JP2001152881A - 内燃機関の電磁駆動バルブの異常診断装置 - Google Patents

内燃機関の電磁駆動バルブの異常診断装置

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JP2001152881A
JP2001152881A JP33499499A JP33499499A JP2001152881A JP 2001152881 A JP2001152881 A JP 2001152881A JP 33499499 A JP33499499 A JP 33499499A JP 33499499 A JP33499499 A JP 33499499A JP 2001152881 A JP2001152881 A JP 2001152881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の各電磁駆動バルブにそれぞれリフ
トセンサを1個ずつ設置するだけで、2個ずつ設置した
場合とほぼ同様の異常検出を可能にする。 【解決手段】 各気筒の合計4個の吸気/排気バルブを
全て駆動する通常運転モード実行中は、各気筒の同じ駆
動条件で同時に駆動される2個の吸気バルブ(排気バル
ブ)のリフトセンサの出力を比較して、両センサ出力の
差がシステムの最大許容誤差範囲に相当する所定範囲内
であるか否かで正常/異常を判定する(ステップ10
2)。一方、片弁運転モード実行中は、駆動する吸気バ
ルブ(排気バルブ)と、駆動しない吸気バルブ(排気バ
ルブ)とを1サイクル毎に交互に切り換え、駆動する吸
気バルブ(排気バルブ)のリフトセンサの出力を1サイ
クル前の他方の吸気バルブ(排気バルブ)のリフトセン
サの出力と比較して、両センサ出力の差が所定範囲内で
あるか否かで正常/異常を判定する(ステップ10
4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気バ
ルブと排気バルブの少なくとも一方を電磁アクチュエー
タで駆動する内燃機関の電磁駆動バルブの異常診断装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関の吸排気バルブを電磁ア
クチュエータで駆動する電磁駆動バルブシステムが実用
化に向けて研究されている。この電磁駆動バルブシステ
ムは、バルブの開閉タイミングを電気的に自由に制御で
き、理想的な可変バルブタイミング制御を実現できる利
点があるが、駆動制御系やセンサ系が故障すると、バル
ブの開閉タイミングが異常にずれてバルブとピストンが
衝突したり、或は、バルブの開閉動作が停止して、気筒
内に吸入された燃料がそのまま排出されて排気エミッシ
ョンが悪化する等の不具合が発生する。
【0003】そこで、特開平8−200135号公報に
示すように、電磁駆動バルブの開弁タイミングと閉弁タ
イミングをセンサで検出し、その開弁/閉弁タイミング
が予め設定された上下限値から外れた時に電磁駆動バル
ブの異常と判定することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁駆動バ
ルブの開弁/閉弁タイミングは、運転条件等によって大
きく変化するため、異常検出を精度良く行うためには、
異常判定条件(開弁/閉弁タイミングの上下限値)を運
転条件等によって変更する必要があるが、異常判定条件
を運転条件等によって変更する構成にすると、演算処理
が複雑化して、演算負荷が増加する欠点がある。また、
近年の車両では、アクセルセンサやスロットルセンサを
それぞれ2個ずつ設けて、2つのセンサ出力を比較する
ことで、センサ系の異常の有無を判定できるようにした
ものがあるが、1つの内燃機関のバルブの総数は少なく
ないため、全気筒の電磁駆動バルブにセンサを2個ずつ
設けると、センサ数が大幅に増加して、コストアップ幅
が大きくなるという欠点がある。しかも、電磁駆動バル
ブの電磁アクチュエータには、空きスペースが少ないた
め、2つのセンサを搭載するのはスペース的に困難であ
るという事情もある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、各電磁駆動バルブに
