JP2001159161A - 液体貯蔵装置 - Google Patents
液体貯蔵装置Info
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- JP2001159161A JP2001159161A JP37610499A JP37610499A JP2001159161A JP 2001159161 A JP2001159161 A JP 2001159161A JP 37610499 A JP37610499 A JP 37610499A JP 37610499 A JP37610499 A JP 37610499A JP 2001159161 A JP2001159161 A JP 2001159161A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 地震発生時にも液体貯蔵容器内に水を確保で
き、遮断弁が駆動し取出口が閉となった場合も、軽い力
で容易に確保した水を取り出すことができる液体貯蔵装
置を得る。 【解決手段】 所定地震振動時に地震信号を出す感震器
11と、装置全体を制御する制御信号を出す制御部12
と、制御部12からの信号により遮断弁7を駆動し取出
口5を閉とする駆動部13とを備えた液体貯蔵装置にお
いて、配水管5に液体より密度が低い浮子10eと弁座
10c等でなる通気弁10を配水管5に立設した構成と
し、通常の遮断弁7が開いて取出口3が開状態となり配
水管5に液体が達している時は通気弁10に液体が入り
浮子10eが浮き上がり弁座10cを押圧して通気弁1
0を閉止し、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口3が閉
状態となり配水管5側に液体がなくなった時は通気弁1
0内の浮子10eが下がり弁座10cから離れ開となっ
た通気弁10を介して配水管5は大気に開放されるもの
とした。
き、遮断弁が駆動し取出口が閉となった場合も、軽い力
で容易に確保した水を取り出すことができる液体貯蔵装
置を得る。 【解決手段】 所定地震振動時に地震信号を出す感震器
11と、装置全体を制御する制御信号を出す制御部12
と、制御部12からの信号により遮断弁7を駆動し取出
口5を閉とする駆動部13とを備えた液体貯蔵装置にお
いて、配水管5に液体より密度が低い浮子10eと弁座
10c等でなる通気弁10を配水管5に立設した構成と
し、通常の遮断弁7が開いて取出口3が開状態となり配
水管5に液体が達している時は通気弁10に液体が入り
浮子10eが浮き上がり弁座10cを押圧して通気弁1
0を閉止し、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口3が閉
状態となり配水管5側に液体がなくなった時は通気弁1
0内の浮子10eが下がり弁座10cから離れ開となっ
た通気弁10を介して配水管5は大気に開放されるもの
とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道用の受水槽や
貯水タンク、あるいは薬剤貯蔵容器や液体燃料貯蔵タン
ク等で代表される液体貯蔵装置において、取出口の内側
に取出口の遮断弁を設け、取出口の外側の配水管に連通
孔を介して透明管でなる液面表示管を立設した液体貯蔵
装置に関するものである。
貯水タンク、あるいは薬剤貯蔵容器や液体燃料貯蔵タン
ク等で代表される液体貯蔵装置において、取出口の内側
に取出口の遮断弁を設け、取出口の外側の配水管に連通
孔を介して透明管でなる液面表示管を立設した液体貯蔵
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の貯蔵容器、例えば集合住宅やビル
ディングの屋上に設置されている貯水タンクでは、図6
に示すごとく、貯水タンク1の取出口3の上流側に弁体
41を備えた遮断弁42を設け、弁体操作用にロッド、
ワイヤー、チェーン等からなる弁体の引抜装置43を設
け、取出口3の下流側の主配管44にバイパス弁45と
そのバイパス用補助配管46を並列に接続し、別途主配
管44にエアー抜き弁47を取り付けたものがある。出
水時はバイパス弁45を開いて減圧してから、引抜装置
43により弁体41を引き抜き遮断弁42を開としてい
た。
ディングの屋上に設置されている貯水タンクでは、図6
に示すごとく、貯水タンク1の取出口3の上流側に弁体
41を備えた遮断弁42を設け、弁体操作用にロッド、
ワイヤー、チェーン等からなる弁体の引抜装置43を設
け、取出口3の下流側の主配管44にバイパス弁45と
そのバイパス用補助配管46を並列に接続し、別途主配
管44にエアー抜き弁47を取り付けたものがある。出
水時はバイパス弁45を開いて減圧してから、引抜装置
43により弁体41を引き抜き遮断弁42を開としてい
た。
【0003】近年になり、この種の貯水タンクに取出口
の外側に配水管を介して対震自動操作式の遮断弁と給水
用のポンプを備え、平常時は、遮断弁を開いた状態とし
ポンプで配水することにより、貯水タンクは水道管の一
部として機能し、予め設定された所定震度以上の地震が
発生した場合には、自動的に遮断弁を閉じ貯水タンク内
に貯蔵された水道水の漏出防止を図るようにしたもの
(例えば特開平9−30594号公報参照)も製造され
るようになってきた。
の外側に配水管を介して対震自動操作式の遮断弁と給水
用のポンプを備え、平常時は、遮断弁を開いた状態とし
ポンプで配水することにより、貯水タンクは水道管の一
部として機能し、予め設定された所定震度以上の地震が
発生した場合には、自動的に遮断弁を閉じ貯水タンク内
に貯蔵された水道水の漏出防止を図るようにしたもの
(例えば特開平9−30594号公報参照)も製造され
るようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の取出口3の
遮断弁42を弁体41で構成したものでは、遮断弁42
の口径が大きくなると出水時に弁体41を引き抜く操作
力が水圧により大となるので、引き抜き圧力の低減を図
