JP2001158198A - 塗装部材、その製造方法、接着形塗装シート、エレベータ用塗装パネル及びその製造方法 - Google Patents

塗装部材、その製造方法、接着形塗装シート、エレベータ用塗装パネル及びその製造方法

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JP2001158198A
JP2001158198A JP34489799A JP34489799A JP2001158198A JP 2001158198 A JP2001158198 A JP 2001158198A JP 34489799 A JP34489799 A JP 34489799A JP 34489799 A JP34489799 A JP 34489799A JP 2001158198 A JP2001158198 A JP 2001158198A
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fabric adhesive
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layer
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Katsumi Makino
克己 牧野
Kosuke Haraga
康介 原賀
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、製造を容易にするとともに製造設
備を小形化し、多色少量の生産を低コストで実現するこ
とを目的とするものである。 【解決手段】 基材1上に熱可塑性の不織布接着材層3
を設け、この不織布接着材層3をインクの受容層として
着色し、着色後には不織布接着材層3を加熱、加圧す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多種少量の生産
に適し、コストを低減することができる塗装部材、その
製造方法、接着形塗装シート、エレベータ用塗装パネル
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばエレベータのかご及び乗場
の戸、かご室の側壁などに使用される塗装パネルは、鋼
板の表裏面に防錆塗装を施した後、表面にエアスプレー
により着色塗料を塗布することにより塗装されている。
また、一般的な金属装飾の方法として、接着剤付きのカ
ラー樹脂フィルムを防錆処理後の金属板の表面に貼り付
ける方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の塗
装方法のうち、エアスプレーによる方法では、多量の有
機溶剤で溶解した塗料を霧状にして吹き付けるため、雰
囲気中に塗料が散布され、インクの付着率が低く、作業
環境も悪くなってしまう。また、塗装の厚さむらをなく
すために塗膜厚を厚くしたり重ね塗りをしたりしている
ため、塗料を多く使用しており、これにより塗装後の乾
燥工程でも、100〜160℃、10〜60分と多量の
熱エネルギーを消費している。さらに、エレベータの塗
装パネルのように比較的大きな塗装パネルを塗装する場
合、塗装ブース、乾燥炉、排気設備、廃液塗料処理層な
どに多大な設備費と設置スペースとを要している。
【0004】一方、カラー樹脂フィルムを貼り付ける方
法では、専門のメーカーが大量に生産するものであるた
め、エレベータの塗装パネルのように、パネル毎や顧客
要求色に対応して多色少量の生産を要求される分野では
不向きな方法である。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、製造を容易に
するとともに製造設備を小形化することができ、多色少
量の生産を低コストで実現できる塗装部材、その製造方
法、接着形塗装シート、エレベータ用塗装パネル及びそ
の製造方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る塗
装部材の製造方法は、基材上に不織布接着材層を設ける
工程、不織布接着材層に着色材による着色を施す工程、
及び着色後の不織布接着材層を加熱、加圧する工程を含
むものである。
【0007】請求項2の発明に係る塗装部材の製造方法
は、離型紙上に離型材層を介して不織布接着材層を設け
る工程、不織布接着材層に着色材による着色を施す工
程、及び不織布接着材層を基材上に接合させるととも
に、離型紙及び離型材層を剥がし、不織布接着材層を加
熱、加圧し基材に溶着させる工程を含むものである。
