JP2001154223A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP2001154223A
JP2001154223A JP33819599A JP33819599A JP2001154223A JP 2001154223 A JP2001154223 A JP 2001154223A JP 33819599 A JP33819599 A JP 33819599A JP 33819599 A JP33819599 A JP 33819599A JP 2001154223 A JP2001154223 A JP 2001154223A
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JP
Japan
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electrode
liquid crystal
pixel
pixel electrode
gate
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Application number
JP33819599A
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English (en)
Inventor
Takashi Miyashita
崇 宮下
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い開口率を得るとともに、良好な表示駆動を
行なうことができる、強誘電性または反強誘電性液晶を
用いたアクティブマトリックス方式の表示素子を提供す
る。 【解決手段】画素電極3のドレインライン11の縦ライ
ン部11a,11bに沿った縁部を、前記画素電極3と
対向電極とが対向する画素領域Aの実効容量Ceffと、
TFT4のゲート―ソース間容量Cgsと、前記TFT4
のドレイン―ソース間容量Cdsとが、Cds/(Ceff+
Cgs+Cds)≦0.045の条件を満足する範囲で、前
記ドレインライン11に近接または絶縁膜を介して重ね
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電性液晶ま
たは反強誘電性液晶を用いたアクティブマトリックス方
式の液晶表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス方式の液晶表示
素子としては、能動素子に薄膜トランジスタ(以下、T
FTと記す)を用いたものが広く利用されている。
【0003】このアクティブマトリックス液晶表示素子
は、対向配置された一対の基板の一方の内面に、行方向
および列方向にマトリックス状に配列する複数の画素電
極と、これらの画素電極にそれぞれ対応させて配置され
前記画素電極にソース電極が接続された複数のTFT
と、前記行方向に配列する前記画素電極の行ごとにその
一側に沿わせて配線され前記TFTのゲート電極につな
がる複数のゲートラインと、前記列方向に配列する前記
画素電極の列ごとにその一側に沿わせて配線され前記T
FTのドレイン電極につながる複数のドレインラインと
が設けられ、他方の基板の内面に、前記複数の画素電極
に対向する対向電極が設けられ、前記一対の基板間に液
晶が封入された構成となっている。
【0004】前記アクティブマトリックス液晶表示素子
としては、一般に、前記一対の基板間にネマティック液
晶を封入したTN(ツイステッドネマティック)型のも
のが利用されている。
【0005】このTN型液晶表示素子では、TFTのゲ
ート電極とソース電極間の寄生容量により、選択期間に
画素電極へ書き込まれた電圧が非選択期間に電圧降下を
生じるという画素電極の電圧変動を補償するため、前記
一方の基板の内面に、前記画素電極の縁部付近に絶縁膜
を介して対向する補償容量電極を設け、この補償容量電
極と前記画素電極との間に補償容量を形成している。な
お、前記補償容量電極は、一般に、アルミニウム系合金
等の低抵抗金属により形成されている。
【0006】しかし、前記TN型液晶表示素子は、前記
複数の画素電極と対向電極とが対向する複数の画素領域
のうちの前記補償容量電極に対応する領域を透過する光
が前記補償容量電極により遮られるため、前記画素電極
と対向電極とが対向する構造上の画素領域の面積に比べ
て、実際に光が透過する有効画素領域の面積が小さく、
したがって開口率が低い。
【0007】一方、最近では、アクティブマトリックス
液晶表示素子として、強誘電性液晶または反強誘電性液
晶を用いた、強誘電性または反強誘電性液晶表示素子が
利用されるようになってきている。
【0008】前記強誘電性または反強誘電性液晶表示素
子は、強誘電性液晶または反強誘電性液晶が大きな自発
分極をもっており、画素電極と対向電極とが対向する画
素領域の実効容量が、TN型液晶表示素子に比べて約2
0倍以上であるため、前記実効容量が前記TFTのゲー
ト電極とソース電極間の寄生容量の値に比べて十分大き
くなり、前記画素電極の電圧変動が極く小さい。
【0009】そのため、前記強誘電性または反強誘電性
液晶表示素子は、画素電極の電圧変動を補償するため補
償容量が不要であり、したがって、TN型液晶表示素子
のような、補償容量電極による開口率の低下は無い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、強誘電性また
は反強誘電性液晶表示素子は、画素電極と対向電極とが
対向する画素領域の実効容量が、TN型液晶表示素子に
