JP2001161854A - ダイオキシン処理方法およびこの方法を使用するための装置 - Google Patents

ダイオキシン処理方法およびこの方法を使用するための装置

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JP2001161854A
JP2001161854A JP35083199A JP35083199A JP2001161854A JP 2001161854 A JP2001161854 A JP 2001161854A JP 35083199 A JP35083199 A JP 35083199A JP 35083199 A JP35083199 A JP 35083199A JP 2001161854 A JP2001161854 A JP 2001161854A
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aqueous solution
chamber
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Chitoshi Fujiwara
千年 藤原
Eiji Machida
英二 町田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉱物粉末組成物を利用してダイオキシンを処
理する技術を提供することを課題とする。 【解決手段】 上記の課題は、60〜75重量%のSi
2 、8〜20重量%のAl23 、1〜5重量%のF
23 、0.1〜1重量%のTiO2 、2〜4重量%
のCaO、1〜3重量%のMgO、3〜5重量%のNa
2 O、2〜3重量%のK2 Oおよび0.01〜1重量%
のMnOを主成分として含み、さらに、リン、セレニウ
ム、ゲルマニウム、亜鉛、銅、、コバルト、ニッケル、
モリブデン、リチウム、バナジウム、タングステン、バ
リウムおよびルビジウムを含み、4〜24μmの赤外線
波長領域において80%以上の放射率を有する鉱物粉末
組成物の水溶液を、ダイオキシンまたはその中間体に噴
霧することによってダイオキシンを処理することを特徴
とするダイオキシン処理方法とすることによって解決さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイオキシンを処
理する方法に関する。さらに、本発明は、ダイオキシン
の発生を回避する装置、並びにダイオキシンによって汚
染された燃焼灰や土壌などを浄化する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダイオキシンによる環境汚染が深
刻になっており、ダイオキシンの発生を抑制する手段
や、ダイオキシンによって汚染された環境を浄化する手
段の開発が急務となっている。一方、本願発明者は、従
来の鉱物粉末組成物と異なる組成を有する鉱物粉末組成
物を特許出願している(特願平11−331449
号)。この鉱物粉末組成物は、ダイオキシンの発生を防
止すること、並びにダイオキシンを分解することが分か
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の鉱物
粉末組成物を利用してダイオキシンを処理する技術を提
供することを課題とする。また、本発明は、ダイオキシ
ンを含む排ガスの放出を防止する焼却炉を提供すること
を課題とする。また、本発明は、ダイオキシンを含む土
壌などの固体汚染物や排水などの液体汚染物を処理する
ための汚染物処理装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者は上記の課題
を解決すべく種々検討を重ねた結果、後述の鉱物粉末組
成物の水溶液を使用することによって解決できることを
見いだした。この鉱物粉末組成物の水溶液は、ダイオキ
シンやダイオキシン中間体と混合されることによって、
これを処理することができる。本発明のダイオキシンの
処理方法は、特に限定されないが、例えば、汚染された
土壌や焼却灰を処理する場合、常温において噴霧したり
機械的に攪拌混合した後、一定期間放置することによっ
て効率よくダイオキシンを分解する。また、廃棄物を焼
却する際に、本発明の鉱物粉末組成物を炉室に加えるこ
とによって、ダイオキシンを含む排ガスが大気中に放出
されるのを防止する。なお、本発明における処理には、
