JP2001157590A - 紫外線照射仲介皮膚損傷に関連する遺伝子およびポリヌクレオチド並びにそれらの使用 - Google Patents
紫外線照射仲介皮膚損傷に関連する遺伝子およびポリヌクレオチド並びにそれらの使用Info
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Abstract
る新規ポリヌクレオチドおよびそのコード遺伝子産物、
並びに該ポリヌクレオチドおよび該遺伝子産物を用いる
方法に関する。 【解決手段】 特に、本発明は、c−Jun N−末端キナ
ーゼキナーゼキナーゼである、いくつかの新規プロテイ
ンキナーゼ、すなわちMLK4、PAK4、PAK5およびYSK2をコ
ードするポリヌクレオチドを提供する。さらに、本発明
は開示されるポリヌクレオチドおよびそれらの遺伝子産
物を、薬剤発見、特に皮膚の紫外線光誘導損傷、炎症お
よび乾癬を減少させることが可能な薬剤、並びに外傷治
癒を亢進させることが可能な薬剤のスクリーニングに用
いる方法を提供する。
Description
膚細胞、特に角化細胞で発現される、新規ポリヌクレオ
チド、およびそのコード遺伝子産物、並びに該ポリヌク
レオチドおよび該遺伝子産物を用いる方法を提供する。
特に、本発明は、c−Jun N−末端キナーゼキナーゼキ
ナーゼ(JNKKK類)である新規プロテインキナーゼに関
する。さらに、本発明は、新規ポリヌクレオチドおよび
そのコード産物を、薬剤発見、特に皮膚の紫外線光誘導
損傷、炎症および乾癬を減じることが可能な薬剤、およ
び外傷治癒を亢進させることが可能な薬剤のスクリーニ
ングに用いる方法を提供する。
例えば光、増殖因子、サイトカインおよび化学薬品また
は物理的ストレスは、細胞の細胞質における多階層キナ
ーゼカスケードを活性化する。例えば、上皮増殖因子
(EGF)などの増殖因子は、細胞表面上のその同族の(c
ognate)受容体に結合し、それにより該細胞表面受容体
の細胞質部分と関連している細胞内タンパク質rasを活
性化するであろう。Rasはリン酸化し、そしてそれによ
り分裂促進剤活性化プロテインキナーゼキナーゼキナー
ゼ(MAPKKK)であるraf1を活性化する。Raf1はその後、
(やはりリン酸化により)分裂促進剤活性化プロテイン
キナーゼキナーゼ(MEK類)の活性化を誘導し、MEKは続
いて細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK類)をリン酸化
する。リン酸化されると、ERKは核に移動しリン酸化
し、そしてこうして転写因子、例えばストレス活性化プ
ロテインキナーゼ1(SAP1)および三重複合体因子Elk1
を活性化する。例えば、Fangerら, 1997, Current
Opin. Genet. Dev. 7:67−74を参照されたい。
光)およびサイトカイン(例えばTNF−およびIL−1)
は、JNKKKと称される、特有の一連のキナーゼキナーゼ
キナーゼを活性化する。これらは、続いて、c−Jun−N
−末端キナーゼ(JNK)およびp38を活性化する特定のJN
KKに作用する。最後の2つのキナーゼは、核に入り、こ
こでリン酸化し、そして転写因子を活性化する。例え
ば、Dieneら, 1997, PNAS 94:9687−92を参照さ
れたい。
最初の事象の大部分は、これまでに解明されてきていな
い。しかし、異なる細胞外シグナルはJNKKKファミリー
の異なるメンバーを活性化することが明らかである。し
たがって、いくつかのJNKKKはTNF−αに特異的に反応性
であり、他のものは浸透ショック、さらに他のものはUV
照明に特異的に反応性である。Dieneら、1997、上記;R
aingeaudら,1995,J.Biol.Chem.270:7420−6。
傷に特にさらされやすい。しかし、角化細胞がどのよう
に紫外線照射ストレスに反応するかに関しては、ほとん
ど知られていない。環境ストレスに対する角化細胞反応
の操作により、多様な皮膚障害のための療法と共に美容
的(cosmetic)使用が生じる可能性がある。
グのための標的として用いることが可能な、角化細胞情
報伝達に関与する構成要素を解明する、大きな必要性が
ある。したがって、本発明は、角化細胞により発現さ
れ、そして紫外線照射に対する細胞反応に関与する、い
くつかの新規JNKKK、およびそれらの使用を提供する。
ゼ、PAK4キナーゼ、PAK5キナーゼ、およびYSK2キナーゼ
を含むいくつかの新規JNKKK遺伝子産物の部分をコード
するヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド分子と
共に、これらのポリヌクレオチド配列がコードするアミ
ノ酸配列に関する。本発明はさらに、PAK5キナーゼをコ
ードするヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド分
子に関する。
遺伝子産物の部分をコードするヌクレオチド配列を含む
単離ポリヌクレオチド分子を提供する。好ましい態様に
おいて、MLK4遺伝子産物の部分は、配列番号2のアミノ
酸配列を含む。限定しない態様において、本発明の単離
ポリヌクレオチド分子は、配列番号1のヌクレオチド配
列を含む。
ド配列を含むポリヌクレオチド分子に相同な、単離ポリ
ヌクレオチド分子を提供する。本発明はさらに、配列番
号2のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。
連ポリヌクレオチド分子のいずれかの実質的な部分(su
bstantial portion)であるヌクレオチド配列からな
る、単離ポリヌクレオチド分子を提供する。好ましい態
様において、MLK4関連ポリヌクレオチド分子の実質的な
部分は、本発明のヒトMLK4遺伝子産物またはMLK4関連相
同ポリペプチドのペプチド断片をコードするヌクレオチ
ド配列からなる。特定の、しかし限定しない態様におい
て、本発明は、配列番号2のアミノ酸配列の下位配列か
らなるペプチド断片をコードするヌクレオチド配列から
なるポリヌクレオチド分子を提供する。
伝子の部分をコードするヌクレオチド配列を含む単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。好ましい態様におい
て、PAK4遺伝子産物の部分は、配列番号4のアミノ酸配
列を含む。限定しない態様において、本発明の単離ポリ
ヌクレオチド分子は、配列番号3のヌクレオチド配列を
含む。
ド配列を含むポリヌクレオチド分子に相同な、単離ポリ
ヌクレオチド分子を提供する。本発明はさらに、配列番
号4のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。
連ポリヌクレオチド分子のいかなるものでもよいものの
実質的な部分であるヌクレオチド配列からなる、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。好ましい態様におい
て、PAK4関連ポリヌクレオチド分子の実質的な部分は、
本発明のヒトPAK4遺伝子産物またはPAK4関連相同ポリペ
プチドのペプチド断片をコードするヌクレオチド配列か
らなる。特定の、しかし限定しない態様において、本発
明は、配列番号4のアミノ酸配列の下位配列からなるペ
プチド断片をコードするヌクレオチド配列からなるポリ
ヌクレオチド分子を提供する。
伝子産物の部分をコードするヌクレオチド配列を含む単
離ポリヌクレオチド分子を提供する。好ましい態様にお
いて、PAK5遺伝子産物の部分は、配列番号6のアミノ酸
配列を含む。限定しない態様において、配列番号6のア
ミノ酸配列をコードする単離ポリヌクレオチド分子は、
配列番号5のヌクレオチド配列を含む。
のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする部分で
ある、ヒトPAK5遺伝子のヌクレオチド配列の部分を含む
単離ポリヌクレオチド分子を提供する。限定しない態様
において、配列番号8のアミノ酸配列をコードする単離
ポリヌクレオチド分子は、配列番号7のヌクレオチド配
列を含む。
号7のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子に
相同な、単離ポリヌクレオチド分子を提供する。本発明
はさらに、配列番号6または配列番号8のアミノ酸配列に
相同なアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする
ヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分子を
提供する。
のアミノ酸配列を有する全長ヒトPAK5遺伝子産物をコー
ドするヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド
分子を提供する。好ましい態様において、該ポリヌクレ
オチド分子は、cDNAのORFに相当する、配列番号9のnt19
9〜nt2244のヌクレオチド配列を含む。別の限定しない
態様において、全長ヒトPAK5遺伝子産物をコードする単
離ポリヌクレオチド分子は、配列番号11のnt6125〜nt1
7,433のORFのヌクレオチド配列を含む。
号11のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子に
相同な、単離ポリヌクレオチド分子を提供する。本発明
はさらに、本発明の、前述のPAK5関連ポリヌクレオチド
分子のいかなるものでもよいものの実質的な部分である
ヌクレオチド配列からなる、単離ポリヌクレオチド分子
を提供する。好ましい態様において、PAK5関連ポリヌク
レオチド分子の実質的な部分は、本発明のヒトPAK5遺伝
子産物またはPAK5関連相同ポリペプチドのペプチド断片
をコードするヌクレオチド配列からなる。
伝子産物の部分をコードするヌクレオチド配列を含む単
離ポリヌクレオチド分子を提供する。好ましい態様にお
いて、YSK2遺伝子産物の部分は、配列番号13のアミノ酸
配列を含む。限定しない態様において、本発明の単離ポ
リヌクレオチド分子は、配列番号12のヌクレオチド配列
を含む。
ド配列を含むポリヌクレオチド分子に相同な、単離ポリ
ヌクレオチド分子を提供する。本発明はさらに、配列番
号13のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。
連ポリヌクレオチド分子のいかなるものでもよいものの
実質的な部分であるヌクレオチド配列からなる、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。好ましい態様におい
て、YSK2関連ポリヌクレオチド分子の実質的な部分は、
本発明のヒトYSK2遺伝子産物またはYSK2関連相同ポリペ
プチドのペプチド断片をコードするヌクレオチド配列か
らなる。特定の、しかし限定しない態様において、本発
明は、配列番号13のアミノ酸配列の下位配列からなるペ
プチド断片をコードするヌクレオチド配列からなるポリ
ヌクレオチド分子を提供する。
ド分子のいかなるものでもよいものをクローニングし、
そして発現させるための組成物および方法を提供し、こ
れには、本発明のポリヌクレオチド分子のいかなるもの
でもよいものを含むクローニングベクターおよび発現ベ
クターと共に、本発明のポリヌクレオチド分子、クロー
ニングベクターまたは発現ベクターのいかなるものでも
よいものを含む、形質転換宿主細胞および新規株(stra
in)またはそこから由来する細胞株(cell line)が含
まれる。限定しない態様において、本発明は、ポリヌク
レオチド分子の発現のための1つまたはそれ以上の制御
要素と機能可能であるように関連している、本発明のポ
リヌクレオチド分子を含む、組換え発現ベクターを提供
する。
ポリヌクレオチド分子がコードする、実質的に精製また
は単離されているポリペプチドである。特定の、しかし
限定しない態様において、該ポリペプチドは、配列番号
2のアミノ酸配列を含むヒトMLK4遺伝子産物の部分であ
る。別の特定の、しかし限定しない態様において、該ポ
リペプチドは、配列番号4のアミノ酸配列を含むヒトPAK
4遺伝子産物の部分である。別の特定の、しかし限定し
ない態様において、該ポリペプチドは、配列番号6また
は配列番号8いずれかのアミノ酸配列を含む、ヒトPAK5
遺伝子産物の部分、あるいは配列番号10のアミノ酸配列
を含む全長ヒトPAK5遺伝子産物である。別の特定の、し
かし限定しない態様において、該ポリペプチドは、配列
番号13のアミノ酸配列を含む、YSK2遺伝子産物の部分で
ある。
PAK5およびYSK2遺伝子産物の部分に相同な、実質的に精
製または単離されているポリペプチドも提供する。本発
明はまた、本発明の全長ヒトPAK5遺伝子産物に相同な、
実質的に精製または単離されているポリペプチドも含
む。本発明はさらに、本発明のMLK4、PAK4、およびPAK5
遺伝子産物の、実質的に精製または単離されているペプ
チド断片、並びに配列番号13の最初の6つのアミノ酸を
有する、本発明のYSK2遺伝子産物の、実質的に精製また
は単離されているペプチド断片を提供する。
4、PAK5またはYSK2遺伝子産物の、実質的に精製または
単離されている部分、あるいは実質的に精製または単離
されているヒトPAK5遺伝子産物、あるいは相同ペプチ
ド、あるいはペプチド断片を調製する方法であって、本
発明のポリヌクレオチド分子またはベクターで形質転換
されている宿主細胞を、本発明のポリペプチドまたはペ
プチド断片の発現を導くことが可能な(conductive)条
件下で培養し、そして細胞培養からポリペプチドまたは
ペプチド断片を、実質的に精製または単離されている型
で回収することを含む、前記方法も提供する。
PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物、相同ペプチド、また
はペプチド断片に特異的な抗体、および試料において、
本発明の、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物、相
同ペプチド、またはペプチド断片を検出する方法であ
る。本発明のさらに別の側面は、本発明の、MLK4、PAK
4、PAK5またはYSK2遺伝子産物、相同ペプチド、または
ペプチド断片に結合する化合物を同定する方法を提供す
る。
4、PAK5またはYSK2関連ポリヌクレオチドを検出する方
法であって、特定のポリヌクレオチドに結合し、そして
該ポリヌクレオチドと複合体を形成する化合物と該試料
を、複合体を形成するのに充分な時間、接触させ、そし
て該複合体を検出する、したがって、複合体が検出され
た場合、それぞれ、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2関連ポ
リヌクレオチドが検出されることを含む、前記方法も提
供する。限定しない態様において、該方法は、ストリン
