JP2001159700A - 使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置及びこれを備えた使用済燃料中間貯蔵施設 - Google Patents

使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置及びこれを備えた使用済燃料中間貯蔵施設

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JP2001159700A
JP2001159700A JP31643599A JP31643599A JP2001159700A JP 2001159700 A JP2001159700 A JP 2001159700A JP 31643599 A JP31643599 A JP 31643599A JP 31643599 A JP31643599 A JP 31643599A JP 2001159700 A JP2001159700 A JP 2001159700A
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wall
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Satoshi Kiriyama
聡 桐山
Kenji Murasawa
憲治 邨沢
Naohiro Kurokochi
直浩 黒河内
Noboru Osada
昇 長田
Kunio Shibaike
国雄 芝池
Takaaki Doi
崇明 土井
Iwao Takeuchi
五輪男 竹内
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導く
ことなく、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリ
ングすることなどが可能な使用済燃料中間貯蔵容器の健
全性モニタリング装置及びこれを備えた使用済燃料中間
貯蔵容器及びこれを備えた使用済燃料中間貯蔵施設を提
供する。 【解決手段】 例えば、使用済燃料中間貯蔵容器の圧力
密封部に設けられるとともに、静電容量計測用電極24
a,24b間に基準圧力のガスを密封してなる基準圧力
室25と、静電容量計測用電極24c,24d間に圧力
導入窓26から圧力密封部15の圧力を導入するように
形成してなる計測圧力室27とを有するセンサヘッド2
1と、このセンサヘッド21の基準圧力室25と計測圧
力室27の静電容量を計測する静電容量計とを備えるこ
とによって、健全性モニタリング装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用済燃料中間貯蔵
容器の健全性モニタリング装置及びこれを備えた使用済
燃料貯蔵設備に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、原子力発電所から発生する使用済
みの核燃料は、再処理などの最終的な処理を行う前に、
一旦、使用済燃料中間貯蔵容器(キャニスタ)内に貯蔵
し、この使用済燃料中間貯蔵容器を使用済燃料中間貯蔵
施設の地下貯蔵部に搬入して貯蔵することが検討されて
いる。この場合、使用済燃料中間貯蔵容器を効率よく貯
蔵するには、なるべく相互の間隔を近接して配置したい
が、使用済燃料からは放射線や熱が発せられるため、使
用済燃料中間貯蔵容器を過度に密集させてしまうと、放
射線や熱による劣化などによって使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性、即ち、密封性を維持することができなくな
ってしまう。
【0003】そこで、どれぐらいの密度で使用済燃料中
間貯蔵容器を配置しても、使用済燃料中間貯蔵容器の健
全性(密封性)を長期間維持することができるのかを知
るためにも、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性(密封
性)、即ち、使用済燃料中間貯蔵容器に貯蔵された使用
済燃料中の放射性物質などの漏洩を、長期間にわたって
確実にモニタリングすることができる健全性モニタリン
グ装置が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在検討されている使
用済燃料中間貯蔵容器は、容器本体内部は一次外壁で密
封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減
圧Heを封入するとともに、一次密封蓋を備えた一次外
壁と二次密封蓋を備えた二次外壁との間の圧力密封部
(加圧チャンバ)には大気圧等の規定圧力に対して加圧
された状態の例えばAr,N2 ,Heなどの加圧ガスを
封入することによって、容器本体内部からの放射線(放
射線性物質)の漏洩を防止する(加圧封止する)ように
構成したものである(詳細後述)。
【0005】そこで、かかる構成の使用済燃料中間貯蔵
容器の健全性モニタリング装置としては、前記一次密封
蓋などに破孔部が生じて漏洩が発生すると前記圧力密封
部の圧力が減少することから、この圧力密封部の減圧を
モニタリングすることが有効である。
【0006】ところが、前記圧力密封部の加圧ガスを配
管によって直接地上のダイヤフラム受圧部まで導くこと
は、例えば2m厚のコンクリート壁に前記配管のための
貫通部(ストリーミング)を設ける必要があるため施工
が困難であり、且つ、放射性物質の密封境界が拡大して
放射線の漏洩確率も高くなるため、適当ではない。
【0007】また、前記圧力密封部や使用済燃料中間貯
蔵容器の周囲は放射線レベルが高いため、かかる環境下
においても長期間機能を維持することができるものであ
ることが望まれる。特に、前記圧力密封部に半導体や有
機材料などの耐放射線性の低いもの有するセンサを設け
ることは望ましくない。また、機械的な耐久性を有する
ことも望まれる。
【0008】また、特開平8−15497号公報には、
収納管に設けたセンサによって前記収納管に漏洩するガ
スを検知するという技術が開示されているが、この場合
には、収納管を設ける必要があることから、コストがか
かる。
【0009】また、従来、金属キャスクでは上記のよう
に圧力密封部の加圧ガスを配管によって直接地上のダイ
ヤフラム受圧部まで導いてダイヤフラムの変形を検出す
る方式の圧力モニタリング装置が適用されており、密封
蓋はボルトを用いてフランジ止めされていたが、現在計
画されているコンクリートキャスクやキャニスタでは、
圧力密封部が厳重に溶接封入(放射線の漏洩し易い密封
蓋部分が溶接)されるうえ、金属キャスクに比べて材料
などの関係で放射線量がケタ違いに高いため、圧力セン
サの故障確率の増大とセンサ交換の困難さが付随するこ
ととなった。このため、圧力密封部の封止をなるべく破
ることなく圧力モニタリングをし、センサ交換も容易な
圧力モニタリング装置が必要になった。
【0010】従って本発明は上記の問題点に鑑み、 圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くことな
く、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングで
きること、 構造が簡単で機械的な耐久性などに優れ、長期間安
定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリング
できること、 耐放射線性に優れていること、 低コストであること、 圧力密封部の封止をなるべく破ることなく圧力モニ
タリングをすることができ、センサ交換も容易であるこ
と、 などを目的とした使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニ
タリング装置及びこれを備えた使用済燃料中間貯蔵施設
を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置は、容器本体内部は一次外壁で密封して大気圧等の規
定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封入すると
ともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力密封部に
は大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態の加圧ガ
スを封入することによって前記容器本体内部からの放射
性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置であって、前記圧力密
封部に設けられるとともに、第1の静電容量計測用電極
間に基準圧力のガスを密封してなる基準圧力室と、第2
の静電容量計測用電極間に圧力導入窓から前記圧力密封
部の圧力を導入するように形成してなる計測圧力室とを
有するセンサヘッドと、このセンサヘッドの前記基準圧
力室と前記計測圧力室の静電容量を計測する静電容量計
とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、第2発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に設けられるとともに、静
電容量計測用電極を有し、且つ、内部が一定圧力に保持
された密封容器であり、前記圧力密封部の減圧によって
前記静電容量計測用電極の間隔が広がるように構成した
センサヘッドと、このセンサヘッドの静電容量を検出す
る静電容量計とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、第3発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に放電電極を対向配置して
なるセンサヘッドと、前記放電電極間に可変電圧又は一
定電圧を印加する電圧源と、前記放電電極間の電圧を計
測する電圧計とを備えてなることを特徴とする。
【0014】また、第4発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、球状の中心放電電極と、この中心放電電極
の周囲を囲む球状の外側放電電極とからなる二重の球状
構造であり、前記外側放電電極に形成した切欠き部か
ら、前記外側放電電極と前記中心放電電極との間に前記
圧力密封部の圧力を導入するように構成したセンサヘッ
ドと、前記放電電極間の電圧を計測する電圧計とを備え
てなることを特徴とする。
【0015】また、第5発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記放電電極を有し、且つ、内部が一定圧
力に保持された密封容器であり、前記圧力密封部の減圧
によって前記放電電極の間隔が広がるように構成したセ
ンサヘッドと、前記放電電極間の電圧を計測する電圧計
とを備えてなることを特徴とする。
【0016】また、第6発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部の外側に超音波発信器と超
音波受信器とを対向配置してなるセンサヘッドと、前記
超音波受信器から発信された超音波が前記圧力密封部を
伝搬して前記超音波受信器に達する時間を計測するTO
F計測装置とを備えてなることを特徴とする。
【0017】また、第7発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に超音波発信器と超音波受
信器とを対向配置してなるセンサヘッドと、前記超音波
受信器から発信された超音波が前記圧力密封部を伝搬し
て前記超音波受信器に達する時間を計測するTOF計測
装置とを備えてなることを特徴とする。
【0018】また、第8発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部又は前記圧力密封部の外側
において、超音波発信器と超音波受信器とを片側に近接
して配置し、前記超音波発信器から発信された超音波が
前記圧力密封部の内面で反射して前記超音波受信器に受
信されるように構成したセンサヘッドと、前記超音波受
信器から発信された超音波が前記圧力密封部を往復伝搬
して前記超音波受信器に達する時間を計測するTOF計
測装置とを備えてなることを特徴とする。
【0019】また、第9発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に配置されるとともに、内
部が空洞で一定圧力に保持され、前記圧力密封部の減圧
によって変形するよう構成した振動子と、前記振動子に
対して前記圧力密封部の外側から音波を発信して前記振
動子を共振させる音波発信手段と、前記圧力密封部の外
側で前記振動子の固有振動音波を受信し、周波数解析を
行って前記振動子の固有振動数を求める周波数解析手段
とを備えてなることを特徴とする。
【0020】また、第10発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に配置されるとともに、
内部が空洞で一定圧力に保持され、前記圧力密封部の減
圧によって変形するよう構成した振動子と、前記振動子
に対して前記圧力密封部の外側から音波を発信して前記
振動子を共振させる音波発信手段と、前記二次外壁に設
けた透過窓を介して、前記振動子にレーザ光を照射する
とともに前記振動子から反射レーザ光を受光して、前記
振動子の固有振動数を計測するレーザドップラー振動計
とを備えてなることを特徴とする。
【0021】また、第11発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に抵抗計測用電極を対向
配置してなるセンサヘッドと、前記抵抗計測用電極間の
抵抗値を測定する抵抗測定器とを備えてなることを特徴
とする。
【0022】また、第12発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁に設けた透過窓を介して、
赤外線カメラにより前記圧力密封部を撮影し、この赤外
線カメラの画像信号を画像処理装置で処理することによ
り、前記圧力密封部の加圧ガスの流れをモニタリングす
るよう構成したことを特徴とする。
【0023】また、第13発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に配置され、内部が一定
圧力に保持されるとともに側面には反射ミラーを有し、
前記圧力密封部の減圧によって前記反射ミラーが変形す
るように構成した密封容器と、前記二次外壁に設けた透
過窓を介して、前記密封容器の反射ミラーにレーザ光を
照射するレーザ光源と、前記反射ミラーの反射光像を前
記透過窓を介して撮像するカメラと、このカメラの画像
信号を処理して前記レーザ光による干渉パターンを得る
画像処理装置とを備えてなることを特徴とする。
【0024】また、第14発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁に設けられ、前記圧力密封
部の減圧によって変形する反射ミラーと、前記反射ミラ
ーにレーザ光を照射するレーザ光源と、前記反射ミラー
の反射光像を撮像するカメラと、このカメラの画像信号
を処理して前記レーザ光による干渉パターンを得る画像
処理装置とを備えてなることを特徴とする。
【0025】また、第15発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に固定された反射ミラー
と、前記二次外壁に設けた透過窓を介して、前記反射ミ
ラーにレーザ光を照射するレーザ光源と、前記反射ミラ
ーからの反射レーザ光を前記透過窓を介して受光するカ
メラと、このカメラの信号に基づき、前記圧力密封部の
減圧に応じた屈折率変化によって生じる前記レーザ光の
光点変位量を測定する光点変位量検出装置とを備えたこ
とを特徴とする。
【0026】また、第16発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁に設けた第1のダイヤフラ
ムと、地上部に設けるとともに、前記第1のダイヤフラ
ムよりも面積の小さな第2のダイヤフラムと、両端部が
前記第1のダイヤフラムと前記第2のダイヤフラムとに
接続されるとともに、内部に圧力伝送液が充填された圧
力伝送管と、前記圧力密封部の減圧による前記第2のダ
イヤフラムの変位を計測する変位計測手段とを備えてな
ることを特徴とする。
【0027】また、第17発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の上面の全部又は一部を上
方に延長した延長部の上端に設けたダイヤフラムと、こ
のダイヤフラムに対向するように、使用済燃料中間貯蔵
容器の真上に位置する遮蔽プラグの下面に、又は、同下
面から垂れ下げて取り付けた変位センサと、この変位セ
ンサの信号に基づいて前記ダイヤフラムの変位量を計測
する変位計測装置とを備えてなることを特徴とする。
【0028】また、第18発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の外面に取り付け、前記一
次外壁などの破孔部から発生する漏洩音による振動を検
知するAEセンサと、このAEセンサの信号を解析する
振動解析装置とを備えてなることを特徴とする。
【0029】また、第19発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けるとともに、内部
に蛍光物質と酸素とを破断膜で隔離して密封し、前記圧
力密封部が減圧したときに膨れて前記破断膜が破れるこ
とにより、前記蛍光物質が前記酸素に触れて発色するよ
うに構成した密封容器と、前記二次外壁に設けた透過窓
を介して、前記蛍光物質を撮像するカメラと、このカメ
ラの画像信号を処理して前記蛍光物質の発色を監視する
画像処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0030】また、第20発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁を挟んで対向配置した一対
の第1コイル及び第2コイルと、前記二次外壁の内側に
設けられた前記第2コイルに接続される導電線を有し、
且つ、内部が一定圧力に保持され、前記圧力密封部が減
圧すると、膨張して破裂することにより前記導電線が断
線するように構成した破裂容器と、前記二次外壁の外側
に設けられた前記第1コイルに接続されて、前記第1コ
イルと第2コイルとが相互リアクタンスで結合されてい
るか否かを検出する検出器とを備えてなることを特徴と
する。
【0031】また、第21発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けられ、容器内には
液体を充填し且つ浮きを設け、前記容器の上部は薄板で
塞ぎ、前記浮きはロッドを介してロードセルに回動可能
に結合し、前記圧力密封部が減圧したときに前記薄板が
上方に変位して前記液体の密度が低下することにより、
前記浮きの浮力が増して前記ロードセルにかかる荷重が
増加するように構成した検出部と、前記ロードセルの出
力信号に基づいて前記荷重を検出する荷重検出装置とを
備えてなることを特徴とする。
【0032】また、第22発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けられ、内部を一定
圧力に保持し、外筒にはピストンの摺動方向に抵抗体を
配設し、且つ、前記ピストンには前記抵抗体に接触する
接触部を設け、前記圧力密封部が減圧したときに、前記
ピストンが摺動して前記抵抗体に対する前記接触部の接
触位置が変化するよう構成したシリンダと、前記抵抗体
の一端側と前記接触部とに接続されて、前記抵抗体の抵
抗値を測定する抵抗測定器とを備えてなることを特徴と
する。
【0033】また、第23発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けた圧電素子と、こ
の圧電素子の電位差を検出する電圧計とを備えたことを
特徴とする。
【0034】また、第24発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の二次密封蓋に設けた歪み
ゲージと、この歪みゲージの抵抗値を検出する抵抗測定
器とを備えたことを特徴とする。
【0035】また、第25発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部又は前記圧力密封部の外
側において超音波発信器と超音波受信器とを対向配置
し、且つ、前記超音波発信器から発信した超音波が前記
一次外壁の一次密封蓋と前記二次外壁の二次密封蓋との
間で反射しながら前記超音波受信器に達するように構成
したセンサヘッドと、前記超音波発信器から発信した超
音波が前記圧力密封部を伝搬して前記超音波受信器に達
する時間を計測するTOF計測装置とを備えたことを特
徴とする。
【0036】また、第26発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第6,第7,第8又は
第25発明の使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリ
ング装置において、TOF計測装置に代えて、前記超音
波発信器から発信され前記圧力密封部を伝搬して前記超
音波受信器に受信された超音波のパワーを計測するパワ
ー計測装置を備えたことを特徴とする。
【0037】また、第27発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の二次密封蓋に超音波発信
器と超音波受信器とを近接して配置し、前記超音波発信
器から発信された超音波が前記一次外壁の一次密封蓋で
反射して前記超音波受信器に受信されるように構成した
センサヘッドと、前記超音波発信器から発信され前記圧
力密封部を伝搬して前記超音波受信器に受信された超音
波のパワーを計測するパワー計測装置とを備えたことを
特徴とする。
【0038】また、第28発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁又は前記二次外壁の二次密
封蓋をたたく打撃手段と、この打撃手段によって発生す
る打撃音を集音して解析する音響解析手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0039】また、第29発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第28発明の使用済燃
料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置において、前
記音響解析手段に代えて、前記打撃手段によって発生す
る前記二次外壁又は前記二次密封蓋の振動を計測して解
析する振動解析手段を備えたことを特徴とする。
【0040】また、第30発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第28又は第29発明
の使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置に
おいて、前記打撃手段は、前記圧力密封部に設けた磁性
体製の球体と、この球体を前記圧力密封部の外側から磁
力により吸引して前記圧力密封部の内面に衝突させる電
磁石とを備えてなるものであることを特徴とする。
【0041】また、第31発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外壁を貫通して対向配置し、前記レーザヘッドから
出力されたレーザ光が前記圧力密封部を通過して前記受
光器により受光されるように構成するとともに、前記受
光器によって受光された前記レーザ光の強度を計測する
光強度計測装置を備えたことを特徴とする。
【0042】また、第32発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外壁に設けた第1透過窓と第2透過窓とを介して前
記圧力密封部の外側に対向配置し、前記レーザヘッドか
ら出力されたレーザ光が、前記第1透過窓を介して前記
圧力密封部に入った後、前記第2透過窓を介して前記受
光器により受光されるように構成するとともに、前記受
光器によって受光された前記レーザ光の強度を計測する
光強度計測装置を備えたことを特徴とする。
【0043】また、第33発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外壁を貫通して片側に近接して配置し、前記レーザ
ヘッドから出力されたレーザ光が前記圧力密封部の反対
側に設けた反射ミラーで反射して、前記受光器により受
光されるように構成するとともに、前記受光器によって
受光された前記レーザ光の強度を計測する光強度計測装
置を備えたことを特徴とする。
【0044】また、第34発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外側で片側に近接して配置し、前記レーザヘッドか
ら出力されたレーザ光が、前記圧力密封部の外壁に設け
た透過窓を介して前記圧力密封部に入り、前記圧力密封
部の反対側に設けた反射ミラーで反射した後、前記透過
窓を介して前記受光器により受光されるように構成する
とともに、前記受光器によって受光された前記レーザ光
の強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特徴と
する。
【0045】また、第35発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外壁を貫通
して対向配置し、前記レーザヘッドから出力されたレー
ザ光が前記第1光導波路で伝送されて前記圧力密封部に
入った後、前記第2光導波路で伝送されて前記受光器に
より受光されるように構成するとともに、前記受光器に
よって受光された前記レーザ光の強度を計測する光強度
計測装置を備えたことを特徴とする。
【0046】また、第36発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外壁に設け
た第1透過窓と第2透過窓とを介して前記圧力密封部の
外側に対向配置し、前記レーザヘッドから出力されたレ
ーザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記第1透過
窓を介して前記圧力密封部に入った後、前記第2透過窓
を介して前記圧力密封部から出て前記第2光導波路で伝
送され、前記受光器により受光されるように構成すると
ともに、前記受光器によって受光された前記レーザ光の
強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特徴とす
る。
【0047】また、第37発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外壁を貫通
して片側に近接して配置し、前記レーザヘッドから出力
されたレーザ光が、前記第1光導波路で伝送されて前記
圧力密封部に入った後、前記圧力密封部の反対側に設け
た反射ミラーで反射し、前記第2光導波路で伝送されて
前記受光器により受光されるように構成するとともに、
前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする。
【0048】また、第38発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外側で片側
に近接して配置し、前記レーザヘッドから出力されたレ
ーザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記圧力密封
部の外壁に設けた透過窓を介して前記圧力密封部に入っ
た後、前記圧力密封部の反対側に設けた反射ミラーで反
射し、前記透過窓を介して前記圧力密封部から出て前記
第2光導波路で伝送され、前記受光器により受光される
ように構成するとともに、前記受光器によって受光され
た前記レーザ光の強度を計測する光強度計測装置を備え
たことを特徴とする。
【0049】また、第39発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記二次外壁の二次密封蓋に
貫通して固定し、前記レーザヘッドから出力されたレー
ザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記第1光導波
路の先端部に光軸に対して斜めに形成した反射面で反射
し前記圧力密封部を伝播して前記第2光導波路の先端部
へと送くられた後、前記第2光導波路の先端部に光軸に
対して斜めに形成した反射面で反射して前記第2光導波
路で伝送され、前記受光器により受光されるように構成
するとともに、前記受光器によって受光された前記レー
ザ光の強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特
徴とする。
【0050】また、第40発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記二次外壁の二次密封蓋の
外側に配置し、且つ、前記二次密封蓋には第1透過窓と
第2透過窓とを設け、前記レーザヘッドから出力された
レーザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記第1透
過窓の先端部に光軸に対して斜めに形成した反射面で反
射し前記圧力密封部を伝播して前記第2透過窓の先端部
へと送くられた後、前記第2透過窓の先端部に光軸に対
して斜めに形成した反射面で反射して前記第2光導波路
で伝送され、前記受光器により受光されるように構成す
るとともに、前記受光器によって受光された前記レーザ
光の強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特徴
とする。
【0051】また、第41発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光ファイ
バと第2光ファイバとをそれぞれ取り付け、且つ、前記
二次外壁の二次密封蓋に形成した貫通孔を塞ぐようにし
て前記二次密封蓋にフランジを固定し、このフランジに
第1シースと第2シースとをそれぞれ取り付け、これら
の第1シースと第2シースとに前記第1光ファイバと第
2光ファイバとをそれぞれ挿入して、前記レーザヘッド
から出力されたレーザ光が、前記第1光ファイバで伝送
され、前記第1シースの先端部に光軸に対して斜めに形
成した反射面で反射し前記圧力密封部を伝播して前記第
2シースの先端部へと送くられた後、前記第2シースの
先端部に光軸に対して斜めに形成した反射面で反射して
前記第2光ファイバで伝送され、前記受光器により受光
されるように構成するとともに、前記受光器によって受
光された前記レーザ光の強度を計測する光強度計測装置
を備えたことを特徴とする。
【0052】また、第42発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第41発明の使用済燃
料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置において、前
記フランジは一体のものであることを特徴とする。
【0053】また、第43発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、少なくとも前記二次外壁の二次密封蓋の
外面に設けた1つ又は複数の温度センサと、この温度セ
ンサによって検出した前記二次密封蓋の外面の温度変化
を記録する温度記録装置とを備えたことを特徴とする。
【0054】また、第44発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第10,第12,第1
3,第15又は第19発明の使用済燃料中間貯蔵容器の
健全性モニタリング装置において、前記透過窓は、前記
二次外壁の上部全体又は一部を上方に延長した延長部の
側面に設けたことを特徴とする。
【0055】また、第45発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第1〜15,第17〜
30又は第43発明の使用済燃料中間貯蔵容器の健全性
モニタリング装置において、遮蔽プラグの側面に膜状配
線を付着させ、この膜状配線によって、貯蔵部側の前記
センサヘッドと地上部側の前記静電容量計、貯蔵部側の
前記センサヘッドと地上部側の前記電圧源及び前記電圧
計、貯蔵部側の前記センサヘッドと地上部側の前記TO
F計測装置、前記音波発信手段を構成する貯蔵部側のス
ピーカーと地上部側の音波発生装置、前記周波数解析手
段を構成する貯蔵部側の集音機と地上部側の周波数解析
装置、貯蔵部側の前記センサヘッドと地上部側の前記抵
抗測定器、貯蔵部側の前記カメラと地上部側の前記画像
処理装置、貯蔵部側の前記カメラと地上部側の前記光点
変位量検出装置、貯蔵部側の前記変位センサと地上部側
の前記変位計測装置、貯蔵部側の前記AEセンサと地上
部側の前記振動解析装置、貯蔵部側の前記第1コイルと
地上部側の前記検出器、貯蔵部側の前記ロードセルと地
上部側の前記荷重検出装置、貯蔵部側の前記抵抗体と地
上部側の前記抵抗測定器、貯蔵部側の前記圧電素子と地
上部側の前記電圧計、貯蔵部側の前記歪みゲージと地上
部側の前記抵抗測定器、貯蔵部側の前記センサヘッドと
地上部側の前記パワー計測装置、前記電磁石を構成する
貯蔵部側の前記ソレノイドと地上部側の電源、前記音響
解析手段を構成する貯蔵部側の集音機と貯蔵部側の音響
解析装置、前記振動解析手段を構成する貯蔵部側の振動
計測器と地上部側の振動解析装置、又は、貯蔵部側の温
度センサと地上部側の温度記録装置とを接続したことを
特徴とする。
【0056】また、第46発明の使用済燃料中間貯蔵施
設は、第1〜45発明の何れかの使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置を、単一種又は複数種或い
は単一の手段を複数個備えたことを特徴とする。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0058】[実施の形態1]・・・(静電容量式圧力
モニタリング I) 図1は本発明の実施の形態1に係る使用済燃料中間貯蔵
施設の斜視図、図2は前記使用済燃料中間貯蔵施設の断
面図、図3は本発明の実施の形態1に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図4は
前記健全性モニタリング装置のセンサヘッドの拡大斜視
図である。
【0059】<構成>図1及び図2に示すように、使用
済燃料中間貯蔵施設1では、周囲をコンクリート壁2で
囲まれた貯蔵部3が地下に設けられており、この貯蔵部
3内に多数の使用済燃料中間貯蔵容器(キャニスタ)4
が適宜の間隔で配列されて貯蔵されている。
【0060】天井のコンクリート壁2には地上部側から
貯蔵部側に通じる搬入孔5が、貯蔵部3内での各使用済
燃料中間貯蔵容器4の設置位置に対応して形成されてお
り、これらの搬入孔5は遮蔽プラグ6によって塞がれて
いる。つまり、使用済燃料中間貯蔵容器4を貯蔵する際
には、遮蔽プラグ6を取り外して、それぞれの搬入孔5
から使用済燃料中間貯蔵容器4を貯蔵部3に搬入し、そ
の後、再び遮蔽プラグ6で搬入孔5を塞ぐ。
【0061】また、貯蔵部3の左右両側の上部には、通
風路7a,7bが設けられており、図示しない送風機に
よって送られてきた冷却風が、一方の通風路7aを介し
て貯蔵部3に導入され、貯蔵部3の使用済燃料中間貯蔵
容器4を冷却した後、他方の通風路7bを介して貯蔵部
3から排出されるようになっている。つまり、使用済燃
料中間貯蔵容器4は内部に貯蔵された使用済燃料の発熱
によって加熱されることから、この熱を除去して貯蔵部
2の外へ排出する必要があるため、使用済燃料中間貯蔵
施設1には上記のような冷却設備が設けられている。
【0062】そして、この使用済燃料中間貯蔵施設1に
は、使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性モニタリング装
置として図3及び図4に示すような健全性モニタリング
装置が設けられている。
【0063】図3に示すように、使用済燃料中間貯蔵容
器4は、一次密封蓋11を上端部に備えた一次外壁12
の周囲を、二次密封蓋13を上端部に備えた二次外壁1
4によって囲んだ構成のものであり、耐放射線性や耐熱
性などを有するものである。一次外壁11で囲まれた容
器本体内部には原子力発電所で発生した使用済燃料16
が密封されるとともに大気圧等の規定圧力に対して減圧
された状態の減圧Heガスが封入されている。一次外壁
12や二次外壁14はコンクリートや金属などによって
製造される。
【0064】また、使用済燃料中間貯蔵容器4の上部に
は、一次外壁12と二次外壁14との間に空間(圧力密
封部15)が設けられるとともに、この圧力密封部15
には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態の例え
ばAr,N2 又はHeなどの加圧ガスが封入されてお
り、このことによって容器本体内部16からの放射線の
漏洩を防止している。
【0065】そして、この使用済燃料中間貯蔵容器4の
圧力密封部15にはセンサヘッド21が設けられ、地上
部側には静電容量計(Cメータ)22が設けられてお
り、これらのセンサヘッド21と静電容量計22とが信
号線23a,23b,23c,23dによって接続され
ている。
【0066】図4に示すように、センサヘッド21は、
圧力隔壁28を介して、基準圧力室25と計測圧力室2
7とを一体的に設けたものである。基準圧力室25は、
対向配置された静電容量計測用電極24a,24bの間
に基準圧力の加圧ガス(Ar,N,He等)を密封して
なる直方体状ものである。計測圧力室27は、対向配置
された静電容量計測用電極24c,24dの間に側面の
圧力導入窓(開口)26から圧力密封部15の圧力(加
圧ガス)を導入するように構成してなる直方体状のもの
である。なお、静電容量計測用電極24a,24b,2
4c,24dの材料としては例えばステンレス系の金属
などのように耐放射線性や耐熱性など有するものが望ま
しい。
【0067】静電容量計測用電極24a,24bには信
号線23a,23bが接続され、静電容量計測用電極2
