JP2001148880A - 端末、ユーザおよびサービスモビリティ用のh.323用モビリティアーキテクチャ - Google Patents

端末、ユーザおよびサービスモビリティ用のh.323用モビリティアーキテクチャ

Info

Publication number
JP2001148880A
JP2001148880A JP2000282593A JP2000282593A JP2001148880A JP 2001148880 A JP2001148880 A JP 2001148880A JP 2000282593 A JP2000282593 A JP 2000282593A JP 2000282593 A JP2000282593 A JP 2000282593A JP 2001148880 A JP2001148880 A JP 2001148880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile
entity
zone
home
gatekeeper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000282593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5097998B2 (ja
Inventor
Roy R Radhika
アール ロイ ラドイカ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AT&T Corp
Original Assignee
AT&T Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AT&T Corp filed Critical AT&T Corp
Publication of JP2001148880A publication Critical patent/JP2001148880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5097998B2 publication Critical patent/JP5097998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L65/00Network arrangements, protocols or services for supporting real-time applications in data packet communication
    • H04L65/1066Session management
    • H04L65/1101Session protocols
    • H04L65/1106Call signalling protocols; H.323 and related
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L65/00Network arrangements, protocols or services for supporting real-time applications in data packet communication
    • H04L65/40Support for services or applications
    • H04L65/403Arrangements for multi-party communication, e.g. for conferences
    • H04L65/4038Arrangements for multi-party communication, e.g. for conferences with floor control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケットベースのネットワーク上のリアルタ
イムモバイルマルチメディア通信および会議用のH.3
23ベースのモビリティシステムを提供する。 【解決手段】 H.323用モバイルエンティティと、
移動交換センタまたは移動交換センタに呼を送受する基
地局と、モバイルエンティティが別の位置エリアに移動
すると、更新位置情報を受信しまたそれを第2のビジタ
ー位置用データベースに送信するために、モバイルエン
ティティの位置情報を受信して記録し、第1のビジター
位置用データベースに送信するホーム位置用データベー
スと、位置情報を記録し更新する第1のビジター位置用
データベースと、被呼出人のエンティティが第1の位置
エリア及び第2の位置エリアにあるとき、それぞれモバ
イルエンティティからの呼を設定する第1、第2の移動
交換センタと、位置情報を記録更新するための第2のビ
ジター位置用データベースとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、オーディオ
およびビデオのデータストリームを送信するためのH.
323規格に関し、詳細には、パケットベースのネット
ワーク上のサービスを含むマルチメディア通信システム
におけるモビリティをサポートするためにH.323規
格を拡張することに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願は、1999年9月16日に出願
された米国仮出願第60/154,212号、およびRadhika R. R
oyが発明した2つの同時出願された特許出願「H.323 Mo
bilityProtorol for Terminal User and Service Mobil
ity」および「Computer Readable Medium for H.323 Mo
bility Architecture for Terminal User and ServiceM
obility」の利益を請求する。この仮出願は、参照する
ことによって全面的に本願に組み込まれる。
【0003】本来、国際電気通信連合(ITU)はH.
320の拡張規格としてH.323を開発した。この
H.320は、ISDNおよび他の回路交換ネットワー
ク上のテレビ会議およびサービスを指向している。H.
320は1990年に批准され、企業はローカルエリア
ネットワーク(LAN)およびLANゲートウェイから
広域ネットワーク(WAN)まで含むように自分たちの
ネットワークを拡張した。次に、H.323はH.32
0の拡張を超えて拡張されたため、現在H.323は概
して企業イントラネットおよびパケット交換ネットワー
クをカバーしている。ITUは、H.323の記号のも
とで、パケットベースのネットワーク(PBN)上のマ
ルチメディア通信に対する一組の規格を発行した。この
規格には、データチャネル、モニタリングチャネル、お
よびコントロールチャネルについての規格が含まれてい
る。この規格には、リアルタイムのオーディオ、ビデ
オ、および/またはデータ通信の規定が含まれている。
この規格によって定義されたH.323の構成要素に
は、端末、ゲートウェイ、ゲートキーパー、およびマル
チポイント制御ユニット(MCU)が含まれる。端末
は、リアルタイムの通信を行い、オーディオ/音声の通
信をサポートする必要があり、また必要に応じてデータ
およびビデオをサポートする。最も一般的なH.323
端末は、パソコン(PC)上で動作するアプリケーショ
ンである。H.323ゲートウェイは、H.323のク
ライアントにサービスを提供すると共に、H.323端
末と回路交換ネットワーク内の電話機との間の通信のよ
うな、非H.323エンティティとの通信を可能にす
る。ゲートキーパーは、H.323のエンドポイントに
対して、例えば、アドレス変換や帯域幅管理等の呼制御
サービスを提供する。ゲートキーパーはH.323規格
ではオプションであるが、ゲートキーパーが存在する場
合は、エンドポイントはゲートキーパーのサービスを使
用しなければならない。このH.323規格は、ゲート
キーパーが使用されている場合、ゲートキーパーが提供
しなければならないある指定のサービスを規定する。マ
ルチポイント制御ユニットは、会議のリソースを管理す
ることによって3つ以上のエンドポイント間の会議に対
するサポートを提供し、どのオーディオまたはビデオコ
ーデックを使用するかを規定するためのエンドポイント
間の交渉を管理し、またメディアストリームを管理でき
る。このH.323規格は、どのようにオーディオおよ
びビデオ会議システムがパケット交換ネットワークに対
して通信するかを定義し、ポイントツーポイント会議お
よびブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト
(broadcast/multicast/unicast)によるマルチポイン
ト会議に対する呼制御および管理業務を定義し、メディ
アトラフィック、帯域幅およびユーザの参加を管理する
ためにLAN管理者が使用する集中したゲートキーパー
についてのQoS問題に言及し、また、呼がLANから
H.32x規格ベースの端末のみならず公衆電話交換網
(PST)に接続することを可能にする機能を記述して
いる。
【0004】H.323規格のバージョン2では、イン
ターネット技術特別調査委員会(IETF)からのリア
ルタイム伝送プロトコル(RTP/RTCP)規格に従
って、ビデオおよびオーディオのデータストリームは圧
縮され、パケット化されて、テレビ会議やインターネッ
ト上の他の通信をサポートするために使用される。パケ
ットにはデータやヘッダ情報が含まれ、この情報によっ
て、パケット損失の検出、パケットステータスの検出、
およびパケットの同期が容易になる。ビデオのデータス
トリームは、H.261,H262,またはH263プ
ロトコルを使用することができる。オーディオのデータ
ストリームは、G.711,G.722,G.723.
1,G.728,またはG.729プロトコルを使用す
ることができる。一般に、H.323規格は、例えば、
インターネットのようにTCP/IPを利用するネット
ワーク内の遠隔会議をサポートしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、H.323シ
ステムは相互運用性をサポートし、ユーザ、端末、およ
びサービスは固定されていると想定している。しかしな
がらH.323端末をあるネットワークから別のネット
ワークに移動する場合、その接続ポイント、すなわちネ
ットワークのアドレスは変わってしまう。この状態で
は、モバイル端末のアドレスは、新しい呼を設定するか
または同じ呼を継続するかを決める必要がある。このた
め、端末、ユーザおよびサービスのモビリティを提供す
るH.323用モビリティアーキテクチャが要望されて
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、パケットベー
スのネットワーク上のリアルタイムモバイルマルチメデ
ィア通信および会議用のH.323ベースのモビリティ
アーキテクチャを提供する。これらのパケットベースの
ネットワークでは、複数のH.323用モビリティゲー
トキーパーが、必要に応じて、マルチキャスト/ユニキ
ャストのアドレスに、モビリティゲートキーパーの宣言
(Mobility Gatekeeper Advertisement)を定期的にマ
ルチキャスト、ブロードキャストおよび/またはユニキ
ャストすることによって、H.323用モビリティサー
ビスのアベイラビリティの通知を行う。必要な場合、移
動の端末/ノード/エンティティも、モビリティサービ
スを提供するゲートキーパーをシークするディスカバリ
ー・メッセージ(discovery message)をマルチキャス
ト、ブロードキャスト、および/またはユニキャストす
ることができる。このプロトコルは、移動の端末/ノー
ド/エンティティによって、ゲートキーパーがその位置
を所定のゾーンまたはドメイン内で変えたかどうかを検
出するステップを含む。ここで、ゾーンおよび(管理)
ドメインは、ITU−T勧告H.323およびH.22
5.0に基づいて定義されている。ドメインが1つ以上
のゾーンからなるとき、それ自体がゲートキーパーによ
って管理されるようにゾーンがアブストラクションされ
る。ドメインを管理者(administration;例えば、イン
ターネットのサービスプロバイダ(ISP)、企業、キ
ャリヤーネットワーク(carrier network)など)によ
って管理することができる。ドメイン間の通信はボーダ
ーエレメント(border element;BE)を介して行われ
る。ここで、ボーダーエレメントはゲートキーパーとも
通信することができる。
【0007】本発明は、パケットベースのネットワーク
上のリアルタイムモバイルマルチメディア通信および会
議に対するプロトコルを備えたH.323ベースのモビ
リティシステムを提供する。これらのパケットベースの
ネットワークでは、複数のH.323用モビリティゲー
トキーパーが、マルチキャストのアドレスに、モビリテ
ィゲートキーパーの宣言(Mobility Gatekeeper Advert
isement)を周期的にブロードキャスト、マルチキャス
ト、またはユニキャストすることによって、H.323
用モビリティサービスのアベイラビリティの通知を行
う。この実施態様においては、本発明は少なくとも1つ
のH.323用モバイル端末/ノード/エンティティ、
少なくとも1つの基地局、ホーム位置用データベース、
第1のビジター位置用データベース、第1の移動交換セ
ンタ、第2のビジター位置用データベース、および第2
の移動交換センタを含む。
【0008】この少なくとも1つのH.323用モバイ
ル端末、ノードまたはエンティティは、それが属する位
置のエリア、セル、またはゾーン内で、H.323用モ
ビリティサービスをサポートする複数のH.323用モ
ビリティゲートキーパーのうちから少なくとも1つの
H.323用モビリティゲートキーパーを検出したとき
に、H.323用の呼をブロードキャスト、マルチキャ
ストまたはユニキャストするように設定され、このモバ
イル端末、ノードまたはエンティティが第1の位置のエ
リア/セル/ゾーンから第2の位置のエリア/セル/ゾ
ーンに移動すると、第1の移動交換センタを経由して、
第1の位置のエリア/セル/ゾーン内のホーム位置用デ
ータベースを持つデータベースが参照されて、位置登録
が行われ、またモバイルH.323ベースの呼が確立さ
れる。
【0009】セルラー方式の無線ネットワーク環境の場
合では、第1/第2の位置のエリア、セル、またはゾー
ン内の位置情報およびH.323用の呼を受信および/
または送信するために、少なくとも1つの基地局が配置
されると共に、モバイル端末、ノードまたはエンティテ
ィについての位置情報を第1および/または第2の移動
交換センタから受信するためにまた移動交換センタに送
信するために使用され、かつ被呼出人のモバイル/非モ
バイル端末/ノード/エンティティに転送するために、
第1/第2の移動交換センタからの呼を受信するためお
よび第1/第2の移動交換センタに呼を転送するために
使用される。ホーム位置用データベースは、モバイル端
末、ノードまたはエンティティの位置情報を受信および
記録し、セルラー方式の無線ネットワーク環境の場合で
は、この位置情報を第1の移動交換センタを経由して第
1のビジター位置用データベースに送信するように設定
される。そして、H.323用モバイル端末/ノード/
エンティティが第1の位置のエリア、セル、またはゾー
ンから第2の位置のエリア、セル、またはゾーンに移動
すると、更新位置情報を受信し、かつこの更新位置情報
を、第2の位置のエリア、セル、またはゾーンのための
第2の移動交換センタを経由して、第2のビジター位置
用データベースに送るために、このホーム位置用データ
ベースが利用される。
【0010】第1のビジター位置用データベースは、第
1の移動交換センタを経由して位置情報を受信するため
に配置され、この位置情報を記録し更新するために使用
される。
【0011】再び、セルラー方式の無線ネットワーク環
境の場合について説明すると、第1の移動交換センタ
は、被呼出人のモバイル/非モバイル端末、ノード、ま
たはエンティティが第1の位置のエリア、セル、または
ゾーン内にある場合の位置情報を受信し認識するために
配置され、モバイル端末/ノード/エンティティから、
第1の位置のエリア/セル/ゾーン内の被呼出人の基地
局を経由した被呼人のモバイル/非モバイル端末、ノー
ド、またはエンティティへの呼を設定するために使用さ
れる。
【0012】第2のビジター位置用データベースは、第
2の移動交換センタを経由して位置情報を受信するため
に配置され、この位置情報を記録し更新するために使用
される。
【0013】第2の移動交換センタは、被呼出人のモバ
イルまたは非モバイルの端末やノードやエンティティ
(モバイル/非モバイル端末/ノード/エンティティ)
が第2の位置のエリア、セル、またはゾーン内にある場
合の位置情報を受信し認識するために配置され、モバイ
ル端末、ノード、またはエンティティから、第2の位置
のエリア、セル、またはゾーン内の被呼出人の基地局を
経由した被呼出人のモバイル/非モバイル端末、ノー
ド、またはエンティティへの呼を設定する。
【0014】ホーム位置用データベースは、一般に、モ
バイル端末/ノード/エンティティについての登録情報
を第1の移動交換センタを経由して第1のビジター位置
用データベースに送ることによって、モバイル端末/ノ
ード/エンティティを登録する。このモバイル端末/ノ
ード/エンティティが第2の位置のエリア/セル/ゾー
ンに入ると、モバイル端末/ノード/エンティティは、
位置更新メッセージをブロードキャスト/マルチキャス
ト/ユニキャストすることによってローカル登録を実行
することができる。この位置更新メッセージは、基地局
によって第2の移動交換センタに転送される。この第2
の移動交換センタは、登録クエリを第2のビジター位置
用データベースに送る。ここで、この第2のビジター位
置用データベースは、モバイル端末/ノード/エンティ
ティの位置情報を更新し、この位置情報をホーム位置用
データベースに送る。更新される位置情報を受け取る
と、このホーム位置用データベースは、登録確認の応答
を第2のビジター位置用データベースに送ると共に、登
録取消メッセージを第1のビジター位置用データベース
に送り、そしてこの第1のビジター位置用データベース
は、この登録取消メッセージの受け取りを確認する。
【0015】ビジター位置用データベースのアドレス
は、一般に、モバイル端末/ノード/エンティティの移
動局識別番号に基づいてモバイル端末/ノード/エンテ
ィティに対して決定され、ホーム位置用データベースに
送られる。このホーム位置用データベースでは移動が行
われると、モバイル端末/ノード/エンティティは第2
のビジター位置用データベースに属することになる。
【0016】第1の位置のエリア/セル/ゾーン内のモ
バイル端末/ノード/エンティティが、第1の位置のエ
リア/セル/ゾーン内の基地局を経由して第2の位置の
エリア/セル/ゾーン内の被呼出人のモバイル/非モバ
イル端末/ノード/エンティティに対して呼を開始し、
この基地局が呼を第1の移動交換センタに転送し、この
第1の移動交換センタが被呼出人のモバイル/非モバイ
ル端末/ノード/エンティティのアドレスを確定し、被
呼出人のモバイル/非モバイル端末/ノード/エンティ
ティの被呼出人のビジター位置用データベースを決定す
るホーム位置用データベースに対して位置要求を送信
し、経路(route)要求メッセージを被呼出人のモバイ
ル/非モバイル端末/ノード/エンティティのために動
作する被呼出人側の移動交換センタに送信する。そし
て、被呼出人の移動交換センタが一時的なローカルディ
レクトリ番号をモバイル端末/ノード/エンティティに
割り当てると共に、ホーム登録用データベースにこの一
時的なローカルディレクトリ番号と共に応答を送り、こ
のホーム登録用データベースが一時的なローカルディレ
クトリ番号を第1の移動交換センタに送り、かつこの第
1の移動交換センタが被呼出人の移動交換センタに呼の
設定を要求すると、モバイルH.323ベースの呼を設
定できる。移動交換センタは、IPルータまたはATM
交換などのように、パケット交換することができるとい
うことができる。
【0017】無線LAN/ワイヤーライン(wire-lin
e)LAN/ワイヤーラインネットワークの環境の場
合、H.323用移動エンティティは、前述したように
通信を行うが、基地局および基地局交換センタは必ずし
も必要でない。
【0018】望まれる場合、複数のH.323用モビリ
ティゲートキーパーの少なくとも1つは、モバイルのエ
ンティティやユーザの認証を行うことができる。H.3
23用モビリティサービスは、少なくとも、アドレス変
換、承認制御、帯域幅制御、およびゾーン管理を備える
ように選択することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、パケットベースのネッ
トワーク上のサービスを備えたマルチメディア通信シス
テム内のモビリティをサポートする拡張したH.323
規格を提供する。現在のH.323規格は当業者には周
知であり、参照することによって本願に組み込まれる。
本発明は、拡張H.323をサポートし、独立の方法で
伝送におけるモビリティをサポートし、モビリティをサ
ポートするために必要な、新しいH.323用のメッセ
ージおよび/またはメッセージの要素を創り出し、また
無線/PSTN−IPなどの特定のネットワーク環境上
でH.323用モビリティを実行するための相互運用性
を確保する。本発明は、モビリティに適応するために、
現存のH.225.0(H.323)メッセージに対す
る拡張性を提供する。モバイルエンティティが、ある場
所から他の場所に移動するので、メッセージはモビリテ
ィのバインディングを容易にするために設けられる。
H.323用モビリティのサービスは、セルラー方式の
無線/PSTNやモバイルPなどの伝統的なサービスか
ら、モビリティサービスに変化している。このモビリテ
ィサービスでは、相互に作用する機能(interworking f
unction;IWF)を含むようにIETFの移動プロト
コルを修正して、モバイルH.323用システムと無線
PSTN移動ネットワークとの間の相互運用性を提供す
ることができる。
【0020】H.323を実装しているモバイルユニッ
トが、H.323ベースの接続ポイント(例えば、ネッ
トワークの接続ポイント、ゾーン、ドメイン)と一緒
に、例えば、IPサブネットなどのパケットベースのネ
ットワークを使用する場合、モビリティ情報はゲートキ
ーパーを経由して管理される。ゲートキーパーは、送信
側および受信側のいずれにも存在できる。必要な場合、
ゲートキーパーは、帯域幅管理、アドレス変換、IPア
ドレスに対するLANのエイリアスのマップ、および送
信側と受信側との間のステータス情報の交換のためのリ
アルタイム伝送制御プロトコル(RTCP)の設定を処
理することもできる。H.245用制御チャネルは、例
えば、データチャネルのオープンおよびクローズなどの
制御機能を提供するように設定される。
【0021】H.323用モビリティの機能的要求事項
は、以下のようにH.323のアプリケーションレベル
で主に記載されている。
【0022】端末モビリティ:固定式またはモバイル
H.323用端末は、H.323用移動ユーザに到達
(reach)できなければならない。またこの逆も同様で
ある。移動端末が異なる接続ポイントまたはネットワー
クのアドレスを使ってある場所から他の場所に移動して
も、通話が継続される。望むならば、H.323用移動
ユーザ間の通信も設けられる。ゾーン内、ゾーン間(ド
メイン内)および/またはドメイン間のハンドオフがサ
ポートされる。ゾーン内、ゾーン間(ドメイン内)およ
び/またはドメイン間のユーザがサポートされる。
【0023】ユーザモビリティ:H.323のユーザ
は、同じ識別子を維持し、またユーザが移動したとして
も、同一のまたは、望む場合、異なるサービスを受ける
ことができる。サービスプロバイダは、同じ識別子を維
持しているユーザに切り換えることができる。
【0024】モビリティ管理:H.323用モビリティ
の管理は、登録、呼の確立、ローミング、およびハンド
オフを提供するようにサポートされる。
【0025】QoSサポート:QoSサービスは、H.
323のユーザに対して、ゾーン内、ゾーン間(ドメイ
ン内)および/またはドメイン間のローミングの間に維
持される。
【0026】認証およびセキュリティ:認証およびセキ
ュリティのメカニズムは、H.323モビリティをサポ
ートして提供される。
【0027】一般に、ゲートキーパー(GK)はゾーン
を管理する。ゾーンは、一般に、端末、ゲートウェイ
(GW)、相互に作用する機能(IWF)、またはマル
チプルコントローラ(MC)などのH.323用エンテ
ィティの集合体である。それぞれのH.323用エンテ
ィティは、固有のネットワークの接続ポイントすなわち
アドレスを有しており、それぞれのゾーンは、GKの管
理のもとで、多くのネットワークの接続ポイント、サブ
ネット、またはアドレスを含むことができる。例えば、
ゾーンは、IP,ATMまたは他のネットワークの場
合、複数のネットワークを持つことができる。ユーザま
たは端末がゾーン内で移動すると、そのネットワークの
接続またはサブネットワークのアドレスも変化する。
【0028】ドメインは単一のまたは複数のゾーンから
構成できる。このため、H.323用モビリティは、ゾ
ーンおよびドメインによってもアドレス指定される。
H.323のユーザ、エンティティ、または端末がゾー
ンの境界を超える場合、H.323のゲートキーパーが
所定のゾーン内のすべてのH.323用エンティティの
登録を管理しているため、そのような変化はH.323
の接続ポイントの変更と言われる。さらに、ユーザまた
は端末があちこちに移動しても、呼を実行している間お
よび複数の呼の間でH.323用サービスは保証され
る。
【0029】ここで使用される用語は次の通りである。
【0030】ユーザモビリティ:ユーザが異なる端末ま
たは端末のタイプ上で、同一のユーザ識別子を維持する
能力。
【0031】端末モビリティ:端末が位置、ネットワー
クの接続ポイント、およびH.323用接続ポイントを
変更しても、なお通信できる能力。
【0032】不連続端末モビリティまたはローミング:
端末が不連続に物理的な位置の変更を行う能力。すなわ
ち、メディアストリームがアクティブでない間に位置を
変更する能力。
【0033】連続した端末モビリティまたはハンドオー
バ:メディアストリームがアクティブの間に、端末が位
置を変更する能力。そのような変更はシームレス(すな
わち、データの損失がない)か、またはシームレスでな
い(すなわち、いくつかのメディアストリームが失われ
る)場合のいずれでもありうる。
【0034】サービスモビリティ:ユーザがユーザモビ
リティおよび端末モビリティとは別に特定のサービスを
得る能力である。すなわち、この場合、外部ネットワー
ク(foreign network)は、サービスに必要なパラメー
タを取得する手段を備える。
【0035】ネットワークの接続ポイント:ネットワー
クに対するH.323用エンティティ、例えば、端末、
MCU、MC、および/またはGWの接続または、例え
ば、IPアドレスなどのアドレスである。同様に、AT
Mおよび他のネットワークについてのネットワークの接
続ポイントも定義できる。それぞれのH.323用エン
ティティは、ネットワーク上のH.323用エンティテ
ィを一意的に識別するために、少なくとも1つのネット
ワークアドレスを有している。このアドレスは、エンド
ポイントが配置されているネットワーク環境に対して固
有である。ネットワーク環境が異なれば、ネットワーク
のアドレスフォーマットが異なることがある。H.32
3によって、エンドポイントは同じ呼の中の異なるチャ
ネルに対して異なるネットワークアドレスを使用するこ
とができる。
【0036】H.323用接続ポイント:H.323用
端末、GW(IWF),MCまたはMCUをデータベー
ス化する。ゲートキーパーである。
【0037】モバイルエンティティ:その接続ポイント
(ネットワークおよび/またはH.323用接続ポイン
ト)を、ある接続から別の接続に変更するH.323用
エンティティである。モバイルエンティティは、ある場
所から他の場所に移動する場合、どの位置においても他
のH.323用エンティティとの通信を続けることがで
きる。
【0038】ホームGK:遠隔にあるモバイルエンティ
ティに対して必要な管理機能を行うと共に、それぞれに
対する現在の位置情報を保持する、モバイルエンティテ
ィのホームゾーン内のゲートキーパーである。H.32
3用モバイルエンティティに対してサポートを行うどの
ようなH.323用GKも、ホームGKとして振る舞う
ことができる。
【0039】ホームネットワーク:モバイルエンティテ
ィのホームネットワーク内のネットワーク、およびモバ
イルエンティティが自分のホームネットワークとして宣
言したネットワーク、例えば、モバイルエンティティが
ホームネットワークとして宣言したホームゾーン内のI
Pサブネットワークである。
【0040】ホームネットワークのアドレス:モバイル
エンティティのホームネットワーク内のネットワークの
接続ポイントのアドレス、例えば、ホームIPサブネッ
トワーク内のIPアドレス(RAS伝送アドレス)であ
る。伝送アドレスが、TSAPに加えてネットワークア
ドレスを含んでいる場合、ホーム伝送アドレスもホーム
ネットワークアドレスを持つことになる。
【0041】外部GK:モバイルエンティティがそのホ
ームゾーンから離れている間、モバイルエンティティに
関連した情報を取得するためにホームGKとともに動作
する、モバイルエンティティの訪問したゾーンまたは訪
問しているゾーン上のゲートキーパーである。H.32
3用モバイルエンティティにサポートを行うどのような
H.323用GKも、外部GKとして振る舞うことがで
きる。
【0042】外部ネットワーク:モバイルエンティティ
がその外部ネットワークとして宣言した、モバイルエン
ティティの外部ゾーン内のネットワーク、例えば、モバ
イルエンティティの外部ゾーン内のIPサブネットワー
クである。
【0043】気付(care-of)ネットワークアドレス:
モバイルエンティティの外部ネットワーク内のネットワ
ークの接続ポイントのアドレス、例えば、外部IPサブ
ネットワーク内のIPアドレス(RAS伝送アドレス)
である。伝送アドレスが、TSAPに加えてネットワー
クアドレスを含んでいる場合、この気付伝送アドレスも
気付ネットワークアドレスを持つことになる。
【0044】訪問中GK:モバイルエンティティが現在
訪問している外部GKである。すなわち、モバイルエン
ティティが外部GKによって管理されている外部ゾーン
内に現在存在している。
【0045】既訪問GK:モバイルエンティティが以前
訪問した外部GKである。
【0046】ターゲットGK:モバイルエンティティが
訪問しようとする外部のGKである。
【0047】ターゲットネットワーク:モバイルエンテ
ィティが訪問しようとするターゲットネットワークであ
る。
【0048】モバイルGK:ホームGKまたは外部GK
のどちらかである。
【0049】ホームゾーン:モバイルエンティティのホ
ームGKによって管理されるゾーンである。
【0050】外部ゾーン:外部GKによって管理される
ゾーンである。
【0051】訪問中ゾーン:モバイルエンティティのホ
ームゾーンを除いた、モバイルエンティティが現在存在
しているゾーンである。すなわち、モバイルエンティテ
ィが現在訪問している外部ゾーンである。
【0052】既訪問ゾーン:モバイルエンティティのホ
ームゾーンを除いた、モバイルエンティティが以前訪問
したゾーンである。すなわち、モバイルエンティティが
以前訪問した外部ゾーンである。
【0053】ターゲットゾーン:モバイルエンティティ
のホームゾーンを除いた、モバイルエンティティが訪問
しようとするゾーンである。
【0054】訪問エンティティ:訪問中GKによって管
理される訪問中ゾーン内に存在するモバイルエンティテ
ィである。
【0055】訪問端末:訪問中GKによって管理される
訪問中ゾーン内に存在するモバイルH.323用端末で
ある。
【0056】訪問ユーザ:訪問中GKによって管理され
た訪問中ゾーンの中に存在するモバイルH.323用端
末である。
【0057】ビジターリスト:現在外部ゾーンを訪問し
ているモバイルエンティティのリストである。
【0058】モビリティサービスのためのGK宣言:外
部ゲートキーパーは、モバイルエンティティにサービス
を提供するために、特別なメッセージを使用することに
よって自分たちの存在を宣言する。
【0059】気付(care-of)アドレス:接続ポイント
の端末アドレス、例えば、モバイルエンティティの気付
ネットワークアドレスまたはモバイルエンティティが存
在している外部GKの気付アドレスである。2つの異な
るタイプの気付アドレスがある。すなわち、モバイルエ
ンティティが一緒にデータベース化される外部GKの気
付アドレスと、モバイルエンティティが自分自身のネッ
トワークインターフェースの1つと関連している気付ネ
ットワークアドレスである。例えば、ダイナミックホス
ト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Proto
col;DHCP)を用いて、ビジターの暫定IPアドレ
スをダイナミックに取得できる。
【0060】位置エリア:位置エリアは、ゾーン内に存
在する所定の地理的なエリア内に、セルまたはセルの特
定のグループを構成できる。
【0061】管理ドメイン:管理ドメインは、1つの管
理エンティティによって管理されたH.323用エンテ
ィティの集合体であり、1つ以上のゲートキーパー(す
なわち、1つ以上のゾーン)を含むことができる。それ
はドメイン間の通信のために、1つ以上の境界要素も含
むことができる。ゾーンと同様に、管理ドメインも、ホ
ームまたは外部(既訪問、訪問中、またはターゲット
の)ドメインと呼ぶことができる。
【0062】モバイルH.323(モバイルH.323
用プロトコル):H.323内のモビリティをサポート
するために使用される拡張した現存のH.323/H.
225/H.245メッセージであって、このメッセー
ジはモバイルH.323用プロトコル、または単にモバ
イルH.323と呼ばれる。
【0063】明らかに、H.323用モビリティには、
接続ポイントにおいて2種の変更がある、すなわち、
H.323におけるネットワークの接続ポイントをH.
323用の呼に変更すること(H.323用接続ポイン
トの変更部分と呼ぶことができる)、およびH.323
用接続ポイントの変更(例えば、ゾーンまたはドメイン
内の変更)である。大ざっぱに言うと、接続における両
者の変更は、H.323用接続ポイントにおける変更と
いうことができる。この接続の変更は、呼を実行してい
る間、すなわちハンドオーバ、および複数の呼の間、例
えば、ローミング、でも起こることがある。接続ポイン
トにおける変更、例えば、IPアドレスにおける変更、
またはゾーン/ドメイン境界内の変更は、結果として通
信中のハンドオーバを生じることがある。
【0064】図1は、H.323用モビリティアーキテ
クチャの一般的な構成を示す。この図は、第1のH.3
23用モバイルエンティティ102が第1ゾーン(ホー
ム/外部)104内に存在していることを示している。
ここで、第1ゾーンは、第1ゲートキーパー(ホーム/
外部)106によって制御される。自分が指定したホー
ムゾーンとしてこのゾーンを指定したH.323用モバ
イルエンティティに対して、このゾーンのゲートキーパ
ーは、ホームゲートキーパーとしても動作する。H.3
23用モバイルエンティティの第1ゲートキーパーは、
モバイルエンティティに関連した情報を保持することが
できる。これらのモバイルエンティティは、このゲート
キーパー(またこれにより管理されるゾーン)を自分の
第1ホームゲートキーパー(またこれにより管理される
ホームゾーン)として、第1ホーム位置用データベース
108として知られるデータベースに設定している。し
かしながら、このH.323用モバイルエンティティが
別のゾーンまたはドメインからのビジターである場合、
このゲートキーパーおよびゾーンはその外部のゲートキ
ーパーおよび外部のゾーンとなる。再び、前に定義した
ように、外部のゲートキーパー/ゾーンはまた、ゲート
キーパー/ゾーンを訪問するモバイルエンティティの既
訪問、訪問中、またはターゲットのモバイルエンティテ
ィであるか否かの基準に基づいて、既訪問、訪問中、ま
たはターゲットのゲートキーパー/ゾーンとなる。そう