【0008】請求項3の発明に係る塗装部材の製造方法
は、不織布接着材の加熱、加圧時に不織布接着材の表面
にエンボス加工を施すものである。
【0009】請求項4の発明に係る塗装部材の製造方法
は、不織布接着材層の着色後に不織布着色材上に透明な
保護膜層を設け、保護膜層上から加熱、加圧を行うこと
により、不織布接着材の加熱、加圧を行うとともに、保
護膜層の表面にエンボス加工を施すものである。
【0010】請求項5の発明に係る塗装部材の製造方法
は、離型紙上に離型材層及び透明な保護膜層を介して不
織布接着材層を設け、離型紙及び離型材層を剥がした
後、保護膜層上から加熱、加圧を行うことにより、不織
布接着材の加熱、加圧を行うものである。
【0011】請求項6の発明に係る塗装部材の製造方法
は、保護膜層の加熱、加圧時に保護膜層の表面にエンボ
ス加工を施すものである。
【0012】請求項7の発明に係る塗装部材の製造方法
は、不織布接着材層の着色を、インクジェットプリンタ
により行うものである。
【0013】請求項8の発明に係る塗装部材は、基材
と、この基材上に溶着され、着色材が含まれ着色されて
いる不織布接着材層とを備えたものである。
【0014】請求項9の発明に係る接着形塗装シート
は、離型紙と、この離型紙上に設けられている離型材層
と、この離型材層上に設けられ、着色材が含まれ着色さ
れている不織布接着材層とを備えたものである。
【0015】請求項10の発明に係る接着形塗装シート
は、離型材層と不織布接着材層との間に設けられている
透明な保護膜層をさらに備えたものである。
【0016】請求項11の発明に係るエレベータ用塗装
パネルは、パネル形状に折り曲げ加工が施されている金
属板製の基材と、この基材上に溶着され、着色材が含ま
れ着色されている熱可塑性の不織布接着材層とを備えた
ものである。
【0017】請求項12の発明に係るエレベータ用塗装
パネルの製造方法は、金属板製の基材上に不織布接着材
層を設ける工程、不織布接着材層に着色材による着色を
施す工程、着色後の不織布接着材層を加熱、加圧する工
程、及び基材をパネル形状に折り曲げ加工する工程を含
むものである。
【0018】請求項13の発明に係るエレベータ用塗装
パネルの製造方法は、離型紙上に離型材層を介して不織
布接着材層を設ける工程、不織布接着材層に着色材によ
る着色を施す工程、不織布接着材層を金属板製の基材上
に接合させるとともに、離型紙及び離型材層を剥がし、
不織布接着材層を加熱、加圧し上記基材に溶着させる工
程、及び基材をパネル形状に折り曲げ加工する工程を含
むものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるエ
レベータ用塗装パネルの断面図である。図において、鋼
板製の基材1の両面には、防錆めっき層2が形成されて
いる。表面側の防錆めっき層2上には、熱可塑性の不織
布接着材層3が形成されている。この不織布接着材層3
は、繊維間に着色材が入り込んだかたちで着色されてい
る。
【0020】不織布接着材層3は、不織布の形態からな
り、他の接着剤を介さずに防錆めっき層2上に接着(溶
着)されるものである。また、不織布接着材層3の材料
としては、例えばポリオレフィン系、ポリエステル系、
ポリアミド系、又はEVA(エチレン酢酸ビニル共重合
体)系などが使用されている。
【0021】次に、製造方法について説明する。まず、
鋼板製の基材1の両面に、電気亜鉛めっき等により防錆
めっき層2を形成する。この後、表面側の防錆めっき層
2上に不織布接着材層3を形成する。このとき、図2に
示すように、接着材タンク4、圧縮ポンプ5及びジェッ
トノズル6を有するスプレー装置が使用される。接着材
タンク4には、不織布接着材層3の材料が入れられてお
り、この材料が圧縮ポンプ5を経てジェットノズル6か
ら噴射される。ジェットノズル6の先端部には、図3に
示すように、接着 材噴射口6aと、複数のエア噴射口
6bとが設けられている。噴射時には、ジェットノズル
6が基材1に対して相対的に一定速度で移動される。
【0022】次に、不織布接着材層3を着色材により着
色する。着色には、図4に示したようなインクジェット
プリンタ7が使用される。インクジェットプリンタ7
は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
ブラック(K)のインクを収容した4個のインク収容部
8、4色のインクの量を制御する調色制御部9及びイン
クジェットノズル10を有している。着色時には、イン
クジェットノズル10が基材1に対して相対的に移動さ
