JP2001148800A - デジタルカメラおよび画像処理方法 - Google Patents

デジタルカメラおよび画像処理方法

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JP2001148800A
JP2001148800A JP32854699A JP32854699A JP2001148800A JP 2001148800 A JP2001148800 A JP 2001148800A JP 32854699 A JP32854699 A JP 32854699A JP 32854699 A JP32854699 A JP 32854699A JP 2001148800 A JP2001148800 A JP 2001148800A
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Japan
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image
unit
subject
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digital camera
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JP32854699A
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Shuji Ono
修司 小野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像から注目部位を検出するデジタルカメラ
を提供する。 【解決手段】 本発明のデジタルカメラは、画像データ
を得る撮像ユニット20と、ズーム等を制御する撮像制
御ユニット40と、画像データから注目部位を検出する
処理ユニット60と、画像を表示する表示ユニット10
0と、ユーザが操作する操作ユニット110とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
関する。本発明は、特に画像から主要被写体を検出する
デジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、良好な写真を得る技術として、被
写体の中から主要被写体を見つけだし、この主要被写体
の状態によって撮影タイミングや撮影条件を調整する様
々な技術が知られている。被写体の中から主要被写体を
見つけだす方法としては、画像において主要被写体とし
ての特徴を探し出すことにより検出する方法が一般的で
ある。そして、画像から人物を検出する場合に、いわゆ
る赤目現象における赤目を検出してその人物を特定する
方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被写体画像の
中には、人物の目以外にも赤目の色や形に似た物体が含
まれる場合があるので、無関係な物体を誤認識してしま
う可能性が高い。このような誤認識を避けるためにフラ
ッシュの発光量を高めて反射光強度を上げる方法もあ
る。しかし、必ずしも誤認識を効果的に回避できるとは
限らず、しかも装置のコストを増大させてしまう。一
方、主要被写体となる人物が複数人の場合、無造作に赤
目を抽出すると、複数の人物にわたる目を組にして数え
てしまうおそれがある。例えば、前後に異なる距離上に
いる複数の人物でも画像上では並んで見えるので、同一
人の目を組にできるとは限らない。さらに、複数の人物
が顔を寄せて写っている場合には誤認識の可能性がより
高まる。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできるデジタルカメラ、画像処理方法を提供するこ
とを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独
立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また
従属項は本発明のさらなる有利な具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の形態は、被写体の画像を入力する画
像入力部と、主要被写体に含まれるべき注目部位の色、
形状のうちの少なくともいずれかを定めた注目部位検出
条件を満たす複数の被写体部分を前記画像から検出する
部位検出部と、検出された複数の前記被写体部分のそれ
ぞれを部分画像として前記画像から抽出する部分画像抽
出部と、複数の前記部分画像として抽出された複数の前
記被写体部分までの距離を示す奥行き分布情報を取得す
る奥行き分布情報取得部と、前記奥行き分布情報に基づ
いて、ほぼ等距離に位置する前記被写体部分の組を抽出
する組抽出部と、前記被写体部分の組を前記注目部位の
組とみなして、前記主要被写体に関する所定の主要被写
体情報を取得する主要被写体情報取得部とを備える。
【0006】前記画像入力部は、前記被写体部分を複数
の異なる視点から撮像する視差画像を入力する手段を有
し、前記奥行き分布情報取得部は、前記視差画像におけ
る複数の前記部分画像に相当する各部位から前記奥行き
分布情報を取得してもよい。前記主要被写体情報取得部
は、前記被写体部分の組から対の注目部位を抽出して前
記主要被写体情報を取得してもよい。
【0007】また、本発明の第2の形態は、被写体の画
像を入力する画像入力部と、前記画像において主要被写
体に含まれるべき注目部位を探索する部分的な奥行き幅
を定めた部分探索範囲を設定する範囲設定部と、前記画
像に含まれる前記被写体の各部までの距離を示す奥行き
分布情報に基づいて、前記部分探索範囲に含まれる被写
体部分を部分画像として前記画像から抽出する部分画像
抽出部と、前記注目部位の色、配置、形状、個数のうち
の少なくともいずれかを定めた注目部位検出条件に基づ
いて、前記部分画像から前記注目部位を検出する注目部
位検出部と、検出された前記注目部位に基づいて所定の
主要被写体情報を取得する情報取得部とを備える。
【0008】前記画像入力部は、前記被写体を複数の異
なる視点から撮像する視差画像を入力する手段を有し、
前記視差画像に基づいて前記奥行き分布情報を取得する
