JP2001153555A - 汚泥造粒乾燥装置 - Google Patents

汚泥造粒乾燥装置

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JP2001153555A
JP2001153555A JP33303999A JP33303999A JP2001153555A JP 2001153555 A JP2001153555 A JP 2001153555A JP 33303999 A JP33303999 A JP 33303999A JP 33303999 A JP33303999 A JP 33303999A JP 2001153555 A JP2001153555 A JP 2001153555A
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Japan
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sludge
granulation
drying
carbide
dried
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JP33303999A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Yamashita
知行 山下
Nobuyuki Miyazaki
信行 宮崎
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Nishihara Environment Co Ltd
Original Assignee
Nishihara Environmental Sanitation Research Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被乾燥汚泥と炭化物とが十分に混合された良
質の炭化物を含有する造粒乾燥汚泥を安定して良好にか
つ安価に製造することができ、さらに運転管理が容易で
維持管理を軽減できる汚泥造粒乾燥装置を提供する。 【解決手段】 この発明に係る汚泥造粒乾燥装置は、炭
化物を含有する造粒乾燥汚泥を製造するもので、汚泥造
粒乾燥工程10と、この汚泥造粒乾燥工程10に被乾燥
汚泥を供給する被乾燥汚泥供給工程11と、上記汚泥造
粒乾燥工程10および/または被乾燥汚泥供給工程11
に炭化物を供給する炭化物供給工程12とから概略構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炭化物を含有す
る造粒乾燥汚泥を製造する汚泥造粒乾燥装置(以下、単
に汚泥造粒乾燥装置という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、廃水処理施設等から排出される
有機性汚泥は、減量化や安定化のため、通常凝集剤を添
加して凝集させてから脱水して脱水汚泥とし、その後、
脱水汚泥を直接埋立てするか、あるいは焼却後埋立処分
していた。しかし、近年、埋立処分場の不足や資源再利
用の観点から、脱水汚泥を乾燥させた後、好気的に発酵
させてコンポスト(堆肥)化して、主に緑農地の肥料や
土地改良材として有効利用するようになった。そして、
図6、図7に示すように、脱水汚泥に土壌改良材として
有効な炭化物を混合し、炭化物を含有する粒状の乾燥汚
泥を作り、これを発酵させて通気性に優れ取り扱い性が
よいなどの良質な堆肥を製造するようにもなってきた。
【0003】図6は、造粒乾燥汚泥を得るための1つの
従来法を示すブロック図である。図6において1は汚泥
脱水機、2は炭化装置、3は混合機、4は乾燥機、5は
造粒機である。
【0004】次に動作について説明する。まず、汚泥は
汚泥脱水機1で含水率85%程度まで脱水されてプリン
状の脱水汚泥となり、混合機3に供給される。一方、籾
殻、おが屑、生ごみ等の低水分の有機物は炭化装置2で
炭化されて含水率10%程度の粒状の炭化物となり、上
記混合機3に供給される。混合機3において脱水汚泥と
炭化物とが混合されて含水率75%程度の混合脱水汚泥
となり、乾燥機4に供給される。乾燥機4において上記
混合脱水汚泥は乾燥されて含水率60%〜30%程度の
乾燥汚泥となり、造粒機5に供給されて粒状化され造粒
乾燥汚泥となり、これは主に堆肥等の原材料に利用され
る。
【0005】また、図7は造粒乾燥汚泥を得るための他