比べて約20倍以上であるため、高デューティで駆動す
るには、TFTを、チャンネル幅の大きい大電流型TF
Tとする必要があり、そのため、前記画素領域に対応さ
せて、サイズの大きい大電流型TFTを配置するので、
1つの画素の光を透過する面積が小さくなり、画素電極
の面積も小さくなる。
【0011】そのため、従来の強誘電性または反強誘電
性液晶表示素子は、前記画素電極に、サイズの大きい大
電流型TFTを配置することにより、画素電極の面積が
減少し、高い開口率が得られない。
【0012】この発明は、高い開口率を得るとともに、
良好な表示駆動を行なうことができる、強誘電性または
反強誘電性液晶を用いたアクティブマトリックス方式の
表示素子を提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の液晶表示素子
は、対向配置された一対の基板の一方の内面に、行方向
および列方向にマトリックス状に配列する複数の画素電
極と、これらの画素電極にそれぞれ対応させて配置され
前記画素電極にソース電極が接続された複数のTFT
と、前記行方向に配列する前記画素電極の行ごとにその
一側に沿わせて配線され前記TFTのゲート電極につな
がる複数のゲートラインと、前記列方向に配列する前記
画素電極の列ごとにその一側に沿わせて配線され前記T
FTのドレイン電極につながる複数のドレインラインと
が設けられ、他方の基板の内面に、前記複数の画素電極
に対向する対向電極が設けられ対向電極が設けられ、前
記一対の基板間に、強誘電性液晶または反強誘電性液晶
が封入されるとともに、前記画素電極の前記ゲートライ
ンに沿った縁部が、前記ゲートラインに対し、前記TF
Tのゲート電極とソース電極間に生じる寄生容量の値に
比べて前記画素電極と前記ゲートライン間に生じる寄生
容量の値を十分小さくする距離だけ離間した位置に配置
され、前記画素電極の前記ドレインラインに沿った縁部
が、前記画素電極と前記対向電極とが対向する画素領域
の実効容量をCeff、前記TFTのゲート―ソース間容
量をCgs、前記TFTのドレイン―ソース間容量をCds
としたとき、 Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.045 の条件を満足する範囲で、前記ドレインラインに近接ま
たは絶縁膜を介して重なる位置に配置されていることを
特徴とするものである。
【0014】この発明の液晶表示素子は、大きな自発分
極をもつ強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用いたも
のであり、画素電極と対向電極とが対向する画素領域の
実効容量が、TN型液晶表示素子に比べて約20倍以上
であるため、前記画素電極の電圧変動を補償するため補
償容量が不要であり、したがって、TN型液晶表示素子
のような、補償容量電極による開口率の低下は無いが、
TFTを大電流型TFTとしなければならないため、前
記画素領域に、サイズの大きい大電流型TFTを配置す
る必要があり、画素電極の面積が減少する。
【0015】しかし、この液晶表示素子では、前記画素
電極のドレインラインに沿った縁部を前記ドレインライ
ンに近接または絶縁膜を介して重ねているため、その
分、前記画素電極の面積を増加させることができ、した
がって、前記画素領域にサイズの大きい大電流型TFT
4を配置することによる画素電極の面積減少を補い、前
記画素電極の面積を十分に確保して、高い開口率を得る
ことができる。
【0016】しかも、この液晶表示素子においては、前
記画素電極のドレインラインに沿った縁部を、前記画素
領域の実効容量Ceffと、前記TFTのゲート―ソース
間容量Cgsと、前記TFTのドレイン―ソース間容量C
dsとが、Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.045の
条件を満足する範囲で、前記ドレインラインに近接また
は絶縁膜を介して重ねているため、前記画素電極の縁部
を前記ドレインラインに近接または絶縁膜を介して重ね
たことによる前記ドレイン―ソース間容量Cdsの増大
は、表示駆動特性に大きな影響を及ぼさない範囲であ
り、したがって、良好な表示駆動を行なうことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の液晶表示素子は、上記
のように、強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用い、
さらに、画素電極のドレインラインに沿った縁部を、前
記画素電極と対向電極とが対向する画素領域の実効容量
Ceffと、TFTのゲート―ソース間容量Cgsと、前記
TFTのドレイン―ソース間容量Cdsとが、Cds/(C
eff+Cgs+Cds)≦0.045の条件を満足する範囲
で、前記ドレインラインに近接または絶縁膜を介して重
ねることにより、高い開口率を得るとともに、良好な表
示駆動を行なうことができるようにしたものである。
【0018】前記画素電極とドレインラインとの間隔
は、前記画素領域の実効容量CeffがTN型液晶表示素
子に比べて20倍である場合、−2.11μm(画素電
極とドレインラインとの重なり幅が2.11μm)〜
3.0μmの範囲であればよく、好ましくは−2.11
μm〜1.0μmの範囲、より好ましくは−1.0μm
以上1.0μm未満の範囲、さらに好ましくは−0.5
μm〜0.5μmの範囲である。 この発明の液晶表示
素子において、前記画素電極のドレインラインに沿った
縁部を前記ドレインラインに近接させる場合は、前記対
