JP2001147985A - 二次元バーコードのレーザマーキング方法及び装置 - Google Patents

二次元バーコードのレーザマーキング方法及び装置

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JP2001147985A JP33317099A JP33317099A JP2001147985A JP 2001147985 A JP2001147985 A JP 2001147985A JP 33317099 A JP33317099 A JP 33317099A JP 33317099 A JP33317099 A JP 33317099A JP 2001147985 A JP2001147985 A JP 2001147985A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マトリックス式二次元バーコードのレーザマ
ーキングの効率および品質の改善。 【解決手段】 被加工物表面のバーコードマーキング位
置にて、各切出しシンボル10の正方形枠部10aの領
域にループ状のマーキングが形成され、正方形塗り潰し
部10bには渦巻き状のマーキングが形成され、データ
領域12内の全ての黒セルCEB内には同一の描画パタ
ーンで渦巻き状のマーキングが形成される。切出しシン
ボルおよびデータ領域のいづれにおいても、白セルCE
W内は、何のマーキングも形成されず、被加工物の表面
が元のまゝの状態で露出している。この方式によると、
各切出しシンボルの一定連続セル領域10a,10b内
の全域または全セルを短時間で効率よく、殆んど隙間
(非照射部分)なく一定パターンの連続黒(照射)領域
とすることができ、データ領域内の各黒セルを効率よく
正方形の単位黒(照射)領域とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリックス式の
二次元バーコードを作成するためのレーザマーキング方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、二次元方向に情報を持つ二次元バ
ーコードが普及の兆を見せている。二次元バーコードに
は、大別して、一次元バーコードを縦に積み重ねて縦横
で情報を表示するスタック式のバーコードと、黒白の升
目(セル)を縦横モザイク状(マトリックス状)に配列
して情報を表示するマトリックス式のバーコードとがあ
る。
【0003】本願の発明者は以前にマトリックス式の二
次元バーコードを高品質にかつ効率よくマーキングでき
るようにしたレーザマーキング方法を発明しており、こ
の発明は本願の出願人による特願平9−348624号
(特開平11−167602号)で公開されている。
【0004】この先願発明は、被加工物の表面にレーザ
光をスキャニングしながら照射して、単位照射領域とし
ての第1のセル(黒セル)と単位非照射領域としての第
2のセル(白セル)とを所望の配列パターンでマトリッ
クス状に配置してなる二次元バーコードをマーキングす
る二次元バーコードのレーザマーキング方法において、
各々の第1のセル内でレーザ光のビームスポットを渦巻
き状にスキャニングして単位照射領域を形成し、所定の
順番で1セルずつ第1のセルに対する渦巻き状のスキャ
ニングを行うものである。
【0005】この先願発明によれば、単位非照射領域と
しての第2のセル(白セル)をビームスポットが飛び越
す回数を可及的に少なくしつつ当該二次元バーコードの
黒白配列パターンに応じた最適なルートで各第1のセル
(黒セル)内に単位照射領域を安定確実に形成すること
が可能であり、効率のよいレーザマーキング動作で高品
質の二次元バーコードを作成することができる。
【0006】ところで、一般にマトリックス式の二次元
バーコードは、当該バーコードを認識(読取)するため
の画像認識処理の中で位置検出の指標または基準となる
特殊なパターンを所定の部位に有している。
【0007】たとえば、図21に示すように、代表的な
マトリックス式二次元バーコードの1つであるQRコー
ドは、3つの角隅部に“切出しシンボル”と称される位
置検出用の特殊パターン10を有している。バーコード
全体の中で切出しシンボル10以外の領域12は、当該
二次元バーコードのバーコード情報を表すデータ領域で
あり、情報内容によって領域12内のパターン(黒白セ
ルの配列パターン)は変化する。一方、切出しシンボル
10は、QRコードに属する全てのバーコードが具有す
る共通かつ一定の位置検出用パターンであり、情報内容
によって変わることはない。
【0008】このQRコードのバーコードを読み取るに
は、CCDカメラによってバーコード全体を画像として
取り込み、画像認識技術により、最初に3つの切出しシ
ンボル10を切り出して識別し、これらシンボル10の
パターン情報から当該バーコードの位置および回転方向
を360゜全方向で読み取り、その読み取った位置情報
に基づいてデータ領域12内の各セルを識別し、白黒セ
ルの配列パターンを元のコードに組み立て直す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記QRコードの二次
元バーコードを作成する場合、上記先願発明によるレー
ザマーキング方法においては、図22に示すように、切
出しシンボル10とデータ領域12とを区別せずに一律
に個々の黒セルCEB(第1のセル)毎にレーザ光のビ
ームスポットを渦巻き状にスキャニングさせて単位黒領
域(単位照射領域)を形成する。
【0010】この点に関し、本願の発明者は上記先願発
明の中に改善の余地があることを見い出した。すなわ
ち、各切出しシンボル10においてレーザ光を照射され
る部分は、外側の正方形枠部(□)10aと内側の正方
形塗り潰し部(■)10bの2つの一定連続セル領域で
ある。より詳細には、正方形枠部(□)10aは、24
個の黒セルCEBを7×7のサイズで正方形の辺または
枠に沿って一列に配列してなるものである。一方、正方
形塗り潰し部(■)10bは、9個の黒セルCEBを3
×3のサイズで正方形の内側にマトリクス状に配列して
なるものである。