の従来法を示すブロック図である。なお、この従来法に
用いられる装置のうち、図6に示した従来法に用いられ
る装置と共通するものについては同一符号を付す。
【0006】図7に示す従来法では、脱水汚泥が混合機
3よりも先に乾燥機4に供給される点で図6に示した従
来法と相違する以外は図6に示した従来法と共通してい
る。即ち、汚泥脱水機1で含水率85%程度まで脱水さ
れてプリン状の脱水汚泥は、乾燥機4に供給されて含水
率60%〜30%程度の乾燥汚泥となった後に混合機3
に供給される。一方、籾殻、おが屑、生ごみ等の低水分
の有機物は炭化装置2で炭化されて含水率10%程度の
炭化物となり、上記混合機3に供給される。混合機3に
おいて乾燥汚泥と炭化物とが混合された後、この混合物
は乾燥機4に供給されて混合乾燥汚泥となる。この混合
乾燥汚泥は造粒機5に供給されて粒状化され造粒乾燥汚
泥となり、これは主に堆肥等の原材料に用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したいずれの従来
法においても、混合機3、乾燥機4および造粒機5のよ
うに各処理毎に専用装置を用いる必要があり、建設費や
設備費が高くなり、広い設置スペースが必要であった。
また、各単位装置の運転管理が必要で作業が煩雑となる
と共に制御しにくく、加えて維持管理などの作業や費用
の負担が多大であった。さらに、所望の含水率で良質の
造粒乾燥汚泥を安定して製造するには、炭化物や被乾燥
汚泥の含水率や投入量などを、また乾燥の時間や温度な
どを充分に考慮しなければならず、作業者の負担が大き
いという課題があった。また、被乾燥汚泥と炭化物とを
十分に混合攪拌しないと、効率よく均質な造粒乾燥汚泥
を製造することができないという課題もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記のような
課題を解決するためになされたもので、炭化物を含有す
る造粒乾燥汚泥を安定して良好にかつ安価に製造するこ
とができ、さらに造粒等の運転管理が容易で制御し易く
所望の含水率の造粒乾燥汚泥を製造できる汚泥造粒乾燥
装置を提供することを目的とする。
【0009】この発明に係る汚泥造粒乾燥装置は、伝熱
面を有する乾燥槽と該乾燥槽の前記伝熱面を加熱する加
熱部と前記乾燥槽の内部に設けられた回転軸と該回転軸
に支持されかつ被乾燥汚泥を前記伝熱面に接触させなが
ら前記乾燥槽上部へ運ぶ複数の回転羽根と前記回転軸を
回転させる駆動部とからなる汚泥造粒乾燥工程と、該汚
泥造粒乾燥工程に被乾燥汚泥を供給する汚泥供給工程
と、前記汚泥造粒乾燥工程および/または前記汚泥供給
工程に炭化物を供給する炭化物供給工程とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0010】ここで、この発明に係る汚泥造粒乾燥装置
の基本構成1について図1を参照して説明する。この基
本構成1は請求項1記載の発明に対応するもので、汚泥
造粒乾燥工程10と、この汚泥造粒乾燥工程10に被乾
燥汚泥を供給する被乾燥汚泥供給工程11と、上記汚泥
造粒乾燥工程10および/または被乾燥汚泥供給工程1
1に炭化物を供給する炭化物供給工程12とから概略構
成されている。
【0011】汚泥造粒乾燥工程10は、被乾燥汚泥を造
粒乾燥するためのステップであり、被乾燥汚泥を乾燥す
る伝熱面(図示せず)を有する乾燥槽(図示せず)、伝
熱面を加熱する加熱部(図示せず)、乾燥内に設けられ
た回転軸(図示せず)、回転軸に支持されかつ被乾燥汚
泥を伝熱面に接触させながら上記乾燥槽上部へ運ぶ複数
の回転羽根(図示せず)、回転軸を回転させる駆動部
(図示せず)によって実施される。この汚泥造粒乾燥工
程10を実施するためには、例えば本出願人から商標
「サンエスドライヤ」で市販されている造粒乾燥機(図
4参照)が最適である。
【0012】被乾燥汚泥供給工程11は例えば遠心脱水
機あるいはベルトプレス式脱水機などにより脱水された
汚泥を単独あるいは炭化物と共に汚泥造粒乾燥工程10
に供給するものである。炭化物供給工程12から供給さ
れる炭化物は顆粒状であることが望ましいが、塊状であ
っても汚泥造粒乾燥工程10内の回転手段等により容易
に破砕されて粒状化あるいは粉状化される。粒状あるい
は粉状の炭化物は最終的に得られる造粒乾燥汚泥の核と
なり、その周囲に汚泥を付着させることで乾燥汚泥の粒
状化に寄与するものである。
【0013】また、この発明に係る汚泥造粒乾燥装置
は、伝熱面を有する乾燥槽と該乾燥槽の前記伝熱面を加