れる。
【0023】各色のインクは、着色材を水性又は少量の
有機性溶液に溶解したものである。不織布接着材層3
は、微視的には極細繊維間に隙間が形成されており、そ
の隙間が多孔質の孔と同様の働きをする。即ち、不織布
接着材層3の繊維間の隙間に着色材が入り込むことによ
り、不織布接着材層3が着色される。
【0024】この後、図5に示すように、基材1を加圧
台11上に置き、加熱加圧ローラ12により不織布接着
材層3を加熱、加圧する。これにより熱可塑性の不織布
接着材層3は溶融され、その後再度硬化されることによ
り、不織布接着材層3が基材1上にしっかりと固定され
る。即ち、不織布接着材層3は、別の接着剤を介さず
に、それ自身が基材1上に溶着される。この後、基材1
は所定のパネル形状に折り曲げ加工される。
【0025】このような塗装パネルの製造方法によれ
ば、インクの付着率が高く、近接から少量のインクを噴
射させることにより着色することができ、作業環境を良
くすることができる。また、インクが少量で済むため、
乾燥工程に多量のエネルギーを必要とせず、かつ大きな
設置スペースを必要とせず、設備費や製造コストを低減
することができる。
【0026】さらに、不織布接着材層3をインクの受容
層としたことにより、インクジェットプリンタ7等によ
りあらゆる色の着色を容易に行うことができ、多色少量
の生産を低コストで実現でき、かつ単色でのグラデーシ
ョンなども容易に付けることができる。
【0027】なお、実施の形態1では、基材1の両面に
防錆めっき層2を形成したが、例えば基材1の材料とし
てステンレス鋼板等を使用する場合には、防錆加工は省
略してもよい。
【0028】実施の形態2.次に、図6はこの発明の実
施の形態2によるエレベータ用塗装パネルの断面図であ
る。この例では、図1の不織布接着材層3上に、透明な
樹脂からなる保護膜層13が形成されている。保護膜層
13の材料としては、例えばポリエチレン又はポリプロ
ピレン等のポリオレフィン、ナイロン、塩化ビニル、ポ
リビニルブチラール、若しくはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)等のポリエステルなどが使用される。
【0029】また、保護膜層13は、材料の塗料を塗料
ジェットノズル(図示せず)から噴射することにより形
成される。他の構成及び製造方法は、実施の形態1と同
様である。
【0030】このような塗装パネルでは、パネル表面が
透明な保護膜層13により覆われているため、着色され
た不織布接着材層3が破損されにくくなるとともに、着
色面の深みを出すことができる。
【0031】実施の形態3.次に、図7はこの発明の実
施の形態3によるエレベータ用塗装パネルの製造方法を
示す説明図である。この例では、着色後の不織布接着材
層3を加熱、加圧する際、外周面に多数の凸部を有する
エンボスローラ14が用いられ、不織布接着材層3の表
面にエンボス加工が施される。
【0032】このように、不織布接着材層3の表面にエ
ンボス加工を施すことにより、塗装パネルの表面に独特
の質感を持たせることができる。
【0033】実施の形態4.なお、実施の形態3では、
不織布接着材層3の表面にエンボス加工を施したが、例
えば図8に示すように、不織布接着材層3上に設けた保
護膜層13の表面にエンボス加工を施してもよく、着色
面の深みを出しつつ、独特の質感を持たせることができ
る。
【0034】また、保護膜層13にエンボス加工を施す
場合、不織布接着材層3を加熱、加圧した後に保護膜層
13を設け、その後にエンボス加工を施しても、またエ
ンボスローラ14によるエンボス加工時に、不織布接着
材層3を同時に加熱、加圧してもよい。
【0035】実施の形態5.次に、図9はこの発明の実
施の形態5によるエレベータ用塗装パネルの製造に使用
される接着形塗装シートの断面図である。図において、
転写紙21上には、離型材層22を介して不織布接着材
層3が設けられている。不織布接着材層3には、図4に
示したようなインクジェットプリンタ7により着色材に
よる着色が施されている。
【0036】次に、図9に示した接着形塗装シートを用
いた塗装パネルの製造方法について説明する。まず、鋼
板製の基材1の両面に、電気亜鉛めっき等により防錆め
っき層2を形成する。この後、図10に示すように、基
材1を加圧台11上に置き、不織布接着材層3が防錆め
っき層2に接合されるように接着形塗装シートを基材1
上に重ねる。そして、離型紙21及び離型材層22を剥
がしながら、加熱加圧ローラ12により不織布接着材層
3を加熱、加圧し防錆めっき層2に溶着させる。この