【0011】このように一定の配列関係で複数個の黒セ
ルCEBが連続している切出しシンボル10(10a,
10b)は、広がり(面積)が大きいうえパターンが一
定している点で、データ内容に応じてランダムに分布す
るデータ領域12内の個々の黒セルCEBとは明らかに
異質なマーキング領域といえる。したがって、レーザマ
ーキングに際して、切出しシンボル10(10a,10
b)内の黒セルCEBをデータ領域12内の黒セルCEB
と同様(一律)に扱うのではなくて、上記のような切出
しシンボル10に対しては上記のような特性に適ったマ
ーキング方法が案出されるべきである。
【0012】実際、個々の黒セルCEB毎に渦巻き状の
スキャニングを行う上記先願発明において、切出しシン
ボル10の一定連続セル領域(10a,10b)は、ス
キャニングの繰り返し回数が多くて効率的でないばかり
か、隣接する黒セルCEBの間に隙間状の非照射部分を
つくりやすく、高品質のマーキング結果を得るうえでの
難所になっている。一方で、位置検出用の切出しシンボ
ル10は、画像認識処理においてバーコード解読の判断
基準となる最重要のパターンであるから、データ領域1
2内のシンボルよりも格段に厳しいマーキング品質を求
められている。
【0013】なお、従来一般のレーザマーキング方法
は、被加工物の表面でレーザ光のビームスポットを水平
方向に振って1回分のスキャニングラインとし、この水
平スキャニングラインを垂直方向に所定のピッチだけず
らして所定回数繰り返すというものである。このような
ラスタ方式のレーザマーキング方法においても、やはり
切出しシンボル10(10a,10b)内の黒セルCE
Bがデータ領域12内の黒セルCEBと同様(一律)に扱
われるため、切出しシンボル10に関して上記と同様の
効率性および品質の問題がある。
【0014】また、QRコード以外のマトリックス式二
次元バーコードでも、切出しシンボル(10)に相当す
る位置検出用の一定パターンが有り、そのような位置検
出用パターンに関して上記と同様の問題が見られる。
【0015】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、マトリックス式二次元バーコードに係る
レーザマーキングの効率および品質を改善するレーザマ
ーキング方法および装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1のレーザマーキング方法は、被加工
物の表面にレーザ光をスキャニングしながら照射して、
単位照射領域としての第1のセルと単位非照射領域とし
ての第2のセルとを所望の配列パターンでマトリックス
状に配置してなる二次元バーコードをマーキングする二
次元バーコードのレーザマーキング方法において、前記
二次元バーコードの中で位置検出用の一定のパターンを
形成するための平面的に連続する複数個の前記第1のセ
ルからなる一定連続セル領域内で、前記レーザ光のビー
ムスポットを少なくとも2個以上のセルにわたり1つま
たは複数のルートでループ状または渦巻き状にスキャニ
ングして、前記一定連続セル領域のほぼ全域に照射領域
を形成する工程と、前記二次元バーコードの中の前記一
定連続セル領域以外の各々の前記第1のセル内で前記レ
ーザ光のビームスポットを渦巻き状にスキャニングして
照射領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0017】また、本発明の第2のレーザマーキング方
法は、被加工物の表面にレーザ光をスキャニングしなが
ら照射して、単位照射領域としての第1のセルと単位非
照射領域としての第2のセルとを所望の配列パターンで
マトリックス状に配置してなる二次元バーコードをマー
キングする二次元バーコードのレーザマーキング方法に
おいて、前記二次元バーコードの中で位置検出用の所定
のパターンを形成するための平面的に連続する複数個の
前記第1のセルからなる一定連続セル領域内で前記レー
ザ光のビームスポットを少なくとも2個以上のセルにわ
たり1つまたは複数のルートでループ状または渦巻き状
にスキャニングして前記一定連続セル領域のほぼ全域に
照射領域を形成する工程と、前記二次元バーコードの中
の前記一定連続セル領域以外の各々の前記第1のセル内
で前記レーザ光のビームスポットを所定のピッチで1回
または複数回一定方向に直線的にスキャニングして照射
領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0018】本発明のレーザマーキング装置は、被加工
物にスキャニング方式でレーザ光を照射して、単位照射
領域としての第1のセルと単位非照射領域としての第2
のセルとを所望の配列パターンでマトリックス状に配置
してなる二次元バーコードをマーキングするレーザマー
キング装置であって、所望の二次元バーコードについて
そのパターンを規定する描画データを所望のデータ管理
コードに対応させて設定するパターン設定手段と、前記
所望の二次元バーコードの中で位置検出用の所定のパタ
ーンを形成するための平面的に連続する複数個の前記第
1のセルからなる一定連続セル領域に対するマーキング
特性を規定する条件データを所望の第1の条件コードに
対応させて設定する第1の条件設定手段と、前記所望の
二次元バーコードの中で前記一定連続セル領域以外の各
々の前記第1のセルに対するマーキング特性を規定する
条件データを所望の第2の条件コードに対応させて設定
する第2の条件設定手段と、選択された前記データ管理
コードに対応する前記描画データと前記第1の条件コー
ドに対応する前記条件データとにしたがって前記一定連
続セル領域に対するマーキングを実行する第1のマーキ
ング実行手段と、選択された前記データ管理コードに対
応する前記描画データと前記第2の条件コードに対応す
る前記条件データとにしたがって前記一定連続セル領域
以外の各々の前記第1のセルに対するマーキングを実行
する第2のマーキング実行手段とを具備する。
【0019】本発明において、渦巻き状とは、中心部か
ら外周に向かって、またはその反対に外周から中心部に
向かって、任意の形状で回りながら連続的または断続的
