JP2001162576A - アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置 - Google Patents

アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置

Info

Publication number
JP2001162576A
JP2001162576A JP2000251482A JP2000251482A JP2001162576A JP 2001162576 A JP2001162576 A JP 2001162576A JP 2000251482 A JP2000251482 A JP 2000251482A JP 2000251482 A JP2000251482 A JP 2000251482A JP 2001162576 A JP2001162576 A JP 2001162576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expansion
contraction
bellows
actuator
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000251482A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kondo
嘉男 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000251482A priority Critical patent/JP2001162576A/ja
Publication of JP2001162576A publication Critical patent/JP2001162576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でかつ格段と軽量化を図ることが
できるアクチュエータ、関節機構装置及びロボット装置
を実現する。 【解決手段】 アクチュエータは、内部の圧力変化に応
じて伸縮する伸縮手段と、当該伸縮手段の伸縮方向を決
定する方向決定手段とで構成される。関節機構装置及び
ロボット装置において、内部の圧力変化に応じて伸縮す
る伸縮手段と、一端及び他端が第1及び第2の構成ユニ
ットにそれぞれ固定され、伸縮手段の伸縮に応じて第1
の構成ユニットを第2の構成ユニットに対して回転させ
る回転伝達手段とを設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクチュエータ、関
節機構装置及びロボット装置に係り、例えば、関節型の
複数の脚部を有する歩行ロボットに好適に適用すること
ができるアクチュエータ、関節機構装置及びロボット装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的若しくは磁気的な作用を用いて人
間の動作に似せた運動を行う機械装置のことを「ロボッ
ト」という。ロボットの語源は、スラブ語のROBOT
A(奴隷機械)に由来すると言われている。わが国では、
ロボットが普及し始めたのは1960年代末からである
が、その多くは、工場における生産作業の自動化・無人
化などを目的としたマニピュレータや搬送ロボットなど
の産業用ロボット(industrial robot)であった。
【0003】最近では、イヌやネコのように4足歩行の
動物の身体メカニズムやその動作を模したペット型ロボ
ット、あるいは、ヒトやサルなどの2足直立歩行を行う
動物の身体メカニズムや動作を模した「人間形」若しく
は「人間型」のロボットなど、脚式移動ロボットやその
安定歩行制御に関する研究開発が進展し、実用化への期
待も高まってきている。これら脚式移動ロボットは、ク
ローラ式ロボットに比し不安定で姿勢制御や歩行制御が
難しくなるが、階段の昇降や障害物の乗り越え等、柔軟
な歩行・走行動作を実現できるという点で優れている。
【0004】アーム式ロボットのように、ある特定の場
所に植設して用いるような据置きタイプのロボットは、
部品の組立・選別作業など固定的・局所的な作業空間で
のみ活動する。これに対し、移動式のロボットは、作業
空間は非限定的であり、所定の経路上または無経路上を
自在に移動して、所定の若しくは任意の人的作業を代行
したり、ヒトやイヌあるいはその他の生命体に置き換わ
る種々のサービスを提供することができる。
【0005】脚式移動ロボットは、産業活動・生産活動
等における各種の難作業の代行に適用することができ
る。例えば、原子力発電プラントや火力発電プラント、
石油化学プラントにおけるメンテナンス作業、製造工場
における部品の搬送・組立作業、高層ビルにおける清
掃、火災現場その他における救助といったような危険作
業・難作業の代行である。
【0006】また、脚式移動ロボットの他の用途とし
て、アミューズメント目的など、人間の生活に密着し共
生するという用途が挙げられる。この種のロボットは、
ヒトやイヌなどの歩行を行う動物が本来持つ、全身協調
型の動作メカニズムを忠実に再現し、その自然に円滑な
動作を実現することを至上の目的とする。また、比較的
知性の高い直立動物をエミュレートする以上、四肢を用
いた動作が生体として自然であり、且つ、動作が持つ表
現力が豊かであることが望ましい。さらに、予め入力さ
れた動作パターンを単に忠実に実行するだけではなく、
対話する相手の言葉や態度(「褒める」とか「叱る」、
「叩く」など)に呼応した、生き生きとした動作表現を
実現することも要求される。
【0007】従来、これら脚式歩行ロボットとしては、
ロボット本体内に組み込まれたアクチュエータの出力段
に各脚部が間接的に係合された構成のものが提案されて
おり、当該アクチュエータの駆動力を各脚部の推力とし
て伝えることによって歩行ロボットを歩行動作させるよ
うになされている。
【0008】かかるアクチュエータとしては、電動モー
タに減速機構やリンク機構を組み合わせたもの、空気圧
シリンダや油圧シリンダにリンク機構を組み合わせたも
の、ゴム等の袋状の物を内圧の変化に応じて伸縮させて
駆動力を取り出すようになされたものなどが用いられて
いる。
【0009】ところが、上述のような構成からなるアク
チュエータは比較的構成が複雑でかつ重量が重いため、
当該アクチュエータを家庭内で人間の傍らで動作するア
ミューズメント用のロボットに組み込んだ場合には、当
該ロボット自体も構成が煩雑でかつ高重量化するため
に、実用上未だ不充分な問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡易
な構成で且つ格段と軽量化を図ることができる、優れた
アクチュエータ、空気圧制御装置関節機構装置及びロボ
ット装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる課題を解
決するため本発明においては、アクチュエータにおい
て、内部の圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段と、当該
伸縮手段の伸縮方向を決定する方向決定手段とを設ける
ようにした。
【0012】この結果、このアクチュエータでは、供給
される流体の圧力変化に応じた伸縮手段の伸縮力を、そ
の伸縮方向を方向決定手段によって決定しながら、駆動
力として得ることができるように構成したことにより、
従来の例えば電動モータや油圧シリンダ等のようなアク
チュエータと比較して、簡易な構成でかつ格段と軽量化
を図ることができる。
【0013】また本発明においては、第1及び第2の構
成ユニット間に設けられ、第1の構成ユニットを第2の
構成ユニットに対して回転自在に支持する関節機構装置
において、内部の圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段
と、一端及び他端が第1及び第2の構成ユニットにそれ
ぞれ固定され、伸縮手段の伸縮に応じて第1の構成ユニ
ットを第2の構成ユニットに対して回転させる回転伝達
手段とを設けるようにした。
【0014】この結果、この関節機構装置では、供給さ
れる流体の圧力変化に応じた伸縮手段の伸縮力を、その
伸縮方向を回転伝達手段によって第2の構成ユニットに
対する第1の構成ユニットの回転方向としながら、駆動
力として得ることができるアクチュエータを設けたこと
により、従来の例えば電動モータや油圧シリンダ等のよ
うなアクチュエータを用いた場合と比較して、簡易な構
成でかつ格段と軽量化を図ることができる。
【0015】さらに本発明においては、第1及び第2の
構成ユニット間に設けられ、第1の構成ユニットを第2
の構成ユニットに対して回転自在に支持する関節機構部
を有するロボット装置において、関節機構部は、内部の
圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段と、一端及び他端が
第1及び第2の構成ユニットにそれぞれ固定され、伸縮
手段の伸縮に応じて第1の構成ユニットを第2の構成ユ
ニットに対して回転させる回転伝達手段とを設けるよう
にした。
【0016】この結果、このロボット装置では、供給さ
れる流体の圧力変化に応じた伸縮手段の伸縮力を、その
伸縮方向を回転伝達手段によって第2の構成ユニットに
対する第1の構成ユニットの回転方向としながら、駆動
力として得ることができるアクチュエータを関節機構部
内に設けたことにより、従来の例えば電動モータや油圧
シリンダ等のようなアクチュエータを用いた場合と比較
して、簡易な構成で且つ格段と軽量化を図ることができ
る。
【0017】また、本発明の他の側面においては、アク
チュエータにおいて内部の圧力県下に応じて伸縮する複