ダイオキシンの発生を防止する処理と、ダイオキシンの
分解を促進する処理とが含まれる。
【0005】次に、本発明において使用される鉱物粉末
組成物の具体的な構成を説明する。本発明の鉱物粉末組
成物は、60〜75重量%のSiO2 、8〜20重量%
のAl23 、1〜5重量%のFe23 、0.1〜1
重量%のTiO2 、2〜4重量%のCaO、1〜3重量
%のMgO、3〜5重量%のNa2 O、2〜3重量%の
2 Oおよび0.01〜1重量%のMnOを主成分とし
て含む鉱物から成り、さらに、リン、セレニウム、ゲル
マニウム、亜鉛、銅、、コバルト、ニッケル、モリブデ
ン、リチウム、バナジウム、タングステン、バリウムお
よびルビジウムを含み、4〜24μmの赤外線波長領域
において80%以上の放射率を有している。
【0006】即ち、本発明による鉱物粉末組成物は、天
然鉱物を原料とする22種類の元素からなる鉱物の混合
物である。特に、本発明の鉱物粉末組成物は、その主成
分として、SiO2 を68.9重量%、Al23 を1
4.0重量%、Fe23 を3.31重量%、TiO2
を0.44重量%、CaOを2.56重量%、MgOを
1.87重量%、Na2 Oを4.06重量%、K2 Oを
2.53重量%、MnOを0.04重量%含む場合に、
ダイオキシンの処理に特に有用である。なお、本発明の
鉱物粉末組成物溶液は、砒素、鉛、クロムまたはカドミ
ウムを含んでいないので、環境を汚染する恐れはない。
【0007】上記の鉱物粉末組成物は、天然の鉱物を原
料として調製される。本発明の鉱物粉末組成物の調製方
法は、特に限定されないが、例えば鉱石を粉砕ミルで粉
砕することによって調製される。粒子の大きさも特に限
定されないが、好ましくは、粒径が1mm以下、好まし
くは、300μm以下、さらに好ましくは200μm以
下、最適には10〜100μmになっている。なお、鉱
石の産地に依存して、鉱石粉末組成物の成分組成が本発
明の範囲から外れる場合には、複数の鉱石を混合した
り、市販のミネラルを添加することによって、得られる
鉱物粉末組成物の組成を調整しなければならない。後述
する所定の性質を有する本発明の鉱物粉末組成物を得る
ためである。
【0008】本発明の鉱物粉末組成物は、種々の形態で
使用される。本発明の鉱物粉末組成物は、粉末のまま使
用してもよいが、水溶液の形態で使用してもよい。水溶
液として使用される場合、水溶液中の本発明の鉱物粉末
組成物の好適な濃度は、0.001〜3重量%、更には
0.01〜0.3重量%、最適には0.02〜0.05
重量%である。
【0009】上記の鉱物粉末組成物は、ダイオキシン
(クロロジベンゾ−p−ジオキシン)を分解する作用を
有する。また、上記の鉱物粉末組成物は、ダイオキシン
中間体に作用してダイオキシンの生成を阻害する。本発
明の鉱物粉末組成物のダイオキシンに対する上記の特性
が、如何なる機構で行われているのか現在のところ具体
的には明らかではない。しかしながら、上記の鉱物粉末
組成物は、それが有する次述の種々の特性が相伴って、
ダイオキシンの発生を抑制するとともに、ダイオキシン
の分解を促進するものと考えられる。
【0010】遠赤外線 本発明の鉱物粉末組成物は、従来の鉱物と同様に遠赤外
線を放射するが、その放射量は従来の鉱物に比較して著
しく多くなっており、ダイオキシンの発生の抑制および
ダイオキシンの分解に役立つものと考えられる。図1a
は本発明の鉱物粉末組成物の波長に対する放射率を示す
図である。なお、この放射率は、FT−IR(Four
iler transform infrared s
pectroscopy)を使用して、日本電子(株)
のE500(常温域の遠赤外線放射の専用測定器)で測
定した。具体的には、25oCと48 oCにおいて、試
料から放射される遠赤外線(エネルギー)をカメラで連
続的に捉える方法を用い、理想黒体とともに被検放射体
を波長毎に200回測定し、その平均値を算出した後、
理想黒体の値に対する放射率を算出した。図1は、各波
長における理想黒体と試料の放射率の差を図示してい
る。また、同様に、図1bはトルマリン石に対して測定
したものであり、図2cは花岡花崗岩に対して測定した
ものであり、図2dはセラミックに対して測定したもの
である。この図1a、図1b、図2cおよび図2dから
明らかなように、本発明の鉱物粉末組成物水溶液に対応
