JP2001161810A - 輸液管の状態検出装置および人工透析装置 - Google Patents

輸液管の状態検出装置および人工透析装置

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JP2001161810A
JP2001161810A JP35202799A JP35202799A JP2001161810A JP 2001161810 A JP2001161810 A JP 2001161810A JP 35202799 A JP35202799 A JP 35202799A JP 35202799 A JP35202799 A JP 35202799A JP 2001161810 A JP2001161810 A JP 2001161810A
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circuit
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infusion tube
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Tomio Kato
臣男 加藤
Hiroki Sugihara
洋樹 杉原
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号発信部、信号受信部に対して接続される
ケーブルの断線、接続忘れを確実に検出する。 【解決手段】 信号入力部1と、信号発信部3および信
号受信部4を含むクランパ2と、信号出力部5と、接続
状態検出部6とを有し、信号入力部1の信号出力端と直
流電圧源との間に抵抗1cを接続するとともに、信号発
信部3の超音波素子3aと並列に抵抗3bを接続し、信
号入力部1の信号出力端を接続状態検出部6と接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は輸液管の状態検出
装置および人工透析装置に関し、特に人命に関わる人工
透析装置において、安全確保のための機能が確実に作用
するか否かを検出することができるようにした新規な人
工透析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、人工透析装置においては、輸
液管内に気泡があると人命に関わるので、輸液管内に気
泡が存在するか否かを検出することが必須とされてお
り、この要請に応えるために超音波を用いた気泡検出器
が一般的に採用されている。
【0003】図2は従来の人工透析装置に組み込まれた
気泡検出装置の構成を示すブロック図である。
【0004】この気泡検出装置は、発振回路22を含む
信号入力部21と、信号入力部21からの信号が入力用
ケーブル23を通して入力される超音波素子25を含む
信号発信部24と、血液を輸送する輸液管26を挟んで
信号発信部24と対向され、前記超音波素子25からの
超音波を受信する超音波素子28を含む信号受信部27
と、信号受信部27からの信号が出力用ケーブル29を
通して供給される受信回路31を含む信号出力部30と
を有している。
【0005】したがって、超音波素子25から放射され
る超音波を輸液管26を通して超音波素子28により受
信させれば、受信超音波が輸液管26内の媒質の密度な
どの影響を受けることになり、この結果、受信超音波に
よって輸液管26内に気泡が存在しているか否かを検出
することができる。そして、この検出結果に基づいて人
工透析装置の動作を制御することにより、気泡を含む血
液が人体に戻されることを防止して安全性を高めること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成の気泡検出
装置を採用した場合において、信号入力部21と信号発
信部24とが入力用ケーブル23を介して接続されてい
るとともに、信号受信部27と信号出力部30とが出力
用ケーブル29を介して接続されていれば、何ら不都合
なく上記の作用を達成することができるが、何らかの原
因により、信号入力部21と信号発信部24との接続、
および/または信号受信部27と信号出力部30との接
続が損なわれた場合には、気泡の有無の検出を全く行う
ことができないという不都合が発生する。また、気泡の
有無の検出を行うことができない状態であることを検出
することができないという不都合もある。そして、この
ような不都合が発生すると、輸液管を通して輸送される
血液に気泡が含まれていても、気泡が存在していないと
の誤検出を行ってしまい、人命に関わる致命的な事態を
招いてしまうことがある。
【0007】上記の原因についてさらに説明する。
【0008】人工透析装置においては、クランパ{輸液