4c,24dには信号線23c,23dが接続されてい
る。これらの信号線23a,23b,23c,23dは
二次外壁14及び天井のコンクリート壁2を貫通して地
上部側の静電容量計22にも接続されている。
【0068】静電容量計22では、例えば基準圧力室2
5や計測圧力室27を一辺とするブリッジ回路を構成す
ることなどによって、基準圧力室25の静電容量計測用
電極24a,24b間の静電容量と、計測圧力室27の
静電容量計測用電極24c,24d間の静電容量とを計
測する。
【0069】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少する
と、計測圧力室27の静電容量が変化して、この静電容
量と基準圧力室25の静電容量とに差が生じる。従っ
て、このときの静電容量の変化を静電容量計22によっ
て計測することにより、圧力密封部15の圧力が減少し
たことがわかる。また、前記静電容量の値から、圧力密
封部15の圧力値を知ることもできる。
【0070】このように、本実施の形態1の健全性モニ
タリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接地
上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動を
静電容量の変化に変換することによって、使用済燃料中
間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質の漏洩確率を高くすることがない。つ
まり、信号線23a,23b,23c,23dは配管に
比べて細く、しかも貫通部において斜めに配線したり螺
旋状に配線したりすることも比較的容易であるため、配
管によって圧力密封部15の加圧ガスを直接地上部側へ
導く場合に比べて、放射性物質の漏洩確率が低くなる。
【0071】また、センサヘッド25は構成が簡単で堅
牢であり、可動部もないため、長期間安定して使用済燃
料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることがで
きる。
【0072】また、センサヘッド25を耐放射線性の高
い材料で構成することによって、高放射線環境下であっ
ても、長期間機能を発揮することができる。なお、静電
容量計測用電極24a,24b,24c,24dだけで
なく、その他の部分にもステンレス等の導電性材料を用
いる場合には、静電容量計測用電極24a,24b,2
4c,24dと、その他の部分とを電気的に絶縁する必
要がある。この場合、絶縁材料としては耐放射線性の高
いものを用いることが望ましい。
【0073】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0074】[実施の形態2]・・・(静電容量式圧力
モニタリング II) 図5は本発明の実施の形態2に係る使用済燃料中間貯蔵
容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの斜視
図、図6は前記センサヘッドの断面図である。なお、本
実施の形態2において、センサヘッド以外の構成につい
ては上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明
は省略する(図1〜図3参照)。
【0075】<構成>図5に示すように、センサヘッド
31は、対向配置された静電容量計測用電極32a,3
2bを有し、且つ、内部が一定圧力に保持された密封容
器である。つまり、センサヘッド31の内部には、He
ガス等のガスが減圧(真空を含む)又は加圧された状態
で封入されている。なお、内部のガスの濃度が高いと、
このガスが放射線によって電離し易くなり、この電離気
体が静電容量を計測する上ではノイズ源となるため、内
部は減圧した方が望ましい。
【0076】そして、このセンサヘッド31は、圧力密
封部15(図3参照)内の減圧によって静電容量計測用
電極32a,32bの間隔が変化するように構成されて
いる。つまり、センサヘッド31の側面にはステンレス
などの弾性部材33が用いられており、図6(a)に示
すように圧力密封部15の圧力が正常なときには(圧力
密封部15の加圧ガスが所定圧力に維持された状態で
は)、このときの加圧ガスの圧力と弾性部材33の弾性
力及びセンサヘッド31内の圧力とがバランスした状態
で静電容量計測用電極32a,32bが一定間隔に保持
されているが、図6(b)に示すように圧力密封部15
の加圧ガスの圧力が減少したときには、この加圧ガスの
圧力と弾性部材33の弾性力及びセンサヘッド31内の
圧力とのバランスが崩れてセンサヘッド31が膨らむこ
とにより(弾性部材33が弾性変形して延びることよ
り)、静電容量計測用電極32a,32bの間隔が広が
るように構成されている。
【0077】また、図5に示すように、静電容量計測用
電極32a,32bには信号線34a,34bの一端が
接続されており、これらの信号線34a,34bの他端
は静電容量計22(図3参照)に接続されている。
【0078】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少する
と、静電容量計測用電極32a,32bの間隔が広がっ
て、センサヘッド31の静電容量が減少する。従って、
このときの静電容量を静電容量計22によって計測する
ことにより、圧力密封部15の圧力が減圧したことを知
ることができる。また、前記静電容量の値から、圧力密
封部15の圧力値を知ることもできる。
【0079】しかも、上記実施の形態1と同様に、圧力
密封部15の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではな
く、圧力密封部15の圧力変動を静電容量の変化に変換
することによって、使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性
をモニタリングすることができるため、放射性物質及び
放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0080】また、センサヘッド31は上記実施の形態
1のセンサヘッド25よりも更に簡易な構成であるた
め、より長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健
全性をモニタリングすることができるとともに、コスト
もかからない。
【0081】また、センサヘッド31を耐放射線性の高
い材料で構成することによって、高放射線環境下であっ
ても、長期間機能を発揮することができる。なお、静電
容量計測用電極32a,32bだけでなく、弾性部材3
3にもステンレス等の導電性材料を用いる場合には、勿
論、静電容量計測用電極32a,32bと弾性部材33
とを電気的に絶縁する必要があり、この絶縁材料として
は耐放射線性の高いものを用いることが望ましい。
【0082】また、圧力密封部15では多少の温度変化
があり、この温度変化によって圧力(加圧ガスの密度)
が変化するため、圧力密封部15に温度センサを設け、
この温度センサの検出信号に基づき、静電容量の計測値
に対して温度補償をすることが望ましい。
【0083】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0084】[実施の形態3]・・・(放電式圧力モニ
タリング I) 図7は本発明の実施の形態3に係る使用済燃料中間貯蔵
容器の健全性モニタリング装置の構成図、図8は前記健
全性モニタリング装置のセンサヘッドの拡大断面図であ
る。なお、本実施の形態3において、健全性モニタリン
グ装置以外の構成については上記実施の形態1と同様で
あるため、ここでの説明は省略する(図1,図2参
照)。
【0085】<構成>図7に示すように、使用済燃料中
間貯蔵容器4の圧力密封部15にはセンサヘッド41が
設けられ、地上部側には可変電圧源42及び電圧計43
が設けられており、これらのセンサヘッド41と可変電
圧源42及び電圧計43とが、二次外壁14及び天井の
コンクリート壁2を貫通して配線された信号線44a,
44bによって接続されている。
【0086】図8に示すように、センサヘッド41は放
電電極45a,45bを対向配置してなるものである。
これらの放電電極45a,45bに信号線44a,44
bの一端が接続され、この信号線44a,44bの他端
が図7に示すように可変電圧源42及び電圧計43に接
続されている。なお、放電電極45a,45bの材料と
しては例えばステンレス系の金属などのように耐放射線
性や耐熱性など有するものが望ましい。また、放電電極
45a,45bの外面側には絶縁体46a,46bが設
けられている。この絶縁体46a,46bは放電電極4
5a又は45bと周囲の一次外壁14などとの間で放電
が生じるのを防止するために設けられている。
【0087】可変電圧源42は、放電電極45a,45
b間に電圧を印加し、且つ、この印加電圧値を任意に変
えることができるものである。電圧計43は、放電電極
45a,45b間の電圧値を計測する。
【0088】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0089】可変電圧源42によって放電電極45a,
45b間に電圧を印加したときに放電電極45a,45
b間において放電が生じなければ、電圧計43によって
計測される放電電極45a,45b間の電圧値は可変電
圧源42による印加電圧値となる。その後、可変電圧源
42によって放電電極45a,45bへの印加電圧値を
段階的に或いは連続的に上昇させていくと、これに応じ
て電圧計43で計測される放電電極45a,45b間の
電圧値も上昇していくが、ついには放電電極45a,4
5b間において放電が発生する。その結果、電圧計43
によって計測される放電電極45a,45b間の電圧値
が低下し、このことによって放電電圧(ブレークダウン
電圧)が何ボルトであるかがわかる。かかる手順によ
り、圧力密封部15の圧力が正常な場合の放電電圧値を
予め求めて記録しておく。
【0090】一方、圧力密封部15の圧力が減少したと
き、即ち、加圧ガスの密度が低下したときには、放電電
極45a,45b間において放電が発生し易くなるた
め、上記の手順によって計測される放電電圧値が、圧力
密封部15の圧力が正常な場合の放電電圧値に比べて低
下する。従って、上記の手順による放電電圧の測定を定
期的に行うことにより、圧力密封部15の圧力が減少し
たか否かをモニタリングすることができ、また、前記放
電電圧値から、圧力密封部15の圧力値を知ることもで
きる。
【0091】なお、その他の手段としては、所定圧力に
対する放電電圧値を試験等によって予め求めておき、こ
の値の電圧を電圧源から、常時、放電電極45a,45
bに印加しておくようにしてもよい。この場合には、圧
力密封部15の圧力が前記所定圧力まで減少すると、放
電電極45a,45b間に放電が生じて、電圧計43で
計測される放電電極45a,45b間の電圧値が低下す
るため、圧力密封部15の圧力が減圧したことがわか
る。
【0092】何れにしても、本実施の形態3の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を放電電圧の変化に変換することによって、使用済燃料
中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができ
るため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くするこ
とがない。
【0093】また、センサヘッド41は非常に簡単な構
成で堅牢であるため、長期間安定して使用済燃料中間貯
蔵容器4の健全性をモニタリングすることができるとと
もに、コストもかからない。
【0094】また、センサヘッド41の放電電極45
a,45bをステンレスなどの耐放射線性の高い材料で
構成することによって、高放射線環境下であっても、長
期間機能を発揮することができる。この場合、絶縁材4
6a,46bにも耐放射線性の高いものを用いることが
望ましい。
【0095】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0096】[実施の形態4]・・・(放電式圧力モニ
タリング II) 図9は本発明の実施の形態4に係る使用済燃料中間貯蔵
容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの断面図
である。なお、本実施の形態4において、センサヘッド
以外の構成については上記実施の形態3と同様であるた
め、ここでの説明は省略する(図1,図2,図7参
照)。
【0097】<構成>図9に示すように、センサヘッド
51は、球状の中心放電電極52aと、この中心放電電
極52aの周囲を囲む球状の外側放電電極52bとから
なる二重の球状構造であり、外側放電電極52bに形成
した切欠き部52b−1から、外側放電電極52bと中
心放電電極52aとの間に圧力密封部15の圧力(加圧
ガス)を導入するように構成されている。
【0098】また、放電電極52a,52bには信号線
53a,53bの一端が接続されており、これらの信号
線53a,53bの他端は可変電圧源42及び電圧計4
3(図7参照)に接続されている。
【0099】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、上記実施の形態3と同様な作用・効
果が得られる。
【0100】即ち、放電電極52a,52b間で放電が
発生するまで可変電圧源42によって放電電極52a,
45bへの印加電圧値を段階的に或いは連続的に上昇さ
せていく。このとき中心放電電極52aを正極とし、外
側放電電極52bを負極とする。そして、電圧計43に
より放電電圧値を計測する。この放電電圧測定を定期的
に行うことにより、圧力密封部15の圧力が減少したか
否かをモニタリングすることができ、また、前記放電電
圧値から、圧力密封部15の圧力値を知ることもでき
る。
【0101】また、その他の手段として、電圧源から、
常時、放電電極52a,52bに所定電圧を印加し、電
圧計43で放電電極52a,52b間の電圧値を計測す
ることにより、圧力密封部15の圧力が減少したか否か
をモニタリングするようにしてもよい。
【0102】何れにしても、本実施の形態4の健全性モ
ニタリング装置においても、圧力密封部15の加圧ガス
を直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧
力変動を放電電極の変化に変換することによって、使用
済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすること
ができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高く
することがない。また、センサヘッド51は非常に簡単
な構成であるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵
容器4の健全性をモニタリングすることができるととも
に、コストもかからない。また、センサヘッド51の放
電電極52a,52bをステンレスなどの耐放射線性の
高い材料で構成することによって、高放射線環境下であ
っても、長期間機能を発揮することができる。
【0103】しかも、本実施の形態4では、中心放電電
極52aの周囲を外側放電電極52bによって囲む構成
であるため、中心放電電極52aを正極とし外側放電電
極52bを負極することによって、上記実施の形態3の
場合のように絶縁体を設けなくても、周囲の一次外壁1
4などとの間で放電が生じるのを防止することができ
る。また、圧力密封部15には多少の温度変動によって
気流が生じており、上記実施の形態3のような平行平板
では、この気流の影響による加圧ガスの濃密によって放
電電圧が不安定になりやすが、本実施の形態4のような
二重の球状構造では、このような気流の影響を受けにく
い。
【0104】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0105】[実施の形態5]・・・(放電式圧力モニ
タリング III) 図10は本発明の実施の形態5に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの斜視
図、図11は前記センサヘッドの断面図である。なお、
本実施の形態5において、センサヘッド以外の構成につ
いては上記実施の形態3と同様であるため、ここでの説
明は省略する(図1,図2,図7参照)。
【0106】<構成>図10に示すように、センサヘッ
ド61は、対向配置された放電電極62a,62bを有
し、且つ、内部が一定圧力に保持された密封容器であ
る。つまり、センサヘッド61の内部には、Heガス等
のガスが減圧(真空を含む)又は加圧された状態で封入
されている。そして、圧力密封部15(図7参照)内の
減圧によって放電電極62a,62bの間隔が変化する
ように構成されている。
【0107】つまり、センサヘッド61の側面には弾性
部材63が用いられており、図11(a)に示すように
圧力密封部15の圧力が正常なときには(圧力密封部1
5のHeガスが所定圧力に維持された状態では)、この
ときの加圧ガスの圧力と弾性部材63の弾性力及びセン
サヘッド61内の圧力とがバランスした状態で放電電極
62a,62bが一定間隔に保持されているが、図11
(b)に示すように圧力密封部15の加圧ガスの圧力が
減少したときには、この加圧ガスの圧力と弾性部材63
の弾性力及びセンサヘッド61内の圧力とのバランスが
崩れてセンサヘッド61が膨らむことにより(弾性部材
63が弾性変形して延びることより)、放電電極62
a,62bの間隔が広がるように構成されている。
【0108】また、図10に示すように、放電電極62
a,62bには信号線64a,64bの一端が接続され
ており、これらの信号線64a,64bの他端は可変電
圧源42及び電圧計43(図7参照)に接続されてい
る。
【0109】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0110】可変電圧源42によって放電電極62a,
62bへの印加電圧値を段階的に或いは連続的に上昇さ
せていくと、ある印加電圧(放電電圧)において放電電
極62a,62b間に放電が生じるが、この放電電圧値
は、圧力密封部15の圧力に応じてセンサヘッド61の
放電電極62a,62bの間隔が変化することから、圧
力密封部15の圧力が正常な場合と減少した場合とで異
なる。従って、圧力密封部15の圧力が減少したか否か
をモニタリングすることができる。
【0111】つまり、圧力密封部15の圧力が減少した
ときには、放電電極62a,62bの間隔が広がるた
め、放電電極62a,62bへの印加電圧値が、圧力密
封部15の圧力が正常な場合の放電電圧値に達しても、
放電電極62a,62b間に放電が発生しない。従っ
て、このときの電圧計43の計測値に基づいて圧力密封
部15の圧力が減少したことを知ることができる。ま
た、印加電圧を更に上昇させて放電させれば、このとき
の放電電圧値から、圧力密封部15の圧力値を知ること
もできる。
【0112】このように、本実施の形態5の健全性モニ
タリング装置でも、圧力密封部15の加圧ガスを直接地
上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動を
放電電圧の変化に変換することによって、使用済燃料中
間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすること
がない。
【0113】また、センサヘッド61を耐放射線性の高
い材料で構成することによって、高放射線環境下であっ
ても、長期間機能を発揮することができる。なお、放電
電極62a,62bだけでなく、弾性部材63にもステ
ンレス等の導電性材料を用いる場合には、勿論、放電電
極62a,62bと弾性部材63とを電気的に絶縁する
必要があり、この絶縁材料としては耐放射線性の高いも
のを用いることが望ましい。
【0114】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0115】[実施の形態6]・・・(超音波式圧力モ
ニタリング I) 図12は本発明の実施の形態6に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態6において、健全性モニタリング装置
以外の構成については上記実施の形態1と同様であるた
め、ここでの説明は省略する(図1,図2参照)。
【0116】<構成>図12に示すように、貯蔵部3内
において圧力密封部15の外側にはセンサヘッド71が
設けられ、地上部側にはTOF(Time of Flight) 計測
装置73が設けられており、これらのセンサヘッド71
とTOF計測装置73とが、天井のコンクリート壁2を
貫通して配線された信号線74a,74bによって接続
されている。
【0117】センサヘッド71は圧力密封部15の外側
(図示例では二次外壁14の外面)に微細振動をする圧
電素子を用いた超音波発信器72aと超音波受信器72
bとを対向配置してなるものであり、超音波発信器72
aから発信した超音波を超音波受信器72bによって受
信するようになっている。TOF計測装置73では、超
音波受信器72aから発信された超音波が圧力密封部1
5を伝搬して超音波受信器72bに達する時間を計測す
る。
【0118】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0119】センサヘッド71の超音波発信器72aか
ら発信された超音波が圧力密封部15を伝搬して超音波
受信器72bに達する時間(以下、フライト時間ともい
う)は、圧力密封部15の圧力、即ち、加圧ガスの密度
に応じて変化する。つまり、圧力密封部15の圧力が減
少(加圧ガスの密度が減少)したときには、圧力密封部
15の圧力が正常な場合に比べて、超音波のフライト時
間が長くなる。従って、定期的にTOF計測装置73に
よって超音波のフライト時間を計測することにより、圧
力密封部15の圧力が減少したか否かをモニタリングす
ることができる。
【0120】このように、本実施の形態6の健全性モニ
タリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接地
上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動を
超音波のフライト時間の変化に変換することによって、
使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングする
ことができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を
高くすることがない。
【0121】また、センサヘッド71は簡単な構成であ
るため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健
全性をモニタリングすることができるとともに、コスト
もかからない。
【0122】また、センサヘッド71の超音波発信器7
2a及び超音波受信器72bは圧力密封部15の外側に
設けることができることから、二次外壁14に信号線の
ための貫通部を設ける必要がないため、センサヘッド7
1の設置が容易であるとともに放射性物質及び放射線の
漏洩確率を更に低減することができる。
【0123】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0124】[実施の形態7]・・・(超音波式圧力モ
ニタリング II) 図13は本発明の実施の形態7に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの構成
図である。なお、本実施の形態7において、センサヘッ
ド以外の構成については上記実施の形態6と同様である
ため、ここでの説明は省略する(図1,図2,図12参
照)。
【0125】<構成>図13に示すように、センサヘッ
ド81は、圧力密封部15において圧電素子を用いた超
音波発信器82aと超音波受信器82bとを対向配置し
てなるものであり、これらの超音波発信器82a及び超
音波受信器82bとTOF計測装置73(図12参照)
とが、二次外壁14及び天井のコンクリート壁2(図1
2参照)を貫通した信号線83a,83bによって接続
されている。
【0126】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、上記実施の形態6と同様に、圧力密
封部15の圧力が減少(加圧ガスの密度が減少)したと
きには、圧力密封部15の圧力が正常な場合に比べて、
超音波のフライト時間が長くなるため、定期的にTOF
計測装置73によって超音波のフライト時間を計測する
ことにより、圧力密封部15の圧力が減少したか否かを
モニタリングすることができる。
【0127】このように、本実施の形態7の健全性モニ
タリング装置においても、圧力密封部15の加圧ガスを
直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力
変動を超音波のフライト時間の変化に変換することによ
って、使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリン
グすることができるため、放射性物質及び放射線の漏洩
確率を高くすることがない。また、センサヘッド81は
簡単な構成であるため、長期間安定して使用済燃料中間
貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができると
ともに、コストもかからない。
【0128】また、センサヘッド81(超音波発信器8
2a,超音波受信器82b)を圧力密封部15に設けて
いるため、超音波発信器82aから発信した超音波を超
音波受信器82bによって確実に受信することができ
る、或いは、超音波の強度を下げることができる。
【0129】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0130】[実施の形態8]・・・(超音波式圧力モ
ニタリング III) 図14は本発明の実施の形態8に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの構成
図である。なお、本実施の形態8において、センサヘッ
ド以外の構成については上記実施の形態6と同様である
ため、ここでの説明は省略する(図1,図2,図12参
照)。
【0131】<構成>図14に示すように、センサヘッ
ド91は、圧力密封部15の外側(図示例では二次外壁
14の外面)に圧電素子を用いた超音波発信器92aと
超音波受信器92bとを近接して配置し、超音波発信器
92aから発信された超音波が圧力密封部15の内面9
3で反射して超音波受信器92bに受信されるように構
成されており、これらの超音波発信器92a及び超音波
受信器92bとTOF計測装置73(図12参照)と
が、天井のコンクリート壁2(図12参照)を貫通した
信号線94a,94bによって接続されている。
【0132】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、上記実施の形態6と同様に、圧力密
封部15の圧力が減少(加圧ガスの密度が減少)したと
きには、圧力密封部15の圧力が正常な場合に比べて、
超音波のフライト時間が長くなるため、定期的にTOF
計測装置73によって超音波のフライト時間を計測する
ことにより、圧力密封部15の圧力が減少したか否かを
モニタリングすることができる。
【0133】即ち、本実施の形態8の健全性モニタリン
グ装置においても、圧力密封部15の加圧ガスを直接地
上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動を
超音波のフライト時間の変化に変換することによって、
使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングする
ことができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を
高くすることがない。
【0134】また、センサヘッド91は簡単な構成であ
るため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健
全性をモニタリングすることができるとともに、コスト
もかからない。更には、センサヘッド91の超音波発信
器92a及び超音波受信器72bは圧力密封部15の外
側に設けることができることから、二次外壁14に信号
線のための貫通部を設ける必要がないため、センサヘッ
ド91の設置が容易であるとともに放射線の漏洩確率を
更に低減することができる。
【0135】しかも、センサヘッド91は超音波発信器
92aと超音波受信器92bを使用済燃料中間貯蔵容器
4の片側に近接して設けた構成であるため、小型にな
る。また、超音波発信器と超音波受信器を対向配置する
場合のような位置決めの必要もなく、設置が容易であ
る。また、信号線94a,94bを集約することもでき
るため、配線の引回しが容易である。更には、超音波発
信器と超音波受信器を対向配置した場合に比べて、超音
波の経路が2倍になるため、検出精度が向上する。
【0136】なお、上記実施の形態7と同様に、センサ
ヘッド91(超音波発信器92a,超音波受信器92
b)を圧力密封部15に設けて、超音波発信器82aか
ら発信した超音波を超音波受信器82bによって確実に
受信することができる、或いは、超音波の強度を下げる
ことができるようにしてもよい。
【0137】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0138】[実施の形態9]・・・(振動励起(共
振)式圧力モニタリング I) 図15は本発明の実施の形態9に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図16は前
記健全性モニタリング装置の振動子の拡大断面図、図1
7,図18は前記健全性モニタリング装置の計測原理を
示す説明図である。なお、本実施の形態9において、健
全性モニタリング装置以外の構成については上記実施の
形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する(図
1,図2参照)。
【0139】<構成>図15に示すように、圧力密封部
15には振動子(音叉)101が配置され、圧力密封部
15の外側にはスピーカー102と集音機104とが配
置され、地上部側には音波発生装置103と周波数解析
装置105とが設けられている。音波発信手段を構成す
るスピーカー102と音波発生装置103は天井のコン
クリート壁2を貫通して配線された信号線106によっ
て接続されており、周波数解析手段を構成する集音機1
04と周波数解析装置105は天井のコンクリート壁2
を貫通して配線された信号線107によって接続されて
いる。
【0140】図16に示すように、振動子101はステ
ンレスなどからなるものであって、断面が長方形状(外
観は直方体状又は円筒状)の本体部101aと脚部10
1bとを有するとともに、本体部101aの内部101
cは空洞でありHeガス等のガスが減圧(真空を含む)
又は加圧された状態で封入されて一定圧力に保持されて
おり、図中に一点鎖線で示すように圧力密封部15の減
圧によって変形するように構成されている。
【0141】音波発生装置103では、音波108をス
ピーカー102から発信して圧力密封部15の振動子1
01に照射することにより、振動子101を励振(共
振)させる。なお、音波発生装置103によって発信す
る音波108は、振動子101の固有振動数近傍の振動
数の音波(振動数を変えてスキャンする)でもよく、振
動子101の固有振動数を含む多数の振動数の音波が混
在するホワイトノイズでもよい。
【0142】周波数解析装置105では、集音機104
を介して振動子101の固有振動音波を受信して周波数
解析を行うことにより、振動子101の固有振動数を求
める。
【0143】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0144】(振動数を変えて音波を発信する場合)図
17に示すように、圧力密封部15の圧力が正常なとき
の振動子101の固有振動数がS2(Hz)である場合、
この固有振動数S2(Hz)と異なる振動数S1(Hz)の
音波108を音波発生装置103により発信して振動子
101に照射したときには、振動子101が共振しない
ため、集音強度は照射音強度hに応じた大きさとなる。
一方、固有振動数S2(Hz)の音波108を発信したと
きには、振動子101が共振して固有振動音波109を
発するため、集音強度は照射音強度hに共振増加分h’
を加えた大きさとなる。したがって、このときの周波数
解析装置105における解析結果から、振動子101の
固有振動数はS2(Hz)であることがわかり、圧力密封
部15の圧力が正常であることがわかる。
【0145】そして、圧力密封部15の圧力が減少した
ときには、振動子101が変形して(膨らんで)、その
固有振動数がS2(Hz)から例えばS3(Hz)に変化す
るため、上記手順によって得られる振動子101の固有
振動数もS2(Hz)からS3(Hz)となり、圧力密封部
15の圧力が減少したことがわかる。また、このときの
固有振動数S3(Hz)から、圧力密封部15の圧力値も
わかる。
【0146】(ホワイトノイズを発信する場合)図18
に示すように、音波発生装置103によりホワイトノイ
ズ108を発信して振動子101に照射した場合は、圧
力密封部15の圧力が正常なときには、振動子101の
固有振動数S2(Hz)の音波成分の集音強度だけが照射
音強度hに共振増加分h’を加えた大きさとなるため、
このときの周波数解析装置105における解析結果か
ら、振動子101の固有振動数はS2(Hz)であること
がわかり、圧力密封部15の圧力が正常であることがわ
かる。
【0147】そして、圧力密封部15の圧力が減少して
振動子101が変形することにより、振動子101の固
有振動数がS3(Hz)に変化したときには、上記手順に
よって得られる振動子101の固有振動数もS2(Hz)
からS3(Hz)に変化するため、圧力密封部15の圧力
が減少したことがわかる。また、このときの固有振動数
S3(Hz)から、圧力密封部15の圧力値もわかる。な
お、上記のように音波108の振動子数を変えて発信す
る場合には、振動子101が共振するまで(固有振動数
を計測するまで)複数回音波を発信する必要があるが、
音波108としてホワイトノイズを発信する場合には、
1回の発信で固有振動数を計測することができる。
【0148】このように、本実施の形態9の健全性モニ
タリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接地
上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動を
固有振動数の変化に変換することによって、使用済燃料
中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができ
るため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くするこ
とがない。
【0149】しかも、振動子101とスピーカー102
及び集音機104との間には信号線が不要であることか
ら、二次外壁14には貫通部を設ける必要がないため、
放射性物質及び放射線の漏洩確率が低くなる。
【0150】また、振動子101は構成が簡単で堅牢で
あるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の
健全性をモニタリングすることができるとともに、コス
トもかからない。更には、振動子101をステンレス系
の金属などの耐放射線性の高い材料で構成することによ
って、高放射線環境下であっても、長期間機能を発揮す
ることができる。
【0151】また、振動子101の形状を調整して、そ
の固有振動数を各使用済燃料中間貯蔵容器4ごとに変え
ておけば、1回の音波発信によって、複数の使用済燃料
中間貯蔵容器4の健全性を同時にモニタリングすること
もできる。
【0152】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0153】[実施の形態10]・・・(振動子励起
(共振)式圧力モニタリング II) 図19は本発明の実施の形態10に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態10において、健全性モニタリング装
置及び使用済燃料中間貯蔵容器以外の構成については上
記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略
する(図1,図2参照)。
【0154】<構成>図19に示すように、本実施の形
態10の使用済燃料中間貯蔵容器4では、二次外壁14
の二次密封蓋13の一部を上方に延長してなる延長部1
8が設けられており、この延長部18の側面に鉛ガラス
からなる透過窓17が設けられている。なお、延長部1
8は二次外壁14の上部(二次密封蓋13)全体を上方
に延長するようにして設けてもよい。
【0155】そして、圧力密封部15には振動子(音
叉)121が配置され、圧力密封部15の外側にはスピ
ーカー122と、反射ミラーであるステンレスミラー1
24と、レーザドップラー振動計125とが配置され、
地上部側には音波発生装置123が設けられている。音
波発信手段を構成するスピーカー122と音波発生装置
123は天井のコンクリート壁2を貫通して配線された
信号線127によって接続されている。
【0156】振動子121は図16に示す振動子101
と同様にステンレスなどからなるものであって、断面が
長方形状(外観は直方体状又は円筒状)の本体部121
aと脚部121bとを有するとともに、本体部121a
は内部121cが空洞であり、Heガス等のガスが減圧
(真空を含む)又は加圧された状態で封入されて一定圧
力に保持されており、圧力密封部15の減圧によって変
形する(膨らむ)ように構成されている。なお、この振
動子121は脚部121bを長くして、本体部121a