する図1aは、特に4〜24ミクロン、特に8〜12ミ
クロンの波長領域における放射率が80%以上、特に9
0%以上になっている点で、図1b、図2cおよび図2
dと顕著に相違する。本発明の鉱物粉末組成物は、特に
4〜24ミクロン、特に8〜12ミクロンの波長領域に
おける放射率が80%以上、特に90%以上になってい
る。
【0011】自然磁化率 本発明の鉱物粉末組成物は、10-4〜10-5Tの自然磁
化率(自然残留磁化(SI慣用磁化強度))を有してい
る。
【0012】OHラジカル 上記の鉱物粉末組成物溶液は、次のESR測定によって
OHラジカルを生成することが確認されている。このO
Hラジカルの生成がダイオキシンの発生を抑制するとと
もにダイオキシンの分解に役立っていると考えられる。
なお、ESR測定はスピントラップ法によって行った。
このESR測定は、日本電子株式会社製のRE2Xを使
用して、ラジカル添加剤としてDMPO(5,5−di
methyl−1−pyrroline−1−oxid
e)を、上記の鉱物粉末組成物の水溶液(100ppm
または1000ppm)に添加して測定した。その結果
を図3に示す。DMPO−OHの特徴的な4つのピーク
が確認され、OHラジカルが継続的に発生していること
が確認された。
【0013】pH上記の鉱物粉末組成物溶液は、希釈度
を調整することによってpHが調整される。本発明の鉱
物粉末組成物のpHは特に限定されないが、好ましく
は、3〜7になっている。なお、本発明の鉱物粉末組成
物溶液の希釈濃度とpHとの関係を次の表で示す。
【0014】 鉱物粉末組成物溶液の濃度(ppm) pH . 100 6.31 . 200 5.34 . 500 3.66 . 1000 3.10
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例に基づい
て、更に詳細に説明する。以下の各実施例においては、
次のようにして調製された鉱物粉末組成物の水溶液を使
用した。まず、直径10ミクロン以下に粉砕された1k
gの鉱物粉末を約3000リットルの25 oCの水に加
え、激しく攪拌した。これによって、表1に記載する組
成を有する0.0337重量%の鉱物粉末組成物水溶液
(X100ミネラル群溶液)を得た。
【0016】
【表1】
【0017】第一実施例 図4は、本発明の第一実施例による焼却炉を示すもので
ある。この焼却炉は、廃棄物を焼却するための炉室2
と、廃棄物の焼却時に発生する排ガスを放出するために
上記の炉室2から延ばされた煙突3とを有している。ま
た、煙突3の内部には、炉室2内において発生した高温
の排ガスを急冷するための冷却装置4が設けられてい
る。この冷却装置4は、冷却水を貯水する貯水槽5と、
一端6が貯水槽に有り他端7が煙突の中段付近に接続さ
れた管体8と、管体の途中に設けられて貯水槽の冷却水
を汲み上げるポンプ9と、冷却水を排ガスに向けて放出
する噴射ノズル10とから成る。この冷却装置4の冷却
液は循環使用される。即ち、煙突3の中段付近から噴霧
放出された冷却水は、排ガスを冷却しながら落下して、
再び貯水槽5に戻るようになっている。この貯水槽の冷
却水は、一定期間循環使用した後排出口から排出され
て、必要に応じて浄化処理された後に廃棄される。
【0018】また、上記第一実施例による焼却炉1は、
容器11と、この貯液槽から煙突3の中段付近に延びる
管体12と、管体の途中に設けられたポンプ13と、噴
射ノズル14とから成る供給装置15を有している。本
実施例の供給装置の噴出ノズル14は、上記の冷却装置
4の噴出ノズル10よりも上部に取り付けられている。
この供給装置の容器には、先述の鉱物粉末組成物の水溶
液16が貯液されるようになっている。
【0019】従来の焼却炉は、高温において連続使用す
るとともに、排ガスを急冷することによってダイオキシ
ンの発生を防止していたが、排ガスを冷却する際に必然
的に、ダイオキシンを発生する危険な温度域を通過しな
ければならなかった。従って、従来の焼却炉は、排ガス
温度が500〜800 oC(特に500〜700 oC)
になる際に、ダイオキシンを発生する恐れがあった。
【0020】一方、本発明によると、煙突内に噴霧され
た鉱物粉末組成物の水溶液は、200oC以上(特に2
00 oC〜600 oC)になると発砲状態になる。そし
て、これはダイオキシンを発生しうる危険な温度域にあ