数の伸縮手段を並列配置するようにした。
【0018】この結果、このアクチュエータでは、供給
される空気の圧力変化に応じた複数の伸縮手段の伸縮力
の釣り合いで動作方向を決定しながら、駆動力として得
ることができるように構成したことにより、従来の例え
ばモータや空気圧、油圧知りリンダなどのようなアクチ
ュエータと比較して簡易な構成で且つ格段と軽量化を図
ることができる。
【0019】また、本発明のさらに他の側面において
は、空気圧制御バルブにおいて、側壁に穴が穿設された
一端を閉じた第1のパイプの内部を第2のパイプが移動
するように構成した。
【0020】この結果、この空気圧制御バルブでは、従
来のバルブと比較して小さな駆動力で開閉することがで
きるので、簡易な構成で且つ格段と小型軽量化を図るこ
とができる。
【0021】また、本発明のさらに他の側面において
は、アクチュエータにおける固定側に対する駆動側の角
度変化を検出する角度検出手段を設けるように構成し
た。
【0022】この結果、このアクチュエータでは、供給
される空気の圧力変化に応じた複数の伸縮手段の伸縮力
の釣り合いによる動作方向を外部に特別な機構を設ける
ことなしに検出することができるので、従来のアクチュ
エータと比較して、簡易な構成で且つ格段と軽量化を図
ることができる。
【0023】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0025】[実施例1] (1)歩行ロボットの全体構成 図1には、本発明の第1の実施例に係る脚式歩行ロボッ
ト1の外観を示している。この歩行ロボットは、アミュ
ーズメント用のロボットであるが、本発明に係るアクチ
ュエータを適用し、胴体フレーム2の上面2Aの前端に
首部3を介して頭部4が配設されると共に、胴体フレー
ム2の下面2Bの前後左右の4隅にそれぞれ太股部5、
脛部6及び足部7からなる左前脚部8A、右前脚部8
B、左後脚部8C及び右後脚部8D(以下、これらをま
とめて各脚部8A〜8Dと呼ぶ)が配設されることによ
り構成されている。この場合、各脚部8A〜8Dにおけ
る各足部7の先端にはそれぞれ路面に対する着床などを
検知するための接触センサ(図示しない)が取り付けら
れている。
【0026】また胴体フレーム2の上面2Aの中央部及
び後端部には電源部9及び受信部10が対応して配設さ
れると共に、胴体フレーム2の下面2Bの中央部には制
御部11が配設されている。電源部9は、制御部11の
制御に基づいて、各構成ユニット(頭部4、首部3、胴
体フレーム2、各太股部5、各脛部6及び各足部7)を
連結する各関節機構部12(後述する図2)内のアクチ
ュエータ13に対して所定の駆動電圧を供給する。
【0027】例えば、歩行ロボット1を操縦するオペレ
ータは、遠隔操作装置(図示しない)を用いて外部から
遠隔操作することにより、歩行ロボット1に対して所望
の動作及び姿勢を行わせ得るようになされている。この
とき遠隔操作装置から発信される遠隔指令信号が、受信
部10を介して制御部11に入力されると、当該制御部
11は遠隔指令信号に基づいて、各構成ユニット2〜7
を連結する各関節機構部12(図2)内のアクチュエー
タ13を必要に応じて駆動させる。
【0028】歩行ロボット1は、このような遠隔操作装
置を介したオペレータの遠隔指令に応じて各脚部8A〜
8Dを自在に駆動し得ることから、オペレータが所望す
る動作(歩行動作)や姿勢(伏臥姿勢、座り姿勢、作業
姿勢及び立ち姿勢等)を自由に行うことができる。
【0029】(2)関節機構部の構成 ここで、図2〜図4を参照しながら、太股部5及び脛部
6間を連結する関節機構部12の構成について説明す
る。本実施例に係る関節機構部12は、その他の構成ユ
ニット2〜7間を連結する関節機構部(図示せず)と共
に全て同様に構成されている。
【0030】この関節機構部12は、太股部5及び脛部
6間を支持する支持軸14と、当該支持軸14に係合す
るように設けられたアクチュエータ13とで構成されて
いる(図2(A)及び図2(B)を参照のこと)。
【0031】このアクチュエータ13は、例えばプラス
チック材等の可撓材からなる薄板を略コ字状に折り曲げ
て加工した部材(以下、これを「可撓部」と呼ぶ)15
の内側面15Aに伸縮自在な蛇腹16が接着されると共
に、当該可撓部15における太股部5側の一端に形成さ
れた貫通穴15Hを介して合成ゴム材からなるチューブ
20の一端が当該蛇腹16内に連通して挿入されること
により構成されている(図3(A)〜図3(C)を参照
のこと)。
【0032】このチューブ20の他端は、太股部5の外
壁を貫通して外部に引き出されており、当該チューブ2
0を介して空気を蛇腹16内に供給し、並びに蛇腹16
外に排出し得るようになされている。
【0033】これによりアクチュエータ13は、通常時
(すなわち無圧時)には蛇腹16の内部が大気圧と等し
いため(以下、これを通常状態と呼ぶ)、可撓部15が
成形時と同じ状態にある(図4(A)を参照のこと)。
また加圧時には、チューブ20を介して空気が蛇腹16
の内部に印加されることによって当該蛇腹16が膨張す
るため(以下、これを膨張状態と呼ぶ)、可撓部15が
外側に反り返るように湾曲する(図4(B)を参照のこ
と)。さらに減圧時には、チューブ20を介して蛇腹1
6の内部から空気が抜き取られることによって当該蛇腹
16が収縮するため(以下、これを収縮状態と呼ぶ)、
可撓部15が内側に反り返るように湾曲する(図4
(C)を参照のこと)。
【0034】この関節機構部12では、アクチュエータ
13の可撓部15の外側面15Bにおける中央部及び両
端部に、同一形状の軸受け17A〜17Cがそれぞれ固
着されている。このうち中央部の軸受け17Aには上述
した支持軸14によって回転自在に支持されており、ま
た両端部の軸受けにはそれぞれ構成ユニット5、6の内
部に支持軸14と軸方向が平行となるように固定された
固定軸18A、18Bが回転自在に支持されている。こ
れら軸受け17A〜17Cは、それぞれ板状のプラスチ
ック材を略コ字状に折り曲げて両側の立上り部分に同軸
中心となるように穴空け加工を施したものである。
【0035】また、支持軸14は、脛部6にのみ固定さ
れ、太股部5に対して回転自在に取り付けられている。
さらに、支持軸14の一端には、当該支持軸14の回転
方向に応じた回転量を検出するためのポテンショメータ
19が設けられており、当該ポテンショメータ19は太
股部5に固定されている。
【0036】かくして、太股部5及び脛部6が支持軸1
4を回転中心として開閉動作したとき、脛部6の開閉動
作に連動して支持軸14が一体となって回転することに
より、当該回転方向に応じた支持軸14の回転量を、太
股部5に固定されたポテンショメータ19によって検出
し得るようになされている。
【0037】このような関節機構部12は、実際には、
図1に示す歩行ロボット1の各脚部8A〜8Dにおける
太股部5と脛部6との連結部位に設けられており、歩行
動作時に、アクチュエータ13の駆動に応じて、太股部
5に対して脛部6を開閉自在に可動し得るようになされ
ている。
【0038】まず通常時(すなわち無圧時)には、図5
(A)及び(B)に示すように、アクチュエータ13内
の蛇腹16が通常状態にあり、可撓部15は成形時とほ
ぼ同じ状態に保っている。このとき可撓部15の両端に
支持された脛部6及び太股部5は互いに閉じた状態にあ
る。
【0039】蛇腹16は、実際には、図6(A)に示す
ようなプラスチック材からなるフィルムを、点線に沿っ
て谷折り且つ2点鎖線に沿って山折りする折り畳み作業
を順次繰り返すことにより、図6(B)に示すような長
手方向に沿って伸縮自在な断面が略U字形状のものとし
て容易に作製し得るようになされている。
【0040】ここで、図7(A)及び(B)に示すよう
に、太股部5に対して脛部6を開く場合には、図示しな
いエア・タンクから電磁弁(図示しない)及びチューブ
20を介してアクチュエータ13内の蛇腹16に空気を
流入しながら、当該蛇腹16の内部を加圧させることに
より、当該蛇腹16が次第に膨張状態になるに連れて、
成形時とほぼ同じ状態にある可撓部15が支持軸14を
中心として外側に反り返るように湾曲して、脛部6が支
持軸14と一体となって太股部5に対して開く方向に回
転駆動される。
【0041】このとき、太股部5に固定されたポテンシ
ョメータ19が、脛部6と一体となって回転する支持軸
14の回転方向及び回転量を検出することにより、当該
ポテンショメータ19による検出結果に基づいて、蛇腹
16の内部の圧力をフィードバック制御することがで
き、かくして太股部5に対する脛部6の開き状態を所望
の状態に制御し得るようになされている。
【0042】一方、太股部5に対して開いた状態にある
脛部6を元の閉じた状態に戻す場合には、アクチュエー
タ13内の蛇腹16からチューブ20及び電磁弁(図示
しない)を介して空気が抜き出しながら、当該蛇腹16
の内部を減圧させることにより、当該蛇腹16が次第に
収縮状態となるに連れて、外側に反り返るような湾曲状
態にある可撓部15が成形時と同じ状態に戻ろうと付勢
して、脛部6が支持軸14と一体となって太股部5に対
して閉じる方向に回転駆動される(図5(A)及び図5
(B)を参照のこと)。
【0043】このとき、太股部5に固定されたポテンシ
ョメータ19が、脛部6と一体となって回転する支持軸
14の回転方向及び回転量を検出することにより、当該
ポテンショメータ19による検出結果に基づいて、蛇腹
16の内部の圧力をフィードバック制御することがで
き、かくして太股部5に対して脛部6が開閉状態を所望
の状態に制御し得るようになされている。
【0044】因みに、この状態において、さらにアクチ
ュエータ13内の蛇腹16からチューブ20及び電磁弁
