JP2001157854A - 湿式電気集塵装置 - Google Patents

湿式電気集塵装置

Info

Publication number
JP2001157854A
JP2001157854A JP34376499A JP34376499A JP2001157854A JP 2001157854 A JP2001157854 A JP 2001157854A JP 34376499 A JP34376499 A JP 34376499A JP 34376499 A JP34376499 A JP 34376499A JP 2001157854 A JP2001157854 A JP 2001157854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle wire
discharge electrode
needle
wet
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34376499A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Haneda
久男 羽田
Yoshihiko Mochizuki
美彦 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority to JP34376499A priority Critical patent/JP2001157854A/ja
Publication of JP2001157854A publication Critical patent/JP2001157854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】捕集効率を向上させることのできる湿式電気集
塵装置を提供する。 【解決手段】本発明の湿式電気集塵装置10は、鉛直に
設置された線状の放電電極16に複数の針線36が水平
に取り付けられている。針線36は、下部にV状の溝3
8が形成されており、針線36に付着した液滴をこの溝
38に沿って放電電極16に流せるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿式電気集塵装置に
係り、特に湿式電気集塵装置に使用される放電電極に関
する。
【0002】
【従来の技術】石炭や重油等を燃料とするボイラーの排
ガス処理システムは、煙突からの紫煙発生を防止するた
め、脱硫装置の後段に湿式電気集塵装置を設置してい
る。
【0003】この湿式電気集塵装置は、平板状の複数の
集塵電極が鉛直に且つ平行に配設されており、該複数の
集塵電極間に線状の放電電極が鉛直に配置されている。
そして、ダスト及びミストを含む処理ガスを前記集塵電
極間に流すとともに、放電電極に負の直流高電圧を印加
することによって、集塵電極に向かってコロナ放電が起
こり、処理ガス中のダスト及びミストが荷電されて集塵
電極に捕集される。集塵電極に捕集されたダスト等は、
集塵電極の上方から洗浄水をスプレーして集塵電極表面
に水膜を形成することによって洗い流される。
【0004】ところで、前記放電電極には、一般に、多
数の針線が集塵電極に向かって水平に取り付けられてい
る。これにより、電流密度が高くなるので、高い捕集効
率が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
湿式電気集塵装置は、上方からスプレーした洗浄水によ
って針線の下部に液滴が形成され、この液滴が大きくな
って落下、飛散して火花の発生を誘発するという問題が
あった。このため、従来の湿式電気集塵装置は、十分な
直流高電圧を印加することができず、捕集効率が低いと
いう欠点があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、捕集効率を向上させることのできる湿式電気集
塵装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】請求項1記載の発明は前記
目的を達成するために、鉛直方向に設置された複数の集
塵電極と、該複数の集塵電極間に鉛直方向に設けられた
複数の放電電極と、前記集塵電極に上方から洗浄水を噴
射する噴射手段と、を備えた湿式電気集塵装置におい
て、前記放電電極に複数の針線を前記集塵電極に向かっ
て取り付けるとともに、該針線の下部に形成される前記
洗浄水の液滴を前記放電電極に誘導するための溝を前記
針線の下部に形成したことを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、溝によって
針線の下部の液滴を放電電極に誘導するようにしたの
で、前記液滴が落下、飛散せず、火花の発生を抑制する
ことができる。これにより、十分な直流高電圧を印加す
ることができるので、捕集効率を大きく向上させること
ができる。
【0009】また、請求項1記載の発明は、針線に溝を
形成した構造なので、処理ガスの流れが大きく乱れるこ
とがなく、安定した捕集を行うことができる。
【0010】請求項2記載の発明によれば、溝が針線先
端から放電電極側に向けて徐々に小さく形成されるの
で、針線の下部の液滴が放電電極に誘導されやすく、液
滴の落下、飛散を確実に防止することができる。
【0011】請求項3記載の発明によれば、前記溝が針
線の先端側から放電電極側に向けて傾斜して形成されて
いるので、液滴が自重によって放電電極側に誘導される
ようになる。
【0012】請求項4記載の発明によれば、前記針線
を、処理ガスの流れの風上方向に傾斜して取り付けたの
で、針線の下部の液滴が処理ガスの流れによって放電電
極側に誘導されるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係る湿式電気集塵装置の好ましい実施の形態について詳
説する。
【0014】図1は、本実施の形態の湿式電気集塵装置
10の全体構造を示す概念図である。同図に示すよう
に、湿式電気集塵装置10は、装置全体を包むケーシン
グ12内に平板状の集塵電極14が鉛直面に沿って等間
隔で多数配列され、これら集塵電極14、14の間に放
電電極16が配置されている。集塵電極14の上部には
固定金具18が設けられており、集塵電極14は前記固
