JP2001158579A - エレベータのガバナ装置、及びエレベータ - Google Patents

エレベータのガバナ装置、及びエレベータ

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JP2001158579A
JP2001158579A JP34243799A JP34243799A JP2001158579A JP 2001158579 A JP2001158579 A JP 2001158579A JP 34243799 A JP34243799 A JP 34243799A JP 34243799 A JP34243799 A JP 34243799A JP 2001158579 A JP2001158579 A JP 2001158579A
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emergency stop
governor
guide roller
elevator
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Osamu Onuki
修 大貫
Ichiro Nakamura
一朗 中村
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Hitachi Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/04Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions for detecting excessive speed
    • B66B5/044Mechanical overspeed governors

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドローラを含むガバナ関連部品の破損や
摩耗を防止することができるエレベータのガバナ装置の
提供。 【解決手段】 ガイドレール1に圧接されるガイドロー
ラ3と、ガバナプーリ8と、遠心力で開動作するフライ
ウェート9とを備えたガバナと、フライウェート9の開
動作により作動して乗かご2を停止させる非常止め装置
30とを備えるとともに、乗かご2の異常走行に伴うガ
イドローラ3の回転力をフライウェート9の開動作を介
して、非常止め装置30の作動力として伝える力の伝達
経路中に設けられ、非常止め装置30が乗かご2を停止
させるまでは、ガイドローラ3の回転力を非常止め装置
30の作動力として伝え、非常止め装置30による乗か
ご2の停止時には、ガイドローラ3の回転力の、非常止
め装置30の作動力としての伝達を阻止する力伝達手
段、例えば支持アーム4に係合可能なフック15を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの乗か
ごの上に取り付けられるガバナと、このガバナの作動に
伴って乗かごを緊急停止させる非常止め装置とを備えた
エレベータのガバナ装置、及びこのガバナ装置を備えた
エレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータのガバナは、機械室を備えて
いるエレベータでは機械室に取り付けられ、機械室を備
えていないエレベータでは昇降路内に取り付けられるの
が一般的であった。上述のいずれの場合でも、昇降路内
にガバナロープを張り渡すことが不可欠である。しかし
昨今、エレベータシステムの更なる省スペース化、低コ
スト化のために、昇降路内にガバナロープを張り渡す必
要がないガバナ装置、すなわち、乗かごの上にガバナを
取り付けるようにしたガバナ装置が提案されはじめてい
る。
【0003】特開平4−286583号公報に示される
従来技術は、この種のガバナ装置であり、乗かごの上に
ガバナを設置し、ガバナプーリの回転に伴って生じるフ
ライウェートの遠心力を利用して乗かごを緊急停止させ
るものである。
【0004】すなわち、この公報に記載の従来技術は、
昇降路内のガイドレールに沿ってガイドローラを回転さ
せるようになっており、乗かごの異常落下時にガイドロ
ーラの回転に伴ってフライウェートが外側に向って開く
動作と一体に移動する爪と、爪車との係合により上述し
たガイドローラの回転をリールに伝え、このリールでケ
ーブルを巻き取ることにより、当該ケーブルの先端に取
り付けられた非常止め装置の駆動ロッドを引き上げ、こ
の非常止め装置を作動させて落下する乗かごを緊急停止
させる構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報に記載の
従来技術では、非常止め装置の駆動ロッドが引き上げら
れた後においても、さらにリールはケーブルを巻き取ろ
うとするために、このような非常止め装置の動作時に、
ケーブルまたはガバナ関連部品を破損するおそれがあっ
た。また、この場合、ガイドローラがガイドレールに対
してスリップし、当該ガイドローラが摩耗したり、破損
したりするおそれもあった。このようなことから、上述
した公報に記載の技術は、当該ガバナ装置の寿命が短く
なりやすい問題がある。
【0006】本発明は、上記した従来技術における実状
に鑑みてなされたもので、その目的は、ガイドローラを
含むガバナ関連部品の破損や摩耗を防止することができ