る排ガスを取り込むようになっている。この時、特に、
本発明の鉱物粉末組成物の水溶液に含まれるナトリウム
塩がダイオキンまたはダイオキシン前駆体と結合して、
ダイオキシンまたはダイオキシン前駆体を分解して、ダ
イオキシンを含む排ガスが煙突から放出されるのを防止
することができる。
【0021】この水溶液は、必ずしも、煙突の中段あた
りに設けられた噴霧ノズルから噴霧される必要はなく、
例えば、煙突の上端部付近から、霧状または泡状の水溶
液を落下させることによってダイオキシンが発生しうる
危険な温度域に供給されてもよい。
【0022】一般的な測定方法によってダイオキシン濃
度が測定されたが、本発明による供給装置を備えた焼却
炉から放出される排ガス中には、ダイオキシンの存在は
確認されなかった。
【0023】なお、本発明は、発砲状態の鉱物粉末組成
物の水溶液がダイオキシンまたはその前駆体を含む排ガ
スを取り込んで、効率よくダイオキシンの発生を抑制す
るので、中小都市などの比較的小さな焼却工場のような
ダイオキシン問題が深刻な場合の解決策として、特に有
用である。
【0024】第二実施例 図5は本発明の第二実施例によるダイオキシンを含む汚
染物の処理装置21を示すものである。この第二実施例
による処理装置は、主に土壌や焼却灰などの固形物やス
ラリーなどを処理するのに適している。この汚染物処理
装置21は、入口22と出口23を有する汚染物を処理
するためのチャンバー24と、このチャンバーに汚染物
を供給するために入口22に取り付けられたホッパー2
5と、チャンバー24内に供給された汚染物を攪拌する
ための攪拌機26とを備えている。上記の攪拌機26
は、汚染物を入口22から出口23に向けて移動させる
コンベア27と、コンベア上にある汚染物を攪拌するた
めのブレード28とから成る。従って、チャンバー内に
供給された汚染物は、攪拌されながらチャンバーの出口
に向けて移動するようになっている。
【0025】また、このチャンバー24は、鉱物粉末組
成物の水溶液を貯蔵するための容器31と、この容器3
1に貯蔵されている鉱物粉末組成物の水溶液32をチャ
ンバー内に供給するために容器からチャンバーに延ばさ
れた管体33と、鉱物粉末組成物の水溶液をチャンバー
内に供給するために管体の途中に設けられたポンプ34
とを有している。
【0026】上記の汚染物処理装置の使用方法を、焼却
灰を処理する場合を例に挙げて、説明する。なお、この
焼却灰には、処理前には、約10ng−TEQ/gのダ
イオキシンが含まれていた。ます、ホッパーから50k
g程度の焼却灰をチャンバーに供給する。そして、上記
の鉱物粉末組成物の水溶液を、毎分1リットル程度のス
ピードでチャンバー内に噴霧して、焼却灰と混合する。
鉱物粉末組成物の水溶液と焼却灰との混合比率は特に限
定されないが、例えば、焼却灰100に対して、0.0
1〜10、更には0.1〜5の鉱物粉末組成物の水溶液
が、チャンバー内に供給される。なお、過剰に供給され
てコンベアの下に滴り落ちた水溶液は、容器の下部に設
けられた口から排出されるようになっている。
【0027】なお、本発明の汚染物処理装置の各部分の
寸法等は特に限定されないが、水溶液と汚染物とは十分
に攪拌される必要があるので、容器の寸法に比較して大
量の汚染物が容器内に供給された場合などには、出口を
一時的に封鎖する等して、焼却灰と水溶液と十分に攪拌
混合する必要がある。
【0028】上記のように、チャンバー内で水溶液と混
合された焼却灰は、出口23から排出される。排出され
た処理後の焼却灰は、そのまま約一年間放置される。放
置後の焼却灰を、処理前と同じ測定方法でダイオキシン
の含有量を測定したが、ダイオキシンは全く検出されな
かった。
【0029】なお、上記の汚染物処理装置21は、焼却
灰のみならず、ダイオキシンによって汚染された土壌等
を処理することもできる。
【0030】第三実施例 図6aは、本発明の第三実施例による汚染物処理装置4
1の縦断面図であり、図6bは図6aのA−A線におけ
る横断面図である。この第三実施例による汚染物処理装
置は、ダイオキシンで汚染された汚染水を処理するのに
適している。この汚染物処理装置は、入口43と出口4
4を有する汚染水を処理するためのチャンバー42と、
このチャンバー内に供給された汚染水を攪拌するための
攪拌機45とを備えている。上記の攪拌機45は、螺旋
状に配置された複数枚のブレード46が、ロータリー4
