JP2001150338A - 平面研磨装置 - Google Patents

平面研磨装置

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JP2001150338A
JP2001150338A JP33408599A JP33408599A JP2001150338A JP 2001150338 A JP2001150338 A JP 2001150338A JP 33408599 A JP33408599 A JP 33408599A JP 33408599 A JP33408599 A JP 33408599A JP 2001150338 A JP2001150338 A JP 2001150338A
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notch
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを自転および公転させて研磨するに際
してそのワークが安定して自転させられる平面研磨装置
を提供する。 【解決手段】 公転軌跡Kに沿って平行移動させられる
公転部材82に設けられたワーク自転駆動装置22によ
り、ワーク34が保持されたワーク保持部材20がその
自転軸心Aまわりの回転が可能に把持されるので、上記
公転部材82が公転軌跡Kに沿って平行移動させられる
過程で研磨定盤14の回転方向Pの方向成分を含む方向
へ移動させられるときでも、公転部材82とその公転部
材82を把持するローラ86、88、98との間の接触
圧が変化せず、自転駆動ローラ86、88との間でスリ
ップが発生しないため、ワーク34の自転が安定となっ
て研磨品質すなわち平坦度が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの一面を研
磨定盤を用いて平坦に研磨するための平面研磨装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ラップ盤、ラッピング装置、ポリッシン
グ機などと称される平面研磨装置が知られている。この
ような平面研磨装置の一種に、垂直軸心まわりに回転駆
動される研磨定盤の上面に設けられた平坦な研磨加工面
に摺接状態で保持され且つ荷重が掛けられたワークを自
転駆動および公転駆動してそのワークの一面を平坦に研
磨する場合がある。このようにすれば、研磨定盤の研磨
加工面上に存在する砥粒のうちワークの周辺部を通過す
るものとワークの中心部を通過するものとの差が抑制さ
れ、ワークの一面のうちの中央部が凸となる傾向が緩和
されて高い平坦度が得られるようになる。たとえば、本
出願人が先に出願した特願平10−342847号の明
細書に記載された平面研磨装置がそれである。
【0003】ところで、上記従来の平面研磨装置は、ワ
ークが下面に貼り付けられることによりそのワークを保
持する円形の貼付板に当接させるための1対のローラを
備えたアーム部材が設けられ、そのアーム部材自体が公
転軌道に沿って平行移動させられるとともに上記1対の
ローラを介して上記貼付板が回転駆動されることによ
り、ワークが研磨定盤の上で自転および公転させられる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の平面研磨装置においては、アーム部材がその公転軌
道に沿って平行移動させられる過程で研磨定盤の回転方
向の方向成分を含む方向へ移動させられる過程では、貼
付板とその外周面に当接する1対のローラとの間の接触
圧が小さくなってスリップが発生するため、ワークの自
転が不安定となって研磨品質すなわち平坦度が低下する
可能性があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ワークが安定し
て自転させられる平面研磨装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、回転する研磨定盤の研
磨加工面に対して摺接させられた状態で保持されたワー
クを自転させるとともに、該ワークの自転軸心を所定の
公転軸心まわりに回転させることにより該ワークの一面
を平坦に研磨する平面研磨装置であって、(a) 前記自転
軸心および公転軸心に平行な軸心まわりに回転可能に設
けられ、且つ互いに同期して回転させられる複数個の回
転体と、(b) その複数個の回転体にそれぞれ相対回転可
能に連結されることにより前記公転軸心まわりの公転軌
跡に沿って平行移動させられる公転部材と、(c) その公