奥行き分布情報取得部をさらに備えてもよい。前記範囲
設定部は、第1の部分探索範囲を設定する手段と、前記
第1の部分探索範囲と異なる第2の部分探索範囲を設定
する手段とを有し、前記部分画像抽出部は、前記第1の
部分探索範囲に含まれる前記被写体部分を第1の部分画
像として抽出する手段と、前記第2の部分探索範囲に含
まれる前記被写体部分を第2の部分画像として抽出する
手段とを有し、前記注目部位検出部は、前記第1の部分
画像から前記注目部位を検出する手段と、前記第1の部
分画像から前記注目部位が検出されなかった場合に前記
第2の部分画像から前記注目部位を検出する手段とを有
してもよい。前記範囲設定部は、前記奥行き分布情報に
基づいて、前記画像における前記被写体が含まれる奥行
き範囲を分割して複数の前記部分探索範囲を設定し、前
記部分画像抽出部は、複数の前記部分探索範囲のそれぞ
れに含まれる前記被写体部分を複数の前記部分画像とし
て前記画像から抽出し、前記注目部位検出部は、複数の
前記部分画像のそれぞれから前記注目部位を検出しても
よい。
【0009】前記被写体に向けて発光する発光部をさら
に備え、前記注目部位検出条件に定められた前記注目部
位の色は、前記発光部から発せられる光が前記注目部位
を反射して一時的に生じてもよい。前記発光部から前記
注目部位に発せられる光の軸は、前記注目部位から前記
画像入力部へ反射する光の軸にほぼ平行であってもよ
い。前記注目部位検出条件は、人物または動物をフラッ
シュ撮影したときの赤目現象により生じる赤目の色、配
置、形状、個数のうちの少なくとも一つを定めた条件で
あってもよい。
【0010】前記主要被写体情報取得部は、前記主要被
写体情報として前記主要被写体の位置情報を取得しても
よい。前記主要被写体情報取得部は、前記主要被写体情
報として前記主要被写体に含まれる前記注目部位の位置
情報を取得してもよい。前記画像入力部は、所定の撮影
タイミング信号を受け取ったときに撮影する手段を有
し、前記画像において前記位置情報に基づき特定される
前記主要被写体が所定の撮影タイミング条件を満たした
ときに前記撮影タイミング信号を前記画像入力部へ出力
するタイミング信号出力部をさらに備えてもよい。前記
主要被写体情報は、前記主要被写体に含まれる前記注目
部位の位置情報を含み、前記タイミング信号出力部は、
前記画像において前記位置情報に基づき特定される前記
注目部位が、所定の撮影タイミング条件を満たしたとき
に前記撮影タイミング信号を前記画像入力部へ出力して
もよい。前記撮影タイミング条件は、前記主要被写体で
ある人物または動物の開いた目の色、配置、形状、個数
のうちの少なくともいずれかを定めた条件であってもよ
い。
【0011】また、第3の形態においては、外界が暗い
ときに被写体に向けて発光する段階と、反射により一時
的に所定の色または形状をなす被写体部分を検出する段
階と、奥行き分布情報に基づいて前記被写体部分から注
目部位を検出する段階と、前記注目部位に基づいて撮影
タイミングを決定する段階とを備える。
【0012】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションもまた発明となりうる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中
で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決
手段に必須であるとは限らない。
【0014】以下、本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態におけるデジタルカメラは、赤目を検出し、
その情報を利用して最適なタイミングまたは撮影条件で
被写体を撮影する。ここでいう主要被写体とは、撮影す
る被写体のうち、撮影者が意識的に撮影する独立した対
象物である。例えば、部屋の中の人物を撮影するときの
当該人物、水槽の中を泳ぐ魚を撮影するときの当該魚、
木の枝に止まった鳥を撮影するときの当該鳥等が主要被
写体である。
【0015】このデジタルカメラ10の特徴は、外界が
暗いときに被写体に向けて発光し、反射により一時的に
所定の色または形状をなす被写体部分を検出し、奥行き
分布情報に基づいて被写体部分から注目部位を検出し、
注目部位に基づいて撮影タイミングを決定する点にあ
る。
【0016】図1は実施の形態に係るデジタルカメラ1
0の構成を示す。このデジタルカメラ10は、主に撮像
ユニット20、撮像制御ユニット40、処理ユニット6
0、表示ユニット100、および操作ユニット110を
含む。
【0017】撮像ユニット20は、撮影および結像に関
する機構部材および電気部材を含む。撮像ユニット20
はまず、映像を取り込んで処理を施す撮影レンズ22、
絞り24、シャッタ26、光学LPF(ローパスフィル
タ)28、CCD30、および撮像信号処理部32を含
む。撮影レンズ22は、フォーカスレンズやズームレン
ズ等からなる。この構成により、被写体像がCCD30
の受光面上に結像する。結像した被写体像の光量に応
じ、CCD30の各センサエレメント(図示せず)に電
荷が蓄積される(以下その電荷を「蓄積電荷」とい
う)。蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフト
レジスタ(図示せず)に読み出され、レジスタ転送パル
スによって電圧信号として順次読み出される。
【0018】デジタルカメラ10は一般に電子シャッタ
機能を有するので、シャッタ26のような機械式シャッ
タは必須ではない。電子シャッタ機能を実現するため
に、CCD30にシャッタゲートを介してシャッタドレ
インが設けられる。シャッタゲートを駆動すると蓄積電
荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲート
の制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積するた
めの時間、すなわちシャッタスピードが制御できる。
【0019】CCD30から出力される電圧信号、すな
わちアナログ信号は撮像信号処理部32でR、G、B成
分に色分解され、まずホワイトバランスが調整される。
