JP2001152893A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP2001152893A
JP2001152893A JP34211099A JP34211099A JP2001152893A JP 2001152893 A JP2001152893 A JP 2001152893A JP 34211099 A JP34211099 A JP 34211099A JP 34211099 A JP34211099 A JP 34211099A JP 2001152893 A JP2001152893 A JP 2001152893A
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JP
Japan
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target
engine
bypass valve
control device
engine control
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JP34211099A
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English (en)
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Isamu Kazama
勇 風間
Hiroshi Iwano
岩野  浩
Hiroshi Oba
大羽  拓
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Supercharger (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低負荷状態からアクセルペダルを一気に踏み
込むような加速時における過給圧の立ち上がり遅れを防
止する。 【解決手段】 過給機31はエンジンに吸入される空気
を加圧する。この過給機31をバイパスする通路32に
このバイパス通路32を流れる空気流量を調整可能なバ
イパス弁33を備える。この場合に、過給域であるのか
非過給域であるのかを判定手段35が判定し、この判定
結果より非過給域でバイパス弁33を所定位置に、また
過給域でバイパス弁33を全閉位置に制御手段36が制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの制御装
置、特に過給機を備えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁クラッチにより断接可能な機械式過
給機をスロットル弁の下流に設けるとともに、この過給
機をバイパスする通路にバイパス弁を介装しておき、低
負荷域(非過給域)では電磁クラッチを切断する(過給
機の作動を停止する)とともにバイパス弁を全開にして
おき、出力が必要になる運転域(過給域)になると、バ
イパス弁を全閉にするとともに電磁クラッチを接続する
(過給機を作動させる)ようにしたものがある(特開平
9−317519号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低負荷状態
からアクセルペダルを一気に踏み込むような加速時に
は、過給圧を速やかに上昇させる必要がある。
【0004】しかしながら、従来装置では非過給域でバ
イパス弁を常に全開としているため、たとえば上記の加
速操作により運転域が非過給域から過給域へと移ると
き、バイパス弁を全開位置から一気に全閉位置へと変化
させなければならず、このため、バイパス弁が全閉とな
るまでのあいだ過給圧の上昇が遅れてしまう。
【0005】そこで本発明は、非過給域で前記バイパス
弁を所定位置に制御することにより、低負荷状態からア
クセルペダルを一気に踏み込むような加速時における過
給圧の立ち上がり遅れを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図12に
示すように、エンジンに吸入される空気を加圧する過給
機31と、この過給機31をバイパスする通路32と、
このバイパス通路32を流れる空気流量を調整可能なバ
イパス弁33と、過給域であるのか非過給域であるのか
を判定する手段35と、この判定結果より非過給域で前
記バイパス弁33を所定位置に、また過給域で前記バイ
パス弁33を全閉位置に制御する手段36とを備える。
【0007】第2の発明では、第1の発明において前記
所定位置が全開でない位置である。
