JP2001157382A - 電力貯蔵装置の電池運用方法 - Google Patents

電力貯蔵装置の電池運用方法

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宏 久米川
Koya Hasebe
孝弥 長谷部
Kiyoshige Muramatsu
清重 村松
Takeshi Kawakatsu
健 川勝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力補償動作の常時実行と二次電池の定期的
な回復充電が可能な電力貯蔵装置における二次電池の運
用方法。 【解決手段】 双方向の電力変換器5の直流側に配設さ
れる複数の二次電池を第1グループの二次電池Baと第
2グループの二次電池Bbとに二分し、第1グループの
二次電池Baで系統の電力補償動作を実行して、この二
次電池Baの定期的な回復充電時に第2グループの二次
電池Bbと交代させて第2グループの二次電池Bbで電
力補償動作を途切れさせることなく継続させて実行する
ように電池運用することで、電力補償動作の常時実行と
二次電池の回復充電を両立させるようにすると共に、使
用頻度の低い第2のグループの二次電池Bbの小容量
化、小形軽量化、低コスト化を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の電力変
動の抑制や電力ピークを低減化する電力平準化という電
力補償機能を有する電力貯蔵装置における電力貯蔵用電
池の運用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】風力発電システムや大容量のアーク炉、
電鉄負荷、鉄鋼圧延負荷等の変動負荷を持つ電力系統
や、各種電気設備の配電系統に用いられる電力貯蔵装置
の具体例を図3に示し説明する。同図の電力貯蔵装置
は、例えば風力発電システム等の分散電源1と系統電源
2を連系させた電力系統に使用したもので、散電源1又
は負荷3と系統電源2との間に交流遮断器6と連系変圧
器4を介して電力変換器5を接続し、電力変換器5の直
流側に直流遮断器7を介して二次電池Bを接続して構成
される。
【0003】電力変換器5は、インバータ機能とコンバ
ータ機能を有する双方向交直変換器で、分散電源1や系
統電源2からの交流電力を直流変換して二次電池Bに充
電するコンバータ運転と、二次電池Bに充電された直流
電力を交流変換して負荷3に供給するインバータ運転が
切換式に制御される。この切換制御で、次の電力補償動
作が行われる。
【0004】例えば、風力発電システムのように頻繁に
電力変動が生じる分散電源1を対象とした場合、風力等
の変動により電力変動が頻繁に発生するため、二次電池
Bの放電電力を電力変換器5のインバータ運転により交
流変換し、その電力変換器5からの交流出力を連系変圧
器4を介して負荷3に供給することにより、電力変動を
抑制するようにしている。また、負荷3が電鉄負荷の場
合には、1日の電力パターンでは通常においてPM1〜
4時頃の昼間の重負荷時間帯に電力ピークを迎える。そ
こで、電力貯蔵装置では、深夜並びに軽負荷時間帯(例
えばAM8時から午後1時、PM5〜10時頃)に電力
変換器5をコンバータ運転させて分散電源1や系統電源
2の交流電力で二次電池Bを充電し、その充電電力を重
負荷時間帯(PM1〜4時頃)に放電して、その放電電
力を負荷3に供給している。このように二次電池Bの放
電電力をピークシフトすることで1日の電力ピークを低
減して、電力の平準化が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように電力変動
が頻繁に生じる風力発電システム等の分散電源や、停止
することなしに連続運転される負荷に対しては、電力貯
蔵装置で電力変動の抑制や電力の平準化という電力補償
動作を途切れることなく常時行うことが、負荷のより安
定した運転上に、或いは、契約電力基本料金の低減化を
実現させる上で必要である。しかし、このような電力補
償動作を実行するために充放電が繰り返し行われる二次
電池の特有の特性から、上記電力補償動作を長期間に亘
って途切れることなく連続して行わせることが難しい。
【0006】すなわち、電力貯蔵装置に使用される鉛電
池等の二次電池は頻繁な充放電を繰り返すため、運転始