つづいて撮像信号処理部32はガンマ補正を行い、必要
なタイミングでR、G、B信号を順次A/D変換し、そ
の結果得られたデジタルの画像データ(以下単に「デジ
タル画像データ」とよぶ)を処理ユニット60へ出力す
る。
【0020】撮像ユニット20はさらに、ファインダ3
4と発光部36を有する。ファインダ34には図示しな
いLCDを内装してもよく、その場合、後述のメインC
PU62等からの各種情報をファインダ34内に表示で
きる。発光部36は、コンデンサ(図示せず)に蓄えら
れたエネルギが放電管36aに供給されたときそれが被
写体に向けて発光することで機能する。
【0021】撮像制御ユニット40は、ズーム駆動部4
2、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ
駆動部48、それらを制御する撮像系CPU50、測距
センサ52、および測光センサ54をもつ。ズーム駆動
部42などの駆動部は、それぞれステッピングモータ等
の駆動手段を有する。後述のレリーズスイッチ114の
押下に応じ、測距センサ52は被写体までの距離を測定
し、測光センサ54は被写体輝度を測定する。測定され
た距離のデータ(以下単に「測距データ」という)およ
び被写体輝度のデータ(以下単に「測光データ」とい
う)は撮像系CPU50へ送られる。撮像系CPU50
は、ユーザから指示されたズーム倍率等の撮影情報に基
づき、ズーム駆動部42とフォーカス駆動部44を制御
して撮影レンズ22のズーム倍率とピントの調整を行
う。
【0022】撮像系CPU50は、1画像フレームのR
GBのデジタル信号積算値、すなわちAE情報に基づい
て絞り値とシャッタスピードを決定する。決定された値
にしたがい、絞り駆動部46とシャッタ駆動部48がそ
れぞれ絞り量の調整とシャッタ26の開閉を行う。
【0023】撮像系CPU50はまた、測光データに基
づいて発光部36の発光を制御し、同時に絞り26の絞
り量を調整する。ユーザが映像の取込を指示したとき、
CCD30が電荷蓄積を開始し、測光データから計算さ
れたシャッタ時間の経過後、蓄積電荷が撮像信号処理部
32へ出力される。
【0024】処理ユニット60は、デジタルカメラ10
全体、とくに処理ユニット60自身を制御するメインC
PU62と、これによって制御されるメモリ制御部6
4、YC処理部70、オプション装置制御部74、圧縮
伸張処理部78、通信I/F部80を有する。メインC
PU62は、シリアル通信などにより、撮像系CPU5
0との間で必要な情報をやりとりする。メインCPU6
2の動作クロックは、クロック発生器88から与えられ
る。クロック発生器88は、撮像系CPU50、表示ユ
ニット100に対してもそれぞれ異なる周波数のクロッ
クを提供する。
【0025】メインCPU62には、キャラクタ生成部
84とタイマ86が併設されている。タイマ86は電池
でバックアップされ、つねに日時をカウントしている。
このカウント値から撮影日時に関する情報、その他の時
刻情報がメインCPU62に与えられる。キャラクタ生
成部84は、撮影日時、タイトル等の文字情報を発生
し、この文字情報が適宜撮影画像に合成される。
【0026】メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66
とメインメモリ68を制御する。不揮発性メモリ66
は、EEPROM(電気的消去およびプログラム可能な
ROM)やFLASHメモリなどで構成され、ユーザー
による設定情報や出荷時の調整値など、デジタルカメラ
10の電源がオフの間も保持すべきデータが格納されて
いる。不揮発性メモリ66には、場合によりメインCP
U62のブートプログラムやシステムプログラムなどが
格納されてもよい。一方、メインメモリ68は一般にD
RAMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成
される。メインメモリ68は、撮像ユニット20から出
力されたデータを格納するフレームメモリとしての機
能、各種プログラムをロードするシステムメモリとして
の機能、その他ワークエリアとしての機能をもつ。不揮
発性メモリ66とメインメモリ68は、処理ユニット6
0内外の各部とメインバス82を介してデータのやりと
りを行う。
【0027】YC処理部70は、デジタル画像データに
YC変換を施し、輝度信号Yと色差(クロマ)信号B−
Y、R−Yを生成する。輝度信号と色差信号はメモリ制
御部64によってメインメモリ68に一旦格納される。
圧縮伸張処理部78はメインメモリ68から順次輝度信
号と色差信号を読み出して圧縮する。こうして圧縮され
たデータ(以下単に「圧縮データ」という)は、オプシ
ョン装置制御部74を介してオプション装置76の一種
であるメモリカードへ書き込まれる。
【0028】処理ユニット60はさらにエンコーダ72
をもつ。エンコーダ72は輝度信号と色差信号を入力
し、これらをビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変
換してビデオ出力端子90から出力する。オプション装
置76に記録されたデータからビデオ信号を生成する場
合、そのデータはまずオプション装置制御部74を介し
て圧縮伸張処理部78へ与えられる。つづいて、圧縮伸
張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエン
コーダ72によってビデオ信号へ変換される。
【0029】オプション装置制御部74は、オプション
装置76に認められる信号仕様およびメインバス82の
バス仕様にしたがい、メインバス82とオプション装置
76の間で必要な信号の生成、論理変換、または電圧変
換などを行う。デジタルカメラ10は、オプション装置
76として前述のメモリカードのほかに、例えばPCM
CIA準拠の標準的なI/Oカードをサポートしてもよ
い。その場合、オプション装置制御部74は、PCMC
IA用バス制御LSIなどで構成してもよい。
【0030】通信I/F部80は、デジタルカメラ10
がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−23
2C、イーサネットなどの仕様に応じたプロトコル変換
等の制御を行う。通信I/F部80は、必要に応じてド