(図示しない)を介して空気が抜き出しながら、当該蛇
腹16の内部を減圧させた場合には、成形時と同じ状態
にある可撓部15は、支持軸14を中心として内側に縮
むように湾曲して、脛部6が支持軸14と一体となって
太股部5に対して閉じる方向に回転駆動される。この結
果、図8(A)及び図8(B)に示すように太股部5に
対して脛部6は交差するような閉じた状態となる。
【0045】(3)アクチュエータ駆動部の構成 実際上、図9に示すように、各構成ユニット2〜7を連
結する関節機構部13を駆動するアクチュエータ駆動部
30は、空気が充填されたエア・タンク31を有し、当
該エアタンク31から引き出された配管32が、歩行ロ
ボット1内の関節機構部12の数(N)分だけ分岐さ
れ、それぞれ個別駆動部33X1 〜33XN を介して対
応する関節機構部12から引き出されたチューブ20と
連通接続されている。
【0046】このエア・タンク31は、圧力センサ34
による測定結果に基づいてモータ35をフィードバック
制御することにより、当該モータ35の駆動に応じて作
動するポンプ36によって、内部に充填された空気の圧
力を所定の状態に保ち得るようになされている。
【0047】各個別駆動部33X1 〜33XN は、エア
・タンク31から分岐して引き出された配管32が加圧
用電磁弁37を介してアクチュエータ13内の蛇腹16
から引き出されたチューブ20と連通接続されており、
当該加圧用電磁弁37の出力段の配管38から分岐して
減圧用電磁弁39の入力段に連通接続されている。
【0048】加圧用電磁弁37及び減圧用電磁弁39
は、制御部11(図1を参照のこと)からI/O(Inpu
t and Output)ポート40を介して与えられる制御信号
S1に基づいて開閉動作して、エア・タンク31から供
給される空気の流入出量を制御することにより、アクチ
ュエータ13内の蛇腹16内部の圧力を所望の状態にフ
ィードバック制御し得るようになされている。
【0049】また、各関節機構部12のアクチュエータ
13内にポテンショメータ19から引き出された配線4
1は、それぞれ個別駆動部33X1 〜33XN 内のA/
D(アナログ/ディジタル)変換器42を介して制御部
11と導通接続されている。制御部11は、ポテンショ
メータ19から得られる支持軸14の回転方向及び回転
量を検出して、当該検出結果に基づいて上述の制御信号
S1を生成するようになされている。
【0050】(4)本実施の形態による動作及び効果 以上詳解した構成において、この歩行ロボット1では、
各構成ユニット2〜7を上述のようなアクチュエータ1
3を含む関節機構部12を用いて連結しておき、オペレ
ータが所望する動作や姿勢に応じて、当該各アクチュエ
ータ13の蛇腹16内に供給する空気圧をそれぞれ変化
(加圧又は減圧)させることにより、当該蛇腹16を可
撓部15の湾曲状態に沿った方向に所望状態に膨張又は
伸縮させる。
【0051】このとき、各関節機構部12では、供給さ
れる空気の圧力変化に応じて蛇腹16が膨張又は収縮す
る伸縮力を、その伸縮方向が可撓部15によって一方の
構成ユニットに対する他方の構成ユニットの回転方向と
なるように規制しながら、駆動力として得ることができ
るアクチュエータ13を構築することができる。
【0052】この結果、アクチュエータ13を蛇腹16
の一部にその伸縮方向に沿って可撓自在な可撓部15を
固着するようにして構築した分だけ比較的構成を簡易に
し得ることができる。また、当該蛇腹16及び可撓部1
5をプラスチック材から形成した分だけ比較的軽量化を
図ることができる。
【0053】以上詳解したように、歩行ロボット1にお
いて、各構成ユニット2〜7を連結する関節機構部12
を、供給される空気の圧力変化に応じて膨張又は収縮す
る蛇腹16と、当該蛇腹16の伸縮方向を決定する可撓
部15とからなるアクチュエータ13を用いて構成する
ようにしたことにより、従来のような電動モータや油圧
シリンダ等からなるアクチュエータを用いた場合と比較
して、構成を簡易に且つ格段と軽量化を図ることができ
る。
【0054】[実施例2]上述した実施例1において
は、関節機構部12に設けられたアクチュエータ13
を、内部の圧力変化に応じて伸縮する蛇腹(伸縮手段)
16と、当該蛇腹16が膨張又は収縮する方向(伸縮方
向)を決定する可撓部(方向決定手段又は回転伝達手
段)15とから構成するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、要は、供給される流体の圧
力変化に応じた伸縮力を、その伸縮方向を決定しながら
駆動力として得ることができれば、この他種々の構成か
らなるアクチュエータに広く適用することができる。
【0055】また上述の実施例1にように、歩行ロボッ
ト1のそれぞれの脚部8A〜8Dが体重を支えている場
合など常に関節を閉じる方向に外力が加わっている場合
には必要ないが、各構成ユニット2〜7を閉じる際にア
クチュエータ13の駆動力だけでは駆動力が不足する場
合には、例えば図10に示すように、関節機構部50に
ついて、アクチュエータ(図示しない)内の可撓部15
の外側面15Bの両端部に固着された軸受18A、18
B同士を架け渡すようにコイルばね(弾性部材)51の
一端及び他端を取り付けるようにしてもよい(但し、図
10では、図5(A)との対応部分に同一符号を付して
いる)。この結果、各構成ユニット2〜7をコイルばね
51の付勢力に応じて支持軸14を回転中心として閉じ
る方向に付勢させることができる。
【0056】さらに、弾性部材としては、蛇腹16の伸
縮方向に沿った一端及び他端間に弾力性を以って架け渡
し、又は、第1及び第2の構成ユニット間に弾力性を以
って架け渡すことができれば、コイルばね51以外にも
ゴム材などこの他種々の構造及び材質からなる部材を広
く適用することができる。
【0057】また、上述の実施例1においては、図6
(B)のような蛇腹状に折り畳んで形成されたプラスチ
ック材のフィルムからなる蛇腹16を伸縮手段として適
用すると共に、蛇腹状のフィルム材に形成された開口部
16Aを閉塞し、且つ当該フィルム材の伸縮に応じて所
定方向に湾曲するプラスチック材の薄板からなる可撓部
15を方向決定手段又は回転伝達手段として適用した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばブ
ロー成型法(すなわち金型の中で樹脂等を風船のように
膨らませる成型法)を用いて伸縮手段と方向決定手段と
を一体に成形するようにしてアクチュエータを構成する
ようにしてもよい。
【0058】さらに、上述の実施の形態においては、ア
クチュエータ13を構成する蛇腹16の素材としてプラ
スチック材を適用した場合について述べたが、本発明は
これに限らず、プラスチック材以外を適用してもよい。
例えば、金属薄板をプレスしたものを適用した場合に
は、蛇腹16内の耐圧力が向上する分だけ伸縮力を格段
と向上させることができ、この結果、アクチュエータ1
3の駆動力を格段と向上させることができる。さらに蛇
腹16の断面形状としては図6(B)に示す形状以外に
も、例えば半月状や長方形状など種々の形状に広く適用
してもよく、この他種々の構造からなる蛇腹を広く適用
することができる。
【0059】さらに、上述の実施例1においては、アク
チュエータ13の蛇腹16内に空気を供給するようにし
て当該蛇腹16内の空気圧を変化させるようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、蛇腹16内
に水又は油のような液体を供給して当該蛇腹16内の水
圧又は油圧を変化させるようにしてもよい。この場合、
空気圧よりも水圧又は油圧の方が、外部環境(温度や大
気圧等)の影響を受けずに済む分だけ、蛇腹16内の圧
力を正確且つ確実にフィードバック制御することができ
る。
【0060】さらに、上述の実施例1においては、各関
節機構部12を駆動するアクチュエータ駆動部30内に
設けられた二方弁でなる加圧用電磁弁37及び減圧用電
磁弁39を用いて、エアタンク31から供給される空気
の流入出量を調整するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、三方弁でなる単一の加減圧
用電磁弁(図示しない)を用いて、同様にエアタンク3
1から供給される空気の流入出量を調整するようにして
もよい。
【0061】さらに、上述の実施例1においては、歩行
ロボット1の脚部8A〜8Dとしてそれぞれ第1及び第
2の構成ユニットを適用すると共に、当該第1及び第2
の構成ユニット間を連結する関節機構部(関節機構装
置)12内にアクチュエータ13を設けるようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他の
例えば首部及び頭部からなる頭部機構の関節機構部や、
腕部を有するロボットであれば腕機構の関節機構部にも
それぞれアクチュエータ13を設けるようにしてもよ
い。要は、アクチュエータ13を有する関節機構部(関
節機構装置)12は、ロボット装置の第1及び第2の構
成ユニット間に設けられ、第1の構成ユニットを第2の
構成ユニットに対して回転自在に支持するこの他種々の
機構部(膝機構部及び腕機構部等)に広く適用すること
ができる。
【0062】[実施例3] (1)脚式歩行ロボットの全体構成 図11には、本発明の第3の実施例に係る脚式歩行ロボ
ット50の外観構成を示している。この歩行ロボット
は、アミューズメント用のロボットであるが、本発明に
係るアクチュエータを適用し、胴体フレーム52の前後
左右の四隅にそれぞれ大腿部54、脛部55、足部56
からなる脚部53A〜53Dが配設されることにより構
成されている。さらに、各足部56の接地部分(足裏)