るために、図5に示す如くバイパス弁45とそのバイパ
ス用補助配管46やエアー抜き弁47を取り付ける必要
があるため、また、弁体41の操作部は引抜装置(ロッ
ド、ワイヤー、チェーン等)43を丈夫にするととも
に、その操作装置も大きなものとなり、部品や配管が多
くなり、部品代等の費用が高くなり、また、組立て工数
も多くなっていた。
遮断弁42を弁体41で構成したものでは、遮断弁42
の口径が大きくなると出水時に弁体41を引き抜く操作
力が水圧により大となるので、引き抜き圧力の低減を図
るために、図5に示す如くバイパス弁45とそのバイパ
ス用補助配管46やエアー抜き弁47を取り付ける必要
があるため、また、弁体41の操作部は引抜装置(ロッ
ド、ワイヤー、チェーン等)43を丈夫にするととも
に、その操作装置も大きなものとなり、部品や配管が多
くなり、部品代等の費用が高くなり、また、組立て工数
も多くなっていた。
【0005】また、特開平9−30594号公報のごと
く、取出口の外側に配水管を介して対震自動操作式の遮
断弁を備えたものでは、ポンプや遮断弁は大口径で重量
も大であるため、大地震時にはポンプや遮断弁が起振源
になりやすく、貯水タンクと遮断弁のあいだの配水管が
破損することが起こり、遮断弁が閉じても貯水タンク内
の水が全て失われる畏れがあった。
く、取出口の外側に配水管を介して対震自動操作式の遮
断弁を備えたものでは、ポンプや遮断弁は大口径で重量
も大であるため、大地震時にはポンプや遮断弁が起振源
になりやすく、貯水タンクと遮断弁のあいだの配水管が
破損することが起こり、遮断弁が閉じても貯水タンク内
の水が全て失われる畏れがあった。
【0006】一方、浴槽等の弁体においては弁体を円錐
の内栓と外栓で構成し、外栓の下方に孔を備えた外栓引
き抜き座を設け、この外栓引き抜き座を内栓の下部に一
体の軸で連結し、配水時は初めに内栓を開き、外栓引き
抜き座の孔により減圧してから外栓引き抜き座にて外栓
を開くことにより、弁体を抜きやすくしたもの(例えば
特開平8−295360号公報参照)があるが、弁体を
閉じるためには手動で、まず外栓を平らに押し込み、次
いで内栓を平らに押し込まねばならず、面倒でもあり、
貯水タンクの如く、上面が密閉されているものには使用
されていない。尚、もともと浴槽等の弁体は貯水タンク
に比し口径が小さいので、弁体にかかる水圧が小さく弁
体を抜く力も少なくて済むものであった。
の内栓と外栓で構成し、外栓の下方に孔を備えた外栓引
き抜き座を設け、この外栓引き抜き座を内栓の下部に一
体の軸で連結し、配水時は初めに内栓を開き、外栓引き
抜き座の孔により減圧してから外栓引き抜き座にて外栓
を開くことにより、弁体を抜きやすくしたもの(例えば
特開平8−295360号公報参照)があるが、弁体を
閉じるためには手動で、まず外栓を平らに押し込み、次
いで内栓を平らに押し込まねばならず、面倒でもあり、
貯水タンクの如く、上面が密閉されているものには使用
されていない。尚、もともと浴槽等の弁体は貯水タンク
に比し口径が小さいので、弁体にかかる水圧が小さく弁
体を抜く力も少なくて済むものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、液体貯蔵容器の取出口の内側に取出口
の遮断弁を設け、取出口の外側の配水管に液体を封止し
空気を流通させる通気弁を立設すると共に、弊社出願の
特開平10−266282号公報に示すごとく、遮断弁
を均圧弁を備えた弁体で構成し、主閉止弁やバイパス弁
やバイパス用補助配管やエアー抜き弁等を必要とせず、
操作部も小型軽量にすることができる液体貯蔵装置とす
る。
めに、本発明は、液体貯蔵容器の取出口の内側に取出口
の遮断弁を設け、取出口の外側の配水管に液体を封止し
空気を流通させる通気弁を立設すると共に、弊社出願の
特開平10−266282号公報に示すごとく、遮断弁
を均圧弁を備えた弁体で構成し、主閉止弁やバイパス弁
やバイパス用補助配管やエアー抜き弁等を必要とせず、
操作部も小型軽量にすることができる液体貯蔵装置とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、液状貯蔵物の補給口と
取出口とを備え液状貯蔵物を貯蔵する液体貯蔵容器を有
し、取出口の内側に取出口の遮断弁を設け、取出口の外
側に配水管を設け、所定地震振動時に地震信号を出す感
震器と、遮断弁等及び装置全体を制御する制御信号を出
す制御部と、制御部からの信号により遮断弁を駆動する
駆動部とを備え、通常は遮断弁を開き取出口を開として
液状貯蔵物(以下液体と記す)を取出し、所定地震振動
時には感震器が出す地震信号により制御部は駆動部にて
遮断弁を駆動させ取出口を閉とするよう制御する液体貯
蔵装置において、配水管に液状貯蔵物が充満している時
は閉止し液状貯蔵物が充満していない時は大気に開放す
る通気弁を配水管に連通させて立設した構成とした。
取出口とを備え液状貯蔵物を貯蔵する液体貯蔵容器を有
し、取出口の内側に取出口の遮断弁を設け、取出口の外
側に配水管を設け、所定地震振動時に地震信号を出す感
震器と、遮断弁等及び装置全体を制御する制御信号を出
す制御部と、制御部からの信号により遮断弁を駆動する
駆動部とを備え、通常は遮断弁を開き取出口を開として
液状貯蔵物(以下液体と記す)を取出し、所定地震振動
時には感震器が出す地震信号により制御部は駆動部にて
遮断弁を駆動させ取出口を閉とするよう制御する液体貯
蔵装置において、配水管に液状貯蔵物が充満している時
は閉止し液状貯蔵物が充満していない時は大気に開放す
る通気弁を配水管に連通させて立設した構成とした。
【0009】上記構成により、通常の遮断弁が開いて取
出口が開状態となり配水管に液状貯蔵物が達している時
は通気弁に液状貯蔵物が入り大気側を閉止して液状貯蔵
物を封止し、地震振動時等遮断弁が閉じ取出口が閉状態
となり配水管側に液状貯蔵物がなくなった時は通気弁が
開となり配水管は大気に開放され取出口の配水管側が一
時的に負圧になっても解除し大気圧に戻すことにより、
配水管は大気に開放されるので、遮断弁の液体側には負