転部材に設けられ、前記ワークが保持されたワーク保持
部材をその自転軸心まわりの回転が可能に把持し、その
ワーク保持部材を回転駆動することにより該ワークを自
転させるワーク自転駆動装置とを、含むことにある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、公転軌跡に沿って平
行移動させられる公転部材に設けられたワーク自転駆動
装置により、ワークが保持されたワーク保持部材がその
自転軸心まわりの回転が可能に把持されるので、上記公
転部材が公転軌道に沿って平行移動させられる過程で研
磨定盤の回転方向の方向成分を含む方向へ移動させられ
るときでも、公転部材とその公転部材を把持するローラ
との間の接触圧が変化せず、スリップが発生しないた
め、ワークの自転が安定となって研磨品質すなわち平坦
度が確保される。また、上記公転部材は複数個の回転体
にそれぞれ相対回転可能に連結されることにより前記公
転軸心まわりの公転軌跡に沿って平行移動させられるの
で、XYスライド機構により支持される場合に比較し
て、機構的な無理すなわちこじれがなく、公転が安定的
に行われる利点がある。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記ワーク自転
駆動装置は、前記公転部材の一端部に形成された凹湾状
の切欠と、前記ワーク保持部材を自転駆動するためにそ
の公転部材の一端部において該切欠の内側へ少なくとも
一部が突き出すように設けられた自転駆動ローラと、前
記ワーク保持部材の外周面に係合させるための係合ロー
ラを有して該公転部材の切欠の両端部にそれぞれ連結さ
れ、該自転駆動ローラとの間で前記ワーク保持部材を把
持する把持部材とを含むものである。このようにすれ
ば、ワーク保持部材は自転駆動ローラと係合ローラとに
より把持されるので、公転部材が公転軌道に沿って平行
移動させられる過程で研磨定盤の回転方向の方向成分を
含む方向へ移動させられる場合でも、公転部材とその公
転部材を把持するローラとの間の接触圧が変化せず、ス
リップが発生しないため、ワークの自転が安定する。
【0009】また、好適には、前記把持部材は前記切欠
に接近する方向の移動が可能に前記公転部材の切欠の両
端部にそれぞれ連結されたものであり、把持部材をその
切欠に接近する方向へ付勢するスプリングがさらに設け
られたものである。このようにすれば、公転部材はスプ
リングのばね力に従って自転駆動ローラと係合ローラと
により把持されるので、把持力が安定する利点がある。
【0010】また、好適には、前記把持部材は、前記公
転部材の切欠の両端部のうちの少なくとも一方に対して
着脱可能に連結されたものである。このようにすれば、
把持部材の端部を公転部材から解放させることによりワ
ーク保持部材を公転部材に対して容易に着脱させ得る利
点がある。
【0011】また、好適には、前記複数個の回転体は、
共通の公転駆動ギヤに直接噛み合う3つの支持ギヤであ
り、前記公転部材はその3つの支持ギヤに対してそれぞ
れ相対回転可能に連結されたものである。このようにす
れば、公転部材は公転駆動ギヤにより同期回転させられ
るその3つのギヤに支持されると同時に、それら3つの
ギヤの回転に伴って公転軌跡に沿って平行移動させられ
るので、公転機構が小型となる。
【0012】また、好適には、前記ワークは、そのワー
クの一面内に位置する自転軸心まわりに自転させられる
とともに、そのワークの外接円内に位置する公転軸心ま
わりにその自転軸心が回転させられるものである。この
ようにすれば、たとえ大型ワークであったとしてもワー
クの一面の中央部が凸となったり傾斜したりする傾向が
分散されて好適な平坦度および研磨加工精度が得られ
る。また、公転軸心がワークの外接円内に位置するた
め、ワークの外径の2倍以上のワーク保持板を用いる必
要がなく研磨定盤および研磨装置が小型となるので、研
磨加工費用および装置が安価となる。
【0013】また、好適には、前記研磨定盤の回転、前
記ワークの自転の回転方向、およびそのワークの自転軸
心の公転回転方向は同じ回転方向に設定される。このよ
うにすれば、ワークの一面において、研磨定盤の研磨加
工面の外周側に位置したときの研磨速度と内周側に位置
したときの研磨速度の差が緩和されるので、ワークの一
面における平坦度が一層高められる。
【0014】また、好適には、前記ワークの公転軸心ま
わりの回転周期をTB 、そのワークの自転軸心まわりの
回転周期をTA としたとき、0.1≦TB /TA <1、
または1<TB /TA ≦10となるように換言すれば