【0008】第3の発明では、第2の発明において前記
所定位置が前記バイパス弁の前後で圧力降下の発生しな
い開度である。
【0009】第4の発明では、第3の発明において前記
所定位置がエンジン回転速度が高くなるほど大きくなる
値である。
【0010】第5の発明では、第1から第4までのいず
れか一つの発明において前記バイパス通路が合流する位
置の下流にスロットル弁が位置する。
【0011】第6の発明では、第1から第4までのいず
れか一つの発明において前記バイパス通路が分岐する部
位より上流にスロットル弁が位置する。
【0012】第7の発明では、第1の発明において前記
判定手段が、目標エンジントルクtTEまたはその相当
値を演算する手段と、この目標エンジントルクまたはそ
の相当値と所定値の比較により過給域であるのか非過給
域であるのかを判定する手段とからなる。
【0013】第8の発明では、第7の発明において前記
目標エンジントルク相当値が目標空気量tTPである。
【0014】第9の発明では、第8の発明において前記
目標空気量tTPを演算する手段が、理論空燃比のとき
に目標エンジントルクtTEを発生するのに必要とな
る、1回転当たりかつ1シリンダ当たりの基準目標空気
量tTP0を演算する手段と、この基準目標空気量を目
標当量比tDMLまたは目標空気過剰率tλで補正した
値を目標空気量tTPとして演算する手段とからなる。
【0015】
【発明の効果】第1、第2、第5、第6、第7、第8、
第9の発明では、非過給域でバイパス弁が中間位置にあ
るため、加速時のように非過給域から過給域への切換時
にバイパス弁が中間位置から全閉位置へと変化すること
になり、従来装置のように全開位置から全閉位置へと変
化する場合よりも全閉になるまでの時間が短縮される。
この時間短縮の分だけ過給圧の立ち上がりが早くなり、
良好な過給圧応答すなわちトルク応答を確保することが
できる。
【0016】非過給域でバイパス弁開度を中間の開度に
保持させるといっても、バイパス弁の前後で圧力降下を
生じさせたのではエンジンの機械損失が増えエンジント
ルクを減少させてしまうことになるが、第3の発明によ
れば、非過給域でバイパス弁開度を中間の開度に保持さ
せていてもエンジントルクを低下させることがない。特
に、エンジンにより過給機が常時駆動される構成の場合
には、非過給域における無駄な過給仕事がなくなり、過
給機駆動による燃費悪化を防ぐことができる。
【0017】エンジン回転速度が増加すると単位時間当
たりのバイパス弁流量が増加するので、バイパス弁前後
の圧力差が同じである場合にバイパス弁流量を増やすに
はバイパス弁開度を増やす必要がある。このため、回転
速度が高くなるほどバイパス弁開度が大きくなる第4の
発明によれば、回転速度に関係なく適切なバイパス弁流
量を流すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1において 1はエンジン本体
である。エンジンの吸気通路2には、モータ5などでス
ロットル弁4を開閉駆動する、いわゆる電子制御スロッ
トル装置3が介装されており、スロットルセンサ6によ
り検出される実際の開度が、コントロールユニット11
からの目標開度指令と一致するようにスロットル弁4が
駆動される。このとき定まるスロットル弁4の開度によ
ってエンジンに吸入される空気量が調整され、エンジン
の出力軸トルクが制御される。
【0019】アクセルペダル7にはアクセルセンサ12
を備える。このアクセルセンサ12は、アクセル開度が
最大のときをスロットル弁全開位置に相当する値とし
て、アクセル開度を検出するものである。たとえば、ス
ロットル弁4の全開位置における開度が80゜であった
とすれば、アクセル開度が最大のとき80゜の信号が出
力される。また、アクセル開度が最大でないときは、ア
クセル開度に比例した信号が出力される。
【0020】コントロールユニット11には、このアク
セルセンサ12からのアクセル開度の信号が、クランク
角センサ13からのエンジン回転速度の信号とともに入
力され、これら入力情報をもとに、コントローラ11で
は目標スロットル弁開度を演算し、その演算値(指令)
に従ってエンジンのスロットル弁開度(出力)制御を行
う。
【0021】また、スロットル装置3の上流のエアフロ
ーメータ14からの吸入空気量、水温センサ15からの
冷却水温度、排気通路7の酸素濃度センサ16からの酸
素濃度の各信号もコントロールユニット11に入力され
ており、コントロールユニット11ではこれらの信号に
基づいて理論空燃比やこれよりもリーン側の空燃比を目
標空燃比として設定し、この設定した目標空燃比の混合