圧による圧力は加わらない。
出口が開状態となり配水管に液状貯蔵物が達している時
は通気弁に液状貯蔵物が入り大気側を閉止して液状貯蔵
物を封止し、地震振動時等遮断弁が閉じ取出口が閉状態
となり配水管側に液状貯蔵物がなくなった時は通気弁が
開となり配水管は大気に開放され取出口の配水管側が一
時的に負圧になっても解除し大気圧に戻すことにより、
配水管は大気に開放されるので、遮断弁の液体側には負
圧による圧力は加わらない。
【0010】また、通気弁は配水管に浮子室を連通する
連通口を有する浮子室を備え、この浮子室は下部の連通
口側は通気自在とし上部に弁座を設け、この弁座上方に
浮子室を大気側に開口する通気口を形成し、また浮子室
内に液状貯蔵物より密度が低い浮子を上下動自在に内設
した構成とすると、通常の遮断弁が開いて取出口が開状
態となり配水管に液状貯蔵物が達している時は連通口を
経て浮子室に液状貯蔵物が入り浮子が浮き上がり弁座を
押圧して閉止して液状貯蔵物を封止し、地震振動時等遮
断弁が閉じ取出口が閉状態となり配水管側に液状貯蔵物
がなくなった時は通気弁内の浮子が弁座から離れ通気自
在な浮子室下部に下がり通気口を介して大気側に開口す
ることにより配水管は大気に開放されるようにし取出口
の配水管側が一時的に負圧になっても解除し大気圧に戻
される。
連通口を有する浮子室を備え、この浮子室は下部の連通
口側は通気自在とし上部に弁座を設け、この弁座上方に
浮子室を大気側に開口する通気口を形成し、また浮子室
内に液状貯蔵物より密度が低い浮子を上下動自在に内設
した構成とすると、通常の遮断弁が開いて取出口が開状
態となり配水管に液状貯蔵物が達している時は連通口を
経て浮子室に液状貯蔵物が入り浮子が浮き上がり弁座を
押圧して閉止して液状貯蔵物を封止し、地震振動時等遮
断弁が閉じ取出口が閉状態となり配水管側に液状貯蔵物
がなくなった時は通気弁内の浮子が弁座から離れ通気自
在な浮子室下部に下がり通気口を介して大気側に開口す
ることにより配水管は大気に開放されるようにし取出口
の配水管側が一時的に負圧になっても解除し大気圧に戻
される。
【0011】また、液体貯蔵容器の取出口の内側に設け
られている遮断弁は弁体と止水部を備え、弁体の上部に
凹状の均圧弁室を形成し、この均圧弁室の底面と弁体の
下面の間に適数の均圧路を穿設し、弁体の中心に操作ロ
ッドを上下摺動自在に挿通する孔を穿設し、この操作ロ
ッドの下端に弁当板を持着して弁体の下面を釣支し、さ
らに、弁体の均圧弁室の底面に当接し側面に緩く嵌合す
る均圧弁を操作ロッドに固着した構成とし、操作ロッド
を下げることにより均圧弁にて均圧弁室の均圧路を塞ぎ
弁体を止水部に圧接させて遮断弁を閉とし、操作ロッド
を引き上げることにより最初に均圧弁が上り均圧弁室の
均圧路を開放し続いて弁当板にて弁体を止水部から釣り
上げ遮断弁を開とするものとした。また、弁体の外形お
よび均圧弁の外形、均圧弁室の凹状内形および止水部内
形、均圧弁室の凹状内形および均圧弁の外形は、均圧弁
と均圧弁室が当接し閉止できるものであれば、円錐台、
球又は弾丸球のいずれでもよい。
られている遮断弁は弁体と止水部を備え、弁体の上部に
凹状の均圧弁室を形成し、この均圧弁室の底面と弁体の
下面の間に適数の均圧路を穿設し、弁体の中心に操作ロ
ッドを上下摺動自在に挿通する孔を穿設し、この操作ロ
ッドの下端に弁当板を持着して弁体の下面を釣支し、さ
らに、弁体の均圧弁室の底面に当接し側面に緩く嵌合す
る均圧弁を操作ロッドに固着した構成とし、操作ロッド
を下げることにより均圧弁にて均圧弁室の均圧路を塞ぎ
弁体を止水部に圧接させて遮断弁を閉とし、操作ロッド
を引き上げることにより最初に均圧弁が上り均圧弁室の
均圧路を開放し続いて弁当板にて弁体を止水部から釣り
上げ遮断弁を開とするものとした。また、弁体の外形お
よび均圧弁の外形、均圧弁室の凹状内形および止水部内
形、均圧弁室の凹状内形および均圧弁の外形は、均圧弁
と均圧弁室が当接し閉止できるものであれば、円錐台、
球又は弾丸球のいずれでもよい。
【0012】このように構成した遮断弁は、操作ロッド
を下げることにより均圧弁にて均圧路を塞ぎ弁体を止水
部に押しつけて遮断弁を閉とし、液体貯蔵容器の取出口
からの液体排出を停止し、また、操作ロッドを引き上げ
ることにより最初に均圧弁が上り均圧路を開放して、弁
体にかかる圧力が減圧する。続いて弁当板にて弁体を容
易に釣上げることができ、遮断弁は開となり液体貯蔵容
器の取出口から液体が排出される。
を下げることにより均圧弁にて均圧路を塞ぎ弁体を止水
部に押しつけて遮断弁を閉とし、液体貯蔵容器の取出口
からの液体排出を停止し、また、操作ロッドを引き上げ
ることにより最初に均圧弁が上り均圧路を開放して、弁
体にかかる圧力が減圧する。続いて弁当板にて弁体を容
易に釣上げることができ、遮断弁は開となり液体貯蔵容
器の取出口から液体が排出される。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1、図2、図3、
図4および図5により説明する。図1は本発明の液体貯
蔵装置の一実施例を示す構成図であり、図2は同液体貯
蔵装置の通気弁の実施例を示す断面図であり、図3は同
液体貯蔵装置の遮断弁の実施例を記す断面図であり、図
4は同じく遮断弁の実施例を示す断面図であり、図5は
同じく遮断弁の実施例を示す断面図である。
図4および図5により説明する。図1は本発明の液体貯
蔵装置の一実施例を示す構成図であり、図2は同液体貯
蔵装置の通気弁の実施例を示す断面図であり、図3は同
液体貯蔵装置の遮断弁の実施例を記す断面図であり、図
4は同じく遮断弁の実施例を示す断面図であり、図5は
同じく遮断弁の実施例を示す断面図である。
【0014】図1において、1は液面1aの液状貯蔵物
W(例えば水道水、薬剤や石油等、以下液体と記す)を
貯蔵する液体貯蔵容器(貯水タンク、薬剤貯蔵タンクや
石油貯蔵タンク等、以下貯水タンクと記す)、2は貯水
タンク1の上部に開口された液体Wの補給口、3は貯水
タンク1の下部に開口された取出口、4は補給口2に連
