JP2001160279A - Hdd用ガスケット付カバー - Google Patents

Hdd用ガスケット付カバー

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JP2001160279A
JP2001160279A JP34404899A JP34404899A JP2001160279A JP 2001160279 A JP2001160279 A JP 2001160279A JP 34404899 A JP34404899 A JP 34404899A JP 34404899 A JP34404899 A JP 34404899A JP 2001160279 A JP2001160279 A JP 2001160279A
Authority
JP
Japan
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cover
gasket
hdd
adhesive
urethane
Prior art date
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Pending
Application number
JP34404899A
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English (en)
Inventor
Junichi Arai
淳一 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HDDに有害なアウトガス(ケミカルコンタ
ミネィション)の発生のないガスケット付カバーを提供
することを目的とする。 【解決手段】 HDD用本体の開口部へ装着されるガス
ケット付カバーであって、カバー1を加圧形成し、前記
カバー1へスズの無いウレタン系紫外線硬化樹脂型の接
着剤2を塗布して、紫外線にて固着形成せしめる。これ
によりアウトガスの発生が防げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のHDD用ガスケット
付カバーは、ハードディスクドライブ装置(HDD)本
体ボックスの開口部を密封する目的を持つものであり、
ガスケットがカバーに形成されて装着され、HDDへ化
学的悪影響を及ぼさないガスケットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクドライブ装置(HDD)
は、アルミダイキャストの本体ボックスとその中に構成
されるモーター、ディスク、スイングアームシステム、
及びヘッド等からなっており、これらはクリーンルーム
で塵埃の浸入を一切排除して組み込まれており、そのカ
バーと本体ボックスの開口部との密封においてはその間
に高性能なガスケットを配して外部からの異物浸入に対
処している。このガスケットとしては、ステンレススチ
ールなどからなる板状芯金に合成ゴムを一体的に成形し
た合成ゴム付きガスケットや、エラストマーを発泡成形
せしめたスポンジ状ガスケットなどが多く採用されてい
る。また、中には本体ボックスとカバーとを外周側から
シールテープで鉢巻き状に密封するものも見受けられ
る。(いずれも図示していない。) なお、前述した合成ゴム付きガスケットでの合成ゴム材
料はヘッドに悪影響を及ぼすアウトガス等ケミカルなコ
ンタミネィションを少なくするために高価なフッ素ゴム
が用いられることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
板状芯金にフッ素ゴム等のゴム材料を成形した合成ゴム
付きガスケットにおいては、該フッ素ゴムが高価で汎用
性に欠け、また、スポンジ状ガスケットにおいてはカバ
ーを沿えてのねじ込み固定時にズレが生じて密封性が崩
れ易いので、前記カバーに粘着テープあるいは接着剤を
用いてスポンジ状ガスケットを接着するなどの余分な作
業を施す必要があり、さらに悪いことにはこの接着剤あ
るいはスポンジ状のエラストマーからアウトガスが発生
する恐れがあるなど多くの問題を残している。また、本
体ボックスとカバーとの合わせ面をシールテープで密封
する貼り付け密封構造においては、そのテープに使用さ
れているシリコーン(シロキ酸)の発生が問題となって
いる。本発明はこのような状況にあってこれらの欠点に
鑑み、HDDに有害とされるアウトガス(ケミカルコン
タミネィション)の発生のないガスケット付カバーを提
供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明を図面に基づい
て説明すると、図2に示すように、ハードディスクドラ
イブ装置(HDD)に在る開口部を塞ぐカバー1に装着
され、その開口部の密封をなすHDD用ガスケット付カ
バーであって、金属あるいは合成樹脂等の剛性材からカ
バー1を形成し、図1に示すように前記開口部へ接する
カバー1の密封面へ重合等の触媒にスズを使用しないウ
レタン系紫外線硬化樹脂型の接着剤2を塗布せしめ、こ
れに紫外線を照射して固着させ、前記開口部へ前記接着
剤2の付着形成されたカバー1を装着することを特徴と
しいる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、予め加圧成形されたス
テンレス板あるいはアルミニウム板さらには合成樹脂を
