JP2001154090A - 測距装置 - Google Patents
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- JP2001154090A JP2001154090A JP34075399A JP34075399A JP2001154090A JP 2001154090 A JP2001154090 A JP 2001154090A JP 34075399 A JP34075399 A JP 34075399A JP 34075399 A JP34075399 A JP 34075399A JP 2001154090 A JP2001154090 A JP 2001154090A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の測距装置における測距を行なうためのセ
ンサ部に撮影用のセンサアレイを兼用すれば、新たな部
品の追加やスペース確保の必要なく実現できるが、特徴
点検出のためのパターン検出の精度が必要以上に高くな
り、処理時間に無駄が生じやすかった。 【解決手段】本発明は、センサアレイを備え、測距のた
めの対象物判定の場合には、センサアレイの画素のピッ
チを粗く設定し、対象物迄の距離判定の場合には、その
検出画素ピッチを微細に設定して距離する測距装置であ
る。または、画素ピッチ切り換えを画素の間引き読み出
し、若しくは隣接画素信号の加算読み出しにより行なう
測距装置である。
ンサ部に撮影用のセンサアレイを兼用すれば、新たな部
品の追加やスペース確保の必要なく実現できるが、特徴
点検出のためのパターン検出の精度が必要以上に高くな
り、処理時間に無駄が生じやすかった。 【解決手段】本発明は、センサアレイを備え、測距のた
めの対象物判定の場合には、センサアレイの画素のピッ
チを粗く設定し、対象物迄の距離判定の場合には、その
検出画素ピッチを微細に設定して距離する測距装置であ
る。または、画素ピッチ切り換えを画素の間引き読み出
し、若しくは隣接画素信号の加算読み出しにより行なう
測距装置である。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に搭載さ
れる測距装置に係り、特に高速で撮影シーン内の被写体
の判定を行なう測距装置に関する。
れる測距装置に係り、特に高速で撮影シーン内の被写体
の判定を行なう測距装置に関する。
【従来の技術】一般的にカメラには、撮影を行なう場合
に被写体までの距離を計測して、ピントが合うように撮
影レンズを調整する測距装置が搭載されている。撮影シ
ーンにおいては、主要被写体は様々であり、その対象物
によりピント合わせの位置が異なっている。例えば、主
要被写体となる対象物が人物であれば、顔などの上方を
中心としてピント合わせを行なうが、風景や建物などで
は、構図の中心にピント合わせが適している。しかし、
通常は構図内で主要被写体が存在すると思われる領域の
最至近距離の測距ポイントを選択してピント合わせを行
っていることが多かった。そこで、撮影される構図内で
主要被写体の特徴部分を検出して、その主要被写体にあ
ったピント合わせを行なう技術がある。例えば、特開平
11−25263号公報には、撮影シーンの構図に存在
する被写体となる対象物(領域)の輪郭形状、対象物の
距離分布若しくは、対象物の距離分布と輪郭から算出し
た対象物の実際の大きさに基づいて、対象物の特徴点を
検出する技術が記載されている。この結果に基づき、撮
影時の露出等の制御を切り換えている。
に被写体までの距離を計測して、ピントが合うように撮
影レンズを調整する測距装置が搭載されている。撮影シ
ーンにおいては、主要被写体は様々であり、その対象物
によりピント合わせの位置が異なっている。例えば、主
要被写体となる対象物が人物であれば、顔などの上方を
中心としてピント合わせを行なうが、風景や建物などで
は、構図の中心にピント合わせが適している。しかし、
通常は構図内で主要被写体が存在すると思われる領域の
最至近距離の測距ポイントを選択してピント合わせを行
っていることが多かった。そこで、撮影される構図内で
主要被写体の特徴部分を検出して、その主要被写体にあ
ったピント合わせを行なう技術がある。例えば、特開平
11−25263号公報には、撮影シーンの構図に存在
する被写体となる対象物(領域)の輪郭形状、対象物の
距離分布若しくは、対象物の距離分布と輪郭から算出し
た対象物の実際の大きさに基づいて、対象物の特徴点を
検出する技術が記載されている。この結果に基づき、撮
影時の露出等の制御を切り換えている。
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平11−
25263号公報に記載されるような対象物の特徴点を
検出する技術は、特に測距ポイントの決定が重要となっ
てくる。つまり、測距を行なうためのセンサ部は、光電
変換素子等からなる画素をマトリックス状に配置した構
成や、ライン状を複数段に配列した構成になっているこ
とが多く、いわゆるこのセンサアレイを対象物の特徴点
を検出するイメージセンサとして兼用すれば、新たな部
品の追加やスペース確保の必要なく実現できる。この対
象物の特徴点検出のためのパターン検出は、測距と同じ
精度で反射光の光量分布(像検出)を検出する必要はな
く、測距に比べて簡易的に行っても十分な結果を得るこ
とができる。従って、パターン検出を測距と同じプロセ
スの制御による処理速度では、時間的に無駄が生じやす
かった。そこで本発明は、測距と対象物の特徴点検出の
ためのパターン検出とは異なる演算処理により、演算及
び時間的な無駄を極力排除してバランスをとり、高速及
び高精度の測距装置を提供することを目的とする。
25263号公報に記載されるような対象物の特徴点を
検出する技術は、特に測距ポイントの決定が重要となっ
てくる。つまり、測距を行なうためのセンサ部は、光電
変換素子等からなる画素をマトリックス状に配置した構
成や、ライン状を複数段に配列した構成になっているこ
とが多く、いわゆるこのセンサアレイを対象物の特徴点
を検出するイメージセンサとして兼用すれば、新たな部
品の追加やスペース確保の必要なく実現できる。この対
象物の特徴点検出のためのパターン検出は、測距と同じ
精度で反射光の光量分布(像検出)を検出する必要はな
く、測距に比べて簡易的に行っても十分な結果を得るこ
とができる。従って、パターン検出を測距と同じプロセ
スの制御による処理速度では、時間的に無駄が生じやす
かった。そこで本発明は、測距と対象物の特徴点検出の
ためのパターン検出とは異なる演算処理により、演算及
び時間的な無駄を極力排除してバランスをとり、高速及
び高精度の測距装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、画面内の複数の検出ポイントを測距可能な
測距装置であって、画素列を有し、検出画素ピッチが少
なくとも微細と粗の2通りに切り換え可能なセンサアレ
イと、上記センサアレイの検出画素ピッチを粗く設定
し、上記センサアレイの検出視野内に存在する像の輪郭
を判定して、測距を行なうべき対象物を特定する手段
と、上記センサアレイの検出画素ピッチを微細に設定
し、上記特定手段により特定された対象物迄の距離を判
定する手段とを備える測距装置を提供する。また、画面
内の複数の検出ポイントを測距可能な測距装置であっ
て、画素列を有し、出力値が入射光量に比例するリニア
出力モードと、出力値が入射光量の対数圧縮値となる圧
縮出力モードとが切り換え可能なセンサアレイと、上記
センサアレイを圧縮出力モードに設定し、画面内の複数
の検出ポイントに存在する像の輪郭を判定して、測距を
行なうべき対象物を特定する手段と、上記センサアレイ
をリニアモードに設定し、上記特定手段により特定され
た対象物迄の距離を判定する手段とを備える測距装置を
提供する。さらに、センサアレイを有し、画面内の複数
のポイントを測距する測距装置において、上記センサア
レイの各画素の出力値を判定するための、切り換え可能
な第1、第2のA/D変換方式と、上記画面内の各ポイ
ントの像の特徴点を判別する第1動作モードと、上記画
面内の各ポイントの像までの距離を判別する第2動作モ
ードとを備え、測距シーケンスにおける上記第1、第2
の動作モードに応答して上記第1、第2のA/D変換方
式を切り換える測距装置を提供する。以上のような構成
された測距装置は、センサアレイを備え、測距のための
対象物判定の場合には、センサアレイの画素のピッチを
粗く設定して測距ポイント(対象物における主要被写
体)を決定し、その主要被写体までの距離判定の場合に
は、その検出画素ピッチを微細に設定して距離する。ま
たは、画素ピッチ切り換えを画素の間引き読み出し、若
しくは隣接画素信号の加算読み出しにより行なう。また
測距装置は、センサアレイを備え、測距のための対象物
判定の場合には、圧縮出力モードに設定して入射光量の
対数圧縮値から対象物の輪郭を検出して測距ポイント
(対象物における主要被写体)を決定し、その主要被写
体までの距離判定の場合には、リニアモードに設定して
入射光量に比例する出力値から対象物迄の距離を求め
る。さらに測距装置は、切り換え可能な第1、第2のA
/D変換方式により、撮影にあたって、第1動作モード
により画面内の各ポイントの像の特徴点を判別して主要
被写体を決定し、A/D変換方式を切り換えて、第2動
作モードにより、その主要被写体までの距離を測距す
る。
するために、画面内の複数の検出ポイントを測距可能な
測距装置であって、画素列を有し、検出画素ピッチが少
なくとも微細と粗の2通りに切り換え可能なセンサアレ
イと、上記センサアレイの検出画素ピッチを粗く設定
し、上記センサアレイの検出視野内に存在する像の輪郭
を判定して、測距を行なうべき対象物を特定する手段
と、上記センサアレイの検出画素ピッチを微細に設定