結された補給管、5は取出口3に連結された配水管、6
は配水管5と連通している下流側のに設けられた下流側
配水管、7は取出口3の内側(貯水タンク1内)に設け
られた遮断弁、8は取出口3側の配水管5と下流側配水
管6の間に接続され配水管5や下流側配水管6よりも低
応力で破壊するジョイント管、9は本液体貯蔵装置全体
を制御駆動する操作部である。
W(例えば水道水、薬剤や石油等、以下液体と記す)を
貯蔵する液体貯蔵容器(貯水タンク、薬剤貯蔵タンクや
石油貯蔵タンク等、以下貯水タンクと記す)、2は貯水
タンク1の上部に開口された液体Wの補給口、3は貯水
タンク1の下部に開口された取出口、4は補給口2に連
結された補給管、5は取出口3に連結された配水管、6
は配水管5と連通している下流側のに設けられた下流側
配水管、7は取出口3の内側(貯水タンク1内)に設け
られた遮断弁、8は取出口3側の配水管5と下流側配水
管6の間に接続され配水管5や下流側配水管6よりも低
応力で破壊するジョイント管、9は本液体貯蔵装置全体
を制御駆動する操作部である。
【0015】10は前記配水管5に液体Wが充満してい
る時は閉止し液体Wが充満していない時は大気に開放す
る通気弁であり、配水管5に連通させて立設してある。
通常の遮断弁7が開いて取出口3が開状態となり配水管
5に液体Wが達している時は通気弁10に液体Wが入り
大気側を閉止して液体Wを封止し、地震振動時等遮断弁
7が閉じ取出口3が閉状態となり配水管5側に液体Wが
なくなった時は通気弁10が開となり配水管5は大気に
開放されるようにし取出口3の配水管5側が一時的に負
圧になっても解除し大気圧に戻される。
る時は閉止し液体Wが充満していない時は大気に開放す
る通気弁であり、配水管5に連通させて立設してある。
通常の遮断弁7が開いて取出口3が開状態となり配水管
5に液体Wが達している時は通気弁10に液体Wが入り
大気側を閉止して液体Wを封止し、地震振動時等遮断弁
7が閉じ取出口3が閉状態となり配水管5側に液体Wが
なくなった時は通気弁10が開となり配水管5は大気に
開放されるようにし取出口3の配水管5側が一時的に負
圧になっても解除し大気圧に戻される。
【0016】前記操作部9は所定地震振動時に地震信号
を出す感震器11と、地震信号により遮断弁7の制御信
号を出す制御部12と、この制御部12からの信号によ
り遮断弁7を駆動する駆動部13と、制御部12からの
電源状況、遮断弁動作等の信号出力を受け表示する表示
装置14とを一体化して貯水タンク1の上部側面に取付
けられている。制御部12の一次側電源は交流電源10
0V/200V切換式であり、制御用回路は安全な直流
約12Vを採用するとともに、バックアップ電源24と
してバッテリー電源(例えば直流13.2V)を備えて
いる。また、貯水タンク1下部に非常用流出バルブ25
を設けたり、下流側配水管6に配水弁26を設けるとよ
り便利である。
を出す感震器11と、地震信号により遮断弁7の制御信
号を出す制御部12と、この制御部12からの信号によ
り遮断弁7を駆動する駆動部13と、制御部12からの
電源状況、遮断弁動作等の信号出力を受け表示する表示
装置14とを一体化して貯水タンク1の上部側面に取付
けられている。制御部12の一次側電源は交流電源10
0V/200V切換式であり、制御用回路は安全な直流
約12Vを採用するとともに、バックアップ電源24と
してバッテリー電源(例えば直流13.2V)を備えて
いる。また、貯水タンク1下部に非常用流出バルブ25
を設けたり、下流側配水管6に配水弁26を設けるとよ
り便利である。
【0017】実施例2を示す図2において、配水管5に
連通する連通口10aを有する浮子室10bを備え、こ
の浮子室10bは下部の連通口10a側は通気自在とし
上部に弁座10cを設け、この弁座10c上方に浮子室
10bを大気側に開口する通気口10dを形成し、また
浮子室10b内に液体Wより密度が低い浮子10eを上
下動自在に内設して構成した通気弁10を配水管5に連
通させて立設てある。通常の遮断弁7が開いて取出口3
が開状態となり配水管5に液体が達している時は連通口
10aを経て浮子室10bに液体Wが入り浮子10eが
浮き上がり弁座10cを押圧して閉止して液体Wを封止
し、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口3が閉状態とな
り配水管5側に液体Wがなくなった時は通気弁10内の
浮子10aが弁座10bから離れ通気自在な浮子室10
b下部に下がり通気口10dを介して大気側に開口する
ことにより配水管5は大気に開放されるようにし取出口
3の配水管5側が一時的に負圧になっても解除し大気圧
に戻される。
連通する連通口10aを有する浮子室10bを備え、こ
の浮子室10bは下部の連通口10a側は通気自在とし
上部に弁座10cを設け、この弁座10c上方に浮子室
10bを大気側に開口する通気口10dを形成し、また
浮子室10b内に液体Wより密度が低い浮子10eを上
下動自在に内設して構成した通気弁10を配水管5に連
通させて立設てある。通常の遮断弁7が開いて取出口3
が開状態となり配水管5に液体が達している時は連通口
10aを経て浮子室10bに液体Wが入り浮子10eが
浮き上がり弁座10cを押圧して閉止して液体Wを封止
し、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口3が閉状態とな
り配水管5側に液体Wがなくなった時は通気弁10内の
浮子10aが弁座10bから離れ通気自在な浮子室10
b下部に下がり通気口10dを介して大気側に開口する
ことにより配水管5は大気に開放されるようにし取出口
3の配水管5側が一時的に負圧になっても解除し大気圧
に戻される。
【0018】実施例3を示す図3において、前記遮断弁
7は、止水部15と、止水部15に当接し止水する円錐
台形の弁体16と、弁体16を操作する操作ロッド17
とで構成し、弁体7の上部に凹状円錐台形の均圧弁室1
8を形成し、均圧弁室18の底面と弁体7の下面との間
に適数の均圧路19を穿設し、弁体16の中心上から下
