JP2001153616A - 突起物の高さ測定装置および高さ測定方法 - Google Patents

突起物の高さ測定装置および高さ測定方法

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JP2001153616A
JP2001153616A JP34075599A JP34075599A JP2001153616A JP 2001153616 A JP2001153616 A JP 2001153616A JP 34075599 A JP34075599 A JP 34075599A JP 34075599 A JP34075599 A JP 34075599A JP 2001153616 A JP2001153616 A JP 2001153616A
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Nobuyuki Watanabe
伸之 渡辺
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各々の突起物の反射条件の差違に関わらず、当
該突起物の高さを単一の設定で正確に測定できる突起物
の高さ測定装置および高さ測定方法を提供する。 【解決手段】検査対象に照射された照明光の反射光から
検査対象表面上の突起物の高さを計測する高さ測定装置
であって、反射光を検出するディテクタと、単純2値化
によって突起物頂点部分の明るい領域を抽出する手法、
暗い輪郭領域に含まれる明るい領域を抽出する手法、暗
い輪郭領域で明るい領域が含まれていない中心領域を抽
出する手法の3つの手法のうち、少なくとも1つの手法
を用いて、ディテクタが検出した反射光情報から、突起
物が存在する有効領域を抽出する高さデータ処理部とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突起物の高さ測定
装置および高さ測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】三角法の原理に基づいて例えば基板上の
突起物の高さを光学的に測定する方法及び装置が従来よ
り知られている。例えば、日本国特許第2888823
号では突起物としての複数のバンプが二次元的に配置さ
れたパンプ付き基板において、バンプの頂点の有効領域
が下地より明るくかつ、ある一定以上の連結している面
積を有していれば各パンプの要部が存在するバンプ要部
存在領域であると判定して、このバンプ要部存在領域内
の各位置の高さ情報に基づいて、該バンプ要部存在領域
に対応するバンプの高さ情報を取得している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板の
レジスト面やウエハの面のような下地の材質によっては
測定に用いている波長に対しての反射率が必ずしもすべ
てのバンプの頂点よりも暗いと言うわけではない。例え
ば、球状のバンプが混在している場合にはその反射率は
下地よりも暗い領域もあり、一意的なしきい値ではすべ
てのバンプの頂点の有効領域を検出することは困難であ
る。
【0004】また、バンプ付き基板においては、バンプ
を形成している領域の縁の部分ではレジストが盛り上が
っている場合があるが、この不均一さによって、孤立し
た明るい領域、すなわちバンプであると誤認識してしま
う場合がある。
【0005】また、単一の設定で適応できるバンプサン
プルの状態が制限される。すなわち、サンプルの状態
(半田の表面状態、細かい凹凸、酸化状態)の変化によ
り反射率が異なるので、たとえば、ロットが変わると明
るさの閾値や有効面積の最小値などを設定し直す必要が
生じる場合がある。
【0006】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、各々の突起物
の反射条件の差違に関わらず、当該突起物の高さを単一
の設定で正確に測定できる突起物の高さ測定装置および
高さ測定方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る突起物の高さ測定装置は、検査
対象に照射された照明光の反射光から検査対象表面上の
突起物の高さを計測する高さ測定装置であって、前記反
射光を検出する反射光検出手段と、単純2値化によって
突起物頂点部分の明るい領域を抽出する手法、暗い輪郭
領域に含まれる明るい領域を抽出する手法、暗い輪郭領
域で明るい領域が含まれていない中心領域を抽出する手
法の3つの手法のうち、少なくとも1つの手法を用い
て、前記反射光検出手段が検出した反射光情報から、前
記突起物が存在する有効領域を抽出する高さ測定領域抽
出手段とを有する。
【0008】また、第2の発明に係る突起物の高さ測定
装置では、第1の発明において、前記高さ測定領域抽出
手段が抽出した有効領域から更に突起物領域と判断する