し、上記特定手段により特定された対象物迄の距離を判
定する手段とを備える測距装置を提供する。また、画面
内の複数の検出ポイントを測距可能な測距装置であっ
て、画素列を有し、出力値が入射光量に比例するリニア
出力モードと、出力値が入射光量の対数圧縮値となる圧
縮出力モードとが切り換え可能なセンサアレイと、上記
センサアレイを圧縮出力モードに設定し、画面内の複数
の検出ポイントに存在する像の輪郭を判定して、測距を
行なうべき対象物を特定する手段と、上記センサアレイ
をリニアモードに設定し、上記特定手段により特定され
た対象物迄の距離を判定する手段とを備える測距装置を
提供する。さらに、センサアレイを有し、画面内の複数
のポイントを測距する測距装置において、上記センサア
レイの各画素の出力値を判定するための、切り換え可能
な第1、第2のA/D変換方式と、上記画面内の各ポイ
ントの像の特徴点を判別する第1動作モードと、上記画
面内の各ポイントの像までの距離を判別する第2動作モ
ードとを備え、測距シーケンスにおける上記第1、第2
の動作モードに応答して上記第1、第2のA/D変換方
式を切り換える測距装置を提供する。以上のような構成
された測距装置は、センサアレイを備え、測距のための
対象物判定の場合には、センサアレイの画素のピッチを
粗く設定して測距ポイント(対象物における主要被写
体)を決定し、その主要被写体までの距離判定の場合に
は、その検出画素ピッチを微細に設定して距離する。ま
たは、画素ピッチ切り換えを画素の間引き読み出し、若
しくは隣接画素信号の加算読み出しにより行なう。また
測距装置は、センサアレイを備え、測距のための対象物
判定の場合には、圧縮出力モードに設定して入射光量の
対数圧縮値から対象物の輪郭を検出して測距ポイント
(対象物における主要被写体)を決定し、その主要被写
体までの距離判定の場合には、リニアモードに設定して
入射光量に比例する出力値から対象物迄の距離を求め
る。さらに測距装置は、切り換え可能な第1、第2のA
/D変換方式により、撮影にあたって、第1動作モード
により画面内の各ポイントの像の特徴点を判別して主要
被写体を決定し、A/D変換方式を切り換えて、第2動
作モードにより、その主要被写体までの距離を測距す
る。
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。本実施形態を説明する
にあたり、図1及び図2を参照して、まず三角測距の原
理による測距装置について説明する。尚、以下の実施形
態では、測距装置のセンサ部として、受光素子からなる
画素(センサ)がライン状に配置されたものをラインセ
ンサとし、画素(センサ)が2次元的、例えばマトリッ
クス状に配置されたものをエリアセンサと称しており、
これらをまとめてセンサアレイとしている。図中、基線
長Bだけ離して配置された2つの受光レンズ3a,3b
を介して被写体4の像をセンサアレイ2a,2bが高い
精度で検出すると、その視差が人の眼と同じような効果
によって像の位置の差xを生じさせ、被写体距離Lを L=B・f/x という関係で求められる。この像位置判定は、センサア
レイ2a,2bからの2つの像の比較によって行なわれ
るため、非常に細かい分解能により像検出を行なう必要
がある。また、ここで、fは受光レンズの焦点距離であ
る。従って、演算制御部(CPU)1が、これらの2つ
のラインセンサ出力から被写体像の相対位置差xを求
め、上述した式に従って被写体距離Lを算出して、ピン
ト合わせ部5を制御して被写体にピントを合わせること
ができ、これを用いると所謂、オートフォーカス(A
F)カメラが構築できる。また、図3(a)に示すよう
に、被写体4が撮影レンズ7の画面6内の中心に存在せ
ず、光軸からx方向に角度θだけずれた位置に存在して
も、図2(a)に示すように、センサアレイ2aのうち
基準として用いるセンサ位置をx0 だけずらしてやれ
ばよい。つまり、θ=arctan (x0/f) の関係によ
って、θだけずれた位置の被写体を測距できる。このよ
うに、ラインセンサによって測距可能位置としてx方向
に広がりを持たせることができる。あとは、センサのど
の位置を重点的に測距すればよいかをパターン検出によ
って決定すればよい。次に、第1の実施形態において、
対象物の特徴点検出のためのパターン検出にラインセン
サを用いた構成例について説明する。図1に示したスト
ロボ発光部8を介して、CPU1がそのキセノン管9を
発光させれば、その時の人物4からの反射信号光が受光
レンズ3aを介して、センサアレイ2aに入射する。こ
のセンサアレイ2aからの出力結果の分布より主要被写
体距離の検出が可能となる。つまり、図3(c)に示す
ように、センサアレイ2a上に反射光が分布し、その反
射光の位置x1 を検出することによって人物の位置を
画面中心からの角度θとして求めることができる。例え
ば、センサアレイの個々の画素のピッチをPとし、この
装置のP0 番目の画素が、画面中心を狙っており、P
1 番目のセンサに反射光像の中心がある場合、x=
(P1 −P0 )/Pの位置(−x1 )の位置、つ
まり、θに換算すると、θ=arctan(−x/f)の位置
に被写体が存在すると考えられるので、この位置を重点
的に測距すればよい。但し、この(−x1 )を求める
だけならば、反射光の光量分布(像検出)を前述した測
距における程、正確に検出する必要はない。従って、図
3(c)に示す電圧V01以上の光量か、それに満たな
い光量であるかを判定して、図3(d)に示すような2
値化された光量判定が行なわれれば十分である。つま
り、図2(b)に示すようにセンサ出力を基準電圧を分
割した種々の電圧と順次比較して、A/D変換をする方
式においては、比較電圧VCOMPをV01に固定して
判定すればよいので、高速な主要被写体位置判定が可能
となる。図2(c)には、ピント合わせのフローチャー
トを示す。まず、測距に先立ち、粗いピッチでラインセ
ンサの結果を算出してA/D変換を行ない、パターン判
定を行なう(ステップS1)。次に、測距ポイントを決
定し(ステップS2)、次に細かいピッチで結果を算出
してA/D変換を行ない、測距結果を算出する(ステッ
プS3)。このようにA/D変換の分解能を切り換えた
ため、ピント合わせの高速化が実現できる。次に、第2
の実施形態において、対象物の特徴点検出のためのパタ
ーン検出にエリアセンサを用いた構成例について説明す
る。例えば、図3(b)に示すように主要被写体となる
対象物(人物)4が中央に存在しない構図に対しては、
前述した第1実施形態では、高速のピント合わせができ
なかった。そこで本実施形態の測距装置では、ラインセ
ンサに代わって、エリアセンサに適用して、高速処理を
行なう。図4(b)に示すように、ラインセンサによる
測距範囲2a’は、カメラの撮影画面12に対し、中央
部横並びの狭い範囲でしかなかった。これに対して、エ
リアセンサは、ラインセンサを2次元的に配置した構成
と同様なので、撮影画面12とほぼ同じ測距範囲13ま
で測距エリアを広げることができる。従って、図4
(a)に示すような構図で撮影したい場合、従来の測距
装置では、まず測距時に、測距範囲内(画面中心)に主
要被写体を入れて、レリーズボタンを半押して測距した
後、その半押し状態を保持したままカメラを構えなおし
て、撮影したい構図に移動させた後、レリーズボタンを
さらに押し込み露光する、所謂フォーカスロック動作と
いう2段階動作による露光を行っていた。しかし、この
動作は、撮影前の予備動作に手間が掛かることや、動き
のある被写体では所望する構図にしている間にシャッタ
チャンスを逃してしまうなど、即写生に欠けていた。こ
こで、エリアセンサを用いて測距可能範囲を広くすれ
ば、図4(a)に示すような撮影画面においても画面端
に位置する主要被写体を測距することが可能となる。し
かし、このように画面端の対象物を測距できる技術を用
いたとしても、実施する場合には、測距可能ポイントが
増加した分だけ、主要被写体が撮影画面内のどこにいる
かを検出する技術が重要となる。これらの測距ポイント
が極端に増加した場合、これらの測距ポイントに対して
順次調べると処理に時間がかかり、フォーカスロックよ
り長い時間が必要となってしまう。これでは逆効果であ
り、エリアセンサがラインセンサより高価である分だけ
デメリットが大きい。そこで、図5を参照して、第2の
実施形態における高速に主要被写体の位置を検出する測
距装置の概念について説明する。まず、カメラは図5
(a)に示すように、測距を行なうに先立って、撮影画
面内に相当する画角で広く発光する。この時、被写体の
距離に応じて、反射信号光がエリアセンサに入射する反
射光のエリアセンサ上の分布を等価的に図示すると図5
(b)に示すようになる。これは、煩雑な背景からは、
その距離が遠い故に反射信号光はほとんど返ってこな
い。しかし、人物や手前の花などからは、距離が比較的
近い故に反射信号光が返って来るので、エリアセンサ上
のパターンは、図5(b)に示すように、きわめて単純
化されたものとなる。このほぼ2値化されたパターン信
号をカメラの演算制御部が所定のパターン判定シーケン
スによって演算制御すれば、撮影画面内のどの位置に主
要被写体が存在するかを判定することができる。この考
え方は、前述した図1乃至図3において説明したものと
同様であり、この位置判定に従って、図5(c)に示す
ように、測距ポイントを特定した測距を行なえば、瞬時
に主要被写体が撮影画面内のどこに存在しても、その位
置にピント合わせができるオートフォーカス(AF)技
術が実現できる。この時の測距方式としては、改めて測
距用光を投射する所謂アクティブ方式による測距でも、
測距用光を投射しないパッシブ方式の測距でも、その時
の状況に応じて切り換えればよい。図6(a)には、こ
の第2の実施形態における概念的な構成を示し説明す
る。図6(a)は、被写体21をプリ発光により被写体
