JP2001152320A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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JP2001152320A
JP2001152320A JP37601599A JP37601599A JP2001152320A JP 2001152320 A JP2001152320 A JP 2001152320A JP 37601599 A JP37601599 A JP 37601599A JP 37601599 A JP37601599 A JP 37601599A JP 2001152320 A JP2001152320 A JP 2001152320A
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Hiroshi Nagasaka
浩志 長坂
Tadashi Kataoka
匡史 片岡
Momoko Sumiya
桃子 角谷
Matsusuke Miyasaka
松甫 宮坂
Yosen Shu
耀▲仙▼ 朱
Yoshiro Matsumoto
義朗 松本
Shinya Iwamoto
信也 岩本
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒化チタン膜の優れた耐摩耗性および低摩擦
係数を更に向上させて、回転機械の高速化、高圧化に伴
う高い摺動特性に対する要請に対応することができるよ
うな摺動部材を提供する。 【解決手段】 基板Sと、前記基板の表面に形成された
硬質膜とを備え、前記硬質膜は、窒化チタンを主成分と
し、Alを添加する窒化物であって、前記硬質膜は、真
空アーク放電を利用してターゲット14を蒸発させた元
素をイオン化し、イオンの経路にイオンをガイドする磁
場を形成することにより前記基板に導くアークイオンプ
レーティング法によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にポンプ、圧縮
機等の回転機械の軸受またはシール部の摺動部材や、切
削工具を代表とする各種耐摩耗部品のような、特に高温
で、耐摩耗性、低い摩擦係数が要求される部材に用いら
れて好適な摺動部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属材料から構成される軸受またはシー
ル部材の耐摩耗性または耐食性を高めるために、その表
面にセラミックスコーティングを施すことが広く行われ
ている。そのセラミックスコーティングに使用されてい
る材質としては、窒化チタン(TiN)、炭化チタン
(TiC)、窒化クロム(CrN)、窒化ボロン(B
N)およびダイヤモンド状カーボン(DLC)などが挙
げられる。これらの中でも、TiN、CrNはすでに広
く工業化され、硬質膜として金型、切削工具等に応用さ
れている。
【0003】このような硬質膜を形成する方法として
は、従来から、PVD法またはCVD法に代表されるイ
オンプレーティング法、スパッター蒸着法、プラズマC
VD法およびイオン注入法などの表面改質技術が検討さ
れている。
【0004】セラミックスコーティングの材料のうち
で、広く実用化されているものの一つであるTiNは、
侵入型化合物を形成する代表的物質であり、面心立方晶
の結晶構造であることが知られている。TiNは、Ti
の格子に窒素が侵入固溶体として入り、NaCl型結晶
構造となる。TiN膜は、耐摩耗性および耐食性に優れ
ていることから、一部の軸受またはシール部材などにも
使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポンプなど
の回転機械において、回転機械の高速化、高圧化に伴
い、高荷重、高周速度などの苛酷な摺動条件に耐える摺
動部材用硬質膜の開発が望まれている。窒化チタン膜を
このような用途に適用することが考えられているが、窒
化チタン膜自体の硬さ、耐摩耗性が充分でなく、耐久性
に問題があることがこれまでの実験から分かってきた。
従って、現在の窒化チタン膜ではこのような苛酷な条件
で使用する用途において充分な摺動特性を発揮すること
ができない。
【0006】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、窒化チタン膜の優れた耐摩耗性および低摩
擦係数を更に向上させて、回転機械の高速化、高圧化に
伴う高い摺動特性に対する要請に対応することができる
ような摺動部材を提供することを目的としたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板と、前記基板の表面に形成された硬質膜とを備
え、前記硬質膜は、Ti及びAlを含有する窒化物であ
って、前記硬質膜は、真空アーク放電を利用してターゲ
ットを蒸発させた元素をイオン化し、イオンの経路にイ
オンをガイドする磁場を形成することにより前記基板に
導くアークイオンプレーティング法によって形成されて