0.1≦TB /TA ≦10かつTB /TA ≠1となるよ
うにワークの自転および公転が回転駆動される。さらに
好適には、0.8≦TB /TA <1、または1<TB
A ≦1.25となるように換言すれば0.8≦TB
A ≦1.25かつTB /TA ≠1となるようにワーク
の自転および公転が回転駆動される。このようにすれ
ば、自転周期および公転周期が確実にずれるので、ワー
クの一面における平坦度が一層高められる。
【0015】また、好適には、前記自転軸心の公転軸心
まわりの公転半径は、前記ワークの内接円の半径の5%
以上に設定される。さらに好適には、上記公転半径は、
上記ワークの内接円の半径以上であって外接円の半径以
下の値に設定される。このようにすれば、ワークの一面
における平坦度が一層高められる。
【0016】また、好適には、前記公転軸心は、前記研
磨定盤の研磨加工面の内径と外径との間に位置し、且つ
その研磨加工面の内径は、前記ワークの公転径よりも大
きいものである。このようにすれば、ワークの自転軸心
が研磨定盤の研磨加工面の内周縁よりも内側或いは外周
縁よりも外側へ外れないので、研磨品質が維持されると
ともに、ワークが上記公転によって研磨加工面の内側へ
移動してもその移動量は研磨加工面の内径よりも小さく
されていてワークが回転軸心を越えた反対側の研磨加工
面に接触することがない利点がある。
【0017】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実
施例の平面研磨装置10の構成を示す平面図であって、
図2は要部を拡大した断面図、図3は要部を拡大した平
面図である。
【0018】上記図1において、フレーム(機枠)12
には、研磨定盤14が垂直軸心まわりに回転可能に支持
された状態で設けられており、その研磨定盤14は、図
示しない定盤駆動モータにより一回転方向Pへ回転駆動
されるようになっている。この研磨定盤14は、内径D
1 および外径D2 を有する平坦且つ円環状の研磨加工面
(ラップ面、研磨平面)16を備えている。
【0019】上記研磨定盤14は、平面研磨装置10が
遊離砥粒を用いて研磨する遊離砥粒型である場合には錫
或いは銅などの軟質金属などから構成され、平面研磨装
置10が固定砥粒を用いて研磨する固定砥粒型である場
合にはたとえば特開平10−286755号公報に記載
された砥粒を含むラップ用砥石などから構成される。ま
た、この研磨定盤14内には冷却液が循環させられるよ
うになっており、研磨加工中において冷却されるように
なっている。
【0020】上記研磨定盤14の周囲には、上記フレー
ム12に支持された台板18と、矩形板状のワーク34
が下面の同心位置に貼り着けられた円柱形のワーク保持
部材20をその垂直な自転軸心Aまわりに自転させるワ
ーク自転駆動装置22と、そのワーク34の自転軸心A
をそれに平行な所定の公転軸心Bまわりに駆動してワー
ク34を公転させるワーク公転駆動装置24と、研磨期
間中において短円筒状の修正リング26をその垂直な自
転軸心まわりに回転駆動する修正リング回転駆動装置2
8と、両端部がフレーム12に固定されることにより研
磨定盤14上に架け渡された長手状の案内部材30に案
内される回転式修正装置32とが、それぞれ設けられて
いる。
【0021】上記修正リング回転駆動装置28は、短円
筒状の修正リング26をその垂直な軸心まわりに回転駆
動するものであって、研磨定盤14の外周側に位置する
ようにフレーム12上において研磨定盤14の径方向に
平行な方向に往復移動可能に設けられた往復テーブル4
0と、その往復テーブル40から研磨定盤14の上に伸
び且つ研磨加工面16上に載置された修正リング26の
外周面に当接させるための1対のローラ42、44を備
えたアーム部材46と、それら1対のローラ42および
44の一方を研磨定盤14の回転方向Pと同じ回転方向
で研磨加工中は常時回転駆動する回転駆動モータ48
と、上記往復テーブル40を研磨加工中は常時往復駆動
する往復駆動モータ50とを備えている。
【0022】また、前記回転式修正装置32は、研磨定
盤14の回転軸心に平行な軸心、或いは研磨加工面16
に対して垂直な軸心まわりに回転駆動される修正工具5
6と、その修正工具56を回転駆動する図示しない工具
駆動モータと、それら修正工具56および工具駆動モー
タを上下させる上下方向駆動装置60と、その上下方向
駆動装置60を案内部材30の長手方向すなわち水平方
向に沿って移動させる水平方向駆動装置62とを備えて
いる。上記回転式修正装置32は、上記案内部材30に
沿って案内されると、その修正工具56が研磨加工面1