位置を検出する方式の測距を行なう構成例を示してい
る。まず、投光部22における投光制御回路23の制御
によりストロボ24から補助光を被写体21に投光し、
その反射信号光は、2つの受光レンズ25a,25bへ
入射して、それぞれ2つのエリアセンサ26a,26b
に入射する。これらのエリアセンサ26a,26bは、
被写体像を受像して光電変換し、それらの出力はA/D
変換回路27でA/D変換されて、各画素のディジタル
値が演算制御部(CPU)28に入力される。また、こ
れらのエリアセンサ26a,26bには、定常光除去回
路30が接続されており、演算制御部28の制御によ
り、撮影画面から定常的に入射する直流的な光の信号は
除去され、ストロボ24からのパルス光(補助光)のみ
が出力信号として得られるようになっている。従って、
定常光除去回路30を作動させた状態で、反射信号光を
エリアセンサ26a,26b上に受光させると、その受
光面には図6(b)に示すような黒の部分からなる像を
結ぶことになる。このようなエリアセンサ上に結像され
た像のパターンの分析は、演算制御部28に組み込まれ
たパターン判別部(例えば、ソフトウェアからなる)に
よって行ない、像パターンが人間の形であると判定され
れば、これを主要被写体と考えることができる。図7に
示すフローチャートを参照して、第2の実施形態の測距
装置による測距について説明する。まず、測距を実施す
るに先立って、投光部22における投光制御回路23の
制御によりストロボ24をプリ発光させて、被写体21
に補助光を投光し、その反射信号光をエリアセンサ26
a,26bに入射する。その時、定常光除去回路30を
作動させて、エリアセンサ26a,26bに結像した反
射信号光から定常光を除去して反射信号光の像信号のみ
を取り出す(ステップS11)。そして、A/D変換回
路27でA/D変換された像信号を演算制御部28に入
力して、ソフトウェアによってエリアセンサ26a,2
6b上に結像された像パターンの分析を行なう(ステッ
プS12)。この分析された像パターンが人物の形状等
であり、主要被写体か否かを判定する(ステップS1
3)。ここで、パターン検出による人物判定のしかたに
ついて説明する。図8(a)に示すように、エリアセン
サ26a,26bは、複数列にもラインセンサが並んで
画面を見つめている形式になるので、この列の中から代
表的な3つの列31a,31b,31cを取り出して判
断する単純な方法を説明する。図8(c)に示すような
構図であった場合、31aの列の上に人物は存在せず、
31b,31cの列の上には、各々顔と体がかかってい
るので、図8(b)に示すような各ラインの反射光によ
る出力結果が得られる。本実施例では、これらの各列の
反射光量分布の凸型分布を調べて人物被写体か否かをパ
ターン判定する。このパターン判定について図9及び図
10に示すフローチャートを参照して説明する。まず、
31aの列に沿ってパターン判定を行なうことを指定す
る(ステップS31)。以降のステップで、31aの列
の処理が終了した後は、後述するステップS54,S5
6に移行して、31b,31cの各列に対しても同様な
処理を繰り返して行なう。次に、所定の変化量ΔP01
を凸判定のΔP0 変化量に入れ、この変化量により大
きな変化が起こったか否かで凸型を検出する(ステップ
S32)。そして、図1に示したCPU28がx,y座
標に沿って延長したエリアセンサ26a,26bの
(1,y)座標、つまり31aの列の最初の画素の出力
を読みこむ(ステップS33)。このエリアセンサ26
aのx方向には、300個の画素(測距用受光素子)が
並んでいるため、xをインリクメントし(ステップS3
4)、xが300に達するまで、ステップS36以降の
処理を繰り返し行なう(ステップS35)。xが300
に達しない場合(NO)、順次xを1つづつ増加させ
て、センサ出力をCPU28へ読み込み(ステップS3
6)、次式よりΔPを求める(ステップS37)。 ΔP=P0(x)−P0(x−1) 次に、この結果ΔPを隣の画素の結果P0と比較し(ス
テップS38)、結果ΔP≦結果P0であれば(N
O)、結果ΔPの絶対値|ΔP|を求める(ステップS
39)。そして再度、結果ΔPを隣の画素の結果P0と
比較する(ステップS40)。この比較で、結果ΔP≦
結果P0であれば、上記ステップS34に戻る。これら
の比較は、ステップS38においては、順次出力が増加
する部分、ステップS40においては減少する部分の判
定を行っている。つまり、ステップS38で前述したΔ
P0 以上の増加が認められ、ステップS40で減少が
認められると先に述べた凸型の検出がなされる。しかし
上記ステップS38の比較において、結果ΔP>結果P
0であれば(YES)、ステップS41に移行して、こ
のステップS41からステップS46において、この凸
部を形成するxの値を各列(図8に示す31a,31
b,31c)に分類して、CPU28の図示しないメモ
リに記憶する処理を行なう。同様に、上記ステップ40
においても、結果ΔP>結果P0であれば(YES)、
ステップS47に移行して、このステップS47からス
テップS52において、凸部を形成するxの値を各列3
1a,31b,31cに分類して、CPU28のメモリ
に記憶する処理を行なう。例えば、31aの列上で凸型
が検出されると、この立ち上がりのx座標はx131a
とし立ち下がりのx座標はx231a と表現する。
また、上記ステップS44,S50では、ΔP0 を再
設定しているが、これによって、判定レベルが大きめに
なるように変更して、何度もステップS38,ステップ
S40の判定が起こらないように工夫している。次に、
yが31a列であるか否かを判定し(ステップS5
3)、31a列であれば(YES)、yを31b列に換
えて(ステップS54)、上記ステップS34に戻る。
しかし、yが31a列でなければ(NO)、yが31b
列か否かを判定し(ステップS55)、yが31b列で
あれば、(YES)、yを31c列に換えて(ステップ
S56)、上記ステップS32に戻る。これにより、こ
の凸部判定をしている。しかし、これまでの凸部判定に
おいて、この段階では凹部であるおそれもあるので、立
ち上がったx座標が立ち上がりのx座標より小さい数で
あることを確認する。つまり、立ち下がりx座標x23
1a と立ち上がりx座標x131aとを比較する(ス
テップS57)。この判定で、その条件を満たさない時
すなわち、x座標x231a >x座標x131a で
なければ(NO)、凸の幅を0とし(ステップS5
8)、その条件を満たす時(YES)、その差分である
凸部の幅Δx31aを先に求めた立ち上がり、立ち下が
りの座標の差として求める(ステップS59)。以降同
様にして、ステップS60,S63にて立ち上がったx
座標が立ち上がりのx座標より小さい数であることを確
認し、その条件を満たさない時は(NO)、ステップS
61,64でそれぞれ凸の幅を0とし、条件を満たす時
のみ(YES)、ステップS62,S65でそれぞれ凸
部の幅Δx31b,Δx31cを先に求めた立ち上が
り、立ち下がりの座標の差として求めるようにしてい
る。これらの幅が順次Δx31a≦Δx31b<Δx3
1cと大きくなっているかどうかで判定する(ステップ
S66,S67)。これが満たされていない場合(N
O)、図8(c),(d)に示すように、上の方から頭
部、肩部が検出されないものとして人物とは判定できな
かったこととし、撮影画面の中央で測距を行ない(ステ
ップS68)、リターンする(図7のステップS13で
NOと判定されるようにする。) また、上記ステップS66,S67の判定で幅が順次Δ
x31a≦Δx31b<Δx31cと大きくなっている
場合(YES)、次に、中央の列31bの凸部検出がで
きたか否かを判定し(ステップS69)、検出できなか
った(Δx31b=0)時には(YES)、図3(d)
に示すような構図であるものと判断し、y座標としては
31c列の付近、x座標としては凸部の中心の付近を重
点的に測距する(ステップS70)。一方、検出できた
ならば(YES)、図3(c)に示すような構図である
ため、エリアセンサのy座標は31b列、x座標は(x
231b+x131b)/2で凸部中心を測距の重点エ
リアとする(ステップS71)。このように、上記ステ
ップS70,S71に分岐した場合は、図7のステップ
S13をYESに分岐する。図7に戻って説明する。次
に、ステップS13の判定で、像パターンが主要被写体
と判定できなかった、即ち主要被写体の位置が特定でき
なかった場合には(NO)、輝度情報等を加味して、ア
クティブ方式、またはパッシブ方式を選択した後、被写
体の存在確率の高い画面中央部を重点的に測距する(ス
テップS14)。この判定では、上記凸部のエッジの高
さΔP0 の結果に従い、ΔP0 が大きい時は光投射
の効果が大きいとして、アクティブ式優先にする等、工
夫をすればよい。このような工夫によって、図8(c)
の様な構図のみならず、同図(d)のような構図でも、
自動的に人物を検出できるため、図7のステップS13
の判定で人物か否かを判定し、分岐することができる。
そしてCPU28が予め記憶される表示パターンの中か
ら、主要被写体の位置が特定できない、及び撮影画面の
中央部を測距する旨のパターンを選択して、音声発生部
29から音声によりユーザーに警告を行なう(ステップ
S15)。一方、上記ステップS13の判定で、像パタ
ーンが主要被写体と判定された場合(YES)、像パタ
ーンを形成する像信号(光信号)の強弱及び十分なコン
トラストか否かにより、測距をアクティブ方式で行なう
かパッシブ方式で行なうかを判別する(ステップS1
6)。この判定で、像信号(光信号)により十分なコン
トラストが得られない場合には(YES)、アクティブ
方式による測距を行なう。従って、再度、投光部22か
ら測距用光を被写体21に照射して、定常光除去回路3