それぞれセンサを1個ずつ設置するだけで、2個ずつ設
置した場合とほぼ同様の異常検出を実施することがで
き、上述した従来の問題を一挙に解決できる内燃機関の
電磁駆動バルブの異常診断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の電磁駆動バルブの異
常診断装置は、各電磁駆動バルブにセンサをそれぞれ1
個ずつ設置し、各気筒の同じ駆動条件で同時に駆動され
る複数の電磁駆動バルブのセンサの出力を異常判定手段
によって比較して異常の有無を判定するようにしたもの
である。つまり、各気筒の同じ駆動条件で同時に駆動さ
れる複数の電磁駆動バルブは、駆動制御系やセンサ系が
正常であれば、開弁/閉弁動作が同じになるため、これ
らの電磁駆動バルブのセンサの出力はほぼ一致する。従
って、これらの電磁駆動バルブのセンサの出力の差がシ
ステムの最大許容誤差範囲を越えていれば、駆動制御系
又はセンサ系が異常と判断できる。
【0007】このように、本発明では、各電磁駆動バル
ブにセンサをそれぞれ1個ずつ設置するだけで、2個ず
つ設置した場合とほぼ同様の異常検出を実施することが
でき、センサ数を増加させずに済み、コスト性やセンサ
搭載性を損なわずに駆動制御系やセンサ系の異常を精度
良く検出することができる。しかも、センサの出力を比
較して異常検出を行うため、異常検出のための演算処理
も簡単であり、演算負荷を軽減できる利点もある。
【0008】また、本発明は、各気筒の複数の電磁駆動
バルブを全て駆動して内燃機関を運転する通常運転モー
ドと、各気筒の複数の電磁駆動バルブのうちの一部を閉
弁状態に維持して残りの電磁駆動バルブのみを駆動して
内燃機関を運転する片弁運転モードとを運転条件等に応
じて切り換えて実行するシステムにも適用できる。この
場合、請求項2のように、片弁運転モード実行中に、駆
動する電磁駆動バルブと、駆動しない電磁駆動バルブと
を1サイクル毎に交互に切り換え、駆動する電磁駆動バ
ルブのセンサの出力を、1サイクル前の他方の電磁駆動
バルブのセンサの出力と比較して異常の有無を判定する
ようにすると良い。
【0009】つまり、過渡運転時でも、バルブ駆動条件
の1サイクル分の変化量は少ないため、片弁運転モード
実行中に、駆動する電磁駆動バルブのセンサの出力を、
1サイクル前の他方の電磁駆動バルブのセンサの出力と
比較して、両センサの出力の差がシステム誤差とバルブ
駆動条件の1サイクル分の変化量とを合わせた最大許容
誤差範囲を越えていれば、駆動制御系又はセンサ系が異
常と判断できる。これにより、片弁運転モード実行中で
も、通常運転モード実行時と同じように、各電磁駆動バ
ルブにセンサをそれぞれ2個ずつ設置した場合とほぼ同
様の異常検出を行うことができる。
【0010】ところで、駆動制御系又はセンサ系が異常
になった気筒は、バルブの開閉タイミングが異常にずれ
てバルブとピストンが衝突したり、或は、バルブの開閉
動作が停止して、気筒内に吸入された燃料がそのまま排
出されて排気エミッションが悪化する等の不具合が発生
する。
【0011】この対策として、請求項3のように、異常
判定手段により異常と判定された時は、異常時制御手段
により、異常気筒への燃料噴射を停止し、且つ、該異常
気筒の駆動可能な電磁駆動バルブを閉弁してガスの流動
を遮断した状態に保持しながら、残りの正常な気筒で内
燃機関を運転するようにすると良い。このようにすれ
ば、駆動制御系やセンサ系の異常によるバルブとピスト
ンの衝突や排気エミッションの悪化を回避しながら、正
常な気筒のみで内燃機関の運転を継続することができ、
サービス工場までの退避走行が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図2に基づいてエンジン全
体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11
の各気筒の吸気ポート12には、電磁駆動式の吸気バル
ブ13が例えば2個ずつ設けられ、各気筒の排気ポート
14には、電磁駆動式の排気バルブ15が例えば2個ず
つ設けられている。吸気バルブ13と排気バルブ15
