JP2001161813A5

JP2001161813A5 -

Info

Publication number: JP2001161813A5
Application number: JP1999349790A
Authority: JP
Filing date: 1999-12-09
Publication date: 2005-06-09

Description

また、ポリエチレンとスチレン系エラストマー、あるいはオレフィン系エラストマーとのブレンドからなる薬剤投与チューブが提案されている（特公平2-31990号公報）。このチューブに対しても薬剤の吸着が少ないことから、目標とする薬剤量が投与できる。しかしながら、ポリエチレンにエラストマーを添加すると、成形したチューブの剛性が低下するため、ポンプのしごきに耐えられないといった問題点があった。

本発明において、オレフィン系単量体としては、α−オレフィンが挙げられる。α−オレフィンとしては、炭素原子数２〜２０のα−オレフィン単量体があり、具体的にエチレン、プロピレン、１−ブテン、１−ペンテン、１−ヘキセン、１−ヘプテン、１−オクテン、４−メチル−１−ペンテン、２−メチル−１−プロペン、３−メチル−１−ペンテン、または５−メチル−１−ヘキセンなどが例示される。

ニトログリセリン収着性：
ニトログリセリン注射液（有効成分５０ｍｇ／１００ｍｌ、ミリスロール注、日本化薬株式会社製）６０ｍｌを日本薬局方生理食塩水（大塚製薬株式会社製）１ｌに注入し、静かに攪拌した。ただちに注射針付注射筒でサンプリングし、ブランクとした。輸液セットのチューブを流量調節用クランプで閉塞し、点滴筒をゴム栓に刺通した。点滴筒をポンピングすることで点滴筒の下半分を当該溶液で満たした。流量調節用クランプを徐々にゆるめ、チューブの中を当該溶液で満たした後に、ニプロ社製輸液ポンプＦＰ−２００１にセットした。流量を３６ｍｌ／ｈに設定し、流量調節用クランプを開放、スイッチをＯＮにし、輸液を開始した。先端より流出する溶液を経時的にサンプリングし、高速液体クロマトグラフィーで濃度を測定した。輸液は１８０分行い、最初の６０分は５分おき、それ以後は１５分おきにサンプリングした。
カラム：
資生堂ＣＡＰＣＥＬＬＰＡＫＣ１８ＳＧ１２０Å ５μｍ φ４．６ｍｍ×２５０ｍｍ
温度：３０℃
移動相：メタノール：水＝１１：９
検出器：ＵＶ波長２１０ｎｍ
流量：０．８ｍｌ／ｍｉｎ
ブランクの濃度と比較して、９０％以下になることがあれば、吸着有りとした。

Claims

前記α−オレフィンは、エチレン、プロピレン、１−ブテン、１−ペンテン、１−ヘキセン、１−ヘプテン、１−オクテン、４−メチル−１−ペンテン、２−メチル−１−プロペン、３−メチル−１−ペンテン、または５−メチル−１−ヘキセンである請求項２記載の医療用チューブ。
輸液容器または血液回路の液体搬送用に使用し、かつ、ポンプに使用して、液体を強制的に搬送する医療用チューブである請求項１〜１０記載の医療用チューブ。
γ線滅菌または電子線滅菌したチューブである請求項１〜１２記載の医療用チューブ。