JP2001154366A - ケイ素含有ポリマを含むレジスト組成物を用いるパターン形成方法 - Google Patents

ケイ素含有ポリマを含むレジスト組成物を用いるパターン形成方法

Info

Publication number
JP2001154366A
JP2001154366A JP34163899A JP34163899A JP2001154366A JP 2001154366 A JP2001154366 A JP 2001154366A JP 34163899 A JP34163899 A JP 34163899A JP 34163899 A JP34163899 A JP 34163899A JP 2001154366 A JP2001154366 A JP 2001154366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist
silicon
resist layer
containing polymer
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34163899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4006723B2 (ja
Inventor
Yoshikazu Ozawa
美和 小澤
Keiji Watabe
慶二 渡部
Ei Yano
映 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP34163899A priority Critical patent/JP4006723B2/ja
Publication of JP2001154366A publication Critical patent/JP2001154366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4006723B2 publication Critical patent/JP4006723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケイ素含有ポリマを含むレジスト組成物を用
いるパターン形成方法に関し、O2 −RIE耐性に優
れ、また、アルカリ現像液に依る現像で微細なパターン
が形成できるようにする。 【解決手段】 第1レジスト材料で下層レジスト層を形
成し、その上に、一般式(1)(式中、R:ケイ素含有
ポリマの骨格、Ra,Rb,Rc:それぞれ独立にアル
キル基、アルケニル基、アリール基又は一般式(2)
(式中、Rd:二価の有機基、Re:−H、一価の有機
基又はオルガノシリル基、Ra〜Re:それぞれ一種類
又は複数種類の官能基、p,q:1以上の整数、r:0
または1)で表されるケイ素含有ポリマを含む第2レジ
スト材料で上層レジスト層を形成し、上層レジスト層を
露光、露光後ベーク、現像を行なってパターニングし、
パターニングに依って残った上層レジスト層をマスクに
下層レジスト層をエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、O2 プラズマ・エ
ッチングに対する耐性が高く、また、アルカリ現像液で
現像して微細なパターンが得られるレジストの主剤とし
て有用なケイ素含有ポリマを含むレジスト組成物を用い
るパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体装置が高集積化されるに伴
い、配線の微細化及び多層化が進行しつつあり、従っ
て、リソグラフィ工程で用いられるレジストについても
様々な要求がなされ、例えば、解像性向上の他、パター
ン寸法精度の維持などが重視されている。
【0003】また、今後、露光光源の短波長化が進行す
れば、レジストに於ける光透過率の維持は難しくなる
為、レジスト膜厚の薄膜化は必須であり、従って、エッ
チング耐性の向上は不可避である。
【0004】更にまた、配線の微細化に対応する高精度
のフォト・マスクを製造する場合、或いは、近年、急速
に高記録密度化が進んでいる磁気抵抗効果ヘッドの製造
する場合などに於いても、半導体製造分野に於けるリソ