には、図示しない接触センサが取り付けられており、路
面に対する着床を検出できるようになっている。
【0063】また、胴体フレーム52の前方上面には、
首部57を介して頭部58が、後上面には尾部59が取
り付けられている。
【0064】また、胴体フレーム52内には、マイクロ
コンピュータやその他の電子部品で実装される制御回路
60、並びに、図示のロボット・システム全体に駆動電
力を供給するためのバッテリ61が搭載されている。こ
れにより、歩行ロボット50は、後述するアクチュエー
タを必要に応じて駆動することによって、あらかじめプ
ログラムされた動作を実現することができる。
【0065】(2)アクチュエータの構成 図12には、本実施例に係る拮抗蛇腹式アクチュエータ
本体の構成を、3面図で図解している。
【0066】蛇腹62は、例えばプラスチック材からな
るフィルムを折り畳むことで構成されており、蛇腹62
内部の圧力(空気圧)が外部に対して変化することによ
り、長手方向に伸縮するように構成されている。
【0067】蛇腹62とは対峙して配設された蛇腹63
も、同様に構成されており、例えばプラスチック薄板か
らなる可撓部材64を挟んで対称的に配置されている。
可撓部材64は、外力の印加により撓むことができる
が、伸縮作用はほとんどない。後述するように蛇腹62
と蛇腹63は互いに拮抗して作動することによってアク
チュエータを変形させることができる。
【0068】図示のアクチュエータの両端には、蛇腹内
部の気密を保つとともに被駆動部材を固定するための底
部65、並びに、内部の加圧減圧を行うためのチューブ
取り付け部66,67を持ったアクチュエータを固定す
るための底部68が取り付けられている。
【0069】図13には、拮抗蛇腹式アクチュエータ本
体が変形する様子を示している。一方の蛇腹62の内部
が大気に解放されて、他方の蛇腹63の内部の圧力が高
くなると、蛇腹63が長手方向に伸張しようとするが、
可撓部材64はほとんど伸びないので、アクチュエータ
全体としては、図示のように、可撓部材64に対して蛇
腹63の反対側に撓む形で変形する。この動きをアクチ
ュエータの駆動力として利用することができる。
【0070】蛇腹62と蛇腹63は、可撓部材64を挟
んで拮抗動作するように構成されているので、各蛇腹6
2及び63の内部圧力の組合せにより、様々な状態を実
現することができる。実際には、各蛇腹62,63に圧
力を印加することによって発生する力と、アクチュエー
タ全体の弾性による値が釣り合った位置でアクチュエー
タの形状が安定する。それぞれの内圧が高い状態で安定
すれば、剛性が高く、片方の内部が大気に対して解放さ
れているときが最も剛性が低くなる。
【0071】蛇腹62及び63は、図6を参照しながら
既に説明したように、プラスチックのフィルム材16を
図中の点線に沿って谷折り且つ2点鎖線に沿って山折り
する折り畳み作業を順次繰り返すことで、長手方向に対
して容易に伸張自在な、断面が略U字形状の蛇腹20を
製作することができる。また、可撓部64及び底部6
5,68とは、接着により組み立てることができる。
【0072】(3)アクチュエータ駆動部の構成 図14には、本実施例に係る蛇腹アクチュエータの伸張
動作をコントロールするためのバルブの基本型の外観を
示している。
【0073】また、図15には、蛇腹アクチュエータの
内部構造を説明するために、その断面の斜視図を示して
いる。より具体的には、図15(a)には、バルブの内
部構造を説明するためにその断面斜視図を示している。
シリンダ71は、例えば真鍮パイプの片端を塞いで側面
に排気穴72を穿設したものであり、その内部には、同
様に真鍮パイプで形成されたピストン73が摺動自在に
嵌め込まれている。
【0074】非動作時には、ピストン73はリターン・
スプリング74により、図中左端に移動させられている
ので、シリンダ71の側面の排気穴72はピストン73
により塞がれていて、バルブの右端に接続されたゴム管
75より流入した空気はバルブ内部を通過することはな
い。
【0075】さらに、ピストン73は、例えば、高温で
記憶した形状に復元可能な形状記憶合金で形成されたス
プリング(以下では、「SMAスプリング」と呼ぶ)2
6により、図中右方向に引張られている。このSMAス
プリング26は、図15(a)に示すよりも短い長さを
記憶させておき、常温では軟らかいので、リターン・ス
プリング74のバネ復元力による伸ばされている。
【0076】SMAスプリング76の両端には、固定具
と電極を兼ねたハトメ77,78が嵌合されている。し
たがって、ハトメ77,78を介してSMAスプリング
76に電流を流すことにより、抵抗発熱により加熱され
る結果として、あらかじめ記憶しておいた短い長さに戻
ろうとする復元力が発生する。この復元力は、リターン
・スプリング74の復元力よりも大きく設定しておくこ
とにより、ピストン73は、図15(b)に示すよう
に、図中右方に移動して、シリンダ71の側面の排気穴
72が開放され、バルブ内を空気が通過できるようにな
る。
【0077】このとき電流が流れる経路は、端子79か
らシリンダ71、ピストン73を介して、SMAスプリ
ング76、さらに入り側パイプ80の端子81に至る。
あるいはその逆でもよい。
【0078】入り側パイプ80は、絶縁スペーサ82及
び絶縁チューブ83によってシリンダ71側とは電気的
に絶縁されている。SMAスプリング76は、大きな電
流が通過すれば速く且つ大きく収縮する性質があるの
で、短時間でバルブを開成することができる。逆に、S
MAスプリング76の通過電流が小さいときは、動作が
緩やかであり、ピストン73を途中で止めて流量をコン
トロールすることもできる。
【0079】バルブ内を流れる空気はSMAスプリング
76に沿って流れるので、バルブ内の冷却作用を期待す
ることができ、一般に遅いといわれている形状記憶合金
の冷却方向の速度を速め、短時間でバルブを閉成するこ
とができる。
【0080】また、SMAスプリング76に電流を流す
ための端子79,81は、電子部品の用に配線基板など
の上への取り付けも兼ねている。
【0081】かくして、入り側パイプ80に配管(ゴム
管75)を接続すれば、バルブに電流を流すことで排気
のコントロールを行うことができる。
【0082】図16に示すように、シリンダ71の排気
穴72にパイプ84を取り付けることで、バルブを配管
の途中に入れられるようにして空気の流量をコントロー
ルすることができる。
【0083】ピストンの駆動は、従来同様、電磁力を利
用して実現することもできる。図17には、電磁作用を
利用して駆動するピストンの外観を斜視した様子を示
し、また、図18には、その内部の断面構成を斜視した
様子を示している。
【0084】ピストン85をステンレス等の磁性材料で
形成し、シリンダ86の周囲に電磁石87を配設する。
ピストン85は、リターン・スプリング88により、図
中左端に移動させられているので、排気穴89は閉成し
た状態となる。次いで、電磁石87に通電すると、磁場
の発生によりピストン85は図中右方向に吸い寄せられ
るので、排気穴89が開成する。電磁石の端子90は、
ボビン91のフランジ部分に付けられて、バルブを固定
する機能も果たす。
【0085】前述した拮抗蛇腹式アクチュエータをコン
トロールする場合、一方の蛇腹に対して加圧及び減圧す
るために2つのバルブが必要である。そこで、小型化や
配管の簡略化を目的として、図14などに示した2つの
バルブを連結して一体化することが好ましい。図19に
は、加圧及び減圧のためのバルブを一体化して構成した
例の外観を斜視した様子を示し、また、図20には、そ
の内部の断面構造を斜視した様子を示している。
【0086】加圧側のバルブ101の排気穴を覆う形で
減圧(排気)側のバルブ42を連結する。そして、後述
するように、図23に示すエア・タンクとアクチュエー
タの配管の途中に挿入する。
【0087】加圧時は、加圧側バルブ101のみに通電
することで、図20(a)に示すようにバルブを開成す
ると、図中矢印方向にバルブ内を空気が流れるので、ア
クチュエータ内の圧力が上昇する。
【0088】また、減圧(排気)時には、減圧側バルブ
102のみに通電して、図20(b)に示すようにバル
ブを開成すると、図中矢印方向に空気が流れるので、ア
クチュエータ内の圧力が下がる。
【0089】各バルブ101,102に流す電流を調節
することで、加圧、減圧の速度をコントロールすること
もできる。また、アクチュエータ加圧後に両方のバルブ
101,102を同時に閉じれば、アクチュエータ内部
の圧力を保持することができる。両方のバルブ101,
102を同時に開成すれば、アクチュエータ及びエア・
タンク内部は大気に解放されるので、システム停止時や
非常時において有効である。
【0090】(4)関節機構部及び制御部の構成 図21は、本実施例に係るアクチュエータとバルブを組
み合わせるとともに、位置制御をして、ロボットの関節
などに応用できるように構成した例の斜視図である。
【0091】第1の蛇腹103と第2の蛇腹104は、
可撓部材105を挟んで拮抗して配置されている。ま
た、それぞれの蛇腹103,104には加圧用と減圧用
を組み合わせた第1のバルブ106と第2のバルブ10
7が合成ゴムの配管108により接続され、さらにバル
ブ入り側配管109は一本にまとめて、図示しないエア
・タンクより空気圧が供給されるように接続されてい
る。
【0092】また、アクチュエータの角度位置を知るた
めのポテンショメータ110は、ピアノ線によるレバー
111で対向する底板112,113の角度変化に従っ
て回転する。ポテンショメータ110の回転軸を図中横
方向に貫通したレバー111は、長手方向に摺動するの
で、アクチュエータの変形などにより不要な力が発生す