6をその径方向に横切るように構成されており、その横
切る過程で、修正工具56を研磨定盤14の回転軸心と
平行な回転軸心まわりに回転させつつその研磨定盤14
の研磨加工面16に摺接させ、所定の周期で研磨加工面
16を平坦に修正するようになっている。この修正工具
56は、円盤状を成し、研磨加工面16に摺接する修正
加工面にはダイヤモンド粒子が電着法によって固着され
ている。
【0023】図2および図3に拡大して示すように、前
記ワーク自転駆動装置22を支持するワーク公転駆動装
置24は、研磨定盤14の外周側に位置するようにフレ
ーム12に対して水平な状態で固定された固定板64
と、この固定板64に固定された公転駆動モータ66
と、この公転駆動モータ66により垂直な軸心まわりに
回転駆動される公転駆動ギヤ68と、その公転駆動ギヤ
68の周りに位置するように固定板64に対して垂直な
軸心まわりにそれぞれ回転可能に設けられ且つその公転
駆動ギヤ68とそれぞれ噛み合うことにより互いに同期
して回転させられる同型(同歯数)の3つの支持ギヤ7
0、72、74と、それら3つの支持ギヤ70、72、
74の同じ回転角度となる偏心位置に対してピン76、
78、80により相対回転可能に連結或いは支持される
ことにより、上記駆動ギヤ68或いは支持ギヤ70、7
2、74の軸心に平行な公転軸心Bまわりの公転軌跡K
に沿って平行移動させられる板状の公転部材82とを備
えている。
【0024】上記ワーク自転駆動装置22は、ワーク3
4が保持されたワーク保持部材20を自転軸心Aまわり
の回転が可能に把持し、そのワーク保持部材20を回転
駆動するものであって、上記公転部材82のうちの凹状
に湾曲した切欠84が形成された内周側の一端部に設け
られている。このワーク自転駆動装置22は、切欠84
の両端部において突設され且つその切欠84の内周側へ
突き出すように位置する1対の自転駆動ローラ86およ
び88をそれぞれ駆動する1対の自転駆動モータ90お
よび92が固定された1対のブラケット94および96
と、ワーク保持部材20の外周面に係合させられるロー
ラ98を有して上記切欠84の両端部すなわちそれに固
定された1対のブラケット94および96にそれぞれ連
結され、上記1対の自転駆動ローラ86および88と共
にワーク保持部材20を自転可能に把持する円弧形状の
把持部材100とを備え、ワーク34を研磨定盤14と
同じ回転方向へ回転させる。
【0025】上記把持部材100の一端部は、ブラケッ
ト94および把持部材100の一端部にそれぞれ形成さ
れた穴に差し入れられる連結ピン102により着脱可能
且つ回動可能にブラケット94に連結されており、把持
部材100の他端部は回動可能且つ所定の範囲で上記ロ
ーラ98或いは把持部材100を切欠84に接近する方
向に相対移動可能にブラケット96に連結されており、
スプリング104によりその切欠84に接近する方向に
付勢されている。この把持部材100の他端部に形成さ
れた長穴106内にブラケット96に固定された連結ピ
ン108が差し入れられており、上記スプリング104
の両端部がブラケット96および把持部材100の他端
部に固定されているのである。
【0026】上記のようにして構成された平面研磨加工
装置10では、研磨定盤14が回転駆動され且つ図示し
ない研磨液供給装置から研磨液が研磨定盤14上に供給
され、必要に応じてその研磨液と共に遊離砥粒も供給さ
れる状態で、研磨加工面16上に載置されたワーク34
が研磨される。このワーク34の研磨過程では、上記自
転駆動ローラ86および88が回転駆動されるに伴って
それにより把持されたワーク保持部材20およびこれに
同心に貼り付けられたワーク34はその自転軸心Aまわ
りに回転駆動される。同時に、公転駆動モータ66が回
転駆動されるに伴って公転部材82が公転軸心Bまわり
の公転軌跡Kに沿って平行移動させられることにより、
上記ワーク保持部材20およびこれに同心に貼り付けら
れたワーク34は自転軸心Aと平行な公転軸心Bまわり
に自転させられつつ公転させられる。すなわち、ワーク
34は自転軸心Aが上記公転軸心Bを中心とする回転半
径RB の公転軌跡Kに沿って回転させられるのである。
【0027】ここで、上記ワーク34を公転させるため
の、公転駆動ギヤ68により同期回転させられる3つの
公転ギヤ70、72、74およびそれらにより相対回転
可能に支持された公転部材82は、上記そのワーク保持
部材20すなわちその下面に貼り着けられたワーク34
の公転軸心Bまわりの回転周期をTB 、そのワーク34
の自転軸心Aまわりの回転周期をTA としたとき、0.