に進行することを意味する。したがって、円形の渦巻き
形状だけでなく、四角形等のような多角形状の渦巻き形
状をも含み、さらには円形の渦巻き形状と多角形の渦巻
き形状を合成した渦巻き形状をも含む。
【0020】また、本発明において、ループ状とは、所
定の1つの点を始点かつ終点として該始点から任意のル
ートで連続的または断続的に進行して該終点に達するこ
とを意味する。したがって、円形のループ形状だけでな
く、四角形等のような多角形状のループ形状をも含み、
さらには円形のループ形状と多角形のループ形状を合成
したループ形状をも含む。
【0021】また、本発明において、単位照射領域およ
び単位非照射領域はレーザ光の照射の有無によって光学
的に読み取り可能とされる2種類の単位領域(セル)を
意味し、必ずしも黒色および白色である必要はない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図20を参照して本
発明の一実施形態を説明する。
【0023】図1に、本発明の一実施形態によるスキャ
ニング式YAGレーザマーキング装置の外観を示す。こ
のYAGレーザマーキング装置は、制御電源ユニット1
1とレーザ発振ユニット17とスキャニング・ヘッド2
0とを有する。
【0024】制御電源ユニット11において、上部室に
は表示部のディスプレイ13や各種手動式ボタン(特に
スタートボタン15)が設けられ、中間室(前扉14の
奥)にはキーボードや制御基板が設けられ、下部室(前
扉16の奥)にはレーザ電源回路やレーザ冷却装置等が
配置されている。中間室内の制御部より発生されたスキ
ャニング制御信号は所定の信号線(図示せず)を介して
スキャニング・ヘッド20へ伝送される。スキャニング
・ヘッド20はレーザ発振ユニット17のレーザ出射口
に取り付けられ、ヘッド20の真下に作業台18が配置
されている。この作業台18の上で、被加工物Wにレー
ザマーキングが施される。
【0025】図2に、制御電源ユニット11およびレー
ザ発振ユニット17内の要部の構成を示す。
【0026】レーザ発振ユニット17内には、マーキン
グ用のYAGレーザ光LM を発振出力するためのYAG
レーザ発振器22が設けられるとともに、可視性たとえ
ば赤色のガイド光LG を発生するための半導体レーザ2
4も設けられている。
【0027】YAGレーザ発振器22より発振出力され
たYAGレーザ光LM は、先ずミラー26で光路が直角
に曲げられ、次にミラー28で光路が直角に曲げられて
から直進してスキャニング・ヘッド20へ送られる。半
導体レーザ24より発生されたガイド光LG は、先ずミ
ラー30で光路が直角に曲げられ、次にミラー32で光
路が直角に曲げられてからミラー28を裏側から透過
し、そのまま直進してスキャニング・ヘッド20へ送ら
れる。
【0028】制御電源ユニット11内には、YAGレー
ザ電源部34、半導体レーザ電源部36、制御部38、
入力部40、表示部42、記憶部44、インタフェース
回路46等が設けられている。
【0029】YAGレーザ電源部34は、制御部38の
制御の下でYAGレーザ発振器22内のレーザ励起手段
たとえば励起ランプに励起電流Iを供給する。半導体レ
ーザ電源部36は、制御部38の制御の下で半導体レー
ザ24に励起用電力を供給する。
【0030】入力部40は、手動式ボタン類、キーボー
ド、マウス、イメージスキャナ等の入力装置を含んでい
る。表示部42は、制御部38からの画像または文字デ
ータおよび表示制御にしたがってディスプレイ13に画
面を映し出す。記憶部44は、所要の各種プログラムお
よび各種設定・測定・演算データを格納する。インタフ
ェース回路46は、外部装置(図示せず)とデータや制
御信号等をやりとりするために用いられる。
【0031】制御部38は、マイクロコンピュータから
なり、記憶部44に蓄積されている所定のソフトウェア
にしたがって所要のデータ処理を行い、装置内の各部を
制御する。また、制御部38は、後述するようなスキャ
ニング・ヘッド20におけるスキャニング動作を制御す
るためのスキャニング制御信号を信号線48を介してヘ
ッド20内のスキャニング駆動回路に供給する。また、
YAGレーザ発振器22には大きなピークパワーを有す
る繰り返しパルスレーザ光を得るためのQスイッチ(図
示せず)が内蔵されており、制御部38は制御線50を
介してこのQスイッチの制御を行う。
【0032】図3に、スキャニング・ヘッド20内のス
キャニング機構の構成例を示す。このスキャニング機構
は、互いに直交する回転軸52a,54aに取り付けら
れたX軸スキャン・ミラー52およびY軸スキャン・ミ
ラー54と、両ミラー52,54をそれぞれ回転振動
(首振り)させるX軸ガルバノメータ56およびY軸ガ
ルバノメータ58を有している。
【0033】スキャニング・ヘッド20内に入って来た
レーザ発振ユニット17からのレーザ光LM およびガイ
ド光LG は、先ずX軸スキャン・ミラー52に入射し
て、そこで全反射してからY軸スキャン・ミラー54に
入射し、このミラー54で全反射してのちfθレンズ6
0を通って被加工物Wのマーキング加工面に集光照射す
る。マーキング面上のビームスポットBSの位置は、X
方向においてはX軸スキャン・ミラー52の振れ角によ
って決まり、Y方向においてはY軸スキャン・ミラー5
4の振れ角によって決まる。
【0034】X軸スキャン・ミラー52は、X軸ガルバ
ノメータ56の駆動で矢印A,A’方向に回転振動(首
振り)する。一方、Y軸スキャン・ミラー54は、Y軸
ガルバノメータ58の駆動で矢印B,B’方向に回転振
動(首振り)する。
【0035】X軸ガルバノメータ56には、X軸スキャ
ン・ミラー52に結合された可動鉄片(回転子)と、こ
の可動鉄片に接続された制御バネと、固定子に取り付け
られた駆動コイルとが内蔵されている。X軸ガルバノメ
ータ駆動回路(図示せず)よりX方向スキャニング制御
信号に応じた駆動電流が電気ケーブル62を介してX軸
ガルバノメータ56内の該駆動コイルに供給されること
で、該可動鉄片(回転子)が該制御バネに抗してX軸ス
キャン・ミラー52と一体にX方向スキャニング制御信