熱する加熱部と前記乾燥槽の内部に設けられた回転軸と
該回転軸に支持されかつ被乾燥汚泥を前記伝熱面に接触
させながら前記乾燥槽上部へ運ぶ複数の回転羽根と前記
回転軸を回転させる駆動部とからなる汚泥造粒乾燥工程
と、該汚泥造粒乾燥工程に被乾燥汚泥を供給する汚泥供
給工程と、有機物を炭化する炭化工程と、該炭化工程で
生成した炭化物を前記汚泥造粒乾燥工程および/または
前記汚泥供給工程に供給する炭化物供給工程と、前記炭
化工程から排出される熱エネルギを前記汚泥造粒乾燥工
程の前記加熱部に供給する熱源供給工程とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0014】ここで、この発明に係る汚泥造粒乾燥装置
の基本構成2について図2を参照して説明する。この基
本構成2は請求項2記載の発明に対応するもので、上記
汚泥造粒乾燥工程10、被乾燥汚泥供給工程11および
炭化物供給工程12に加えて、有機物を炭化させて炭化
物を生成する炭化物生成工程13と、この炭化物生成工
程13からの廃熱を熱エネルギとして汚泥造粒乾燥工程
10の加熱部に供給する熱源供給工程14とをさらに含
めたものである。炭化物生成工程13で生成された炭化
物は炭化物供給工程12により汚泥造粒乾燥工程10お
よび/または被乾燥汚泥供給工程11に供給され、炭化
物生成工程13から排出される廃熱は汚泥造粒乾燥工程
10の伝熱手段に熱エネルギとして供給され、エネルギ
の有効利用が図られる。なお、熱源供給工程14を通じ
て供給される熱エネルギは蒸気および/または廃熱を有
する乾燥気体の形態を採ることができるが、これに限定
されるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図3はこの発明に係る汚泥造粒乾燥装置
の実施の形態1を示すブロック図であり、図4は図3に
示した汚泥造粒乾燥装置における汚泥造粒乾燥工程を実
施するための乾燥・混合装置の構成を具体的に示す斜視
図であり、図5はこの発明に係る汚泥造粒乾燥装置によ
る脱水汚泥と炭化物による粒状化の状態を示す模式図で
ある。
【0016】この実施の形態1は図2に示したこの発明
に係る汚泥造粒乾燥装置の基本構成2に略対応するもの
である。図3において20は図2等に示した汚泥造粒乾
燥工程10を実施するための造粒乾燥機であり、この乾
燥・混合装置としては例えば商標「サンエスドライヤ」
で市販されている造粒乾燥機が好適に使用可能である。
この造粒乾燥機20は、図4に示すように、乾燥槽とし
て機能し、かつ内周面21aが乾燥槽内に投入される被
乾燥汚泥に接触する伝熱面となっている有底円筒状のケ
ーシング21と、このケーシング21の外周面に取付け
られ、かつ内周面21a側を加熱する加熱部としての蒸
気ジャケット22と、この蒸気ジャケット22の上部に
設けられた蒸気導入口23と、上記蒸気ジャケット22
の下部に設けられた蒸気ドレン24と、上記蒸気ジャケ
ット22の下部を貫通してケーシング21内に脱水汚泥
を供給するための脱水汚泥供給管25と、上記蒸気ジャ
ケット22の下部を貫通してケーシング21内の乾燥汚
泥を排出するための排出コンベア26と、この排出コン
ベア26の終端側に設けられた汚泥排出口27と、上記
ケーシング21内の中央部に同軸に配され、かつケーシ
ング21の底部から上部までの長さを有する回転軸28
と、この回転軸28の外周部から半径方向外方に突出す
る複数のアーム29の先端部に支持され回転軸28に対
して螺旋状に巻回した回転羽根としての造粒フィン30
と、上記回転軸28および造粒フィン30を矢印A方向
に回転駆動する駆動部としての駆動モータ31と、上記
ケーシング21の底部近傍に堆積する脱水汚泥を駆動モ
ータ31の回転力を利用して掬い取るためのレーキ32
と、上記ケーシング21の内側上部にまで堆積した乾燥
汚泥を落下させるためのバッフル33と、上記ケーシン
グ21の上部に設けられ脱水汚泥の乾燥により放出され
る蒸気を排気ガスとして排出するための蒸気排出口34
とから概略構成されている。造粒フィン30はその外周
縁がケーシング21の内周面に近接するように回転可能
である。
【0017】このような構成の造粒乾燥機20には、図
3に示すように、材料を投入前に予備混合するための予
備混合ホッパ40と、この予備混合ホッパ40内の材料
を造粒乾燥機20内に移送するために脱水汚泥供給管2
5に接続された移送コンベア41とが併設されている。