1≦TB /TA <1、または1<TB /TA ≦10とな
るように換言すれば0.1≦TB /TA ≦10かつTB
/TA ≠1となるように、さらに好適には、0.8≦T
B /TA <1、または1<TB /TA ≦1.25となる
ように換言すれば0.8≦TB /TA ≦1.25かつT
B /TA ≠1となるように、構成されている。
【0028】また、自転軸心Aはワーク34の内接円N
内に位置させられており、その自転軸心Aの公転軸心B
まわりの公転半径RB がワーク34の内接円Nの半径R
N の5%以上となるように、さらに好適には、上記公転
半径RB がワーク34の内接円Nの半径RN 以上であっ
て外接円Gの半径RG 以下の値に設定されている。ま
た、公転軸心Bは、前記研磨定盤14の研磨加工面16
の内径と外径との間に位置し、且つその研磨加工面16
の内径D1 は、ワーク32の公転径2RB よりも大きい
値となるように設定されている。
【0029】上述のように、本実施例によれば、公転軌
跡Kに沿って平行移動させられる公転部材82に設けら
れたワーク自転駆動装置22により、ワーク34が保持
されたワーク保持部材20がその自転軸心Aまわりの回
転が可能に把持されるので、上記公転部材82が公転軌
跡Kに沿って平行移動させられる過程で研磨定盤14の
回転方向Pの方向成分を含む方向へ移動させられるとき
でも、公転部材82とその公転部材82を把持するロー
ラ86、88、98との間の接触圧が変化せず、自転駆
動ローラ86、88との間でスリップが発生しないた
め、ワーク34の自転が安定となって研磨品質すなわち
平坦度が確保される。また、上記公転部材82は3個の
支持ギヤ(回転体)70、72、74にそれぞれ相対回
転可能に連結されることにより公転軸心Bまわりの公転
軌跡Kに沿って平行移動させられるので、XYスライド
機構により支持される場合に比較して、機構的な無理す
なわちこじれがなく、公転が安定的に行われる利点があ
る。
【0030】また、本実施例によれば、ワーク自転駆動
装置22は、前記公転部材の一端部に形成された凹湾状
の切欠84と、ワーク保持部材20を自転駆動するため
にその公転部材82の一端部において切欠84の内側へ
少なくとも一部が突き出すように設けられた自転駆動ロ
ーラ86、88と、ワーク保持部材20の外周面に係合
させるための係合ローラ98を有して公転部材82の切
欠84の両端部にそれぞれ連結され、自転駆動ローラ8
6、88との間でそのワーク保持部材20を把持する把
持部材100とを含むものであることから、ワーク保持
部材20は自転駆動ローラ86、88と係合ローラ98
とにより把持されるので、公転部材82が公転軌道Kに
沿って平行移動させられる過程で研磨定盤14の回転方
向Pの方向成分を含む方向へ移動させられる場合でも、
公転部材82とその公転部材82を把持する自転駆動ロ
ーラ86、88との間の接触圧が変化せず、スリップが
発生しないため、ワーク34の自転が安定する。
【0031】また、本実施例によれば、把持部材100
は切欠84に接近する方向の移動が可能に公転部材82
の切欠84の両端部位置にそれぞれ連結されたものであ
り、把持部材100をその切欠に接近する方向へ付勢す
るスプリング104がさらに設けられたものであること
から、公転部材82はスプリング104のばね力に従っ
て自転駆動ローラ86、88と係合ローラ98とにより
把持されるので、把持力が安定する利点がある。
【0032】また、本実施例によれば、把持部材100
は、公転部材82の切欠84の両端部のうちの少なくと
も一方に対して着脱可能に連結されたものであるので、
把持部材100の端部を公転部材82から解放させるこ
とによりワーク保持部材20を公転部材82に対して容
易に着脱させ得る利点がある。
【0033】また、本実施例によれば、3個の支持ギヤ
(回転体)70、72、74は、共通の公転駆動ギヤ6
8に直接噛み合わせられており、公転部材82はその3
つの支持ギヤ70、72、74の同じ回転位相角度位置
に対してそれぞれ相対回転可能に連結されたものである
ことから、公転部材82は公転駆動ギヤ68により同期
回転させられるその3つの支持ギヤ70、72、74に
支持されると同時に、それら3つの支持ギヤ70、7
2、74の回転に伴って公転軌跡Kに沿って平行移動さ
せられるので、公転機構が小型となる。
【0034】また、本実施例によれば、研磨定盤14の
研磨加工面16に対して摺接状態で保持されるワーク3