定金具18を介してケーシング12内に吊り下げられた
状態で固定されている。
【0015】一方、放電電極16はケーシング12の上
部に設けられている碍子室20内の支持碍子22により
支持されており、各集塵電極14の両側に放電電極16
が固定されることでケーシング12内において集塵空間
24が形成される。放電電極16には、図示しない電源
装置から支持碍子22を介して負の直流高電圧が印加さ
れ、これによって、集塵電極14(正の接地極)に向か
って負イオン電流が流れ(コロナ放電)始める。
【0016】ケーシング12の上部には洗浄水を噴射す
るためのノズル26が配設され、各ノズル26から噴射
された水によって集塵電極14の表面(集塵電極面)に
水膜が形成される。すなわち、ノズル26から放出され
た水は集塵電極面に到達し、集塵電極面に水膜を形成し
ながら、下方に流れてホッパー28に落下し、排出装置
30により外部へ排出される。
【0017】ダスト及びミスト(粒子)を含んだ含塵ガ
ス(処理ガス)は、図1上で左側の入口煙道32から集
塵空間24に導入される。そして、集塵空間24を通過
する際に、ダスト及びミストが負イオンにより荷電さ
れ、電極間の電界によって発生するクーロン力によって
集塵電極面に吸引される。こうして、ダスト及びミスト
は水膜と共に下方に洗い流され、ダスト等が除去された
清浄なガスが出口煙道34から放出される。
【0018】図2は、図1に示した集塵空間24のA矢
視図である。同図に示すように、放電電極16は、集塵
電極14、14の中間位置に鉛直に配設され、この放電
電極16に、先端の尖った複数の針線36、36…が水
平に取り付けられている。針線36は、集塵電極14に
対して垂直方向に取り付けられるとともに、両側の針線
36が互い違いの位置になるように等間隔で配置されて
いる。
【0019】図3は、図2に示した針線36の拡大図で
あり、図4及び図5は、針線36の下面図、及び縦断面
図である。
【0020】これらの図に示すように、針線36の下部
には、V形の溝38が形成されている。溝38は、図3
に示すように、針線36の先端部から基端部(即ち、放
電電極16側)にかけて徐々に浅くなるように形成さ
れ、先端部での深さa>基端部での深さbの関係になっ
ている。また、溝38は、図4に示すように、先端部か
ら基端部にかけて幅が徐々に小さくなるように形成さ
れ、先端部での幅c>基端部での幅dの関係になってい
る。したがって、溝38は、針線36の先端部から基端
部にかけて徐々に小さく形成されている。これにより、
針線36の下部に形成された液滴は、溝38に入り込
み、毛管作用により、溝38に沿って放電電極16に誘
導される。
【0021】次に上記の如く構成された湿式電気集塵装
置10の作用について説明する。
【0022】湿式電気集塵装置10は、ノズル26から
洗浄水を噴射することによって、集塵電極14に水膜を
形成し、集塵電極14に捕集したダスト等を洗い流して
いる。このとき、ノズル26から噴射された洗浄水が、
針線36や放電電極16に付着し、針線36の下部に流
れて集まって液滴を形成することがある。この液滴が大
きくなると、針線36から落下したり飛散して、火花の
発生を誘発するようになる。しかし、湿式電気集塵装置
10では、針線36の下部に溝38が形成されているの
で、前記液滴は、落下や飛散する大きさになる前に溝3
8に入り込み、毛管作用によって溝38の小さい方(即
ち、放電電極16側)へ誘導される。したがって、液滴
は、針線36から落下、飛散することなく、放電電極1
6に誘導され、放電電極16に沿って下方に流れるよう
になる。これにより、火花の発生を抑制することができ
るので、十分な直流高電圧を印加して捕集効率を向上さ
せることができる。
【0023】このように、本実施の形態の湿式電気集塵
装置10によれば、針線36の下部に液滴誘導用の溝3
8を形成したので、液滴が針線36から落下、飛散する
ことを防止でき、火花の発生を抑制することができる。
これにより、十分な直流高電圧を印加することができる
ようになり、捕集効率を向上させることができる。
【0024】また、湿式電気集塵装置10は、針線36
に溝38を形成することによって液滴の落下、飛散を防
止しているので、処理ガスの流れが針線36によって大
きく乱れることがない。これにより、安定した捕集を行
うことができる。
【0025】なお、針線36に形成する溝38の形状
は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例
えば、円弧状や凹状の溝でもよい。
【0026】また、図6に示すように、溝44を針線4
0の先端部側から基端部側に向けて下方に傾斜して形成
してもよい。即ち、図6に示す針線40は、先端側から
放電電極16側に向けて下方に傾斜した傾斜面42を備
えており、この傾斜面42にV状の溝44が形成されて
いる。したがって、液滴は、その自重によって溝44に
沿って下降し、放電電極16側に流れるようになる。こ
のように、針線40は、液滴の自重を利用して液滴を放
電電極16に誘導するので、液滴の落下、飛散をより確
実に防止することができ、捕集効率をさらに向上させる
ことができる。なお、図6は、傾斜面42が平面である
場合を示したが、曲面であっても同様の効果を得ること
ができる。また、傾斜面42の角度によっては、溝44
を形成しなくても液滴を誘導することができる。さら
に、傾斜面42を針線36と別部材で構成してもよい。
【0027】また、図7に示す針線50、50は、先端
を処理ガスの風上方向に傾斜させて取り付けている。こ
の針線50の下部に形成された液滴は、処理ガスの流れ
によって放電電極16側に押し流される。このように、
針線50は、処理ガスの流れを利用して液滴を放電電極
16に誘導するので、液滴の落下、飛散をより確実に防
止することができ、捕集効率をさらに向上させることが
できる。また、この針線50は、処理ガスの流れ方向に
傾斜しているので、処理ガスの流れを大きく乱すことが
なく、安定して捕集を行うことができる。なお、処理ガ
スの風上方向と針線50との角度αは、処理ガスの流速
に応じて設定し、例えば処理ガスの流速が大きいときに
角度αを小さくすると、液滴を効率よく放電電極16側
に誘導することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明の湿式電気集