【0018】この実施の形態1における被乾燥汚泥供給
工程11は、図3に示す遠心脱水機42と、この遠心脱
水機42で脱水されて得られた脱水ケーキを貯留するた
めの脱水ケーキ貯留ホッパ43と、この脱水ケーキ貯留
ホッパ43に貯留されていた脱水汚泥を上記予備混合ホ
ッパ40に移送する脱水ケーキ移送コンベア44とによ
って実施されるように構成されている。
【0019】この実施の形態1における炭化物生成工程
13は、図3に示す炭化炉45によって実施されるよう
に構成されており、炭化物供給工程12は、上記炭化炉
45で生成された炭化物を貯留するための炭化物貯留ホ
ッパ46と、上記炭化炉45から炭化物貯留ホッパ46
まで炭化物を移送するための第1の炭化物移送コンベア
47と、炭化物貯留ホッパ46から上記予備混合ホッパ
40まで炭化物を移送するための第2の炭化物移送コン
ベア48とによって実施されるように構成されている。
【0020】この実施の形態1における熱源供給工程1
4は、上記炭化炉45から排出される廃熱を利用して熱
交換する熱交換器49と、この熱交換器49で取り出さ
れた熱エネルギを図4に示す造粒乾燥機20の蒸気ジャ
ケット22に蒸気導入口23を介して供給するための熱
エネルギ供給管50とによって実施されるように構成さ
れている。
【0021】次に動作について説明する。まず、廃水処
理等で発生した被乾燥汚泥は遠心脱水機42に供給さ
れ、所定の運転条件により含水率85%程度まで脱水さ
れ、プリン状の脱水汚泥として脱水ケーキ貯留ホッパ4
3へ排出される。ここでプリン状の脱水汚泥とは、寒天
状に若干の成形性、弾力性を有し、比較的流動性に乏し
い汚泥をいう。このプリン状の脱水汚泥は脱水ケーキ移
送コンベア44により予備混合ホッパ40および移送コ
ンベア41を介して造粒乾燥機20に供給される。この
脱水汚泥の供給に先だって、造粒乾燥機20においては
図3に示した炭化炉45からの廃熱を蒸気ジャケット2
2に供給し、ケーシング21の内周面21aを加熱する
と共に、駆動モータ31を駆動して回転軸28を矢印A
方向に高速で回転させておく。
【0022】このような状態で、脱水汚泥供給管25か
ら脱水汚泥を所定量供給すると、脱水汚泥は、図4に示
すように造粒フィン30の遠心力によりケーシング21
の内周面21aに押しやられつつ上昇し、その一部分は
主として造粒フィン30と回転軸28との間に形成され
る空間および各造粒フィン30の間に形成される隙間
(切欠き)を通って、下方の造粒フィン30の上面に落
下して再び上昇するか、またはケーシング21の底面ま
で落下する。落下した被乾燥汚泥は回転する複数の造粒
フィン30と衝突してその打撃により繰り返し破砕され
たり、底面までの落下で破砕される。ケーシング21の
底面まで落下した被乾燥汚泥は最下部のレーキ32で掬
い上げられ、再度上昇に転じて、前述のような落下・再
上昇を繰り返す。上昇した被乾燥汚泥は、順次、上段の
造粒フィン30に掬い上げられ上昇するが、各造粒フィ
ン30は相互に独立して設けられているため、被乾燥汚
泥の一部は落下する。被乾燥汚泥はこのような作用が繰
り返されてケーシング21内を上下に循環する。
【0023】一方、低水分の有機物は炭化炉45で所定
の運転条件により含水率5〜15%程度まで炭化され、
粒径1mmから10mm程度の顆粒状の炭化物として第
1の炭化物移送コンベア47により炭化物貯留ホッパ4
6に送られ、その炭化物はさらに第2の炭化物移送コン
ベア48により予備混合ホッパ40に送られ、さらに移
送コンベア41を介して上記造粒乾燥機20に供給され
る。このように供給された炭化物は回転する造粒フィン
30等によりケーシング21内を上下に循環しながら上
記被乾燥汚泥と十分に混合され、被乾燥汚泥と炭化物と
の混合物(以下、汚泥混合物という)となってケーシン
グ21内で上下に循環する。
【0024】ケーシング21の底部に落下した汚泥混合
物は、回転する造粒フィン30の打撃により、さらには
底面との衝突により破砕されるため、汚泥混合物がケー
シング21内で付着固化したり、塊状化することを防止
できる。そして、汚泥混合物は、上記ケーシング21内
で上下に循環する際に、蒸気ジャケット22により加熱
されたケーシング21の内周面21aに押付けられた状
態で接触して蒸気を放出するため、含水率60%〜20
%程度まで乾燥され、さらに粉末化・粒状化された造粒
乾燥汚泥となる。
【0025】この粒状化は、図5に示すように、プリン
状の脱水汚泥と炭化物とが十分に混合されると、粒状の