グラフィ技術と同様なリソグラフィ技術が適用されるの
で、レジストに対する要求は共通したものとなってい
る。
【0005】前記した問題を解消する技術としてサーフ
ェスイメージングが提案され、なかでもケイ素含有ポリ
マからなるレジスト組成物を用いた二層レジスト法が有
効であるとされている。
【0006】二層レジスト法は、有機樹脂を0.5〔μ
m〕の膜厚となるように塗布して下層レジスト膜を形成
し、その上に膜厚0.1〔μm〕程度の上層レジスト膜
を形成し、先ず、上層レジスト膜の露光及び現像を行な
ってパターンを形成し、その上層レジスト・パターンを
マスクとして下層レジスト膜のエッチングを行なうこと
で、高アスペクト比のレジスト・パターンを得る技法で
ある。
【0007】この二層レジスト法に用いられるレジスト
材料に要求される性能としては、酸素・反応性イオン・
エッチング(O2 reactive ion etc
hing:O2 −RIE)に対する耐性の他、感度、解
像性、保存安定性などが要求され、しかも、近年では、
単層レジストで一般的に使用されているアルカリ現像を
適用可能であることも要求されている。
【0008】現在、アルカリ可溶性のケイ素含有ポリマ
は公知であるが(要すれば「特許第2619358
号」、「特許第2573996号」などを参照)、従来
の技術に依るケイ素含有ポリマの合成は複雑であって、
しかも、その感度及び解像性は不十分である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、O2 −R
IE耐性に優れ、また、アルカリ現像液に依る現像で微
細なパターンが得られるレジストの主剤であるケイ素含
有ポリマを含むレジスト組成物を用いてパターンを形成
する方法を提供しようとする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のパターン形成方
法を実施するのに用いるレジスト組成物に含まれるケイ
素含有ポリマは、ポリマ骨格の末端にアルカリ可溶性基
としてフェノールを有するか、或いは、露光または酸触
媒などの添加剤の働きに依ってアルカリ可溶性を示すフ
ェノール誘導体の何れかを有することが基本になってい
て、そのケイ素含有ポリマを主剤とする化学増幅型レジ
スト組成物は大変優れた性能を発揮することができ、し
かも、このケイ素含有ポリマは、ポリマ末端のシラノー
ル基をフェノール誘導体を含むトリオルガノシリル基で
シリル化することで簡単に合成することができるもので
あり、本発明は、前記レジスト組成物を用いてパターン
を形成するのに極めて有効な方法である。
【0011】前記したところから、本発明に依るケイ素
含有ポリマを含むレジスト組成物を用いるパターン形成
方法に於いては、被加工基板上に、第1のレジスト材料
を用いて下層レジスト層を形成する工程と、前記下層レ
ジスト層上に、一般式(1)で表されるケイ素含有ポリ
マを含んでなる第2のレジスト材料を用いて上層レジス
ト層を形成する工程と、前記上層レジスト層を露光、露
光後のベーク、現像を行なってパターニングする工程
と、前記パターニングに依って残った前記上層レジスト
層をマスクとして前記下層レジスト層をエッチングする
工程とを順に実施することを特徴とする。
【0012】前記手段を採ることに依り、O2 −RIE
耐性に優れ、また、アルカリ現像液に依る現像で微細パ
ターンが得られる優れた性能のケイ素含有ポリマを主剤
とする化学増幅型レジスト組成物を用い、微細且つ精密
なパターンを形成する方法が実現され、半導体装置の高
集積化、或いは、磁気抵抗効果ヘッドの高記録密度化な
どに寄与することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で用いるケイ素含有ポリマ
は前記一般式(1)で表され、Ra、Rb、Rcの少な
くとも一つは前記一般式(2)であり、そして、前記一
般式(2)以外の二つは、それぞれ独立にアルキル基、
アルケニル基、アリール基であって、好ましくは炭素数
1〜3のアルキル基である。
【0014】一般式(2)に於けるRdは、二価の有機
基であれば特に限定されないが、炭素数1〜10の鎖状
アルキレン基または環状アルキレン基、又は、これ等を
