JP2001160263A - 記録装置および方法、ならびに、再生装置および方法 - Google Patents

記録装置および方法、ならびに、再生装置および方法

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JP2001160263A
JP2001160263A JP34208399A JP34208399A JP2001160263A JP 2001160263 A JP2001160263 A JP 2001160263A JP 34208399 A JP34208399 A JP 34208399A JP 34208399 A JP34208399 A JP 34208399A JP 2001160263 A JP2001160263 A JP 2001160263A
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晋 藤堂
Haruo Togashi
治夫 富樫
Akira Sugiyama
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Hideyuki Matsumoto
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の等長化の容量よりも大きな容量の等長
化ストリームが入力されても破綻しないようにする。 【解決手段】 可変長符号化されたデータストリームが
入力され、1マクロブロック内でDCTブロックを跨い
でDCT係数が低次から高次へと並べ替えられる。並べ
替えられたマクロブロックが固定枠に当てはめられ、セ
グメントが割り当てられ、はみ出た部分が他のセグメン
トの空き領域に詰め込まれる。磁気テープ112には、
セグメント単位で記録され、1等長化単位からはみ出た
余り部分303は、記録されず捨てられる。余りの部分
303を捨てたことで生じたマクロブロックのEOBの
欠損は、再生時になされるシンタクスチェックにより検
出され、欠損箇所にEOBが挿入される。装置に規定の
ビットレートを越えるレートのストリームの記録および
再生を、破綻無く行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変長符号化に
よって圧縮符号化された画像データの記録媒体への記
録、ならびに、記録媒体からの再生を行う記録装置およ
び方法、ならびに、再生装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルVTR(Video Tape Recorde
r) に代表されるように、ディジタルビデオ信号および
ディジタルオーディオ信号を記録媒体に記録し、また、
記録媒体から再生するようなデータ記録再生装置が知ら
れている。ディジタルビデオ信号は、データ容量が膨大
となるため、所定の方式で圧縮符号化されて記録媒体に
記録されるのが一般的である。近年では、MPEG2(M
oving Picture Experts Group 2)方式が圧縮符号化の標
準的な方式として知られている。
【0003】上述のMPEG2を始めとする画像圧縮技
術では、可変長符号を用いてデータの圧縮率を高めてい
る。したがって、圧縮しようとする画像の複雑さによっ
て、1画面分、例えば1フレームあるいは1フィールド
当たりの圧縮後の符号量が変動する。
【0004】一方、磁気テープやディスク記録媒体とい
った記録媒体にビデオ信号を記録する記録装置、特にV
TRにおいては、1フレームや1フィールドが等長化の
単位とされる。すなわち、1フレームや1フィールド当
たりの符号量を一定値以下に収め、セクタやセグメント
と称される、記憶媒体の一定容量の領域に記録する。
【0005】VTRに等長化方式が採用される最大の理
由は、記録媒体である磁気テープ上での等長化単位、す
なわち、1フレームや1フィールド単位での編集が可能
になるためである。また、記録時間に比例して記録媒体
が消費されるため、記録総量や残量を、正確に求めるこ
とができ、高速サーチによる頭出し処理も容易に行える
という利点がある。また、記録媒体の制御の観点から
は、例えば記録媒体が磁気テープであれば、等長化方式
でデータを記録することで、力学的に駆動される磁気テ
ープを等速度に保って走行させることで安定化を図れる
という利点を有する。これらの利点は、ディスク記録媒
体であっても、同様に適用させることができる。
【0006】可変長符号化方式と、等長化方式とでは、
上述のように、相反する性質を有する。近年では、ビデ
オ信号を非圧縮のベースバンド信号で入力し、内部でM
PEG2やJPEG(Joint Photographic Experts Grou
p)といった可変長符号により圧縮符号化を施して、記録
媒体に記録する記録装置が出現している。また、可変長
符号を用いて圧縮符号化されたストリームを直接的に入
出力および記録/再生するような記録再生装置も提案さ
れている。このような記録再生装置では、例えばMPE
G2方式で圧縮符号化されたストリームが、機器に直接
的に入力され、また、機器から出力される。
【0007】なお、繁雑さを避けるため、以下では、デ
ィジタルビデオ信号の等長化の単位をフレームとし、可
変長符号を用いた圧縮符号化方式をMPEG2であると
して説明する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ベースバンド信号をM
PEG方式に基づきエンコードして記録する場合には、
記録装置のエンコーダが等長化処理を行うことになる。
すなわち、記録装置に入力されたディジタルビデオ信号
がMPEGエンコーダに供給され、フレーム毎に一定の
符号量に納まるようにエンコードされる。エンコードさ
れたディジタルビデオ信号は、フレーム毎に区切られた
記録媒体上の領域に、フレーム分のストリームが記録さ
れる。例えば、記録媒体がヘリカルトラックで記録がな
される磁気テープであれば、所定数のトラック毎に1フ
レーム分のストリームが記録される。この場合には、何
ら問題は生じない。
【0009】ここで、予め可変長符号を用いて圧縮符号
化されたストリームが記録装置に直接的に入力され、入
力されたこのストリームを例えば上述の磁気テープに記
録する場合について考える。この場合には、入力された
ストリームにおいて、等長化単位(1フレーム)の符号
量がその上限に収まっている保証が無いという問題点が
あった。
【0010】例えば、ある記録装置で、1フレーム分の
データを4トラック以内に記録されるように定められて
いる場合に、入力されたストリームが4トラックに記録
可能なデータ量を超過しているような場合が有り得る。
【0011】このとき、若し、その記録装置が、ストリ
ームを入力された順で、フレーム毎に記録するようなも
のであれば、入力されたあるフレームの符号量がフレー
ムを記録可能な容量の上限を越えた場合、そのフレーム
のストリームは、その機器に所定の等長化容量分だけが
記録され、残りは捨てられることになる。この場合に
は、そのフレームを再生した場合に、例えば画面の下端
部が欠落してしまうことになるという問題点があった。
【0012】また、この場合には、捨てられたストリー
ムは、途中で切断されたことになり、再生時には、次フ
レームとの境界においてシンタクスエラーが発生する可
能性がある。すなわち、ストリームには、所定のシンタ
クスに基づき、ストリームの内容を示す情報が所定の位
置に格納されており、この情報に基づき、再生時の復号
化処理などが行われる。したがって、再生時にシンタク
スエラーが発生すると、ストリームの復号化処理を行う
デコーダが暴走したり、ハングアップしてしまう可能性
もあるという問題点があった。
【0013】さらに、入力されたストリームが確実に、
その装置に対応した等長化処理がなされているという前
提で設計された、エラーに対する耐性が弱い記録装置も
存在する。このような記録装置では、ストリームの記録
の段階で、処理に破綻を来すことになるという問題点が
あった。
【0014】この場合、例えば、入力ストリームの、そ
の装置の等長化の長さから溢れた符号が次のフレームの
領域に浸入し、次のフレームの容量と記録位置を圧迫す
ることになる。この段階で、既に記録媒体を等長化する
意味が失われている。飴フレームのデータに圧迫されて
押された次フレームが、さらに次のフレームを押すこと
が繰り返され、やがて、記録系のメモリがオーバーフロ
ーしてしまうという危険性もある。
【0015】したがって、この発明の目的は、装置の等
長化の容量よりも大きな容量の等長化ストリームが入力
されても破綻しない記録装置および方法、ならびに、再
生装置および方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、第1のブロック毎に可変長符号化
され、複数の第1のブロックからなる第2のブロックが
構成され、可変長符号化されたデータを固定枠に当ては
め、固定枠からはみ出たデータを他の固定枠の空き領域
に詰め込んで等長化を行い、等長化単位で記録媒体に記
録する記録装置において、可変長符号化された等長化の
対象となるデータを、第1のブロックを跨がって第2の
ブロック単位で、重要なデータから重要ではないデータ
の順に並べ替える符号配列変換手段と、符号配列変換手
段でデータが並べ替えられた第2のブロックを、先頭か
ら所定長の固定枠に当てはめ、固定枠からはみ出た部分
を空き領域のある他の固定枠に詰め込んでパッキングす
るパッキング手段と、パッキング手段によりパッキング
されたデータを記録媒体に記録する記録手段とを有し、
等長化の対象となるデータ量が等長化単位の容量を越え
るときは、等長化単位からはみ出た部分を記録しないよ
うにしたことを特徴とする記録装置である。
【0017】また、この発明は、第1のブロック毎に可
変長符号化され、複数の第1のブロックからなる第2の
ブロックが構成され、可変長符号化されたデータを固定
枠に当てはめ、固定枠からはみ出たデータを他の固定枠
の空き領域に詰め込んで等長化を行い、等長化単位で記
録媒体に記録する記録方法において、可変長符号化され
た等長化の対象となるデータを、第1のブロックを跨が
って第2のブロック単位で、重要なデータから重要では
ないデータの順に並べ替える符号配列変換のステップ
と、符号配列変換のステップでデータが並べ替えられた
第2のブロックを、先頭から所定長の固定枠に当ては
め、固定枠からはみ出た部分を空き領域のある他の固定
枠に詰め込んでパッキングするパッキングのステップ
と、パッキングのステップによりパッキングされたデー
タを記録媒体に記録する記録のステップとを有し、等長
化の対象となるデータ量が等長化単位の容量を越えると
きは、等長化単位からはみ出た部分を記録しないように
したことを特徴とする記録方法である。
【0018】また、この発明は、第1のブロック毎に可
変長符号化され終端を示す識別情報が付加され、複数の
第1のブロックからなる第2のブロックが構成され、可
変長符号化されたデータを固定枠に当てはめ、固定枠か
らはみ出たデータを他の固定枠の空き領域に詰め込んで
等長化を行い、等長化単位でデータが記録された記録媒
体を再生する再生装置において、可変長符号化された等
長化の対象となるデータが、第1のブロックを跨がって
第2のブロック単位で、重要なデータから重要ではない
データの順に並べ替えられた第2のブロックを、先頭か
ら所定長の固定枠に当てはめ、固定枠からはみ出た部分
を空き領域のある他の固定枠に詰め込んでパッキング
し、等長化の対象となるデータ量が等長化単位の容量を
越えるときは、重要ではないデータが等長化単位からは
み出るようにし、等長化単位からはみ出た部分を記録し
ないようにされて記録媒体に記録されたデータを再生す
る再生手段と、再生手段で再生されたデータをチェック
し、データが所定の規定を満たしているかどうか判断す
るチェック手段と、再生手段で再生されたデータに対
し、並べ替えられたブロック内のデータの順序を元の順
序に並べ替える符号配列逆変換手段とを有し、チェック
手段によるチェックの結果、再生手段で再生されたデー
タが所定の規定を満たしていないと判断されたときに、
はみ出た部分が記録されなかった第1のブロックに対し
て、終端を示す識別情報を付加するようにしたことを特
徴とする再生装置である。
【0019】また、この発明は、第1のブロック毎に可
変長符号化され終端を示す識別情報が付加され、複数の
第1のブロックからなる第2のブロックが構成され、可
変長符号化されたデータを固定枠に当てはめ、固定枠か
らはみ出たデータを他の固定枠の空き領域に詰め込んで
等長化を行い、等長化単位でデータが記録された記録媒
体を再生する再生方法において、可変長符号化された等
長化の対象となるデータが、第1のブロックを跨がって
第2のブロック単位で、重要なデータから重要ではない
データの順に並べ替えられた第2のブロックを、先頭か
ら所定長の固定枠に当てはめ、固定枠からはみ出た部分
を空き領域のある他の固定枠に詰め込んでパッキング
し、等長化の対象となるデータ量が等長化単位の容量を
越えるときは、重要ではないデータが等長化単位からは
み出るようにし、等長化単位からはみ出た部分を記録し
ないようにされて記録媒体に記録されたデータを再生す
る再生のステップと、再生のステップで再生されたデー
タをチェックし、データが所定の規定を満たしているか
どうか判断するチェックのステップと、再生のステップ
で再生されたデータに対し、並べ替えられたブロック内
のデータの順序を元の順序に並べ替える符号配列逆変換
