JP2001157104A - 画像処理装置及びその制御方法並びにその制御に供するメモリ媒体 - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法並びにその制御に供するメモリ媒体

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JP2001157104A
JP2001157104A JP33823499A JP33823499A JP2001157104A JP 2001157104 A JP2001157104 A JP 2001157104A JP 33823499 A JP33823499 A JP 33823499A JP 33823499 A JP33823499 A JP 33823499A JP 2001157104 A JP2001157104 A JP 2001157104A
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Kiyoshi Umeda
清 梅田
Yoshihiro Ishida
良弘 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な方法で、複数の画像を統合して1つの高
品質の画像を得る。 【解決手段】撮像レンズの変倍レンズの位置(ズーム倍
率)を変更しながら、変更の都度、テストチャートを撮
影し、その結果に基づいて、変倍レンズの位置とズーム
倍率との関係を示すズーム倍率特性を取得し(S31
0;S310〜S316)、その後、ズーム倍率特性に
従って正確に制御される複数のズーム倍率で被写体を撮
影し、撮影した複数の画像を統合して1枚の高精細な画
像を生成する(S302〜S309)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像レンズを制御
する機能を有する画像処理装置及びその制御方法並びに
その制御に供するメモリ媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ハイビジョンに代表されるように
映像メディアは高解像度化へ向かっており、高品質な画
像を容易に生成するための技術が必要とされている。
【0003】画像を高精細化するための方法として、倍
率を変化させながら撮影した動画像シーケンスを構成す
る複数のフレームを統合する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、汎用電動ズー
ムレンズシステムは、全体の焦点距離が多くの場合は未
知であることから、変倍レンズの位置とズーム倍率との
対応関係が不明である。従って、変倍用レンズの位置を
変化させながら動画像シーケンスを撮影したとしても、
各フレームのズーム倍率が不明であるため、動画シーケ
ンスを構成する複数の画像を統合することが困難であっ
た。
【0005】本発明は、上記の背景に鑑みてなされたも
のであり、簡単な方法で、複数の画像を統合して1つの
高品質の画像を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に係
る画像処理装置は、撮像レンズを制御する機能を有する
画像処理装置であって、前記撮像レンズに関連する情報
を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した情報に
基づいて前記撮像レンズを制御しながら撮像手段に複数
枚の画像を撮像させる制御手段と、前記撮像手段によっ
て撮像された複数枚の画像を処理して1枚の画像を生成
する画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記制御手段は、前記撮像レンズに関
連する情報に基づいて前記撮像レンズの状態を変更しな
がら、変更の都度、前記撮像手段に画像を撮像させるこ
とが好ましい。
【0008】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記撮像レンズは、焦点距離を変更す
るための変倍レンズを含み、前記制御手段は、前記撮像
レンズに関連する情報に基づいて前記変倍レンズの位置
を変更しながら、変更の都度、前記撮像手段に画像を撮
像させることが好ましい。
【0009】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段は、前記撮像レンズに関
連する情報として、前記変倍レンズの位置とズーム倍率
との関係を示すズーム倍率特性情報を取得することが好
ましい。
【0010】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記制御手段は、撮像の際の前記撮像
レンズのズーム倍率を決定し、該ズーム倍率が得られる
ように前記ズーム倍率特性情報に基づいて前記変倍レン
ズの位置を調整することが好ましい。
【0011】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段は、前記撮像レンズに関
連する情報として、被写体距離をパラメータとした、前
記変倍レンズの位置とズーム倍率との関係を示すズーム
倍率特性情報を取得することが好ましい。
【0012】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記制御手段は、撮像の際の前記撮像
レンズのズーム倍率を決定し、前記ズーム倍率特性情報
を参照することにより、該ズーム倍率と被写体距離に対
応する前記変倍レンズの位置を決定し、その決定結果に
従って前記変倍レンズの位置を調整することが好まし
い。
【0013】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記画像処理手段は、前記撮像手段に
よって撮像された複数枚の画像を各画像に対応する撮像
情報に基づいて処理して1枚の画像を生成することが好
ましい。
【0014】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記画像処理手段は、前記撮像手段に
よって撮像された複数枚の画像を各画像に対応する撮像
情報に基づいて処理して1枚の画像を生成することが好
ましい。
【0015】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記撮像情報は、撮像時の前記撮像レ
ンズの状態を示す情報を含むことが好ましい。
【0016】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記撮像情報は、撮像時の前記撮像レ
ンズのズーム倍率に関連する情報を含むことが好まし
い。
【0017】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記制御手段は、前記撮像レンズのズ
ーム倍率を変更しながら、各ズーム倍率で前記撮像手段
に被写体を撮像させ、前記画像処理手段は、前記撮像手
段によって撮像された複数枚の画像を、各画像中の被写
体の大きさが同一になるように、夫々撮像時のズーム倍
率に対応する変倍率で変倍し、変倍後の複数の画像を統
合して1枚の画像を生成することが好ましい。
【0018】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段は、前記撮像レンズに関
連する情報としてズーム中心を示すズーム中心情報を取
得し、前記画像処理手段は、前記変倍後の複数の画像を
統合する際に該複数の画像のズーム中心を一致させるこ
とが好ましい。
【0019】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記ズーム倍率に関連する情報は、前
記変倍レンズの位置に関する情報であり、前記画像処理
手段は、前記取得手段が取得した前記撮像レンズに関す
る情報に基づいて、前記変倍レンズに位置に関する情報
から前記撮像レンズのズーム倍率を得ることが好まし
い。
【0020】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記撮像手段による撮像に係る画像を
保存する画像保存手段を更に備え、前記撮像情報は、該
画像と関連付けて前記画像保存手段に保存されることが
好ましい。
【0021】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段が取得した前記撮像レン
ズに関する情報を保存するレンズ情報保存手段を更に備
えることが好ましい。
【0022】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段は、被写体の撮像に先立