ライバICを含み、ネットワークを含む外部機器とコネ
クタ92を介して通信する。そうした標準的な仕様のほ
かに、例えばプリンタ、カラオケ機、ゲーム機等の外部
機器との間で独自のI/Fによるデータ授受を行う構成
としてもよい。
【0031】表示ユニット100は、LCDモニタ10
2とLCDパネル104を有する。それらはLCDドラ
イバであるモニタドライバ106、パネルドライバ10
8によってそれぞれ制御される。LCDモニタ102
は、例えば2インチ程度の大きさでカメラ背面に設けら
れ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズーム倍
率、電池残量、日時、モード設定のための画面、被写体
画像などを表示する。LCDパネル104は例えば小さ
な白黒LCDでカメラ上面に設けられ、画質(FINE
/NORMAL/BASICなど)、ストロボ発光/発
光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量などの情
報を簡易的に表示する。
【0032】操作ユニット110は、ユーザーがデジタ
ルカメラ10の動作やそのモードなどを設定または指示
するために必要な機構および電気部材を含む。パワース
イッチ112は、デジタルカメラ10の電源のオンオフ
を決める。レリーズスイッチ114は、半押しと全押し
の二段階押し込み構造になっている。一例として、半押
しでAFおよびAEがロックし、全押しで撮影画像の取
込が行われ、必要な信号処理、データ圧縮等の後、メイ
ンメモリ68、オプション装置76等に記録される。操
作ユニット110はこれらのスイッチの他、回転式のモ
ードダイヤルや十字キーなどによる設定を受け付けても
よく、それらは図1において機能設定部116と総称さ
れている。操作ユニット110で指定できる動作または
機能の例として、「ファイルフォーマット」、「特殊効
果」、「印画」、「決定/保存」、「表示切換」等があ
る。ズームスイッチ118は、ズーム倍率を決める。
【0033】図2は、本実施形態のデジタルカメラの機
能ブロック図である。デジタルカメラ10は、画像入力
部200と奥行き分布情報取得部202と部位検出部2
04と部分画像抽出部208と組抽出部210と主要被
写体情報取得部212と撮影条件決定部220と撮像制
御部222とタイミング信号出力部224とを備える。
画像入力部200は、被写体の画像を入力する。画像入
力部200は、図1における撮像ユニットに相当する。
画像入力部200は、被写体を複数の異なる視点から撮
像する視差画像を入力する。画像入力部200は、主要
被写体の検出に利用する画像や視差画像を撮影するため
に予備撮影をする。その後、撮影タイミング信号に基づ
いて被写体を本撮像する。
【0034】注目部位検出部204は、主要被写体に含
まれるべき注目部位の色、形状のうちの少なくともいず
れかを定めた注目部位検出条件を満たす複数の被写体部
分を画像から検出する。ここでいう注目部位とは、主要
被写体に含まれる部位のうち、特に色や形状等に特徴を
もった必須の部位である。例えば、人物を主要被写体と
するときの当該人物の目や口が注目部位である。注目部
位は、主要被写体以外の被写体がもたない色や形状をも
つことが検出の上では望ましい。例えば、顔の肌色は人
物以外が有する可能性は低い。本実施形態においては、
人物または動物の目が注目部位であり、いわゆる赤目現
象における赤目になった目の色、配置、形状、個数のう
ちの少なくともいずれかを注目部位検出条件とする。
【0035】ここで、赤目現象とは、暗いところで人物
をフラッシュ撮影したときに、フラッシュ光が眼底に反
射して目が赤く写ってしまう現象をいう。これは、暗い
場所では人物や動物の虹彩(瞳孔)が開いているので、
突然のフラッシュ光により網膜の毛細血管が赤く見えて
しまう現象である。したがって、注目部位検出条件に定
められた赤目の色や形状は、デジタルカメラ10の発光
部36から発せられる光が注目部位である目を反射して
一時的に生ずるものである。
【0036】赤目現象は、フラッシュの光源とレンズと
が近いほど生じやすいことが知られている。すなわち、
レンズの光軸とフラッシュの光線軸が平行なほど赤目に
なりやすい。本実施形態においては、積極的に赤目を発
生させるために、発光部36から注目部位である目に発
せられる光の軸は、目から画像入力部200へ反射する
光の軸にほぼ平行にする。
【0037】部分画像抽出部208は、部位検出部20
4により検出された複数の被写体部分のそれぞれを部分
画像として抽出する。本実施形態における部分画像抽出
部208は、人物の画像から目と思われる部分の部分画
像を抽出する。
【0038】奥行き分布情報取得部202は、複数の部
分画像として抽出された複数の被写体部分までの距離を
示す奥行き分布情報を取得する。本実施形態における奥
行き分布情報取得部202は、視差画像における複数の
部分画像に相当する各部位から奥行き分布情報を取得す
る。すなわち、奥行き分布情報取得部202は、視差画
像における人物の目の部分の対応点決定処理を行うこと
により視差量を求め、その視差量に基づいて奥行き分布
情報を抽出する。また、視差量に基づいて奥行き分布情
報を抽出する処理は、従来から知られている三角測量の
原理に基づいて行うことができる。
【0039】組抽出部210は、奥行き分布情報に基づ
いて、ほぼ等距離に位置する被写体部分の組を抽出す
る。本実施形態においては、人物の目が注目部位なので
一対の目が一組の注目部位となる。そして、組抽出部2
10がカメラからほぼ等距離に位置する複数の被写体部
分を組にすれば、その中に一対の目が含まれることとな
る。
【0040】主要被写体情報取得部212は、被写体部
分の組を注目部位の組とみなして、主要被写体に関する
所定の主要被写体情報を取得する。ここでいう主要被写
体情報とは、主要被写体または注目部位の位置、距離、
状態等を示す情報である。例えば、画像における人物の
位置情報、画像において人物が何人含まれているかを示
す情報、人物の目の位置情報等が主要被写体情報に含ま
れる。本実施形態における主要被写体情報取得部212
は、被写体部分の組から対の注目部位を抽出して主要被
写体情報を取得する。例えば、二人の人物がほぼ等距離