である場合、外部のゲートキーパーとして指定された第
1ゲートキーパーは、この外部のモバイルエンティティ
に関連した情報を第1ビジター位置用データベースとし
て知られるデータベースに保持する。ホームまたはビジ
ター位置用データベースは、両方の機能を併せ持つもの
として実装することもでき、または実装態様によっては
2つの独立したエンティティとすることもできることに
注意されたい。外部のゲートキーパーは、外部のモバイ
ルエンティティのホームゲートキーパーおよび/または
ホーム位置用データベースにコンタクトして、このモバ
イルエンティティについての詳細(例えば、認証、権
限、プロフィールの検証、サービス基準など)を知得す
る必要がある。また、外部のGK/ビジター位置用デー
タベースとホームのGK/ホーム位置用データベースと
の間の通信のためのプロトコルが必要とされる。第3ホ
ーム/外部のゾーン112の中に存在する第2モバイル
エンティティ110の場合も同様である。それぞれのゾ
ーンは、前述した基準に基づいて、それぞれのモバイル
エンティティを取り扱わなければならない。設計基準の
ニーズにより、単一または複数のホーム/ビジター位置
用データベースのいずれともなりうることに注意すべき
である。
【0065】図2では、無線ネットワーク環境の中で、
ゾーンがセルも含むことが示されている。セルは、ネッ
トワークの設計基準に基づいて、その大きさを調整でき
る。例えば、現存のセルラー方式のネットワークのセル
の大きさはマクロセルと呼ぶことができ、一方、特に屋
内環境におけるもっと小さいセルは、マイクロセルまた
はピコセルと呼ぶことができる。セルの中には、基地局
(BS)、基地局コントローラ(BSC)、および/ま
たは移動交換センタ(MSC)がある。MSCには、ル
ータ(例えば、IPルータ)または交換器(例えば、A
TM交換器、FR交換器など)が含まれる。セル内に存
在するH.323用モバイルエンティティは、無線リン
クを用いて基地局(BS)と通信する。次に、この基地
局は基地局コントローラと通信し、また基地局コントロ
ーラは移動交換センタと通信する。ゲートキーパーはM
SCに接続されており、このゲートキーパー(ホーム/
外部)は、図1で説明したように必要な場合、ホーム/
ビジター位置用データベースと通信する。
【0066】図2は、H.323用モバイルエンティテ
ィ202の1つの実施形態を示すブロック図である。こ
のH.323用モバイルエンティティ202は、ホーム
/外部のゾーン214内で動作しており、本発明に従っ
て基地局コントローラ(BSC)206と通信するロー
カルな基地局(BS)204を用いて通信する。BSC
206は、ホーム/外部のゾーン214内で動作する複
数のBSCの1つであり、このBSC206は、H.3
23用モバイルエンティティからの通信を、ホーム/外
部のゾーン214内の移動交換センタ(MSC)208
に転送する。ホーム/外部のゾーン214内には、複数
のMSCがある。次に、MSC208はH.323用モ
バイルエンティティからの通信を、H.323用モバイ
ルエンティティ202を登録するホーム/外部のGK2
10に転送する。一般に、ホーム/外部のGK210
は、ホーム/外部のゾーン214に対して登録された
H.323用モバイルエンティティについての位置情報
を記録するために、ホーム/ビジター位置用データベー
ス212を有している。
【0067】図3においては、ゾーンの別のアーキテク
チャが示されている。このアーキテクチャでは、ゾーン
には、無線LAN、ワイヤーラインLAN、ワイヤーラ
インなどが含まれている。無線LANの場合(例えば、
イーサネット(登録商標)、トークンリング、ATM、
LAN/ハブなど)、モバイルエンティティは、LAN
に接続された無線装置を経由して、ルータまたは交換器
と直接通信することができる。全体的にワイヤーライン
で構成されるネットワークの場合では、モバイルエンテ
ィティはワイヤを経由して直接ネットワークに接続され
る。図2におけるのと同様に、ゲートキーパー(ホーム
/外部)は、図1および図2で説明したように必要に応
じて、ホーム/ビジター位置のデータベースと通信する
ことができる。
【0068】図3は、本発明に基づいて、無線LAN3
08,310およびワイヤーラインLAN312に接続
されているH.323用モバイルエンティティ306と
通信するように配置されたH.323用モバイルエンテ
ィティ302,304の1つの実施形態を示すブロック
図である。無線LAN308,310およびワイヤーラ
インLAN312は、それぞれ対応するルータや交換器
(R/Sw)314,316に接続され、これらのルー
タ/交換器は、モバイルエンティティのための移動領域
を取り囲むホーム/外部のゾーン322に対するホーム
/外部のGK318と通信する。
【0069】図1、図2、および図3は、ゾーン/ドメ
インが、H.323用モビリティプロトコルを意識させ
ずに適用できる各種のアーキテクチャやアーキテクチャ
のエンティティを含むことができることを明白に示して
いる。しかしながら、H.323用モバイルエンティテ
ィが移動する場合、ネットワークの接続ポイントも変わ
り、これがまたゾーンおよび/またはドメイン内の変化
を引き起こすことになる。例えば、H.323内のネッ
トワークの接続ポイントをH.323用セルに変更する
ことは、通信中に行う(ハンドオーバする)ことがで
き、そしてゾーン内、ゾーン間、またはドメイン間で行
うことができる。H.323内のネットワークの接続ポ
イントを複数のH.323用セルに変更することは、複
数の呼を取り扱う場合でも達成することができ、例えば
ローミング、そしてゾーン内、ゾーン間、またはドメイ
ン間でも達成することができる。H.323用接続ポイ
ントを変更することは、通信中に起こる(ハンドオーバ
する)ことがあり、そしてゾーン内、ゾーン間、または
ドメイン間で起こることがある。H.323用接続ポイ
ントを変更することは、複数の呼の間で起こることがあ
り、例えばローミング、そしてゾーン内、ゾーン間、ま
たはドメイン間でも起こることがある。
【0070】モバイルH.323は、ミドルウェア/ア
プリケーション層におけるモビリティの問題を解決す
る。このため、モバイルH.323に対する解決策は、
下位のパケットベースの伝送ネットワーク(例えば、I
P伝送ネットワークに対してIETFによって開発され
たモバイルIP)内に設けられたモビリティの解決策を
補足する。また相互に作用する方式は、パケットベース
のモバイルH.323用システムと、現存の回線交換ベ
ースの無線PSTNネットワーク、例えば、相互作用す
る機能(interworking function;IWF)またはゲー
トウェイ(GW)を用いる公共地上移動ネットワーク
(Public Land mobile Network;PLMN)のANSI
−41およびGSM MAPとの間で定義される。
【0071】ローミングおよびハンドオーバの取扱い
は、現行のH.323のバージョンによっては規定され
ない形式であるが、モビリティをサポートするための重
要なメカニズムである。モビリティをサポートするため
に、H.323は、登録(発呼前の設定)、位置の更
新、呼の確立、および呼の終了(call teardown)に加
えて、ローミングおよびハンドオーバ動作の統合につい
ての拡張性を必要とする。ハンドオーバの間、端末がそ
の位置を変える間の各メディアストリームは継続してい
る必要がある。例えば、無線LANまたはセルラー方式
のネットワークでは、H.323用モバイルエンティテ
ィを1つ以上のリンクで同時に利用することができる
(すなわち、1つ以上の別個のリンク上のネットワーク
装置の無線送信器の範囲内で)。また、同時接続は、ハ
ンドオーバが完了するまで、短時間共存することができ
る。新しい位置へのリソースが割り当てられ、古い位置
へのリソースは開放される。
【0072】H.323を使用する場合、H.323用
エンティティは、登録、承認、およびステータス(RA
S)通信メッセージを用いて、H.323用システムへ
の承認をゲートキーパーに登録する。ゲートキーパー
は、H.323用システムでは任意であるが、H.32
3用エンドポイントに呼制御サービスを提供する。1つ
以上のゲートキーパーが存在することができ、特定され
ない方法で互いに通信することができる。ゲートキーパ
ーは論理的にエンドポイントから分離しているが、その
物理的な実装は、端末MCU、GWまたはIWF、M
C、または他の非H.323装置と共存することができ
る。
【0073】ゲートキーパーは、システムに存在する場
合、多くのサービスを提供する。すなわち、アドレス変
換、承認制御、帯域幅制御、およびゾーン管理である。
ゲートキーパーも他の任意の機能を行うことができる、
すなわち、呼制御通信、呼の認可、帯域幅管理、呼管
理、自分自身の帯域幅確保ができない端末に対する帯域
幅の確保、ディレクトリサービスなどである。従って、
ゲートキーパーは、H.323内のモビリティを管理す
るための機能的エンティティになる。この機能的エンテ
ィティは、コネクションレスおよびコネクション用の双
方のネットワーク環境に対するパケットベースのネット
ワーク上で、モバイルH.323ベースのマルチメディ
ア・テレフォニーを可能にする。
【0074】ゾーンは、単一のゲートキーパーによって
コントロールされる多数のサブネットワークを持つこと
ができる。端末またはユーザがゾーン内で移動する場
合、同じゲートキーパーのコントロールのもとに留まる
が、そのネットワークの接続ポイント、例えばIPサブ
ネットワーク(RAS伝送アドレス)は変化する。モバ
イルエンティティは、その新しいネットワークの接続ポ
イントを更新するために、ゲートキーパーに登録する必
要がある。このため、新しいネットワークの接続ポイン
トを考慮して、新しいリソースを割り当てる必要もあ
り、一方、古い接続に割り当てられたリソースを、もし
それがあれば、開放する必要がある。
【0075】しかしながら、ゲートキーパー間の通信
は、希望する機能的エンティティ間のゾーン間通信も含
めて、端末またはユーザがゾーンの境界を超えるとき、
モバイルエンティティの位置を更新するために特に必要
とされる。必要な場合、リソースをモバイルエンティテ
ィの新しい接続ポイントに割り当てる必要もあり、また
古い接続ポイントのリソースを切り離すことが要求され
る。そのような変更を容易にするために、既に説明した
用語によれば、ホームGK、外部GK、ホームゾーン、
外部ゾーンなどが利用される。ホームGKは、H.32
3用エンティティがそのホームGKとして登録し指定し
ているゲートキーパーである。ホームゾーンは、H.3
23用エンティティのホームGKによって管理されてい
るゾーンである。外部GKは、H.323用エンティテ
ィがそのホームゾーンから移動した後に登録するゲート
キーパーである。外部ゾーンは、H.323用エンティ
ティのホームGKが管理しないゾーンである。
【0076】H.323用エンティティが現在所属して
いる外部ゾーンは、訪問中ゾーンと呼ぶこともでき、外
部GKも訪問中GKと呼ぶことができる。H.323用
モバイルエンティティが以前存在していた外部ゾーン
は、既訪問ゾーンと呼ぶこともでき、その外部GKを既
訪問GKと呼ぶこともできる。H.323用エンティテ
ィが外部ゾーンに残る場合、端末またはユーザは訪問中
端末またはユーザと呼ばれる。
【0077】H.323用モバイルエンティティは、そ
のホームGKとしての役目をするモバイルGKに登録す
る必要がある。このホームGKは、モバイルエンティテ
ィが、ある場所から他の場所に移動する場合、コントロ
ールエンティティとなる。必要な場合、モバイルエンテ
ィティは、どのGKがそのホームGKになるかを決定す
ることもできる。いったんモバイルエンティティがどの
GKがそのホームGKになるかを決定した場合、モバイ
ルエンティティはこの選択したGKに登録する。
【0078】モバイルGKは、一般に、定期的にそのア
ベイラビリティを宣言して、そのゾーン内の訪問中モバ
イルエンティティにモビリティサービスを提供する。こ
の訪問中モバイルエンティティは、宣言のメッセージを
受け取ると、モバイル(外部)GKに登録する。一方、
外部ゾーンでは、モバイルエンティティは、ゲートキー
パー・ディスカバリー・メッセージを用いて、外部GK
を探し求める。いずれの場合でも、モバイル端末は、ホ
ームゾーンの境界を超えた場合は、外部GKに登録す
る。次に、外部GKは、登録と位置更新情報のために
H.323のホームGKと通信する。
【0079】H.323用モバイルエンティティは、登
録することによってそのホームGKとしてGKを指定す
る。このホームGKは、モバイルエンティティに対する
モビリティおよび認証を管理する中心的機能エンティテ
ィである。モバイルエンティティのホームゾーンのホー
ムサブネットワークのホーム伝送アドレス(RAS、呼
通信)は、登録されている間、ホームGKに与えられ
る。モバイルエンティティが、ある場所から他の場所に
移動する場合、このモバイルエンティティの現在の情報
の登録は、そのホームGKと交換される。登録は何らか
の呼を行う前に要求される。
【0080】モバイルIPプロトコルと同様に、モバイ
ルエンティティに固定のホーム伝送アドレスを保持する
ためのオプションを設けることができる。すなわち、
H.323用エンティティは、モバイルエンティティの
ホームGKによって管理されたホームゾーン内で、別の
モバイルエンティティの固定したホーム伝送アドレスに
常に呼を送ることができる。このとき、ホームGKは、
モバイルエンティティの現在の気付アドレスに対して呼
(すなわち、ホームGKルートの呼)を確立する。この
ように、モバイルエンティティの気付アドレスは、発呼
側のパーティーまたはエンティティに知られることはな
い、またモバイルエンティティはその位置を隠すことが
できる。しかしながら、モバイルエンティティのアドレ
スが知られている場合は、モバイルエンティティの気付
伝送アドレスに対して呼を直接確立することができる。
モバイルエンティティのアドレスが呼を行うエンティテ
ィに予め知られている場合、またはホームゲートキーパ
ーが呼を行ったモバイルエンティティのアドレスを呼を
行っているエンティティに知らせることを許可するポリ
シーが設定されている場合は、呼の直接確立を行うこと
ができる。このように、ホームゲートキーパーは、呼を
行うエンティティに呼を行ったモバイルエンティティの
気付アドレスを知らせて、呼を行うエンティティは次に
呼をモバイルエンティティの気付アドレスに直接確立す
ることができる。
【0081】モバイルGKはモビリティサービスについ
てのそのアベイラビリティを宣言し、モバイルエンティ
ティは、モバイルGKがあるゾーンから別のゾーンに移
動する場合、モバイルGKのアベイラビリティを求め
る。
【0082】必要な場合、モバイルエンティティの位置
を見出すために、ページングメッセージを送ることがで
きる。ページングメッセージを受け取った後の位置の更
新の間、モバイルエンティティがまだ登録されていない
ときには、登録プロセスが実行される。
【0083】ゲートキーパーはH.323用モバイルエ
ンティティを管理する。それぞれのH.323用モバイ
ルエンティティは、それがモビリティサービスを受ける
ために登録するホームGKに属している。このホームG
Kは、H.323用モバイルエンティティの位置及び、
モバイルエンティティがある場所から他の場所に移動す
るときの他の情報(例えばユーザプロファイルや課金情
報など)を保持する必要がある。ユーザプロファイル
は、呼に関連した情報(呼の転送、着信拒否(call bar
ring)など)、会員制ユーザグループ(close user gro
up;CUG)情報、ローミングの制約、補充サービス、
認可の種類などを含むことができる。ゲートキーパー
は、ゾーンを構成する1つ以上のサブネットワークを含
むことができる。いくつかの例では、それぞれのサブネ
ットワークは、アクセスネットワークまたは位置エリア
/セル/ゾーン(例えば、無線LAN、セルラー方式の
ネットワークの無線アクセスユニットなど)とすること
ができ、それぞれのゾーンは、1つ以上のアクセスネッ
トワークまたは位置エリア/セル/ゾーンを含むことが
できる。外部GKは、特定の外部GKの受け持ちゾーン
内で動作する訪問中H.323用エンティティを追尾す
る。初めは、H.323用エンティティの位置はそのホ
ームGKには知られており、外部GKは、訪問中エンテ
ィティのホームGKと通信しなければならない。外部G
Kは、訪問中H.323用エンティティが外部GKに登
録したとき、訪問中エンティティのホームGKに通知し
なければならず、ホームGKは、移動体加入者が現在新
しい位置にいることを反映するために、その記録を更新
する。
【0084】H.323用モバイルエンティティは、あ
る外部ゾーンから他の外部ゾーンに移動することもでき
る。通信プロセスの間に、ホームGKはまた、H.32
3用モバイルエンティティまたは加入者について、訪問
中GKに加えて、既訪問GKと通信する必要がある。こ
れは、ホームGKが、その移動体加入者についての完全
な情報を保持するからである。ホームGKと外部GK
は、認証、プライバシー、および保全性を備えるため
に、セキュリティ情報(例えば、H.235)を交換す
ることもできる。必要な場合、移動体の環境に対する特
別な機能を含めるために、H.235のセキュリティメ
カニズムを拡張することができる。そのような機能に
は、認証に使用される乱数(例えば、RAND)、キー
連続番号の暗号化(例えば、CKSN)、および認証要
求に応答するセキュリティパラメータ(例えば、SRE
S)が含まれる。さらに、ホームGKは、H.323用
モバイル加入者の装置についての情報を含む装置識別レ
ジスタ(EIR)を保持することができる。このEIR
は、モバイル加入者装置の製造業者の識別(例えば、国
際移動体装置識別子(International Mobile Equipment
Identity;IMEI))、適合試験情報、およびH.
323用モバイル装置を組み立てた工場の識別名を含む
ことができる。さらに、国際移動体加入者識別子(Inte
rnational Mobile Subscriber Identity;IMSI)お
よび一時的な移動体加入者識別子(Temporary Mobile S
ubscriber Identity;TMSI)も、H.323用移動
体加入者が必要に応じて使用できる。これらの特別な移
動体加入者の識別子は、移動体ユーザが登録した時点
で、ホームGKに記録することもできる。移動体加入者
は、IMSIまたはTMSIを使用するか否かを決定す
る。IMEI,IMSIおよびTMSI番号は、別の種
類のH.323用のエイリアスのアドレスと考えること
ができる。しかしながら、IMEIは主に端末モビリテ
ィに有効であり、一方IMSIおよびTMSIはユーザ
モビリティを説明するために利用される。
【0085】H.323用移動体サービスは、独立した
伝送方法においてより上位のミドルウェア/アプリケー
ション層に関連して説明することができる。現在では、
H.323は、ゲートキーパー要求、(GRQ)、ゲー
トキーパー確認(GCF)、およびゲートキーパー拒絶
(GRJ)メッセージを用いてH.323用エンティテ
ィによってGKを見つけるためのメカニズムを提供す
る。これらのメッセージは、本発明では移動体環境を管
理するために拡張される。
【0086】H.323用モバイルエンティティがモビ
リティサービスを受けようとする場合、そのようなモバ
イルエンティティは、そのモビリティを管理するための
中心的エンティティとして機能するホームゾーンのホー
ムGKを最初に決定しなければならない。GRQ/GC
F/RJのメッセージは、ホームGKを決定するために
拡張することができる。モバイルエンティティはホーム
GKを知ると、登録メッセージを用いてこのホームGK
に登録する。再度、H.323の登録メッセージは、モ
バイルエンティティが現在存在しているので、移動体環
境に広げられる。ホームゾーンの境界を超えると、H.
323用モバイルエンティティは外部GKに再登録しな
ければならない。モビリティサービスを提供するH.3
23のゲートキーパーは、定期的にマルチキャストアド
レスを用いてモビリティゲートキーパー公示(MGA)
メッセージを使用して、そのアビリティを宣言する。モ
バイルエンティティはこのMGAメッセージを受け取る
と、モビリティに関するサービスをサポートできるモバ
イルGKを検出する。必要な場合、モバイルエンティテ
ィは拡張されたGRQメッセージ送って、外部ゾーン内
のモバイルGKを決定できる。しかしながら、MGAメ
ッセージを用いてモバイルGKを決定することが好まし
い。H.323用モバイルエンティティは、外部ゾーン
内で登録する必要があるモバイルGKを決定する場合、
拡張された登録メッセージを用いてこのモバイルGKに
登録できる。モバイルエンティティは、MGAのメッセ
ージを調査することによって、自分がゾーンの境界を超
えて外部ゾーン内に入ったことを確認できる。
【0087】一般的に、MGAメッセージは、宣言の特
別な機能をモバイルエンティティに伝達するとともに、
一般に、以下のフィールドを含む。
【0088】RequestSeqNum:発呼者に固有で、かつ単
調増加する値。それは特定のメッセージに関連したいく
つかのメッセージで、レシーバによって返送される。
【0089】AdvertisedTimeToLive:モバイルGKへの
登録を検証する持続時間で、一般に、秒単位で表され
る。この時間の経過の後、ゲートキーパーは、登録がも
はや最新ではないとして扱う。
【0090】NeedToRegisterWithGK:モバイルエンティ
ティが、他のRAS要求を送る前に、この外部のゲート
キーパーに登録しなければならないときにTRUEに設定さ
れる。
【0091】BusyForeignGK:外部のゲートキーパーが
ビジーであるときにTRUEに設定される。
【0092】HomeGKIdentifier:ホームゲートキーパー
を識別するために含まれるオプショナルな(付随的)フ
ィールドである。このフィールドが送られる場合、それ
はホームゲートキーパーに、これ以降に送られるRAS
メッセージの中に含まれる。このゲートキーパーは、こ
のゲートキーパーをそのホームゲートキーパーとして指
定するモバイルエンティティのモビリティを管理する中
心的エンティティとして動作する。
【0093】ForeignGK:モバイルエンティティがこの
ゲートキーパーによって管理されるゾーン内に入ると
き、外部のゲートキーパーとして動作するゲートキーパ
ーを示すために使用される付随的フィールドである。こ
の外部のゲートキーパーの構成には、以下が含まれる。
【0094】ForeignRASAddress:RAS通信に使用さ
れる伝送アドレスである。このアドレスは、モバイルエ
ンティティに対する気付ゲートキーパーアドレスとして
使用される。
【0095】ForeignGKIdentifier:外部のゲートキー
パーを識別するために随意的に含まれる。このフィール
ドが送られる場合、それはこのゲートキーパーに、これ
以降に送られるRASメッセージの中に含まれる。
【0096】ZoneRange:所定のゾーン内でモバイル
(ホーム/外部)GKによってカバーされるサブネット
ワークのリストである。
【0097】NonStandardData:定義されない情報を搬
送する(例えば、法的権利関係を表すデータ等)。
【0098】GKは、移動体ユーザに対してホームGK
および外部GKの両方の動作を行う。同じGKはまた、
移動体ユーザとして指定されない固定のユーザに対して
「正規の」GKとして動作する。そのような状態では、
一般に、ホームGKおよび外部GKの双方が、同一のゲ
ートキーパー識別子と同一のRASアドレスとを有する
ことになる。ZoneRangeは、所定のゾーンにはただ1つ
のGKしか存在しないため、ホームGKおよび外部GK
の両方に対して同一である。ホームGKは気付アドレス
を宣言する必要はないが、それでもモバイルエンティテ
ィがいつ自分達のホームゾーンに戻ったかを知るよう
に、MGAの宣言をブロードキャスト、マルチキャス
ト、またはユニキャストしなければならない。モバイル
エンティティは、そのホームゾーンに戻ったとき、その
位置をそのホームGKに対して更新する。外部GKは、
それは外部GKであると宣言しない場合は、外部GKは
ビジーであることを示さないことに注意されたい。ま
た、外部GKは、あまりにも忙しくて新しいモバイルエ
ンティティにサービスを提供できない場合でさえ、宣言
を送り出し続けなれればならないことに注意されたい。
そうしないと、外部GKの現在の顧客は外部GKがクラ
ッシュしたと考えて、不必要に動き回る可能性がある。
モバイルGKは一般に、それぞれの逐次の公示ごとに連
続番号を1つ増加する。
【0099】GRQメッセージへの拡張すれば、モバイ
ルエンティティがモバイルGK(ホームまたは外部)を
発見するために別の手段を提供できる。MGAメッセー
ジを所定時間内に受け取れない場合、モバイルエンティ
ティはモバイルGKを発見するために、これらの拡張し
たメッセージを用いるようにしてもよい。その他の理由
によっても、モバイルGKを見つけるためにGRQメッ
セージを使用することに対し、固定式およびモバイルエ
ンティティの両方についてのGKを発見するために同じ
方法を使用することができる。
【0100】モバイルエンティティは、そのホーム/ゾ
ーン内でそのホームGKとしての役目をするモバイルG
Kを、次の2つの方法の1つで発見する。すなわち、G
K発見メッセージ(GRQ/GCF/GRJ)をマニュ
アルでまたはダイナミックに使用することである。同様
に、モバイルエンティティは、MGAメッセージをモバ
イルGKから受け取っていないとして、モバイルエンテ
ィティが登録ゾーンにいると決定したときに登録を要す
るGKをダイナミックに探索することもできる。GRQ
/GCF/GRJメッセージは、以下に説明するよう
に、移動体ユーザをカバーするように拡張されている。
【0101】GRQメッセージの主な目的は、固定式ま
たはモバイルエンティティに対するGKを発見すること
である。このため、既訪問GKまたはターゲットGKに
関連する情報は要求されない。しかしながら、IME
I,IMSIおよびTMSIなどの新しい付随的エイリ
アスアドレスを含める必要はない。GRQメッセージ
は、以下のように拡張する必要がある。
【0102】HomeZone:モバイルエンティティがホーム
ゾーン内で登録を求めているとき、TRUEに設定される。
【0103】ForeignZone:モバイルエンティティが外
部ゾーン内で登録を求めているとき、TRUEに設定され
る。
【0104】HomeGK:モバイルエンティティが外部ゾー
ン内に入るときに、このモバイルエンティティのホーム
ゲートキーパーとして動作するゲートキーパーを示すた
めの付随的な(オプショナルな)フィールドである。Fo
reignZoneフィールドがTRUEに設定されると、HomeGKに
関連する情報が提供される。
【0105】ホームGKの構成には以下のフィールドが
含まれる。
【0106】HomeRASAddress:RAS通信で使用される
伝送アドレスである。このアドレスは、ホームゾーン内
のモバイルエンティティのためのホームRAS伝送アド
レスとして使用される。
【0107】HomeCallSignalAddress:呼の通信に使用
される転送アドレスである。このアドレスは、ホームゾ
ーン内のモバイルエンティティに対してホーム呼通信用
伝送アドレスとして使用される。
【0108】HomeGKIdentifier:ホームゲートキーパー
を識別する付随的フィールドである。それが送られた場
合、それはホームゲートキーパーに送られる未来のRA
Sメッセージ内に含まれる。
【0109】EndpointAlias:追加のオプショナルな国
際移動体装置識別子(InternationalMobile Equipment
Identity;IMEI)、国際移動体加入者識別子(Inte
rnational Mobile Subscriber Identity;IMSI)、
および一時的な移動体加入者識別子(Temporary Mobile
Subscriber Identity;TMSI)のエイリアスアドレ
スはこの中に含まれる。
【0110】HomeZoneがTRUEに設定される場合、Foreig
nZoneはTRUEに設定されないし、またこの逆の場合もあ
ることに留意することが重要である。HomeZoneおよびFo
reignZoneの両方がFALSEに設定される場合、またはこれ
らの拡張メッセージフィールドがいずれも使用されない
場合、GKを探し求めているものは固定式H.323用
エンティティである。HomeZoneがTRUEに設定される場
合、HomeGKフィールドに関連する情報は送られない。こ
のため、現在のH.323用システムに関しては、GR
QメッセージのRASAddressフィールドが、モバイルエン
ティティのホームRAS伝送アドレス(HomeRASAddres
s)になる。同様に、gatekeeperidentifierフィールド
は、ゲートキーパーを識別するために使用される場合
は、モバイルエンティティのホームゲートキーパー(Ho
meGKIdentifier)になる。現在のH.323のalternat
eEndpointsフィールドの中で提供される伝送アドレス
は、モバイルエンティティの代替えのホーム伝送アドレ
ス(EndpointAlias)になる。
【0111】ForeignZoneがTRUEに設定される場合、Hom
eGKフィールドに関する情報はまた送ることができる。
このホームGKに関する情報を使用して、多くの目的に
役立たせることができる。例えば、モバイルGK(訪問
するGK)の働きをすることによって、必要な場合、ホ
ームGKの情報に基づいて、サービスを区別することが
できる。モバイルエンティティによって送られたGRQ
メッセージのRASAddressは、モバイルエンティティが外
部ゾーンにいることを示した場合、その気付伝送アドレ
スになることが分かる。しかしながら、モバイルエンテ
ィティは、外部ゾーンに移動した後、GRQメッセージ
を用いて、気付(外部)GKを探す前に、気付伝送アド
レスを取得しなければならないことに気が付くことは重
要である(例えば、ビジター(外部ゾーン内のモバイル
エンティティ)の一時的IPアドレスは、それぞれのサ
ブネット内のDHCPなどの手段によって、ダイナミッ
クに取得することができる)。同様に、オプションのga
tekeeperIdentifierフィールドは、モバイルエンティテ
ィの前に知られた場合、外部ゾーン内のモバイルエンテ
ィティの気付ゲートキーパーとしての表示を提供する。
オプションのalternateEndpointsフィールド内で提供さ
れた伝送アドレスは、外部ゾーン内のモバイルエンティ
ティの代替の気付伝送アドレスになる。さらに、homeRA
SAddressおよびhomeCallSignalingAddressの伝送アドレ
スについてのこれ以上の情報は、これらのアドレスがそ
のホームゾーン内にあることをそのモバイルGKに示す
モバイルエンティティによって与えられる。このモバイ
ルエンティティは、homeGKIdentifierフィールド内でそ
のホームゲートキーパーの識別を行う。
【0112】GCFメッセージは以下のように拡張され
る。
【0113】HomeZone:モバイルエンティティがホーム
ゾーン内で登録を検索しているときにTRUEに設定され
る。
【0114】ForeignZone:モバイルエンティティが外
部ゾーン内で登録を検索しているときにTRUEに設定され
る。
【0115】AdvertisedTimeToLive:付随的(オプショ
ナルな)フィールドである。しかしながら、ForeignZon
eがTRUEに設定される場合、このフィールドを使用しな
ければならない。このフィールドはモバイルGKへの登
録を検証する持続時間を、一般に秒単位で表す。この時
間の後、ゲートキーパーは登録がもはや最新のものでは
ないとして扱う。
【0116】HomeZoneがTRUEに設定される場合、Foreig
nZoneをTRUEに設定することはできないし、この逆も同
様である。HomeZoneとForeignZoneの両方がFALSEに設定
されるか、拡張メッセージフィールドのいずれもが使用
されない場合、認められているのは固定式のH.323
用エンティティのGKである。
【0117】GCFメッセージのHomeZoneフィールドが
TRUEに設定される場合、このGCFメッセージのRASAdd
ressフィールドは、モバイルエンティティのホームGK
の伝送アドレスになる。同様に、gatekeeperIdentifier
フィールドは、ゲートキーパーを識別するために使用さ
れる場合、モバイルエンティティのホームGKの識別子
になる。alternateGatekeeperフィールドの中で与えら
れた伝送アドレスおよびゲートキーパー識別子は、モバ
イルエンティティの別のホームGKの伝送アドレスおよ
びゲートキーパー識別子になる。ForeignZoneフィール
ドがTRUEに設定される場合、CGFメッセージのRASAdd
ressフィールドは、モバイルエンティティの外部GKの
気付伝送アドレスになる。同様に、gatekeeperIdentifi
erフィールドは、ゲートキーパーを識別するために使用
される場合、モバイルエンティティの外部GKの識別子
になる。alternateGatekeeperフィールドで提供された
伝送アドレスおよびゲートキーパー識別子は、モバイル
エンティティの別の気付外部GKの別の伝送アドレスお
よびゲートキーパー識別子になる。
【0118】GRJメッセージは以下のように拡張され
る。
【0119】HomeZone:モバイルエンティティがホーム
ゾーン内で登録を検索しているときにTRUEに設定され
る。
【0120】ForeignZone:モバイルエンティティが外
部ゾーン内で登録を検索しているときにTRUEに設定され
る。
【0121】HomeGKNotServe:外部フィールドがTRUEに
設定される場合、この付随的なフィールドを使用でき
る。モバイルエンティティが登録しようとしている外部
GKが、その特定のゾーンのビジター(モバイルエンテ
ィティ)に対して機能することを望まない場合、この外
部GKは登録を拒否することがある。HomeZoneフィール
ドがTRUEに設定されている場合、ForeignZoneをTRUEに
設定することはできないし、この逆も同様である。Home
ZoneとForeignZoneフィールドの両方がFALSEに設定され
るか、これらの拡張メッセージフィールドのいずれもが
使用されない場合、拒絶されているのは固定式のH.3
23用エンティティのGKを検索する要求である。Home
ZoneフィールドがTRUEに設定される場合、GRJメッセ
ージのgatekeeperIdentifierフィールドは、ゲートキー
パーを識別するために使用される場合は、モバイルエン
ティティがその外部GKとして登録することを希望する
GKを示す。オプションのaltGKinfoフィールド内で提
供される情報は、モバイルエンティティがその外部GK
として機能するために、リストの中で提供される別のG
Kを使ってみる必要があることを示している。
【0122】図4は、本発明による、パケットベースの
ネットワーク上でリアルタイムのモバイルマルチメディ
ア通信および会議のためのH.323ベースのモビリテ
ィプロトコルの1つの実施形態のフローチャートであ
る。複数のH.323用モビリティのゲートキーパー
は、マルチキャスト/ユニキャストアドレスにモビリテ
ィゲートキーパー宣言(Mobility Gatekeeper Advertis
ement)を定期的にマルチキャスト/ブロードキャスト
/ユニキャストすることによって、H.323用モビリ
ティサービスのアベイラビリティの通知を行う。このプ
ロトコルには一般に、以下のステップが含まれる。すな
わち、モバイル端末/ノード/エンティティが移動し
て、オーディオ、ビデオ、およびデータの少なくとも1
つを含むH.323用通信を開始する場合に、複数のア
ベイラブルなH.323用ホーム/外部モビリティのゲ
ートキーパーの少なくとも1つが、マルチキャスト/ユ
ニキャストのアドレスにモビリティゲートキーパーの宣
言を定期的にブロードキャスト/マルチキャスト/ユニ
キャストすることによってなされる、H.323用モビ
リティサービスのアベイラビリティを通知と、モバイル
端末/ノード/エンティティにH.323用モビリティ
サービスのアベイラビリティの通知がない場合、モバイ
ル端末/ノード/エンティティがメッセージを、モバイ