0を作動させて、エリアセンサ26a,26bに結像し
た反射信号光から定常光を除去して反射信号光の像信号
のみを取り出す(ステップS17)。そして、プリ発光
により求められた主要被写体位置に対して、重点的にア
クティブ方式の測距を行なう(ステップS18)。この
時、ファインダ内に設けられた液晶を制御して、選択さ
れた被写体位置を図12に示すように、ターゲット表示
してもよい(ステップS19)。一方、上記ステップS
16の判定で像信号が弱いと判断された場合には(N
O)、すでに求められた主要被写体位置の像信号を重点
的に用いたパッシブ方式による測距を行なう(ステップ
S20)。この時は、上記ファインダ内液晶は図11に
示すように、選択された被写体位置をすかしてみせるよ
うな表示にしてもよい。これらの測距方式、または主要
被写体の判別の可否に従って、CPU28が表示形態を
選択して、ユーザーに知らせることにより、撮影条件等
がわかりやすく、安心感のある測距ができる。よって本
実施形態によれば、アクティブ方式とパッシブ方式を単
にハイブリッド的に組み合わせたのではなく、2つの方
式を用いて主要被写体検知までを高精度で行なうことが
できる。このように、反射した光が反射して来たか否か
のみを検出するには様々な単純化の方法が考えられる。
先に、図13を参照して、測距用のセンサのピッチが細
かい方が測距が高精度になることについて説明する。例
えば、測距装置の2つのセンサアレイ(図1の2a,2
b)の出力(像信号)の相対位置差を求める場合、図1
3(a),(b),(c)に示すように、2つのセンサ
出力(像信号)を1ピッチずつずらしながら差(相関)
を求めていけば、2つの像が一致した時(図13
(b))、それらの和(相関関数)が最小となることか
ら、ずれ量の判定ができる。この図13に示すような場
合は、相対ずれ量が1の時に差の和が0になっている
が、実際には、ずれ量0とずれ量1の中間で2つの像の
相関が最も良くなる。しかし、ピッチが細かければ細か
い程その中間値はとりにくくなるので、ずれ量判定の精
度はアップし、測距性能としても高精度となる。また、
このような演算を行なうことから、A/D変換の精度も
できるだけ高くなければならない。しかし、1つ1つの
センサ出力を正確に求めていると時間がかかり、さらに
画面内の広い範囲から特定の位置を求める主要被写体検
知の場合、像信号の取り込みを1つ1つのセンサについ
て測距の場合と同じ程に高精度、高分解能で行なってい
ると、ますますタイムラグが増大する方向になる。従っ
て、広い範囲になる程、各センサの像信号の処理時間を
切りつめる必要がある。その方法としては、先に述べた
A/D変換の精度を落として高速化する方法と、もう1
つは、像の取り込みのピッチを粗くする方法がある。図
14(a)に示すような構図で、2a’の部分の像を取
り込む場合、測距においては図14(c)に示すように
ピッチを細かくして、被写体判定の時には、図14
(b)に示すようにピッチを粗くすればよい。例えば、
図15に示すように、センサ41〜44によって、アレ
イが形成されている場合、センサ41,43からのセン
サ出力は、それぞれセンサ42,44のセンサ出力を加
算して積分してしまう方法がある。この方法により、積
分回路45,46は積分を行なわなくなるので、CPU
1は、隣接するセンサの出力の和を積分した積分回路4
7,48の出力のみをA/D変換器10を介して読みこ
むようにすれば、全領域の像信号をモニタする時間は半
減される。CPU1は、切り換え部49を用いて、スイ
ッチ50,51及び52を制御し、図14(b),
(c)に示したように、被写体判定時と測距時で、画像
の粗さを切り換える。図16(a)に示すフローチャー
トを参照して、センサ出力の和・積分による画像取り込
みについて説明する。まず、前述したように隣接する画
素(センサ)の出力値の和を積分し(ステップS8
1)、その積分値をA/D変換する(ステップS8
2)。A/D変換された像信号のパターンから主要被写
体を検知する(ステップS83)。そして、各センサ出
力を個々に積分し(ステップS84)、A/D変換する
(ステップS85)。その後、測距をアクティブ方式か
パッシブ方式で行ない(ステップS86)、その測距結
果に基づき、ピント合わせを行なう(ステップS8
7)。また、図16(b)に示すフローチャートを参照
して、間引いて選択したセンサ出力による画像取り込み
について説明する。まず、全センサの積分を行ない(ス
テップS91)、配列されたうちの偶数番目の列のセン
サから出力された積分値のみをA/D変換して(ステッ
プS92)、、そのA/D変換された像信号のパターン
から主要被写体を検知する(ステップS93)。そし
て、主要被写体の位置を絞りこんでから、その位置(領
域)のみ奇数列、偶数列の各センサから出力された積分
値をA/D変換する(ステップS94)。その後、測距
をアクティブ方式かパッシブ方式で行ない(ステップS
95)、その測距結果に基づき、ピント合わせを行なう
(ステップS96)。このように、主要被写体検知時
は、偶数センサのみA/D変換し、被写体の位置を絞り
こんでから、その所定位置のみ奇数、偶数とも読むよう
にしてもよい。この実施形態によれば、像判定の細かさ
を切り換えて、高速の主要被写体検知を行なうことがで
きる。次に、本発明による第3の実施形態について説明
する。本実施形態は、前述した第2の実施形態の変形例
であり、2次元的に画素(センサ)の粗さを切り換える
ものである。図17(a)に示すように、粗いピッチで
主要被写体位置を判定し、図17(b)に示すように、
特定部分(顔の部分)のみを細かい精度で像検出する。
図18は、このようなセンサの粗さ切り換えを行なうた
めの切換回路の一例を示す。この構成では、センサ51
a,b〜55a,bがa列とb列の2列に配置され、そ
れぞれ両側にスイッチSW群56a,56b,57a,
57bと、上記スイッチSW群56a,56bを介し
て、積分回路群58a,58bが設けられている。さら
に、センサ51a〜55aの各センサ出力の積分値をA
/D変換するA/D変換部59aと、センサ51a〜5
5a,51b〜55bのセンサ出力を加算して積分する
和積分回路60と、その和積分値をA/D変換するA/
D変換部59bと、A/D変換部59a,59bからの
結果を演算処理するCPU61と、CPU61に制御さ
れ、スイッチSW群56a,56bとスイッチSW群5
7a,57bとに切り換える切換回路62とを備えてい
る。この構成においては、出力が切り換えによって、ス
イッチSW群56a,56bがオン、スイッチSW群5
7a,57bがオフで独立に出力されたり(A/Dされ
たり)、和積分回路60により加算されて(スイッチS
W群56a,56bはオフ、スイッチSW群57a,5
7bはオンである)、A/D変換されたり(A/D変換
回路59b)、状況に応じて、CPU61は、像検出の
粗さや範囲を切り換えている。以上説明したように、こ
の変形例では2次元的に像の粗さを切り換えて、より効
率よく高速に主要被写体判定を行なうことができる。次
に本発明の第4の実施形態について説明する。図19に
示す本実施形態は、第3の実施形態をさらに発展させ
て、各センサの処理を単純な積分制御と圧縮演算制御の
2通りに切り換えて行なう構成である。この構成におい
て、センサ71〜75が配列され、それぞれの一方に、
一連で動作するスイッチSW群76aを介して積分回路
77が接続され、それらの積分出力は、A/D変換部7
8aに出力される。また、センサ71〜75のそれぞれ
の他方は、一連で動作するスイッチSW群76bを介し
て圧縮回路79に接続され、これらの圧縮出力は、A/
D変換部78bに出力される。この構成において、図2
0に示すフローチャートを参照して、作用について説明
する。まず、スイッチSW群76aをオフ、スイッチS
W群76bをオンさせて、センサ71〜75からのセン
サ出力が圧縮回路79a〜79eに出力されるように選
択する(ステップS101)。そして、圧縮回路79a
〜79eにより対数圧縮されたセンサ出力がA/D変換
部78bを介して、CPU80に出力される(ステップ
S102)。CPU80は、このセンサ出力に基づき、
主要被写体を検出する(ステップS103)。次に、ス
イッチSW群76aをオン、スイッチSW群76bをオ
フに切り換えて、積分回路77a〜77e側を選択し、
それぞれ積分されたセンサ出力を、A/D変換部78a
を介して、CPU80に出力する(ステップS10
4)。CPU80は、このセンサ出力に基づき、主要被
写体を検出する(ステップS105)。その後、測距を
アクティブ方式かパッシブ方式で行ない(ステップS1
06)、その測距結果に基づき、ピント合わせを行なう
(ステップS107)。以上のように、スイッチSW群
76a側を選択することによって、従来より知られてい
るリニアな積分出力がA/D変換部78aを介して、C
PU80に出力される。しかし、スイッチSW群76b
側を選択した場合には、センサ出力はダイオードのI/
V特性などを利用して、対数圧縮され、信号レベルが倍
になるごとに出力が1ステップずつ上昇するようなノン
リニアな形の出力として、A/D変換部78bを介し
て、CPU80に出力される。このノンリニア出力は、
精度は劣化するが、きわめてダイナミックレンジが広い
ため、図21(a)に示すような明暗の分布のはげしい
撮影シーンで全体的な像判定を行なう時に有効である。
つまり、精度にして数段もの変化があるとリニア積分で
は、図21(b)のように特定の部分しか正確な像デー
タが得られない。しかし、ノンリニア出力なら図21
(c)に示すように、広い輝度分布に対応した出力が可
能となり、主要被写体検知時は、こちらの処理の方が好
適する。従って、この実施形態では、図21(a)に示
すような撮影シーン等で主要被写体を判定する場合に
