JP2001149333A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001149333A
JP2001149333A JP33437199A JP33437199A JP2001149333A JP 2001149333 A JP2001149333 A JP 2001149333A JP 33437199 A JP33437199 A JP 33437199A JP 33437199 A JP33437199 A JP 33437199A JP 2001149333 A JP2001149333 A JP 2001149333A
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Shinji Kawasaki
真司 川崎
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体のMRA法による3次元データより、血管の
像が明瞭に表された二次元画像を生成する。 【解決手段】 自動判別処理部102は、MRA法により測定
された生体の測定データ値を値としてもつボクセルから
構成される3次元データから、その値が、ひも状形状物
の測定データ値としての特徴を備えているボクセルを血
管に対応するボクセルとして判別し、他のボクセルの測
定データ値を、より減じた値に更新する。MIP処理部104
は、測定データ値が更新された3次元データ106より二次
元画像107を生成し、ユーザインタフェース101を介して
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定データをボク
セルとする3次元データを扱う画像処理装置において、3
次元データ中に含まれる不要な測定データ値を削減する
技術に関するものであり、特に血管画像の詳細な観察を
可能とした血管画像生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血管画像生成装置は、X線CT装置や磁気
共鳴診断装置(MRI装置)で計測した3次元構造体である
ところの3次元データを処理し、任意の2次元平面に投影
した二次元画像を作成する。たとえばMRI装置では、磁
気共鳴血管撮影(MRA)法の一つである3D TOF(3次元タ
イムオブフライト)法を用いて得た生体血管の3次元の
測定データを、MIP(Maximum Intensity Projection:
最大値投影)法により2次元画像化し表示する装置が知
られている。
【0003】ここで、3D TOF法とは、短い繰り返し時間
で測定すると、静止した組織に対しては小さい信号が、
静止していない血流に対しては大きな信号が測定される
ことを利用して、生体の血管の3次元の測定データを得
るものである。また、MIP法とは、3次元データと、画素
の2次元構造体である投影平面とを、仮想的な3次元世界
空間に、観察者が指定した視点に応じた配置関係で配置
し、3次元データの投影平面上の各画素への投影値を求
める(レンダリングする)際に、その投影値を、その画
素への投影線上にある全測定データ(ボクセル)のうち
値が最も大きな測定データの値とするものである。そし
て、このようにして求めた各画素への投影値を、その画
素の値とする画素の二次元構造体を表示する画像とする
ものである。
【0004】さて、このようなMIP法によれば、表示す
る画像の各画素の値を、前記投影平面上において当該画
素に投影される方向にある測定データのうち値が最も大
きな測定データの値とするために、血管の他に、脂肪や
背景ノイズなどの、血管の観察の障害もしくは血管の観
察に不要な測定データ値に対応する像が画像中に表れて
しまう。そして、特に、これらの形状が、血管の像に重
畳してしまう場合には、適正に血管を観察することが困
難となってしまう。
【0005】そこで、従来は、観察者より不要な測定デ
ータ値が含まれる3次元データ中の範囲の指定を受付
け、この受け付けた範囲を画像化の対象から除外する選
択的MIP法が用いられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般に血管の
走行は複雑であるために、選択的MIP法によって、細い
血管を除去しないように、不要な測定データ値が含まれ
る3次元データ中の範囲を指定することは、観察者にと
って大きな負担であった。また、その作業には多大の時
間が必要であった。
【0007】そして、このように、3次元データの二次
元画像化に限らず、3次元データの解析など、3次元デー