を透過窓17の側方に位置させている。
【0157】レーザドップラー振動計125は、ステン
レスミラー124及び透過窓17を介して、レーザ光1
26を振動子121に照射するとともに振動子121か
らの反射レーザ光126を受光し、振動子121の共振
によるドップラー効果を利用して振動子121の固有振
動数を計測するものである。
【0158】音波発生装置123では、音波128をス
ピーカー122から発信して圧力密封部15の振動子1
21に照射することにより、振動子121を励振(共
振)させる。なお、音波発生装置123によって発信す
る音波128は、振動子121の固有振動数近傍の振動
数の音波(振動数を変えてスキャンする)でもよく、振
動子121の固有振動数を含む多数の振動数の音波が混
在するホワイトノイズでもよい。
【0159】なお、図20に示すように、レーザドップ
ラー振動計125は使用済燃料中間貯蔵施設1の通風路
7b内に設けて、レーザドップラー振動計125が、使
用済燃料中間貯蔵容器4から漏れる放射線に対し、コン
クリート壁2の陰になるようにすることが望ましい。こ
のことによって、レーザドップラー振動計125が前記
放射線に直接曝されるのを防止することができる。
【0160】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0161】音波発生装置123により音波128を発
信して振動子121を共振させるとともにレーザドップ
ラー振動計125からレーザ光126を振動子121に
照射すると、圧力密封部15の圧力が正常なときと、圧
力密封部15の圧力が減少して振動子121が変形した
ときとで、レーザドップラー振動計125により計測さ
れる振動子121の固有振動数が異なるため、圧力密封
部15の圧力が減少したか否かがわかる。また、前記固
有振動数から、圧力密封部15の圧力値を知ることもで
きる。
【0162】このように、本実施の形態10の健全性モ
ニタリング装置でも、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を固有振動数の変化に変換することによって、使用済燃
料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることがで
きるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くする
ことがない。
【0163】しかも、振動子101とスピーカー102
及びレーザドップラー振動計125との間には信号線が
不要であることから、二次外壁14には貫通部を設ける
必要がないため、放射線の漏洩確率がより低くなる。
【0164】また、振動子121は構成が簡単で堅牢で
あるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の
健全性をモニタリングすることができるとともに、コス
トもかからない。更には、振動子121をステンレス系
の金属などの耐放射線性の高い材料で構成することによ
って、高放射線環境下であっても、長期間機能を発揮す
ることができる。
【0165】また、透過窓17を二次外壁14の上面
(延長部を設けない場合の二次密封蓋13)に設けた場
合には、この透過窓17を介して放射線が漏れやすくな
ってしまう虞があるが、上記にように延長部18の側面
に透過窓17を設けることにより、透過窓17から放射
線が直接漏洩しにくくすることができる。
【0166】また、上記実施の形態9では音波を発信し
て音波を受信するため、同種の信号(音波)が混在する
ことになるが、本実施の形態10では音波とレーザ光と
を用いるため、このような信号の混在がない。
【0167】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0168】[実施の形態11]・・・(電離気体密度
計測式圧力モニタリング) 図21は本発明の実施の形態11に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図22は
前記健全性モニタリング装置の計測原理を示す説明図で
ある。なお、本実施の形態11において、健全性モニタ
リング装置以外の構成については上記実施の形態1と同
様であるため、ここでの説明は省略する(図1,図2参
照)。
【0169】<構成>図21に示すように、圧力密封部
15には、ステンレスなどからなる計測用電極131
a,131bを対向配置してなるセンサヘッド131が
設けられ、地上部側には、計測用電極131a,131
b間の抵抗値を測定する抵抗測定器としてLCRメータ
132が設けられている。計測用電極131a,131
bとLCRメータ132は、二次外壁14及び天井のコ
ンクリート壁2を貫通して配線された信号線133a,
133bによって接続されている。
【0170】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0171】図22に示すように、圧力密封部15の加
圧ガスの一部は使用済燃料16の放射線135により電
離して電離気体134となっており、この電離気体13
4は計測用電極131a,131b間にも存在してい
る。
【0172】そして、この電離気体134の密度が圧力
密封部15の圧力(加圧ガスの密度)の変化に応じて変
化することから、計測用電極131a,131b間の抵
抗値も変化するため、この抵抗値をLCRメータ132
によって計測することより圧力密封部15の圧力が減少
したか否をモニタリングすることができる。具体的に
は、圧力密封部15の圧力(加圧ガスの密度)が減少す
ると、電離気体134も減少するため、計測用電極13
1a,131b間の抵抗値が下がる。従って、このとき
のLCRメータ132の抵抗測定値から、圧力密封部1
5の圧力が減少したことがわかる。また、前記抵抗測定
値から、圧力密封部15の圧力値を知ることもできる。
【0173】このように、本実施の形態11の健全性モ
ニタリング装置によれば、圧力密封部15の加圧ガスを
直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力
変動を抵抗値の変化に変換することによって、使用済燃
料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることがで
きるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くする
ことがない。
【0174】また、放射線によって加圧ガスが電離する
ことを積極的に利用する方式であるため、放射線環境下
により適したものである。
【0175】また、センサヘッド131は非常に簡単な
構成であるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容
器4の健全性をモニタリングすることができるととも
に、コストもかからない。
【0176】また、センサヘッド131の計測用電極1
31a,131bをステンレス系の金属などの耐放射線
性の高い材料で構成することによって、高放射線環境下
であっても、長期間機能を発揮することができる。
【0177】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0178】[実施の形態12]・・・(気流変化赤外
線画像式圧力モニタリング) 図23は本発明の実施の形態12に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図24は
赤外線カメラの計測画像を示す図である。なお、本実施
の形態12において、健全性モニタリング装置及び使用
済燃料中間貯蔵容器以外の構成については上記実施の形
態1と同様であるため、ここでの説明は省略する(図
1,図2参照)。また、使用済燃料中間貯蔵容器につい
ても、上記実施の形態10と同様であるため、ここでの
説明は省略する。
【0179】<構成>図23に示すように、圧力密封部
15には、反射面を下方に向けて傾斜したステンレスミ
ラー141が配置され、圧力密封部15の外側には、反
射面を上方に向けて傾斜したステンレスミラー142が
配置されている。そして、二次外壁14(二次密封蓋1
3)に設けた透過窓17及びステンレスミラー141,
142を介して、スキャンミラー144を備えたスキャ
ン式赤外線カメラ143により圧力密封部15を撮影
し、このスキャン式赤外線カメラ143の画像信号を画
像処理装置145で処理することにより、圧力密封部1
5の加圧ガスの流れをモニタリングするように構成され
ている。
【0180】図中の146がステンレスミラー144の
スキャナ視野である。スキャン式赤外線カメラ143と
画像処理装置145は、天井のコンクリート壁2を貫通
して配線された信号線147によって接続されている。
【0181】なお、ステンレスミラー142を適宜の駆
動手段により動かして、複数の使用済燃料中間貯蔵容器
4の健全性モニタリングを1台のスキャン式赤外線カメ
ラ143で行うようにすることもできる。また、図示は
省略するが、スキャン式赤外線カメラ143を、上記実
施の形態10のレーザドップラー振動計125と同様に
通風路7bに設けて、使用済燃料中間貯蔵容器4から漏
れる放射線の影響を低減するようにしてもよい。
【0182】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、透過窓17を介して、スキャン式赤
外線カメラ143により圧力密封部15を撮影し、この
スキャン式赤外線カメラ143の画像信号を画像処理装
置145で処理すると、圧力密封部15の圧力が正常な
ときには、図24(a)に示すような平時の加圧ガスの
気流画像148が得られる。従って、この気流画像14
8から、圧力密封部15の圧力が正常であることがわか
る。
【0183】そして、圧力密封部15の圧力が減少した
とき、即ち、図23に示すように一次密封蓋11などに
生じた破孔部149から加圧ガスが漏洩したときには、
特に破孔部149における気流が変化して、図24
(b)に示すような加圧ガスの気流画像148が得られ
る。従って、このときの気流画像148から、加圧ガス
が漏洩して圧力密封部15の圧力が減少したことがわか
る。また、気流画像148から、破孔部149の位置を
知ることもできる。つまり、圧力密封部15の様子を直
接的にみることができ、より確実に使用済燃料中間貯蔵
容器4の健全性をモニタリングすることができる。ま
た、温度補償は不要である。
【0184】このように、本実施の形態12の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
による気流の変化をとらえることによって、使用済燃料
中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができ
るため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くするこ
とがない。
【0185】しかも、二次外壁14には信号線のための
貫通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がよ
り低くなる。また、特に放射線量の高い圧力密封部15
にはステンレスミラー141しか設けないため、長期間
安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリ
ングすることができる。
【0186】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0187】[実施の形態13]・・・(変形ミラー反
射式圧力モニタリング I) 図25は本発明の実施の形態13に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図26は
カメラによる計測画像を示す図である。なお、本実施の
形態13において、健全性モニタリング装置及び使用済
燃料中間貯蔵容器以外の構成については上記実施の形態
1と同様であるため、ここでの説明は省略する(図1,
図2参照)。また、使用済燃料中間貯蔵容器について
も、上記実施の形態10と同様であるため、ここでの説
明は省略する。
【0188】<構成>図25に示すように、圧力密封部
15には、透過窓17の側方に位置するように密封容器
151が配置されている。圧力密封部15の外側には、
反射面を上方に向けて傾斜したステンレスミラー153
が配置されており、このステンレスミラー153の上方
には反射ミラー(ステンレスミラー等)155を有する
レーザ光源154とカメラ156とが配置されている。
また、地上部側には、画像処理装置157が設けられて
おり、この画像処理装置157とカメラ156は天井の
コンクリート壁2を貫通して配線された信号線158に
よって接続されている。
【0189】密封容器151は内部が一定圧力に保持さ
れている。即ち、密封容器151内にはHeガス等のガ
スが減圧(真空を含む)又は加圧された状態で封入され
ている。そして、この密封容器151は、透過窓17側
の側面に金属ミラーコーティングをしてなる反射ミラー
152を有し、圧力密封部15の減圧によって反射ミラ
ー152が変形するように構成されている。
【0190】レーザ光源154では、透過窓17及び反
射ミラー155,153を介して、レーザ光159を密
封容器151の反射ミラー152に照射する。一方、カ
メラ156では、透過窓17及びステンレスミラー15
3を介して、反射ミラー152の反射光像(反射レーザ
光)160を撮像する。画像処理装置157では、カメ
ラ156の画像信号を処理してレーザ光159による干
渉パターン(スペックルパターン)を得る。つまり、反
射ミラー152の表面にはミラーといえども微細な凹凸
があるたため、この反射ミラー152によってレーザ光
159を反射させると、干渉パターンが得られる。
【0191】なお、図示は省略するが、レーザ光源15
4及びカメラ156を、上記実施の形態10のレーザド
ップラー振動計125と同様に通風路7bに設けて、使
用済燃料中間貯蔵容器4から漏れる放射線の影響を低減
するようにしてもよい。
【0192】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、透過窓17を介して、レーザ光源1
54によりレーザ光159を密封容器151の反射ミラ
ー152に照射するとともにカメラ156により反射光
像160を撮像し、このカメラ156の画像信号を画像
処理装置157で処理すると、圧力密封部15の圧力が
正常なときには、例えば図26(a)に示すような平時
(反射ミラー152の変形がないとき)の干渉パターン
161が得られる。従って、この干渉パターン161か
ら、圧力密封部15の圧力が正常であることがわかる。
【0193】そして、圧力密封部15の圧力が減少した
ときには、上記手順によって得られる干渉パターン16
1が、図26(b)に示すように変化する(干渉パター
ン161が移動する)。従って、このときの干渉パター
ン161から、圧力密封部15の圧力が減少したことが
わかる。また、干渉パターン161の移動のしかたか
ら、圧力密封部15の圧力値を知ることもできる。な
お、干渉パターン161は反射ミラー152が微小に変
形しただけでも変化するため、この干渉パターンを用い
る方法は微小変形の検出に適している。
【0194】このように、本実施の形態13の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を干渉パターン161の変化に変換して、使用済燃料中
間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすること
がない。
【0195】しかも、二次外壁14には信号線のための
貫通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がよ
り低くなる。また、密封容器151をステンレス系の金
属などの耐放射線性の高い材料で構成すれば、高放射線
環境下においても長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容
器4の健全性をモニタリングすることができる。
【0196】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0197】[実施の形態14]・・・(変形ミラー反
射式圧力モニタリング II) 図27は本発明の実施の形態14に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の反射ミラーの構成
図である。なお、本実施の形態14において、反射ミラ
ー以外の構成については上記実施の形態13と同様であ
るため、ここでの説明は省略する(図1,図2,図2
5,図26参照)。
【0198】<構成>図27に示すように、本実施の形
態14では、使用済燃料中間貯蔵容器4の延長部18の
側面に、ステンレスなどからなるダイヤフラム型の反射
ミラー165が設けられており、この反射ミラー165
が圧力密封部15の減圧によって変形するようになって
いる。なお、延長部18内には遮蔽板166が設けられ
ている。この遮蔽板166は、反射ミラー16を設ける
ことよる放射線漏洩量の増加を防止するために設けられ
ている。
【0199】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、上記実施の形態13と同様な作用・
効果が得られる(図25,図26,図27参照)。
【0200】レーザ光源154によりレーザ光159を
反射ミラー165に照射するとともにカメラ156によ
り反射光像160を撮像し、このカメラ156の画像信
号を画像処理装置157で処理することにより、圧力密
封部15の圧力が正常なときと減少したときとで、反射
ミラー165の変形に応じて干渉パターン161がこと
なるため、圧力密封部15の圧力が減少したか否かをモ
ニタリングすることができる。また、干渉パターン16
1の移動のしかたから、圧力密封部15の圧力値を知る
こともできる。
【0201】このように、本実施の形態14の健全性モ
ニタリング装置においても、圧力密封部15の加圧ガス
を直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧
力変動を干渉パターン161の変化に変換して、使用済
燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることが
できるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くす
ることがない。
【0202】しかも、二次外壁14には信号線のための
貫通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がよ
り低くなる。また、密封容器151をステンレス系の金
属などの耐放射線性の高い材料で構成すれば、高放射線
環境下においても長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容
器4の健全性をモニタリングすることができる。
【0203】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0204】[実施の形態15]・・・(屈曲率変化式
圧力モニタリング III) 図28は本発明の実施の形態15に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図29は
前記健全性モニタリング装置の計測原理を示す説明図で
ある。なお、本実施の形態15において、健全性モニタ
リング装置及び使用済燃料中間貯蔵容器以外の構成につ
いては上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説
明は省略する(図1,図2参照)。また、使用済燃料中
間貯蔵容器についても、上記実施の形態10と同様であ
るため、ここでの説明は省略する。
【0205】<構成>図28に示すように、圧力密封部
15の延長部18の内面には、反射面が透過窓17と対
向するようにステンレスミラー171が固定されてい
る。圧力密封部15の外側には、反射面を上方に向けて
傾斜したステンレスミラー172と、このステンレスミ
ラー171の上方に位置するように配置されたレーザ光
源173及びラインセンサカメラ176が設けられてい
る。また、地上部側には光点変位量検出装置174が設
けられており、この光点変位量検出装置174とライン
センサカメラ176は、天井のコンクリート壁2を貫通
して配線された信号線175によって接続されている。
【0206】レーザ光源173では、透過窓17及びス
テンレスミラー172を介して、レーザ光177aをス
テンレスミラー171に照射する。ラインセンサカメラ
176では、透過窓17及びステンレスミラー172を
介して、ステンレスミラー171からの反射レーザ光1
77bを受光する。
【0207】光点変位量検出装置174では、ラインセ
ンサカメラ176の信号に基づいて、圧力密封部15の
減圧に応じた屈折率変化によって生じるレーザ光177
aの光路変化、即ち、ラインセンサカメラ176によっ
て受光される反射レーザ光177の光点変位量を測定す
る。なお、カメラ176としては、ラインセンサカメラ
に限らず、受光部が2次元に配列された一般のCCDカ
メラでもよい。
【0208】なお、図示は省略するが、レーザ光源17
3及びラインセンサカメラ176を、上記実施の形態1
0のレーザドップラー振動計125と同様に通風路7b
に設けて、使用済燃料中間貯蔵容器4から漏れる放射線
の影響を低減するようにしてもよい。
【0209】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0210】図29に示すように、圧力密封部15の圧
力(加圧ガスの密度)が減少すると、図中のA部におい
て屈折率が変化するため、例えば、圧力密封部15の圧
力が正常なときのレーザ光177aの光路が図中に実線
で示すような光路であったとすると、圧力密封部15の
圧力が減少したときのレーザ光177aの光路は図中に
点線で示すように変化し、この光路変化のために、カメ
ラ176で受光する反射レーザ光177bの光点位置も
変位することになる。
【0211】従って、透過窓17を介して、レーザ光源
173によりレーザ光177aを圧力密封部15のステ
ンレスミラー171に照射するとともにカメラ176に
より反射レーザ光177bを受光し、このカメラ176
の信号を画像処理装置174で処理することにより、圧
力密封部15の圧力が正常なときと減少したときの光点
位置の違い、即ち、光点変位量から、圧力密封部15の
圧力が正常か否かをモニタリングすることができる。ま
た、前記光点変位量から、圧力密封部15の圧力値を知
ることもできる。
【0212】このように、本実施の形態15の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を光点変位量に変換して、使用済燃料中間貯蔵容器4の
健全性をモニタリングすることができるため、放射性物
質及び放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0213】しかも、二次外壁14には信号線のための
貫通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がよ
り低くなる。また、放射線量の高い圧力密封部15には
ステンレスミラー171しか設けないため、強度的に有
利であり、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の
健全性をモニタリングすることができるとともに、コス
ト的にも有利である。
【0214】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0215】[実施の形態16]・・・(圧力伝送式圧
力モニタリング I) 図30は本発明の実施の形態16に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態16において、健全性モニタリング装
置及び使用済燃料中間貯蔵容器以外の構成については上
記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略
する(図1,図2参照)。
【0216】<構成>図30に示すように、本実施の形
態16の使用済燃料中間貯蔵容器4では、二次外壁14
の側面の一部を突出させて突部187が設けられてお
り、この突部187の先端にステンレスなどからなる大
型のダイヤフラム191が設けられている。なお、突部
187内には、ダイヤフラム191を設けたことによる
放射線漏洩量の増加を防止するために、遮蔽板193が
設けられている。
【0217】ダイヤフラム191には油等の圧力伝送液
が密封された小径の圧力伝送管192の一端が接続され
ている。この圧力伝送管192は天井のコンクリート壁
2を貫通して配管されていおり、地上部側に位置する圧
力伝送管192の他端には小型のダイヤフラム195が
設けられている。
【0218】また、地上部側には、渦電流発生・検出コ
イル196がダイヤフラム195の近傍に配置され、こ
の渦電流発生・検出コイル196は変位計測装置197
に接続されている。渦電流発生・検出コイル196では
ダイヤフラム195に渦電流を発生させるとともにこの
渦電流を検出し、変位計測装置197では渦電流発生・
検出コイル196によって検出した渦電流値に基づいて
ダイヤフラム195の変位量を計測する。
【0219】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少して大
型のダイヤフラム191が変位すると、この圧力変動
が、圧力伝送管192内の圧力伝送液194によって小
型のダイヤフラム195に伝達される。その結果、小型
のダイヤフラム195は大型のダイヤフラム191より
も大きく変位する。即ち、圧力変動を増幅することがで
きる。
【0220】そして、このダイヤフラム195の変位量
が、渦電流発生・検出コイル196と変位計測装置19
7とによって検出される。従って、この計測結果から、
圧力密封部15の圧力が減少したことがわかる。また、
前記変位量から、圧力密封部15の圧力値を知ることも
できる。
【0221】本実施の形態16では、圧力伝送管192
を貯蔵部側から地上部側まで配管する必要があるもの
の、圧力密封部15の加圧ガスと圧力伝送管192の圧
力伝送液194はダイヤフラム191によって分離され
ているため、圧力密封部15の加圧ガスを直接地上部側
へ導く場合に比べて、放射性物質及び放射線の漏洩確率
が低い。
【0222】また、ダイヤフラム195が地上部側に位
置しているため、ダイヤフラム195の変位量計測手段
としては、静電容量式変位計、レーザ変位計、歪みゲー
ジなどの汎用的な変位計を適宜用いることができる。ま
た、圧力密封部15の圧力を直接計測するため、信頼性
性が高い。また、圧力伝送管192は複数本をダイヤフ
ラム195が一箇所に集まるように取りまわすことで、
地上部でのダイヤフラム195の複数同時計測が容易に
なる。
【0223】また、ダイヤフラム191をステンレス系
の金属などの耐放射線性の高い材料で構成すれば、高放
射線環境下においても長期間安定して使用済燃料中間貯
蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる。
【0224】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0225】[実施の形態17]・・・(圧力伝送式圧
力モニタリング II) 図31,図32は本発明の実施の形態17に係る使用済
燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図で
ある。なお、本実施の形態17において、健全性モニタ
リング装置及び使用済燃料中間貯蔵容器以外の構成につ
いては上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説
明は省略する(図1,図2参照)。
【0226】<構成>図31に示すように、本実施の形
態17では、使用済燃料中間貯蔵容器4の二次外壁14
の上面(ここでは一次密封蓋13)の一部(全部でもよ
い)を上方に延長させた延長部188の上端にダイヤフ
ラム201が設けられている。なお、延長部188内に
は、ダイヤフラム201を設けたことによる放射線漏洩
量の増加を防止するために、遮蔽板202が設けられて
いる。
【0227】一方、天井のコンクリート壁2の搬入孔5
に設けられた遮蔽プラグ6の下面には、変位センサとし
て渦電流発生・検出コイル203が固定されており、地
上部側には、変位計測装置204が設けられている。渦
電流発生・検出コイル203ではダイヤフラム201に
渦電流を発生させるとともにこの渦電流を検出し、変位
計測装置204では渦電流発生・検出コイル203によ
って検出した渦電流値に基づいてダイヤフラム201の
変位量を検出する。
【0228】そして、コンクリート製の遮蔽プラグ6の
側面には、蒸着メッキやアルミ等の金属箔を張り付ける
ことなどによって、膜状配線205を付着させ、この膜
状配線205によって貯蔵部側の渦電流発生・検出コイ
ル203と地上部側の変位計測装置204とが接続され
ている。なお、遮蔽プラグ6は例えば2m程度の厚みを
有するものである。
【0229】なお、図32に示すように、渦電流発生・
検出コイル203は遮蔽プラグ6の下面から垂れ下げて
もよい。この場合には、その分、延長部188を低くす
ることができる。
【0230】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少してダ
イヤフラム201が変位すると、このダイヤフラム20
1の変位量が、渦電流発生・検出コイル203と変位計
測装置204とによって計測される。従って、この計測
結果から、圧力密封部15の圧力が減少したことがわか
り、また、前記変位量から、圧力密封部15の圧力値を
知ることもできる。
【0231】このように、本実施の形態16では、圧力
密封部15の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではな
く、圧力密封部15の圧力変動をダイヤフラム201の
変位量に変換して、使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性
をモニタリングすることができるため、放射性物質及び
放射線の漏洩確率が低い。
【0232】しかも、上記実施の形態16のように圧力
伝送管を設ける必要がないため、装置の設置作業が容易
である。また、使用済燃料中間貯蔵容器4と遮蔽プラグ
6との位置関係を積極的に利用したものであり、配線を
短くすることができるなどの利点がある。
【0233】また、ダイヤフラム201をステンレス系
の金属などの耐放射線性の高い材料で構成すれば、高放
射線環境下においても長期間安定して使用済燃料中間貯
蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる。
【0234】しかも、信号線を用いず、遮蔽プラグ6の
側面に設けた膜状配線205によって貯蔵部側の渦電流
発生・検出コイル203と貯蔵部側の変位計測装置20
4とを接続したため、コンクリート壁2に信号線のため
の貫通部を設ける必要がないことから、設置作業が容易
であり、また、放射線の漏洩確率も低くなる。
【0235】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0236】[実施の形態18]・・・(漏洩音検知式
圧力モニタリング) 図33は本発明の実施の形態18に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態18において、健全性モニタリング装
置以外の構成については上記実施の形態1と同様である
ため、ここでの説明は省略する(図1,図2参照)。
【0237】<構成>図33に示すように、二次外壁の
外面(ここでは二次密封蓋13の上面)にはAE(アコ
ースティク・エミッション)センサ211が取り付けら
れ、地上部側には振動解析装置212が設けられてお
り、これらのAEセンサ211と振動解析装置212と
が、天井のコンクリート壁2を貫通して配線された信号
線214によって接続されている。
【0238】AEセンサ211では、一次外壁12や二
次外壁14などの破孔部から発生する漏洩音による二次
密封蓋13の振動を検知し、振動解析装置212では、
AEセンサ211の信号を解析する。
【0239】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、例えば一次密封蓋11に破孔部21
3が生じると、この破孔部213から発生する漏洩音2
15による二次外壁13の振動をAEセンサ211によ
って検知し、このAEセンサ211の信号を振動解析装
置212によって解析することにより、一次密封蓋11
に破孔部213が生じたこと、即ち、圧力密封部15の
圧力が減少したことがわかる。
【0240】このように、本実施の形態18の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、漏洩音による振動を検知す
ることによって、使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性を
モニタリングすることができるため、放射性物質及び放
射線の漏洩確率を高くすることがない。しかも、AEセ
ンサ211は一次外壁14の外側に設けることができる
ことから、設置が容易でり、また、一次外壁14には貫
通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率をより
低減することができる。
【0241】また、AEセンサ211を用いることによ
り、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性
をモニタリングすることもできる。
【0242】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0243】[実施の形態19]・・・(色検知式圧力
モニタリング ) 図34は本発明の実施の形態19に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態19において、健全性モニタリング装
置及び使用済燃料中間貯蔵容器以外の構成については上
記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略
する(図1,図2参照)。また、使用済燃料中間貯蔵容
器についても、上記実施の形態10と同様であるため、
ここでの説明は省略する。
【0244】<構成>図34に示すように、圧力密封部
15には密封容器221が設けられ、圧力密封部15の
外側には反射面を上方に向けて傾斜したステンレスミラ
ー224が配置されるとともに、ステンレスミラー22
4の上方にカメラ225が配置されている。一方、地上
部側には画像処理装置226が設けられており、この画
像処理装置226とカメラ225とが、天井のコンクリ
ート壁2を貫通して配置された信号線227によって接
続されている。
【0245】密封容器221は、内部に蛍光物質223
と加圧した酸素222とを薄い破断膜228で隔離して
密封し、圧力密封部15が減圧したときに、密封容器2
21が膨れて破断膜228が破れることにより、蛍光物
質223が酸素222に触れて発色するように構成され
ている。また、この密封容器221には内部の蛍光物質
223をカメラ225で撮影することができるように鉛
ガラスからなる透過窓229が設けられている。なお、
密封容器221全体を透過性の材料で構成してもよい。
【0246】カメラ225では、透過窓17及びステン
レスミラー224を介して、蛍光物質を撮像する。画像
処理装置226では、カメラ225の画像信号を処理し
て蛍光物質223の発色を監視する。
【0247】なお、図示は省略するが、カメラ225
を、上記実施の形態10のレーザドップラー振動計12
5と同様に通風路7bに設けて、使用済燃料中間貯蔵容
器4から漏れる放射線の影響を低減するようにしてもよ
い。
【0248】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力減少すると、
密封容器221が膨れて破断膜228が破れることによ
り、蛍光物質223が酸素222に触れて発色するた
め、このときのカメラ225の画像信号を画像処理装置
226で処理することにより、圧力密封部15の圧力が
減少したことがわかる。
【0249】このように、本実施の形態19の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を蛍光物質223の発色に変換することによって、使用
済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすること
ができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高く
することがない。
【0250】しかも、二次外壁14には信号線のための
貫通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がよ
り低くなる。また、密封容器221は構成が簡単であ
り、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性
をモニタリングすることができる。また、密封容器22
1の主要部分をステンレス系の金属などの耐放射線性の
高い材料で構成することにより、放射線量の高い環境下
においても、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4
の健全性をモニタリングすることができる。
【0251】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0252】[実施の形態20]・・・(電気的ON/