塵装置によれば、溝によって針線の下部の液滴を放電電
極に誘導するようにしたので、前記液滴の落下、飛散を
防止することができ、これによって、十分な直流高電圧
を印加して捕集効率を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る湿式電気集塵装置の好ましい実施
の形態の全体構造を示す概念図
【図2】図1に示した集塵空間のA矢視図
【図3】図2に示した針線を拡大した図
【図4】図2に示した針線の下面図
【図5】図2に示した針線の断面図
【図6】図3と別形状の針線を示す側面図
【図7】図4と異なる方向に取り付けられた針線を示す
下面図
【符号の説明】
10…湿式電気集塵装置、14…集塵電極、16…放電
電極、26…ノズル、36…針線、38…溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛直方向に設置された複数の集塵電極と、
    該複数の集塵電極間に鉛直方向に設けられた複数の放電
    電極と、前記集塵電極に上方から洗浄水を噴射する噴射
    手段と、を備えた湿式電気集塵装置において、 前記放電電極に複数の針線を前記集塵電極に向かって取
    り付けるとともに、該針線の下部に形成される前記洗浄
    水の液滴を前記放電電極に誘導するための溝を前記針線
    の下部に形成したことを特徴とする湿式電気集塵装置。
  2. 【請求項2】前記溝は、前記針線の先端側から前記放電
    電極側に向けて徐々に小さく形成されることを特徴とす
    る請求項1記載の湿式電気集塵装置。
  3. 【請求項3】前記溝は、前記針線の先端側から前記放電
    電極側に向けて下方に傾斜して形成されることを特徴と
    する請求項1記載の湿式電気集塵装置。
JP34376499A 1999-12-02 1999-12-02 湿式電気集塵装置 Pending JP2001157854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34376499A JP2001157854A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 湿式電気集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34376499A JP2001157854A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 湿式電気集塵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001157854A true JP2001157854A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18364068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34376499A Pending JP2001157854A (ja) 1999-12-02 1999-12-02 湿式電気集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001157854A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106492989A (zh) * 2016-12-27 2017-03-15 福建龙净环保股份有限公司 等离子体装置及其放电极,以及脱硫除尘除雾一体化装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106492989A (zh) * 2016-12-27 2017-03-15 福建龙净环保股份有限公司 等离子体装置及其放电极,以及脱硫除尘除雾一体化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4894739B2 (ja) 湿式電気集塵機
JP4250591B2 (ja) 液体粒子を含む及び/又は凝縮する湿気を含んだガスに対する排気ガス浄化装置におけるイオン化装置及びその使用
ATE491518T1 (de) Gaswäscher mit beladenen tröpfchen und verfahren
KR20070010623A (ko) 전기 사이클론 및 이를 포함한 전기 사이클론 스크러브
KR101951185B1 (ko) 습식 집진 장치의 액체 분사 장치
CN106552469B (zh) 电袋复合除尘器
US1444092A (en) Apparatus for electrical separation of suspended particles from gases
KR100980341B1 (ko) 전기 멀티 사이클론 집진기
US11484890B2 (en) Electrostatic precipitator
JP2002159879A (ja) 湿式電気集塵装置及びこれを備えた排ガス処理システム
JP3896729B2 (ja) 湿式電気集塵機
JP2001157854A (ja) 湿式電気集塵装置
EP0860196B1 (en) Flue gas treating process and apparatus
JPH11179230A (ja) 湿式電気集塵器に於ける集塵電極面の水膜形成装置
JP2000189836A (ja) 湿式電気集塵装置
JP7139120B2 (ja) 電気集塵装置
JPH0647310A (ja) 電気集塵装置
JP2767072B2 (ja) 排気ガス浄化装置
JP2005021736A (ja) クロスフロー式の湿式電気集塵機
CN212418322U (zh) 一种屏蔽杆收尘板电除尘器
JP3202338B2 (ja) ダクト型電気集じん装置
CN202427555U (zh) 喷雾式清灰静电除尘器
KR20160126377A (ko) 습식 전기 집진기
KR101556624B1 (ko) 전기 집진장치의 방전극 모듈 및 이를 적용한 습식 전기 집진장치
KR20190003400A (ko) 전기 집진기 및 배출가스 유동으로부터 물질을 전기 집진하기 위한 방법