号の指定する角度に振れるようになっている。
【0036】Y軸ガルバノメータ58も同様の構成を有
しており、Y軸ガルバノメータ駆動回路(図示せず)よ
りY方向スキャニング制御信号に応じた駆動電流が電気
ケーブル64を介してY軸ガルバノメータ58内の駆動
コイルに供給されることで、Y軸ガルバノメータ58内
の可動鉄片(回転子)がY軸スキャン・ミラー54と一
体にY方向スキャニング制御信号の指定する角度に振れ
るようになっている。
【0037】したがって、レーザ発振ユニット17から
のレーザ光LM およびガイド光LGがスキャニング・ヘ
ッド20内に所定のタイミングで入ってくる度に、それ
と同期して両ガルバノメータ56,58がX方向および
Y方向スキャニング制御信号に応じてX軸スキャン・ミ
ラー52およびY軸スキャン・ミラー54をそれぞれ所
定の角度で振ることにより、被加工物Wのマーキング面
上でレーザ光LM およびガイド光LG のビームスポット
BSがスキャニングされ、所望のパターンがマーキング
される。
【0038】次に、本実施態様における二次元バーコー
ドの作成のための設定入力について説明する。なお、以
下の説明では、マトリックス式の二次元バーコードとし
てQRコードを例にとる。
【0039】図4に、設定入力モードにおける制御部3
8の処理をフローチャートで示す。この設定入力モード
では、表示部40のディスプレイ13に図5に示すよう
な『編集画面』を映し出し、入力部42のマウスやキー
ボード等より入力される二次元バーコードの要素の設定
値を取り込む(ステップA1 )。入力された各種設定値
は、画面上のデータ設定部70の各欄に表示される。Q
Rコードの場合、二次元バーコードの要素には、本来ま
たは正味のデータ(バーコード情報)のほかに、モデル
の種類や誤り訂正のレベル等が含まれる。
【0040】図5の『編集画面』において、データ設定
部70の下部にはパターンデータ入力部72が設けられ
ている。ユーザがこのパターンデータ入力部78のデー
タ記入欄の中に所望のバーコード情報たとえば“012345
678”をキーボード等から画面入力すると、制御部38
は、入力されたバーコード情報“012345678”をQRコ
ードの二次元コードにエンコードして、図6に示すよう
なビットマップ形式(BMP)のデータファイルを作成
する(ステップA2 )。このビットマップ形式の二次元
コードにおいて、「1」、「0」は目的とする二次元バ
ーコードにおける照射セルたとえば黒セル(第1のセ
ル)、非照射セルまたは白セル(第2のセル)にそれぞ
れ対応している。
【0041】次に、制御部38は、上記ビットマップ形
式の二次元コードをレーザスキャニング用のマーキング
データに変換する(ステップA3 )。このマーキングデ
ータは、目的とするQRコードの二次元バーコードにお
いて、各セルの位置、特に黒セルCEBの位置を表すセ
ル位置データと、各切出しシンボルの位置を表す切出し
シンボル位置データと、各黒セルCEB 内でレーザビー
ムスポットBSを所定の描画パターンで渦巻き状にスキ
ャニングさせるための単位セル内描画データと、各切出
しシンボルの一定連続セル領域内でレーザビームスポッ
トを少なくとも2個以上のセルにわたり1つまたは複数
のルートでループ状または渦巻き状にスキャニングさせ
るための一定連続セル内描画データとを含む。制御部3
8は、このマーキングデータを記憶部42の所定の記憶
エリアに格納しておく(ステップA4)。
【0042】図7に、一定連続セル領域内描画データに
よって規定される一定連続セル領域内描画パターンの例
を示す。図示のように、各切出しシンボル10におい
て、外側の正方形枠部(□)10aに対しては複数本た
とえば4本の同心四角枠状またはループ状の描画パター
ンPA(1)〜PA(4)と相似な基本パターンが予め登録さ
れている。内側の正方形塗り潰し部(■)10bに対し
ても四角形の渦巻き状のパターンPBと相似な基本パタ
ーンが予め登録されていてよい。当該二次元バーコード
のサイズ(設定値)に対応した切出しシンボル10のサ
イズに適合するように各基本パターンを座標変換するこ
とで、切出しシンボル10に対する一定連続セル領域内
描画パターンPA(1)〜PA(4)、PBをそれぞれ表す一
定連続セル領域内描画データが得られる。
【0043】図7の例の場合、外側の正方形枠部(□)
10aに設定される描画パターンPA(1)〜PA(4)のう
ち、最外周のパターンPA(1)は、正方形枠部(□)1
0aの外側端部を一周するようにしてこの領域10a内
の全ての黒セルCEBを縦断または横断する正方形枠状
のパターンであり、各角部の屈曲点Ea1,Ea2,Ea3,
Ea4の座標またはそれらの点を結ぶベクトルによって定
義される。また、最内周のパターンPA(4)は、正方形
枠部(□)10aの内側端部を一周するようにしてこの
領域10a内の全ての黒セルCEBを縦断または横断す
る正方形枠状のパターンであり、各角部の屈曲点Ed1,
Ed2,Ed3,Ed4の座標またはそれらの点を結ぶベクト
ルによって定義される。中間のパターンPA(2),PA
(3)は両端部のパターンPA(1),PA(4)の間に一定の
間隔を置いて設定される相似な正方形枠状のパターンで
あり、上記と同様にして定義される。これら正方形枠状
のパターンPAは任意の個数に設定できる。
【0044】図7の例において、内側の正方形塗り潰し
部(■)10bに設定される四角形の渦巻き状のパター
ンPBは、領域10bの中心付近から所定の塗り潰しピ
ッチPで外側へ渦巻き状に広がって領域10b内の全て
の黒セルCEBを通過し、領域の外に出る(抜ける)直
前で終端する四角形の渦巻き状パターンであり、当該塗
り潰し部(■)10bのサイズ(幅W、高さH)と塗り
潰しピッチPとによって定義される。
【0045】図8に、単位描画データによって規定され
る単位描画パターンの例を示す。単位描画パターンは、
上記した正方形塗り潰し部(■)10bに対するパター
ンPBと同様の四角形の渦巻き状パターンであり、セル
のサイズ(幅w、高さh)と塗り潰しピッチpとによっ
て定義される。
【0046】設定入力モードでは、上記したような二次