管(血液チューブ)を挟持するセンシング部}内に信号
発信部24と信号受信部27とが組み込まれている。そ
して、人工透析装置を実際に使用する場合には、クラン
パを強く引っ張ったり、両ケーブルを屈曲させたりする
ことがあり、また、輸液管をクランパ内に挟持する場合
に、ケーブルに接続されている超音波素子がクランパ内
を移動することに起因して、ケーブルが曲げられたり、
引っ張られたりすることがある。そして、これらの場合
には、超音波素子とケーブルとの接続部で断線が発生す
る可能性、ケーブル自体の断線が発生する可能性があ
る。もちろん、ケーブルの接続忘れが発生する可能性も
ある。
【0009】したがって、上記の原因はある程度の頻度
で発生する可能性があり、この結果、上記の不都合もあ
る程度の頻度で発生することになる。
【0010】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、信号発信部、信号受信部に対して接続され
るケーブルの断線、接続忘れを確実に検出することがで
きる輸液管の状態検出装置および人工透析装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の輸液管の状態
検出装置は、液体が流れる輸液管を挟んで互いに対向
し、信号発信、および信号受信を行う1対の信号発信素
子および信号受信素子と、信号発信素子に信号を入力す
る信号入力回路と、信号受信素子からの信号を出力する
信号出力回路とを備えるものであって、信号発信素子と
信号入力回路との間、および/または信号受信素子と信
号出力回路との間の接続の有無を検出する検出手段を有
するものである。
【0012】請求項2の人工透析装置は、血液が流れる
輸液管を挟んで互いに対向し、信号発信、および信号受
信を行う1対の信号発信素子および信号受信素子と、信
号発信素子に信号を入力する信号入力回路と、信号受信
素子からの信号を出力する信号出力回路と、輸液管内を
通過する血液中の老廃物を分離する分離手段とを備え、
輸液管内を通過する血液中における異常の有無を検出す
るものであって、信号発信素子と信号入力回路との間、
および/または信号受信素子と信号出力回路との間の接
続の有無を検出する検出手段を有するものである。
【0013】請求項3の人工透析装置は、前記信号発信
素子および信号受信素子として容量性のものを採用し、
前記検出手段として、信号入力回路、および信号出力回
路のそれぞれの信号端の一方と直流電源との間に接続さ
れた第1の抵抗器と、信号発信素子、および信号受信素
子のそれぞれと並列接続された第2の抵抗器と、前記信
号端の一方における直流電圧または直流電流を入力とし
て前記接続の有無を判定する判定手段とを含むものを採
用するものである。
【0014】請求項4の人工透析装置は、前記信号入力
回路として発振回路を含むものを採用し、前記判定手段
として発振回路からの発振周波数成分を除去するフィル
タ手段をさらに含むものを採用するものである。
【0015】請求項5の人工透析装置は、前記信号発信
素子として超音波発信素子を採用し、前記信号受信素子
として超音波受信素子を採用するものである。
【0016】請求項6の人工透析装置は、前記信号出力
回路として、輸液管の有無を検出する輸液管有無検出回
路をさらに含むものを採用するものである。
【0017】
【作用】請求項1の輸液管の状態検出装置であれば、信
号入力回路から信号発信素子に対して信号を入力し、信
号発信素子からの出力を、液体が流れる輸液管を通して
信号受信素子により受信し、信号受信素子からの信号を
信号出力回路に出力して輸液管の異常の有無を検出する
に当たって、検出手段によって、信号発信素子と信号入
力回路との間、および/または信号受信素子と信号出力
回路との間の接続の有無を検出することができる。
【0018】したがって、輸液管の異常の有無を検出で
きる状態か否かを確実に検出することができ、輸液管の
異常の有無を検出できない状態であるにも拘わらず信号
受信素子からの信号に基づいて輸液管の異常の有無を検
出してしまうという不都合の発生を防止することができ
る。もちろん、信号発信素子、信号受信素子の選択の自
由度を高めることができる。
【0019】請求項2の人工透析装置であれば、分離手
段によって輸液管内を通過する血液中の老廃物を分離し
ている間に、信号入力回路から信号発信素子に対して信
号を入力し、信号発信素子からの出力を、血液が流れる
輸液管を通して信号受信素子により受信し、信号受信素
子からの信号を信号出力回路に出力して輸液管内の異常
の有無を検出するに当たって、検出手段によって、信号
発信素子と信号入力回路との間、および/または信号受
信素子と信号出力回路との間の接続の有無を検出するこ