ジェントなハイブリダイゼーション条件下で、試料を、
こうしたハイブリダイゼーション条件下で特定のポリヌ
クレオチドにアニールする核酸プライマーと接触させ、
そしてアニールしたポリヌクレオチドを増幅する、した
がって、特定のポリヌクレオチドが増幅された場合、そ
れぞれ、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2関連ポリヌクレオ
チドが検出されることを含む。
レベルに影響を及ぼす化合物に関しスクリーニングする
方法であって:(a)試験試料に試験化合物を適用し;
(b)該試験試料における、少なくとも1つの遺伝子産物
の細胞レベルを測定し、ここで該遺伝子産物は配列番号
1、3、5、7、9、11および12からなる群より選択される
ヌクレオチド配列を含む遺伝子由来である;そして
(c)該試験試料における該遺伝子産物のレベルを、参
照試料におけるものと比較する;ここで参照試料と比較
した該試験試料における該遺伝子産物の細胞レベルの特
異的な変化は、該試験化合物がJNKKK遺伝子由来の遺伝
子産物の細胞レベルに影響を及ぼすことを示す、ことを
含む、前記方法を提供する。好ましい態様において、該
方法はさらに、試験試料にストレス事象を適用し、そし
て該ストレス事象に対する該試験試料の反応に対する試
験化合物の影響を測定する工程を含む。
ドする遺伝子の発現に影響を及ぼす化合物に関しスクリ
ーニングする方法であって:(a)試験試料に試験化合
物を適用し;(b)該試験試料の細胞における、少なく
とも1つの遺伝子の発現レベルを測定し、ここで該遺伝
子は配列番号1、3、5、7、9、11および12からなる群よ
り選択されるヌクレオチド配列を含む;そして(c)該
試験試料における該遺伝子の発現レベルを、参照試料に
おけるものと比較する;ここで参照試料と比較した該試
験試料における該遺伝子の発現の特異的な変化は、該試
験化合物が該遺伝子の発現に影響を及ぼすことを示す、
ことを含む、前記方法を提供する。好ましい態様におい
て、該方法はさらに、試験試料にストレス事象を適用
し、そして該ストレス事象に対する該試験試料の遺伝子
発現反応に対する試験化合物の影響を測定する工程を含
む。
産物の活性に影響を及ぼす化合物に関しスクリーニング
する方法であって:(a)試験試料に試験化合物を適用
し;そして(b)参照試料に対する該試験試料におけるJ
NKKK遺伝子産物の活性を測定する、ここでJNKKK遺伝子
産物は配列番号2、4、6、8、10および13からなる群より
選択されるアミノ酸配列を含む;ここで参照試料と比較
した該試験試料におけるJNKKK遺伝子産物活性を改変す
る試験化合物は、JNKKK遺伝子産物の活性に影響を及ぼ
す化合物と同定される、ことを含む、前記方法を提供す
る。好ましい態様において、該方法はさらに、試験試料
にストレス事象を適用し、そして該ストレス事象に対す
る該試験試料の反応に対する試験化合物の影響を測定す
る工程を含む。
化細胞で発現される、JNKKKポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチド分子の同定および性質決定に関する。
JNKKKのキナーゼドメインは、配列が保存されているた
め、細胞または細胞種により発現される、実質的にすべ
てのJNKKKの逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)検
出のため、プライマーを設計することが可能である。1
つの態様において、プライマー対、5’−ATGCA(CA)CA
NGA(CT)AT(ACT)AA(AG)−3’(配列番号14)(順
方向)および5’−GCNAC(CT)TCNGGNGCCATCCA−3’
(配列番号15)(逆方向)を用い、新規JNKKKを検出す
ることが可能である。該プライマー対を用いた産物は、
共通の150 bp部分である。以下の実施例の項で論じら
れるように、プライマー対を用い、ヒト表皮角化細胞mR
NAをスクリーニングし、そしていくつかの新規JNKKKを
コードするポリヌクレオチドを発見した。さらに、本発
明は、これらのポリヌクレオチドがコードするJNKKK
が、紫外線(UV)光などのストレスに対する細胞反応に
関与しているという発見に関する。例として、本発明
は、MLK4読み枠(ORF)の部分のヌクレオチド配列を含
む、単離ポリヌクレオチド分子(配列番号1);PAK4 O
RFの部分のヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオ
チド分子(配列番号3);PAK5 ORFの部分のヌクレオチ
ド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分子(配列番号
5);PAK5遺伝子の部分のヌクレオチド配列を含む、別
の単離ポリヌクレオチド分子(配列番号7);PAK5遺伝
子産物をコードするcDNAのヌクレオチド配列を含む、単
離ポリヌクレオチド分子(配列番号9、nt199〜2244のOR
F);PAK5遺伝子のヌクレオチド配列を含む、単離ポリ
ヌクレオチド分子(配列番号11、nt6125〜17433のOR
F);およびYSK2 ORFの部分のヌクレオチド配列を含
む、単離ポリヌクレオチド分子(配列番号12)に関し、
以下の項に記載される。
おいて、「ポリヌクレオチド分子」、「ポリヌクレオチ
ド配列」、「コード配列」、「読み枠(ORF)」、およ
びそれらに匹敵する用語は、一本鎖でもまたは二本鎖で
もどちらでもよい、DNAおよびRNA分子両方を指すことが
意図される。コード配列またはORFは、限定されるわけ
ではないが、原核配列、cDNA配列、ゲノムDNA配列、並
びに化学的に合成されたDNAおよびRNA配列を含む可能性
がある。「遺伝子産物」は、遺伝子がコードする産物を
指すことが意図され、転写されたRNAメッセージ(エク
ソンおよびイントロンを含む)、スプライシングされた
メッセンジャーRNA(mRNA)、およびそれぞれのmRNAが
コードする翻訳されたタンパク質産物が含まれる。
子およびオリゴヌクレオチド分子の産生および操作は、
当業の範囲内であり、そしてとりわけ、すべて本明細書
に援用される、Maniatisら, 1989, Molecular Clo
ning, A Laboratory Manual, Cold Spring Har
bor Laboratory Press,ニューヨーク州コールドスプ
リングハーバー;Ausubelら, 1989, Greene Publi
shing Associates& Wiley Interscience,ニューヨ
ーク;Sambrookら, 1989, MolecularCloning:A L
aboratory Manual,第2版, Cold Spring Harbor
Laboratory Press,ニューヨーク州コールドスプリン
グハーバー;Innisら(監修), 1995, PCR Strate
gies, Academic Press,Inc.,サンディエゴ;およ
びErlich(監修), 1992, PCR Technology, Oxf
ord University Press,ニューヨークに記載される組
換え技術にしたがい、行うことが可能である。
本発明は、ヒトMLK4関連遺伝子産物の部分をコードする
ヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分子を
提供する。好ましい態様において、MLK4遺伝子産物の部
分は、配列番号2のアミノ酸配列を含む。限定しない態
様において、本発明の単離ポリヌクレオチド分子は、配
列番号1のヌクレオチド配列を含む。
ド配列を含むポリヌクレオチド分子に相同な、単離ポリ
ヌクレオチド分子を提供する。この点で用いられる場
合、「相同」という用語は:(a)配列番号1がコードす
るのと同じポリペプチドをコードするが、遺伝暗号の縮
重のためヌクレオチド配列に、1つまたはそれ以上の沈
黙(silent)変異を含む(すなわち縮重変異体(varian
t));または(b)BLASTN(GENBANK)などのいかなる
標準的なヌクレオチド配列同一性アルゴリズムでもよい
もので決定されるように、配列番号1のヌクレオチド配
列に対し、少なくとも約70%、より好ましくは少なくと
も約80%、そして最も好ましくは少なくとも約90%のヌ
クレオチド配列同一性を有し、そして中程度にストリン
ジェントな条件下、すなわち0.5 M NaHPO4、7%ドデ
シル硫酸ナトリウム(SDS)、1 mMEDTA中で65℃でのフ
ィルター結合DNAに対するハイブリダイゼーション、お
よび0.2 X SSC/0.1% SDS中で42℃での洗浄(Aus
ubelら(監修), 1989,Current Protocols in Mo
lecular Biology, Vol.1, Green Publishing A
ssociates, Inc.,およびJohn Wiley & Sons,
Inc.,ニューヨーク, p.2.10.3)で、配列番号
2のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするヌク
レオチド配列を含むポリヌクレオチド分子の相補体にハ
イブリダイズし、そして本発明を実施するのに有用であ
る、ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子を意
味する。好ましい態様において、相同ポリヌクレオチド
分子は、非常にストリンジェントな条件下、すなわち
0.5 M NaHPO4、7% SDS、1mM EDTA中で65℃でのフ
ィルター結合DNAに対するハイブリダイゼーション、お
よび0.1 X SSC/0.1% SDS中で68℃での洗浄(Aus
ubelら、1989、上記)で、配列番号2のアミノ酸配列を
含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む
ポリヌクレオチド分子の相補体にハイブリダイズし、そ
して本発明を実施するのに有用である。より好ましい態
様において、相同ポリヌクレオチド分子は、非常にスト
リンジェントな条件下で、配列番号1のヌクレオチド配
列からなるポリヌクレオチド分子の相補体にハイブリダ
イズし、そして本発明を実施するのに有用である。
チド分子は:(i)真核細胞由来のMLK4遺伝子産物を、
免疫特異的に認識する抗体を生成するのに用いることが
可能なペプチドをコードし;または(ii)試験試料にお
けるMLK4転写物の存在を検出することが可能であり;ま
たは(iii)内因性MLK4遺伝子の制御または発現を改変
するための方法を可能にすることができ(例えば遺伝子
活性化または不活性化技術、例えばイントロンへの転写
活性化因子配列の挿入、あるいは1つまたはそれ以上の
エクソンの欠失により);または(iv)PCRなどの標準
的な増幅技術を用い、真核細胞において、MLK4 ORFの
ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子を増幅す
るのに用いることが可能である場合、「本発明を実施す
るのに有用(useful in practing the inventio
n)」である。こうした相同ポリヌクレオチド分子に
は、ヒト以外の真核種(および特に哺乳動物種、例えば
マウス、ウシ、ヒツジ、モルモットおよびラットな
ど)、または他のヒト単離体に存在する天然発生MLK4遺
伝子と共に、天然発生、化学合成、または遺伝子操作い
ずれでもよい、突然変異MLK4対立遺伝子を含んでもよ
い。
列に相同なアミノ酸配列を有するポリペプチドをコード
するヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分
子を提供する。本明細書において、ヒト由来のMLK4遺伝
子産物の部分のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を有
するポリペプチドを指す際、「相同(homologous)」と
いう用語は、配列番号2のアミノ酸配列を含むが、1つま
たはそれ以上のアミノ酸残基が異なるアミノ酸残基で保
存的に置換されており、生じたアミノ酸配列が、配列番
号2に対し、少なくとも約70%、より好ましくは少なく
とも約80%、そして最も好ましくは少なくとも約90%の
配列同一性を有し、アミノ酸配列同一性がBLASTP(GENB
ANK)などのいかなる標準的なアミノ酸配列同一性アル
ゴリズムでもよいもので決定され、生じたポリペプチド
が本発明を実施するのに有用である、ことを意味する。
保存的アミノ酸置換は当業に周知である。こうした置換
を作成するための規準には、とりわけ、Dayhof, M.
D., 1978, Nat. Biomed. Res. Found.,ワ
シントンD.C., Vol. 5, Sup. 3に記載される
ものが含まれる。より明確には、保存的アミノ酸置換
は、一般的に、酸性度、またはその側鎖の極性において
関連しているアミノ酸のファミリー内で行われるもので
ある。遺伝子にコードされるアミノ酸は、一般的に4つ
の群に分けられる:(1)酸性=アスパラギン酸、グル
タミン酸;(2)塩基性=リジン、アルギニン、ヒスチ
ジン;(3)非極性=アラニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニ
ン、トリプトファン;および(4)非荷電極性=グリシ
ン、アスパラギン、グルタミン、システイン、セリン、
スレオニン、チロシンである。フェニルアラニン、トリ
プトファンおよびチロシンはまた、芳香族アミノ酸とし
て共に分類される。いかなる特定の群内での1つまたは
それ以上の置換、例えばロイシンとイソロイシンまたは
バリン、あるいはアスパラギン酸とグルタミン酸、ある
いはスレオニンとセリン、あるいはいかなる他のアミノ
酸残基と構造的に関連したアミノ酸残基、例えば同様の
酸性度、または極性、またはそれらを組み合わせた類似
性を有するアミノ酸残基も、一般的に、ポリペプチドの
機能に重要でない影響を有するであろう。
は、該ポリペプチドを用い、真核、好ましくは哺乳動
物、そして最も好ましくはヒト細胞または組織由来のML
K4遺伝子産物に対し抗体を作成し、あるいはこうした細
胞または組織においてMLK4活性または産生を調節する化
合物に関しスクリーニングすることが可能である場合、
「本発明を実施するのに有用」である。
連ポリヌクレオチド分子のいずれかの実質的な部分であ
るヌクレオチド配列からなる、単離ポリヌクレオチド分
子を提供する。本明細書において、MLK4関連ポリヌクレ
オチド分子の「実質的な部分(substantial portio
n)」は、配列番号1のヌクレオチド配列の全長より短い
ものからなるポリヌクレオチド分子またはそれと相同な
ポリヌクレオチド分子であるが、前記ヌクレオチド配列
の長さの少なくとも約20%、そしてより好ましくは少な
くとも約30%を含み、そして有用性がMLK4関連ポリヌク