に前記操作ロッド17を摺動自在に挿通し、操作ロッド
17の下端に弁当板20を持着して弁体16の下面を釣
支し、さらに、弁体16の均圧弁室18の底面に当接し
側面に緩く嵌合する円錐台形の均圧弁21を操作ロッド
17に固着したものである。22は上端を前記駆動部1
3に接続し下端を操作ロッド17に接続し操作ロッド1
7を吊り下げる連結ワイヤーからなる駆動部13と遮断
弁7間の連結部であり、23は弁体16及び操作ロッド
17を上下に案内するガイドである。
7は、止水部15と、止水部15に当接し止水する円錐
台形の弁体16と、弁体16を操作する操作ロッド17
とで構成し、弁体7の上部に凹状円錐台形の均圧弁室1
8を形成し、均圧弁室18の底面と弁体7の下面との間
に適数の均圧路19を穿設し、弁体16の中心上から下
に前記操作ロッド17を摺動自在に挿通し、操作ロッド
17の下端に弁当板20を持着して弁体16の下面を釣
支し、さらに、弁体16の均圧弁室18の底面に当接し
側面に緩く嵌合する円錐台形の均圧弁21を操作ロッド
17に固着したものである。22は上端を前記駆動部1
3に接続し下端を操作ロッド17に接続し操作ロッド1
7を吊り下げる連結ワイヤーからなる駆動部13と遮断
弁7間の連結部であり、23は弁体16及び操作ロッド
17を上下に案内するガイドである。
【0019】以下上記構成からなる本実施例の作用を説
明する。実施例1では、平常時は、貯水タンク1は水道
管の一部として機能し、補給管4から補給口2を経て水
道水が入り貯水タンク1内に液面1a迄貯水し、遮断弁
7が開き取出口3が開であれば配水管5に液体Wが達
し、配水管5及び下流側配水管6を介して各区画(家庭
等)へ配水されるが、配水される区画が貯水タンク1よ
り低い場合はそのまま配水できる。その時、通気弁10
に液体Wが入り大気側を閉止して液体Wを封止する。一
方、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口3が閉状態とな
り配水管5側に液体Wがなくなった時は、通気弁10が
開となり配水管5は大気に開放されるようにし、取出口
3の配水管5側が一時的に負圧になっても解除し大気圧
に戻される。
明する。実施例1では、平常時は、貯水タンク1は水道
管の一部として機能し、補給管4から補給口2を経て水
道水が入り貯水タンク1内に液面1a迄貯水し、遮断弁
7が開き取出口3が開であれば配水管5に液体Wが達
し、配水管5及び下流側配水管6を介して各区画(家庭
等)へ配水されるが、配水される区画が貯水タンク1よ
り低い場合はそのまま配水できる。その時、通気弁10
に液体Wが入り大気側を閉止して液体Wを封止する。一
方、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口3が閉状態とな
り配水管5側に液体Wがなくなった時は、通気弁10が
開となり配水管5は大気に開放されるようにし、取出口
3の配水管5側が一時的に負圧になっても解除し大気圧
に戻される。
【0020】実施例2では、通常の遮断弁7が開いて取
出口3が開状態となり配水管5に液体が達している時は
連通口10aを経て浮子室10bに液体Wが入り浮子1
0eが浮き上がり弁座10cを押圧して閉止して液体W
を封止する。一方、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口
3が閉状態となり配水管5側に液体Wがなくなった時
は、通気弁10内の浮子10aが弁座10bから離れ
(線と矢印で示す通気路のごとく)通気自在な浮子室1
0b下部に(一点鎖線で示すごとく)下がり通気口10
dを介して大気側に開口することにより配水管5は大気
に開放されるようにし取出口3の配水管5側が一時的に
負圧になっても解除し大気圧に戻される。
出口3が開状態となり配水管5に液体が達している時は
連通口10aを経て浮子室10bに液体Wが入り浮子1
0eが浮き上がり弁座10cを押圧して閉止して液体W
を封止する。一方、地震振動時等遮断弁7が閉じ取出口
3が閉状態となり配水管5側に液体Wがなくなった時
は、通気弁10内の浮子10aが弁座10bから離れ
(線と矢印で示す通気路のごとく)通気自在な浮子室1
0b下部に(一点鎖線で示すごとく)下がり通気口10
dを介して大気側に開口することにより配水管5は大気
に開放されるようにし取出口3の配水管5側が一時的に
負圧になっても解除し大気圧に戻される。
【0021】いずれも、配水を停止するには、下流側配
水管6に配水弁26を設けてある場合は遮断弁7を開い
た状態で通常開いている配水弁を閉じて配水を停止でき
る。または、液体貯蔵装置側で、操作部9にて駆動部1
3を駆動し、連結部22を介して操作ロッド17を介し
て弁体16を下げることにより、均圧弁21にて均圧路
19を塞ぎ、続いて弁体16を止水部15に押しつけて
遮断弁7を閉としても配水を停止できる。
水管6に配水弁26を設けてある場合は遮断弁7を開い
た状態で通常開いている配水弁を閉じて配水を停止でき
る。または、液体貯蔵装置側で、操作部9にて駆動部1
3を駆動し、連結部22を介して操作ロッド17を介し
て弁体16を下げることにより、均圧弁21にて均圧路
19を塞ぎ、続いて弁体16を止水部15に押しつけて
遮断弁7を閉としても配水を停止できる。
【0022】一方、地震発生時は、例えば予め震度5と
設定したものであれば、ブロック塀が倒れたり、窓ガラ
スが壊れ落ちるような震度5の地震振動時には、感震器
11が地震信号を出し、制御装置12はその地震信号に
より駆動部13を駆動し、連結部22を介して操作ロッ
ド17を介して遮断弁7の弁体16を下げることによ
り、均圧弁21にて均圧路19を塞ぎ、続いて弁体16
を止水部15に押しつけて、この時弁体16には貯水タ
ンク1の水圧も加わるので、確実に遮断弁7を閉とし、
取出口3から配水管5や下流側配水管6への配水を停止
して、漏水を防ぎ貯水タンク1内に貯水し飲料水を確保
できる。
設定したものであれば、ブロック塀が倒れたり、窓ガラ
スが壊れ落ちるような震度5の地震振動時には、感震器
