JP2001161736A - 鼾、歯軋り等の防止器 - Google Patents

鼾、歯軋り等の防止器

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JP2001161736A
JP2001161736A JP35296699A JP35296699A JP2001161736A JP 2001161736 A JP2001161736 A JP 2001161736A JP 35296699 A JP35296699 A JP 35296699A JP 35296699 A JP35296699 A JP 35296699A JP 2001161736 A JP2001161736 A JP 2001161736A
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tooth
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interdental
snoring
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Hiroshi Morishita
洋 森下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でありながら確実に鼾、歯軋り等
を防止することができ、しかも取り付け、取り外しが容
易な鼾、歯軋り等の防止器の提供。 【解決手段】軟性の樹脂で構成された歯間ピース2を上
歯11と下歯12に取り付け、噛み合わせると上歯11
と下歯12の間の軟性樹脂材が圧縮される。そして、そ
の復元力で上歯11と下歯12に接触圧が加えられ、上
歯11、下歯12の位置関係が維持される。これによっ
て鼾、歯軋り等が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鼾、歯軋り等の防止
器に関し、特に簡易な構成で確実に鼾、歯軋り等を防止
できるものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】鼾は、
睡眠中に呼吸に伴って軟口蓋などが振動して発生する雑
音であり、歯軋りは睡眠中に歯をすり合わせることによ
って発生する雑音である。いずれも睡眠中に発生するも
のであり、現に鼾、歯軋りが生じている際には自覚症状
がないため、周囲への騒音、迷惑が気になり心理的な苦
痛が生じることが多い。
【0003】また、鼾は単に雑音の発生のみではなく、
睡眠時無呼吸を伴うことがある。この睡眠事務呼吸と
は、睡眠中に何度も呼吸が止まる症状であり、大きな鼾
のあと異音とともに呼吸が止まり、数十秒後に再び大き
な鼾が始まる症状である。睡眠時無呼吸は睡眠不足を招
き、このような状態が長期に渡ると心臓にも負担がかか
り高血圧や心不全の原因にもなる。
【0004】このような鼾を防止するための器具とし
て、鼻の中央部の鼻中隔(軟骨部)をクリップ型の器具
で挟み込み、感覚神経を刺激するものがある。感覚神経
を刺激して脳に働きかけ、自律神経を作用させて鼻腔を
広げ、鼾を防止しようとするものである。
【0005】しかし、このような感覚神経を刺激して鼻
腔を広げる器具を用いた場合であっても、口を開いて寝
る習慣が改善できないときは、有効に鼾を防止すること
ができないという問題がある。
【0006】このため、強力粘着剤を用いて上歯と下歯
とを固定し、口の開きを防いで鼾を防止しようとするも
のがある。上歯と下歯でこの粘着剤を噛み合わせ、数分
経過すると粘着剤は硬化し、上歯と下歯に接着する。こ
れによって口が開かないようになり鼾が防止できる。
【0007】しかし、このような粘着剤を用いた場合、
硬化後の粘着剤は歯に強固に接着しているため、取り外
しの際に歯や歯茎を痛めてしまうおそれがあり、慎重に
取り外しを行わなけらばならないという問題がある。ま
た、一度使った粘着剤は取り外し後は再使用することが
できないという問題もある。
【0008】一方、歯軋は単に雑音の発生のみではな
く、歯の支持組織(骨、歯肉、歯根膜等)に対して適応
能力以上の過度の力を加えることになり、歯の摩耗、歯
の動揺を招くことになる。歯の動揺が生じた場合、歯と
歯の間隔が変化して食べ物が挟まりやすくなり、歯垢歯
石が付着して歯周病の原因になることがある。
【0009】このような歯軋りを防止するための器具と