に位置する場合、一対の目と思われる被写体部分が二組
抽出される。この場合、主要被写体情報取得部212
は、近接する被写体部分同士を一対の目とみなしてもよ
い。
【0041】このように、画像の中に注目部位と思われ
る被写体部分が複数含まれても、ほぼ等距離にある部位
を組にするので、異なる距離上の物体を誤認識する可能
性を減らすことができる。また、奥行き分布情報を用い
て高い精度で人物を検出できるので、複数人が画像に含
まれてもすべての人物を検出することができる。
【0042】撮影条件決定部220は、主要被写体情報
に基づいて撮影条件を決定する。例えば、撮影条件決定
部220は、主要被写体までの距離情報に基づいて、焦
点距離を決定する。例えば、撮影条件決定部220は、
主要被写体の輝度情報に基づいて、絞り値や露光時間
(シャッタースピード)を決定する。主要被写体が複数
の場合、すべての主要被写体が収まる画角、配光角を決
定してもよい。
【0043】撮像制御部222は、撮影条件決定部22
0により決定された撮影条件に基づいて撮像ユニット2
0による撮像を制御する。例えば、撮影条件決定部22
0により決定された焦点距離でズームやフォーカスが制
御される。例えば、撮影条件決定部220により決定さ
れた絞り値や露光時間で絞りやシャッターが制御され
る。
【0044】タイミング信号出力部224は、画像にお
ける位置情報に基づいて特定される主要被写体が所定の
撮影タイミング条件を満たしたときに撮影タイミング信
号を画像入力部200へ出力する。撮影タイミング条件
としては、例えば、人物を主要被写体とする場合に、当
該人物が「瞬きしていない」、「視線がカメラを向いて
いる」、「微笑んでいる」等の条件を撮影タイミング条
件にしてもよい。
【0045】タイミング信号出力部224は、画像にお
ける位置情報に基づいて特定される注目部位が撮影タイ
ミング条件を満たしたときに撮影タイミング信号を画像
入力部200に出力してもよい。注目部位が撮影タイミ
ング条件を満たすかどうかの判断手法は、撮影条件によ
り異なる。例えば、「瞬きしていない」、「視線がカメ
ラ方向を向いている」という撮影条件の場合、目の色、
形、大きさ等を判断材料とする。「微笑んでいる」とい
う撮影条件の場合、目の大きさ、口の形、口の大きさ等
を判断材料とする。これらの判断材料が撮影条件を満た
すかどうかは、撮影条件ごとの経験則に基づいた所定の
アルゴリズムにより判断する。例えば、「瞬きしていな
いこと」を撮影タイミング条件とする場合、該撮影タイ
ミング条件は主要被写体である人物の開いた目の色、配
置、形状、個数のうちの少なくともいずれかを定めた条
件となる。
【0046】画像入力部200は、撮像制御部222の
制御により最適な撮影条件で被写体を結像または撮像す
ることができる。画像入力部200は、タイミング信号
出力部224から受け取る撮影タイミング信号に基づい
て適切なタイミングで被写体を撮影することができる。
例えば、人物を撮影するときに、その人物が瞬きしてい
ない瞬間に撮影することができる。
【0047】なお、主要被写体である人物が複数の場
合、赤目を発生させるためのプリ発光の際に必ずしも全
員が目を開いているとは限らない。そこで、発光部36
によるプリ発光の発光時間を長くしてもよい。また、発
光部36による発光を複数回行ってもよい。
【0048】なお、本実施形態においては特に人物を被
写体として撮影する場合を例にとって説明したが、動物
を被写体として撮影してもよい。ほとんどの動物にも人
物と同様に赤目現象が生じる。
【0049】図3は、本実施形態における画像処理方法
を示すフローチャートである。まず、発光部36は外界
が暗いときに被写体に向けて発光する(S100)。発
光部36による発光と同時に、または発光の直後に、画
像入力部200は、被写体の画像を入力する(S10
1)。また、画像入力部200は、視差画像を入力する
(S102)。次いで、部位検出部204は、主要被写
体に含まれるべき注目部位の色、形状のうちの少なくと
もいずれかを定めた注目部位検出条件を満たす被写体部
分を画像から検出する(S104)。次いで、部分画像
抽出部208は、検出された複数の被写体部分のそれぞ
れを部分画像として画像から抽出する(S106)。次
いで、奥行き分布情報取得部202は、複数の部分画像
として抽出された複数の被写体部分までの距離を示す奥
行き分布情報を取得する(S108)。次いで、組抽出
部210は、奥行き分布情報に基づいて、ほぼ等距離に
位置する被写体部分の組を抽出する(S110)。次い
で、主要被写体情報取得部212は、被写体部分の組を
注目部位の組とみなして、主要被写体に関する所定の主
要被写体情報を取得する(S112)。
【0050】次いで、撮影条件決定部220は、主要被
写体情報に基づいて撮影条件を決定する(S114)。
次いで、撮像制御部222は、撮影条件に基づいて撮像
制御する(S116)。次いで、タイミング信号出力部
224は、画像において位置情報に基づき特定される主
要被写体または注目部位が撮影タイミング条件を満たし
たときに撮影タイミング信号を出力する(S118)。
画像入力部200は、撮影タイミング信号に基づいて本
撮影する(S120)。
【0051】次に、第2実施形態を説明する。本実施形
態におけるデジタルカメラは、画像において、所定の奥
行き範囲から赤目を検出し、その情報を利用して最適な
タイミングまたは撮影条件で被写体を撮影する。図4
は、本実施形態におけるデジタルカメラ10の機能ブロ
ック図である。このデジタルカメラは、画像入力部20
0と奥行き分布情報取得部202と部分画像抽出部20
8と範囲設定部214と注目部位検出部216と主要被
写体情報取得部212と撮影条件決定部220と撮像制
御部222とタイミング信号出力部224とを備える。
画像入力部200は第1実施形態とほぼ同様の機能を有
する。
【0052】奥行き分布情報取得部202は、画像入力
部200が入力した視差画像に基づいて、画像に含まれ
る被写体の各部までの距離を示す奥行き分布情報を取得
する。範囲設定部214は、画像において注目部位を探
索する部分的な奥行き幅を定めた部分探索範囲を設定す
る。部分探索範囲は、注目部位が存在する可能性の高い
奥行き幅に設定されるのが望ましい。例えば、注目部位