タについて何らかの処理を行う際には、3次元データ中
に興味ある測定対象物の測定データ値以外の不要な測定
データ値が含まれていることが、その処理の妨げになる
ことが多い。
【0008】そこで、本発明は、測定データをボクセル
とする3次元データを扱う画像処理装置において、3次元
データ中に含まれる不要な測定データ値を自動的に削減
することができる画像処理装置を提供することを課題と
する。また、特に、このような画像処理装置の一つとし
て、生体のMRA法等による3次元データより、血管の像が
明瞭に表された二次元画像を生成することができる血管
画像生成装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題達成のために、
本発明の画像処理装置は、被測定物が存在する3次元空
間のそれぞれ異なる空間部分を測定した複数の測定デー
タの各々を前記3次元空間中の配列に従って配列した3次
元構造体であるところの3次元データを処理する3次元画
像処理装置であって、値に連続性ある複数の測定データ
より構成される、前記3次元データ上の特定形状の連続
体に属する測定データを判別する判別手段と、前記判別
手段が判別した測定データの値が、他の測定データの値
に対して相対的に大きくなるように、前記3次元データ
の少なくとも一部の測定データの値を更新する更新手段
とを有する。
【0010】このような画像処理装置によれば、必要な
測定データ値が、特定形状物を測定した測定データ値で
ある場合に、その他の、不要な測定データ値を相対的に
小さくする。したがって、3次元データに含まれる不要
な測定データ値を自動的に削減し、その後の任意の処理
において、必要な測定データに対して感度の高い処理が
可能となる。特定形状物とは、たとえばひも形状であ
る。
【0011】また本発明の血管画像生成装置は、被検体
(生体)をMRA法等の血管撮影法によって測定した3次元
データを、仮想的な2次元平面に投影した二次元画像を
生成する血管画像生成装置であって、値が血管の測定デ
ータとして備えるべき大きさを有する測定データであっ
て、かつ、値に連続性ある複数の測定データより構成さ
れる、3次元データ上のひも形状の連続体に属する測定
データを判別する判別手段と、前記判別手段が判別した
測定データの値が、他の測定データの値に対して相対的
に大きくなるように、前記3次元データの少なくとも一
部の測定データの値を更新する更新手段と、前記更新手
段によって更新された3次元データを、仮想的な2次元平
面に投影した二次元画像を生成する画像生成手段とを有
する。
【0012】このような血管画像生成装置によれば、血
管の測定データが備える構造的、強度的特徴によって、
血管に対応すると推定される測定データを判別し、その
値を、他の測定データの値に対して相対的に大きくす
る。したがって、このような処理を施した3次元データ
より、血管の像を明瞭に表した二次元画像を得ることが
できるようになる。
【0013】また本発明の血管画像生成装置は、さらに
前記画像生成手段が生成した二次元画像を表示する表示
手段と、前記二次元画像の表示上で、二次元画像中の領
域の指定を受け付ける領域受付手段と、前記領域受付手
段が受け付けた二次元画像中の領域に対応する、値に連
続性ある複数の測定データより構成される、3次元デー
タ上のひも形状の連続体を選定する選定手段を有し、前
記更新手段は、前記選定手段が選定した連続体に含まれ
る測定データの値が、他の測定データの値に対して相対
的に大きくなるように、前記3次元データの少なくとも
一部の測定データの値を更新する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像処理装置
の実施例について、MRA画像生成装置への適用を例にと
り説明する。
【0015】図1に、本実施例に係るMRA画像生成装置の
構成を示す。図示するように、このMRA画像生成装置
は、ユーザインタフェース部101、自動選別処理部102、
手動選別処理部103、MIP処理部104、記憶部105とを有す
る。
【0016】このような構成において、記憶部105は、M
RA法による測定データの3次元構造体であるところの3次
元データ106と、これを二次元画像化した二次元画像107
を記憶している。また、MIP処理部104は、MIP法によっ
て3次元データ106から二次元画像107を生成する。自動
選別処理部102は、3次元データ106中の不要測定データ
値を判別し、これを削減する処理を行う。手動選別処理
部102は、3次元データ106中の、ユーザによって指定さ