のステップとを有し、チェックのステップによるチェッ
クの結果、再生のステップで再生されたデータが所定の
規定を満たしていないと判断されたときに、はみ出た部
分が記録されなかった第1のブロックに対して、終端を
示す識別情報を付加するようにしたことを特徴とする再
生方法である。
【0020】上述したように、請求項1または2に記載
の発明は、第1のブロック毎に可変長符号化され、複数
の第1のブロックからなる第2のブロックが構成され、
可変長符号化された等長化の対象となるデータを、第1
のブロックを跨がって第2のブロック単位で、重要なデ
ータから重要ではないデータの順に並べ替え、並べ替え
られた第2のブロックを、先頭から所定長の固定枠に当
てはめ、固定枠からはみ出た部分を空き領域のある他の
固定枠に詰め込んでパッキングし、パッキングされたデ
ータを記録媒体に記録するようにされ、等長化の対象と
なるデータ量が等長化単位の容量を越えるときは、等長
化単位からはみ出た部分を記録しないようにしているた
め、規定のビットレートを越えるレートのデータストリ
ームが入力されても、破綻無く記録することができる。
【0021】また、請求項3または請求項4に記載の発
明は、第1のブロック毎に可変長符号化され終端を示す
識別情報が付加され、複数の第1のブロックからなる第
2のブロックが構成され、可変長符号化された等長化の
対象となるデータが、第1のブロックを跨がって第2の
ブロック単位で、重要なデータから重要ではないデータ
の順に並べ替えられた第2のブロックを、先頭から所定
長の固定枠に当てはめ、固定枠からはみ出た部分を空き
領域のある他の固定枠に詰め込んでパッキングし、等長
化の対象となるデータ量が等長化単位の容量を越えると
きは、重要ではないデータが等長化単位からはみ出るよ
うにし、等長化単位からはみ出た部分を記録しないよう
にされて記録媒体に記録されたデータを再生し、再生さ
れたデータをチェックし、データが所定の規定を満たし
ているかどうか判断し、再生されたデータに対し、並べ
替えられたブロック内のデータの順序を元の順序に並べ
替えるようにされ、チェックの結果、再生されたデータ
が所定の規定を満たしていないと判断されたときに、は
み出た部分が記録されなかった第1のブロックに対し
て、終端を示す識別情報を付加するようにしているた
め、記録時に規定のビットレートを越えるレートのデー
タストリームが入力され、入力されたデータストリーム
に対して等長化を行った際に等長化単位からはみ出て捨
てられたブロックの終端を示す識別情報が欠損していて
も、再生に破綻を来すことが避けられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明をディジタルVT
Rに対して適用した一実施形態について説明する。この
一実施形態は、放送局の環境で使用して好適なもので、
互いに異なる複数のフォーマットのビデオ信号の記録/
再生を可能とするものである。
【0023】この一実施形態では、圧縮方式としては、
例えばMPEG2方式が採用される。MPEG2は、動
き補償予測符号化と、DCTによる圧縮符号化とを組み
合わせたものである。MPEG2のデータ構造は、階層
構造をなしている。図1は、一般的なMPEG2のデー
タストリームの階層構造を概略的に示す。図1に示され
るように、データ構造は、下位から、マクロブロック層
(図1E)、スライス層(図1D)、ピクチャ層(図1
C)、GOP層(図1B)およびシーケンス層(図1
A)となっている。
【0024】図1Eに示されるように、マクロブロック
層は、DCTを行う単位であるDCTブロックからな
る。マクロブロック層は、マクロブロックヘッダと複数
のDCTブロックとで構成される。スライス層は、図1
Dに示されるように、スライスヘッダ部と、1以上のマ
クロブロックより構成される。ピクチャ層は、図1Cに
示されるように、ピクチャヘッダ部と、1以上のスライ
スとから構成される。ピクチャは、1画面に対応する。
GOP層は、図1Bに示されるように、GOPヘッダ部
と、フレーム内符号化に基づくピクチャであるIピクチ
ャと、予測符号化に基づくピクチャであるPおよびBピ
クチャとから構成される。
【0025】Iピクチャ(Intra-coded picture:イント
ラ符号化画像) は、符号化されるときその画像1枚の中
だけで閉じた情報を使用するものである。従って、復号
時には、Iピクチャ自身の情報のみで復号できる。Pピ
クチャ(Predictive-coded picture :順方向予測符号化
画像)は、予測画像(差分をとる基準となる画像)とし
て、時間的に前の既に復号されたIピクチャまたはPピ
クチャを使用するものである。動き補償された予測画像
との差を符号化するか、差分を取らずに符号化するか、
効率の良い方をマクロブロック単位で選択する。Bピク
チャ(Bidirectionally predictive-coded picture :両
方向予測符号化画像)は、予測画像(差分をとる基準と
なる画像)として、時間的に前の既に復号されたIピク
チャまたはPピクチャ、時間的に後ろの既に復号された
IピクチャまたはPピクチャ、並びにこの両方から作ら
れた補間画像の3種類を使用する。この3種類のそれぞ
れの動き補償後の差分の符号化と、イントラ符号化の中
で、最も効率の良いものをマクロブロック単位で選択す
る。
【0026】従って、マクロブロックタイプとしては、
フレーム内符号化(Intra) マクロブロックと、過去から
未来を予測する順方向(Forward) フレーム間予測マクロ
ブロックと、未来から過去を予測する逆方向(Backward)
フレーム間予測マクロブロックと、前後両方向から予測
する両方向マクロブロックとがある。Iピクチャ内の全
てのマクロブロックは、フレーム内符号化マクロブロッ
クである。また、Pピクチャ内には、フレーム内符号化
マクロブロックと順方向フレーム間予測マクロブロック
とが含まれる。Bピクチャ内には、上述した4種類の全
てのタイプのマクロブロックが含まれる。
【0027】GOPには、最低1枚のIピクチャが含ま
れ、PおよびBピクチャは、存在しなくても許容され
る。最上層のシーケンス層は、図1Aに示されるよう
に、シーケンスヘッダ部と複数のGOPとから構成され
る。
【0028】MPEGのフォーマットにおいては、スラ
イスが1つの可変長符号系列である。可変長符号系列と
は、可変長符号を正しく復号化しなければデータの境界
を検出できない系列である。
【0029】また、シーケンス層、GOP層、ピクチャ
層およびスライス層の先頭には、それぞれ、バイト単位
に整列された所定のビットパターンを有するスタートコ
ードが配される。この、各層の先頭に配されるスタート
コードを、シーケンス層においてはシーケンスヘッダコ
ード、他の階層においてはスタートコードと称し、ビッ
トパターンが〔00 00 01 xx〕(16進表
記)とされる。2桁ずつ示され、〔xx〕は、各層のそ
れぞれで異なるビットパターンが配されることを示す。
【0030】すなわち、スタートコードおよびシーケン
スヘッダコードは、4バイト(=32ビット)からな
り、4バイト目の値に基づき、後に続く情報の種類を識
別できる。これらスタートコードおよびシーケンスヘッ
ダコードは、バイト単位で整列されているため、4バイ
トのパターンマッチングを行うだけで捕捉することがで
きる。
【0031】さらに、スタートコードに続く1バイトの
上位4ビットが、後述する拡張データ領域の内容の識別
子となっている。この識別子の値により、その拡張デー
タの内容を判別することができる。
【0032】なお、マクロブロック層およびマクロブロ
ック内のDCTブロックには、このような、バイト単位
に整列された所定のビットパターンを有する識別コード
は、配されない。
【0033】各層のヘッダ部について、より詳細に説明
する。図1Aに示すシーケンス層では、先頭にシーケン
スヘッダ2が配され、続けて、シーケンス拡張3、拡張
およびユーザデータ4が配される。シーケンスヘッダ2
の先頭には、シーケンスヘッダコード1が配される。ま
た、図示しないが、シーケンス拡張3およびユーザデー
タ4の先頭にも、それぞれ所定のスタートコードが配さ
れる。シーケンスヘッダ2からから拡張およびユーザデ
ータ4までがシーケンス層のヘッダ部とされる。
【0034】シーケンスヘッダ2には、図2に内容と割
当ビットが示されるように、シーケンスヘッダコード
1、水平方向画素数および垂直方向ライン数からなる符
号化画像サイズ、アスペクト比、フレームレート、ビッ
トレート、VBV(Video Buffering Verifier)バッファ
サイズ、量子化マトリクスなど、シーケンス単位で設定
される情報がそれぞれ所定のビット数を割り当てられて
格納される。
【0035】シーケンスヘッダに続く拡張スタートコー
ド後のシーケンス拡張3では、図3に示されるように、
MPEG2で用いられるプロファイル、レベル、色差フ
ォーマット、プログレッシブシーケンスなどの付加デー
タが指定される。拡張およびユーザデータ4は、図4に
示されるように、シーケンス表示()により、原信号の
RGB変換特性や表示画サイズの情報を格納できると共
に、シーケンススケーラブル拡張()により、スケーラ
ビリティモードやスケーラビリティのレイヤ指定などを
行うことができる。
【0036】シーケンス層のヘッダ部に続けて、GOP
が配される。GOPの先頭には、図1Bに示されるよう
に、GOPヘッダ6およびユーザデータ7が配される。
GOPヘッダ6およびユーザデータ7がGOPのヘッダ
部とされる。GOPヘッダ6には、図5に示されるよう
に、GOPのスタートコード5、タイムコード、GOP
の独立性や正当性を示すフラグがそれぞれ所定のビット
数を割り当てられて格納される。ユーザデータ7は、図
6に示されるように、拡張データおよびユーザデータを
含む。図示しないが、拡張データおよびユーザデータの
先頭には、それぞれ所定のスタートコードが配される。
【0037】GOP層のヘッダ部に続けて、ピクチャが
配される。ピクチャの先頭には、図1Cに示されるよう
に、ピクチャヘッダ9、ピクチャ符号化拡張10、なら
びに、拡張およびユーザデータ11が配される。ピクチ
ャヘッダ9の先頭には、ピクチャスタートコード8が配
される。また、ピクチャ符号化拡張10、ならびに、拡
張およびユーザデータ11の先頭には、それぞれ所定の
スタートコードが配される。ピクチャヘッダ9から拡張
およびユーザデータ11までがピクチャのヘッダ部とさ
れる。
【0038】ピクチャヘッダ9は、図7に示されるよう
に、ピクチャスタートコード8が配されると共に、画面
に関する符号化条件が設定される。ピクチャ符号化拡張
10では、図8に示されるように、前後方向および水平
/垂直方向の動きベクトルの範囲の指定や、ピクチャ構
造の指定がなされる。また、ピクチャ符号化拡張10で
は、イントラマクロブロックのDC係数精度の設定、V
LCタイプの選択、線型/非線型量子化スケールの選
択、DCTにおけるスキャン方法の選択などが行われ
る。
【0039】拡張およびユーザデータ11では、図9に
示されるように、量子化マトリクスの設定や、空間スケ
ーラブルパラメータの設定などが行われる。これらの設
定は、ピクチャ毎に可能となっており、各画面の特性に
応じた符号化を行うことができる。また、拡張およびユ
ーザデータ11では、ピクチャの表示領域の設定を行う
ことが可能となっている。さらに、拡張およびユーザデ
ータ11では、著作権情報を設定することもできる。
【0040】ピクチャ層のヘッダ部に続けて、スライス
が配される。スライスの先頭には、図1Dに示されるよ
うに、スライスヘッダ13が配され、スライスヘッド1
3の先頭に、スライススタートコード12が配される。
図10に示されるように、スライススタートコード12
は、当該スライスの垂直方向の位置情報を含む。スライ
スヘッダ13には、さらに、拡張されたスライス垂直位
置情報や、量子化スケール情報などが格納される。
【0041】スライス層のヘッダ部に続けて、マクロブ
ロックが配される(図1E)。マクロブロックでは、マ
クロブロックヘッダ14に続けて複数のDCTブロック
が配される。上述したように、マクロブロックヘッダ1
4にはスタートコードが配されない。図11に示される
ように、マクロブロックヘッダ14は、マクロブロック
の相対的な位置情報が格納されると共に、動き補償モー
ドの設定、DCT符号化に関する詳細な設定などを指示
する。
【0042】マクロブロックヘッダ14に続けて、DC
Tブロックが配される。DCTブロックは、図12に示
されるように、可変長符号化されたDCT係数およびD
CT係数に関するデータが格納される。
【0043】なお、図1では、各層における実線の区切
りは、データがバイト単位に整列されていることを示
し、点線の区切りは、データがバイト単位に整列されて
いないことを示す。すなわち、ピクチャ層までは、図1
3Aに一例が示されるように、符号の境界がバイト単位
で区切られているのに対し、スライス層では、スライス
スタートコード12のみがバイト単位で区切られてお
り、各マクロブロックは、図13Bに一例が示されるよ
うに、ビット単位で区切ることができる。同様に、マク
ロブロック層では、各DCTブロックをビット単位で区
切ることができる。一方、復号および符号化による信号
の劣化を避けるためには、符号化データ上で編集するこ
とが望ましい。このとき、PピクチャおよびBピクチャ
は、その復号に、時間的に前のピクチャあるいは前後の
