JP2001150699A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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Abstract
せることができるインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 本発明のインクジェット記録装置は、記
録ヘッドに形成したインク吐出口の外周に空間部を形成
してなるキャップ部材の一端面を当接させ、前記インク
吐出口からインクを吸引排出させて回復動作を行わせる
インクジェット記録装置において、前記キャップ部材の
前記一端面と当接する記録ヘッド側の当接面として撥水
性を持たせたキャップ受け部材を設けると共に、前記イ
ンク吐出口を形成するインク吐出面を前記当接面より突
出した位置に設けたことを特徴とする。
Description
録装置に係わり、特に、インク吐出口からインクを吸引
排出させて回復動作を確実に行わせるように改良したイ
ンクジェット記録装置に関する。
クの粘度の増大、インクの固着によるインク吐出口の目
詰まり、あるいはインク吐出口に通じる液路内に発生し
た気泡やごみ等により目詰まりを回復するために、イン
ク供給系を加圧したり、あるいは、インク吐出口からイ
ンクを吸引する等、液路に所定の圧力を作用させて、イ
ンクをインク吐出口から強制的に排出させる方法が用い
られることは知られている。
される面であるインク吐出面にキャップ部材を装着し、
吸引手段によりインクを吸引させるようにした従来例を
示す。この従来例はカラー用のインクジェット記録装置
である。記録ヘッド100は4つの記録ヘッド100
Y、100M、100C、100Kより構成してある。
100Yはイエローの記録ヘッド、100Mはマゼンタ
の記録ヘッド、100Cはシアンの記録ヘッド、100
Kはブラックの記録ヘッドである。また、これら4つの
記録ヘッド100はその構成が同一である。記録ヘッド
100Yを例に説明すると、記録ヘッド100Yはイン
クを吐出させて液滴となし、不図示の記録シート上に記
録を行うインクジェット用の記録ヘッドである。2は記
録ヘッド100Yを搭載し、主走査レール3に沿って矢
印Hで示す主走査方向に移動するキャリッジである。キ
ャリッジ2による主走査方向の移動中に記録ヘッド10
0Yのインク吐出面1aに設けたインク吐出口1bから
インクを吐出させて記録を行う。
あり、5はインクを吸引し易いように例えば親水性のE
PDMゴム等の弾性材料で形成したキャップ部材、6は
キャップ部材5を保持し、矢印U方向並びにD方向に移
動自在なキャップホルダ、7はキャップ部材5の空間部
5cと吸引ポンプ8との間を接続し、インクKを吸引す
るためのチューブ、9は吸引ポンプ8により吸引され、
吐出されたインクをインク処理部材10に排出するため
のチューブである。
録ヘッド100に対して回復動作を行う必要が生じたと
きに、キャップホルダ6を矢印U方向に移動させて、キ
ャップ部材5の周囲の一端面5aを記録ヘッド100Y
のインク吐出面1aに当接させ、インク吐出口1bの周
りを密閉した状態にしてから吸引動作を行う。
る吸引動作が行われた状態を示しており、吸引動作の後
では、キャップ部材5の空間部5cおよびチューブ7、
9にかけて、排出されたインクKが充満した状態とな
る。
の空間部5cの圧力を大気圧に戻した後、キャップ部材
5を矢印D方向に引くと、空間部5c内のインクKは親
水性のあるキャップ部材5側に引き寄せられ、撥水性を
持たせたインク吐出面1a側にインクKが残留するのを
軽減している。
たような従来のインクジェット記録装置では、その記録
ヘッド100Yに対するインク目詰まり回復動作後、キ
ャップ部材5をインク吐出面1aから退避させたとき
に、わずかに残留するインクが表面張力等により集ま
り、インクが液滴状になり残留する(以下、このような
インクを残留インクという)。
記録作動中に不図示の記録シートに残留インクが接触し
てインクで汚したり、また、例えば、この残留インクを
ゴムプレート等で清掃する構成を有する場合、清掃時に
記録シート側にインクKが飛び散り、画像品位を落と
す。
おくと乾燥固着してしまい、次の回復を図るときにイン
ク吐出面1aとキャップ部材5の一端面5aとの密着不
良を生じせしめ、結果として吸引不良を発生させる。
ンク吐出面1aと隣接する記録ヘッド100Mのインク
吐出面1aとが同じ高さで連続して配置してあるので、
記録ヘッドの作動中に記録ヘッド100Yの残留インク