元バーコード要素の設定入力のほかに、図9に示すよう
な『メイン画面』でマーキング動作の条件(パラメー
タ)たとえばQスイッチ周波数、スキャニング速度、電
流等の各種条件データが設定入力される。
【0047】図9において、『メイン画面』は、画面左
端部から中央部にわたって広がるパターン表示部74
と、このパターン表示部74の右側に表示されるデータ
設定部76と、画面下部一列に表示される機能ボタン群
78とから構成される。データ設定部76には、「起動
番号」、「条件番号」、「スピード」、「Qスイッチ周
波数」、「電流」の各項目が縦一列に配置されている。
ユーザは、各項目について、カーソルで指示してキーボ
ードからキー入力するか、あるいは右端のアップ/ダウ
ンボタン(▲/▼)にマウスポインタを当ててマウスを
クリック操作することで、所望の数字データを入力また
は選択することができる。入力された数値データは、当
該項目の表示欄に表示される。
【0048】最上部の「起動番号」項目には、1つの単
位パターンに関する全てのデータ(特に描画データと条
件データ)を一括管理するための起動番号(データ管理
コード)が設定入力される。本実施例では、複数個たと
えば256個の起動番号[000]〜[255]が予め
用意されている。ユーザがこの「起動番号」項目で所望
の番号たとえば“005”を入力または選択すると、本
装置(特に制御部38)はこの選択された起動番号[0
05]で管理(ポイント)している全ての設定データを
メモリ(記憶部44)から検索し、検索したデータの中
の主要なデータ(条件データ、描画データ等)を画面上
に表示する。また、本実施例では、各起動番号に固有の
ファイル名(たとえば起動番号[005]にはファイル
名“QR.MKG”)が割り付けられており、この対応するフ
ァイル名も「起動番号」項目に隣接して表示される。
【0049】上記「起動番号」項目の下に「条件番号」
項目が設けられている。条件番号は、マーキング特性ま
たは動作を規定するパラメータ的な条件データを管理す
るためのコードである。本実施例では、複数個たとえば
256個の条件番号[001]〜[256]が予め用意
されており、ユーザは所望の条件番号の下で「スピー
ド」(スキャニング速度)、「Qスイッチ周波数」およ
び「電流」(励起電流)の各マーキング条件項目につい
て所望の設定値を入力または選択できるようになってい
る。図9の例では、起動番号[005]の下で条件番号
[001]を選択し、この条件番号[001]の下で
「スピード」を“100”mm/s、「Qスイッチ周波
数」を“4.0”kHz、「電流」を“12.0”Aに
それぞれ設定している。
【0050】記憶部44には、所定のデータ管理プログ
ラムの下で図10に示すように各条件番号[001]〜
[256]と各種マーキング条件の設定データとを対応
づけるテーブルが構築されている。ユーザが『メイン画
面』(図9)の「条件番号」項目で所望の番号たとえば
“001”を入力または選択すると、制御部38はこの
条件テーブルを基に条件番号[001]に対応する「ス
ピード」、「Qスイッチ周波数」および「電流」のそれ
ぞれの条件データを検索し、検索したデータ(データが
設定されていない場合は所定のデフォルト値)を該当条
件項目の表示欄に表示する。また、『メイン画面』上で
「スピード」、「Qスイッチ周波数」、「電流」のいず
れかの条件項目でデータが変更されると、その度毎にテ
ーブル(図10)内の設定データも更新される。
【0051】『メイン画面』(図9)のパターン表示部
74には、「起動番号」項目で選択されている起動番号
(“005”)の下で設定されている二次元バーコード
(QRコード)のパターンが表示される。このバーコー
ドパターンの描画データは、上記したように図5の『編
集画面』上で設定入力されている。『メイン画面』(図
9)で「編集」ボタンをクリックすると『編集画面』
(図5)に切り換わり、『編集画面』(図5)で「戻
り」ボタンをクリックすると『メイン画面』(図9)に
切り換わるようになっている。
【0052】ところで、このレーザマーキング装置で
は、QRコードにおいて、切出しシンボル10の一定連
続セル領域(10a,10b)に対するマーキング条件
(「スピード」、「Qスイッチ周波数」、「電流」)と
データ領域12内の各黒セルCEBに対するマーキング
条件とをそれぞれ個別に設定できるようになっている。
【0053】この実施態様では、『メイン画面』(図
9)で選択された条件番号(“001”)が当該起動番
号(“005”)における第1条件番号として設定さ
れ、この第1条件番号(“001”)の条件データが切
出しシンボル10の一定連続セル領域(10a,10
b)に対するマーキング条件の設定値に選ばれる。一
方、『編集画面』(図5)において、データ設定部70
の最下欄の項目である「マーキング条件」のボタン
(▼)をクリックすると、図12に示すように、上記条
件テーブル(図10)の設定内容が副画面の『マーキン
グ条件画面』として表示される。この副画面の中で所望
の条件番号(たとえば“002”)を選択して「設定」
ボタンをクリックすると、その選択された条件番号
(“002”)が当該起動番号(“005”)における
第2条件番号として設定され、この第2条件番号(“0
02”)の条件データがデータ領域12内の各黒セルC
EBに対するマーキング条件の設定値に選ばれる。
【0054】記憶部44には、所定のデータ管理プログ
ラムの下で図11に示すように各起動番号[000]〜
[255]に現在割り当てられている第1および第2条
件番号を参照するための対照テーブルが構築されてい
る。いずれか1つの起動番号が選択されると、制御部3
8はこの対照テーブルに基づいて当該起動番号に対応す
る第1および第2条件番号を検索し、検索した第1およ
び第2条件番号にそれぞれ対応する各種条件データを上
記条件テーブル(図10)から検索するようになってい
る。
【0055】次に、本実施例においてQRコードの二次
元バーコードを作成するためのマーキング動作について
説明する。
【0056】ディスプレイ13の画面が『メイン』にな
っている状態の下でユーザが操作パネル上の手動式スタ
