JP2001153857A - ガス除湿器 - Google Patents

ガス除湿器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の露点を有する乾燥空気を安定して供給
できる安価な除湿器および該除湿器を用い、長時間安定
に定量測定可能な化学発光式窒素酸化物測定装置を提供
する。 【解決手段】 熱伝半導体素子のペルチェ効果を利用し
たガス除湿器1の出口にシリカゲルやモレキュラーシー
ブ等の吸湿剤11を配置する。熱伝半導体素子6の温度
をサーマルリードスイッチ7で温度調節を行う場合若干
の温度変動が避けられず、温度が変化することによりガ
ス除湿器1において生成するガスの湿度は変化してしま
うが、ガス除湿器1の出口に設置した吸湿剤11の湿度
調整機能により湿度変化をなくすことができ、吸湿剤1
1出口では常に一定の露点を有したガスを安定に得るこ
とが可能となる。さらに、除湿器1をオゾン発生器12
へのガス供給系に設けることにより、常に露点が一定し
たガスをオゾン発生器12に供給することができ、オゾ
ン発生器12において一定濃度のオゾンを発生させるこ
とが可能となる。その結果、一酸化窒素を長時間安定に
定量分析することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、自動車排ガスや大気中
に含まれる窒素酸化物の濃度を化学発光式で測定する測
定装置等、露点が一定の乾燥ガスを必要とする機器に用
いられるガス除湿器および該除湿器を用いた化学発光式
窒素酸化物測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場の燃焼炉における燃焼や自動車のエ
ンジン内における燃焼等により、人体に有害な窒素酸化
物(NO)が発生され問題になっているが、この大気
中や排ガス中の窒素酸化物の濃度を測定する装置の一つ
に、化学発光式窒素酸化物測定装置がある。これは、被
測定ガス(大気から採取したサンプル、自動車の排ガス
等)とオゾン(O)ガスとを測定装置の反応槽内で接
触させ、被測定ガス中の一酸化窒素(NO)とオゾンが
化学反応を起こす際に発生する光を光検出器で検出する
ことにより、被測定ガス中のNOの含有量を定量測定す
るものである。このNO測定の原理は次式に示すとおり
である。 NO+O→NO+O‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐(1) NO+O→NO +O‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐(2) NO →NO+hν‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐(3) この(3)式で示される反応により発生する光(hν)
の強度はNO の濃度に比例し、NO 濃度はNO
濃度に比例するので、hνの強度を測定することにより
NO濃度を定量することができる。ここで、Oの供給
量は、(1)式のように等量比分だけ供給されるのでは
なく、反応が擬一次と見なせるよう、大過剰のOを供
給している。そのため、余剰のOは、通常オゾン分解
装置によって分解され、装置外に排出される。
【0003】なお、アンモニア(NH)や二酸化窒素
(NO)のような他の窒素化合物も、これらを別の反
応槽において予めNOに変換しておくことにより、同様
に測定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】反応に必要なOは除
湿された乾燥空気に対して無声放電や沿面放電を行うこ
とで生成されるが、生成するオゾンの濃度は乾燥空気の
湿度に依存する。前記(1)式の反応を行わせるために
は、オゾン濃度が一酸化窒素濃度より大きい条件の下で
あれば、オゾン濃度が変化しても原理的には測定値は影
響を受けないが、実際にはオゾン濃度の変化により発光
強度が若干変わり、測定値が変動してしまうことが知ら
れている。このため、オゾン発生用に、露点が一定の乾
燥空気を連続して供給する必要がある。
【0005】化学発光式窒素酸化物測定装置において、
露点が一定の乾燥空気を供給するため、一般に熱伝半導
体素子のペルチェ効果を利用したガス除湿器やシリカゲ
ル等の乾燥剤を加熱再生する方式の除湿器が用いられて