が移動して、隣接する記録ヘッド100Mのインク吐出
口に到達するとインクが混じり合い、化学変化によりイ
ンクが凝縮してインク吐出口が目詰まりし易い。また、
混色の危険性もある。
力排除し、目詰まりの回復動作を確実に行わせることが
できるインクジェット記録装置を提供することにある。
により達成できる。
に空間部を形成してなるキャップ部材の一端面を当接さ
せ、前記インク吐出口からインクを吸引排出させて回復
動作を行わせるインクジェット記録装置において、前記
キャップ部材の前記一端面と当接する記録ヘッド側の当
接面として撥水性を持たせたキャップ受け部材を設ける
と共に、前記インク吐出口を形成するインク吐出面を前
記当接面より突出した位置に設けたことを特徴とするイ
ンクジェット記録装置。
クジェット記録装置の要部構成を示す正面図、図2は図
1に係わる底面図である。なお、前記従来例と機構的に
同じ部材は同一の符号を付け、説明はできるだけ省略す
ることとする。
ト記録装置である。記録ヘッド1は4つの記録ヘッド1
Y、1M、1C、1Kより構成している。1Yはイエロ
ーの記録ヘッド、1Mはマゼンタの記録ヘッド、1Cは
シアンの記録ヘッド、1Kはブラックの記録ヘッドであ
る。これら記録ヘッドは各インク色ごとに独立して取り
付け取り外しが可能である。また、これら4つの記録ヘ
ッド1はその構成が同一である。
ッド1Yは図2に示すように、インク吐出面1aに複数
のインク吐出口1bが一列に配置してあり、前記インク
吐出面1aと、後述するキャップ受け部材11の当接面
11aとの間には段差をつけ、当接面11aよりインク
吐出面1aを突出した位置に設けている。インク吐出口
1bは、二列あるいはそれ以上の配置としてもよい。1
cは段差部を構成する記録ヘッドの壁面を示す。インク
吐出口1bのインク吐出面1aおよびキャップ受け部材
11の当接面11aは撥水性を持たせた面で構成してあ
る。即ち、インク吐出面1aとキャップ受け部材11の
当接面11aに撥水剤を塗布し、これによって撥水性を
持たせる。撥水剤としては、例えばテフロン(商品名、
デュポン社)等フッ素系あるいはシリコン系が望まし
い。また、段差周囲の壁面1cに親水性を持たせること
により、インク吐出面1a並びにキャップ受け部材11
の当接面11a上に残留するインクを集めやすくしてあ
る。親水性をもたせるためには、例えばプラズマ処理が
望ましい。
るインクの動きを中心に、図3および図4を参照して説
明する。図3は本発明のインクジェット記録装置の要部
構成においてインクを吸引している状態を示す断面図
で、図4は図3に係わるキャップ部材を後退させた後の
状態を示す断面図である。吸引ポンプ8によるインク吸
引による回復動作の終了後に、吸引ポンプ8の吸引を停
止し、キャップ部材5の空間部5cを大気圧まで戻した
後に、キャップ部材5を図4に示すように、矢印D方向
に退避させる。このとき、インク吐出面1aに接触して
存在していたインクは、キャップ部材5の空間部5cに
形成した親水性を有する内壁面5bに引き寄せられ、一
方、インク吐出面1aには、わずかにインクが残留する
が、残留インクは親水性を持たせた壁面1cに引き寄せ
られて矢印B方向に移動する。また、同様にして、キャ
ップ受け部材11の当接面11aに接触して存在してい
たインクは、キャップ部材5の内壁面5bに引き寄せら
れ、一方、当接面11aには、わずかにインクが残留す
るが、残留インクは壁面1cに引き寄せられ、矢印A方
向に移動する。以上により、残留インクは矢印A方向、
矢印B方向に移動して壁面1c近傍に集まりインク溜ま
り12となる。したがって、当接面11aとインク吐出
面1aにはインクが残留し難くなる。
各インクごとに分かれており、例えば、記録ヘッド1Y
のインク吐出面1aと隣接する記録ヘッド1Mのインク
吐出面1aとは図2に示すように、離れて配置してあ
り、また、各インク吐出面1aとキャップ受け部材11
の当接面11aとに段差を設けてあるので、記録ヘッド
1の作動中に記録ヘッド1Yのインク吐出面1aに残留
したインクが移動して、隣接する記録ヘッド1Mのイン
ク吐出面1aに達することがなくなる。したがってイン
クが混じり合い、化学変化によりインクが凝縮してイン
ク吐出口1bが目詰まりするといったことがなくなる。
面1aとキャップ受け部材11の当接面11aの双方に
撥水剤を塗布する構成について述べたが、キャップ部材
5の一端面5aにも撥水剤を塗布した場合は、キャップ
部材5の一端面5aにインクが残留するのを防止でき
る。
布する構成について説明したが、記録ヘッド1のインク