めにおけるSOC(充電状態、電池充電量)を100%
未満にして使用する必要がある。例えば、電力貯蔵装置
に一般的に使用される鉛電池においては、SOC100
%に満充電されたものを意図的に放電してSOC70%
程度の定常状態にして使用しているが、このような鉛電
池は長時間連続使用すると時間経過に伴って電池内で硫
化鉛の結晶が蓄積するなどのサルフェーション現象が発
生して内部損失が増大し、そのために電池寿命が低下し
たり、充放電電力の差で徐々に充電容量が減少して、電
力貯蔵装置で求められる電力補償機能が著しく低下する
ことがある。そこで、長時間連続使用される鉛電池の場
合は、1週間から10日に1回程度の割合で電力補償動
作を中断させて鉛電池をSOC100%まで満充電して
サルフェーション抑制等の電池回復処理を行い、その
後、故意に所望のSOC70%程度まで放電させて、電
力補償動作に再使用するようにしている。このように鉛
電池等の二次電池を定期的に満充電と放電の回復充電処
理を行うことで、二次電池の長寿命化が可能となり、二
次電池を使用した電力貯蔵装置の電力補償動作が安定す
る。
【0007】ここで述べるSOCとは、State of Charg
eの略で、すなわち、電池の充電状態のことである。鉛
電池は充電が進むと充電状態がいわゆるガス発生期に入
り、それ以後充電が進むと、急速に充電時の内部抵抗が
大きくなり、所望の充電電流を充電しようとすると、電
池の端子電圧が高くなる。そのため、通常の充電におい
ては、この期間に定電圧充電を行い、電圧の上昇を抑制
し充電を進める。
【0008】これにより、電力補償動作はガス発生期以
前のSOCで行う必要がある。ガス発生領域で使用する
と、ガス発生期前と同様の充電電流において、過電圧が
発生することになり、ガス発生による電解液の減少、電
池の内部温度上昇などを引き起こすことになり、電池の
寿命が短くなる要因となる。しかし、SOCが低すぎて
もサルフェーションが発生し、電池の寿命が短くなるの
でできるだけガス発生前の状態でかつサルフェーション
の発生を抑制できる高いSOCで動作させる必要があ
る。このSOC状態が鉛電池であると、おおむね70%
前後程度となる。
【0009】ところで、鉛電池等の二次電池の回復充電
は、電池内部損傷を抑制するために時間的余裕を持たせ
て行うことが望ましくて、1回の回復充電(満充電から
定量の放電まで)に要する時間は概ね5〜7時間と長目
に設定してあり、この二次電池の回復充電の間、二次電
池を使った電力変動の抑制や電力の平準化という電力補
償動作を完全に停止しなければならなかった。このよう
な電力補償動作の一時的な停止は、二次電池が鉛電池の
場合に1週間から10日に1回と頻度が少ないが、1回
の停止時間が5〜7時間と長くて、連続運転する負荷に
とっては回避されるべきものであり、他の負荷において
も問題視されるところである。
【0010】それ故に、本発明の目的とするところは、
電力補償動作を停止させることなく二次電池の回復充電
が行えるようにする電力貯蔵装置の電池運用方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、電源と負荷との間に連系用変圧器を介して接
続された電力変換器の直流側に二次電池を複数台配設し
て、複数の二次電池で常時に電力補償動作を実行するよ
うにした電力貯蔵装置において、複数の二次電池を常時
の電力補償動作にのみ使用する第1グループと、この第
1グループの二次電池が回復充電される期間だけその回
復充電される二次電池に代わり電力補償動作に使用され
る第2グループとに二分したことを特徴とする。
【0012】ここで、第1グループの二次電池の数は単
数或いは複数であり、この第1グループの二次電池が電
力補償動作に供されて定期的な回復充電時期に至ると、
第2グループの単数或いは複数の二次電池と交代され
て、第2グループの二次電池が電力補償動作を継続さ
せ、この間に第1グループの二次電池が回復充電され
る。つまり、第2グループの二次電池は、第1グループ
の二次電池の回復充電時だけに使用されるバックアップ
用電池で、このバックアップ用電池のバックアップ動作
で電力補償動作が途切れることなく常時行われるように
なる。第1グループの二次電池は回復充電が終了する
と、バックアップしていた第2グループの二次電池と交
代させられて電力補償動作に再び使用され、また、電力