OFF検知式圧力モニタリング) 図35は本発明の実施の形態20に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態20において、健全性モニタリング装
置以外の構成については上記実施の形態1と同様である
ため、ここでの説明は省略する(図1,図2参照)。
【0253】<構成>図35に示すように、第1コイル
235と第2コイル231とが、二次外壁14を挟んで
対向配置されている。二次外壁14内(圧力密封部1
5)の第2コイル231には破裂容器232が信号線2
34によって接続されている。破裂容器232の上面に
は第2コイル231に接続された導電線233が設けら
れており、且つ、破裂容器232の内部はHeガス等の
ガスが減圧(真空を含む)又は加圧された状態で封入さ
れて一定圧力に保持されている。そして、破裂容器23
2は、圧力密封部15の圧力が減少すると、膨張して破
裂することにより、導電線233が断線するように構成
されている。
【0254】一方、地上部側には検出器236が設けら
れており、この検出器236と二次外壁14の外側の第
1コイル235とが、天井のコンクリート壁2を貫通し
て配線された信号線237によって接続されている。検
出器236では、交流電流を第1コイル235に流して
磁界を発生させることにより、第1コイル235と第2
コイル231とが相互リアクタンスで結合されているか
否かを検出する。
【0255】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少する
と、破裂容器232が破裂して導電線233が破断する
ため、第1コイル235と第1コイル231とが相互リ
アクタンスで結合されなくなる。従って、このときの検
出器236の検出結果から、圧力密封部15の圧力が減
少したことがわかる。
【0256】このように、本実施の形態20の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を相互リアクタンス結合の有無に変換することによっ
て、使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリング
することができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確
率を高くすることがない。
【0257】しかも、二次外壁14には信号線のための
貫通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がよ
り低くなる。また、構成が簡単で堅牢であるため、長期
間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタ
リングすることができる。また、破裂容器232をステ
ンレス系の金属などの耐放射線性の高い材料で構成する
ことにおり、放射線量の高い環境下においても、長期間
安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリ
ングすることができる。
【0258】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0259】[実施の形態21]・・・(浮力利用式圧
力モニタリング) 図36は本発明の実施の形態21に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態21において、健全性モニタリング装
置以外の構成については上記実施の形態1と同様である
ため、ここでの説明は省略する(図1,図2参照)。
【0260】<構成>図36に示すように、圧力密封部
15には検出部241が設けられ、地上部側には荷重検
出装置246が設けられており、検出部241のロード
セル245と荷重検出装置246とが、二次外壁14と
天井のコンクリート壁2とを貫通して配線された信号線
247によって接続されている。
【0261】検出部241は、容器248内に適宜の液
体249を充填し且つ浮き243を設け、容器248の
上部が薄板242で塞がれている。そして、浮き243
はロッド244を介してロードセル245に結合されて
おり、圧力密封部15が減圧したときに薄板242が上
方に変位して液体249の密度か低下することにより、
浮き243の浮力が増してロードセル245にかかる荷
重(ストレス)が増加するように構成されている。
【0262】荷重検出装置246では、ロードセル24
5の出力信号に基づいて、浮き243の浮力によってロ
ードセル245にかかる荷重を検出する。
【0263】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少する
と、薄板242が上方に変位して液体249の密度か低
下することにより、浮き243の浮力が増す。その結
果、このときの浮き243の浮力によってロードセル2
45にかかる荷重が増加し、この荷重が荷重検出装置2
46によって検出されるため、圧力密封部15の圧力が
減少したことがわかる。また、前記荷重から、圧力密封
部15の圧力値を知ることもできる。
【0264】このように、本実施の形態21の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を浮き243の浮力変化(荷重変化)に変換することに
よって、使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリ
ングすることができるため、放射性物質及び放射線の漏
洩確率を高くすることがない。
【0265】また、構造は簡単で堅牢であるため、長期
間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタ
リングすることができる。また、検出部241の容器2
48等をステンレス系の金属などの耐放射線性の高い材
料で構成することにおり、放射線量の高い環境下におい
ても、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全
性をモニタリングすることができる。
【0266】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0267】[実施の形態22]・・・(電気抵抗式圧
力モニタリング) 図37は本発明の実施の形態22に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態22において、健全性モニタリング装
置以外の構成については上記実施の形態1と同様である
ため、ここでの説明は省略する(図1,図2参照)。
【0268】<構成>図37に示すように、圧力密封部
15にはシリンダ251が設けられ、地上部側には抵抗
測定器256が設けられており、これらのシリンダ25
1の接触針255及び抵抗体253と抵抗測定器256
とが、二次外壁14及び天井のコンクリート壁2を貫通
して配線された信号線257によって接続されている。
【0269】シリンダ251は外筒252の内面側にピ
ストン254が摺動自在に設けられており、内部(外筒
252とピストン254とで囲まれた部分)が一定圧力
に保持されている。つまり、前記内部には、Heガス等
のガスが減圧(真空を含む)又は加圧された状態で封入
されている。そして、外筒252にはピストン254の
摺動方向に抵抗体253が配設されおり、且つ、ピスト
ン254には抵抗体253に接触する接触針255が設
けられ、圧力密封部15の圧力が減少したときに、ピス
トン254が摺動して抵抗体253に対する接触針25
5の接触位置が移動するように構成されている。
【0270】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少する
と、シリンダ251の内部圧力とその周囲の圧力(圧力
密封部15の圧力)とのバランスが崩れて、ピストン2
54が図37中の右方向に移動する。その結果、ピスト
ン254とともに接触針255も同右方向に移動して、
この接触針255と抵抗体253との接触位置が同右方
向に移動する。このため、抵抗測定器256によって計
測される抵抗体253の抵抗値が増加する。かくして、
圧力密封部15の圧力が減少したことがわかる。また、
前記抵抗値から、圧力密封部15の圧力値を知ることも
できる。
【0271】このように、本実施の形態22の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を抵抗値の変化に変換することによって、使用済燃料中
間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすること
がない。
【0272】また、構成が簡単で堅牢であるため、長期
間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタ
リングすることができる。また、シリンダ251の外筒
252等をステンレス系の金属などの耐放射線性の高い
材料で構成することにおり、放射線量の高い環境下にお
いても、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健
全性をモニタリングすることができる。
【0273】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0274】[実施の形態23]・・・(圧電素子式圧
力モニタリング) 図38は本発明の実施の形態23に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態23において、健全性モニタリング装
置以外の構成については上記実施の形態1と同様である
ため、ここでの説明は省略する(図1,図2参照)。
【0275】<構成>図38に示すように、圧力密封部
15には圧電素子300が設けられ、地上部側には電圧
計302が設けられており、これらの圧電素子300と
電圧計302とが、二次外壁14及び天井のコンクリー
ト壁2を貫通して配線された信号線301によって接続
されている。
【0276】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少する
と、この圧力減少によって圧電素子300の内部電位差
が変化し、この電位差が電圧計302によって検出され
る。従って、このときの電圧計302の検出値によっ
て、圧力密封部15の圧力が減圧したことを知ることが
できる。また、検出した電圧値から、圧力密封部15の
圧力値を知ることもできる。
【0277】このように、本実施の形態23の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を電位差の変化に変換することによって、使用済燃料中
間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすること
がない。
【0278】しかも、全固体式であるため、静電容量式
などに比べて、長期間の耐久性に優れているとともに、
構造が更に簡単であり、センサも小型化することができ
る。
【0279】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0280】[実施の形態24]・・・(歪みゲージ式
圧力モニタリング) 図39は本発明の実施の形態24に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図40は
図39のA方向矢視図(平面図)である。なお、本実施
の形態24において、健全性モニタリング装置以外の構
成については上記実施の形態1と同様であるため、ここ
での説明は省略する(図1,図2参照)。
【0281】<構成>図39,40に示すように、二次
外壁14の二次密封蓋13の表面(上面)には歪みゲー
ジ310が貼り付けられ、地上部側には抵抗測定器31
2が設けられており、これらの歪みゲージ310と抵抗
測定器312とが、天井のコンクリート壁2を貫通して
配線された信号線311によって接続されている。
【0282】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部15の圧力が減少する
と、この圧力減少により二次密封蓋13が変形して歪み
ゲージ310の抵抗値が変化し、この抵抗値が抵抗測定
器312によって検出される。従って、このときの抵抗
測定器312の検出値によって、圧力密封部15の圧力
が減圧したことを知ることができる。また、検出した抵
抗値から、圧力密封部15の圧力値を知ることもでき
る。
【0283】このように、本実施の形態24の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を抵抗値の変化に変換することによって、使用済燃料中
間貯蔵容器4の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすること
がない。
【0284】しかも、二次密封蓋13の変形を歪みゲー
ジ310によって直接計測するため、ダイヤフラムが不
要である。
【0285】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0286】[実施の形態25]・・・(超音波式圧力
モニタリング VI) 図41は本発明の実施の形態25に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態25において、健全性モニタリング装
置及び使用済燃料中間貯蔵容器以外の構成については上
記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略
する(図1,図2参照)。
【0287】<構成>図41に示すように、本実施の形
態25の使用済燃料中間貯蔵容器(キャニスタ又はコン
クリートキャスク内キャニスタ部)4は、一次密封蓋1
1と二次密封蓋13との間隔、即ち、圧力密封部15の
上下間隔が非常に狭くなっている。この圧力密封部15
の上下間隔は例えば3mm程度である。現在は、このよ
うな圧力密封部の上下間隔が非常に狭い使用済燃料中間
貯蔵容器が計画されている。
【0288】その他の部分については上記実施の形態1
の使用済燃料中間貯蔵容器4と同様であるため、ここで
の説明は省略する。なお、その他の部分の寸法例を示す
と、一次密封蓋11の厚さは50mm、二次密封蓋13
の厚さは90mm、二次外壁の厚さは16mmであり、
容器の直径は2m程度である。また、一次密封蓋11、
二次密封蓋13、一次外壁12及び二次外壁14の材質
はステンレスである。また、圧力密封部15の圧力は正
常時には例えばゲージ圧で9.8 ×104 〜29.4×104 Pa
程度である。
【0289】本実施の形態25の圧力モニタリング装置
は、貯蔵部側に設けられた超音波発信器501aと超音
波受信器501bとからなるセンサヘッド501と、地
上部側に設けられたTOF計測装置502とからなるも
のであり、これらのセンサヘッド501とTOF計測装
置502とが、天井のコンクリート壁2を貫通して配線
された信号線503a,503bによって接続されてい
る。
【0290】そして、センサヘッド501は圧力密封部
15の外側(図示例では二次外壁14の外面)に、微細
振動をする圧電素子を用いた超音波発信器501aと超
音波受信器501bとを対向配置してなるものであり、
超音波発信器501aから発信した超音波504を超音
波受信器501bによって受信するようになっている。
【0291】しかも、超音波504は超音波受信器50
1aから二次密封蓋13の下面(一次密封蓋11の上面
でもよい)に向けて所定の角度で発信され、一次密封蓋
11と二次密封蓋13との間で反射しながら超音波受信
器501bに達するようになっており、このことによっ
て狭い圧力密封部15でも超音波504の伝播距離を長
くしている。
【0292】なお、この場合、超音波504の反射回数
(伝播距離)は適宜設定できるが、超音波504の反射
率は100%ではないため、最適な反射回数を実験等に
よって設定することが望ましい。
【0293】TOF計測装置502では、超音波受信器
501aから発信された超音波504が圧力密封部15
を上下に反射しながら伝搬して超音波受信器501bに
達する時間を計測する。
【0294】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0295】センサヘッド501の超音波発信器501
aから発信された超音波504が圧力密封部15を伝搬
して超音波受信器501bに達する時間(フライト時
間) は、圧力密封部15の圧力(加圧ガスの密度)に応
じて変化する。つまり、圧力密封部15の圧力が減少
(加圧ガスの密度が減少)したときには、圧力密封部1
5の圧力が正常な場合に比べて超音波504のフライト
時間が長くなる。従って、定期的にTOF計測装置50
2によって超音波504のフライト時間を計測すること
により、圧力密封部15の圧力が減少したか否かをモニ
タリングすることができる。
【0296】しかも、超音波発信器501aから発信さ
れた超音波504が一次密封蓋11と二次密封蓋13と
の間で反射しながら超音波受信器501aに達するよう
に構成したことにより、超音波504の伝播距離を長く
したため、圧力密封部15の圧力変化が微小でも超音波
504のフライト時間の変化が比較的顕著に現れるので
検出精度が向上する。
【0297】また、本実施の形態25の健全性モニタリ
ング装置でも、圧力密封部15の加圧ガスを直接地上部
側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動を超音
波のフライト時間の変化に変換することによって、使用
済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングするた
め、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすることが
ない。
【0298】また、センサヘッド501は簡単な構成で
あるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の
健全性をモニタリングすることができるとともに、コス
トもかからない。更に、センサヘッド501は圧力密封
部15の外側に設けることができるため、二次外壁14
に信号線のための貫通部を設ける必要がないのでセンサ
ヘッド501の設置が容易であるとともに放射性物質及
び放射線の漏洩確率を更に低減することができ、センサ
交換も容易である。
【0299】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0300】[実施の形態26]・・・(超音波式圧力
モニタリング V) 図42は本発明の実施の形態26に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【0301】<構成>図42に示すように、本実施の形
態26では、上記実施の形態25におけるTOF計測装
置502(図41参照)に代えて、パワー計測装置50
5が設けられている。このパワー計測装置505では、
超音波発信器501aから発信され圧力密封部15を伝
搬して超音波受信器501aに受信された超音波504
のパワーを計測し、送信/受信のパワー比を求める。
【0302】なお、その他の構成については上記実施の
形態25と同様であるため、ここでの説明は省略する
(図1,図2,図41参照)。
【0303】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0304】超音波受信器501bによって受信される
超音波504のパワーは、圧力密封部15の圧力にほぼ
比例して変化する。具体的には、圧力密封部15の圧力
が減少(加圧ガスの密度が減少)すると、超音波504
は伝播しにくくなってパワーが減少する。このため、パ
ワー計測装置505によって計測される送信/受信のパ
ワー比も変化する。
【0305】従って、定期的にパワー計測装置505に
より超音波504のパワーを計測して、送信/受信のパ
ワー比を比較することにより、圧力密封部15の圧力が
減少したか否かをモニタリングすることができる。な
お、上記では送信/受信のパワー比を比較しているが、
これに限定するものではなく、超音波504の送信パワ
ーが一定であれば、超音波504の受信パワーを直接比
較してもよい。
【0306】また、圧力減少による受信パワーの変化は
超音波504の伝播距離が短くても顕著に現れるため、
特に超音波504の伝播距離が短い場合には上記実施の
形態25のようなフライト時間計測よりも有効である。
【0307】その他の作用・効果については上記実施の
形態25と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0308】なお、上記実施の形態6,7,8において
も、TOF計測装置の代わりにパワー計測装置を設け
て、超音波のパワー計測を行うようにしてもよい。
【0309】[実施の形態27]・・・(超音波式圧力
モニタリング VI) 図43は本発明の実施の形態27に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの構
成図である。なお、本実施の形態27において、センサ
ヘッド以外の構成については上記実施の形態26と同様
であるため、ここでの説明は省略する(図1,図2,図
42参照)。
【0310】<構成>図43に示すように、本実施の形
態27のセンサヘッド501は、二次密封蓋13の上面
(外面)に超音波発信器501aと超音波受信器501
bとが近接して配置されている。そして、超音波発信器
501aから下方に発信された超音波504が、一次密
封蓋11の上面で上方に反射して超音波受信器501b
に受信されるように構成されている。
【0311】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置でも、定期的に超音波発信器501aから超音
波504を発信して、超音波受信器501aで受信し、
パワー計測装置505(図42参照)によって超音波受
信器501aで受信した超音波505のパワーを計測す
ることにより、超音波504の伝播距離が非常に短くて
も、圧力密封部15の圧力が減少したか否かをモニタリ
ングすることができる。
【0312】つまり、本実施の形態27のように超音波
504の伝播距離が非常に短い場合には、圧力正常時と
減圧時とで超音波504のフライト時間にあまり差が生
じないため、フライト時間計測によって圧力密封部15
の圧力減少をモニタリングすることは困難である。これ
に対して本実施の形態27のように超音波504のパワ
ーを計測する場合には、同パワーが圧力密封部15の圧
力にほぼ比例して変化するため、超音波504の伝播距
離が短くても確実に圧力密封部15の圧力減少をモニタ
リングすることができる。
【0313】また、センサヘッド501は超音波発信器
501aと超音波受信器506bとを近接して二次密封
蓋13に設けた構成であるため、小型になり、しかも、
超音波発信器と超音波受信器を対向配置する場合のよう
な位置決めの必要もなく、設置が容易である。また、信
号線503a,503bを集約することもできるため、
配線の引回しが容易である。
【0314】その他の作用・効果については上記実施の
形態26と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0315】[実施の形態28]・・・(音波式(打缶
式)圧力モニタリング I) 図44は本発明の実施の形態28に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態28において、健全性モニタリング装
置以外の構成については上記実施の形態25と同様であ
るため、ここでの説明は省略する(図1,図2,図41
参照)。
【0316】<構成>図44に示すように、本実施の形
態28の健全性モニタリング装置は、二次密封蓋13の
上面をたたくための打撃手段として電磁石式の打撃装置
510を備えるとともに、この打撃装置510によって
発生する打撃音511を集音して解析するための音響解
析手段として集音機(マイクロホン)512と音響解析
装置513とを備えている。
【0317】打撃装置510はソレノイド514と電源
157とからなる電磁石と、ソレノイド514内に挿入
された鉄心515とを備えてなるものである。ソレノイ
ド514は、天井のコンクリート壁2を貫通して配線さ
れた電源ケーブル518a,518bを介して電源51
7に接続されている。従って、この打撃装置510で
は、電源517からソレノイド514に電流を供給して
磁力を発生させ、この磁力により鉄心515が図中の矢
印516のように移動して二次密封蓋13の上面をたた
く。
【0318】なお、打撃装置510によって容器の側面
(二次外壁14)をたたくようにしてもよい。また、打
撃装置としては電磁石式のものに限らず、その他の構成
のものであってもよい。例えば、ハンマー等の打撃部を
モータで駆動するような構成のものでもよい。
【0319】集音機512は打撃装置510によって発
生する打撃音511を集音する。集音機512は打撃音
511の強度が最も高い位置を選択して設置するのが望
ましく、また、打撃音511の減衰を考慮して打撃音5
11の発生場所に近い位置に設置するのが望ましい。
【0320】また、集音機512は、天井のコンクリー
ト壁2を貫通して配線された信号線519を介して、音
響解析装置513に接続されている。音響解析装置51
3では、集音機512によって集音した打撃音511の
振動数などを解析する。
【0321】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0322】打撃装置510によって二次密封蓋13又
は容器側面をたたくと打撃音511が発生するが、この
打撃音511は圧力密封部15の圧力が正常なときと減
少したときとで異なる(共振周波数が変化する)。従っ
て、例えば1日に数回、打撃装置510によって二次密
封蓋13又は容器側面をたたいて打撃音511を発生さ
せ、この打撃音511を集音機512で集音して音響解
析装置513で解析すれば、圧力密封部15の圧力が減
少したか否かをモニタリングすることができる。
【0323】このように、本実施の形態28の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を打撃音の変化に変換することによって、使用済燃料中
間貯蔵容器4の健全性をモニタリングするため、放射性
物質及び放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0324】また、簡単な構成であるため、長期間安定
して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリング
することができる。また、圧力密封部15の外側に設け
ることができるため、設置が容易であるとともに放射性
物質及び放射線の漏洩確率を更に低減することができ、
センサ交換も容易である。
【0325】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0326】[実施の形態29]・・・(音波式(打缶
式)圧力モニタリング II) 図45,図46,図47は本発明の実施の形態29に係
る使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の
構成図である。なお、本実施の形態29は、上記実施の
形態28の音響解析手段に代えて振動解析手段を備えた
ものであり、この振動解析手段以外の構成については上
記実施の形態28と同様であるため、ここでの説明は省
略する(図1,図2,図44参照)。
【0327】<構成>図45では、振動解析手段として
レーザドップラー振動計520が設けられている。この
レーザドップラー振動計520はレーザ光523を発振
し、光軸に対して斜めに配置されたステンレスミラー5
21,522を介して二次密封蓋13に照射するととも
に、二次密封蓋13から反射したレーザ光523を受光
することにより、打撃装置510によって発生する二次
密封蓋13の振動を測定して解析する。
【0328】なお、打撃装置510によって容器側面を
たたく場合には、容器側面の振動を計測することができ
るようにレーザドップラー振動計520やステンレスミ
ラー521,522などを適宜配置する。
【0329】図46では、振動解析手段として加速度ピ
ックアップ(加速度センサ)525と振動解析装置52
7とが設けられている。加速度ピックアップ525と振
動解析装置527は、天井のコンクリート壁2を貫通し
て配線された信号線526を介して接続されている。
【0330】加速度ピックアップ525は二次密封蓋1
3の上面に取り付けられており、打撃装置510によっ
て二次密封蓋13をたたいたときの二次密封蓋13の振
動を計測する。なお、打撃装置510によって容器側面
をたたく場合には、この容器側面の振動を検出すること
ができるように加速度ピックアップ525を容器側面に
取り付ける。振動解析装置527では、加速度ピックア
ップ525によって計測した二次密封蓋13又は容器側
面の振動の振動数などを解析する。
【0331】図47では、振動解析手段として歪みゲー
ジ530と振動解析装置532とが設けられている。歪
みゲージ530と振動解析装置532は、天井のコンク
リート壁2を貫通して配線された信号線531を介して
接続されている。
【0332】歪みゲージ530は二次密封蓋13の上面
に取り付けられており、打撃装置510によって二次密
封蓋13をたたいたときの二次密封蓋13の振動を計測
する。なお、打撃装置510によって容器側面をたたく
場合には、この容器側面の振動を計測することができる
ように歪みゲージ530を容器側面に取り付ける。振動
解析装置532では、歪みゲージ530によって計測し
た二次密封蓋13又は容器側面の振動の振動数などを解
析する。
【0333】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0334】打撃装置510によって二次密封蓋13又
は容器側面をたたくと、二次密封蓋13又は容器側面が
振動するが、この振動は圧力密封部15の圧力が正常な
ときと減少したときとで異なる(共振周波数が変化す
る)。従って、例えば1日に数回、打撃装置510によ
って二次密封蓋13又は容器側面をたたくいて振動を発
生させ、この振動を何れかの振動解析手段(レーザドッ
プラー振動計520、加速度ピックアップ525と振動
解析装置527、又は、歪みゲージ530と振動解析装
置523)により計測して解析すれば、圧力密封部15
の圧力が減少したか否かをモニタリングすることができ
る。
【0335】このように、本実施の形態29の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接
地上部側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動
を振動の変化に変換することによって、使用済燃料中間
貯蔵容器4の健全性をモニタリングするため、放射性物
質及び放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0336】また、上記実施の形態28のように打撃音
を計測するのではなく、二次密封蓋13又は容器側面の
振動を直接計測するため、打撃音のような減衰がなく、
より確実に圧力密封部15の圧力をモニタリングするこ
とができる。しかも、レーザドップラー振動計520は
使用済燃料中間貯蔵容器4から遠く離れた位置に設置す
ることができる。
【0337】その他の作用・効果については上記実施の
形態28と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0338】[実施の形態30]・・・(音波式(打缶
式)圧力モニタリング III) 図48は本発明の実施の形態30に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。な
お、本実施の形態30において、打撃装置以外の構成に
ついては上記実施の形態28と同様であるため、ここで
の説明は省略する(図1,図2,図44参照)。
【0339】<構成>図48に示すように、本実施の形
態28の打撃装置542は、ソレノイド514と電源5
17とからなる電磁石と、磁性体製の球体である鉄球5
41とを備えてなるものである。ソレノイド514は圧
力密封部15の外側(容器側面)に配置されている。鉄
球541は圧力密封部15に転動自在に設けられてい
る。
【0340】従って、この打撃装置543では、電源5
17からソレノイド514に電流を供給して磁力を発生
させ、この磁力により、図中の矢印544のように鉄球
541を吸引して圧力密封部15の内面に衝突させるこ
とにより打撃音511を発生させる。なお、使用済燃料
中間貯蔵容器4はステンレス製(非磁性体製)であるあ
るため、ソレノイド514の磁力が鉄球541に作用す
るのを妨げることはない。
【0341】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、例えば1日に数回、打撃装置542
によって圧力密封部15の内面をたたいて打撃音511
を発生させ、この打撃音511を集音機512で集音し
て音響解析装置513で解析すれば、圧力密封部15の
圧力が減少したか否かをモニタリングすることができ
る。
【0342】また、圧力密封部15にはAr,N2 ,H
e等の不活性ガス(非腐食性ガス)を封入することが望
ましいが、この場合には鉄球541で圧力密封部15の
内面をたたく方が、上記実施の形態28のように鉄心5
15によって二次密封蓋13の外面をたたくよりも(図
44参照)、打撃部の腐食が少ない。更に、鉄球541
で圧力密封部15の内面をたたく方が、鉄心515によ
って二次密封蓋13の外面をたたくよりも、圧力密封部
15の近くで打撃することになり、正常時と減圧時の打
撃音の差が生じ易い。
【0343】その他の作用・効果については上記実施の
形態28と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0344】なお、本実施の形態30のような打撃装置
542を用いる場合にも、図示は省略するが、上記実施
の形態29と同じようにレーザドップラー振動計などの
振動解析手段を用いて容器側面の振動を計測するように
してもよい。
【0345】[実施の形態31]・・・(レーザ分光ガ
ス計測式圧力モニタリング I) 図49,図50は本発明の実施の形態31に係る使用済
燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図で
あり、図49には貫通方式の場合を示し、図50には透
過窓方式の場合を示す。なお、本実施の形態31におい
て、健全性モニタリング装置以外の構成については上記
実施の形態25と同様であるため、ここでの説明は省略
する(図1,図2,図41参照)。
【0346】<構成>図49では、使用済燃料中間貯蔵
容器4(二次外壁14)の両側面に貫通孔560,56
1がそれぞれ形成されており、一方の貫通孔560には
レーザヘッド562が挿通されて圧力密封部15の加圧
封入が破られないようにシールされ、他方の貫通孔56
1にはフォトダイオード等の受光器563が挿通されて
圧力密封部15の加圧封入が破られないようにシールさ
れている。かくしてレーザヘッド562と受光器563
とが対向配置されており、レーザヘッド562から出力
されたレーザ光564が圧力密封部15を通過して受光
器563により受光されるように構成されている。
【0347】レーザヘッド562には、レーザ光源(レ
ーザ発振器)565で発振されたレーザ光が、光ファイ
バやミラーなどの光伝送手段566を介して伝送される
ようになっている。受光器563は、天井のコンクリー
ト壁2を貫通して配線された信号線567を介して光強
度計測装置568に接続されている。光強度計測装置5
68では、受光器563によって受光されたレーザ光5
64の強度を計測する。
【0348】一方、図50では、使用済燃料中間貯蔵容
器4(二次外壁14)の両側面に鉛ガラスからなる透過
窓570,571がそれぞれ設けられている。レーザヘ
ッド562と受光器563は透過窓570,571を介
して圧力密封部15の外側に対向配置されており、レー
ザヘッド562から出力されたレーザ光564が、一方
の透過窓570を介して圧力密封部15に入った後、他
方の透過窓571を介して受光器563により受光され
るように構成されている。なお、その他の構成について
は、図49に示す健全性モニタリング装置と同様である
ため、説明及び図示を省略する。
【0349】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0350】レーザヘッド562から出力されたレーザ
光564は、圧力密封部15を通って受光器563に達
するまでの間に圧力密封部15の加圧ガスにより吸収さ
れて強度が低下する。そして、このレーザ光564の強
度低下は圧力密封部15の圧力変化(加圧ガスの密度変
化)に応じて変化する。具体的には、圧力密封部15の
圧力が減少すると、受光器563によるレーザ光564
の受光強度は増加する。従って、定期的にレーザヘッド
562からレーザ光564を出力して圧力密封部15を
通過させ、受光器563で受光して光強度計測装置56
8によりレーザ光564の強度を計測するれば、圧力密
封部15の圧力が減少したか否かをモニタリングするこ
とができる。
【0351】なお、この場合、レーザ光564としては
加圧ガスの吸収波長に合った波長のレーザ光を選択する
必要がある。[表1]には計測ガス種と計測レーザ波長
の対応例を示す。なお、[表1]に示すガス種のうち、
圧力密封部15に封入するガスとしてはAr,N2 ,H
e,CO2 などの非腐食性ガスが特に望ましく、これら
のガス種別感度比(概算)は、N2 :Ar:CO2 :H
e=100:48:5:1である。従って、これらのこ
とと、コストとを考慮すると、加圧ガスとしてはN2
最も望ましいと考えられる。
【0352】
【表1】
【0353】また、図50に示す透過窓方式の場合に
は、図49に示す貫通方式の場合に比べて、製造が容易
である。一方、図5に示す透過窓方式の場合にはレーザ
ヘッド562から受光器563までの光路中に界面が増