レオチド分子に関し上に定義されるように、本発明を実
施するのに有用である、前記ポリヌクレオチド分子を意
味する。限定しない態様において、MLK4関連ポリヌクレ
オチド分子の実質的な部分は、本発明のヒトMLK4遺伝子
産物のペプチド断片をコードするヌクレオチド配列から
なる。MLK4関連ポリペプチドの「ペプチド断片(peptid
e fragment)」は、配列番号2の下位配列からなるポリ
ペプチドを指し、ここで下位配列は、有用性がMLK4関連
ポリペプチドに関し上に定義されるように、本発明を実
施するのに有用である。本明細書において、「ペプチド
断片」は、好ましくは、長さが少なくとも約15アミノ酸
残基であり、そしてより好ましくは少なくとも約30アミ
ノ酸残基である。
オチド分子を用い、ヒトMLK4遺伝子産物の部分を発現さ
せ、細胞種または組織におけるMLK4遺伝子産物の発現を
検出し、MLK4遺伝子が突然変異している(例えば相同的
組換えにより改変されまたは除去されている)新規細胞
株を調製し、周知の技術を用い(例えばAboら、以下を
参照されたい)、例えばATP結合部位を突然変異させる
ことにより、優性ネガティブMLK4を生成しそして発現さ
せ、そして既知の技術を用い、ヒト以外の真核種、そし
て特に他の哺乳動物種におけるMLK4ホモログ遺伝子を同
定してもよい。したがって、本発明はさらに、MLK4ホモ
ログ遺伝子産物をコードするヌクレオチド配列を含む単
離ポリヌクレオチド分子を提供する。本明細書におい
て、「MLK4ホモログ遺伝子産物(MLK4 homolog gene
product)」は、MLK4ホモログ遺伝子がコードする遺伝
子産物として定義され、MLK4ホモログ遺伝子は、ヒト以
外の異なる真核種由来の遺伝子で、そして当業者によ
り、約70%より大きいアミノ酸レベルでの配列同一性の
度合いに基づき、ヒトMLK4遺伝子の相同体と認められる
ものとして定義される。
ドクローンを同定するための方法は、当業に知られる。
例えば、ヒトMLK4 ORFの部分を含むポリヌクレオチド
分子を検出可能であるように標識し、そして目的の生物
由来のDNAから構築したゲノムライブラリーをスクリー
ニングするのに用いてもよい。ハイブリダイゼーション
条件のストリンジェンシーは、目的の生物に対する参照
生物の関係に基づき、選択することが可能である。異な
るストリンジェンシー条件のための必要条件は当業者に
周知であり、そしてこうした条件は、ライブラリーおよ
び標識配列が由来する特定の生物に応じ、予測可能であ
るように、異なるであろう。とりわけ、バクテリオファ
ージライブラリーに関し、BentonおよびDavis, 197
7, Science 196:180に、そしてプラスミドライブラ
リーに関し、GrunsteinおよびHogness, 1975, Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA, 72:3961−3965
に示される技術を用い、ゲノムDNAライブラリーをMLKホ
モログ遺伝子コード配列に関しスクリーニングしてもよ
い。前記刊行物は本明細書に援用される。配列番号1に
示されるような、MLK4 ORFの部分を含むことが知られ
るヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド分子、ま
たはその部分に相当するオリゴヌクレオチド分子を、こ
れらのスクリーニング実験におけるプローブとして用い
てもよい。あるいは、精製MLK4遺伝子産物のアミノ酸配
列から推定されるヌクレオチド配列に対応するオリゴヌ
クレオチドプローブを合成してもよい。
定されるクローンは、適切な生物学的機能に関し、試験
してもよい。例えば、適切な読み枠と共に、開始および
終止シグナルを同定するため、該クローンを配列解析に
供してもよい。クローンされたDNA配列をその後、適切
な発現ベクターに挿入し、該ベクターをその後、相補性
に関する試験に対しMLK4をヌルに(null)している細胞
(例えばヒト細胞)に形質転換する。形質転換宿主細胞
をその後、MLK4情報伝達に関し解析する。
明はさらに、ヒトPAK4遺伝子産物の部分をコードするヌ
クレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分子を提
供する。好ましい態様において、PAK4遺伝子産物の部分
は、配列番号4のアミノ酸配列を含む。限定しない態様
において、本発明の単離ポリヌクレオチド分子は、配列
番号3のヌクレオチド配列を含む。
ド配列を含むポリヌクレオチド分子に相同な、単離ポリ
ヌクレオチド分子を提供する。この点で用いられる場
合、「相同」という用語は:(a)配列番号3がコードす
るのと同じポリペプチドをコードするが、遺伝暗号の縮
重のためヌクレオチド配列に、1つまたはそれ以上の沈
黙変異を含む;または(b)BLASTN(GENBANK)などのい
かなる標準的なヌクレオチド配列同一性アルゴリズムで
もよいもので決定されるように、配列番号3のヌクレオ
チド配列に対し、少なくとも約70%、より好ましくは少
なくとも約80%、そして最も好ましくは少なくとも約90
%のヌクレオチド配列同一性を有し、そして中程度にス
トリンジェントな条件下、すなわち0.5 M NaHPO4、7
% SDS、1mM EDTA中で65℃でのフィルター結合DNAに
対するハイブリダイゼーション、および0.2 X SSC/
0.1% SDS中で42℃での洗浄(Ausubelら、1989、上
記)で、配列番号4のアミノ酸配列を含むポリペプチド
をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド
分子の相補体にハイブリダイズし、そして本発明を実施
するのに有用である、ヌクレオチド配列を含むポリヌク
レオチド分子を意味する。好ましい態様において、相同
ポリヌクレオチド分子は、非常にストリンジェントな条
件下、すなわち0.5 M NaHPO4、7% SDS、1 mM ED
TA中で65℃でのフィルター結合DNAに対するハイブリダ
イゼーション、および0.1 X SSC/0.1% SDS中で6
8℃での洗浄(Ausubelら、1989、上記)で、配列番号4
のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするヌクレ
オチド配列を含むポリヌクレオチド分子の相補体にハイ
ブリダイズし、そして本発明を実施するのに有用であ
る。より好ましい態様において、相同ポリヌクレオチド
分子は、非常にストリンジェントな条件下で、配列番号
3のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子の相
補体にハイブリダイズし、そして本発明を実施するのに
有用である。
チド分子は:(i)真核細胞由来のPAK4遺伝子産物を、
免疫特異的に認識する抗体を生成するのに用いることが
可能なペプチドをコードし;または(ii)試験試料にお
けるPAK4転写物の存在を検出することが可能であり;ま
たは(iii)内因性PAK4遺伝子の制御または発現を改変
するための方法を可能にすることができ(例えば遺伝子
活性化または不活性化技術、例えばイントロンへの転写
活性化因子配列の挿入、あるいは1つまたはそれ以上の
エクソンの欠失により);または(iv)PCRなどの標準
的な増幅技術を用い、真核細胞において、PAK4 ORFの
ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子を増幅す
るのに用いることが可能である場合、「本発明を実施す
るのに有用」である。こうした相同ポリヌクレオチド分
子には、ヒト以外の真核種(および特に哺乳動物種、例
えばマウス、ウシ、ヒツジ、モルモットおよびラットな
ど)、または他のヒト単離体に存在する天然発生PAK4遺
伝子と共に、天然発生、化学合成、または遺伝子操作い
ずれでもよい、突然変異PAK4対立遺伝子を含んでもよ
い。
列に相同なアミノ酸配列を有するポリペプチドをコード
するヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分
子を提供する。本明細書において、ヒト細胞由来のPAK4
遺伝子産物のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を有す
るポリペプチドを指す際、「相同」という用語は、配列
番号4のアミノ酸配列を含むが、保存的アミノ酸置換が
上に定義されるように、1つまたはそれ以上のアミノ酸
残基が異なるアミノ酸残基で保存的に置換されており、
アミノ酸配列同一性がBLASTP(GENBANK)などのいかな
る標準的なアミノ酸配列同一性アルゴリズムでもよいも
ので決定されるように、生じたアミノ酸配列が、配列番
号4に対し、少なくとも約70%、より好ましくは少なく
とも約80%、そして最も好ましくは少なくとも約90%の
配列同一性を有し、生じたポリペプチドが本発明を実施
するのに有用である、ことを意味する。
は、該ポリペプチドを用い、真核、好ましくは哺乳動
物、そして最も好ましくはヒト細胞または組織由来のPA
K4遺伝子産物に対し抗体を作成し、あるいはこうした細
胞または組織においてPAK4活性または産生を調節する化
合物に関しスクリーニングすることが可能である場合、
「本発明を実施するのに有用」である。
連ポリヌクレオチド分子のいかなるものでもよいものの
実質的な部分であるヌクレオチド配列からなる、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。本明細書において、PA
K4関連ポリヌクレオチド分子の「実質的な部分」は、配
列番号3の全長より短いものからなるポリヌクレオチド
分子またはそれと相同なポリヌクレオチド分子である
が、前記ヌクレオチド配列の長さの少なくとも約20%、
そしてより好ましくは少なくとも約30%を含み、そして
有用性がPAK4関連ポリヌクレオチド分子に関し上に定義
されるように、本発明を実施するのに有用である、前記
ポリヌクレオチド分子を意味する。限定しない態様にお
いて、PAK4関連ポリヌクレオチド分子の実質的な部分
は、本発明のヒトPAK4遺伝子産物のペプチド断片をコー
ドするヌクレオチド配列からなる。PAK4関連ポリペプチ
ドの「ペプチド断片」は、配列番号4の下位配列からな
るポリペプチドを指し、ここで下位配列は、有用性がPA
K4関連ポリペプチドに関し上に定義されるように、本発
明を実施するのに有用である。本発明のペプチド断片
は、好ましくは、長さが少なくとも約15アミノ酸残基で
あり、そしてより好ましくは少なくとも約30アミノ酸残
基である。
オチド分子を用い、ヒトPAK4遺伝子産物の部分を発現さ
せ、細胞種または組織におけるPAK4遺伝子産物の発現を
検出し、PAK4遺伝子が突然変異している(例えば相同的
組換えにより改変されまたは除去されている)新規細胞
株を調製し、周知の技術を用い(例えばAboら、以下を
参照されたい)、例えばATP結合部位を突然変異させる
ことにより、優性ネガティブPAK4を生成しそして発現さ
せ、そして既知の技術を用い、ヒト以外の真核種、そし
て特に他の哺乳動物種におけるPAK4ホモログ遺伝子を同
定してもよい。したがって、本発明はさらに、PAK4ホモ
ログ遺伝子産物をコードするヌクレオチド配列を含む単
離ポリヌクレオチド分子を提供する。本明細書におい
て、「PAK4ホモログ遺伝子産物」は、PAK4ホモログ遺伝
子がコードする遺伝子産物として定義され、PAK4ホモロ
グ遺伝子は、ヒト以外の異なる真核種由来の遺伝子で、
そして当業者により、約70%より大きいアミノ酸レベル
での配列同一性の度合いに基づき、ヒトPAK4遺伝子の相
同体と認められるものとして定義される。PAK4ホモログ
遺伝子を含むポリヌクレオチドクローンを同定するため
の方法は、上述のように、当業に知られる。
本発明はさらに、ヒトPAK5遺伝子産物の部分をコードす
るヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分子
を提供する。好ましい態様において、PAK5遺伝子産物の
部分は、配列番号6のアミノ酸配列を含む。限定しない
態様において、配列番号6のアミノ酸配列をコードする
単離ポリヌクレオチド分子は、配列番号5のヌクレオチ
ド配列を含む。別の好ましい態様において、PAK5遺伝子
産物の部分は、配列番号8のアミノ酸配列を含む。限定
しない態様において、配列番号8のアミノ酸配列をコー
ドする単離ポリヌクレオチド分子は、配列番号7のヌク
レオチド配列を含む。本発明のさらに別の限定しない態
様は、PAK5ゲノムDNA(配列番号7を参照されたい)のい
かなる1つでもよいエクソンの配列である。本発明のさ
らに限定しない態様は、PAK5ゲノムDNAのいかなる1つで
もよいイントロンの配列である。
をコードする配列番号9のcDNAヌクレオチド配列(ORFの
nt199−2244)を含む、単離ポリヌクレオチド分子を提
供する。本発明はさらに、ヒトPAK5遺伝子に相当する、
配列番号11のヌクレオチド配列(ORFのnt6125−17433)
を含む、単離ポリヌクレオチド分子を提供する。
の部分をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレ
オチド分子に相同な、単離ポリヌクレオチド分子を提供
する。この点で用いられる場合、「相同」という用語
は:(a)配列番号5、配列番号7、配列番号9または配列
番号11がコードするのと同じポリペプチドをコードする
が、遺伝暗号の縮重のためヌクレオチド配列に、1つま
たはそれ以上の沈黙変異を含む;または(b)BLASTN(G
ENBANK)などのいかなる標準的なヌクレオチド配列同一
性アルゴリズムでもよいもので決定されるように、配列
番号5または配列番号7のヌクレオチド配列に対し、ある
いは配列番号9または配列番号11のORFに対し、少なくと
も約70%、より好ましくは少なくとも約80%、そして最
も好ましくは少なくとも約90%のヌクレオチド配列同一
性を有し、そして中程度にストリンジェントな条件下、
すなわち0.5 M NaHPO4、7% SDS、1 mM EDTA中で
65℃でのフィルター結合DNAに対するハイブリダイゼー
ション、および0.2 X SSC/0.1% SDS中で42℃で
の洗浄(Ausubelら、1989、上記)で、配列番号6、配列
番号8、または配列番号10のアミノ酸配列を含むポリペ
プチドをコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレ
オチド分子の相補体にハイブリダイズし、そして本発明
を実施するのに有用である、ヌクレオチド配列を含むポ
リヌクレオチド分子を意味する。好ましい態様におい
て、相同ポリヌクレオチド分子は、非常にストリンジェ
ントな条件下、すなわち0.5 M NaHPO4、7% SDS、1