いる。半導体素子を用いたガス除湿器の場合、露点を一
定に保つためには素子の温度を一定にコントロールする
必要がある。半導体素子の温度をサーマルリードスイッ
チ等でオンオフ制御する場合、低コストであるが、半導
体素子温度の変動幅が大きくなり、一酸化窒素の測定値
に影響を与えるほどに乾燥空気の露点が変動してしま
う。半導体素子の温度をPID制御でコントロールする
場合には、半導体素子温度の変動幅は十分に小さくする
ことが可能であるが、装置が高価になってしまう。乾燥
剤の加熱再生形除湿器の場合、複数のラインに乾燥剤を
配置し、一方のラインで除湿を行っている間に他方のラ
インの乾燥剤を加熱再生することで連続的にガスの除湿
を行うが、ラインの切り替え時に湿度が変動することが
さけられず、この変動によりオゾン発生濃度が変わり、
NO測定値に影響を与えるという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、熱伝半導体素子のペル
チェ効果を利用したガス除湿器あるいは乾燥剤の加熱再
生形除湿器において、一定の露点を有する乾燥空気を安
定して供給できる安価な除湿器および該除湿器を用いる
ことにより長時間安定に定量測定が可能な化学発光式窒
素酸化物測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、熱伝半導体素子のペルチェ効果を利用し
たガス除湿器あるいは乾燥剤の加熱再生形除湿器の出口
にシリカゲルやモレキュラーシーブ等の吸湿剤を配置し
たことを特徴とする。
【0008】吸湿剤として一般に用いられているシリカ
ゲルやモレキュラーシーブには数ナノメーター以下の微
少な細孔が存在している。また、シリカゲルやモレキュ
ラーシーブ表面は親水性である。このように数ナノメー
ター以下の細孔で表面が親水性である場合、細孔の大き
さにより湿度を調節する作用が出現する。つまり、この
ような吸湿剤はその周りのガス中の湿度がある値以上で
あれば水分を吸収し、ある値以下になれば水分を放出す
る機能を有する。この湿度の調節可能範囲は細孔径に依
存し、小さな細孔を有する吸湿剤ほど低湿度で調湿する
ことができる。
【0009】熱伝半導体素子のペルチェ効果を利用した
ガス除湿器の場合、除湿器で水分が凍らないよう、半導
体素子は1℃から5℃程度の範囲のなかの適当な温度で
温度調節されている。この半導体素子の温度により除湿
されたガスの湿度が変化し、温度が高くなるほど湿度も
高くなる。半導体素子の温度調節をサーマルリードスイ
ッチ等でオンオフ制御により行った場合、低コスト化は
実現できるが、温度の変動幅は2〜3℃と大きくなって
しまい、例えばこの除湿器を化学発光式窒素酸化物測定
装置に用いた場合、一酸化窒素の測定値に影響を与える
ほどに乾燥空気の露点が変動してしまう。ところが、こ
の除湿器の出口にシリカゲルやモレキュラーシーブ等の
吸湿剤を配置することにより、除湿器出口のガスの湿度
が変動しても、湿度が高いときは吸湿剤が水分を吸収
し、湿度が低いときは吸湿剤から水分が排出されるた
め、吸湿剤出口のガス湿度を一定に保つことができ、常
に一定の露点のガスを安定して供給することが可能とな
る。さらに、化学発光式窒素酸化物測定装置において、
このガス除湿器をオゾン発生装置へのガス供給系に設け
ることにより、発生するオゾン濃度を一定にすることが
でき、長時間安定に窒素酸化物の定量測定を行うことが
可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のガス除湿器の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施
例であり、熱伝半導体素子を用いた除湿器をオゾン発生
器のガス供給系に設けた化学発光式窒素酸化物測定装置
の一実施例を示している。まず構成について説明する
と、除湿器1内にはガスが通過するパイプ2が設置され
ており、パイプ2に導入されたガスは除湿のため熱伝半
導体素子6が近傍に設置されているパイプ4か、ドレイ
ン出口へ導くパイプ3へと分離される。熱伝半導体素子
6はサーマルリードスイッチ7、電源9およびリレー8
に接続されている。また、パイプ4近傍には温度検出の
ための白金抵抗体10が設置されている。パイプ4で除
湿されたガスは除湿器1を出た後、吸湿剤11を通過