は、精度は劣るがダイナミックレンジの広い対数圧縮形
式の出力回路を用いて、特定領域(図17(b)の顔の
部分等)の測距時には、ダイナミックレンジの狭い、し
かし高精度なリニアな出力特性を持つ積分回路を選択
し、精度の高い測距演算を行なうようにする。このよう
な選択によって、高速で主要被写体を判定し、且つ測距
すべき狭い領域を広い範囲から効率よく絞りこみ、その
特定された領域に対しては、高精度のピント合わせがで
きる。以上の実施形態について説明したが、本明細書に
は以下のような発明も含まれている。 (1)センサアレイを有し、画面内の複数のポイントを
測距する測距装置において、上記画面内の各ポイントの
像の特徴点を判別する第1動作モードと、上記画面内の
各ポイントの像までの距離を判別する第2動作モード
と、測距シーケンスにおける上記第1、第2の動作モー
ドに応答して上記センサアレイの位置的な分解能を切り
換える手段と、を具備したことを特徴とする測距装置。 (2)上記切り換え手段は、上記センサアレイの互いに
隣接する画素の出力値を加算するか、無効化するかによ
って位置的な分解能を切り換えることを特徴とする上記
(1)項に記載の測距装置。
施形態について詳細に説明する。本実施形態を説明する
にあたり、図1及び図2を参照して、まず三角測距の原
理による測距装置について説明する。尚、以下の実施形
態では、測距装置のセンサ部として、受光素子からなる
画素(センサ)がライン状に配置されたものをラインセ
ンサとし、画素(センサ)が2次元的、例えばマトリッ
クス状に配置されたものをエリアセンサと称しており、
これらをまとめてセンサアレイとしている。図中、基線
長Bだけ離して配置された2つの受光レンズ3a,3b
を介して被写体4の像をセンサアレイ2a,2bが高い
精度で検出すると、その視差が人の眼と同じような効果
によって像の位置の差xを生じさせ、被写体距離Lを L=B・f/x という関係で求められる。この像位置判定は、センサア
レイ2a,2bからの2つの像の比較によって行なわれ
るため、非常に細かい分解能により像検出を行なう必要
がある。また、ここで、fは受光レンズの焦点距離であ
る。従って、演算制御部(CPU)1が、これらの2つ
のラインセンサ出力から被写体像の相対位置差xを求
め、上述した式に従って被写体距離Lを算出して、ピン
ト合わせ部5を制御して被写体にピントを合わせること
ができ、これを用いると所謂、オートフォーカス(A
F)カメラが構築できる。また、図3(a)に示すよう
に、被写体4が撮影レンズ7の画面6内の中心に存在せ
ず、光軸からx方向に角度θだけずれた位置に存在して
も、図2(a)に示すように、センサアレイ2aのうち
基準として用いるセンサ位置をx0 だけずらしてやれ
ばよい。つまり、θ=arctan (x0/f) の関係によ
って、θだけずれた位置の被写体を測距できる。このよ
うに、ラインセンサによって測距可能位置としてx方向
に広がりを持たせることができる。あとは、センサのど
の位置を重点的に測距すればよいかをパターン検出によ
って決定すればよい。次に、第1の実施形態において、
対象物の特徴点検出のためのパターン検出にラインセン
サを用いた構成例について説明する。図1に示したスト
ロボ発光部8を介して、CPU1がそのキセノン管9を
発光させれば、その時の人物4からの反射信号光が受光
レンズ3aを介して、センサアレイ2aに入射する。こ
のセンサアレイ2aからの出力結果の分布より主要被写
体距離の検出が可能となる。つまり、図3(c)に示す
ように、センサアレイ2a上に反射光が分布し、その反
射光の位置x1 を検出することによって人物の位置を
画面中心からの角度θとして求めることができる。例え
ば、センサアレイの個々の画素のピッチをPとし、この
装置のP0 番目の画素が、画面中心を狙っており、P
1 番目のセンサに反射光像の中心がある場合、x=
(P1 −P0 )/Pの位置(−x1 )の位置、つ
まり、θに換算すると、θ=arctan(−x/f)の位置
に被写体が存在すると考えられるので、この位置を重点
的に測距すればよい。但し、この(−x1 )を求める
だけならば、反射光の光量分布(像検出)を前述した測
距における程、正確に検出する必要はない。従って、図
3(c)に示す電圧V01以上の光量か、それに満たな
い光量であるかを判定して、図3(d)に示すような2
値化された光量判定が行なわれれば十分である。つま
り、図2(b)に示すようにセンサ出力を基準電圧を分
割した種々の電圧と順次比較して、A/D変換をする方
式においては、比較電圧VCOMPをV01に固定して
判定すればよいので、高速な主要被写体位置判定が可能
となる。図2(c)には、ピント合わせのフローチャー
トを示す。まず、測距に先立ち、粗いピッチでラインセ
ンサの結果を算出してA/D変換を行ない、パターン判
定を行なう(ステップS1)。次に、測距ポイントを決
定し(ステップS2)、次に細かいピッチで結果を算出
してA/D変換を行ない、測距結果を算出する(ステッ
プS3)。このようにA/D変換の分解能を切り換えた
ため、ピント合わせの高速化が実現できる。次に、第2
の実施形態において、対象物の特徴点検出のためのパタ
ーン検出にエリアセンサを用いた構成例について説明す
る。例えば、図3(b)に示すように主要被写体となる
対象物(人物)4が中央に存在しない構図に対しては、
前述した第1実施形態では、高速のピント合わせができ
なかった。そこで本実施形態の測距装置では、ラインセ
ンサに代わって、エリアセンサに適用して、高速処理を
行なう。図4(b)に示すように、ラインセンサによる
測距範囲2a’は、カメラの撮影画面12に対し、中央
部横並びの狭い範囲でしかなかった。これに対して、エ
リアセンサは、ラインセンサを2次元的に配置した構成
と同様なので、撮影画面12とほぼ同じ測距範囲13ま
で測距エリアを広げることができる。従って、図4
(a)に示すような構図で撮影したい場合、従来の測距
装置では、まず測距時に、測距範囲内(画面中心)に主
要被写体を入れて、レリーズボタンを半押して測距した
後、その半押し状態を保持したままカメラを構えなおし
て、撮影したい構図に移動させた後、レリーズボタンを
さらに押し込み露光する、所謂フォーカスロック動作と
いう2段階動作による露光を行っていた。しかし、この
動作は、撮影前の予備動作に手間が掛かることや、動き
のある被写体では所望する構図にしている間にシャッタ
チャンスを逃してしまうなど、即写生に欠けていた。こ
こで、エリアセンサを用いて測距可能範囲を広くすれ
ば、図4(a)に示すような撮影画面においても画面端
に位置する主要被写体を測距することが可能となる。し
かし、このように画面端の対象物を測距できる技術を用
いたとしても、実施する場合には、測距可能ポイントが
増加した分だけ、主要被写体が撮影画面内のどこにいる
かを検出する技術が重要となる。これらの測距ポイント
が極端に増加した場合、これらの測距ポイントに対して
順次調べると処理に時間がかかり、フォーカスロックよ
り長い時間が必要となってしまう。これでは逆効果であ
り、エリアセンサがラインセンサより高価である分だけ
デメリットが大きい。そこで、図5を参照して、第2の
実施形態における高速に主要被写体の位置を検出する測
距装置の概念について説明する。まず、カメラは図5
(a)に示すように、測距を行なうに先立って、撮影画
面内に相当する画角で広く発光する。この時、被写体の
距離に応じて、反射信号光がエリアセンサに入射する反
射光のエリアセンサ上の分布を等価的に図示すると図5
(b)に示すようになる。これは、煩雑な背景からは、
その距離が遠い故に反射信号光はほとんど返ってこな
い。しかし、人物や手前の花などからは、距離が比較的
近い故に反射信号光が返って来るので、エリアセンサ上
のパターンは、図5(b)に示すように、きわめて単純
化されたものとなる。このほぼ2値化されたパターン信
号をカメラの演算制御部が所定のパターン判定シーケン
スによって演算制御すれば、撮影画面内のどの位置に主
要被写体が存在するかを判定することができる。この考
え方は、前述した図1乃至図3において説明したものと
同様であり、この位置判定に従って、図5(c)に示す
ように、測距ポイントを特定した測距を行なえば、瞬時
に主要被写体が撮影画面内のどこに存在しても、その位
置にピント合わせができるオートフォーカス(AF)技
術が実現できる。この時の測距方式としては、改めて測
距用光を投射する所謂アクティブ方式による測距でも、
測距用光を投射しないパッシブ方式の測距でも、その時
の状況に応じて切り換えればよい。図6(a)には、こ
の第2の実施形態における概念的な構成を示し説明す
る。図6(a)は、被写体21をプリ発光により被写体
位置を検出する方式の測距を行なう構成例を示してい
る。まず、投光部22における投光制御回路23の制御
によりストロボ24から補助光を被写体21に投光し、
その反射信号光は、2つの受光レンズ25a,25bへ
入射して、それぞれ2つのエリアセンサ26a,26b
に入射する。これらのエリアセンサ26a,26bは、
被写体像を受像して光電変換し、それらの出力はA/D
変換回路27でA/D変換されて、各画素のディジタル
値が演算制御部(CPU)28に入力される。また、こ
れらのエリアセンサ26a,26bには、定常光除去回
路30が接続されており、演算制御部28の制御によ
り、撮影画面から定常的に入射する直流的な光の信号は
除去され、ストロボ24からのパルス光(補助光)のみ
が出力信号として得られるようになっている。従って、
定常光除去回路30を作動させた状態で、反射信号光を
エリアセンサ26a,26b上に受光させると、その受
光面には図6(b)に示すような黒の部分からなる像を
結ぶことになる。このようなエリアセンサ上に結像され
た像のパターンの分析は、演算制御部28に組み込まれ