mM EDTA中で65℃でのフィルター結合DNAに対するハ
イブリダイゼーション、および0.1X SSC/0.1% SD
S中で68℃での洗浄(Ausubelら、1989、上記)で、配列
番号6、配列番号8、または配列番号10のアミノ酸配列を
含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む
ポリヌクレオチド分子の相補体にハイブリダイズし、そ
して本発明を実施するのに有用である。より好ましい態
様において、相同ポリヌクレオチド分子は、非常にスト
リンジェントな条件下で、配列番号5または配列番号7の
ヌクレオチド配列、あるいは配列番号9または配列番号1
1のORFのヌクレオチド配列からなるポリヌクレオチド分
子の相補体にハイブリダイズし、そして本発明を実施す
るのに有用である。
チド分子は:(i)真核細胞由来のPAK5遺伝子産物を、
免疫特異的に認識する抗体を生成するのに用いることが
可能なペプチドをコードし;または(ii)試験試料にお
けるPAK5転写物の存在を検出することが可能であり;ま
たは(iii)内因性PAK5遺伝子の制御または発現を改変
するための方法を可能にすることができ(例えば遺伝子
活性化または不活性化技術、例えばイントロンへの転写
活性化因子配列の挿入、あるいは1つまたはそれ以上の
エクソンの欠失により);または(iv)PCRなどの標準
的な増幅技術を用い、真核細胞において、PAK5 ORFの
ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子を増幅す
るのに用いることが可能である場合、「本発明を実施す
るのに有用」である。こうした相同ポリヌクレオチド分
子には、ヒト以外の真核種(および特に哺乳動物種、例
えばマウス、ウシ、ヒツジ、モルモットおよびラットな
ど)、または他のヒト単離体に存在する天然発生PAK5遺
伝子と共に、天然発生、化学合成、または遺伝子操作い
ずれでもよい、突然変異PAK5対立遺伝子を含んでもよ
い。
たは配列番号10のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を
有するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含
む、単離ポリヌクレオチド分子を提供する。本明細書に
おいて、ヒト細胞由来のPAK5遺伝子産物のアミノ酸配列
に相同なアミノ酸配列を有するポリペプチドを指す際、
「相同」という用語は、配列番号6、配列番号8または配
列番号10のアミノ酸配列を含むが、保存的アミノ酸置換
が上に定義されるように、1つまたはそれ以上のアミノ
酸残基が異なるアミノ酸残基で保存的に置換されてお
り、アミノ酸配列同一性がBLASTP(GENBANK)などのい
かなる標準的なアミノ酸配列同一性アルゴリズムでもよ
いもので決定されるように、生じたアミノ酸配列が、配
列番号6、配列番号8または配列番号10に対し、少なくと
も約70%、より好ましくは少なくとも約80%、そして最
も好ましくは少なくとも約90%の配列同一性を有し、そ
して生じたポリペプチドが本発明を実施するのに有用で
ある、ことを意味する。
は、該ポリペプチドを用い、真核、好ましくは哺乳動
物、そして最も好ましくはヒト細胞または組織由来のPA
K5遺伝子産物に対し抗体を作成し、あるいはこうした細
胞においてPAK5活性または産生を調節する化合物に関し
スクリーニングすることが可能である場合、「本発明を
実施するのに有用」である。
連ポリヌクレオチド分子のいかなるものでもよいものの
実質的な部分であるヌクレオチド配列からなる、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。本明細書において、PA
K5関連ポリヌクレオチド分子の「実質的な部分」は、配
列番号5、配列番号7、配列番号9(nt199〜2244)または
配列番号11(nt6125〜17433)の全長より短いものから
なるポリヌクレオチド分子またはそれと相同なポリヌク
レオチド分子であるが、前記ヌクレオチド配列の長さの
少なくとも約20%、そしてより好ましくは少なくとも約
30%を含み、そして有用性がPAK5関連ポリヌクレオチド
分子に関し上に定義されるように、本発明を実施するの
に有用である、前記ポリヌクレオチド分子を意味する。
限定しない態様において、PAK5関連ポリヌクレオチド分
子の実質的な部分は、本発明のヒトPAK5遺伝子産物のペ
プチド断片をコードするヌクレオチド配列からなる。PA
K5関連ポリペプチドの「ペプチド断片」は、配列番号
6、配列番号8または配列番号10の下位配列からなるポリ
ペプチドを指し、ここで下位配列は、有用性がPAK5関連
ポリペプチドに関し上に定義されるように、本発明を実
施するのに有用である。本発明のペプチド断片は、好ま
しくは、長さが少なくとも約15アミノ酸残基であり、そ
してより好ましくは少なくとも約30アミノ酸残基であ
る。
オチド分子を用い、PAK5遺伝子産物の部分を発現させ、
細胞または組織におけるPAK5遺伝子の発現を検出し、PA
K5遺伝子が突然変異している(例えば相同的組換えによ
り改変されまたは除去されている)新規細胞株を調製
し、周知の技術を用い(例えばAboら、以下を参照され
たい)、ATP結合部位を突然変異させることにより、優
性ネガティブPAK5を生成しそして発現させ、そして標準
的な技術を用い、他の真核種または細胞種におけるPAK5
ホモログ遺伝子を同定してもよい。したがって、本発明
はさらに、PAK5ホモログ遺伝子産物をコードするヌクレ
オチド配列を含む単離ポリヌクレオチド分子を提供す
る。本明細書において、「PAK5ホモログ遺伝子産物」
は、PAK5ホモログ遺伝子がコードする遺伝子産物として
定義され、PAK5ホモログ遺伝子は、ヒト以外の真核種由
来の遺伝子で、そして当業者により、約80%より大きい
アミノ酸レベルでの配列同一性の度合いに基づき、ヒト
PAK5遺伝子の相同体と認められるものとして定義され
る。PAK5ホモログ遺伝子を含むポリヌクレオチドクロー
ンを同定するための方法は、上述のように、当業に知ら
れる。
本発明はさらに、ヒト細胞由来のYSK2遺伝子産物の部分
をコードするヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレ
オチド分子を提供する。好ましい態様において、YSK2遺
伝子産物は、配列番号13のアミノ酸配列を含む。限定し
ない態様において、本発明の単離ポリヌクレオチド分子
は、配列番号12のヌクレオチド配列を含む。
の部分をコードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレ
オチド分子に相同な、単離ポリヌクレオチド分子を提供
する。この点で用いられる場合、「相同」という用語
は:(a)配列番号12がコードするのと同じポリペプチ
ドをコードするが、遺伝暗号の縮重のためヌクレオチド
配列に、1つまたはそれ以上の沈黙変異を含む;または
(b)BLASTN(GENBANK)などのいかなる標準的なヌクレ
オチド配列同一性アルゴリズムでもよいもので決定され
るように、配列番号12のヌクレオチド配列に対し、少な
くとも約70%、より好ましくは少なくとも約80%、そし
て最も好ましくは少なくとも約90%のヌクレオチド配列
同一性を有し、そして中程度にストリンジェントな条件
下、すなわち0.5 M NaHPO4、7% SDS、1 mM EDTA
中で65℃でのフィルター結合DNAに対するハイブリダイ
ゼーション、および0.2 X SSC/0.1% SDS中で42
℃での洗浄(Ausubelら、1989、上記)で、配列番号13
のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするヌクレ
オチド配列を含むポリヌクレオチド分子の相補体にハイ
ブリダイズし、そして配列番号13の少なくとも最初の6
アミノ酸残基をコードし、そして本発明を実施するのに
有用である、ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド
分子を意味する。好ましい態様において、相同ポリヌク
レオチド分子は、非常にストリンジェントな条件下、す
なわち0.5 M NaHPO4、7% SDS、1mM EDTA中で65℃
でのフィルター結合DNAに対するハイブリダイゼーショ
ン、および0.1 X SSC/0.1% SDS中で68℃での洗
浄(Ausubelら、1989、上記)で、配列番号13のアミノ
酸配列を含むポリペプチドをコードするヌクレオチド配
列を含むポリヌクレオチド分子の相補体にハイブリダイ
ズし、そして配列番号13の少なくとも最初の6アミノ酸
残基をコードし、そして本発明を実施するのに有用であ
る。より好ましい態様において、相同ポリヌクレオチド
分子は、非常にストリンジェントな条件下で、配列番号
12のヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子の相
補体にハイブリダイズし、そして配列番号13の少なくと
も最初の6アミノ酸残基をコードし、そして本発明を実
施するのに有用である。
チド分子は:(i)真核細胞由来のYSK2遺伝子産物を、
免疫特異的に認識する抗体を生成するのに用いることが
可能なペプチドをコードし;または(ii)試験試料にお
けるYSK2転写物の存在を検出することが可能であり;ま
たは(iii)内因性YSK2遺伝子の制御または発現を改変
するための方法を可能にすることができ(例えば遺伝子
活性化または不活性化技術、例えばイントロンへの転写
活性化因子配列の挿入、あるいは1つまたはそれ以上の
エクソンの欠失により);または(iv)PCRなどの標準
的な増幅技術を用い、真核細胞において、YSK2 ORFの
ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子を増幅す
るのに用いることが可能である場合、「本発明を実施す
るのに有用」である。こうした相同ポリヌクレオチド分
子には、ヒト以外の真核種(および特に哺乳動物種、例
えばマウス、ウシ、ヒツジ、モルモットおよびラットな
ど)、または他のヒト単離体に存在する天然発生YSK2遺
伝子と共に、天然発生、化学合成、または遺伝子操作い
ずれでもよい、突然変異YSK2対立遺伝子を含んでもよ
い。
列に相同なアミノ酸配列を有するポリペプチドをコード
するヌクレオチド配列を含む、単離ポリヌクレオチド分
子を提供する。本明細書において、ヒト細胞由来のYSK2
遺伝子産物のアミノ酸配列に相同なアミノ酸配列を有す
るポリペプチドを指す際、「相同」という用語は、配列
番号13のアミノ酸配列を含むが、保存的アミノ酸置換が
上に定義されるように、1つまたはそれ以上のアミノ酸
残基が異なるアミノ酸残基で保存的に置換されており、
アミノ酸配列同一性がBLASTP(GENBANK)などのいかな
る標準的なアミノ酸配列同一性アルゴリズムでもよいも
ので決定されるように、生じたアミノ酸配列が、配列番
号13に対し、少なくとも約70%、より好ましくは少なく
とも約80%、そして最も好ましくは少なくとも約90%の
配列同一性を有し、そして生じたポリペプチドが本発明
を実施するのに有用である、ことを意味する。
は、該ポリペプチドを用い、真核、好ましくは哺乳動
物、そして最も好ましくはヒト細胞または組織由来のYS
K2遺伝子産物に対し抗体を作成し、あるいはこうした細
胞または組織においてYSK2活性または産生を調節する化
合物に関しスクリーニングすることが可能である場合、
「本発明を実施するのに有用」である。
連ポリヌクレオチド分子のいかなるものでもよいものの
実質的な部分であるヌクレオチド配列からなる、単離ポ
リヌクレオチド分子を提供する。本明細書において、YS
K2関連ポリヌクレオチド分子の「実質的な部分」は、配
列番号12の全長より短いものからなるポリヌクレオチド
分子またはそれと相同なポリヌクレオチド分子である
が、前記ヌクレオチド配列の長さの少なくとも約20%、
そしてより好ましくは少なくとも約30%を含み、そして
配列番号13の少なくとも最初の6アミノ酸残基をコード
し、そして有用性がYSK2関連ポリヌクレオチド分子に関
し上に定義されるように、本発明を実施するのに有用で
ある、前記ポリヌクレオチド分子を意味する。限定しな
い態様において、YSK2関連ポリヌクレオチド分子の実質
的な部分は、本発明のYSK2遺伝子産物のペプチド断片を
コードするヌクレオチド配列からなる。YSK2関連ポリペ
プチドの「ペプチド断片」は、配列番号13のアミノ酸配
列下位配列からなり、なお配列番号13の残基1〜6の配列
を含むポリペプチドを指し、そして該下位配列は、有用
性がYSK2関連ポリペプチドに関し上に定義されるよう
に、本発明を実施するのに有用である。本発明のペプチ
ド断片は、好ましくは、長さが少なくとも約15アミノ酸
残基であり、そしてより好ましくは少なくとも約30アミ
ノ酸残基である。
オチド分子を用い、ヒトYSK2遺伝子産物の部分を発現さ
せ、細胞種または組織におけるYSK2遺伝子産物の発現を
検出し、YSK2遺伝子が突然変異している(例えば相同的
組換えにより改変されまたは除去されている)新規細胞
株を調製し、周知の技術を用い(例えばAboら、以下を
参照されたい)、ATP結合部位を突然変異させることに
より、優性ネガティブYSK2を生成しそして発現させ、そ
して他の真核種または細胞種におけるYSK2ホモログ遺伝
子を同定してもよい。本明細書において、「YSK2ホモロ
グ遺伝子産物」は、YSK2ホモログ遺伝子がコードする遺
伝子産物として定義され、YSK2ホモログ遺伝子は、ヒト
以外の真核種由来の遺伝子で、そして当業者により、約
80%より大きいアミノ酸レベルでの配列同一性の度合い
に基づき、ヒトYSK2遺伝子の相同体と認められるものと
して定義される。YSK2ホモログ遺伝子を含むポリヌクレ
オチドクローンを同定するための方法は、上述のよう
に、当業に知られる。
さらに、本発明の、前述のポリヌクレオチド分子のいか
なるものでもよいものにハイブリダイズする、または本
発明の、前述のポリヌクレオチド分子のいかなるもので
もよいものの相補体であるヌクレオチド配列を有するポ
リヌクレオチド分子にハイブリダイズする、オリゴヌク
レオチド分子を提供する。こうしたオリゴヌクレオチド
分子は、好ましくは、少なくとも長さ約10ヌクレオチド
であり、そしてより好ましくは、少なくとも長さ約20ヌ
クレオチドであり、そして中程度にまたは非常にストリ
ンジェントな条件下で、前述のポリヌクレオチド分子の
1つまたはそれ以上にハイブリダイズすることが可能で
ある。より短いオリゴヌクレオチド分子に関しては、非
常にストリンジェントな条件の例には、〜14塩基オリゴ
に関しては約37℃での、〜17塩基オリゴに関しては約48
℃での、〜20塩基オリゴに関しては約55℃での、そして
〜23塩基オリゴに関しては約60℃での、6 X SSC/0.