ピクチャを必要とする。そのため、編集単位を1フレー
ム単位とすることができない。この点を考慮して、この
一実施形態では、1つのGOPが1枚のIピクチャから
なるようにしている。
【0044】また、例えば1フレーム分の記録データが
記録される記録領域が所定のものとされる。MPEG2
では、可変長符号化を用いているので、1フレーム期間
に発生するデータを所定の記録領域に記録できるよう
に、1フレーム分の発生データ量が制御される。さら
に、この一実施形態では、磁気テープへの記録に適する
ように、1スライスを1マクロブロックから構成すると
共に、1マクロブロックを、所定長の固定枠に当てはめ
る。
【0045】図14は、この一実施形態におけるMPE
Gストリームのヘッダを具体的に示す。図1で分かるよ
うに、シーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス
層およびマクロブロック層のそれぞれのヘッダ部は、シ
ーケンス層の先頭から連続的に現れる。図14は、シー
ケンスヘッダ部分から連続した一例のデータ配列を示し
ている。
【0046】先頭から、12バイト分の長さを有するシ
ーケンスヘッダ2が配され、続けて、10バイト分の長
さを有するシーケンス拡張3が配される。シーケンス拡
張3の次には、拡張およびユーザデータ4が配される。
拡張およびユーザデータ4の先頭には、4バイト分のユ
ーザデータスタートコードが配され、続くユーザデータ
領域には、SMPTEの規格に基づく情報が格納され
る。
【0047】シーケンス層のヘッダ部の次は、GOP層
のヘッダ部となる。8バイト分の長さを有するGOPヘ
ッダ6が配され、続けて拡張およびユーザデータ7が配
される。拡張およびユーザデータ7の先頭には、4バイ
ト分のユーザデータスタートコードが配され、続くユー
ザデータ領域には、既存の他のビデオフォーマットとの
互換性をとるための情報が格納される。
【0048】GOP層のヘッダ部の次は、ピクチャ層の
ヘッダ部となる。9バイトの長さを有するピクチャヘッ
ダ9が配され、続けて9バイトの長さを有するピクチャ
符号化拡張10が配される。ピクチャ符号化拡張10の
後に、拡張およびユーザデータ11が配される。拡張お
よびユーザデータ11の先頭側133バイトに拡張およ
びユーザデータが格納され、続いて4バイトの長さを有
するユーザデータスタートコード15が配される。ユー
ザデータスタートコード15に続けて、既存の他のビデ
オフォーマットとの互換性をとるための情報が格納され
る。さらに、ユーザデータスタートコード16が配さ
れ、ユーザデータスタートコード16に続けて、SMP
TEの規格に基づくデータが格納される。ピクチャ層の
ヘッダ部の次は、スライスとなる。
【0049】マクロブロックについて、さらに詳細に説
明する。スライス層に含まれるマクロブロックは、複数
のDCTブロックの集合であり、DCTブロックの符号
化系列は、量子化されたDCT係数の系列を0係数の連
続回数(ラン)とその直後の非0系列(レベル)を1つ
の単位として可変長符号化したものである。マクロブロ
ックならびにマクロブロック内のDCTブロックには、
バイト単位に整列した識別コードが付加されない。
【0050】マクロブロックは、画面(ピクチャ)を1
6画素×16ラインの格子状に分割したものである。ス
ライスは、例えばこのマクロブロックを水平方向に連結
してなる。連続するスライスの前のスライスの最後のマ
クロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロック
とは連続しており、スライス間でのマクロブロックのオ
ーバーラップを形成することは、許されていない。ま
た、画面のサイズが決まると、1画面当たりのマクロブ
ロック数は、一意に決まる。
【0051】画面上での垂直方向および水平方向のマク
ロブロック数を、それぞれmb_heightおよびm
b_widthと称する。画面上でのマクロブロックの
座標は、マクロブロックの垂直位置番号を、上端を基準
に0から数えたmb_rowと、マクロブロックの水平
位置番号を、左端を基準に0から数えたmb_colu
mnとで表すように定められている。画面上でのマクロ
ブロックの位置を一つの変数で表すために、macro
block_addressを、 macroblock_address=mb_row
×mb_width+mb_column このように定義する。
【0052】ストリーム上でのスライスとマクロブロッ
クの順は、macroblock_addressの小
さい順でなければいけないと定められている。すなわ
ち、ストリームは、画面の上から下、左から右の順に伝
送される。
【0053】MPEGでは、1スライスを1ストライプ
(16ライン)で構成するのが普通であり、画面の左端
から可変長符号化が始まり、右端で終わる。従って、V
TRによってそのままMPEGエレメンタリストリーム
を記録した場合、高速再生時に、再生できる部分が画面
の左端に集中し、均一に更新することができない。ま
た、データのテープ上の配置を予測できないため、テー
プパターンを一定の間隔でトレースしたのでは、均一な
画面更新ができなくなる。さらに、1箇所でもエラーが
発生すると、画面右端まで影響し、次のスライスヘッダ
が検出されるまで復帰できない。このために、1スライ
スを1マクロブロックで構成するようにしている。
【0054】図15は、この一実施形態による記録再生
装置の記録側の構成の一例を示す。記録時には、端子1
00から入力されたディジタル信号がSDI(Serial Da
ta Interface) 受信部101に供給される。SDIは、
(4:2:2)コンポーネントビデオ信号とディジタル
オーディオ信号と付加的データとを伝送するために、S
MPTEによって規定されたインターフェイスである。
SDI受信部101で、入力されたディジタル信号から
ディジタルビデオ信号とディジタルオーディオ信号とが
それぞれ抽出され、ディジタルビデオ信号は、MPEG
エンコーダ102に供給され、ディジタルオーディオ信
号は、ディレイ103を介してECCエンコーダ109
に供給される。ディレイ103は、ディジタルオーディ
オ信号とディジタルビデオ信号との時間差を解消するた
めのものである。
【0055】また、SDI受信部101では、入力され
たディジタル信号から同期信号を抽出し、抽出された同
期信号をタイミングジェネレータ104に供給する。タ
イミングジェネレータ104には、端子105から外部
同期信号を入力することもできる。タイミングジェネレ
ータ104では、入力されたこれらの同期信号および後
述するSDTI受信部108から供給される同期信号の
うち、指定された信号に基づきタイミングパルスを生成
する。生成されたタイミングパルスは、この記録再生装
置の各部に供給される。
【0056】入力ビデオ信号は、MPEGエンコーダ1
02においてDCT(Discrete Cosine Transform) の処
理を受け、係数データに変換され、係数データが可変長
符号化される。MPEGエンコーダ102からの可変長
符号化(VLC)データは、MPEG2に準拠したエレ
メンタリストリーム(ES)である。この出力は、記録
側のマルチフォーマットコンバータ(以下、MFCと称
する)106の一方の入力端に供給される。
【0057】一方、入力端子107を通じて、SDTI
(Serial Data Transport Interface) のフォーマットの
データが入力される。この信号は、SDTI受信部10
8で同期検出される。そして、バッファに一旦溜め込ま
れ、エレメンタリストリームが抜き出される。抜き出さ
れたエレメンタリストリームは、記録側MFC106の
他方の入力端に供給される。同期検出されて得られた同
期信号は、上述したタイミングジェネレータ104に供
給される。
【0058】一実施形態では、例えばMPEG ES
(MPEGエレメンタリストリーム)を伝送するため
に、SDTI(Serial Data Transport Interface)−C
P(Content Package) が使用される。このESは、4:
2:2のコンポーネントであり、また、上述したよう
に、全てIピクチャのストリームであり、1GOP=1
ピクチャの関係を有する。SDTI−CPのフォーマッ
トでは、MPEG ESがアクセスユニットへ分離さ
れ、また、フレーム単位のパケットにパッキングされて
いる。SDTI−CPでは、十分な伝送帯域(クロック
レートで27MHzまたは36MHz、ストリームビットレ
ートで270M bpsまたは360M bps)を使用してお
り、1フレーム期間で、バースト的にESを送ることが
可能である。
【0059】すなわち、1フレーム期間のSAVの後か
らEAVまでの間に、システムデータ、ビデオストリー
ム、オーディオストリーム、AUXデータが配される。
1フレーム期間全体にデータが存在せずに、その先頭か
ら所定期間バースト状にデータが存在する。フレームの
境界においてSDTI−CPのストリーム(ビデオおよ
びオーディオ)をストリームの状態でスイッチングする
ことができる。SDTI−CPは、クロック基準として
SMPTEタイムコードを使用したコンテンツの場合
に、オーディオ、ビデオ間の同期を確立する機構を有す
る。さらに、SDTI−CPとSDIとが共存可能なよ
うに、フォーマットが決められている。
【0060】上述したSDTI−CPを使用したインタ
ーフェースは、TS(Transport Stream)を転送する場合
のように、エンコーダおよびデコーダがVBV(Video B
uffer Verifier) バッファおよびTBs(Transport Buf
fers) を通る必要がなく、ディレイを少なくできる。ま
た、SDTI−CP自体が極めて高速の転送が可能なこ
ともディレイを一層少なくする。従って、放送局の全体
を管理するような同期が存在する環境では、SDTI−
CPを使用することが有効である。
【0061】なお、SDTI受信部108では、さら
に、入力されたSDTI−CPのストリームからディジ
タルオーディオ信号を抽出する。抽出されたディジタル
オーディオ信号は、ECCエンコーダ109に供給され
る。
【0062】記録側MFC106は、セレクタおよびス
トリームコンバータを内蔵する。記録側MFC106
は、例えば1個の集積回路内に構成される。記録側MF
C106において行われる処理について説明する。上述
したMPEGエンコーダ102およびSDTI受信部1
08から供給されたMPEG ESは、セレクタで何方
か一方を選択され、ストリームコンバータに供給され
る。
【0063】ストリームコンバータでは、MPEG2の
規定に基づきDCTブロック毎に並べられていたDCT
係数を、1マクロブロックを構成する複数のDCTブロ
ックを通して、周波数成分毎にまとめ、まとめた周波数
成分を並べ替える。また、ストリームコンバータは、エ
レメンタリストリームの1スライスが1ストライプの場
合には、1スライスを1マクロブロックからなるものに
する。さらに、ストリームコンバータは、1マクロブロ
ックで発生する可変長データの最大長を所定長に制限す
る。これは、高次のDCT係数を0とすることでなしう
る。並べ替えられた変換エレメンタリストリームは、E
CCエンコーダ109に供給される。
【0064】ECCエンコーダ109は、大容量のメイ
ンメモリが接続され(図示しない)、パッキングおよび
シャフリング部、オーディオ用外符号エンコーダ、ビデ
オ用外符号エンコーダ、内符号エンコーダ、オーディオ
用シャフリング部およびビデオ用シャフリング部などを
内蔵する。また、ECCエンコーダ109は、シンクブ
ロック単位でIDを付加する回路や、同期信号を付加す
る回路を含む。ECCエンコーダ109は、例えば1個
の集積回路で構成される。
【0065】なお、一実施形態では、ビデオデータおよ
びオーディオデータに対するエラー訂正符号としては、
積符号が使用される。積符号は、ビデオデータまたはオ
ーディオデータの2次元配列の縦方向に外符号の符号化
を行い、その横方向に内符号の符号化を行い、データシ
ンボルを2重に符号化するものである。外符号および内
符号としては、リードソロモンコード(Reed-Solomon co
de) を使用できる。
【0066】ECCエンコーダ109における処理につ
いて説明する。エレメンタリストリームのビデオデータ
は、可変長符号化されているため、各マクロブロックの
データの長さが不揃いである。パッキングおよびシャフ
リング部では、マクロブロックが固定枠に詰め込まれ
る。このとき、固定枠からはみ出たオーバーフロー部分
は、固定枠のサイズに対して空いている領域に順に詰め
込まれる。
【0067】また、画像フォーマット、シャフリングパ
ターンのバージョン等の情報を有するシステムデータ
が、後述するシスコン121から供給され、図示されな
い入力端から入力される。システムデータは、パッキン
グおよびシャフリング部に供給され、ピクチャデータと
同様に記録処理を受ける。システムデータは、ビデオA
UXとして記録される。また、走査順に発生する1フレ
ームのマクロブロックを並び替え、テープ上のマクロブ
ロックの記録位置を分散させるシャフリングが行われ
る。シャフリングによって、変速再生時に断片的にデー
タが再生される時でも、画像の更新率を向上させること
ができる。
【0068】パッキングおよびシャフリング部からのビ
デオデータおよびシステムデータ(以下、特に必要な場
合を除き、システムデータを含む場合も単にビデオデー
