JP2001158876A - 付加反応型シリコーン粘着剤組成物 - Google Patents

付加反応型シリコーン粘着剤組成物

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JP2001158876A JP2000285873A JP2000285873A JP2001158876A JP 2001158876 A JP2001158876 A JP 2001158876A JP 2000285873 A JP2000285873 A JP 2000285873A JP 2000285873 A JP2000285873 A JP 2000285873A JP 2001158876 A JP2001158876 A JP 2001158876A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材に塗工する前に経時させても、処理液の粘
度上昇やゲル化が起り難いだけでなく、架橋剤のSiH
基の減少を抑え、粘着特性の変化も起り難い付加反応型
シリコーン粘着剤組成物を提供。 【解決手段】下記(A)〜(F)からなる付加反応型シ
リコーン粘着剤組成物。(A)1分子中に平均して2個
以上のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサン (B)R SiO0.5単位(Rは1価の炭化水素基)
およびSiO2単位からなり、R SiO0.5単位/SiO2
位のモル比が0.6〜1.3であるオルガノポリシロキ
サン (C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
くとも2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン (D)次式 (R及びRは1価炭化水素基、Rは2価炭化水素
基)で表されるアセチレンアルコール化合物 (E)次式 (R、R、Rは1価炭化水素基、Rは2価炭化
水素基)で表されるシリル化されたアセチレンアルコー
ル化合物、及び、(F)白金触媒からなる付加反応型シ
リコーン粘着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は付加反応型シリコー
ン粘着剤組成物に関し、特に使用前の処理液の硬化を抑
制し、作業性を改善した付加反応型シリコーン粘着剤組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン粘着剤は耐熱性、耐寒性、耐
候性、電気絶縁性、及び耐薬品性に優れるので、アクリ
ル系粘着剤、ゴム系粘着剤では劣化して使用することが
できないような厳しい環境下で使用されている。このよ
うなシリコーン粘着剤の硬化反応には、有機過酸化物を
触媒に用いるパーオキサイド架橋、白金系触媒を用いて
SiH基とアルケニル基の付加反応による架橋をおこなう
付加反応架橋などがある(特公昭54−37907)。
【0003】付加反応により架橋をおこなう付加反応型
シリコーン粘着剤は、低温硬化性に優れており、硬化さ
せるに際して高温が必要でないので、耐熱性の低い基材
への応用が進められている。しかしながら、基材に塗工
する前の処理液中でも付加反応が徐々に進行したり、架
橋剤のSiH基が消費されて減少するので、粘着特性が変
化するだけでなく、経時によって処理液の粘度上昇やゲ
ル化が起こったり、粘着剤の硬化性が低下したり硬化し
なくなる場合もある。このため処理液の使用可能な時間
が限定され、特に、処理液の撹拌による温度上昇がある
場合には使用可能な時間はさらに短くなるという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、基材に塗工する前に経時させても、処理液の粘度上
昇やゲル化が起り難いだけでなく、架橋剤のSiH基の
減少を抑え、粘着特性の変化も起り難い付加反応型シリ
コーン粘着剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
(A)1分子中に平均して2個以上のアルケニル基を有
するジオルガノポリシロキサン;(B)R SiO0.5
単位(Rは非置換又は置換の炭素数1〜10の1価の
炭化水素基)およびSiO2単位からなり、R SiO0.5
単位/SiO2単位のモル比が0.6〜1.3であるオルガ
ノポリシロキサン;(C)1分子中にケイ素原子に結合
した水素原子を少なくとも2個以上有するオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサン;(D)次式 (R及びRは炭素数1〜8の1価炭化水素基、R
は炭素数3〜8の2価炭化水素基)で表されるアセチレ
ンアルコール化合物;(E)次式 (R、R、Rは炭素数1〜8の1価炭化水素基、