5%リン酸ナトリウム中の洗浄が含まれる。より長いオ
リゴヌクレオチド分子(すなわち約100 ntより大きい
もの)に関しては、中程度におよび非常にストリンジェ
ントな条件は、相同ポリヌクレオチド分子に関し、上の
1.1節に記載されている。ハイブリダイゼーション条件
は、利用される特定のオリゴヌクレオチド分子に応じ、
当業に知られるように、適切に調整することが可能であ
る。
クレオチド分子は、配列番号1、3、5、7、9、11または1
2からなる群より選択されるヌクレオチド配列を有する
ポリヌクレオチド分子に対し、あるいは配列番号1、3、
5、7、9、11または12からなる群より選択されるヌクレ
オチド配列の相補体であるヌクレオチド配列を有するポ
リヌクレオチド分子に対し、非常にストリンジェントな
条件下でハイブリダイズする。
4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物コードポリヌクレ
オチド分子を増幅する際のプライマーとして、またはJN
KKK遺伝子および遺伝子産物の発現を制御する際に有用
なアンチセンス分子としてを含め、多様な目的に有用で
ある。増幅は、適切に設計されたオリゴヌクレオチド分
子を、標準的技術、例えばポリメラーゼ連鎖反応と組み
合わせて用い、行うことが可能であるが、当業に知られ
る他の増幅技術、例えばリガーゼ連鎖反応もまた、用い
てもよい。例えば、PCRに関しては、適切に設計された
プライマー、増幅しようとするヌクレオチド配列を含む
テンプレート、並びに適切なPCR酵素および緩衝液を含
む混合物を調製し、そして標準的プロトコルにしたがい
プロセシングし、テンプレートの特定のMLK4、PAK4、PA
K5、またはYSK2関連ポリヌクレオチド配列を増幅する。
ヌクレオチド分子を含む、組換えクローニングベクター
および組換え発現ベクターであって、本発明のMLK4、PA
K4、PAK5またはYSK2 ORFの部分、あるいは全長PAK5 O
RFを含むポリヌクレオチド分子を含む、前記ポリヌクレ
オチド分子をクローニングしまたは発現するのに有用で
ある、前記ベクターを提供する。
定義されるような、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2 ORF
の部分、全長PAK5 ORFを含むポリヌクレオチド分子、
およびそれらの遺伝子産物、およびすべての相同ポリヌ
クレオチド分子、相同ポリペプチド、こうしたポリヌク
レオチド分子の実質的な部分、並びにこうした産物およ
びポリペプチドのペプチド断片を含む、本発明の、前述
のポリヌクレオチド分子およびポリペプチドのすべてに
適用されることが意図される。
ーは、好ましくは、本発明のポリヌクレオチド分子のコ
ード配列が、ポリペプチドを産生するため、コード配列
の転写および翻訳に必要な、1つまたはそれ以上の制御
要素と、機能可能であるように関連しているように構築
される。本明細書において、「制御要素」という用語に
は、限定されるわけではないが、ポリヌクレオチドコー
ド配列の発現をドライブするおよび/または制御するの
に利用できる、当業に知られる、誘導性および非誘導性
プロモーター、エンハンサー、オペレーターおよび他の
要素のヌクレオチド配列が含まれる。また、本明細書に
おいて、コード配列は、1つまたはそれ以上の制御要素
と「機能可能であるように関連」しており、ここで該制
御要素は、コード配列の転写またはそのmRNAの翻訳、あ
るいは両方を効果的に制御し、そして可能にする。
設計することが可能な、典型的なプラスミドベクターに
は、とりわけ、pCR−Blunt、pCR2.1(Invitrogen)、
およびpGEM3Zf(Promega)が含まれる。さらに、真核細
胞、例えば哺乳動物細胞における発現のため、特に設計
されているベクターが、Invitrogen(カリフォルニア州
サンディエゴ)およびPromegaから商業的に入手可能で
ある。
および特異性において多様である可能性がある。利用さ
れる宿主/ベクター系に応じ、いくつかの適切な転写お
よび翻訳要素のいずれを用いてもよい。細菌のための転
写制御領域またはプロモーターの、限定しない例には、
β−galプロモーター、T7プロモーター、TACプロモータ
ー、ラムダ左および右プロモーター、trpおよびlacプロ
モーター、並びにtrp−lac融合プロモーターが含まれ
る。真核細胞のための転写制御領域またはプロモーター
の、限定しない例には、いくつかのみを挙げると、ウイ
ルス制御領域、例えば、SV40初期プロモーター領域、ヘ
ルペス・チミジンキナーゼプロモーター、サイトメガロ
ウイルス(CMV)プロモーター、およびマウス乳腺腫瘍
ウイルス調節領域、内因性真核遺伝子由来の組織特異的
または誘導性プロモーター、例えばアルブミンプロモー
ター、ミオシン軽鎖−2プロモーター、インスリンプロ
モーター、メタロチオネインプロモーター、および真菌
プロモーター、例えばgal4プロモーター、アルコールデ
ヒドロゲナーゼプロモーター、ホスホグリセロールキナ
ーゼプロモーター、および接合因子プロモーターが含ま
れる。
連している特定のコード配列を含む組換えベクターを構
築するための方法は、当業に周知であり、そしてこれら
のいずれを用い、本発明を実施してもよい。これらの方
法には、in vitro組換え技術、合成技術、およびin v
ivo遺伝子組換えが含まれる。例えば、Maniatisら、198
9、上記;Ausubelら、1989、上記;Sambrookら、1989、
上記;Innisら、1995、上記;およびErlich、1992、上
記に記載される技術を参照されたい。
4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物融合タンパク質を
発現させてもよい。精製融合タンパク質を用い、MLK4、
PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物に対する抗血清を作成
し、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物の生化学的
特性を研究し、異なる生化学的活性を持つMLK4、PAK4、
PAK5またはYSK2融合タンパク質を設計し、または組換え
発現系において、発現されたMLK4、PAK4、PAK5またはYS
K2遺伝子産物の同定または精製を援助してもよい。使用
可能な融合タンパク質発現ベクターには、限定されるわ
けではないが、β−ガラクトシダーゼおよびtrpE融合
体、マルトース結合タンパク質融合体、グルタチオン−
S−トランスフェラーゼ融合体およびポリヒスチジン融
合体(キャリアー領域)をコードする配列を組み込んだ
ベクターが含まれる。
質が精製に有用な領域を含むよう設計してもよい。例え
ば、MLK4、PAK4、PAK5およびYSK2−マルトース結合タン
パク質融合体はアミロース樹脂を用い精製することが可
能であり;MLK4、PAK4、PAK5およびYSK2−グルタチオン
−S−トランスフェラーゼ融合タンパク質はグルタチオ
ン・アガロースビーズを用い精製することが可能であ
り;そしてMLK4、PAK4、PAK5およびYSK2−ポリヒスチジ
ン融合体は二価ニッケル樹脂を用い精製することが可能
である。あるいは、キャリアータンパク質またはペプチ
ドに対する抗体を、融合タンパク質のアフィニティーク
ロマトグラフィー精製のため、用いてもよい。例えば、
モノクローナル抗体の標的エピトープをコードするヌク
レオチド配列を、制御要素と機能可能であるように関連
するよう、発現ベクター内に設計し、そして配置し、発
現されたエピトープがMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリ
ペプチドに融合するようにしてもよい。例えば、親水性
マーカーペプチドであるFLAG TMエピトープタグ(Intern
ational Biotechnologies Inc.)をコードするヌク
レオチド配列を、標準的な技術により、MLK4、PAK4、PA
K5またはYSK2ポリペプチドのアミノまたはカルボキシル
末端に対応する点で、発現ベクター内に挿入してもよ
い。発現されたMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチ
ド−FLAGTMエピトープ融合産物をその後、商業的に入手
可能な抗FLAGTM抗体を用い、検出し、そしてアフィニテ
ィー精製してもよい。
質をコードする発現ベクターはまた、特異的なプロテア
ーゼ切断部位をコードする配列を含むように設計し、特
異的なプロテアーゼでの処理により、発現されたMLK4、
PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドが、キャリアー領域
または融合パートナーから放出されるようにしてもよ
い。例えば、融合タンパク質ベクターには、とりわけ、
トロンビン、または因子Xa切断部位をコードするDNA配
列を含んでもよい。
はYSK2 ORFの上流でそして読み枠内で、シグナル配列
を発現ベクター内に設計し、発現された遺伝子産物の輸
送(trafficking)および分泌を指示してもよい。シグ
ナル配列の限定しない例には、とりわけ、α因子、免疫
グロブリン、外膜タンパク質、ペニシリナーゼ、および
T細胞受容体由来のものが含まれる。
で形質転換またはトランスフェクションされている宿主
細胞の選択を援助するため、ベクターは、さらにリポー
ター遺伝子産物または他の選択可能マーカーのコード配
列を含むよう、設計してもよい。こうしたコード配列
は、好ましくは、上述のように、制御要素コード配列と
機能可能であるように関連している。本発明に有用であ
る可能性があるリポーター遺伝子は当業に周知であり、
そしてとりわけ、緑色蛍光タンパク質、ルシフェラー
ゼ、xylE、およびチロシナーゼをコードするものが含ま
れる。選択可能マーカーをコードするヌクレオチド配列
は当業に周知であり、そして抗生物質または代謝拮抗物
質に対する耐性を与える、または栄養要求性必要条件を
供給する遺伝子産物をコードするものが含まれる。こう
した配列の例には、とりわけ、メトトレキセート、G418
またはミコフェノール酸に対する耐性をコードするもの
が含まれる。
明のポリヌクレオチド分子または組換えベクターを含む
形質転換宿主細胞、およびそこから由来する新規株また
は細胞株を提供する。本発明の実施に有用な宿主細胞
は、好ましくはヒト細胞であるが、他の真核細胞または
原核細胞もまた、用いてもよい。こうした他の形質転換
宿主細胞には、典型的には、限定されるわけではない
が、微生物、例えば、とりわけ、組換えバクテリオファ
ージDNA、プラスミドDNAまたはコスミドDNAベクターで
形質転換されている細菌、あるいは組換えベクターで形
質転換されている酵母が含まれる。
そしてプロセシングする、適切な宿主細胞を選択しても
よい。異なる宿主細胞は、タンパク質の翻訳および翻訳
後プロセシングおよび修飾(例えば、糖鎖付加、リン酸
化)のための特徴的な機構を有する。例えば、細菌系に
おける発現を用い、非糖鎖付加タンパク質産物を産生し
てもよい。酵母における発現および分泌は、糖鎖付加タ
ンパク質産物を産生することが可能である。哺乳動物細
胞における発現を用い、タンパク質産物の「天然」プロ
セシングを確実にしてもよい。さらに、異なるベクター
/宿主発現系は、異なる度合いでプロセシング反応に影
響を及ぼす可能性がある。
め、宿主細胞として好ましい細菌細胞は、大腸菌(E.
coli)の株である。典型的には、培養で増殖するよ
う、そしてクローニング技術のために適応させた大腸菌
株、例えばアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクシ
ョン(ATCC)、米国メリーランド州ロックビル(寄託番
号第31343号)または商業的供給源(Stratagene)いず
れからも入手可能なDH5α株を、用いることが可能であ
る。好ましい真核宿主細胞には、ヒト細胞、および特に
角化細胞が含まれるが、他の哺乳動物細胞および酵母細
胞または昆虫細胞もまた、効果的に利用することが可能
である。
は、実質的に均質な細胞培養の1つまたはそれ以上の宿
主細胞に形質転換またはトランスフェクションされる。
発現ベクターは、一般的に、既知の技術にしたがい、例
えばプロトプラスト形質転換、リン酸カルシウム沈澱、
塩化カルシウム処理、微量注入、エレクトロポレーショ
ン、組換えウイルスとの接触によるトランスフェクショ
ン、リポソーム仲介トランスフェクション、DEAE−デキ
ストラン仲介トランスフェクション、形質導入、接合
(conjugation)、または微粒子銃により、宿主細胞に
導入される。形質転換体の選択は、標準法により、上述
のように、例えば組換えベクターと関連している選択可
能マーカー、例えば抗生物質耐性を発現している細胞を
選択することにより、行ってもよい。
宿主細胞染色体またはエピソームいずれかにおける、ML
K4、PAK4、PAK5またはYSK2関連コード配列の組込みおよ
び維持を、標準的技術により、例えばサザンハイブリダ
イゼーション解析、制限酵素解析、逆転写酵素PCR(rt
−PCR)を含むPCR解析により、または免疫学的アッセイ
により、期待される遺伝子産物が検出されることを確認
してもよい。組換えMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2関連コ
ード配列を含むおよび/または発現している宿主細胞
は、当業に周知の少なくとも4つの一般的なアプローチ
のいずれにより同定してもよく、該アプローチには:
(i)DNA−DNA、DNA−RNA、またはRNA−アンチセンスRN
Aハイブリダイゼーション;(ii)「マーカー」遺伝子
機能の存在の検出;(iii)宿主細胞におけるMLK4、PAK
4、PAK5またはYSK2特異的mRNA転写物の発現により測定
されるような転写レベルの評価および(iv)例えばイム
ノアッセイにより測定されるような成熟ポリペプチド産
物の存在の検出が含まれる。
性質決定>MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2関連コード配列
が適切な宿主細胞に安定して導入されたら、形質転換宿
主細胞をクローン的に増殖させ、そして生じた細胞をML
K4、PAK4、PAK5またはYSK2関連遺伝子産物の最大産生を
導くことが可能な条件下で増殖させる。こうした条件に
は、典型的には、高密度に細胞を増殖させることが含ま
れる。発現ベクターが誘導性プロモーターを含む場合、
適切な誘導条件、例えば温度シフト、栄養素の枯渇、無
償性の(gratuitous)誘導因子の添加(例えば炭水化物
類似体、例えばイソプロピル−β−D−チオガラクトピ
ラノシド(IPTG))、過剰な代謝副産物の集積、または
それらに匹敵するものが、発現を誘導するのに必要とさ
れるように使用される。
連遺伝子産物が宿主細胞内に保持される場合、細胞を採
取しそして溶解し、そして、タンパク質分解を最小限に
するため、当業に知られる抽出条件下、例えば4℃でま
たはプロテアーゼ阻害剤の存在下で、あるいは両方の条
件下で、産物を溶解物から単離し、そして精製する。発
現されたMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2関連遺伝子産物が
宿主細胞から分泌される場合、枯渇した栄養素培地を、
単純に収集し、そしてそこから産物を単離する。
連遺伝子産物は、適切なように、限定されるわけではな
いが、以下の方法:硫酸アンモニウム沈澱、サイズ分
画、イオン交換クロマトグラフィー、HPLC、密度遠心分
離、およびアフィニティークロマトグラフィーのいかな
る組み合わせをも含む、標準的な方法を用い、細胞溶解
物または培地から単離しまたは実質的に精製してもよ
い。発現されたMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2関連遺伝子
産物が生物学的活性を示す場合、適切なアッセイの使用
により、精製法の各工程で、調製の純度の増加をモニタ
ーしてもよい。発現されたMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2
関連遺伝子産物が生物学的活性を示しても示さなくて
も、各々、例えば大きさ、またはそうでなければMLK4、
PAK4、PAK5またはYSK2に特異的な抗体との反応性に基づ
き、あるいは融合タグの存在により、検出することが可
能である。
チド分子がコードする実質的に精製または単離されてい
るポリペプチドを提供する。特定の、しかし限定しない
態様において、ポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸
配列を含む、ヒトMLK4遺伝子産物、またはその部分であ
る。別の特定の、しかし限定しない態様において、ポリ
ペプチドは、配列番号4のアミノ酸配列を含む、ヒトPAK
4遺伝子産物、またはその部分である。さらに別の特定
の、しかし限定しない態様において、ポリペプチドは、
配列番号6、8または10のアミノ酸配列を含む、ヒトPAK5
遺伝子産物、またはその部分である。さらに別の特定
の、しかし限定しない態様において、ポリペプチドは、
配列番号13のアミノ酸配列を含む、ヒトYSK2遺伝子産
物、またはその部分である。本発明はさらに、本発明の
MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2のいかなるものでもよいも
のに相同な、実質的に精製または単離されているポリペ
プチドを提供し、相同ポリペプチドは上に定義される通
りである。本発明はさらに、本発明の、MLK4、PAK4、PA
K5またはYSK2遺伝子産物のペプチド断片または相同ポリ
ペプチドを提供し、ペプチド断片は上に定義される通り
である。本発明の、実質的に精製または単離されている
ポリペプチドは、多様な目的、例えばMLK4、PAK4、PAK5
またはYSK2タンパク質と相互作用する、そしてしたがっ
てMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2活性(情報伝達に関与す
る事象を含む)に影響を及ぼす化合物の候補である化合
物に関するスクリーニング、およびMLK4、PAK4、PAK5ま
たはYSK2遺伝子産物に対して向けられる抗体の作成など
に有用である。こうした化合物および抗体を、治療法で
用い、皮膚に対するUV損傷を治療しまたは予防してもよ
い。
リペプチドが特定の調製において、成分重量の大部分
(すなわち少なくとも約50%)を構成する場合、「実質
的に精製」されている。また、本明細書において、ポリ
ペプチドは、該ポリペプチドが特定の調製において、成
分の少なくとも約90重量%を構成する場合、「単離」さ
れている。また、本明細書において、ポリヌクレオチド
分子は、該分子が特定の調製において、核酸成分の少な
くとも約90重量%を構成する場合、または例えばゲル電
気泳動技術により測定されるように、他のすべてのポリ
ヌクレオチド分子から分離されているように見える場
合、「単離」されている。
または単離されているMLK4遺伝子産物、PAK4遺伝子産
物、PAK5遺伝子産物、YSK2遺伝子産物またはペプチド断
片を調製する方法であって、本発明のポリヌクレオチド
分子または組換えベクターで形質転換またはトランスフ
ェクションされている宿主細胞を、特定の遺伝子産物、
ポリペプチド、またはペプチド断片の発現を導くことが
可能な条件下で培養し、ここで前記組換えベクターはそ
れぞれ、本発明のMLK4遺伝子産物、PAK4遺伝子産物、PA
K5遺伝子産物、YSK2遺伝子産物またはペプチド断片をコ
ードするヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子
を含み、該ヌクレオチド配列は、1つまたはそれ以上の
制御要素と機能可能であるように関連している、そして
細胞培養から、実質的に精製または単離されている型
で、発現された遺伝子産物、ポリペプチド、またはペプ
チド断片を回収することを含む、前記方法を提供する。
遺伝子産物が得られたら、SDS−PAGE、サイズ排除クロ
マトグラフィー、アミノ酸配列解析、キナーゼ活性など
の生物学的活性によるものを含む、標準的方法により、
性質決定してもよい。例えば、MLK4、PAK4、PAK5または
YSK2遺伝子産物のアミノ酸配列は、標準的なペプチド配