ル端末/ノード/エンティティと同一区画のあらかじめ
選択されたエリア内のH.323用ホーム/外部モビリ
ティのゲートキーパーに、モバイル端末/ノード/エン
ティティがH.323用モビリティサービスを必要とし
ていることを通知するホームゲートキーパー/ホーム位
置用データベースに、ブロードキャスト/マルチキャス
ト/ユニキャストして行う通知と、H.323用ホーム
/外部モビリティのゲートキーパーがモバイル端末/ノ
ード/エンティティに利用可能なH.323用ホーム/
外部モビリティのゲートキーパーの通知と、いずれかの
通知402に関して、モバイル端末/ノード/エンティ
ティがモバイル端末/ノード/エンティティの位置のエ
リア/セル/ゾーン内でH.323用モビリティサービ
スをサポートするアベイラブルなH.323用ホーム/
外部モビリティのゲートキーパーに登録するステップ4
04と、モバイル端末/ノード/エンティティが登録さ
れているH.323用ホーム/外部モビリティのゲート
キーパーがモバイル端末/ノード/エンティティに、オ
ーディオ、ビデオ、およびデータの少なくとも1つを含
むH.323用通信についてのサポートを提供するステ
ップ406と、が含まれる。
【0123】H.323用ホーム/外部モビリティのゲ
ートキーパーへの登録動作には、モバイル端末/ノード
/エンティティについての登録情報を、基地局を用い
て、基地局コントローラ、移動交換センタからH.32
3用ホーム/外部ゲートキーパーのシステムに送信する
ことが含まれる。あるいはまた、少なくとも1つのH.
323用ホーム/外部モビリティのゲートキーパーへの
登録動作には、モバイル端末/ノード/エンティティに
ついての登録情報を、無線/ワイヤーラインのローカル
エリアネットワークを用いて、ルータ/交換器からH.
323用ホーム/外部ゲートキーパーのシステムに送信
することが含まれる。
【0124】図5に示すように、1つの実施形態におい
ては、登録動作には、ホームゲートキーパーがモビリテ
ィゲートキーパーの宣言(MGA)を、定期的にブロー
ドキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信する
ステップ502と、モバイル端末/ノード/エンティテ
ィが登録要求メッセージ(RRQ)をホームゲートキー
パーにブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャス
ト/送信するステップ504と、ホームゲートキーパー
が登録確認/登録拒絶(RCF/RRJ)をモバイル端
末/ノード/エンティティにブロードキャスト/マルチ
キャスト/ユニキャスト/送信するステップ506と、
が含まれる。
【0125】図6に示されるように、別の実施形態の一
つでは、登録は次の各ステップ、すなわち、ネットワー
ク接続点が変更され/外部ゾーンに入ったことをモバイ
ル端末/ノード/エンティティが決定する際にモバイル
端末/ノード/エンティティが外部/訪問中ゲートキー
パーへ登録要求メッセージ(RRQ)をブロードキャス
ト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信するステップ
602と、外部/訪問中ゲートキーパーがホームゲート
キーパーにバインド更新メッセージ(BuRQ)をブロ
ードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信す
るステップ604と、ホームゲートキーパーが外部/訪
問中ゲートキーパーにバインドの更新確認/拒否(Bu
CF/BuRJ)をブロードキャスト/マルチキャスト
/ユニキャスト/送信するステップ606と、外部/訪
問中ゲートキーパーがモバイル端末/ノード/エンティ
ティに対し、バインド更新確認/拒否をブロードキャス
ト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信するステップ
608とを備えることができる。 モバイル端末/ノー
ド/エンティティが既訪問ゲートキーパーにより管理さ
れる他の外部ゾーンを既に訪問した後の場合は、登録は
次の各ステップ、すなわち、ホームゲートキーパーが既
訪問ゲートキーパーにモバイル開放メッセージ(UbR
Q)をブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャス
ト/送信するステップと、既訪問ゲートキーパーがホー
ムゲートキーパーにモバイル開放確認/拒否(UbCF
/UbRJ)をブロードキャスト/マルチキャスト/ユ
ニキャスト/送信するステップとにより行うことができ
る。
【0126】モバイル端末/ノード/エンティティが、
既訪問ゲートキーパーにより管理される他の外部ゾーン
を既に訪問した後の場合は、登録は次の各ステップ、す
なわち、モバイル端末/ノード/エンティティが外部/
訪問中ゲートキーパーに登録要求メッセージ(RRQ)
をブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/
送信するステップ、外部/訪問中ゲートキーパーが既訪
問ゲートキーパーにモバイル開放メッセージ(UbR
Q)をブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャス
ト/送信するステップ、既訪問ゲートキーパーが外部/
訪問中ゲートキーパーにモバイル開放確認/拒否(Ub
CF/UbRJ)をブロードキャスト/マルチキャスト
/ユニキャスト/送信するステップ、外部/訪問中ゲー
トキーパーがモバイル端末/ノード/エンティティに仮
の登録確認をブロードキャスト/マルチキャスト/ユニ
キャスト/送信するステップおよび外部/訪問中ゲート
キーパーがホームゲートキーパーに結合更新メッセージ
(BuRQ)をブロードキャスト/マルチキャスト/ユ
ニキャスト/送信するステップ、およびホームゲートキ
ーパーが外部/訪問中ゲートキーパーに結合更新確認/
拒否(BuCF/BuRJ)をブロードキャスト/マル
チキャスト/ユニキャスト/送信するステップとにより
行うことができる。
【0127】モバイル端末/ノード/エンティティが、
既訪問ゲートキーパーによって管理されるもう一つのの
外部ゾーンを既に訪問した後の場合は、登録は次の各ス
テップ、すなわち、モバイル端末/ノード/エンティテ
ィが外部/訪問中ゲートキーパーに登録要求メッセージ
(RRQ)をブロードキャスト/マルチキャスト/ユニ
キャスト/送信するステップと、既訪問ゲートキーパー
が外部/訪問中ゲートキーパーにモバイル開放確認/拒
否(UbCF/UbRJ)をブロードキャスト/マルチ
キャスト/ユニキャスト/送信するステップと、外部/
訪問中ゲートキーパーがモバイル端末/ノード/エンテ
ィティに仮の登録確認をブロードキャスト/マルチキャ
スト/ユニキャスト/送信するステップと、外部/訪問
中ゲートキーパーがホームゲートキーパーに結合更新メ
ッセージ(BuRQ)をブロードキャスト/マルチキャ
スト/ユニキャスト/送信するステップと、ホームゲー
トキーパーが外部/訪問中ゲートキーパーにバインド更
新確認/拒否(BuCF/BuRJ)をブロードキャス
ト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信するステップ
と、ホームゲートキーパーが既訪問ゲートキーパーにモ
バイル開放更新メッセージ(UbRQ)をブロードキャ
スト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信するステッ
プと、既訪問ゲートキーパーがホームゲートキーパーに
モバイル開放確認/拒否(UbCF/UbRJ)をブロ
ードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信す
るステップとにより行うことがことができる。
【0128】実施の形態の一つでは、ホーム/外部ゲー
トキーパーの少なくとも一つは、ホーム/ビジター総合
位置データベースを用いる。実施の形態の別の一つで
は、複数のホーム/外部ゲートキーパー各々が個々のビ
ジター位置データベースを用い、ホーム位置データベー
スを共有する。
【0129】モバイル端末/ノード/エンティティが当
初は第1管理ドメインに位置し、その後第2管理ドメイ
ンに移動する場合、登録は次の各ステップ、すなわち、
モバイル端末/ノード/エンティティが外部/訪問中ゲ
ートキーパーに登録要求メッセージ(RRQ)をブロー
ドキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信する
ステップと、既訪問ゲートキーパーが訪問中ゲートキー
パーにモバイル開放メッセージ(UbRQ)をブロード
キャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信するス
テップ、既訪問ゲートキーパーが訪問中/外部ゲートキ
ーパーに開放確認/拒否(UbCF/UbRJ)をブロ
ードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信す
るステップ、訪問中ゲートキーパーがモバイル端末/ノ
ード/エンティティに仮の登録メッセージをブロードキ
ャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信するステ
ップ、外部/訪問中ゲートキーパーが第二管理ドメイン
の境界エレメントにモバイル結合メッセージ(BuR
Q)をブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャス
ト/送信するステップ、ホームゲートキーパーが第一管
理ドメインの境界エレメントにモバイルバインド確認/
拒否メッセージ(BuCF/BuRJ)をブロードキャ
スト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信するステッ
プを備えることができる。なお、前記第2管理ドメイン
の境界エレメントは、前記第1管理ドメインの境界エレ
メントに該メッセージを送り、次いで前記第1管理用ド
メイン境界エレメントがホームゲートキーパーに該メッ
セージを送る。また、前記第1管理ドメインの境界エレ
メントは、前記第2管理ドメインの境界エレメントに該
メッセージを送り、次いで前記第2管理ドメインの境界
エレメントが訪問中ゲートキーパーに該メッセージを送
る。
【0130】望まれる場合には、H.323モバイルゲ
ートキーパーはモバイルエンティティ/ユーザの認証機
能も果たすことができる。典型的なH.323モバイル
サービスとしては、例えば、アドレス変換、アドミッシ
ョン制御、帯域制御、および/またはゾーン管理などが
挙げられる。
【0131】モバイル・エンティティは、MGAメッセ
ージを受けるか、拡張GRQメッセージを送信すること
によってバイルゲートキーパー(GK)が決定された
時、登録要求(Registration ReQuest;RRQ)、登録
確認(Registration ConFirmation;RCF)、登録拒
否(Registration ReJect;RRJ)メッセージをその
ホームまたは外部モバイルGKへ送信して登録する必要
がある。以下の説明は、モバイル・エンティティがホー
ム/外部ゾーンにありながら、それがホームまたは外部
GKにどのように登録するかを示す。
【0132】H.323には、3つの登録メッセージ:
RRQ、RCF、RRJがある。モバイルには他の要求
項目が導入されるので、登録メッセージはこれら他の要
求項目全ても満足するように拡張される。これらの登録
メッセージによって、モバイル・エンティティはホーム
GKか外部GKかに登録することができる。拡張された
登録要求メッセージによってモバイル・エンティティ
は、外部ゾーンにある現在の気付アドレスをそのホーム
GKに連絡し、モバイル・エンティティがどの位長く気
付アドレスを使用したいのかを設定し、モバイル結合更
新メッセージ(BuRQ/BuCF,BuRJ)を用い
て外部エージェントからアベイラビリティの特別な機能
を示すことができる。外部GKは登録手順では受動的G
Kと考えられ、該要求をホームGKに送り、その後ホー
ムGKからの返答をモバイルエンティティに送り返すよ
う許可してもよい。
【0133】H.323では、各ホームは単一のGKで
管理され、このGKは同標準規格に規定された機能の全
てを処理する唯一のエージェントである。従って、前記
GKは固定通信と移動通信双方のエンティティに対して
サービスを提供することができる.すなわち、必要なら
ば、同じGKが、固定ユーザのサービスと並行してホー
ムGKと外部GKの双方の機能を果たすこともできる。
従って、モバイルエンティティがモバイル関連サービス
を受けようとする場合は、指定ホームGKと登録しなけ
ればならない。同様に、モバイルエンティティが外部ゾ
ーンに移動する場合は、外部ゾーンのGKと登録しなけ
ればならず、ホームGKとの交信が外部GK(または訪
問中GK)経由で行われ、その位置が更新される。
【0134】プランニングのためには、ターゲットGK
関連の情報も有用である。GKは全て(ターゲットGK
および/またはホームGK)はモバイルエンティティか
ら将来に期待されることを明快に知ることができるから
である。しかし、モバイルエンティティがターゲットゾ
ーンで用いるトランスポートアドレスは、モバイルエン
ティティがターゲットGKに登録して初めて知ることが
できる。モバイルエンティティがターゲットゾーンにあ
るトランスポートアドレスを事前に(a prioriに)知る
場合は、このようなアドレスを提供することができる。
【0135】RRQメッセージは次のように拡張され
る。homeZoneをTRUEと設定し、モバイルエンティティが
ホームゾーンに登録を求めていることを示す。foreignZ
one(外部ゾーン)をTRUEと設定し、モバイルエンティ
ティが外部ゾーンに登録を求めていることを示す。home
GK(ホームGK)は、モバイルエンティティが外部ゾー
ンに入る時ゲートキーパーはホームゲートキーパーであ
ることを示すオプショナルなメッセージ要素である。し
かし、foreignZoneフィールドがTRUEに設定される場合
は、ホームGK関連の情報が提供される。ホームGKの
構成は、次のようになっている。
【0136】homeRASAddress(ホームRASアドレス)
−RASシグナルに用いられるトランスポートアドレ
ス。このアドレスは、ホームゾーンにあるモバイルエン
ティティ用のホームトランスポートアドレスとして用い
られる。
【0137】homeCallSignalAddress(ホーム呼シグナ
ルアドレス)−呼シグナルに用いられるトランスポート
アドレス。このアドレスは、ホームゾーンにあるモバイ
ルエンティティ用のホーム呼シグナルトランスポートア
ドレスとして用いられる。
【0138】homeGKIdentifier(ホームGK識別子)−
ホームゲートキーパーを識別するのに用いられるオプシ
ョナルなフィールド。このhomeGKIdentifierが提供され
る場合は、それはホームゲートキーパーに後に送られる
RASメッセージに含まれる。
【0139】careOfRASAddress(気付RASアドレス)
−モバイルエンティティがそのホームゾーンではある
が、ホームサブネットワークとは異なるサブネットワー
クに残存している時を識別するのに用いられるオプショ
ナルなフィールド。この気付トランスポートアドレスは
RASシグナルに用いられる。このアドレスは、ホーム
ゾーンにあるモバイルエンティティ用の気付ホームトラ
ンスポートアドレスとして用いられる。
【0140】careOfCallSignalAddress(気付呼シグナ
ルアドレス)−モバイルエンティティがそのホームゾー
ンではあるが、ホームサブネットワークとは異なるサブ
ネットワークに残存している時を識別するのに用いられ
るオプショナルなフィールド。これは呼シグナルに用い
られる気付トランスポートアドレスである。このアドレ
スは、ホームゾーンにあるモバイルエンティティ用の気
付ホーム呼シグナルトランスポートアドレスとして用い
られる。
【0141】visitedZone(既訪問ゾーン)をTRUEと設
定すると、新しいホームまたは外部モバイルGKが、登
録中のモバイルエンティティの位置情報を更新するメッ
セージを既訪問(外部)GKに送信する必要があること
が示される。この既訪問GKは、モバイルエンティティ
が現在位置に移動する前に当ゲートキーパーを以前に訪
問したことを示すオプショナルなメッセージ要素であ
る。しかし、visitedZoneフィールドがTRUEに設定され
る場合は、visitedGKフィールド関連の情報が提供され
る。既訪問GKの構成は、次のようである。
【0142】visitedRASAddress(既訪問RASアドレ
ス)−以前に訪れたゾーンにあるモバイルエンティティ
がRASシグナル用に使用する気付トランスポートアド
レス。
【0143】visitedCallSignalAddress(既訪問呼シグ
ナルアドレス)−呼シグナルに用いられるトランスポー
トアドレス。このアドレスはモバイルエンティティ用の
既訪問呼シグナルトランスポートアドレスとして用いら
れる。
【0144】visitedGKIdentifier(既訪問GK識別
子)−既訪問ゲートキーパーを識別するのに用いられる
オプショナルなフィールド。このフィールドが提供され
る場合は、それは既訪問ゲートキーパーに、その後に送
られるRASメッセージに含まれる。
【0145】targetZone(ターゲットゾーン)をTRUEと
設定すると、新しいホームまたは外部GKが、登録中の
モバイルエンティティの位置情報を更新するメッセージ
をそのターゲット(外部)GKに送信する必要があるこ
とが示される。このtargetGKは、モバイルエンティティ
が現在の位置から移動した後に訪問しようとしているこ
とを当該ゲートキーパーに示すオプショナルなメッセー
ジ要素である。しかし、targetZoneフィールドがTRUEに
設定される場合は、targetGK関連の情報が提供される。
ターゲットGKの構成は、次のようなものである。
【0146】targetRASAddress(ターゲットRASアド
レス)−オプショナルなフィールド。このフィールド
は、ターゲットゾーンにあるモバイルエンティティがR
ASシグナル用に使用する気付トランスポートアドレ
ス。
【0147】targetCallSignalAddress(ターゲット呼
シグナルアドレス)−オプショナルなフィールド。この
フィールドは、ターゲットゾーンにあるモバイルエンテ
ィティが呼シグナルに用いるトランスポートアドレスで
ある。
【0148】targetGKIdentifier(ターゲットGK識別
子)−モバイル局が訪問しようとしているターゲットゲ
ートキーパーを識別するのに用いられるオプショナルな
フィールド。このフィールドが提供される場合は、targ
etGKIdentifierはターゲットゲートキーパーにその後に
送られるRASメッセージに含まれる。
【0149】tarminalType(端末タイプ)は追加のオプ
ショナルなフィールドである。国際移動体識別子(IM
EI)、国際移動体加入者識別子(IMSI)、および
一時的な移動体加入者識別子(TMSI)エイリアスア
ドレスも含まれる。
【0150】homeZoneとforeignZoneのフィールドは、
排他的でない。homeZoneフィールドをTRUEと設定する場
合は、foreignZoneをTRUEと設定することはできず、逆
もまた真である。foreignZoneをTRUEと設定する場合
は、timeToLive(生存時間)フィールドに与えられる時
間は、advertisedTimeToLive(宣言生存時間)フィール
ドに与えられた時間を超えない。
【0151】visitedZoneは、HomeZone、foreignZone、
またはtargetZoneフィールドと独立に設定することがで
きる。targetZoneフォールドも、HomeZone、foreignZon
e、またはvisitedZoneフィールドと独立に設定すること
ができる。HomeZone、foreignZone、visitedZone、およ
びtargetZoneフィールドがFALSEと設定される場合は、
つまり、これらの拡張メッセージフィールドがどれも用
いられない場合、GKに登録を求めているのは固定H.
323エンティティである。homeZoneフィールドがTRUE
と設定される場合は、モバイルエンティティが登録を望
んでいるGKはモバイルエンティティのホームGKであ
る。RRQメッセージのRASAddressフィールドは、その
ホームゾーンにおけるモバイルエンティティのホームR
ASトランスポートアドレスとなる。同様に、gatekeep
erIdentifierも、ホームゾーンにあるモバイルエンティ
ティのホームゲートキーパーを指示する。callSignalAd
dressフィールドは、モバイルエンティティのホーム呼
シグナルトランスポートアドレスを示す。alternateEnd
points(代替エンドポイント)のトランスポートアドレ
スはモバイルエンティティの代替ホームトランスポート
アドレスとなる。
【0152】foreignZoneがTRUEに設定される場合は、h
omeGKフィールド関連の情報が提供される。モバイルエ
ンティティは、外部ゾーンにいると宣言しない限りその
ホームGKに関する情報を提供することができない。R
RQメッセージのRASAddressフィールドは、一旦モバイ
ルエンティティが外部ゾーンにいると示すと、モバイル
エンティティの気付トランスポートアドレスとなる。同
様に、gatekeeperIdentifierも、外部ゾーンにあるモバ
イルエンティティの(気付)外部GKを指示する。call
SingalAddressフィールドは、モバイルエンティティの
気付呼シグナルトランスポートアドレスを示す。altern
ateEndpointsのトランスポートアドレスはモバイルエン
ティティの代替気付トランスポートアドレスとなる。そ
の上、homeRASAddressとhomeCallSignalAddressトラン
スポートアドレスに関する追加の情報がモバイルエンテ
ィティによって提供され、これらのアドレスがそのホー
ムゾーンにあるということをモバイルGKに示す。モバ
イルエンティティは、homeGKIdentifierフィールドにホ
ームゲートキーパー識別子を表す。
【0153】visitedZoneフィールドが真と設定される
場合は、visitedGKフィールド関連の情報が提供され
る。モバイルエンティティが登録中のホームGKまたは
外部GKが、モバイル開放更新メッセージ(UbRQ/
UbCF/UbRJ)またはモバイルバインド更新メッ
セージ(BuRQ/BuCF/BuRJ)を適当に用い
て、既訪問GKとモバイルエンティティに関する位置情
報を更新する。しかし、visitedRASアドレスとvisitedC
allSignalAddressトランスポートアドレスに関する追加
の情報は、モバイルエンティティによって提供され、こ
れらのアドレスがその既訪問ゾーンにあったということ
をモバイルGKに示す。モバイルエンティティは、visi
tedGKIdentifierフィールドに既訪問ゲートキーパー情
報を提供する。
【0154】targetZoneがTRUEと設定される場合は、ta
rgetGKフィールド関連の情報が提供される。モバイルエ
ンティティが登録中のホームGKまたは外部GKが、モ
バイルバインド更新メッセージ(BuRQ/BuCF/
BuRJ)を用いて、ターゲットGKとモバイルエンテ
ィティに関する位置情報を更新する。モバイルエンティ
ティは、targetGKIdentifierフィールドの既訪問ゲート
キーパー情報を提供する。同様に、targetRASAddressと
targetCallSignalAddressに対するトランスポートアド
レスも、既知ならば、モバイルエンティティによって提
供される。
【0155】RCFメッセージは以下のように拡張され
る。homeZoneをTRUEと設定すると、モバイルエンティテ
ィがホームゾーンに確認中なことが示される。
【0156】foreignZoneを真と設定すると、モバイル
エンティティが外部ゾーンに確認中なことが示される。
【0157】visitedZoneをTRUEと設定すると、そのG
Kが既訪問GKにモバイルエンティティの位置を更新す
るように伝えたことが確認される。
【0158】targetZoneをと設定すると、そのGKがタ
ーゲットGKにモバイルエンティティの位置を更新する
ように伝えたことが確認される。
【0159】RRQについて言えば、homeZoneとforeig
nZoneのフィールドは排他的ではない。homeZoneフィー
ルドをTRUEと設定する場合は、foreignZoneをTRUEと設
定することは出来ず、逆も同じである。
【0160】homeZone、foreignZone、visitedZoneのフ
ィールドがFALSEと設定される場合、つまり、これらの
拡張メッセージフィールドがどれも用いられない場合、
GKに確認されたのは固定H.323エンティティの登
録である。
【0161】visitedZoneフィールドは、homeZone、for
eignZone、またはtargetZoneフィールドと独立に設定す
ることができる。
【0162】ホームゾーンフィールドがTRUEと設定され
る場合は、モバイルエンティティはそのホームGKに登
録されたことになり、RRQメッセージと一緒に送られ
たRASAddressフィールドはモバイルエンティティのホー
ムゾーンにおけるホームトランスポートアドレスとな
る。同様に、RCFメッセージのgatekeeperIdentifier
も、ホームゾーンにあるモバイルエンティティのホーム
ゲートキーパーを示す。RCFメッセージのcallSignal
Addressフィールドは、モバイルエンティティの呼シグ
ナルメッセージのアレイのホームトランスポートアドレ
スを示す。RCFメッセージのalternateGatekeeperの
トランスポートアドレスは、モバイルエンティティの代
替ホームGKの代替ホームトランスポートアドレスとな
る。
【0163】外部ゾーンフィールドがTRUEと設定される
場合は、モバイルエンティティがその外部GKに登録さ
れたことが確認される。RRQメッセージのRASAddress
フィールドはモバイルエンティティの気付トランスポー
トアドレスとなる。同様に、gatekeeperIdentifierも、
外部ゾーンにあるモバイルエンティティの気付外部ゲー
トキーパーGKを示すことが確認される。callSignalAd
dressフィールドは、モバイルエンティティの気付呼シ
グナルトランスポートアドレスを示す。alternateGatek
eeperのトランスポートアドレスは、モバイルエンティ
ティの代替外部GKの代替気付トランスポートアドレス
となる。
【0164】visitedZoneフィールドがTRUEと設定され
る場合は、既訪問GKがこのGK(ホームまたは外部)
から告知を受けたことが確認され、モバイルエンティテ
ィに関する位置情報が更新される。
【0165】targetZoneフィールドがTRUEと設定される
場合は、ターゲットGKがこのGK(ホームまたは外
部)から告知を受けたことが確認され、モバイルエンテ
ィティに関する位置情報が更新される。
【0166】RRJメッセージは以下のように拡張され
る。
【0167】exceedTimeToLive(生存時間超過)は、モ
バイルエンティティに要求される生存時間パラメータが
モバイルGKの宣言された生存時間を超えることを示す
オプショナルなフィールドである。
【0168】homeGKUnreachable(ホームGK通信不
能)は、ホームGKにアクセスできないことを示すオプ
ショナルなフィールドである。モバイルエンティティが
登録を試みる外部GKは、モバイルのホームGKにアク
セスできないならば登録を拒否して差し支えない。
【0169】visitedGKUnreachable(既訪問GK通信不
能)は、既訪問GKに通信できないことを示すオプショ
ナルなフィールドである。モバイルエンティティが登録
を試みる外部またはホームGKは、モバイルの前に訪問
したGKにアクセスできないならば登録を拒否して差し
支えない。
【0170】targetGKUnreachable(ターゲットGK通
信不能)は、ターゲットGKに到達できないことを示す
オプショナルなフィールドである。モバイルエンティテ
ィが登録を試みる外部またはホームGKは、モバイルの
ターゲットGKに到達できないならば登録を拒否して差
し支えない。
【0171】従って、アクセス不能情報のメッセージ情
報のいずれかをあるいは全部を選択するかどうかは、R
RJメッセージを送る特定の処理内容次第で決めること
ができる。
【0172】URQ(Unregistration ReQuest;登録解
除要求)メッセージは以下のように拡張される。
【0173】homeZoneをTRUEに設定すると、ホームGK
とモバイルエンティティとの間の連関が切断されること
が示される。
【0174】foreignZoneをTRUEに設定すると、外部G
Kとモバイルエンティティとの間の連関が切断されるこ
とが示される。
【0175】上記のように、homeZoneとforeignZoneの
フィールドはモバイルエンティティに対して排他的では
ない。homeZoneフィールドをTRUEと設定する場合は、fo
reignZoneをTRUEに設定することは出来ず、逆もそうで
ある。
【0176】homeZoneとforeignZoneのフィールドが双
方ともFALSEと設定される場合は、つまり、これらの拡
張メッセージフィールドがどれも用いられない場合、G
Kに求められたのは固定H.323エンティティの登録
解除である。
【0177】homeZoneフィールドがTRUEと設定される場
合は、URQメッセージのgatekeeperIdentifierフィー
ルドは、ホームゾーンにあるモバイルエンティティの代
替ホームゲートキーパーリストを、登録した時ゲートキ
ーパーからのRCFメッセージに、あるいは以前のUR
Jメッセージに受けたことを示す。これは、オリジナル
のGKが要求に応答しなかったり、これを拒否したりし
た場合のバックアップとして用いられる。URQメッセ
ージのcallSignalAddressフィールドは、モバイルエン
ティティの呼シグナルメッセージのアレイのホームトラ
ンスポートアドレスを示す。
【0178】foreignZoneフィールドがTRUEと設定され
る場合は、URQのgatekeeperIdentifierフィールド
は、外部ゾーンにあるモバイルエンティティの(気付)
外部ゲートキーパーGKリストを、登録した時ゲートキ
ーパーからのRCFメッセージに、あるいは以前のUR
Jメッセージに受けたことを示す。callSignalAddress
フィールドは、モバイルエンティティの呼シグナルメッ
セージのアレイの気付トランスポートアドレスを示す。
【0179】UCF(UnConFirmed;未確認)メッセー
ジも以下のように拡張される。
【0180】homeZoneをTRUEに設定すると、ホームGK
とモバイルエンティティとの間の連関がモバイルエンテ
ィティのホームゾーンで切断されたことが確認される。
【0181】foreignZoneをTRUEに設定すると、外部G
Kとモバイルエンティティとの間の連関がモバイルエン
ティティの外部ゾーンで切断されたことが確認される。
【0182】上記のように、homeZoneとforeignZoneの
フィールドはモバイルエンティティに対して排他的では
ない。homeZoneフィールドをTRUEと設定する場合は、fo
reignZoneをTRUEと設定することは出来ず、逆もそうで
ある。
【0183】homeZoneとforeignZoneのフィールドが双
方ともFALSEと設定される場合は、つまり、これらの拡
張メッセージフィールドがどれも用いられない場合、G
Kに確認されたのは固定H.323エンティティの登録
解除(unregistration)である。
【0184】URJ(Unregistration Request Rejecti
on;登録解除要求拒否)は以下のように拡張される。
【0185】homeZoneをTRUEに設定されていると、登録
解除要求がモバイルのホームゾーンで拒否されたことが
示される。
【0186】foreignZoneをTRUEに設定されていると、
登録解除要求がモバイルの外部ゾーンで拒否されたこと
が示される。
【0187】上記のように、homeZoneとforeignZoneの
フィールドはモバイルエンティティに対して排他的では
ない。homeZoneフィールドをTRUEと設定する場合は、fo
reignZoneをTRUEと設定することは出来ず、逆もそうで
ある。homeZoneとforeignZoneのフィールドが双方ともF
ALSEと設定される場合は、つまり、これらの拡張メッセ
ージフィールドがどれも用いられない場合、GKに拒否
されたのは固定H.323エンティティの登録解除であ
る。
【0188】モバイルエンティティが一の接続ポイント
からもう一つ別の接続ポイントへ移動するにつれて、新
しい接続ポイントを更新する必要がある。メッセージ
は、バインド更新要求(BuRQ)、バインド更新確認
(BuCF)、およびバインド更新拒否(BuRJ)で
ある。これらのメッセージは、GK間に送られ、接続ポ
イントが変化するに連れてその位置情報を更新する。モ
バイルエンティティからRRQメッセージを受けると、
モバイルGKはモバイルバインド更新メッセージを適切
にホームおよび/または既訪問(外部)GKに送る。B
uRQは、モバイルエンティティ関連の位置情報をゲー
トキーパーが更新することを要求する。ゲートキーパー
はBuCFに応答して更新を確認し、あるいはBuRJ
で要求を拒否する。
【0189】BuRQメッセージは普通、次のフィール
ドを備える。
【0190】すなわち、requestSeqNum(要求シーケン
スナンバー)は送信側にユニークな単調増大する値を有
するフィールドである。これは、送られた具体的なメッ
セージに関連するどのメッセージにおいても受信側が送
り返すものである。
【0191】nonStandardData(非標準データ)は規定
されないデータ、例えば、法的権利関係情報を含むフィ
ールドである。
【0192】endpointIdentifier(エンドポイント識別
子)はRCFが端末に付したエンドポイント識別子を有
するフィールドである。
【0193】replyAddress(回答アドレス)はBuCF
/BuRQを送るトランスポートアドレスを示すフィー
ルドである。
【0194】sourceInfo(ソース情報)はBuRQの送
信者を示すフィールドである。ゲートキーパーはこの情
報を用いて、BuRQにどのように応答するかを決める
ことができる。
【0195】callSignalAddress(呼シグナルアドレ
ス)は、接続ポイントが変わるときに更新が必要なエン
ドポイント用の新しい呼シグナルトランスポートアドレ
スを示すフィールドである。多重トランスポートをサポ
ートする場合は、これらを一斉に更新しなければならな
い。
【0196】RASAddress(RASアドレス)は、接続ポ
イントが変わるために更新が必要なエンドポイント用の
新しいトランスポートアドレスを示すフィールドであ
る。
【0197】homeZoneをTRUEに設定すると、BuRQの
送信者がモバイルエンティティのそのホームゾーンの接
続ポイントの更新を要求していることが示される。
【0198】foreignZoneをTRUEに設定すると、BuR
Qの送信者が、外部ゾーンに現在訪れている間にモバイ
ルエンティティの接続ポイントの更新を要求しているこ
とが示される。
【0199】homeGK(ホームGK)は、モバイルエンテ
ィティがこの外部ゾーンに入る時ゲートキーパーがその
ホームキーパーとして機能することを示すのに用いられ
るオプショナルフィールドである。しかし、foreignZon
eフィールドがTRUEに設定される場合は、ホームGKフ
ィールド関連の情報が提供される。ホームGKの構成に
は、次の要素が含まれる。
【0200】すなわち、homeRASAddress(ホームRAS
アドレス)−RASシグナルに用いられるトランスポー
トアドレス。このアドレスはホームゾーンにあるモバイ
ルエンティティ用のホームトランスポートアドレスとし
て用いられる。
【0201】homeCallSingnalAddress(ホーム呼シグナ
ルアドレス)−呼シグナルに用いられるトランスポート
アドレス。このアドレスはホームゾーンにあるモバイル