たパターン判別部(例えば、ソフトウェアからなる)に
よって行ない、像パターンが人間の形であると判定され
れば、これを主要被写体と考えることができる。図7に
示すフローチャートを参照して、第2の実施形態の測距
装置による測距について説明する。まず、測距を実施す
るに先立って、投光部22における投光制御回路23の
制御によりストロボ24をプリ発光させて、被写体21
に補助光を投光し、その反射信号光をエリアセンサ26
a,26bに入射する。その時、定常光除去回路30を
作動させて、エリアセンサ26a,26bに結像した反
射信号光から定常光を除去して反射信号光の像信号のみ
を取り出す(ステップS11)。そして、A/D変換回
路27でA/D変換された像信号を演算制御部28に入
力して、ソフトウェアによってエリアセンサ26a,2
6b上に結像された像パターンの分析を行なう(ステッ
プS12)。この分析された像パターンが人物の形状等
であり、主要被写体か否かを判定する(ステップS1
3)。ここで、パターン検出による人物判定のしかたに
ついて説明する。図8(a)に示すように、エリアセン
サ26a,26bは、複数列にもラインセンサが並んで
画面を見つめている形式になるので、この列の中から代
表的な3つの列31a,31b,31cを取り出して判
断する単純な方法を説明する。図8(c)に示すような
構図であった場合、31aの列の上に人物は存在せず、
31b,31cの列の上には、各々顔と体がかかってい
るので、図8(b)に示すような各ラインの反射光によ
る出力結果が得られる。本実施例では、これらの各列の
反射光量分布の凸型分布を調べて人物被写体か否かをパ
ターン判定する。このパターン判定について図9及び図
10に示すフローチャートを参照して説明する。まず、
31aの列に沿ってパターン判定を行なうことを指定す
る(ステップS31)。以降のステップで、31aの列
の処理が終了した後は、後述するステップS54,S5
6に移行して、31b,31cの各列に対しても同様な
処理を繰り返して行なう。次に、所定の変化量ΔP01
を凸判定のΔP0 変化量に入れ、この変化量により大
きな変化が起こったか否かで凸型を検出する(ステップ
S32)。そして、図1に示したCPU28がx,y座
標に沿って延長したエリアセンサ26a,26bの
(1,y)座標、つまり31aの列の最初の画素の出力
を読みこむ(ステップS33)。このエリアセンサ26
aのx方向には、300個の画素(測距用受光素子)が
並んでいるため、xをインリクメントし(ステップS3
4)、xが300に達するまで、ステップS36以降の
処理を繰り返し行なう(ステップS35)。xが300
に達しない場合(NO)、順次xを1つづつ増加させ
て、センサ出力をCPU28へ読み込み(ステップS3
6)、次式よりΔPを求める(ステップS37)。 ΔP=P0(x)−P0(x−1) 次に、この結果ΔPを隣の画素の結果P0と比較し(ス
テップS38)、結果ΔP≦結果P0であれば(N
O)、結果ΔPの絶対値|ΔP|を求める(ステップS
39)。そして再度、結果ΔPを隣の画素の結果P0と
比較する(ステップS40)。この比較で、結果ΔP≦
結果P0であれば、上記ステップS34に戻る。これら
の比較は、ステップS38においては、順次出力が増加
する部分、ステップS40においては減少する部分の判
定を行っている。つまり、ステップS38で前述したΔ
P0 以上の増加が認められ、ステップS40で減少が
認められると先に述べた凸型の検出がなされる。しかし
上記ステップS38の比較において、結果ΔP>結果P
0であれば(YES)、ステップS41に移行して、こ
のステップS41からステップS46において、この凸
部を形成するxの値を各列(図8に示す31a,31
b,31c)に分類して、CPU28の図示しないメモ
リに記憶する処理を行なう。同様に、上記ステップ40
においても、結果ΔP>結果P0であれば(YES)、
ステップS47に移行して、このステップS47からス
テップS52において、凸部を形成するxの値を各列3
1a,31b,31cに分類して、CPU28のメモリ
に記憶する処理を行なう。例えば、31aの列上で凸型
が検出されると、この立ち上がりのx座標はx131a
とし立ち下がりのx座標はx231a と表現する。
また、上記ステップS44,S50では、ΔP0 を再
設定しているが、これによって、判定レベルが大きめに
なるように変更して、何度もステップS38,ステップ
S40の判定が起こらないように工夫している。次に、
yが31a列であるか否かを判定し(ステップS5
3)、31a列であれば(YES)、yを31b列に換
えて(ステップS54)、上記ステップS34に戻る。
しかし、yが31a列でなければ(NO)、yが31b
列か否かを判定し(ステップS55)、yが31b列で
あれば、(YES)、yを31c列に換えて(ステップ
S56)、上記ステップS32に戻る。これにより、こ
の凸部判定をしている。しかし、これまでの凸部判定に
おいて、この段階では凹部であるおそれもあるので、立
ち上がったx座標が立ち上がりのx座標より小さい数で
あることを確認する。つまり、立ち下がりx座標x23
1a と立ち上がりx座標x131aとを比較する(ス
テップS57)。この判定で、その条件を満たさない時
すなわち、x座標x231a >x座標x131a で
なければ(NO)、凸の幅を0とし(ステップS5
8)、その条件を満たす時(YES)、その差分である
凸部の幅Δx31aを先に求めた立ち上がり、立ち下が
りの座標の差として求める(ステップS59)。以降同
様にして、ステップS60,S63にて立ち上がったx
座標が立ち上がりのx座標より小さい数であることを確
認し、その条件を満たさない時は(NO)、ステップS
61,64でそれぞれ凸の幅を0とし、条件を満たす時
のみ(YES)、ステップS62,S65でそれぞれ凸
部の幅Δx31b,Δx31cを先に求めた立ち上が
り、立ち下がりの座標の差として求めるようにしてい
る。これらの幅が順次Δx31a≦Δx31b<Δx3
1cと大きくなっているかどうかで判定する(ステップ
S66,S67)。これが満たされていない場合(N
O)、図8(c),(d)に示すように、上の方から頭
部、肩部が検出されないものとして人物とは判定できな
かったこととし、撮影画面の中央で測距を行ない(ステ
ップS68)、リターンする(図7のステップS13で
NOと判定されるようにする。) また、上記ステップS66,S67の判定で幅が順次Δ
x31a≦Δx31b<Δx31cと大きくなっている
場合(YES)、次に、中央の列31bの凸部検出がで
きたか否かを判定し(ステップS69)、検出できなか
った(Δx31b=0)時には(YES)、図3(d)
に示すような構図であるものと判断し、y座標としては
31c列の付近、x座標としては凸部の中心の付近を重
点的に測距する(ステップS70)。一方、検出できた
ならば(YES)、図3(c)に示すような構図である
ため、エリアセンサのy座標は31b列、x座標は(x
231b+x131b)/2で凸部中心を測距の重点エ
リアとする(ステップS71)。このように、上記ステ
ップS70,S71に分岐した場合は、図7のステップ
S13をYESに分岐する。図7に戻って説明する。次
に、ステップS13の判定で、像パターンが主要被写体
と判定できなかった、即ち主要被写体の位置が特定でき
なかった場合には(NO)、輝度情報等を加味して、ア
クティブ方式、またはパッシブ方式を選択した後、被写
体の存在確率の高い画面中央部を重点的に測距する(ス
テップS14)。この判定では、上記凸部のエッジの高
さΔP0 の結果に従い、ΔP0 が大きい時は光投射
の効果が大きいとして、アクティブ式優先にする等、工
夫をすればよい。このような工夫によって、図8(c)
の様な構図のみならず、同図(d)のような構図でも、
自動的に人物を検出できるため、図7のステップS13
の判定で人物か否かを判定し、分岐することができる。
そしてCPU28が予め記憶される表示パターンの中か
ら、主要被写体の位置が特定できない、及び撮影画面の
中央部を測距する旨のパターンを選択して、音声発生部
29から音声によりユーザーに警告を行なう(ステップ
S15)。一方、上記ステップS13の判定で、像パタ
ーンが主要被写体と判定された場合(YES)、像パタ
ーンを形成する像信号(光信号)の強弱及び十分なコン
トラストか否かにより、測距をアクティブ方式で行なう
かパッシブ方式で行なうかを判別する(ステップS1
6)。この判定で、像信号(光信号)により十分なコン
トラストが得られない場合には(YES)、アクティブ
方式による測距を行なう。従って、再度、投光部22か
ら測距用光を被写体21に照射して、定常光除去回路3
0を作動させて、エリアセンサ26a,26bに結像し
た反射信号光から定常光を除去して反射信号光の像信号
のみを取り出す(ステップS17)。そして、プリ発光
により求められた主要被写体位置に対して、重点的にア
クティブ方式の測距を行なう(ステップS18)。この
時、ファインダ内に設けられた液晶を制御して、選択さ
れた被写体位置を図12に示すように、ターゲット表示
してもよい(ステップS19)。一方、上記ステップS
16の判定で像信号が弱いと判断された場合には(N
O)、すでに求められた主要被写体位置の像信号を重点
的に用いたパッシブ方式による測距を行なう(ステップ
S20)。この時は、上記ファインダ内液晶は図11に
示すように、選択された被写体位置をすかしてみせるよ
うな表示にしてもよい。これらの測距方式、または主要
被写体の判別の可否に従って、CPU28が表示形態を
選択して、ユーザーに知らせることにより、撮影条件等
がわかりやすく、安心感のある測距ができる。よって本
実施形態によれば、アクティブ方式とパッシブ方式を単
にハイブリッド的に組み合わせたのではなく、2つの方