向電極が設けられた他方の基板の内面に、前記画素電極
とゲートラインおよびドレインラインとの間の領域を透
過する光を遮るための遮光膜を設けるのが好ましく、こ
のようにすることにより、前記画素電極と対向電極とが
対向する画素領域の周囲からの光漏れを無くし、良好な
コントラストの画像を表示することができる。
【0019】一方、この発明の液晶表示素子において、
前記画素電極のドレインラインに沿った縁部を前記ドレ
インラインに絶縁膜を介して重ねる場合は、前記ドレイ
ンラインの側縁が、実際に光が透過する有効画素領域の
外縁となるため、前記有効画素領域の周囲のうち、前記
ドレインラインに沿った領域からの光漏れは無い。
【0020】したがって、この場合は、対向電極が設け
られた他方の基板の内面に、前記画素電極とゲートライ
ンとの間の領域を透過する光を遮るための遮光膜を設け
ればよく、このようにすることにより、前記有効画素領
域の周囲からの光漏れを無くし、良好なコントラストの
画像を表示することができる。
【0021】
【実施例】図1〜図3はこの発明の第1の実施例を示し
ており、図1は液晶表示素子の一部分の正面図、図2は
図1のII−II線に沿う拡大断面図、図3は図1のIII−I
II線に沿う拡大断面図である。
【0022】この実施例の液晶表示素子は、反強誘電性
液晶を用いたアクティブマトリックス方式のものであ
り、対向配置された一対の透明基板1,2のうち、図示
しないバックライトからの照明光が入射する側の基板で
ある後基板1の内面に、マトリックス状に配列する複数
の透明な画素電極3と、これらの画素電極3にそれぞれ
対応させて配置された複数のTFT4と、前記行方向に
配列する画素電極3の行ごとにその一側に沿わせて配線
された複数のゲートライン10と、前記列方向に配列す
る前記画素電極の列ごとにその一側に沿わせて配線され
た複数のドレインライン11とが設けられ、表示の観察
側の基板である前基板2の内面に、前記複数の画素電極
3に対向する透明な対向電極14が設けられている。
【0023】前記TFT4は、前記後基板1上に形成さ
れたゲート電極5と、このゲート電極5を覆うゲート絶
縁膜6と、前記ゲート絶縁膜6の上に前記ゲート電極5
と対向させて設けられたi型半導体膜7と、このi型半
導体膜7の両側部の上に図示しないn型半導体膜を介し
て形成されたソース電極8およびドレイン電極9とから
なっている。
【0024】このTFT4は、前記画素電極3と対向電
極14とが対向する画素領域(図1において二点鎖線で
囲まれた領域)Aの実効容量がTN型液晶表示素子に比
べて約20倍以上である液晶表示素子を高デューティで
駆動するため、チャンネル幅(ソース電極8とドレイン
電極9の対向する端縁部の長さ)が大きい大電流型TF
Tとされている。
【0025】また、前記ゲートライン10は、前記後基
板1上に配線されており、前記TFT4のゲート電極5
に一体につながっている。前記ゲート電極5とゲートラ
イン10は、アルミニウム系合金等の低抵抗金属により
形成されており、その表面は、前記ソース電極8とドレ
イン電極9およびドレインライン11との間の絶縁耐圧
を高くするために、ゲートライン10の端子部(図示せ
ず)を除いて、その表面を陽極酸化処理されている。図
3において、10aは前記ゲートライン10の表面の陽
極酸化膜である。
【0026】なお、前記TFT4のゲート絶縁膜6は、
後基板1のTFT配列領域全体にわたって形成された一
枚膜状の透明絶縁膜であり、前記ゲートライン10は、
その端子部を除いて前記ゲート絶縁膜6により覆われて
いる。
【0027】一方、前記ドレインライン11は、前記ゲ
ート絶縁膜6の上に配線されており、前記TFT4のド
レイン電極につながっている。図2および図3では、前
記ドレインライン11を単層膜として示しているが、こ
のドレインライン11と前記TFT4のドレイン電極9
および前記ソース電極8は、前記TFT4のn型半導体
膜とのコンタクト性が良いクロム等のコンタクト金属膜
の上にアルミニウム系合金等の低抵抗金属膜を積層した
積層膜からなっている。
【0028】なお、この実施例では、前記ドレインライ
ン11を前記TFT4のドレイン電極9と一体に形成し
ているが、前記TFT4を層間絶縁膜で覆ってその上に
前記ドレインライン11を形成し、このドレインライン
11を、前記層間絶縁膜に設けたコンタクト孔において
前記TFT4のドレイン電極9に接続してもよい。
【0029】また、前記ゲート絶縁膜6の上には、前記
TFT4およびドレインライン11を覆って、透明なオ
ーバーコート絶縁膜12が設けられており、前記画素電
極3は、前記オーバーコート絶縁膜12の上に形成さ
れ、このオーバーコート絶縁膜12に設けられた図示し
ないコンタクト孔において、前記TFT4のソース電極
8に接続されている。
【0030】なお、この実施例の液晶表示素子は、一般
にデルタ配列型と呼ばれるものであり、同じドレインラ
イン11から前記TFT4を介してデータ信号を供給さ
れる各列の複数の画素電極3がそれぞれ、各行ごとにほ
ぼ1.5ピッチずつ行方向に交互にずれて配列してい
る。
【0031】また、前記ドレインライン11は、ほぼ
1.5ピッチずつ行方向に交互にずれて配列している各
列の複数の画素電極3のうちの図1および図2において
左方向にずれた画素電極3の右側縁に沿う縦ライン部1
1aと、右方向にずれた画素電極の左側縁に沿う縦ライ
ン部11bと、これらの縦ライン部11a,11bをつ
なぐ、前記ドレインライン11のピッチのほぼ半分の長
さの横ライン部11cとからなる蛇行ラインとされてお
り、前記横ライン部は、前記ゲート絶縁膜6を介して前