を含む主要被写体は被写体の中で最もカメラに近い位置
に存在する場合が多いので、範囲設定部214は、奥行
き分布情報に基づいて、最も近距離にある独立した被写
体が含まれる奥行き幅を部分探索範囲に設定してもよ
い。人物を主要被写体とする場合、注目部位としては、
例えばその人物の目や口が注目部位となる。本実施形態
においては、赤目になった人物の目を注目部位とする。
【0053】設定された部分探索範囲から注目部位が検
出されなかった場合、範囲設定部214は、さらに部分
探索範囲を設定する。2回目以降に設定される部分探索
範囲は、すでに設定された奥行き幅と異なる奥行き幅に
設定される。例えば、はじめの設定を最も近距離の奥行
き幅にし、次の設定をその近接する奥行き幅にする。そ
して、注目部位が検出されるまで徐々に遠距離の奥行き
幅に部分探索範囲の設定をスライドしてもよい。
【0054】部分画像抽出部208は、奥行き分布情報
に基づいて、部分探索範囲に含まれる被写体部分を部分
画像として画像から抽出する。例えば、近距離にある被
写体を抽出した部分画像には、遠距離にある被写体は写
っていない。注目部位検出部216は、注目部位の色、
配置、形状、個数のうちの少なくともいずれかを定めた
注目部位検出条件に基づいて、部分画像から注目部位を
検出する。本実施形態における注目部位検出条件は、第
1実施形態と同様に赤目になった人物の目の色等を定め
た条件である。
【0055】主要被写体情報取得部212は、注目部位
検出部216により部分画像から注目部位が検出された
場合に、その注目部位の位置に基づいて主要被写体に関
する所定の主要被写体情報を取得する。ここでいう主要
被写体情報とは、主要被写体または注目部位の位置、距
離、状態等を示す情報である。例えば、画像における人
物の位置情報、画像において人物が何人含まれているか
を示す情報、人物の目の位置情報等が主要被写体情報に
含まれる。主要被写体情報として、例えば主要被写体ま
での距離情報や主要被写体の輝度情報であってもよい。
撮影条件決定部220、撮像制御部222、タイミング
信号出力部224は、第1実施形態とほぼ同様の構成お
よび機能を有する。
【0056】このように、奥行き位置の異なる被写体が
探索対象から除外されるので、注目部位の検出におい
て、異なる奥行き位置の被写体を注目部位として誤認識
する可能性を少なくすることができる。また、例えば人
物の目のように対になった注目部位を検出する場合、異
なる距離上にある被写体同士を対にすることがないの
で、検出精度を高めることができる。さらに、注目部位
が存在する可能性の高い奥行き位置だけを探索対象とす
るので、検出の時間を短縮することができる。
【0057】図5は、本実施形態における画像処理方法
を示すフローチャートである。まず、発光部36は外界
が暗いときに被写体に向けて発光する(S150)。発
光部36による発光と同時に、または発光の直後に、画
像入力部200が被写体の画像を入力する(S15
1)。次いで、画像入力部200が視差画像を入力する
(S152)。次いで、奥行き分布情報取得部202が
視差画像に基づいて奥行き分布情報を取得する(S15
4)。次いで、範囲設定部214が部分探索範囲を設定
する(S156)。次いで、部分画像抽出部208が、
奥行き分布情報に基づいて、部分探索範囲に含まれる被
写体部分を部分画像として画像から抽出する(S15
8)。次いで、注目部位検出部216は、注目部位検出
条件に基づいて、部分画像から注目部位を検出する(S
160)。そして、部分画像から注目部位が検出されな
かった場合、S156へ戻り、範囲設定部214が異な
る部分探索範囲を設定する。注目部位が検出された場
合、主要被写体情報取得部212は、検出された注目部
位に基づいて主要被写体情報を取得する(S162)。
【0058】次いで、撮影条件決定部220は、主要被
写体情報に基づいて撮影条件を決定する(S164)。
次いで、撮像制御部222は、撮影条件に基づいて撮像
制御する(S166)。次いで、タイミング信号出力部
224は、画像において位置情報に基づき特定される主
要被写体または注目部位が撮影タイミング条件を満たし
たときに撮影タイミング信号を出力する(S168)。
画像入力部200は、撮影タイミング信号に基づいて本
撮影する(S170)。
【0059】次に、第3実施形態を説明する。本実施形
態におけるデジタルカメラは、画像を複数の奥行き範囲
に分割し、各範囲から赤目を検出し、その情報を利用し
て最適なタイミングまたは撮影条件で被写体を撮影す
る。主要被写体が複数の場合に、第2実施形態よりも効
率よくすべての主要被写体を検出できる。本実施形態の
デジタルカメラは、第1実施形態におけるデジタルカメ
ラとほぼ同様の構成および機能を有する。本実施形態に
おけるデジタルカメラの構成は、第1実施形態における
図1および図2に示す構成と同様なので説明を省略す
る。
【0060】図6は、本実施形態における画像処理方法
を示すフローチャートである。まず、発光部36は外界
が暗いときに被写体に向けて発光する(S200)。発
光部36による発光と同時に、または発光の直後に、画
像入力部200が被写体の画像を入力する(S20
1)。次いで、画像入力部200が視差画像を入力する
(S202)。次いで、奥行き分布情報取得部202が
視差画像に基づいて奥行き分布情報を取得する(S20
4)。
【0061】次に、範囲設定部214は、奥行き分布情
報に基づいて、画像における被写体が含まれる奥行き範
囲を分割して複数の部分探索範囲を設定する(S20
6)。次いで、部分画像抽出部208は、複数の部分探
索範囲のそれぞれに含まれる被写体部分のそれぞれを部
分画像として画像から抽出する(S208)。次いで、
注目部位検出部204は、複数の部分画像のそれぞれか
ら注目部位を検出する(S210)。次いで、主要被写
体情報取得部212は、注目部位が検出された複数の部
分画像のそれぞれから主要被写体情報を取得する(S2
12)。
【0062】次いで、撮影条件決定部220は、主要被
写体情報に基づいて撮影条件を決定する(S214)。
次いで、撮像制御部222は、撮影条件に基づいて撮像
制御する(S216)。次いで、タイミング信号出力部
224は、画像において位置情報に基づき特定される主