タと称する)は、ビデオデータに対して外符号化の符号
化を行うビデオ用外符号エンコーダに供給され、外符号
パリティが付加される。外符号エンコーダの出力は、ビ
デオ用シャフリング部で、複数のECCブロックにわた
ってシンクブロック単位で順番を入れ替える、シャフリ
ングがなされる。シンクブロック単位のシャフリングに
よって特定のECCブロックにエラーが集中することが
防止される。シャフリング部でなされるシャフリング
を、インターリーブと称することもある。ビデオ用シャ
フリング部の出力は、メインメモリに書き込まれる。
【0069】一方、上述したように、SDTI受信部1
08あるいはディレイ103から出力されたディジタル
オーディオ信号がECCエンコーダ109に供給され
る。この一実施形態では、非圧縮のディジタルオーディ
オ信号が扱われる。ディジタルオーディオ信号は、これ
らに限らず、オーディオインターフェースを介して入力
されるようにもできる。また、図示されない入力端子か
ら、オーディオAUXが供給される。オーディオAUX
は、補助的データであり、オーディオデータのサンプリ
ング周波数等のオーディオデータに関連する情報を有す
るデータである。オーディオAUXは、オーディオデー
タに付加され、オーディオデータと同等に扱われる。
【0070】オーディオAUXが付加されたオーディオ
データ(以下、特に必要な場合を除き、AUXを含む場
合も単にオーディオデータと称する)は、オーディオデ
ータに対して外符号の符号化を行うオーディオ用外符号
エンコーダに供給される。オーディオ用外符号エンコー
ダの出力がオーディオ用シャフリング部に供給され、シ
ャフリング処理を受ける。オーディオシャフリングとし
て、シンクブロック単位のシャフリングと、チャンネル
単位のシャフリングとがなされる。
【0071】オーディオ用シャフリング部の出力は、メ
インメモリに書き込まれる。上述したように、メインメ
モリには、ビデオ用シャフリング部の出力も書き込まれ
ており、メインメモリで、オーディオデータとビデオデ
ータとが混合され、1チャンネルのデータとされる。
【0072】メインメモリからデータが読み出され、シ
ンクブロック番号を示す情報等を有するIDが付加さ
れ、内符号エンコーダに供給される。内符号エンコーダ
では、供給されたデータに対して内符号の符号化を施
す。内符号エンコーダの出力に対してシンクブロック毎
の同期信号が付加され、シンクブロックが連続する記録
データが構成される。
【0073】ECCエンコーダ109から出力された記
録データは、記録アンプなどを含むイコライザ110に
供給され、記録RF信号に変換される。記録RF信号
は、回転ヘッドが所定に設けられた回転ドラム111に
供給され、磁気テープ112上に記録される。回転ドラ
ム111には、実際には、隣接するトラックを形成する
ヘッドのアジマスが互いに異なる複数の磁気ヘッドが取
り付けられている。
【0074】記録データに対して必要に応じてスクラン
ブル処理を行っても良い。また、記録時にディジタル変
調を行っても良く、さらに、パーシャル・レスポンスク
ラス4とビタビ符号を使用しても良い。なお、イコライ
ザ110は、記録側の構成と再生側の構成とを共に含
む。
【0075】図16は、上述した回転ヘッドにより磁気
テープ上に形成されるトラックフォーマットの一例を示
す。この例では、1フレーム当たりのビデオおよびオー
ディオデータが4トラックで記録されている。互いに異
なるアジマスの2トラックによって1セグメントが構成
される。すなわち、4トラックは、4セグメントからな
る。セグメントを構成する1組のトラックに対して、ア
ジマスと対応するトラック番号
〔0〕とトラック番号
〔1〕が付される。トラックのそれぞれにおいて、両端
側にビデオデータが記録されるビデオセクタが配され、
ビデオセクタに挟まれて、オーディオデータが記録され
るオーディオセクタが配される。この図16は、テープ
上のセクタの配置を示すものである。
【0076】この例では、4チャンネルのオーディオデ
ータを扱うことができるようにされている。A1〜A4
は、それぞれオーディオデータの1〜4chを示す。オ
ーディオデータは、セグメント単位で配列を変えられて
記録される。また、ビデオデータは、この例では、1ト
ラックに対して4エラー訂正ブロック分のデータがイン
ターリーブされ、Upper SideおよびLowe
r Sideのセクタに分割され記録される。
【0077】Lower Sideのビデオセクタに
は、所定位置にシステム領域(SYS)が設けられる。
システム領域は、例えば、Lower Sideのビデ
オセクタの先頭側と末尾側とに、トラック毎に交互に設
けられる。
【0078】なお、図16において、SATは、サーボ
ロック用の信号が記録されるエリアである。また、各記
録エリアの間には、所定の大きさのギャップが設けられ
る。
【0079】図16は、1フレーム当たりのデータを4
トラックで記録する例であるが、記録再生するデータの
フォーマットによっては、1フレーム当たりのデータを
8トラック、6トラックなどで記録するようにができ
る。
【0080】図16Bに示されるように、テープ上に記
録されるデータは、シンクブロックと称される等間隔に
区切られた複数のブロックからなる。図16Cは、シン
クブロックの構成を概略的に示す。シンクブロックは、
同期検出するためのSYNCパターン、シンクブロック
のそれぞれを識別するためのID、後続するデータの内
容を示すDID、データパケットおよびエラー訂正用の
内符号パリティから構成される。データは、シンクブロ
ック単位でパケットとして扱われる。すなわち、記録あ
るいは再生されるデータ単位の最小のものが1シンクブ
ロックである。シンクブロックが多数並べられて(図1
6B)、例えばビデオセクタが形成される。
【0081】図15の説明に戻り、再生時には、磁気テ
ープ112から回転ドラム111で再生された再生信号
が再生アンプなどを含むイコライザ110の再生側の構
成に供給される。イコライザ110では、再生信号に対
して、等化や波形整形などがなされる。また、ディジタ
ル変調の復調、ビタビ復号等が必要に応じてなされる。
イコライザ110の出力は、ECCデコーダ113に供
給される。
【0082】ECCデコーダ113は、上述したECC
エンコーダ109と逆の処理を行うもので、大容量のメ
インメモリと、内符号デコーダ、オーディオ用およびビ
デオ用それぞれのデシャフリング部ならびに外符号デコ
ーダを含む。さらに、ECCデコーダ113は、ビデオ
用として、デシャフリングおよびデパッキング部、デー
タ補間部を含む。同様に、オーディオ用として、オーデ
ィオAUX分離部とデータ補間部を含む。ECCデコー
ダ113は、例えば1個の集積回路で構成される。
【0083】ECCデコーダ113における処理につい
て説明する。ECCデコーダ113では、先ず、同期検
出を行いシンクブロックの先頭に付加されている同期信
号を検出し、シンクブロックを切り出す。データは、再
生データは、シンクブロック毎に内符号エンコーダに供
給され、内符号のエラー訂正がなされる。内符号エンコ
ーダの出力に対してID補間処理がなされ、内符号によ
りエラーとされたシンクブロックのID例えばシンクブ
ロック番号が補間される。IDが補間された再生データ
は、ビデオデータとオーディオデータとに分離される。
【0084】上述したように、ビデオデータは、MPE
Gのイントラ符号化で発生したDCT係数データおよび
システムデータを意味し、オーディオデータは、PCM
(Pulse Code Modulation) データおよびオーディオAU
Xを意味する。
【0085】分離されたオーディオデータは、オーディ
オ用デシャフリング部に供給され、記録側のシャフリン
グ部でなされたシャフリングと逆の処理を行う。デシャ
フリング部の出力がオーディオ用の外符号デコーダに供
給され、外符号によるエラー訂正がなされる。オーディ
オ用の外符号デコーダからは、エラー訂正されたオーデ
ィオデータが出力される。訂正できないエラーがあるデ
ータに関しては、エラーフラグがセットされる。
【0086】オーディオ用の外符号デコーダの出力か
ら、オーディオAUX分離部でオーディオAUXが分離
され、分離されたオーディオAUXがECCデコーダ1
13から出力される(経路は省略する)。オーディオA
UXは、例えば後述するシスコン121に供給される。
また、オーディオデータは、データ補間部に供給され
る。データ補間部では、エラーの有るサンプルが補間さ
れる。補間方法としては、時間的に前後の正しいデータ
の平均値で補間する平均値補間、前の正しいサンプルの
値をホールドする前値ホールド等を使用できる。
【0087】データ補間部の出力がECCデコーダ11
3からのオーディオデータの出力であって、ECCデコ
ーダ113から出力されたオーディオデータは、ディレ
イ117およびSDTI出力部115に供給される。デ
ィレイ117は、後述するMPEGデコーダ116での
ビデオデータの処理による遅延を吸収するために設けら
れる。ディレイ117に供給されたオーディオデータ
は、所定の遅延を与えられて、SDI出力部118に供
給される。
【0088】分離されたビデオデータは、デシャフリン
グ部に供給され、記録側のシャフリングと逆の処理がな
される。デシャフリング部は、記録側のシャフリング部
でなされたシンクブロック単位のシャフリングを元に戻
す処理を行う。デシャフリング部の出力が外符号デコー
ダに供給され、外符号によるエラー訂正がなされる。訂
正できないエラーが発生した場合には、エラーの有無を
示すエラーフラグがエラー有りを示すものとされる。
【0089】外符号デコーダの出力がデシャフリングお
よびデパッキング部に供給される。デシャフリングおよ
びデパッキング部は、記録側のパッキングおよびシャフ
リング部でなされたマクロブロック単位のシャフリング
を元に戻す処理を行う。また、デシャフリングおよびデ
パッキング部では、記録時に施されたパッキングを分解
する。すなわち、マクロブロック単位にデータの長さを
戻して、元の可変長符号を復元する。さらに、デシャフ
リングおよびデパッキング部において、システムデータ
が分離され、ECCデコーダ113から出力され、後述
するシスコン121に供給される。
【0090】デシャフリングおよびデパッキング部の出
力は、データ補間部に供給され、エラーフラグが立って
いる(すなわち、エラーのある)データが修整される。
すなわち、変換前に、マクロブロックデータの途中にエ
ラーがあるとされた場合には、エラー箇所以降の周波数
成分のDCT係数が復元できない。そこで、例えばエラ
ー箇所のデータをブロック終端符号(EOB)に置き替
え、それ以降の周波数成分のDCT係数をゼロとする。
同様に、高速再生時にも、シンクブロック長に対応する
長さまでのDCT係数のみを復元し、それ以降の係数
は、ゼロデータに置き替えられる。さらに、データ補間
部では、ビデオデータの先頭に付加されているヘッダが
エラーの場合に、ヘッダ(シーケンスヘッダ、GOPヘ
ッダ、ピクチャヘッダ、ユーザデータ等)を回復する処
理もなされる。
【0091】DCTブロックに跨がって、DCT係数が
DC成分および低域成分から高域成分へと並べられてい
るため、このように、ある箇所以降からDCT係数を無
視しても、マクロブロックを構成するDCTブロックの
それぞれに対して、満遍なくDCならびに低域成分から
のDCT係数を行き渡らせることができる。
【0092】データ補間部から出力されたビデオデータ
がECCデコーダ113の出力であって、ECCデコー
ダ113の出力は、再生側のマルチフォーマットコンバ
ータ(以下、再生側MFCと略称する)114に供給さ
れる。再生側MFC114は、上述した記録側MFC1
06と逆の処理を行うものであって、ストリームコンバ
ータを含む。再生側MFC106は、例えば1個の集積
回路で構成される。
【0093】ストリームコンバータでは、記録側のスト
リームコンバータと逆の処理がなされる。すなわち、D
CTブロックに跨がって周波数成分毎に並べられていた
DCT係数を、DCTブロック毎に並び替える。これに
より、再生信号がMPEG2に準拠したエレメンタリス
トリームに変換される。
【0094】また、ストリームコンバータの入出力は、
記録側と同様に、マクロブロックの最大長に応じて、十
分な転送レート(バンド幅)を確保しておく。マクロブ
ロック(スライス)の長さを制限しない場合には、画素
レートの3倍のバンド幅を確保するのが好ましい。
【0095】ストリームコンバータの出力が再生側MF
C114の出力であって、再生側MFC114の出力
は、SDTI出力部115およびMPEGデコーダ11
6に供給される。
【0096】MPEGデコーダ116は、エレメンタリ
ストリームを復号し、ビデオデータを出力する。すなわ
ち、MPEGデコーダ142は、逆量子化処理と、逆D
CT処理とがなされる。復号ビデオデータは、SDI出
力部118に供給される。上述したように、SDI出力
部118には、ECCデコーダ113でビデオデータと
分離されたオーディオデータがディレイ117を介して
供給されている。SDI出力部118では、供給された
ビデオデータとオーディオデータとを、SDIのフォー
マットにマッピングし、SDIフォーマットのデータ構
造を有するストリームへ変換される。SDI出力部11
8からのストリームが出力端子120から外部へ出力さ
れる。
【0097】一方、SDTI出力部115には、上述し
たように、ECCデコーダ113でビデオデータと分離
されたオーディオデータが供給されている。SDTI出