は炭素数3〜8の2価炭化水素基)で表されるシリ
ル化されたアセチレンアルコール化合物;及び、 (F)白金触媒からなる付加反応型シリコーン粘着剤組
成物によって達成された。
【0006】
【発明の実施の形態】(A)成分は1分子中に平均して
2個以上のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキ
サンであり、特に、R R(3−a)SiO−(RRSiO)m
−(RSiO)−SiR R(3−a)で表されるものが好
ましい。上記のRは−CiH2i−CH=CH2(iは0〜8)
で表されるアルケニル基であり、Rは同一または異種の
置換または非置換のアルケニル基を含まない炭素数1〜
10の1価炭化水素基、aは0〜3、mは0以上の数、
nは10以上の数であり、aとmは同時に0となること
はなく、2a+m≧2である。
【0007】Rの、具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、シクロヘ
キシル基などのシクロアルキル基、フエニル基、トリル
基などのアリール基、またはこれらの基の炭素原子に結
合している水素原子の一部または全部をヒドロキシ基、
シアノ基、ハロゲン原子などで置換したヒドロキシプロ
ピル基、シアノエチル基、1−クロロプロピル基、3,
3,3,−トリフルオロプロピル基などを挙げることが
できる。本発明においては、これらの基の中でも特にメ
チル基及びフェニル基が好ましく、更にすべてのRの5
0%以上がメチル基であることが好ましい。
【0008】Rの具体例としては、ビニル基、アリル
基、ブテニル基、ヘキセニル基などがあるが、特にビニ
ル基が好ましい。また、aは1であることが好ましい。
上記アルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンは直鎖
状、分岐状のどちらでもよい。また、性状はオイル状若
しくは生ゴム状であればよいが、オイル状である場合に
は、25℃での粘度が50cS以上であることが好まし
く、特に生ゴム状であることが好ましい。(A)成分と
して2種以上を併用してもよい。
【0009】(B)成分は、R2 3SiO0.5単位(R
非置換又は置換の炭素数1〜10の1価の炭化水素基)
およびSiO2単位からなり、R2 3SiO0.5単位/SiO2単位
のモル比が0.6〜1.3であるオルガノポリシロキサ
ンである。R2の具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、シクロヘ
キシル基などのシクロアルキル基、フェニル基、トリル
基などのアリール基、またはこれらの基の炭素原子に結
合している水素原子の一部または全部をヒドロキシ基、
シアノ基、ハロゲン原子などで置換したヒドロキシプロ
ピル基、シアノエチル基、1−クロロプロピル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基などが挙げられるが、
本発明においては、特にメチル基又はフェニル基が好ま
しい。(B)成分は本組成物に粘着性を付与する成分で
あり、一般にこの使用量が多いほど粘着力が強くなる。
【0010】一方、R2 3SiO0.5単位/SiO単位のモル
比については、0.6未満では粘着力やタックが低下す
ることがあり、1.3を越えると保持力が低下すること
がある。本発明においては、(B)成分として2種以上
を併用してもよい。前記(A)成分と(B)成分は単純
に混合したものを使用してもよいし、部分縮合物として
使用してもよい。(A)成分と(B)成分の配合比は重
量比で20/80〜80/20であることが好ましく、
特に30/70〜70/30とすることが好ましい。
【0011】(C)成分の、1分子中にケイ素原子に結
合した水素原子を少なくとも2個以上有するオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンは架橋剤であり、直鎖状、
分岐状、環状の何れのものをも使用することができる。
(C)成分の具体例としては、次式のものを例示するこ
とができるが、これらのものには限定されない。 または (HR3−bSiO1/2−(HRSiO)−(RSiO)
−(RSiO3/2
【0012】上式中のRは、前記した基であり、これら
の基の中でも特にメチル基、フェニル基が好ましく、更
に全てのRの50%以上がメチル基であることが好まし
い。bは0から3の整数、rは2以上の整数、sは0以
上の整数であり、r+s≧3である。またw、x、y、
zは0以上の整数であり、このオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンの25℃における粘度が1〜50,00
0cPとなる数である。更に、b×W+X≧2である。