とができる。
【0020】したがって、輸液管内の異常の有無を検出
できる状態か否かを確実に検出することができ、輸液管
内の異常の有無を検出できない状態であるにも拘わらず
信号受信素子からの信号に基づいて輸液管内の異常の有
無を検出してしまうという不都合の発生を防止すること
ができる。もちろん、信号発信素子、信号受信素子の選
択の自由度を高めることができる。
【0021】請求項3の人工透析装置であれば、前記信
号発信素子および信号受信素子として容量性のものを採
用し、前記検出手段として、信号入力回路、および信号
出力回路のそれぞれの信号端の一方と直流電源との間に
接続された第1の抵抗器と、信号発信素子、および信号
受信素子のそれぞれと並列接続された第2の抵抗器と、
前記信号端の一方における直流電圧または直流電流を入
力として前記接続の有無を判定する判定手段とを含むも
のを採用しているので、容量性の信号発信素子および信
号受信素子を採用している場合であっても、バイアス電
圧の印加に伴って直流電流を流すことができ、信号入力
回路と信号発信素子との間、信号受信素子と信号出力回
路との間の断線もしくは接続忘れの有無を直流電圧もし
くは直流電流の変化から簡単に、かつ確実に検出するこ
とができるほか、請求項2と同様の作用を達成すること
ができる。
【0022】請求項4の人工透析装置であれば、前記信
号入力回路として発振回路を含むものを採用し、前記判
定手段として発振回路からの発振周波数成分を除去する
フィルタ手段をさらに含むものを採用しているので、発
信周波数成分による影響を排除して、信号入力回路と信
号発信素子との間、信号受信素子と信号出力回路との間
の断線もしくは接続忘れの有無を正確に検出することが
できるほか、請求項3と同様の作用を達成することがで
きる。
【0023】請求項5の人工透析装置であれば、前記信
号発信素子として超音波発信素子を採用し、前記信号受
信素子として超音波受信素子を採用しているので、超音
波を用いて輸液管内を通過する血液の異常の有無を検出
することができるほか、請求項2から請求項4の何れか
と同様の作用を達成することができる。
【0024】請求項6の人工透析装置であれば、前記信
号出力回路として、輸液管の有無を検出する輸液管有無
検出回路をさらに含むものを採用しているので、正常動
作時に輸液管内を通過する血液の異常の有無のみなら
ず、輸液管の有無をも検出することができるほか、請求
項2から請求項5の何れかと同様の作用を達成すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の輸液管の状態検出装置および人工透析装置の実施
の態様を詳細に説明する。
【0026】図1はこの発明の人工透析装置の要部を示
すブロック図である。
【0027】この人工透析装置は、信号入力部1と、信
号発信部3および信号受信部4を含むクランパ2と、信
号出力部5と、接続状態検出部6、7とを有している。
なお、血液中の老廃物を除去するための構成部分は従来
公知であるから説明を省略する。
【0028】前記信号入力部1は、発振回路1aと、発
振回路1aの出力端子に接続されたコンデンサ1bと、
コンデンサ1bの下流側と直流電圧源との間に接続され
た抵抗1cとを含んでいる。
【0029】前記クランパ2は、信号発信部3と信号受
信部4との間に輸液管10を保持するための機構(図示
せず)を有している。
【0030】前記信号発信部3は、前記発振回路1aか
らの発振信号が入力用ケーブル8を通して供給される超
音波素子3aと、この超音波素子3aに対して並列接続
された抵抗3bとを含んでいる。
【0031】前記信号受信部4は、超音波素子4aと、
この超音波素子4aに対して並列接続された抵抗4bと
を含んでいる。
【0032】そして、両超音波素子3a、4aは、輸液
管10を挟んで互いに対向するように配置されている。
【0033】前記信号出力部5は、前記超音波素子4a
からの受信信号が出力用ケーブル9およびコンデンサ5
bを通して供給される受信回路5aと、受信回路5aか
らの出力を入力とする検波回路5cと、輸液管10の有
無を判定するための第1閾値電圧を設定する第1電圧設
定器5dと、気泡の有無を判定するための第2閾値電圧
を設定する第2電圧設定器5eと、検波回路5cからの
出力と第1閾値電圧との大小を比較して輸液管有無検出
信号を出力する第1比較器5fと、検波回路5cからの
出力を増幅する増幅回路5hと、増幅回路5hの出力と
第2閾値電圧との大小を比較して気泡有無検出信号を出
力する第2比較器5gと、コンデンサ5bの上流側と直
流電圧源との間に接続された抵抗5iとを含んでいる。
【0034】前記接続状態検出部6は、コンデンサ1b
の下流側における電圧を入力として、発振周波数成分を