条件の精度を上げて前記有効領域内から更に突起物の高
さ算出領域を選択し抽出することによって適正高さの突
起物か否かを判断する。
【0009】また、第3の発明に係る突起物の高さ測定
装置では、第1の発明において、前記高さ測定領域抽出
手段が抽出した有効領域内の突起物の重心を含むように
前記有効領域より面積が小さい関心領域を設定し、更に
別の選択条件によりこの関心領域内に高さ算出のための
有効画素があるか否かを判断して適正高さの突起物か否
かを判断する。
【0010】また、第4の発明に係る突起物の高さ測定
装置では、第3の発明において、前記有効画素をもとに
突起物の高さを算出する際には、各有効画素のデータの
明るさ情報に基づき重み付け平均演算を行う。
【0011】また、第5の発明に係る突起物の高さ測定
装置では、第3または第4の発明において、前記有効画
素をもとに突起物の高さを算出する際には、各有効画素
のデータの明るさ又は高さ情報に基づき各有効画素デー
タの順位付けを行い、更に順位の高いものから所定数分
の画素の高さデータの平均演算を行う。
【0012】また、第6の発明に係る突起物の高さ測定
方法は、検査対象に照射された照明光の反射光から検査
対象表面上の突起物の高さを計測する高さ測定方法であ
って、前記反射光を検出する反射光検出工程と、単純2
値化によって突起物頂点部分の明るい領域を抽出する手
法、暗い輪郭領域に含まれる明るい領域を抽出する手
法、暗い輪郭領域で明るい領域が含まれていない中心領
域を抽出する手法の3つの手法のうち、少なくとも1つ
の手法を用いて、前記反射光検出工程で検出した反射光
情報から、前記突起物が存在する有効領域を抽出する高
さ測定領域抽出工程とを有する。
【0013】また、第7の発明に係る突起物の高さ測定
方法は、第6の発明において、前記高さ測定領域抽出工
程において抽出した有効領域から、更に突起物領域と判
断する条件の精度を上げて前記有効領域内から更に突起
物の高さ算出領域を選択し抽出することによって適正高
さの突起物か否かを判断する。
【0014】また、第8の発明に係る突起物の高さ測定
方法は、第6の発明において、前記高さ測定領域抽出工
程において抽出した有効領域内の突起物の重心を含むよ
うに前記有効領域より面積が小さい関心領域を設定し、
更に別の選択条件によりこの関心領域内に高さ算出のた
めの有効画素があるか否かを判断して適正高さの突起物
か否かを判断する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態を適
用した高さ測定装置の概略構成を示している。
【0016】図1において、101は検査対象であり本
実施形態では突起物としての複数のバンプが二次元的に
配置されたパンプ付き基板である。検査対象101はス
テージ102上に載置される。このステージ102上の
検査対象101に対応する位置に対物レンズ103が配
置されている。この対物レンズ103には、無限遠設計
の物側テレセントリックレンズを用いている。そして、
対物レンズ103の瞳面103′には、ガルバノミラー
104が配置されている。このガルバノミラー104
は、図示しない制御回路からの指令により瞳面103′
の瞳中心付近を軸として揺動可能であり、X方向(紙面
に沿った方向)に振られた場合には照射光が検査対象1
01表面のX方向に、Y方向(紙面に垂直方向)に振ら
れた場合には照射光が検査対象101表面のY方向にそ
れぞれ走査される。図面では、ガルバノミラー104が
X方向に振られる場合を示している。
【0017】105は検査対象101への照射光となる
レーザ光を発生するレーザダイオードであり、このレー
ザダイオード105の前方には、コリメートレンズ10
6、偏光ビームスプリッタ107、1/4波長板(λ/
4板)108を介して上述したガルバノミラー104が
配置されている。
【0018】また、上記偏光ビームスプリッタ107の
反射光路上に結像レンズ109が配置され、この結像レ
ンズ109の一次像面110近傍にフィールドレンズ1
11が配置されている。さらに、対物レンズ103の瞳
面を瞳投影面112に投影するための瞳リレーレンズ1
19が配置されている。
【0019】瞳投影面112には、セパレータレンズ1
13が配置され、このセパレータレンズ113によりデ
ィテクタ115上に反射光のスポットが形成される。デ
ィテクタ115としては位置検出素子(Position Sensi
tive Device:PSD)などが用いられる。ディテクタ
115で検出された位置データは、高さ測定領域抽出手
段としての高さデータ処理部130に入力されて処理さ
れる。処理されたデータは画像として表示部131に表
示可能である。
【0020】しかして、このような構成において、レー
ザダイオード105よりレーザ光が出力されるとコリメ
ートレンズ106により平行光とされた後、偏光ビーム