力部115では、供給された、エレメンタリストリーム
としてのビデオデータと、オーディオデータとをSDT
Iのフォーマットにマッピングし、SDTIフォーマッ
トのデータ構造を有するストリームへ変換される。変換
されたストリームは、出力端子119から外部へ出力さ
れる。
【0098】図15において、シスコン121は、例え
ばマイクロコンピュータからなり、この記憶再生装置の
全体の動作を制御する。またサーボ122は、シスコン
121と互いに通信を行いながら、磁気テープ112の
走行制御や回転ドラム111の駆動制御などを行う。
【0099】図17Aは、MPEGエンコーダ102の
DCT回路から出力されるビデオデータ中のDCT係数
の順序を示す。SDTI受信部108から出力されるM
PEG ESについても同様である。以下では、MPE
Gエンコーダ102の出力を例に用いて説明する。DC
Tブロックにおいて左上のDC成分から開始して、水平
ならびに垂直空間周波数が高くなる方向に、DCT係数
がジグザグスキャンで出力される。その結果、図17B
に一例が示されるように、全部で64個(8画素×8ラ
イン)のDCT係数が周波数成分順に並べられて得られ
る。
【0100】このDCT係数がMPEGエンコーダのV
LC部によって可変長符号化される。すなわち、最初の
係数は、DC成分として固定的であり、次の成分(AC
成分)からは、ゼロのランとそれに続くレベルに対応し
てコードが割り当てられる。従って、AC成分の係数デ
ータに対する可変長符号化出力は、周波数成分の低い
(低次の)係数から高い(高次の)係数へと、AC1
AC2 ,AC3 ,・・・と並べられたものである。可変
長符号化されたDCT係数をエレメンタリストリームが
含んでいる。
【0101】上述した記録側MFC106に内蔵され
る、記録側のストリームコンバータでは、供給された信
号のDCT係数の並べ替えが行われる。すなわち、それ
ぞれのマクロブロック内で、ジグザグスキャンによって
DCTブロック毎に周波数成分順に並べられたDCT係
数がマクロブロックを構成する各DCTブロックにわた
って周波数成分順に並べ替えられる。
【0102】図18は、この記録側ストリームコンバー
タにおけるDCT係数の並べ替えを概略的に示す。
(4:2:2)コンポーネント信号の場合に、1マクロ
ブロックは、輝度信号Yによる4個のDCTブロック
(Y1 ,Y2 ,Y3 およびY4 )と、色度信号Cb,C
rのそれぞれによる2個ずつのDCTブロック(C
1 ,Cb2 ,Cr1 およびCr2 )からなる。
【0103】上述したように、MPEGエンコーダ10
2では、MPEG2の規定に従いジグザグスキャンが行
われ、図18Aに示されるように、各DCTブロック毎
に、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分
に、周波数成分の順に並べられる。一つのDCTブロッ
クのスキャンが終了したら、次のDCTブロックのスキ
ャンが行われ、同様に、DCT係数が並べられる。
【0104】すなわち、マクロブロック内で、DCTブ
ロックY1 ,Y2 ,Y3 およびY4、DCTブロックC
1 ,Cb2 ,Cr1 およびCr2 のそれぞれについ
て、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分
へと周波数順に並べられる。そして、連続したランとそ
れに続くレベルとからなる組に、〔DC,AC1 ,AC
2 ,AC3 ,・・・〕と、それぞれ符号が割り当てられ
るように、可変長符号化されている。
【0105】記録側ストリームコンバータでは、可変長
符号化され並べられたDCT係数を、一旦可変長符号を
解読して各係数の区切りを検出し、マクロブロックを構
成する各DCTブロックに跨がって周波数成分毎にまと
める。この様子を、図18Bに示す。最初にマクロブロ
ック内の8個のDCTブロックのDC成分をまとめ、次
に8個のDCTブロックの最も周波数成分が低いAC係
数成分をまとめ、以下、順に同一次数のAC係数をまと
めるように、8個のDCTブロックに跨がって係数デー
タを並び替える。
【0106】並び替えられた係数データは、DC
(Y1 ),DC(Y2 ),DC(Y3 ),DC
(Y4 ),DC(Cb1 ),DC(Cb2 ),DC(C
1 ),DC(Cr2 ),AC1 (Y1 ),AC1 (Y
2 ),AC1 (Y3 ),AC1 (Y4 ),AC1 (Cb
1 ),AC1 (Cb2 ),AC1 (Cr1 ),AC
1 (Cr2 ),・・・である。ここで、DC、AC1
AC2 、・・・は、図17を参照して説明したように、
ランとそれに続くレベルとからなる組に対して割り当て
られた可変長符号の各符号である。
【0107】記録側ストリームコンバータで係数データ
の順序が並べ替えられた変換エレメンタリストリーム
は、ECCエンコーダ109に内蔵されるパッキングお
よびシャフリング部に供給される。マクロブロックのデ
ータの長さは、変換エレメンタリストリームと変換前の
エレメンタリストリームとで同一である。また、MPE
Gエンコーダ102において、ビットレート制御により
GOP(1フレーム)単位に固定長化されていても、マ
クロブロック単位では、長さが変動している。パッキン
グおよびシャフリング部では、マクロブロックのデータ
を固定枠に当てはめる。
【0108】図19は、パッキングおよびシャフリング
部でのマクロブロックのパッキング処理を概略的に示
す。マクロブロックは、所定のデータ長を持つ固定枠に
当てはめられ、パッキングされる。このとき用いられる
固定枠のデータ長を、記録および再生の際のデータの最
小単位であるシンクブロックのデータ長と一致させてい
る。これは、シャフリングおよびエラー訂正符号化の処
理を簡単に行うためである。図19では、簡単のため、
1フレームに8マクロブロックが含まれるものと仮定す
る。
【0109】可変長符号化によって、図19Aに一例が
示されるように、8マクロブロックの長さは、互いに異
なる。この例では、固定枠である1シンクブロックのデ
ータ領域の長さと比較して、マクロブロック#1のデー
タ,#3のデータおよび#6のデータがそれぞれ長く、
マクロブロック#2のデータ,#5のデータ,#7のデ
ータおよび#8のデータがそれぞれ短い。また、マクロ
ブロック#4のデータは、1シンクブロックと略等しい
長さである。
【0110】パッキング処理によって、マクロブロック
が1シンクブロック長の固定長枠に詰め込まれる。過不
足無くデータを詰め込むことができるのは、1フレーム
期間で発生するデータ量が固定量に制御されているから
である。図19Bに一例が示されるように、1シンクブ
ロックと比較して長いマクロブロックは、シンクブロッ
ク長に対応する位置で分割される。分割されたマクロブ
ロックのうち、シンクブロック長からはみ出た部分(オ
ーバーフロー部分)は、先頭から順に空いている領域
に、すなわち、長さがシンクブロック長に満たないマク
ロブロックの後ろに、詰め込まれる。
【0111】図19Bの例では、マクロブロック#1
の、シンクブロック長からはみ出た部分が、先ず、マク
ロブロック#2の後ろに詰め込まれ、そこがシンクブロ
ックの長さに達すると、マクロブロック#5の後ろに詰
め込まれる。次に、マクロブロック#3の、シンクブロ
ック長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろに
詰め込まれる。さらに、マクロブロック#6のシンクブ
ロック長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろ
に詰め込まれ、さらにはみ出た部分がマクロブロック#
8の後ろに詰め込まれる。こうして、各マクロブロック
がシンクブロック長の固定枠に対してパッキングされ
る。
【0112】各マクロブロックに対応する可変長データ
の長さは、記録側ストリームコンバータにおいて予め調
べておくことができる。これにより、このパッキング部
では、VLCデータをデコードして内容を検査すること
無く、マクロブロックのデータの最後尾を知ることがで
きる。
【0113】図20は、上述したECCエンコーダ10
9のより具体的な構成を示す。図20において、164
がICに対して外付けのメインメモリ160のインター
フェースである。メインメモリ160は、SDRAMで
構成されている。インターフェース164によって、内
部からのメインメモリ160に対する要求を調停し、メ
インメモリ160に対して書込み/読出しの処理を行
う。また、パッキング部137a、ビデオシャフリング
部137b、パッキング部137cによって、パッキン
グおよびシャフリング部137が構成される。
【0114】図21は、メインメモリ160のアドレス
構成の一例を示す。メインメモリ160は、例えば64
MビットのSDRAMで構成される。メインメモリ16
0は、ビデオ領域250、オーバーフロー領域251お
よびオーディオ領域252を有する。ビデオ領域250
は、4つのバンク(vbank#0、vbank#1、
vbank#2およびvbank#3)からなる。4バ
ンクのそれぞれは、1等長化単位のディジタルビデオ信
号が格納できる。
【0115】なお、1等長化単位は、発生するデータ量
を略目標値に制御する単位である。例えば、磁気テープ
への記録フォーマットにより、1フレーム分のデータを
記録するように定められたトラック数に記録可能なデー
タ量が1等長化単位とされる。
【0116】図21中の、部分Aは、ビデオ信号の1シ
ンクブロックのデータ部分を示す。1シンクブロックに
は、フォーマットによって異なるバイト数のデータが挿
入される。複数のフォーマットに対応するために、最大
のバイト数以上であって、処理に都合の良いバイト数例
えば256バイトが1シンクブロックのデータサイズと
されている。
【0117】ビデオ領域の各バンクは、さらに、パッキ
ング用領域250Aと内符号化エンコーダへの出力用領
域250Bとに分けられる。オーバーフロー領域251
は、上述のビデオ領域に対応して、4つのバンクからな
る。さらに、オーディオデータ処理用の領域252をメ
インメモリ160が有する。
【0118】この一実施形態では、各マクロブロックの
データ長標識を参照することによって、パッキング部1
37aが固定枠長データと、固定枠を越える部分である
オーバーフローデータとをメインメモリ160の別々の
領域に分けて記憶する。固定枠長データは、シンクブロ
ックのデータ領域の長さ以下のデータであり、以下、ブ
ロック長データと称する。ブロック長データを記憶する
領域は、各バンクのパッキング処理用領域250Aであ
る。オーバーフローデータは、オーバーフローチャート
領域251に記憶される。ブロック長より短いデータ長
の場合には、メインメモリ160の対応する領域に空き
領域を生じる。ビデオシャフリング部137bが書込み
アドレスを制御することによってシャフリングを行う。
ここで、ビデオシャフリング部137bは、ブロック長
データのみをシャフリングし、オーバーフロー部分は、
シャフリングせずに、オーバーフローデータに割り当て
られた領域に書込まれる。
【0119】次に、パッキング部137cが外符号エン
コーダ139へのメモリにオーバーフロー部分をパッキ
ングして読み込む処理を行う。すなわち、メインメモリ
160から外符号エンコーダ139に用意されている1
ECCブロック分のメモリに対してブロック長のデータ
を読み込み、若し、ブロック長のデータに空き領域が有
れば、そこにオーバーフロー部分を読み込んでブロック
長にデータが詰まるようにする。そして、1ECCブロ
ック分のデータを読み込むと、読み込み処理を一時中断
し、外符号エンコーダ139によって外符号のパリティ
を生成する。外符号パリティは、外符号エンコーダ13
9のメモリに格納する。外符号エンコーダ139の処理
が1ECCブロック分終了すると、外符号エンコーダ1
39からデータおよび外符号パリティを内符号を行う順
序に並び替えて、メインメモリ160のパッキング処理
用領域250Aと別の出力用領域250Bに書き戻す。
ビデオシャフリング部140は、この外符号の符号化が
終了したデータをメインメモリ160へ書き戻す時のア
ドレスを制御することによって、シンクブロック単位の
シャフリングを行う。
【0120】このようにブロック長データとオーバーフ
ローデータとを分けてメインメモリ160の第1の領域
250Aへのデータの書込み(第1のパッキング処
理)、外符号エンコーダ139へのメモリにオーバーフ
ローデータをパッキングして読み込む処理(第2のパッ
キング処理)、外符号パリティの生成、データおよび外
符号パリティをメインメモリ160の第2の領域250
Bに書き戻す処理が1ECCブロック単位でなされる。
外符号エンコーダ139がECCブロックのサイズのメ
モリを備えることによって、メインメモリ160へのア
クセスの頻度を少なくすることができる。
【0121】そして、1ピクチャに含まれる所定数のE
CCブロック(例えば32個のECCブロック)の処理
が終了すると、1ピクチャのパッキング、外符号の符号
化が終了する。そして、インターフェース164を介し
てメインメモリ160の領域250Bから読出したデー
タがID付加部148、内符号エンコーダ147、同期
付加部150で処理され、並列直列変換部124によっ
て、同期付加部150の出力データがビットシリアルデ
ータに変換される。出力されるシリアルデータがパーシ
ャル・レスポンスクラス4のプリコーダ125により処