し、オゾン発生器12へと導かれる。反応槽13はオゾ
ン発生装置12において発生したオゾンを導入するノズ
ル14、試料ガスを導入するノズル15、および排気ポ
ート16を備えており、さらに底部には光学的に透明な
石英ガラス板等を使用した光取り出し窓17が設置され
ている。光取り出し窓17の外側には、これに近接して
光電子倍増管、半導体光センサ等で構成される光検出器
18が配置され、その出力がガス濃度指示計19に電気
的に伝達される。
【0011】次に、動作について説明する。水分を含ん
だガスはポンプ等の手段により除湿器1内のパイプ2に
導入される。パイプ2に導入された水分を含んだガスは
パイプ4に導かれる。パイプ4近傍には熱伝半導体素子
6が設置されており、パイプ4内を通過するガスを冷却
し、ガス中に含まれている水分を凝縮させることにより
除湿を行う。パイプ4は除湿のため冷却される必要があ
り、熱伝導の良いガラスを用いるのが好ましい。熱伝半
導体素子6はパイプ4内で水分が凍らないよう1〜5℃
程度の設定温度で温度調節される。
【0012】パイプ4と熱伝半導体素子6に近接して設
置された白金抵抗体10により温度を検出し、設定温度
で温度調節をおこなうため、熱伝半導体素子6にはサー
マルリードスイッチ7が接続されており、オンオフ制御
により温度調節が行われる。熱伝半導体素子6およびサ
ーマルリードスイッチ7にはさらに電源9およびリレー
8が接続されている。サーマルリードスイッチ7を用い
てオンオフ制御により温度調節を行った場合、安価な装
置とすることができるが、2〜3℃の幅で温度の変動が
発生してしまう。この温度の変動により、除湿後のガス
中の湿度も変動してしまう。この湿度の変動をなくすた
め、パイプ3の出口には除湿剤11が配置されている。
【0013】ここでは除湿剤11としてシリカゲルが用
いられている。シリカゲルには数ナノメーターの一定の
細孔径を持った細孔が存在しており、パイプ4の出口に
おけるガス中の湿度が変動しても、シリカゲル中の細孔
による水分の吸着あるいは放出機能により、パイプ4の
温度が高くなり湿度の高いガスが吸湿剤11に導入され
た場合はシリカゲルが水分を吸着し、パイプ4の温度が
低くなり湿度の低いガスが吸湿剤11に導入された場合
はシリカゲルが水分を放出する。これにより、吸湿剤1
1を通過した後のガスは常に一定の露点に保つことがで
きる。
【0014】除湿器1により発生した一定の露点を有す
るガスはオゾン発生器12に供給され、無声放電により
オゾンを発生させる。オゾン発生器12により発生した
オゾンはノズル14により反応槽13内に流出する。ま
た、一酸化窒素を含む試料ガスはノズル15により反応
槽13内に流出する。ノズル14と15はほぼ直角の位
置関係にあり、それぞれの先端は反応槽13内において
近接しており、両方のノズルより流出するガスの接触機
会を高めている。反応槽13内でオゾンと試料ガス中の
一酸化窒素が反応し二酸化窒素が生成する際に発生する
光の強度を光取り出し窓17を介して光検出器18で検
出し、その出力をガス濃度指示計19に伝達する。反応
槽13内で反応したガスは排気ポート16より排気さ
れ、余剰のオゾンはオゾン分解装置(図示せず)で分解
された後、装置外に排出される。
【0015】図2に時間とともに変化するパイプ4の温
度、除湿器1の出口における湿度、吸湿剤11の出口に
おける湿度およびガス濃度指示計19で示される一酸化
窒素濃度の測定値を示した。図2(a)は熱伝半導体素
子6とサーマルリードスイッチ7を用いてパイプ4の温
度調節を行ったときの温度変化を示したものである。温
度は時間とともに、数分周期で変化する。図2(b)に
は、除湿器1と吸湿剤11との中間点である図1中のA
点におけるガス中の湿度の変化を示している。除湿器1
からでたガス中の湿度は、パイプ4の温度とともに変化
し、図2(b)では図2(a)と全く同期した変化を示
している。図2(c)は吸湿剤11を通過した後の図1
中のB点におけるガス中の湿度の変化を示している。吸
湿剤11の働きにより、ガス中の湿度は図2(a)に示
されるパイプ4における温度変化に関係なく、常に一定
の値を示している。
【0016】本発明のガス除湿器においては、熱伝半導
体素子の温度調節精度が粗い場合でも湿度を一定に保つ
ことが可能であり、温度調節をPID制御等の精密制御
