JP2001151216A - 自立性プラスチック容器 - Google Patents

自立性プラスチック容器

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JP2001151216A
JP2001151216A JP33387499A JP33387499A JP2001151216A JP 2001151216 A JP2001151216 A JP 2001151216A JP 33387499 A JP33387499 A JP 33387499A JP 33387499 A JP33387499 A JP 33387499A JP 2001151216 A JP2001151216 A JP 2001151216A
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JP
Japan
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shoulder
self
plastic container
container
supporting plastic
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JP33387499A
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English (en)
Inventor
Naoki Ueda
直毅 上田
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Kureha Corp
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Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載時に座屈することのない自立性プラスチ
ック容器を提供することを目的とする。 【解決手段】 底部2周縁から立ち上がる角形筒状の胴
部3と、上部に開口して設けられた口部4と、胴部3か
ら口部4に向け次第に縮径されている肩部5とを有し、
縦断面にて胴部3と肩部5とが両者の境界位置で角度α
をもって接続されているプラスチック容器において、縦
断面にて肩部の始端位置と終端位置とを直線で結んで得
られる母線Cに対し、肩部が外方に向け凸湾曲して膨ら
みを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状又は粉末・顆
粒状の内容物を収納保存し、これらの内容物を口部から
適宜取出し可能とする自立性プラスチック容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自立性プラスチック容器として
は、特開平8−26239に開示されているものが知られてい
る。この公知の容器は、角筒状の胴体部と、口部と、胴
体部と口部をつなぐ肩部とを有している。肩部は、縦断
面において胴部と角度をもって接続され、口部に向け直
線をなして延びている。すなわち、肩部はその始端位置
から終端位置まで直線状となっている。
【0003】この自立性プラスチック容器は、内容物が
充填されて密封された後、物流過程において自立状態で
パレットに複数収容され、このパレットが多段に積み重
ねられて、保管そして運送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなプラスチッ
ク容器は、パレットが多段に重ねられたとき、上段のパ
レット及びこれに収容された充填容器の重量を支えるこ
ととなる。最下段のパレットの容器は最も大きい荷重を
受ける。その結果、容器は肩部にて座屈を生ずることが
ある。特に、容器がブロー成形で作られているときに
は、その肉厚も小さいために座屈を生じやすい。座屈を
生ずると、容器が変形し、破損しないまでも、物流過程
で荷崩れを起こしたり、又、商品としての価値を失うこ
ととなる。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑み、耐座屈性の
高い自立性プラスチック容器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自立性プラ
スチック容器は、底部周縁から立ち上がる角形筒状の胴
部と、上部に開口して設けられた口部と、胴部から口部
に向け次第に縮径されている肩部とを有している。そし
て縦断面では、胴部と肩部とが両者の境界位置で角度を
もって接続されている。
【0007】かかるプラスチック容器において、本発明
は、縦断面にて肩部の始端位置と終端位置とを直線で結
んで得られる母線に対し、肩部が外方に向け凸湾曲して
膨らみを有していることを特徴としている。このような
本発明によれば、肩部の凸湾曲形状によって耐座屈強度
が向上する。
【0008】上記容器がブロー成形で作られている場合
には、ブロー成形容器の肉厚の偏りが小さくなるので、
特に有効となる。
【0009】本発明において、肩部の周方向形状に関し
ては、周方向にて角形筒状の胴部の肩部と一致する位置
に、始端位置と終端位置との範囲で稜線を形成する角部
を有しているようにしても、横断面での形状が連続せる
曲線で形成されているようにしても良い。
【0010】本発明の容器における肩部の膨らみ量に関
して、肩部は、母線に対する膨らみの最大値をH
(m)、母線の長さをL(m)としたときに、P1=H
/Lで定義づけられる該P1の値が0<P≦0.08を