要被写体または注目部位が撮影タイミング条件を満たし
たときに撮影タイミング信号を出力する(S218)。
画像入力部200は、撮影タイミング信号に基づいて本
撮影する(S220)。
【0063】このように、本実施形態においては、すべ
ての被写体が含まれる奥行き範囲を分割して複数の部分
探索範囲を設定し、これらすべての部分探索範囲から注
目部位を検出する。したがって、画像に複数の主要被写
体が含まれる場合に、誤認識を避けながら高い精度です
べての注目部位を検出することができる。
【0064】なお、第1〜3実施形態以外の他の形態に
おいて、本発明のデジタルカメラを内蔵したノート型パ
ソコンや携帯端末に応用してもよい。また、本発明のデ
ジタルカメラを人物等を検出する監視カメラに応用して
もよい。
【0065】以上のように、第1〜3実施形態によれ
ば、奥行き分布情報を用いて高い精度で画像から赤目に
なった人物の目を検出することができる。また、目の位
置情報をもとにして、最適なタイミングや最適な撮影条
件で被写体を撮影することができる。例えば、人物を撮
影するときに、その人物が瞬きしていない瞬間に撮影す
ることができる。
【0066】また、第1実施形態においては、画像の中
に注目部位と思われる被写体部分が複数含まれても、ほ
ぼ等距離にある部位を組にするので、異なる距離上の物
体を誤認識する可能性を減らすことができる。また、奥
行き分布情報を用いて高い精度で人物を検出できるの
で、複数人が画像に含まれてもすべての人物を検出する
ことができる。
【0067】また、第2実施形態においては、奥行き位
置の異なる被写体が探索対象から除外されるので、注目
部位の検出において、異なる奥行き位置の被写体を注目
部位として誤認識する可能性を少なくすることができ
る。また、例えば人物の目のように対になった注目部位
を検出する場合、異なる距離上にある被写体同士を対に
することがないので、検出精度を高めることができる。
さらに、注目部位が存在する可能性の高い奥行き位置だ
けを探索対象とするので、検出の時間を短縮することが
できる。
【0068】また、第3実施形態においては、すべての
被写体が含まれる奥行き範囲を分割して複数の部分探索
範囲を設定し、これらすべての部分探索範囲から注目部
位を検出する。したがって、画像に複数の主要被写体が
含まれる場合に、誤認識を避けながら高い精度ですべて
の注目部位を検出することができる。
【0069】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更ま
たは改良を加えることができることが当業者に明らかで
ある。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の
技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載
から明らかである。
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、画像から注目部位を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラ10の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態におけるデジタルカメラ10の機
能ブロック図である。
【図3】第1実施形態における画像処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【図4】第2実施形態におけるデジタルカメラ10の機
能ブロック図である
【図5】第2実施形態における画像処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【図6】第3実施形態における画像処理方法を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 20 撮像ユニット 36 発光部 40 撮像制御ユニット 60 処理ユニット 100 表示ユニット 110 操作ユニット 200 画像入力部 202 奥行き分布情報取得部 204 部位検出部 206 距離情報取得部 208 部分画像抽出部 210 組抽出部 212 主要被写体情報取得部 214 範囲設定部 216 注目部位検出部 220 撮影条件決定部 222 撮像制御部 224 タイミング信号出力部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の画像を入力する画像入力部と、 主要被写体に含まれるべき注目部位の色、形状のうちの
    少なくともいずれかを定めた注目部位検出条件を満たす
    複数の被写体部分を前記画像から検出する部位検出部
    と、 検出された複数の前記被写体部分のそれぞれを部分画像
    として前記画像から抽出する部分画像抽出部と、 複数の前記部分画像として抽出された複数の前記被写体
    部分までの距離を示す奥行き分布情報を取得する奥行き
    分布情報取得部と、 前記奥行き分布情報に基づいて、ほぼ等距離に位置する
    前記被写体部分の組を抽出する組抽出部と、 前記被写体部分の組を前記注目部位の組とみなして、前
    記主要被写体に関する所定の主要被写体情報を取得する
    主要被写体情報取得部とを備えることを特徴とするデジ
    タルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記画像入力部は、前記被写体部分を複
    数の異なる視点から撮像する視差画像を入力する手段を
    有し、 前記奥行き分布情報取得部は、前記視差画像における複
    数の前記部分画像に相当する各部位から前記奥行き分布
    情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のデジ
    タルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記主要被写体情報取得部は、前記被写
    体部分の組から対の注目部位を抽出して前記主要被写体
    情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記