を行うことにより露点を一定に保つ場合に比べて低コス
トで、しかも安定に稼働させることが可能となる。さら
に、該ガス除湿器を化学発光式窒素酸化物測定装置に使
用することにより、長時間安定に窒素酸化物の定量測定
を行うことが可能となる。
【0017】図3は本発明の第2の実施例であり、化学
発光式窒素酸化物測定装置に用いられる、乾燥剤の加熱
再生形除湿器を用いたガス除湿器の一実施例を示してい
る。まず構成について説明すると、アルミ製パイプに乾
燥剤であるシリカゲル粒子を充填した2本のカラム21
および22が並列に設置され、電磁弁23によりガスは
カラム21あるいは22に導入される。カラム21、2
2には加熱をするためそれぞれヒーター24および25
が設置されている。カラム21、22の下流には吸湿剤
26が配置されており、ガスは吸湿剤26を通過した
後、図1に示されているオゾン発生器12へと導かれ
る。また、カラム21、22にはそれぞれキャピラリー
27、28が設置されている。
【0018】次に、動作について説明する。水分を含ん
だガスはポンプ等の手段により電磁弁23に導かれる。
電磁弁23によりまずガスはカラム21へ導入され、カ
ラム21内に充填されているシリカゲルにより除湿され
る。除湿されたガスは続いて吸湿材26を通過し、後オ
ゾン発生器12へと導かれる。カラム21内に充填され
ているシリカゲルの吸湿効果はシリカ中に吸着している
水分量によって変化することは避けられず、従ってガス
中の水分量も時間とともに変化してしまう。しかしなが
ら本発明においてはカラム21に続いて吸湿剤26が設
置されていることにより、吸湿剤26を通過した後のガ
スは常に一定の湿度に保つことができる。
【0019】カラム21中のシリカゲルの吸湿能力が限
界に達する前に、電磁弁23により水分を含んだガスは
カラム22へとラインが切り替えられ、カラム22内の
シリカゲルにより除湿が開始される。この時カラム21
はヒーター24により加熱され、シリカゲル中の水分を
放出させることにより再生される。放出された水分はキ
ャピラリー27から排出される。このライン切換時にカ
ラム21、22出口におけるガス中の湿度は急激な変化
を示すが、この大きな湿度変化も吸湿剤26を通過させ
ることにより、吸湿剤26の出口ではガス中の湿度は一
定に保つことが可能となる。以下、電磁弁23によりラ
インが定期的に切り替えられ、カラム21、22におい
てガスの除湿および加熱再生が繰り返され、連続的にガ
スの除湿が行われる。
【0020】図4は時間とともに変化するカラム出口の
ガス中の湿度と吸湿剤26の出口における湿度を示し
た。図4(a)はカラム21、22のどちらが除湿に用
いられているかを表した図であり、実線で示されている
時間帯にいずれかのカラムが除湿を行っていることを示
している。すなわち、まずカラム21が除湿に用いら
れ、その間実線で示されていないカラム22はヒーター
25により加熱され、22に充填されているシリカゲル
中の水分がキャピラリー28から排出される。一定時間
後ラインが切り替えられ、今度はカラム22が除湿を行
い、その間カラム21内のシリカゲルがヒーター24に
加熱されることにより再生が行われる。ラインは定期的
に切り替えられ、一方のカラムが除湿に用いられている
間は他方のカラムに充填されているシリカゲルが再生さ
れることとなる。図4(b)には、カラム21、22と
吸湿剤26との中間点である図3中のC点におけるガス
中の湿度の変化を示している。カラム21あるいは22
から出たガス中の湿度は時間とともにわずかではあるが
上昇を続け、ライン切換前に最大値を示す。ライン切換
直後にガス中の湿度は最小値を示すことになり、ライン
切換時にガス中の湿度の変化は最大になる。図4(c)
は吸湿剤26を通過した後の図3中のD点におけるガス
中の湿度の変化を示している。吸湿剤26の働きによ
り、ガス中の湿度は図4(b)に示される湿度変化に関
係なく、常に一定の値を示している。
【0021】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を
行うことができる。例えば、本発明の実施の形態におい
ては、吸湿剤11、26としてシリカゲルを用いている
が、これに限定されるものではなく、モレキュラーシー
ブ等数ナノメーター以下の細孔と親水性の表面を有して