ートボタン15を押すと、あるいは外部装置より起動番
号を指定する所定のスタート信号を本装置に(インタフ
ェース回路46を介して制御部38)に与えると、マー
キング動作が実行される。
【0057】図13に、本実施例のマーキング実行モー
ドにおける制御部38の処理手順を示す。マーキング実
行モードに入ると、制御部38は、先ず所要の初期化を
行い(ステップB1)、それから切出しシンボル10に
対するマーキングを実行し(ステップB2)、次いでデ
ータ領域12内の各黒セルCEBに対するマーキングを
実行する(ステップB3)。なお、これら2段階のマー
キング動作(ステップB2,B3)の実行順序を逆にする
ことも可能である。
【0058】初期化処理(ステップB1)で、制御部3
8は、指定された起動番号を識別し、その起動番号に対
応する第1および第2条件番号をメモリ(対照テーブ
ル)から検索する。また、両マーキング動作に共通の各
種設定値をメモリから検索するとともに、装置内の各部
を必要に応じてリセット状態または起動状態にする。特
に、YAGレーザ電源部34およびガイド光レーザ電源
部36を通じてそれぞれYAGレーザ発振器22および
ガイド光レーザ24を作動させ、YAGレーザ光LM お
よびガイド光LG をそれぞれ点灯させる。
【0059】図14に、切出しシンボル10に対するマ
ーキング動作を実行するための制御部38の処理手順を
示す。
【0060】先ず、所要の描画データ(一定連続セル内
描画データ)および条件データ(今回指定された起動番
号における第1条件番号の条件データ)を所定の記憶領
域またはレジスタにセットする(ステップC1)。
【0061】次に、上記セットされた描画データおよび
条件データに応じたスキャニング制御信号をスキャニン
グ・ヘッド20に送り、被加工物W表面の二次元バーコ
ード・マーキング領域中の所定部位たとえば右上の角隅
の切出しシンボル10において(ステップC2)、先ず
外側の正方形枠部(□)10a内でYAGレーザ光LM
およびガイド光LG のビームスポットBSを4つのルー
トPA(1)〜PA(4)でループ状にスキャニングさせる
(ステップC2,C3)。
【0062】この場合、たとえば、最初に最外周のルー
トPA(1)に沿って正方形枠部10a内を一周スキャニ
ングし、次に1つ隣(内側)のルートPA(2)に沿って
正方形枠部(□)10a内を一周スキャニングし、最後
に最内周のルートPA(4) に沿って正方形枠部(□)1
0a内を一周スキャニングするようにしてよい。各ルー
トPA(i)におけるスキャニングの進行方向は時計回り
または反時計回りのいずれでもよい。
【0063】上記のようなスキャニング動作により、被
加工物W表面上では、当該切出しシンボル10の正方形
枠部(□)10aの領域において、YAGレーザ光LM
のビームスポットBSの当たった被加工物表面の微小部
分がレーザエネルギーで瞬間的に蒸発または変色し、ビ
ームスポットBSの通った跡に描画パターンPA(1)〜
PA(4)と同様のループ状パターンがマーキング(刻
印)される。この結果、この領域10aの全域にわたり
連続した黒(照射)領域が得られる。
【0064】次に、同じ切出しシンボル10の正方形塗
り潰し部(■)10b内で、レーザビームスポットBS
をルートPBに沿って渦巻き状にスキャニングさせる
(ステップC4)。この場合、渦巻きスキャニングの進
行方向は内側(中心部)から外側へ向う方向にすると、
中心位置がしっかりするため、より良質なマーキング結
果が得られる。もっとも、その逆の向きに(外側から内
側へ)スキャニングすることも可能である。
【0065】上記のようなスキャニング動作により、被
加工物W表面上では、当該切出しシンボル10の正方形
塗り潰し部(■)10bの領域において、YAGレーザ
光LM のビームスポットBSの当たった被加工物表面の
微小部分がレーザエネルギーで瞬間的に蒸発または変色
し、ビームスポットBSの通った跡に描画パターンPB
と同様のループ状パターンがマーキング(刻印)され
る。この結果、この領域10bの全域にわたり連続した
黒(照射)領域が得られる。
【0066】上記のようにして1個の切出しシンボル1
0に対するレーザマーキング動作が終了する。他の部位
の切出しシンボル10に対しても上記と同様の手順でマ
ーキング動作が行われる(ステップC5→C6→C7→C2
〜C5‥)。
【0067】図15に、データ領域12内の黒セルCE
Bに対するマーキング動作を実行するための制御部38
の処理手順を示す。
【0068】先ず、所要の描画データ(単位黒セル内描
画データ)および条件データ(今回指定された起動番号
における第2条件番号の条件データ)を所定の記憶領域
またはレジスタにセットする(ステップD1)。
【0069】そして、上記セットされた描画データおよ
び条件データに応じたスキャニング制御信号をスキャニ
ング・ヘッド20に送り、被加工物W表面に設定されて
いるデータ領域12中の所定の1番目の黒セルCEB 内
で、YAGレーザ光LMおよびガイド光LG のビームス
ポットBSを単位描画パターンPCで渦巻き状にスキャ
ニングさせる(ステップD2,D3)。
【0070】このスキャニング動作により、被加工物W
の表面上では、データ領域12中の当該黒セルCEBに
て、YAGレーザ光LM のビームスポットBSの当たっ
た被加工物表面の微小部分がレーザエネルギーで瞬間的
に蒸発または変色し、ビームスポットBSの通った跡に
単位描画パターンPCと同様の渦巻き状のパターンがマ
ーキング(刻印)され、単位照射領域が形成される。
【0071】上記のようにして1番目の黒セルCEB 内
での渦巻きスキャニングが終了したなら、そのスキャニ
ング終点(セル端部)からそれに近接した2番目の黒セ
ルCEB のスキャニング開始点(セル中心点 )までレ
ーザビームスポットBSを飛び越しさせる(ステップD
4→D5→D6→D2)。そして、この2番目の黒セルCE
B 内でも、上記と同様の単位描画パターンPCで渦巻き
状にビームスポットBSをスキャニングさせる。
【0072】以下、3番目以降の各黒セルCEB につい
ても上記と同様の渦巻きスキャニングを繰り返し、最後