7に接続された軸48上に取付られており、入口43か
らチャンバー42内に誘導された汚染水は、チャンバー
内において激しく攪拌されながら出口44に向かって移
動するようになっている。
【0031】さらに、この汚染水処理装置41は、鉱物
粉末組成物の水溶液51を貯蔵するための容器52と、
この容器に貯蔵されている鉱物粉末組成物の水溶液をチ
ャンバー内に供給するために容器52からチャンバー4
2に延ばされた管体54と、鉱物粉末組成物の水溶液を
チャンバー内に供給するために管体の途中に設けられた
ポンプ55とを有しており、鉱物粉末組成物の水溶液
は、チャンバー内に連続的に注入されるようになってい
る。そして、テャンバー内に注入された鉱物粉末組成物
の水溶液は、汚染水と混合される。
【0032】次に、上記の汚染水処理装置41の使用方
法の一例を示す。汚染水として、焼却場付近の湖沼の水
を使用した。この水には、0.005ng−TEQ/N
3 のダイオキシンが含まれていた。上記の処理装置に
よって、鉱物粉末組成物の水溶液は、汚染水1トン当た
り、1リットルの割合で、添加混合された。処理された
汚染水は、約一ヵ月間放置される。放置後の汚染水に対
して、処理前と同じ測定方法でダイオキシンの含有量を
測定した。この時、ダイオキシンは全く検出されなかっ
た。
【0033】第四実施例 図7は、本発明の第三実施例による土壌処理装置61で
ある。この土壌処理装置は、鉱物粉末組成物の水溶液6
3を貯蔵するための容器62と、ポンプ64を備えたホ
ース65とから成る。このホースの先端には水溶液63
を噴霧するための噴射ノズル66を備えている。この第
三実施例による土壌処理装置61は、図7aに示すよう
に、ダイオキシンに汚染された土壌に、鉱物粉末組成物
の水溶液を直接噴霧できるようになっている。また、こ
の土壌処理装置61は、図7bに示すように、ダイオキ
シンに汚染された土壌中に、噴射ノズルを差し込んで、
鉱物粉末組成物の水溶液を土壌中に注入できるようにな
っている。本発明の処理装置によって処理されて土壌
は、約一年後にダイオキシン濃度を一般的な測定方法を
使用して測定したが、ダイオキシンの存在は確認できな
かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 鉱物粉末組成物の水溶液の吸収スペクトルを
示す図であり、aは本発明の鉱物粉末組成物に関するも
のであり、bはトルマリンに関するものである。
【図2】鉱物粉末組成物の水溶液の吸収スペクトルを示
す図であり、cは花岡花崗岩に関するものであり、dは
セラミックに関するものである。
【図3】 本発明の鉱物粉末組成物のESR測定の結果
を示す図である。
【図4】 本発明による焼却炉を示す図である。
【図5】 本発明による汚染物処理装置を示す図であ
る。
【図6】 本発明による汚染物処理装置の別の実施形態
を示す図である。
【図7】 本発明による汚染物処理装置の別の実施形態
を示す図である。 1 焼却炉 2 炉室 3 煙突 4 冷却装置 11 容器 12 管体 13 ポンプ 14 噴射ノズル 15 供給装置 16 鉱物粉末組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09C 1/08 B09B 3/00 304G B09B 3/00 F23J 15/00 ZABZ C02F 1/58 F23J 15/00 ZAB (72)発明者 町田 英二 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町18番42号 Fターム(参考) 2E191 BA12 BB00 BB01 BC01 BD11 3K070 DA05 DA38 4D002 AA21 AC04 BA02 CA01 DA01 DA02 DA03 DA04 DA05 DA06 DA08 DA11 DA21 DA22 DA23 DA46 DA47 DA70 GA01 GB09 4D004 AA36 AA41 AB07 AC07 CA15 CB28 CB45 CC11 DA03 DA10 4D038 AA02 AB14 BA02 BA04 BB13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 60〜75重量%のSiO2 、8〜20
    重量%のAl23 、1〜5重量%のFe23 、0.