11が地震信号を出し、制御装置12はその地震信号に
より駆動部13を駆動し、連結部22を介して操作ロッ
ド17を介して遮断弁7の弁体16を下げることによ
り、均圧弁21にて均圧路19を塞ぎ、続いて弁体16
を止水部15に押しつけて、この時弁体16には貯水タ
ンク1の水圧も加わるので、確実に遮断弁7を閉とし、
取出口3から配水管5や下流側配水管6への配水を停止
して、漏水を防ぎ貯水タンク1内に貯水し飲料水を確保
できる。
【0023】この時、配水される区画が貯水タンク1よ
り低い場合は、従来のものは遮断弁7の止水部15の配
水管5側が負圧となることによる圧力も遮断弁7の弁体
16側に加わっていたため、水圧により弁体16を引き
抜く操作力が水圧により大となつていたが、実施例1で
は、配水管5側が負圧となり液体がなくなった時は通気
弁10内の浮子10aが下がり弁座10bから離れ開と
なった通気弁10を介して配水管5は大気に開放される
ので、負圧による圧力は加わらない。従って、配水停止
後再び配水する際は、操作部9にて操作ロッド17を引
き上げることにより、最初に均圧弁21が上り、均圧弁
室18を介して均圧路19を開放して弁体16に加わる
貯水タンク1の水圧が低減され、続いて弁当板20にて
弁体16を容易に釣り上げる(従来の均圧路19を閉じ
た状態に比し半分以下の力で釣り上げられる)ことがで
き、取出口3を開とし、配水管5や下流側配水管6を介
して配水される。
り低い場合は、従来のものは遮断弁7の止水部15の配
水管5側が負圧となることによる圧力も遮断弁7の弁体
16側に加わっていたため、水圧により弁体16を引き
抜く操作力が水圧により大となつていたが、実施例1で
は、配水管5側が負圧となり液体がなくなった時は通気
弁10内の浮子10aが下がり弁座10bから離れ開と
なった通気弁10を介して配水管5は大気に開放される
ので、負圧による圧力は加わらない。従って、配水停止
後再び配水する際は、操作部9にて操作ロッド17を引
き上げることにより、最初に均圧弁21が上り、均圧弁
室18を介して均圧路19を開放して弁体16に加わる
貯水タンク1の水圧が低減され、続いて弁当板20にて
弁体16を容易に釣り上げる(従来の均圧路19を閉じ
た状態に比し半分以下の力で釣り上げられる)ことがで
き、取出口3を開とし、配水管5や下流側配水管6を介
して配水される。
【0024】また、遮断弁7の口径が大きくなっても、
弁体16に均圧弁室18と均圧路19を形成し、操作ロ
ッド17に均圧弁21を加えた簡単な構成で、弁体16
にかかる圧力が低減され弁体16を容易に持ち上げて、
遮断弁7を開くことができるので、従来例の如き、主弁
や複雑なバイパス弁とそのバイパス用配管やエアー抜き
弁等は必要とせず、操作部も小型軽量にすることができ
る。
弁体16に均圧弁室18と均圧路19を形成し、操作ロ
ッド17に均圧弁21を加えた簡単な構成で、弁体16
にかかる圧力が低減され弁体16を容易に持ち上げて、
遮断弁7を開くことができるので、従来例の如き、主弁
や複雑なバイパス弁とそのバイパス用配管やエアー抜き
弁等は必要とせず、操作部も小型軽量にすることができ
る。
【0025】また、建物被害が出るような震度6とか震
度7クラスの大地震発生時には衝撃も大きく、配水管5
や下流側配水管6は大口径で重量も大であるため起振源
になりやすいが、取出口3の外側と配水管5の間に接続
されたジョイント管8が配水管5よりも低応力で破壊す
ることにより配水管5の破壊を防止するが、万一取出口
3近傍部分の配水管5が破壊されることが起きても、取
出口3内側の遮断弁7が閉じるので貯水タンク1からの
漏水を止めることができ、貯水タンク1内の飲料水を確
保することができる。
度7クラスの大地震発生時には衝撃も大きく、配水管5
や下流側配水管6は大口径で重量も大であるため起振源
になりやすいが、取出口3の外側と配水管5の間に接続
されたジョイント管8が配水管5よりも低応力で破壊す
ることにより配水管5の破壊を防止するが、万一取出口
3近傍部分の配水管5が破壊されることが起きても、取
出口3内側の遮断弁7が閉じるので貯水タンク1からの
漏水を止めることができ、貯水タンク1内の飲料水を確
保することができる。
【0026】なお、前記実施例においては、弁体16の
外形、均圧弁室18の凹状内形および均圧弁21の外形
は円錐台としたが、本発明はこれに限定するものでな
く、均圧弁と均圧弁室が当接し閉止できるものであれ
ば、球又は弾丸球のいずれでもよい。
外形、均圧弁室18の凹状内形および均圧弁21の外形
は円錐台としたが、本発明はこれに限定するものでな
く、均圧弁と均圧弁室が当接し閉止できるものであれ
ば、球又は弾丸球のいずれでもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明は、液状貯蔵物を貯蔵する液体貯
蔵容器の取出口の内側に遮断弁を設け、取出口の外側に
配水管を設け、所定地震振動時に地震信号を出す感震器
と、装置全体を制御する制御信号を出す制御部と、この
信号により遮断弁を駆動する駆動部とを備え、通常は遮
断弁を開き取出口を開として液状貯蔵物を取出し、所定
地震振動時には制御部は駆動部にて遮断弁を駆動させ取
出口を閉とするよう制御する液体貯蔵装置において、配
水管に液状貯蔵物が充満している時は閉止し液状貯蔵物
が充満していない時は大気に開放する通気弁を配水管に
連通させて立設した構成とした。
蔵容器の取出口の内側に遮断弁を設け、取出口の外側に
配水管を設け、所定地震振動時に地震信号を出す感震器
と、装置全体を制御する制御信号を出す制御部と、この
信号により遮断弁を駆動する駆動部とを備え、通常は遮
断弁を開き取出口を開として液状貯蔵物を取出し、所定
地震振動時には制御部は駆動部にて遮断弁を駆動させ取
出口を閉とするよう制御する液体貯蔵装置において、配
水管に液状貯蔵物が充満している時は閉止し液状貯蔵物
が充満していない時は大気に開放する通気弁を配水管に
連通させて立設した構成とした。
【0028】上記構成により、通常の遮断弁が開いて取