後、基材1は所定のパネル形状に折り曲げ加工される。
【0037】このように、接着形塗装シートを用いた場
合にも、実施の形態1と同様の効果を得ることができ
る。また、転写紙21上に形成された不織布接着材層3
に着色するため、着色が容易であり、多色の接着形塗装
シートを作成してストックしておくことも可能である。
【0038】なお、実施の形態5では単なる加熱加圧ロ
ーラ12を用いたが、図7に示したようなエンボスロー
ラ14を用いて加熱、加圧を行い、転写時に不織布接着
材層3にエンボス加工を施してもよい。
【0039】また、転写後の不織布接着材層3上に図6
に示したような保護膜層13を形成してもよい。さら
に、その保護膜層13にエンボス加工を施してもよい。
【0040】実施の形態6.次に、図11はこの発明の
実施の形態6によるエレベータ用塗装パネルの製造に使
用される接着形塗装シートの断面図である。図におい
て、転写紙21上には、離型材層22を介して透明な保
護膜層13が設けられている。保護膜層13上には、不
織布接着材層3が設けられている。不織布接着材層3に
は、図4に示したようなインクジェットプリンタ7によ
り着色材による着色が施されている。
【0041】次に、図11に示した接着形塗装シートを
用いた塗装パネルの製造方法について説明する。まず、
鋼板製の基材1の両面に、電気亜鉛めっき等により防錆
めっき層2を形成する。この後、図12に示すように、
基材1を加圧台11上に置き、不織布接着材層3が防錆
めっき層2に接合されるように接着形塗装シートを基材
1上に重ねる。そして、離型紙21及び離型材層22を
剥がしながら、加熱加圧ローラ12により保護膜層13
及び不織布接着材層3を加熱、加圧し防錆めっき層2に
溶着させる。この後、基材1は所定のパネル形状に折り
曲げ加工される。
【0042】このような方法によれば、不織布接着材層
3と保護膜層13とを同時に基材1上に付着させること
ができ、塗装パネルの製造をより簡単にすることができ
る。
【0043】なお、実施の形態6では単なる加熱加圧ロ
ーラ12を用いたが、図7に示したようなエンボスロー
ラ14を用いて加熱、加圧を行い、転写時に保護膜層1
3にエンボス加工を施してもよい。
【0044】また、実施の形態1〜6では、最後のパネ
ル形状への折り曲げ加工を施したが、折り曲げ加工後に
不織布接着材層を設けることも可能である。
【0045】さらに、実施の形態1〜6では、熱可塑性
の不織布接着材層を示したが、未硬化の熱硬化性樹脂に
より不織布接着材層を形成し、着色後に加熱、加圧して
完全硬化させるようにしてもよい。
【0046】さらにまた、実施の形態1〜6では、鋼板
製の基材を示したが、基材の材料及び形状はこれに限定
されるものではない。例えば、アルミニウムや黄銅など
の他の金属材料や、木材、硝子などの材料であってもよ
い。また、形状についても、不織布接着材層を形成する
ことができればよく、種々の変更が可能である。従っ
て、この発明は、エレベータ用塗装パネル以外の種々の
塗装部材にも適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
塗装部材の製造方法は、基材上に不織布接着材層を設
け、この不織布接着材層に着色材による着色を施し、着
色後の不織布接着材層を加熱、加圧するようにしたの
で、インクの付着率が高く、近接から少量のインクを噴
射させることにより着色することができ、作業環境を良
くすることができる。また、インクが少量で済むため、
乾燥工程に多量のエネルギーを必要とせず、かつ大きな
設置スペースを必要とせず、設備費や製造コストを低減
することができる。さらに、不織布接着材層をインクの
受容層としたことにより、インクジェットプリンタ等に
よりあらゆる色の着色を容易に行うことができ、多色少
量の生産を低コストで実現でき、かつ単色でのグラデー
ションなども容易に付けることができる。
【0048】請求項2の発明の塗装部材の製造方法は、
離型紙上に離型材層を介して不織布接着材層を設け、こ
の不織布接着材層に着色材による着色を施し、不織布接
着材層を基材上に接合させるとともに、離型紙及び離型
材層を剥がし、不織布接着材層を加熱、加圧し基材に溶
着させるようにしたので、インクの付着率が高く、近接
から少量のインクを噴射させることにより着色すること
ができ、作業環境を良くすることができる。また、イン
クが少量で済むため、乾燥工程に多量のエネルギーを必
要とせず、かつ大きな設置スペースを必要とせず、設備
費や製造コストを低減することができる。さらに、不織
布接着材層をインクの受容層としたことにより、インク