いることを特徴とする摺動部材用硬質膜である。
【0008】発明者らは、窒化チタン膜の硬さおよび耐
摩耗性を向上させることを目的に、Ti及びN以外のA
lを含有した窒化物薄膜を得ること、およびそのような
窒化物薄膜の形成技術の開発を進めてきた。すなわち、
窒化チタン薄膜の硬さおよび耐摩耗性を向上させること
を念頭に、窒化チタンを主成分に、TiおよびN以外の
Alを添加した窒化物薄膜の形成技術に関する研究を行
った。その結果、アークイオンプレーティング法によっ
てスーパーカソード型イオン源を用いて成膜することに
より、前記の目的を達成することができた。
【0009】アークイオンプレーティング法は、真空ア
ーク放電を利用してターゲットである蒸着源を瞬時に蒸
気化、イオン化し、これを基板に被膜として形成する技
術である。アークイオンプレーティング装置には、ノー
マルカソード型イオン源とスーパーカソード型イオン源
が有る。後者はターゲットと基板の中間にマグネティッ
クコイルを配置し、磁場を形成することでイオンを基板
方向に誘導し、ドロップレットの生成を抑制することに
より、マクロパーティクルの基板への付着を低減させ、
より平滑で緻密な被膜を形成するものである。
【0010】基材としては、熱膨張係数が11×10
−6以下であるSUS420J2鋼またはSUS630
鋼などのステンレス鋼またはIncoloy909鋼な
どのNi基合金を用いることが密着性を維持する上で好
ましい。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記窒化物が不
可避不純物を除き、下記の化学組成であることを特徴と
する請求項1に記載の摺動部材である。 化学組成:Ti(100−x−y)AlxNy x:12at%≦x≦30at%(原子濃度) y:40at%≦y≦60at%(原子濃度)
【0012】請求項3に記載の発明は、可動部材と静止
部材との組み合わせからなり、該可動部材又は静止部材
のいずれか一方が請求項1に記載の摺動部材であること
を特徴とする摺動機構である。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記可動部材又
は静止部材の他方がカーボンを含む素材からなることを
特徴とする請求項3に記載の摺動機構である。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記基材が金属
材料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の摺
動部材、又は請求項3又は4に記載の摺動機構である。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって、本発明を具体的に説
明する。まず、図1により、アークイオンプレーティン
グ装置を説明する。これは、被成膜材である基板を載置
して回転する載置台10を有する真空チャンバ11と、
これに成膜用のイオンを供給する2つのイオン源12と
を備えた構造である。真空チャンバ11には、プロセス
ガスを供給するガス供給源と、排気を行なう排気装置
(いずれも図示略)が繋がれ、また、基板載置台10と
イオン源12との間には、バイアス電圧を印加するため
のバイアス電源13が設けられている。
【0016】2つのイオン源14は、基板Sと対向する
位置においてターゲット14であるカソードを保持して
おり、ターゲット14の近傍で真空アーク放電を起こさ
せるアーク電源15と、ターゲット14と基板Sの中間
に配置され、イオンを基板方向に誘導するマグネティッ
クコイル16を有している。真空チャンバ11には、基
板Sを加熱するヒータと、膜厚をモニターする膜厚セン
サ17が設けられている。
【0017】(1)製造結果 前記の装置により、表1に示す条件でTiAlNの成膜
を行った。すなわち、ターゲットとして、Ti50Al
(at%)合金を用い、基板であるSUS420J2を
真空チャンバーにセットし、6.7×10−4Pa以下
の真空度まで排気した。そして、カソードアーク電流を
100Aとし、窒素分圧を2.66Paに制御し、基板
の温度を600℃に設定し、基板に50Vのバイアス電
圧を印加した。これにより、約3μmの厚さのTiAl
Nの成膜を行った。
【表1】
【0018】比較例として、ノーマルカソード型イオン
源を用いて、実施例と同様な成膜条件でSUS420J
2基板上に約3μmの厚さのTiAlN膜を形成した。
【0019】(2)試験結果 第三元素/チタンの組成比を、X線光電子分光法(XP
S)及びラザフォード後方散乱法(RBS)により測定
した。結晶構造の同定は、X線回折(CuKα線)のθ
−2θ法又は2θ法で行った。
【0020】X線回折結果は、図2に示すように、(2
00)面に高配向し、TiNと同様の回折パターンを示
した。Alの固溶により、面間隔はTiN膜に比べて若
干小さくなった。表面をArイオンスパッタリングによ
ってクリーニングした後得られたX線光電子分光法(X
PS)のスペクトルを図3に示す。XPSの定量分析結