吐出面1aとキャップ受け部材11そのものを撥水性の
高い材料で形成するようにしても同様の効果が得られ
る。例えば、撥水性の高い材料としてシリコンゴムを上
げることができる。また、シリコン系の撥水剤微粉末を
ベースのゴム材料に混入させて成型したり、あるいは、
オイルやワックス等を同様に混入させて成型することに
より、成型後に、上述したような、撥水性の高い混入物
が表面に出てくる効果を利用して撥水性を高めてもよ
い。
な効果を奏する。
部材の一端面と当接する記録ヘッド側の当接面として撥
水性を持たせたキャップ受け部材を設けると共に、イン
ク吐出口を形成するインク吐出面を当接面より突出した
位置に設けたので、記録ヘッドの目詰まりの回復動作を
確実に行わせることができるインクジェット記録装置を
提供できる。
出面と前記キャップ受け部材の当接面との間の段差周囲
の壁面に親水性を持たせたので、インク吐出面並びにキ
ャップ受け部材の表面からの残留インクが集まりやす
い。
ドが、インク色ごとに独立して取り付け取り外しが可能
であるので、各インク色ごとに独立して保守点検等がで
きる。
の要部構成を示す正面図である。
おいてインクを吸引している状態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
示す正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 記録ヘッドに形成したインク吐出口の外
周に空間部を形成してなるキャップ部材の一端面を当接
させ、前記インク吐出口からインクを吸引排出させて回
復動作を行わせるインクジェット記録装置において、前
記キャップ部材の前記一端面と当接する記録ヘッド側の
当接面として撥水性を持たせたキャップ受け部材を設け
ると共に、前記インク吐出口を形成するインク吐出面を
前記当接面より突出した位置に設けたことを特徴とする
インクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記インク吐出面と前記キャップ受け部
材の当接面との間の段差周囲の壁面に親水性を持たせた
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録
装置。 - 【請求項3】 前記記録ヘッドが、インク色ごとに独立
して取り付け、取り外しが可能であることを特徴とする
請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33603199A JP3687447B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33603199A JP3687447B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001150699A true JP2001150699A (ja) | 2001-06-05 |
JP3687447B2 JP3687447B2 (ja) | 2005-08-24 |
Family
ID=18294997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33603199A Expired - Fee Related JP3687447B2 (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3687447B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008100445A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Sharp Corp | 液体吐出ヘッド、液体吐出装置および液体吐出ヘッドの製造方法 |
-
1999
- 1999-11-26 JP JP33603199A patent/JP3687447B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008100445A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Sharp Corp | 液体吐出ヘッド、液体吐出装置および液体吐出ヘッドの製造方法 |
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---|---|
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