ジェットプリンタ等によりあらゆる色の着色を容易に行
うことができ、多色少量の生産を低コストで実現でき、
かつ単色でのグラデーションなども容易に付けることが
できる。
【0049】請求項3の発明の塗装部材の製造方法は、
不織布接着材の加熱、加圧時に不織布接着材の表面にエ
ンボス加工を施すようにしたので、独特に質感を持たせ
ることができる。
【0050】請求項4の発明の塗装部材の製造方法は、
不織布接着材層の着色後に不織布着色材上に透明な保護
膜層を設け、保護膜層上から加熱、加圧を行うことによ
り、不織布接着材の加熱、加圧を行うとともに、保護膜
層の表面にエンボス加工を施すようにしたので、着色面
の深みを出しつつ、独特の質感を持たせることができ
る。
【0051】請求項5の発明の塗装部材の製造方法は、
離型紙上に離型材層及び透明な保護膜層を介して不織布
接着材層を設け、離型紙及び離型材層を剥がした後、保
護膜層上から加熱、加圧を行うことにより、不織布接着
材の加熱、加圧を行うようにしたので、不織布接着材層
と保護膜層とを同時に基材上に設けることができ、塗装
部材の製造をより簡単にすることができる。
【0052】請求項6の発明の塗装部材の製造方法は、
保護膜層の加熱、加圧時に保護膜層の表面にエンボス加
工を施すようにしたので、着色面の深みを出しつつ、独
特の質感を持たせることができる。
【0053】請求項7の発明の塗装部材の製造方法は、
不織布接着材層の着色を、インクジェットプリンタによ
り行うようにしたので、着色の効率を向上させることが
できるとともに、作業環境を良くすることができる。ま
た、色の変更やグラデーションなども容易に実施するこ
とができる。
【0054】請求項8の発明の塗装部材は、不織布接着
材層をインクの受容層としたので、インクの付着率が高
く、近接から少量のインクを噴射させることにより着色
することができ、作業環境を良くすることができる。ま
た、インクが少量で済むため、乾燥工程に多量のエネル
ギーを必要とせず、かつ大きな設置スペースを必要とせ
ず、設備費や製造コストを低減することができる。さら
に、インクジェットプリンタ等によりあらゆる色の着色
を容易に行うことができ、多色少量の生産を低コストで
実現でき、かつ単色でのグラデーションなども容易に付
けることができる。
【0055】請求項9の発明の接着形塗装シートは、離
型紙上に離型材層を介して不織布接着材層を設け、この
不織布接着材層をインクの受容層としたので、インクの
付着率が高く、近接から少量のインクを噴射させること
により着色することができ、作業環境を良くすることが
できる。また、インクが少量で済むため、乾燥工程に多
量のエネルギーを必要とせず、かつ大きな設置スペース
を必要とせず、設備費や製造コストを低減することがで
きる。さらに、インクジェットプリンタ等によりあらゆ
る色の着色を容易に行うことができ、多色少量の生産を
低コストで実現でき、かつ単色でのグラデーションなど
も容易に付けることができる。
【0056】請求項10の発明の接着形塗装シートは、
離型材層と不織布接着材層との間に透明な保護膜層を設
けたので、不織布接着材層と保護膜層とを基材上に同時
に転写することができ、塗装部材の製造が容易になる。
【0057】請求項11の発明のエレベータ用塗装パネ
ルは、不織布接着材層をインクの受容層としたので、イ
ンクの付着率が高く、近接から少量のインクを噴射させ
ることにより着色することができ、作業環境を良くする
ことができる。また、インクが少量で済むため、乾燥工
程に多量のエネルギーを必要とせず、かつ大きな設置ス
ペースを必要とせず、設備費や製造コストを低減するこ
とができる。さらに、インクジェットプリンタ等により
あらゆる色の着色を容易に行うことができ、多色少量の
生産を低コストで実現でき、かつ単色でのグラデーショ
ンなども容易に付けることができる。このように、比較
的大形の塗装パネルを多色少量で効率良く生産できるこ
とから、特にエレベータ用塗装パネルの構成として優れ
ている。
【0058】請求項12の発明のエレベータ用塗装パネ
ルの製造方法は、基材上に不織布接着材層を設け、この
不織布接着材層に着色材による着色を施し、着色後の不
織布接着材層を加熱、加圧するようにしたので、インク
の付着率が高く、近接から少量のインクを噴射させるこ
とにより着色することができ、作業環境を良くすること
ができる。また、インクが少量で済むため、乾燥工程に
多量のエネルギーを必要とせず、かつ大きな設置スペー
スを必要とせず、設備費や製造コストを低減することが
できる。さらに、不織布接着材層をインクの受容層とし