果を表2に示す。膜におけるAl/Ti組成比は0.6
で、ターゲットより小さくなった。また、RBSによる
結果を図4に示す。RBS測定からも、同様の結果が得
られた。TiAlN膜の結晶特性及び組成については、
ノーマルカソード型イオン源を用いた比較例に関して
も、上記実施例とほぼ同様な結果が得られた。
【表2】
【0021】スーパーカソード型イオン源を用いた実施
例の膜と、ノーマルカソード型イオン源を用いた比較例
の膜について、表面のSEM観察を行った結果を、図5
及び図6に示す。比較例においては、膜の表面に多数の
マクロパーティクルが付着しており、直径が10μmに
達するものも観察された。これに対して、スーパーカソ
ード型イオン源を用いたものは、マイクロパーティクル
が少ない平滑な膜が得られた。
【0022】スーパーカソード型イオン源を用いて成膜
したTiAlN,TiNの膜と、ノーマルカソード型イ
オン源を用いて成膜したTiAlN,TiNの膜、及び
基板であるSUS420J2について、マイクロビッカ
ース硬度計を用いて硬度を測定した。基板の影響をでき
るだけ除くために、荷重を25gとして測定した結果を
図7に示す。本発明の実施例のビッカース硬度が367
8と最も高いことが分かった。
【0023】高温での摩擦摩耗試験を、大気中で、25
0℃及び450℃の条件で行った。実施例及び比較例の
硬質膜を形成したものと高温用カーボンをそれぞれリン
グ形状とした試験片どうしを、一定のすべり速度、押し
付け面圧のもとで互いに摺動させることによって行っ
た。
【0024】図8は上記摩擦摩耗試験を行う試験機の概
略構成を示す図である。本試験機は基体20の表面(摺
動面)に硬質膜22を形成した回転側部材24を回転軸
26の先端に固定すると共に、該回転側部材24に対向
して基体28の表面(摺動面)に薄膜30を形成した固
定側部材32又は該薄膜30を形成しない固定側部材3
2を配設し、回転軸26に所定の圧力(荷重)を加えて
回転させることにより、摩擦摩耗試験を行う。試験条件
を表3に示す。
【表3】
【0025】250℃及び450℃における摺動特性
を、図9及び図10に示す。250℃においては、摩擦
係数がμ=0.06以下であり、膜の損傷も軽微で、良
好な摺動特性を示した。450℃においては、摺動開始
直後に摩擦係数がμ=0.1となり、走行距離500m
付近から、μ=0.03以下に安定した。膜の損傷も軽
微で、良好な摺動特性を示した。
【0026】次に、本発明を蒸気タービン用メイティン
グリングへ適用した具体的事例を説明する。図11は蒸
気タービンの非接触端面シールの構成例を示す図であ
る。図11において、シールハウジング21に収容され
た回転軸22には軸スリーブ23が設けられている。そ
して、軸スリーブ23はキー24,24を介して回転環
25,25(メイティングリング)を保持している。各
回転環25に対向して固定環26を設けている。回転環
25は、基材としてステンレス鋼(SUS42OJ2)
を用いた本発明の摺動部材である。なお、図示は省略す
るが、回転環25の摺動面には高圧側Hから低圧側Lに
向けて溝が形成されている。
【0027】各固定環26はピン27を介してシールリ
ングリテーナ28に接続されており、該シールリングリ
テーナ28とシールハウジング21との間にはスプリン
グ29を介装している。そしてスプリング29及びシー
ルリングリテーナ28を介して各固定環26は回転環2
5に押し付けられている。なお、30はロックプレー
ト、31はシエアリングキーである。
【0028】上記構成の非接触端面シールにおいて、回
転軸22が回転することにより、回転環25と固定環2
6とが相対運動し、これにより、回転環25に形成した
溝が高圧側Hの流体を巻き込んで、密封面に流体膜を形
成する。この流体膜により密封面は非接触状態となり、
回転環25と固定環26との間の密封面間にわずかな隙
間が形成される。
【0029】図12は、本発明をマグネットポンプのス
ラスト軸受に適用した構成を示す図である。図12にお
いて、40は隔壁板であり、該隔壁板40にはスラスト
軸受を構成する静止部材41を固定し、該静止部材41
に対向して羽根車44に固定されたスラスト軸受を構成
する可動部材42を設けている。また、隔壁板40を介
在させてマグネットカップリング43に固定された永久
磁石46と羽根車44に固定された永久磁石45が対向
している。マグネットカップリング43を回転させるこ
とにより、該回転力は永久磁石46と永久磁石45の問
に作用する磁気吸引力又は磁気反発力で羽根車44に伝
達され、羽根車44はスラスト方向をスラスト軸受に支
持されて回転する。
【0030】上記スラスト軸受を構成する可動部材42
を本発明の摺動部材で形成する。そして静止部材41を
カーボンを主体とする材料で構成する。スラスト軸受を
このように構成することにより、摩擦係数及びカーボン
の比摩耗量が小さい優れた摩擦特性のスラスト軸受が構
成できる。また、図示は省略するが、ラジアル軸受の可