え、この界面においてレーザ光564の一部が反射して
強度が低下してしまうため、この観点からは図49に示
す貫通方式の方が有利である。
【0354】また、本実施の形態31の健全性モニタリ
ング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接地上部
側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動をレー
ザ光の吸収強度の変化に変換することによって、使用済
燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリングするため、
放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすることがな
い。
【0355】なお、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0356】[実施の形態32]・・・(レーザ分光ガ
ス計測式圧力モニタリング II) 図51,図52は本発明の実施の形態32に係る使用済
燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置のレーザヘ
ッド及び受光器部分の構成図であり、図51には貫通方
式の場合を示し、図52には透過窓方式の場合を示す。
なお、本実施の形態32において、レーザヘッド及び受
光器部分以外の構成については上記実施の形態31と同
様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図
1,図2,図49参照)。
【0357】<構成>図51では、使用済燃料中間貯蔵
容器4(二次外壁14)の片側面に貫通孔580が形成
されており、この貫通孔580にレーザヘッド562と
受光器563とが近接して挿通され、圧力密封部15の
加圧封入が破られないようにシールされている。そし
て、レーザヘッド562から出力されたレーザ光564
が圧力密封部15の反対側に設けたステンレスミラー5
81で反射して受光器563により受光されるように構
成されている。
【0358】一方、図52では、使用済燃料中間貯蔵容
器4(二次外壁14)の片側面に鉛ガラスからなる透過
窓583が設けられている。レーザヘッド562と受光
器563は圧力密封部15の外側で片側に近接して配置
されており、レーザヘッド562から出力されたレーザ
光564が、透過窓583を介して圧力密封部15に入
り、圧力密封部15の反対側に設けられたステンレスミ
ラー581で反射した後、透過窓583を介して受光器
563により受光されるように構成されている。
【0359】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置でも、定期的にレーザヘッド562からレーザ
光564を出力して圧力密封部15を通過させ、受光器
563で受光して光強度計測装置568(図49参照)
によりレーザ光564の強度を計測するれば、圧力密封
部15の圧力が減少したか否かをモニタリングすること
ができる。
【0360】しかも、本実施の形態32ではステンレス
ミラー581で反射させることにより、上記実施の形態
31の場合に比べて光路を2倍にしているため、圧力密
封部15の圧力変化によるレーザ光564の吸収強度の
変化がより顕著になり、検出精度が向上する。
【0361】また、レーザヘッド562と受光器563
とを片側に近接して配置した構成であるため、小型にな
り、且つ、レーザヘッド562と受光器563とを対向
配置する場合に比べて位置決めの点から設置も容易であ
る。
【0362】その他の作用・効果については上記実施の
形態31と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0363】[実施の形態33]・・(レーザ分光ガス
計測式圧力モニタリング III) 図53,図55は本発明の実施の形態33に係る使用済
燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成であ
り、図53には貫通方式の場合を示し、図55には透過
窓方式の場合を示す。また、図54(a)は図53のA
部拡大図、図54(b)は図53のB部拡大図である。
なお、本実施の形態33において、健全性モニタリング
装置以外の構成については上記実施の形態25と同様で
あるため、ここでの説明及び図示は省略する(図1,図
2,図41参照)。
【0364】図53に示すように、本実施の形態33の
健全性モニタリング装置では、光導波路として光ファイ
バ585,586を備えている。これらの光ファイバ5
85,586は天井のコンクリート壁2を貫通して配線
されている。
【0365】そして、レーザヘッド562と受光器56
3とに光ファイバ585と光ファイバ586とがそれぞ
れ取り付けられ、これらの光ファイバ585,586が
圧力密封部15の外壁(二次外壁14)を貫通して対向
配置されている。即ち、レーザ光源565で発振されて
レーザヘッド562から出力されたレーザ光564が、
光ファイバ585で伝送されて圧力密封部15に入った
後、光ファイバ586で伝送されて受光器563により
受光されるように構成されている。
【0366】また、図54に示すように、光ファイバ5
85の先端にはマイクロレンズ587は設けられ、光フ
ァイバ586の先端にもマイクロレンズ588が設けら
れている。これらのマイクロレンズ587,588は、
レーザ光564が光ファイバ585から出力されるとき
の拡散を防止してレーザ光564を平行にし、また、レ
ーザ光564を集光して光ファイバ586に効率よく入
射させるために設けられている。
【0367】光強度計測装置568では、受光器563
によって受光されたレーザ光564の強度を計測する。
【0368】一方、図55では、光ファイバ585と光
ファイバ586とが、圧力密封部15の外壁(二次外壁
14)に設けた透過窓590と透過窓591とを介し
て、圧力密封部15の外側に対向配置されている。そし
て、レーザヘッド562(図53参照)から出力された
レーザ光564が、光ファイバ585で伝送され、一方
の透過窓590を介して圧力密封部15に入った後、他
方の透過窓591を介して圧力密封部15から出て光フ
ァイバ586で伝送され、受光器563(図53参照)
により受光されるように構成されている。なお、その他
の構成については、図53に示す健全性モニタリング装
置と同様であるため、説明及び図示を省略する。
【0369】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置でも、定期的にレーザヘッド562からレーザ
光564を出力して圧力密封部15を通過させ、受光器
563で受光して光強度計測装置568によりレーザ光
564の強度を計測するれば、圧力密封部15の圧力が
減少したか否かをモニタリングすることができる。
【0370】しかも、本実施の形態33では光ファイバ
585,586によってレーザ光564を伝送するよう
にしたため、複数の使用済燃料中間貯蔵容器4に対して
それぞれ設けた光ファイバ585,586を一箇所に集
約することができる。即ち、光ファイバ585のレーザ
光入射部を一箇所に集約するとともに光ファイバ586
のレーザ光出射部も一箇所に集約して、レーザヘッド5
62や受光器563を共用化することもできる。また、
使用済燃料中間貯蔵容器4の近傍に電気部品がないた
め、耐放射線性に優れている。
【0371】その他の作用・効果については上記実施の
形態31と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0372】なお、上記では光導波路として光ファイバ
585,586を設けているが、必ずしもこれに限定す
るものではなく、光導波路として光導波管を設けてもよ
い。
【0373】[実施の形態34]・・・(レーザ分光ガ
ス計測式圧力モニタリング IV) 図56,図57は本発明の実施の形態34に係る使用済
燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイ
バ配置の構成図であり、図56には貫通方式の場合を示
し、図57には透過窓方式の場合を示す。なお、本実施
の形態34において、光ファイバ配置以外の構成につい
ては上記実施の形態33と同様であるため、ここでの説
明及び図示は省略する(図1,図2,図53参照)。
【0374】<構成>図56では、光ファイバ585と
光ファイバ586とが圧力密封部15の外壁(二次外壁
14)を貫通して片側に近接して配置されている。そし
て、レーザヘッド562(図53参照)から出力された
レーザ光564が、光ファイバ585で伝送されて圧力
密封部15に入った後、圧力密封部15の反対側に設け
られたステンレスミラー592で反射し、光ファイバ5
86で伝送されて受光器563(図53参照)により受
光されるように構成されている。
【0375】一方、図57では、光ファイバ585と光
ファイバ586とが圧力密封部15の外側で片側に近接
して配置されている。そして、レーザヘッド562から
出力されたレーザ光564が、光ファイバ585で伝送
され、圧力密封部15の外壁に設けられた鉛ガラスから
なる透過窓593を介して圧力密封部15に入った後、
圧力密封部15の反対側に設けられたステンレスミラー
592で反射し、透過窓593を介して圧力密封部15
から出て光ファイバ586で伝送され、受光器563に
より受光されるように構成されている。
【0376】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置でも、定期的にレーザヘッド562からレーザ
光564を出力して圧力密封部15を通過させ、受光器
563で受光して光強度計測装置568(図53参照)
によりレーザ光564の強度を計測するれば、圧力密封
部15の圧力が減少したか否かをモニタリングすること
ができる。
【0377】しかも、本実施の形態34ではステンレス
ミラー592で反射させることにより、上記実施の形態
33の場合に比べて光路を2倍にしているため、圧力密
封部15の圧力変化によるレーザ光564の吸収強度の
変化がより顕著になり、検出精度が向上する。
【0378】また、光ファイバ585,586の先端部
を片側に近接して配置した構成であるため、小型にな
り、且つ、光ファイバ585,586の先端部を対向配
置する場合に比べて位置決めの点から設置も容易であ
る。
【0379】その他の作用・効果については上記実施の
形態33と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0380】[実施の形態35]・・・(レーザ分光ガ
ス計測式圧力モニタリング V) 図58,図59は本発明の実施の形態35に係る使用済
燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイ
バ配置の構成図であり、図58には貫通方式の場合を示
し、図59には透過窓方式の場合を示す。なお、本実施
の形態35において、光ファイバ配置以外の構成につい
ては上記実施の形態33と同様であるため、ここでの説
明及び図示は省略する(図1,図2,図53参照)。
【0381】<構成>図58では、光ファイバ585と
光ファイバ586とが二次密封蓋13を貫通して固定さ
れている。そして、レーザヘッド563(図53参照)
から出力されたレーザ光564が、光ファイバ585で
伝送され、光ファイバ585の先端部に光軸に対して斜
めに形成された反射面595で反射し、圧力密封部15
を伝播して光ファイバ586の先端部へと送くられた
後、光ファイバ586の先端部に光軸に対して斜めに形
成された反射面596で反射し、光ファイバ586で伝
送されて受光器563(図53参照)により受光される
ように構成されている。
【0382】反射面595,596は、光ファイバ58
5,586の先端部を斜めに形成し、ここに金属蒸着を
施すことなどによって形成することができる。また、光
ファイバ585の先端部のレーザ光出射部と、光ファイ
バ586の先端部のレーザ光入射部にはマイクロレンズ
597,598が設けられている。これらのマイクロレ
ンズ597,598は、レーザ光564が光ファイバ5
85から出力されるときの拡散を防止してレーザ光56
4を平行にし、また、レーザ光564を集光して光ファ
イバ586に効率よく入射させるために設けられてい
る。また、光ファイバ585,586は、封止部600
において二次密封蓋13に溶着(異種材料間接合)され
ている。
【0383】一方、図59では、光ファイバ585と光
ファイバ586とが二次密封蓋13の外側に配置され、
且つ、二次密封蓋13には鉛ガラスからなる透過窓60
1,602が設けられている。そして、レーザヘッド5
62(図53参照)から出力されたレーザ光564が、
光ファイバ585で伝送され、一方の透過窓601の先
端部に光軸に対して斜めに形成された反射面603で反
射し、圧力密封部15を伝播して他方の透過窓602の
先端部へと送くられた後、この透過窓602の先端部に
光軸に対して斜めに形成された反射面604で反射し、
光ファイバ586で伝送されて受光器563(図53参
照)により受光されるように構成されている。反射面6
03,604は、透過窓601,602の先端部を斜め
に形成し、ここに金属蒸着を施すことなどによって形成
することができる。
【0384】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置でも、定期的にレーザヘッド562からレーザ
光564を出力して圧力密封部15を通過させ、受光器
563で受光して光強度計測装置568(図53参照)
によりレーザ光564の強度を計測すれば、圧力密封部
15の圧力が減少したか否かをモニタリングすることが
できる。
【0385】しかも、光ファイバ585,586を二次
密封蓋13に貫通させる構成であり、光ファイバ58
5,586は細いものであることから、後述するフラン
ジ止め方式(実施の形態36参照)の場合に比べて、圧
力密封部15の容量が小さいため、加圧ガスが漏れにく
い。
【0386】その他の作用・効果については上記実施の
形態33と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0387】[実施の形態36]・・・(レーザ分光ガ
ス計測式圧力モニタリング VI) 図60,図61は本発明の実施の形態36に係る使用済
燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイ
バ配置の構成図であり、図60にはフランジを複数にし
た場合を示し、図61にはフランジを一体にした場合を
示す。なお、本実施の形態36において、光ファイバ配
置以外の構成については上記実施の形態33と同様であ
るため、ここでの説明及び図示は省略する(図1,図
2,図53参照)。
【0388】<構成>図60では、二次密封蓋13に貫
通孔614,615が形成されており、これらの貫通孔
614,615を塞ぐようにしてフランジ610,61
1が二次密封蓋13にボルト612,613により固定
されている。また、フランジ610,611にはシース
617,618がそれぞれ取り付けられており、これら
のシース617,618に光ファイバ585,586が
それぞれ挿入されている。
【0389】そして、レーザヘッド562(図53参
照)から出力されたレーザ光564が、光ファイバ58
5で伝送され、一方のシース616の先端部に光軸に対
して斜めに形成された反射面618で反射し、圧力密封
部15を伝播して他方のシース617の先端部へと送く
られた後、このシース617の先端部に光軸に対して斜
めに形成された反射面619で反射し、光ファイバ58
6で伝送されて受光器563(図53参照)により受光
されるように構成されている。
【0390】反射面618,619は、シース616,
617の先端部を斜めに形成し、ここにステンレスミラ
ーを設けることなどによって形成することができる。ま
た、シース616の先端部のレーザ光出射部と、シース
617の先端部のレーザ光入射部にはマイクロレンズ6
20,621が設けられている。これらのマイクロレン
ズ620,621は、レーザ光564が光ファイバ58
5から出力されるときの拡散を防止してレーザ光564
を平行にし、また、レーザ光564を集光して光ファイ
バ586に効率よく入射させるために設けられている。
【0391】一方、図61では、一体のフランジ630
がボルト631によって二次密封蓋13に固定されてお
り、このフランジ630にシース616,617が取り
付けられている。その他の構成は、図60の場合と同様
である。
【0392】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置でも、定期的にレーザヘッド562からレーザ
光564を出力して圧力密封部15を通過させ、受光器
563で受光して光強度計測装置568(図53参照)
によりレーザ光564の強度を計測するれば、圧力密封
部15の圧力が減少したか否かをモニタリングすること
ができる。
【0393】しかも、図60ではシース616,617
を用いて光ファイバ585,586を二次密封蓋13に
取り付けたため、光ファイバ585,586の取り付け
構造の高強度化を図ることができる。また、フランジ6
10,611を用いて光ファイバ585,586を二次
密封蓋13に取り付けたため、光ファイバ585,58
6の設置や交換が容易になり、メンテナンス性がよい。
【0394】また、図61では一体のフランジ630を
用いて光ファイバ585,586を二次密封蓋13に取
り付けたため、更に光ファイバ585,586の設置や
交換が容易になって、メンテナンス性がよくなる。
【0395】その他の作用・効果については上記実施の
形態33と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0396】[実施の形態37]・・・(温度計測式圧
力モニタリング) 図62は本発明の実施の形態37に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図、図63は
前記健全性モニタリング装置の温度記録装置によって記
録された検出温度の一例を示す説明図である。なお、本
実施の形態37において、健全性モニタリング装置以外
の構成については上記実施の形態25と同様であるた
め、ここでの説明及び図示は省略する(図1,図2,図
41参照)。
【0397】<構成>図62に示すように、二次密封蓋
13の外面(上面)には、3個の熱電対等の温度センサ
641c,641d,641eが、中央部と左右両側と
にそれぞれ取り付けられている。また、二次外壁14の
左右両面にも、2個の熱電対等の温度センサ641a,
641bが、一次密封蓋11の側方に位置するようにそ
れぞれ取り付けられている。
【0398】また、これらの温度センサ641a,64
1b,641c,641d,641eは、天井のコンク
リート壁2を貫通して配線された信号線642a,64
2b,642c,642d,642eを介して温度記録
装置643に接続されている。
【0399】温度記録装置643では、それぞれの温度
センサ641a,641b,641c,641d,64
1eによって検出された各部の温度を記録して、それぞ
れの温度センサ641a,641b,641c,641
d,641eの測温追従性をモニタする。
【0400】<作用・効果>上記構成の健全性モニタリ
ング装置によれば、次のような作用・効果が得られる。
【0401】使用済燃料16において発生した熱は使用
済燃料中間貯蔵容器4の表面(二次密封蓋13の上面
等)へ伝わり、貯蔵部3を流れる空気等の冷却風によっ
て常に除去されている。このため、図63に示すように
温度センサ641a,641b,641c,641d,
641eによって検出された各部の温度は、使用済燃料
16の温度変化などによって多少の変動はあるものの、
ほぼ一定の温度分布となっている。
【0402】ところが、図63に示すように、例えば図
中のT0 時点で一次密封蓋11や二次密封蓋13の破断
等が発生して圧力密封部15の圧力が減少(加圧ガスの
密度が減少)すると、二次密封蓋13の上面に設けられ
た温度センサ641c,641d,641eの検出温度
が低下して変極点が生じる。これは、使用済燃料16か
ら二次密封蓋13への熱伝達には、一次密封蓋11、一
次外壁12及び二次外壁14を経由する熱伝達と、一次
密封蓋11から二次密封蓋13への輻射熱伝達と、圧力
密封部15での加圧ガスの対流による一次密封蓋11か
ら二次密封蓋13への熱伝達とがあるが、圧力密封部1
5の圧力が減少したときには加圧ガスの対流による熱伝
達量が減少するためである。
【0403】従って、連続的に温度センサ641c,6
41d,641eによって二次密封蓋13の上面温度を
検出し、この温度センサ641c,641d,641e
の検出温度を温度記録装置643によって記録すること
により、圧力密封部15の圧力が減少したか否かをモニ
タリングすることができる。
【0404】また、本実施の形態37では、温度センサ
641c,641d,641eによって二次密封蓋側の
温度を検出するだけでなく、温度センサ641a,64
1bによって使用済燃料側の温度も検出しているため、
温度センサ641c,641d,641eの検出温度と
温度センサ641a,641bの検出温度とを比較する
ことによって、より確実に圧力密封部15の圧力減少を
モニタリングすることができる。
【0405】また、本実施の形態37の健全性モニタリ
ング装置では、圧力密封部15の加圧ガスを直接地上部
側へ導くのではなく、圧力密封部15の圧力変動を温度
の変化に変換することによって、使用済燃料中間貯蔵容
器4の健全性をモニタリングするため、放射性物質及び
放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0406】また、簡単な構成であるため、長期間安定
して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全性をモニタリング
することができるとともに、コストもかからない。
【0407】また、温度センサ641a,641b,6
41c,641d,641eを圧力密封部15の外側に
設けることができることから、二次外壁14に信号線の
ための貫通部を設ける必要がないため、設置が容易であ
るとともに放射性物質及び放射線の漏洩確率を更に低減
することができ、センサ交換も容易である。
【0408】また、同一の手段で数箇所の多重計測を行
うことにより、エラー率を下げて信頼性を向上させるこ
とができる。
【0409】なお、本発明はキャニスタ、コンクリート
キャスク、金属キャスクの何れにも適用することができ
る。
【0410】また、上記実施の形態17において遮蔽プ
ラグ6の側面に設けた膜状配線205は、上記実施の形
態17に限らず、その他の実施の形態にも適用すること
ができる。即ち、この膜状配線205によって、貯蔵部
側のセンサヘッド21,31と地上部側の静電容量計2
2(上記実施の形態1,2)、貯蔵部側のセンサヘッド
41,51,61と地上部側の電圧源42及び電圧計4
3(上記実施の形態3,4,5)、貯蔵部側のセンサヘ
ッド71,81,91,501と地上部側のTOF計測
装置73,502(上記実施の形態6,7,8,2
5)、貯蔵部側のスピーカー102,122と地上部側
の音波発生装置103,123及び貯蔵部側の集音機1
04と地上部側の周波数解析装置105(上記実施の形
態9,10)、貯蔵部側のセンサヘッド131と地上部
側の抵抗測定器132(上記実施の形態11)、貯蔵部
側のカメラ143,156,225と地上部側の画像処
理装置145,157,226(上記実施の形態12,
13,14,19)、貯蔵部側のカメラ176と地上部
側の光点変位量検出装置174(上記実施の形態1
5)、貯蔵部側のAEセンサ211と地上部側の振動解
析装置212(上記実施の形態18)、貯蔵部側の第1
コイル235と地上部側の検出器236(上記実施の形
態20)、貯蔵部側のロードセル245と地上部側の荷
重検出装置246(上記実施の形態21)、貯蔵部側の
抵抗体253と地上部側の抵抗測定器256(上記実施
の形態22)、貯蔵部側の圧電素子300と地上部側の
電圧計302(上記実施の形態23)、貯蔵部側の歪み
ゲージ310と地上部側の抵抗測定器312(上記実施
の形態24)、貯蔵部側のセンサヘッド501と地上部
側のパワー計測装置505(上記実施の形態26,2
7)、貯蔵部側のソレノイド514と地上部側の電源5
17(上記実施の形態28,29,30)、貯蔵部側の
集音機512と地上部側の音響解析装置513(上記実
施の形態28,30)、貯蔵部側の加速度ピックアップ
526又は歪みゲージ530と地上部側の振動解析装置
527,523(上記実施の形態29)、貯蔵部側の受
光器563と地上部側の光強度計測装置568(上記実
施の形態31,32)、又は、貯蔵部側の温度センサ6
41a,641b,641c,641d,641eと地
上部側の温度記録装置643を接続してもよい。
【0411】また、上記実施の形態1〜37の何れかの
健全性モニタリング装置を、単一種又は複数種或いは単
一の手段を複数個備えることによって、使用済燃料中間
貯蔵施設1の信頼性性が向上する。
【0412】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の使用済燃料中間貯蔵容器の
健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁で
密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の
減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁
との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加
圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記容
器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成
した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置
であって、前記圧力密封部に設けられるとともに、第1
の静電容量計測用電極間に基準圧力のガスを密封してな
る基準圧力室と、第2の静電容量計測用電極間に圧力導
入窓から前記圧力密封部の圧力を導入するように形成し
てなる計測圧力室とを有するセンサヘッドと、このセン
サヘッドの前記基準圧力室と前記計測圧力室の静電容量
を計測する静電容量計とを備えたことを特徴とする。
【0413】従って、この第1発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、圧力密封部の圧力が減少すると、計測
圧力室の静電容量が変化して、この静電容量と基準圧力
室の静電容量とに差が生じる。従って、このときの静電
容量の変化を静電容量計によって計測することにより、
圧力密封部の圧力が減少したことがわかる。また、前記
静電容量の値から、圧力密封部の圧力値を知ることもで
きる。このように、本第1発明の健全性モニタリング装
置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くの
ではなく、圧力密封部の圧力変動を静電容量の変化に変
換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性
をモニタリングすることができるため、放射性物質及び
放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0414】また、センサヘッドは構成が簡単で堅牢で
あり、可動部もないため、長期間安定して使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることができる。
また、センサヘッドを耐放射線性の高い材料で構成する
ことによって、高放射線環境下であっても、長期間機能
を発揮することができる。
【0415】また、第2発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に設けられるとともに、静
電容量計測用電極を有し、且つ、内部が一定圧力に保持
された密封容器であり、前記圧力密封部の減圧によって
前記静電容量計測用電極の間隔が広がるように構成した
センサヘッドと、このセンサヘッドの静電容量を検出す
る静電容量計とを備えたことを特徴とする。
【0416】従って、この第2発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、圧力密封部の圧力が減少すると、静電
容量計測用電極の間隔が広がって、センサヘッドの静電
容量が減少する。従って、このときの静電容量を静電容
量計によって計測することにより、圧力密封部の圧力が
減圧したことを知ることができる。また、前記静電容量
の値から、圧力密封部の圧力値を知ることもできる。し
かも、上記第1発明と同様に、圧力密封部の加圧ガスを
直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動
を静電容量の変化に変換することによって、使用済燃料
中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすること
がない。
【0417】また、センサヘッドは上記第1発明のセン
サヘッドよりも更に簡易な構成であるため、より長期間
安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリン
グすることができるとともに、コストもかからない。ま
た、センサヘッドを耐放射線性の高い材料で構成するこ
とによって、高放射線環境下であっても、長期間機能を
発揮することができる。
【0418】また、第3発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に放電電極を対向配置して
なるセンサヘッドと、前記放電電極間に可変電圧又は一
定電圧を印加する電圧源と、前記放電電極間の電圧を計
測する電圧計とを備えてなることを特徴とする。
【0419】従って、この第3発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、圧力密封部の圧力が減少したとき、即
ち、加圧ガスの密度が低下したときには、放電電極間に
おいて放電が発生し易くなるため、電圧源により放電電
極間に電圧を印加するとともに、電圧計により放電電極
間の電圧の計測して放電が発生したか否かをモニタリン
グすることにより、圧力密封部の圧力が減少したか否か
をモニタリングすることができ、また、放電電圧値か
ら、圧力密封部の圧力値を知ることもできる。このよう
に、本第3発明の健全性モニタリング装置では、圧力密
封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではなく、圧力
密封部の圧力変動を放電電圧の変化に変換することによ
って、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリング
することができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確
率を高くすることがない。
【0420】また、センサヘッドは非常に簡単な構成で
堅牢であるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性をモニタリングすることができるとともに、
コストもかからない。また、放電電極をステンレスなど
の耐放射線性の高い材料で構成することによって、高放
射線環境下であっても、長期間機能を発揮することがで
きる。
【0421】また、第4発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、球状の中心放電電極と、この中心放電電極
の周囲を囲む球状の外側放電電極とからなる二重の球状
構造であり、前記外側放電電極に形成した切欠き部か
ら、前記外側放電電極と前記中心放電電極との間に前記
圧力密封部の圧力を導入するように構成したセンサヘッ
ドと、前記放電電極間の電圧を計測する電圧計とを備え
てなることを特徴とする。
【0422】従って、この第4発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、圧力密封部の圧力が減少したとき、即
ち、加圧ガスの密度が低下したときには、放電電極間に
おいて放電が発生し易くなるため、電圧源により放電電
極間に電圧を印加するとともに、電圧計により放電電極
間の電圧の計測して放電が発生したか否かをモニタリン
グすることにより、圧力密封部の圧力が減少したか否か
をモニタリングすることができ、また、放電電圧値か
ら、圧力密封部の圧力値を知ることもできる。このよう
に、本第4発明の健全性モニタリング装置においても、
圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではな
く、圧力密封部の圧力変動を放電電極の変化に変換する
ことによって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニ
タリングすることができるため、放射性物質及び放射線
の漏洩確率を高くすることがない。
【0423】また、センサヘッドは非常に簡単な構成で
あるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健
全性をモニタリングすることができるとともに、コスト
もかからない。また、センサヘッドの放電電極をステン
レスなどの耐放射線性の高い材料で構成することによっ
て、高放射線環境下であっても、長期間機能を発揮する
ことができる。
【0424】しかも、本第4発明では、中心放電電極の
周囲を外側放電電極によって囲む構成であるため、中心
放電電極を正極とし外側放電電極を負極することによっ
て、特に絶縁体を設けなくても、周囲の一次外壁などと
の間で放電が生じるのを防止することができる。また、
気流の影響を受けにくい。
【0425】また、第5発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記放電電極を有し、且つ、内部が一定圧
力に保持された密封容器であり、前記圧力密封部の減圧
によって前記放電電極の間隔が広がるように構成したセ
ンサヘッドと、前記放電電極間の電圧を計測する電圧計
とを備えてなることを特徴とする。
【0426】従って、この第5発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、放電電極間の放電電圧値は、圧力密封
部の圧力に応じて放電電極の間隔が変化することから、
圧力密封部の圧力が正常な場合と減少した場合とで異な
る。従って、圧力密封部の圧力が減少したか否かをモニ
タリングすることができる。つまり、圧力密封部の圧力
が減少したときには、放電電極の間隔が広がるため、放
電電極への印加電圧値が、圧力密封部の圧力が正常な場
合の放電電圧値に達しても、放電電極間に放電が発生し
ない。従って、このときの電圧計の計測値に基づいて圧
力密封部の圧力が減少したことを知ることができる。ま
た、印加電圧を更に上昇させて放電させれば、このとき
の放電電圧値から、圧力密封部の圧力値を知ることもで
きる。
【0427】このように、本第5発明の健全性モニタリ
ング装置でも、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ
導くのではなく、圧力密封部の圧力変動を放電電圧の変
化に変換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の
健全性をモニタリングすることができるため、放射性物
質及び放射線の漏洩確率を高くすることがない。また、
センサヘッドを耐放射線性の高い材料で構成することに
よって、高放射線環境下であっても、長期間機能を発揮
することができる。
【0428】また、第6発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部の外側に超音波発信器と超
音波受信器とを対向配置してなるセンサヘッドと、前記
超音波受信器から発信された超音波が前記圧力密封部を
伝搬して前記超音波受信器に達する時間を計測するTO
F計測装置とを備えてなることを特徴とする。
【0429】従って、この第6発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、センサヘッドの超音波発信器から発信
された超音波が圧力密封部を伝搬して超音波受信器に達
する時間は、圧力密封部の圧力、即ち、加圧ガスの密度
に応じて変化する。つまり、圧力密封部の圧力が減少
(加圧ガスの密度が減少)したときには、圧力密封部1
5の圧力が正常な場合に比べて、超音波のフライト時間
が長くなる。従って、定期的にTOF計測装置によって
超音波のフライト時間を計測することにより、圧力密封
部の圧力が減少したか否かをモニタリングすることがで
きる。このように、本第6発明の健全性モニタリング装
置によれば、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導
くのではなく、圧力密封部の圧力変動を超音波のフライ
ト時間の変化に変換することによって、使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性をモニタリングすることができるた
め、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすることが
ない。
【0430】また、センサヘッドは簡単な構成であるた
め、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性を
モニタリングすることができるとともに、コストもかか
らない。また、センサヘッドの超音波発信器及び超音波
受信器は圧力密封部の外側に設けることができることか
ら、二次外壁に信号線のための貫通部を設ける必要がな