たことにより、インクジェットプリンタ等によりあらゆ
る色の着色を容易に行うことができ、多色少量の生産を
低コストで実現でき、かつ単色でのグラデーションなど
も容易に付けることができる。このように、比較的大形
の塗装パネルを多色少量で効率良く生産できることか
ら、特にエレベータ用塗装パネルの製造方法として優れ
ている。
【0059】請求項13の発明のエレベータ用塗装パネ
ルの製造方法は、離型紙上に離型材層を介して不織布接
着材層を設け、この不織布接着材層に着色材による着色
を施し、不織布接着材層を基材上に接合させるととも
に、離型紙及び離型材層を剥がし、不織布接着材層を加
熱、加圧し基材に溶着させるようにしたので、インクの
付着率が高く、近接から少量のインクを噴射させること
により着色することができ、作業環境を良くすることが
できる。また、インクが少量で済むため、乾燥工程に多
量のエネルギーを必要とせず、かつ大きな設置スペース
を必要とせず、設備費や製造コストを低減することがで
きる。さらに、不織布接着材層をインクの受容層とした
ことにより、インクジェットプリンタ等によりあらゆる
色の着色を容易に行うことができ、多色少量の生産を低
コストで実現でき、かつ単色でのグラデーションなども
容易に付けることができる。このように、比較的大形の
塗装パネルを多色少量で効率良く生産できることから、
特にエレベータ用塗装パネルの製造方法として優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータ用
塗装パネルの断面図である。
【図2】 図1の基材上に不織布接着材層を形成する工
程を示す説明図である。
【図3】 図2のジェットノズルの先端部を示す正面図
である。
【図4】 図2の不織布接着材層を着色する工程を示す
説明図である。
【図5】 図4の不織布接着材層を加熱、加圧する工程
を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるエレベータ用
塗装パネルの断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるエレベータ用
塗装パネルの製造方法を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるエレベータ用
塗装パネルの製造方法を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態5によるエレベータ用
塗装パネルの製造に使用される接着形塗装シートの断面
図である。
【図10】 図9の接着形塗装シートを用いたエレベー
タ用塗装パネルの製造方法を示す説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態6によるエレベータ
用塗装パネルの製造に使用される接着形塗装シートの断
面図である。
【図12】 図11の接着形塗装シートを用いたエレベ
ータ用塗装パネルの製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基材、3 不織布接着材層、7 インクジェットプ
リンタ、13 保護膜層。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E162 CD15 EA11 3F306 CA02 CA12 4F100 AB01A AB03 AB18 AK03 AK04 AK07 AK15 AK23 AK41 AK42 AK46 AK68 AR00D AR00E AT00B BA05 BA07 BA10A BA10C DD01 DG10C DG15B EC032 EH612 EH71 EH762 EJ192 EJ28A EJ402 EJ422 GB31 HB00B JB02 JL10B JL11B JL14C JL14D JN01E 4L031 AB34 CA08 CA12 DA00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に不織布接着材層を設ける工程、 上記不織布接着材層に着色材による着色を施す工程、及
    び着色後の上記不織布接着材層を加熱、加圧する工程を
    含むことを特徴とする塗装部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 離型紙上に離型材層を介して不織布接着
    材層を設ける工程、 上記不織布接着材層に着色材による着色を施す工程、及
    び上記不織布接着材層を基材上に接合させるとともに、