組み合わせたものが好ましいのであるが、なかでも、炭
素数1〜3の鎖状アルキレン基が望ましく、又、Rdは
複数種存在しても良く、一般式(2)中のrは0又は1
である。つまり、r=0では、二価の有機基Rdを含ま
ない。
【0015】一般式(2)に於けるReは、−H、一価
の有機基またはオルガノシリル基を表していて、このR
eの少なくとも一部が、露光により酸発生剤から生じた
酸の作用によって脱離する官能基である場合には、本発
明に依るレジスト組成物は、同じく本発明に依るケイ素
含有ポリマ及び光酸発生剤を必ず含んで化学増幅型レジ
ストとなる。
【0016】また、この場合のReとしては、例えばト
リオルガノシリル基、t−ブトキシカルボニル基、テト
ラヒドロピラニル基、2−アルキルアダマンチル基など
の四級炭素の官能基を挙げることができる。
【0017】ここで、酸の作用で脱離するRe基は、全
Re基のうちのゼロより大きい任意の割合を占めること
ができ、その割合は当該ポリマを含むレジスト組成物に
求められる特性に応じて決定される。
【0018】また、酸の作用で脱離しないReは、−
H、一価の有機基またはオルガノシリル基であり、一価
の有機基としては炭素数1〜3のアルキル基とし、そし
て、オルガノシリル基を炭素数1〜3のアルキル基を有
するシリル基とすることが好ましい。尚、Reは複数種
が存在して良い。
【0019】更にまた、Reの少なくとも一部が−Hで
ある場合には、本発明に依るレジスト組成物は、同じく
本発明に依るケイ素含有ポリマ及び光酸発生剤及び架橋
剤を必ず含んで化学増幅型レジストとなる。
【0020】−Hは、全Re基のうちのゼロより大きい
任意の割合を占めることができ、その割合は、当該ポリ
マを含むレジスト組成物に求められる特性に応じて決定
される。
【0021】このとき、−H以外のReは、一価の有機
基又はオルガノシリル基であり、一価の有機基は特に限
定されることはないが、オルガノシリル基としては炭素
数1〜3のアルキル基を有するシリル基が好ましい。
尚、Reは複数種が存在して良い。
【0022】一般式(1)のケイ素含有ポリマは、これ
を主剤とし、酸発生剤を添加して化学増幅型ポジ型レジ
スト組成物、更には、架橋剤を添加すると化学増幅型ネ
ガ型レジストとなる。
【0023】酸発生剤としては、ジフェニルヨードニウ
ム塩、トリフェニルスルホニウム塩などのオニウム塩、
或いは、ベンジルトシレート、ベンジルスルホネートな
どのスルホン酸エステル、ジブロモビスフェノールA、
トリスジブロモプロピルイソシアヌレートなどのハロゲ
ン化有機化合物が好ましいが、使用可能な酸発生剤はこ
れ等に限られない。
【0024】酸発生剤の添加量は、本発明に依るケイ素
含有ポリマの100重量部に対して0.1〜20重量部
の範囲が好ましく、これより添加量が少ない場合には、
化学増幅型ポジ型レジストとしての感度が充分に得られ
ず、また、多い場合には、成膜性や解像度の低下を招来
する。
【0025】架橋剤としては、アルキル化メチロールメ
ラミンやそのオリゴマ、又は、ビスヒドロキシメチルフ
ェノールやエポキシ化合物を用いることが好ましく、そ
の添加量は、本発明に依るケイ素含有ポリマの100重
量部に対して1〜40重量部の範囲が好ましく、これよ
り添加量が少ない場合には、化学増幅型ネガ型レジスト
としての感度が充分に得られず、また、多い場合には、
成膜性や解像度の低下を招来する。
【0026】一般式(1)で表される本発明に依るケイ
素含有ポリマに於いて、ポリマ骨格部分Rとしては、 一般式(3)で表されるRfが−H、一価の有機
基、トリオルガノシリル基の何れかであって、m>1、
n≧0である四官能シロキサンポリマ骨格であるか、
【化3】 或いは、
【0027】 一般式(4)で表されるRfが−H、
一価の有機基、トリオルガノシリル基の何れかであっ
て、Rgが一価の有機基であり、更に、m>1、n≧0
である三官能シロキサンポリマ骨格であるか、
【化4】 或いは、
【0028】 一般式(5)で表されるRfが−H、
一価の有機基またはトリオルガノシリル基のいずれかで
あって、Rh、Rh′が同一でも相異なっても良い一価
の有機基であり、更に、m>1、n≧0である二官能シ
ロキサンポリマ骨格であるか、
【化5】 或いは、