列決定技術を用い、決定することが可能である。MLK4、
PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物は、それぞれMLK4、PA
K4、PAK5またはYSK2遺伝子産物の疎水性および親水性領
域を同定するため、親水性解析(例えば、HoppおよびWo
ods, 1981,Proc. Natl. Acad. Sci. USA 7
8:3824を参照されたい)、または類似のソフトウェア
アルゴリズムを用い、さらに性質決定してもよい。構造
解析を行い、特定の二次構造を取るMLK4、PAK4、PAK5ま
たはYSK2遺伝子産物の領域を同定してもよい。生物物理
的方法、例えばX線結晶解析(Engstrom, 1974, Bio
chem. Exp. Biol. 11:7−13)、コンピューター
モデリング(EletterickおよびZoller(監修), 198
6, Current Communications in MolecularBiolog
y, Cold Spring Harbor Laboratory,ニューヨー
ク州コールドスプリングハーバー中)、および核磁気共
鳴(NMR)を用い、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子
産物およびそれらの基質の間の相互作用の部位をマッピ
ングしそして研究してもよい。これらの研究から得た情
報を用い、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物上の
特定の部位を、これらの遺伝子産物と相互作用し、そし
て活性を改変させる薬剤候補の潜在的な標的として選択
してもよい。
MLK4遺伝子産物、PAK4遺伝子産物、PAK5遺伝子産物、YS
K2遺伝子産物に対し、あるいは相同ポリペプチドまたは
ペプチド断片に対し結合する、ポリクローナルおよびモ
ノクローナル抗体を提供する。こうした抗体は、天然ML
K4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物を精製する、ある
いはMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物の活性また
は生物学的機能を解析するアフィニティー試薬として、
用いてもよい。
はYSK2関連ポリペプチドのいずれに対し作成してもよ
い。抗MLK4、抗PAK4、抗PAK5または抗YSK2特異的抗体を
産生するのに知られる方法にしたがい、限定されるわけ
ではないが、ウシ、ウマ、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、およ
びマウスを含む、多様な宿主動物を用いてもよい。当業
に知られる多様なアジュバントを用い、抗体産生を亢進
してもよい。
免疫化動物から得て、そして抗MLK4、抗PAK4、抗PAK5ま
たは抗YSK2特異性に関し試験してもよい。あるいは、培
養中の連続する細胞株による抗体分子産生を提供するい
かなる技術を用い、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペ
プチドに対するモノクローナル抗体を調製してもよい。
これらには、限定されるわけではないが、元来Kohlerお
よびMilstein(Nature, 1975, 256:495−497)に
記載されたハイブリドーマ技術;ヒトB細胞ハイブリド
ーマ技術(Kosborら, 1983, Immunology Today
4:72;Coteら,1983, Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA 80:2026−2030);およびEBV−ハイブリド
ーマ技術(Coleら, 1985, Monoclonal Antibodies
and Cancer Therapy, Alan R. Liss, In
c., pp.77−96)が含まれる。あるいは、一本鎖抗
体産生のため記載された技術(例えば米国特許第4,94
6,778号を参照されたい)を適応させ、MLK4、PAK4、PA
K5またはYSK2特異的一本鎖抗体を産生してもよい。これ
らの刊行物は、本明細書に援用される。
に特異的な結合部位を含む抗体断片もまた、本発明に含
まれ、そして既知の技術により生成することが可能であ
る。こうした断片には、限定されるわけではないが、損
なわれていない(intact)抗体分子のペプシン消化によ
り生成することが可能な、F(ab’)2断片、およびF(a
b’)2断片のジスルフィド架橋を還元することにより生
成することが可能な、Fab断片が含まれる。あるいは、F
ab発現ライブラリーを構築し(Huseら, 1989, Scie
nce 246:1275−1281)、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2
ポリペプチドに対し望ましい特異性を有するFab断片の
迅速な同定を可能にしてもよい。
するための技術は当業に周知であり、そして、とりわ
け、HarlowおよびLane, 1988, Antibodies:A Lab
oratory Manual, Cold Spring Harbor Laborator
y;およびJ.W. Goding, 1986, Monoclonal Ant
ibodies:Principles and Practice, Academic Pr
ess,ロンドンにさらに記載されている。上に引用され
たすべての刊行物は、本明細書に援用される。
よびリボザイム>やはり本発明の範囲内にあるのは、ML
K4、PAK4、PAK5またはYSK2 mRNAに結合する、該mRNAを
分解するおよび/または該mRNAの翻訳を阻害するよう機
能する、アンチセンスオリゴヌクレオチド、ホスホロチ
オエートおよびリボザイムを含むオリゴヌクレオチド配
列である。
NA分子を含む、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、標
的mRNAに結合し、そしてタンパク質翻訳を妨げることに
より、mRNAの翻訳を直接遮断するよう、作用する。例え
ば、少なくとも約15塩基でそしてMLK4、PAK4、PAK5また
はYSK2ポリペプチドをコードするDNA配列の特有の領域
に相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドは、例えば
慣用的なホスホジエステル技術により、合成することが
可能である。
することが可能な酵素性RNA分子である。リボザイム作
用の機構は、相補的な標的RNAに対するリボザイム分子
の配列特異的なハイブリダイゼーションの後、ヌクレオ
チド鎖切断(endonucleolyticcleavage)を伴う。MLK
4、PAK4、PAK5またはYSK2 mRNA配列のヌクレオチド鎖
切断を特異的にそして効果的に触媒する、設計されたハ
ンマーヘッドモチーフリボザイム分子もまた、本発明の
範囲内である。
ボザイム切断部位も、まず、以下の配列、GUA、GUU、お
よびGUCを含む、リボザイム切断部位に関し標的分子を
スキャンすることにより、同定される。同定されたら、
切断部位を含む標的遺伝子の領域に対応する約15および
20リボヌクレオチドの間の短いRNA配列を、オリゴヌク
レオチド配列を不適切にする可能性がある二次構造など
の予測される構造的特徴に関し、評価してもよい。候補
標的の適切さはまた、例えばリボヌクレアーゼ保護アッ
セイを用い、相補的なオリゴヌクレオチドとのハイブリ
ダイゼーションに対する利用可能性(accessibility)
を試験することにより、評価してもよい。
およびリボザイムは両方とも、既知の方法により調製す
ることが可能である。これらには、例えば固相ホスホア
ミト(phosphoamite)化学合成などの化学合成のための
技術が含まれる。あるいは、アンチセンスRNA分子は、R
NA分子をコードするDNA配列のin vitroまたはin vivo
転写により、生成してもよい。こうしたDNA配列は、T7
またはSP6ポリメラーゼプロモーターなどの適切なRNAポ
リメラーゼプロモーターを組み込む多様なベクターに組
み込んでもよい。
段として、本発明のオリゴヌクレオチドに多様な修飾を
導入してもよい。可能性がある修飾には、限定されるわ
けではないが、分子の5’および/または3’端へのリボ
ヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドの隣接配
列の付加、あるいはオリゴヌクレオチド骨格内のホスホ
ロチオエートの使用またはホスホジエステル結合の代わ
りの2’−O−メチルの使用が含まれる。
断および治療的使用>本発明の、MLK4、PAK4、PAK5およ
びYSK2ポリペプチド分子、オリゴヌクレオチド、および
ポリペプチドと共に、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリ
ペプチドを認識する本発明の抗体は、MLK4、PAK4、PAK5
またはYSK2遺伝子産物の発現における改変から生じる疾
患または異常の診断に有用である。発現における改変
は、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子の転写における
増加または減少、あるいはMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2
遺伝子産物の翻訳における増加または減少いずれでもよ
い。あるいは、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子配列
における突然変異、対立遺伝子、または多型の存在は、
限定されるわけではないが、紫外線光または他のストレ
スにより引き起こされる皮膚損傷、あるいは乾癬に対す
る感受性の増加または減少を含む、疾患または異常と相
関させることが可能である。
り、そしてハイブリダイゼーションアッセイ(例えばノ
ーザンおよびサザンハイブリダイゼーション、ヌクレア
ーゼ保護)、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイ、
および連結連鎖反応(LCR)アッセイ、または上記の組
み合わせ(例えばin situハイブリダイゼーション)が
含まれる。こうしたアッセイは、上述のような、相補的
配列を含む、本発明の、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポ
リヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチドを利用する。
RNA遺伝子産物の解析が望ましい場合、当業に知られる
ように、特定のアッセイは、典型的には、増幅および/
またはハイブリダイゼーションの前に逆転写工程を含む
であろう。こうした核酸に基づく技術は、一般の当業者
により設計し、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子発現
のレベル、あるいは特定の突然変異、対立遺伝子または
多型の存在または非存在をアッセイしてもよい。
出法もまた、一般の当業者に周知であり、そして例えば
免疫学的アッセイ、例えば標識標的のウェスタンブロッ
ト、免疫沈降、およびELISAアッセイが含まれる。これ
らのアッセイは、上述の本発明の抗体を用いる。再び、
こうしたアッセイは、細胞または生物により発現される
MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドのレベル、あ
るいはMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドにおけ
る突然変異、対立遺伝子、または多型の存在または非存
在を測定してもよい。
K2遺伝子産物の過剰産生または産生不足と関連している
場合、本発明のポリヌクレオチドおよびオリゴヌクレオ
チドは、異常な状態を予防する、改善するまたはそうで
なければ治療するのに有用である可能性がある。例え
ば、遺伝子配列を細胞に導入することにより、遺伝子治
療を用い、細胞が不適切なレベルのMLK4、PAK4、PAK5ま
たはYSK2遺伝子産物を発現している、あるいは異常なま
たは不活性なMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチド
を発現している異常を治療してもよい。いくつかの例に
おいて、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物の過剰
発現により特徴付けられる異常な状態は、以下に記載さ
れる遺伝子治療技術を用い、予防しまたは治療すること
が可能である。特に、遺伝子治療ベクターが、上述のよ
うな本発明のアンチセンスポリヌクレオチドまたはリボ
ザイムを発現するよう設計し、それによりポリペプチド
に効果的に翻訳されるMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝
子産物の量を減少させてもよい。
デノ関連ウイルス、ヘルペスウイルス、またはパピロー
マウイルスなどのウイルス由来の発現ベクターを、標的
細胞集団への組換えMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリヌ
クレオチドの搬送に用いてもよい。当業者に周知の方法
を用い、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリヌクレオチド
を含む組換えウイルスベクターを構築してもよい。例え
ば、Maniatisら, 1989, Molecular Cloning, A
Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Labor
atory,ニューヨーク;およびAusubelら, 1989, Cu
rrent Protocols in Molecular Biology, Greene
Publishing Associates and WileyInterscience,
ニューヨークに記載される技術を参照されたい。あるい
は、いくつかの例のみを挙げると、MLK4、PAK4、PAK5ま
たはYSK2ポリヌクレオチドを含む、組換え非ウイルスベ
クターを、標的細胞への搬送のため、リポソームに再構
成してもよいし、あるいは例えば「DNAワクチン」にお
けるように、裸のポリヌクレオチドとして搬送してもよ
い。
レオチド、オリゴヌクレオチドおよびポリペプチドを含
む、MLK4、PAK4、PAK5およびYSK2遺伝子産物は、MLK4、
PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物に特異的に結合し、そ
してしたがってそれぞれ、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2
ポリペプチドのアゴニストまたはアンタゴニストとして
の潜在的な使用を有する化合物を同定する、スクリーニ
ングアッセイに用いてもよい。特定の好ましい使用にお
いて、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチド
は、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドのキナー
ゼ活性に影響を及ぼす化合物に関しスクリーニングする
のに有用である。
たはYSK2ポリペプチドに特異的に結合する分子を検出す
るアッセイを提供する。例えば、MLK4、PAK4、PAK5また
はYSK2ポリヌクレオチドを発現している組換え細胞を用
い、それぞれMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチド
を組換え的に産生してもよいし、そしてそれぞれMLK4、
PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドに結合する分子に関
しスクリーニングしてもよい。前述を行うのに用いるこ
とが可能な方法は、一般的に、当業に知られる。
コンビナトリアルペプチドまたは非ペプチドライブラリ
ーを、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドに特異
的に結合する分子に関しスクリーニングしてもよい。用
いてもよい多くのライブラリーが当業に知られ、例えば
化学合成ライブラリー、組換え(例えばファージディス
プレー)ライブラリー、およびin vitro翻訳に基づく
ライブラリーがある。
1991, Science 251:767−773;Houghtenら, 19
91, Nature 354:84−86;Lamら, 1991, Nature
354:82−84;Medynski, 1994, Bio/Technology
12:709−710;Gallopら,1994, J. Medicinal
Chemistry 37(9):1233−1251;Ohlmeyerら,1993,
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:10922−1
0926;Erbら, 1994, Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA 91:11422−11426;Houghtenら, 1992,
Biotechniques 13:412;Jayawickremeら, 1994,
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:1614−161
8;Salmonら, 1993, Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA 90:11708−11712;1993年10月14日付けのPC
T刊行物第WO 93/20242号;並びにBrennerおよびLerne
r, 1992, Proc. Natl.Acad. Sci. USA 8
9:5381−5383に記載されている。
は、ScottおよびSmith, 1990, Science 249:386
−390;Devlinら, 1990, Science, 249:404−40
6;Christian, R.B.ら, 1992, J. Mol. Bi
ol. 227:711−718;Lenstra, 1992, J. Immun
ol. Meth. 152:149−157;Kayら, 1993, Gene
128:59−65;並びに1994年8月18日付けのPCT刊行物第W
O 94/18318号に記載されている。
は、限定されるわけではないが、1991年4月18日付けのP
CT刊行物第WO 91/05058号;およびMattheakisら, 1
994,Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:9022
−9026に記載されるものが含まれる。
ー、例えばベンゾジアゼピンライブラリー(例えばBuni
nら, 1994, Proc. Natl. Acad. Sci. USA
91:4708−4712を参照されたい)をスクリーニングし
てもよい。Simonら, 1992, Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA 89:9367−9371に記載されるものな
ど、ペプトイドライブラリーもまた用いてもよい。用い
てもよいライブラリーの別の例は、ペプチドにおけるア
ミド官能性がペルメチル化(permethylated)されてお
り、化学的に形質転換されたコンビナトリアルライブラ
リーを生成しているものであり、Ostreshら(1994, P
roc. Natl. Acad. Sci. USA 91:11138−1114
2)に記載されている。
に知られる多様な方法のいずれにより、達成してもよ
い。例えば、ペプチドライブラリーのスクリーニングを
開示する、以下の参考文献:ParmleyおよびSmith, 19
89, Adv. Exp. Med. Biol. 251:215−218;
ScottおよびSmith, 1990, Science 249:386−39
0;Fowlkesら, 1992, BioTechniques 13:422−42
7;Oldenburgら, 1992, Proc. Natl. Acad.