って、前記撮像レンズに関する情報を取得し、前記レン
ズ情報保存手段に保存させることが好ましい。
【0023】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段は、前記撮像手段により
テストチャートを撮像した画像に基づいて前記撮像レン
ズに関する情報を取得することが好ましい。
【0024】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段は、前記撮像レンズに関
する情報として、前記撮像レンズの特性を示す特性曲線
を取得し、該特性曲線上の代表点を示す情報を前記レン
ズ情報保存手段に保存させることが好ましい。
【0025】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記取得手段は、前記撮像レンズに関
する情報として、前記撮像レンズの特性を示す特性曲線
を取得し、該特性曲線上を多項式で近似するための係数
を前記レンズ情報保存手段に保存させることが好まし
い。
【0026】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記画像処理手段は、前記変倍後の複
数の画像を統合した後に画素と画素との間の画素を補間
し、その際に被補間画素の画素値を該被補間画素に最も
近い画素の画素値とすることが好ましい。
【0027】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記画像処理手段は、前記変倍後の複
数の画像を統合した後に画素と画素との間の画素を補間
し、その際に被補間画素の画素値を周辺の画素の画素値
に基づいて決定することが好ましい。
【0028】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記画像処理手段は、前記変倍後の複
数の画像を統合した後に画素と画素との間に画素を補間
し、その際に、被補間画素の画素値を、複数の近隣画素
と前記被補間画素との位置関係に基づいて決定すること
が好ましい。
【0029】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記画像処理手段は、前記変倍後の複
数の画像を統合した後に画素と画素との間に画素を補間
し、その際に、被補間画素の画素値を、複数の近隣画素
と前記被補間画素との位置関係に応じて該複数の近隣画
素の各々に重み付けを行い、重み付けを行った複数の近
隣画素に基づいて決定することが好ましい。
【0030】本発明の第1の側面に係る画像処理装置に
おいて、例えば、前記撮像レンズ及び前記撮像手段を含
む撮像装置と通信する通信手段を更に備え、前記取得手
段は、前記通信手段を介して前記撮像装置から前記撮像
レンズに関する情報を取得し、前記制御手段は、前記通
信手段を介して前記撮像装置を制御し、前記画像処理手
段は、前記通信手段を介して前記撮像装置から送られて
くる画像を処理することが好ましい。
【0031】本発明の第2の側面に係る画像処理装置の
制御方法は、撮像レンズを制御する機能を有する画像処
理装置の制御方法であって、前記撮像レンズに関連する
情報を取得する取得工程と、前記取得工程で取得した情
報に基づいて前記撮像レンズを制御しながら撮像手段に
複数枚の画像を撮像させる制御工程と、前記撮像工程で
撮像された複数枚の画像を処理して1枚の画像を生成す
る画像処理工程とを含むことを特徴とする。
【0032】本発明の第3の側面に係るメモリ媒体は、
撮像レンズを制御する機能を有する画像処理装置の制御
プログラムを格納したメモリ媒体であって、該制御プロ
グラムは、前記撮像レンズに関連する情報を取得する取
得工程と、前記取得工程で取得した情報に基づいて前記
撮像レンズを制御しながら撮像手段に複数枚の画像を撮
像させる制御工程と、前記撮像工程で撮像された複数枚
の画像を処理して1枚の画像を生成する画像処理工程と
を含むことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を説明する。
【0034】本発明の好適な実施の形態として、コンピ
ュータと該コンピュータによって制御可能な撮像装置
(例えば、インタラクティブカメラ)を有するシステム
について説明する。ここで、インタラクティブカメラと
は、コンピュータとの親和性の強い撮像装置のことであ
り、コンピュータと接続することにより、撮像装置内の
様々なパラメータ(例えば、変倍レンズの位置、フォー
カスレンズの位置、被写体距離、露出情報等)を読み出
したり、撮像装置を制御することが可能である。
【0035】このシステムでは、撮影に先立って撮像装
置のパラメータのキャリブレーションを行うことによ
り、例えば、変倍レンズの位置とズーム倍率との関係、
及びズーム中心位置を示す情報を取得し、これらの情報
を記憶する。
【0036】これらの情報を利用することにより、画像
を撮影する際のズーム倍率を正確に制御することがで
き、ズーム倍率が異なる複数枚の画像の統合処理の際
に、大量の演算を実行することなく、画素を配置すべき
位置を決定することができる。
【0037】画素を配置すべき位置の決定後に補間処理
を行うことにより、一般に注目個所である画像の中央付
近を高精細化することができる。
【0038】以下、添付図面に沿って本発明の好適な実
施の形態を具体的に説明する。
【0039】[第1の実施の形態]図1は、本発明に好
適な実施の形態に係る画像処理システムの概略構成を示
す図である。このシステムは、撮像装置101と、該撮
像装置101を制御するコンピュータ102とを備え
る。
【0040】撮像装置101は、ズーム機能(変倍機
能)を有する撮像レンズ103を備えている。撮像レン
ズ103は、交換可能なタイプであってもよいし、撮像
装置101に固定されたタイプであってもよい。撮像レ
ンズ103は、大雑把には、変倍のための変倍レンズ1
04と、焦点を調整するためのフォーカスレンズ105
とを有する。撮像レンズ103は、被写体の光学像をC
CD等の撮像素子106の撮像面上に形成し、撮像素子
106は、その光学像を電気信号に変換してカメラプロ
セス部107に出力する。
【0041】カメラプロセス部107は、撮像素子10
6から出力される信号に周知の処理(例えば、ゲイン補
正、γ補正、色バランス調整等)を施して、所定形式の
映像信号を出力する。
【0042】合焦制御部108は、カメラプロセス部1
07より出力される映像信号に係る画像中の予め設定さ
れた合焦検出対象領域内又はユーザが任意に設定した合
焦検出対象領域内の映像信号に含まれる高周波成分が極
大となるように、フォーカスレンズ105を不図示のフ
ォーカスレンズモータ(ここでは、ステッピングモー
タ)によって光軸方向に移動させることにより、被写体
像を撮像素子106の撮像面上に合焦させる。距離計測
部112は、当該撮像装置から被写体までの距離(以
下、被写体距離)を、例えばステッピングモータの駆動
情報を基づいて算出する。
【0043】なお、ユーザがコンピュータ102を介し
てフォーカスレンズ105を任意の位置に設定する機能
を設けてもよい。
【0044】ズーム制御部109は、コンピュータ10
2からの指令に基づいて、変倍レンズ104を任意の位
置に移動させるように、不図示の変倍レンズモータ(ス
テッピングモータ)を制御する。
【0045】これらのフォーカスレンズ105及び変倍
レンズ104の位置、被写体距離、露出情報等のカメラ
パラメータは、バスインターフェース114を介して撮
像装置101からコンピュータ102に読み出すことが
できる。
【0046】図2は、高精細画像を生成する処理を実行
するコンピュータ102の概略構成図である。
【0047】201は中央演算装置(CPU)、202
はROM、203はDRAM等の主記憶装置、204は
ハードディスク等の二次記憶装置である。
【0048】コンピュータ102には、ユーザインター
フェースとして、ディスプレイ208、マウス209、
キーボード210が接続されている。
【0049】205は、撮像装置101から入力された
映像信号(NTSC等)をディジタル信号に変換するた
めのキャプチャボード、207は、撮像装置101を制
御するために撮像装置101にコマンドを転送し、ま
た、種々のカメラパラメータを撮像装置101から読み
出すためのバスインターフェース207である。
【0050】206は、ネットワークと接続するための
インターフェース、211は、画像処理の結果等を可視
画像として出力するためのプリンタである。
【0051】図3は、コンピュータ102によって実行
される高精細画像の生成処理のアルゴリズムを示すフロ
ーチャートである。この処理は、例えば、2次記憶装置