    載のデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 被写体の画像を入力する画像入力部と、 前記画像において主要被写体に含まれるべき注目部位を
    探索する部分的な奥行き幅を定めた部分探索範囲を設定
    する範囲設定部と、 前記画像に含まれる前記被写体の各部までの距離を示す
    奥行き分布情報に基づいて、前記部分探索範囲に含まれ
    る被写体部分を部分画像として前記画像から抽出する部
    分画像抽出部と、 前記注目部位の色、配置、形状、個数のうちの少なくと
    もいずれかを定めた注目部位検出条件に基づいて、前記
    部分画像から前記注目部位を検出する注目部位検出部
    と、 検出された前記注目部位に基づいて所定の主要被写体情
    報を取得する情報取得部とを備えることを特徴とするデ
    ジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記画像入力部は、前記被写体を複数の
    異なる視点から撮像する視差画像を入力する手段を有
    し、 前記視差画像に基づいて前記奥行き分布情報を取得する
    奥行き分布情報取得部をさらに備えることを特徴とする
    請求項4に記載のデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記範囲設定部は、第1の部分探索範囲
    を設定する手段と、前記第1の部分探索範囲と異なる第
    2の部分探索範囲を設定する手段とを有し、 前記部分画像抽出部は、前記第1の部分探索範囲に含ま
    れる前記被写体部分を第1の部分画像として抽出する手
    段と、前記第2の部分探索範囲に含まれる前記被写体部
    分を第2の部分画像として抽出する手段とを有し、 前記注目部位検出部は、前記第1の部分画像から前記注
    目部位を検出する手段と、前記第1の部分画像から前記
    注目部位が検出されなかった場合に前記第2の部分画像
    から前記注目部位を検出する手段とを有することを特徴
    とする請求項4または5に記載のデジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記範囲設定部は、前記奥行き分布情報
    に基づいて、前記画像における前記被写体が含まれる奥
    行き範囲を分割して複数の前記部分探索範囲を設定し、 前記部分画像抽出部は、複数の前記部分探索範囲のそれ
    ぞれに含まれる前記被写体部分を複数の前記部分画像と
    して前記画像から抽出し、 前記注目部位検出部は、複数の前記部分画像のそれぞれ
    から前記注目部位を検出することを特徴とする請求項4
    または5に記載のデジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 前記被写体に向けて発光する発光部をさ
    らに備え、 前記注目部位検出条件に定められた前記注目部位の色
    は、前記発光部から発せられる光が前記注目部位を反射
    して一時的に生ずることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれかに記載のデジタルカメラ。
  9. 【請求項9】 前記発光部から前記注目部位に発せられ
    る光の軸は、前記注目部位から前記画像入力部へ反射す
    る光の軸にほぼ平行であることを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載のデジタルカメラ。
  10. 【請求項10】 前記注目部位検出条件は、人物または
    動物をフラッシュ撮影したときの赤目現象により生じる
    赤目の色、配置、形状、個数のうちの少なくとも一つを
    定めた条件であることを特徴とする請求項1乃至9のい
    ずれかに記載のデジタルカメラ。
  11. 【請求項11】 前記主要被写体情報取得部は、前記主
    要被写体情報として前記主要被写体の位置情報を取得す
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載
    のデジタルカメラ。
  12. 【請求項12】 前記主要被写体情報取得部は、前記主
    要被写体情報として前記主要被写体に含まれる前記注目
    部位の位置情報を取得することを特徴とする請求項1乃
    至10のいずれかに記載のデジタルカメラ。
  13. 【請求項13】 前記画像入力部は、所定の撮影タイミ
    ング信号を受け取ったときに撮影する手段を有し、 前記画像において前記位置情報に基づき特定される前記
    主要被写体が所定の撮影タイミング条件を満たしたとき
    に前記撮影タイミング信号を前記画像入力部へ出力する
    タイミング信号出力部をさらに備えることを特徴とする
    請求項1乃至12のいずれかに記載のデジタルカメラ。
  14. 【請求項14】 前記主要被写体情報は、前記主要被写
    体に含まれる前記注目部位の位置情報を含み、 前記タイミング信号出力部は、前記画像において前記位
    置情報に基づき特定される前記注目部位が、所定の撮影
    タイミング条件を満たしたときに前記撮影タイミング信
    号を前記画像入力部へ出力することを特徴とする請求項
    13に記載のデジタルカメラ。
  15. 【請求項15】 前記撮影タイミング条件は、前記主要
    被写体である人物または動物の開いた目の色、配置、形
    状、個数のうちの少なくともいずれかを定めた条件であ
    ることを特徴とする請求項13または14に記載のデジ
    タルカメラ。
  16. 【請求項16】 外界が暗いときに被写体に向けて発光
    する段階と、 反射により一時的に所定の色または形状をなす被写体部
    分を検出する段階と、 奥行き分布情報に基づいて前記被写体部分から注目部位
    を検出する段階と、 前記注目部位に基づいて撮影タイミングを決定する段階
    とを備えることを特徴とする画像処理方法。
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