【0029】 一般式(6)で表されるRfが−H、
一価の有機基またはトリオルガノシリル基のいずれかで
あって、Riが二価の有機基であり、更に、m>1、n
≧0であるシロキサンポリマ骨格である。
【化6】
【0030】尚、本発明に依るケイ素含有ポリマは、そ
のポリマ骨格Rとして、上掲の一種か二種以上を有する
ことができる。
【0031】Rf、Rg、Rh、Rh′の一価の有機基
としては、炭素数1〜10のアルキル基並びにそれ等の
置換基を用いることが好ましく、また、Riの二価の有
機基としては、炭素数1〜3のアルキレン基を用いるこ
とが好ましい。
【0032】本発明で用いるケイ素含有ポリマの重量平
均分子量は、ポリスチレン換算で、1500〜1000
000が好ましく、これより低分子量では耐熱性が低下
し、また、高分子量であればレジストとして解像性が悪
くなる。
【0033】本発明で用いるケイ素含有ポリマを用いて
レジスト材料を作成し、そのレジスト材料を用いてレジ
スト・パターンを形成するには、被加工基板上に本レジ
スト層を直接形成する手段を採るか、或いは、被加工基
板上に第一のレジスト(下層レジスト)層を形成し、引
き続き、本発明によるレジスト材料を用いて第二のレジ
スト(上層レジスト)層を形成し、この上層レジスト層
を露光及び現像してパターンを形成し、得られた上層レ
ジスト・パターンをマスクとして下層レジスト膜のエッ
チングを行なってレジスト・パターンを形成すれば良
い。
【0034】下層レジスト層の材料としては、有機材
料、例えば、ノボラック樹脂、ビニルフェノール樹脂か
らなる市販のレジスト材料、ポリアニリン系やポリチオ
フェン系の導電性材料を用いることができ、また、その
厚さは0.1〔μm〕〜10.0〔μm〕の範囲で選択
するが、0.2〔μm〕〜1.0〔μm〕の範囲にする
と好結果が得られる。
【0035】また、上層レジスト層を形成する為に本発
明に依るレジスト材料を塗布する場合、必要に応じて溶
剤を用いて良く、その溶剤としては、有機溶剤、例え
ば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、n−ブチルエーテル、メチルイソブチルケトンなど
を使用することができる。
【0036】本発明で用いるレジスト材料を塗布する方
法は、通常のレジスト材料を塗布する方法と何ら変わる
ところはなく、例えばスピン・コート法などを適用する
ことができ、そのレジスト材料の塗布厚さは0.03
〔μm〕〜1.0〔μm〕の範囲で選択すれば良く、こ
れよりも薄いとエッチング時の寸法変動が大きくなり、
厚いと解像性が低下することになり、好ましくは、塗布
厚さを0.05〔μm〕〜0.2〔μm〕の範囲とす
る。
【0037】露光を行なう場合の放射線源としては、可
視光、紫外線、KrFエキシマ・レーザ、ArFエキシ
マ・レーザ、F2 エキシマ・レーザなど、VUV、EU
V、電子線、イオン・ビームなどを用いて良い。
【0038】本発明で用いるレジスト材料を現像するに
は、アルカリ現像液としてテトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイド(TMAH)水溶液、水酸化カリウム
水溶液などが使用可能である。
【0039】また、下層レジスト層をエッチングする場
合、酸素を含むガスのプラズマ・エッチングを適用する
ことができ、特に、酸素と二酸化硫黄の混合ガスに依る
エッチングが好ましく、また、プラズマ・エッチング装
置としては高密度プラズマ・エッチング装置を用いると
良い。
【0040】以下、本発明で用いるレジスト材料の具体
例を挙げて説明するが、本発明で用いるレジスト材料
は、これ等の具体例に限定されるものではない。
【0041】例1(ケイ素含有ポリマに関する例) ケイ素含有ポリマを合成する場合について説明する。
【0042】還流管及び温度計を取り付け、且つ、窒素
フローした四つ口フラスコを準備し、一般式(7)で表
されるシロキサンポリマ5〔g〕(分子量5000)を
メチルイソブチルケトン(MIBK)100〔ml〕に
溶解し、攪拌し、油浴で70〔℃〕に加熱した。
【化7】
【0043】滴下ロートからターシャリブトキシカルボ
ニルオキシフェニルエチルジメチルクロロシランを3.