ることはない。
【0093】図中参照番号114で示されるモジュール
は、アクチュエータの駆動をサーボ制御する制御回路で
ある。図21に示す例では、バルブ106,107、ポ
テンショメータ110、並びに制御回路114を実装し
たプリント基板を拮抗蛇腹アクチュエータの底板112
上に搭載することができ、構造が簡略化する。
【0094】図22には、本実施例に係る拮抗蛇腹アク
チュエータの動作状態を示している。図22(a)に示
す例では、第1の蛇腹103と第2の蛇腹104内の圧
力が等しい(本実施例では大気圧とする)状態であり、
アクチュエータは真直ぐな姿勢を維持している。
【0095】また、図22(b)に示す例では、第1の
蛇腹103内部の圧力を上げることで、第1の蛇腹10
3が膨張するとともに第2の蛇腹104側に湾曲してい
る。このような場合、レバー111がポテンショメータ
110を回転させることになり、アクチュエータの動作
量が検出される。
【0096】次いで、本実施例に係る拮抗蛇腹アクチュ
エータの制御方式について、図23を参照しながら説明
する。
【0097】エア・タンク115内には、図示しないポ
ンプや圧力制御装置によって常時一定圧力の空気が充填
されている。この空気圧は、配管116、第1のバルブ
106、配管117を介して第1の蛇腹103に供給さ
れるとともに、配管116、第2のバルブ107、配管
118を介して第2の蛇腹104に供給されており、各
蛇腹103,104内部の空気圧をコントロールするよ
うになっている。
【0098】制御回路114では、位置情報をパルス幅
(例えば約0.5〜1.5msec)の制御信号に変調
し、この入力されたパルス信号119をトリガとしてポ
テンショメータ110の抵抗値を時定数とした比較パル
ス120を発生する。
【0099】パルス幅比較回路121は、比較パルス1
20を比較して、ドライブ回路122を駆動する。直流
モータの駆動用にデザインされたドライブ回路122の
出力を利用する場合には、図示の例ではダイオードをた
すきがけ状に挿入して、モータでは正転、逆転となると
ころを、一方のバルブは加圧、他方のバルブは減圧と成
るように電流が流れるように回路を構成した。すなわ
ち、入力パルス119に対してポテンショメータ110
の時定数で発生した比較パルス120が長いときには短
くなるように、又はその逆になるように、バルブを駆動
して、それぞれの蛇腹103,104を変形させる。そ
して、パルス幅が一致したところで、バルブの駆動をや
めてアクチュエータの動きを停止させる。
【0100】図24には、拮抗蛇腹アクチュエータの他
の構成例を示している(但し、内部構成が分かるよう
に、一部を透明に描いている)。図示の通り、この拮抗
蛇腹アクチュエータは、固定側底部112の側面に固定
側の腕124を固定して、アクチュエータの側面略中央
部分に回転軸125を設定して、被駆動側の腕126を
取り付けている。このような構成により、関節の剛性を
高めるとともに、回転中心を明確に定義することができ
る。
【0101】拮抗蛇腹アクチュエータ自身の撓みによる
回転中心は定かでないので、回転中止の不一致に起因す
る不要な内力の発生を防ぐために、腕側に長穴127を
設けて、被駆動側底部113の側面に取り付けた2本の
ピン128で駆動するように構成している。図示しない
が、動作安定のため、同一の機構を反対側の側面にも設
けてある。回転軸125にはポテンショメータ115を
取り付け、腕124,126のなす角度を検出すること
ができる。この拮抗蛇腹アクチュエータの制御方式は、
図23に示した制御ブロックと同様でよいので、ここで
は説明を省略する。
【0102】図25には、図24に示した拮抗蛇腹アク
チュエータの動作状態を描写している。図25(a)に
示す例では、第1の蛇腹103と第2の蛇腹104内の
圧力が等しい(本実施例では大気圧とする)状態であ
り、アクチュエータは真直ぐな姿勢を維持している。
【0103】また、図25(b)に示す例では、第1の
蛇腹103内部の圧力を上げることで、第1の蛇腹10
3が膨張させるとともに第2の蛇腹104側に湾曲させ
ている。このような場合、レバー111がポテンショメ
ータ110を回転させることになる。関節の剛性が高め
られているとともに、回転中心が明確に定義されてい
る、という点を充分理解されたい。
【0104】本発明の第3の実施例によれば、脚式歩行
ロボット50において、胴体フレーム52より大腿部5
4、さらに脛部55を、また首部57、頭部58、尾部
59を、図11あるいは図24に示す拮抗蛇腹アクチュ
エータを含む関節機構部を用いて連結しておき、あらか
じめプログラミングされた所望の動作や姿勢に応じて制
御回路60は各アクチュエータ制御部に信号(パルス)
を送り、アクチュエータ制御部のバルブが所定のタイミ
ングで開閉動作することによって、アクチュエータを変
形させることができる。
【0105】このようにして、脚式歩行ロボット50が
あらかじめプログラムされた所望の動作を実現すること
ができる。
【0106】本発明の第3の実施形態によれば、従来の
ような電動モータや油圧シリンダなどからなるアクチュ
エータを用いた場合と比較して、簡単な構成で且つ格段
と軽量化を図ることができる。
【0107】(5)エンタテイメント・ロボット装置へ
の応用 図26には、本実施例に係るアクチュエータやバルブを
エンタテイメント・ロボット装置に適用した例を3面図
の形式で示している。また、図27には、このエンタテ
イメント用にデザインされたロボット装置の全体構成を
斜視した様子を示している。
【0108】各図に示すように、このエンタテイメント
・ロボット装置は、4足歩行型の脚式ロボットである。
エア・タンクを兼ねた胴体154の左右の各側面には2
本ずつ前述した構成を備えたロボットの脚155が取り
付けられている。
【0109】胴体154は、ボトルなどの中空の容器を
適用することができない。各アクチュエータのバルブに
は、図示しない配管がエア・タンクから接続されてい
る。
【0110】エア・ポンプ156は、そのエア出力管が
胴体154に挿入されるとともに固定されている。圧力
センサも同様に固定されている。
【0111】制御回路157は、胴体154内の圧力を
制御するとともに、あらかじめプログラムされた動作に
従って4本の脚155のアクチュエータに取り付けられ
ているバルブにバッテリ158からの電流を供給する。
【0112】このようなロボット・システムの動作がス
タートした後、エア・ポンプを作動させ、胴体154内
部の圧力が所定の最大値に到達するのを待ってから歩行
動作を開始することができる。また、胴体154内部の
圧力が所定の最小値に降下するまで、歩行動作を継続す
ることができる。その後、再びエア・ポンプ156を作
動させることで、歩行動作をさらに継続することができ
るが、圧力が充分に上昇しないときには、歩行動作を一
時中断するしかない。
【0113】歩行の基本パターンは、後方に向かって蹴
る動作(前述)を対角に位置する各2本の脚、すなわち
左前脚と右後脚、右前脚と左後脚の組で交互に行うこと
で実現する。
【0114】本実施例に係るアクチュエータを頭部(図
示しない)及び尾部(図示しない)の駆動に適用するこ
ともできるが、上述と同様の構成及び動作特性でよいの
でここでは説明を省略する。
【0115】[他の実施形態]上述した本発明の各実施
例では、図6に示すような、プラスチックのフィルム材
16を図中の点線に沿って谷折り且つ2点鎖線に沿って
山折りする折り畳み作業を順次繰り返すことで形成され
た蛇腹、あるいは2個の蛇腹を拮抗させたものを伸縮手
段として適用する。また、第3の実施例では、プラスチ
ック材の薄板からなる可撓部材105、蛇腹内部を気密
にするとともに駆動すべき腕などを取り付ける底板11
2,113を接着により構成する。
【0116】但し、本発明はこれらに限定されず、例え
ばブロー成形法を用いたり合成ゴムなどによる一体成
形、又は、一部分だけ一体成形するようにして、伸縮が
他のアクチュエータを構成するようにしてもよい。
【0117】また、上述した各実施例では、アクチュエ
ータを構成する蛇腹の素材としてプラスチック材を適用
する点について言及したが、本発明はこれに限定され
ず、たとえば金属の薄板をプレス成形して蛇腹を形成す
るようにしてもよい。
【0118】さらに、アクチュエータを構成する蛇腹の
断面構成については、本発明は図6に示した略U字形状
に限定されず、長方形、円形、半円形などを適用するこ
ともできる。要するに、蛇腹内部の圧力変化に従ってそ
の長手方向に伸縮自在な蛇腹であれば、本発明のアクチ
ュエータとして適用することができる。
【0119】また、上述した第3の実施例では、形状記
憶合金あるいは電磁石で駆動される小型の空気バルブを
用いて蛇腹アクチュエータの伸縮動作を制御する点につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されず、他の様々
な形式の制御バルブを適用することができる。さらに、
バルブの制御回路についても、既存の様々な制御回路
(サーボ回路)を適用できることは言うまでもない。
【0120】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0121】上述した各実施例では、図1並びに図11
に示すように4足の脚式歩行ロボットに対して本発明を
適用した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、この他種々の構成のロボット装置に広く適用するこ
とができる。
【0122】また、本発明の要旨は、必ずしも「ロボッ
ト」と称される製品には限定されない。すなわち、電気
的若しくは磁気的な作用を用いてヒトやイヌなどの動物