いる材料であれば使用することが可能である。さらに、
吸湿剤11、26に用いるシリカゲル等の材料が有する
細孔径を変えることにより、生成するガスの湿度を変化
させることができる。吸湿剤11、26の配置位置は、
除湿器1あるいはカラム21、22の出口部のみに限定
されず、除湿器1あるいはカラム21、22に接続され
たオゾン発生器12に至るまでの接続系であってもよ
い。
【0022】また、第2の実施例において、シリカゲル
を充填したカラム2本を並列に用いているが、3本以上
のカラムを並列に設置してもよく、この場合には除湿に
使用した後のカラムの加熱再生をより確実に行うことが
できる。
【0023】本発明の実施の形態においては熱伝半導体
素子およびシリカゲルを用いた除湿器への適用について
説明しているが、本発明の除湿器はこれらの他にも湿度
が変動しうるガス除湿器に対してはどのような場合に対
しても適用可能であり、本発明の除湿器を適用すること
により一定の露点を有するガスを安定に供給することが
可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
除湿器は、熱伝半導体素子のペルチェ効果を利用したガ
ス除湿器、あるいは乾燥剤の加熱再生形除湿器等の生成
ガス中の湿度が時間とともに変化してしまうガス除湿器
の出口にシリカゲルやモレキュラーシーブ等の吸湿剤を
配置することで、一定の露点を有するガスを安定に、し
かも安価に生成することができる。さらに、該ガス除湿
器を化学発光式窒素酸化物測定装置に使用することによ
り、長時間安定に窒素酸化物の定量測定を行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス除湿器の第1の一実施例の全体構
成図である。
【図2】本発明の第1の実施例において、熱伝半導体素
子の温度、除湿器出口、吸湿剤出口の湿度およびガス濃
度指示計に表示された一酸化窒素濃度の測定値と時間と
の関係を示した図である。 (a)熱伝半導体素子の温度と時間との関係。 (b)除湿器出口(図1中のA点)における湿度と時間
との関係。 (c)吸湿剤出口(図1中のB点)における湿度と時間
との関係。
【図3】本発明のガス除湿器の第2の一実施例の全体構
成図である。
【図4】本発明の第2の実施例において、除湿に使用さ
れているシリカゲルカラムと除湿器出口および吸湿剤出
口の湿度と時間との関係を示した図である。 (a)除湿に使用されているカラムと時間との関係。 (b)除湿器出口(図3中のC点)における湿度と時間
との関係。 (c)吸湿剤出口(図3中のD点)における湿度と時間
との関係。
【符号の説明】
1---ガス除湿器 2、3、4---パイプ 6---熱伝半導体素子 7---サーマルリードスイッチ 8---リレー 9---電源 10---白金抵抗体 11、26---吸湿剤 12---オゾン発生器 13---反応槽 14、15---ノズル 16---排気ポート 17---光取り出し窓 18---光検出器 19---ガス濃度指示計 21、22---カラム 23---電磁弁 24、25---ヒーター 27、28---キャピラリー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝半導体素子のペルチェ効果を利用し
    たガス除湿器であって、該ガス除湿器の出口系に吸湿剤
    を配置したことを特徴とするガス除湿器。
  2. 【請求項2】 複数のラインに乾燥剤を配置し、交互に
    切り替えて乾燥および加熱再生を行うことにより、連続
    してガスを除湿できるガス除湿器であって、該ガス除湿
    器の出口系に吸湿剤を配置したことを特徴とするガス除
    湿器。
  3. 【請求項3】 被測定ガス中あるいは測定ガスより変換
    された一酸化窒素と、オゾン発生器により供給されるオ
    ゾンとを反応槽に入れ、該反応槽での化学反応により生
    ずる発光量を光検出器で検出して被測定ガス中の所定ガ
    スの濃度を測定する化学発光式窒素酸化物測定装置にお
    いて、前記オゾン発生器へのガス供給系に請求項1およ
    び請求項2記載のガス除湿器を設けたことを特徴とする
    化学発光式窒素酸化物測定装置。
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