5〔g〕と、これと等モルのピリジンを30〔分〕とを
30〔分〕で滴下し、4〔時間〕反応を行なった。
【0044】室温まで放冷した後、分液ロートに移して
水層が中性になるまで水洗してから、有機層を液層分離
濾紙で濾過して前記四つ口フラスコに移し、共沸に依り
水抜きして目的とするポリマのMIBK溶液を得た。
【0045】前記MIBK溶液を濃縮した後、アセトニ
トリルで低分子量成分を除去し、一般式(8)のポリマ
を得た。このポリマに於ける分子量は10000、分散
度は2.4であった。
【化8】
【0046】このポリマのMIBK溶液をSiウエハに
回転塗布し、ホット・プレート上で90〔℃〕/60
〔秒〕のベーキングを行なって試料を作成し、これを
2.38〔%〕テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド(TMAH)水溶液に浸漬しても溶解しないこと
を確認した。
【0047】例2(ケイ素含有ポリマに関する例) ケイ素含有ポリマを合成する場合について説明する。
【0048】還流管及び温度計を取り付け、且つ、窒素
フローした四つ口フラスコを準備し、一般式(7)で表
されるシロキサンポリマ5〔g〕(分子量5000)を
メチルイソブチルケトン(MIBK)100〔ml〕に
溶解し、攪拌し、油浴で70〔℃〕に加熱した。
【0049】滴下ロートからターシャリブトキシカルボ
ニルオキシフェニルエチルジメチルクロロシランを3.
5〔g〕と、これと等モルのピリジンを30〔分〕とを
30〔分〕で滴下し、4〔時間〕反応を行なった。
【0050】室温まで放冷した後、分液ロートに移して
水層が中性になるまで水洗してから、有機層を液層分離
濾紙で濾過して前記四つ口フラスコに移し、共沸に依り
水抜きして目的とするポリマのMIBK溶液を得た。
【0051】前記MIBK溶液を濃縮した後、アセトニ
トリルで低分子量成分を除去し、このポリマを再度10
0〔ml〕のMIBKに溶解し、油浴で70〔℃〕に加
熱した。
【0052】ピペットで塩酸2.0〔g〕を滴下し、3
〔時間〕反応を行なった。
【0053】室温まで放冷した後、分液ロートに移して
水層が中性になるまで水洗してから、有機層を液層分離
濾紙で濾過して前記四つ口フラスコに移し、共沸に依り
水抜きして目的とするポリマのMIBK溶液を得た。
【0054】前記MIBK溶液を濃縮した後、ヘキサン
で低分子量成分を除去し、一般式(9)のポリマを得
た。このポリマの分子量は10000、分散度は2.4
であった。
【化9】
【0055】このポリマのMIBK溶液をSiウエハに
回転塗布し、ホット・プレート上で90〔℃〕/60
〔秒〕のベーキングを行なって試料を作成し、これを
2.38〔%〕テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド(TMAH)水溶液に浸漬したところ迅速に溶解
した。
【0056】例3(レジスト組成物に関する例) レジスト組成物を作成する場合について説明する。
【0057】例1で得た分子量10000でt−ブトキ
シカルボニル基を有するケイ素含有ポリマ100重量部
と、酸発生剤として5重量部のトリフェニルスルフォニ
ウムトリフレートをMIBKに溶解してレジスト溶液を
調製した。
【0058】Siウエハ上にノボラック樹脂ベースの溶
液を回転塗布し、窒素フローしたオーブン中で280
〔℃〕、30〔時間〕のベーキングを行ない、0.4
〔μm〕の下層レジスト層を形成した。
【0059】再び、前記調製したレジスト溶液を下層レ
ジスト層上に回転塗布し、110〔℃〕、60〔秒〕の
プリ・ベーキングを行なって0.1〔μm〕の上層レジ
スト層を形成した。
【0060】電子線露光後、直ちに100〔℃〕/60
〔秒〕のポストエクスポージャベーキングを行ない、
2.38〔%〕TMAH水溶液で現像を行なったとこ
ろ、現像液への溶解速度は、露光部で300〔Å/s〕
以上、未露光部で5〔Å/s〕以下であって、この溶解
速度の差から0.3〔μm〕のパターンを解像した。
【0061】また、平行平板型のRIE(reacti
ve ion etching)装置を用い、RFパワ
ー:0.16〔W/cm2 〕、酸素流量:10〔scc
m〕、ガス圧10〔mTorr〕でエッチング・レート
を測定したところ、下層のノボラック系レジストに比較
して約100倍高いO2 −RIE耐性を示した。
【0062】例4(レジスト組成物に関する例) レジスト組成物を作成する場合について説明する。
【0063】例2で得た分子量8500でフェノール基
を有するケイ素含有ポリマ100重量部と、架橋剤とし
て20重量部のメトキシメテルメラミンと、酸発生剤と
して3重量部のトリフェニルスルフォニウムトリフレー
トをMIBKに溶解してレジスト溶液を調製した。
【0064】例3と同様にして形成した層厚0.4〔μ
m〕の下層レジスト層上に前記調製したレジスト溶液を
回転塗布し、110〔℃〕、60〔秒〕のプリ・ベーキ
ングを行なって0.1〔μm〕の上層レジスト層を形成
した。
【0065】電子線露光後、直ちに110〔℃〕/12
0〔秒〕のポストエクスポージャベーキングを行なった
後、2.38〔%〕TMAH水溶液で現像したところ、