【0013】(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの25℃における粘度は、10〜10,000
cPであることが好ましく、2種以上の混合物でもよ
い。(C)成分の使用量は、(A)成分中のアルケニル
基に対する(C)成分中のSiH基のモル比が0.5〜2
0、特に1〜15の範囲となるように配合することが好
ましい。0.5未満では架橋密度が低くなるために保持
力が低くなることがあり、20を越えると粘着力および
タックが低下することがある。
【0014】(D)成分は制御剤であり、次式で表され
るアセチレンアルコール化合物である。 上式中のR及びRは炭素数1〜8の1価炭化水素基
であり、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソブチル基、などのアルキル基、フェニル基な
どのアリール基が挙げられる。R及びRの炭素原子
の総数は8個以下であることが好ましい。上記炭素原子
の総量が8個を越えると硬化性が低下することがある。
はプロピレン基、プチレン基、ペンチレン基などの
炭素数3から8の2価炭化水素基である。
【0015】(D)成分の具体例としては、3−メチル
−1−ブチン−3−オール(沸点104℃)、3−メチ
ル−1−ペンチン−3−オール(沸点121℃)、3,
5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール(沸点150
℃)、1−エチニルシクロヘキサノール(沸点180
℃)などがあげられる。これらの(D)成分の配合量
は、(A)及び(B)成分の合計100重量部に対して
0.01〜0.5重量部の範囲であればよい。0.01
重量部より少ないと制御効果が低下し、0.5重量部を
越えると硬化性が低下する。本発明においては、D成分
として沸点が170℃未満のものを使用することが好ま
しい。
【0016】(E)成分は制御剤であり、次式で示され
るシリル化アセチレンアルコール化合物である。 、R及びRは前記したものと同じであり、R
は炭素数1〜8の1価炭化水素基であるが、特にメチル
基、エチル基、プロピル基、イソブチル基、などのアル
キル基、フェニル基などのアリール基であることが好ま
しい。
【0017】(E)成分の具体例としては、2−メチル
−3‐ブチン−2−オキシトリメチルシラン(沸点11
5℃)、3−メチル−1−プロピン−3−オキシトリメ
チルシラン、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オ
キシトリメチルシラン、1−エチニル−シクロヘキシル
−1−オキシトリメチルシラン、ビス(2−メチル−3
−ブチン−2‐オキシ)ジメチルシラン(沸点195
℃)などがあげられる。(E)成分の配合量は、
(A)、(B)成分の合計100重量部に対して0.1
〜1.0重量部の範囲であればよい。0.1重量部より
少ないと制御効果が低下し、1.0重量部を越えても使用
可能時間は延びない。本発明においては、E成分として
沸点が170℃未満のものを使用することが好ましい。
【0018】本発明においては、(D)成分及び(E)
成分を併用することが重要である。付加反応型シリコー
ン粘着剤組成物の処理液中では、一般に経時で架橋剤の
SiH基が消費され、ゲル化したり硬化性が低下したり
する。これに対し、本発明においては、両成分の適当な
量を使用することにより、処理液中の架橋剤のSiH量
の減少および処理液のゲル化を抑え、かつ良好な硬化性
をもつ付加反応型シリコーン粘着剤組成物を得ることが
できる。
【0019】処理液中での(D)、(E)成分の作用機
構は次のとおりである。(D)成分のアセチレンアルコ
ールは白金触媒に強く配位し触媒の活性を低下させる。
一方、(E)成分のシリル化アセチレンアルコールのア
セチレン基と(A)成分のアルケニル基はいずれも
(C)成分である架橋剤のSiH基と付加反応しうる
が、触媒は活性が低くなっているため、より反応性の高
いシリル化アセチレンアルコールとの反応のほうが優先
して進行する。このため(A)成分のアルケニル基と
(C)成分のSiH基との反応はほとんど進行せず、処
理液の使用可能時間がのびる。
【0020】(D)成分はひとつの炭素原子に結合する
アセチレン基と水酸基をもつため白金触媒に強く配位す
る。(E)成分は(D)成分の基本構造のうち水酸基が
シリル化されているため白金触媒への配位は弱くなり付
加反応性が向上する。このような両成分の化学構造、触
媒への配位能力、付加反応性の特徴により本発明の目的
は達成される。
【0021】これに対し、(D)成分のみでは、処理液
が経時でゲル化することがある。その使用量を増やすと
このゲル化を抑えることができるが、硬化性が低下した
り粘着特性が変化する。(E)成分のみでは、処理液が