理される。この出力が必要に応じてディジタル変調さ
れ、記録アンプ110を介して、回転ドラム111に設
けられた回転ヘッドに供給される。
【0122】なお、ECCブロック内にヌルシンクと称
する有効なデータが配されないシンクブロックを導入
し、記録ビデオ信号のフォーマットの違いに対してEC
Cブロックの構成の柔軟性を持たせるようになされる。
ヌルシンクは、パッキングおよびシャフリングブロック
137のパッキング部137aにおいて生成され、メイ
ンメモリ160に書込まれる。従って、ヌルシンクがデ
ータ記録領域を持つことになるので、これをオーバーフ
ロー部分の記録用シンクとして使用することができる。
【0123】オーディオデータの場合では、1フィール
ドのオーディオデータの偶数番目のサンプルと奇数番目
のサンプルとがそれぞれ別のECCブロックを構成す
る。ECCの外符号の系列は、入力順序のオーディオサ
ンプルで構成されるので、外符号系列のオーディオサン
プルが入力される毎に外符号エンコーダ136が外符号
パリティを生成する。外符号エンコーダ136の出力を
メインメモリ160の領域252に書込む時のアドレス
制御によって、シャフリング部137がシャフリング
(チャンネル単位およびシンクブロック単位)を行う。
【0124】さらに、126で示すCPUインターフェ
ースが設けられ、システムコントローラとして機能する
外部のCPU127からのデータを受け取り、内部ブロ
ックに対してパラメータの設定が可能とされている。複
数のフォーマットに対応するために、シンクブロック
長、パリティ長を始め多くのパラメータを設定すること
が可能とされている。
【0125】パラメータの1つとしての”パッキング長
データ”は、パッキング部137aおよび137bに送
られ、パッキング部137a、137bは、これに基づ
いて決められた固定枠(図19Aで「シンクブロック
長」として示される長さ)にVLCデータを詰め込む。
【0126】パラメータの1つとしての”パック数デー
タ”は、パッキング部137bに送られ、パッキング部
137bは、これに基づいて1シンクブロック当たりの
パック数を決め、決められたパック数分のデータを外符
号エンコーダ139に供給する。
【0127】パラメータの1つとしての”ビデオ外符号
パリティ数データ”は、外符号エンコーダ139に送ら
れ、外符号エンコーダ139は、これに基づいた数のパ
リティが発声されるビデオデータの外符号の符号化を行
う。
【0128】パラメータの1つとしての”ID情報”お
よび”DID情報”のそれぞれは、ID付加部148に
送られ、ID付加部148は、これらID情報およびD
ID情報をメインメモリ160から読み出された単位長
のデータ列に付加する。
【0129】パラメータの1つとしての”ビデオ内符号
用パリティ数データ”および”オーディオ内符号用パリ
ティ数データ”のそれぞれは、内符号エンコーダ149
に送られ、内符号エンコーダ149は、これらに基づい
た数のパリティが発生されるビデオデータとオーディオ
データの内符号の符号化を行う。なお、内符号エンコー
ダ149には、パラメータの1つである”シンク長デー
タ”も送られており、これにより、内符号化されたデー
タの単位長(シンク長)が規制される。
【0130】また、パラメータの1つとしてのシャフリ
ングテーブルデータがビデオ用シャフリングテーブル
(RAM)128vおよびオーディオ用シャフリングテ
ーブル(RAM)128aに格納される。シャフリング
テーブル128vは、ビデオシャフリング部137bお
よび140のシャフリングのためのアドレス変換を行
う。シャフリングテーブル128aは、オーディオシャ
フリング137のためのアドレス変換を行う。
【0131】この発明では、記録時に、1フレームの画
像データが可変長符号化により1等長化単位を越えた場
合、1フレーム全体で1等長化単位を越えないように、
パッキングにより移動されたデータを捨てるようにす
る。図22および図23を用いて、可変長符号化された
マクロブロックのパッキングおよびパッキングされたデ
ータの磁気テープ112への記録について、概略的に説
明する。
【0132】図22は、1フレームの画像データが可変
長符号化により1等長化単位を越えない場合の例であ
る。図22Aに一例が示されるように、画面上で分散さ
れていたマクロブロックMB1〜4がシャフリングさ
れ、図22Bのように順に並べられる。これらマクロブ
ロックMB1〜4は、MPEGエンコーダにより符号化
され、図22Bに示されるように、マクロブロック毎
に、スライススタートコードに続けて順に並べられる。
各マクロブロックは、先頭にスライススタートコードを
付されると共に、輝度信号Y、色差信号Cb、Crの順
にデータが並べ替えられる。
【0133】図22Bに示される各マクロブロックは、
それぞれ固定枠に当てはめられ、固定枠長のセグメント
に割り当てられる。固定枠からはみ出た部分300、3
01および302は、図22Cに示されるように、セグ
メントに割り当てられたマクロブロックが固定枠長より
も短い、他のセグメントに移動され、パッキングされ
る。また、各マクロブロックにおいて、DCT係数は、
DC成分を先頭に、AC成分の次数の低い方から高い方
へと順に並べられている。したがって、他のセグメント
に移動された部分300、301および302は、より
周波数成分の高い係数が格納される。すなわち、移動さ
れた部分300、301および302は、再生画像にお
いて、視覚的に影響の小さいデータが格納されていると
いうことができる。
【0134】このようにパッキングされたデータは、図
22Dに一例が示されるように、各トラックにおいてセ
グメントが等しく割り当てられ、磁気テープ112上に
記録される。この図22Dに示される例では、1トラッ
クに4セグメントが割り当てられ、8トラックを用いて
1フレームが記録されるフォーマットとなっている。
【0135】1フレームの画像データを可変長符号化し
たデータ量が1等長化単位と等しいか、または、1等長
化単位未満であれば、1フレーム分の全セグメントがデ
ータで満たされるか、図22Cに一例が示されるよう
に、最後のセグメントに空き領域が生じる。これを磁気
テープ112に記録すると、図22Dに一例が示される
ように、1フレームを構成する複数トラック(この例で
は8トラック)の最後のトラックの末尾側に、データの
記録されない空き領域が生じる。
【0136】図23は、1フレームの画像データが可変
長符号化により1等長化単位を越える場合の例である。
上述した図22Aおよび図22Bと同一の経過を辿って
図23Aの状態に至る。図23Aにおいて、固定枠から
はみ出た部分300’、301’および302’がそれ
ぞれマクロブロックが固定枠長よりも短い、他のセグメ
ントに移動される。
【0137】一方、この図23の例では、1フレームの
画像データを可変長符号化した際のデータ量が、例えば
図23Aに示される余り部分303の分だけ1等長化単
位を越えている。この一実施形態では、この余り部分3
03は、磁気テープ112に記録を行う以前に捨てられ
る。余り部分303が捨てられたデータが磁気テープ1
12に記録される。図23Bに示されるように、1フレ
ームを構成する最後のトラックまで、等しくデータが詰
め込まれ記録される。
【0138】上述したように、パッキングにより、DC
T係数における周波数成分の高い次数側からデータが他
のセグメントに移動される。また、各マクロブロック
は、画面上の位置に対してシャフリングされてパッキン
グされる。そのため、データが捨てられたことによる、
視覚的な影響は、極めて小さい。
【0139】次に、この一実施形態についてさらに詳細
に説明する。図24は、この一実施形態を実現するため
の構成を、概念的に示す。この図24に示される構成
は、上述した図15の構成から主要な部分を抜き出した
ものである。図24において、上述の図15に対応する
部分には同一の番号を付し、詳細な説明を省略する。
【0140】記録側について説明する。ベースバンドビ
デオ信号、すなわち、上述したSDIのインターフェイ
スに対応したディジタルビデオ信号は、MPEGエンコ
ーダ102に供給され、DCTされ、さらに、可変長符
号化される。MPEGエンコーダ102の出力は、セレ
クタ310を介して符号配列変換回路311に供給され
る。
【0141】一方、上述したSDTIのフォーマットの
ディジタルビデオ信号からMPEGESが抜き出された
データストリームがセレクタ310を介して符号配列変
換回路311に供給される。すなわち、既に可変長符号
化されているデータストリームがここで供給される。こ
のデータストリームは、例えばこの装置の外部で生成さ
れ供給されるもので、ビットレートがこの装置が対応で
きるビットレートより高い可能性を有する。このとき、
入力されたデータストリームの1フレーム分のデータ量
がこの装置による1等長化単位の容量を越えている可能
性がある。
【0142】符号配列変換回路311は、上述した記録
側MFC106に内蔵される、記録側ストリームコンバ
ータに相当する。すなわち、符号配列変換回路311に
供給されたデータストリームは、図18を用いて既に述
べたように、マクロブロックのそれぞれについてDCT
係数をDC成分を先頭にしてAC成分の低次から高次へ
と並べ替えられる。
【0143】図25、図26および図27を用いて、符
号配列変換回路311による処理について、さらに詳細
に説明する。図25、図26および図27において、D
CT係数のDC成分を「DC」として表し、AC成分を
「AC」と表す。AC成分において、零係数の連続回数
(ラン)とその直後の非零係数のレベル(レベル)とを
まとめたものを、「rAC」と表す。各AC成分の後ろ
にハイフンによって連結され付される数値は、AC成分
の次数を表す。
【0144】また、図27Aおよび図28Aの各ブロッ
クは、それぞれDCTブロックを示す。すなわち、図2
7Aおよび図28Aの8個のブロックは、1マクロブロ
ックを構成するDCTブロックに対応する。これらの図
において、DCおよびAC成分の後ろに括弧[]付きで
付された「Y0」、「Cr1」などは、DCTブロック
の種類を示す。
【0145】符号配列変換回路311に入力されるデー
タストリームは、MPEGの規格に準じたもので、図2
5Aに一例が示されるように、DCTブロック毎に、D
C成分およびACの低周波成分から高周波成分への順で
DCT係数が並べられている。DCTブロックの終端に
は、EOBが配される。一方、符号配列変換回路311
から出力されるデータストリームは、図25Bに一例が
示されるように、1マクロブロック中でDCTブロック
を跨いで各周波数成分毎にDCT係数がまとめられる。
すなわち、DC成分のブロックを先頭に、AC成分のD
CT係数が低次から高次へと次数毎にまとめて並べら
れ、出力される。
【0146】図25Aの、符号配列変換回路311に入
力されるデータストリームについて、さらに詳細に説明
する。MPEGエンコーダでは、画像データがマクロブ
ロックに分割され、マクロブロック内の複数のDCTブ
ロック毎にDCTがなされる。図26Aは、DCTされ
た後のデータを、DCTブロック毎に示す。各DCTブ
ロックは、DC成分およびAC成分の低次から高次の、
64個のDCT係数からなる。DCTブロックは、実際
には、図26Bに一例が示されるように、係数が0では
ない次数と、係数が0になる次数とが存在する。また、
各係数は、それぞれ所定のビット幅(例えば12ビッ
ト)を有する。
【0147】次に、図26のようにDCTされたDCT
係数に対して可変長符号化を施す。先ず、DCTブロッ
ク毎に、係数が0係数の連続回数である「ラン」と、そ
の直後の非0係数の「レベル」とにまとめられ、符号化
される。この様子を、図27Bに示す。なお、「ラン」
と「レベル」とをまとめて符号化したものを、以下で
は、「ラン&レベル符号」と称する。ラン&レベル符号
は、ビット方向に可変長符号化され、例えば、1〜24
ビットが与えられる。図27Aは、DCT係数がラン&
レベル符号にまとめられたDCTブロックを示す。各ブ
ロックには、終端に、ブロックの最後を示すEOB(End
Of Block)が付加される。EOBは、例えば2乃至は4
ビットの所定のビットパターンからなる。
【0148】図25Aに示すデータストリームは、この
図27Aに示される各DCTブロックを、EOBで次の
DCTブロックに接続されるように出力することで得ら
れるものである。上述のMPEGエンコーダ102から
の出力や、直接的に入力される、SDTIのフォーマッ
トのディジタルビデオ信号からMPEG ESが抜き出
されたデータストリームは、この図25Aに示される構
造を有している。
【0149】図25Aのような構造のデータストリーム
が符号配列変換回路311に入力される。図28は、符
号配列変換回路311の一例の構成を示す。入力された
データストリームは、VLC復号部350に供給され
る。VLC復号部350では、入力されたデータストリ
ームの可変長符号を復号化し、ラン&レベル符号を元の
状態に戻し、シーケンスヘッダコードおよび各層のスタ
ートコードのパターンマッチングを行い、各層のヘッダ
部を抽出し、入力されたデータストリームのフォーマッ
トを検出する。
【0150】フォーマットを検出することにより、1マ
クロブロックに含まれるDCTブロックの数を知ること
ができる。この例では、1マクロブロックに含まれるD
CTブロックの数は、画像データが4:2:2のシステ
ムでは8個になり、4:2:0のシステムでは6個にな