るエレベータのガバナ装置、及びエレベータを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本願の請求項1に係る発明は、昇降路内に配置さ
れ、乗かごの昇降を案内するガイドレールに圧接される
ガイドローラと、このガイドローラの回転に伴って回転
するガバナプーリと、このガバナプーリの回転に伴う遠
心力で外側に向って開動作するフライウェートとを備え
たガバナと、上記フライウェートの開動作により作動し
て上記乗かごを停止させる非常止め装置とを含むエレベ
ータのガバナ装置において、上記乗かごの異常速度の走
行に伴う上記ガイドローラの回転力を、上記フライウェ
ートの開動作を介して上記非常止め装置の作動力として
伝える力の伝達経路中に設けられ、上記非常止め装置が
乗かごを停止させるように動作するまでは、上記ガイド
ローラの回転力を上記非常止め装置の作動力として伝達
し、上記非常止め装置による乗かごの停止後には、上記
ガイドローラの回転力の、上記非常止め装置の作動力と
しての伝達を阻止する力伝達手段を設けた構成にしてあ
る。
【0008】このように構成した請求項1に係る発明で
は、乗かごが急速度で走行してしまう異常時には、乗か
ごの移動に伴って回転するガイドローラの回転力が、ガ
バナプーリに伝えられ、これに伴う遠心力でフライウェ
ートが外側に開く動作を介して、力伝達手段により上述
したガイドローラの回転力が非常止め装置の作動力とし
て伝えられる。そして非常止め装置が乗かごを停止させ
るように動作すると、上記力の伝達手段は、ガイドロー
ラの回転力を非常止め装置の作動力として伝える働きを
停止する。これにより、ガイドローラを含むガバナ関連
部品は力の伝達経路中にあってフリー状態となり、これ
らのガイドローラを含むガバナ関連部品にその動きを強
制的に止めようとする力が作用せず、したがって、これ
らのガイドローラを含むガバナ関連部品の破損や摩耗を
防止することができる。
【0009】上記目的を達成するために、本願の請求項
2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記力
伝達手段が、 上記非常止め装置による乗かごの停止後
に、上記ガイドローラを上記ガイドレールから離隔させ
る離隔手段から成る構成にしてある。
【0010】このように構成した請求項2に係る発明で
は、非常止め装置が、乗かごを停止させるように動作す
ると、離隔手段によってガイドローラがガイドレールか
ら離されるので、ガイドローラがそれまでの高速回転か
ら一気に低速回転となり、あるいは停止し、これとほぼ
同時にガバナプーリが低速回転となり、あるいは停止す
る。これにより非常止め装置への作動力の伝達が停止す
る。
【0011】上記目的を達成するために、本願の請求項
3に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記フ
ライウェートの上記開動作に伴って回転するピニオン
と、このピニオンの回転により直線運動するラックとを
備え、このラックの直線運動を介して上記非常止め装置
を動作させる構成にしてある。
【0012】このように構成した請求項3に係る発明で
は、乗かごが急速度で走行する異常時には、フライウェ
ートが外側に開く動作に伴って、ピニオンが回転し、こ
のピニオンの回転によりラックが直線運動し、このラッ
クの直線運動を介して非常止め装置が作動し、乗かごを
緊急停止させる。
【0013】上記目的を達成するために、本願の請求項
4に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記フ
ライウェートの上記開動作に伴って回転するアームと、
このアームの回転により移動するリンクとを備え、この
リンクの移動を介して上記非常止め装置を動作させる構
成にしてある。
【0014】このように構成した請求項4に係る発明で
は、乗かごが急速度で走行する異常時には、フライウェ
ートが外側に開く動作に伴ってアームが回転し、このア
ームの回転によりリンクが移動し、このリンクの移動を
介して、非常止め装置が作動し、乗かごを緊急停止させ
る。
【0015】上記目的を達成するために、本願の請求項
5に係る発明は、請求項3に係る発明において、上記力
伝達手段が、上記非常止め装置が乗かごを停止させるよ
うに動作するまでは、上記ガイドローラの回転力を上記
非常止め装置の作動力として伝達する上記ラックに形成
されるギヤ部と、上記非常止め装置による乗かごの停止
後には、上記ガイドローラの回転力の上記非常止め装置
の作動力としての伝達を阻止する上記ラックに形成され
る平坦部とから成る構成にしてある。
【0016】このように構成した請求項5に係る発明で
は、非常止め装置が乗かごを停止させるまでは、ピニオ
ンの回転に伴ってギヤ部を介して、ラックが直線運動を
し、これにより非常止め装置を作動させる作動力が伝え
られ、非常止め装置が乗かごを停止させると、ピニオン
のラックの平坦部と対向してピニオンはフリー回転とな
り、これによりラックの直線運動が停止し、非常止め装
置への作動力の伝達が停止する。
【0017】上記目的を達成するために、本願の請求項
6に係る発明では、請求項1に係る発明において、上記
ガイドローラの回転に伴って上記乗かごの異常速度を検
出する複数個の速度検出手段を備えた構成にしてある。
【0018】このように構成した請求項6に係る発明で
は、乗かごが急速度で走行する異常時には、いずれかの
速度検出手段によって当該乗かごの異常速度が検出さ
れ、非常止め装置を瞬時に作動させることができる。す