含む高周波信号を除去するフィルタ6aと、入力用ケー
ブル8の断線、接続忘れの有無を判定するための第3閾
値電圧を設定する第3電圧設定器6bと、フィルタ6a
からの出力と第3閾値電圧との大小を比較して接続状態
検出信号を出力する第3比較器6cとを含んでいる。
【0035】前記接続状態検出部7は、コンデンサ5b
の上流側における電圧を入力として、発振周波数成分を
含む高周波信号を除去するフィルタ7aと、出力用ケー
ブル9の断線、接続忘れの有無を判定するための第4閾
値電圧を設定する第4電圧設定器7bと、フィルタ7a
からの出力と第4閾値電圧との大小を比較して接続状態
検出信号を出力する第4比較器7cとを含んでいる。
【0036】前記信号入力部1と信号発信部3とを接続
する入力用ケーブル8、信号受信部4と信号出力部5と
を接続する出力用ケーブル9は、それぞれ、互いの信号
端とコモン電極端とを接続して低インピーダンス化を実
現し、ノイズの発生が少ない信号授受を達成している。
ただし、信号端と他の電極端とを接続することも可能で
ある。
【0037】また、第2電圧設定器5eと第2比較器5
gとを複数組設けて、気泡のサイズに対応させて第2比
較器5gから気泡有無検出信号を出力させることが可能
である。
【0038】上記の構成の人工透析装置の作用は次のと
おりである。
【0039】信号入力部1と信号発信部3との間の接
続、および信号受信部4と信号出力部5との間の接続が
確保されている(断線、接続忘れがない)場合には、発
振回路1aからの発振信号が超音波素子3aに供給され
ることにより、超音波を輸液管10に向かって放射す
る。そして、輸液管10を透過した超音波を超音波素子
4aにより受信し、超音波素子4aからの出力信号を受
信回路5aを通して検波回路5cに供給することにより
低周波の信号成分を抽出し、第1比較器5f、第2比較
器5gによって輸液管有無検出信号、気泡有無検出信号
を出力することができる。
【0040】具体的には、例えば、輸液管10を流れる
血液の流速が100〜400ml/minとすれば、φ
0.5の気泡が超音波素子3a、4aの、例えば幅2m
mの、振動部を通過する時の信号の変化の周波数成分が
1kHz以下であるから、この周波数よりも十分に高い
周波数を使用して超音波素子3aを動作させることによ
り高精度の気泡検出を実現することができる。
【0041】例えば、発振回路1aにおいて、5MH
z、2〜10Vの正弦波を発振信号として出力するよう
に構成すれば、輸液管10が存在している場合には1〜
3V程度の直流電圧が、輸液管10が存在していない場
合には0.5Vの直流電圧が、それぞれ検波回路5cか
ら出力される。したがって、第1閾値電圧を例えば0.
7Vに設定することにより、第1比較器5fから輸液管
有無検出信号を出力することができる。
【0042】また、検波回路5cの出力の交流成分のみ
{輸液管10の被測定部分に気泡が通過して得られる検
査信号(5MHz、2〜20mV)の変化量(減少
量)}を増幅回路5hによって増幅して直流の10Vに
クランプし、ヒステリシスを有する第2比較器5gによ
って第2閾値電圧との比較を行って気泡有無検出信号を
出力することができる。
【0043】したがって、輸液管10がクランパ2に装
着されていない状態、または輸液管10中の血液に気泡
が含まれている状態で人工透析装置を動作させているこ
とを確実に検出することができる。すなわち、このよう
な場合には、人工透析装置の動作を停止させることによ
り、人体に及ぼす危険を阻止することができる。
【0044】逆に、信号入力部1と信号発信部3との間
の接続および/または信号受信部4と信号出力部5との
間の接続が確保されていない場合には、上述の輸液管有
無検出、気泡有無検出を行うことができない。そして、
これらの検出を行うことができない状態であることを検
出できなければ、第1比較器5fからの出力、第2比較
器5gからの出力を、それぞれ輸液管有無検出信号、気
泡有無検出信号として用いることになるので、必然的に
誤検出を行い、人体に危険を及ぼす可能性がある状態で
人工透析装置を動作させてしまうという不都合が生ず
る。
【0045】しかし、この実施態様においては、抵抗1
cと抵抗3bとによる分圧電圧をフィルタ6aに供給し
て発振周波数成分を除去し、第3電圧設定器6bにより
設定された第3閾値電圧との大小を第3比較器6cによ
り判定して信号入力部1と信号発信部3との接続が確保
されているか否かを検出することができる。また、抵抗
5iと抵抗4bとによる分圧電圧をフィルタ7aに供給
して発振周波数成分を除去し、第4電圧設定器7bによ
り設定された第4閾値電圧との大小を第4比較器7cに
より判定して信号発信部4と信号出力部5との接続が確