気が得られるように燃料噴射パルス幅Tiを演算し、そ
の演算値にしたがって燃料噴射弁8からの燃料噴射を行
う。たとえば、エンジン1回転当たりかつ1シリンダ当
たりの実空気量に比例させて基本噴射パルス幅(理論空
燃比の得られる供給燃料量相当)rTP(=K×Qa/
Ne、ただしKは定数)を演算し、これに空燃比の違い
や各種の補正を行って燃料噴射パルス幅Tiを、
【0022】
【数1】 Ti=rTP×DML×(α+αm−1)×2+Ts ただし、rTP: DML:目標当量比、 α :空燃比フィードバック補正係数、 αm :空燃比学習値、 Ts :無効パルス幅、 の式により演算する。ここで、目標当量比DMLは、基
本的にエンジン回転速度とエンジン負荷から所定のマッ
プを検索して得られる値である。理論空燃比の運転時に
1.0、また空燃比が40を超える成層燃焼時や均質燃
焼かつ空燃比が20から23といった値の希薄燃焼時に
なると1.0より小さな値となる。つまり、成層燃焼時
や均質希薄燃焼時には理論空燃比での運転時より燃料減
量するわけである。9は点火栓である。
【0023】スロットル弁4の上流には、エンジンに吸
入される空気を過給する機械式過給機21を備える。こ
の過給機21には図示しないベルト、プーリおよび電磁
クラッチを介してエンジン1の回転が伝えられる。この
過給機21は電磁クラッチを介してコントロールユニッ
ト11により従来装置と同様に制御される。すなわち、
非過給域では電磁クラッチを切断して過給機21の作動
を停止し、過給域になると、電磁クラッチを接続して過
給機21を作動させる。
【0024】この過給機21をバイパスしてスロットル
弁4上流に合流するバイパス通路22が設けられ、この
バイパス通路22にステップモータ(図示しない)によ
り駆動されるバイパス弁23が介装される。
【0025】このバイパス弁23開度を制御するのもコ
ントロールユニット11で、非過給域で前記バイパス弁
23を全開でない所定位置に、また過給域で全閉位置に
制御する。
【0026】コントロールユニット11で実行されるこ
のバイパス弁開度の制御内容を、次のフローチャートに
したがってさらに説明する。
【0027】図2は目標バイパス弁開度tBPVを演算
するためのもので、一定時間毎(たとえば10msec
毎)に実行する。
【0028】ステップ1、2ではアクセル開度APOと
エンジン回転速度Neを読み込み、これらに基づきステ
ップ3において目標エンジントルクtTEを演算する。
この演算方法としては、アクセル開度とエンジン回転速
度をパラメータとする目標エンジントルクのデータ(図
3参照)を予めマップに作成しておき、このマップを検
索することにより求める方法がある。また、特開平4−
101037号公報に開示されているように、
【0029】
【数2】tTE=K1×APO−K2×Ne の演算式により目標エンジントルクを得る方法であって
あってもよい。ここで、数2式の係数K1、K2は車両
重量や変速比など車両の運転状態に基づいて設定する。
なお、この目標トルクtTEとエンジン回転速度Neか
ら図示しないフローにおいて目標スロットル弁開度tT
VOが演算され、この目標スロットル弁開度tTVOと
なるようにスロットル弁開度が制御される。
【0030】ステップ4では目標エンジントルクtTE
とエンジン回転速度Neから所定のマップを検索するこ
とにより、理論空燃比のときに目標エンジントルクtT
Eを発生するのに必要となる、1回転当たりかつ1シリ
ンダ当たりの基準目標空気量tTP0(目標エンジント
ルク相当値)を演算する。
【0031】この基準目標空気量tTP0は、基本的に
図4に示したように目標エンジントルクtTEに比例す
る特性である(ただしエンジン回転速度が一定の条
件)。実際には回転速度毎の熱効率、体積効率などの相
違で図4に示した直線の傾きが異なるため、エンジン回
転速度をもパラメータとする基準目標空気量tTP0の
特性は、たとえば図5に示したものとなる。
【0032】ステップ5では、この基準目標空気量tT
P0を目標当量比tDMLと燃費率補正係数FCrat
eとで補正し、目標空気量tTPを演算する。具体的に
は、
【0033】
【数3】 tTP=(tTP0/tDML)×FCrate の式により目標空気量tTPを演算する。
【0034】この結果、目標空気量tTPは、目標当量
比tDML(つまり目標空燃比)で、そのときのアクセ
ル開度とエンジン回転速度に見合った目標トルクが得ら
れる吸入空気量となる。
【0035】なお、数3式の燃費率補正係数FCrat
eは、図13に示したように目標当量比tDMLが1.