スプリッタ107、1/4波長板108を透過してガル
バノミラー104で反射される。反射されたレーザ光は
対物レンズ103を通り、対物レンズ103の瞳径と焦
点距離で決まるNAの収束光として検査対象101表面
にテレセントリックに集光される。この状態から、ガル
バノミラー104が回転されると、この回転角に応じて
検査対象101表面に対して照射光が走査されることに
なる。
【0021】一方、検査対象101表面からの反射光
は、対物レンズ103を通って、ガルバノミラー104
で反射され、1/4波長板108を通過した後、偏光ビ
ームスプリッタ107で反射され、結像レンズ109に
より一次像面110に集光される。この場合、ガルバノ
ミラー104は、対物レンズ103の瞳面103′の瞳
中心を軸にして回転するようになっているので、ガルバ
ノミラー104の回転角に応じて検査対象101表面に
照射される照射光の全ての反射光は、ガルバノミラー1
04に戻され、1/4波長板108、偏光ビームスプリ
ッタ107を通って、結像レンズ109の一次像面11
0の光軸上に結像される。
【0022】さらに、一次像面110での像は、瞳投影
面112に配置されたセパレータレンズ113を介して
ディテクタ115上にスポットとして形成される。この
場合、三角測量の原理により、検査対象101表面の凹
凸によってディテクタ115上でのスポット位置は、そ
れぞれ逆方向に変化するようになる。
【0023】そして、ガルバノミラー104の回転角度
に応じた検査対象101表面での測定位置座標x、y
と、ディテクタ115上でのスポット位置に関するデー
タが高さデータ処理装置130に入力されて検査対象1
01表面での高さzが測定される。
【0024】(第1実施形態)以下に本発明の第1実施
形態に係る高さ測定領域の抽出方法について説明する。
高さ測定領域としての各バンプの有効領域を抽出するに
あたって、本実施形態では、単純2値化によってバンプ
頂点部分の明るい領域を抽出する第1の手法と、暗い輪
郭領域に含まれる明るい領域を抽出する第2の手法と、
暗い輪郭領域で明るい領域が含まれていない中心領域を
抽出する第3の手法の3つの手法のうち、少なくとも1
つの手法を用いて、検出された反射光情報から、バンプ
の有効領域を抽出する。第2の手法ではグレーモホロジ
などの手法を用いてバンプの側面(輪郭)の暗い領域を
抽出して、その中に含まれる孤立した明るい領域(孤立
粒子)を抽出する。さらに、バンプの反射率が低いため
に、暗い輪郭領域の中に孤立した明るい領域が見つけら
れない場合には、第3の手法を用いてバンプの中心付近
の領域をグレーモホロジ処理によって抽出する。
【0025】このようにして、上記した3種類の手法に
よって以下の領域が抽出されることになる。
【0026】1.単純2値化:バンプ頂点の明るい領域 2.暗い輪郭領域に含まれる明るい領域の抽出:バンプ
側面部分と区別が付く程度以上に明るい領域 3.暗い輪郭領域で明るい領域が含まれていない中心領
域:反射率の低いバンプの中心領域 1.の単純2値化では、明るさデータを用いてバンプ頂
点付近の明るい領域を抽出する。このとき2値化の閾値
は上述のような下地の反射率の不均一やレジストのはが
れなどによる反射領域を検出しない程度のレベルに設定
する必要がある。
【0027】2.の輪郭抽出では、バンプの側面の反射
光強度が低いリング状の閉領域を検出する。このとき2
値化のレベルは、バンプ側面の暗い輪郭領域を抽出し
て、リング状の閉領域を抽出する程度のものであるが、
必要に応じて、リング状の閉領域を抽出するために、グ
レーモホロジの手法を用いて暗い領域を強調するように
してもよい。このようにしてリング状の閉領域に囲まれ
る孤立粒子を抽出し、バンプ中心付近の有効領域を検出
する。
【0028】上記した1.及び2.での2値化処理によ
ってはすべてのバンプの中心付近の明るい領域を抽出す
ることはできない。なぜならば、例えば球状のバンプの
頂点付近の領域では反射率が極端に低く、1.及び2.
のどちらの条件も満たさない場合があるからである。そ
のようなバンプは高さの有効領域を有さないので不良バ
ンプと判定してもよいが、実際に高さを測ってみて良不
良の判別を行うときに、合格領域に入ってしまった場合
には検査によって製品の歩留まりを低下させてしまう。
【0029】そこでこのような反射率の低い領域しか持
たないような球状のバンプの中心領域をも抽出可能にし
て高さ測定を行うようにしている。そこで3.の中心領
域の抽出では、バンプ側面の暗い領域の中心付近の領域
をグレーモホロジ処理で抽出する。
【0030】以下に上記した本実施形態に係る高さ測定
領域の抽出方法について図2と図3を参照してさらに詳
細に説明する。図2は高さ測定領域が抽出される過程を
示しており、図3は高さ測定領域抽出の手順を示すフロ
ーチャートである。ステップS1、S2は上記した1.