記ゲートライン10の上に重なっている。
【0032】そして、前記複数の画素電極3はそれぞ
れ、前記TFT4の配置領域を確保するための切欠部を
有するとともに、その周縁部のうち、ゲートライン10
に沿った縁部が、前記ゲートライン10に対し、前記T
FT4のゲート電極5とソース電極8との間に生じる寄
生容量の値に比べて前記画素電極3と前記ゲートライン
10との間に生じる寄生容量の値を十分小さくする距離
だけ離間し、ドレインライン11の縦ライン部11a,
11bに沿った縁部が、後述する条件を満足する範囲
で、前記ドレインライン11に近接する形状および大き
さに形成されている。
【0033】さらに、前記後基板1の最も内面、つまり
前記画素電極3の形成面上には、所定の方向に配向処理
が施された、ポリイミド等からなる水平配向膜14が設
けられている。
【0034】一方、表示の観察側の基板である前基板2
の内面に設けられた対向電極14は、前記複数の画素電
極3の全てに対向する一枚膜状の電極であり、前記複数
の画素電極3と前記対向電極14とが対向する領域がそ
れぞれ、マトリックス状に配列する複数の画素領域Aと
なっている。
【0035】また、この実施例の液晶表示素子は、フル
カラー画像等の多色カラー画像を表示するものであり、
前記前基板2の内面に、前記複数の画素領域Aにそれぞ
れ対応させて、複数の色、例えば赤、緑、青の3色のカ
ラーフィルタ15R,15G,15Gが設けられてい
る。
【0036】前記赤、緑、青のカラーフィルタ15R,
15G,15Gは、行方向に配列する複数の画素領域A
に対して赤色フィルタ16Rと、緑色フィルタ16Gと
青色フィルタ16Bとが交互に対応し、同じドレインラ
イン11からデータ信号を供給される画素電極3が対応
する画素領域Aに対して、同じ色のフィルタが対応する
ように配列形成されている。
【0037】さらに、この前基板2の内面には、前記複
数の画素電極4とゲートライン10およびドレインライ
ン11との間の領域を透過する光を遮るための遮光膜
(ブラックマスク)16が設けられている。なお、図1
では、遮光膜16を判別しやすくするため、遮光膜部分
に平行斜線を施している。
【0038】前記遮光膜16は、例えば、酸化クロム膜
とクロム膜との積層膜からなっており、前記ゲートライ
ン10をはさんで隣り合う画素電極3間の領域と、前記
ドレインライン11をはさんで隣り合う画素電極3間の
領域と、前記TFT4の配置領域に対応させて、これら
の領域よりも若干幅広に形成されている。
【0039】なお、前記遮光膜16は、前基板2上に形
成され、前記カラーフィルタ15R,15G,15Gは
前記遮光膜16を覆って前基板2上に形成されており、
このカラーフィルタ16R,16G,16Gの上に、前
記対向電極14が形成されている。
【0040】さらに、この前基板2の内面(対向電極1
4の上)には、前記複数の画素領域Aの間の領域に対応
させて、前記後基板1と前基板2との間隔を規制するた
めの複数の柱状スペーサ17が点在状態に突設されてお
り、その上に、前記対向電極14および柱状スペーサ1
7を覆って、後基板1の配向膜13の配向処理方向とほ
ぼ平行または若干斜めにずれた方向に配向処理が施され
た、ポリイミド等からなる水平配向膜18が設けられて
いる。
【0041】前記柱状スペーサ17は、例えば感光性樹
脂により、所定の基板間隔に対応する高さに形成されて
おり、前記後基板1と前基板2との間隔は、前記複数の
柱状スペーサ17の頂面(スペーサ17上の配向膜18
の膜面)を、前記後基板1の内面(配向膜13の膜面)
に当接させることにより規制されている。
【0042】なお、この実施例では、前記柱状スペーサ
17を、後基板1のゲートライン10とドレインライン
11の横ライン部11cとが重なる領域に部分的に対応
させて、1つの画素領域Aに1つの柱状スペーサ17が
対応する分布状態で配置している。
【0043】すなわち、この実施例では、前記後基板1
の内面のうち、前記ゲートライン10とドレインライン
11の横ライン部11cとが重なっている最も盛り上が
り高さが大きい領域を、前記柱状スペーサ17を受ける
土台面として利用することにより、前記柱状スペーサ1
7の高さをできるだけ低くし、この柱状スペーサ17の
強度を十分に確保するようにしている。
【0044】前記後基板1と前基板2は、それぞれの周
縁部において、図示しない枠状のシール材を介して接合
されており、これらの基板1,2間の前記シール材によ
り囲まれた領域に、反強誘電性液晶19が封入されてい
る。
【0045】この実施例では、前記反強誘電性液晶19
として、前記画素電極3と対向電極14とが対向する画
素領域Aの実効容量Ceffが、TN型液晶表示素子に比
べて約20倍になる自発分極をもった液晶材料を用いて
いる。
【0046】なお、図では省略しているが、この液晶表
示素子は、その後面(後基板1の外面)と、前面(前基
板2の外面)とにそれぞれ偏光板を備えており、その一
方の偏光板、例えば後側偏光板は、その透過軸を、前記
後基板1の配向膜13により規制される前記反強誘電性
液晶19のスメクティック層構造の法線の方向とほぼ平
行かまたはほぼ直交する方向(図では平行)に向けて配
置され、他方の前側偏光板は、その透過軸を、前記後側
偏光板の透過軸に対してほぼ直交する方向に向けて配置
されている。
【0047】次に、前記画素電極3のドレインライン1
1の縦ライン部11a,11bに沿った縁部と前記ドレ
インライン11との間隔を決定する条件について説明す
ると、アクティブマトリックス方式の液晶表示素子の表
示駆動特性は、前記画素電極3と対向電極14とが対向