0より小さくなるほど(つまり理論空燃比よりリーン側
になるほど)、1.0より小さくなる値である。数1式
によりリーン側になるほど目標空気量tTPが減量補正
されるようにしているのは、リーン側になるほど燃費率
がよくなるので、そのぶん目標空気量が少なくてよいか
らである。
【0036】なお、基準目標空気量tTP0に代えて目
標エンジントルクtTEやアクセル開度を用いてもよ
い。
【0037】ステップ6ではこのようにして演算した目
標空気量tTPと所定値を比較し、tTPの値が所定値
以上であれば過給域であると判定し、ステップ7に進ん
で従来装置と同様の処理を行う。すなわち、バイパス弁
23を全閉にするため目標バイパス弁開度tBPV=0
とする。
【0038】これに対してtTPの値が所定値未満(非
過給域)であるときは、ステップ8、9に進み、エンジ
ン回転速度Neから図6を内容とするテーブルを検索す
ることにより目標バイパス弁開口面積tAbを演算し、
この目標バイパス弁開口面積tAbから図7を内容とす
るテーブルを検索することにより目標バイパス弁開度t
BPVを演算する。
【0039】ここで、目標バイパス弁開口面積tAb
は、バイパス弁23の前後で圧力降下が起きない最低限
の値を定めたものである。図8にも示したように非過給
域で過給機21の作動が停止されると(過給機回転速度
Nsc=0)、バイパス通路22を通してだけQbの空
気量が流れる。このとき、バイパス弁23の前後で圧力
降下が発生しないバイパス弁開口面積にすると、スロッ
トル弁4のすぐ上流圧Pcはほぼ大気圧になる。
【0040】なお、本実施形態は電磁クラッチにより機
械式過給機を断接する構成であるが、これに限られるも
のでなく、常時エンジンクランク軸により駆動する構成
であってもかまわない。この場合には、非過給域で図1
1に示すように、そのときの過給機回転速度Nsc(N
sc>0)に応じた空気量Qscが過給機21を通して
流れるので、バイパス弁23を流れる流量Qbと合わせ
た合計の流量でスロットル弁4のすぐ上流圧Pcがほぼ
大気圧となるように目標バイパス弁開口面積tAbを設
定すればよい。
【0041】また、エンジン回転速度が増加すると単位
時間当たりのバイパス弁流量が増加するので、バイパス
弁前後の圧力差が同じである場合にバイパス弁流量を増
やすにはバイパス弁開口面積を増やす必要がある。この
ため、図6に示したように回転速度Neに比例して目標
バイパス弁開口面積tAbを大きくしている。なお、図
6において回転速度Neだけをパラメータとしているの
は、回転速度Neのほうがスロットル弁開度よりも影響
が大きいからである。もちろんスロットル弁開度をもパ
ラメータとしてもかまわない。
【0042】このように、非過給域での目標バイパス弁
開口面積は最大のバイパス弁開口面積より小さな値であ
り、したがって、非過給域での目標バイパス弁開度も全
開でない所定値になる。
【0043】なお、図7の特性はバイパス弁アクチュエ
ータに依存するため、バイパス弁アクチュエータが相違
すれば図7の特性も異なったものとなる。また、図6と
図7を合わせて一つのテーブルとすることもできる。
【0044】このようにして演算される目標バイパス弁
開度tBPVは、図示しないフローにおいてバイパス弁
駆動用のアクチュエータに与える制御量に変換され、こ
の制御量がバイパス弁駆動装置に出力される。
【0045】ここで、本実施形態による作用を説明す
る。
【0046】非過給域でスロットル弁4のすぐ上流圧が
ほぼ大気圧になるために必要なバイパス弁開度の特性を
図9に示す。同図において縦軸の100%がバイパス弁
23の全開位置であるから、同図によれば、非過給域で
のバイパス弁開度は、スロットル弁通過流量やエンジン
回転速度に関係なく全開であることを必要とせず、中間
の開度でよい。
【0047】このため、非過給域と過給域の境界に近い
非過給側にある状態からアクセルペダルを大きく踏み込
んだ場合(加速時)の特性を図10にモデル的に示す
と、過給域になったタイミングで電磁クラッチが接続さ
れ、これによって過給機回転速度がステップ的に増加し
ている。なお、電磁クラッチの作動遅れと過給機の回転
速度上昇遅れは無視している。
【0048】この場合に、本実施形態では、非過給域で
バイパス弁23が全開位置でない中間位置にあるため、
非過給域から過給域への切換時にその中間位置から全閉
位置へと変化することになり、従来装置のように全開位
置から全閉位置へと変化する場合よりも全閉になるまで
の時間が短縮される。過給圧は過給機に流れ込む流量に
比例するので、バイパス弁の全閉になるタイミングが早
くなっただけ過給圧の立ち上がりが早くなる(応答性が
高くなる)のである。
【0049】また、非過給域でバイパス弁を中間開度に
保持させるといっても、スロットル弁4のすぐ上流圧を
負圧(大気圧よりも低い)にしたのでは、エンジンの機
械損失が増えエンジントルクを減少させてしまうのであ
るが、本実施形態ではスロットル弁4のすぐ上流圧がほ
ぼ大気圧となるようにしているので、非過給域でバイパ
ス弁開度を中間開度に保持させるといってもエンジント
ルクを低下させることがない。特に、エンジンにより過
給機が常時駆動される構成の場合には、スロットル弁4
のすぐ上流圧をほぼ大気圧にすることで、非過給域にお
ける無駄な過給仕事がなくなり、過給機駆動による燃費
悪化を防ぐことができる。
【0050】実施形態では、エンジンクランク軸により
機械式過給圧を駆動する場合で説明したが、他のアクチ
ュエータ(たとえばモータなど)で駆動する構成でもか
まわない。また、図1に示した機械式過給機に代えてタ
ーボチャージャを用いることができる。
【0051】図1では燃料噴射弁8は燃料をシリンダ内
に直接噴射する構成となっているが、吸気ポートに噴射