なわち、非常止め装置の作動タイミングを、速度検出手
段を単に1個設けたときよりも乗かごの異常速度の検出
に対する分解能を向上させることができる。
【0019】上記目的を達成するために、本願の請求項
7に係る発明は、請求項6に係る発明において、上記速
度検出手段が、上記フライウェートが係合可能な軌道を
形成する同一円周上に設けられ、上記フライウェートに
よって蹴られるフックから成る構成にしてある。
【0020】このように構成した請求項7に係る発明で
は、乗かごが急速度で走行する異常時には、フライウェ
ートによっていずれかのフックが蹴られることにより当
該乗かごの異常速度を瞬時に検出することができる。
【0021】上記目的を達成するために、本願の請求項
8に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記ガ
バナプーリの回転速度を増速させる増速手段を備えた構
成にしてある。
【0022】このように構成した請求項8に係る発明で
は、ガイドローラの回転に伴い増速手段によってより速
くガバナプーリが回転するので、乗かごが急速度で走行
する異常時には、より早く非常止め装置を作動させるこ
とができる。すなわち、上述した請求項6,7に係る発
明とは別の観点から、非常止め装置の作動タイミングを
より速くさせ、乗かごの異常速度の検出に対する分解能
を向上させることができる。
【0023】上記目的を達成するために、請求項9に係
る発明は、請求項8に係る発明において、上記増速手段
が、上記ガイドローラと同軸に設けられ、上記ガバナプ
ーリとの間でベルトを掛け回される所定のプーリの径
と、上記ガバナプーリの径との関係を設定する手段から
成る構成にしてある。
【0024】このように構成した請求項9に係る発明で
は、例えばガイドローラと同軸に設けられるプーリの径
を、通常備えられるプーリ、すなわち従前のプーリの径
と同一に設定し、ガイドプーリの径を従前のものよりも
小さく設定すれば、当該ガバナプーリの従前に比べての
増速を実現させることができる。
【0025】上記目的を達成するために、請求項10に
係る発明は、請求項1に係る発明において、上記非常止
め装置が、上下動可能な駆動ロッドと、この駆動ロッド
と一体に移動するウェッジと、上記ガイドレールに対向
して設けられ、上記ウェッジが進入可能で、当該ウェッ
ジの進入動作により上記乗かごを停止させる所定のガイ
ドとを備えるとともに、上記駆動ロッドに、第1非常止
め部に含まれる上記ウェッジと、第2非常止め部に含ま
れる上記ウェッジとのそれぞれを一体に設け、上記第1
非常止め部を、上記乗かごの下降方向の過速時における
非常止め用に形成し、上記第2非常止め部を上記乗かご
の上昇方向の過速時における非常止め用に形成した構成
にしてある。
【0026】このように構成した請求項10に係る発明
では、乗かごの異常落下時には、第1非常止め部に含ま
れるウェッジが、所定のガイドとガイドレールの間に進
入して、これらの所定のガイドとガイドレールとの間に
当該ウェッジが噛み込まれるくさび作用により乗かごの
落下を緊急停止させることができる。また、乗かごの異
常上昇時には、第2非常止め部に含まれウェッジが所定
のガイドとガイドレールとの間に進入して、これらの所
定のガイドとガイドレールとの間に当該ウェッジが噛み
込まれるくさび作用により乗かごの異常な上昇を緊急停
止させることができる。
【0027】上記目的を達成するために、請求項11に
係る発明は、上記フライウェートを水平面内の上記開動
作を可能に配置した構成にしてある。
【0028】このように構成した請求項11に係る発明
では、乗かごが急速度で走行する異常時に、ガイドロー
ラの回転力がガバナプーリに伝えられた際、これに伴う
遠心力でフライウェートが水平面内において外側に開く
動作をおこなう。つまり、乗かごの昇降方向と直交する
横方向に開動作をおこなう。一般に乗かごの昇降に伴っ
て発生する振動、例えば各階停止時などに発生する振動
に比べて横方向に発生する振動は小さく、したがって、
水平方向すなわち乗かごの横方向に開動作をおこなうフ
ライウェートの当該開動作への乗かごの走行による影響
を抑制させることができる。
【0029】上記目的を達成するために、本願の請求項
12に係る発明は、請求項1記載のエレベータのガバナ
装置を備えた構成にしてある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータのガバ
ナ装置、及びこのガバナ装置を備えたエレベータの実施
形態を図に基づいて説明する。図1〜図5は、本願の請
求項1,2,3,11,12に相応する第1実施形態を
示す説明図で、図1は非常止め装置が作動する以前の第
1実施形態に備えられるガバナ部分を示す側面図、図2
は図1に示すガバナ部分の平面図、図3は図1に示す第
1実施形態の力伝達経路中に設けられるピニオンとラッ
ク部分を示す平面図、図4は第1実施形態に備えられる
非常止め装置を示す正面図、図5は非常止め装置が作動
した後の第1実施形態に備えられるガバナ部分を示す側
面図である。
【0031】これらの図1〜図5に示す第1実施形態
は、エレベータに備えられるものである。図1におい
て、1は昇降路内の上下方向に延設されるガイドレー
ル、2はガイドレール1に案内される乗かごである。第
1実施形態の要部を形成するガバナ部分は、乗かご2の
上に配置してある。
【0032】図1に示す3は、例えば乗かご2をガイド
レール1に支持させる従来公知のエレベータに備えられ