保されているか否かを検出することができる。
【0046】したがって、信号入力部1と信号発信部3
との間の接続および信号受信部4と信号出力部5との間
の接続が確保されている状態か否かを検出することによ
って、人体に危険を及ぼす可能性がある状態で人工透析
装置を動作させてしまうという不都合を防止することが
できる。
【0047】上記の接続状態の検出についてさらに説明
する。
【0048】コンデンサ1bの容量を、発振周波数によ
るインピーダンス値が発振周波数による超音波素子3a
のインピーダンス値以下になるように設定し、抵抗1
c、抵抗3bの抵抗値を共に互いに等しく、かつ、発振
周波数によるインピーダンス値が発振周波数による超音
波素子3aのインピーダンス値以上になるように設定
し、抵抗1cの他端を負の直流電圧源(−12V)に接
続する。また、コンデンサ5bの容量、抵抗4b、抵抗
5iの抵抗値も同様に設定する。なお、これらは、測定
感度、精度を確保するためである。
【0049】この場合において、信号入力部1と信号発
信部3との間の接続が確保されていれば、超音波素子3
aには直流電流が流れなくても抵抗3bに直流電流が流
れるので、フィルタ6aには、−6Vの直流電圧に対し
て2〜10V、5MHzの正弦波が重畳された電圧が供
給されるが、フィルタ6aにおいて発振周波数成分が除
去されて、−6Vの直流電圧が出力される。したがっ
て、例えば−9Vに設定された第3閾値電圧との大小比
較を第3比較器6cにより行うことにより、接続が確保
されていることを示す接続状態検出信号が出力される。
【0050】逆に、信号入力部1と信号発信部3との間
の接続が確保されていなければ、抵抗3bに直流電流が
流れなくなるので、フィルタ6aには、−12Vの直流
電圧に対して2〜10V、5MHzの正弦波が重畳され
た電圧が供給され、フィルタ6aにおいて発振周波数成
分が除去されて、−12Vの直流電圧が出力される。し
たがって、例えば−9Vに設定された第3閾値電圧との
大小比較を第3比較器6cにより行うことにより、接続
が確保されていないことを示す接続状態検出信号が出力
される。
【0051】また、信号受信部4と信号出力部5との間
の接続が確保されていれば、超音波素子4aには直流電
流が流れなくても抵抗4bに直流電流が流れるので、フ
ィルタ7aには、−6Vの直流電圧に対して2〜20m
V、5MHzの正弦波が重畳された電圧が供給される
が、フィルタ7aにおいて発振周波数成分が除去され
て、−6Vの直流電圧が出力される。したがって、例え
ば−9Vに設定された第4閾値電圧との大小比較を第4
比較器7cにより行うことにより、接続が確保されてい
ることを示す接続状態検出信号が出力される。
【0052】逆に、信号受信部4と信号出力部5との間
の接続が確保されていなければ、抵抗4bに直流電流が
流れなくなるので、フィルタ7aには、−12Vの直流
電圧に対して2〜20mV、5MHzの正弦波が重畳さ
れた電圧が供給され、フィルタ7aにおいて発振周波数
成分が除去されて、−12Vの直流電圧が出力される。
したがって、例えば−9Vに設定された第4閾値電圧と
の大小比較を第4比較器7cにより行うことにより、接
続が確保されていないことを示す接続状態検出信号が出
力される。
【0053】なお、上記の具体例では、フィルタ7aへ
の供給電圧に含まれる高周波電圧成分は直流電圧に比べ
て著しく小さいので、フィルタ7aを省略しても同様の
作用を達成することができる。
【0054】また、この実施態様においては、容量性の
素子である超音波素子3a、4aを採用しているが、抵
抗性の素子を採用することも可能である。換言すれば、
採用可能な素子の選択の自由度を高めることができる。
【0055】さらに、人工透析装置以外の装置に適用す
る場合には、必要に応じて信号発信部3と信号受信部4
とを別体に構成することができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明は、輸液管の異常の有無
を検出できる状態か否かを確実に検出することができ、
輸液管の異常の有無を検出できない状態であるにも拘わ
らず信号受信素子からの信号に基づいて輸液管の異常の
有無を検出してしまうという不都合の発生を防止するこ
とができ、しかも、信号発信素子、信号受信素子の選択
の自由度を高めることができるという特有の効果を奏す
る。
【0057】請求項2の発明は、輸液管内の異常の有無
を検出できる状態か否かを確実に検出することができ、
輸液管内の異常の有無を検出できない状態であるにも拘
わらず信号受信素子からの信号に基づいて輸液管内の異
常の有無を検出してしまうという不都合の発生を防止す
ることができ、しかも、信号発信素子、信号受信素子の
選択の自由度を高めることができるという特有の効果を