4が、ワーク自転駆動装置22によって上記研磨定盤1
4の回転軸心に平行であってそのワーク34の一面内に
位置する自転軸心Aまわりに自転させられると同時に、
公転部材82によって上記研磨定盤14の回転軸心に平
行であってワーク34の一面の外接円G内に位置する公
転軸心Bまわりに公転させられるので、たとえワーク3
4が大型であったとしてもワーク34の一面(被研磨
面)の中央部が凸となったり傾斜したりする傾向が上記
公転により分散されて好適な平坦度および研磨加工精度
が得られる。また、公転軸心Bがワーク34の外接円G
内に位置しているため、ワーク34の外径の2倍以上の
ワーク保持部材20を用いる必要がなく研磨定盤14お
よび平面研磨加工装置10が小型なものとなるので、研
磨加工費用および装置が安価となる。
【0035】また、本実施例によれば、研磨定盤14の
回転、ワーク34の自転、およびそのワーク34の公転
は同じ回転方向に設定されていることから、ワーク34
の一面(被研磨面)において、研磨定盤14の研磨加工
面16の外周側に位置したときの研磨速度と内周側に位
置したときの研磨速度の差が緩和されるので、ワーク3
4の一面における平坦度が一層高められる。
【0036】また、本実施例によれば、ワーク34の公
転軸心Bまわりの回転周期をTB 、そのワーク34の自
転軸心まわりの回転周期をTA としたとき、0.1≦T
B /TA <1、または1<TB /TA ≦10となるよう
に換言すれば0.1≦TB /TA ≦10かつTB /TA
≠1となるように、さらに好適には、0.8≦TB /T
A <1、または1<TB /TA ≦1.25となるように
換言すれば0.8≦T B /TA ≦1.25かつTB /T
A ≠1となるように、ワーク34の自転および公転が行
われることから、ワーク34の自転周期および公転周期
が相互に確実にずれるので、ワーク34の一面における
平坦度が一層高められる。
【0037】また、本実施例によれば、自転軸心Aの公
転軸心Bまわりの公転半径RB は、ワーク34の内接円
Nの半径RN の5%以上の値に、さらに好適には、上記
公転半径RB は、上記ワーク34の内接円Nの半径RN
以上であって外接円Gの半径RG 以下の値に設定される
ので、ワーク34の一面における平坦度が一層高められ
る。
【0038】また、本実施例によれば、公転軸心Bは、
研磨定盤14の研磨加工面16の内径D1 と外径D2
の間に位置し、且つその研磨加工面16の内径D1 は、
ワーク34の公転径2RB よりも大きい値に設定されて
いることから、ワーク34の自転軸心Aが研磨定盤14
の研磨加工面16の内周縁よりも内側へ或いは外周縁よ
りも外側へ外れないので、研磨品質が維持されるととも
に、ワーク34が上記の公転によって研磨加工面16の
内側へ移動してもその移動量は研磨加工面16の内径D
1 よりも小さくされていてワーク34が研磨加工面16
の回転軸心を越えた反対側の研磨加工面16に接触する
ことがない利点がある。
【0039】以上、本発明の一実施例を図面を用いて説
明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0040】たとえば、前述の実施例では、公転部材8
2が相対回転可能に連結される複数個の回転体として、
互いに平行な軸心まわりに同期回転させられる3つの支
持ギヤ70、72、74が用いられていたが、2個の支
持ギヤ、或いは4個以上の支持ギヤが用いられても差し
支えない。
【0041】また、前述の実施例では、ワーク保持部材
20をその自転軸心Aまわりの回転が可能に把持してそ
れを回転駆動するワーク自転駆動装置22は、ワーク保
持部材20を取り囲む公転部材82とそれに連結された
把持部材100とによりそのワーク保持部材20を把持
するように構成されていたが、ワーク保持部材20の一
部を取り囲む部材によって把持するものであってもよ
い。
【0042】また、前述の実施例では、把持部材100
は、公転部材82の切欠84の両端部位置のうちの一方
すなわちブラケット94に対して着脱可能に連結された
ものであったが、他方すなわちブラケット96に対して
着脱可能に連結されても差し支えない。
【0043】また、前述の実施例のワーク34は矩形板
状であったが、円板状であっても差し支えない。
【0044】また、前述の実施例のワーク自転駆動装置
22および公転部材82により、ワーク34が研磨定盤
14と同じ回転方向で自転および公転させられるように