する画素領域Aの実効容量と、TFT4のゲート―ソー
ス間容量と、前記TFT4のドレイン―ソース間容量と
によって決まり、フリッカーがほとんど目立たない表示
駆動特性が得られる条件は、前記画素領域Aの実効容量
をCeff、前記TFT4のゲート―ソース間容量をCg
s、前記TFT4のドレイン―ソース間容量をCdsとし
たとき、 Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.045 の条件式で表わすことができる。
【0048】前記ゲート―ソース間容量Cgsは、TFT
4のゲート―ソース電極間寄生容量(ゲート電極5とソ
ース電極8との間の寄生容量)と、画素電極3とゲート
ライン10との間の寄生容量とを含んでおり、前記画素
電極3とゲートライン10との間を1μm程度に十分大
きく離間して前記画素電極3を配置することにより、前
記画素電極3とゲートライン10との間の寄生容量を、
前記ゲート―ソース電極間寄生容量の約1/10程度に十分
小さくすることができる。したがって、前記前記ゲート
―ソース間容量Cgsは、主に、前記ゲート―ソース電極
間寄生容量に依存する。
【0049】また、前記ドレイン―ソース間容量Cds
は、TFT4のドレイン―ソース電極間寄生容量(ドレ
イン電極9とソース電極8との間の寄生容量)と、画素
電極3とドレインライン11との間の寄生容量とを含ん
でおり、前記ドレイン―ソース電極間寄生容量の値は小
さく、前記画素電極3とドレインライン11との間の寄
生容量は、画素電極3とドレインライン11との間の距
離により大きく値が変化する。したがって、このドレイ
ン―ソース間容量Cdsは、画素電極3とドレインライン
11との間距離に依存する。
【0050】この実施例の液晶表示素子は、上述したよ
うに、画素電極3と対向電極14とが対向する画素領域
Aの実効容量Ceffが、TN型液晶表示素子に比べて約
20倍であり、また、前記画素電極3のゲートライン1
0に沿った縁部は、前記ゲートライン10に対し、前記
TFT4のゲート電極5とソース電極8との間に生じる
寄生容量の値に比べて前記画素電極3と前記ゲートライ
ン10との間に生じる寄生容量の値を十分小さくする距
離だけ離間しているため、前記ドレイン―ソース間容量
Cdsがある程度大きくても、つまり、前記画素電極3と
ドレインライン11の縦ライン部11a,11bとの間
隔(以下、画素電極―ドレインライン間隔という)が小
さくても、或いは重なっていても、上記条件式Cds/
(Ceff+Cgs+Cds)≦0.045を満足することが
できる。
【0051】すなわち、例えば、液晶材料として自発分
極の値が96nC/cm2の反強誘電性液晶を用いた液
晶表示素子は、前記画素領域Aの実効容量CeffがTN
型液晶表示素子に比べて20倍である。
【0052】前記画素領域Aの実効容量CeffがTN型
液晶表示素子に比べて20倍の液晶表示素子において、
前記画素電極3の縁部をドレインライン11の縦ライン
部11a,11bに近接させる場合、前記画素電極―ド
レインライン間隔を1.0μmとしたときは、Cds/
(Ceff+Cgs+Cds)=0.016となり、上記条件
式Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.045を満足す
る。
【0053】また、前記液晶表示素子において、前記画
素電極3の縁部をドレインライン11の縦ライン部11
a,11bに重ねる場合、前記画素電極3とドレインラ
イン11の縦ライン部11a,11bとを2.11μm
の重なり幅で重ねたときは、Cds/(Ceff+Cgs+Cd
s)=0.045となり、上記条件式Cds/(Ceff+C
gs+Cds)≦0.045を満足する。
【0054】しかし、前記画素電極3とドレインライン
11の縦ライン部11a,11bとの重なり幅を2.1
1μmより大きくすると、Cds/(Ceff+Cgs+Cd
s)の値が0.045を越え、上記条件式Cds/(Ceff
+Cgs+Cds)≦0.045を満足しない。
【0055】したがって、前記画素領域Aの実効容量C
effがTN型液晶表示素子に比べて20倍である場合、
画素電極3の縁部が、前記ドレインライン11の縦ライ
ン部11a,11bに対して2.11μmの重なり幅で
重なる位置よりもドレインライン11から遠ざかる位置
にあれば、上記条件式Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦
0.045を満足し、フリッカーがほとんど目立たない
表示駆動特性を得ることができる。
【0056】なお、前記画素電極―ドレインライン間隔
を大きくし過ぎると、画素電極3の面積が小さくなり、
開口率が低下するため、前記画素電極―ドレインライン
間隔は、3.0μm以下が好ましい。
【0057】つまり、前記画素電極―ドレインライン間
隔は、前記画素領域Aの実効容量CeffがTN型液晶表
示素子に比べて20倍である場合、−2.11μm(画
素電極3とドレインライン11の縦ライン部11a,1
1bとの重なり幅が2.11μm)〜3.0μmの範囲
であればよい。
【0058】ただし、開口率を高くするには、画素電極
―ドレインライン間隔をできるだけ小さくし、その分、
画素電極3の面積を大きくするのが望ましく、したがっ
て、画素電極―ドレインライン間隔は、−2.11μm
〜1.0μmの範囲の範囲が好ましい。
【0059】また、画素電極3およびドレインライン1
1の形成位置にはある程度の誤差があるため、設計上の
画素電極―ドレインライン間隔が−2.11μmであっ
ても、実際の画素電極―ドレインライン間隔が、−2.