は、それぞれ電磁アクチュエータ16,17によって駆
動される。また、各気筒の吸気ポート12の近傍には、
燃料を噴射する燃料噴射弁18が設けられ、エンジン1
1のシリンダブロックには、冷却水温を検出する水温セ
ンサ19や、エンジン回転数を検出するクランク角セン
サ20が取り付けられている。これら各種のセンサ出力
はエンジン制御回路21に入力され、このエンジン制御
回路21によって燃料噴射弁18の燃料噴射量や点火プ
ラグ22の点火時期が制御されると共に、後述するよう
にして各バルブ13,15の電磁アクチュエータ16,
17が制御される。
【0013】次に、吸気バルブ13の電磁アクチュエー
タ16の構成を図3に基づいて説明する。尚、排気バル
ブ15の電磁アクチュエータ17も全く同じ構成であ
る。吸気バルブ13の弁シャフト23は、軸受部材24
を介して上下方向に摺動自在に挿通支持され、その上下
動により吸気バルブ13が吸気ポート12を開閉する。
弁シャフト23の上部は、エンジン11のシリンダヘッ
ド25に形成されたスプリング収容室26内に突出し、
このスプリング収容室26内の下部に収容された閉側ス
プリング27の押し上げ力によって弁シャフト23が閉
弁側(上側)に付勢され、閉弁中は、この閉側スプリン
グ27の押し上げ力によって吸気バルブ13が閉弁状態
に保持される。
【0014】電磁アクチュエータ16は、スプリング収
容室26の真上に配置され、エンジン11のシリンダヘ
ッド25にボルト28で固定されている。電磁アクチュ
エータ16のハウジングは、非磁性の上ハウジング29
と非磁性の下ハウジング30とに二分割され、上ハウジ
ング29には、閉側コイル31が装着された閉側コア3
2が組み付けられ、下ハウジング30には、開側コイル
33が装着された開側コア34が組み付けられている。
上ハウジング29(閉側コア32)と下ハウジング30
(開側コア34)との間には、両者の間隔を一定に保つ
ための非磁性のスペーサ35が挟み込まれ、このスペー
サ35の内側空間部に平板状の可動鉄心36が上下動自
在に収容されている。この可動鉄心36の中心部には、
プランジャ37の上端部が嵌合固定され、このプランジ
ャ37が開側コア34の中心部に形成された貫通孔38
に上下方向に摺動自在に挿通されている。このプランジ
ャ37は、スプリング収容室26内に突出して弁シャフ
ト23の真上に同軸状に配置され、スプリング収容室2
6内の上部に収容された開側スプリング39の押し下げ
力によって該プランジャ37が開弁側(下側)に付勢さ
れている。
【0015】閉弁時には、上側の閉側コイル31に電流
を流して、可動鉄心36を上側の閉側コア32の下面に
吸着保持する。この状態では、プランジャ37の下端部
と弁シャフト23の上端部との間に、これらの熱膨張を
吸収するための隙間(クリアランス)が開き、吸気バル
ブ13の閉弁状態が下側の閉側スプリング27の押し上
げ力のみによって保持される。
【0016】一方、開弁時には、下側の開側コイル33
に電流を流して、可動鉄心36を下側の開側コア34の
上面に吸着保持して、プランジャ37で弁シャフト23
を下側の閉側スプリング27に抗して押し下げ、吸気バ
ルブ13を開弁状態に保持する。
【0017】下ハウジング30の下部中央部には、吸気
バルブ13のリフト量を検出する円環状のリフトセンサ
40が組み付けられ、このリフトセンサ40の中心部に
プランジャ37が挿通されている。プランジャ37の外
周面のうち、リフトセンサ40の内周面に対向する部分
がテーパ状に形成され、リフトセンサ40の内周面とプ
ランジャ37のテーパ面との隙間寸法に応じた信号がリ
フトセンサ40から出力される。この場合、プランジャ
37(吸気バルブ13)のリフト量に応じてリフトセン
サ40の内周面とプランジャ37のテーパ面との隙間寸
法が変化するため、リフトセンサ40の出力から吸気バ
ルブ13のリフト量を検出できる。
【0018】次に、制御系の構成を図1に基づいて説明
する。図1は、電子スロットルシステムを搭載した4気
筒16バルブエンジンに本発明を適用した場合の制御系
の構成例を示している。エンジン制御回路21は、メイ