現像液への溶解速度は、露光部で1〔Å/s〕以下、未
露光部で1000〔Å/s〕以上であって、この溶解速
度の差から0.35〔μm〕のパターンを解像した。
【0066】また、前記と同様、平行平板型のRIE装
置を用い、RFパワー:0.16〔W/cm2 〕、酸素
流量:10〔sccm〕、ガス圧10〔mTorr〕で
エッチング・レートを測定したところ、下層のノボラッ
ク系レジストに比較して約100倍高いO2 −RIE耐
性を示した。
【0067】本発明の構成要件は、特許請求の範囲に記
載した通りであるが、それを逸脱しない範囲で、多くの
改変を実現することができるので、以下に挙げる。尚、
ここでは、請求項1に記載された本発明の構成要件を記
号(a)で代表させる。
【0068】(b)(a)に於けるReが酸触媒及び加
熱に依って離脱する官能基であることを特徴とするケイ
素含有ポリマを用いること。
【0069】(c)(a)又は(b)に於いて、ケイ素
含有ポリマの骨格部分が一般式(3)で表される四官能
シロキサンポリマ骨格部分であるケイ素含有ポリマを用
いること。尚、一般式(3)中に於けるRfは−H、一
価の有機基、トリオガノシリル基の何れかを表し、m>
1、n≧0である。
【0070】(d)(a)又は(b)に於いて、ケイ素
含有ポリマの骨格部分が一般式(4)で表される三官能
シロキサンポリマ骨格部分であるケイ素含有ポリマを用
いること。尚、一般式(4)中でRfは−H、一価の有
機基またはトリオルガノシリル基のいずれか、Rgは一
価の有機基を表し、m>1、n≧0である。
【0071】(e)(a)又は(b)に於いて、ケイ素
含有ポリマの骨格部分が一般式(5)で表される二官能
シロキサンポリマ骨格部分であるケイ素含有ポリマを用
いること。尚、一般式(5)中でRfは−H、一価の有
機基またはトリオルガノシリル基のいずれか、Rh、R
h′は同一でも異なっても良く、それぞれ一価の有機基
を表し、m>1、n≧0である。
【0072】(f)(a)又は(b)に於いて、ケイ素
含有ポリマの骨格部分が一般式(6)で表されるシロキ
サンポリマ骨格部分であるケイ素含有ポリマを用いるこ
と。尚、一般式(6)中でRfは−H、一価の有機基ま
たはトリオルガノシリル基のいずれか、Riは二価の有
機基を表し、m>1、n≧0である。
【0073】(g)(a)乃至(f)に示したケイ素含
有ポリマを単独、又は、複数同時に含むレジスト組成物
を用いること。
【0074】(h)光酸発生剤を含む(g)のレジスト
組成物を用いること。
【0075】(i)架橋剤、溶解抑止剤を含む(h)の
レジスト組成物を用いること。
【0076】(j)(g)、(h)、(i)に示したレ
ジスト組成物を用い、被加工基板上にレジスト層を形成
し、このレジスト層の露光、必要に応じて実施する露光
後ベーク、現像を行なってレジスト・パターンを形成す
ること。
【0077】前記改変例は、何れも電子デバイスの製造
は勿論のこと、磁気ヘッドの製造、フォト・マスクの製
造などに適用して有効である。
【0078】
【発明の効果】本発明に依るケイ素含有ポリマを含むレ
ジスト組成物を用いるパターン形成方法に於いては、被
加工基板上に、第1のレジスト材料を用いて下層レジス
ト層を形成し、下層レジスト層上に、一般式(1)で表
されるケイ素含有ポリマを含んでなる第2のレジスト材
料を用いて上層レジスト層を形成し、上層レジスト層を
露光、露光後のベーク、現像を行なってパターニング
し、パターニングに依って残った上層レジスト層をマス
クとして下層レジスト層をエッチングする。
【0079】前記構成を採ることに依り、O2 −RIE
耐性に優れ、また、アルカリ現像液に依る現像で微細パ
ターンが得られる優れた性能のケイ素含有ポリマを主剤
とする化学増幅型レジスト組成物を用い、微細且つ精密
なパターンを形成する方法が実現され、半導体装置の高
集積化、或いは、磁気抵抗効果ヘッドの高記録密度化な
どに寄与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 映 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA02 AA09 AB16 AC01 AC04 AC06 AC07 AC08 AD01 AD03 BD20 BE00 BE07 BE08 BE10 BF30 BG00 CB43 CB45 CB52 CC17 DA13 FA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工基板上に、第1のレジスト材料を用
    いて下層レジスト層を形成する工程と、 前記下層レジスト層上に、一般式(1)、即ち、 【化1】 式中で、 R:ケイ素含有ポリマの骨格 Ra,Rb,Rc:それぞれ独立にアルキル基、アルケ
    ニル基、アリール基または一般式(2)で表される物質
    の何れかである 【化2】 Rd:二価の有機基 Re:−H、一価の有機基またはオルガノシリル基 Ra〜Re:それぞれ一種類或いは複数種類の官能基 p及びq:1以上の整数 r:0または1 で表されるケイ素含有ポリマを含んでなる第2のレジス