    上記離型紙及び上記離型材層を剥がし、上記不織布接着
    材層を加熱、加圧し上記基材に溶着させる工程を含むこ
    とを特徴とする塗装部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 不織布接着材の加熱、加圧時に、不織布
    接着材の表面にエンボス加工を施すことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の塗装部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 不織布接着材層の着色後に上記不織布着
    色材上に透明な保護膜層を設け、上記保護膜層上から加
    熱、加圧を行うことにより、上記不織布接着材の加熱、
    加圧を行うとともに、上記保護膜層の表面にエンボス加
    工を施すことを特徴とする請求項1記載の塗装部材の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 離型紙上に離型材層及び透明な保護膜層
    を介して不織布接着材層を設け、上記離型紙及び上記離
    型材層を剥がした後、上記保護膜層上から加熱、加圧を
    行うことにより、上記不織布接着材の加熱、加圧を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の塗装部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 エンボスローラにより保護膜層の加熱、
    加圧を行うことにより、保護膜層の表面にエンボス加工
    を施すことを特徴とする請求項5記載の塗装部材の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 不織布接着材層の着色を、インクジェッ
    トプリンタにより行うことを特徴とする請求項1ないし
    請求項6のいずれかに記載の塗装部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 基材と、この基材上に溶着され、着色材
    が含まれ着色されている不織布接着材層とを備えている
    ことを特徴とする塗装部材。
  9. 【請求項9】 離型紙と、この離型紙上に設けられてい
    る離型材層と、この離型材層上に設けられ、着色材が含
    まれ着色されている不織布接着材層とを備えていること
    を特徴とする接着形塗装シート。
  10. 【請求項10】 離型材層と不織布接着材層との間に設
    けられている透明な保護膜層をさらに備えていることを
    特徴とする請求項9記載の接着形塗装シート。
  11. 【請求項11】 パネル形状に折り曲げ加工が施されて
    いる金属板製の基材と、この基材上に溶着され、着色材
    が含まれ着色されている熱可塑性の不織布接着材層とを
    備えていることを特徴とするエレベータ用塗装パネル。
  12. 【請求項12】 金属板製の基材上に不織布接着材層を
    設ける工程、 上記不織布接着材層に着色材による着色を施す工程、 着色後の上記不織布接着材層を加熱、加圧する工程、及
    び上記基材をパネル形状に折り曲げ加工する工程を含む
    ことを特徴とするエレベータ用塗装パネルの製造方法。
  13. 【請求項13】 離型紙上に離型材層を介して不織布接
    着材層を設ける工程、 上記不織布接着材層に着色材による着色を施す工程、 上記不織布接着材層を金属板製の基材上に接合させると
    ともに、上記離型紙及び上記離型材層を剥がし、上記不
    織布接着材層を加熱、加圧し上記基材に溶着させる工
    程、及び上記基材をパネル形状に折り曲げ加工する工程
    を含むことを特徴とするエレベータ用塗装パネルの製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007204989A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 化粧建築板及び化粧建築板の絵柄の表現方法

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JP4598685B2 (ja) * 2006-01-31 2010-12-15 ケイミュー株式会社 化粧建築板の絵柄の表現方法

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