ンコンピュータ41、サブコンピュータ42、バルブ制
御用コンピュータ43の3つのコンピュータを備え、各
コンピュータ41〜43は、それぞれCPUを内蔵した
マイクロコンピュータにより構成され、電源IC44で
生成した5V電源により動作する。電源IC44は、バ
ッテリ45からメインリレー46を介して電源が供給さ
れ、メインコンピュータ41によって制御されるメイン
リレードライバ47によって、メインリレー46のオン
/オフが駆動される。
【0019】エンジン制御回路21の入力インターフェ
ース(ESP)48には、クランク角センサ20、アク
セルセンサ、スロットルセンサ、リフトセンサ40、エ
アフロメータ、水温センサ、車速センサ等の各種のセン
サの出力信号が入力される。4気筒16バルブエンジン
の場合は、16個のリフトセンサ40の出力信号が入力
インターフェース48に入力される。また、アクセルセ
ンサとスロットルセンサは、フェイルセーフのためにそ
れぞれ2個ずつ設けられ、各センサ出力が入力インター
フェース48に入力される。
【0020】メインコンピュータ41は、入力インター
フェース48からクランク角センサ20、アクセルセン
サ、スロットルセンサ、エアフロメータ、水温センサ、
車速センサ等のエンジン運転状態を検出する各種のセン
サの信号を読み込み、エンジン運転状態に応じて燃料噴
射弁18の燃料噴射量や点火プラグ22の点火時期を演
算して、これらを制御すると共に、アイドル回転速度制
御(ISC)の実行条件が成立した時に、ISC要求値
を演算して、そのISC要求値をサブコンピュータ42
とバルブ制御用コンピュータ43に送信する。メインコ
ンピュータ41は、所定周期でウォッチドッグ信号W/
Dを電源IC44に出力して一定時間内にリセット信号
が返送されてくるか否かで、電源IC44の動作の正常
/異常を監視する。
【0021】サブコンピュータ42は、入力インターフ
ェース48からアクセルセンサとスロットルセンサ等の
信号を読み込み、目標スロットル開度を演算して、電子
スロットル55のアクチュエータを駆動してスロットル
開度を制御すると共に、スロットル開度の情報をメイン
コンピュータ41とバルブ制御用コンピュータ43に送
信する。
【0022】バルブ制御用コンピュータ43は、吸気/
排気バルブ13,15の動作を制御するバルブ制御手段
として機能し、入力インターフェース48からリフトセ
ンサ40とアクセルセンサ等の信号を所定周期で読み込
み、吸気/排気バルブ13,15のリフト量を演算して
バルブ駆動条件(電磁アクチュエータ16,17の通電
条件)を演算し、その演算結果に応じて開閉駆動信号を
バルブ駆動回路51に出力して電磁アクチュエータ1
6,17のコイル31,33の通電電流を制御し、吸気
/排気バルブ13,15の開閉動作を制御する。このバ
ルブ制御用コンピュータ43は、バルブ駆動条件の演算
結果をサブコンピュータ42に送信すると共に、バルブ
タイミングの情報をメインコンピュータ41とサブコン
ピュータ42に送信する。
【0023】このバルブ制御用コンピュータ43は、エ
ンジン運転条件等に応じて各気筒の吸気/排気バルブ1
3,15の駆動方法を通常運転モード又は片弁運転モー
ドに切り換える。通常運転モードは、中負荷・高負荷運
転時に実行され、各気筒の合計4個の吸気/排気バルブ
13,15を全て駆動してエンジン11を運転する。こ
の通常運転モードでは、2個の吸気バルブ13を同じ駆
動条件で同時に駆動し、同様に、2個の排気バルブ15
を同じ駆動条件で同時に駆動する。一方、片弁運転モー
ドは、低負荷運転時に燃費向上を狙って実行され、各気
筒の吸気/排気バルブ13,15をそれぞれ1個ずつ閉
弁状態に維持して、各気筒の吸気/排気バルブ13,1
5をそれぞれ1個ずつ駆動してエンジン11を運転す
る。更に、片弁運転モード実行中は、駆動する吸気/排
気バルブ13,15と、駆動しない吸気/排気バルブ1
3,15とを1サイクル毎に交互に切り換える。
【0024】バルブ駆動回路51には、過電流/断線検
出回路52が内蔵され、過電流又は断線を検出した時
に、その情報をバルブ制御用コンピュータ43に送信す
る。バルブ制御用コンピュータ43は、バルブ駆動回路