の処理に対応し、ステップS1、S3、S4、S5は上
記した2.の処理に対応し、ステップS1、S3、S
4、S6は上記した3.の処理に対応している。
【0031】まず、ステップS1にて反射光検出手段と
してのPSD115で検出された高さ信号及び明るさ信
号の画像データを取得する。図2の(A)は取得された
高さ画像を示し、図2の(B)は取得された明るさ画像
を示している。次にステップS2での第1の閾値を用い
た単純2値化処理により図2の(C)に示すような2値
化画像を取得する。
【0032】これと並行してステップS3において、図
2の(B)の明るさ画像に対してグレーモホロジ処理を
施すことにより図2の(D)に示すようなモホロジ像を
取得する。このグレーモホロジ処理により暗い領域が強
調されているのがわかる。次にステップS4において図
2の(D)のモホロジ像に対して第2の閾値を用いて2
値化を行って図2の(E)に示すような、孤立粒子が含
まれているリング状の領域を含むポジティブ像を取得す
る。これによって、バンプの側面の暗い部分に囲まれた
明るい領域が抽出される。
【0033】続いてステップS5における処理により、
図2の(F)に示すように、リング状領域の内側の明る
い部分、すなわち孤立粒子が抽出される。
【0034】上記の処理と並行して、上記した第2の閾
値を用いた2値化処理により、図2の(D)のモホロジ
像から図2の(G)に示すようなネガティブ像を取得
し、このネガティブ像に対してモホロジ処理を施して図
2の(H)に示すようなモホロジ像を取得する。これに
よって全体が暗い粒子の中心付近の画像が得られる(ス
テップS6)。
【0035】上記した処理において、1.の処理では明
るく縁の無いバンプの画像が得られ、2.の処理では標
準的な形状のバンプの画像が得られ、3.の処理では反
射面の小さいバンプの画像が得られる。従って、1.及
び2.による処理では抽出できないような、全体が暗い
粒子200であっても3.の処理によって抽出すること
が可能である。なお、上記した3種類の処理は必ずしも
3つ全部を用いる必要はなく、適宜組み合わせて採用す
ることができる。
【0036】このようにして高さ測定のためのバンプの
重心を含む有効領域を抽出することができる。各バンプ
の重心を含む領域は、後述するステップS8の処理の前
にモホロジ処理により、重心を含む方向に収縮させるよ
うにしてもよい。
【0037】次にステップS7において上記した3種類
の方法で抽出した領域の画像を統合して図2の(I)に
示すようなマスク画像を取得する。さらにステップS8
では、図4(a)、(b)に示すように、バンプ領域と
判断する条件の精度を上げて、高さ信号と明るさ信号に
基づいてマスク画像内の画素からさらに領域を選択して
高さの計算を行なう。このとき、図4(b)のように複
数の領域に分割された場合、それらの領域の粒子解析に
より重心、境界を求めて、図4(a)に示したような元
の領域の境界との包含関係を調べることによって分割し
ている領域が元のどの領域に帰属しているかがわかる。
このようにして全てのバンプに対して、図4(b)のよ
うに複数の領域で算出した高さデータを図4(a)で示
したような元の領域のものとして帰属し、最終的に各バ
ンプの高さ情報を取得する(ステップS9)。
【0038】上記した第1実施形態によれば、複数の基
準に従ってバンプ頂点付近の高さ測定の有効領域を抽出
するようにしたので、1つの基板バンプサンプルの中
に、種々の状態のバンプがあってもすべてのバンプの有
効領域を抽出できる。また、サンプルの反射状態(バン
プ形成の条件や表面の酸化状態、異物の付着)が多少異
なっていても、測定検査において単一の設定で対応でき
る(上記した日本国特許第2888823号では、単一
の設定で適応できるバンプサンプルの状態が制限され
る。サンプルの反射状態が変わると明るさの閾値や有効
面積の最小値などを設定し直す必要が生じる場合があ
る)。
【0039】さらに、有効領域の選択基準にPSD(位
置検出素子)の高さ信号を用いることによって、このよ
うに抽出したバンプサンプルの有効領域のマスクの中
で、高さ信号の異常値を示す領域(光量の不足、光量の
オーバー)を取り除いて、高さの計測を行ってもよい。
【0040】(第2実施形態)以下に、本発明の第2実
施形態を説明する。図5は第2実施形態に係る高さ測定
領域の抽出手順を示すフローチャートである。第2実施
形態においても第1実施形態と同様の方法で各バンプの
存在領域を抽出し、図5のステップS1〜S7までは第
1実施形態で説明した図3のフローチャートと同様であ
る。
【0041】第2実施形態ではその後、抽出した存在領