動部材として本発明の摺動部材を用い、静止部材をカー
ボンを主体とする材料で構成することにより、同様な特
徴を有するラジアル軸受が構成できる。
【0031】なお、上記実施例では、基材に金属材料を
用いたが、本発明はそれに限定されるものではなく、超
硬合金、セラミックスを用いた場合でも全く同様な効果
を奏することを確認している。
【0032】また、上記例では軸受の可動部材を金属材
料又は超硬合金又はセラミックで構成し、その摺動面に
本発明の硬質膜を形成する例を示したが、反対に静止部
材を金属材料又は超硬合金又はセラミックで構成し、そ
の摺動面に本発明の硬質膜を形成し、可動部材をカーボ
ンを主体する材料で構成してもよい。
【0033】また、上記例では本発明の硬質膜を形成し
た摺動部材と組み合わせる相手側の部材の材料として、
樹脂含浸硬質カーボンまたは硬質カーボンを用いたが、
相手側の材料材料としてはこれに限定されるものではな
く、カーボンを主体とする材料またはカーボンを含浸さ
せた材料をも含んで、広くカーボンを含む材料を使用す
ることができる。カーボンを含む材料としては、例え
ば、カーボン系複合材料(カーボン繊維強化型複合材
料、カーボン複合材料等)、炭素鋼、鋳鉄、炭化物(S
iC、Cr、TiC等)、カーボン系コーティン
グ材料(DLC〔ダイヤモンドライクカーボン〕膜、T
iC膜)などを含む。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
TiN膜の硬さおよび優れた耐摩耗性を更に向上させ
て、回転機械の高速化、高圧化に伴う高い摺動特性に対
する要請に対応することができるような摺動部材を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用した硬質膜形成装置の概念図を示
す。
【図2】本発明の実施例の膜のX線回折パターンを示す
グラフである。
【図3】本発明の実施例の膜のXPSスペクトルを示す
グラフである。
【図4】本発明の実施例の膜のRBS分析結果を示すグ
ラフである。
【図5】比較例の膜の表面のSEM写真である。
【図6】本発明の実施例の膜の表面のSEM写真であ
る。
【図7】本発明の実施例と比較例のビッカース硬度試験
結果を示すグラフである。
【図8】摺動試験の試験片を示す図である。
【図9】本発明の実施例の250℃における摺動試験結
果を示すグラフである。
【図10】本発明の実施例の450℃における摺動試験
結果を示すグラフである。
【図11】蒸気タービンの非接触端面シールの構成例を
示す図である。
【図12】本発明をマグネットポンプのスラスト軸受に
適用した構成を示す図である。
【符号の説明】
S 基板 11 真空チャンバ 12 イオン源 14 ターゲット 16 マグネティックコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角谷 桃子 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 宮坂 松甫 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 朱 耀▲仙▼ 大阪府枚方市津田山手2丁目8番1号 株 式会社イオン工学研究所内 (72)発明者 松本 義朗 大阪府枚方市津田山手2丁目8番1号 株 式会社イオン工学研究所内 (72)発明者 岩本 信也 大阪府枚方市津田山手2丁目8番1号 株 式会社イオン工学研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板の表面に形成された硬
    質膜とを備え、 前記硬質膜は、Ti及びAlを含有する窒化物であっ
    て、 前記硬質膜は、真空アーク放電を利用してターゲットで
    ある蒸着源を蒸気化、イオン化し、イオンの経路にイオ
    ンをガイドする磁場を形成することにより前記基板に導
    くアークイオンプレーティング法によって形成されてい
    ることを特徴とする摺動部材。
  2. 【請求項2】 前記窒化物が不可避不純物を除き、下記
    の化学組成であることを特徴とする請求項1に記載の摺
    動部材。 化学組成:Ti(100−x−y)AlxNy x:12at%≦x≦30at%(原子濃度) y:40at%≦y≦60at%(原子濃度)
  3. 【請求項3】 可動部材と静止部材との組み合わせから
    なり、該可動部材又は静止部材のいずれか一方が請求項
    1に記載の摺動部材であることを特徴とする摺動機構。
  4. 【請求項4】 前記可動部材又は静止部材の他方がカー
    ボンを含む素材からなることを特徴とする請求項3に記
    載の摺動機構。
  5. 【請求項5】 前記基材が金属材料であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の摺動部材、又は請求項3又
    は4に記載の摺動機構。
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