して、いわゆるマウスピース(歯の形状に合わせて凹部
が形成されているもの)型の器具がある。この器具は、
歯軋り防止を目的としているため、奥歯も含む歯全体の
型取りをして成形し、歯に被せて取り付ける。器具は柔
軟性を有して構成されているため、歯を強く噛み合わせ
た場合、歯に対する過度の負担を緩和することができ、
歯と歯とが直接接触することがないため歯軋りを防止す
ることができる。
【0010】しかし、この器具を用いた場合、奥歯も含
む歯全体に器具が被るため、口内の違和感が大きく睡眠
の妨げになるおそれがある。また、あくまでも歯軋り防
止を目的としており、上述の鼾防止の目的を有していな
いため、口の開き防止の作用は全くない。
【0011】すなわち、この器具は弾力性は有している
が、上歯と下歯とを固定するものではないため、睡眠中
に口が容易に開いてしまう。このため、鼾防止の効果を
得ることができないという問題がある。さらに、睡眠中
に口が開くと、呼吸によって口内が乾燥してしまうとい
う問題も生じる。
【0012】なお、スポーツ選手等が口内に入れて使用
するいわゆるマウスピースは、口内の保護が目的であ
り、上歯と下歯とが固定されるものではなく、このよう
なマウスピースを鼾、歯軋り等の防止に流用したとして
も、これらを有効に防止できるものではない。
【0013】そこで本発明は、簡易な構成でありながら
確実に鼾、歯軋り等を防止することができ、しかも取り
付け、取り外しが容易な鼾、歯軋り等の防止器を提供す
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
に係る鼾、歯軋り等の防止器においては、上歯と下歯と
が重なり合う箇所に位置する弾力部材であって、上歯と
下歯との噛み合わせによって圧縮する弾力性を有してい
る弾力部材を備えている。
【0015】このため、弾力部材を上歯と下歯との間に
位置させ、上歯と下歯とを噛み合わせた場合、圧縮され
た弾力部材の復元力に基づいて、上歯、下歯に対し接触
圧が生じる。そして、この上歯、下歯に対する弾力部材
の接触圧によって、噛み合わせた上歯と下歯との位置関
係が維持される。
【0016】このように上歯と下歯との位置関係が維持
されることによって、睡眠中に自然に上歯と下歯とが離
れて開くことを防ぎ、簡易な構成で鼾を防止することが
できる。また、上歯と下歯との間に弾力部材が位置して
おり、かつ噛み合わせた上歯と下歯との位置関係が維持
されることによって、歯が強く噛み合わされることを防
ぎ、簡易な構成で歯軋りを防止することができる。さら
に、噛み合わせた上歯と下歯との位置関係が維持される
ことによって、睡眠中に口内が乾燥することを防止する
ことができる。
【0017】また、粘着剤等を用いて上歯と下歯とを固
定するものではないため、歯を傷めるおそれがなく、さ
らに取り付け、取り外しが容易である。また、取り外し
た後は、弾力部材の形状が復元するため、再使用が可能
である。
【0018】請求項2に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
いては、上歯又は下歯のいずれか一方又は双方に取り付
けられる取付部材を備えており、当該取付部材は、弾力
部材に接続されている。
【0019】このため、上歯又は下歯に取り付けられる
取付部材を通じて、弾力部材を上歯と下歯とが重なり合
う箇所に確実に保持することができる。これによって、
弾力部材が当該箇所から離脱してしまうことを防止する
ことができる。
【0020】請求項3に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
いては、取付部材は、上歯又は下歯を覆う形状を有して
いる。このように、取付部材が上歯又は下歯を覆って取
り付けられるため、弾力部材及び取付部材を口内におい
てより確実に保持することができる。また、取付部材を
上歯又は下歯に被せるだけでよいので、容易に取り付
け、取り外しを行うことができる。
【0021】請求項4に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
いては、取付部材が有している上歯又は下歯を覆う形状
の内側には、膨らみ部が形成されている。したがって、
膨らみ部によって、噛み合わせた上歯、下歯又は歯茎に
対する接触圧が高められ、弾力部材及び取付部材を口内