の黒セルCEB 内での渦巻きスキャニングが終了した時
点でデータ領域12内の全マーキング動作を終える(D
2→D3→D4→D5→D7)。
【0073】図16に、本実施例における上記マーキン
グ動作で得られるQRコードの二次元バーコードの全体
パターンの一例を示す。図示のように、被加工物W表面
のバーコードマーキング位置にて、各切出しシンボル1
0の正方形枠部(□)10aの領域には描画パターンP
A(1)〜PA(4)でループ状のマーキングが形成され、各
切出しシンボル10の正方形塗り潰し部(■)10bの
領域には描画パターンPBで渦巻き状のマーキングが形
成され、データ領域12内の全ての黒セルCEB内には
同一の描画パターンPCで渦巻き状のマーキングが形成
される。切出しシンボル10およびデータ領域12のい
ずれにおいても、白セルCEW 内は何のマーキングも形
成されず、被加工物Wの表面が元のままの状態で露出し
ている。
【0074】上記したように、本実施例では、QRコー
ドの二次元バーコードにおいて、各切出しシンボル10
の一定連続セル領域(10a,10b)についてはレー
ザビームスポットBSを複数個のセルにわたり1つまた
は複数のルートでループ状または渦巻き状にスキャニン
グし、データ領域12内の各黒セルCEBについては各
セルCEB内でレーザビームスポットBSを渦巻き状に
スキャニングする。
【0075】このようなレーザマーキング方式によれ
ば、各切出しシンボル10の一定連続セル領域(10
a,10b)内の全域または全セルを短時間で効率よ
く、しかも殆ど隙間(非照射部分)なく一定パターンの
連続黒(照射)領域とすることができるとともに、デー
タ領域12内の各黒セルCEBを効率よくほぼ正方形の
単位黒(照射)領域とすることができる。
【0076】さらに、本実施例のマーキング動作では、
切出しシンボル10の一定連続セル領域(10a,10
b)とデータ領域12内の各黒セルCEBとでスキャニ
ング方式が異なるだけでなく、それぞれ第1条件番号お
よび第2条件番号で条件データを設定可能としており、
各スキャニング方式ないし領域毎に最適な条件でマーキ
ングを行えるようになっており、この面でもマーキング
品質の更なる改善をはかっている。なお、切出しシンボ
ル10の正方形枠部(□)10aと正方形塗り潰し部
(■)10bとで条件データをそれぞれ別個に設定する
装置構成とすることも可能である。
【0077】上記した実施例におけるスキャニング方式
は一例であり、種々の変形が可能である。たとえば、図
17に示すように、各切出しシンボル10において、正
方形枠部(□)10aの領域内ではレーザビームスポッ
トBSを1つのルートPDで渦巻き状にスキャニング
し、正方形塗り潰し部(■)10bの領域内でレーザビ
ームスポットBSを複数たとえば5つのルートPE(1)
〜PE(5)でループ状にスキャニングすることによって
も、各一定連続セル領域(10a,10b)を上記と同
様の効率および精度で一定パターンの連続黒(照射)領
域とすることができる。
【0078】また、正方形枠部(□)および正方形塗り
潰し部(■)10bの双方において、渦巻き状にスキャ
ニングしてもよく、あるいはループ状にスキャニングし
てもよい。渦巻き状のスキャニングでも、各一定連続セ
ル領域内で複数のルートを設定することが可能である。
また、渦巻きまたはループの各ルート上でスキャニング
を断続させることも可能である。
【0079】データ領域12内の各黒セルCEBにおい
ても、上記した実施例における四角形の渦巻き状の単位
描画パターンPCは一例であり、外にも種々の渦巻き状
描画パターンが可能であり、たとえば円形の渦巻き状パ
ターンや他の多角形渦巻き状パターンも可能である。
【0080】本発明の方法および装置は、QRコード以
外にも一定連続セル領域からなる位置検出用のパターン
を有する任意の二次元バーコードに適用可能である。た
とえば、図18に示すようなデータコードにおいては、
左辺および下辺に延在するL型ガイドセルが位置検出用
の特殊パターンであり、1つの一定連続セル領域を形成
している。このようなデータコードにおいて、本発明に
したがい、たとえば図19に示すようなスキャニング方
式により所望の二次元バーコードを作成することができ
る。
【0081】図19の例では、L型ガイドセルの領域内
でレーザビームスポットをL状のルートでループ状にス
キャニングして、この領域のほぼ全域を連続黒領域とし
ている。L型ガイドセルの対辺(上辺および右辺)に黒
セルCEBと白セルCEWとを交互に配列してなるタイミ
ングセルにおいては、各黒セルCEBが離散的または非
連続で分布しているので、データ領域と同様に各黒セル
CEB毎に渦巻き状にスキャニングしている。
【0082】なお、データ領域やタイミングセル内のラ
ンダムまたは離散的な黒セルに対しては、図20に示す
ように一定間隔で複数本の直線的スキャニングSGを繰
り返すようなラスタ方式のレーザマーキング法を使用す
ることも可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マトリクス式二次元バーコードに係るレーザマーキング
の効率および品質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスキャニング式YAG
レーザマーキング装置の外観を示す斜視図である。
【図2】実施例装置における制御電源ユニットおよびレ
ーザ発振ユニット内の要部の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】実施例装置におけるスキャニング・ヘッド内の
スキャニング機構の構成例を示す斜視図である。
【図4】実施例における設定入力のための制御部の処理
を示すフローチャートである。
【図5】実施例における設定入力画面(『編集画面』)
を示す略正面図である。
【図6】実施例におけるビットマップ形式の二次元コー
ドを示す図である。
【図7】実施例における描画データによってQRコード
の切出しシンボルについて規定される描画パターンの例
を示す図である。
【図8】実施例における描画データによってQRコード