    ト材料を用いて上層レジスト層を形成する工程と、 前記上層レジスト層を露光、露光後のベーク、現像を行
    なってパターニングする工程と、 前記パターニングに依って残った前記上層レジスト層を
    マスクとして前記下層レジスト層をエッチングする工程
    とを順に実施することを特徴とするケイ素含有ポリマを
    含むレジスト組成物を用いるパターン形成方法。
JP34163899A 1999-12-01 1999-12-01 ケイ素含有ポリマを含む化学増幅型レジスト組成物を用いるパターン形成方法 Expired - Fee Related JP4006723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34163899A JP4006723B2 (ja) 1999-12-01 1999-12-01 ケイ素含有ポリマを含む化学増幅型レジスト組成物を用いるパターン形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34163899A JP4006723B2 (ja) 1999-12-01 1999-12-01 ケイ素含有ポリマを含む化学増幅型レジスト組成物を用いるパターン形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001154366A true JP2001154366A (ja) 2001-06-08
JP4006723B2 JP4006723B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=18347652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34163899A Expired - Fee Related JP4006723B2 (ja) 1999-12-01 1999-12-01 ケイ素含有ポリマを含む化学増幅型レジスト組成物を用いるパターン形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4006723B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949324B2 (en) 2001-12-28 2005-09-27 Fujitsu Limited Alkali-soluble siloxane polymer, positive type resist composition, resist pattern, process for forming the same, electronic device and process for manufacturing the same
JP2016029498A (ja) * 2010-06-01 2016-03-03 インプリア・コーポレイションInpria Corporation パターン形成された無機層、放射線によるパターン形成組成物、およびそれに対応する方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949324B2 (en) 2001-12-28 2005-09-27 Fujitsu Limited Alkali-soluble siloxane polymer, positive type resist composition, resist pattern, process for forming the same, electronic device and process for manufacturing the same
US7439010B2 (en) 2001-12-28 2008-10-21 Fujitsu Limited Alkali-soluble siloxane polymer, positive type resist composition, resist pattern, process for forming the same, electronic device and process for manufacturing the same
KR100943118B1 (ko) * 2001-12-28 2010-02-18 후지쯔 가부시끼가이샤 알칼리 가용성 실록산 중합체, 포지티브형 레지스트조성물, 레지스트 패턴 및 그의 제조 방법, 및 전자 회로장치 및 그의 제조 방법
JP2016029498A (ja) * 2010-06-01 2016-03-03 インプリア・コーポレイションInpria Corporation パターン形成された無機層、放射線によるパターン形成組成物、およびそれに対応する方法
US9823564B2 (en) 2010-06-01 2017-11-21 Inpria Corporation Patterned inorganic layers, radiation based patterning compositions and corresponding methods
US10782610B2 (en) 2010-06-01 2020-09-22 Inpria Corporation Radiation based patterning methods