204に格納された制御プログラムに従って制御され
る。また、この制御プログラムは、例えば、分離可能な
メモリ媒体(例えば、フロッピーディスク、CD−RO
M)等に格納して流通させることができ、該メモリ媒体
をコンピュータ102に接続することによりコンピュー
タ102に提供され得る。
【0052】まず、ステップS301では、前処理とし
て、撮像装置101の撮像レンズ(ズームレンズ)10
2の特性を示す情報を取得するために、キャリブレーシ
ョンを実行する。
【0053】一般のズームレンズの多くは、ズーム倍率
を変更した際に撮像画面上で動かない点(以下、ズーム
中心)が、撮像画面の中心(以下、画像中心)と異なっ
ている。また、一般のズームレンズの多くは、ステッピ
ングモータのパルス値に代表されるような位置情報に応
じて変倍レンズの位置を変化させるが、各位置における
焦点距離が不明であるため、変倍レンズ(焦点距離を変
更するためのレンズ)の位置情報とズーム倍率(又は焦
点距離)との関係(以下、ズーム倍率特性)が未知であ
る。
【0054】そこで、この実施の形態では、撮像レンズ
(ズームレンズ)103のズーム倍率特性を得るため
に、予め撮像レンズ(ズームレンズ)103のキャリブ
レーションを行う。
【0055】なお、この明細書で、ズームレンズという
ときは、バリフォーカスレンズを含むものとする。
【0056】ステップS310〜S316は、ステップ
S301の処理の1つの具体例である。まず、ステップ
S310では、撮像装置101から所定距離の位置に、
図4に示すようなテストチャートを光軸と垂直になるよ
うに設置するようにユーザに促す。次いで、ステップS
311では、任意の位置に変倍レンズ104を移動させ
て、ステップS312で、フォーカスレンズ105を調
整してテストチャートの画像を撮像素子106の撮像面
上に合焦させ、その後、そのテストチャートを撮影す
る。ステップS313では、変倍レンズ104の位置を
変えて更にステップS311及びS312の処理を繰り
返して実行するか否かを判断し、該処理を繰り返す場合
にはステップS311に戻る。
【0057】ステップS314では、複数回の撮影(ス
テップS312)により得られるテストチャート画像を
処理して、テストチャート画像内の特定点(図4では、
4つの十字の各交点)の軌跡を求め、ステップS315
では、各軌跡を延長した線が交わる1点をズーム中心と
する。
【0058】ステップS316では、例えば、各テスト
チャート画像に順次注目しながら、注目テストチャート
画像中における各十字点の移動距離と基準距離(例え
ば、ワイド端時のテストチャート画像における十字点と
テレ端時のテストチャート画像における十字点との距
離)との比率を求めることにより、ズーム倍率特性を求
める。
【0059】以上のキャリブレーションにより、例え
ば、図5に示すようなズーム中心(Xcenter,Ycente
r)及び図6に示すようなズーム倍率特性が得られる。
これらのデータは、例えば、コンピュータ102中の主
記憶装置203又は2次記憶装置204に保存される。
この際、ズーム倍率特性に関しては、例えば、図6に示
すような特性曲線上の代表的な数点についてのみ保存
し、他の倍率を実現するための変倍レンズ104の位置
は、それらの値から周知の補間法によって求めることが
できる。なお、ズーム倍率特性の代わりに、変倍レンズ
103の位置と撮像レンズ102の焦点距離(ワイド端
の焦点距離にズーム倍率を掛けた値)との関係を示す焦
点距離特性を採用していもよい。
【0060】図7は、コンピュータ102の主記憶装置
203又は2次記憶装置204に保存されるズーム中心
(Xcenter,Ycenter)及びズーム倍率特性のデータフ
ォーマットの一例を示す図である。なお、これらのデー
タは、撮像装置毎に固有であるため、撮像装置を最初に
使用する際にキャリブレーションを実行して取得し、図
7に示すように、データの先頭に当該撮像装置の製品コ
ードを記録することにより管理してもよい。ここで、使
用する撮像装置102について、既にズーム中心(Xce
nter,Ycenter)及びズーム倍率特性がコンピュータ1
02中に保存されている場合は、ステップS301をス
キップすればよい。
【0061】撮像レンズ(ズームレンズ)103のキャ
リブレーションが終了したら、ステップS302で、ユ
ーザは、所望の拡大率を図2のキーボード210やマウ
ス209等のユーザインタフェースを介してコンピュー
タ102に入力する。
【0062】なお、ここでは、一例として、ズーム倍率
1倍(ワイド端)で撮影した画像を8倍に拡大する場合
(画素数を縦横方向に夫々8倍にする場合)について説
明する。また、撮像装置102の撮像レンズ103のズ
ーム倍率は1〜3倍の範囲で設定可能(即ち、ズーム比
が3倍)であるものとする。
【0063】ステップS303では、撮像すべき画像の
枚数とズーム倍率(或いは、ズーム倍率のみを複数個)
を設定する。これらの値は、ユーザが目的に応じて、拡
大率を指定する場合と同様の方法を用いて、任意に設定
することができる。ただし、ここでは、説明の簡単化の
ため、1、2、3倍のズーム倍率で3枚の画像を撮影す
るこものとする。
【0064】この実施の形態では、ステップS303で
設定したズーム倍率のうち最もワイド側のズーム倍率
(ここでは、1倍、即ちワイド端)で撮影した画像をス
テップS302で設定した拡大率で拡大すると共に、他
のズーム倍率で撮影した画像を変倍し、これらの画像を
統合し、統合した画像の画素間を補間することにより、
最終的な画像を生成する。
【0065】ステップS304〜S306では、撮像装
置が三脚等の固定具で固定された状態で、設定された複
数のズーム倍率で被写体を撮影する。即ち、ステップS
304では、コンピュータ102(CPU201)は、
前処理で得た図7に示すデータを参照しながら、ユーザ
が設定した倍率(ここでは、1倍、2倍、3倍)のズー
ム倍率に対応する変倍レンズ104の位置を補間・内挿
法によって算出し(図7に示すデータ中に当該倍率に対
応するデータが存在する場合には該データをそのまま使
用する)、算出値をバスインターフェース207及び1
14を介して撮像装置101に転送する。
【0066】これに応答して、撮像装置101内の全体
制御部113は、コンピュータ102から受信した算出
値(変倍ズームの位置)をズームレンズ位置設定・読出
部111に転送し、ズーム制御部109は、その値に応
じて不図示のモータを駆動して変倍レンズ104の位置
を制御する。
【0067】ステップS305では、撮像装置101の
全体制御部113は、コンピュータ102からの制御の
下で、フォーカスレンズ105を調整して焦点を合わ
せ、被写体を撮影し、その映像信号(NTSC等)をコ
ンピュータ102に転送する。コンピュータ102は、
撮像装置101から出力された映像信号を映像キャプチ
ャボード205を用いて取り込み、主記憶装置203上
に確保したメモリ領域(以下、フレームメモリと呼ぶ)
に一時的に保存する。
【0068】また、これと同時に、コンピュータ102
は、撮像装置101から変倍レンズ104及びフォーカ
スレンズ105の位置、露出情報並びに被写体距離等の
カメラパラメータをバスインタフェース114及び20
7を介して撮像装置101から読み出す。主記憶装置2
03に一時的に保存された画像は、カメラパラメータ
(付加情報)と共に2次記憶装置(ハードディスク等)
204に保存される。図8は、2次記憶装置204に保
存される付加情報付き撮像画像のフォーマットの一例を
示す図である。
【0069】ステップS306では、設定された倍率で
の被写体の撮影が全て終了したか否かを判断し、未だ終
了していなければステップS304に戻り、撮影が完了
していればステップS307に進む。この例では、1、
2、3倍のズーム倍率で被写体を3回撮影した後に、ス
テップS307に進む。
【0070】ステップS307では、統合処理を行う。
統合処理では、まず、各ズーム倍率で撮影した画像を拡
大した際の画素位置を算出する。具体的には、次の通り
である。
【0071】ステップS302で設定された画像の拡大
率Z0倍とし、ステップS304〜S306でN枚撮影
した画像(この例では、ズーム倍率1倍、2倍、3倍の
3枚の画像、即ちN=3)のズーム倍率をZn(n:1
〜N)とする。ここで、ズーム倍率は、画像(データ)
に付随するカメラパラメータに含まれる変倍レンズの位
置情報(図8参照)とズーム倍率特性(図6、図7参
照)に基づいて取得することができる。
【0072】この処理では、図9に示すように、図7に
示すズーム中心(Xcenter,Ycenter)を原点とする座標
系で各撮影画像を表現することにより各撮影画像のズー