11μmより小さく(画素電極3とドレインライン11
の縦ライン部11a,11bとの重なり幅が2.11μ
mより大きく)なり、ドレイン―ソース間容量Cdsが大
きくなり過ぎて上記条件式Cds/(Ceff+Cgs+Cd
s)≦0.045を満足しなくなり、表示駆動特性が低
下する。
【0060】したがって、画素電極3およびドレインラ
イン11の形成位置の誤差を考慮すると、設計上の画素
電極―ドレインライン間隔は、−1.0μm以上1.0
μm未満の範囲が好ましく、さらに好ましくは−0.5
μm〜0.5μmの範囲である。
【0061】この実施例では、画素電極3の縁部をドレ
インライン11の縦ライン部11a,11bに近接させ
ているため、前記画素電極―ドレインライン間隔は0μ
mよりも大きい。したがって、設計上の画素電極―ドレ
インライン間隔を、3μm以下、好ましくは1.0μm
以下、より好ましくは1.0μm未満の範囲、さらに好
ましくは0.5μm以下にすればよい。
【0062】一方、上述したように、前記画素電極3の
ゲートライン10に沿った縁部は、前記ゲートライン1
0に対し、前記TFT4のゲート電極5とソース電極8
との間に生じる寄生容量の値に比べて前記画素電極3と
前記ゲートライン10との間に生じる寄生容量の値を十
分小さくする距離だけ離間しており、また、前記画素電
極3に、サイズの大きい大電流型TFT4の配置領域を
確保するための切欠部が形成されているが、前記画素電
極―ドレインライン間隔を小さくし、画素電極3の幅を
大きくすれば、画素電極3の面積を大きくし、高い開口
率を得ることができる。
【0063】そのため、この液晶表示素子では、前記画
素電極―ドレインライン間隔を、上記条件式Cds/(C
eff+Cgs+Cds)≦0.045を満足する範囲で小さ
くし、表示駆動特性を低下させること無く画素電極3の
面積を大きくして、高い開口率を得るようにしている。
【0064】この液晶表示素子は、大きな自発分極をも
つ反強誘電性液晶19を用いたものであり、画素電極3
と対向電極14とが対向する画素領域Aの実効容量Cef
fが、TN型液晶表示素子に比べて約20倍以上である
ため、データ書き込み時の前記画素電極3の電圧変動を
補償するため補償容量が不要であり、したがって、TN
型液晶表示素子のような、補償容量電極による開口率の
低下は無いが、TFT4を大電流型TFTとしなければ
ならないため、前記画素電極3に、サイズの大きい大電
流型TFT4を配置するために画素領域の面積が減少す
る。
【0065】しかし、この液晶表示素子では、前記画素
電極3のドレインライン11に沿った縁部(縦ライン部
11a,11bに沿った縁部)を前記ドレインライン1
1に近接させているため、その分、前記画素電極3の面
積を増加させることができ、したがって、前記画素電極
3にサイズの大きい大電流型TFT4を配置するための
画素電極3の面積減少を補い、前記画素電極3の面積を
十分に確保して、高い開口率を得ることができる。
【0066】しかも、この液晶表示素子においては、前
記画素電極3のドレインライン11に沿った縁部を、前
記画素領域の実効容量Ceffと、前記TFTのゲート―
ソース間容量Cgsと、前記TFTのドレイン―ソース間
容量Cdsとが、Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.0
45の条件を満足する範囲で、前記ドレインライン11
に近接させているため、前記画素電極3の縁部を前記ド
レインライン11に近接たことによる前記ドレイン―ソ
ース間容量Cdsの増大は、表示駆動特性に大きな影響を
及ぼさない範囲であり、したがって、良好な表示駆動を
行なうことができる。
【0067】また、この実施例の液晶表示素子において
は、対向電極14が設けられた前基板2の内面に、前記
画素電極3とゲートライン10およびドレインライン1
1との間の領域を透過する光を遮るための遮光膜16を
設けているため、前記画素電極3と対向電極14とが対
向する画素領域Aの周囲からの光漏れを無くし、良好な
コントラストの画像を表示することができる。
【0068】なお、前記遮光膜16は、一対の基板1,
2を枠状のシール材を介して接合する際の基板合わせ誤
差を考慮して、ゲートライン10をはさんで隣り合う画
素電極3間の領域およびドレインライン11をはさんで
隣り合う画素電極3間の領域よりも若干幅広に形成され
るため、実際に光が透過する有効画素領域の面積が、前
記画素電極3と対向電極14とが対向する構造上の画素
領域Aの面積よりも、画素電極3に対する遮光膜16の
重なり幅だけ小さくなる。
【0069】しかし、前記基板合わせ誤差は、最大でも
±2μm程度であるため、前記遮光膜16は、ゲートラ
イン10をはさんで隣り合う画素電極3間の領域および
ドレインライン11をはさんで隣り合う画素電極3間の
領域よりも6μm〜8μm幅広に形成すれば十分であ
り、したがって、画素電極3に対する遮光膜16の重な
り幅を3μm〜4μm程度にし、実際に光が透過する有
効画素領域の面積を十分に確保して、高い開口率を得る
ことができる。
【0070】しかも、この実施例では、前基板2の内面
に、複数の画素領域Aの間の領域に対応させて柱状スペ
ーサ17が点在状態に突設し、これらの柱状スペーサ1
7の頂面を後基板1の内面に当接させることにより、前
記後基板1と前基板2との間隔を規制しているため、い
ずれかの基板上にビーズ状のスペーサを散布して基板を
規制する場合のように、画素領域A内に液晶19の配向
の乱れによる表示不良や輝点または黒点欠陥が生じるこ