経時でゲル化したり、処理液中のSiH量の減少を抑え
られなかったりする。その使用量を増やすとゲル化を抑
えることができるが、処理液中のSiH量の減少を十分
抑えることができず、硬化性が低下したり粘着特性が変
化する。
【0022】(F)成分は白金系触媒であり、その具体
例としては、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶
液、塩化白金酸とアルコールとの反応物、塩化白金酸と
オレフィン化合物との反応物、塩化白金酸とビニル基含
有シロキサンとの反応物などを挙げることができる。
(F)成分の添加量は(A)、(B)成分の合計量に対
し、白金分として1〜5,000ppm、特に5〜2,
000ppmとすることが好ましい。1ppm未満では
架橋密度が低く保持力が低下することがあり、5,00
0ppmを越えると粘着力やタックが低下したり、使用
可能時間が短くなる場合がある。
【0023】本発明のシリコーン粘着剤組成物には、上
記各成分の外に、各種溶剤や酸化防止剤、顔料などの任
意成分を添加することができる。上記溶剤としては、た
とえば、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、ヘキサ
ン、オクタンなどの脂肪族系溶剤、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、酢酸
エチル、酢酸イソブチルなどのエステル系溶剤、ジイソ
プロピルエーテル、1,4−ジオキサンなどのエーテル
系溶剤、または、これらの混合溶剤を挙げることができ
る。
【0024】本発明のシリコーン粘着剤組成物を得るに
は、以上の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、
(F)成分および任意成分の所定量を配合することによ
り得ることができる。この場合、(F)成分を除く各成
分をあらかじめ混合した後、(F)成分を添加する。上
記のように配合されたシリコーン粘着剤組成物は、種々
の基材に塗工した後、所定の条件にて硬化させることに
より粘着層を得ることができる。
【0025】基材としてはポリエステル、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィ
ドなどのプラスチックフィルム、アルミニウム箔、銅箔
などの金属箔、和紙、合成紙などの紙、布、ガラス繊
維、これらを適宜併用した複合基材が挙げられる。塗工
量としては1〜200μmとすることが普通であり、硬
化条件は、100〜200℃で30秒〜15分とする
が、これに限定されるものではない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」は「重量部」、「%」は「重量
%」であり、特性値は下記の試験方法による測定値であ
る。
【0027】残存SiH量比 シリコーン粘着剤組成物溶液(40%トルエン溶液)を
35℃で所定時間放置したのち、この溶液の一定量をバ
イアルびんに精秤し、次いで水酸化カリウムのアルコー
ル飽和溶液を添加して密封した。よく振とうしたのち、
発生した水素ガスをヘッドスペースガスクロマトグラフ
ィーにより分析し、シリコーン粘着剤組成物の重量あた
りに発生した水素ガス量を求め、各サンプルごとの比を
残存SiH量比とした。
【0028】粘着力 シリコーン粘着剤組成物溶液(40%トルエン溶液)
を、所定温度、所定時間放置したのち、厚み25μm、
幅25mmのポリエステルフィルムに硬化後の厚みが3
0μmとなるように塗工したのち、130℃で1分間加
熱して硬化させ、粘着テープを作製した。この粘着テー
プをステンレス板(SUS304)に貼りつけ、重さ2
kgのゴム層で被覆されたローラーを1往復させることに
より庄着した。室温で約20時間放置したのち、引っ張
り試験機を用いて、300mm/分の速度、180°の
角度でテープをステンレス板から引き剥がすのに要する
力(gf/25mm)を測定した。
【0029】保持力 粘着力測定の試験片と同様の方法で試験片を作製し、粘
着テープをステンレス板に粘着面積が25mm×25m
mとなるように貼りつけ、粘着テープの下端に重さ1k
gの荷重をかけた後、150℃で2時間放置したあとの
ずれ距離を、顕微鏡で読みとって測定した。
【0030】実施例1.撹拌装置、温度計、エステルア
ダプター及び還流冷却器をとりつけた4つ口フラスコ
に、トルエン(65部)、アルケニル基をもつジオルガ
ノポリシロキサン(両末端ジメチルビニルシロキシ基封
鎖ジメチルポリシロキサン、ビニル基含有量0.001
mol/100g)(100部)、および、MeSiOl/2
単位、SiO4 /2単位からなるオルガノポリシロキサンの
60%トルエン溶液(MeSiOl/2単位、SiO4/2=1.