ム中心を一致させる。
【0073】撮影画像n内の座標(xn,yn)にある
画素は、拡大後の画像では座標(Z0・xn/Zn,Z
0・yn/Zn)に配置される。図10は、ズーム倍率
1倍で撮影した画像を縦横に夫々8倍(Z0=8)に拡
大するために、ズーム倍率1倍、2倍、3倍で撮影した
画像を統合する処理の一例を示す図である。図10にお
いて、白丸は、ズーム倍率1倍(Z1=1)で撮影した
画像の画素、三角は、ズーム倍率2倍(Z2=2)で撮
影した画像の画素、星印は、ズーム倍率3倍(Z3=
3)で撮影した画像の画素を示している。また、斜線を
付した丸印は、ズーム中心を示している。なお、撮影画
像のサイズは、説明の簡単化のため、縦5×横7画素と
している。
【0074】統合処理(ステップS307)が終了する
と、ステップS308において、格子点上の画素の画素
値を決定する補間処理を実行する。この実施の形態で
は、内挿補間すべき画素の値を、画像の統合によって配
置された画素のうち最も近い画素の値とする最近隣内挿
補間法(nearest neighbor interpolation)を用いる。
この際、異なったズーム倍率での撮影に係る画素が重な
っている場合が生じ得るが、その場合は、最も高いズー
ム倍率での撮影に係る画素の値を選択する。
【0075】図11は、最近隣内挿補間処理を行った結
果の一例を示す図である。図11において、文字Pの次
の大文字の数字は、画素値を示す。以上の処理によれ
ば、画像の中央領域を重点的に高精細化した画像を得る
ことができる。
【0076】ステップS309では、ステップS308
の補間処理で得られた画像を出力装置(例えば、ディス
プレイ208、記憶装置203又は204、プリンタ2
11)に出力し、又は、ネットワークインターフェース
206を介して他の装置に出力する。
【0077】[第2の実施の形態]この実施の形態で
は、ステップS308の補間処理に双線形内挿法(bi-l
inear interpolation)を適用する。他の処理は、第1
の実施の形態と同様である。
【0078】図12は、双線形内挿法の原理を説明する
ための図である。図12において、白丸は、ズーム倍率
1倍(Z1=1)で撮影した画像の画素、三角は、ズー
ム倍率2倍(Z2=2)で撮影した画像の画素、星印
は、ズーム倍率3倍(Z3=3)で撮影した画像の画
素、四角は、被補間画素(補間すべき画素)を示してい
る。
【0079】この補間処理では、被補間画素を、その周
囲の4つの近隣画素を用いて内挿補間を行う。ここで、
近隣画素を選択する際は以下のルールに従う。
【0080】被補間画素を原点と仮定し、各象限毎に
1つ、被補間画素の最も近隣に位置する画素を選択す
る。
【0081】統合によって画素が重なっている格子点
については、最もズーム倍率での撮影に係る画素の値を
選択する。
【0082】以上のルールを図12に示す例に適用する
と、直線で結ばれた4つの画素が近隣画素として選択さ
れる。
【0083】被補間画素の画素値は、選択された4つの
近隣画素の画素値Pn(n:1〜4)と距離情報Dn
(n:1〜6)を(1)式に代入することで、求めるこ
とができる。
【0084】
【数1】 ・・・(1)式 図13は、近隣画素値の選択に関する他の例を説明する
ための図である。図13(a)に示すように、被補間画
素を含む垂直或いは水平ライン上に画素値が存在する場
合には、それらの画素がどちら象限に含まれるかを判断
しなければならない。そこで、図13(b)に示す条件
を取り入れる。すなわち、被補間画素を中心にして周辺
画素を時計周りの方向に微小に回転させた時に属する象
限に該周辺画素が属するものとし、4つ象限の各々から
近隣画素を選択する。
【0085】この定義に従うと、図13(a)に示す例
における近隣画素は、直線で結ばれた4つの画素とな
る。そして、該近隣画素の画素値と距離情報に従って、
(1)式に基づいて内挿補間を行う。
【0086】また、上述した条件を満たすことができな
い画像端の画素については、図14に示すように、最も
近隣の2点から(2)式を用いて内挿補間処理を行う。
【0087】
【数2】 ・・・(2)式 [第3の実施の形態]この実施の形態では、ステップS
308の補間処理の際に、被補間画素と補間の際に参照
する近隣画素との距離に応じて重み付けを行う。他の処
理は、第1又は第2の実施の形態と同様である。
【0088】図15は、この実施の形態における補間処
理の原理を説明するための図である。図15において、
白丸は、ズーム倍率1倍(Z1=1)で撮影した画像の
画素、三角は、ズーム倍率2倍(Z2=2)で撮影した
画像の画素、星印は、ズーム倍率3倍(Z3=3)で撮
影した画像の画素、四角は、被補間画素(補間すべき画
素)を示している。なお、図15は、第2の実施の形態
に従って、補間の際に参照する近隣画素を選択した例で
あり、実線で結ばれた画素が近接画素として選択され
る。
【0089】被補間画素の画素値Pは、選択された4つ
の近隣画素の画素値Pnと、被補間画素からの距離Dnを
用いて、(3)式により算出する。
【0090】
【数3】 ・・・(3)式 なお、上式においてWnは重み係数であり、
【0091】
【数4】 ・・・(4)式 を満たしている。
【0092】[第4の実施の形態]上述の第1〜3の実
施の形態では、撮影に先立って撮像レンズ103のキャ
リブレーションを行うことによって撮像装置101のズ
ーム倍率特性を測定する。この方法によれば、高精細の
画像を得ることができる。
【0093】しかし、第1〜第3の実施の形態で測定さ
れるズーム倍率特性は、キャリブレーションの実行時の
撮像装置101とテストチャートとの距離(被写体距
離)が等しい場合には正確であるが、そうでない場合
は、ズーム倍率特性が不正確になり、設定されるズーム
倍率に誤差が含まれる場合がある。この誤差が顕著にな
ると、複数の画像を統合する際にその誤差の影響が現れ
て高品位の画像を得ることができない。この現象は、合
焦させるためにフォーカスレンズが被写体距離に応じて
移動することにより撮像レンズ103のレンズ系全体の
焦点距離が変化することに起因する。
【0094】よって、この実施の形態では、複数の被写
体距離におけるズーム倍率特性を取得することによって
上述の問題を解決する。
【0095】図16は、この実施の形態においてコンピ
ュータ102によって実行される高精細画像の生成処理
のアルゴリズムを示すフローチャートである。なお、図
3に示すステップと同様の処理を実行するステップには
同一の符号が付されている。
【0096】この実施の形態では、ズームレンズ(撮像
レンズ)のキャリブレーション処理(ステップS30
1;ステップS310〜S316)にステップS180
2を追加することにより、テストチャートと撮像装置1
01との距離(テストチャート距離)をパラメータとし
て、ズーム倍率特性を複数個取得する。
【0097】図17は、この実施の形態のキャリブレー
ション処理(S310〜S316、S1802)により
得られる、テストチャート距離をパラメータとしたズー
ム倍率特性の一例である。なお、図17は、テストチャ
ート距離が1m、2m、3mにおける3つのズーム倍率
特性である。ここで、コンピュータ102中の主記憶装
置203又は2次記憶装置204に保存するズーム倍率
特性を、例えば、図17に示すような特性曲線上の代表
的な数点についてのみとし、他の倍率を実現するための
変倍レンズ104の位置は、それらの値から周知の補間
法によって求めることができる。
【0098】図18は、コンピュータ102の主記憶装
置203又は2次記憶装置204に保存されるズーム中
心(Xcenter,Ycenter)及びズーム倍率特性のデータ
フォーマットの一例を示す図である。
【0099】この実施の形態では、撮影に先立って、ス
テップS1801において、被写体距離を測定する。被
写体距離は、図1に示す撮像装置101内の被写体距離
計測部112が、変倍レンズ104とフォーカスレンズ
105の駆動情報に基づいて算出した値を、コンピュー
タ102が読み出すことによって取得することもできる
し、コンピュータ102が撮像装置101から変倍レン
ズ104とフォーカスレンズ105の位置情報を読み出
して、これらの情報に基づいてコンピュータ102が算
出することにより取得することもできるし、変倍レンズ
104とフォーカスレンズ105の位置情報を用いない
距離計測方法(例えば、赤外線を用いた三角測量法等の
アクティブ方式)によって撮像装置101内で算出した
距離情報を読み出すことにより取得することもできる
し、他の方式で取得することもできる。
【0100】ステップS304では、コンピュータ10
2は、取得した被写体距離情報に基づいて、予めコンピ
ュータ102の主記憶装置203又は2次記憶装置20