の動作に似せた運動を行う機械装置であるならば、例え
ば玩具等のような他の産業分野に属する製品であって
も、同様に本発明を適用することができる。
【0123】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0124】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るアクチュエ
ータは、内部の圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段と、
当該の伸縮方向を決定する方向決定手段とを設け、供給
される流体の圧力変化に応じた伸縮手段の伸縮力を、そ
の伸縮方向を方向決定手段によって決定しながら、駆動
力として得るようにした。したがって、従来から用いら
れているアクチュエータと比較して、簡易な構成でかつ
格段と軽量化を図ることができるアクチュエータを実現
し得る。
【0125】また本発明によれば、第1及び第2の構成
ユニット間に設けられ、第1の構成ユニットを第2の構
成ユニットに対して回転自在に支持する関節機構装置に
おいて、内部の圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段と、
一端及び他端が第1及び第2の構成ユニットにそれぞれ
固定され、伸縮手段の伸縮に応じて第1の構成ユニット
を第2の構成ユニットに対して回転させる回転伝達手段
とを設け、供給される流体の圧力変化に応じた伸縮手段
の伸縮力を、その伸縮方向を回転伝達手段によって第2
の構成ユニットに対する第1の構成ユニットの回転方向
としながら、アクチュエータの駆動力として得るように
構成した。したがって、従来から用いられているアクチ
ュエータを用いた場合と比較して、簡易な構成でかつ格
段と軽量化を図ることができる関節機構装置を実現し得
る。
【0126】また本発明によれば、第1及び第2の構成
ユニット間に設けられ、第1の構成ユニットを第2の構
成ユニットに対して回転自在に支持する関節機構部を有
するロボット装置において、関節機構部は、内部の圧力
変化に応じて伸縮する伸縮手段と、一端及び他端が第1
及び第2の構成ユニットにそれぞれ固定され、伸縮手段
の伸縮に応じて第1の構成ユニットを第2の構成ユニッ
トに対して回転させる回転伝達手段とを設け、供給され
る流体の圧力変化に応じた伸縮手段の伸縮力を、その伸
縮方向を回転伝達手段によって第2の構成ユニットに対
する第1の構成ユニットの回転方向としながら、アクチ
ュエータの駆動力として得るように構成した。かくして
従来から用いられているアクチュエータを用いた場合と
比較して、簡易な構成で且つ格段と軽量化を図ることが
できるロボット装置を実現することができる。
【0127】また、本発明に係るアクチュエータは、内
部の圧力変化に応じて伸縮する第1及び第2の伸縮し手
段を拮抗動作するように並列配置し、それぞれの内部の
圧力に応じて湾曲させることで駆動力を得るように構成
したので、従来から用いられているアクチュエータと比
較して、簡易な構成で且つ格段と軽量化を図ることがで
きる。
【0128】また、本発明に係るバルブ装置によれば、
側壁に穴が穿設された第1のパイ部と、内部を長手方向
に摺動自在に嵌め込まれた第2のパイプと、上記第2の
パイプを第1のパイプに対し移動させる駆動手段を備え
て、空気の流れを制御できるように構成した。この結
果、従来から用いられている制御バルブと比較して、簡
易な構成で且つ格段と軽量化を図ることができる。
【0129】また、本発明に係る関節駆動機構によれ
ば、第1及び第2の腕固定部を有し、上記アクチュエー
タの湾曲による変形を用いた第1の腕に対する第2の腕
の角度を変化させる駆動手段を備えることで、関節の駆
動力として得るように構成した。この結果、従来から用
いられている関節駆動機構と比較して、簡易な構成で且
つ格段と軽量化を図ることができる。
【0130】また、本発明に係るロボット装置によれ
ば、上記関節機構と、上記バルブと、空気圧発生装置
と、制御装置とを備えることにより、従来から用いられ
ているアクチュエータを用いた場合と比較して、簡易な
構成で且つ寒暖と軽量化を図ることができるとともに、
安全で低コストなロボット装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による歩行ロボットの構成を示す
略線図である。
【図2】図2(A)は本実施形態による関節機構部の構
成を示す斜視図、図2(B)は当該関節機構部の内部構
成を部分的に断面をとって示す斜視図である。
【図3】図3(A)はアクチュエータの構成を示す正面
図、図3(B)は当該アクチュエータの構成を示す側面
図、図3(C)は当該アクチュエータの構成を示す端面
図である。
【図4】図4(A)〜(C)は、アクチュエータの構成
を示す斜視図である。
【図5】図5(A)は通常時の関節機構部の構成を示す
斜視図、図5(B)は当該関節機構部の内部構成を部分
的に断面をとって示す斜視図である。
【図6】図6(A)は作製前の蛇腹の元になるフィルム
材を示す平面図、図6(B)は作製後の蛇腹の構成を示
す略線的な斜視図である。
【図7】図7(A)はアクチュエータの加圧時の関節機
構部の構成を示す斜視図、図7(B)は当該関節機構部
の内部構成を部分的に断面をとって示す斜視図である。
【図8】図8(A)はアクチュエータの過度の減圧時の
関節機構部の構成を示す斜視図、図8(B)は当該関節
機構部の内部構成を部分的に断面をとって示す斜視図で
ある。
【図9】アクチュエータ駆動部の構成を示すブロック図
である。
【図10】他の実施の形態による関節機構部の構成を示
す斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施例に係る脚式歩行ロボッ
ト1の外観構成を示した図である。
【図12】本発明の第3の実施例に係る拮抗蛇腹式アク
チュエータ本体の構成を示した3面図である。
【図13】本発明の第3の実施例に係る拮抗蛇腹式アク
チュエータ本体が変形する様子を示した図である。
【図14】本実施例に係る蛇腹アクチュエータの伸張動
作をコントロールするためのバルブの基本型の外観を示
した斜視図である。
【図15】蛇腹アクチュエータの内部構造を説明するた
めの断面斜視図であり、より具体的には、図15(a)
はバルブ内部の構造を説明するための断面斜視図であ
り、図15(b)は通電状態のバルブ内部の構造を説明
するための断面斜視図である。
【図16】バルブの変形例の外観を示した斜視図であ
る。
【図17】電磁力を用いた場合のバルブの外観を示した
斜視図である。
【図18】電磁力を用いた場合のバルブ内部の構造を示
す断面の斜視図である。
【図19】加圧及び減圧用の2つのバルブを一体化した
例の外観の斜視図である。
【図20】加圧及び減圧用の2つのバルブを一体化した
例の内部の断面構造の斜視図であり、より具体的には、
図20(a)は加圧側バルブのみを通電した状態を示す
断面斜視図であり、図20(b)は減圧側バルブのみを
通電した状態を示す断面斜視図である。
【図21】アクチュエータとバルブを組み合わせるとと
もに、位置制御をして、ロボットの関節などに応用でき
るように構成した例の斜視図である。
【図22】拮抗蛇腹アクチュエータの動作状態を示した
図であり、より具体的には、図22(a)は各蛇腹10
3,104内の圧力が等しい場合の動作状態を示した図
であり、図22(b)は一方の蛇腹を膨張させてアクチ
ュエータが湾曲した動作状態を示した図である。
【図23】拮抗蛇腹アクチュエータの制御部の構成を示
したブロック図である。
【図24】関節の剛性を高めるとともに回転中心を明確
に定義した拮抗蛇腹アクチュエータの外観構成を示した
図である。
【図25】図24に示した拮抗蛇腹アクチュエータの動
作状態を示した図であり、より具体的には、図25
(a)は各蛇腹103,104内の圧力が等しい場合の
動作状態を示した図であり、図25(b)は一方の蛇腹
を膨張させてアクチュエータが湾曲した動作状態を示し
た図である。
【図26】本発明の第3の実施例に係るアクチュエータ
やバルブをエンタテイメント・ロボット装置に適用した
例を3面図の形式で示した図である。
【図27】本発明の第3の実施例に係るアクチュエータ
やバルブを適用したエンタテイメント・ロボット装置の
斜視図である。
【符号の説明】
1…歩行ロボット 2〜7…構成ユニット,8A〜8D…脚部,9…電源部 10…受信部,11…制御部 12,50…関節機構部 13…アクチュエータ 14…支持軸,15…可撓部,16…蛇腹 17A〜17C…軸受け 18A,18B…固定軸 19…ポテンショメータ,20…チューブ 30…アクチュエータ駆動部,31…エア・タンク 32,38…配管 33X1 〜33XN…個別駆動部 34…圧力センサ,35…モータ,36…ポンプ 37…加圧用電磁弁,39…減圧用電磁弁 40…I/Oポート,42…A/D変換器 50…脚式歩行ロボット 52…胴体フレーム 53A〜53D…脚部 54…大腿部,55…脛部,56…足部 57…首部,58…頭部,59…尾部 60…制御回路,61…バッテリ 62…蛇腹 64…可撓部材 65,68…底部 66,67…チューブ取り付け部 71…シリンダ,72…排気穴,73…ピストン 74…リターン・スプリング,75…ゴム 76…形状記憶合金スプリング 77,78…ハトメ 79,81…端子 80…入り側パイプ 82…絶縁スペーサ,83…絶縁チューブ,84…パイ
プ 85…ピストン,86…シリンダ,87…電磁石 88…リターン・スプリング,89…排気穴 90…端子,91…ボビン 101…加圧側バルブ,102…減圧側バルブ 103…第1の蛇腹,104…第2の蛇腹,105…可