れた領域内の測定データ値を削減する処理を行う。ユー
ザインタフェース101は、二次元画像107の表示や、ユー
ザよりの各指定の受付を行う。
【0017】ただし、本MRA画像生成装置は、たとえ
ば、図2に示すように、CPU201や、主記憶202、ハードデ
ィスク装置である外部記憶装置203a、他の外部記憶装置
である203b、キーボードや、マウスなどのポインティン
グデバイスなどの入力装置205、表示装置などの出力装
置206などを備えた、一般的な構成を有する電子計算機
上に構築することができる。
【0018】この場合、前記MRA画像生成装置の各部
は、CPU201が主記憶202にロードされたプログラムを実
行することにより電子計算機上に具現化されるプロセ
ス、記憶資源として実現され、後述する各処理は、これ
らのプロセスによって実行される。また、前述した主記
憶202にロードされCPU201によって実行されることによ
り、電子計算機上にMRA画像生成装置を構成するための
プログラムは、予め、外部記憶装置203aに記憶され、必
要に応じて主記憶202にロードされ、CPU201によって実
行される。または、可搬型の記憶媒体207、たとえば、C
D-ROMを扱う外部記憶装置203bを介して、直接、必要に
応じて、可搬型の記憶媒体207から主記憶202にロードさ
れ、CPU201によって実行される。もしくは、一旦、可搬
型の記憶媒体を扱う外部記憶装置203bを介して、可搬型
の記憶媒体207から、ハードディスク装置などの外部記
憶装置203a上にインストールされた後、必要に応じて主
記憶202にロードされ、CPU201によって実行される。
【0019】なお、図2では、MRA法による生体の3次元
データを作成するMRA画像生成装置210を、電子計算機に
接続し、MRA装置210から3次元データを電子計算機上に
読み込む場合の構成を示したが、電子計算機は、MRA装
置210からオフラインで、3次元データを受け取り読み込
むものであってもよい。
【0020】以下、本MRA画像生成装置の動作について
説明する。図3に、本MRA画像生成装置の行う処理の全体
の流れを示す。図示するように、まず、自動判別部102
は、処理30lで血管判別処理を行う。血管判別処理で
は、3次元データ106の各ボクセルが血管の測定データで
あるかどうかを判別する。
【0021】次に、自動判別部102は、処理302にて、R
値及びC値を設定する。次に、自動判別部102は、処理30
3では、処理30lにて血管と判別したボクセルの周囲Rの3
次元データ106上の範囲を選択領域として設定し、選択
領域に含まれるボクセルに対してフラグを立てるなどの
標識をする。
【0022】次に、自動判別部102は、処理304で、処理
303で設定した選択領域外のボクセルの測定データ値
を、その測定データ値にC値を乗算した値に更新する。
そして、MIP処理部104に二次元画像の生成を指示する。
指示を受けたMIP処理部104は、処理304で測定データ値
が更新された3次元データから二次元画像107を生成し、
ユーザインタフェース部101を介して表示する。
【0023】次に、ユーザインタフェース部101は、処
理305で、表示された二次元画像を確認したユーザよ
り、さらに手動による不要測定データ値の削減を行うか
否かを受け付け、手動による不要測定データ値の削減を
行わない場合には、処理を終了する。
【0024】一方、手動による不要測定データ値の削減
を行う場合には、手動判別部103は、処理306で、ユーザ
インタフェース部101を介して、ユーザより、不要測定
データ値が含まれる3次元データ106上の領域かあるいは
血管が含まれる3次元データ106上の領域かのどちらか指
定を受け付け、不要測定データ値が含まれる3次元デー
タ106上の領域を受け付けた場合は3次元データ上の残り
の領域を選択領域とし、血管が含まれる3次元データ106
上の領域を受け付けた場合には、受け付けた領域を選択
領域とする。
【0025】そして、手動判別部103は、処理307で、選
択領域外のボクセルの測定データ値を、その測定データ
値にC値を乗算した値に更新する。そして、MIP処理部10
4に二次元画像の生成を指示する。指示を受けたMIP処理
部104は、処理307で測定データ値が更新された3次元デ
ータから二次元画像107を生成し、ユーザインタフェー
ス部101を介して表示する。
【0026】そして、処理308で、ユーザインタフェー
ス部101を介して、処理307で表示された二次元画像を確
認したユーザよりさらに手動による不要測定データ値の
削減を行うか否かを受け付け、行わない場合には、処理
を終了し、行う場合には処理306からの処理を繰り返
す。
【0027】次に、以上各処理の詳細について説明す
る。まず、処理30lの血管判別処理について説明する。
この処理では、3次元データ中の血管の測定データのボ
クセルを判別する。
【0028】そして、このために、血管の空間的構造の
特徴である「細長く連続している」という特徴に合致し
ているかと、血管の測定データであるとみなせる測定デ
ータ値を有しているかどうか(3D TOFであれば血管の
測定データ値は周囲組織の測定データ値と比べ大きくな
る)に応じて、各ボクセルを血管の測定データのボクセ
ルであるかどうかを判定する。
【0029】具体的には次の3条件が満たされたボクセ
ル、または、3条件の総合的な満足度による評価値が高
いボクセルを、血管の測定データのボクセルとする。 (1)所定のしきい値以上の測定データ値を有する。 (2)3次元データ上で位置的に隣接するボクセルと、測
定データ値の連続性がある。 (3)(2)の連続性がひも形状に沿った連続性の一部を
構成する。 なお、3次元データにおける測定データの配置は、その
測定データが測定された生体上の部位の生体上の配置に
従っている。
【0030】ここで、説明の都合上、図4、図5が、3次
元データの一断面を画像化したものであるとして、処理
301を説明すれば、この処理によって、血管40lに対応す
る測定データを含む3次元データのボクセルのうち、ノ
イズ4l0−4l4に対応する測定データおよび脂肪組織402
に対応する測定データは選択されず、図5に示すよう
に、血管40lの測定データのボクセルと、空間的にひも
状に強く観測されたノイズ403−407の測定データのボク
セルが、血管の測定データのボクセルとして判別される
ことになる。
【0031】次に、処理302では、R値として予め定めて
おいた半径r(mm)と、C値として定数0を指定する。
【0032】次に、処理303では、処理30lで血管の測定
データと判別した各ボクセルについて設定した、そのボ
クセルを中心とし生体における実距離rmmに対応する距
離を半径とする球形の3次元領域の和を選択領域とし、
選択領域フラグを設定し標識する。なお、生体における
実距離と3次元データ上での距離との変換率は予め設定
しておく。
【0033】この処理の結果、図6に示すように、血管
の測定データと判別されたボクセル60lを中心とする、
半径rに対応する距離602を半径とする球形の領域603が
設定され、血管の測定データと判別されたボクセル60l
の全てについて求めた球状の領域の和が選択領域とな
る。したがって、図7に示すように、血管の測定データ
のボクセル群70lに対して、そのボクセルの集合が構成
するひも形状を取り囲む非中空の長筒形状の選択領域70
2が設定されることになる。
【0034】結果、先に示した図5の血管判別処理結果
に対しては、図8に示すように、血管40lの測定データの
ボクセルと、その周辺領域である5ll、空間的にひも状
に強く観測されたノイズ403−407の測定データのボクセ
ルと、その周辺領域である5l3−5l7が選択領域として設
定されることになる。
【0035】次に、処理304では、処理303で設定した選
択領域外のボクセルの測定データ値を、その測定データ
値に対して、処理302で設定されたC値を乗算した値に更
新する。処理302ではC値として定数0を設定したため、
この処理により選択領域外のボクセルの測定データ値は
0となる。
【0036】先に示した図8の選択領域の設定に対して
は、選択領域51l、513−5l7の外側の領域に含まれるボ
クセルの測定データ値が0に更新される。
【0037】この結果、このように測定データ値を更新
した3次元データからMIP処理部104が生成し表示する二
次元画像107は、例えば、図5に示したような、およそ血
管の像のみが表された画像となる。ただし、以上述べて
きたように、この段階では空間的にひも状に強く観測さ
れたノイズの像が残る可能性がある。このため、以降の
処理305〜308では、このようなノイズやその他の血管以
外の不要な像を、ユーザが手作業で指定し、除去するこ
とを可能とする。
【0038】さて、処理305もしくは処理308で、それま
での処理によって得られた二次元画像を確認したユーザ
からさらに不要測定データ値の削減を行う旨を受け付け
た場合に行われる処理306では、MIP処理部104が生成し
ユーザインタフェース部101を介して表示した二次元画
像107の表示画面上で、ポインティングデバイスなどを
介して、除去したい画素、除去したい画素を含む領域、
もしくは、除去したくない画素、除去したくない画素を
含む領域のいずれかの指定を受け付け、これに応じて選
択領域を設定する。ここで、いずれの指定を受け付ける
かも、ユーザの指定に従う。
【0039】そして、除去したい画素の指定を受け付け
た場合には、当該二次元画像作成時に、その画素にMIP
処理部104によって測定データ値が投影された3次元デー
タ106上のボクセルを求め、そのボクセルと位置的に連
続し、かつ、測定データ値に連続性があるボクセルの集
合を求め、この集合に属する各ボクセルを中心とし生体
における実距離r(mm)に対応する距離を半径とする球
形の3次元領域の和の領域外の領域を選択領域とし、選
択領域フラグを設定し標識する。これにより、ユーザか
ら除去したい画素群(除去したい一つのひも形状物に対
応)のうちの一つの画素の指定を受け付けるだけで、ユ
ーザが除去したい一つのひも形状物に対応するボクセル
の全てを非選択領域に含めることができる。
【0040】たとえば、図8が表示された二次元画像で
あるとして、この二次元画像におけるノイズの測定デー
タのボクセルが投影された像403の画素が指定された場
合には、そのノイズの測定データのボクセルの3次元デ
ータ106上の周辺領域5l3が非選択領域となる。同様にノ
イズの測定データのボクセルが投影された像404−407が
指定されると、そのノイズの測定データのボクセルの3
次元データ106上の周辺領域5l4−5l7が非選択領域とな
る。そして、非選択領域とした領域以外の領域が選択領
域となる。
【0041】また、除去したい画素を含む領域の指定を
受け付けた場合には、その領域内の全画素へのMIP処理
部104による当該二次元画像作成時の投影の投影線上に
ある3次元データ106上の全ボクセルを除く領域を選択領
域とする。
【0042】たとえば、図9が表示された二次元画像で
あるとして、この二次元画像におけるノイズの測定デー
タのボクセルが投影された像403の画素を含む領域623が
指定された場合には、領域623内の全画素への、MIP処理
部104による当該二次元画像作成時の投影の投影線上に
ある3次元データ106上の全ボクセルの領域が非選択領域
となる。同様に、同様にノイズの測定データのボクセル
が投影された像404−407を含む領域624−627が指定され
ると、領域624−627内の全画素への、MIP処理部104によ
る当該二次元画像作成時の投影の投影線上にある3次元
データ106上の全ボクセルの領域が非選択領域となる。
そして、非選択領域とした領域以外の領域が選択領域と
なる。
【0043】また、除去したくない画素の指定を受け付
けた場合には、当該二次元画像作成時に、その画素にMI
P処理部104によって測定データ値が投影された3次元デ
ータ106上のボクセルを求め、そのボクセルと位置的に
連続し、かつ、測定データ値に連続性があるボクセルの
集合を求め、この集合に属する各ボクセルを中心とし生
体における実距離r(mm)に対応する距離を半径とする
球形の3次元領域の和を選択領域とし、選択領域フラグ
を設定し標識する。これにより、ユーザから除去したく
ない画素群(除去したくない一つのひも形状物に対応)
のうちの一つの画素の指定を受け付けるだけで、ユーザ
が除去したくない一つのひも形状物に対応するボクセル
の全てを選択領域に含めることができる。
【0044】たとえば、図8が表示された二次元画像で
あるとして、この二次元画像における血管の測定データ
のボクセルが投影された像401の画素が指定された場合
には、その測定データのボクセルの3次元データ106上の
周辺領域5l1が選択領域となる。
【0045】また、除去したくない画素を含む領域の指
定を受け付けた場合には、その領域内の全画素へのMIP
処理部104による当該二次元画像作成時の投影の投影線
上にある3次元データ106上の全ボクセルの領域を選択領
域とする。
【0046】たとえば、図10が表示された二次元画像で
あるとして、この二次元画像における血管の測定データ
のボクセルが投影された像401の画素を含む領域721が指
定された場合には、領域721内の全画素への、MIP処理部
104による当該二次元画像作成時の投影の投影線上にあ
る3次元データ106上の全ボクセルの領域が選択領域とな
る。
【0047】次に、処理307においては、処理306で設定
した選択領域外のボクセルの測定データ値を、その測定
データ値に対して、処理302で設定されたC値を乗算した
値に更新する。処理302ではC値として定数0を設定した
ため、この処理により選択領域外のボクセルの測定デー
タ値は0となる。