4に保存した複数のテストチャート距離についてのズー
ム倍率特性に基づいて、該被写体距離及び所望のズーム
倍率に対応する変倍レンズ104の位置を算出し、変倍
レンズ104を駆動する。ここで、被写体距離に対応す
る変倍レンズ104の位置を決定する際に、被写体距離
に最も近いテストチャート距離についてのズーム倍率特
性を参照してもよいし、複数のズーム倍率特性に基づい
て、被写体距離に適合したズーム倍率特性を近似して生
成してもよい。
【0101】[第5の実施の形態]第1〜3の実施の形
態では、ズーム倍率特性をデータとして保持する形式と
して、代表点のみを保持しておき、保持していないズー
ム倍率に対応する変倍レンズ104の位置は、周知の補
間法によって算出する形式を挙げた。
【0102】しかし、この方法では、補間処理によって
生じる誤差が顕著になると、複数の画像を統合する際に
その誤差の影響が現れて高品位の画像を得ることができ
ない可能性がある。
【0103】以上の問題を解決するために、この実施の
形態では、撮像装置101のズーム倍率特性曲線を
(5)式に示す多次元多項式によって近似する。
【0104】
【数5】 ・・・(5)式 上式において、yはパルス値に代表されるような変倍レ
ンズ104の位置情報xに対するズーム倍率を表し、N
は多項式の次元数を表している。
【0105】また、この実施の形態では、ステップS3
01において、(5)式中の係数akを図19に示すよ
うなフォーマットで、コンピュータ102中の主記憶装
置203又は2次記憶装置204に保存する。
【0106】この実施の形態では、任意のズーム倍率を
実現するために、変倍レンズ104を駆動するステッピ
ングモータのパルス値を、多次元多項式を使用して求め
るが、その他の処理は第1〜第3の実施の形態と同様で
ある。
【0107】[第6の実施の形態]この実施の形態は、
第5の実施の形態で説明した多次元多項式によるズーム
倍率特性の近似を第4の実施の形態に適用したものであ
る。
【0108】すなわち、この実施の形態では、複数の被
写体距離についてズーム倍率特性を夫々取得し、(6)
式に示す多項式によって近似する。
【0109】
【数6】 ・・・(6)式 (6)式において、yはパルス値に代表されるような変
倍レンズ104の位置情報xに対するズーム倍率を表
し、Nは多項式の次元数を表し、添字Dは被写体距離を
表している。
【0110】また、この実施の形態では、ステップS3
01において、(6)式中の次の係数
【0111】
【数7】 を図20に示すようなフォーマットで、コンピュータ1
02中の主記憶装置203又は2次記憶装置204に保
存する。
【0112】[第7の実施の形態]この実施の形態は、
第1の実施の形態における画像の生成処理を変更したも
のである。なお、特に言及しない事項に関しては第1の
実施の形態に従う。
【0113】図21は、この実施の形態においてコンピ
ュータ102によって実行される高精細画像の生成処理
のアルゴリズムを示すフローチャートである。図3に示
すステップと同様の処理を実行するステップには同一の
符号が付されている。
【0114】まず、ステップS301では、前処理とし
て、前処理として、撮像装置101の撮像レンズ(ズー
ムレンズ)102の特性を示す情報を取得するために、
キャリブレーションを実行する。
【0115】ステップS310〜S316は、ステップ
S301の処理の1つの具体例である。まず、ステップ
S310では、撮像装置101から所定距離の位置に、
図4に示すようなテストチャートを光軸と垂直になるよ
うに設置するようにユーザに促す。次いで、ステップS
311では、任意の位置に変倍レンズ104を移動させ
て、ステップS312で、フォーカスレンズ105を調
整してテストチャートの画像を撮像素子106の撮像面
上に合焦させ、その後、そのテストチャートを撮影す
る。ステップS313では、変倍レンズ104の位置を
変えて更にステップS311及びS312の処理を繰り
返して実行するか否かを判断し、該処理を繰り返す場合
にはステップS311に戻る。
【0116】ステップS314では、複数回の撮影(ス
テップS312)により得られるテストチャート画像を
処理して、テストチャート画像内の特定点(図4では、
4つの十字の各交点)の軌跡を求め、ステップS315
では、各軌跡を延長した線が交わる1点をズーム中心と
する。
【0117】ステップS316では、例えば、各テスト
チャート画像に順次注目しながら、注目テストチャート
画像中における各十字点の移動距離と基準距離(例え
ば、ワイド端時のテストチャート画像における十字点と
テレ端時のテストチャート画像における十字点との距
離)との比率を求めることにより、ズーム倍率特性を求
める。
【0118】以上のキャリブレーションにより、例え
ば、図5に示すようなズーム中心(Xcenter,Ycente
r)及び図6に示すようなズーム倍率特性が得られる。
これらのデータは、例えば、コンピュータ102中の主
記憶装置203又は2次記憶装置204に保存される。
この際、ズーム倍率特性に関しては、例えば、図6に示
すような特性曲線上の代表的な数点についてのみ保存
し、他の倍率を実現するための変倍レンズ104の位置
は、それらの値から周知の補間法によって求めることが
できる。
【0119】図7は、コンピュータ102の主記憶装置
203又は2次記憶装置204に保存されるズーム中心
(Xcenter,Ycenter)及びズーム倍率特性のデータフ
ォーマットの一例を示す図である。なお、これらのデー
タは、撮像装置毎に固有であるため、撮像装置を最初に
使用する際にキャリブレーションを実行して取得し、図
7に示すように、データの先頭に当該撮像装置の製品コ
ードを記録することにより管理してもよい。ここで、使
用する撮像装置102について、既にズーム中心(Xce
nter,Ycenter)及びズーム倍率特性がコンピュータ1
02中に保存されている場合は、ステップS301をス
キップすればよい。
【0120】ステップS301に次いで、ステップS3
03では、撮像すべき画像の枚数とズーム倍率(或い
は、ズーム倍率のみを複数個)を設定する。ただし、こ
こでは、説明の簡単化のため、1倍、a倍、b倍、c倍
(1<a<b<cとする)のズーム倍率で4枚の画像を
撮影することとする。
【0121】この実施の形態では、ステップS303で
設定したズーム倍率のうち最もテレ側のズーム倍率で撮
影した画像を基準とし、該基準画像中の被写体像に他の
ズーム倍率で撮影した画像の被写体像が重なるように該
他のズーム倍率で撮影した画像を変倍し、その後、各画
像のズーム中心を一致させて重ね合わせることにより統
合する。即ち、第1の実施の形態では、最終的な画像サ
イズ(縦横の画素数)をステップS302で拡大率を設
定することにより指定するが(最もワイド側で撮影した
画像が設定された拡大率で拡大される)、この実施の形
態では、ステップS303で指定したズーム倍率のうち
最もテレ側のズーム倍率を基準として、最終的な画像サ
イズ(縦横の画素数)が決定される。ただし、いずれの
実施の形態においても、最終的な画像に反映される画角
は、最もワイド側で撮影した画像によって決定される。
【0122】ステップS304〜S306では、撮像装
置が三脚等の固定具で固定された状態で、設定された複
数のズーム倍率で被写体を撮影する。即ち、ステップS
304では、コンピュータ102(CPU201)は、
前処理で得た図7に示すデータを参照しながら、ユーザ
が設定した倍率(ここでは、1倍、a倍、b倍、c倍)
のズーム倍率に対応する変倍レンズ104の位置を補間
・内挿法によって算出し(図7に示すデータ中に当該倍
率に対応するデータが存在する場合には該データをその
まま使用する)、算出値をバスインターフェース207
及び114を介して撮像装置101に転送する。
【0123】撮像装置101内の全体制御部113は、
コンピュータ102から受信した算出値(変倍ズームの
位置)をズームレンズ位置設定・読出部111に転送
し、ズーム制御部109は、その値に応じて不図示のモ
ータを駆動し、変倍レンズ104の位置を制御する。
【0124】ステップS305では、撮像装置101の
全体制御部113は、コンピュータ102からの制御の
下で、フォーカスレンズ105を調整して焦点を合わ
せ、テストチャートを撮影し、その映像信号(NTSC
等)をコンピュータ102に転送する。コンピュータ1
02は、撮像装置101から出力された映像信号を映像
キャプチャボード205を用いて取り込み、主記憶装置
203上に確保したメモリ領域(フレームメモリ)に一
時的に保存する。
【0125】また、これと同時に、コンピュータ102
は、撮像装置101から変倍レンズ104フォーカスレ