においてより確実に保持することができる。
【0022】請求項5に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
いては、取付部材の一部には、歯の内側と歯の外側とを
連通させる貫通穴が形成されている。したがって、貫通
穴を通して、歯の内側、外側の間で空気の流通を生じさ
せることができ、口内の乾燥をより確実に防止すること
ができる。
【0023】請求項6に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
いては、取付部材及び弾力部材は、上歯と下歯との前歯
部分にのみ対応する幅を有して構成されている。このよ
うに、取付部材及び弾力部材は、上歯と下歯との前歯部
分にのみ対応する幅を有しているため、奥歯部分には取
付部材及び弾力部材は位置せず、口内における違和感を
低滅させることができ、睡眠の妨げになることを防止で
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】1.第1の実施形態 本発明に係る鼾、歯軋り等の防止器の第1の実施形態を
図面に基づいて説明する。図1Aは、本実施形態におけ
る鼾、歯軋り等の防止器としての歯間ピース2の平面図
であり、図1Bは、歯間ピース2の正面図、図1Cは歯間
ピース2の底面図である。
【0025】図2Aは、歯間ピース2の右側面図であ
り、図2Bは、図1Bに示すI-I方向の矢視断面図であ
り、図2Cは、図2Bに示す断面部分の拡大端面図であ
る。図3は、歯間ピース2を上歯11、下歯12に取り
付けた状態を示す側面断面図である。
【0026】本実施形態においては、歯間ピース2は軟
性を有する樹脂を材料として成形されており、全体とし
て弾力性を有している。図に示すように、歯間ピース2
は上歯11(図3)を保持するための上歯ピース部21
と、下歯12(図3)を保持するための下歯ピース部2
2によって構成されている。
【0027】図3に示すように、上歯ピース部21の上
歯ピース空間21Kに上歯11が収められ、下歯ピース
部22の下歯ピース空間22Kに下歯12が収められ
る。本実施形態において、上歯ピース部21と下歯ピー
ス部22とは一体的に形成されている。
【0028】上歯ピース部21、下歯ピース部22が本
実施形態における取付部材である。上歯ピース部21、
下歯ピース部22に上歯ピース空間21K、下歯ピース
空間22Kが形成されていることによって、それぞれ上
歯11、下歯12を覆う形状として構成されている。
【0029】なお、歯間ピース2は奥歯を除く前歯部分
にのみ対応する幅を有して成形されている。ここで、幅
とは歯の並び方向における長さである。本実施形態にお
いては、上歯ピース部21、下歯ピース部22とも前歯
から左右に4本ずつ計8本分の歯が収められる幅を有し
ている。
【0030】まず、この歯間ピース2の成形手順を以下
に説明する。以下に説明するものは、歯間ピース2の成
形手順の一例であり、他の公知技術等を用いた異なる手
法によって歯間ピース2を成形しても良い。
【0031】歯間ピース2を成形する場合、歯間ピース
2と使用者の歯との適合性を高めるために、まず歯間ピ
ース2を使用する使用者の歯型を取る。この場合、上歯
と下歯双方の歯型を取る。この歯型は、たとえば専門医
に依頼して取ることもできるが、使用者自身が歯型を取
ることも技術的に可能である。
【0032】使用者の歯型を取った後、この上歯、下歯
の歯型にそれぞれ石膏を流し込んで硬化させ、一旦、上
歯と下歯双方の歯の模型を作成する。次に、歯間ピース
2の材料となる上歯用と下歯用の樹脂シートを用意し、
この各々の樹脂シートを加熱して軟化させた状態で、上
歯と下歯の各模型にそれぞれ被せる。そして、真空状態
を生じさせて樹脂シートを吸引し、模型に密着させる。
【0033】こうして、上歯、下歯のそれぞれの形状に
応じた樹脂を成形する。この後、上歯、下歯の樹脂シー
トを加熱し、樹脂シートが密着した状態の上歯模型と下
歯模型を重ね合わせて、上歯、下歯の樹脂シートを溶着
させて一体的に接続させる。そして、樹脂シートが十分
に硬化してから、上歯模型、下歯模型から取り外し、奥
歯部分等、不要な箇所を切断除去して形状を整える。こ
うして、歯間ピース2を得ることができる。
【0034】次に、睡眠の際に、使用者がこの歯間ピー
ス2を取り付けた場合の作用、効果について説明する。