とは無く、したがって、表示特性が均一で、よりコント
ラストの良い画像を表示することができる。
【0071】なお、上記第1の実施例の液晶表示素子
は、画素領域Aの実効容量CeffがTN型液晶表示素子
に比べて約20倍のものであるが、前記画素領域Aの実
効容量Ceffは、反強誘電性液晶19に、さらに大きな
自発分極をもった液晶材料を用いることにより、さらに
大きくすることができる。
【0072】このように、前記画素領域Aの実効容量C
effをさらに大きくすれば、前記画素電極3とドレイン
ライン11の縦ライン部11a,11bとの間隔をより
小さくし、さらに画素電極3の面積を大きくして、より
高い開口率を得ることができる。
【0073】図4および図5はこの発明の第2の実施例
を示しており、図4は液晶表示素子の一部分の正面図、
図5は図1のV−V線に沿う拡大断面図である。
【0074】この実施例の液晶表示素子は、画素電極3
のドレインライン11の縦ライン部11a,11bに沿
った縁部を、上記Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.
045式を満足する範囲で、前記ドレインライン11
に、TFT4およびドレインライン11を覆うオーバー
コート絶縁膜12を介して重ねたものであり、他の構成
は、基本的に第1の実施例と同じである。
【0075】この実施例の液晶表示素子において、画素
領域Aの実効容量CeffがTN型液晶表示素子に比べて
20倍である場合、画素電極3とドレインライン11の
縦ライン部11a,11bとの重なり幅は、上述したよ
うに2.11μm以下であればよく、このように画素電
極3とドレインライン11の重なり幅を設定することに
より、上記条件式Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.
045を満足し、フリッカーがほとんど目立たない表示
駆動特性を得ることができる。
【0076】ただし、画素電極3およびドレインライン
11の形成位置の誤差を考慮すると、設計上の画素電極
3とドレインライン11の重なり幅は、1.0μm以下
が好ましく、さらに好ましくは0.5μm以下である。
【0077】この実施例の液晶表示素子によれば、前記
画素電極3のドレインライン11に沿った縁部(縦ライ
ン部11a,11bに沿った縁部)を、Cds/(Ceff
+Cgs+Cds)≦0.045の条件を満足する範囲で前
記ドレインライン11にオーバーコート絶縁膜12を介
して重ねているため、上記第1の実施例よりもさらに画
素電極3の面積を増加させ、より高い開口率を得るとと
もに、第1の実施例と同様な良好な表示駆動を行なうこ
とができる。
【0078】しかも、この実施例では、画素電極3のド
レインライン11の縦ライン部11a,11bに沿った
縁部を、前記ドレインライン11にオーバーコート絶縁
膜12を介して重ねているため、前記ドレインライン1
1の縦ライン部11a,11bの側縁が、実際に光が透
過する有効画素領域の外縁となり、したがって、前記有
効画素領域の周囲のうち、前記ドレインライン11の縦
ライン部11a,11bに沿った領域からの光漏れは無
い。
【0079】そのため、この実施例によれば、図4およ
び図5に示したように、対向電極14が設けられた前基
板2の内面に、画素電極3とゲートライン10との間の
領域を透過する光を遮るための遮光膜16を設ければ十
分であり、このようにすることにより、前記有効画素領
域の周囲からの光漏れを無くし、良好なコントラストの
画像を表示することができる。
【0080】なお、この実施例では、ドレインライン1
1の縦ライン部11a,11bをはさんで隣り合う画素
電極3間の領域に対応する領域には遮光膜16を設けて
いないが、前記ドレインライン11の縦ライン部11
a,11bに対応する領域に遮光膜を設けてもよく、こ
のようにすることにより、表示の観察側から入射した外
光が前記ドレインライン11の縦ライン部11a,11
bで反射されることによるコントラストの低下を防ぐこ
とができる。
【0081】また、上記第1および第2の実施例の液晶
表示素子は、反強誘電性液晶19を用いた反強誘電性液
晶表示素子であるが、この発明は、強誘電性液晶を用い
た強誘電性液晶表示素子にも適用することができる。
【0082】さらに、上記実施例の液晶表示素子は、デ
ルタ配列型と呼ばれるものであるが、この発明は、同じ
ドレインラインからTFTを介してデータ信号を供給さ
れる各列の複数の画素電極を直線状に配列し、ドレイン
ラインを直線状に配線したアクティブマトリックス液晶
表示素子にも適用することができ、また、カラーフィル
タを備えない白黒画像を表示するアクティブマトリック
ス液晶表示素子にも適用することができる。
【0083】
【発明の効果】この発明の液晶表示素子は、強誘電性液
晶または反強誘電性液晶を用い、さらに、画素電極のド
レインラインに沿った縁部を、前記画素電極と対向電極
とが対向する画素領域の実効容量Ceffと、TFTのゲ
ート―ソース間容量Cgsと、前記TFTのドレイン―ソ
ース間容量Cdsとが、Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦
0.045の条件を満足する範囲で、前記ドレインライ
ンに近接または絶縁膜を介して重ねたものであるため、
高い開口率を得るとともに、良好な表示駆動を行なうこ
とができる。
【0084】この発明の液晶表示素子において、前記画
素電極のドレインラインに沿った縁部を前記ドレインラ