    1〜1重量%のTiO2 、2〜4重量%のCaO、1〜
    3重量%のMgO、3〜5重量%のNa2 O、2〜3重
    量%のK2 Oおよび0.01〜1重量%のMnOを主成
    分として含み、さらに、リン、セレニウム、ゲルマニウ
    ム、亜鉛、銅、、コバルト、ニッケル、モリブデン、リ
    チウム、バナジウム、タングステン、バリウムおよびル
    ビジウムを含み、4〜24μmの赤外線波長領域におい
    て80%以上の放射率を有する鉱物粉末組成物の水溶液
    を、ダイオキシンまたはその中間体に噴霧することによ
    ってダイオキシンを処理することを特徴とするダイオキ
    シン処理方法。
  2. 【請求項2】 廃棄物を焼却するための炉室と、前記炉
    室内に発生した排ガスを放出するための煙突とを備えた
    焼却炉において、前記煙突は、前記煙突内を通過する前
    記排ガスに向けて、60〜75重量%のSiO2 、8〜
    20重量%のAl23 、1〜5重量%のFe23
    0.1〜1重量%のTiO2 、2〜4重量%のCaO、
    1〜3重量%のMgO、3〜5重量%のNa2 O、2〜
    3重量%のK2 Oおよび0.01〜1重量%のMnOを
    主成分として含み、さらに、リン、セレニウム、ゲルマ
    ニウム、亜鉛、銅、、コバルト、ニッケル、モリブデ
    ン、リチウム、バナジウム、タングステン、バリウムお
    よびルビジウムを含み、4〜24μmの赤外線波長領域
    において80%以上の放射率を有する鉱物粉末組成物の
    水溶液を噴霧する噴霧装置を備えており、前記鉱物粉末
    組成物の水溶液は前記排ガスと混合されて、ダイオキシ
    ンを含む排ガスが大気中に放出されるのを防止すること
    を特徴とする焼却炉。
  3. 【請求項3】 ダイオキシンを含む汚染物を処理するた
    めのチャンバーと、前記チャンバー内に供給された前記
    汚染物を攪拌するための攪拌機とを備えた汚染物処理装
    置であって、前記チャンバーは、60〜75重量%のS
    iO2 、8〜20重量%のAl23、1〜5重量%の
    Fe23 、0.1〜1重量%のTiO2 、2〜4重量
    %のCaO、1〜3重量%のMgO、3〜5重量%のN
    2 O、2〜3重量%のK2 Oおよび0.01〜1重量
    %のMnOを主成分として含み、さらに、リン、セレニ
    ウム、ゲルマニウム、亜鉛、銅、、コバルト、ニッケ
    ル、モリブデン、リチウム、バナジウム、タングステ
    ン、バリウムおよびルビジウムを含み、4〜24μmの
    赤外線波長領域において80%以上の放射率を有する鉱
    物粉末組成物の水溶液を、前記チャンバー内に供給する
    ための供給装置を更に備えており、前記水溶液は前記チ
    ャンバー内において前記汚染物と混合されて、前記汚染
    物中に含まれるダイオキシンが分解されることを特徴と
    する汚染物処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005089970A1 (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Kihira, Katsutoshi 有機系廃棄物の分解処理装置と消臭殺菌剤および消臭殺菌剤の製造方法
US7279129B2 (en) * 2002-05-14 2007-10-09 Nanoscale Corporation Method and apparatus for control of chemical or biological warfare agents

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