使用者は睡眠前に上歯11を歯間ピース2の上歯ピース
部21に入れ、下歯12を下歯ピース部22に入れ、上
歯11と下歯12とを噛み合わせる。この場合、上歯1
1と下歯12とが重なり合う箇所には歯間ピース2の圧
縮部3(図2C)が位置するようになっている。
【0035】上述のように歯間ピース2は軟性を有する
樹脂材料によって成形されているため、この圧縮部3も
弾力性を有している。圧縮部3が本実施形態における弾
力部材である。歯間ピース2は全体として一体的に成形
されているため、上歯ピース部21、下歯ピース部22
は圧縮部3に接続されていることになる。
【0036】圧縮部3は上歯11と下歯12とを噛み合
わせた場合の歯の重なり空間よりもやや厚く形成されて
いる。このため、上歯11と下歯12とを噛み合わせた
とき、この噛み合わせによって圧縮部3は圧縮される。
圧縮された圧縮部3は弾力性を有しているため、圧縮部
3には復元力が生じ、上歯11、下歯12に対して接触
圧が加わる。そして、この接触圧によって、噛み合わせ
た上歯11と下歯12との位置関係が維持される。
【0037】噛み合わせた上歯11と下歯12との位置
関係が維持されることによって、睡眠中に自然に上歯1
1と下歯12とが離れて開くことを防ぎ、簡易な構成で
鼾を防止することができる。
【0038】また、上歯11と下歯12との間に圧縮部
3が位置しており、かつ噛み合わせた上歯11と下歯1
2との位置関係が維持されることによって、歯が強く噛
み合わされることを防ぎ、簡易な構成で歯軋りを防止す
ることができる。さらに、噛み合わせた上歯11と下歯
12との位置関係が維持されることによって、睡眠中に
口内が乾燥することを防止することができる。
【0039】以上のように、鼾、歯軋り、口内乾燥を防
止することによって、睡眠中におけるこれら鼾、歯軋
り、口内乾燥を低滅させることが可能となる。また、歯
軋り防止等による無理な噛み合わせを回避することによ
って、腰痛を緩和、低滅させる効果もある。さらに、歯
間ピース2を一定期間(たとえば数週間)、使用するこ
とによって鼾、歯軋り等を矯正し、歯間ピース2を付け
なくても鼾、歯軋りを防止できる場合がある(リハビリ
効果)。
【0040】また、歯間ピース2は、上歯11と下歯1
2との前歯部分にのみ対応する幅を有して構成されてい
るため、奥歯部分には歯間ピース2は位置せず、口内に
おける違和感を低滅させることができ、睡眠の妨げにな
ることを防止できる。
【0041】さらに、本実施形態においては、上述のよ
うに上歯11又は下歯12を、それぞれ上歯ピース部2
1の上歯ピース空間21K、下歯ピース部22の下歯ピ
ース空間22Kが覆って取り付けられているため、歯間
ピース2を口内において確実に保持することができる。
たとえば、睡眠中に下歯12が自然に矢印91方向(図
3)に移動しようとしても、上歯ピース空間21K、下
歯ピース空間22Kが上歯11、下歯12をそれぞれ覆
って位置しているため、歯間ピース2が外れてしまうこ
とはない。
【0042】これに対して使用者が歯間ピース2を歯か
ら取り外そうとする場合は、上歯11、下歯12をやや
開き方向に動かしながら、下歯12を矢印92方向(図
3)に突き出す。これによって、歯間ピース2を容易に
歯から外すことができる。
【0043】このように、歯間ピース2は粘着剤等を用
いて上歯11と下歯12とを固定するものではないた
め、歯を傷めるおそれがなく取り外しも容易である。ま
た、取り外した後は、歯間ピース2の形状が復元するた
め、再使用が可能である。さらに、歯間ピース2を取り
付ける場合は、上歯11を歯間ピース2の上歯ピース部
21に入れ、下歯12を下歯ピース部22に入れ、上歯
11と下歯12とを噛み合わせるだけでよいので、取り
付け作業も容易である。
【0044】2.第2の実施形態 次に、本発明に係る鼾、歯軋り等の防止器の第2の実施
形態を図4Aに基づいて説明する。図4Aは、本実施形態
における歯間ピース30の切断端面を示す図であり、上
記第1の実施形態における図2Cに対応する図である。
【0045】本実施形態における歯間ピース30の上歯
ピース部31には上歯ピース空間31Kが形成されてお
り、ここに上歯11が収められ、下歯ピース部32に形
成された下歯ピース空間32Kに下歯12が収められ
る。上歯ピース部31、下歯ピース部32が本実施形態
における取付部材である。また、図4Aに示す圧縮部3