1)(300部)を仕込んだ。次いで110℃で6時間
還流させ、縮合反応をおこなった後、30℃まで放冷し
た。尚、式中のMeはメチル基を表す。
【0031】更に、MeSiO-(HmeSiO)38−SiMeで示
されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(0.6
部)を加え(アルケニル基をもつジオルガノポリシロキ
サンのアルケニル基に対するオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンのSiH基のモル比は9.3となる)、次い
で不揮発分が40%となるようにトルエンを加えて均一
に混合した。3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オ
ールおよび2−メチル−3−ブチン−2−オキシトリメ
チルシランを、アルケニル基をもつジオルガノポリシロ
キサンとMe3SiOl/2単位、SiO4/2単位からなるオルガ
ノポリシロキサンの重量の合計に対してそれぞれ0.0
3%、及び0.25%になるように加えて均一に混合し
た。
【0032】さらに、白金成分を0.5%含有する白金
触媒を、アルケニル基をもつジオルガノポリシロキサン
とMeSiOl/2単位、SiO4/2単位からなるオルガノポリ
シロキサンの重量の合計に対して0.8%加え、均一に
混合してシリコーン粘着剤組成物の溶液とした。この処
理液について、白金触媒を加えた直後のもの、およびこ
れを35℃で所定時間放置した後の残存SiH量比、粘着
力、及び保持力を測定した。結果を表1に示す。
【0033】実施例2.実施例1で使用した3,5−ジ
メチル−1−ヘキシン−3−オールの添加量を0.3%
とした他は、実施例1と全く同様にしてシリコーン粘着
剤組成物の溶液を調製した。得られた溶液を35℃で所
定時間放置した後の残存SiH量比、粘着力及び保持力を
測定した。結果を表1に示す。
【0034】実施例3.実施例1で使用した3,5−ジ
メチル−1−ヘキシン−3−オールのかわりに3−メチ
ル−1−ブチン−3−オール0.03%を用いた他は実
施例1と全く同様にしてシリコーン粘着剤組成物の溶液
を調製した。得られた溶液を、35℃で所定時間放置し
た後の残存SiH量比、粘着力、及び保持力を測定した。
結果を表1に示す。
【0035】比較例1.実施例1で使用した2−メチル
−3−ブチン−2−オキシトリメチルシランを加えなか
った外は実施例1全く同様にしてシリコーン粘着剤組成
物の溶液を調製した。得られた溶液を35℃で所定時間
放置した後の残存SiH量、粘着力、及び保持力を測定し
た。結果を表1に示す。
【0036】比較例2.実施例1で使用した2−メチル
−3−ブチン−2−オキシトリメチルシランを加えず、
また、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールの
添加量を0.3%としたこと以外は、実施例1と全く同
様にしてシリコーン粘着剤組成物の溶液を調製した。得
られた溶液を35℃で所定時間放置した後の残存SiH
量、粘着力、及び保持力を測定した。結果を表1に示
す。
【0037】比較例3.実施例1で使用した3,5−ジ
メチル−1−ヘキシン−3−オールを加えなかった外は
実施例1と全く同様にしてシリコーン粘着剤組成物の溶
液を調製した。得られた溶液を35℃で所定時間放置し
た後の残存SiH量、粘着力、及び保持力を測定した。結
果を表1に示す。
【0038】比較例4.実施例1で使用した3,5−ジ
メチル−1−ヘキシン−3−オールを加えず、2−メチ
ル−3−ブチン−2−オキシトリメチルシランの添加量
を1.0%としたこと以外は実施例1と全く同様にして
シリコーン粘着剤組成物の溶液を調製した。得られた溶
液を35℃で所定時間放置した後の残存SiH量、粘着
力、及び保持力を測定した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかな如く、本発明の組成物で
は架橋剤のSiH基の減少を抑えることができ、これに
よって処理液の使用可能時間が延長されることが確認さ
れた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)1分子中に平均して2個以上のアル
    ケニル基を有するジオルガノポリシロキサン (B)R SiO0.5単位(Rは非置換又は置換の炭
    素数1〜10の1価の炭化水素基)およびSiO2単位から
    なり、R SiO0.5単位/SiO2単位のモル比が0.6
    〜1.3であるオルガノポリシロキサン (C)1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少な
    くとも2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロ
    キサン (D)次式 (R及びRは炭素数1〜8の1価炭化水素基、R
    は炭素数3〜8の2価炭化水素基)で表されるアセチレ
    ンアルコール化合物 (E)次式 (R、R、Rは炭素数1〜8の1価炭化水素基、
    は炭素数3〜8の2価炭化水素基)で表されるシリ
    ル化されたアセチレンアルコール化合物、及び、 (F)白金触媒からなる付加反応型シリコーン粘着剤組
    成物。
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JP2008524420A (ja) * 2004-12-21 2008-07-10 ロディア・シミ 重付加架橋可能な単一成分系粘着性シリコーンエラストマー組成物

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