式を用いて主要被写体検知までを高精度で行なうことが
できる。このように、反射した光が反射して来たか否か
のみを検出するには様々な単純化の方法が考えられる。
先に、図13を参照して、測距用のセンサのピッチが細
かい方が測距が高精度になることについて説明する。例
えば、測距装置の2つのセンサアレイ(図1の2a,2
b)の出力(像信号)の相対位置差を求める場合、図1
3(a),(b),(c)に示すように、2つのセンサ
出力(像信号)を1ピッチずつずらしながら差(相関)
を求めていけば、2つの像が一致した時(図13
(b))、それらの和(相関関数)が最小となることか
ら、ずれ量の判定ができる。この図13に示すような場
合は、相対ずれ量が1の時に差の和が0になっている
が、実際には、ずれ量0とずれ量1の中間で2つの像の
相関が最も良くなる。しかし、ピッチが細かければ細か
い程その中間値はとりにくくなるので、ずれ量判定の精
度はアップし、測距性能としても高精度となる。また、
このような演算を行なうことから、A/D変換の精度も
できるだけ高くなければならない。しかし、1つ1つの
センサ出力を正確に求めていると時間がかかり、さらに
画面内の広い範囲から特定の位置を求める主要被写体検
知の場合、像信号の取り込みを1つ1つのセンサについ
て測距の場合と同じ程に高精度、高分解能で行なってい
ると、ますますタイムラグが増大する方向になる。従っ
て、広い範囲になる程、各センサの像信号の処理時間を
切りつめる必要がある。その方法としては、先に述べた
A/D変換の精度を落として高速化する方法と、もう1
つは、像の取り込みのピッチを粗くする方法がある。図
14(a)に示すような構図で、2a’の部分の像を取
り込む場合、測距においては図14(c)に示すように
ピッチを細かくして、被写体判定の時には、図14
(b)に示すようにピッチを粗くすればよい。例えば、
図15に示すように、センサ41〜44によって、アレ
イが形成されている場合、センサ41,43からのセン
サ出力は、それぞれセンサ42,44のセンサ出力を加
算して積分してしまう方法がある。この方法により、積
分回路45,46は積分を行なわなくなるので、CPU
1は、隣接するセンサの出力の和を積分した積分回路4
7,48の出力のみをA/D変換器10を介して読みこ
むようにすれば、全領域の像信号をモニタする時間は半
減される。CPU1は、切り換え部49を用いて、スイ
ッチ50,51及び52を制御し、図14(b),
(c)に示したように、被写体判定時と測距時で、画像
の粗さを切り換える。図16(a)に示すフローチャー
トを参照して、センサ出力の和・積分による画像取り込
みについて説明する。まず、前述したように隣接する画
素(センサ)の出力値の和を積分し(ステップS8
1)、その積分値をA/D変換する(ステップS8
2)。A/D変換された像信号のパターンから主要被写
体を検知する(ステップS83)。そして、各センサ出
力を個々に積分し(ステップS84)、A/D変換する
(ステップS85)。その後、測距をアクティブ方式か
パッシブ方式で行ない(ステップS86)、その測距結
果に基づき、ピント合わせを行なう(ステップS8
7)。また、図16(b)に示すフローチャートを参照
して、間引いて選択したセンサ出力による画像取り込み
について説明する。まず、全センサの積分を行ない(ス
テップS91)、配列されたうちの偶数番目の列のセン
サから出力された積分値のみをA/D変換して(ステッ
プS92)、、そのA/D変換された像信号のパターン
から主要被写体を検知する(ステップS93)。そし
て、主要被写体の位置を絞りこんでから、その位置(領
域)のみ奇数列、偶数列の各センサから出力された積分
値をA/D変換する(ステップS94)。その後、測距
をアクティブ方式かパッシブ方式で行ない(ステップS
95)、その測距結果に基づき、ピント合わせを行なう
(ステップS96)。このように、主要被写体検知時
は、偶数センサのみA/D変換し、被写体の位置を絞り
こんでから、その所定位置のみ奇数、偶数とも読むよう
にしてもよい。この実施形態によれば、像判定の細かさ
を切り換えて、高速の主要被写体検知を行なうことがで
きる。次に、本発明による第3の実施形態について説明
する。本実施形態は、前述した第2の実施形態の変形例
であり、2次元的に画素(センサ)の粗さを切り換える
ものである。図17(a)に示すように、粗いピッチで
主要被写体位置を判定し、図17(b)に示すように、
特定部分(顔の部分)のみを細かい精度で像検出する。
図18は、このようなセンサの粗さ切り換えを行なうた
めの切換回路の一例を示す。この構成では、センサ51
a,b〜55a,bがa列とb列の2列に配置され、そ
れぞれ両側にスイッチSW群56a,56b,57a,
57bと、上記スイッチSW群56a,56bを介し
て、積分回路群58a,58bが設けられている。さら
に、センサ51a〜55aの各センサ出力の積分値をA
/D変換するA/D変換部59aと、センサ51a〜5
5a,51b〜55bのセンサ出力を加算して積分する
和積分回路60と、その和積分値をA/D変換するA/
D変換部59bと、A/D変換部59a,59bからの
結果を演算処理するCPU61と、CPU61に制御さ
れ、スイッチSW群56a,56bとスイッチSW群5
7a,57bとに切り換える切換回路62とを備えてい
る。この構成においては、出力が切り換えによって、ス
イッチSW群56a,56bがオン、スイッチSW群5
7a,57bがオフで独立に出力されたり(A/Dされ
たり)、和積分回路60により加算されて(スイッチS
W群56a,56bはオフ、スイッチSW群57a,5
7bはオンである)、A/D変換されたり(A/D変換
回路59b)、状況に応じて、CPU61は、像検出の
粗さや範囲を切り換えている。以上説明したように、こ
の変形例では2次元的に像の粗さを切り換えて、より効
率よく高速に主要被写体判定を行なうことができる。次
に本発明の第4の実施形態について説明する。図19に
示す本実施形態は、第3の実施形態をさらに発展させ
て、各センサの処理を単純な積分制御と圧縮演算制御の
2通りに切り換えて行なう構成である。この構成におい
て、センサ71〜75が配列され、それぞれの一方に、
一連で動作するスイッチSW群76aを介して積分回路
77が接続され、それらの積分出力は、A/D変換部7
8aに出力される。また、センサ71〜75のそれぞれ
の他方は、一連で動作するスイッチSW群76bを介し
て圧縮回路79に接続され、これらの圧縮出力は、A/
D変換部78bに出力される。この構成において、図2
0に示すフローチャートを参照して、作用について説明
する。まず、スイッチSW群76aをオフ、スイッチS
W群76bをオンさせて、センサ71〜75からのセン
サ出力が圧縮回路79a〜79eに出力されるように選
択する(ステップS101)。そして、圧縮回路79a
〜79eにより対数圧縮されたセンサ出力がA/D変換
部78bを介して、CPU80に出力される(ステップ
S102)。CPU80は、このセンサ出力に基づき、
主要被写体を検出する(ステップS103)。次に、ス
イッチSW群76aをオン、スイッチSW群76bをオ
フに切り換えて、積分回路77a〜77e側を選択し、
それぞれ積分されたセンサ出力を、A/D変換部78a
を介して、CPU80に出力する(ステップS10
4)。CPU80は、このセンサ出力に基づき、主要被
写体を検出する(ステップS105)。その後、測距を
アクティブ方式かパッシブ方式で行ない(ステップS1
06)、その測距結果に基づき、ピント合わせを行なう
(ステップS107)。以上のように、スイッチSW群
76a側を選択することによって、従来より知られてい
るリニアな積分出力がA/D変換部78aを介して、C
PU80に出力される。しかし、スイッチSW群76b
側を選択した場合には、センサ出力はダイオードのI/
V特性などを利用して、対数圧縮され、信号レベルが倍
になるごとに出力が1ステップずつ上昇するようなノン
リニアな形の出力として、A/D変換部78bを介し
て、CPU80に出力される。このノンリニア出力は、
精度は劣化するが、きわめてダイナミックレンジが広い
ため、図21(a)に示すような明暗の分布のはげしい
撮影シーンで全体的な像判定を行なう時に有効である。
つまり、精度にして数段もの変化があるとリニア積分で
は、図21(b)のように特定の部分しか正確な像デー
タが得られない。しかし、ノンリニア出力なら図21
(c)に示すように、広い輝度分布に対応した出力が可
能となり、主要被写体検知時は、こちらの処理の方が好
適する。従って、この実施形態では、図21(a)に示
すような撮影シーン等で主要被写体を判定する場合に
は、精度は劣るがダイナミックレンジの広い対数圧縮形
式の出力回路を用いて、特定領域(図17(b)の顔の
部分等)の測距時には、ダイナミックレンジの狭い、し
かし高精度なリニアな出力特性を持つ積分回路を選択
し、精度の高い測距演算を行なうようにする。このよう
な選択によって、高速で主要被写体を判定し、且つ測距
すべき狭い領域を広い範囲から効率よく絞りこみ、その
特定された領域に対しては、高精度のピント合わせがで
きる。以上の実施形態について説明したが、本明細書に
は以下のような発明も含まれている。 (1)センサアレイを有し、画面内の複数のポイントを
測距する測距装置において、上記画面内の各ポイントの
像の特徴点を判別する第1動作モードと、上記画面内の
各ポイントの像までの距離を判別する第2動作モード
と、測距シーケンスにおける上記第1、第2の動作モー
ドに応答して上記センサアレイの位置的な分解能を切り
換える手段と、を具備したことを特徴とする測距装置。 (2)上記切り換え手段は、上記センサアレイの互いに
隣接する画素の出力値を加算するか、無効化するかによ
って位置的な分解能を切り換えることを特徴とする上記