3が本実施形態における弾力部材であり、歯間ピース3
0を上歯11、下歯12に取り付けた場合、上歯11と
下歯12とが重なり合う箇所には歯間ピース30の圧縮
部33が位置する。
【0046】本実施形態における歯間ピース30も、上
記第1の実施形態同様、一旦、石膏を用いた歯の模型を
作成し、この模型に加熱した樹脂シートを被せて密着さ
せて成形している。下歯ピース部32内側の下歯ピース
空間32Kには、膨らみ部としての凸部34が形成され
ている。凸部34は下歯ピース空間32Kのほぼ中央に
位置しており、半球形状を有している。
【0047】この凸部34は、成形過程において、歯の
模型を作成した際、凸部34に相応する歯の模型の箇所
を削り、凹部を形成しておくことによって形成すること
ができる。すなわち、凹部を形成した模型に樹脂シート
を被せて密着させることによって、凹部に対応した凸部
34を形成することができる。なお、凸部34も軟性の
樹脂シートの一部によって構成されているため弾力性を
有している。
【0048】歯間ピース30を上歯11、下歯12に取
り付けた場合、凸部34は下歯12の歯と歯茎との境界
近傍に接触し、この接触によって凸部34は圧縮する。
そして、凸部34の復元力によって、噛み合わせた下歯
12又は歯茎に対する接触圧が高められ、歯間ピース3
0を口内においてより確実に保持することができる。
【0049】すなわち、凸部34は歯の模型を削って形
成した凹部によって成形されているものであるため、凸
部34による接触圧は他の部分よりも高くなる。このた
め、歯間ピース30は確実に口内で保持されることにな
る。
【0050】その他の構成、作用、効果については、上
記第1の実施形態の歯間ピース2と同様である。なお、
本実施形態では、図4Aに示す下歯ピース空間32Kに
凸部34を設けているが、上歯11と下歯12とを噛み
合わせた場合に、上歯11、下歯12又は歯茎に対する
接触圧を高めることができる位置であれば他の位置に設
けても良い。
【0051】たとえば、凸部34を下歯ピース空間32
K内の異なる位置に設けても良く、また凸部34を上歯
ピース空間31K内に設けることもできる。凸部34を
上歯ピース空間31K及び下歯ピース空間32Kの双方
に設けることもできる。
【0052】さらに、膨らみ部として本実施形態では側
面断面が図4Aに示すように膨らんだ形状の凸部34を
例示したが、他の形状、構造を採用しても良い。たとえ
ば、平坦形状であるが、他の部分よりも厚い構成とする
こともできる。
【0053】また、本実施形態では、凸部34は下歯ピ
ース空間32Kのほぼ中央に1つだけ位置しているが、
たとえば中央部分を含めて、又は中央部分以外の複数の
箇所に膨らみ部を形成することもできる。さらに、半球
形状の凸部34を例示したが、歯間ピース30の幅方向
に渡って一連に設けられた膨らみ部を形成しても良い。
【0054】3.第3の実施形態 本発明に係る鼾、歯軋り等の防止器の第3の実施形態を
図4Bに基づいて説明する。図4Bは、本実施形態におけ
る歯間ピース40の正面図である。歯間ピース40は、
上記第1の実施形態と同様、軟性の樹脂シートで成形さ
れており、上歯ピース部41、下歯ピース部42を備え
て構成されている。上歯ピース部41、下歯ピース部4
2が本実施形態における取付部材である。
【0055】歯間ピース40の上歯ピース部41には複
数の空気孔45が形成されている。この各空気孔45
は、歯間ピース40を歯に取り付けた際、歯の内側と外
側とを連通させるような孔として形成されている。空気
孔45が本実施形態における貫通穴である。空気孔45
が形成されていることによって、この空気孔45を通し
て、歯の内側、外側の間で空気の出入りが生じ、口内の
乾燥をより確実に防止することができる。
【0056】その他の構成、作用、効果については、上
記第1の実施形態の歯間ピース2と同様である。なお、
本実施形態では、上歯ピース部41に空気孔45を設け
ているが、これに限定されるものではなく、たとえば下
歯ピース部42側に設けても良い。また、上歯ピース部
41、下歯ピース部42の双方に設けることもできる。
【0057】さらに、空気孔45の数も図4Bに例示し
たものに限らず、1又は2以上の数で適切な数を採用す
れば良い。空気孔45の大きさも限定されていない。た
だし、過度に大きい孔を設けた場合、睡眠中にこの孔を