るガイドローラである。このガイドローラ3は支持アー
ム4に支持させてある。支持アーム4は支軸4aを中心
に回動可能になっており、ばね5によりガイドローラ1
をガイドレール1に圧接するように付勢されている。
【0033】3aはガイドローラ3と一体に、しかも同
軸に設けられる所定のプーリ、8はガバナプーリ、6は
プーリ3aの回転をガバナプーリ8に伝えるベルト、7
はベルト6の向きを変えるローラである。
【0034】9はガバナプーリ8と一体的に回転し、そ
の回転に伴って生じる遠心力により外側に向って開動作
するフライウェートである。このフライウェート9は水
平面内に開動作可能に配置してある。10はフライウェ
ート9に蹴られることにより当該エレベータの電動機を
遮断するフック、11はガイドローラ3の回転に伴う乗
かご2の異常速度を検出する速度検出手段、例えばフラ
イウェート9の開動作に伴って、このフライウェート9
によって蹴られるフックである。
【0035】また同図1において、12はフライウェー
ト9がフック11に蹴られ、係合したときだけ、ガバナ
プーリ8と一体的に回転するピニオン、13は図3にも
示すように、ピニオン12の回転により直線運動するラ
ックである。図1において、16はラック13の直線運
動に伴って支軸16aを中心に回動可能なアームであ
る。
【0036】17はアーム16の回動に伴って例えば引
き上げられる駆動ロッド、図4に示す21は駆動ロッド
17に一体的に設けられるウェッジ、21aはガイドレ
ール1に対向して設けられ、ウェッジ21が進入可能な
所定のガイド、21bはウェッジ21を案内するロー
ラ、20はウェッジ21を同図4の下方向に付勢するば
ねである。
【0037】同図4に示すものは、ガイドレール1の一
方の側に、1つの所定のガイド21aを対向させ、これ
らの1つの所定のガイド21aとガイドレール1の一方
の側との間に一対のウェッジのうちの一方のウェッジ2
1が進入可能になっている。同様に、ガイドレール1の
他方の側に、別の1つの所定のガイド21aを対向させ
てあり、これらの別の1つの所定のガイド21aとガイ
ドレール1の他方の側との間に一対のウェッジのうちの
他方のウェッジ21が進入可能になっている。
【0038】上述の駆動ロッド17、ウェッジ21、所
定のガイド21a、ローラ21b、ばね20及びガイド
レール1は、乗かご2を緊急停止させる非常止め装置3
0を構成している。
【0039】そして特に、この第1実施形態では、乗か
ご2の異常速度の走行、例えば急速度の落下に伴うガイ
ドローラ3の回転力を、フライウェート9の外側に向っ
ての開動作を介して、上述した非常止め装置30の作動
力として伝える力伝達経路中に設けられ、非常止め装置
30が乗かご2を停止させるように動作するまでは、ガ
イドローラ3の回転力を非常止め装置30の作動力とし
て伝達し、非常止め装置30による乗かご2の停止後に
は、ガイドローラ3の回転力の非常止め装置30の作動
力としての伝達を阻止する力伝達手段を備えている。こ
の力伝達手段は例えば非常止め装置30による乗かご2
の停止後に、ガイドローラ3をガイドレール1から離隔
させる離隔手段によって構成してある。この離隔手段
は、例えば図1に示す前述のラック15の端部に一体に
設けられ、ガイドローラ3が支持される支持アーム4を
ばね5の力に抗してガイドレール1から離れる方向に回
動させることが可能なフック14によって形成してあ
る。このフック14付近のラック13部分は、軸15a
によってアーム16に相対的に回動可能に連結させてあ
る。
【0040】このように構成した第1実施形態における
動作を以下に説明する。例えば、乗かご2が正常な走行
速度で下降している場合には、図1に示すばね5の力、
及び支持アーム4の回動動作を介して圧接されるガイド
ローラ3の回転力が、ベルト6を介してガバナプーリ8
に伝えられ、このガバナプーリ8と一体的にフライウェ
ート9が回転するものの、その遠心力は比較的小さく、
外側への開動作をおこなわない。したがって、フライウ
ェート9は同図1に示すフック11と係合せず、ピニオ
ン12は回転しない静止状態に保たれる。これによりラ
ック13も直線運動をおこなわず、アーム16も回動せ
ず、駆動ロツド17も引き上げられることがない。これ
により、図4に示すばね20の力によりウェッジ21が
下方に押し下げられ、乗かご2は何ら支障なく所定の下
降走行をおこなうことができる。
【0041】このような乗かご2の正常な下降、あるい
は上昇の走行の間に、乗かご2を吊り下げていたワイヤ
ロープの切断等の異常事態が生じ、当該乗かご2が急速
度で落下しようとするときには、その乗かご2の異常な
急速度によりガイドレール1に圧接されているガイドロ
ーラ3が高速回転し、その回転力がベルト7を介してガ
バナプーリ8に伝えられ、このガバナプーリ8が高速で
回転する状態となる。これに伴ってフライウェート9も
高速回転し、このとき生じる遠心力により、外側に開
き、図1,2に示すフック10を蹴る。これにより当該
エレベータの電動機が遮断される。次に外側に向って開
いたフライウェート9がフック11を蹴って、このフッ
ク11に係合する。これにより、フライウェート9と一
体に図1,3に示すピニオン12が回転し、このピニオ
ン12の回転に伴って図3の上側に描かれたラック13
が直線運動をおこなう。すなわち、上側に描かれたラッ
ク13が同図3の右方向に移動する。このラック13の
移動に伴って図1に示すアーム16が支軸16aを中心