Sci. USA 89:5393−5397;Yuら, 1994,Cell 7
6:933−945;Staudtら, 1988, Science 241:577
−580;Bockら,1992, Nature 355:564−566;Tuer
kら, 1992, Proc. Natl. Acad. Sci. USA
89:6988−6992;Ellingtonら, 1992, Nature 35
5:850−852;すべてLadnerらに対する米国特許第5,09
6,815号、米国特許第5,223,409号、および米国特許
第5,198,346号;RebarおよびPabo, 1993, Scienc
e263:671−673;並びにPCT刊行物第WO 94/18318号を
参照されたい。
固相に固定したMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチ
ドとライブラリーメンバーを接触させ、そして該ポリペ
プチドに結合するライブラリーメンバーを採取すること
により、行ってもよい。こうしたスクリーニング法の例
は、「パンニング(panning)」技術と呼ばれ、例とし
てParmleyおよびSmith, 1988, Gene 73:305−31
8;Fowlkesら, 1992, BioTechniques 13:422−42
7;PCT刊行物第WO94/18318号;および上に引用された
他の参考文献に記載されている。
するタンパク質を選択するためのツーハイブリッド系
(FieldsおよびSong, 1989, Nature 340:245−24
6;Chienら, 1991, Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA 88:9578−9582)を用い、細胞内でMLK4、PA
K4、PAK5またはYSK2ポリペプチドに特異的に結合する分
子を同定してもよい。
候補化合物をスクリーニングするための方法が提供され
る。こうした薬剤を用い、患者において、紫外線光誘導
損傷、炎症および乾癬を減少させ、そして外傷治癒を亢
進させることが可能である。患者は動物、典型的には哺
乳動物、好ましくはヒトである。
YSK2遺伝子産物の発現に影響を及ぼす化合物に関し:
(a)試験試料に試験化合物を適用し;(b)該試験試料
における、少なくとも1つのMLK4、PAK4、PAK5またはYSK
2遺伝子産物の発現を測定し;そして(c)該試験試料に
おける該遺伝子の発現を、参照試料におけるものと比較
することにより、スクリーニングすることが可能であ
る。参照試料と比較した該試験試料における遺伝子産物
の細胞レベルの特異的な変化は、該化合物がJNKKK遺伝
子由来の遺伝子産物の細胞レベルに影響を及ぼすことを
示す。「遺伝子産物の細胞レベルの特異的な変化」とい
う用語により、レベルの変化が細胞における総合的な転
写または翻訳レベル(アッセイされる遺伝子産物に依存
する)を改変することなく起こることを意味する。例え
ば、mRNAを測定する場合、「特異的な変化」を引き起こ
す化合物は、一般的な転写リプレッサーである化合物で
はない。同様に、例えば、タンパク質レベルをアッセイ
する際、「特異的な変化」を引き起こす化合物は、一般
的な翻訳リプレッサーではない。転写または翻訳に対す
る全体的な影響が試験化合物の存在下で起こるかどうか
は、コントロールのハウスキーピング遺伝子産物(例え
ば2例のみを挙げると、グルコース−6−リン酸デヒドロ
ゲナーゼ遺伝子産物またはアクチン遺伝子産物)に関し
アッセイすることにより、決定することが可能である。
ス事象に対する反応における、試験化合物の、MLK4、PA
K4、PAK5またはYSK2遺伝子またはポリペプチドの発現ま
たは細胞反応に対する影響をアッセイすることも可能で
ある。細胞に適用するストレス事象は、紫外線照射に対
する曝露であってもよい。好ましい紫外線照射は、320
−400 nmの範囲内の波長のUV−Aであってもよいし、ま
たは280−320 nmの範囲内の波長のUV−Bであってもよ
いし、または200−280 nmの範囲内の波長のUV−Cであ
ってもよい。スクリーニング目的のため、試料に適用す
る他の種類のストレス事象は、例えばTNF−α、IL−1、
インターフェロン類、FGF類またはPDFGなどの炎症性サ
イトカインに対する曝露であってもよい。さらに別の種
類のストレス事象は、熱ショック、浸透ショック、ヒ素
などの毒性化学薬品に対する曝露、(例えば溶媒での)
透過性バリアーの破壊などである。
ーニング法は:(a)試験試料に試験化合物を適用し;
(b)該試験試料および参照試料をストレス事象に曝露
し;(c)該試験試料における、少なくとも1つの遺伝子
産物の発現を測定し、ここで該遺伝子産物の転写物は、
配列番号1、3、5、7、9、11および12からなる群より選
択される配列を含む;そして(d)該試験試料における
該遺伝子産物の発現を、参照試料におけるものと比較す
ることにより、ストレス事象に対する細胞反応を遮断す
るまたはそうでなければ調節する際の試験化合物の有効
性を決定することを含む。試験化合物がストレス事象に
反応し、転写物の発現を有意に減少させる場合、該試験
化合物は、該ストレス事象に対する細胞反応を遮断する
のに潜在的に有効である可能性がある薬剤候補として同
定される。MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝子産物の発
現は、上述のいかなる方法を用い、測定してもよい。本
アッセイに用いるのに最も好ましい遺伝子産物は、PAK5
およびYSK2遺伝子産物である。
ニングの方法は:(a)試験試料に試験化合物を適用
し;(b)該試験試料にストレス事象を適用し;そして
(c)該試験試料におけるそして参照試料におけるMLK
4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドの量を測定す
る、ここでMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドは
配列番号2、4、6、8、10および13からなる群より選択さ
れるアミノ酸配列を含む;ここで参照試料と比較した該
試験試料におけるMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプ
チドの量の減少は、試験化合物がストレス反応を潜在的
に遮断することが可能な薬剤候補として同定される、こ
とを伴う。
PAK5またはYSK2ポリペプチドの活性に影響を及ぼす化合
物に関しスクリーニングする方法である。試験化合物を
試験試料に適用し、そして参照試料に比較した該試験試
料におけるMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドの
活性を測定してもよい。参照試料に比較した該試験試料
におけるMLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチド活性
を改変する試験化合物は、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2
ポリペプチドの活性に潜在的に影響を及ぼす可能性があ
る薬剤候補として同定される。全長MLK4、PAK4、PAK5お
よびYSK2ポリペプチドは各々キナーゼであり;したがっ
て、これらのポリペプチドの活性にはキナーゼ活性並び
にATPおよびその類似体に対する結合が含まれる。他の
活性には、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドキ
ナーゼ活性を活性化する活性化因子と相互作用する能
力、下流標的タンパク質との相互作用、およびアミノ末
端制御ドメインを介した阻害剤との相互作用が含まれ
る。
PAK5またはYSK2ポリペプチドの活性、例えばキナーゼ活
性、ATPおよびその類似体への結合、または下流標的タ
ンパク質の活性化を、ストレス事象の適用に対する反応
において、試験試料および参照試料においてアッセイ
し、そして比較し、薬剤候補の有効性を予測してもよ
い。薬剤候補が、特定のストレス事象、例えば紫外線照
射による、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2ポリペプチドの
機能の誘導を妨げる場合、該薬剤候補は、該ストレス反
応を遮断するのに有効である可能性がある。
料および参照試料は培養細胞、組織または器官である。
他の好ましい態様において、試験試料および参照試料は
生存動物である。特に好ましい態様において、ヒト皮膚
の小さな生検(例えば約5 mm3)を培養し、そして例え
ば紫外線照射、1つまたはそれ以上の増殖因子、サイト
カイン、薬剤、ホルモンまたはビタミンで処理する。明
示された時間後(処理が紫外線照射である場合、典型的
には24−48時間後)、MLK4、PAK4、PAK5またはYSK2遺伝
子産物の発現に関し、またはMLK4、PAK4、PAK5またはYS
K2ポリペプチドの活性に関し、生検を試験する。
施例は、例示の手段として提供され、そして限定ではな
い。
DNAのクローニング>本実施例は、本発明の新規JNKKKの
クローニングに用いる方法を例示する。
細胞は、ストーニーブルックのニューヨーク州立大学の
M. Simon博士の好意により提供された。3T3フィーダ
ー層を用い、培養を開始し、そしてその後、使用するま
で液体窒素中で凍結した。融解すると、ウシ脳下垂体抽
出上皮増殖因子、インスリン、甲状腺ホルモンおよびヒ
ドロコルチゾンを補った、明示された血清不含角化細胞
増殖培地(KGM)(角化細胞−SFM、GIBCO)中で、フィ
ーダー細胞なしに、角化細胞を増殖させた。
コンシン州マディソン)を用いた逆転写ポリメラーゼ連
鎖反応(RT−PCR)増幅のため、角化細胞由来のメッセ
ンジャーRNAを用いた。JNKKまたはJNKKKのキナーゼドメ
インの間の相同領域に対応するプライマーを設計し、RT
−PCRを用い、角化細胞mRNA由来の150 bp PCR産物を
増幅した。該プライマーは、キナーゼドメイン領域に対
応する以下の配列を含む。 順方向:5’−ATGCA(CA)CANGA(CT)AT(ACT)AA(A
G)−3’(配列番号14) 逆方向:5’−GCNAC(CT)TCNGGNGCCATCCA−3’(配列
番号15) RT−PCRに用いた実際のプライマーはまた、クローニン
グ部位も含んだ。これらの配列は以下の通りである: 順方向:5’−CCCGAATTCATGCA(CA)CANGA(CT)AT(AC
T)AA(AG)−3’(配列番号16) 逆方向:5’−CCCGAATTCGCNAC(CT)TCNGGNGCCATCCA−
3’(配列番号17) PCR産物をサブクローニングし、そして配列決定した。
の中で、10の異なるJNKKKが同定され、そのうち4つが新
規であるようであった。他のJNKKKとの、欧州分子生物
学ネットワーク(European Molecular Biology Netw
ork)におけるタンパク質データベース(HYPERLINK ht
tp://www.expasy.ch;http://www.expasy.c
h;http://www.ch.embnet.orgで利用可能)に対
するアミノ酸配列比較により、4つの新規JNKKKは、いく
つかの異なるファミリーの、多様な既知のJNKKKに対
し、ある程度の相同性を示すことが明らかになった。1
つのJNKKKクローンは、12−131位で、ネズミYSK2遺伝子
配列の134塩基領域(emb:U49949の503−384位に対応、
Osadaら, 1997, Oncogene 14:2047−2057)に91
%同一であり;それゆえ、本クローンは、ヒト角化細胞
YSK2(配列番号12)と名付けられた。さらに、2つのヒ
ト発現配列タグ(EST)はヒト角化細胞YSK2に関連して
いた。特に、ヒトEST emb:AA557573(NCI−CGAP、“N
ational Cancer Institute, CancerGenome Anatom
y Project (CGAP), Tumor Gene Index http:
//www.ncbi.nlm.nih.gov/ncicgap”、未刊行)
は、ヒトYSK遺伝子配列(配列番号12)と、配列番号12
の6−142位およびemb:AA557573の32−168位に対応する
137 bp領域で、96%同一性を示した。ヒトEST emb:A
A578088(NCI−CGAP、“National Cancer Institut
e, Cancer Genome Anatomy Project (CGAP),
Tumor Gene Index http://www.ncbi.nlm.ni
h.gov/ncicgap”、未刊行)もまた、配列番号12と、
配列番号12の6−141位およびemb:AA578088の35−170位
に対応する136 bp領域で、96%同一性を示した。
ローンは、JNKKKのMLKファミリーのメンバーに50%〜78
%同一であった。最後に、PAK4(配列番号3)およびPAK
5(配列番号5)と称される2つのJNKKKクローンは、JNKK
KのPAKファミリーのメンバーに同様の同一性を示した。
しかし、欧州分子生物学ネットワークタンパク質データ
ベースにおいて、MLK4またはPAK5のいずれにも、相同体
配列を発見することはできなかった。PAK4の最初の配列
検索では、PAK4がPAK遺伝子ファミリーの新規メンバー
であることが示されたが、本研究の途中で、ヒトPAK4の
全長配列が公表された(Aboら, 1998, EMBO J 2
2:6527−6540)。
以下の表1に示される。
がそのメンバーではないプロテインキナーゼである。Fr
angiskakisら, 1996, Cell 86:59−69。BPAG1は
基底角化細胞に豊富なタンパク質である。BPAG1のmRNA
は、我々のオリゴヌクレオチドの3’末端の8塩基により
認識される2つの部分を含む。
PCR産物(配列番号1、3、5、12)を、心臓、脳、胎盤、
肺、肝臓、骨格筋、腎臓および膵臓由来のmRNAに対する
ノーザンハイブリダイゼーションのプローブとして用い
た。図2は、試験された器官で、PAK4遺伝子の発現が遍
在性であることを示す。しかし、PAK5遺伝子は、角化細
胞および脳で強く発現しているが、胎盤、肺、肝臓、骨
格筋、腎臓および膵臓では発現していないか、または弱
くしか発現していない。MLK4遺伝子は、角化細胞、腎臓
および膵臓で発現しているが、脳、胎盤、肺、肝臓、お
よび骨格筋で発現していない。PAK4、PAK5およびMLK4の
転写物の大きさは、それぞれ3.4、4.4、および4.8
kbである。
リゴヌクレオチド5’−GAGTGACTCCATCCTGC−3’(配列
番号18)および5’−GTAGGGGGTTCCCACCA−3’(配列番
号19)を用い、PAK5遺伝子を含む、商業的に入手可能な
P1ヒトライブラリー(Genome Systems, Inc.、ミズ
ーリ州セントルイス)からゲノムクローンを同定した。
P1ゲノムクローンを部分的に配列決定し、そしてさらな
るコード配列を推定した。推定したエクソンを示したポ
リヌクレオチド配列を、配列番号7として示す。配列番
号8は、部分的なゲノム配列から推定したアミノ酸配列
を示す。PAK5遺伝子の部分的な図式的な構造を図1に表
す。PLC−2遺伝子は、P1クローンのPAK5遺伝子と連鎖す
ることが見出された。PLC−2遺伝子は、染色体15にマッ
ピングされてきており;したがってPAK5遺伝子もまた、
染色体15上に存在するはずである。
番号8)は、特にキナーゼドメイン(配列番号8のアミノ
酸残基93〜311)において、PAK4(配列番号4)のものと
非常に似ている。本発明のいかなるJNKKKのキナーゼド
メインも、基質をリン酸化する、酵素的に活性があるド
メインとして有用性がある。PAK5キナーゼドメインの配
列は、ATP結合に必須の保存されるリジン(K)残基(配
列番号8のアミノ酸残基120)を含む。PAK4から類推する
と、PAK5においてこのリジン残基をアラニンまたはメチ
オニン残基に変化させる突然変異は、PAK5酵素活性を消
失させるであろう一方、リジン残基をグルタミンに変化
させる突然変異は、全長PAK5タンパク質を恒常的に活性
にするであろう。キナーゼドメインの外側では、PAK4お
よびPAK5の間にはより低い相同性が観察される。PAK5の
21残基カルボキシ末端伸長は、PAK4のものより4アミノ
酸長い。さらに、PAK5タンパク質の入手可能なアミノ末
端配列は、PAK4以外のいかなる既知のタンパク質にも類
似性を持たない。したがって、PAK5タンパク質のカルボ
キシ末端およびアミノ末端領域は共に、PAK5を免疫特異
的に認識する抗体を生成するのに有用であろう。
号9のnt199〜244に示される。ヒトPAK5遺伝子の全長DNA
配列は、配列番号10に示され、ORFはnt6125〜17433であ
る。<実施例3:YSK2およびPAK5 mRNAの紫外線照射誘導発
現> 本実施例において、新規JNKKKの発現に対する多様
な波長の紫外線照射の影響を調べた。UV−C光(220〜29
0 nmの短波長紫外線照射)およびUV−A光(320〜400