奏する。
【0058】請求項3の発明は、容量性の信号発信素子
および信号受信素子を採用している場合であっても、バ
イアス電圧の印加に伴って直流電流を流すことができ、
信号入力回路と信号発信素子との間、信号受信素子と信
号出力回路との間の断線もしくは接続忘れの有無を直流
電圧もしくは直流電流の変化から簡単に、かつ確実に検
出することができるほか、請求項2と同様の効果を奏す
る。
【0059】請求項4の発明は、発信周波数成分による
影響を排除して、信号入力回路と信号発信素子との間、
信号受信素子と信号出力回路との間の断線もしくは接続
忘れの有無を正確に検出することができるほか、請求項
3と同様の効果を奏する。
【0060】請求項5の発明は、超音波を用いて輸液管
内を通過する血液の異常の有無を検出することができる
ほか、請求項2から請求項4の何れかと同様の効果を奏
する。
【0061】請求項6の発明は、正常動作時に輸液管内
を通過する血液の異常の有無のみならず、輸液管の有無
をも検出することができるほか、請求項2から請求項5
の何れかと同様の同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の人工透析装置の要部を示すブロック
図である。
【図2】図2は従来の人工透析装置に組み込まれた気泡
検出装置の構成を示すブロック図である
【符号の説明】
1 信号入力部 1a 発振回路 1b、5i、3b、4b 抵抗 3a、4a 超音
波素子 5 信号出力部 6、7 接続状態検出部 6a、7a フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が流れる輸液管(10)を挟んで互
    いに対向し、信号発信、および信号受信を行う1対の信
    号発信素子(3a)および信号受信素子(4a)と、信
    号発信素子(3a)に信号を入力する信号入力回路
    (1)と、信号受信素子(4a)からの信号を出力する
    信号出力回路(5)とを備える輸液管の状態検出装置に
    おいて、 信号発信素子(3a)と信号入力回路(1)との間、お
    よび/または信号受信素子(4a)と信号出力回路
    (5)との間の接続の有無を検出する検出手段(6)
    (7)を有することを特徴とする輸液管の状態検出装
    置。
  2. 【請求項2】 血液が流れる輸液管(10)を挟んで互
    いに対向し、信号発信、および信号受信を行う1対の信
    号発信素子(3a)および信号受信素子(4a)と、信
    号発信素子(3a)に信号を入力する信号入力回路
    (1)と、信号受信素子(4a)からの信号を出力する
    信号出力回路(5)と、輸液管(10)内を通過する血
    液中の老廃物を分離する分離手段とを備え、輸液管(1
    0)内を通過する血液中における異常の有無を検出する
    人工透析装置において、 信号発信素子(3a)と信号入力回路(1)との間、お
    よび/または信号受信素子(4a)と信号出力回路
    (5)との間の接続の有無を検出する検出手段(6)
    (7)を有することを特徴とする人工透析装置。
  3. 【請求項3】 前記信号発信素子(3a)および信号受
    信素子(4a)は容量性のものであり、前記検出手段
    (6)(7)は、信号入力回路(1)、および信号出力
    回路(5)のそれぞれの信号端の一方と直流電源との間
    に接続された第1の抵抗器(1c)(5i)と、信号発
    信素子(3a)、および信号受信素子(4a)のそれぞ
    れと並列接続された第2の抵抗器(3b)(4b)と、
    前記信号端の一方における直流電圧または直流電流を入
    力として前記接続の有無を判定する判定手段(6)
    (7)とを含むものである請求項2に記載の人工透析装
    置。
  4. 【請求項4】 前記信号入力回路(1)は発振回路(1
    a)を含み、前記判定手段(6)(7)は発振回路(1
    a)からの発振周波数成分を除去するフィルタ手段(6
    a)(7a)をさらに含むものである請求項3に記載の
    人工透析装置。
  5. 【請求項5】 前記信号発信素子(3a)は超音波発信
    素子であり、前記信号受信素子(4a)は超音波受信素
    子である請求項2から請求項4の何れかに記載の人工透
    析装置。
  6. 【請求項6】 前記信号出力回路(5)は、輸液管(1
    0)の有無を検出する輸液管有無検出回路をさらに含む
    ものである請求項2から請求項5の何れかに記載の人工
    透析装置。
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