US11599022B2 (en) 2010-06-01 2023-03-07 Inpria Corporation Radiation based patterning methods
US11693312B2 (en) 2010-06-01 2023-07-04 Inpria Corporation Radiation based patterning methods
US11988961B2 (en) 2010-06-01 2024-05-21 Inpria Corporation Radiation based patterning methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP4006723B2 (ja) 2007-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6854370B2 (ja) 酸発生剤および同剤を含むフォトレジスト
US6541077B1 (en) Silicon-containing polymer, process for its production, resist composition employing it, pattern-forming method and electronic device fabrication method
US8029971B2 (en) Photopatternable dielectric materials for BEOL applications and methods for use
JP3297272B2 (ja) レジスト組成物及びレジストパターンの形成方法
US8470516B2 (en) Method of forming a relief pattern by e-beam lithography using chemical amplification, and derived articles
US6165682A (en) Radiation sensitive copolymers, photoresist compositions thereof and deep UV bilayer systems thereof
JPS62136638A (ja) フオトレジスト組成物
EP0745633B1 (en) Si containing high molecular compound and photosensitive resin composition
WO2009091704A2 (en) Aromatic fluorine-free photoacid generators and photoresist compositions containing the same
JP4759107B2 (ja) ケイ素含有ポリマ並びにこれを用いたレジスト組成物及びレジストパターン形成方法
TWI493283B (zh) 無氟稠芳香雜環光酸生成劑、含此光酸生成劑的光阻組成物及其使用方法
KR20140097133A (ko) 하이브리드 포토레지스트 조성물 및 그것을 이용한 패턴 형성 방법
KR101057605B1 (ko) 감광성 수지 조성물 및 패턴 형성 방법
JPH0643650A (ja) 短波長紫外線に感光するポジ型フォトレジスト組成物
US20010036594A1 (en) Resist composition for use in chemical amplification and method for forming a resist pattern thereof
JPH05323611A (ja) 放射線感応性樹脂組成物
JP4356090B2 (ja) シリコン含有レジスト組成物、およびパターニングされた材料を基板上に形成する方法(2層式リソグラフィ用の低シリコン・ガス放出レジスト)
JP4006723B2 (ja) ケイ素含有ポリマを含む化学増幅型レジスト組成物を用いるパターン形成方法
JPH07271037A (ja) ポジ型感電離放射線性樹脂組成物
JP4739613B2 (ja) レジスト組成物及びこれを用いたパターン形成方法
JPH03223857A (ja) パターン形成方法
JP4757532B2 (ja) 電子線用ポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法
KR101113149B1 (ko) 실록산 단량체 및 이를 포함하는 포토레지스트용 중합체
JP3126179B2 (ja) ネガ型フオトレジスト組成物
KR100680427B1 (ko) 포토레지스트 중합체 및 이를 포함하는 포토레지스트 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070214

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070817

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees