアによる
冷却サイクルの時間を短縮化することができる。従っ
て、成形不良をなくし成形性を高める一方、成形サイク
ルを短縮化できるという付随的な作用効果が期待でき
る。
ば、不織布基材30と通気止め部材40との間のエア溜
まりを確実になくすことができるため、従来ではエア溜
まりを回避するように単純形状に設定するなど、形状自
由度に制約を受けていたが、これらの形状制約や板厚制
約等をなくし、製品の造形自由度を大幅に向上させるこ
とができるとともに、また、不織布基材30との接着性
が比較的劣る廉価な非通気性フィルムを使用することも
でき、造形自由度を高めるとともに、材料コストの低減
化を図れるという利点がある。
実施形態を示すもので、上述した第1実施形態における
成形方法に以下に示す脱型操作を加えたものである。す
なわち、図10に示すように、プレス上型50は、型締
めと型開きの間はプレス上型50による真空吸引力が作
用して通気止め部材40の真空成形が行なわれる点は第
1実施形態と同様である。
めと同時、あるいはその前後に真空成形を行ない、エア
溜まりをなくし、その後、圧空成形により不織布基材3
0の強制冷却を行なう点は第1実施形態と同様である
が、第2実施形態においては、型開きと同時に、プレス
下型60に真空吸引力を作用させる点が付加されてい
る。
型50の上昇とほぼ同時にプレス下型60においては切
り替えバルブ64が切り替わり、エア配管63と真空ポ
ンプ65が連通し、真空ポンプ65の真空吸引力により
図中矢印方向に真空力が作用して所要形状に成形された
ルーフトリム10はプレス下型60上に保持されること
になる。
ス上型50とルーフトリム10が同時に持ち上がること
がなく、適切ポジションに常にルーフトリム10を保持
でき、脱型操作が円滑に行なえる。
3実施形態を示すもので、図12に示すように、プレス
上型50は型締め及び型開きの間は真空成形が行なわ
れ、かつプレス下型60は型締めと同時、あるいはその
前後に真空成形、その後ブロワ成形が行なわれる点は第
1実施形態と同様であるが、この第3実施形態において
は、型開きと同時にプレス上型50は図13に示すよう
に、切り替えバルブ55が切り替わり、ブロワ57とエ
ア配管54が連通し、ブロワ57からのエアが真空・圧
空兼用孔52を通じてルーフトリム10を押圧すること
により、プレス上型50とルーフトリム10との脱型を
進めるように作用する。
レス上型50の上昇に伴なってルーフトリム10が共に
上昇することがなく、プレス下型60側にルーフトリム
10を保持させることができ、円滑な脱型操作が行な
え、脱型途中でルーフトリム10が落下したりすること
がなく、脱型操作性に優れる。
第4実施形態を示すもので、更に脱型操作性を良好にす
るために、図14に示すように、プレス上型50は型開
き時には圧空作用によりプレス上型50とルーフトリム
10との脱型を進め、プレス下型60では真空吸引力を
作用させてプレス下型60上にルーフトリム10を確実
に保持するというものであり、図15に示すように、第
2実施形態と第3実施形態とを組み合わせたものであ
る。
実施形態乃至第4実施形態においては、成形性を高め、
かつ成形サイクルを短縮化できる作用効果に加えて、円
滑な脱型操作が期待できる。
の発明によれば、不織布基材と通気止め部材との間のエ
ア溜まりを有効に解消でき、充分な板厚が確保でき、良
好な成形性が得られるとともに、成形サイクルも短縮化
できるという作用効果を有する。
ば、不織布基材と通気止め部材との間のエア溜まりを解
消できるばかりか、良好な脱型操作が期待できるため、
作業性を向上させることができるという作用効果を有す
る。
ムを示す斜視図である。
構成を示す概要図である。
型の動作状態を示す説明図である。
工工程を示すフローチャート図である。
ット工程を示す説明図である。
レス下型真空吸引時の状態を示す説明図である。
レス成形工程を示す説明図である。
後の型開き時の状態を示す説明図である。
下型の動作状態を示す説明図である。
形後の型開き時の状態を示す説明図である。
下型の動作状態を示す説明図であるる。
形後の型開き状態時の状態を示す説明図である。
下型の動作状態を示す説明図である。
形後の型開き時の状態を示す説明図である。
部破断斜視図である。
型の構成を示す説明図である。
チャート図である。
説明図である。
明図である。
説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 コールドプレス成形用上下型(50,6
0)の型内に、加熱軟化処理した不織布基材(30)、
通気止め部材(40)をセットし、コールドプレス成形
用上下型(50,60)の型締めと併行して、プレス上
型(50)から通気止め部材(40)を真空吸引すると
ともに、プレス下型(60)から型内に冷却用エアを供
給して不織布基材(30)を強制冷却する積層成形体の
成形方法において、 コールドプレス成形用上下型(50,60)による型締
めとほぼ同時にプレス下型(60)から積層基材(3
0,40)を真空吸引して、不織布基材(30)と通気
止め部材(40)との間のエアを型外に除去することを
特徴とする積層成形体の成形方法。 - 【請求項2】 プレス下型(60)による真空吸引は、
プレス上下型(50,60)による型締め前約3秒〜型
締め後約10秒の間から開始して、真空吸引時間は約
0.2〜10秒であることを特徴とする請求項1に記載
の積層成形体の成形方法。 - 【請求項3】 コールドプレス成形後の型開き時に、プ
レス下型(60)に真空吸引力を作用させて、積層成形
体(10)をプレス下型(60)に保持することを特徴
とする請求項1又は2に記載の積層成形体の成形方法。 - 【請求項4】 コールドプレス成形後の型開き時に、プ
レス上型(50)からエアを供給して、プレス上型(5
0)と積層成形体(10)の脱型を促進させることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の積層成形体
の成形方法。
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JP35390799A JP3765373B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 積層成形体の成形方法 |
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JP35390799A JP3765373B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 積層成形体の成形方法 |
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1999
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