ンズ105の位置、露出情報並びに被写体距離等のカメ
ラパラメータをバスインタフェース114及び207を
介して撮像装置101から読み出す。主記憶装置203
に一時的に保存された画像は、カメラパラメータ(付加
情報)と共に2次記憶装置(ハードディスク等)204
に保存される。図8は、2次記憶装置204に保存され
る付加情報付き撮像画像のフォーマットの一例を示す図
である。
【0126】ステップS306では、設定された倍率で
の被写体の撮影が全て終了したか否かを判断し、未だ終
了していなければステップS304に戻り、撮影が完了
していればステップS307aに進む。この例では、
1、a、b、c倍のズーム倍率で被写体を4回撮影した
後に、ステップS307aに進む。
【0127】図22は、ステップS304〜S306
で、ズーム倍率を変更しながら撮影した画像を模式的に
示す図である。具体的には、図22(a)は、1倍のズ
ーム倍率で撮影した画像、図22(b)は、a倍のズー
ム倍率で撮影した画像、図22(c)は、b倍のズーム
倍率で撮影した画像、図22(d)は、c倍のズーム倍
率で撮影した画像である。
【0128】ステップS307aでは、コンピュータ1
02は、最も高いズーム倍率、即ち、最もテレ側で撮影
した画像を基準として、この基準画像中の被写体の大き
さが他のズーム倍率で撮影した画像中の被写体の大きさ
と同一になるように、該他のズーム倍率で撮影した画像
を変倍する。即ち、図22(a)〜(d)に示す例で
は、図22(d)に示す画像を基準画像とし、基準画像
中の被写体(文字「A」の一部)の大きさに、図22
(a)〜(c)に示す画像中の被写体(文字「A」の全
部又は一部)の大きさが一致するように、図22(a)
〜(c)に示す画像を変倍する。より具体的には、図2
2(a)に示す画像をc倍、図22(b)に示す画像を
c/a倍、図22(c)に示す画像c/b倍する。ここ
で、変倍の際に要する補間処理には、例えば、最近接補
間法、双線形内挿補間法、3次畳み込み補間法等を適用
することができる。
【0129】ステップS307bでは、図7に示すデー
タのズーム中心(Xcenter,Ycenter)を参照して、各画
像(例えば、図22(a)〜(d))のズーム中心を一
致させて、それらの画像を統合する。図23は、図22
(a)〜(d)に示す画像群を統合した例を示す図であ
る。以上の処理により、画像の中央領域を重点的に高精
細化した画像を得ることができる。
【0130】ステップS309では、ステップS307
bで得られた画像を出力装置(例えば、ディスプレイ2
08、記憶装置203又は204、プリンタ211)に
出力し、又は、ネットワークインターフェース206を
介して他の装置に出力する。
【0131】[第8の実施の形態]上述の第7の実施の
形態では、撮影に先立って撮像レンズ103のキャリブ
レーションを行うことによって撮像装置101のズーム
倍率特性を測定する。この方法によれば、高精細の画像
を得ることができる。
【0132】しかし、測定したズーム倍率特性は、キャ
リブレーションの実行時の撮像装置101とテストチャ
ートとの距離(被写体距離)とが等しい場合には正確で
あるが、そうでない場合は、ズーム倍率特性が不正確に
なり、設定されるズーム倍率に誤差が含まれる場合があ
る。この誤差が顕著になると、複数の画像を統合させる
際にその誤差の影響が現れて高品位の画像を得ることが
できない。この現象は、合焦させるためにフォーカスレ
ンズが被写体距離に応じて移動することにより撮像レン
ズ103のレンズ系全体の焦点距離が変化することに起
因する。
【0133】よって、この実施の形態では、複数の被写
体距離におけるズーム倍率特性を取得することによって
上述の問題を解決する。
【0134】図24は、この実施の形態においてコンピ
ュータ102によって実行される高精細画像の生成処理
のアルゴリズムを示すフローチャートである。なお、図
21に示すステップと同様の処理を実行するステップに
は同一の符号が付されている。
【0135】この実施の形態では、ズームレンズ(撮像
レンズ)のキャリブレーション処理(ステップS30
1;ステップS310〜S316)にステップS200
2を追加することにより、テストチャートと撮像装置1
01との距離(テストチャート距離)をパラメータとし
て、ズーム倍率特性を複数個取得する。
【0136】図17は、この実施の形態のキャリブレー
ション処理(S310〜S316、S1802)により
得られる、テストチャート距離をパラメータとしたズー
ム倍率特性の一例である。なお、図17は、テストチャ
ート距離が1m、2m、3mにおける3つのズーム倍率
特性である。ここで、コンピュータ102中の主記憶装
置203又は2次記憶装置204に保存するズーム倍率
特性を、例えば、図17に示すような特性曲線上の代表
的な数点についてのみとし、他の倍率を実現するための
変倍レンズ104の位置は、それらの値から周知の補間
法によって求めることができる。
【0137】図18は、コンピュータ102の主記憶装
置203又は2次記憶装置204に保存されるズーム中
心(Xcenter,Ycenter)及びズーム倍率特性のデータ
フォーマットの一例を示す図である。
【0138】この実施の形態では、撮影に先立って、ス
テップS2001において、被写体距離を測定する。被
写体距離は、図1に示す撮像装置101内の被写体距離
計測部112が、変倍レンズ104とフォーカスレンズ
105の駆動情報に基づいて算出した値を、コンピュー
タ102が読み出すことによって取得することもできる
し、コンピュータ102が撮像装置101から変倍レン
ズ104とフォーカスレンズ105の位置情報を読み出
して、これらの情報に基づいてコンピュータ102が算
出することにより取得することもできるし、変倍レンズ
104とフォーカスレンズ105の位置情報を用いない
距離計測方法(例えば、赤外線を用いた三角測量法等の
アクティブ方式)によって撮像装置101内で算出した
距離情報を読み出すことにより取得することもできる
し、他の方式で取得することもできる。
【0139】ステップS304では、コンピュータ10
2は、取得した被写体距離情報に基づいて、予めコンピ
ュータ102の主記憶装置203又は2次記憶装置20
4に保存した複数のテストチャート距離についてのズー
ム倍率特性に基づいて、該被写体距離及び所望のズーム
倍率に対応する変倍レンズ104の位置を算出し、変倍
レンズ104を駆動する。ここで、被写体距離に対応す
る変倍レンズ104の位置を決定する際に、被写体距離
に最も近いテストチャート距離についてのズーム倍率特
性を参照してもよいし、複数のズーム倍率特性に基づい
て、被写体距離に適合したズーム倍率特性を近似して生
成してもよい。
【0140】[第9の実施の形態]第7の実施の形態で
は、ズーム倍率特性をデータとして保持する形式とし
て、代表点のみを保持しておき、保持していないズーム
倍率に対応する変倍レンズ104の位置は、周知の補間
法によって算出する形式を挙げた。
【0141】しかし、この方法では、補間処理によって
生じる誤差が顕著になると、複数の画像を統合する際に
その誤差の影響が現れて高品位の画像を得ることができ
ない可能性がある。
【0142】以上の問題を解決するために、この実施の
形態では、撮像装置101のズーム倍率特性曲線を前述
の(5)式に示す多次元多項式によって近似する。
【0143】また、この実施の形態では、ステップS3
01において、(5)式中の係数akを図19に示すよ
うなフォーマットで、コンピュータ102中の主記憶装
置203又は2次記憶装置204に保存する。
【0144】この実施の形態では、任意のズーム倍率を
実現するために、変倍レンズ104を駆動するステッピ
ングモータのパルス値を、多次元多項式を使用して求め
るが、その他の処理は第1〜第3の実施の形態と同様で
ある。。
【0145】[第10の実施の形態]この実施の形態
は、第9の実施の形態で説明した多次元多項式によるズ
ーム倍率特性の近似を第8の実施の形態に適用したもの
である。
【0146】すなわち、この実施の形態では、複数の被
写体距離についてズーム倍率特性を夫々取得し、前述の
(6)式に示す多項式によって近似する。
【0147】(6)式において、yはパルス値に代表さ
れるような変倍レンズ104の位置情報xに対するズー
ム倍率を表し、Nは多項式の次元数を表し、添字Dは被
写体距離を表している。
【0148】また、この実施の形態では、ステップS3
01において、(5)式中の次の係数
【0149】
【数8】 を図20に示すようなフォーマットで、コンピュータ1
02中の主記憶装置203又は2次記憶装置204に保
存する。
【0150】[その他の実施の形態]上記の各実施の形