【0048】結果、このように測定データ値を更新した
3次元データからMIP処理部104が生成し表示する二次元
画像107は、ユーザが指定したもしくは指定しなかった
画素による像、又は、ユーザが指定したもしくは指定し
なかった領域内の像が除去された画像となる。
【0049】なお、以上の処理で用いたR値とC値の一方
もしくは両方は、図3に示した処理中でユーザインタフ
ェース部101を介してユーザより受け付けるようにして
もよい。
【0050】また、以上の実施例では、C値を0とした
が、これは1未満の任意の値としてよい。また、以上の
処理において、C値を選択領域外のボクセルではなく選
択領域内のボクセルの測定データ値に乗算することと
し、C値を1を超える値とするようにしてもよい。また、
C値は、選択領域内のボクセルの測定データ値を、選択
領域外のボクセルの測定データ値に対して、相対的に大
きくするものあれば定数である必要はなく、測定データ
値に対する距離の関数や血管の測定データと判別された
ボクセルからの距離等に対する関数に従って、C値を乗
算する測定データ値やボクセル毎に算出される値として
もよい。すなわち、このC値を用いた測定データ値の更
新は、選択領域内のボクセルの測定データ値を、選択領
域外のボクセルの測定データ値に対して、相対的に大き
くする任意の処理に置き換えてよい。
【0051】また、以上の実施例において、処理303に
おいて設定した選択領域内の各領域を、その領域が選択
領域として設定される原因となった測定データ値の連続
性のひも形状毎に分割して、複数の周辺領域として管理
し、処理306において、この周辺領域毎に除去もしくは
除去しない領域として受付け、受け付けた周辺領域の集
合を非選択領域もしくは選択領域とするようにしてもよ
い。この場合、この周辺領域の指定の受付けは、その周
辺領域が選択領域として設定される原因となった測定デ
ータ値の連続性のひも形状が投影された二次元画像上の
画素、もしくは、その周辺の画素の指定によって受け付
けるようにしてもよい。また、この場合において、図
9、10に示すように二次元画像作成の際に周辺領域の輪
郭を投影した二次元画像を作成するようにし、2次元画
像に表された輪郭もしくは輪郭内の画素の指定によって
周辺領域の指定を受け付けるようにしてもよい。
【0052】また、以上の実施例において、処理306に
おける除去するもしくは除去しない画素を含む領域の指
定の受付けは、異なる複数の方向に3次元データを投影
して作成した複数の二次元画像上でそれぞれ受付け、各
二次元画像上で受け付けた領域内への当該二次元画像作
成時の投影線上にある全ボクセルによる領域を仮選択領
域とし、各二次元画像について求めた仮選択領域の積の
領域を非選択もしくは選択領域とするようにしてもよ
い。もっとも単純な例では、Z方向に3次元データを投影
して求まる二次元画像上で指定された領域より求まる3
次元データ上の仮領域(X1-X2, Y1-Y2, 任意のZ)と、X
方向に3次元データを投影して求まる二次元画像上で指
定された領域より求まる3次元データ上の仮領域(任意
のX, Y1-Y2,Z1-Z2)の積の領域(X1-X2, Y1-Y2, Z1-Z2)
を非選択領域もしくは選択領域とする。このように、X,
Y,Z全てについて非選択領域もしくは選択領域とする3次
元データ上の領域を指定可能とすることにより、ある二
次元画像上でノイズと血管の像が重畳されて表示されて
しまった場合でも、ノイズの測定データ値のみを削減す
ることができるようになる。
【0053】以上のように、本実施例の画像処理装置に
よれば、3次元データ中に含まれる不要な測定データ値
を自動的に削減することにより、血管の像が明瞭に表さ
れた二次元画像を生成することができるようになる。
【0054】また、処理前の画像と処理後の画像を同時
に表示することも可能である。また、ユーザインタフェ
ース部101では、手動による不要測定データ値の削除
を行う場合、選択領域を指定し選択領域外の測定データ
値をC倍してデータを更新して画像処理しているが、ユ
ーザの指示により削除したデータを元に戻す処理を行う
ようにしてもよい。つまり、削除されたデータでは要求
する画像が得られない場合、一度元に戻して処理をやり
直すことが可能となる。この場合上述と同様に削除前の
画像と削除後の画像を同時に表示させておけば、比較が
容易にできる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、3次元
データ中に含まれる不要な測定データ値を自動的に削減
することができる画像処理装置を提供することができ