51から過電流/断線情報を受信した時に、バルブ用リ
レードライバ53にオフ信号を出力してバルブ用リレー
54をオフし、バルブ駆動回路51の電源をオフして、
吸気/排気バルブ13,15の開閉動作を停止する。
【0025】サブコンピュータ42、バルブ制御用コン
ピュータ43及び入力インターフェース48は、それぞ
れ所定周期でウォッチドッグ信号W/Dをメインコンピ
ュータ41に出力してリセット信号が返送されてくるか
否かで、メインコンピュータ41の動作の正常/異常を
監視する。
【0026】バルブ制御用コンピュータ43は、内蔵す
るROM(図示せず)に記憶された図4の異常監視プロ
グラムを実行することで、電磁駆動バルブシステムの正
常/異常を判定する異常判定手段としても機能する。本
プログラムは、バルブ駆動条件の演算周期と同期して起
動され、又は、バルブ駆動条件を所定回数演算する毎に
起動される。
【0027】本プログラムが起動されると、まずステッ
プ101で、現在の運転モードが片弁運転モードである
か否かを判定し、各気筒の合計4個の吸気/排気バルブ
13,15を全て駆動する通常運転モードであれば、ス
テップ102に進み、各気筒の同じ駆動条件で同時に駆
動される2個のバルブのリフトセンサ40の出力を比較
する。通常運転モードでは、各気筒の2個の吸気バルブ
13が同じ駆動条件で同時に駆動されると共に、2個の
排気バルブ15も同じ駆動条件で同時に駆動される。従
って、ステップ102では、各気筒の2個の吸気バルブ
13のリフトセンサ40の出力を比較すると共に、各気
筒の2個の排気バルブ15のリフトセンサ40の出力を
比較し、各センサ出力の差がシステムの最大許容誤差範
囲に相当する所定範囲内であるか否かで正常/異常を判
定する。
【0028】通常運転モードでは、各気筒の2個の吸気
バルブ13(2個の排気バルブ15)は、それぞれ同じ
駆動条件で同時に駆動されるため、駆動制御系やセンサ
系が正常であれば、開弁/閉弁動作が同じになり、2個
の吸気バルブ13(2個の排気バルブ15)のリフトセ
ンサ40の出力はほぼ一致する。従って、2個の吸気バ
ルブ13(2個の排気バルブ15)のリフトセンサ40
の出力の差がシステムの最大許容誤差範囲に相当する所
定範囲以内であれば、駆動制御系及びセンサ系が正常と
判断して本プログラムを終了する。
【0029】これに対し、2個の吸気バルブ13(2個
の排気バルブ15)のリフトセンサ40の出力の差がシ
ステムの最大許容誤差範囲に相当する所定範囲を越えて
いれば、駆動制御系又はセンサ系が異常と判断してステ
ップ103に進み、フェイル処理を実行する。このフェ
イル処理では、異常と判断された気筒(異常気筒)への
燃料噴射を停止し、且つ、該異常気筒の駆動可能なバル
ブを閉弁してガスの流動を遮断した状態に保持しなが
ら、残りの正常な気筒の吸気/排気バルブ13,15を
通常運転モードで駆動する。この機能が特許請求の範囲
でいう異常時制御手段としての役割を果たす。更に、フ
ェイル処理では、警告ランプ(図示せず)を点灯又は点
滅させて運転者に知らせると共に、異常情報を不揮発性
メモリ(例えばバックアップRAM)に記憶する。
【0030】一方、前述したステップ101で、現在の
運転モードが片弁運転モードであると判断された場合
は、ステップ104に進み、駆動する吸気バルブ13
(排気バルブ15)のリフトセンサ40の出力を、1サ
イクル前の他方の吸気バルブ13(排気バルブ15)の
リフトセンサ40の出力と比較して、センサ出力の差が
所定範囲内であるか否かで正常/異常を判定する。
【0031】片弁運転モードでは、駆動する吸気バルブ
13(排気バルブ15)と、駆動しない吸気バルブ13
(排気バルブ15)とを1サイクル毎に交互に切り換え
るため、駆動する吸気バルブ13(排気バルブ15)の
リフトセンサ40の出力を、1サイクル前の他方の吸気
バルブ13(排気バルブ15)のリフトセンサ40の出
力と比較すれば、片弁運転モードでも、2個の吸気バル
ブ13(2個の排気バルブ15)の駆動中のリフトセン
サ40の出力を比較することができる。また、過渡運転
時でも、バルブ駆動条件の1サイクル分の変化量は少な