態では、撮像装置101とコンピュータ102とは別体
をなすが、コンピュータ102の機能を撮像装置101
に組み込んでもよい。この場合、撮像装置単体で上記の
実施の形態のような高精細な画像を簡単な方法で生成す
ることができる。また、この場合、生成した画像は、撮
像装置に接続されたメモリ媒体に格納することもできる
し、外部装置に転送することもできる。
【0151】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0152】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0153】[実施の形態の効果]上記の実施の形態に
よれば、撮影に先立って撮像装置の特性、特に撮像レン
ズの特性を調査することにより、その調査結果に基づい
て撮像レンズの倍率を正確に調整することができる。
【0154】また、上記の実施の形態によれば、撮影レ
ンズの倍率を正確に調整しながら、複数の倍率で被写体
を撮影し、撮影画像を統合することができるため、簡単
に高精細な画像を得ることができる。
【0155】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な方法で、複数の
画像を統合して1つの高品質の画像を得ることができ
る、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適な実施の形態に係る画像処理シス
テムの概略構成を示す図である。
【図2】高精細画像を生成する処理を実行するコンピュ
ータの概略構成図である。
【図3】コンピュータによって実行される高精細画像の
生成処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図4】テストチャートを示す図である。
【図5】画像中心とズーム中心との関係を示す図であ
る。
【図6】ズーム倍率特性を示す図である。
【図7】コンピュータのメモリ(例えば、DRAM、ハ
ードディスク等)に保存されるズーム中心(Xcenter,
Ycenter)及びズーム倍率特性のデータフォーマットの
一例を示す図である。
【図8】2次記憶装置に保存される付加情報付き撮像画
像のフォーマットの一例を示す図である。
【図9】ズーム中心を原点とした座標系を示す図であ
る。
【図10】ズーム倍率1倍で撮影した画像を縦横に夫々
8倍に拡大するために、ズーム倍率1倍、2倍、3倍で
撮影した画像を統合する処理の一例を示す図である。
【図11】最近隣内挿補間処理を行った結果の一例を示
す図である。
【図12】双線形内挿法の原理を説明するための図であ
る。
【図13】近隣画素値の選択に関する他の例を説明する
ための図である。
【図14】近隣画素値の選択に関する更に他の例を説明
するための図である。
【図15】他の補間処理の原理を説明するための図であ
る。
【図16】コンピュータによって実行される高精細画像
の生成処理のアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【図17】テストチャート距離をパラメータとしたズー
ム倍率特性の一例である。
【図18】コンピュータのメモリ(例えば、DRAM、
ハードディスク等)に保存されるズーム中心(Xcente
r,Ycenter)及びズーム倍率特性のデータフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図19】コンピュータのメモリ(例えば、DRAM、
ハードディスク等)に保存されるズーム中心(Xcente
r,Ycenter)及びズーム倍率特性のデータフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図20】コンピュータのメモリ(例えば、DRAM、
ハードディスク等)に保存されるズーム中心(Xcente
r,Ycenter)及びズーム倍率特性のデータフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図21】コンピュータによって実行される高精細画像
の生成処理のアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【図22】ズーム倍率を変更しながら撮影した画像を模
式的に示す図である。
【図23】図22(a)〜(d)に示す画像群を統合し
た例を示す図である。
【図24】コンピュータによって実行される高精細画像
の生成処理のアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
101 撮像装置 102 外部コンピュータ 103 撮像レンズ(ズームレンズ) 104 変倍レンズレンズ 105 フォーカスレンズ 106 撮像素子 107 カメラプロセス部 108 合焦制御部 109 ズーム制御部 110 フォーカスレンズ位置設定読出部 111 変倍レンズ位置設定読出部 112 被写体距離計測部 113 全体制御部 114 バスインターフェース 201 CPU 202 ROM 203 主記憶装置(DRAM) 204 2次記憶装置(ハードディスク) 205 映像キャプチャボード 206 ネットワークインターフェース 207 バスインターフェース 208 ディスプレイ 209 マウス 210 キーボード 211 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CD06 CE10 5C022 AB31 AB66 AB68 AC54 AC69 5C023 AA11 AA37 BA12 CA01 DA04 DA08

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像レンズを制御する機能を有する画像
    処理装置であって、 前記撮像レンズに関連する情報を取得する取得手段と、 前記取得手段が取得した情報に基づいて前記撮像レンズ
    を制御しながら撮像手段に複数枚の画像を撮像させる制
    御手段と、 前記撮像手段によって撮像された複数枚の画像を処理し
    て1枚の画像を生成する画像処理手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記撮像レンズに関連
    する情報に基づいて前記撮像レンズの状態を変更しなが
    ら、変更の都度、前記撮像手段に画像を撮像させること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像レンズは、焦点距離を変更する
    ための変倍レンズを含み、前記制御手段は、前記撮像レ
    ンズに関連する情報に基づいて前記変倍レンズの位置を
    変更しながら、変更の都度、前記撮像手段に画像を撮像
    させることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記取得手段は、前記撮像レンズに関連
    する情報として、前記変倍レンズの位置とズーム倍率と
    の関係を示すズーム倍率特性情報を取得することを特徴
    とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、撮像の際の前記撮像レ
    ンズのズーム倍率を決定し、該ズーム倍率が得られるよ
    うに前記ズーム倍率特性情報に基づいて前記変倍レンズ
    の位置を調整することを特徴とする請求項4に記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記取得手段は、前記撮像レンズに関連
    する情報として、被写体距離をパラメータとした、前記
    変倍レンズの位置とズーム倍率との関係を示すズーム倍
    率特性情報を取得することを特徴とする請求項3に記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、撮像の際の前記撮像レ
    ンズのズーム倍率を決定し、前記ズーム倍率特性情報を
    参照することにより、該ズーム倍率と被写体距離に対応
    する前記変倍レンズの位置を決定し、その決定結果に従
    って前記変倍レンズの位置を調整することを特徴とする
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、前記撮像手段によ
    って撮像された複数枚の画像を各画像に対応する撮像情
    報に基づいて処理して1枚の画像を生成することを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理手段は、前記撮像手段によ
    って撮像された複数枚の画像を各画像に対応する撮像情