(1)項に記載の測距装置。
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、測
距に先立って撮影シーンにおける測距を行なうべき対象
物の判定を行ない、主要被写体に対して測距ポイントを
決定するため、様々な状況に対応でき、且つコストアッ
プせずに測距装置を提供できる。さらに、この測距装置
によれば、主要被写体の特定と測距の時に、そのデータ
の読み出し方法を切り換えたため、高速化及び高精度が
実現できる。
距に先立って撮影シーンにおける測距を行なうべき対象
物の判定を行ない、主要被写体に対して測距ポイントを
決定するため、様々な状況に対応でき、且つコストアッ
プせずに測距装置を提供できる。さらに、この測距装置
によれば、主要被写体の特定と測距の時に、そのデータ
の読み出し方法を切り換えたため、高速化及び高精度が
実現できる。
【図1】第1の実施形態における三角測距の原理による
測距装置について説明するための図である。
測距装置について説明するための図である。
【図2】第1の実施形態における三角測距の原理による
測距装置について説明するための図である。
測距装置について説明するための図である。
【図3】ラインセンサ出力と被写体像との関係を示す図
である。
である。
【図4】測距エリアと撮影したい構図との関係を示す図
である。
である。
【図5】第2の実施形態における高速に主要被写体の位
置を検出する測距装置の概念について説明するための図
である。
置を検出する測距装置の概念について説明するための図
である。
【図6】第2の実施形態における測距装置の概念的な構
成例と、エリアセンサ上に結像した像を示す図である。
成例と、エリアセンサ上に結像した像を示す図である。
【図7】第2の実施形態の測距装置による測距について
説明するためのフローチャートである。
説明するためのフローチャートである。
【図8】被写体距離エリアセンサにおけるセンサ列と撮
影画面との関係を示す図である。
影画面との関係を示す図である。
【図9】被写体をパターン判定するためのフローチャー
トの前半部分である。
トの前半部分である。
【図10】被写体をパターン判定するためのフローチャ
ートの後半部分である。
ートの後半部分である。
【図11】カメラのファインダ内液晶に表示される被写
体の例を示す図である。
体の例を示す図である。
【図12】カメラのファインダ内液晶に表示される被写
体の例を示す図である。
体の例を示す図である。
【図13】2つのセンサ出力(像信号)とそのずれ量を
示す図である。
示す図である。
【図14】微細なピッチと粗いピッチで取り込んだ像信
号を示す図である。
号を示す図である。
【図15】切り換えによりセンサ列を選択して、画素ピ
ッチを切り換えるための構成例を示す図である。
ッチを切り換えるための構成例を示す図である。
【図16】画素ピッチを切り換えるための動作について
説明するためのフローチャートである。
説明するためのフローチャートである。
【図17】主要被写体位置の判定時と測距時の精度につ
いて説明するための図である。
いて説明するための図である。
【図18】画素ピッチの粗さ切り換えを行なうための切
換回路の一構成例を示す図である。
換回路の一構成例を示す図である。
【図19】第3の実施形態における測距装置の切換回路
の一構成例を示す図である。
の一構成例を示す図である。
【図20】第3の実施形態による測距装置の切換回路の
切り換え動作について説明するための図である。
切り換え動作について説明するための図である。
【図21】明暗の分布のはげしい撮影シーンとその像デ
ータの一例を示す図である。
ータの一例を示す図である。
1…演算制御部(CPU) 2a,2b…センサアレイ 3a,3b…受光レンズ 4…被写体 5…ピント合わせ部 6…画面 7…撮影レンズ 8…ストロボ発光部 9…キセノン管 10…D/A変換回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2F112 AA09 AC03 BA05 BA06 CA02 CA12 DA24 FA03 FA07 FA36 FA38 FA45 2H011 AA01 BA05 BA14 BA23 BA33 BB06 2H051 AA01 BB07 BB10 BB16 BB20 BB23 CE02
Claims (4)
- 【請求項1】 画面内の複数の検出ポイントを測距可能
な測距装置であって、 画素列を有し、検出画素ピッチ
が少なくとも微細と粗の2通りに切り換え可能なセンサ
アレイと、 上記センサアレイの検出画素ピッチを粗く設定し、上記
センサアレイの検出視野内に存在する像の輪郭を判定し
て、測距を行なうべき対象物を特定する手段と、 上記センサアレイの検出画素ピッチを微細に設定し、上
記特定手段により特定された対象物迄の距離を判定する
手段と、を具備したことを特徴とする測距装置。 - 【請求項2】 上記センサアレイの検出画素ピッチの切
り換えは、隣接画素信号の加算読み出し、または画素の
間引き読み出しによることを特徴とする請求項1に記載
の測距装置。 - 【請求項3】 画面内の複数の検出ポイントを測距可能
な測距装置であって、 画素列を有し、出力値が入射光
量に比例するリニア出力モードと、出力値が入射光量の
対数圧縮値となる圧縮出力モードとが切り換え可能なセ
ンサアレイと、 上記センサアレイを圧縮出力モードに設定し、画面内の
複数の検出ポイントに存在する像の輪郭を判定して、測
距を行なうべき対象物を特定する手段と、 上記センサアレイをリニアモードに設定し、上記特定手
段により特定された対象物迄の距離を判定する手段と、
を具備したことを特徴とする測距装置。 - 【請求項4】 センサアレイを有し、画面内の複数のポ
イントを測距する測距装置において、 上記センサアレイの各画素の出力値を判定するための、
切り換え可能な第1、第2のA/D変換方式と、 上記画面内の各ポイントの像の特徴点を判別する第1動
作モードと、 上記画面内の各ポイントの像までの距離を判別する第2
動作モードと、を具備し、 測距シーケンスにおける上記第1、第2の動作モードに
応答して上記第1、第2のA/D変換方式を切り換える
ようにしたことを特徴とする測距装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34075399A JP2001154090A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 測距装置 |
US09/712,868 US6785469B1 (en) | 1999-11-16 | 2000-11-15 | Distance measuring device installed in camera |
US10/690,206 US7450171B2 (en) | 1999-11-16 | 2003-10-21 | Distance-measuring device installed in camera |
US11/787,124 US7750970B2 (en) | 1999-11-16 | 2007-04-13 | Distance-measuring device installed in camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34075399A JP2001154090A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 測距装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001154090A true JP2001154090A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18339986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34075399A Withdrawn JP2001154090A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-30 | 測距装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001154090A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009121870A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Panasonic Corp | ステレオ画像処理装置、ステレオ画像処理方法およびプログラム |
JP2010200196A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Casio Computer Co Ltd | 撮像装置、オートフォーカス方法及びプログラム |
-
1999
- 1999-11-30 JP JP34075399A patent/JP2001154090A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009121870A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Panasonic Corp | ステレオ画像処理装置、ステレオ画像処理方法およびプログラム |
JP2010200196A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Casio Computer Co Ltd | 撮像装置、オートフォーカス方法及びプログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |