JP2001149419A - 超音波床ずれ治療装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、皮膚のただれを防止するために、一
人で動けない老人や病人が寝ている寝ている向き、つま
り横向きか仰向けかを予め決められた時間毎に変えてや
るようにしているが、その作業は非常に大変な労働であ
り、看護人の負担になっているのが現状である。 【解決手段】 柔軟性の袋１の内部に水又は液体あるい
はゲル状物２が封入され、又、柔軟性の袋１の片面に超
音波振動子３が埋め込まれ、この超音波振動子３にコー
ド４を介して発振器５が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、寝たきり老人の床
ずれを治療、防止する超音波床ずれ治療装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、寝たきり老人や長期間治療して
いる寝たきりの病人では、同じ状態で長時間ベッドに寝
かせておくと、ベッドに向いている部分の皮膚がただれ
て床ずれを生じる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、従来は、皮膚
のただれを防止するために、一人で動けない老人や病人
が寝ている寝ている向き、つまり横向きか仰向けかを予
め決められた時間毎に変えてやるようにしているが、そ
の作業は非常に大変な労働であり、看護人の負担になっ
ているのが現状である。

【０００４】

【課題を解決しようとする手段】本発明は、薄い平らな
柔軟性の袋の一面に１つ又は複数の超音波振動子を付着
又は埋没させ、前記柔軟性の袋に水又は液体あるいはゲ
ル状物を封入し、前記超音波振動子に発信器から発振出
力を印加して、床ずれ部分に超音波を照射するものであ
り、又、前記発振器を柔軟性の袋に一体に装着するよう
にしてもよいし、さらに、前記柔軟性の袋はウォーター
ベッドでもよい。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明では、老人やる病人の床ず
れが生じた部分とベッドの間に水又は液体あるいはゲル
状物を封入した柔軟性の袋を挿入し、超音波振動子から
超音波を発生し、水又は液体あるいはゲル状物を封入し
た柔軟性の袋を介して超音波を床ずれが生じた部分に照
射すると、床ずれを生じた部分は超音波振動によって活
性化され、床ずれが治療され、又、床ずれが生じていな
い場合にも、ベッドと床ずれが生じそうな部分の間に水
又は液体あるいはゲル状物を封入した柔軟性の袋を挿入
し、予め決められた時間毎に超音波を照射すれば、皮膚
にただれが生じない。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の実施例の超音波床ずれ治療装
置の平面図、図２は図１の超音波床ずれ治療装置の一部
側面図で、柔軟性の袋１の内部に水又は液体あるいはゲ
ル状物２が封入され、又、柔軟性の袋１の片面に超音波
振動子３が埋め込まれ、この超音波振動子３にコード４
を介して発振器５が接続されている。

【０００７】このように構成した本実施例の超音波床ず
れ超音波装置では、超音波振動子３が埋め込まれていな
い柔軟性の袋１の面を上にして、老人又は病人の床ずれ
が生じた部分とベッドの間に挿入し、発振器５から発振
出力を超音波振動子３に印加すると、超音波振動子３か
ら超音波が発生し、柔軟性の袋１の水又は液体あるいは
ゲル状物２を介して老人又は病人の床ずれ部分に照射さ
れるので、この床ずれ部分は超音波振動によって皮膚が
揉まれるようになるので、活性化され、皮膚のただれが
治療される。

【０００８】図３は、本発明の他の実施例の超音波床ず
れ治療装置の側面図で、１は柔軟性の袋、２は水又は液
体あるいはゲル状物、３は超音波振動子であり、これら
の構成は上記実施例と同じであるので、説明は省略する
が、本実施例では、柔軟性の袋１に発振器５を一体に装
着したものである。

【０００９】このように構成した本実施例の超音波床ず
れ治療装置では、発振器５にコードを介して商用電源に
接続するように構成してもよいし、又、発振器５と一体
に電池を装着するようにしてもよい。

【００１０】なお、上記実施例では、柔軟性の袋１に超
音波振動子３を１つ装着した例を説明したが、複数の超
音波振動子を柔軟性の袋１に装着してもよいし、又、発
振器にタイマーを接続し、床ずれを生じるような部分に
予め決められた時間毎に超音波を照射すると、床ずれの
発生を防止することができ、さらに、柔軟性の袋１の代
わりにウォーターベッドを使用し、ウォーターベッドの
下面に超音波振動子３を装着してもよい。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波床
ずれ治療装置では、老人又は病人の床ずれを生じた部分
とベッドの間に柔軟性の袋を挿入し、この床ずれを生じ
た部分に柔軟性の袋に装着した超音波振動子から超音波
を照射することにより、照射された超音波によって床ず
れ部分は柔らかく揉まれる状態になって活性化され、そ
れによって床ずれを治療することができ、さらに、超音
波を予め決められた時間毎に床ずれを発生しそうな部分
に照射することにより、皮膚の床ずれを防止することが
できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の超音波床ずれ治療装置の平面
図である。

【図２】図１の超音波床ずれ治療装置の一部側面図であ
る。

【図３】本発明の他の実施例の超音波床ずれ治療装置の
側面図である。

【符号の説明】 １ 柔軟性の袋 ２ 水又は液体あるいはゲル状物 ３ 超音波振動子 ４ コード ５ 発振器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 薄い平らな柔軟性の袋の一面に１つ又は
   複数の超音波振動子を付着又は埋没させ、前記柔軟性の
   袋に水又は液体あるいはゲル状物を封入し、前記超音波
   振動子に発信器から発振出力を印加して、床ずれ部分に
   超音波を照射することを特徴とする超音波床ずれ治療装
   置。
2. 【請求項２】 前記発振器を柔軟性の袋に一体に装着し
   たことを特徴とする請求項１記載の超音波床ずれ治療装
   置。
3. 【請求項３】 前記柔軟性の袋はウォーターベッドであ
   ることを特徴とする請求項１記載の超音波床ずれ治療装
   置。