    報に基づいて処理して1枚の画像を生成することを特徴
    とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載の画
    像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記撮像情報は、撮像時の前記撮像レ
    ンズの状態を示す情報を含むことを特徴とする請求項9
    に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記撮像情報は、撮像時の前記撮像レ
    ンズのズーム倍率に関連する情報を含むことを特徴とす
    る請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記撮像レンズのズ
    ーム倍率を変更しながら、各ズーム倍率で前記撮像手段
    に被写体を撮像させ、 前記画像処理手段は、前記撮像手段によって撮像された
    複数枚の画像を、各画像中の被写体の大きさが同一にな
    るように、夫々撮像時のズーム倍率に対応する変倍率で
    変倍し、変倍後の複数の画像を統合して1枚の画像を生
    成することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記取得手段は、前記撮像レンズに関
    連する情報としてズーム中心を示すズーム中心情報を取
    得し、 前記画像処理手段は、前記変倍後の複数の画像を統合す
    る際に該複数の画像のズーム中心を一致させることを特
    徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記ズーム倍率に関連する情報は、前
    記変倍レンズの位置に関する情報であり、前記画像処理
    手段は、前記取得手段が取得した前記撮像レンズに関す
    る情報に基づいて、前記変倍レンズに位置に関する情報
    から前記撮像レンズのズーム倍率を得ることを特徴とす
    る請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の画
    像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記撮像手段による撮像に係る画像を
    保存する画像保存手段を更に備え、前記撮像情報は、該
    画像と関連付けて前記画像保存手段に保存されることを
    特徴とする請求項8乃至請求項14のいずれか1項に記
    載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記取得手段が取得した前記撮像レン
    ズに関する情報を保存するレンズ情報保存手段を更に備
    えることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれ
    か1項に記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記取得手段は、被写体の撮像に先立
    って、前記撮像レンズに関する情報を取得し、前記レン
    ズ情報保存手段に保存させることを特徴とする請求項1
    6に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記取得手段は、前記撮像手段により
    テストチャートを撮像した画像に基づいて前記撮像レン
    ズに関する情報を取得することを特徴とする請求項16
    又は請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記取得手段は、前記撮像レンズに関
    する情報として、前記撮像レンズの特性を示す特性曲線
    を取得し、該特性曲線上の代表点を示す情報を前記レン
    ズ情報保存手段に保存させることを特徴とする請求項1
    6乃至請求項18のいずれか1項に記載の画像処理装
    置。
  20. 【請求項20】 前記取得手段は、前記撮像レンズに関
    する情報として、前記撮像レンズの特性を示す特性曲線
    を取得し、該特性曲線上を多項式で近似するための係数
    を前記レンズ情報保存手段に保存させることを特徴とす
    る請求項16乃至請求項18のいずれか1項に記載の画
    像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記画像処理手段は、前記変倍後の複
    数の画像を統合した後に画素と画素との間の画素を補間
    し、その際に被補間画素の画素値を該被補間画素に最も
    近い画素の画素値とすることを特徴とする請求項12に
    記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記画像処理手段は、前記変倍後の複
    数の画像を統合した後に画素と画素との間の画素を補間
    し、その際に被補間画素の画素値を周辺の画素の画素値
    に基づいて決定することを特徴とする請求項12に記載
    の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記画像処理手段は、前記変倍後の複
    数の画像を統合した後に画素と画素との間に画素を補間
    し、その際に、被補間画素の画素値を、複数の近隣画素
    と前記被補間画素との位置関係に基づいて決定すること
    を特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 前記画像処理手段は、前記変倍後の複
    数の画像を統合した後に画素と画素との間に画素を補間
    し、その際に、被補間画素の画素値を、複数の近隣画素
    と前記被補間画素との位置関係に応じて該複数の近隣画
    素の各々に重み付けを行い、重み付けを行った複数の近
    隣画素に基づいて決定することを特徴とする請求項12
    に記載の画像処理装置。
  25. 【請求項25】 前記撮像レンズ及び前記撮像手段を含
    む撮像装置と通信する通信手段を更に備え、前記取得手
    段は、前記通信手段を介して前記撮像装置から前記撮像
    レンズに関する情報を取得し、前記制御手段は、前記通
    信手段を介して前記撮像装置を制御し、前記画像処理手
    段は、前記通信手段を介して前記撮像装置から送られて
    くる画像を処理することを特徴とする請求項1乃至請求
    項24のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  26. 【請求項26】 撮像レンズを制御する機能を有する画
    像処理装置の制御方法であって、 前記撮像レンズに関連する情報を取得する取得工程と、 前記取得工程で取得した情報に基づいて前記撮像レンズ
    を制御しながら撮像手段に複数枚の画像を撮像させる制
    御工程と、 前記撮像工程で撮像された複数枚の画像を処理して1枚
    の画像を生成する画像処理工程と、 を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  27. 【請求項27】 撮像レンズを制御する機能を有する画
    像処理装置の制御プログラムを格納したメモリ媒体であ
    って、該制御プログラムは、 前記撮像レンズに関連する情報を取得する取得工程と、 前記取得工程で取得した情報に基づいて前記撮像レンズ
    を制御しながら撮像手段に複数枚の画像を撮像させる制
    御工程と、 前記撮像工程で撮像された複数枚の画像を処理して1枚
    の画像を生成する画像処理工程と、 を含むことを特徴とするメモリ媒体。
JP33823499A 1999-11-29 1999-11-29 画像処理装置及びその制御方法並びにその制御に供するメモリ媒体 Withdrawn JP2001157104A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101241925B1 (ko) 2009-08-20 2013-03-11 캐논 가부시끼가이샤 화상 처리장치 및 화상 처리방법
KR101341632B1 (ko) * 2008-11-05 2013-12-16 삼성테크윈 주식회사 줌 카메라의 광축 오차 보상 시스템, 그 보상 방법
CN113099143A (zh) * 2021-03-29 2021-07-09 南昌欧菲光电技术有限公司 一种图像处理方法、装置、电子设备及存储介质

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