エンティティ用のホーム呼シグナルトランスポートアド
レスとして用いられる。
【0202】homeGKIdentifier(ホームGK識別子)−
ホームゲートキーパーを識別するのに用いることができ
るオプショナルフィールド。このホームGK識別子が提
供される場合は、それはホームゲートキーパーに送られ
るRASメッセージに含まれる。
【0203】foreignGK(外部GK)−モバイルエンテ
ィティが現在訪れている外部ゲートキーパーを示すオプ
ショナルなメッセージ要素である。しかし、foreignGK
フィールドがTRUEに設定される場合は、foreignGKフィ
ールド関連の情報が提供される。既訪問GKの構成に
は、次の要素が含まれる。
【0204】すなわち、foreignRASAddress(外部RA
Sアドレス)−現在訪れた(外部)ゾーンにあるモバイ
ルエンティティがRASシグナル用に用いた気付トラン
スポートアドレス。
【0205】foreignCallSignalAddress(外部呼シグナ
ルアドレス)−現在訪れた(外部)ゾーンにあるモバイ
ルエンティティが呼シグナル用に用いたトランスポート
アドレス。このアドレスは、モバイルエンティティ用の
既訪問呼シグナルトランスポートアドレスとして用いら
れる。
【0206】foreignGKIdentifier(外部GK識別子)
−現在訪れた(外部)ゲートキーパーを識別するのに用
いられるオプショナルフィールド。この外部GK識別子
が提供される場合は、それは既訪問ゲートキーパーに送
られる将来のRASメッセージに含まれる。
【0207】visitedZone(既訪問ゾーン)−がTRUEに
設定されると、訪問GKが、登録中のモバイルエンティ
ティの位置情報を更新するメッセージを以前に訪問され
た(外部)GKへ送ったことが示される。
【0208】visitedGK(既訪問GK)−現在位置に動
く前に当ゲートキーパーを以前に訪問したことを示すオ
プショナルなメッセージ要素である。しかし、既訪問ゾ
ーンフィールドがTRUEに設定される場合は、既訪問GK
関連の情報が提供される。既訪問GKの構成には、次の
要素が含まれる。すなわち、visitedRASAddress(既訪
問RASアドレス)−前に訪れたゾーンにあるモバイル
エンティティがRASシグナル用に用いた気付トランス
ポートアドレス。
【0209】visitedCallSignalAddress(既訪問呼シグ
ナルアドレス)−呼シグナルに用いられるトランスポー
トアドレス。このアドレスはモバイルエンティティ用の
既訪問呼シグナルトランスポートアドレスとして用いら
れる。
【0210】visitedGKIdentifier(既訪問GK識別
子)は既訪問GKを識別するのに用いられるオプショナ
ルフィールド。このフィールドが提供される場合は、そ
れは既訪問ゲートキーパーに送られる将来メッセージに
含まれる。
【0211】targetZone(ターゲットゾーン)がTRUEに
設定されると、新しいホームまたは外部モバイルGK
が、登録中のモバイルエンティティの位置情報を更新す
るメッセージをそのターゲット(外部)GKに送信する
必要があることが示される。
【0212】targetGK(ターゲットGK)は、モバイル
エンティティが現在位置から移動した後に訪問しようと
していることを当該ゲートキーパーに示すオプショナル
なメッセージ要素である。しかし、targetZoneフィール
ドがTRUEに設定される場合は、targetGK関連の情報が提
供される。ターゲットGKの構成には、次の要素が含ま
れる。
【0213】すなわち、targetRASAddress(ターゲット
RASアドレス)−ターゲットゾーンにあるモバイルエ
ンティティがRASシグナル用に用いた気付トランスポ
ートアドレスを有するオプショナルなフィールド。
【0214】targetCallSignalAddress(ターゲット呼
シグナルアドレス)−ターゲットゾーンにあるモバイル
エンティティが呼シグナル用に用いるトランスポートア
ドレスを有するオプショナルなフィールド。
【0215】targetGKIdentifier(ターゲットGK識別
子)−モバイルエンティティが訪問しようとしているタ
ーゲットゲートキーパーを識別するのに用いられるオプ
ショナルなフィールド。このフィールドが提供される場
合は、ターゲットゲートキーパーにその後に送られよう
としているRASメッセージに含まれる。
【0216】terminalType(端末タイプ)は、国際移動
体識別子(IMEI)、国際移動体加入者識別子(IM
SI)、および一時的な移動体加入者識別子(TMS
I)エイリアスアドレスに用いられるオプショナルなフ
ィールドである。
【0217】advertisedTimeToLive(宣言生存時間)
は、現在訪問中の外部GKとの登録の妥当な継続時間
を、普通は秒単位で示すフィールドである。この時間の
経過後は、ゲートキーパーは登録を意味がなく/既に適
切なものでないとして扱うことができる。この継続時間
はMGAまたはGCFメッセージの継続時間を超えない
ように設定される。
【0218】token(トークン)フィールドは操作に必
要なデータを含む。このデータは、利用可能ならばメッ
セージに挿入される。
【0219】cryptotoken(暗号化トークン)フィール
ドは暗号化されたトークンを含む。
【0220】integrityCheckValue(一貫性チェック
値)はRASメッセージの改良されたメッセージ一貫性
/メッセージ認証を提供するのに用いられるフィールド
である。暗号技術に基づいた一貫性チェック値は、合意
された一貫性アルゴリズムと秘密キーを全メッセージに
適用して送信側が計算する。integrityCheckValueを計
算する前は、このフィールドは無視され、空白である。
計算後に送信側は、計算された一貫性チェック値を、in
tegrityCheckValueフィールドの一貫性チェック値の個
所に入力し、該メッセージを送信する。
【0221】BuCFメッセージは普通、次のフィール
ドを備える。
【0222】すなわち、requestSeqNum(要求シーケン
スナンバー)−送信側にユニークな単調増大する値を有
するフィールドである。これは、送られた具体的なメッ
セージに関連するどのメッセージにおいても受信側が送
り返すものである。
【0223】nonStandardData(非標準データ)−規定
されない情報、例えば、法的権利情報を収めるフィール
ド。
【0224】endpointIdentifier(エンドポイント識別
子)−RCFが端末に付したエンドポイント識別子を有
するフィールド。
【0225】TimeToLive(生存時間)−現在訪問中の外
部GKとの登録の妥当性の継続時間を、普通は秒単位で
示すオプショナルなフィールド。この時間の後は、訪問
中の外部ゲートキーパーは登録を意味をなさず/既に妥
当でなくなったとして扱うことができる。この継続時間
は、BuRQ中に与えられているadvertisedTimeToLive
(宣言された生存時間)を超えないように設定される。
【0226】homeZone(ホームゾーン)−TRUEに設定さ
れると、モバイルエンティティの位置情報がそのホーム
ゾーンのそのホームGKによって更新されたことが示さ
れる。
【0227】visitedZone(既訪問ゾーン)−TRUEに設
定されると、モバイルエンティティの位置情報が、モバ
イルエンティティに以前に訪問された外部GKによって
更新されたことが示される。
【0228】cryptotoken(暗号トークン)フィールド
は暗号トークン、すなわち、暗号化されたトークン用フ
ィールドである。
【0229】integrityCheckValue(一貫性チェック
値)−RASメッセージのメッセージ一貫性やメッセー
ジ認証を提供するフィールド。暗号技術に基づいた一貫
性チェック値は、事前設定された(合意された)一貫性
アルゴリズムと秘密キーを全メッセージに適用して送信
側が計算する。integrityCheckValueを計算する前は、
このフィールドは無視され、空白である。計算後に送信
側は、計算された一貫性チェック値を、integrityCheck
Valueフィールドに入力し、該メッセージを送信する。
【0230】BuRJメッセージは以下のフィールドを
含む。
【0231】requestSeqNum(要求シーケンスナンバ
ー)−送信側にユニークな単調に増大する値を設定した
フィールド。
【0232】nonStandardData(非標準データ)−規定
されない情報、例えば、法的権利関係情報を収めるフィ
ールド。
【0233】endpointIdentifier(エンドポイント識別
子)−RCFが端末に付したエンドポイント識別子を有
するフィールド。
【0234】rejectionReason(拒否理由)−モバイル
の配置関連のバインド更新を拒否した理由を示すフィー
ルド。拒否理由の構造は以下のフィールドを含む。
【0235】homeGKUnreachable(ホームGK通信不
能)−ホームGKに通信できないために、モバイルの配
置更新のためのそのホームGKとのモビリティバインド
が拒否されたことを示すオプショナルなフィールドであ
る。
【0236】visitedGKUnreachable(既訪問GK通信不
能)−モビリティバインド更新メッセージを送信すべき
既訪問外部GKに到達できないことを示すオプショナル
なフィールドである。
【0237】targetGKUnreachable(ターゲットGK通
信不能)−モビリティバインド更新メッセージを送信す
べきターゲット外部GKにアクセスできないことを示す
オプショナルなフィールドである。
【0238】notRegistrated(未登録)−モバイルエン
ティティが登録されていないことを示すのに用いられる
オプショナルなフィールドである。
【0239】invalidPermission(許可無効)−管理上
または、関連する他の理由により、排除されることを示
すのに用いられるオプショナルなフィールドである。
【0240】undefinedReason(不定義理由)−拒否理
由が定義されていないことを示すのに用いられるオプシ
ョナルなフィールドである。
【0241】securityDenial(セキュリティ拒否)−拒
否が機密上の理由によることを示すのに用いられるオプ
ショナルなフィールドである。
【0242】トークンフィールドを用いることで操作に
必要なデータは保持される。このデータは、アベイラブ
ルであればメッセージ中に挿入される。
【0243】暗号トークンフィールドは、暗号トークン
すなわち暗号化されたトークン用として使用される。
【0244】一貫性チェック値は、RASメッセージの
より有用なメッセージ一貫性のチェックやメッセージ認
証を行うためのフィールドである。この暗号に基づく一
貫性チェック値は、送信者が事前に合意した一貫性アル
ゴリズムと秘密キーを用いて算出する。
【0245】移動体エンティティがある接続機構のポイ
ントから別のポイントに移動する際に、新しい接続機構
のポイントを更新する必要がある。新しい移動体バイン
ド解除(解放)メッセージは、モバイル解放要求(Ub
RQ)、モバイル解放確認(UbCF)、およびモバイ
ル解放拒否(UbRJ)である。これらのメッセージが
各GK間で送信されることで、移動体エンティティの古
い位置情報は削除される。
【0246】モバイル解放要求メッセージ(UbRQ)
を受信すると、移動体GKは移動体エンティティの位置
を削除する。UbRQメッセージは、一般に以下のフィ
ールドを含む。
【0247】requestSeqNum(要求シーケンスナンバ
ー)は、送信者に特有の単調に増加する値をもつフィー
ルドである。このフィールドは、送信された特定のメッ
セージに関連する全てのメッセージ内で受信者により返
信される。
【0248】nonStandradData(非標準データ)は、例
えば法的権利関係の情報など、定義されていない情報を
含むフィールドである。
【0249】endpointIdentifier(エンドポイント識別
子)は、RCFによって端末に割り当てられたエンドポ
イント識別子をもつフィールドである。
【0250】gatekeeperIdentifier(ゲートキーパー識
別子)は、ゲートキーパーを識別する文字列をもつフィ
ールドであって、該ゲートキーパーのゾーンに存在した
移動体エンティティの位置情報の削除に必要な文字列を
もつフィールドである。
【0251】homeGK(ホームGK)は、移動体GKによ
って位置情報が削除される必要がある移動体エンティテ
ィのホームゲートキーパーとなるゲートキーパーを示す
フィールドである。しかしながら、一般にホームGKフ
ィールドの構造は、前記移動体エンティティを特定して
識別するために、次のものを含む。
【0252】homeRASAddress(ホームRASアドレス)
−RAS信号用のトランスポートアドレス、このアドレ
スは、移動体エンティティがその移動体エンティティの
GKのゾーンに存在する間に移動体エンティティがホー
ムトランスポートアドレスとして使用するアドレスであ
る。
【0253】HomeGKIdentifier(ホームGK識別子)−
オプショナルなフィールドであって、移動体エンティテ
ィのホームゲートキーパーを識別するフィールド、この
フィールドが与えられると移動体エンティティのホーム
GKを識別することができる。
【0254】トークンフィールドを用いることで操作に
必要なデータは保持される。このデータは、アベイラブ
ルであれば、メッセージ中に挿入される。
【0255】暗号トークンフィールドは、暗号トークン
すなわち暗号化されたトークン用として使用される。
【0256】一貫性チェック値は、RASメッセージの
一貫性チェックやメッセージ認証を行うためのフィール
ドである。この暗号に基づく一貫性チェック値は、事前
に合意された整合性アルゴリズムと秘密キーとを用い
て、送信者が算出する。一貫性チェック値算出前にこの
フィールドの値は空であるとして無視される。算出後、
送信者は算出された一貫性チェック値をintegrityCheck
(一貫性チェック)フィールドに含めて、メッセージを
送信する。
【0257】解放確認メッセージ(UbCF)は、移動
体GKが移動体エンティティの位置情報を消去したこと
を確認するものである。UbCFメッセージは一般に以
下のフィールドを含む。
【0258】requestSeqNum(要求シーケンスナンバ
ー)は、送信者に固有の単調増加する値をもつフィール
ドである。このフィールドは、送信された特定のメッセ
ージに関連する全てのメッセージ内で受信者により返信
される。
【0259】nonStandardData(非標準データ)は、例
えば法的権利関係の情報などの定義されていない情報を
搬送するフィールドである。
【0260】endpointIdentifier(エンドポイント識別
子)は、RCFによって端末に割り当てられたエンドポ
イント識別子をもつフィールドである。
【0261】gatekeeperIdentifier(ゲートキーパー識
別子)は、ゲートキーパーを識別する文字列をもつフィ
ールドであって、当該ゲートキーパーのゾーンに存在し
た移動体エンティティの位置情報の削除に必要な文字列
をもつフィールドである。
【0262】トークンフィールドを用いることで処理に
必要なデータは保持される。このデータは、アベイラブ
ルであれば、メッセージ中に挿入される。
【0263】暗号トークンフィールドは、暗号トークン
すなわち暗号化されたトークン用として使用される。
【0264】一貫性チェック値は、RASメッセージの
メッセージの一貫性チェック/メッセージ認証を行うた
めのフィールドである。この暗号に基づく一貫性チェッ
ク値は、送信者がメッセージ全体に付加した事前に合意
された一貫性アルゴリズムと秘密キーを用いて算出され
る。一貫性チェック値の算出前にこのフィールドは空で
あるとして無視される。算出後、送信者は算出された一
貫性チェック値を一貫性チェック値フィールドに入れ
て、メッセージを送信する。
【0265】解放拒否(UbRJ)メッセージは一般に
以下のフィールドを含む。
【0266】requestSeqNum(リクエスト連続番号)−
送信者に固有の単調増加値をもつフィールド。
【0267】nonStandardData(非標準データ)−例え
ば固有情報などの定義されていない情報を含むフィール
ド。
【0268】endpointIdentifier(エンドポイント識別
子)−RCFによって端末に割り当てられたエンドポイ
ント識別子をもつフィールド。
【0269】rejectReason(拒否理由)−移動体位置に
対応したバインド更新が否認された理由を示すフィール
ド。
【0270】上記拒否理由は、次の構造を有する。
【0271】homeGKInconsistent(ホームGK不整合)
−必要に応じて含まれるフィールドであって、位置情報
を消去する必要のある移動体エンティティのホームGK
に関する情報が不整合であるか否かを示すフィールド。
【0272】GKUnreachable(GK通信不能)−必要に
応じて含まれるフィールドであって、モビリティバイン
ド更新メッセージを送信するべきGKに当該メッセージ
がアクセス不能か否かを示すフィールド。
【0273】notRegistrated(非登録)−移動体エンテ
ィティが登録されていないことを示すために用いられる
フィールド。
【0274】invalidPermission(無効許可)−管理上
または他の関連の理由による除外を示すために用いられ
るフィールド。
【0275】undefinedReason(非定義理由)−否認の
理由が定義されていないことを示すために用いられるフ
ィールド。
【0276】securityDenial(セキュリティ否認)−否
認がセキュリティ上の理由によることを示すために用い
られるフィールド。
【0277】トークンフィールドを用いることで操作に
必要なデータは保持される。このデータは、有用であれ
ば、メッセージ中に挿入される。
【0278】暗号トークンフィールドは、暗号トークン
すなわち暗号化されたトークン用として使用される。
【0279】一貫性チェック値は、RASメッセージの
より有用なメッセージの一貫性チェック/メッセージ認
証を行うためのフィールドである。この暗号に基づく一
貫性チェック値は、送信者が事前に合意された一貫性ア
ルゴリズムと秘密キーを用いて算出する。
【0280】その他のH.323/H.225信号メッ
セージについて述べると、LRQは拡張を必要としな
い。LCFは一般に次のように拡張される。
【0281】homeZone(ホームゾーン)−オプショナル
なフィールドであって、次の表に示すようにTRUE、FALS
Eのいずれかに設定される。
【0282】また、VisitingZone(訪問中ゾーン)−オ
プショナルなフィールドであって、下記表に示すように
TRUE、FALSEのいずれかに設定される。
【0283】
【表1】 エンティティが固定されたエンティティである場合は、
ホームゾーンまたは外部ゾーンのいずれも使用されな
い。
【0284】LRJメッセージフィールドは一般に次の
ように拡張される。
【0285】拒否理由フィールドは、invalidHomeVisit
ingZoneSet(ホーム訪問中ゾーン集合無効)−ホームゾ
ーンと訪問中ゾーンの両方がFALSEまたはTRUEのいずれ
かに設定される場合にホームおよび訪問中ゾーン設定無
効を含む。
【0286】H.323モビリティ管理によって、コネ
クションレスおよびコネクション指向ネットワークの両
方のパケット網を通じたマルチメディア通信が可能にな
る。このモビリティ管理は、次を含む:ディスカバリ
(Discovery)、登録、位置更新、呼確立、ローミン
グ、ハンドオーバ(ハンドオフ) H.323では、呼の確立と終了はそれぞれ呼の前と後
に行われる。本発明のH.323の拡張によって、ロー
ミング能力とハンドオーバの実行能力をもつモビリティ
サービスが提供される。ただし、呼確立ローミングおよ
びハンドオーバについては、端末、ユーザ、およびサー
ビスのモビリティを基に説明を行う。
【0287】移動体エンティティは、ある接続機構のポ
イントから別のポイントに移動する際に、MGAメッセ
ージによってあるいはGRQメッセージの送信によって
移動体GKを発見する。GKが決定されると、エンドポ
イントがそのGKに登録され、RASチャネルを通じて
システムにアクセスできるようになる。しかしながら、
H.323では、呼の確立と終了はそれぞれ呼の前と後
に行われる。本発明のH.323の拡張によって、ロー
ミング能力とハンドオーバの実行能力をもつモビリティ
サービスが提供される。
【0288】移動体エンティティは、ある接続機構のポ
イントから別のポイントに移動する際に、MGAメッセ
ージによってあるいはGRQメッセージの送信によって
移動体GKを発見する。GKが決定されると、エンドポ
イントがそのGKに登録され、RASチャネルを通じて
システムにアクセスできるようになる。H.323移動
体エンティティの接続が確立されてH.323エンティ
ティがある場所から別の場所にローミングすると、接続
機構のポイント(ネットワーク(例えばIPアドレス)
またはH.323(ゾーンまたはドメインの境界))は
変化する。移動体GKは、MGA宣言メッセージを送信
することによって該GK自身に通知を行う。これらの接
続は、前記H.323移動体エンティティの接続がハン
ドオフされなければ切断される。登録された生存期間が
切れると、論理的にエンティティもまた接続が切れると
考えられる。しかしながら、新しい接続機構のポイント
の発見または検出は、次のいずれかの方法によって行う
ことができる。
【0289】宣言生存期間:生存期間が切れた場合は論
理的にエンティティはネットワークに接続されないと考
えられるため、この検出方法はMGAメッセージ本体内
の期間フィールドに基づく。移動体エンエィティは、全
ての移動体ゲートキーパー宣言(MGA)メッセージで
受信した期間を、その期間が切れるまで記録する。移動
体エンティティが移動体GKとの接続を保持していなか
った場合は、移動体エンティティは新たな移動体GKの
要請に努める必要がある。
【0290】ゾーンおよび接続機構のネットワークポイ
ントのアドレスプリフィクス:この方法では、MGAメ
ッセージのゾーンレンジ(zoneRange)フィールドによ
って供給されるトランスポートアドレスプリフィクス
(例えばIPサブネットワークアドレスまたはIPアド
レス)が使用される。移動体エンティティは、該エンテ
ィティが所定のゾーン内に存在するか否かを、新しく受
信したMGAメッセージのアドレスプリフィクスを調べ
ることによって検出することができる。ただし、移動体
エンティティは、該エンティティが所定のゾーンに存在
することを検出すると、次に同じかあるいは異なる接続
機構のネットワークポイントのいずれに存在するかを知
る必要がある。移動体エンティティが所定の接続機構の
ネットワークポイント(例えばIPアドレス)に存在す
るか否かを検出するためには、前記エンティティは現在
移動しているネットワークアドレスを知る必要がある。
この操作は、ネットワーク層での実行事項である。例え
ば、ネットワーク層のエンティティ(例えば移動体IP
のホーム/外部エージェント)がネットワークアドレス
プリフィクス(例えばIPアドレス)を宣言する。H.
323移動体エンティティが所定のゾーンの所定のネッ
トワークに存在する場合は、該エンティティはそのネッ
トワーク層のエンティティによるネットワークの宣言メ
ッセージを受け取ると考えられる。このようにして、移
動体エンティティは、新しく受信した宣言されたネット
ワークアドレスが、移動体エンティティのホームまたは
現在の気付トランスポートアドレスと同じサブネット上
で受信されたか否かを判定する。アドレスが異なる場合
は、移動体エンティティは該エンティティが移動したも
のと判断する。移動体エンティティが所定のゾーンから
別のゾーンに移動したか否かを、そのエンティティが検
出できることは明らかである。所定のゾーンに存在する
場合は、エンティティは、現在の接続機構内のネットワ
ークポイントから移動したか否かを検出することもでき
る。
【0291】移動体エンティティは、自身が外部ゾーン
に存在することを発見した後、上記新たなゾーンの新た
なサブネットワークの新たな気付トランスポートアドレ
スを、新たなルータによって宣言されたプリフィクスか
ら取得して、位置更新手順を実行する。移動体H.32
3においては(移動体IPでの類似の手順と同様に)、
移動体エンティティの登録メッセージがホームエージェ
ントにおけるモビリティバインドをトリガし、特定され
たバインド期間の間に、移動体エンティティのホームト
ランスポートアドレスを新たな気付トランスポートアド
レスと関連付ける。
【0292】GKが発見されると、前述の拡張されたR
RQ/RCF/RRJメッセージを用いること以外は、
従来周知のH.323規格記載の手順と同じ手順が用い
られる。H.323規格においては、登録は、エンドポ
イントがゾーンに加わって、ゲートキーパーにトランス
ポートアドレスとエイリアスアドレスを通知するために
用いる操作であった。本発明では、全エンドポイント
は、構成操作の一部として、ディスカバリ操作で識別さ
れたゲートキーパーを用いて登録を行う。登録は全ての
呼の開始前に行われ、必要に応じて周期的に行われる
(例えばエンドポイントのパワーアップ時)。単一のゲ
ートウェイまたはMCUがそれぞれ単一または複数のト
ランスポートアドレスを登録する。複数のトランスポー
トアドレスを用いることで、特定ポートへの呼のルーテ
ィングを簡単に行うことができる。
【0293】エンドポイントからのゲートキーパーへの
登録リクエスト(RRQ)の送信は、このリクエストを
ゲートキーパーのRASチャネルトランスポートアドレ
スに送信することにより行われる。エンドポイントは、
ゲートキーパーディスカバリ過程で得たゲートキーパー
のネットワークアドレスをもち、かつ周知のRASチャ
ネルTSAP識別子を使用する。ゲートキーパーは登録
確認(RCF)または登録拒否(RRJ)のいずれかを
用いて応答する。一つのエンドポイントは一つのゲート
キーパーのみを用いて登録を行う。
【0294】このRRQの送信は周期的に(すなわち端
末のパワーアップ時に)繰り返されるため、ゲートキー
パーは同じエンドポイントからの複数のリクエストを処
理することができる。ゲートキーパーは、アクティブな
(active)登録と同じエイリアスアドレスおよびトラン
スポートアドレスをもつRRQを受信した場合は、はR
CFを用いて応答する。アクティブな登録と同じエイリ
アスアドレスおよび異なるトランスポートアドレスをも
つRRQを受信した場合は、ゲートキーパーはそのリク
エストが該ゲートキーパーのセキュリティ方針に準じて
いるかどうかを前記リクエストに確認する。準じていな
ければ、ゲートキーパーは、二重登録を示す登録を拒絶
する。アクティブな登録と同じトランスポートアドレス
および異なるエイリアスアドレスをもつRRQを受信し
た場合は、ゲートキーパーは変換テーブルエントリを置
き換える必要がある。ゲートキーパーはこれらの変更の
認証体系を保有することができる。
【0295】ゲートキーパーによって、各エイリアスア
ドレスはそれぞれ一つのトランスポートアドレスに特定
されて変換される。しかしながら、一つのエンドポイン
トが、RASメッセージ内の代替エンドポイント(alte
rnateEndpoint)構造を用いてバックアップ、冗長、ま
たは代替トランスポートアドレスを示すことも可能であ
る。これにより、エンドポイントは、二次的なネットワ
ークインタフェースまたは二次的なH.323エンドポ
イントをバックアップとしてもつことが可能になる。不
明確な登録はゲートキーパーによって拒絶される。ディ
スカバリにおける変化やセキュリティ上の理由などの他
の理由で、ゲートキーパーが登録を拒否することもあ
る。
【0296】エンドポイントがRRQメッセージ内にエ
イリアスアドレスを含んでいない場合は、ゲートキーパ
ーはエイリアスアドレスを指定することができる。ゲー
トキーパーは指定されたエイリアスアドレスをRCFメ
ッセージ内で端末に返信する。
【0297】各移動体エンティティの登録生存期間は有
限であって、ローミングの間に登録を行う必要がある。
移動体エンティティの位置は、登録(RRQ/RCF/
RRJ)メッセージおよびモビリティバインド(BuR
Q/BuCF/BuRJ)メッセージを用いて更新され
る。移動体があるサブネットから別のサブネットまたは
あるゾーンから別のゾーンに移動する際の移動体位置の
更新は、モビリティ管理と呼ばれる。
【0298】ある実施形態では、コンピュータで実行可
能なステップをもつコンピュータで読み取り可能な媒体
(702)を用いて、パケット網を通じたリアルタイム
の移動体マルチメディア通信および会話用のH.323
に基づくモビリティプロトコルが、移動体端末のノード
/エンティティによって実行される。パケット網におい
て、複数のH.323モビリティゲートキーパーが、一
つのマルチキャストアドレスをもつモビリティゲートキ
ーパー宣言を周期的にブロードキャスト/マルチキャス
ト/ユニキャストすることによって、H.323モビリ
ティサービスの可用性の通知を行う。図7に示すよう
に、前記コンピュータで実行可能なステップは一般に、
(1)通知に(704)については、移動体端末/ノー
ド/エンティティが移動体となって、オーディオ、ビデ
オ、およびデータの少なくとも一つを含むH.323通
信を開始する場合に、少なくとも一つの複数の利用可能
なH.323ホーム/区域外モビリティゲートキーパー
が、一つのマルチキャストアドレスを用いてモビリティ
ゲートキーパー宣言を周期的にブロードキャスト/マル
チキャスト/ユニキャストすることによるH.323モ
ビリティサービスの可用性の通知、および移動体端末/
ノード/エンティティがH.323モビリティサービス
の可用性の通知を行わない場合に、その移動体端末/ノ
ード/エンティティによるメッセージのホームゲートキ
ーパー/ホーム位置データベースへの送信であって、こ
のメッセージの送信は、移動体端末/ノード/エンティ
ティがH.323モビリティサービスを必要とする移動
体端末/ノード/エンティティが位置するあらかじめ選
択されたエリアでH.323ホーム/外部モビリティゲ
ートキーパーを通知するものである送信を行った後の、
H.323ホーム/外部モビリティゲートキーパーによ
る利用可能なH.323ホーム/外部モビリティゲート
キーパーの移動体端末/ノード/エンティティの通知、
のいずれかの通知(704)、(2)移動体端末/ノー
ド/エンティティによる、利用可能なH.323ホーム
/外部モビリティゲートキーパーの内の一つのH.32
3ホーム/外部モビリティゲートキーパーを用いた登録
(706)であって、前記利用可能なH.323ホーム
/外部モビリティゲートキーパーは、移動体端末/ノー
ド/エンティティの一つの位置エリア/セル/ゾーンに
おいてH.323モビリティサービスをサポートするも
のである登録(706)、(3)移動体端末/ノード/
エンティティの登録に使用されるH.323ホーム/外
部モビリティゲートキーパーによる移動体端末/ノード
/エンティティに対する、オーディオ、ビデオ、および
データの少なくとも一つを含むH.323通信のサポー
トの提供(708)、の各ステップを含む。
【0299】H.323ホーム/外部モビリティゲート
キーパーを用いた登録は、移動体端末/ノード/エンテ
ィティの登録情報を、ベースステーションを用いてベー
スステーションコントローラ、移動体スイッチングセン
タ、およびH.323ホーム/外部モビリティゲートキ
ーパーシステムに順に送信することを含む。あるいは、
少なくとも一つのH.323ホーム/外部モビリティゲ
ートキーパーを用いた登録は、移動体端末/ノード/エ
ンティティの登録情報を、無線/有線のローカルエリア
ネットワークを用いてルータ/スイッチ、およびH.3
23ホーム/外部ゲートキーパーシステムに順に送信す
ることを含む。
【0300】一実施形態では、登録は、ホームゲートキ
ーパーによるモビリティゲートキーパー宣言(MGA)
メッセージの周期的なブロードキャスト/マルチキャス
ト/ユニキャスト/送信、移動体端末/ノード/エンテ
ィティによる登録リクエストメッセージ(RRQ)のホ
ームゲートキーパーへのブロードキャスト/マルチキャ
スト/送信、およびホームゲートキーパーによる登録確
認/登録拒否(RCF/RRJ)の移動体端末/ノード
/エンティティへの送信、の各ステップを含む。
【0301】別の実施形態では、登録は、移動体端末/
ノード/エンティティによる、接続機構のネットワーク
ポイントが変化したこと/区域外ゾーンに進入したこ
と、の判定に応じた移動体端末/ノード/エンティティ
による登録リクエストメッセージ(RRQ)の外部/訪
問中ゲートキーパーへブロードキャスト/マルチキャス
ト/ユニキャスト/送信、外部/訪問中ゲートキーパー
によるバインド更新メッセージ(BuRQ)のホームゲ
ートキーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/
ユニキャスト/送信、ホームゲートキーパーによるバイ
ンド更新確認/拒否メッセージ(BuCF/BuRJ)
の外部/訪問中ゲートキーパーへのブロードキャスト/
マルチキャスト/ユニキャスト/送信、および外部/訪
問中ゲートキーパーによるバインド更新確認/拒否メッ
セージの移動体端末/ノード/エンティティへのブロー
ドキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信、の
各ステップを含む。
【0302】移動体端末/ノード/エンティティが、既
訪問ゲートキーパーに制御される別の外部ゾーンを既に
訪問していた場合は、登録は、次を含む。
【0303】ホームゲートキーパーによるモビリティ解
除更新メッセージ(UbRQ)の訪問したゲートキーパ
ーへのブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャス
ト/送信。
【0304】既訪問ゲートキーパーによるモビリティ解
除確認/拒否メッセージ(UbCF/UbRJ)のホー
ムゲートキーパーへのブロードキャスト/マルチキャス
ト/ユニキャスト/送信。
【0305】移動体端末/ノード/エンティティが、既
訪問ゲートキーパーに制御される別の外部ゾーンを既に
訪問していた場合は、登録は、次を含む。
【0306】移動体端末/ノード/エンティティによる
登録要求メッセージ(RRQ)の外部/訪問中ゲートキ
ーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキ
ャスト/送信、外部/訪問中ゲートキーパーによるモビ
リティ解放更新メッセージ(UbRQ)の訪問したゲー
トキーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/ユ
ニキャスト/送信。
【0307】既訪問ゲートキーパーによるモビリティ解
放確認/拒絶メッセージ(UbCF/UbRJ)の外部
/訪問中ゲートキーパーへのブロードキャスト/マルチ
キャスト/ユニキャスト/送信。
【0308】外部/訪問中ゲートキーパーによる暫定的
な登録確認の移動体端末/ノード/エンティティへのブ
ロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信
並びに外部/訪問中ゲートキーパーによるバインド更新
メッセージ(BuRQ)のホームゲートキーパーへのブ
ロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送
信、およびホームゲートキーパーによるバインド更新確
認/拒否(BuCF/BuRJ)の外部/訪問中ゲート
キーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/ユニ
キャスト/送信。
【0309】移動体端末/ノード/エンティティが、既
訪問ゲートキーパーに制御される別の外部ゾーンを既に
訪問していた場合は、登録は、次のステップを含む。
【0310】移動体端末/ノード/エンティティによる
登録リクエストメッセージ(RRQ)の外部/訪問中ゲ
ートキーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/
ユニキャスト/送信。
【0311】既訪問ゲートキーパーによるモビリティ解
放確認/拒否(UbCF/UbRJ)の外部/訪問中ゲ
ートキーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/
ユニキャスト/送信。
【0312】外部/訪問中ゲートキーパーによる暫定的