補償動作から外された第2グループの二次電池は必要に
応じて回復充電されて次の電力補償動作時期まで待機す
る。このような第2グループの二次電池は、第1グルー
プの二次電池が定期的に回復充電されるときだけ使用さ
れるので、実質上の使用頻度が低くて第1グループの二
次電池と定格容量,SOC等の異なる種類のものが適用
できる。
【0013】例えば本発明の請求項2の発明は、上記第
1グループの二次電池の定格容量より第2グループの二
次電池の定格容量を小さく設定したことを特徴とする。
つまり、第2グループの二次電池の使用頻度が低く、か
つ、1回の使用時間が第1グループの二次電池の定期的
な回復充電時間程度と短時間で済むことから、第2グル
ープの二次電池に第1グループの二次電池の定格容量よ
りも小さな定格容量のものを使用することが可能であ
り、このようにすることで第2グループの二次電池に小
容量化された小型軽量で安価なものが使用できる。
【0014】また、本発明の請求項3の発明は、上記第
2グループの二次電池をSOC(放電状態)100%に
なるよう満充電しておいて、第1グループの二次電池に
代わり電力補償動作に使用する前にSOCが第1グルー
プの定常時のSOCより低い所定値まで下がるように放
電させてから電力補償動作に使用するようにしたことを
特徴とする。ここでの第2グループの二次電池は第1グ
ループの二次電池より小容量のもので、この小容量化に
応じてSOCを第1グループの二次電池のSOCより下
げることで電力補償動作時の出力電力の増大化が実行さ
れて、第2グループの二次電池が小容量電池であっても
電力補償動作に十分に供されるようになり、電力補償動
作が安定して継続される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明方法の実施形態を図1に示
し説明すると、図1の電力貯蔵装置は図3の電力貯蔵装
置に適用したもので、図3と同一又は相当部分には同一
符号を付して説明は省略する。図1の電力貯蔵装置は、
分散電源1又は系統電源2と負荷3との間に連系変圧器
4を介して双方向交直式電力変換器5を接続し、電力変
換器5の直流側に切換スイッチ11を介して複数の二次
電池Ba、Bbを並列接続している。
【0016】本発明においては、複数の二次電池Ba、
Bbを2つの第1グループと第2グループに分け、例え
ば二次電池Baを第1グループ、残りの二次電池Bbを
第2グループとして分け、第1グループの二次電池Ba
を電力補償動作にのみ使用するグループとし、第2グル
ープの二次電池Bbを第1グループの二次電池Baが回
復充電される期間だけ電力補償動作に使用されるバック
アップ専用グループとしたことを特徴とする。
【0017】第1グループの二次電池Baの数は単数或
いは複数であり、複数の場合は複数が直列接続、或い
は、並列接続されて所定の電力補償動作をするだけの定
格容量の電池を構成する。第2グループの二次電池Bb
も単数或いは複数で構成され、後述するように短時間帯
であっても所定の電力補償動作をするだけの定格容量の
電池を構成する。切換スイッチ11は、第1グループの
二次電池Baと第2グループの二次電池Bbのいずれか
一方を電力変換器5に選択的に接続する。切換スイッチ
11の操作で電力変換器5に接続された二次電池Ba又
はBbが電力補償動作に使用され、接続されない二次電
池Bb又はBaが必要に応じて回復充電(満充電)され
る。この回復充電は、例えば図1に示される充電器(整
流器)12で系統の交流電力を直流変換することで行う
か、或いは、図示しない別回路構成の専用充電器で行う
ようにすればよい。
【0018】図1の電力貯蔵装置による電力系統の電力
補償動作と、二次電池Ba又はBbの回復充電の各動作
を図2を参照して説明する。なお、図2は放電動作だけ
による2グループの二次電池Ba、Bbの合同による電
力補償動作の放電波形と、各グループの二次電池Ba及
びBbだけによる電力補償動作の充放電波形を示してい
る。このような電力補償動作は、充電動作の場合も同様
に行われるのであるが、以下の説明は図2の放電動作だ
けで続ける。
【0019】まず、図1の配線図に示すように、切換ス
イッチ11が第1グループの二次電池Baを電力変換器
5に接続して、第1グループの二次電池Baで電力補償
動作が実行される。この電力補償動作は、第1グループ