する構成であってもかまわない。
【0052】実施形態では、基準目標空気量tTP0を
目標当量比tDMLで除算した値を目標空気量tTPと
して演算する場合で説明したが、目標当量比tDMLと
目標空気過剰率tλとの間にはtDML=1/tλの関
係があるので、基準目標空気量tTP0にこの目標空気
過剰率tλを乗算した値を目標空気量tTPとして演算
させてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の制御システム図。
【図2】目標バイパス弁開度の演算を説明するためのフ
ローチャート。
【図3】目標エンジントルクの特性図。
【図4】回転速度一定の条件での目標空気量の特性図。
【図5】目標空気量の特性図。
【図6】目標バイパス弁開口面積の特性図。
【図7】目標バイパス弁開度の特性図。
【図8】非過給域での作用説明図。
【図9】非過給域での作用を説明するためのバイパス弁
開度の特性図。
【図10】一実施形態の作用を説明するための波形図。
【図11】他の実施形態の非過給域での作用説明図。
【図12】第1の発明のクレーム対応図。
【図13】燃費率補正係数特性図。
【符号の説明】
4 スロットル弁 5 スロットル弁制御装置 8 燃料噴射弁 11 コントロールユニット 21 機械式過給機 22 バイパス通路 23 バイパス弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 11/10 F02D 11/10 F (72)発明者 大羽 拓 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G005 EA06 EA19 FA04 GA12 GB18 GC07 GD02 GD05 GE09 HA19 JA39 JB02 3G065 AA11 CA00 DA05 DA06 DA15 EA04 FA12 GA05 GA09 GA10 GA41 GA46 JA04 JA09 JA11 KA02 3G092 AA01 AA06 AA09 AA18 BA04 DB02 DC02 DC03 DC04 DG08 EA01 EA02 EC09 FA09 FA10 FA24 GA12 HA01X HA01Z HA06X HA06Z HA10X HD05Z HE01Z HE03Z HE08Z HF08Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに吸入される空気を加圧する過給
    機と、 この過給機をバイパスする通路と、 このバイパス通路を流れる空気流量を調整可能なバイパ
    ス弁と、 過給域であるのか非過給域であるのかを判定する手段
    と、 この判定結果より非過給域で前記バイパス弁を所定位置
    に、また過給域で前記バイパス弁を全閉位置に制御する
    手段とを備えることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】前記所定位置は全開でない位置であること
    を特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】前記所定位置は前記バイパス弁の前後で圧
    力降下の発生しない開度であることを特徴とする請求項
    2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】前記所定位置はエンジン回転速度が高くな
    るほど大きくなる値であることを特徴とする請求項3に
    記載のエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】前記バイパス通路が合流する位置の下流に
    スロットル弁が位置することを特徴とする請求項1から
    4までのいずれか一つに記載のエンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】前記バイパス通路が分岐する部位より上流
    にスロットル弁が位置することを特徴とする請求項1か
    ら4までのいずれか一つに記載のエンジンの制御装置。
  7. 【請求項7】前記判定手段は、目標エンジントルクまた
    はその相当値を演算する手段と、この目標エンジントル
    クまたはその相当値と所定値の比較により過給域である
    のか非過給域であるのかを判定する手段とからなること
    を特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  8. 【請求項8】前記目標エンジントルク相当値は目標空気
    量であることを特徴とする請求項7に記載のエンジンの
    制御装置。
  9. 【請求項9】前記目標空気量を演算する手段は、理論空
    燃比のときに目標エンジントルクを発生するのに必要と
    なる、1回転当たりかつ1シリンダ当たりの基準目標空
    気量を演算する手段と、この基準目標空気量を目標当量
    比または目標空気過剰率で補正した値を目標空気量とし
    て演算する手段とからなることを特徴とする請求項8に
    記載のエンジンの制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014234808A (ja) * 2013-06-05 2014-12-15 日産自動車株式会社 過給機付内燃機関の排気還流装置および排気還流方法
JP2014238034A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置および制御方法

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