出口が開状態となり配水管に液状貯蔵物が達している時
は通気弁に液状貯蔵物が入り大気側を閉止して液状貯蔵
物を封止し、地震振動時等遮断弁が閉じ取出口が閉状態
となり配水管側に液状貯蔵物がなくなった時は通気弁が
開となり配水管は大気に開放され取出口の配水管側が一
時的に負圧になっても解除し大気圧に戻すものとした配
水管は大気に開放されるので、遮断弁の液体側には負圧
による圧力は加わらず、弁体を軽い力で容易に持ち上げ
て、遮断弁を開くことができ、従来例の如き、主弁や均
圧用配管やエアー抜き弁等は必要とせず簡単な構成で、
部品代等の費用が安く、組立て工数も少なく経済的な液
体貯蔵装置が提供できる。
出口が開状態となり配水管に液状貯蔵物が達している時
は通気弁に液状貯蔵物が入り大気側を閉止して液状貯蔵
物を封止し、地震振動時等遮断弁が閉じ取出口が閉状態
となり配水管側に液状貯蔵物がなくなった時は通気弁が
開となり配水管は大気に開放され取出口の配水管側が一
時的に負圧になっても解除し大気圧に戻すものとした配
水管は大気に開放されるので、遮断弁の液体側には負圧
による圧力は加わらず、弁体を軽い力で容易に持ち上げ
て、遮断弁を開くことができ、従来例の如き、主弁や均
圧用配管やエアー抜き弁等は必要とせず簡単な構成で、
部品代等の費用が安く、組立て工数も少なく経済的な液
体貯蔵装置が提供できる。
【0029】又、前記通気弁は配水管に浮子室を連通す
る連通口を有する浮子室を備え、この浮子室は下部の連
通口側は通気自在とし上部に弁座を設け、この弁座上方
に浮子室を大気側に開口する通気口を形成し、また浮子
室内に液状貯蔵物より密度が低い浮子を上下動自在に内
設した構成とすると、通常の遮断弁が開いて取出口が開
状態となり配水管に液状貯蔵物が達している時は連通口
を経て浮子室に液状貯蔵物が入り浮子が浮き上がり弁座
を押圧して閉止して液状貯蔵物を封止し、所定地震振動
時には操作部は弁体を閉とするよう操作し、液体貯蔵容
器内の液体の排出が停止され、液体貯蔵容器内の液体の
確保ができるとともに、地震振動時等遮断弁が閉じ取出
口が閉状態となり配水管側に液状貯蔵物がなくなって
も、通気弁内の浮子が弁座から離れ通気自在な浮子室下
部に下がり通気口を介して大気側に開口するので、配水
管は大気に開放され取出口の配水管側が一時的に負圧に
なっても解除し大気圧に戻されるから、遮断弁の液状貯
蔵物側には負圧による圧力は加わらず、弁体を軽い力で
容易に持ち上げて、遮断弁を開くことができ、従来例の
如き、主弁や均圧用配管やエアー抜き弁等は必要とせず
簡単な構成で、部品代等の費用が安く、組立て工数も少
なく経済的な液体貯蔵装置が提供できる。
る連通口を有する浮子室を備え、この浮子室は下部の連
通口側は通気自在とし上部に弁座を設け、この弁座上方
に浮子室を大気側に開口する通気口を形成し、また浮子
室内に液状貯蔵物より密度が低い浮子を上下動自在に内
設した構成とすると、通常の遮断弁が開いて取出口が開
状態となり配水管に液状貯蔵物が達している時は連通口
を経て浮子室に液状貯蔵物が入り浮子が浮き上がり弁座
を押圧して閉止して液状貯蔵物を封止し、所定地震振動
時には操作部は弁体を閉とするよう操作し、液体貯蔵容
器内の液体の排出が停止され、液体貯蔵容器内の液体の
確保ができるとともに、地震振動時等遮断弁が閉じ取出
口が閉状態となり配水管側に液状貯蔵物がなくなって
も、通気弁内の浮子が弁座から離れ通気自在な浮子室下
部に下がり通気口を介して大気側に開口するので、配水
管は大気に開放され取出口の配水管側が一時的に負圧に
なっても解除し大気圧に戻されるから、遮断弁の液状貯
蔵物側には負圧による圧力は加わらず、弁体を軽い力で
容易に持ち上げて、遮断弁を開くことができ、従来例の
如き、主弁や均圧用配管やエアー抜き弁等は必要とせず
簡単な構成で、部品代等の費用が安く、組立て工数も少
なく経済的な液体貯蔵装置が提供できる。
【0030】また、遮断弁は弁体と止水部を備え、弁体
の上部に凹状の均圧弁室を形成し、この均圧弁室の底面
と弁体の下面の間に適数の均圧路を穿設し、弁体の中心
に操作ロッドを上下摺動自在に挿通する孔を穿設し、こ
の操作ロッドの下端に弁当板を持着して弁体の下面を釣
支し、さらに、弁体の均圧弁室の底面に当接し側面に緩
く嵌合する均圧弁を操作ロッドに固着した構成とし、操
作ロッドを下げることにより均圧弁にて均圧弁室の均圧
路を塞ぎ弁体を止水部に圧接させて遮断弁を閉とし、操
作ロッドを引き上げることにより最初に均圧弁が上り均
圧弁室の均圧路を開放し続いて弁当板にて弁体を止水部
から釣り上げ遮断弁を開とするものとした構成としたし
たから、従来例の如き、主弁やバイパス弁やバイパス用
配管やエアー抜き弁等は必要とせず簡単な構成で、遮断
弁の口径が大であっても、減圧されるので弁体を軽い力
で容易に持ち上げて、遮断弁を開くことができ、操作部
も小型軽量にすることができ、部品代等の費用が安く、
組立て工数も少なく経済的な液体貯蔵装置が提供でき
る。
の上部に凹状の均圧弁室を形成し、この均圧弁室の底面
と弁体の下面の間に適数の均圧路を穿設し、弁体の中心
に操作ロッドを上下摺動自在に挿通する孔を穿設し、こ
の操作ロッドの下端に弁当板を持着して弁体の下面を釣
支し、さらに、弁体の均圧弁室の底面に当接し側面に緩
く嵌合する均圧弁を操作ロッドに固着した構成とし、操
作ロッドを下げることにより均圧弁にて均圧弁室の均圧
路を塞ぎ弁体を止水部に圧接させて遮断弁を閉とし、操
作ロッドを引き上げることにより最初に均圧弁が上り均
圧弁室の均圧路を開放し続いて弁当板にて弁体を止水部
から釣り上げ遮断弁を開とするものとした構成としたし
たから、従来例の如き、主弁やバイパス弁やバイパス用
配管やエアー抜き弁等は必要とせず簡単な構成で、遮断
弁の口径が大であっても、減圧されるので弁体を軽い力
で容易に持ち上げて、遮断弁を開くことができ、操作部
も小型軽量にすることができ、部品代等の費用が安く、
組立て工数も少なく経済的な液体貯蔵装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体貯蔵装置の一実施例を示す構成図