の二次電池BaのSOCを例えば70%前後の定常状態
にして行われる。電力補償動作が所定時間継続して行わ
れて、第1グループの二次電池aを回復充電する時期に
近付くと、切換スイッチ11が作動して第1グループの
二次電池Baと電力変換器5の接続を断ち、代わりに第
2グループの二次電池Bbを電力変換器5に接続する。
このスイッチ動作で電力補償動作が、第1グループの二
次電池aから第2グループの二次電池Bbに切り換えら
れて、途切れることなく連続して継続される。
【0020】第1グループの二次電池Baが電力変換器
5から切り離されると、次は充電器12に接続されて所
望の定期的な回復充電が行われる。二次電池Baが鉛電
池の場合、その回復充電は例えば1週間に1回の割合で
十分に満充電される。ここで、図2に示すように1週間
の内の6日の期間LTで第1グループの二次電池Baを
電力補償動作に使用し、残り1日を電池回復期間STと
して、この1日24時間の電池回復期間ST内で回復充
電を行うようにすれば、第1グループの二次電池Baの
回復充電が7時間内に限られることなく、したがって十
分な時間的余裕を持って行われて、回復充電時に二次電
池に与えられるダメージを少なくすることができる。
【0021】また、第1グループの二次電池Baの回復
充電は、SOC100%まで満充電させてから、定常時
のSOC70%程度まで放電させて終了する。この後に
切換スイッチ11が作動して、第1グループの二次電池
Baを電力変換器5に接続し、代わりに第2グループの
二次電池Bbを電力変換器5から切り離して充電器12
に接続して、電力補償動作が第2グループの二次電池B
bから第1グループの二次電池Baに切り換えられ、こ
の場合も電力補償動作が途切れることなく継続される。
電力補償動作に供されなくなった第2グループの二次電
池Bbは、必要に応じて充電器12からの直流電力でS
OC100%に満充電され、そのまま次の6日の期間L
Tが経過して再び電力補償動作に供される時期まで放置
状態に置かれ、電力補償動作に供される少し前にSOC
を定常値まで下げるように放電される。この第2グルー
プの二次電池Bbが再び第1グループの二次電池Baに
代わって短期間STだけ電力補償動作に使用され、この
間に第1グループの二次電池Baが再び回復充電され
る。以上の電池交代が繰り返し行われて、電力補償動作
が長期間に亘り常時に実行され、何回もの定期的な電池
回復充電が繰り返し行われる。
【0022】以上のように1週間に6日使用される使用
頻度の高い第1グループの二次電池Baと1週間に1日
程度だけ使用される使用頻度の格段に低い第2グループ
の二次電池Bbの定格容量は、両者同一であってもよい
が、使用頻度の高い第1グループの二次電池Baの定格
容量より使用頻度の低い第2グループの二次電池Bbの
定格容量を小さく設定することが望ましい。すなわち、
電力貯蔵装置の二次電池はその使用容量と寿命が比例関
係にあり、使用頻度の高い第1グループの二次電池Ba
を大容量にして長期間の寿命を確保するようにすること
が必要であるが、使用頻度の低い第2グループの二次電
池Bbを大容量にしなくて十分に小容量にしても使用頻
度が低くて実質的な使用時間が短くなり、その分、寿命
が延びる。そこで、使用頻度の高い第1グループの二次
電池Baと使用頻度の低い第2グループの二次電池Bb
の各容量を各々の使用頻度と比例的に設定するようにし
て、2グループの二次電池Bbを小容量化させる。この
ようにすれば小容量の第2グループの二次電池Bbに、
大容量の第1グループの二次電池Baに比べて小型軽量
で安価なものが適用できる。
【0023】また、上記のように第1グループの二次電
池Baに大容量電池を使用してSOC70%程度の平常
状態で電力補償動作を行い、第2グループの二次電池B
bに小容量電池を使用して第1グループの二次電池Ba
の回復充電時にバックアップ動作させる場合、第2グル
ープの二次電池BbのSOCを70%より10%程度小
さく設定することが望ましい。すなわち、大容量の第1
グループの二次電池Baは、SOC70%程度にするこ
とで電力補償動作時に充電されてもガス発生等しない
(大容量ゆえに)が、第2グループの二次電池Bbを小
容量化してSOC70%程度で二次電池Baと同じ補償
容量で電力補償動作をさせると小容量ゆえ充電電流のピ
ーク値に対して電圧が二次電池Baのものより高くなる