撓部材 106…第1のバルブ,107…第2のバルブ,108
…配管 109…バルブ入り側配管,110…ポテンショメー
タ,111…レバー 112,113…底板 114…制御回路,115…エア・タンク 116,117,118…配管 121…パルス幅比較回路,122…ドライブ回路 124…腕(固定側),125…回転軸,126…腕
(被駆動側) 127…長穴,128…ピン 154…胴体,155…脚,156…エア・ポンプ 157…制御回路,158…バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F15B 15/10 F15B 15/10 G F16J 3/04 F16J 3/04 B Fターム(参考) 2C150 CA01 CA02 DA24 DA26 DA27 DA28 DE03 EB11 EH07 EH27 3F060 AA00 BA10 CA14 GA00 GA03 GA16 GC01 GD06 GD14 3H081 AA17 BB03 CC01 CC23 DD18 DD26 DD37 FF02 FF26 GG06 HH10 3J045 AA06 AA20 CB01 EA02

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部の圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段
    と、 上記伸縮手段の伸縮方向を決定する方向決定手段と、を
    具備することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】上記伸縮手段は蛇腹でなり、 上記方向決定手段は、上記蛇腹の一部に上記伸縮方向に
    沿って固着された可撓部を有することを特徴とする請求
    項1に記載のアクチュエータ。
  3. 【請求項3】上記伸縮手段の上記伸縮方向に沿った一端
    及び他端間に架け渡された弾性部材を具備することを特
    徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 【請求項4】第1及び第2の構成ユニット間に設けら
    れ、上記第1の構成ユニットを上記第2の構成ユニット
    に対して回転自在に支持する関節機構装置において、 内部の圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段と、 一端及び他端が上記第1及び第2の構成ユニットにそれ
    ぞれ固定され、上記伸縮手段の伸縮に応じて上記第1の
    構成ユニットを上記第2の構成ユニットに対して回転さ
    せる回転伝達手段と、を具備することを特徴とする関節
    機構装置。
  5. 【請求項5】上記第1又は第2の構成ユニットと一体と
    なって回転するように当該第1又は第2の構成ユニット
    が固定され、且つ上記第2又は第1の構成ユニットが回
    転自在に支持された支持手段と、 上記支持手段によって回転自在に支持された上記第2又
    は第1の構成ユニットに固定されると共に当該支持手段
    に係合され、上記第1の構成ユニットの上記第2の構成
    ユニットに対する回転量を測定する回転量測定手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の関節
    機構装置。
  6. 【請求項6】上記伸縮手段は蛇腹でなり、 上記回転伝達手段は、上記蛇腹の一部に上記伸縮方向に
    沿って固着された可撓部を有することを特徴とする請求
    項4に記載の関節機構装置。
  7. 【請求項7】上記第1及び第2の構成ユニット間に架け
    渡された弾性部材を備えることを特徴とする請求項4に
    記載の関節機構装置。
  8. 【請求項8】第1及び第2の構成ユニット間に設けら
    れ、上記第1の構成ユニットを上記第2の構成ユニット
    に対して回転自在に支持する関節機構部を有するロボッ
    ト装置において、上記関節機構部は、 内部の圧力変化に応じて伸縮する伸縮手段と、 一端及び他端が上記第1及び第2の構成ユニットにそれ
    ぞれ固定され、上記伸縮手段の伸縮に応じて上記第1の
    構成ユニットを上記第2の構成ユニットに対して回転さ
    せる回転伝達手段と、を具備することを特徴とするロボ
    ット装置。
  9. 【請求項9】上記第1又は第2の構成ユニットと一体と
    なって回転するように当該第1又は第2の構成ユニット
    が固定され、かつ上記第2又は第1の構成ユニットが回
    転自在に支持された支持手段と、 上記支持手段によって回転自在に支持された上記第2又
    は第1の構成ユニットに固定されると共に当該支持手段
    に係合され、上記第1の構成ユニットの上記第2の構成
    ユニットに対する回転量を測定する回転量測定手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載のロボ
    ット装置。
  10. 【請求項10】上記伸縮手段は蛇腹でなり、 上記回転伝達手段は、上記蛇腹の一部に上記伸縮方向に
    沿って固着された可撓部を有することを特徴とする請求
    項8に記載のロボット装置。
  11. 【請求項11】上記第1及び第2の構成ユニット間に架
    け渡された弾性部材を備えることを特徴とする請求項8
    に記載のロボット装置。
  12. 【請求項12】それぞれ内部の圧力変化に応じて伸縮す
    る第1の伸縮部及び第2の伸縮部を伸縮方向に略対称に
    配置してなる伸縮手段と、 前記伸縮手段の伸縮方向を決定する方向決定手段と、を
    具備することを特徴とするアクチュエータ。
  13. 【請求項13】前記第1及び第2の伸縮部は蛇腹でな
    り、 前記方向決定手段は、前記第1及び第2の伸縮部の間に
    固着された可撓部を有し、前記第1及び第2の伸縮部の
    内部圧力の相違に基づく該可撓部の撓みにより前記伸縮
    手段の伸縮方向を決定することを特徴とする請求項12
    に記載のアクチュエータ。
  14. 【請求項14】前記アクチュエータの一端に配設され蛇
    腹内部の気密を保つとともに被駆動部材を固定する第1
    の底部と、 前記アクチュエータの他端に配設され蛇腹内部の加圧減
    圧を行うための配管を取り付けるとともに前記アクチュ
    エータを固定する第2の底部と、を備えることを特徴と
    する請求項12に記載のアクチュエータ。
  15. 【請求項15】側面に排気穴を含んだシリンダと、 前記シリンダ内部を摺動自在に嵌め込まれ、該摺動位置
    に応じて前記排気穴を開閉するピストンと、 前記ピストンを前記シリンダ内で移動させる駆動手段
    と、を具備することを特徴とするバルブ装置。
  16. 【請求項16】前記シリンダ及びピストンは金属製であ
    り、 前記駆動手段は高温で記憶した形状に復元可能な形状記
    憶合金で形成され、通電に伴う抵抗発熱により前記ピス
    トンを所定方向に付勢する、ことを特徴とする請求項1
    5に記載のバルブ装置。
  17. 【請求項17】前記ピストンは磁性体であり、 前記駆動手段は電磁作用により前記ピストンを前記シリ
    ンダ内で移動させることを特徴とする請求項15に記載
    のバルブ装置。
  18. 【請求項18】請求項15に記載のバルブ装置を2個連
    結してなるバルブ装置であって、一方のバルブ装置の排
    気穴に他方のバルブ装置を通気可能に接続して、各バル
    ブ装置の開閉動作により流路を双方向に切替可能に構成
    したことを特徴とするバルブ装置。
  19. 【請求項19】第1の構成ユニットと第2の構成ユニッ
    トの間に設けられ、前記第1の構成ユニットを前記第2
    の構成ユニットに対して回動可能に支持する関節機構装
    置であって、 それぞれ内部の圧力変化に応じて伸縮する第1の伸縮部
    及び第2の伸縮部を伸縮方向に略対称に配置してなる伸
    縮手段と、 前記伸縮手段の伸縮方向を決定する方向決定手段と、 一端を前記第1の構成ユニットに固定する第1の固定部
    と、 他端を前記第2の構成ユニットに固定する第2の固定部
    と、を具備することを特徴とする関節機構装置。
  20. 【請求項20】さらに、前記第1の固定部に対する前記
    第2の固定部の回転角度を測定する回転角度検出手段を
    備えたことを特徴とする請求項19に記載の関節機構装
    置。
  21. 【請求項21】前記回転角度検出手段は、前記第1及び
    前記第2の固定部間を連結するレバー部材と、前記レバ
    ー部材の前記第1の固定部に対する回転量を測定する測
    定部とで構成されることを特徴とする請求項20に記載
    の関節機構装置。
  22. 【請求項22】前記第1及び第2の伸縮部は蛇腹でな
    り、 前記方向決定手段は、前記第1及び第2の伸縮部の間に
    固着された可撓部を有し、前記第1及び第2の伸縮部の
    内部圧力の相違に基づく該可撓部の撓みにより前記伸縮
    手段の伸縮方向を決定することを特徴とする請求項19
    に記載の関節機構装置。
  23. 【請求項23】前記第1の固定部と前記第2の固定部の
    回転軸を設定する回転軸設定手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項19に記載の関節機構装置。
  24. 【請求項24】第1の構成ユニットと第2の構成ユニッ
    トの間に設けられ、前記第1の構成ユニットを前記第2
    の構成ユニットに対して回動可能に支持する関節機構部