インに近接させる場合は、前記対向電極が設けられた他
方の基板の内面に、前記画素電極とゲートラインおよび
ドレインラインとの間の領域を透過する光を遮るための
遮光膜を設けるのが好ましく、このようにすることによ
り、前記画素電極と対向電極とが対向する画素領域の周
囲からの光漏れを無くし、良好なコントラストの画像を
表示することができる。
【0085】一方、この発明の液晶表示素子において、
前記画素電極のドレインラインに沿った縁部を前記ドレ
インラインに絶縁膜を介して重ねる場合は、前記ドレイ
ンラインの側縁が、実際に光が透過する有効画素領域の
外縁となるため、前記有効画素領域の周囲のうち、前記
ドレインラインに沿った領域からの光漏れは無い。
【0086】したがって、この場合は、対向電極が設け
られた他方の基板の内面に、前記画素電極とゲートライ
ンとの間の領域を透過する光を遮るための遮光膜を設け
ればよく、このようにすることにより、前記有効画素領
域の周囲からの光漏れを無くし、良好なコントラストの
画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す液晶表示素子の
一部分の正面図。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図。
【図4】この発明の第2の実施例を示す液晶表示素子の
一部分の正面図。
【図5】図4のV−V線に沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1,2…基板 3…画素電極 4…TFT(薄膜トランジスタ) 5…ゲート電極 6…ゲート絶縁膜 7…i型半導体膜 8…ソース電極 9…ドレイン電極 10…ゲートライン 11…ドレインライン 11a,11b…縦ライン部 11c…横ライン部 12…オーバーコート絶縁膜 13…配向膜 14…対向電極 15R,15G,15B…カラーフィルタ 16…遮光膜 17…柱状スペーサ 18…配向膜 19…反強誘電性液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA35Y FD04 FD05 GA03 GA07 GA08 GA13 KA10 LA17 2H092 JA24 JB03 JB05 JB06 JB23 JB24 JB32 JB33 JB52 JB56 NA07 NA23 PA03 PA08 PA09 QA13 QA14 5C094 AA10 BA03 BA49 CA19 DA13 DA15 EA03 EA04 EA07 ED15 FB19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された一対の基板の一方の内面
    に、行方向および列方向にマトリックス状に配列する複
    数の画素電極と、これらの画素電極にそれぞれ対応させ
    て配置され前記画素電極にソース電極が接続された複数
    の薄膜トランジスタと、前記行方向に配列する前記画素
    電極の行ごとにその一側に沿わせて配線され前記薄膜ト
    ランジスタのゲート電極につながる複数のゲートライン
    と、前記列方向に配列する前記画素電極の列ごとにその
    一側に沿わせて配線され前記薄膜トランジスタのドレイ
    ン電極につながる複数のドレインラインとが設けられ、
    他方の基板の内面に、前記複数の画素電極に対向する対
    向電極が設けられ、前記一対の基板間に、強誘電性液晶
    または反強誘電性液晶が封入されるとともに、 前記画素電極の前記ゲートラインに沿った縁部が、前記
    ゲートラインに対し、前記薄膜トランジスタのゲート電
    極とソース電極間に生じる寄生容量の値に比べて前記画
    素電極と前記ゲートライン間に生じる寄生容量の値を十
    分小さくする距離だけ離間した位置に配置され、 前記画素電極の前記ドレインラインに沿った縁部が、 前記画素電極と前記対向電極とが対向する画素領域の実
    効容量をCeff、前記薄膜トランジスタのゲート―ソー
    ス間容量をCgs、前記薄膜トランジスタのドレイン―ソ
    ース間容量をCdsとしたとき、 Cds/(Ceff+Cgs+Cds)≦0.045 の条件を満足する範囲で、前記ドレインラインに近接ま
    たは絶縁膜を介して重なる位置に配置されていることを
    特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】画素電極のドレインラインに沿った縁部が
    前記ドレインラインに近接しており、対向電極が設けら
    れた他方の基板の内面に、前記画素電極とゲートライン
    およびドレインラインとの間の領域を透過する光を遮る
    ための遮光膜が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】画素電極のドレインラインに沿った縁部が
    前記ドレインラインに絶縁膜を介して重なっており、対
    向電極が設けられた他方の基板の内面に、前記画素電極
    とゲートラインとの間の領域を透過する光を遮るための
    遮光膜が設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の液晶表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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