炭化物が核となり、その炭化物の周面が脱水汚泥で被覆
されることで達成される。この粒状化では炭化物自体の
粒径が小さいので、得られる造粒乾燥汚泥の粒径も3m
mから15mm程度と小さくなると共に、造粒フィン3
0による攪拌・混合力が大きいことから造粒中の汚泥混
合物の攪拌・混合が進み、均質で取り扱い性のよい造粒
乾燥汚泥を得ることができる。
【0026】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、1つの造粒乾燥機20を用いて被乾燥汚泥に対して
乾燥、混合および造粒の各処理を施すように構成したの
で、従来法において処理毎に必要であった専用の装置を
設置することなく、造粒乾燥汚泥を安定して良好にかつ
安価に製造することができると共に、運転管理が容易で
制御し易い。
【0027】また、この実施の形態1によれば、上記造
粒乾燥機20のケーシング21内に炭化物を供給するよ
うに構成したので、炭化物を核としてその周面に汚泥を
付着させて粒状の乾燥汚泥を容易に得ることができる。
得られた造粒乾燥汚泥は炭化物の吸着効果により臭気を
抑制することができ、さらにコンポスト化により疫学的
な安全性を高めることができる。なお、この実施の形態
1では、炭化物を被乾燥汚泥としての脱水汚泥と共に、
予備混合ホッパ40内で予備混合した後に、造粒乾燥機
20のケーシング21内に両者を混合物として供給する
ように構成したが、炭化物を予備混合ホッパ40を経由
せずに、直接ケーシング21内に供給するように構成し
てもよい。
【0028】なお、この実施の形態1では、被乾燥汚泥
に対する伝熱面であるケーシング21の内周面21aを
加熱する加熱部として蒸気ジャケット22を設けたが、
この蒸気ジャケット22のように熱媒体を導入したり循
環させたりできる構成のものでもよく、また直接上記伝
熱面を加熱できる電気ヒーターや燃焼バーナーなどを用
いてもよい。いずれにしても、上記伝熱面の温度を調整
することが可能で、所定の含水率の造粒乾燥汚泥が得ら
れれば、どのような構成のものでもよい。
【0029】また、上記実施の形態1では、予備混合ホ
ッパ40内に炭化物を脱水汚泥と共に混合した後に、造
粒乾燥機20のチャンバ内に導入したが、炭化物を、予
備混合ホッパ40内および造粒乾燥機20のチャンバ内
の双方に導入してもよく、また上記予備混合ホッパ40
を経由せず、直接造粒乾燥機20のチャンバ内に導入し
てもよい。
【0030】さらに、上記実施の形態1では、造粒乾燥
機20に脱水汚泥と共に炭化物を混合するように構成し
たが、炭化物の他に窒素、リンまたはカリウム等の肥効
成分を添加混合してもよい。この場合、肥効成分は上記
炭化物と同様に予備混合ホッパ40内および造粒乾燥機
20のチャンバ内の双方に導入してもよく、また上記予
備混合ホッパ40を経由せず、直接造粒乾燥機20のチ
ャンバ内に導入してもよい。また、得られる造粒乾燥汚
泥は顆粒状の肥料として利用することができる。
【0031】なお、造粒フィン30はケーシング21内
の伝熱面に沿って螺旋状に設けられ、連続する螺旋羽根
で構成して途中を切り欠かせて複数の回転羽根としても
よく、また独立する複数の回転羽根を全体的に螺旋状に
なるように配置してもよい。このように、造粒フィン3
0が複数存在することで、途切れた部分で乾燥中の脱水
汚泥がケーシング21の底部に落下し、再度、造粒フィ
ン30に沿って乾燥されながら上昇してくる回数が増え
ることから高い乾燥効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被乾燥汚泥と炭化物などとの混合および攪拌を、ま
たこれら汚泥混合物の乾燥、破砕および造粒を、一つの
汚泥造粒乾燥工程で行えるように構成したので、従来法
において各処理工程毎に必要であった専用の処理装置を
個別に設置する必要がなく、また設置スペースの縮小が
図れ、設備費や建設費を削減でき、安定して良好でかつ
安価な造粒乾燥汚泥を製造することができる。また、装
置を単純化できるので、煩雑な運転管理が不要となり、
維持管理に関わる作業や費用を軽減することができる。
さらに、運転管理が容易で制御し易いため、複雑な運転
操作をせずに被乾燥汚泥と炭化物などとが充分に混合し
た、所望の含水率の造粒乾燥汚泥を安定して製造するこ
とができ、良質な堆肥の原材料(造粒乾燥汚泥)を確保
することができる。
【0033】また、この発明によれば、被乾燥汚泥供給