る。例えば、この1マクロブロックに含まれるDCTブ
ロックの数によって、後述するメモリ351への書き込
みや、メモリ351からの読み出しが制御される。
【0151】可変長符号を復号化されフォーマットなど
を調べられたデータは、VLC復号部350で、再び入
力されたデータストリームと同じように、可変長符号化
される。VLC復号部からの出力は、メモリ351に供
給される。メモリ351では、VLC復号部350での
フォーマットの検出結果に基づき、供給されたデータス
トリームを書き込むアドレスが制御される。例えば、ラ
ン&レベル符号のそれぞれに24ビットの領域が与えら
れ、図27Aに示されるように、DCTブロック毎に行
方向に書き込まれていき、EOBを書き込んだところ
で、次の行に移り、次のDCTブロックが書き込まれ
る。
【0152】1マクロブロックのデータが全て書き込ま
れたら、書き込まれたデータが読み出される。読み出し
は、図27Aの配置における列方向に向けてなされる。
DCTブロックを跨いで同列に並んだラン&レベル符号
を読んでいき、1マクロブロックのDCTブロックを1
列について一巡したら、最初のDCTブロックに戻り、
次の列について、同様に読んでいく。同列にデータが存
在しない行は、飛び越して読み出される。
【0153】このようにデータの読み出しを行った結
果、図25Bの例のように、1マクロブロックを構成す
る全DCTブロックにわたりデータが存在する列、例え
ばDC成分やACの成分の低周波数側といった1マクロ
ブロックのストリームの前側では、同一の次数の係数が
DCTブロックを跨いで連続的にまとめて配列される。
一方、ストリームの後半では、1マクロブロックの全D
CTブロックにわたりデータが存在するとは限らず、縦
方向の同一列においてデータの存在しないDCTブロッ
クが飛ばされ、データが現れた順に配列されたデータス
トリームが符号配列変換回路311から出力される。
【0154】符号配列変換回路311の出力は、ECC
エンコーダ109に供給される。データストリームは、
ECCエンコーダ109のパッキング部137でパッキ
ング処理される。上述した余り部分303を捨てる処理
は、ECCエンコーダ109のパッキング部137で行
うことができる。例えば、上述したようにメインメモリ
160から外符号エンコーダ139にデータが読み込ま
れ、1ECCブロック毎に外符号の符号化がなされる。
外符号エンコーダ139による、1ピクチャに対応する
所定数のECCブロック(この例では、32個のECC
ブロック)の外符号の符号化処理が終了した後に、メイ
ンメモリ160のオーバーフロー領域251に処理され
ないで残されたデータが、余り部分303として捨てら
れる。
【0155】このようにして余り部分303を捨てら
れ、外符号の符号化されたデータは、メインメモリ16
0から読み出されてID付加、内符号の符号化および同
期信号の付加など所定の処理をされ、ECCエンコーダ
109から出力される。ECCエンコーダ109の出力
は、図15のイコライザ110の記録側の構成に対応す
る記録アンプ312を介して、回転ドラム111に供給
され、磁気テープ112に記録される。
【0156】再生側について説明する。磁気テープ11
2から再生された再生データは、図15のイコライザ1
10の再生側の構成に対応する再生アンプ313を介し
て、ECC113に供給される。ECC113では、内
符号および外符号の復号化がなされ、記録側でパッキン
グ処理されたデータを元に戻すため、デパッキング処理
がなされる。記録側で、1等長化単位からはみ出した余
り部分303を捨てた場合には、デパッキング処理によ
って、データが余りが捨てられた状態、すなわち、余り
部分303が削除された状態に戻される。
【0157】ECC113の出力が符号配列逆変換回路
314に供給される。符号配列逆変換回路314は、上
述した再生側MFC114に内蔵される、再生側ストリ
ームコンバータに相当する。符号配列逆変換回路314
に供給される再生データストリームは、上述の図25B
に示されるように、1マクロブロック中でDCTブロッ
クを跨いで各周波数成分毎にDCT係数がまとめられ、
DC成分のブロックを先頭に、AC成分のDCT係数が
低次から高次へと次数毎にまとめて並べられている。符
号配列逆変換回路314では、この再生データストリー
ムを、図25Aで上述した、MPEGの規定に準じたデ
ータストリームに並べ替える。
【0158】その際、符号配列逆変換回路314では、
シンタクスチェックを行い、供給された再生データスト
リームがMPEGのシンタクスに反していないかどうか
判断する。シンタクスチェックにより、記録側で1等長
化単位からはみ出した余り部分303を捨てたことでシ
ンタクスエラーが発生したとされたら、符号配列逆変換
回路314において、シンタクスエラーを修復するよう
な処理がなされる。符号配列逆変換回路314の詳細に
ついては、後述する。
【0159】符号配列逆変換回路314の出力は、MP
EG ESとしてそのまま出力される。あるいは、符号
配列逆変換回路314の出力は、MPEGデコーダ11
6に供給され、可変長符号を復号化され、SDIのフォ
ーマットのディジタルビデオ信号として出力される。
【0160】図29は、符号配列逆変換回路314の一
例の構成を示す。供給された再生データストリームは、
VLC復号部360に供給される。VLC復号部360
では、供給された再生データストリームの可変長符号を
復号化して分解し、上述したラン&レベル符号とその符
号長を、それぞれメモリ361に供給する。また、VL
C復号部360では、供給された再生データストリーム
から各層のヘッダ情報などを抽出し、シンタクスチェッ
クを行う。シンタクスチェックは、例えば以下のように
行う。
【0161】VLC復号部360では、スライススター
トコードを検出して、それぞれのスライス中に存在する
EOB数を調べる。一方、抽出されたヘッダ情報から、
1スライス中に含まれるべきDCTブロック数が分かる
(例えば、4:2:2システムならば8個)ので、その
数とそれぞれのスライス中に存在するEOB数とを比較
し、これらが一致しないスライスでは、記録時に余り部
分303が捨てられ、ストリームが欠損したことによっ
てシンタクスエラーが生じたものと判断される。
【0162】メモリ361では、供給されたラン&レベ
ル符号および符号長を、それぞれ所定のアドレスに書き
込む。例えば、DCT係数に対応するラン&レベル符号
の次数が各列にそれぞれ割り当てられ、1マクロブロッ
クに含まれるDCTブロックY0〜Cr1が各行にそれ
ぞれ割り当てられる。すなわち、図30Aに一例が示さ
れるように、再生データストリームの順に供給されたラ
ン&レベル符号は、図中にスタートで示される位置から
列方向(図の縦方向)に向けて書き込まれる。1マクロ
ブロックに含まれるとされたDCTブロック数(この例
では8個)を一巡すると、最初のDCTブロックY0の
行に戻り、次の次数のラン&レベル符号が同様にして、
列方向に書き込まれる。
【0163】書き込み時において、EOBが書き込まれ
た行は、EOBの後ろにはデータが書き込まれない。図
30Aの例では、4個のラン&レベル符号の後ろにEO
Bが書き込まれるDCTブロックY2の行が、最初にE
OBが現れる行である。DCTブロックY2の行にEO
Bが書き込まれ、その列の書き込みが終了すると、最初
の行に戻り、次の列の書き込みがなされる。次の列で
は、DCTブロックY2の行は、スキップされる。すな
わち、DCTブロックY1の行にラン&レベル符号が書
き込まれ、次には、DCTブロックY3の行にラン&レ
ベル符号が書き込まれる。このようにラン&レベル符号
およびEOBが書き込まれ、最後に、最もラン&レベル
符号が多く長い行の末尾にEOBが書き込まれ、メモリ
361に対する書き込みが正常に終了される。
【0164】読み出しは、図30Bに一例が示されるよ
うに、書き込み時に対して列方向と行方向とを入れ替え
て行われる。図中のスタートで示される位置から、行方
向(図の横方向)に向けてラン&レベル符号を順次読み
出し、EOBが読み出されたら、次の行の先頭から読み
出す。このように読み出しを行うことで、DCTブロッ
ク毎に、DCT係数が低次から高次へと並べられた、M
PEGの規格に準じた順番で、データが出力される。
【0165】なお、メモリ361からは、ラン&レベル
と共に、対応する符号長も読み出される。
【0166】メモリ361から出力されたラン&レベル
および符号長は、それぞれ可変長符号接続部362に供
給される。可変長符号接続部362では、ラン&レベル
を、共に供給された符号長に基づき所定に接続して出力
する。これにより、図25Aで上述したような、MPE
Gの規格に準じたデータストリームが出力される。
【0167】ここで、記録時に、1フレームのデータが
1等長化単位のデータ量を超過し、固定枠からはみ出し
たデータ(余りの部分303)が捨てられた場合につい
て考える。余りの部分303にEOBが含まれている場
合、その余りの部分303の元のDCTブロックには、
EOBが欠損しており、そのマクロブロックが正常終了
していないことになる。
【0168】上述したように、この一実施形態において
は、符号配列逆変換回路314で、入力された再生デー
タストリームに対してシンタクスチェックを施し、欠損
しているEOBが無いかどうか検出し、欠損した箇所に
EOBを挿入し、修復を行う。
【0169】図31を用いて、欠損箇所にEOBを挿入
する処理について説明する。メモリ361に対するラン
&レベルおよびEOBの書き込みは、上述の図30Aの
例と同様に行われる。ここで、EOBが欠損していれ
ば、EOBで終了していない行、すなわち、EOBで終
了していないDCTブロックが存在することになる。図
31Aの例では、DCTブロックY3およびCb1がE
OBで終了しておらず、記録時に1等長化単位からはみ
出て余りの部分303として捨てられた部分を有するブ
ロックであることが示される。
【0170】また、このとき、最後に書き込まれた最終
符号(図31Aの例では、DCTブロックCb1の最後
の符号)は、その符号自体が切断されている可能性があ
り、信頼性に欠ける。すなわち、ラン&レベル符号は、
それぞれ符号長が異なるため、例えば最終符号の符号長
が最終符号の1つ前に書き込まれる符号(この例では、
DCTブロックY3の第10個目の符号)の符号長より
も長い場合、最終符号が最終符号の1つ前に書き込まれ
た符号の符号長で切断されてしまうことになる。
【0171】符号配列逆変換回路314では、EOBの
存在しない行に対して、末尾にEOBを挿入する。例え
ば、メモリ361からDCTブロック毎にデータを読み
出し、可変長符号接続部362に供給してそれぞれのD
CTブロックを接続する際に、各ブロックの末尾にEO
Bが無ければ、所定の位置にEOBを挿入する。この様
子を、図31Bに示す。こうすることによって、全ての
DCTブロックの末尾がEOBで終了することになり、
MPEGの規定に準ずるデータストリームが得られる。
【0172】EOBは、上述したように2乃至は4ビッ
トの所定のビット列であるので、例えば図示されない所
定のレジスタにEOBのビット列を予め記憶させてお
き、それを用いるようにできる。また、これに限らず、
例えば図15のような構成において、シスコン121で
EOBを生成するようにしてもよい。
【0173】また、図31AのDCTブロックCb1の
最後の符号のように、信頼性に欠けるとされた符号は、
図31Aに示されるように、削除する。削除された部分
は、図のように空けておく(0の符号で埋める)ように
してもよいし、削除された部分を詰めてEOBを挿入す
るようにしてもよい。
【0174】なお、上述では、EOBの挿入を、可変長
符号接続部362で行うとしたが、これはこの例に限定
されない。例えば、メモリ361にデータが書き込まれ
ている状態で、所定のアドレスにEOBを書き込むよう
にしてもよい。
【0175】上述では、この発明がMPEGやJPEG
のデータストリームを記録するディジタルVTRに適用
されるように説明したが、これはこの例に限定されるも
のではない。例えば、この発明は、可変長符号化を用い
た他の方式で圧縮符号化されたデータストリームを記録
する場合にも、適用可能である。
【0176】さらに、この発明は、記録媒体が磁気テー
プ以外であっても適用可能である。データストリームが
直接的に記録されるのであれば、例えば、ハードディス
クやDVD(Digital Versatile Disc)といったディスク
状記録媒体や、半導体メモリを記録媒体に用いたRAM
レコーダなどにも適用可能なものである。
【0177】さらに、上述では、この発明が圧縮画像デ
ータを記録する場合に適用されるように説明したが、こ
れはこの例に限定されるものではない。例えば、AC−
3(Audio Code Number 3) 、AAC(Advanced Audio Co
ding) およびATRAC(AdaptiveTranform Acoustic C
oding)などの、音声圧縮技術を採用した音声データ記録
装置にも適用可能なものである。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ブロック毎に可変長符号化されたデータを固定枠に
当てはめ固定枠長のセグメントに割り当て、固定枠から
はみ出た部分を、空き領域のある他のセグメントに詰め
込むようにし、例えば1フレームといった等長化単位で
等長化して、記録媒体に記録する際に、等長化単位から