な登録確認の移動体端末/ノード/エンティティへのブ
ロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信
並びに外部/訪問中ゲートキーパーによるバインド更新
メッセージ(BuRQ)のホームゲートキーパーへのブ
ロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送
信。
【0313】ホームゲートキーパーによるバインド更新
確認/拒否(BuCF/BuRJ)の外部/訪問中ゲー
トキーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/ユ
ニキャスト/送信。
【0314】ホームゲートキーパーによるモビリティ解
放更新メッセージ(UbRQ)の既訪問ゲートキーパー
へのブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト
/送信。
【0315】既訪問ゲートキーパーによるモビリティ海
保確認/拒否(UbCF/UbRJ)のホームゲートキ
ーパーへのブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキ
ャスト/送信。
【0316】一実施形態では、少なくとも一つのホーム
/外部ゲートキーパーが組合せられたホーム/訪問者位
置データベースを用いる。別の実施形態では、複数のホ
ーム/外部ゲートキーパーが各々個別に訪問者位置デー
タベースを使用して、ホーム位置データベースを共有す
る。
【0317】移動体端末/ノード/エンティティが最初
に第1管理ドメインに位置した後、第2管理ドメインに
移動していく場合は、登録は、移動体端末/ノード/エ
ンティティによる登録リクエストメッセージ(RRQ)
の外部/訪問中ゲートキーパーへのブロードキャスト/
マルチキャスト/ユニキャスト/送信、外部/訪問中ゲ
ートキーパーによるモビリティ解放(UbRQ)メッセ
ージの既訪問ゲートキーパーへのブロードキャスト/マ
ルチキャスト/ユニキャスト/送信、既訪問ゲートキー
パーによる解放確認/拒否(UbCF/UbRJ)の訪
問中/外部ゲートキーパーへのブロードキャスト/マル
チキャスト/ユニキャスト/送信、訪問中ゲートキーパ
ーによる暫定的登録メッセージの移動体端末/ノード/
エンティティへのブロードキャスト/マルチキャスト/
ユニキャスト/送信、外部/訪問中ゲートキーパーによ
るモビリティバインドメッセージ(BuRQ)の第2管
理ドメインのボーダエレメント(Border Element)への
ブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送
信であって、このメッセージは第2管理ドメインのボー
ダエレメントから第1管理ドメインのボーダエレメント
に転送され、さらにホームゲートキーパーに転送される
ものであるブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキ
ャスト/送信、ホームゲートキーパーによるモビリティ
バインド確認/拒否(BuCF/BuRJ)メッセージ
の第1管理ドメインのボーダエレメントへのブロードキ
ャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/送信であっ
て、このメッセージは第1管理ドメインのボーダエレメ
ントから第2管理ドメインのボーダエレメントに転送さ
れ、さらに訪問中ゲートキーパーに転送されるものであ
るブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャスト/
送信、を含む。
【0318】図8に示すように、一実施形態では、移動
体H.323エンティティがイントラゾーンローミング
を実行すると、そのエンティティの位置は更新される。
移動体H.323エンティティ(802)がホームゾー
ン(810)内のサブネットワーク1(804)からサ
ブネットワーク2(806)に移動した場合、先に詳述
したように、エンティティ(802)は、その接続機構
の新しいネットワークポイントを二つの方法によって検
出する。移動体H.323エンティティは、新しい一時
的な気付ネットワークアドレス(例えばIPネットワー
クの場合のDHCP)を動的に取得する。移動体H.3
23エンティティは従来と同じGK(808)の制御下
にあるが、移動体H.323エンティティの新しいネッ
トワーク接続機構はホームGK(808)によって更新
される必要がある。以下のステップにより移動体H.3
23エンティティの位置が更新される。
【0319】1.移動体(ホーム)GKによって宣言さ
れたMGAメッセージが移動体エンティティに受信され
る。移動体エンティティは、(前述したように)接続機
構のネットワークポイントが変化したか否かを検出す
る。
【0320】2.次に移動体エンティティは、再登録の
ために当面の気付ネットワークアドレスを用いてRRQ
メッセージの送信を開始する。移動体エンティティは、
接続機構のサブネットワークポイントの変化をMGAメ
ッセージに依らずに検出することもできる。変更されて
いれば、移動体エンティティは、再登録のためにRRQ
メッセージをホームGKにも送信する。極端な場合で
は、移動体はGRQメッセージを送信してGKを探し出
した後通常のGCF/GRJメッセージを送信すること
もできる(図示せず)。
【0321】3.その後通常のRCF/RCFメッセー
ジが送信される。
【0322】このようにして、ホームGKは移動体エン
ティティの位置情報を更新する。この場合、モビリティ
バインドメッセージ(BuRQ/BuCF/BuRJ)
は通常含まれない。場合によっては、移動体エンティテ
ィが外部ゾーン内のエンティティと通信していたり、移
動体が外部ゾーンからホームゾーンに戻った直後という
こともあり得る。このような場合、ホームGKは、Bu
RQ/BuCF/BuRJメッセージを用いて、移動体
エンティティの位置に関して外部GKを更新する必要が
ある。
【0323】図9に示すように、移動体H.323エン
ティティ(902)がゾーン間をローミング(インター
ゾーン)した後、システムは加入した移動体H.323
エンティティの位置を更新する。ゾーンの境界を横切る
と、H.323移動体エンティティは、外部(訪問)G
K(904)によってブロードキャスト/マルチキャス
ト/ユニキャストされたMGAメッセージを受信する。
移動体H.323エンティティは、MGAメッセージを
受信すると、RRQメッセージを訪問GK(904)に
送信する。あるいは、MGAメッセージが受信されない
場合は、移動体H.323エンティティは、外部GKの
登録を探索するGRQメッセージを送信して、登録メッ
セージの送信前に通常のGCF/GRQメッセージに換
えることもできる(イベント1)。簡明のために、これ
らのステップは図9に示していない。以下の各事象によ
り、訪問GKを用いた登録が移動体H.323エンティ
ティによって探し出された後の位置更新方法を説明す
る。
【0324】イベント1:RRQメッセージが移動体
H.323エンティティ(902)によって訪問GK
(904)に送信される。
【0325】イベント2:移動体H.323エンティテ
ィは訪問GKのサービスゾーン内にごく最近移動してき
たばかりであるため、訪問GK(904)はこの新しい
エンティティ(902)のエントリ情報をもたない。し
かしながら、訪問GK(904)は、移動体H.323
エンティティの位置を移動体H.323エンティティ
(902)のホームGKに更新しなければならない。R
RQメッセージの受信によって、移動体/訪問中GK
(904)は、モビリティ結合を何処で行う必要がある
か、を知ることができる。本実施形態メッセージを移動
体H.323エンティティのホームGK(906)に送
信し、このメッセージが、移動体H.323エンティテ
ィ(902)の識別子とこのメッセージを送信した訪問
GK(904)の識別子とを含んでいる。
【0326】イベント3:BuRQメッセージを受信す
ると、ホームGK(906)は訪問中GK(904)に
おける移動体エンティティの新しい位置を格納して、そ
の移動体エンティティの情報(例えばユーザ紹介情報、
呼開始および終了サービス、認証パラメータ、課金情
報、加入者サービスなど)を調べる。その後ホームGK
(906)は、移動体H.323エンティティの新しい
位置に関する確認(BuCF)または拒絶(BuRJ)
メッセージを訪問GK(904)に送信する。
【0327】イベント4:結果として、上記情報(Bu
CFまたはBuRJ)を受信すると、訪問中GK(90
4)は登録確認(RCF)または拒否(RRJ)メッセ
ージを移動体H.323エンティティ(902)に送信
する。
【0328】イベント5:移動体H.323エンティテ
ィ(902)は、訪問ゾーンに移動する前に既に別の外
部ゾーン(既訪問ゾーン)を訪問していたこともあり得
る。BuRQメッセージは、更新メッセージが訪問GK
(904)によって既訪問GK(908)に送信されて
いたか否かを示すものでもあり、ホームGK(906)
は、位置更新のためにモビリティ解放メッセージUbR
Qを訪問したGK(908)に送信する。この既訪問G
K(908)は、ホームGK(906)のデータベース
内のH.323移動体エンティティの情報に対応してい
る。状況により、モビリティ結合メッセージ(BuR
Q)が以前の情報を消去せずに送信されて更新が行われ
ることもある。このことは実行上の問題であり、本明細
書では言及しない。
【0329】イベント6:さらに、既訪問GK(90
8)が、モビリティ解放確認(UbCF)または拒絶
(UbRJ)メッセージをホームGK(906)に送信
する。イベント5でBuRQメッセージが送信される場
合は、モビリティバインド確認(BuCF)または拒否
(BuRJ)メッセージが送信される。
【0330】移動体加入者エンティティ(移動体H.3
23エンティティ)は一度に一つの外部/既訪問GKに
のみ通知される。本実施形態では、移動体加入者エンテ
ィティが別のゾーンにローミングしていた場合は、ホー
ムGK(906)は更新されていなければならない。
【0331】ホームGK906は、移動体H.323エ
ンティティの情報ベースのマスターであり(移動体エン
ティティのマスターデータベースであってもよい)、し
たがって、移動体加入者エンティティがゾーン間をロー
ミングする際の、訪問中および既訪問GKへの変更制御
をする。必要であれば、ターゲットとなる(targeted)
GK(本実施形態では図示せず)に関する情報をホーム
GKによって制御することもできる。
【0332】前述のように、移動体エンティティが、ゾ
ーン間においてある接続機構のポイントから次のポイン
トに移動する際には、モビリティバインドメッセージを
用いた位置更新は円滑に行われる。例えば、ホームGK
が、移動体H.323エンティティの訪問中および既訪
問ゾーンに対して距離が離れすぎていて規定時間内で応
答できない場合がある。例えば、更新のための応答を行
う上でGKが100秒間待機することが必要であるとす
ると、システムの応答時間は著しく増大する。このよう
な場合、移動体H.323エンティティが、ホームGK
による新たな登録が終了する前に訪問中GKが円滑な位
置更新のハンドオフを行うことを認可して、訪問中およ
び既訪問GKが共同作業することによってホームGKの
関与なしに円滑な位置更新を行うことができる。
【0333】図10に示すように、位置更新は登録中に
円滑に行われる。1つのドメインは複数のゾーンからな
る。H.323移動体エンティティ(1002)は、あ
る所定の管理ドメイン内の各ゾーン間を移動する。図1
0に、1つの管理ドメイン(1004)内でのモビリテ
ィバインドメッセージを用いた円滑な位置更新の形態を
示す。簡単のためにこの図では、RRQメッセージの送
信前に必要なメッセージとして、MGA(または(GR
Q/GCF/GRJ)メッセージが示されている。図1
0に示す各イベントは以下の順序で行われる。
【0334】イベント1:移動体H.323エンティテ
ィ(1002)はRRQメッセージを訪問中GK(10
06)に送信し、このメッセージが、ホームGK(10
10)によって位置更新が行われる前に、GK(100
6)が以前の既訪問GK(1008)との通信を通じて
円滑な位置更新を行うことを認可する。
【0335】イベント2:訪問中GK(1006)は、
モビリティ解放(UbRQ)メッセージを、指定された
移動体H.323エンティティ(1002)の既訪問G
K(1008)に送信する。このメッセージは、移動体
H.323エンティティ(1002)の識別子およびメ
ッセージを送信した訪問中GK(1006)の識別子を
含んでいる。
【0336】イベント3:移動体H.323エンティテ
ィ(1002)の以前の既訪問GK(1008)は、U
bCFまたはUbRJメッセージを用いてモビリティ解
放更新を確認または拒絶する。
【0337】イベント4:この情報を受信すると、訪問
中GK(1006)は移動体H.323エンティティ
(1002)へのモビリティバインドを確認して、ホー
ムGK(1010)による位置更新が終了する前に円滑
な位置更新が行われるようにする。しかしながら、移動
体H.323エンティティのホームGK(1010)も
またこのモビリティバインドを確認する必要があるため
に、この位置更新は、訪問中の移動体H.323エンテ
ィティ(1002)の暫定的登録となる。
【0338】イベント5:訪問中GK(1006)もま
たモビリティバインド更新(BuRQ)メッセージを移
動体H.323エンティティのホームGK(1010)
に送信する。このメッセージは、移動体エンティティの
識別子およびメッセージを送信した訪問GK(100
6)の識別子を含む。イベント2および5は同時期に実
行される。
【0339】イベント6:前述したように、モビリティ
バインド更新(BuRQ)メッセージを受信すると、ホ
ームGK(1010)は、訪問中GK(1006)にお
ける移動体H.323エンティティの新しい位置を格納
し、その移動体エンティティの情報(例えばユーザ紹介
情報、呼開始および終了サービス、認証パラメータ、課
金情報、および加入者サービスなど)を調べる。その後
ホームGK(1010)は、モビリティ結合確認(Bu
CF)または拒否(BuRJ)メッセージを訪問GK
(1006)に送信する。ホームGK(1010)と既
訪問GK(1008)からのメッセージが重複する場合
は、ホームGK(1010)が優先される。ホームGK
(1010)は、訪問中GK(1006)が位置更新情
報を既訪問GK(1008)に送信したことを判定する
と、既訪問GK(1008)に関する情報を更新し、イ
ベント6および7は起こらない。
【0340】イベント7:イベント2が起こらない場合
は、ホームGK(1010)はモビリティ解放(UbR
Q)メッセージを既訪問GK(1008)に送信する。
【0341】イベント8:結果として、既訪問GK(1
008)はモビリティ解放確認(UbCF)または拒否
(UbRJ)メッセージを送信する。このイベント8
は、イベント7が起こらない場合は起こらない。
【0342】移動H.323エンティティは、それ自身
が帰属するドメインとは別のドメインの中を移動しても
よい。図11は、特にエンティティの位置を追尾してい
くときに行われるイベント(手続き)の処理のハイレベ
ルの実装を示すブロック図であって、移動H.323エ
ンティティ1102が一つのドメイン(ドメイン1)1
104から他のドメイン(ドメイン2)1106へと移
動し、その位置の追尾が登録動作と共に滑らかに行われ
る様子を示したものである。移動H.323エンティテ
ィは、ドメイン(ドメイン2)1106の中におけるそ
れが訪問したゾーン1108からこれから訪問しようと
しているゾーン(訪問予定ゾーン)1110へと移動し
つつも、そのホームゾーンはドメイン(ドメイン1)1
104の中にとどまったままである。図11において、
以下に説明するような事象が起こる(事象の番号は図7
に示す)。
【0343】イベント1:移動体H.323エンティテ
ィは、RRQメッセージを訪問中ゾーンのゲートキーパ
ー1116に送る。これにより、ホームゾーンにおける
ゲートキーパー1112と共に位置の追尾が行われるに
先立って、先の訪問したゾーン(既訪問ゾーン)のゲー
トキーパー1108と共に位置の追尾を円滑に行う。
【0344】イベント2:訪問中ゾーンのゲートキーパ
ー1116は、モビリティ解放メッセージ(UbRQ)
を、移動局H.323エンティティ1102の指定され
ている既訪問ゾーンのゲートキーパー1114に送る。
このメッセージには、このメッセージの発信元である移
動体H.323エンティティ1106の識別子だけでな
く移動体H.323エンティティ1102の識別子も含
まれている。
【0345】イベント3:移動体H.323エンティテ
ィ1002の以前の既訪問ゾーンにおけるゲートキーパ
ー1114がUbCFメッセージまたはUbRJメッセ
ージを用いてモビリティ解放更新を確認又は拒否する。
【0346】イベント4:この情報を受信すると、訪問
中ゾーンのゲートキーパー1116は、移動体H.32
3エンティティ1102に対するモビリティバインドを
確認し、ホームゾーンにおけるゲートキーパー1112
と共に位置の追尾が完了するまで、円滑な位置の追尾が
行われるようにする。ただし、訪問中の移動体H.32
3エンティティ1102の登録は暫定的である。これ
は、移動体H.323エンティティ1102が帰属する
ホームゾーンにおけるゲートキーパー1112も同様に
このモビリティバインドを確認する必要があるからであ
る。
【0347】イベント5:訪問中ゾーンのゲートキーパ
ー1116は、モビリティバインドメッセージ(BuR
Q)をドメイン(ドメイン2)1106のボーダー・エ
レメント(BE/GK)1118に送る。ドメイン(ド
メイン2)1106のボーダー・エレメント(BE/G
K)1118は、さらにこのメッセージを、ドメイン
(ドメイン1)1104のボーダー・エレメント(BE
/GK)1120に送る。ドメイン(ドメイン1)11
04のボーダー・エレメント(BE/GK)1120
は、さらにこのメッセージを、移動体H.323エンテ
ィティ1102が帰属するホームゾーンにおけるゲート
キーパー1112に送る。
【0348】イベント6:ホームゾーンにおけるゲート
キーパー1112は、モビリティバインド情報(BuC
F)又は拒否情報(BuRJ)を、ドメイン(ドメイン
1)1104のボーダー・エレメント(BE/GK)1
120に送る。ドメイン(ドメイン1)1104のボー
ダー・エレメント(BE/GK)1120は、このメッ
セージを、ドメイン(ドメイン2)1106のボーダー
・エレメント(BE/GK)1118に送り、さらにこ
こからこのメッセージが訪問中ゾーンのゲートキーパー
1116に送られる。
【0349】移動体H.323エンティティは、それぞ
れのホームゲートキーパーに登録されることが必要であ
る。移動体H.323エンティティは、それぞれのゲー
トキーパーに対してモビリティを管理する中心的制御の
役割を担うべく指示し、エンティティの移動(モビリテ
ィ)を管理させる。移動体H.323エンティティが他
のゾーンに移動したときは、そのエンティティはその他
のゲートキーパーにその旨を登録する必要がある。その
結果、ゲートキーパーは元々自分の管理下にあるエンテ
ィティと他のゾーンからそのゾーンにやってきたエンテ
ィティの両方の位置情報を管理することが必要になる。
典型的には、ゲートキーパーは、元々自分の管理下にあ
るエンティティと他のゾーンからそのゾーンにやってき
たエンティティの両方の位置情報をデータベースの中に
維持する。図12は、ホームゾーンおよび外部ゾーン1
202,1204、1206、1208、ホームゾーン
および外部ゾーンにおけるゲートキーパー1210、1
212、1214およびホームゾーンおよび外部ゾーン
のデータベース1216、1218、1220の配置構
成の具体例を示すブロック図である。
【0350】H.323において、ゲートキーパーと位
置情報データベースの間で行われるサービスは、バック
エンド・サービスといわれている。また、これらの機能
エンティティの間で行われるサービスのプロトコルは、
バックエンドサービスプロトコルといわれている。これ
らのバックエンド・サービスと、バックエンド・サービ
ス・プロトコルは、H.323においてまだ標準化され
ていない。
【0351】図13は、ホームゾーンおよび外部ゾーン
1302,1304、1306、1308、ホームゾー
ンおよび外部ゾーンにおけるゲートキーパー1310、
1312、1314およびビジター位置情報のデータベ
ース1316、1318、1320およびホームロケー
ション・データベース1322の本発明に基づく最適化
された配置構成の具体例を示すブロック図である。ホー
ムロケーション・データベース1322からビジター位
置情報のデータベース1316、1318、1320を
分離し、ホームロケーション・データベース1322を
孤立させることにより、この中央に位置するホームロケ
ーション・データベース1322が、ホームゾーンおよ
び外部ゾーンにおけるゲートキーパー1310、131
2、1314によりアクセス可能になり、システムの運
用が簡略化される。移動H.323エンティティのホー
ムロケーションは同一の場所にとどまっているために、
この位置情報は中央のホームロケーション・データベー
ス1322に保持されてもよい。しかしながら、このよ
うな最適構成の配置がどの程度の拡張性を有するかは、
特に大規模なIPネットワークや公共のインターネット
の使用環境において調べてみても良い。
【0352】移動体エンティティの位置管理プロセスに
は、現在の位置情報がアベイラブルなときには位置情報
を更新することが含まれる。呼を確立する場合は、移動
エンティティの現在位置を知るためにデータベースを参
照することが必要になる。このようなプロセスは、その
移動エンティティがこれに割当てられているゲートキー
パーから遠く離れている場合はコストのかかるプロセス
である。従って、移動エンティティの位置管理のプロセ
スは更に最適化される必要がある。ホームロケーション
情報のロケーションが集中化された例を図に示す。
【0353】この集中化されたホームロケーション・デ
ータベースの構成によれば、管理プロセスはほとんど単
純化されていない。これは、移動エンティティのホーム
位置が同一の位置にとどまっており、その情報が中央の
データベースに維持されたままになっているためであ
る。しかしながら、この解法がどの程度の拡張性を有す
るかは、特に大規模なIPネットワークや公共のインタ
ーネットの使用環境において調べてみても良い。位置情
報を管理するためにはデータベースを階層的に構成して
もよい。位置管理データベースを分散的に構成するかま
たは集中的に構成するかは実施方法の選択の問題であ
る。
【0354】本発明によれば、各端末はその位置を変更
することができる。位置の変更はネットワークとの接続
点またはH.323の接続点を変更することである。端
末がその位置を移動したときでも、H.323エンティ
ティは通信が可能である。以下に個々の端末がその物理
的な位置を変更できる(すなわち、通信経路に変更をき
たすことなく位置を変更できる)例につき説明する。さ
らに、通信経路のハンドオーバが必要な場合、通信経路
を変更させつつ個々のターミナルがその物理的な位置を
変更できる例についても説明する。
【0355】ネットワークが無線又は有線の構成になっ
ている場合のいずれでも、通信経路に変更をきたすこと
なく個々のターミナルがその物理的な位置を変更でき
る。逆に言うと、通信経路が変更されつつ個々のターミ
ナルがその物理的な位置を変更できるのは、ネットワー
クが無線構成になっている場合に限られる。
【0356】H.323において、ひとつのゾーンの中
にひとつのゲートキーパーがあって、このゲートキーパ
ーが固定エンティティと移動エンティティの情報を管理
している場合を考える。ここで、同一のゲートキーパー
が固定ゲートキーパーと移動ゲートキーパー(ホームお
よび外部、訪問中ゾーン、既訪問およびターゲットゲー
トキーパー)の機能も果たしうる。H.323モバイル
端末は、ひとつのゾ−ン内、ゾーンとゾーンの間、およ
びドメインとドメインの間も移動しうるものとする。こ
こで、固定H.323ターミナルと移動H.323ター
ミナルとの間で呼を確立させる場合を考える。これらの
ターミナルは同一のゾ−ンの中にある場合、異なるゾー
ンの中にある場合、および異なるドメインの中にある場
合のそれぞれがありうるものとする。しかしながら、こ
のH.323システムの中では、モバイル端末が移動
し、そのネットワークへの接続ポイントを変更しても、
通信管理のハンドオーバおよびハンドオフが円滑に行わ
れ、通信が続行できなければならない。以下に通信管理
のハンドオーバのプロセスにつき説明する。
【0357】通信管理のハンドオーバのプロセスはまず
初期化プロセスから始まる。すなわち、ユーザ又は端
末、ゲートキーパーまたは変化するシステム状態(例え
ばネットワークへの接続ポイント)などを明らかにして
通信経路のハンドオーバが必要か否かを確定する。
【0358】次に、新規接続を生成する。すなわちシス
テムが接続のハンドオーバの新たなリソースを発見し、
新たな場所へと接続を行う(ここでは、下位の通信層に
おいてルーティング操作が加えられてもよい)。
【0359】最後に、メディアフロー制御(media-flow
control)が行われ、メディアの元の接続パスから新し
い接続パスへの配信が、サービス状態の程度に応じて維
持される(この場合の「接続」とはH.323システム
におけるハイレベル通信層の抽象概念として用いられて
いる。ローレベル通信層(例えばIP,ATMなど)は
この「接続」の概念に含まれても含まれなくともよ
い)。
【0360】この場合、元の接続パスから新しい接続パ
スへの接続の切り替えが行われるときは、この切り替え
がうまく行なわれるためには、両者の接続が共に有効に
生きている時間帯が必要になる点が重要である。元の接
続パスから新しい接続パスへの接続の切り替えは、H.
323システムにおける付加的なマルチポイント・カン
ファレンス(ad hoc multipoint conference)への参加
(joining)、退場(leaving)の操作を用いて動的に行
われる。このようにして切り替えを支援するために新し
い信号メッセージを開発する手間がない。
【0361】H.323システムにおいて、付加的マル
チポイント・カンファレンス(ad-hoc multipoint conf
erence)、すなわち(それ自身による)参加の要求、
(参加者による)参加の勧誘は、新たなエンドポイント
がこの協議に加わることができるようにマルチポイント
コントローラ(MC)またはマルチポイントコントロー
ラユニット(MCU)の支援を得て行われる。すなわ
ち、同一のモバイル端末は2つの論理上のエンティティ
をわずかな時間有することになる。ひとつは元の接続パ
スにおけるネットワークへの接続ポイントであり、もう
ひとつは新接続パスにおけるネットワークへの接続ポイ
ントである。その移動エンティティが切り替えがうまく
完了したことを認識すると、エンド・セッション・コマ
ンドを発して元の接続パスにおけるネットワークへの接
続ポイントにおいてカンファレンスから退場するように
し、さらに、新しい接続パスにおけるネットワークへの
接続ポイントにおける通信が存続するようにする。この
ように、本発明の移動体H.323プロトコルを用いて
通信管理のハンドオーバが動的に行われる。このような
処理を必要とするH.323エンティティはマルチポイ
ント・コントローラ(MC)の処理能力を必要とする。
このような特徴は、ゲートキーパー、マルチポイント・
コントロール・ユニット(MCU)、GW,又はターミ
ナルの中に実現してもよい。
【0362】H.323エンティティ間で確立される呼
には、次のようなものが考えられる。固定エンティティ
から移動エンティティへの呼、移動エンティティから固
定エンティティへの呼、移動エンティティから移動エン
ティティへの呼である。しかしながら、呼はゾーン内、
ゾーン間、ドメイン間のそれぞれで発生しうる。図14
は、固定エンティティ1402と移動H.323エンテ
ィティ1404とが単一のゾーン内にある場合を示す図
である。ただし、このゾーンは多数のサブネットワーク
を含んでも良い。異なるH.323エンティティの間で
呼が発生するときは、新規なそして/又は拡張された
H.323の信号のやりとりを用いて行われる。後続す
るメッセージはさまざまな呼のシナリオを記述する。
【0363】図15(a)、(b)は、固定エンティテ
ィ1502、1506が移動エンティティ1504、1
508に対して呼を発信したときの信号のやり取りを示
したものである。これらのエンティティは同一のゾーン
内にあるが、その中の同一のサブネットワークにあって
もよく、また異なるサブネットワークにあっても良い
(図14参照)。この信号のやり取りは、図に示す通り
である。これらの信号のやり取りは、移動がそのホーム
ゲートキーパーに登録されているか否かに応じてプリコ
ールシナリオになんらかの差異が発生する。登録生存期
間が満了したか、又はサブネットワークの接続ポイント
に変更があったために、その移動が、そのホームゲート
キーパーに登録されていないときは、ホームゲートキー
パーは、そのゾーン内にあるすべてのサブネットワーク
に呼び出し機能を用いてLRQメッセージを送信し、そ
の移動体エンティティの位置を突き止めることになる。
これは、ゲートキーパーがその移動体エンティティがど
こにいるのかに関する情報を有していないためである。
その他の信号のやり取りに関しては,従来の固定または
移動しないH.323エンティティの場合と同様であ
る。
【0364】図16(a)、(b)は、移動エンティテ
ィ1602、1606が固定エンティティ1604、1
608に対して呼を発信したときの信号のやり取りを示
したものである。これらのエンティティは同一のゾーン
内にあるが、その中の同一のサブネットワークにあって
も良く、また異なるサブネットワークにあっても良い
(図14参照)。この状態は、呼を発生させるに先立っ
て移動エンティティがそのホームゲートキーパーに登録
される必要があるため、ある程度は素直な状態であると
いえる。図16(a)、(b)は、移動エンティティ
が、MGAメッセージを受信した後、ゲートキーパーに
登録される状態を示している。移動エンティティが、M
GAメッセージを受信しないときは、移動エンティティ
がGRQメッセージを発信し、登録前に移動ゲートキー
パーを発見するようにする。ただし、簡明のためにこの
ときの状態は図には示していない。その他の信号のやり
取りに関しては,従来の固定エンティティ、すなわち移
動しないH.323エンティティの場合と同様である。
【0365】図17(a)、(b)は、移動エンティテ
ィ1702、1706が別の移動エンティティ170
4、1708に対して呼を発信したときの信号のやり取
りを示したものである。これらのエンティティは同一の
ゾーン内にあるが、その中の同一のサブネットワークに
あっても良く、また異なるサブネットワークにあっても
良い(図14参照)。呼を発生させる側の移動エンティ
ティは、呼の確立に先立ってそのホームゲートキーパー
に登録される必要がある。逆に、呼を受信する側の移動
エンティティは、そのホームゲートキーパーに登録され
てもされなくとも良い。これらの状況に応じてプリ・コ
ール・セットアップ・シナリオは変化する。図17
(a)、(b)は、考えられるプリ・コール・セットア
ップ・シナリオの例を示している。その他の呼の確立の
ための信号のやり取りに関しては,従来のH.323エ
ンティティの場合と同様である。
【0366】H.323エンティティが複数のゾーンの
中にあって、これらが相互に通信してもよい。図18
は、わかりやすく示すために固定エンティティ1802
と移動体エンティティ1804のみが2つのゾーンにあ
る場合を示している。2つの異なるゾーンにある2つの
エンティティは、直接通信してもよい。ただし、呼がゲ
ートキーパーを経由することもできる。この例では、呼
は呼を発生する側のゲートキーパーを経由するものと仮
定する。固定エンティティ1802は、第1のゾーン1
806内に位置し、移動エンティティ1804は、第2
のゾーン1808内に位置する。第2のゾーン1808
は、移動エンティティ1804にとってのホームゲート
キーパーが存在するところであるものとする。すなわ
ち、移動エンティティ1804は、そのホームゾーンの
中にあってここから呼の確立が試みられるものと考え
る。
【0367】図19(a)、(b)は、相互に異なるゾ
ーン内に位置する固定エンティティ1902、1906
と移動体エンティティ1904、1908との間の信号
のやり取りを示したものであり、図19(a)は、両者
の直接的なやり取りを示すものであり、図19(b)は
ゲートキーパーを経由したやり取りを示すものである。
この場合、プリ・コール・セットアップ(pre-call set
up)のためのシナリオとしては2通り考えられる。移動
エンティティはそのゲートキーパーに登録されていても
されていなくとも良い。一旦移動体エンティティがその
ゲートキーパーに登録されると、すでに述べたように、
従来のH.323の発呼のためのフローに従って呼の確
立のためのプロセスが進行する(ケース1)。もうひと
つの場合(ケース2)、移動体エンティティがそのゲー
トキーパーに登録されない場合は、固定エンティティ1
902のゲートキーパー1は、LRQメッセージを移動
エンティティのホームゲートキーパー2に送る。移動体
エンティティのホームゲートキーパー2は、移動体エン
ティティの所在地を把握していない。このため、ゲート
キーパー2は、自分の担当のゾーンに対して呼び出しの
LRQメッセージを発信する。ここで移動体エンティテ
ィはそのホームゲートキーパーに自分を登録するための
プロセスを行う。移動体エンティティは、登録が一旦完
了すると、位置確認メッセージ(LCF)を発信する。
この位置確認メッセージ(LCF)は、ゲートキーパー
2によりゲートキーパー1に返送される。その他の呼の
確立のための信号のやり取りに関しては,従来のH.3
23の場合と同様である。
【0368】移動体エンティティから固定エンティティ
への通信は、すでに説明した固定エンティティから移動
体エンティティへの通信の場合と同様に説明される。
【0369】図20は2つの移動体エンティティ200
2と2004とが2つの異なったゾーン内にそれぞれ位
置している場合を示している。この場合、これらのエン
ティティはそれぞれのホームゾーンにあるものとする。
【0370】図21(a)(b)は、これらの移動体エ
ンティティが2つの異なったゾーン内にそれぞれ位置し
ている場合における両者間の信号のやり取りを示してい
る。特に図21(a)は両者が直接交信する場合であ
り、図21(b)はゲートキーパーを経由して交信が行
われる場合である。発呼側の移動エンティティ210
2、2106は、受信側の移動体エンティティ210
4、2108に対して発呼するに先立ってゲートキーパ
ーに登録することが必要となる。そこでこれらの移動エ
ンティティのゲートキーパーはそれぞれのゾーン内にて
MGAメッセージを送信する。図21に示すように、M
GAメッセージを受信してから登録が完了する。移動体
エンティティはGRQメッセージを発信して移動体ゲー
トキーパーの発見につとめることができ、これに従って
GCF/GRJメッセージの送受信が行われる。この信
号の双方向的なやり取りは、説明を簡便にするために示
してこなかった。既に述べたように、プリ・コール・セ
ットアップには2つのやり方がある。移動体エンティテ
ィが一旦登録されると、すでに述べたように、従来の
H.323の信号授受の流れに従って呼の確立プロセス
が進行する(ケース1)。移動体エンティティの登録が
済んでいない場合(ケース2)、固定エンティティのゲ
ートキーパー1は移動体エンティティのホームゲートキ
ーパー2に対してLRQメッセージを送信する。ゲート
キーパー2は、移動体エンティティがどこにいるかに関
する情報を把握していない。従って、ゲートキーパー2
は、自分のゾーン内でLRQメッセージを流して呼び出
しを行う。移動体エンティティはホームゲートキーパー
への登録手続きを行う。移動体エンティティは、登録が
完了するまで位置確認メッセージ(LCF)を送信し続
けることになる。このLCFメッセージはゲートキーパ
ー2によりゲートキーパー1へと返信される。その他の
呼の確立のための信号のやり取りに関しては,従来の
H.323の場合と同様である。
【0371】上述した例では、さまざまな状況において
移動体エンティティを含む呼(例えば固定エンティティ