通じて鼾が発生するおそればがあるため、過度に大きい
孔は避けることが望ましい。また、極端に小さい孔であ
れば空気の流通が不十分となるおそれがあるため、極端
に小さい孔も避けた方が良い。
【0058】4.その他の実施形態 本発明に係る鼾、歯軋り等の防止器は、上記各実施形態
における例示に限定されるものではない。
【0059】たとえば、上記実施形態においては、上歯
11、下歯12の双方に対して被せられる取付部材を備
えているが、いずれか一方のみに被せられる取付部材
(たとえば、上歯ピース部21、31、41、又は下歯
ピース部22、32、42のいずれか一方)を備えて構
成しても良い。さらに、取付部材を備えず、弾力部材の
み(たとえば圧縮部3、33部分のみ)によって鼾、歯
軋り等の防止器を構成しても良い。
【0060】また、第1の実施形態において示した歯間
ピース2に、第2の実施形態の凸部34、及び第3の実
施形態の空気孔45の双方の構成を設けることもでき
る。さらに、上記実施形態では、奥歯を除く前歯部分に
対応する幅の鼾、歯軋り等の防止器を例示したが、さら
に幅を小さくすることもできる。たとえば、前歯4本の
みカバーする形状を採用しても良い。この場合、睡眠時
の違和感をさらに緩和することができる。
【0061】また、鼾、歯軋り等の防止器を成形する材
料として軟性の樹脂を例示したが、これに限定されるも
のではなく、弾力性を確保できる限り、たとえばシリコ
ン等の材料を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鼾、歯軋り等の防止器の第1の実
施形態である歯間ピース2を示す図であり、Aは平面
図、Bは正面図、Cは底面図である。
【図2】Aは図1に示した歯間ピース2の右側面図であ
り、Bは図1Bに示すI-I方向の矢視断面図であり、C
は図2Bに示す断面図の拡大端面図である。
【図3】図1に示す歯間ピース2を上歯11と下歯12
とに取り付け、上歯11、下歯12を噛み合わせた状態
を示す断面図である。
【図4】Aは本発明に係る鼾、歯軋り等の防止器の第2
の実施形態である歯間ピース30の切断端面を示す図で
あり、Bは本発明に係る鼾、歯軋り等の防止器の第3の
実施形態である歯間ピース40の正面図である。
【符号の説明】
2、30、40:歯間ピース 3、33:圧縮部 11:上歯 12:下歯 21、31、41:上歯ピース部 22、32、42:下歯ピース部 34:凸部 45:空気孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上歯と下歯とが重なり合う箇所に位置する
    弾力部材であって、上歯と下歯との噛み合わせによって
    圧縮する弾力性を有している弾力部材、 を備えたことを特徴とする鼾、歯軋り等の防止器。
  2. 【請求項2】請求項1に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
    いて、 上歯又は下歯のいずれか一方又は双方に取り付けられる
    取付部材を備えており、当該取付部材は、前記弾力部材
    に接続されている、 ことを特徴とする鼾、歯軋り等の防止器。
  3. 【請求項3】請求項2に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
    いて、 前記取付部材は、上歯又は下歯を覆う形状を有している
    ことを特徴とする鼾、歯軋り等の防止器。
  4. 【請求項4】請求項3に係る鼾、歯軋り等の防止器にお
    いて、 前記取付部材が有している上歯又は下歯を覆う形状の内
    側には、膨らみ部が形成されている、 ことを特徴とする鼾、歯軋り等の防止器。
  5. 【請求項5】請求項2、請求項3又は請求項4に係る
    鼾、歯軋り等の防止器において、 前記取付部材の一部には、歯の内側と歯の外側とを連通
    させる貫通穴が形成されている、 ことを特徴とする鼾、歯軋り等の防止器。
  6. 【請求項6】請求項2、請求項3、請求項4又は請求項
    5に係る鼾、歯軋り等の防止器において、 前記取付部材及び前記弾力部材は、上歯と下歯との前歯
    部分にのみ対応する幅を有して構成されている、 ことを特徴とする鼾、歯軋り等の防止器。
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