はみ出た余りの部分を捨てるようにしている。そのた
め、規定のビットレートを越えるデータストリームが入
力された場合でも、記録回路の破綻や、記録メディアお
よび記録フォーマットの破綻を来さないという効果があ
る。
【0179】また、再生時には、記録時に余りの部分を
捨ててEOBが欠損した箇所にEOBを挿入すること
で、EOBの欠損に因るシンタクスエラーを修正するよ
うにしている。そのため、記録時に規定のビットレート
を越える入力がなされても、再生時に、重大な画像の乱
れや不正なストリームの再生などのトラブルを防止する
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG2のデータの階層構造を概略的に示す
略線図である。
【図2】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図3】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図4】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図5】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図6】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図7】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図8】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図9】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図10】MPEG2のストリーム中に配されるデータ
の内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図11】MPEG2のストリーム中に配されるデータ
の内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図12】MPEG2のストリーム中に配されるデータ
の内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図13】データのバイト単位の整列を説明するための
図である。
【図14】一実施形態におけるMPEGストリームのヘ
ッダを具体的に示す略線図である。
【図15】一実施形態による記録再生装置の記録側の構
成の一例を示すブロック図である。
【図16】磁気テープ上に形成されるトラックフォーマ
ットの一例を示す略線図である。
【図17】ビデオエンコーダの出力の方法と可変長符号
化を説明するための略線図である。
【図18】ビデオエンコーダの出力の順序の並び替えを
説明するための略線図である。
【図19】順序の並び替えられたデータをシンクブロッ
クにパッキングする処理を説明するための略線図であ
る。
【図20】ECCエンコーダのより具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図21】メインメモリのアドレス構成の一例を示す略
線図である。
【図22】可変長符号化されたマクロブロックのパッキ
ングおよびパッキングされたデータの磁気テープへの記
録について説明するための略線図である。
【図23】可変長符号化されたマクロブロックのパッキ
ングおよびパッキングされたデータの磁気テープへの記
録について説明するための略線図である。
【図24】この発明の一実施形態を実現するための構成
を概念的に示すブロック図である。
【図25】符号配列変換回路に入出力される一例のデー
タストリームを示す略線図である。
【図26】量子化された一例のDCT係数を示す略線図
である。
【図27】ランとレベルとをまとめ、EOBを付加した
様子を示す略線図である。
【図28】符号配列変換回路の一例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図29】符号配列逆変換回路の一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図30】再生時の符号配列変換を説明するための略線
図である。
【図31】再生時の符号配列変換の際にEOBを付加す
ることを説明するための略線図である。
【符号の説明】
1・・・シーケンスヘッダコード、2・・・シーケンス
ヘッダ、3・・・シーケンス拡張、4・・・拡張および
ユーザデータ、5・・・GOPスタートコード、6・・
・GOPヘッダ、7・・・ユーザデータ、8・・・ピク
チャスタートコード、9・・・ピクチャヘッダ、10・
・・ピクチャ符号化拡張、11・・・拡張およびユーザ
データ、12・・・スライススタートコード、13・・
・スライスヘッダ、14・・・マクロブロックヘッダ、
101・・・SDI受信部、102・・・MPEGエン
コーダ、106・・・記録側マルチフォーマットコンバ
ータ(MFC)、108・・・SDTI受信部、109
・・・ECCエンコーダ、112・・・磁気テープ、1
13・・・ECCデコーダ、114・・・再生側MF
C、115・・・SDTI出力部、116・・・MPE
Gデコーダ、118・・・SDI出力部、137a,1
37c・・・パッキング部、137b・・・ビデオシャ
フリング部、139・・・外符号エンコーダ、140・
・・ビデオシャフリング、149・・・内符号エンコー
ダ、303・・・余り部分、311・・・符号配列変換
回路、314・・・符号配列逆変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 晃 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 松本 英之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 高木 聡 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C053 FA22 GA16 GB06 GB07 GB08 GB11 GB14 GB15 GB18 GB23 GB26 GB29 GB30 GB34 GB38 JA21 KA04 KA24 5C059 KK22 KK30 MA00 MA05 MA14 MA23 MC14 ME01 NN21 PP04 PP14 RB12 RB14 RB15 RC24 RF01 RF04 SS12 SS14 TA43 TB04 TC36 TD11 UA02 UA05 UA38 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 DE02 DE03 DE49 DE81 EF03 GK08 GK11 GL28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のブロック毎に可変長符号化され、
    複数の第1のブロックからなる第2のブロックが構成さ
    れ、可変長符号化されたデータを固定枠に当てはめ、固
    定枠からはみ出たデータを他の固定枠の空き領域に詰め
    込んで等長化を行い、等長化単位で記録媒体に記録する
    記録装置において、 可変長符号化された等長化の対象となるデータを、第1
    のブロックを跨がって第2のブロック単位で、重要なデ
    ータから重要ではないデータの順に並べ替える符号配列
    変換手段と、 上記符号配列変換手段でデータが並べ替えられた上記第
    2のブロックを、先頭から所定長の固定枠に当てはめ、
    上記固定枠からはみ出た部分を空き領域のある他の上記
    固定枠に詰め込んでパッキングするパッキング手段と、 上記パッキング手段によりパッキングされたデータを記
    録媒体に記録する記録手段とを有し、 上記等長化の対象となるデータ量が上記等長化単位の容
    量を越えるときは、上記等長化単位からはみ出た部分を
    記録しないようにしたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 第1のブロック毎に可変長符号化され、
    複数の第1のブロックからなる第2のブロックが構成さ
    れ、可変長符号化されたデータを固定枠に当てはめ、固
    定枠からはみ出たデータを他の固定枠の空き領域に詰め
    込んで等長化を行い、等長化単位で記録媒体に記録する
    記録方法において、 可変長符号化された等長化の対象となるデータを、第1
    のブロックを跨がって第2のブロック単位で、重要なデ
    ータから重要ではないデータの順に並べ替える符号配列
    変換のステップと、 上記符号配列変換のステップでデータが並べ替えられた
    上記第2のブロックを、先頭から所定長の固定枠に当て
    はめ、上記固定枠からはみ出た部分を空き領域のある他
    の上記固定枠に詰め込んでパッキングするパッキングの
    ステップと、 上記パッキングのステップによりパッキングされたデー
    タを記録媒体に記録する記録のステップとを有し、 上記等長化の対象となるデータ量が上記等長化単位の容
    量を越えるときは、上記等長化単位からはみ出た部分を
    記録しないようにしたことを特徴とする記録方法。
  3. 【請求項3】 第1のブロック毎に可変長符号化され終
    端を示す識別情報が付加され、複数の第1のブロックか
    らなる第2のブロックが構成され、可変長符号化された
    データを固定枠に当てはめ、固定枠からはみ出たデータ
    を他の固定枠の空き領域に詰め込んで等長化を行い、等
    長化単位でデータが記録された記録媒体を再生する再生
    装置において、 可変長符号化された等長化の対象となるデータが、第1
    のブロックを跨がって第2のブロック単位で、重要なデ
    ータから重要ではないデータの順に並べ替えられた上記
    第2のブロックを、先頭から所定長の固定枠に当ては
    め、上記固定枠からはみ出た部分を空き領域のある他の
    上記固定枠に詰め込んでパッキングし、上記等長化の対
    象となるデータ量が上記等長化単位の容量を越えるとき
    は、上記重要ではないデータが上記等長化単位からはみ
    出るようにし、上記等長化単位からはみ出た部分を記録
    しないようにされて記録媒体に記録されたデータを再生
    する再生手段と、 上記再生手段で再生されたデータをチェックし、該デー
    タが所定の規定を満たしているかどうか判断するチェッ
    ク手段と、 上記再生手段で再生されたデータに対し、上記並べ替え
    られた上記ブロック内のデータの順序を元の順序に並べ
    替える符号配列逆変換手段とを有し、 上記チェック手段によるチェックの結果、上記再生手段
    で再生されたデータが上記所定の規定を満たしていない
    と判断されたときに、上記はみ出た部分が記録されなか
    った上記第1のブロックに対して、終端を示す識別情報
    を付加するようにしたことを特徴とする再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の再生装置において、 上記チェック手段は、上記第1のブロックの終端を示す
    識別情報が上記第2のブロック内に存在する個数に基づ
    き上記判断を行うことを特徴とする再生装置。
  5. 【請求項5】 第1のブロック毎に可変長符号化され終
    端を示す識別情報が付加され、複数の第1のブロックか
    らなる第2のブロックが構成され、可変長符号化された
    データを固定枠に当てはめ、固定枠からはみ出たデータ
    を他の固定枠の空き領域に詰め込んで等長化を行い、等
    長化単位でデータが記録された記録媒体を再生する再生
    方法において、 可変長符号化された等長化の対象となるデータが、第1
    のブロックを跨がって第2のブロック単位で、重要なデ
    ータから重要ではないデータの順に並べ替えられた上記
    第2のブロックを、先頭から所定長の固定枠に当ては
    め、上記固定枠からはみ出た部分を空き領域のある他の
    上記固定枠に詰め込んでパッキングし、上記等長化の対
    象となるデータ量が上記等長化単位の容量を越えるとき
    は、上記重要ではないデータが上記等長化単位からはみ
    出るようにし、上記等長化単位からはみ出た部分を記録
    しないようにされて記録媒体に記録されたデータを再生
    する再生のステップと、 上記再生のステップで再生されたデータをチェックし、
    該データが所定の規定を満たしているかどうか判断する
    チェックのステップと、 上記再生のステップで再生されたデータに対し、上記並
    べ替えられた上記ブロック内のデータの順序を元の順序
    に並べ替える符号配列逆変換のステップとを有し、 上記チェックのステップによるチェックの結果、上記再
    生のステップで再生されたデータが上記所定の規定を満
    たしていないと判断されたときに、上記はみ出た部分が
    記録されなかった上記第1のブロックに対して、終端を
    示す識別情報を付加するようにしたことを特徴とする再
    生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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