に同図1の時計方向に回動し、非常止め装置30の駆動
ロッド17が引き上げられる。この駆動ロッド17の上
昇と一体的に図4に示す一対のウェッジ21のそれぞれ
が、ガイドレール1と所定のガイド21aとの間に進入
し、これらのガイドレール1と所定のガイド21aの間
に噛み込まれる状態となる。このときのくさび作用によ
り乗かご2は停止する。
【0042】そして、例えばこのように乗かご2が停止
した直後に、ラック13の端部に設けたフック15が図
1に示す支持アーム4の下端に係合して、この支持アー
ム4をガイドレール1から離れる方向に回動させる。こ
れにより図5に示すように、支持アーム4に一体的に設
けられるガイドローラ3が、ガイドレール1から離され
る。したがって、ガイドローラ3の回転は直ちに低速回
転となり、あるいは停止する。この動作とほとんど同時
に、ガバナプーリ8も低速回転となり、あるいは停止す
る。これによりピニオン12及びラック13が作動を停
止し、非常止め装置30を構成する駆動ロッド17の引
き上げ動作は停止する。
【0043】なお、非常止め装置30が動作して乗かご
2が停止した後、フック10を元の状態に戻して乗かご
2を上昇運転させることにより、図4に示す非常止め装
置30のばね20の力によりウェッジ21が押し下げら
れ、非常止め動作前の位置に戻る。また、それと同時に
アーム16、ラック13、ピニオン12、フライウェー
ト9及びガイドローラ3を含むガバナ関連部品も元の状
態に復帰し、容易に非常止め動作後の乗かご2の運行を
再開させることができる。
【0044】上述のように、第1実施形態にあっては、
非常止め装置30のウェッジ21のくさび作用により乗
かご2が落下を停止すると、ガイドローラ3の回転力を
ウェッジ21の作動力として伝える働きが停止し、ガイ
ドローラ3、プーリ3a、ベルト6、ガバナプーリ8、
フライウェート9、ピニオン12、ラック13等のガバ
ナ関連部品は、上述した力伝達経路中にあってフリー状
態となり、これらのガバナ関連部品にその動きを強制的
に止める力が作用せず、したがって、これらのガバナ関
連部品の破損や摩耗を防止でき、優れた耐久性を確保す
ることができる。
【0045】また、上記第1実施形態では、乗かご2の
昇降をガバナプーリ8の回動力として伝えるガイドロー
ラとして、乗かご2をガイドレール1に支持させる従来
から公知のガイドローラ3を転用させたことから、部品
点数を抑制でき、この点で製作費を抑えることができ
る。
【0046】また、上記第1実施形態では、フライウェ
ート9を水平面内の開動作可能に配置してある。ここで
一般に、乗かご2の昇降に伴って発生する振動、例えば
各階停止動作などに伴って発生する振動に比べて、水平
方向すなわち横方向に発生する振動は小さい。したがっ
て、この第1実施形態によれば、乗かご2の横方向に開
動作をおこなうフライウェート9の当該開動作への乗か
ご2の走行による影響を抑制させることができ、これに
より精度の高い乗かごの非常停止を実現させることがで
きる。
【0047】図6は本発明の第2実施形態の要部を示す
平面図である。この第2実施形態では、前述した第1実
施形態におけるピニオン12とラック13の組み合わせ
に代えて、フライウェート9の開動作に伴って回転する
アーム18と、このアーム18の回転により移動するリ
ンク19とを備えた構成にしてある。リンク19の端部
には前述した第1実施形態におけるのと同様のアーム1
6を連結してあり、アーム16には非常止め装置30を
構成する駆動ロッド17を連結してある。その他の構成
については、前述した図1〜図5に示す第1実施形態と
同等である。この図6に要部を示す第2実施形態は、本
願の請求項4に係る発明に相応する。
【0048】このように構成した第2実施形態では、乗
かご2が急速度で落下する異常時には、フライウェート
9が外側に向って開く動作に伴ってアーム18が回転
し、このアーム18の回転によりリンク19が移動し、
このリンク19の移動を介して非常止め装置30の駆動
ロッド17が引き上げられ、乗かご2が停止する。その
他の動作については前述した第1実施形態と同様であ
る。このように構成した第2実施形態でも、前述した第
1実施形態と同等の効果が得られる。
【0049】図7は本発明の第3実施形態の要部を示す
平面図である。この第3実施形態では、例えば前述した
第1実施形態における力伝達手段を構成するフック15
に代えて、ラック13部分に別の力伝達手段を設けた構
成にしてある。すなわち、この第3実施形態では、力伝
達手段が、非常止め装置30の駆動ロッド17が乗かご
2を停止させるように引き上げられるまでは、ガイドロ
ーラ3の回転力を非常止め装置30の作動力、つまり駆
動ロッド17の引き上げ力として伝達するラック13に
形成されるギヤ部13aと、非常止め装置30による乗
かご2の停止後には、ガイドローラ3の回転力の、非常
止め装置30の作動力としての伝達を阻止するラック1
3に形成される平坦部13bとから成る構成にしてあ
る。その他の構成は、前述した第1実施形態における支
持アーム4に係合可能なフック15を除いた構成と同等
である。この図7に要部を示す第3実施形態は、本願の
請求項5に係る発明に相応する。
【0050】このように構成した第3実施形態では、乗
かご2が急速度で落下する異常時にあって非常止め装置
30の駆動ロッド17が引き上げられて乗かご2が停止
するまでは、ピニオン12の回転に伴ってギヤ部13a