nmの長波長紫外線照射)両方の影響を別個に解析した。
るように増殖させた。細胞は、3−10 mJ/cm2のUV−C
光または1−5 J/cm2のUV−A光での照明の前に、2回の
1:4継代を通じ増やした。曝露6または24時間後に細胞
を採取した。Qiagenのキットを用い、ポリA mRNAを細
胞から精製した。
されることを示す。角化細胞は、10mJ/cm2のUV−C光に
曝露した。コントロールおよびUV−C光処理細胞由来の
メッセンジャーRNAを、電気泳動により分離し、そして
ノーザンブロットにより膜に移した。その後、32P−dNT
Pで標識した190 bpのYSK2 RT−PCR産物をプローブと
して用い、膜をハイブリダイズした。図3Aが示すよう
に、角化細胞におけるYSK2遺伝子の発現は、UV−C光曝
露により非常に亢進した。
誘導されることを示す。ヒト角化細胞をUV−A光(5 mJ
/cm2)に曝露し、採取し、そして細胞からmRNAを調製
した。処理および未処理細胞におけるPAK4およびPAK5
mRNAのレベルを、ディファレンシャルディスプレーを用
い、比較した。LiangおよびPardee, 1992, Science
257:967−71。上記のプライマー、配列番号14および
15、または配列番号16および17を用い、増幅を行った。
その後、PAK4およびPAK5 DNAを明確にするため、生じ
た増幅DNAを制限酵素TaqIで消化した。結果により、PAK
5が紫外線照射により誘導されることが立証される。
3Aおよび3B)は、YSK2およびPAK5遺伝子両方の発現が紫
外線照射により誘導されることを示す。しかし、2つの
遺伝子の誘導は、紫外線照射の波長に依存する。YSK2遺
伝子発現は、短波長紫外線照射(220〜290 nm)である
UV−Cにより誘導される。対照的に、PAK5遺伝子発現
は、長波長紫外線照射(320〜400 nm)であるUV−Aに
より誘導される。紫外線照射によるYSK2およびPAK5遺伝
子発現誘導により、2つの遺伝子の産物が細胞外紫外線
照射(または他のストレスシグナル)を伝達する情報伝
達カスケードに関与していることが示唆される。MLK4お
よびPAK4 mRNA遺伝子発現は、これらの実験において、
紫外線照射により誘導されなかったが、この事実によ
り、光または他のストレスに応する角化細胞反応におけ
る役割を除外することはできない。これらの遺伝子産物
は、遺伝子発現におけるいかなる変化よりも前の、スト
レスに反応する初期細胞事象に関与している可能性があ
る。
るのを可能にするに充分である。実際、分子生物学、医
学の分野または関連分野の当業者に明白である、本発明
を行うための上述の手段の多様な修飾は、請求項の範囲
内であることが意図される。
に本明細書に援用される。
である。
特異的発現を例示するノーザンブロットである。メッセ
ンジャーRNAは、心臓、脳、胎盤、肺、肝臓、骨格筋、
腎臓および膵臓から単離し、変性ゲルの示されるレーン
に泳動し、そして膜にブロットした。同じブロットを続
けて(ハイブリダイゼーションの間に剥がした後)、ML
K4、PAK4およびPAK5に特異的な標識150塩基対プローブ
にハイブリダイゼーションした。
5遺伝子の誘導を示す。図3Aは、未処理の(コントロー
ル)またはUV−C照射で5日間処理した(コントロール)
角化細胞由来のmRNAのノーザンブロットである。ブロッ
トを、YSK2遺伝子に特異的な150塩基対プローブにハイ
ブリダイズした。図3Bは、UV−A光に反応したPAK4およ
びPAK5遺伝子の発現レベルにおけるいかなる変化をも調
べるよう設計した、ディファレンシャル・ディスプレー
実験を示す。角化細胞を0、6または24時間UV−A光に曝
露し、採取し、そしてmRNAを解析した。PAK4およびPAK5
メッセージに対応するバンドを示している。
Claims (47)
- 【請求項1】 ヒト由来のMLK4遺伝子産物をコードする
ヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチド分子であ
って、該MLK4遺伝子産物が配列番号2のアミノ酸配列を
含む、前記単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項2】 配列番号1のヌクレオチド配列を含む、
請求項1の単離ポリヌクレオチド配列。 - 【請求項3】 配列番号1のヌクレオチド配列を含むポ
リヌクレオチド分子に相同である、単離ポリヌクレオチ
ド分子。 - 【請求項4】 ヒト由来のMLK4遺伝子産物をコードする
ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子の実質的
な部分であるヌクレオチド配列からなる単離ポリヌクレ
オチド分子であって、該MLK4遺伝子産物が配列番号2の
アミノ酸配列を含む、前記単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項5】 MLK4遺伝子産物をコードするヌクレオチ
ド配列が配列番号1のヌクレオチド配列を含む、請求項4
の単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項6】 ヒト由来のPAK4遺伝子産物をコードする
ヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチド分子であ
って、該PAK4遺伝子産物が配列番号4のアミノ酸配列を
含む、前記単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項7】 配列番号3のヌクレオチド配列を含む、
請求項6の単離ポリヌクレオチド配列。 - 【請求項8】 配列番号3のヌクレオチド配列を含むポ
リヌクレオチド分子に相同である、単離ポリヌクレオチ
ド分子。 - 【請求項9】 ヒト由来のPAK4遺伝子産物をコードする
ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子の実質的
な部分であるヌクレオチド配列からなる単離ポリヌクレ
オチド分子であって、該PAK4遺伝子産物が配列番号4の
アミノ酸配列を含む、前記単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項10】 PAK4遺伝子産物をコードするヌクレオ
チド配列が配列番号3のヌクレオチド配列を含む、請求
項9の単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項11】 ヒト由来のPAK5遺伝子産物をコードす
るヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチド分子で
あって、該PAK5遺伝子産物が配列番号6、配列番号8また
は配列番号10のアミノ酸配列を含む、前記単離ポリヌク
レオチド分子。 - 【請求項12】 配列番号5、配列番号7、配列番号9のn
t199〜nt2244、または配列番号11のnt6125〜nt17433の
ヌクレオチド配列を含む、請求項11の単離ポリヌクレオ
チド配列。 - 【請求項13】 配列番号7のエクソンのヌクレオチド
配列を含む、単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項14】 配列番号5、配列番号7、配列番号9のn
t199〜nt2244、または配列番号11のnt6125〜nt17433の
ヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子に相同で
ある、単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項15】 ヒト由来のPAK5遺伝子産物をコードす
るヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子の実質
的な部分であるヌクレオチド配列からなる単離ポリヌク
レオチド分子であって、該PAK5遺伝子産物が配列番号
6、配列番号8または配列番号10のアミノ酸配列を含む、
前記単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項16】 PAK5遺伝子産物をコードするヌクレオ
チド配列が配列番号5、配列番号7、配列番号9のnt199〜
nt2244、または配列番号11のnt6125〜nt17433のヌクレ
オチド配列を含む、請求項15の単離ポリヌクレオチド分
子。 - 【請求項17】 ヒト由来のYSK2遺伝子産物をコードす
るヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチド分子で
あって、該YSK2遺伝子産物が配列番号13のアミノ酸配列
を含む、前記単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項18】 配列番号12のヌクレオチド配列を含
む、請求項17の単離ポリヌクレオチド配列。 - 【請求項19】 配列番号12のヌクレオチド配列を含む
ポリヌクレオチド分子に相同である、単離ポリヌクレオ
チド分子。 - 【請求項20】 ヒト由来のYSK2遺伝子産物をコードす
るヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチド分子の実質
的な部分であるヌクレオチド配列からなる単離ポリヌク
レオチド分子であって、該YSK2遺伝子産物が配列番号13
のアミノ酸配列を含む、前記単離ポリヌクレオチド分
子。 - 【請求項21】 YSK2遺伝子産物をコードするヌクレオ
チド配列が配列番号12のヌクレオチド配列を含む、請求
項20の単離ポリヌクレオチド分子。 - 【請求項22】 請求項1〜21のポリヌクレオチド分子
のいずれかを含む、組換えベクター。 - 【請求項23】 請求項22の組換えベクターを含む、形
質転換宿主細胞。 - 【請求項24】 配列番号2、配列番号4、配列番号6、
配列番号8、配列番号10および配列番号13からなる群よ
り選択される一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを含
む、実質的に精製または単離されているポリペプチド。 - 【請求項25】 配列番号2、配列番号4、配列番号6、
配列番号8、配列番号10、および配列番号13からなる群
より選択される一のアミノ酸配列を含む実質的に精製ま
たは単離されているポリペプチドを調製する方法であっ
て、請求項23の宿主細胞を、ポリペプチドまたはペプチ
ド断片の発現を導くことが可能な条件下で培養するこ
と、および該細胞培養からポリペプチドまたはペプチド
断片を、実質的に精製または単離されている形態で回収
することを含む、前記方法。 - 【請求項26】 配列番号2、配列番号4、配列番号6、
配列番号8、配列番号10、および配列番号13からなる群
より選択される一のアミノ酸配列を含むポリペプチドに
特異的な単離抗体。 - 【請求項27】 配列番号13のアミノ酸残基1〜10に特
異的な、請求項26の単離抗体。 - 【請求項28】 以下の工程を含む、JNKKK遺伝子産物
の細胞レベルに影響を及ぼす化合物をスクリーニングす
る方法: a)細胞試験試料に試験化合物を適用する工程; b)該試験試料における、少なくとも1つのJNKKK遺伝子
産物の細胞レベルを測定する工程であって、このとき該
遺伝子産物が配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列
番号8、配列番号10および配列番号13からなる群より選
択される一のアミノ酸配列を含むポリペプチドである
か、または配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番
号8、配列番号10および配列番号13からなる群より選択
される一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードす
るmRNAである、前記工程;および c)該試験試料における該遺伝子産物のレベルを、参照
試料におけるものと比較する工程;であって、このとき
参照試料と比較した該試験試料における該遺伝子産物の
細胞レベルの特異的な変化が、該化合物がJNKKK遺伝子
由来の遺伝子産物の細胞レベルに影響を及ぼすことを示
す、前記方法。 - 【請求項29】 遺伝子産物がmRNAである、請求項28の
方法。 - 【請求項30】 さらに、該試験試料にストレス事象を
適用し、そして該ストレス事象に対する該試験試料の反
応に対する試験化合物の影響を測定する工程を含む、請
求項28の方法。 - 【請求項31】 ストレス事象が紫外線照射に対する曝
露である、請求項28の方法。 - 【請求項32】 ストレス事象が炎症性サイトカインに
対する曝露である、請求項29の方法。 - 【請求項33】 試験試料および参照試料が培養細胞で
ある、請求項28の方法。 - 【請求項34】 試験試料および参照試料が培養皮膚組
織である、請求項28の方法。 - 【請求項35】 試験試料および参照試料が動物であ
る、請求項28の方法。 - 【請求項36】 以下の工程を含む、JNKKKの活性に影
響を及ぼす化合物をスクリーニングする方法: a)試験試料に試験化合物を適用する工程;および b)該試験試料および参照試料におけるJNKKK活性を測定
する工程であって、このときJNKKKが配列番号2、配列番
号4、配列番号6、配列番号8、配列番号10、および配列
番号13からなる群より選択される一のアミノ酸配列を含
む、前記工程;であって、このとき参照試料と比較した
該試験試料におけるJNKKK活性を改変する試験化合物
が、JNKKKの活性に影響を及ぼす化合物と同定される、
前記方法。 - 【請求項37】 JNKKKの活性を測定する工程が、JNKKK
のキナーゼ活性を測定することを含む、請求項36の方
法。 - 【請求項38】 さらに、試験試料にストレス事象を適
用し、そして該ストレス事象に対する該試験試料の反応
に対する試験化合物の影響を測定する工程を含む、請求
項36の方法。 - 【請求項39】 ストレス事象が紫外線照射である、請
求項38の方法。 - 【請求項40】 ストレス事象が炎症性サイトカインで
ある、請求項38の方法。 - 【請求項41】 試験試料および参照試料が培養細胞で
ある、請求項36の方法。 - 【請求項42】 試験試料および参照試料が培養皮膚組
織である、請求項36の方法。 - 【請求項43】 以下の工程を含む、配列番号6、配列
番号8もしくは配列番号10のアミノ酸配列を含むPAK5ポ
リペプチドに結合する化合物、または配列番号13のアミ
ノ酸配列を含むYSK2ポリペプチドに結合する化合物を同
定するための方法: a)該ポリペプチドと試験化合物を、ポリペプチド/化
合物複合体を形成するのに充分な時間、接触させる工
程;および b)該複合体を検出する工程;であって、したがって、
ポリペプチド/試験化合物複合体が検出された場合、PA
K5ポリペプチドまたはYSK2ポリペプチドに結合する化合
物が同定される、前記方法。 - 【請求項44】 以下の工程を含む、JNKKK遺伝子産物
をコードする遺伝子の発現に影響を及ぼす化合物に関し
スクリーニングする方法: (a)試験試料に試験化合物を適用する工程; (b)該試験試料の細胞における、少なくとも1つの遺伝
子の発現レベルを測定する工程であって、このとき該遺
伝子が配列番号2、4、6、8、10および13からなる群より
選択される一のアミノ酸配列を含むJNKKK遺伝子産物を
コードする、前記工程;および (c)該試験試料における該遺伝子の発現レベルを、参
照試料におけるものと比較する工程;であって、このと
き参照試料と比較した該試験試料における該遺伝子の発
現の特異的な変化が、試験化合物が該遺伝子の発現に影
響を及ぼすことを示す、前記方法。 - 【請求項45】 さらに、試験試料にストレス事象を適
用し、そして該ストレス事象に対する該試験試料の遺伝
子発現反応に対する試験化合物の影響を測定する工程を
含む、請求項44の方法。 - 【請求項46】 試料中のMLK4、PAK4、PAK5、またはYS
K2関連ポリヌクレオチドを検出する方法であって、該試
料を、特定のポリヌクレオチドに結合して複合体を形成
する化合物と、複合体を形成するのに充分な時間、接触
させること、および該複合体を検出することを含み、し
たがって、複合体が検出された場合、それぞれ、MLK4、
PAK4、PAK5またはYSK2関連ポリヌクレオチドが検出され
る、前記方法。 - 【請求項47】 請求項46の方法であって、該試料を、
ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で、
そのようなハイブリダイゼーション条件下で特定のポリ
ヌクレオチドにアニールする核酸プライマーと接触させ
ること、およびアニールしたポリヌクレオチドを増幅す
ることを含み、したがって、特定のポリヌクレオチドが
増幅された場合、それぞれ、MLK4、PAK4、PAK5またはYS
K2関連ポリヌクレオチドが検出される、前記方法。
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