いため、センサヘッドの設置が容易であるとともに放射
線の漏洩確率を更に低減することができる。
【0431】また、第7発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に超音波発信器と超音波受
信器とを対向配置してなるセンサヘッドと、前記超音波
受信器から発信された超音波が前記圧力密封部を伝搬し
て前記超音波受信器に達する時間を計測するTOF計測
装置とを備えてなることを特徴とする。
【0432】従って、この第7発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、上記第6発明と同様に、圧力密封部の
圧力が減少(加圧ガスの密度が減少)したときには、圧
力密封部の圧力が正常な場合に比べて、超音波のフライ
ト時間が長くなるため、定期的にTOF計測装置によっ
て超音波のフライト時間を計測することにより、圧力密
封部の圧力が減少したか否かをモニタリングすることが
できる。このように、本第7発明の健全性モニタリング
装置においても、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側
へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動を超音波のフ
ライト時間の変化に変換することによって、使用済燃料
中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることができる
ため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすること
がない。
【0433】また、センサヘッドは簡単な構成であるた
め、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性を
モニタリングすることができるとともに、コストもかか
らない。また、センサヘッド(超音波発信器,超音波受
信器)を圧力密封部に設けているため、超音波発信器か
ら発信した超音波を超音波受信器によって確実に受信す
ることができる、或いは、超音波の強度を下げることが
できる。
【0434】また、第8発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部又は前記圧力密封部の外側
において、超音波発信器と超音波受信器とを片側に近接
して配置し、前記超音波発信器から発信された超音波が
前記圧力密封部の内面で反射して前記超音波受信器に受
信されるように構成したセンサヘッドと、前記超音波受
信器から発信された超音波が前記圧力密封部を往復伝搬
して前記超音波受信器に達する時間を計測するTOF計
測装置とを備えてなることを特徴とする。
【0435】従って、この第8発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、上記第6発明と同様に、圧力密封部の
圧力が減少(加圧ガスの密度が減少)したときには、圧
力密封部の圧力が正常な場合に比べて、超音波のフライ
ト時間が長くなるため、定期的にTOF計測装置によっ
て超音波のフライト時間を計測することにより、圧力密
封部の圧力が減少したか否かをモニタリングすることが
できる。即ち、本第8発明の健全性モニタリング装置に
おいても、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導く
のではなく、圧力密封部の圧力変動を超音波のフライト
時間の変化に変換することによって、使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性をモニタリングすることができるため、
放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすることがな
い。
【0436】また、センサヘッドは簡単な構成であるた
め、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性を
モニタリングすることができるとともに、コストもかか
らない。更には、センサヘッドの超音波発信器及び超音
波受信器は圧力密封部の外側に設けることができること
から、二次外壁に信号線のための貫通部を設ける必要が
ないため、センサヘッドの設置が容易であるとともに放
射線の漏洩確率を更に低減することができる。
【0437】しかも、センサヘッドは超音波発信器と超
音波受信器を片側に近接して設けた構成であるため、小
型になる。また、超音波発信器と超音波受信器を対向配
置する場合のような位置決めの必要もなく、設置が容易
である。また、信号線を集約することもできるため、配
線の引回しが容易である。更には、超音波発信器と超音
波受信器を対向配置した場合に比べて、超音波の経路が
2倍になるため、検出精度が向上する。
【0438】なお、センサヘッド(超音波発信器,超音
波受信器)を圧力密封部に設けた場合には、超音波発信
器から発信した超音波を超音波受信器によって確実に受
信することができる、或いは、超音波の強度を下げるこ
とができる。
【0439】また、第9発明の使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外壁
で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状態
の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次外
壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対して
加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前記
容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう構
成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
置であって、前記圧力密封部に配置されるとともに、内
部が空洞で一定圧力に保持され、前記圧力密封部の減圧
によって変形するよう構成した振動子と、前記振動子に
対して前記圧力密封部の外側から音波を発信して前記振
動子を共振させる音波発信手段と、前記圧力密封部の外
側で前記振動子の固有振動音波を受信し、周波数解析を
行って前記振動子の固有振動数を求める周波数解析手段
とを備えてなることを特徴とする。
【0440】従って、この第9発明の健全性モニタリン
グ装置によれば、圧力密封部の圧力が減少したときに
は、振動子が変形して、その固有振動数が変化するた
め、圧力密封部の圧力が減少したことがわかる。また、
このときの固有振動数から、圧力密封部の圧力値もわか
る。このように、本第9発明の健全性モニタリング装置
では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くので
はなく、圧力密封部の圧力変動を固有振動数の変化に変
換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性
をモニタリングすることができるため、放射性物質及び
放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0441】しかも、振動子と音波発信手段及び周波数
解析手段との間には信号線が不要であることから、二次
外壁には貫通部を設ける必要がないため、放射線の漏洩
確率が低くなる。また、振動子は構成が簡単で堅牢であ
るため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全
性をモニタリングすることができるとともに、コストも
かからない。更には、振動子をステンレス系の金属など
の耐放射線性の高い材料で構成することによって、高放
射線環境下であっても、長期間機能を発揮することがで
きる。
【0442】また、第10発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に配置されるとともに、
内部が空洞で一定圧力に保持され、前記圧力密封部の減
圧によって変形するよう構成した振動子と、前記振動子
に対して前記圧力密封部の外側から音波を発信して前記
振動子を共振させる音波発信手段と、前記二次外壁に設
けた透過窓を介して、前記振動子にレーザ光を照射する
とともに前記振動子から反射レーザ光を受光して、前記
振動子の固有振動数を計測するレーザドップラー振動計
とを備えてなることを特徴とする。
【0443】従って、この第10発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、音波発信手段により音波を発信して
振動子を共振させるとともにレーザドップラー振動計か
らレーザ光を振動子に照射すると、圧力密封部の圧力が
正常なときと、圧力密封部の圧力が減少して振動子が変
形したときとで、レーザドップラー振動計により計測さ
れる振動子の固有振動数が異なるため、圧力密封部の圧
力が減少したか否かがわかる。また、前記固有振動数か
ら、圧力密封部の圧力値を知ることもできる。このよう
に、本第10発明の健全性モニタリング装置でも、圧力
密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではなく、圧
力密封部の圧力変動を固有振動数の変化に変換すること
によって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリ
ングすることができるため、放射性物質及び放射線の漏
洩確率を高くすることがない。
【0444】しかも、振動子と音波発信手段及びレーザ
ドップラー振動計との間には信号線が不要であることか
ら、二次外壁には貫通部を設ける必要がないため、放射
線の漏洩確率がより低くなる。また、振動子は構成が簡
単で堅牢であるため、長期間安定して使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性をモニタリングすることができるととも
に、コストもかからない。更には、振動子をステンレス
系の金属などの耐放射線性の高い材料で構成することに
よって、高放射線環境下であっても、長期間機能を発揮
することができる。また、音波とレーザ光とを用いるた
め、信号の混在がない。
【0445】また、第11発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に抵抗計測用電極を対向
配置してなるセンサヘッドと、前記抵抗計測用電極間の
抵抗値を測定する抵抗測定器とを備えてなることを特徴
とする。
【0446】従って、この第11発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、電離気体の密度が圧力密封部の圧力
(加圧ガスの密度)の変化に応じて変化することから、
計測用電極間の抵抗値も変化するため、この抵抗値を抵
抗測定器によって計測することより圧力密封部の圧力が
減少したか否をモニタリングすることができる。また、
抵抗測定値から、圧力密封部の圧力値を知ることもでき
る。このように、本第11発明の健全性モニタリング装
置によれば、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導
くのではなく、圧力密封部の圧力変動を抵抗値の変化に
変換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全
性をモニタリングすることができるため、放射性物質及
び放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0447】また、放射線によって加圧ガスが電離する
ことを積極的に利用する方式であるため、放射線環境下
により適したものである。また、センサヘッドは非常に
簡単な構成であるため、長期間安定して使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性をモニタリングすることができるとと
もに、コストもかからない。また、センサヘッドの計測
用電極をステンレス系の金属などの耐放射線性の高い材
料で構成することによって、高放射線環境下であって
も、長期間機能を発揮することができる。
【0448】また、第12発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁に設けた透過窓を介して、
赤外線カメラにより前記圧力密封部を撮影し、この赤外
線カメラの画像信号を画像処理装置で処理することによ
り、前記圧力密封部の加圧ガスの流れをモニタリングす
るよう構成したことを特徴とする。
【0449】従って、この第12発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、透過窓を介して、赤外線カメラによ
り圧力密封部を撮影し、この赤外線カメラの画像信号を
画像処理装置で処理すると、圧力密封部の圧力が正常な
ときと減少したときとで異なる気流画像が得られる。従
って、この気流画像から、圧力密封部の圧力が減少した
か否かがわかる。また、気流画像から、破孔部の位置を
知ることもできる。つまり、圧力密封部の様子を直接的
にみることができ、より確実に使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性をモニタリングすることができる。このよう
に、本第12発明の健全性モニタリング装置では、圧力
密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではなく、圧
力密封部の圧力変動による気流の変化をとらえることに
よって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリン
グすることができるため、放射性物質及び放射線の漏洩
確率を高くすることがない。
【0450】しかも、二次外壁には信号線のための貫通
部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がより低
くなる。また、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器
の健全性をモニタリングすることができる。
【0451】また、第13発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に配置され、内部が一定
圧力に保持されるとともに側面には反射ミラーを有し、
前記圧力密封部の減圧によって前記反射ミラーが変形す
るように構成した密封容器と、前記二次外壁に設けた透
過窓を介して、前記密封容器の反射ミラーにレーザ光を
照射するレーザ光源と、前記反射ミラーの反射光像を前
記透過窓を介して撮像するカメラと、このカメラの画像
信号を処理して前記レーザ光による干渉パターンを得る
画像処理装置とを備えてなることを特徴とする。
【0452】従って、この第13発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、透過窓を介して、レーザ光源により
レーザ光を密封容器の反射ミラーに照射するとともにカ
メラにより反射光像を撮像し、このカメラの画像信号を
画像処理装置で処理すると、圧力密封部の圧力が正常な
ときと減少したときとで異なる干渉パターンが得られ
る。従って、この干渉パターンから、圧力密封部の圧力
が減少した下か否かが分かる。また、干渉パターンの移
動のしかたから、圧力密封部の圧力値を知ることもでき
る。このように、本第13発明の健全性モニタリング装
置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くの
ではなく、圧力密封部の圧力変動を干渉パターンの変化
に変換して、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタ
リングすることができるため、放射性物質及び放射線の
漏洩確率を高くすることがない。
【0453】しかも、二次外壁には信号線のための貫通
部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がより低
くなる。また、密封容器をステンレス系の金属などの耐
放射線性の高い材料で構成すれば、高放射線環境下にお
いても長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全
性をモニタリングすることができる。
【0454】また、第14発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁に設けられ、前記圧力密封
部の減圧によって変形する反射ミラーと、前記反射ミラ
ーにレーザ光を照射するレーザ光源と、前記反射ミラー
の反射光像を撮像するカメラと、このカメラの画像信号
を処理して前記レーザ光による干渉パターンを得る画像
処理装置とを備えてなることを特徴とする。
【0455】従って、この第14発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、レーザ光源によりレーザ光を反射ミ
ラーに照射するとともにカメラにより反射光像を撮像
し、このカメラの画像信号を画像処理装置で処理するこ
とにより、圧力密封部の圧力が正常なときと減少したと
きとで異なる干渉パターンが得られる。従って、この干
渉パターンから、圧力密封部の圧力が減少したか否かが
わかる。また、干渉パターンの移動のしかたから、圧力
密封部の圧力値を知ることもできる。このように、本第
14発明の健全性モニタリング装置においても、圧力密
封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではなく、圧力
密封部の圧力変動を干渉パターンの変化に変換して、使
用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすること
ができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高く
することがない。
【0456】しかも、二次外壁には信号線のための貫通
部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がより低
くなる。また、密封容器をステンレス系の金属などの耐
放射線性の高い材料で構成すれば、高放射線環境下にお
いても長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器4の健全
性をモニタリングすることができる。
【0457】また、第15発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に固定された反射ミラー
と、前記二次外壁に設けた透過窓を介して、前記反射ミ
ラーにレーザ光を照射するレーザ光源と、前記反射ミラ
ーからの反射レーザ光を前記透過窓を介して受光するカ
メラと、このカメラの信号に基づき、前記圧力密封部の
減圧に応じた屈折率変化によって生じる前記レーザ光の
光点変位量を測定する光点変位量検出装置とを備えたこ
とを特徴とする。
【0458】従って、この第15発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力(加圧ガスの密
度)が減少すると、屈折率が変化するため、レーザ光の
光路が変化し、この光路変化のために、カメラで受光す
るレーザ光の光点位置も変位する。従って、透過窓を介
して、レーザ光源によりレーザ光を圧力密封部の反射ミ
ラーに照射するとともにカメラにより反射レーザ光を受
光し、このカメラの信号を画像処理装置で処理すること
により、圧力密封部の圧力が正常なときと減少したとき
の光点位置の違い、即ち、光点変位量から、圧力密封部
の圧力が正常か否かをモニタリングすることができる。
また、前記光点変位量から、圧力密封部の圧力値を知る
こともできる。このように、本第15発明の健全性モニ
タリング装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部
側へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動を光点変位
量に変換して、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニ
タリングすることができるため、放射性物質及び放射線
の漏洩確率を高くすることがない。
【0459】しかも、二次外壁には信号線のための貫通
部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がより低
くなる。また、放射線量の高い圧力密封部には反射ミラ
ーしか設けないため、強度的に有利であり、長期間安定
して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングす
ることができるとともに、コスト的にも有利である。
【0460】また、第16発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁に設けた第1のダイヤフラ
ムと、地上部に設けるとともに、前記第1のダイヤフラ
ムよりも面積の小さな第2のダイヤフラムと、両端部が
前記第1のダイヤフラムと前記第2のダイヤフラムとに
接続されるとともに、内部に圧力伝送液が充填された圧
力伝送管と、前記圧力密封部の減圧による前記第2のダ
イヤフラムの変位を計測する変位計測手段とを備えてな
ることを特徴とする。
【0461】従って、この第16発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少して第1の
ダイヤフラムが変位すると、この圧力変動が、圧力伝送
管内の圧力伝送液によって第2のダイヤフラムに伝達さ
れる。その結果、第2のダイヤフラムは第1のダイヤフ
ラムよりも大きく変位する。即ち、圧力変動を増幅する
ことができる。この第2のダイヤフラムの変位量が、変
位計測手段によって計測される。従って、この計測結果
から、圧力密封部の圧力が減少したことがわかる。ま
た、前記変位量から、圧力密封部の圧力値を知ることも
できる。
【0462】本第16発明では、圧力伝送管を配管する
必要があるものの、圧力密封部の加圧ガスと圧力伝送管
の圧力伝送液は第1のダイヤフラムによって分離されて
いるため、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導く
場合に比べて、放射性物質及び放射線の漏洩確率が低
い。第2のダイヤフラムを地上部側に位置させることに
よって、汎用的な変位計を適宜用いることができる。ま
た、圧力密封部の圧力を直接計測するため、信頼性性が
高い。第1のダイヤフラムをステンレス系の金属などの
耐放射線性の高い材料で構成すれば、高放射線環境下に
おいても長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全
性をモニタリングすることができる。
【0463】また、第17発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の上面の全部又は一部を上
方に延長した延長部の上端に設けたダイヤフラムと、こ
のダイヤフラムに対向するように、使用済燃料中間貯蔵
容器の真上に位置する遮蔽プラグの下面に、又は、同下
面から垂れ下げて取り付けた変位センサと、この変位セ
ンサの信号に基づいて前記ダイヤフラムの変位量を計測
する変位計測装置とを備えてなることを特徴とする。
【0464】従って、この第17発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少してダイヤ
フラムが変位すると、このダイヤフラムの変位量が、変
位センサと変位計測装置とによって計測される。従っ
て、この計測結果から、圧力密封部の圧力が減少したこ
とがわかり、また、前記変位量から、圧力密封部の圧力
値を知ることもできる。このように、本第17発明で
は、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くのでは
なく、圧力密封部の圧力変動をダイヤフラムの変位量に
変換して、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリ
ングすることができるため、放射性物質及び放射線の漏
洩確率が低い。
【0465】しかも、上記第16発明のように圧力伝送
管を設ける必要がないため、装置の設置作業が容易であ
る。また、使用済燃料中間貯蔵容器と遮蔽プラグとの位
置関係を積極的に利用したものであり、配線を短くする
ことができるなどの利点がある。また、ダイヤフラムを
ステンレス系の金属などの耐放射線性の高い材料で構成
すれば、高放射線環境下においても長期間安定して使用
済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることが
できる。
【0466】また、第18発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の外面に取り付け、前記一
次外壁などの破孔部から発生する漏洩音による振動を検
知するAEセンサと、このAEセンサの信号を解析する
振動解析装置とを備えてなることを特徴とする。
【0467】従って、この第18発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、一次外壁に破孔部が生じると、この
破孔部から発生する漏洩音による二次外壁の振動をAE
センサによって検知し、このAEセンサの信号を振動解
析装置によって解析することにより、一次外壁に破孔部
が生じたこと、即ち、圧力密封部の圧力が減少したこと
がわかる。このように、本第18発明の健全性モニタリ
ング装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ
導くのではなく、漏洩音による振動を検知することによ
って、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリング
することができるため、放射線の漏洩確率を高くするこ
とがない。しかも、AEセンサは一次外壁の外側に設け
ることができることから、設置が容易でり、また、一次
外壁には貫通部を設ける必要がないため、放射性物質及
び放射線の漏洩確率をより低減することができる。ま
た、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性を
モニタリングすることもできる。
【0468】また、第19発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けるとともに、内部
に蛍光物質と酸素とを破断膜で隔離して密封し、前記圧
力密封部が減圧したときに膨れて前記破断膜が破れるこ
とにより、前記蛍光物質が前記酸素に触れて発色するよ
うに構成した密封容器と、前記二次外壁に設けた透過窓
を介して、前記蛍光物質を撮像するカメラと、このカメ
ラの画像信号を処理して前記蛍光物質の発色を監視する
画像処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0469】従って、この第19発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力減少すると、密封
容器が膨れて破断膜が破れることにより、蛍光物質が酸
素に触れて発色するため、このときのカメラの画像信号
を画像処理装置で処理することにより、圧力密封部の圧
力が減少したことがわかる。このように、本第19発明
の健全性モニタリング装置では、圧力密封部の加圧ガス
を直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変
動を蛍光物質の発色に変換することによって、使用済燃
料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることができ
るため、放射性物質及び放射線の漏洩確率を高くするこ
とがない。
【0470】しかも、二次外壁には信号線のための貫通
部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がより低
くなる。また、密封容器は構成が簡単であり、長期間安
定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリング
することができる。また、密封容器をステンレス系の金
属などの耐放射線性の高い材料で構成することにより、
放射線量の高い環境下においても、長期間安定して使用
済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることが
できる。
【0471】また、第20発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁を挟んで対向配置した一対
の第1コイル及び第2コイルと、前記二次外壁の内側に
設けられた前記第2コイルに接続される導電線を有し、
且つ、内部が一定圧力に保持され、前記圧力密封部が減
圧すると、膨張して破裂することにより前記導電線が断
線するように構成した破裂容器と、前記二次外壁の外側
に設けられた前記第1コイルに接続されて、前記第1コ
イルと第2コイルとが相互リアクタンスで結合されてい
るか否かを検出する検出器とを備えてなることを特徴と
する。
【0472】従って、この第20発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少すると、破
裂容器が破裂して導電線が破断するため、第1コイルと
第2コイルとが相互リアクタンスで結合されなくなる。
従って、このときの検出器の検出結果から、圧力密封部
の圧力が減少したことがわかる。このように、本実施の
形態の健全性モニタリング装置では、圧力密封部の加圧
ガスを直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部の圧
力変動を相互リアクタンス結合の有無に変換することに
よって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリン
グすることができるため、放射性物質及び放射線の漏洩
確率を高くすることがない。
【0473】しかも、二次外壁には信号線のための貫通
部を設ける必要がないため、放射線の漏洩確率がより低
くなる。また、構成が簡単で堅牢であるため、長期間安
定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリング
することができる。また、破裂容器をステンレス系の金
属などの耐放射線性の高い材料で構成することにおり、
放射線量の高い環境下においても、長期間安定して使用
済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることが
できる。
【0474】また、第21発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けられ、容器内には
液体を充填し且つ浮きを設け、前記容器の上部は薄板で
塞ぎ、前記浮きはロッドを介してロードセルに回動可能
に結合し、前記圧力密封部が減圧したときに前記薄板が
上方に変位して前記液体の密度が低下することにより、
前記浮きの浮力が増して前記ロードセルにかかる荷重が
増加するように構成した検出部と、前記ロードセルの出
力信号に基づいて前記荷重を検出する荷重検出装置とを
備えてなることを特徴とする。
【0475】従って、この第21発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少すると、薄
板が上方に変位して液体の密度が低下することにより、
浮きの浮力が増す。その結果、このときの浮きの浮力に
よってロードセルにかかる荷重が増加し、この荷重が荷
重検出装置によって検出されるため、圧力密封部の圧力
が減少したことがわかる。また、前記荷重から、圧力密
封部の圧力値を知ることもできる。このように、本第2
1発明の健全性モニタリング装置では、圧力密封部の加
圧ガスを直接地上部側へ導くのではなく、圧力密封部の
圧力変動を浮きの浮力変化(荷重変化)に変換すること
によって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリ
ングすることができるため、放射性物質及び放射線の漏
洩確率を高くすることがない。
【0476】また、構造は簡単で堅牢であるため、長期
間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリ
ングすることができる。また、検出部の容器等をステン
レス系の金属などの耐放射線性の高い材料で構成するこ
とにおり、放射線量の高い環境下においても、長期間安
定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリング
することができる。
【0477】また、第22発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けられ、内部を一定
圧力に保持し、外筒にはピストンの摺動方向に抵抗体を
配設し、且つ、前記ピストンには前記抵抗体に接触する
接触部を設け、前記圧力密封部が減圧したときに、前記
ピストンが摺動して前記抵抗体に対する前記接触部の接
触位置が変化するよう構成したシリンダと、前記抵抗体
の一端側と前記接触部とに接続されて、前記抵抗体の抵
抗値を測定する抵抗測定器とを備えてなることを特徴と
する。
【0478】従って、この第22発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少すると、シ
リンダの内部圧力とその周囲の圧力(圧力密封部の圧
力)とのバランスが崩れて、ピストンが移動する。その
結果、ピストンとともに接触部も移動して、この接触部
と抵抗体との接触位置が移動する。このため、抵抗測定
器によって計測される抵抗体の抵抗値が変化する。かく
して、圧力密封部の圧力が減少したことがわかる。ま
た、前記抵抗値から、圧力密封部の圧力値を知ることも
できる。このように、本第22発明の健全性モニタリン
グ装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導
くのではなく、圧力密封部の圧力変動を抵抗値の変化に
変換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全
性をモニタリングすることができるため、放射性物質及
び放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0479】また、構成が簡単で堅牢であるため、長期
間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリ
ングすることができる。また、シリンダの外筒等をステ
ンレス系の金属などの耐放射線性の高い材料で構成する
ことにおり、放射線量の高い環境下においても、長期間
安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリン
グすることができる。
【0480】また、第23発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部に設けた圧電素子と、こ
の圧電素子の電位差を検出する電圧計とを備えたことを
特徴とする。
【0481】従って、この第23発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少すると、こ
の圧力減少によって圧電素子の内部電位差が変化し、こ
の電位差が電圧計によって検出される。従って、このと
きの電圧計の検出値によって、圧力密封部の圧力が減圧
したことを知ることができる。また、検出した電圧値か
ら、圧力密封部の圧力値を知ることもできる。このよう
に、本第23発明の健全性モニタリング装置では、圧力
密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導くのではなく、圧
力密封部の圧力変動を電位差の変化に変換することによ
って、使用済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリング
することができるため、放射性物質及び放射線の漏洩確
率を高くすることがない。
【0482】しかも、全固体式であるため、静電容量式
などに比べて、長期間の耐久性に優れているとともに、
構造が更に簡単であり、センサも小型化することができ
る。
【0483】また、第24発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の二次密封蓋に設けた歪み
ゲージと、この歪みゲージの抵抗値を検出する抵抗測定
器とを備えたことを特徴とする。
【0484】従って、この第24発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少すると、こ
の圧力減少により二次密封蓋が変形して歪みゲージの抵
抗値が変化し、この抵抗値が抵抗測定器によって検出さ
れる。従って、このときの抵抗測定器の検出値によっ
て、圧力密封部の圧力が減圧したことを知ることができ
る。また、検出した抵抗値から、圧力密封部の圧力値を
知ることもできる。このように、本第24発明の健全性
モニタリング装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地
上部側へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動を抵抗
値の変化に変換することによって、使用済燃料中間貯蔵
容器の健全性をモニタリングすることができるため、放
射性物質及び放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0485】しかも、二次密封蓋の変形を歪みゲージに
よって直接計測するため、ダイヤフラムが不要である。
【0486】また、第25発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記圧力密封部又は前記圧力密封部の外