材料としたカバー1を用い、該カバー1のHDD本体ボ
ックスの開口部と接する面側に、スズを含まないウレタ
ン系紫外線硬化樹脂型の接着剤2(ウレタン系変性アク
リレート:ウレタンにより樹脂に柔軟性を持たせかつ反
発弾性及び圧縮永久歪性に優れる)をディスペンサーに
より塗布形成する。
【0006】従来、ウレタン系樹脂の接着剤を用いたガ
スケットは、ウレタン系樹脂が重合等の製造工程上にお
いて、触媒にHDDにとって有害となるスズ(例えば、
塩化錫、オクエト錫、ジブチル錫、ジブチル錫ラウレー
ト、テトラ−n−ブチル錫など)を使用しており、この
スズが金属イオンコンタミネイションとなってHDDの
メディア(ハードディスクやヘッド)に付着し、これが
凝固した場合にはこれらメディアを破壊するハードディ
スククラッシュの原因となることが確認されているから
そのまま簡単に採用することができないものであった。
そこで本発明は上記したように、ウレタン系紫外線硬化
樹脂に対して、スズを含まない無機金属化合物または有
機金属化合物の1種あるいは2種以上を添加した樹脂組
成物を塗布し、これに紫外線を照射して硬化せしめたも
のであり、その接着剤2の厚み形成についてはいかよう
にも設定できるが、通常は加圧成形品であるカバー1の
密封面の平面度精度と開口部の止めネジ数(ピッチ)に
より設定する。上記の無機あるいは有機金属化合物はウ
レタン硬化反応の触媒として使用され、ウレタン系紫外
線硬化樹脂への配合は、その規定量を単に添加し攪拌し
て樹脂に分散もしくは溶解させることで容易に行なうこ
とができる。ここでの無機金属化合物としては塩化亜
鉛、塩化鉄などが有り、有機金属化合物としては2−エ
チルヘキソエート鉛、2−エチルヘキソエート鉄、2−
エチルヘキソエートコバルト、ナフテン酸鉛、ナフテン
酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、などが挙げられる。
【0007】紫外線の照射においては、高圧水銀灯、ハ
ロゲンランプ、キセノンランプなどの紫外光源からの紫
外線を全方向から照射することによって行なわれる。
【0008】ただ、ここで用いるウレタン系紫外線硬化
樹脂にはアクリルモノマーやオリゴマーが使われてお
り、HDDに有害なアウトガスの発生が危惧されるが、
この分子にはアフターベーキング処理を行なうことによ
りアウトガス成分を簡単に除去することができる。
【0009】
【発明の効果】本発明によると、ガスケットにHDDの
ヘッドクラッシュに起因するスズの無い(Tinフリ
ー)の樹脂を使い、金属イオンコンタミネイションの発
生を完全に防ぎハードディスククラッシュを取り去るこ
とに成功した。このように加圧成形したカバー1へウレ
タン系紫外線硬化樹脂型の接着剤2を塗布形成すること
によりカバーとガスケットとを一体化でき、部品点数を
減じて組み立て工数の削減をなさしめる。また、この一
体化構造はは組立中相手部材との接触や擦れによって発
生し易いコンタミネイションも防ぐことが出来る。よっ
て、アウトガス対策の万全な密封性の高い低コストのH
DD用ガスケット付カバーを提供できるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーとガスケットの形成状態を示す
図2のA−A’断面図である。
【図2】本発明のカバーとガスケットを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 カバー 2 ウレタン系紫外線硬化樹脂型の接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハードディスクドライブ装置(HDD)
    の開口部を塞ぐカバーを具備し、該カバーにガスケット
    を装着されて前記開口部の密封をなさしめるHDD用ガ
    スケット付カバーにおいて、金属等の剛性材からカバー
    を形成し、前記開口部へ接するカバーの密封面へ重合等
    の触媒にスズを使用しないウレタン系紫外線硬化樹脂型
    の接着剤を塗布せしめ、該接着剤に紫外線を照射して固
    着せしめることを特徴とするHDD用ガスケット付カバ
    ー。
JP34404899A 1999-12-03 1999-12-03 Hdd用ガスケット付カバー Pending JP2001160279A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329248A (ja) * 2000-05-19 2001-11-27 Nhk Spring Co Ltd シール部位のシーリング構造
JP2002180032A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Nhk Spring Co Ltd 電子部品のシーリング方法
JPWO2004079741A1 (ja) * 2003-03-06 2006-06-08 松下電器産業株式会社 磁気ディスク装置
JP2009168220A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Bridgestone Corp ハードディスク装置用ガスケット、その製造方法及びその検査方法

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