満足するように形成されていることが好ましく、又、肩
部の最小肉厚をT(m)、胴部と肩部との境界位置にお
ける肩部の接線が水平線に対して成す角をα(rad)、
容器素材の曲げ剛さをE(MPa)としたときに、 P2={2830H/L−614H/L+31.1H/L
+1}×TEsinα で定義づけられるP2が0.26<P2≦30を満足するよう
に形成されていることが、さらに好ましい。
【0011】P1が上記の範囲となる理由は、P1値が
0.08を超えると容器の口部の陥没が起こって耐座屈
性がなくなり、また、P1値が0以下であると容器肩部
が内方に陥没し、したがって上記範囲外では耐座屈性が
無くなるということに起因する。
【0012】又、P2に関しては、容器の形状及び樹脂
物性との関係で、このP2の値が30を超えるとき容器
壁の断面厚さを大きくせざるをえなく、製造効率が悪く
工業的利用に耐えなくなり、下限の0.26を超えるよ
うな容器は座屈し易いことによる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図4
にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
【0014】<第一実施形態>図1および図2において、
本実施形態の容器1は、いわゆる自立性の形式でプラス
チック材料で作られている。この容器1の成形方法に限
定はないが、図示の形態にあっては、ブロー成形による
ものが示されている。
【0015】容器1は、該容器に自立性を与える底部2
と、該底部2の周縁から立ち上がる筒状の胴部3と、上
部に開口して設けられた口部4と、胴部3から次第に縮
径されて口部4に至る肩部5とを有している。
【0016】上記胴部3は、図1(A)によく見られるよ
うに、角筒状をなしている。図示の場合、八角形の筒状
をなしている。又、肩部5は、上記胴部3に縦に延びて
形成されている八つの稜線3Aの延長線上に、口部4に
向けて延びる稜線5Aを有している。かかる肩部5は外
側に向け凸湾曲している。なお、上記稜線5Aは、明確
な線を形成していなくとも、若干の丸みをもっていて、
実質的に稜線と言えるものも含まれる。
【0017】上記肩部5は、図3に拡大して縦断面が示
されているように、胴部3と肩部5との境界位置をA、
肩部5と口部4との境界位置をBとしたときに、AとB
とを結ぶ直線として得られる母線Cに対して、外方に凸
湾曲して膨らんでおり、母線に対するその最大膨らみ量
H(m)を有している。又、位置Aにおいて、胴部3と
肩部5とは角度をもって接続されている。すなわち、上
記位置における肩部5の接線は水平線に対して角度α
(rad)を有しており、上記接線は胴部3の面とは一致
していない。
【0018】このような形態において、P1=H/Lで
定義づけられるP1の値が、 0<P1≦0.08 を満足していることが好ましい。
【0019】又、かかる肩部5は、容器がブロー成形に
より作られるときには、正確には肉厚が一定しておら
ず、部位によって変動しているが、その場合、肩部の最
小肉厚をT(m)とし、容器素材の曲げ剛さE(MPa)
としたときに、 P2={2830H/L−614H/L+31.1H/L
+1}×TEsinα で定義づけられるP2が 0.26<P2≦30 を満足していることが、さらに好ましい。
【0020】本発明の容器の素材として用いられるプラ
スチックとしては、上記P1の範囲を満たし更に好まし
くはP2の範囲を満たす曲げ剛さEを有すれば良く、ポ
リオレフィンとして高密度ポリエチレン(HDPE)、
低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエ
チレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチ
レン・プロピレン共重合体が汎用プラスチックとして好
ましく用いられる。
【0021】ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)な
どの曲げ剛さの大きい樹脂も容器の空重量を小さくする
ときに好ましく用いられる。
【0022】<第二実施形態>図1ないし図3に示した
前実施形態では、肩部5には稜線5Aが形成されていた
が、本発明はこの形態に限定されず、図4の第二実施形
態に示されるように稜線のないもの、すなわち、肩部に
おける横断面形状が連続せる曲線、例えば円形となって
いるものにも適用可能である。他は、前実施形態と同様
である。
【0023】<実施例>以下、本発明についての実施例を
比較例と共に示す。この実施例においての各諸元を示す
記号は、既に図示そして説明したものと同じであるが、
それらの単位については、通常用いられている値を採用
した。なお、実施例1及び比較例1は肩部に稜線を有す
る場合、実施例2及び比較例2は肩部に稜線がないもの
の場合であり、前者の場合、素材の曲げ剛さE=800(M
Pa)、後者の場合E=600(MPa)である。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】実施例1として、曲げ剛さE=800MPaのポ
リエチレン樹脂を用いて、胴部の断面が正八角形である
可撓性のプラスチック容器をダイレクトブロー成形によ
り得た。この容器胴部の稜線は、容器表面に現れる角度
をもった境界線として明確に目視できた。この容器を真
横から見たときの肩部の母線の長さLは50mmであ
り、容器の胴部と肩部との境界部における肩部の接線と
容器自立水平面との成す角度αは50°であり、肩部母