側において超音波発信器と超音波受信器とを対向配置
し、且つ、前記超音波発信器から発信した超音波が前記
一次外壁の一次密封蓋と前記二次外壁の二次密封蓋との
間で反射しながら前記超音波受信器に達するように構成
したセンサヘッドと、前記超音波発信器から発信した超
音波が前記圧力密封部を伝搬して前記超音波受信器に達
する時間を計測するTOF計測装置とを備えたことを特
徴とする。
【0487】従って、この第25発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、定期的にTOF計測装置によって、
超音波発信器から発信した超音波が圧力密封部を伝搬し
て超音波受信器に達する時間を計測することにより、圧
力密封部の圧力が減少したか否かをモニタリングするこ
とができる。しかも、超音波発信器から発信された超音
波が一次密封蓋と二次密封蓋との間で反射しながら超音
波受信器に達するように構成したことにより、超音波の
伝播距離を長くしたため、圧力密封部の圧力変化が微小
でも超音波のフライト時間の変化が比較的顕著に現れる
ので検出精度が向上する。
【0488】また、本第25発明の健全性モニタリング
装置でも、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側へ導く
のではなく、圧力密封部の圧力変動を超音波のフライト
時間の変化に変換することによって、使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性をモニタリングするため、放射性物質及
び放射線の漏洩確率を高くすることがない。また、セン
サヘッドは簡単な構成であるため、長期間安定して使用
済燃料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングすることが
できるとともに、コストもかからない。更に、センサヘ
ッドは圧力密封部の外側に設けることができるため、二
次外壁に信号線のための貫通部を設ける必要がないので
センサヘッドの設置が容易であるとともに放射性物質及
び放射線の漏洩確率を更に低減することができ、センサ
交換も容易である。
【0489】また、第26発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第6,第7,第8又は
第25発明の使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリ
ング装置において、TOF計測装置に代えて、前記超音
波発信器から発信され前記圧力密封部を伝搬して前記超
音波受信器に受信された超音波のパワーを計測するパワ
ー計測装置を備えたことを特徴とする。
【0490】従って、この第26発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、超音波受信器によって受信される超
音波のパワーは、圧力密封部の圧力にほぼ比例して変化
するため、定期的にパワー計測装置により超音波のパワ
ーを計測することにより、圧力密封部の圧力が減少した
か否かをモニタリングすることができる。しかも、圧力
減少による受信パワーの変化は超音波の伝播距離が短く
ても顕著に現れるため、特に超音波の伝播距離が短い場
合には上記第25発明のようなフライト時間計測よりも
有効である。なお、その他の作用・効果については上記
第25発明と同様である。
【0491】また、第27発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁の二次密封蓋に超音波発信
器と超音波受信器とを近接して配置し、前記超音波発信
器から発信された超音波が前記一次外壁の一次密封蓋で
反射して前記超音波受信器に受信されるように構成した
センサヘッドと、前記超音波発信器から発信され前記圧
力密封部を伝搬して前記超音波受信器に受信された超音
波のパワーを計測するパワー計測装置とを備えたことを
特徴とする。
【0492】従って、この第27発明の健全性モニタリ
ング装置でも、定期的に超音波発信器から超音波を発信
して超音波受信器で受信し、パワー計測装置によって超
音波受信器で受信した超音波のパワーを計測することに
より、超音波の伝播距離が短くても、圧力密封部の圧力
が減少したか否かをモニタリングすることができる。つ
まり、本第27発明のように超音波の伝播距離が短い場
合には、圧力正常時と減圧時とで超音波のフライト時間
にあまり差がないため、フライト時間計測によって圧力
密封部の圧力減少をモニタリングすることは困難であ
る。これに対して本第27発明のように超音波のパワー
を計測する場合には、同パワーが圧力密封部の圧力にほ
ぼ比例して変化するため、超音波の伝播距離が短くても
確実に圧力密封部の圧力減少をモニタリングすることが
できる。
【0493】また、センサヘッドは超音波発信器と超音
波受信器とを近接して二次密封蓋に設けた構成であるた
め、小型になり、しかも、超音波発信器と超音波受信器
を対向配置する場合のような位置決めの必要もなく、設
置が容易である。また、信号線を集約することもできる
ため、配線の引回しが容易である。その他の作用・効果
については上記第26発明と同様である。
【0494】また、第28発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、前記二次外壁又は前記二次外壁の二次密
封蓋をたたく打撃手段と、この打撃手段によって発生す
る打撃音を集音して解析する音響解析手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0495】従って、この第28発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、打撃手段によって二次外壁又は二次
密封蓋をたたくと打撃音が発生するが、この打撃音は圧
力密封部の圧力が正常なときと減少したときとで異なる
ため、定期的に打撃手段によって二次外壁又は二次密封
蓋をたたいて打撃音を発生させ、この打撃音を音響解析
手段で集音して解析すれば、圧力密封部の圧力が減少し
たか否かをモニタリングすることができる。
【0496】このように、本第28発明の健全性モニタ
リング装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側
へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動を打撃音の変
化に変換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の
健全性をモニタリングするため、放射性物質及び放射線
の漏洩確率を高くすることがない。また、簡単な構成で
あるため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健
全性をモニタリングすることができる。また、圧力密封
部の外側に設けることができるため、設置が容易である
とともに放射性物質及び放射線の漏洩確率を更に低減す
ることができ、センサ交換も容易である。
【0497】また、第29発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第28発明の使用済燃
料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置において、前
記音響解析手段に代えて、前記打撃手段によって発生す
る前記二次外壁又は前記二次密封蓋の振動を計測して解
析する振動解析手段を備えたことを特徴とする。
【0498】従って、この第29発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、打撃手段によって二次外壁又は二次
密封蓋をたたくと、二次外壁又は二次密封蓋が振動する
が、この振動は圧力密封部の圧力が正常なときと減少し
たときとで異なるため、定期的に打撃手段によって二次
外壁又は二次密封蓋をたたいて振動を発生させ、この振
動を振動解析手段により計測して解析すれば、圧力密封
部の圧力が減少したか否かをモニタリングすることがで
きる。
【0499】このように、本第29発明の健全性モニタ
リング装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側
へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動を振動の変化
に変換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の健
全性をモニタリングするため、放射性物質及び放射線の
漏洩確率を高くすることがない。また、上記第28発明
のように打撃音を計測するのではなく、二次外壁又は二
次密封蓋の振動を直接計測するため、打撃音のような減
衰がなく、より確実に圧力密封部の圧力をモニタリング
することができる。その他の作用・効果については上記
第28発明と同様である。
【0500】また、第30発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第28又は第29発明
の使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置に
おいて、前記打撃手段は、前記圧力密封部に設けた磁性
体製の球体と、この球体を前記圧力密封部の外側から磁
力により吸引して前記圧力密封部の内面に衝突させる電
磁石とを備えてなるものであることを特徴とする。
【0501】従って、この第30発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、定期的に打撃手段によって圧力密封
部の内面をたたいて打撃音又は振動を発生させ、この打
撃音又は振動を音響解析手段又は振動解析手段により計
測して解析すれば、圧力密封部の圧力が減少したか否か
をモニタリングすることができる。しかも、圧力密封部
には非腐食性ガスを封入することが望ましいが、この場
合には球体で圧力密封部の内面をたたく方が、容器の外
面をたたくよりも、打撃部の腐食が少ない。更に、球体
で圧力密封部の内面をたたく方が、容器の外面をたたく
よりも、圧力密封部の近くで打撃することになり、正常
時と減圧時の打撃音の差が生じ易い。その他の作用・効
果については上記第28発明と同様である。
【0502】また、第31発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外壁を貫通して対向配置し、前記レーザヘッドから
出力されたレーザ光が前記圧力密封部を通過して前記受
光器により受光されるように構成するとともに、前記受
光器によって受光された前記レーザ光の強度を計測する
光強度計測装置を備えたことを特徴とする。
【0503】また、第32発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外壁に設けた第1透過窓と第2透過窓とを介して前
記圧力密封部の外側に対向配置し、前記レーザヘッドか
ら出力されたレーザ光が、前記第1透過窓を介して前記
圧力密封部に入った後、前記第2透過窓を介して前記受
光器により受光されるように構成するとともに、前記受
光器によって受光された前記レーザ光の強度を計測する
光強度計測装置を備えたことを特徴とする。
【0504】従って、この第31又は第32発明の健全
性モニタリング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少
すると、受光器によるレーザ光の受光強度は増加するた
め、定期的にレーザヘッドからレーザ光を出力して圧力
密封部を通過させ、受光器で受光して光強度計測装置に
よりレーザ光の強度を計測するれば、圧力密封部の圧力
が減少したか否かをモニタリングすることができる。
【0505】また、第32発明の透過窓方式の場合に
は、第31発明の貫通方式の場合に比べて、製造が容易
である。一方、第32発明の透過窓方式の場合にはレー
ザヘッドから受光器までの光路中に界面が増え、この界
面においてレーザ光の一部が反射して強度が低下してし
まうため、この観点からは第31発明の貫通方式の方が
有利である。また、本第31又は第32発明の健全性モ
ニタリング装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上
部側へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動をレーザ
光の吸収強度の変化に変換することによって、使用済燃
料中間貯蔵容器の健全性をモニタリングするため、放射
性物質及び放射線の漏洩確率を高くすることがない。
【0506】また、第33発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外壁を貫通して片側に近接して配置し、前記レーザ
ヘッドから出力されたレーザ光が前記圧力密封部の反対
側に設けた反射ミラーで反射して、前記受光器により受
光されるように構成するとともに、前記受光器によって
受光された前記レーザ光の強度を計測する光強度計測装
置を備えたことを特徴とする。
【0507】また、第34発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封
部の外側で片側に近接して配置し、前記レーザヘッドか
ら出力されたレーザ光が、前記圧力密封部の外壁に設け
た透過窓を介して前記圧力密封部に入り、前記圧力密封
部の反対側に設けた反射ミラーで反射した後、前記透過
窓を介して前記受光器により受光されるように構成する
とともに、前記受光器によって受光された前記レーザ光
の強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特徴と
する。
【0508】従って、この第33又は第34発明の健全
性モニタリング装置でも、定期的にレーザヘッドからレ
ーザ光を出力して圧力密封部を通過させ、受光器で受光
して光強度計測装置によりレーザ光の強度を計測するれ
ば、圧力密封部の圧力が減少したか否かをモニタリング
することができる。しかも、本第33又は第34発明で
は反射ミラーで反射させることにより、上記第31又は
第32発明の場合に比べて光路を2倍にしているため、
圧力密封部の圧力変化によるレーザ光の吸収強度の変化
がより顕著になり、検出精度が向上する。また、レーザ
ヘッドと受光器とを片側に近接して配置した構成である
ため、小型になり、且つ、レーザヘッドと受光器とを対
向配置する場合に比べて位置決めの点から設置も容易で
ある。その他の作用・効果については上記第31又は第
32発明と同様である。
【0509】また、第35発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外壁を貫通
して対向配置し、前記レーザヘッドから出力されたレー
ザ光が前記第1光導波路で伝送されて前記圧力密封部に
入った後、前記第2光導波路で伝送されて前記受光器に
より受光されるように構成するとともに、前記受光器に
よって受光された前記レーザ光の強度を計測する光強度
計測装置を備えたことを特徴とする。
【0510】また、第36発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外壁に設け
た第1透過窓と第2透過窓とを介して前記圧力密封部の
外側に対向配置し、前記レーザヘッドから出力されたレ
ーザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記第1透過
窓を介して前記圧力密封部に入った後、前記第2透過窓
を介して前記圧力密封部から出て前記第2光導波路で伝
送され、前記受光器により受光されるように構成すると
ともに、前記受光器によって受光された前記レーザ光の
強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特徴とす
る。
【0511】従って、この第35又は第36発明の健全
性モニタリング装置でも、定期的にレーザヘッドからレ
ーザ光を出力して圧力密封部を通過させ、受光器で受光
して光強度計測装置によりレーザ光の強度を計測すれ
ば、圧力密封部の圧力が減少したか否かをモニタリング
することができる。しかも、本第35又は第36発明で
は第1及び第2光導波路によってレーザ光を伝送するよ
うにしたため、複数の使用済燃料中間貯蔵容器に対して
それぞれ設けた第1及び第2光導波路を一箇所に集約す
ることができる。即ち、第1光導波路レーザ光入射部を
一箇所に集約するとともに第2光導波路のレーザ光出射
部も一箇所に集約して、レーザヘッドや受光器を共用化
することもできる。また、使用済燃料中間貯蔵容器の近
傍に電気部品がないため、耐放射線性に優れている。そ
の他の作用・効果については上記第31又は第32発明
と同様である。
【0512】また、第37発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外壁を貫通
して片側に近接して配置し、前記レーザヘッドから出力
されたレーザ光が、前記第1光導波路で伝送されて前記
圧力密封部に入った後、前記圧力密封部の反対側に設け
た反射ミラーで反射し、前記第2光導波路で伝送されて
前記受光器により受光されるように構成するとともに、
前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする。
【0513】また、第38発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記圧力密封部の外側で片側
に近接して配置し、前記レーザヘッドから出力されたレ
ーザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記圧力密封
部の外壁に設けた透過窓を介して前記圧力密封部に入っ
た後、前記圧力密封部の反対側に設けた反射ミラーで反
射し、前記透過窓を介して前記圧力密封部から出て前記
第2光導波路で伝送され、前記受光器により受光される
ように構成するとともに、前記受光器によって受光され
た前記レーザ光の強度を計測する光強度計測装置を備え
たことを特徴とする。
【0514】従って、この第37又は第38発明の健全
性モニタリング装置でも、定期的にレーザヘッドからレ
ーザ光を出力して圧力密封部を通過させ、受光器で受光
して光強度計測装置によりレーザ光の強度を計測するれ
ば、圧力密封部の圧力が減少したか否かをモニタリング
することができる。しかも、本第37又は第38発明で
は反射ミラーで反射させることにより、上記第35又は
第36発明の場合に比べて光路を2倍にしているため、
圧力密封部の圧力変化によるレーザ光の吸収強度の変化
がより顕著になり、検出精度が向上する。また、第1光
導波路と第2光導波路とを片側に近接して配置した構成
であるため、小型になり、且つ、第1光導波路と第2光
導波路とを対向配置する場合に比べて位置決めの点から
設置も容易である。その他の作用・効果については上記
第35又は第36発明と同様である。
【0515】また、第39発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記二次外壁の二次密封蓋に
貫通して固定し、前記レーザヘッドから出力されたレー
ザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記第1光導波
路の先端部に光軸に対して斜めに形成した反射面で反射
し前記圧力密封部を伝播して前記第2光導波路の先端部
へと送くられた後、前記第2光導波路の先端部に光軸に
対して斜めに形成した反射面で反射して前記第2光導波
路で伝送され、前記受光器により受光されるように構成
するとともに、前記受光器によって受光された前記レー
ザ光の強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特
徴とする。
【0516】また、第40発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光導波路
と第2光導波路とをそれぞれ取り付け、これらの第1光
導波路と第2光導波路とを前記二次外壁の二次密封蓋の
外側に配置し、且つ、前記二次密封蓋には第1透過窓と
第2透過窓とを設け、前記レーザヘッドから出力された
レーザ光が、前記第1光導波路で伝送され、前記第1透
過窓の先端部に光軸に対して斜めに形成した反射面で反
射し前記圧力密封部を伝播して前記第2透過窓の先端部
へと送くられた後、前記第2透過窓の先端部に光軸に対
して斜めに形成した反射面で反射して前記第2光導波路
で伝送され、前記受光器により受光されるように構成す
るとともに、前記受光器によって受光された前記レーザ
光の強度を計測する光強度計測装置を備えたことを特徴
とする。
【0517】従って、この第39又は第40発明の健全
性モニタリング装置でも、定期的にレーザヘッドからレ
ーザ光を出力して圧力密封部を通過させ、受光器で受光
して光強度計測装置によりレーザ光の強度を計測すれ
ば、圧力密封部の圧力が減少したか否かをモニタリング
することができる。しかも、第1光導波路と第1光導波
路とを二次密封蓋に貫通させる構成であるため、後述す
る第41又は第42発明の場合に比べて、圧力密封部の
容量が小さいため、加圧ガスが漏れにくい。その他の作
用・効果については上記第35又は第36発明と同様で
ある。
【0518】また、第41発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、レーザヘッドと受光器とに第1光ファイ
バと第2光ファイバとをそれぞれ取り付け、且つ、前記
二次外壁の二次密封蓋に形成した貫通孔を塞ぐようにし
て前記二次密封蓋にフランジを固定し、このフランジに
第1シースと第2シースとをそれぞれ取り付け、これら
の第1シースと第2シースとに前記第1光ファイバと第
2光ファイバとをそれぞれ挿入して、前記レーザヘッド
から出力されたレーザ光が、前記第1光ファイバで伝送
され、前記第1シースの先端部に光軸に対して斜めに形
成した反射面で反射し前記圧力密封部を伝播して前記第
2シースの先端部へと送くられた後、前記第2シースの
先端部に光軸に対して斜めに形成した反射面で反射して
前記第2光ファイバで伝送され、前記受光器により受光
されるように構成するとともに、前記受光器によって受
光された前記レーザ光の強度を計測する光強度計測装置
を備えたことを特徴とする。
【0519】また、第42発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第41発明の使用済燃
料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置において、前
記フランジは一体のものであることを特徴とする。
【0520】従って、この第41又は第42発明の健全
性モニタリング装置でも、定期的にレーザヘッドからレ
ーザ光を出力して圧力密封部を通過させ、受光器で受光
して光強度計測装置によりレーザ光の強度を計測するれ
ば、圧力密封部の圧力が減少したか否かをモニタリング
することができる。しかも、シースを用いて光ファイバ
を二次密封蓋に取り付けたため、光ファイバの取り付け
構造の高強度化を図ることができる。また、フランジを
用いて光ファイバを二次密封蓋に取り付けたため、光フ
ァイバの設置や交換が容易になり、メンテナンス性がよ
い。また、一体のフランジを用いた場合には、更に光フ
ァイバの設置や交換が容易になって、メンテナンス性が
よくなる。その他の作用・効果については上記第35又
は第36発明と同様である。
【0521】また、第43発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、容器本体内部は一次外
壁で密封して大気圧等の規定圧力に対して減圧された状
態の減圧ガスを封入するとともに、前記一次外壁と二次
外壁との間の圧力密封部には大気圧等の規定圧力に対し
て加圧された状態の加圧ガスを封入することによって前
記容器本体内部からの放射性物質の漏洩を防止するよう
構成した使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
装置であって、少なくとも前記二次外壁の二次密封蓋の
外面に設けた1つ又は複数の温度センサと、この温度セ
ンサによって検出した前記二次密封蓋の外面の温度変化
を記録する温度記録装置とを備えたことを特徴とする。
【0522】従って、この第43発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、圧力密封部の圧力が減少(加圧ガス
の密度が減少)すると、圧力密封部の加圧ガスの対流に
よる熱伝達量が減少するため、連続的に温度センサによ
って二次密封蓋の温度を検出し、この温度センサの検出
温度を温度記録装置によって記録することにより、圧力
密封部の圧力が減少したか否かをモニタリングすること
ができる。
【0523】このように、本第43発明の健全性モニタ
リング装置では、圧力密封部の加圧ガスを直接地上部側
へ導くのではなく、圧力密封部の圧力変動を温度変化に
変換することによって、使用済燃料中間貯蔵容器の健全
性をモニタリングするため、放射性物質及び放射線の漏
洩確率を高くすることがない。また、簡単な構成である
ため、長期間安定して使用済燃料中間貯蔵容器の健全性
をモニタリングすることができるとともに、コストもか
からない。また、温度センサを圧力密封部の外側に設け
ることができることから、二次外壁に信号線のための貫
通部を設ける必要がないため、設置が容易であるととも
に放射性物質及び放射線の漏洩確率を更に低減すること
ができ、センサ交換も容易である。
【0524】また、第44発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第10,第12,第1
3,第15又は第19発明の使用済燃料中間貯蔵容器の
健全性モニタリング装置において、前記透過窓は、前記
二次外壁の上部全体又は一部を上方に延長した延長部の
側面に設けたことを特徴とする。
【0525】従って、この第44発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、透過窓を延長部の側面に設けたこと
により、透過窓から放射線が直接漏洩しにくくすること
ができる。
【0526】また、第45発明の使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置は、第1〜15,第17〜
30又は第43発明の使用済燃料中間貯蔵容器の健全性
モニタリング装置において、遮蔽プラグの側面に膜状配
線を付着させ、この膜状配線によって、貯蔵部側の前記
センサヘッドと地上部側の前記静電容量計、貯蔵部側の
前記センサヘッドと地上部側の前記電圧源及び前記電圧
計、貯蔵部側の前記センサヘッドと地上部側の前記TO
F計測装置、前記音波発信手段を構成する貯蔵部側のス
ピーカーと地上部側の音波発生装置、前記周波数解析手
段を構成する貯蔵部側の集音機と地上部側の周波数解析
装置、貯蔵部側の前記センサヘッドと地上部側の前記抵
抗測定器、貯蔵部側の前記カメラと地上部側の前記画像
処理装置、貯蔵部側の前記カメラと地上部側の前記光点
変位量検出装置、貯蔵部側の前記変位センサと地上部側
の前記変位計測装置、貯蔵部側の前記AEセンサと地上
部側の前記振動解析装置、貯蔵部側の前記第1コイルと
地上部側の前記検出器、貯蔵部側の前記ロードセルと地
上部側の前記荷重検出装置、貯蔵部側の前記抵抗体と地
上部側の前記抵抗測定器、貯蔵部側の前記圧電素子と地
上部側の前記電圧計、貯蔵部側の前記歪みゲージと地上
部側の前記抵抗測定器、貯蔵部側の前記センサヘッドと
地上部側の前記パワー計測装置、前記電磁石を構成する
貯蔵部側の前記ソレノイドと地上部側の電源、前記音響
解析手段を構成する貯蔵部側の集音機と貯蔵部側の音響
解析装置、前記振動解析手段を構成する貯蔵部側の振動
計測器と地上部側の振動解析装置、又は、貯蔵部側の温
度センサと地上部側の温度記録装置とを接続したことを
特徴とする。
【0527】従って、この第45発明の健全性モニタリ
ング装置によれば、信号線を用いず、遮蔽プラグの側面
に設けた膜状配線によって貯蔵部側の装置と貯蔵部側の
装置とを接続したため、信号線のための貫通部を設ける
必要がないことから、設置作業が容易であり、また、放
射線の漏洩確率も低くなる。
【0528】また、第46発明の使用済燃料中間貯蔵施
設は、第1〜45発明の何れかの使用済燃料中間貯蔵容
器の健全性モニタリング装置を、単一種又は複数種或い
は単一の手段を複数個備えたことを特徴とする。
【0529】従って、この第46発明の使用済燃料中間
貯蔵施設によれば、第1〜第24発明の何れかの健全性
モニタリング装置を、単一種又は複数種或いは単一の手
段を複数個備えることによって、使用済燃料中間貯蔵施
設の信頼性性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る使用済燃料中間貯
蔵施設の斜視図である。
【図2】前記使用済燃料中間貯蔵施設の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図4】前記健全性モニタリング装置のセンサヘッドの
拡大斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの斜視
図である。
【図6】前記センサヘッドの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図8】前記健全性モニタリング装置のセンサヘッドの
拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る使用済燃料中間貯
蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの断面
図である。
【図10】本発明の実施の形態5に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの斜
視図である。
【図11】前記センサヘッドの断面図である。
【図12】本発明の実施の形態6に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図13】本発明の実施の形態7に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの構
成図である。
【図14】本発明の実施の形態8に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの構
成図である。
【図15】本発明の実施の形態9に係る使用済燃料中間
貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図16】前記健全性モニタリング装置の振動子の拡大
断面図である。
【図17】前記健全性モニタリング装置の計測原理を示
す説明図である。
【図18】前記健全性モニタリング装置の計測原理を示
す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態10に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図20】レーザドップラー振動計の配置例を示す説明
図である。
【図21】本発明の実施の形態11に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図22】前記健全性モニタリング装置の計測原理を示
す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態12に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図24】赤外線カメラの計測画像を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態13に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図26】カメラによる計測画像を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態14に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の反射ミラーの構
成図である。
【図28】本発明の実施の形態15に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図29】前記健全性モニタリング装置の計測原理を示
す説明図である。
【図30】本発明の実施の形態16に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図31】本発明の実施の形態17に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図32】本発明の実施の形態17に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の他の構成図であ
る。
【図33】本発明の実施の形態18に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図34】本発明の実施の形態19に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図35】本発明の実施の形態20に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図36】本発明の実施の形態21に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図37】本発明の実施の形態22に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図38】本発明の実施の形態23に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図39】本発明の実施の形態24に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図40】図39のA方向矢視図(平面図)である。
【図41】本発明の実施の形態25に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図42】本発明の実施の形態26に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図43】本発明の実施の形態27に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置のセンサヘッドの
構成図である。
【図44】本発明の実施の形態28に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図45】本発明の実施の形態29に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図46】本発明の実施の形態29に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図47】本発明の実施の形態29に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図48】本発明の実施の形態30に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図49】本発明の実施の形態31に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図50】本発明の実施の形態31に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図51】本発明の実施の形態32に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置のレーザヘッド及
び受光器部分の構成図である。
【図52】本発明の実施の形態32に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置のレーザヘッド及
び受光器部分の構成図である。
【図53】本発明の実施の形態33に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成である。
【図54】(a)は図53のA部拡大図、(b)は図5
3のB部拡大図である。
【図55】本発明の実施の形態33に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成である。
【図56】本発明の実施の形態34に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイバ配置
の構成図である。
【図57】本発明の実施の形態34に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイバ配置
の構成図である。
【図58】本発明の実施の形態35に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイバ配置
の構成図である。
【図59】本発明の実施の形態35に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイバ配置
の構成図である。
【図60】本発明の実施の形態36に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイバ配置
の構成図である。
【図61】本発明の実施の形態36に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の光ファイバ配置
の構成図である。
【図62】本発明の実施の形態37に係る使用済燃料中
間貯蔵容器の健全性モニタリング装置の構成図である。
【図63】前記健全性モニタリング装置の温度記録装置