を介して、ラック13が直線運動し、これにより非常止
め装置30を作動させる作動力が伝えられ、非常止め装
置30が乗かご2を停止させると、つまり駆動ロッド1
7が所定の高さ位置まで引き上げられると、ピニオン1
2はラック13の平坦部13bと対向するに至り、ピニ
オン12はフリー回転となり、これによりラック13の
直線運動が停止し、非常止め装置30への作動力の伝達
が停止する。
【0051】したがって、このように構成した第3実施
形態にあっても、前述した第1実施形態におけるのと同
様に例えば乗かご2を停止させた直後からは、ガイドロ
ーラ3を含むガバナ関連部品にその動きを強制的に止め
るような力が作用せず、これらのガバナ関連部品の破損
や摩耗を防止でき、優れた耐久性を確保することができ
る。
【0052】なお、この第3実施形態では、第1実施形
態では備えられている支持アーム4に係合可能なフック
15を備えない構成にしてあるが、第1実施形態におけ
るのと同様に、力伝達手段であるフック15も併せて備
える構成としてもよい。
【0053】このように構成したものでは、乗かご2の
停止後に、いずれか早く作動する力伝達手段によって、
ガバナ関連部品の破損や摩耗を防止できる。
【0054】なお、上記した第1実施形態では、ガイド
ローラ3の回転に伴って乗かご2の異常速度を検出する
速度検出手段として、遠心力で外側に向って開動作する
フライウェート9に係合する1個のフック11を設けて
あるが、このような速度検出手段を複数個設ける構成に
してもよい。このような構成は本願の請求項6に係る発
明に相応する。
【0055】このように構成したものでは、いずれかの
速度検出手段によって落下時の乗かご2の異常速度が検
出され、非常止め装置30を瞬時に作動させることがで
きる。すなわち、非常止め装置30の作動タイミング
を、速度検出手段を単に1個設けた場合よりも速くさ
せ、乗かご2の異常速度の検出に対する分解能を向上さ
せることができる。
【0056】また、上述のように複数個の速度検出手段
を設ける場合、例えば、これらの速度検出手段を、フラ
イウェート9が係合可能な軌道を形成する同一円周上、
つまり前述した図2のフック11が含まれる円周上に設
けられ、フライウェート9によって蹴られるフック11
と同様の複数のフック11によって構成し、これらのフ
ック11を適宜の間隔で設けるようにしてもよい。この
ような構成は、本願の請求項7に係る発明に相応する。
【0057】このように構成したものでは、乗かご2が
急速度で走行する異常時には、フライウェート9によっ
ていずれかのフックが蹴られることにより、乗かご2の
異常な速度を瞬時に検出することができる。
【0058】また、上記した第1実施形態の構成におい
て、ガバナプーリ8の回転速度を増速させる増速手段を
備えた構成にしてもよい。この構成は請求項8に係る発
明に相応する。
【0059】このように構成したものにあっては、第1
実施形態に備えられるガバナプーリ8に比べて、増速手
段によって当該ガバナプーリ8の回転が速くなり、これ
に伴ってフライウェート9が外側に開く動作が速くな
り、フライウェート9とフック11とが係合するタイミ
ング、すなわち非常止め装置30の作動タイミングが速
くなり、上述のように速度検出手段を複数個設ける場合
とは別の観点から、乗かご2の異常速度の検出に対する
分解能を向上させることができる。
【0060】また、上述のように、増速手段を設ける場
合、例えばこの増速手段が、ガイドローラ3と同軸に設
けられ、ガバナプーリ8との間でベルト6を掛け回され
る所定のプーリ3aの径と、ガバナプーリ8の径との関
係を設定する手段から成る構成にしてもよい。この構成
は、請求項9に係る発明に相応する。
【0061】このように構成する場合、例えばガイドロ
ーラ3と同軸に設けられる所定のプーリ3aの径を、第
1実施形態に備えられるプーリ3aと同一に設定し、ガ
イドプーリ8の径を第1実施形態に備えられるガイドプ
ーリ8に比べて小さく設定すれば、第1実施形態におけ
るよりもガバナプーリ8を増速させることができる。こ
れに伴ってフライウェート9が外側に開く動作が速くな
り、フライウェート9とフック11とが係合するタイミ
ング、すなわち非常止め装置30の作動タイミングが速
くなり、乗かご2の異常速度の検出に対する分解能を、
上記第1実施形態におけるよりも向上させることができ
る。
【0062】なお、上述した増速手段と併せて、先に述
べた複数個の速度検出手段を設ける構成としてもよい。
【0063】また、図8は本発明の第4実施形態の要部
を示す正面図である。この第4実施形態では、同図8に
示すように、非常止め装置31の構成に特徴があり、駆
動ロッド17に、第1非常止め部31aに含まれるウェ
ッジ25と、第2非常止め部31bに含まれるウェッジ
23をそれぞれ一体に設け、第1非常止め部31aを乗
かご2の落下時の下降方向の過速時における非常止め用
に形成し、第2非常止め部31bを乗かご2の上昇方向
の過速時における非常止め用に形成した構成にしてあ
る。この図8に要部を示す第4実施形態は、本願の請求
項10に係る発明に相応する。
【0064】なお、図8に示す第1非常止め部31a
は、前述した図4に示す第1実施形態の非常止め装置3
0と同様の形状をしており、駆動ロッド17に一体的に
設けられるウエッジ25と、このウェッジ25が進入可
能な所定のガイド25aと、ウェッジ25と所定のガイ
ド25aとの間に配置されるローラ25bと、ウェッジ
25を同図8の下側に向けて付勢するばね24とを備え