である。
である。
【図2】同液体貯蔵装置の通気弁の実施例を示す断面図
である。
である。
【図3】同液体貯蔵装置の遮断弁の実施例を記す断面図
である。
である。
【図4】液体貯蔵装置の従来例を示す構成図である。
1 液体貯蔵容器(貯水タンク) 3 取出口 5 配水管 7 遮断弁 9 操作部 10 通気弁 10a 連通口 10b 浮子室 10c 弁座 10d 通気口 10e 浮子 15 止水部 16 弁体 17 操作ロッド 18 均圧弁室 19 均圧路 20 弁当板 21 均圧弁 W 液状貯蔵物(液体)
Claims (3)
- 【請求項1】 液状貯蔵物の補給口と取出口とを備え液
状貯蔵物を貯蔵する液体貯蔵容器を有し、取出口の内側
に取出口の遮断弁を設け、取出口の外側に配水管を設
け、所定地震振動時に地震信号を出す感震器と、遮断弁
等及び装置全体を制御する制御信号を出す制御部と、制
御部からの信号により遮断弁を駆動する駆動部とを備
え、通常は遮断弁を開き取出口を開として液状貯蔵物を
取出し、所定地震振動時には感震器が出す地震信号によ
り制御部は駆動部にて遮断弁を駆動させ取出口を閉とす
るよう制御する液体貯蔵装置において、前記配水管
(5)に液状貯蔵物(W)が充満している時は閉止し液
状貯蔵物(W)が充満していない時は大気に開放する通
気弁(10)を配水管(5)に連通させて立設した構成
とし、通常の遮断弁(7)が開いて取出口(3)が開状
態となり配水管(5)に液状貯蔵物(W)が達している
時は通気弁(10)に液状貯蔵物(W)が入り大気側を
閉止して液状貯蔵物(W)を封止し、地震振動時等遮断
弁(7)が閉じ取出口(3)が閉状態となり配水管
(5)側に液状貯蔵物(W)がなくなった時は通気弁
(10)が開となり配水管(5)は大気に開放されるよ
うにし取出口(3)の配水管(5)側が一時的に負圧に
なっても解除し大気圧に戻すものとしたことを特徴とす
る液体貯蔵装置。 - 【請求項2】 前記通気弁(10)は配水管(5)に連
通する連通口(10a)を有する浮子室(10b)を備
え、この浮子室(10b)は下部の連通口(10a)側
は通気自在とし上部に弁座(10c)を設け、この弁座
(10c)上方に浮子室(10b)を大気側に開口する
通気口(10d)を形成し、また浮子室(10b)内に
液状貯蔵物(W)より密度が低い浮子(10e)を上下
動自在に内設した構成とし、通常の遮断弁(7)が開い
て取出口(3)が開状態となり配水管(5)に液状貯蔵
物(W)が達している時は連通口(10a)を経て浮子
室(10b)に液状貯蔵物(W)が入り浮子(10e)
が浮き上がり弁座(10c)を押圧して閉止して液状貯
蔵物(W)を封止し、地震振動時等遮断弁(7)が閉じ
取出口(3)が閉状態となり配水管(5)側に液状貯蔵
物(W)がなくなった時は通気弁(10)内の浮子(1
0a)が弁座(10b)から離れ通気自在な浮子室(1
0b)下部に下がり通気口(10d)を介して大気側に
開口することにより配水管(5)は大気に開放されるよ
うにし取出口(3)の配水管(5)側が一時的に負圧に
なっても解除し大気圧に戻すものとした請求項1記載の
液体貯蔵装置。 - 【請求項3】 前記液体貯蔵容器(1)の取出口(3)
の内側に設けられている遮断弁(7)は弁体(16)と
止水部(15)を備え、弁体(16)の上部に凹状の均
圧弁室(18)を形成し、この均圧弁室(18)の底面
と弁体(16)の下面の間に適数の均圧路(19)を穿
設し、弁体(16)の中心に操作ロッド(17)を上下
摺動自在に挿通する孔を穿設し、この操作ロッド(1
7)の下端に弁当板(20)を持着して弁体(16)の
下面を釣支し、さらに、弁体(16)の均圧弁室(1
8)の底面に当接し側面に緩く嵌合する均圧弁(21)
を操作ロッド(17)に固着した構成とし、前記操作ロ
ッド(17)を下げることにより均圧弁(21)にて均
圧弁室(18)の均圧路(19)を塞ぎ弁体(16)を
止水部(15)に圧接させて遮断弁(7)を閉とし、操
作ロッド(17)を引き上げることにより最初に均圧弁
(21)が上り均圧弁室(18)の均圧路(19)を開
放し続いて弁当板(20)にて弁体(16)を止水部
(21)から釣り上げ遮断弁(7)を開とするものとし
た請求項1又は2記載の液体貯蔵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37610499A JP2001159161A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 液体貯蔵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37610499A JP2001159161A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 液体貯蔵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001159161A true JP2001159161A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18506590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37610499A Pending JP2001159161A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 液体貯蔵装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001159161A (ja) |
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1999
- 1999-12-01 JP JP37610499A patent/JP2001159161A/ja active Pending
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