いため、片弁運転モード実行中に、駆動する吸気バルブ
13(排気バルブ15)のリフトセンサ40の出力を、
1サイクル前の他方の吸気バルブ13(排気バルブ1
5)のリフトセンサ40の出力と比較して、両センサ出
力の差がシステム誤差とバルブ駆動条件の1サイクル分
の変化量とを合わせた最大許容誤差範囲に相当する所定
範囲内であれば、駆動制御系及びセンサ系が正常と判断
することができる。
【0032】これに対し、両センサ出力の差がシステム
誤差とバルブ駆動条件の1サイクル分の変化量とを合わ
せた最大許容誤差範囲に相当する所定範囲を越えていれ
ば、駆動制御系又はセンサ系が異常と判断してステップ
105に進み、フェイル処理を実行する。このフェイル
処理では、異常と判断された気筒(異常気筒)への燃料
噴射を停止し、且つ、該異常気筒の駆動可能なバルブを
閉弁してガスの流動を遮断した状態に保持しながら、残
りの正常な気筒の吸気/排気バルブ13,15を片弁運
転モード又は通常運転モードで駆動する。この機能が特
許請求の範囲でいう異常時制御手段としての役割を果た
す。このフェイル処理でも、警告ランプ(図示せず)を
点灯又は点滅させて運転者に知らせると共に、異常情報
を不揮発性メモリ(例えばバックアップRAM)に記憶
する。
【0033】尚、ステップ102,104で用いる異常
判定条件(所定範囲)は固定値でも良いが、異常判定精
度を高めるために、バルブ駆動条件やエンジン運転条件
に応じて異常判定条件(所定範囲)をマップ等で可変設
定するようにしても良い。
【0034】以上説明した本実施形態によれば、通常運
転モード実行中に、各気筒の同じ駆動条件で同時に駆動
される2個の吸気バルブ13(2個の排気バルブ15)
は、駆動制御系やセンサ系が正常であれば、開弁/閉弁
動作が同じになるという特性に着目し、各気筒の2個の
吸気バルブ13(2個の排気バルブ15)のリフトセン
サ40の出力の差がシステムの最大許容誤差範囲に相当
する所定範囲以内であるか否かで正常/異常を判定する
ようにしたので、各バルブ13,15にリフトセンサ4
0をそれぞれ1個ずつ設置するだけで、2個ずつ設置し
た場合とほぼ同様の異常検出を実施することができ、リ
フトセンサ40の数を増加させずに済み、コスト性やリ
フトセンサ40の搭載性を損なわずに駆動制御系やセン
サ系の異常を精度良く検出することができる。しかも、
2個のリフトセンサ40の出力を比較して異常検出を行
うため、異常検出のための演算処理も簡単であり、演算
負荷を軽減できる利点もある。
【0035】更に、本実施形態では、片弁運転モード実
行中に、駆動する吸気バルブ13(排気バルブ15)
と、駆動しない吸気バルブ13(排気バルブ15)とを
1サイクル毎に交互に切り換え、駆動する吸気バルブ1
3(排気バルブ15)のリフトセンサ40の出力を、1
サイクル前の他方の吸気バルブ13(排気バルブ15)
のリフトセンサ40の出力と比較して、両センサ出力の
差がシステム誤差とバルブ駆動条件の1サイクル分の変
化量とを合わせた最大許容誤差範囲に相当する所定範囲
以内であるか否かによって正常/異常を判定するように
したので、片弁運転モード実行中でも、通常運転モード
実行時と同じように、各バルブ13,15にリフトセン
サ40をそれぞれ2個ずつ設置した場合とほぼ同様の異
常検出を行うことができる。
【0036】しかも、異常と判定された時に、異常気筒
への燃料噴射を停止し、且つ、該異常気筒の駆動可能な
バルブを閉弁してガスの流動を遮断した状態に保持しな
がら、残りの正常な気筒の吸気/排気バルブ13,15
を駆動してエンジン11を運転するようにしたので、駆
動制御系やセンサ系の異常によるバルブとピストンの衝
突や排気エミッションの悪化を回避しながら、正常な気
筒のみでエンジン11の運転を継続することができ、サ
ービス工場までの退避走行が可能となる。
【0037】尚、本実施形態では、エンジン運転条件等
に応じて通常運転モードと片弁運転モードとを切り換え
るようにしたが、片弁運転モードを無くして、常時、通
常運転モードで運転するようにしても良い。
【0038】また、本実施形態では、図4の異常監視プ
ログラムをバルブ制御用コンピュータ43で実行するよ