ている。また、第2非常止め部31bは、第1非常止め
部31aと対称形状に形成してあり、駆動ロッド17に
一体的に設けられるウェッジ23と、このウェッジ23
が進入可能な所定のガイド23aと、ウェッジ23と所
定のガイド23aとの間に配置されるローラ23bと、
ウェッジ23を同図8の上側に向って付勢するばね22
とを備えている。32は駆動ロッド17に一体的に設け
られるばね受けで、第1非常止め部31aのばね24の
上端と、第2非常止め部31bのばね22の下端とが、
このばね受け32で支持されている。その他の構成は、
例えば前述した第1実施形態に示される構成から非常止
め装置30を除いたものと同等である。
【0065】このように構成した第4実施形態では、落
下時等の乗かご2の下降方向の過速時には、駆動ロッド
17が引き上げられることにより、第1非常止め部31
aに含まれるウェッジ25が、所定のガイド25aとガ
イドレール1との間に進入して、これらの所定のガイド
25aとガイドレール1との間にウェッジ25が噛み込
まれるくさび作用により乗かご2の落下を緊急停止させ
ることができる。
【0066】なお、このような動作の間、第2非常止め
部31bのウェッジ23は駆動ロッド17の引き上げ動
作に伴って上昇し、所定のガイド23aから離れる方向
に移動するので、非常止めの動作に何ら影響を及さな
い。
【0067】また、何らかの故障により乗かご2が上昇
方向に過速した時には、図1に示すガイドローラ3が前
述した乗かご2の下降方向の過速時とは逆方向に回転
し、その逆方向の回転力が、ガバナプーリ8、フライウ
ェート9、ピニオン12に伝えられる。したがってピニ
オン12が逆回転となり、ピニオン12と噛み合うラッ
ク13を介して、駆動ロッド17が前述した乗かご2の
下降方向の過速時とは逆に押し下げられる。これに伴
い、第2非常止め部31bに含まれるウェッジ23が所
定のガイド23aとガイドレール1との間に進入して、
これらの所定のガイド23aとガイドレール1との間に
ウェッジ23が噛み込まれるくさび作用により乗かごの
異常な上昇を緊急停止させることができる。
【0068】なお、このような動作の間、第1非常止め
部31aのウェッジ25は駆動ロッド17の押し下げ動
作に伴って下降し、所定のガイド25aから離れる方向
に移動するので、非常止め動作に何ら影響を及ぼさな
い。その他の動作については、前述した第1実施形態と
同様である。
【0069】このように構成した第4実施形態によれ
ば、前述した第1実施形態におけるのと同様の作用効果
が得られる他、乗かご2の下降方向の異常走行と、上昇
方向の異常走行の双方の場合に乗かご2を緊急停止させ
ることができ、より優れた安全性を確保できる。
【0070】
【発明の効果】本願の各請求項に係る発明によれば、乗
かごが急速度で走行してしまう異常時に乗かごを緊急停
止させることができるとともに、力伝達手段により、乗
かごの停止後直ちに、非常止め装置に作動力を伝える力
伝達経路を遮断して、作動力の伝達を阻止するので、従
来生じるおそれのあったガイドローラを含むガバナ関連
部品の破損や摩耗を防止でき、従来に比べて耐久性を向
上させることができる。
【0071】また特に、請求項6,7,8,9に係る発
明によれば、乗かごが急速度で走行してしまう異常時に
は、瞬時に非常止め装置を作動させることができ、すな
わち非常止め装置の作動タイミングをより速くさせるこ
とができ、このような乗かごの異常速度の検出に対する
分解能を向上させることができ、精度の高い乗かごの非
常停止を実現させることができる。
【0072】また特に、請求項10に係る発明によれ
ば、乗かごの下降方向の異常走行と上昇方向の異常走行
の双方に対応でき、より優れた安全性を確保できる。
【0073】また特に、請求項11に係る発明によれ
ば、フライウェートの開動作への乗かごの走行による影
響を抑制させることができ、これにより精度の高い乗か
ごの非常停止を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非常止め装置が作動する以前の本発明のエレベ
ータのガバナ装置の第1実施形態に備えられるガバナ部
分を示す側面図である。
【図2】図1に示すガバナ部分の平面図である。
【図3】図1に示す第1実施形態の力伝達経路中に設け
られるピニオンとラック部分を示す平面図である。
【図4】第1実施形態に備えられる非常止め装置を示す
正面図である。
【図5】非常止め装置が作動した後の第1実施形態に備
えられるガバナ部分を示す側面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の要部を示す平面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施形態の要部を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の第4実施形態の要部を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 乗かご 3 ガイドローラ 3a 所定のプーリ 4 支持アーム 4a 支軸 5 ばね 6 ベルト 7 ローラ 8 ガバナプーリ 9 フライウェート 10 フック 11 フック(速度検出手段) 12 ピニオン 13 ラック 13a ギヤ部(力伝達手段) 13b 平坦部(力伝達手段) 14 ローラ 15 フック(離隔手段)〔力伝達手段〕 15a 軸 16 アーム 16a 支軸 17 駆動ロッド 18 アーム 19 リンク 20 ばね 21 ウェッジ 21a 所定のガイド 21b ローラ 22 ばね 23 ウェッジ 23a 所定のガイド 23b ローラ 24 ばね 25 ウェッジ 25a 所定のガイド 25b ローラ 30 非常止め装置 31 非常止め装置 31a 第1非常止め部 31b 第2非常止め部 32 ばね受け