域の重心位置を算出し、当該重心位置をもって各バンプ
の重心位置とする。球状のバンプや表面に細かい凹凸が
あり、反射光強度が均一でないバンプサンプルについて
は、PSDなどの位置検出素子を用いて高さの検出を行
う場合に、素子の特性上、位置検出素子が飽和するレベ
ルに達するまでは、反射光強度が大きいほど位置検出素
子の検出信頼性が高い(誤差が少ない)。
【0042】そこで、第2実施形態では、各バンプの有
効領域の高さデータを算出するに当たって、図5のステ
ップS8’において各バンプの重心付近に有効領域を設
定して、明るさ信号のレベルを考慮してさらに小さな関
心領域を選択し、例えば高さ信号に明るさ信号の重み付
けを行って、高さの代表値を算出する。
【0043】図6(a)はこのステップS8’の手順の
詳細を説明するためのフローチャートである。まずステ
ップS20で各バンプのマスク内の高さ信号、明るさ信
号の画素情報(Xi:高さ、Yi:明るさ)を取得す
る。次に上記の方法で各バンプの重心にあたる位置を算
出し、この重心を含む画素を探索して当該画素を最も明
るい画素とする(ステップS21)。次のステップS2
2では探索した最も明るい画素の周辺画素を探索して、
ある程度以上明るい画素を全部取得する。
【0044】次のステップS23ではYi:明るさ情
報、Xi:高さ情報を、明るさ情報Yiの大きい順にソ
ーティングする。これにより選択された画素が明るさレ
ベルの高い順に並べられる。次にステップS24におい
て、ソーティングされた画素群の高さ情報を集計すると
きに、各画素の明るさ情報を参照して重み付けを行いそ
の画素群すなわち各バンプの重心の周りにおける高さの
代表値を、各バンプの求めるべき高さ情報とする。
【0045】図6(b)は、図6(a)の処理の変形例
を示している。この場合、関心領域内での明るさ情報Y
iを用いて高さデータXiの重要度をソーティングし
て、明るさデータで重み付け平均化処理を行う。図6
(a)の処理との違いは、図6(a)では高さデータの
重要度の高い画素は最も明るい領域の周りに分布してい
るであろうという先験的な情報を用いているのに対し
て、図6(b)はそれを省いている。
【0046】なお、上記の処理では選択された画素の明
るさ情報により高さ情報に重み付けを行っているが、選
択された画素の明るさ情報により高さ情報に順位付けを
行い、更に順位の高いものから所定数分の画素の高さデ
ータの平均を求めるようにしてもよい。
【0047】図7(a)、(b)、(c)は、バンプ高
さ算出の詳細を説明するための図である。図7(a)は
2値化した粒子の重心(十字で示す部分)を示してい
る。この重心の周りに有効領域を設定すると当該有効領
域以外の領域は対象外になる。そして、設定した有効領
域から輝度の高さによりさらなる有効領域を選択すると
図7(b)のようになる。図7(b)で白枠部分は設定
された有効領域を表わし、その中の白い島状領域は輝度
の高い画素部分を示している。この島状領域を高さデー
タに当てはめると図7(c)のような表示がなされる。
これらの画素上の高さデータを用いて各バンプの高さを
算出する。算出方法には、前記した重み付けやソーティ
ングによる順位付けによる方法がある。
【0048】また、輝度データと同様に、高さデータの
閾値や反射角度のデータの閾値を用いて画素毎の選択を
行うことも可能である。
【0049】上記した第2実施形態によれば、最終的に
高さの代表値を算出するに当たって画素群を明るさレベ
ルの高い順にソーティングし、重み付けをしているの
で、各バンプに対して同一の閾値レベルを用いた有効領
域の選択を行うことがないので、情報の取りこぼしが少
なくなり、これによって各バンプの高さの代表値の信頼
性が向上する。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、各々の突起物の反射条
件の差違に関わらず、当該突起物の高さを単一の設定で
正確に測定できる突起物の高さ測定装置および高さ測定
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用した高さ測定装置の概
略構成を示す図である。
【図2】図2は高さ測定領域が抽出される過程を示す図
である。
【図3】高さ測定領域抽出の手順を示すフローチャート
である。
【図4】マスク画像内の画素から高さ信号と明るさ信号
に応じて、さらに領域を選択して高さの計算を行う処理
を説明するための図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る高さ測定領域の抽
出手順を示すフローチャートである。
【図6】(a)は図5に示すステップS8’の手順の詳