    によって少なくとも1つの関節が構成されたロボット装
    置であって、該関節機構部は、 それぞれ内部の圧力変化に応じて伸縮する第1の伸縮部
    及び第2の伸縮部を伸縮方向に略対称に配置してなる伸
    縮手段と、 前記伸縮手段の伸縮方向を決定する方向決定手段と、 一端を前記第1の構成ユニットに固定する第1の固定部
    と、 他端を前記第2の構成ユニットに固定する第2の固定部
    と、を具備することを特徴とするロボット装置。
  25. 【請求項25】さらに、前記第1及び前記第2の固定部
    間を連結するレバー部材と、前記レバー部材の前記第1
    の固定部に対する回転量を測定する測定部とで構成さ
    れ、該測定部の作動量に応じて前記第1の固定部に対す
    る前記第2の固定部の回転角度を測定する回転角度検出
    手段を備えたことを特徴とする請求項24に記載のロボ
    ット装置。
  26. 【請求項26】前記第1及び第2の伸縮部は蛇腹でな
    り、 前記方向決定手段は、前記第1及び第2の伸縮部の間に
    固着された可撓部を有し、前記第1及び第2の伸縮部の
    内部圧力の相違に基づく該可撓部の撓みにより前記伸縮
    手段の伸縮方向を決定することを特徴とする請求項24
    に記載のロボット装置。
  27. 【請求項27】さらに、前記蛇腹に対する空気の流出入
    を制御するために請求項15に記載のバルブ装置を含む
    ことを特徴とする請求項26に記載のロボット装置。
  28. 【請求項28】さらに、前記蛇腹に対する空気の流出入
    を制御するために請求項18に記載のバルブ装置を含む
    ことを特徴とする請求項26に記載のロボット装置。
  29. 【請求項29】さらに、前記蛇腹に供給する空気圧を発
    生する空気圧発生装置と、前記空気圧発生装置により発
    生した空気圧の前記蛇腹への供給/遮断を行うバルブ装
    置と、前記バルブ装置及び/又は空気圧発生装置の動作
    を制御する制御装置とを備えることを特徴とする請求項
    26に記載のロボット装置。
JP2000251482A 1999-09-29 2000-08-22 アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置 Pending JP2001162576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000251482A JP2001162576A (ja) 1999-09-29 2000-08-22 アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27695599 1999-09-29
JP11-276955 1999-09-29
JP2000251482A JP2001162576A (ja) 1999-09-29 2000-08-22 アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001162576A true JP2001162576A (ja) 2001-06-19

Family

ID=26552188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000251482A Pending JP2001162576A (ja) 1999-09-29 2000-08-22 アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001162576A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003184818A (ja) * 2001-12-13 2003-07-03 Seiko Epson Corp フレキシブルアクチュエータ
JP2006283205A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Dainippon Printing Co Ltd 水添石油樹脂を含有するスキン層を有する発泡壁紙
JP2013527041A (ja) * 2010-05-31 2013-06-27 コミサリヤ ア レネルジ アトミク エ ウ エネルジ アルタナティブ 連結された可膨張性構造及びその構造を具備するロボットアーム
WO2015135070A1 (en) 2014-03-11 2015-09-17 Obotics Inc. Methods and devices to hydraulic consumer devices

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003184818A (ja) * 2001-12-13 2003-07-03 Seiko Epson Corp フレキシブルアクチュエータ
JP2006283205A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Dainippon Printing Co Ltd 水添石油樹脂を含有するスキン層を有する発泡壁紙
JP2013527041A (ja) * 2010-05-31 2013-06-27 コミサリヤ ア レネルジ アトミク エ ウ エネルジ アルタナティブ 連結された可膨張性構造及びその構造を具備するロボットアーム
WO2015135070A1 (en) 2014-03-11 2015-09-17 Obotics Inc. Methods and devices to hydraulic consumer devices
CN106232998A (zh) * 2014-03-11 2016-12-14 奥博迪克斯股份有限公司 用于消费类液压装置的方法和装置
EP3117106A4 (en) * 2014-03-11 2018-02-28 Obotics Inc. Methods and devices to hydraulic consumer devices
AU2018274935B2 (en) * 2014-03-11 2019-10-31 Obotics Inc. Method and Devices to Hydraulic Consumer Devices

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6177829B2 (ja) 修正可能なリンケージ機構を利用する脚型ロボット装置
Verrelst et al. The pneumatic biped “Lucy” actuated with pleated pneumatic artificial muscles
Hobbelen et al. System overview of bipedal robots flame and tulip: Tailor-made for limit cycle walking
JP3443077B2 (ja) ロボットの運動パターン生成装置及び運動パターン生成方法、並びにロボット
JP3665013B2 (ja) 脚式移動ロボットの脚体関節アシスト装置
KR100687461B1 (ko) 로보트 및 로보트용 관절 장치
JP3555107B2 (ja) 脚式移動ロボット及び脚式移動ロボットの動作制御方法
KR101209096B1 (ko) 다리식 이동 로봇의 다리체 관절 어시스트 장치
WO2002040222A1 (fr) Dispositif et procede de commande des mouvements d'un robot marcheur mobile et procede de generation d'unites de mouvement destinees a un robot marcheur mobile
US20220089234A1 (en) Robot leg and robotic system
JP2001162577A (ja) アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置
JP2001162576A (ja) アクチュエータ、バルブ装置、関節機構装置及びロボット装置
Birch et al. A miniature hybrid robot propelled by legs
JP4475708B2 (ja) 脚式移動ロボット及びその動作制御方法
JP2001287177A (ja) 脚式ロボットのための可動脚、並びに脚式ロボット
JP4289447B2 (ja) ロボット装置及び関節軸駆動装置
JP4289446B2 (ja) 脚式移動ロボット
JP4540156B2 (ja) ロボットの重心位置制御方法
Takuma et al. Design of self-contained biped walker with pneumatic actuators
JP2001138273A (ja) 脚式移動ロボット及びその制御方法
Narioka et al. Pneumatic musculoskeletal infant robots
JP2001157972A (ja) 脚式移動ロボット
Choi et al. Control of artificial pneumatic muscle for robot application
JP4770990B2 (ja) 脚式移動ロボット及びその制御方法
Chan et al. Towards a walking, turning, and jumping quadruped robot with compliant mechanisms