によって記録された検出温度の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 使用済燃料中間貯蔵施設 2 コンクリート壁 3 貯蔵部 4 使用済燃料中間貯蔵容器 5 搬入孔 6 遮蔽プラグ 7a,7b 通風路 11 一次密封蓋 12 一次外壁 13 二次密封蓋 14 二次外壁 15 圧力密封部 16 使用済燃料 17,229 透過窓 18,188 延長部 21,31,41,51,61,71,81,131
センサヘッド 22 静電容量計 23a,23b,23c,23d,34a,34b,4
4a,44b,53a,53b,64a,64b,74
a,74b,83a,83b,94a,94b,10
6,107,127,133a,133b,147,1
58,214,227,234,237,247,25
7,301,311 信号線 24a,24b,24c,24d,32a,32b 静
電容量計測用電極 25 基準圧力室 26 圧力導入窓 27 計測圧力室 28 圧力隔壁 33,63 弾性部材 42 可変電圧源 43 電圧計 45a,45b,52a,52b,62a,62b 放
電電極 46a,46b 絶縁体 52b−1 切欠き部 72a,82a,92a 超音波発信器 72b,82b,92b 超音波受信器 73 TOF計測装置 93 内面 101,121 振動子 101a,121a 本体部 101b,121b 脚部 101c,121c 内部 102,122 スピーカー 103,123 音波発生装置 104 集音機 105 周波数解析装置 108,128 音波 109 固有振動音波 124,141,142,171,172,224 ス
テンレスミラー 125 レーザドップラー振動計 126,159,177 レーザ光 131a,131b 計測用電極 132 LCRメータ 134 電離気体 135 放射線 143 スキャン式赤外線カメラ 144,153 スキャンミラー 145,157,226 画像処理装置 146 スキャナ視野 148 気流画像 149,213 破孔部 151,221 密封容器 152,155,165 反射ミラー 154,173,173 レーザ光源 156,225 カメラ 160 反射レーザ光 161 干渉パターン 166 遮蔽板 174 光点変位量検出装置 176 ラインセンサカメラ 187 突部 191,195,201 ダイヤフラム 192 圧力伝送管 193,202 遮蔽板 194 圧力伝送液 196,203 渦電流発生・検出コイル 197,204 変位計測装置 205 膜状配線 211 AEセンサ 212 振動解析装置 215 漏洩音 222 酸素 223 蛍光物質 228 破断膜 231 第2コイル 232 破裂容器 233 導電線 235 第1コイル 236,241 検出器 242 薄板 243 浮き 244 ロッド 245 ロードセル 246 荷重検出装置 248 液体 251 シリンダ 252 外筒 253 抵抗体 254 ピストン 255 接触針 256 抵抗測定器 300 圧電素子 302 電圧計 310 歪みゲージ 312 抵抗計 501 センサヘッド 501a 超音波発信器 501b 超音波受信器 502 TOF計測装置 503a,503b 信号線 504 超音波 505 パワー計測装置 510 打撃装置 511 打撃音 512 集音機 513 音響解析装置 514 ソレノイド 515 鉄心 516 鉄心移動方向 517 電源 518a,518b 電源ケーブル 519 信号線 520 レーザドップラー振動計 521,522 ステンレスミラー 523 レーザ光 525 加速度ピックアップ 526 信号線 527 振動解析装置 530 歪みゲージ 531 信号線 532 振動解析装置 541 鉄球 542 打撃装置 544 鉄球移動方向 560,561 貫通孔 562 レーザヘッド 563 受光器 564 レーザ光 565 レーザ光源 566 光伝送手段 567 信号線 568 光強度計測装置 570,571 透過窓 580 貫通孔 581 ステンレスミラー 583 透過窓 585,586 光ファイバ 587,588 マイクロレンズ 590,591 透過窓 592 ステンレスミラー 593 透過窓 595,596 反射面 597,598 マイクロレンズ 600 封止部 601,602 透過窓 603,604 反射面 610,611 フランジ 612,613 ボルト 614,615 貫通孔 616,617 シース 618,619 反射面 620,621 マイクロレンズ 630 フランジ 631 ボルト 641a,641b,641c,641d,641e
温度センサ 642a,642b,642c,642d,642e
信号線 643 温度記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 5/008 G21F 5/00 F (72)発明者 黒河内 直浩 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 長田 昇 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 芝池 国雄 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 土井 崇明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 竹内 五輪男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 2F055 AA11 BB20 CC02 CC05 CC06 CC12 CC14 CC45 CC51 CC55 CC56 CC59 DD01 EE11 EE21 EE23 EE25 EE31 EE39 FF02 FF31 FF38 FF43 GG25 HH03 HH05 HH19

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に設けられるとともに、第1の静電容量
    計測用電極間に基準圧力のガスを密封してなる基準圧力
    室と、第2の静電容量計測用電極間に圧力導入窓から前
    記圧力密封部の圧力を導入するように形成してなる計測
    圧力室とを有するセンサヘッドと、 このセンサヘッドの前記基準圧力室と前記計測圧力室の
    静電容量を計測する静電容量計とを備えたことを特徴と
    する使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
    置。
  2. 【請求項2】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に設けられるとともに、静電容量計測用
    電極を有し、且つ、内部が一定圧力に保持された密封容
    器であり、前記圧力密封部の減圧によって前記静電容量
    計測用電極の間隔が広がるように構成したセンサヘッド
    と、 このセンサヘッドの静電容量を検出する静電容量計とを
    備えたことを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全
    性モニタリング装置。
  3. 【請求項3】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に放電電極を対向配置してなるセンサヘ
    ッドと、 前記放電電極間に可変電圧又は一定電圧を印加する電圧
    源と、 前記放電電極間の電圧を計測する電圧計とを備えてなる
    ことを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニ
    タリング装置。
  4. 【請求項4】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 球状の中心放電電極と、この中心放電電極の周囲を囲む
    球状の外側放電電極とからなる二重の球状構造であり、
    前記外側放電電極に形成した切欠き部から、前記外側放
    電電極と前記中心放電電極との間に前記圧力密封部の圧
    力を導入するように構成したセンサヘッドと、 前記放電電極間の電圧を計測する電圧計とを備えてなる
    ことを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニ
    タリング装置。
  5. 【請求項5】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記放電電極を有し、且つ、内部が一定圧力に保持され
    た密封容器であり、前記圧力密封部の減圧によって前記
    放電電極の間隔が広がるように構成したセンサヘッド
    と、 前記放電電極間の電圧を計測する電圧計とを備えてなる
    ことを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニ
    タリング装置。
  6. 【請求項6】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部の外側に超音波発信器と超音波受信器と
    を対向配置してなるセンサヘッドと、 前記超音波受信器から発信された超音波が前記圧力密封
    部を伝搬して前記超音波受信器に達する時間を計測する
    TOF(Time of Flight) 計測装置とを備えてなること
    を特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリ
    ング装置。
  7. 【請求項7】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に超音波発信器と超音波受信器とを対向
    配置してなるセンサヘッドと、 前記超音波受信器から発信された超音波が前記圧力密封
    部を伝搬して前記超音波受信器に達する時間を計測する
    TOF計測装置とを備えてなることを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  8. 【請求項8】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部又は前記圧力密封部の外側において、超
    音波発信器と超音波受信器とを片側に近接して配置し、
    前記超音波発信器から発信された超音波が前記圧力密封
    部の内面で反射して前記超音波受信器に受信されるよう
    に構成したセンサヘッドと、 前記超音波受信器から発信された超音波が前記圧力密封
    部を往復伝搬して前記超音波受信器に達する時間を計測
    するTOF計測装置とを備えてなることを特徴とする使
    用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  9. 【請求項9】 容器本体内部は一次外壁で密封して大気
    圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを封
    入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧力
    密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状態
    の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部か
    らの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済燃
    料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に配置されるとともに、内部が空洞で一
    定圧力に保持され、前記圧力密封部の減圧によって変形
    するよう構成した振動子と、 前記振動子に対して前記圧力密封部の外側から音波を発
    信して前記振動子を共振させる音波発信手段と、 前記圧力密封部の外側で前記振動子の固有振動音波を受
    信し、周波数解析を行って前記振動子の固有振動数を求
    める周波数解析手段とを備えてなることを特徴とする使
    用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  10. 【請求項10】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に配置されるとともに、内部が空洞で一
    定圧力に保持され、前記圧力密封部の減圧によって変形
    するよう構成した振動子と、 前記振動子に対して前記圧力密封部の外側から音波を発
    信して前記振動子を共振させる音波発信手段と、 前記二次外壁に設けた透過窓を介して、前記振動子にレ
    ーザ光を照射するとともに前記振動子から反射レーザ光
    を受光して、前記振動子の固有振動数を計測するレーザ
    ドップラー振動計とを備えてなることを特徴とする使用
    済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  11. 【請求項11】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に抵抗計測用電極を対向配置してなるセ
    ンサヘッドと、 前記抵抗計測用電極間の抵抗値を測定する抵抗測定器と
    を備えてなることを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器
    の健全性モニタリング装置。
  12. 【請求項12】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁に設けた透過窓を介して、赤外線カメラに
    より前記圧力密封部を撮影し、この赤外線カメラの画像
    信号を画像処理装置で処理することにより、前記圧力密
    封部の加圧ガスの流れをモニタリングするよう構成した
    ことを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニ
    タリング装置。
  13. 【請求項13】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に配置され、内部が一定圧力に保持され
    るとともに側面には反射ミラーを有し、前記圧力密封部
    の減圧によって前記反射ミラーが変形するように構成し
    た密封容器と、 前記二次外壁に設けた透過窓を介して、前記密封容器の
    反射ミラーにレーザ光を照射するレーザ光源と、 前記反射ミラーの反射光像を前記透過窓を介して撮像す
    るカメラと、 このカメラの画像信号を処理して前記レーザ光による干
    渉パターンを得る画像処理装置とを備えてなることを特
    徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
    装置。
  14. 【請求項14】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁に設けられ、前記圧力密封部の減圧によっ
    て変形する反射ミラーと、 前記反射ミラーにレーザ光を照射するレーザ光源と、 前記反射ミラーの反射光像を撮像するカメラと、 このカメラの画像信号を処理して前記レーザ光による干
    渉パターンを得る画像処理装置とを備えてなることを特
    徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
    装置。
  15. 【請求項15】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に固定された反射ミラーと、 前記二次外壁に設けた透過窓を介して、前記反射ミラー
    にレーザ光を照射するレーザ光源と、 前記反射ミラーからの反射レーザ光を前記透過窓を介し
    て受光するカメラと、 このカメラの信号に基づき、前記圧力密封部の減圧に応
    じた屈折率変化によって生じる前記レーザ光の光点変位
    量を測定する光点変位量検出装置とを備えたことを特徴
    とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
    置。
  16. 【請求項16】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁に設けた第1のダイヤフラムと、 地上部に設けるとともに、前記第1のダイヤフラムより
    も面積の小さな第2のダイヤフラムと、 両端部が前記第1のダイヤフラムと前記第2のダイヤフ
    ラムとに接続されるとともに、内部に圧力伝送液が充填
    された圧力伝送管と、 前記圧力密封部の減圧による前記第2のダイヤフラムの
    変位を計測する変位計測手段とを備えてなることを特徴
    とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装
    置。
  17. 【請求項17】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁の上面の全部又は一部を上方に延長した延
    長部の上端に設けたダイヤフラムと、 このダイヤフラムに対向するように、使用済燃料中間貯
    蔵容器の真上に位置する遮蔽プラグの下面に、又は、同
    下面から垂れ下げて取り付けた変位センサと、この変位
    センサの信号に基づいて前記ダイヤフラムの変位量を計
    測する変位計測装置とを備えてなることを特徴とする使
    用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  18. 【請求項18】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁の外面に取り付け、前記一次外壁などの破
    孔部から発生する漏洩音による振動を検知するAE(ア
    コースティック・エミッション)センサと、 このAEセンサの信号を解析する振動解析装置とを備え
    てなることを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全
    性モニタリング装置。
  19. 【請求項19】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に設けるとともに、内部に蛍光物質と酸
    素とを破断膜で隔離して密封し、前記圧力密封部が減圧
    したときに膨れて前記破断膜が破れることにより、前記
    蛍光物質が前記酸素に触れて発色するように構成した密
    封容器と、 前記二次外壁に設けた透過窓を介して、前記蛍光物質を
    撮像するカメラと、 このカメラの画像信号を処理して前記蛍光物質の発色を
    監視する画像処理装置とを備えたことを特徴とする使用
    済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  20. 【請求項20】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁を挟んで対向配置した一対の第1コイル及
    び第2コイルと、 前記二次外壁の内側に設けられた前記第2コイルに接続
    される導電線を有し、且つ、内部が一定圧力に保持さ
    れ、前記圧力密封部が減圧すると、膨張して破裂するこ
    とにより前記導電線が断線するように構成した破裂容器
    と、 前記二次外壁の外側に設けられた前記第1コイルに接続
    されて、前記第1コイルと第2コイルとが相互リアクタ
    ンスで結合されているか否かを検出する検出器とを備え
    てなることを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全
    性モニタリング装置。
  21. 【請求項21】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に設けられ、容器内には液体を充填し且
    つ浮きを設け、前記容器の上部は薄板で塞ぎ、前記浮き
    はロッドを介してロードセルに結合し、前記圧力密封部
    が減圧したときに前記薄板が上方に変位して前記液体の
    密度が低下することにより、前記浮きの浮力が増して前
    記ロードセルにかかる荷重が増加するように構成した検
    出部と、 前記ロードセルの出力信号に基づいて前記荷重を検出す
    る荷重検出装置とを備えてなることを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  22. 【請求項22】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に設けられ、内部を一定圧力に保持し、
    外筒にはピストンの摺動方向に抵抗体を配設し、且つ、
    前記ピストンには前記抵抗体に接触する接触部を設け、
    前記圧力密封部が減圧したときに、前記ピストンが摺動
    して前記抵抗体に対する前記接触部の接触位置が移動す
    るよう構成したシリンダと、 前記抵抗体の一端側と前記接触部とに接続されて、前記
    抵抗体の抵抗値を測定する抵抗測定器とを備えてなるこ
    とを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタ
    リング装置。
  23. 【請求項23】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部に設けた圧電素子と、 この圧電素子の電位差を検出する電圧計とを備えたこと
    を特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリ
    ング装置。
  24. 【請求項24】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁の二次密封蓋に設けた歪みゲージと、 この歪みゲージの抵抗値を検出する抵抗測定器とを備え
    たことを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モ
    ニタリング装置。
  25. 【請求項25】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記圧力密封部又は前記圧力密封部の外側において超音
    波発信器と超音波受信器とを対向配置し、且つ、前記超
    音波発信器から発信した超音波が前記一次外壁の一次密
    封蓋と前記二次外壁の二次密封蓋との間で反射しながら
    前記超音波受信器に達するように構成したセンサヘッド
    と、 前記超音波発信器から発信した超音波が前記圧力密封部
    を伝搬して前記超音波受信器に達する時間を計測するT
    OF計測装置とを備えたことを特徴とする使用済燃料中
    間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  26. 【請求項26】 請求項6,7,8又は25に記載する
    使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置にお
    いて、 TOF計測装置に代えて、前記超音波発信器から発信さ
    れ前記圧力密封部を伝搬して前記超音波受信器に受信さ
    れた超音波のパワーを計測するパワー計測装置を備えた
    ことを特徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニ
    タリング装置。
  27. 【請求項27】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁の二次密封蓋に超音波発信器と超音波受信
    器とを近接して配置し、前記超音波発信器から発信され
    た超音波が前記一次外壁の一次密封蓋で反射して前記超
    音波受信器に受信されるように構成したセンサヘッド
    と、 前記超音波発信器から発信され前記圧力密封部を伝搬し
    て前記超音波受信器に受信された超音波のパワーを計測
    するパワー計測装置とを備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  28. 【請求項28】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 前記二次外壁又は前記二次外壁の二次密封蓋をたたく打
    撃手段と、 この打撃手段によって発生する打撃音を集音して解析す
    る音響解析手段とを備えたことを特徴とする使用済燃料
    中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載する使用済燃料中間
    貯蔵容器の健全性モニタリング装置において、 前記音響解析手段に代えて、前記打撃手段によって発生
    する前記二次外壁又は前記二次密封蓋の振動を計測して
    解析する振動解析手段を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  30. 【請求項30】 請求項28又は29に記載する使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置において、 前記打撃手段は、前記圧力密封部に設けた磁性体製の球
    体と、この球体を前記圧力密封部の外側から磁力により
    吸引して前記圧力密封部の内面に衝突させる電磁石とを
    備えてなるものであることを特徴とする使用済燃料中間
    貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  31. 【請求項31】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封部の外壁を貫通
    して対向配置し、前記レーザヘッドから出力されたレー
    ザ光が前記圧力密封部を通過して前記受光器により受光
    されるように構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  32. 【請求項32】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封部の外壁に設け
    た第1透過窓と第2透過窓とを介して前記圧力密封部の
    外側に対向配置し、前記レーザヘッドから出力されたレ
    ーザ光が、前記第1透過窓を介して前記圧力密封部に入
    った後、前記第2透過窓を介して前記受光器により受光
    されるように構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  33. 【請求項33】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封部の外壁を貫通
    して片側に近接して配置し、前記レーザヘッドから出力
    されたレーザ光が前記圧力密封部の反対側に設けた反射
    ミラーで反射して、前記受光器により受光されるように
    構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  34. 【請求項34】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とを前記圧力密封部の外側で片側
    に近接して配置し、前記レーザヘッドから出力されたレ
    ーザ光が、前記圧力密封部の外壁に設けた透過窓を介し
    て前記圧力密封部に入り、前記圧力密封部の反対側に設
    けた反射ミラーで反射した後、前記透過窓を介して前記
    受光器により受光されるように構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  35. 【請求項35】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とに第1光導波路と第2光導波路
    とをそれぞれ取り付け、これらの第1光導波路と第2光
    導波路とを前記圧力密封部の外壁を貫通して対向配置
    し、前記レーザヘッドから出力されたレーザ光が前記第
    1光導波路で伝送されて前記圧力密封部に入った後、前
    記第2光導波路で伝送されて前記受光器により受光され
    るように構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  36. 【請求項36】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とに第1光導波路と第2光導波路
    とをそれぞれ取り付け、これらの第1光導波路と第2光
    導波路とを前記圧力密封部の外壁に設けた第1透過窓と
    第2透過窓とを介して前記圧力密封部の外側に対向配置
    し、前記レーザヘッドから出力されたレーザ光が、前記
    第1光導波路で伝送され、前記第1透過窓を介して前記
    圧力密封部に入った後、前記第2透過窓を介して前記圧
    力密封部から出て前記第2光導波路で伝送され、前記受
    光器により受光されるように構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  37. 【請求項37】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とに第1光導波路と第2光導波路
    とをそれぞれ取り付け、これらの第1光導波路と第2光
    導波路とを前記圧力密封部の外壁を貫通して片側に近接
    して配置し、前記レーザヘッドから出力されたレーザ光
    が、前記第1光導波路で伝送されて前記圧力密封部に入
    った後、前記圧力密封部の反対側に設けた反射ミラーで
    反射し、前記第2光導波路で伝送されて前記受光器によ
    り受光されるように構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  38. 【請求項38】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とに第1光導波路と第2光導波路
    とをそれぞれ取り付け、これらの第1光導波路と第2光
    導波路とを前記圧力密封部の外側で片側に近接して配置
    し、前記レーザヘッドから出力されたレーザ光が、前記
    第1光導波路で伝送され、前記圧力密封部の外壁に設け
    た透過窓を介して前記圧力密封部に入った後、前記圧力
    密封部の反対側に設けた反射ミラーで反射し、前記透過
    窓を介して前記圧力密封部から出て前記第2光導波路で
    伝送され、前記受光器により受光されるように構成する
    とともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  39. 【請求項39】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とに第1光導波路と第2光導波路
    とをそれぞれ取り付け、これらの第1光導波路と第2光
    導波路とを前記二次外壁の二次密封蓋に貫通して固定
    し、前記レーザヘッドから出力されたレーザ光が、前記
    第1光導波路で伝送され、前記第1光導波路の先端部に
    光軸に対して斜めに形成した反射面で反射し前記圧力密
    封部を伝播して前記第2光導波路の先端部へと送くられ
    た後、前記第2光導波路の先端部に光軸に対して斜めに
    形成した反射面で反射して前記第2光導波路で伝送さ
    れ、前記受光器により受光されるように構成するととも
    に、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  40. 【請求項40】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とに第1光導波路と第2光導波路
    とをそれぞれ取り付け、これらの第1光導波路と第2光
    導波路とを前記二次外壁の二次密封蓋の外側に配置し、
    且つ、前記二次密封蓋には第1透過窓と第2透過窓とを
    設け、前記レーザヘッドから出力されたレーザ光が、前
    記第1光導波路で伝送され、前記第1透過窓の先端部に
    光軸に対して斜めに形成した反射面で反射し前記圧力密
    封部を伝播して前記第2透過窓の先端部へと送くられた
    後、前記第2透過窓の先端部に光軸に対して斜めに形成
    した反射面で反射して前記第2光導波路で伝送され、前
    記受光器により受光されるように構成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  41. 【請求項41】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 レーザヘッドと受光器とに第1光ファイバと第2光ファ
    イバとをそれぞれ取り付け、且つ、前記二次外壁の二次
    密封蓋に形成した貫通孔を塞ぐようにして前記二次密封
    蓋にフランジを固定し、このフランジに第1シースと第
    2シースとをそれぞれ取り付け、これらの第1シースと
    第2シースとに前記第1光ファイバと第2光ファイバと
    をそれぞれ挿入して、前記レーザヘッドから出力された
    レーザ光が、前記第1光ファイバで伝送され、前記第1
    シースの先端部に光軸に対して斜めに形成した反射面で
    反射し前記圧力密封部を伝播して前記第2シースの先端
    部へと送くられた後、前記第2シースの先端部に光軸に
    対して斜めに形成した反射面で反射して前記第2光ファ
    イバで伝送され、前記受光器により受光されるように構
    成するとともに、 前記受光器によって受光された前記レーザ光の強度を計
    測する光強度計測装置を備えたことを特徴とする使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載する使用済燃料中間
    貯蔵容器の健全性モニタリング装置において、 前記フランジは一体のものであることを特徴とする使用
    済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  43. 【請求項43】 容器本体内部は一次外壁で密封して大
    気圧等の規定圧力に対して減圧された状態の減圧ガスを
    封入するとともに、前記一次外壁と二次外壁との間の圧
    力密封部には大気圧等の規定圧力に対して加圧された状
    態の加圧ガスを封入することによって前記容器本体内部
    からの放射性物質の漏洩を防止するよう構成した使用済
    燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置であって、 少なくとも前記二次外壁の二次密封蓋の外面に設けた1
    つ又は複数の温度センサと、 この温度センサによって検出した前記二次密封蓋の外面
    の温度変化を記録する温度記録装置とを備えたことを特
    徴とする使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング
    装置。
  44. 【請求項44】 請求項10,12,13,15,19
    の何れかに記載する使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モ
    ニタリング装置において、 前記透過窓は、前記二次外壁の上部全体又は一部を上方
    に延長した延長部の側面に設けたことを特徴とする使用
    済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置。
  45. 【請求項45】 請求項1〜15,17〜30,43の
    何れかに記載する使用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニ
    タリング装置において、 遮蔽プラグの側面に膜状配線を付着させ、この膜状配線
    によって、貯蔵部側の前記センサヘッドと地上部側の前
    記静電容量計、貯蔵部側の前記センサヘッドと地上部側
    の前記電圧源及び前記電圧計、貯蔵部側の前記センサヘ
    ッドと地上部側の前記TOF計測装置、前記音波発信手
    段を構成する貯蔵部側のスピーカーと地上部側の音波発
    生装置、前記周波数解析手段を構成する貯蔵部側の集音
    機と地上部側の周波数解析装置、貯蔵部側の前記センサ
    ヘッドと地上部側の前記抵抗測定器、貯蔵部側の前記カ
    メラと地上部側の前記画像処理装置、貯蔵部側の前記カ
    メラと地上部側の前記光点変位量検出装置、貯蔵部側の
    前記変位センサと地上部側の前記変位計測装置、貯蔵部
    側の前記AEセンサと地上部側の前記振動解析装置、貯
    蔵部側の前記第1コイルと地上部側の前記検出器、貯蔵
    部側の前記ロードセルと地上部側の前記荷重検出装置、
    貯蔵部側の前記抵抗体と地上部側の前記抵抗測定器、貯
    蔵部側の前記圧電素子と地上部側の前記電圧計、貯蔵部
    側の前記歪みゲージと地上部側の前記抵抗測定器、貯蔵
    部側の前記センサヘッドと地上部側の前記パワー計測装
    置、前記電磁石を構成する貯蔵部側の前記ソレノイドと
    地上部側の電源、前記音響解析手段を構成する貯蔵部側
    の集音機と貯蔵部側の音響解析装置、前記振動解析手段
    を構成する貯蔵部側の振動計測器と地上部側の振動解析
    装置、又は、貯蔵部側の温度センサと地上部側の温度記
    録装置とを接続したことを特徴とする使用済燃料中間貯
    蔵容器の健全性モニタリング装置。
  46. 【請求項46】 請求項1〜45の何れかに記載する使
    用済燃料中間貯蔵容器の健全性モニタリング装置を、単
    一種又は複数種或いは単一の手段を複数個備えたことを
    特徴とする使用済燃料中間貯蔵施設。
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