る。また、特に、このような3次元データ処理装置の一
つとして、生体のMRA法による3次元データより、血管の
像が明瞭に表された二次元画像を生成することができる
MRA画像生成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMRA画像生成装置の一実施例の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明のMRA画像生成装置に用いることのでき
る電子計算機の構成を示したブロック図である。
【図3】本発明のMRA画像生成装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明のMRA画像生成装置における3次元データ
の断面を模式的に示す図である。
【図5】本発明のMRA画像生成装置における3次元データ
の画像化した断面もしくは投影画像を模式的に示す図で
ある。
【図6】本発明の実施例における選択領域の設定法を示
す図である。
【図7】本発明の実施例における選択領域の設定法を示
す図である。
【図8】本発明のMRA画像生成装置における3次元データ
の画像化した断面もしくは投影画像を模式的に示す図で
ある。
【図9】本発明のMRA画像生成装置における3次元デー
タの画像化した断面もしくは投影画像を模式的に示す図
である。
【図10】本発明のMRA画像生成装置における3次元デー
タの画像化した断面もしくは投影画像を模式的に示す図
である。
【符号の説明】
101…ユーザインタフェース部 102…自動選別処理部 103…手動選別処理部 104…MIP処理部 105…記憶部 106…3次元データ 107…二次元画像

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物が存在する3次元空間のそれぞ
    れ異なる空間部分を測定した複数の測定データの各々を
    前記3次元空間中の配列に従って配列した3次元構造体で
    あるところの3次元データを、仮想的な2次元平面に投影
    した二次元画像を生成する画像処理装置であって、 値に連続性ある複数の測定データより構成される、前記
    3次元データ上の特定形状の連続体に属する測定データ
    を判別する判別手段と、前記判別手段が判別した測定デ
    ータの値が、他の測定データの値に対して相対的に大き
    くなるように、前記3次元データの少なくとも一部の測
    定データの値を更新する更新手段と、前記更新手段によ
    って更新された3次元データを、仮想的な2次元平面に投
    影した二次元画像を生成する画像生成手段とを有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 被検体を血管撮影法によって測定した3
    次元データを、仮想的な2次元平面に投影した二次元画
    像を生成する血管画像生成装置であって、 値が血管の測定データとして備えるべき大きさを有する
    測定データであって、かつ値に連続性のある複数の計測
    データより構成される、3次元データ上のひも形状の連
    続体に属する測定データを判別する判別手段と、前記判
    別手段が判別した測定データの値が、他の測定データの
    値に対して相対的に大きくなるように、前記3次元デー
    タの少なくとも一部の測定データの値を更新する更新手
    段と、前記更新手段によって更新された3次元データ
    を、仮想的な2次元平面に投影した二次元画像を生成す
    る画像生成手段とを有することを特徴とする血管画像生
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像生成手段が生成した二次元画像
    を表示する表示手段と、前記二次元画像の表示上で、二
    次元画像中の領域の指定を受け付ける領域受付手段と、
    前記領域受付手段が受け付けた二次元画像中の領域に対
    応する、値に連続性ある複数の測定データより構成され
    る、3次元データ上のひも形状の連続体を選定する選定
    手段を有し、前記更新手段は、前記選定手段が選定した
    連続体に含まれる測定データの値が、他の測定データの
    値に対して相対的に大きくなるように、前記3次元デー
    タの少なくとも一部の測定データの値を更新することを
    特徴とする請求項2記載の血管画像生成装置。
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