うにしたが、これ以外の車載コンピュータ、例えばサブ
コンピュータ42やメインコンピュータ41等で実行す
るようにしても良い。
【0039】その他、本発明は、エンジンの気筒数、バ
ルブ数を問わず適用でき、また、吸気バルブと排気バル
ブのいずれか一方のみを電磁駆動バルブで構成したシス
テムにも適用でき、また、バルブ制御用コンピュータ4
1を複数個設けても良く、或は、リフトセンサ40の構
成を変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジン制御系のブ
ロック図
【図2】エンジンの構造を概略的に示す縦断面図
【図3】吸気バルブと電磁アクチュエータの構造を示す
縦断面図
【図4】異常監視プログラムの処理を流れを示すフロー
チャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気ポート、13
…吸気バルブ、14…排気ポート、15…排気バルブ、
15,16…電磁アクチュエータ、21…エンジン制御
回路、23…弁シャフト、27…閉側スプリング、31
…閉側コイル、32…閉側コア、33…開側コイル、3
4…開側コア、36…可動鉄心、37…プランジャ、3
9…開側スプリング、40…リフトセンサ、41…メイ
ンコンピュータ、42…サブコンピュータ、43…バル
ブ制御用コンピュータ(バルブ制御手段,異常判定手
段,異常時制御手段)、51…バルブ駆動回路。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA23 DA13 DA27 DA33 EA11 EB22 FA00 3G092 AA11 BB10 CA04 CB02 DA01 DA02 DA03 DA11 EA08 EA11 EA12 EC04 FA15 FB06 HA13Z HD10Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の各気筒の吸気バルブと排気バ
    ルブの少なくとも一方を、電磁アクチュエータで駆動さ
    れるバルブ(以下「電磁駆動バルブ」という)で構成
    し、且つ、各気筒に同じ駆動条件で同時に駆動される複
    数の電磁駆動バルブを設けた内燃機関において、 各電磁駆動バルブにそれぞれ1個ずつ設けられ、各電磁
    駆動バルブの動作状態を検出するセンサと、 各気筒の同じ駆動条件で同時に駆動される複数の電磁駆
    動バルブのセンサの出力を比較して異常の有無を判定す
    る異常判定手段とを備えていることを特徴とする内燃機
    関の電磁駆動バルブの異常診断装置。
  2. 【請求項2】 各気筒の複数の電磁駆動バルブを全て駆
    動して内燃機関を運転する通常運転モードと、各気筒の
    複数の電磁駆動バルブのうちの一部を閉弁状態に維持し
    て残りの電磁駆動バルブのみを駆動して内燃機関を運転
    する片弁運転モードとを運転条件等に応じて切り換えて
    実行するバルブ制御手段を備え、 前記バルブ制御手段は、片弁運転モード実行中に、駆動
    する電磁駆動バルブと駆動しない電磁駆動バルブとを1
    サイクル毎に交互に切り換え、 前記異常判定手段は、片弁運転モード実行中に、駆動す
    る電磁駆動バルブのセンサの出力を1サイクル前の他方
    の電磁駆動バルブのセンサの出力と比較して異常の有無
    を判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    の電磁駆動バルブの異常診断装置。
  3. 【請求項3】 前記異常判定手段により異常と判定され
    た時に、異常気筒への燃料噴射を停止し、且つ、該異常
    気筒の駆動可能な電磁駆動バルブを閉弁してガスの流動
    を遮断した状態に保持しながら、残りの正常な気筒で内
    燃機関を運転する異常時制御手段を備えていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の電磁駆動バ
    ルブの異常診断装置。
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