なっていたが、研磨定盤14の内周側および外周側の周
速差が問題とならない場合には、ワーク34は必ずしも
研磨定盤14と同じ回転方向で自転或いは公転させられ
なくてもよい。
【0045】また、前述の実施例において、ワーク34
はワーク保持部材20の下面に貼り付けられることによ
り保持されていたが、凹嵌部に嵌め入れられるなどの他
の保持機構が用いられてもよいし、ワーク34に荷重を
掛けるためのウエイトが上記ワーク保持部材20の上面
に載置されてもよい。
【0046】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面研磨装置の構成を説明
する平面図である。
【図2】図1の平面研磨装置の要部を拡大して説明する
断面図である。
【図3】図1の平面研磨装置の要部を拡大して説明する
平面図である。
【符号の説明】
10:平面研磨装置 14:研磨定盤 20:ワーク保持部材 22:ワーク自転駆動装置 34:ワーク 68:公転駆動ギヤ 70、72、74:支持ギヤ(回転体) 84:切欠 86、88:自転駆動ローラ 98:ローラ 100:把持部材 104:スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 幸男 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 佐藤 誠 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AB04 AB06 CB01 DA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する研磨定盤の研磨加工面に対して
    摺接させられた状態で保持されたワークを自転させると
    ともに、該ワークの自転軸心を所定の公転軸心まわりに
    回転させることにより該ワークの一面を平坦に研磨する
    平面研磨装置であって、 前記自転軸心および公転軸心に平行な軸心まわりに回転
    可能に設けられ、且つ互いに同期して回転させられる複
    数個の回転体と、 該複数個の回転体にそれぞれ相対回転可能に連結される
    ことにより前記公転軸心まわりの公転軌跡に沿って平行
    移動させられる公転部材と、 該公転部材に設けられ、前記ワークが保持されたワーク
    保持部材をその自転軸心まわりの回転が可能に把持し、
    該ワーク保持部材を回転駆動することにより該ワークを
    自転させるワーク自転駆動装置とを、含むことを特徴と
    する平面研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク自転駆動装置は、前記公転部
    材の一端部に形成された凹湾状の切欠と、前記ワーク保
    持部材を自転駆動するために該公転部材の一端部におい
    て該切欠の内側へ少なくとも一部が突き出すように設け
    られた自転駆動ローラと、前記ワーク保持部材の外周面
    に係合させるためのローラを有して該公転部材の切欠の
    両端部にそれぞれ連結され、該自転駆動ローラとの間で
    前記ワーク保持部材を把持する把持部材とを含むもので
    ある請求項1の平面研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記把持部材は前記切欠に接近する方向
    の移動が可能に前記公転部材の切欠の両端部にそれぞれ
    連結されたものであり、該把持部材を該切欠に接近する
    方向へ付勢するスプリングがさらに設けられたものであ
    る請求項2の平面研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記把持部材は、前記公転部材の切欠の
    両端部のうちの少なくとも一方に対して着脱可能に連結
    されたものである請求項2または3の平面研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記複数個の回転体は、共通の公転駆動
    ギヤに直接噛み合う3つの支持ギヤであり、前記公転部
    材は該3つの支持ギヤに対してそれぞれ相対回転可能に
    連結されたものである請求項1乃至4のいずれかの平面
    研磨装置。
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