のデータ領域内の各黒セルについて規定される描画パタ
ーンの例を示す図である。
【図9】実施例における設定入力画面(『メイン画
面』)を示す略正面図である。
【図10】実施例において各条件番号と各種マーキング
条件の設定データとを対応付けるテーブルを示す図であ
る。
【図11】実施例において起動番号と条件番号を対応付
けるテーブルを示す図である。
【図12】実施例において第2条件番号の条件データを
設定する機能を説明するための設定入力画面(『編集画
面』)を示す略正面図である。
【図13】実施例におけるマーキング動作のための制御
部の大まかな処理手順を示すフローチャートである。
【図14】実施例においてQRコードの切出しシンボル
に対するマーキング動作のための制御部の処理手順を示
すフローチャートである。
【図15】実施例においてデータ領域内の各黒セルに対
するマーキング動作のための制御部の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図16】実施例におけるマーキング動作で得られるQ
Rコードの二次元バーコードのマーキングパターンの一
例を示す図である。
【図17】実施例において切出しシンボルに対するスキ
ャニング方式の一変形例を示す図である。
【図18】データコードによる二次元バーコードの表示
パターンを示す図である。
【図19】実施例におけるマーキング動作で得られるデ
ータコードの二次元バーコードのマーキングパターンの
一例を示す図である。
【図20】実施例においてデータ領域内の各黒セルに使
用可能なラスタ方式のレーザマーキング方法を示す図で
ある。
【図21】QRコードによる二次元バーコードの表示パ
ターンを示す図である。
【図22】QRコードに対する先願発明のレーザマーキ
ング方法を示す図である。
【符号の説明】
13 ディスプレイ 20 スキャニング・ヘッド 22 YAGレーザ発振器 38 制御部 40 入力部 42 表示部 44 記憶部 W 被加工物 70,76 データ設定部 74 パターン表示部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の表面にレーザ光をスキャニン
    グしながら照射して、単位照射領域としての第1のセル
    と単位非照射領域としての第2のセルとを所望の配列パ
    ターンでマトリックス状に配置してなる二次元バーコー
    ドをマーキングする二次元バーコードのレーザマーキン
    グ方法であって、 前記二次元バーコードの中で位置検出用の一定のパター
    ンを形成するための平面的に連続する複数個の前記第1
    のセルからなる一定連続セル領域内で、前記レーザ光の
    ビームスポットを少なくとも2個以上のセルにわたり1
    つまたは複数のルートでループ状または渦巻き状にスキ
    ャニングして、前記一定連続セル領域のほぼ全域に照射
    領域を形成する工程と、 前記二次元バーコードの中の前記一定連続セル領域以外
    の各々の前記第1のセル内で前記レーザ光のビームスポ
    ットを渦巻き状にスキャニングして照射領域を形成する
    工程とを有することを特徴とするレーザマーキング方
    法。
  2. 【請求項2】 被加工物の表面にレーザ光をスキャニン
    グしながら照射して、 単位照射領域としての第1のセルと単位非照射領域とし
    ての第2のセルとを所望の配列パターンでマトリックス
    状に配置してなる二次元バーコードをマーキングする二
    次元バーコードのレーザマーキング方法であって、 前記二次元バーコードの中で位置検出用の所定のパター
    ンを形成するための平面的に連続する複数個の前記第1
    のセルからなる一定連続セル領域内で、前記レーザ光の
    ビームスポットを少なくとも2個以上のセルにわたり1
    つまたは複数のルートでループ状または渦巻き状にスキ
    ャニングして、前記一定連続セル領域のほぼ全域に照射
    領域を形成する工程と、 前記二次元バーコードの中の前記一定連続セル領域以外
    の各々の前記第1のセル内で前記レーザ光のビームスポ
    ットを所定のピッチで1回または複数回一定方向に直線
    的にスキャニングして照射領域を形成する工程とを有す
    ることを特徴とするレーザマーキング方法。
  3. 【請求項3】 被加工物にスキャニング方式でレーザ光
    を照射して、単位照射領域としての第1のセルと単位非
    照射領域としての第2のセルとを所望の配列パターンで
    マトリックス状に配置してなる二次元バーコードをマー
    キングするレーザマーキング装置であって、 所望の二次元バーコードについてそのパターンを規定す
    る描画データを所望のデータ管理コードに対応させて設
    定するパターン設定手段と、 前記所望の二次元バーコードの中で位置検出用の所定の
    パターンを形成するための平面的に連続する複数個の前
    記第1のセルからなる一定連続セル領域に対するマーキ
    ング特性を規定する条件データを所望の第1の条件コー
    ドに対応させて設定する第1の条件設定手段と、 前記所望の二次元バーコードの中で前記一定連続セル領
    域以外の各々の前記第1のセルに対するマーキング特性
    を規定する条件データを所望の第2の条件コードに対応
    させて設定する第2の条件設定手段と、 選択された前記データ管理コードに対応する前記描画デ
    ータと前記第1の条件コードに対応する前記条件データ
    とにしたがって前記一定連続セル領域に対するマーキン
    グを実行する第1のマーキング実行手段と、 選択された前記データ管理コードに対応する前記描画デ
    ータと前記第2の条件コードに対応する前記条件データ
    とにしたがって前記一定連続セル領域以外の各々の前記
    第1のセルに対するマーキングを実行する第2のマーキ
    ング実行手段とを具備することを特徴とするレーザマー
    キング装置。
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