細を説明するためのフローチャートであり、(b)は
(a)の処理の変形例を説明するためのフローチャート
である。
【図7】バンプ高さ算出の詳細を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
101 検査対象 102 ステージ 103 対物レンズ 103’ 瞳面 104 ガルバノミラー 105 レーザ 106 コリメートレンズ 107 偏光ビームスプリッタ 108 λ/4板 109 結像レンズ 110 一次像面 111 フィールドレンズ 112 瞳投影面 113 セパレータレンズ 115 ディテクタ 119 瞳リレーレンズ 130 高さデータ処理部 131 表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象に照射された照明光の反射光か
    ら検査対象表面上の突起物の高さを計測する高さ測定装
    置であって、 前記反射光を検出する反射光検出手段と、 単純2値化によって突起物頂点部分の明るい領域を抽出
    する手法、暗い輪郭領域に含まれる明るい領域を抽出す
    る手法、暗い輪郭領域で明るい領域が含まれていない中
    心領域を抽出する手法の3つの手法のうち、少なくとも
    1つの手法を用いて、前記反射光検出手段が検出した反
    射光情報から、前記突起物が存在する有効領域を抽出す
    る高さ測定領域抽出手段と、 を有することを特徴とする突起物の高さ測定装置。
  2. 【請求項2】 前記高さ測定領域抽出手段が抽出した有
    効領域から、更に突起物領域と判断する条件の精度を上
    げて前記有効領域内から更に突起物の高さ算出領域を選
    択し抽出することによって適正高さの突起物か否かを判
    断することを特徴とする請求項1記載の突起物の高さ測
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記高さ測定領域抽出手段が抽出した有
    効領域内の突起物の重心を含むように前記有効領域より
    面積が小さい関心領域を設定し、更に別の選択条件によ
    りこの関心領域内に高さ算出のための有効画素があるか
    否かを判断して適正高さの突起物か否かを判断すること
    を特徴とする請求項1記載の突起物の高さ測定装置。
  4. 【請求項4】 前記有効画素をもとに突起物の高さを算
    出する際には、各有効画素のデータの明るさ情報に基づ
    き重み付け平均演算を行うことを特徴とする請求項3記
    載の突起物の高さ測定装置。
  5. 【請求項5】 前記有効画素をもとに突起物の高さを算
    出する際には、各有効画素のデータの明るさ又は高さ情
    報に基づき各有効画素データの順位付けを行い、更に順
    位の高いものから所定数分の画素の高さデータの平均演
    算を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の突起物
    の高さ測定装置。
  6. 【請求項6】 検査対象に照射された照明光の反射光か
    ら検査対象表面上の突起物の高さを計測する高さ測定方
    法であって、 前記反射光を検出する反射光検出工程と、 単純2値化によって突起物頂点部分の明るい領域を抽出
    する手法、暗い輪郭領域に含まれる明るい領域を抽出す
    る手法、暗い輪郭領域で明るい領域が含まれていない中
    心領域を抽出する手法の3つの手法のうち、少なくとも
    1つの手法を用いて、前記反射光検出工程で検出した反
    射光情報から、前記突起物が存在する有効領域を抽出す
    る高さ測定領域抽出工程と、 を有することを特徴とする突起物の高さ測定方法。
  7. 【請求項7】 前記高さ測定領域抽出工程において抽出
    した有効領域から、更に突起物領域と判断する条件の精
    度を上げて前記有効領域内から更に突起物の高さ算出領
    域を選択し抽出することによって適正高さの突起物か否
    かを判断することを特徴とする請求項6記載の突起物の
    高さ測定方法。
  8. 【請求項8】 前記高さ測定領域抽出工程において抽出
    した有効領域内の突起物の重心を含むように前記有効領
    域より面積が小さい関心領域を設定し、更に別の選択条
    件によりこの関心領域内に高さ算出のための有効画素が
    あるか否かを判断して適正高さの突起物か否かを判断す
    ることを特徴とする請求項6記載の突起物の高さ測定方
    法。
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