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路内に配置され、乗かごの昇降を案
    内するガイドレールに圧接されるガイドローラと、この
    ガイドローラの回転に伴って回転するガバナプーリと、
    このガバナプーリの回転に伴う遠心力で外側に向って開
    動作するフライウェートとを備えたガバナと、 上記フライウェートの開動作により作動して上記乗かご
    を停止させる非常止め装置とを含むエレベータのガバナ
    装置において、 上記乗かごの異常速度の走行に伴う上記ガイドローラの
    回転力を上記フライウェートの開動作を介して上記非常
    止め装置の作動力として伝える力の伝達経路中に設けら
    れ、上記非常止め装置が乗かごを停止させるように動作
    するまでは、上記ガイドローラの回転力を上記非常止め
    装置の作動力として伝達し、上記非常止め装置による乗
    かごの停止後には上記ガイドローラの回転力の、上記非
    常止め装置の作動力としての伝達を阻止する力伝達手段
    を設けたことを特徴とするエレベータのガバナ装置。
  2. 【請求項2】 上記力伝達手段が、 上記非常止め装置による乗かごの停止後に、上記ガイド
    ローラを上記ガイドレールから離隔させる離隔手段から
    成ることを特徴とする請求項1記載のエレベータのガバ
    ナ装置。
  3. 【請求項3】 上記フライウェートの上記開動作に伴っ
    て回転するピニオンと、このピニオンの回転により直線
    運動するラックとを備え、このラックの直線運動を介し
    て上記非常止め装置を動作させることを特徴とする請求
    項1記載のエレベータのガバナ装置。
  4. 【請求項4】 上記フライウェートの上記開動作に伴っ
    て回転するアーム、及びこのアームの回転により移動す
    るリンクを備え、このリンクの移動を介して上記非常止
    め装置を動作させることを特徴とする請求項1記載のエ
    レベータのガバナ装置。
  5. 【請求項5】 上記力伝達手段が、 上記非常止め装置が乗かごを停止させるように動作する
    までは、上記ガイドローラの回転力を上記非常止め装置
    の作動力として伝達する上記ラックに形成されるギヤ部
    と、上記非常止め装置による乗かごの停止後には、上記
    ガイドローラの回転力の、上記非常止め装置の作動力と
    しての伝達を阻止する上記ラックに形成される平坦部と
    から成ることを特徴とする請求項3記載のエレベータの
    ガバナ装置。
  6. 【請求項6】 上記ガイドローラの回転に伴って上記乗
    かごの異常速度を検出する複数個の速度検出手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載のエレベータのガバナ
    装置。
  7. 【請求項7】 上記速度検出手段が、 上記フライウェートが係合可能な軌道を形成する同一円
    周上に設けられ、上記フライウェートによって蹴られる
    フックから成ることを特徴とする請求項6記載のエレベ
    ータのガバナ装置。
  8. 【請求項8】 上記ガバナプーリの回転速度を増速させ
    る増速手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のエ
    レベータのガバナ装置。
  9. 【請求項9】 上記増速手段が、上記ガイドローラと同
    軸に設けられ、上記ガバナプーリとの間でベルトを掛け
    回される所定のプーリの径と、上記ガバナプーリの径と
    の関係を設定する手段であることを特徴とする請求項8
    記載のエレベータのガバナ装置。
  10. 【請求項10】 上記非常止め装置が、上下動可能な駆
    動ロッドと、この駆動ロッドと一体に移動するウェッジ
    と、上記ガイドレールに対向して設けられ、上記ウェッ
    ジが進入可能で、当該ウェッジの進入動作により上記乗
    かごを停止させる所定のガイドとを備えるとともに、 上記駆動ロッドに、第1非常止め部に含まれる上記ウェ
    ッジと、第2非常止め部に含まれる上記ウェッジとのそ
    れぞれを一体に設け、上記第1非常止め部を上記乗かご
    の下降方向の過速時における非常止め用に形成し、上記
    第2非常止め部を上記乗かごの上昇方向の過速時におけ
    る非常止め用に形成したことを特徴とする請求項1記載
    のエレベータのガバナ装置。
  11. 【請求項11】 上記フライウェートを水平面内の上記
    開動作を可能に配置したことを特徴とする請求項1記載
    のエレベータのガバナ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のエレベータのガバナ装
    置を備えたことを特徴とするエレベータ。
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