から移動体エンティティへの呼、移動体エンティティか
ら固定エンティティへの呼、移動体エンティティから移
動体エンティティへの呼)が確立するかを説明してき
た。(通信が無線通信である場合)呼が確立すると、移
動体エンティティが一つの場所から他の場所へと移動し
ながら通信を続行することができる。エンティティが移
動すると、ネットワークへの接続ポイントに変更が発生
する(例えば所与のゾーン又は異なるゾーンのIFサブ
ネットワーク・アドレス)。ネットワークへの接続ポイ
ントの変更は、新たな接続ポイントへの接続により始ま
る(この場合、新たな接続ポイントへの接続が適切に行
われるまで旧接続ポイントとの接続は維持される)。新
しい接続ポイントへのリソースの割り当てが行われる
と、元の接続ポイントとの接続と、これに用いられてい
たリソースの利用は終了する。
【0372】上述したように、接続のハンドオーバにお
ける元の接続点との接続から新たな接続点への接続は、
H.323通信エンティティを介して、付加的マルチポ
イント・カンファレンス(ad-hoc multipoint conferen
ce)をセットアップし、1対1通信またはマルチポイン
トの形態を取りながら多点通信制御(MC)を用いて行
われる。マルチポイント・カンファレンスのセットアッ
プの一環として、エンドポイント(H.323エンティ
ティ)は、H.245制御チャネルのMCに接続される
ようになる。
【0373】ゾーン内で呼をやり取りする方法として
は、移動体エンティティが同一のゾーン内にある別の
(固定又は移動体の)H.323エンティティと(音
声、画像、および/またはデータの)通信を行う。この
場合、呼は直接行われても良いしゲートキーパーを介し
て行われても良い。ここで、通信をしているひとつの
H.323エンティティはMCを有し、通信管理のハン
ドオーバに際して元の接続ポイントとの接続から新たな
接続ポイントへの接続の切り替えを行うために付加的な
マルチポイント・カンファレンスをセットアップするも
のとする。図22(a)、(b)は、呼が直接又はゲー
トキーパーを介して行われる場合の、同一ゾーン内の通
信管理のハンドオーバを示す図である。
【0374】図22(a)は固定エンティティ2202
と移動体エンティティ2204との間で直接交信が行わ
れて、固定エンティティにはMC機能が備わっている場
合を示している。図22(b)では、両者の交信はゲー
トキーパー2206を介して行われ、このゲートキーパ
ーにMC機能が備わっている場合を示している。以降の
部分は通信のハンドオーバが行われるときの信号送受信
を詳しく説明したものである。図22(a)に示す信号
送受信では、固定エンティティ2202と移動体エンテ
ィティ2204との間で音声、画像、データを用いて交
信が行われており、両方のエンティティがホームゾーン
1におけるサブネットワーク1内に位置し、移動体エン
ティティがひとつの場所から別の場所へと移動している
ものとする。モバイル端末(MT)の固定端末(FT)
との接続をMT1とする。そこで、移動体エンティティ
のネットワークへの接続ポイント(例えばIPサブネッ
トワークアドレス)は、これがサブネットワーク1から
サブネットワーク2へと移動することにより変更される
ものとする。移動体エンティティは、ネットワークへの
接続ポイントの変更を既に述べた2つの方法のうちの1
つを用いて検出することができる。
【0375】図23は、MC機能を有し、ゲートキーパ
ーを介さない直接交信を行う固定エンティティ2302
から、サブネットワーク1からサブネットワーク2へと
移動する移動体エンティティ2304へのゾーン内の通
信管理のハンドオーバのための呼のやり取りを示してい
る。以下に示すステップは、元の接続を終了して新しい
接続を確立する通信管理のハンドオーバにおける呼の信
号のやり取りを説明するものである。
【0376】ステップ1:MGAメッセージがホームゾ
ーンにおけるホームゲートキーパーにより宣言される。
モバイル端末がこのMGAメッセージを受信し、この移
動体ターミナルがホームゾーンの中に位置することを確
認する。(更にこのモバイル端末が動いているエリアで
あるところのサブネットワーク2のアドレス(例えばI
Pアドレス)を調べる。サブネットワークアドレスは、
ネットワーク層(例えば移動IPのホーム/外部エージ
ェント)において情報共有されている。これは、ネット
ワーク層の実施方法に係わる事柄であり、H.323で
はネットワーク層の実装についてはなんら規定していな
い)。モバイル端末は、自分が新しいサブネットワーク
に向かって移動しつつあることを確認し、そのホームゲ
ートキーパーへの再登録を要請する。(別のやり方とし
ては、もしMGAメッセージの受信ができないときは、
移動体ターミナルがGRQメッセージを発信し、ゲート
キーパーを見出すようにする。説明を簡略化するため
に、このような場合に関しては示していない)。
【0377】ステップ2:モバイル端末がRRQメッセ
ージを発信し、ホームゲートキーパーへの登録を図る。
このメッセージはモバイル端末のホームゾーンおよび気
付ネットワークアドレス(例えばIPアドレス)その他
の情報を含む。
【0378】ステップ3:ホームゲートキーパーは、登
録確認メッセージ(RCF)又は拒絶メッセージ(RR
J)を発信する。
【0379】ステップ4:モバイル端末は、登録確認メ
ッセージ(RCF)を受信した後、許可要求メッセージ
(ARQ)を、新しいネットワークとの接続ポイントに
おける新しい接続の確立のための準備として、そのホー
ムゲートキーパーに送信する。
【0380】ステップ5:ホームゲートキーパーは、許
可のための要件が具備しているか否かの事実に基づい
て、許可確認メッセージ(ACF)又は拒否メッセージ
(RRJ)を発信する。許可確認メッセージ(ACF)
においては、ゲートキーパーは、固定端末(FT)の呼
のための信号のやり取りをするチャネルの輸送アドレス
を返信する。
【0381】ステップ6:モバイル端末は、固定端末の
輸送アドレスを用いた許可確認メッセージ(ACF)を
受信した後、固定端末に対して現在進行しているカンフ
ァレンス(CID=K)に参加するためのセットアップ
メッセージを送信する。新たな接続(MT2)では、モ
バイル端末(MT1)と固定端末(FT)の間でこれま
でに確立していたカンファレンスにおいて用いられてい
たものと同一のカンファレンス(CID=K)が探求さ
れる。
【0382】ステップ7:固定端末は、呼の対象となっ
ている固定端末に新規な接続(MT2)が発生すること
を通知する呼プロシーディング/アラートメッセージを
送信する。
【0383】ステップ8:固定端末(FT)は、新しい
接続(MT2)のためのH.245に基づく信号のやり
取りに用いられるH.245制御チャネル輸送アドレス
を含む接続メッセージにより応答する。マルチポイント
制御(MC)機能を具備する固定端末は、同一のカンフ
ァレンス(CID=K)における新しい接続(MT2)
の新しい呼との対応関係を確立する。
【0384】ステップ9:固定端末とモバイル端末との
間でH.245メッセージの交換が行われる。この交換
の詳細は説明を簡単のため省略する。(MC機能を具備
する)固定端末(FT)と新しい接続(MT2)に基づ
くモバイル端末との間のメディアチャネル(音声、画
像、および/またはデータ)が開通する。
【0385】ステップ10:固定端末(FT)とMT2
(モバイル端末の新規な接続)との間に(音声、画像、
および/またはデータによる)通信が行われる。
【0386】ステップ11:モバイル端末は、H.24
5制御チャネルにおいて、固定端末に対して古い呼(元
の接続MT1)を切断したい旨を意味するエンド・セッ
ション・コマンド・メッセージを発信し、H.245メ
ッセージ伝達を終了する。
【0387】ステップ12:固定端末は、H.245制
御チャネルにおいて、エンド・セッション・コマンド・
メッセージにより応答し、古い呼(元の接続MT1)を
終了する。
【0388】ステップ13:固定端末は、古い呼(元の
接続MT1)が終了したことを意味するリリース完了メ
ッセージを送信する。古い呼(元の接続MT1)が終了
しても、固定端末(FT)とモバイル端末の新規な接続
(MT2)との間にカンファレンス(CID=K)が存
続することに留意されたい。
【0389】ステップ14:モバイル端末は、H.22
5.0解除要求メッセージ(DRQ)をホームゲートキ
ーパーに送信し、古い呼(元の接続MT1)に用いられ
ていたリソースを解除する。
【0390】ステップ15:ホームゲートキーパーは、
古い呼(元の接続MT1)に用いられていたリソースを
解放してから、H.225.0解除確認メッセージ(D
CF)により応答する。
【0391】このように、固定端末とモバイル端末との
間に新規な接続(MT2)が確立する。通信管理のハン
ドオーバは、元の接続(MT1)から新しい接続(MT
2)へと、固定端末内のMC機能を用いて行われる。通
信経路のハンドオーバが行われる前の新旧の接続が共存
する時間帯は、きわめて短時間で済むものと期待され
る。
【0392】図22(b)は、MC機能を有するゲート
キーパーを介して行われるゾーン内通信のありさまを示
すブロック図である。この場合は、MC機能を有する固
定端末へと直接通信する場合と類似している。異なる点
は、呼を制御しているMC機能付きゲートキーパーはカ
ンファレンスの当初からこれに関わっていることであ
る。固定エンティティと移動体エンティティの間で行わ
れる1対1の呼は、(MC機能を有する)ゲートキーパ
ーを介して行われ、H245制御チャネルは、通信管理
のハンドオーバが行われるのに先立ってゲートキーパー
を介して確立される。
【0393】図24は、H.323固定端末2402か
らH.323モバイル端末へゲートキーパーを介して通
信管理のハンドオーバが行われるときの信号のやり取り
を示す図である。ここでは、(MC機能を有する)固定
エンティティと移動エンティティの間でゲートキーパー
を介して1対1の呼が行われるものとする。この場合は
更に、H.245制御チャネルはゲートキーパーを介し
て確立されるものとする。ステップ1からステップ15
までは、ゲートキーパーを介さない直接通信の場合と類
似している。異なる点は、(MC機能を有する)ゲート
キーパーが、(MC機能を有する)固定端末に代わって
元の接続(MT1)から新しい接続(MT2)への通信
管理のハンドオーバに関わりを持つことである。
【0394】図25(a)、(b)は、移動エンティテ
ィがゾーンの境界の外へと出ていってしまったために、
(a)ゲートキーパーを介さない通信経路で(b)ゲー
トキーパーを介してゾーン間で通信管理のハンドオーバ
が必要になった場合を示している。ここでは、通信経路
のハンドオーバが行われる前に固定エンティティと移動
エンティティの間で呼が確立されるものとする。ゾーン
間の通信経路のハンドオーバは、移動エンティティがひ
とつのゾーンから別のゾーンへと移動したために必要と
なる。最初は、移動エンティティ2502が別のH.3
23エンティティ(固定でも移動でもよい)2504と
同一のゾーン内で(音声、画像、および/またはデータ
の)交信する。呼は、ゲートキーパーを介さない通信経
路でも、またゲートキーパーを介してもよい。ここで、
交信を行っているH.323エンティティのひとつには
MC機能が備わっていて、通信管理のハンドオーバの際
に旧接続から新接続へと切り替えるとき臨時の多点協議
を創造することができる。MCは、H245チャネルを
用いて接続される。
【0395】以下の説明は、ゲートキーパーを介さない
通信経路で又はゲートキーパーを介してのゾーン間での
通信管理のハンドオーバに関するものである。再びここ
で留意すべきことは、この通信管理のハンドオーバを行
うには、MC機能が必要になることである。
【0396】図25(a)は、固定エンティティと移動
エンティティの両方がゾーン1内にあり、両者の間で
(音声、画像、および/またはデータの)交信が行われ
るものとし、更に、移動エンティティが一つの場所から
別の場所へと移動しているものとする。しかしながら、
ここでは固定エンティティはMC機能を備えており、臨
時の多点協議を創造することができるものとする。既に
述べたように、モバイル端末(MT)は固定端末(F
T)に対して第1の接続MT1を指定する。さて、移動
エンティティのゾーンにおけるネットワークへの接続点
(例えば所与のゾーンにおけるIPサブネットワークア
ドレスのグループ)は、移動エンティティがゾーン1か
らゾーン2へと移動するにつれて変化する。移動エンテ
ィティは、所与のゾーンにおける移動ゲートキーパーか
ら受信したMGAメッセージ(例えばゾーン・レンジ・
メッセージ)を調べることにより、ゾーンにおけるネッ
トワークへの接続点の変化を直接検出することができ
る。
【0397】図26は、移動エンティティがそのホーム
ゾーン1から訪問中ゾーン(又は外部ゾーン)2へと移
動するにつれて行われる通信管理のハンドオーバプロセ
スを含む信号のやり取りを示す図である。すなわち、M
C機能を有する固定エンティティ2602からモバイル
端末2604へと直接呼が発生する場合におけるゾーン
間の通信管理のハンドオーバのための信号のやり取りを
示す図である。以下に説明するステップは、新しい接続
を確立しつつ古い接続を終了させるゾーン間の通信経路
のハンドオーバのための信号のやり取りのステップであ
る。
【0398】ステップ1a:MGAメッセージが、訪問
中ゾーン(又は外部ゾーン)のゲートキーパー2から送
信される。モバイル端末がこのMGAメッセージを受信
することにより、自分が外部ゾーンに向けて移動してい
ることを確認する。モバイル端末が、新しい外部ゾーン
に向けて移動したことを確認すると、その訪問ゾーン
(又は外部ゾーン)におけるゲートキーパー2に登録す
ることが必要になる。
【0399】ステップ1b:別のやり方としては、もし
モバイル端末がMGAメッセージを受信できないとき
は、GRQメッセージを発信し、登録すべきゲートキー
パーを探す。
【0400】ステップ1c:その応答として、ゲートキ
ーパー2はゲートキーパー確認メッセージ(GCF)ま
たは拒絶メッセージ(GRJ)を発信する。
【0401】ステップ1bおよびステップ1cは、移動
体エンティティがMGAメッセージを受信できなかった
ときの代替処理としてとられるものである。
【0402】ステップ2:モバイル端末は、訪問中ゾー
ン(又は外部ゾーン)のゲートキーパー2に登録するた
めのRRQメッセージを送信する。このメッセージに
は、モバイル端末のホームゾーンおよび気付におけるネ
ットワークアドレス(例えばIPアドレス)その他の情
報を含んでいる。
【0403】ステップ3:訪問中ゾーン(又は外部ゾー
ン)のゲートキーパー2は、モビリティバインド更新要
求メッセージ(BuRQ)を移動体エンティティのホー
ムのゲートキーパー1に送信する。
【0404】ステップ4:その応答として、ホームゲー
トキーパー1は、モビリティバインド確認メッセージ
(BuCF)又は拒否メッセージ(BuRJ)を発信す
る。
【0405】ステップ5:訪問中ゾーン(又は外部ゾー
ン)のゲートキーパー2は、登録確認メッセージ(RC
F)または拒否メッセージ(RRJ)をモバイル端末に
送信する。
【0406】ステップ6:モバイル端末は、登録確認メ
ッセージ(RCF)を受信した後、許可要求メッセージ
(ARQ)を訪問ゾーン(又は外部ゾーン)のゲートキ
ーパー2に、新しいネットワークへの接続ポイントの確
立の準備として発信する。
【0407】ステップ7:訪問中ゾーン(又は外部ゾー
ン)のゲートキーパー2は、許可のための要件を具備し
ているか否かに基づいて、許可確認メッセージ(AC
F)又は拒否メッセージ(RRJ)をモバイル端末に対
して送信する。許可確認メッセージ(ACF)におい
て、ゲートキーパーは固定端末(FT)の呼の信号送受
信チャネル輸送アドレスを返送する。
【0408】ステップ8:モバイル端末は、固定端末の
輸送アドレスを用いた許可確認メッセージ(ACF)を
受信した後、セットアップ・メッセージを固定端末に送
信し、現在進行中のカンファレンス(CID=K)に参
加する。モバイル端末(MT1)および固定端末(F
T)間のすでに確立されたカンファレンスに用いられる
同一のカンファレンス(CID=K)のために、新しい
接続(MT2)を探す。
【0409】ステップ9:固定端末は、呼の対象となっ
ている固定端末が新しい接続(MT2)により警告を受
けていることを示す呼プロシーディング/アラート・メ
ッセージを送信する。
【0410】ステップ10:固定端末(FT)は、新し
い接続(MT2)のためのH.245に基づく信号のや
り取りに用いられるH.245制御チャネル輸送アドレ
スを含む接続メッセージにより応答する。マルチポイン
ト制御(MC)を供えた固定端末は、同一のカンファレ
ンス(CID=K)における新しい接続(MT2)の新
しい呼と関係をもつ。
【0411】ステップ11:H.245メッセージ交換
が固定端末とモバイル端末との間に起こるが、説明を簡
便にするために詳細には立ち入らない。(MC機能を具
備する)固定端末(FT)と新しい接続(MT2)に基
づくモバイル端末との間のメディアチャネル(音声、画
像、および/またはデータ)が開通する。
【0412】ステップ12:固定端末(FT)とMT2
(モバイル端末の新規な接続)との間に(音声、画像、
および/またはデータによる)通信が行われる。
【0413】ステップ13:モバイル端末は、H.24
5制御チャネルにおいて、固定端末に対して古い呼(旧
接続MT1)を切断したい旨を意味するエンド・セッシ
ョン・コマンド・メッセージを発信し、H.245メッ
セージ伝達を終了する。
【0414】ステップ14:固定端末は、H.245制
御チャネルにおいて、エンド・セッション・コマンド・
メッセージにより応答し、古い呼(旧接続MT1)を終
了する。
【0415】ステップ15:固定端末は、古い呼(旧接
続MT1)が終了したことを意味するリリース完了メッ
セージを送信する。古い呼(旧接続MT1)が終了して
も、(固定端末(FT)とモバイル端末の新規な接続
(MT2)との間にカンファレンス(CID=K)が存
続することに留意されたい。
【0416】ステップ16:モバイル端末は、H.22
5.0解除要求メッセージ(DRQ)をゲートキーパー
1に送信し、古い呼(旧接続MT1)に用いられていた
リソースを解放する。
【0417】ステップ17:ホームゲートキーパー1
は、古い呼(旧接続MT1)に用いられていたリソース
を解放してから、H.225.0解放確認メッセージ
(DCF)または拒否メッセージ(DRJ)により応答
する。
【0418】ゾーン内通信の場合における信号の送受信
のやり方と同様に、固定端末とモバイル端末との間にゾ
ーン1とゾーン2にわたって新規な接続(MT2)が確
立する。通信管理のハンドオーバは、旧接続(MT1)
から新接続(MT2)へと、固定端末内のMC機能を用
いて行われる。通信経路のハンドオーバの行われる前の
新旧の接続が共存する時間帯は、きわめて短時間で済む
ものと期待される。
【0419】図27は、MC機能を有するゲートキーパ
ー1を介して行われるゾーン内通信のありさまを示すブ
ロック図である。この場合は、MC機能を有する固定端
末へと直接通信する場合と類似している。異なる点は、
呼を制御しているMC機能付きゲートキーパーはカンフ
ァレンスの当初からこれにかかわっていることである。
固定エンティティと移動体エンティティの間で行われる
1対1の呼は、(MC機能を有する)ゲートキーパー1
を介して行われ、H245制御チャネルは、通信管理の
ハンドオーバが行われるのに先立ってゲートキーパー1
を介して確立される。
【0420】図27は、ゲートキーパーを介して通信管
理のハンドオーバが行われるときの信号のやり取りを示
す図である。ここでは、(MC機能を有する)固定エン
ティティと移動体エンティティの間でゲートキーパーを
介して1対1の呼が行われるものとする。この場合は更
に、H245制御チャネルはゲートキーパー1を介して
確立されるものとする。ステップ1からステップ15ま
では、ゲートキーパーを介さない直接通信の場合と類似
している(図22)。異なる点は、(MC機能を有す
る)ゲートキーパーが、(MC機能を有する)固定端末
に代わって旧接続(MT1)から新接続(MT2)への
通信管理のハンドオーバに関わりを持つことである。
【0421】以上本発明は、特定の好適な実施例に基づ
いて説明してきたが、さまざまな変形変更を行うことは
当業者にとって容易である。従って本発明の概念はこれ
らの実施例によって限定的に解釈されるものではなく、
請求項によってのみ厳格に解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による典型的に一般的な、H.323
用モビリティアーキテクチャの1つの実施形態のブロッ
ク図である。
【図2】 本発明による無線環境内にセルを含む典型的
なゾーンのアーキテクチャをを示す概略図である。
【図3】 本発明による無線LANおよびワイヤーライ
ンLANまたはワイヤーラインを含む典型的なゾーンの
アーキテクチャをを示す概略図である。
【図4】 本発明によるパケットベースのネットワーク
上のリアルタイムモバイルマルチメディア通信および会
議用のH.323ベースのモビリティプロトコルの1つ
の実施形態のフローチャートである。
【図5】 本発明によるローカルにデータベースを作成
するためのステップの1つの実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図6】 本発明によるモバイルH.323ベースの呼
を設定するための1つの実施形態を示すフローチャート
である。
【図7】 本発明によるパケットベースのネットワーク
上でリアルタイムのモバイルマルチメディア通信および
会議用のH.323ベースのモビリティプロトコルを、
モバイル端末/ノード/エンティティによって実行する
ための、コンピュータが実行可能なステップを有するコ
ンピュータが読取り可能な媒体の1つの実施形態を示す
ブロック図である。
【図8】 本発明によるゾーン内モビリティ管理システ
ムの1つの実施形態を示すブロック図である。
【図9】 本発明によるゾーン間モビリティ管理システ
ムの1つの実施形態を示すブロック図である。
【図10】 本発明によるゾーン間通信のために登録の
間の位置更新動作の1つの実施形態を示すブロック図で
ある。
【図11】 モバイルエンティティが自分自身ではなく
管理ドメイン内にある場合の、本発明によるドメイン間
通信のために登録の間の位置更新動作の1つの実施形態
を示すブロック図である。
【図12】 ゾーン、ゲートキーパー(GK)、および
ホーム/ビジター用データベースに対するアーキテクチ
ャの1つの実施形態を示すブロック図である。
【図13】 本発明に基づいて最適化されたゲートキー
パー(GK)およびゾーンを備えた集中化したホーム位
置用データベースのアーキテクチャの1つの実施形態を
示すブロック図である。
【図14】 単一のゾーン内にある全固定式およびモバ
イルのH.323用エンティティを示す図である。
【図15】 固定式エンティティがモバイルエンティテ
ィを呼び出した場合の呼のフローを示す図である。
【図16】 モバイルエンティティが固定式エンティテ
ィを呼び出した場合の呼のフローを示す図である。
【図17】 モバイルエンティティが別のモバイルエン
ティティを呼び出した場合の呼のフローを示す図であ
る。
【図18】 固定式およびモバイルエンティティ用のゾ
ーン間通信を示す図である。
【図19】 2つの異なったゾーン内に位置した固定式
およびモバイルエンティティ間の呼の通信を示す図であ
る。図19(a)は直接通信、図19(b)はゲートキ
ーパー経由の通信である。
【図20】 2つの別個のゾーン内に位置した2つのモ
バイルエンティティを示す図である。これらのエンティ
ティは、それぞれのホームゾーン内に位置していると仮
定する。
【図21】 モバイルエンティティ間の通信の呼のフロ
ーのシナリオを示す図である。これらのエンティティは
2つの別個のゾーン内に位置している。図21(a)は
直接通信、図21(b)はゲートキーパー経由の通信で
ある。
【図22】 ゾーン内ハンドオーバについての状態を示
す図である。ここで、呼は直接でもゲートキーパー経由
でもよい。
【図23】 呼のフローを示す図である。これらのフロ
ーには、モバイルエンティティがサブネットワーク1か
らサブネットワーク2に移動する場合、直接的にルート
付けされた呼に対するMC能力を備えた固定式エンティ
ティからモバイルエンティティへのゾーン内ハンドオー
バが含まれる。
【図24】 固定式H.323用端末からモバイルH.
323用端末へのゲートキーパー経由のハンドオーバの
ための呼の通信を示す図である。ここでは、ゲートキー
パーはMC能力を備えている。
【図25】 ゾーン間ハンドオフ(handoff)を示す図
である。ハンドオフは、モバイルエンティティがゾーン
の境界の外に移動するため、図25(a)直接ルート付
けされた呼および図25(b)GKルート付けされた呼
に対して必要とされる。
【図26】 呼のフローを示す図である。これらのフロ
ーは、モバイルエンティティが(そのホーム)ゾーン1
から訪問/外部(visiting/foreign)ゾーン2に移動す
る場合、ハンドオーバを含む。すなわち、ゾーン間ハン
ドオーバについての呼通信:直接ルート付けされた呼に
対するMC能力を備えた固定式エンティティ。
【図27】 ゾーン間通信を示す図である。ここでは、
呼はMC能力を備えたGK1経由でルート付けされる。
【符号の説明】
102 H.323用モバイルエンティティ1、104
ホーム/外部のゾーン1、106 ホーム/外部のG
K1、108 ホーム/ビジター位置用データベース
1、110 H.323用モバイルエンティティ2、1
12 ホーム/外部のゾーン3、202 H.323用
モバイルエンティティ、210 ホーム/外部のGK、
212 ホーム/ビジター位置用データベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 11/20 102D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のH.323用モビリティゲートキ
    ーパーが、マルチキャストのアドレスにモビリティゲー
    トキーパーの宣言を定期的にマルチキャスト/ブロード
    キャスト/ユニキャストすることによって、H.323
    用モビリティサービスのアベイラビリティの通知を行う
    パケットベースのネットワーク上のリアルタイムのモバ
    イルマルチメディア通信および会議についてのプロトコ
    ルを備えたH.323ベースのモビリティシステムであ
    って、 モバイル端末/ノード/エンティティの位置のエリア/
    セル/ゾーン内でH.323用モビリティサービスをサ
    ポートする複数のH.323用モビリティゲートキーパ
    ーの少なくとも1つのH.323用モビリティゲートキ
    ーパーを検出すると、第1の位置のエリア/セル/ゾー
    ン内のホーム位置用データベースを持つデータベース
    が、第1の移動交換センタを経由して、前記第1の位置
    のエリア/セル/ゾーンから第2の位置のエリア/セル
    /ゾーンに移動し、その位置に登録し、かつモバイル
    H.323ベースの呼を設定するように、H.323用
    の呼をブロードキャスト/マルチキャスト/ユニキャス
    トするように配置された少なくとも1つのH.323用
    モバイル端末/ノード/エンティティと、 前記モバイル端末/ノード/エンティティについての位
    置情報を第1/第2の移動交換センタからまたは第1/
    第2の移動交換センタに受信/送信するため、かつ被呼
    出人のモバイル/非モバイル端末/ノード/エンティテ
    ィに転送するために、呼を前記第1/第2の移動交換セ
    ンタからまたは第1/第2の移動交換センタに受信/送
    信するために、前記第1/第2の位置のエリア/セル/
    ゾーン内の位置情報およびH.323用の呼を受信/送
    信するように配置された少なくとも1つの基地局と、 前記H.323用モバイル端末/ノード/エンティティ
    が前記第1の位置のエリア/セル/ゾーンから前記第2
    の位置のエリア/セル/ゾーンに移動する場合、更新位
    置情報を受信しかつ前記更新位置情報を、前記第2の位
    置のエリア/セル/ゾーンのための前記第2の移動交換
    センタを経由して、第2のビジター位置用データベース
    に送信するために、前記モバイル端末/ノード/エンテ
    ィティの位置情報を受信および記録し、前記位置情報を
    前記第1の移動交換センタを経由して第1のビジター位
    置用データベースに送信するように配置されたホーム位
    置用データベースと、 前記位置情報を記録し更新するために、前記第1の移動
    交換センタを経由して前記位置情報を受信するために配
    置された前記第1のビジター位置用データベースと、 前記被呼出人のモバイル/非モバイル端末/ノード/エ
    ンティティが前記第1の位置のエリア/セル/ゾーン内
    にある場合、前記モバイル端末/ノード/エンティティ
    からの呼を前記第1の位置のエリア/セル/ゾーン内の
    前記被呼出人の基地局を経由して、前記被呼出人のモバ
    イル/非モバイル端末/ノード/エンティティに設定す
    るために、前記位置情報を受信しかつ承認するために配
    置された前記第1の移動交換センタと、 前記位置情報を記録し更新するために、前記第2の移動
    交換センタを経由して前記位置情報を受信するように配
    置された前記第2のビジター位置用データベースと、 前記被呼出人のモバイル/非モバイル端末/ノード/エ
    ンティティが前記第2の位置のエリア/セル/ゾーン内
    にある場合、前記モバイル端末/ノード/エンティティ
    からの呼を前記第2の位置のエリア/セル/ゾーン内の
    前記被呼出人の基地局を経由して、前記被呼出人のモバ
    イル/非モバイル端末/ノード/エンティティに設定す
    るために、前記位置情報を受信しかつ承認するために配
    置された前記第2の移動交換センタと、 を備えることを特徴とするH.323ベースのモビリテ
    ィシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のH.323ベースのモ
    ビリティシステムであって、前記ホーム位置用データベ
    ースが前記モバイル端末/ノード/エンティティを前記
    モバイル端末/ノード/エンティティについての登録情
    報を前記第1の移動交換センタを経由して前記第1のビ
    ジター位置用データベースに送信することによって登録
    することを特徴とするH.323ベースのモビリティシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のH.323ベースのモ
    ビリティシステムであって、前記モバイル端末/ノード
    /エンティティが前記第2の位置のエリア/セル/ゾー
    ンに入ると、前記モバイル端末/ノード/エンティティ
    は、前記基地局によって、登録クエリを第2のビジター
    位置用データベースに送る前記第2の移動交換センタに
    対して転送される位置更新メッセージを、ブロードキャ
    スト/マルチキャスト/ユニキャストすることによって
    ローカル登録を実行し、前記第2のビジター位置用デー
    タベースは、前記モバイル端末/ノード/エンティティ
    の位置情報を更新し、前記位置情報を前記ホーム位置用
    データベースに送り、更新される前記位置情報を受け取
    ると、前記ホーム位置用データベースは、登録確認応答
    を前記第2のビジター位置用データベースに送ると共
    に、登録取消メッセージを前記第1のビジター位置用デ
    ータベースに送り、かつ前記第1のビジター位置用デー
    タベースは、前記登録取消メッセージの受け取りを承認
    する、ことを特徴とするH.323ベースのモビリティ
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のH.323ベースのモ
    ビリティシステムであって、ビジター位置用データベー
    スのアドレスが、前記モバイル端末/ノード/エンティ
    ティの移動識別番号に基づいて前記モバイル端末/ノー
    ド/エンティティに対して決定されると共に、前記ホー
    ム位置用データベースに送られ、前記ホーム位置用デー
    タベースでは移動が行われると、前記モバイル端末/ノ
    ード/エンティティは前記第2のビジター位置用データ
    ベースに属する、ことを特徴とするH.323ベースの
    モビリティシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のH.323ベースのモ
    ビリティシステムであって、前記第1の位置のエリア/
    セル/ゾーン内の前記モバイル端末/ノード/エンティ
    ティが、前記第1の位置のエリア/セル/ゾーン内の前
    記基地局を経由して前記第2の位置のエリア/セル/ゾ
    ーン内の被呼出人のモバイル/非モバイル端末/ノード
    /エンティティに対して呼を開始し、前記基地局が前記
    呼を前記第1の移動交換センタに転送し、前記第1の移
    動交換センタが前記被呼出人のモバイル/非モバイル端
    末/ノード/エンティティのアドレスを決定すると共
    に、前記被呼出人のモバイル/非モバイル端末/ノード
    /エンティティの被呼出人のビジター位置用データベー
    スを決定しかつ前記被呼出人のモバイル/非モバイル端
    末/ノード/エンティティに有効な被呼出人の移動交換
    センタにルート要求メッセージを送るホーム位置用デー
    タベースに位置要求を送り、前記被呼出人の移動交換セ
    ンタが暫定のローカルディレクトリ番号を前記モバイル
    端末/ノード/エンティティに割り当てると共に、ホー
    ム登録用データベースに前記暫定のローカルディレクト
    リ番号と共に応答を送り、前記ホーム登録用データベー
    スが前記暫定のローカルディレクトリ番号を前記第1の
    移動交換センタに送り、かつ前記第1の移動交換センタ
    が前記被呼出人の移動交換センタに呼の設定を要求した
    とき、モバイルH.323ベースの呼が設定される、こ
    とを特徴とするH.323ベースのモビリティシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のH.
    323ベースのモビリティシステムであって、複数の前
    記H.323用モビリティのゲートキーパーがモバイル
    エンティティ/ユーザの認証を提供することを特徴とす
    るH.323ベースのモビリティシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかに記載のH.
    323ベースのモビリティシステムであって、前記H.
    323用モビリティサービスが少なくともアドレス変
    換、承認制御、帯域幅制御、およびゾーン管理を含むこ
    とを特徴とするH.323ベースのモビリティシステ
    ム。
JP2000282593A 1999-09-16 2000-09-18 H.323規格に従うモビリティシステム Expired - Lifetime JP5097998B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15421299P 1999-09-16 1999-09-16
US60/154212 1999-09-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001148880A true JP2001148880A (ja) 2001-05-29
JP5097998B2 JP5097998B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=22550462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000282593A Expired - Lifetime JP5097998B2 (ja) 1999-09-16 2000-09-18 H.323規格に従うモビリティシステム