ためにガス発生等のトラブルが発生し易くなることか
ら、小容量の第2グループの二次電池BbにおいてはS
OCを50〜60%程度に下げて使用する。このように
すると第1グループの二次電池Bbが小容量でも充電幅
が増えてガス発生等のトラブルが発生し難くなり、小容
量電池による電力補償動作が安定する。このように第1
グループの二次電池Bbを小容量化し、SOCを下げる
ことで、使用電池の小型軽量化、使用電池数の低減化が
可能となる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、電力変換器の直流側に
接続されて電力補償動作に供される複数の二次電池を2
グループに分け、一方の第1グループの二次電池が電力
補償動作に供されて定期的な回復充電時期に至ると、他
方の第2グループの二次電池と交代して第2グループの
二次電池による電力補償動作を実行させ、この間に第1
グループの二次電池を回復充電させるようにすること
で、電力補償動作が途切れることなく常時行われると共
に、二次電池の定期的な回復充電が時間的余裕を持って
行うことができる、したがって、高信頼度と長寿命な電
力貯蔵装置の提供が可能となる。
【0025】また、第2グループの二次電池は、第1グ
ループの二次電池の定期的な回復充電時だけ電力補償動
作に繰り返し使用されるので、その使用頻度が第1グル
ープの二次電池に比べて大幅に低く、そのため、第1グ
ループの二次電池の定格容量より第2グループの二次電
池の定格容量を小さく設定することが可能であり、この
ようにすることで第2グループの二次電池に小容量化さ
れた小型軽量で安価なものが使用できるようになる。
【0026】また、第2グループの二次電池を第1グル
ープの二次電池より小容量のものを使用すると共に、こ
の小容量化に応じてSOCを第1グループの二次電池の
SOCより下げることで、小容量で使用頻度の低い第2
グループの二次電池を大容量で使用頻度の高い第1グル
ープの二次電池と同等の補償容量で電力補償動作をさせ
ることができて、高信頼性の電力貯蔵装置における二次
電池設備の小型化、低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施形態を示す電力貯蔵装置の回
路図
【図2】図1の電力貯蔵装置の2グループの二次電池に
よる電力補償動作と充放電動作例を示すタイムチャート
【図3】従来の電力貯蔵装置の一例を示す回路図
【符号の説明】
1 分散電源 2 系統電源 3 負荷 4 連系変圧器 5 電力交換器 Ba 第1グループの二次電池 Bb 第2グループの二次電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 清重 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内 (72)発明者 川勝 健 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と負荷との間に連系用変圧器を介し
    て接続された電力変換器の直流側に二次電池を複数台配
    設して、複数の二次電池で常時に電力補償動作を実行す
    るようにした電力貯蔵装置において、 複数の二次電池を、常時の電力補償動作にのみ使用する
    第1グループと、この第1グループの二次電池が回復充
    電される期間だけその回復充電される二次電池に代わり
    電力補償動作に使用される第2グループとに分けたこと
    を特徴とする電力貯蔵装置の電池運用方法。
  2. 【請求項2】 上記第1グループの二次電池の定格容量
    より第2グループの二次電池の定格容量を小さく設定し
    たことを特徴とする請求項1記載の電力貯蔵装置の電池
    運用方法。
  3. 【請求項3】 上記第2グループの二次電池をSOC
    (充電状態)100%に満充電しておいて、第1グルー
    プの二次電池に代わり電力補償動作に使用する前にSO
    Cが第1グループの定常時のSOCより低い所定値まで
    下がるように放電させてから電力補償動作に使用するよ
    うにしたことを特徴とする請求項2記載の電力貯蔵装置
    の電池運用方法。
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