工程および/または汚泥造粒乾燥工程内に粒状あるいは
粉状の炭化物を供給するように構成したので、核となる
粒状あるいは粉状の炭化物の周面に汚泥を安定して均質
に付着させることができ、細粒状で良質の乾燥汚泥を容
易に得ることができる。
【0034】また、この発明によれば、熱源供給工程に
より炭化物生成工程から排出される熱エネルギを汚泥造
粒乾燥工程の加熱部に供給するように構成したので、炭
化物生成工程からの廃熱を有効利用することができ、加
熱部への専用の熱源が不要若しくは削減できるため、経
済的で省資源・省エネルギ化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る汚泥造粒乾燥装置の基本構成1
を示すブロック図である。
【図2】この発明に係る汚泥造粒乾燥装置の基本構成2
を示すブロック図である。
【図3】この発明に係る汚泥造粒乾燥装置の実施の形態
1を示すブロック図である。
【図4】図3に示した汚泥造粒乾燥装置における汚泥造
粒乾燥工程の一実施例を具体的に示す斜視図である。
【図5】この発明に係る汚泥造粒乾燥装置による脱水汚
泥と炭化物による粒状化の状態を示す模式図である。
【図6】造粒乾燥汚泥を得るための1つの従来法を示す
ブロック図である。
【図7】造粒乾燥汚泥を得るための他の従来法を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 汚泥脱水機 2 炭化装置 3 混合機 4 乾燥機 5 造粒機 10 汚泥造粒乾燥工程 11 被乾燥汚泥供給工程 12 炭化物供給工程 13 炭化物生成工程 14 熱源供給工程 20 造粒乾燥機 21 ケーシング 21a 内周面 22 蒸気ジャケット 23 蒸気導入口 24 蒸気ドレン 25 脱水汚泥供給管 26 排出コンベア 27 汚泥排出口 28 回転軸 29 アーム 30 造粒フィン 31 駆動モータ 32 レーキ 33 バッフル 34 蒸気排出口 40 予備混合ホッパ 41 移送コンベア 42 遠心脱水機 43 脱水ケーキ貯留ホッパ 44 脱水ケーキ移送コンベア 45 炭化炉 46 炭化物貯留ホッパ 47 第1の炭化物移送コンベア 48 第2の炭化物移送コンベア 49 熱交換器 50 熱エネルギ供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AA04 AB02 AC05 AC35 AC58 AC59 AC61 AC68 BA37 DA13 4D059 AA00 BB03 BD11 BD24 BD26 BE38 BJ03 BK09 CA10 CB01 CB18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱面を有する乾燥槽と該乾燥槽の前記
    伝熱面を加熱する加熱部と前記乾燥槽の内部に設けられ
    た回転軸と該回転軸に支持されかつ被乾燥汚泥を前記伝
    熱面に接触させながら前記乾燥槽上部へ運ぶ複数の回転
    羽根と前記回転軸を回転させる駆動部とからなる汚泥造
    粒乾燥工程と、該汚泥造粒乾燥工程に被乾燥汚泥を供給
    する汚泥供給工程と、前記汚泥造粒乾燥工程および/ま
    たは前記汚泥供給工程に炭化物を供給する炭化物供給工
    程とを備えたことを特徴とする汚泥造粒乾燥装置。
  2. 【請求項2】 伝熱面を有する乾燥槽と該乾燥槽の前記
    伝熱面を加熱する加熱部と前記乾燥槽の内部に設けられ
    た回転軸と該回転軸に支持されかつ被乾燥汚泥を前記伝
    熱面に接触させながら前記乾燥槽上部へ運ぶ複数の回転
    羽根と前記回転軸を回転させる駆動部とからなる汚泥造
    粒乾燥工程と、該汚泥造粒乾燥工程に被乾燥汚泥を供給
    する汚泥供給工程と、有機物を炭化する炭化工程と、該
    炭化工程で生成した炭化物を前記汚泥造粒乾燥工程およ
    び/または前記汚泥供給工程に供給する炭化物供給工程
    と、前記炭化工程から排出される熱エネルギを前記汚泥
    造粒乾燥工程の前記加熱部に供給する熱源供給工程とを
    備えたことを特徴とする汚泥造粒乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20100099656A (ko) * 2009-03-03 2010-09-13 마사오 가나이 연속식 건조장치
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