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1085774A3 (ja)
JP (1) JP5097998B2 (ja)
CN (1) CN1310554A (ja)
CA (1) CA2317980C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004080010A1 (ja) * 2003-03-03 2004-09-16 National Institute Of Information And Communications Technology サービスハンドオフ機能を有する通信システム、及びユーザ端末装置、転送先端末装置、プロキシサーバ装置
JP2005510797A (ja) * 2001-11-27 2005-04-21 モトローラ・インコーポレイテッド メッセージング・クライアント間の継続性を提供するためのシステムおよび方法
JP2007520910A (ja) * 2003-09-15 2007-07-26 クゥアルコム・インコーポレイテッド 集中サーバを用いたホームキャリア決定のためのシステム及び方法
US7307971B2 (en) 2002-04-27 2007-12-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Soft handover method for multimedia broadcast/multicast service in a CDMA mobile communication system

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3679352B2 (ja) * 2001-07-13 2005-08-03 三菱電機株式会社 移動ネットワーキングシステム、ホーム・エージェント、通信中継装置、通信端末、帯域制御方法
DE10142007C1 (de) * 2001-08-28 2003-04-03 Siemens Ag Anordnung zur drahtlosen Anbindung von Endeinrichtungen an ein Kommunikationssystem
KR20040068332A (ko) * 2001-12-27 2004-07-30 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 교환 시스템 및 통화 녹음 방법
ATE384387T1 (de) * 2001-12-28 2008-02-15 Motorola Inc Kommunikation über einen ausgewählten teil eines netzwerkes
CN1249965C (zh) * 2002-11-12 2006-04-05 华为技术有限公司 多媒体消息在不同多媒体消息中心之间转发的方法
GB2395629B (en) * 2002-11-20 2006-06-21 Motorola Inc Wireless communications systems and methods
US20040142657A1 (en) * 2003-01-21 2004-07-22 Masahiro Maeda Location registration using multiple care of addresses
JP4057983B2 (ja) * 2003-09-04 2008-03-05 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信システム及び通信制御方法
CN101090351B (zh) * 2006-06-14 2010-04-21 华为技术有限公司 一种WiMAX网络中功能实体的迁移方法
CN101119251B (zh) * 2006-07-31 2010-05-26 中国电信股份有限公司 在基于h.323标准的网络中实现视频增值业务的方法
WO2018109270A1 (en) * 2016-12-13 2018-06-21 Jutel Oy Apparatus, computer program and method for controlling media system of meeting space
CN113038358A (zh) * 2019-12-09 2021-06-25 瑞达凯特科技(加拿大)有限公司 一种位置信息上报方法、电子设备及介质
CN117270971B (zh) * 2023-09-15 2024-03-19 上海合芯数字科技有限公司 加载队列控制方法、装置及处理器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5793762A (en) * 1994-04-12 1998-08-11 U S West Technologies, Inc. System and method for providing packet data and voice services to mobile subscribers
JPH1175245A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Mitsubishi Electric Corp 移動体通信システムにおける移動端末の位置登録方式