線はその中央部での外方に向けた膨出量は2mmであっ
た。また肩部の最小肉厚Tは400μmであった。この
容器のP1=0.040,P2=0.354である。こ
の容器に水を一杯に入れて、パレット上に自立させ、パ
レット積み重ね方向から196N(=20kgf)の荷
重を加えた結果、座屈による容器変形は起こらなかっ
た。
【0027】比較例1として、曲げ剛さE=800MPaのポ
リエチレン樹脂を用いて、胴部の断面が正八角形である
可撓性のプラスチック容器をダイレクトブロー成形によ
り得た。この容器胴部の稜線は、容器表面に現れる角度
をもった境界線として明確に目視できた。この容器を真
横から見たときの肩部の母線の長さLは50mmであ
り、容器の胴部と肩部との境界部における曲面肩部の接
線と容器自立水平面との成す角度は50°であり、肩部
母線に対する膨出は無かった。また肩部の最小肉厚は4
00μmであった。この容器のP1=0,P2=0.2
45である。この容器に水を一杯に入れて、パレット上
に自立させ、パレット積み重ね方向から196Nの荷重
を加えた結果、肩部の座屈による容器変形を起こした。
【0028】実施例2としては、実施例1のものに比
し、曲げ剛性E=600MPaと変更しただけで、他は実施例
1と同一にした。このときP1=0.040,P2=
0.265である。これについて、実施例1と同一条件
の荷重試験を行なった結果、座屈による容器変形は起き
なかった。
【0029】そして、比較例2として、比較例1のもの
に比し、曲げ剛性E=600MPaと変更しただけで、他は比
較例1と同一にした。このとき、P1=0,P2=0.
184である。これについて、比較例1と同一条件で荷
重試験を行なった結果、肩部の座屈による容器変形を生
じた。
【0030】
【発明の効果】以上のごとく、本発明は、自立性プラス
チック容器について、肩部を母線に対して凸湾曲形状と
したので耐座屈性が著しく向上した。これは、容器が肉
薄なブロー成形の容器には効果的になる。その結果、耐
座屈性の向上によって、物流過程におけるパレットの多
段積載時に容器が変形することを防止でき、荷崩れ等を
起こすことなく、取扱いが確実に行われ、又、商品価値
を低下することもなくなるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の容器を示し、(A)は平面
図、(B)は部分破断正面図である。
【図2】図1の容器の斜視図である。
【図3】図1の容器の肩部についての縦断面図である。
【図4】第二実施形態の容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器 2 底部 3 胴部 4 口部 5 肩部 α 角度 C 母線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部周縁から立ち上がる角形筒状の胴部
    と、上部に開口して設けられた口部と、胴部から口部に
    向け次第に縮径されている肩部とを有し、縦断面にて胴
    部と肩部とが両者の境界位置で角度をもって接続されて
    いるプラスチック容器において、縦断面にて肩部の始端
    位置と終端位置とを直線で結んで得られる母線に対し、
    肩部が外方に向け凸湾曲して膨らみを有していることを
    特徴とする自立性プラスチック容器。
  2. 【請求項2】 容器がブロー成形で作られていることと
    する請求項1に記載の自立性プラスチック容器。
  3. 【請求項3】 肩部は、周方向にて角形筒状の胴部の肩
    部と一致する位置に、始端位置と終端位置との範囲で稜
    線を形成する角部を有していることとする請求項1又は
    請求項2に記載の自立性プラスチック容器。
  4. 【請求項4】 肩部は、横断面での形状が連続せる曲線
    で形成されていることとする請求項1又は請求項2に記
    載の自立性プラスチック容器。
  5. 【請求項5】 肩部は、母線に対する膨らみの最大値を
    H(m)、母線の長さをL(m)としたときに、P1=
    H/Lで定義づけられる該P1の値が0<P≦0.08
    を満足するように形成されていることとする請求項3又
    は請求項4に記載の自立性プラスチック容器。
  6. 【請求項6】 肩部は、母線に対する膨らみの最大値を
    H(m)、母線の長さをL(m)、肩部の最小肉厚をT
    (m)、胴部と肩部との境界位置における肩部の接線が
    水平線に対して成す角をα(rad)、容器素材の曲げ剛
    さをE(MPa)としたときに、 P2={2830H/L−614H/L+31.1H/L
    +1}×TEsinα で定義づけられるP2が0.26<P2≦30を満足するよう
    に形成されていることとする請求項3又は請求項4に記
    載の自立性プラスチック容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148506A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Lion Corp 合成樹脂製容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148506A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Lion Corp 合成樹脂製容器

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