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE513246C2 (sv) * 1997-06-23 2000-08-07 Ericsson Telefon Ab L M Förfarande och anordning i ett IP-baserat nät
WO2000033523A1 (en) * 1998-12-03 2000-06-08 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) System and method for mobile terminal registration in an integrated wireless packet-switched network
WO2000079814A1 (en) * 1999-06-21 2000-12-28 Nokia Networks Oy Mobility between ip telephony networks and cellular networks
WO2000079825A1 (en) * 1999-06-21 2000-12-28 Nokia Networks Oy Gateway, system and method for supporting roaming

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5793762A (en) * 1994-04-12 1998-08-11 U S West Technologies, Inc. System and method for providing packet data and voice services to mobile subscribers
JPH1175245A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Mitsubishi Electric Corp 移動体通信システムにおける移動端末の位置登録方式

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005510797A (ja) * 2001-11-27 2005-04-21 モトローラ・インコーポレイテッド メッセージング・クライアント間の継続性を提供するためのシステムおよび方法
JP4820943B2 (ja) * 2001-11-27 2011-11-24 モトローラ モビリティ インコーポレイテッド メッセージング・クライアント間の継続性を提供するためのシステムおよび方法
US7307971B2 (en) 2002-04-27 2007-12-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Soft handover method for multimedia broadcast/multicast service in a CDMA mobile communication system
WO2004080010A1 (ja) * 2003-03-03 2004-09-16 National Institute Of Information And Communications Technology サービスハンドオフ機能を有する通信システム、及びユーザ端末装置、転送先端末装置、プロキシサーバ装置
US7725592B1 (en) 2003-03-03 2010-05-25 National Institute Of Information And Communication Technology Communication system having service hand-off function, user terminal device, transmission destination terminal device, and proxy server device
JP2007520910A (ja) * 2003-09-15 2007-07-26 クゥアルコム・インコーポレイテッド 集中サーバを用いたホームキャリア決定のためのシステム及び方法
JP2011130455A (ja) * 2003-09-15 2011-06-30 Qualcomm Inc 集中サーバを用いたホームキャリア決定のためのシステム及び方法
US8160580B2 (en) 2003-09-15 2012-04-17 Qualcomm Incorporated Systems and methods for home carrier determination using a centralized server

Also Published As

Publication number Publication date
EP1085774A2 (en) 2001-03-21
EP1085774A3 (en) 2003-01-29
CA2317980C (en) 2004-10-19
CN1310554A (zh) 2001-08-29
CA2317980A1 (en) 2001-03-16
JP5097998B2 (ja) 2012-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6775255B1 (en) H.323 mobility architecture for terminal, user and service mobility
US6732177B1 (en) Intelligent signaling scheme for computer-readable medium for H.323 mobility architecture
US6859448B1 (en) H.323 mobility protocol for terminal, user and service mobility
USRE42920E1 (en) System and method for inter-domain mobility management
JP5097998B2 (ja) H.323規格に従うモビリティシステム
US7058042B2 (en) One-to-one communication
US8184569B2 (en) Method for terminal to join multicast broadcast service in wireless network and system using thereof
JP5227960B2 (ja) プロキシ・モバイルip向けパケット転送
TWI517649B (zh) 以會話初始化協定為基礎之使用者啟動換手
JP2005514808A (ja) インターネットプロトコルネットワークにおけるインスタントサービスの提供
JP4664987B2 (ja) 移動通信加入者に私設音声呼サービスを提供する方法及びシステム並びにこのための無線ソフトスイッチ装置
US20070116011A1 (en) Method and apparatus for communications of user equipment using internet protocol address in a mobile communication system
JP2004254278A (ja) 無線LANを無線電話ネットワークと相互作用させているときにQoSレベルを管理する技術
JP2004201316A (ja) Sipベースの呼び出し方法および装置
JP2001285372A (ja) 複数のプラットフォーム間を渡る統合移動通信システムおよび方法
US8761122B2 (en) SIP—enabled framework for multi-domain roaming control plane in a WiMAX access network
WO2007090347A1 (fr) Procédé, système et dispositif d'acheminement pour service de système multimédia ip
CN1134944C (zh) 通过分组交换网提供移动交换和多方业务的系统和方法
Moh et al. Mobile IP telephony: mobility support of SIP
JP2006345361A (ja) 遠隔会議システムおよび遠隔会議システムの制御方法およびサーバ装置およびサーバ装置の制御方法および遠隔会議参加端末装置および遠隔会議参加端末装置の制御方法
WO2009030162A1 (fr) Procédé, dispositif et système de mise en œuvre d'un transfert de mobile
WO2007073654A1 (fr) Procede de gestion ip mobile et systeme de reseau correspondant
Liao Mobile internet telephony: Mobile extensions to H. 323
KR100811308B1 (ko) 무선망에서 다자간 실시간 멀티미디어 서비스를 위한단대단 고속 이동성관리 시스템 및 방법
KR100401262B1 (ko) 이동전화망에서의 화상전화 서비스 제공 장치 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110315

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110422

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110610

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120515

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120620

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120727

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120831

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5097998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term