JP2001147339A - マルチビーム光源及び調芯方法 - Google Patents

マルチビーム光源及び調芯方法

Info

Publication number
JP2001147339A
JP2001147339A JP33136199A JP33136199A JP2001147339A JP 2001147339 A JP2001147339 A JP 2001147339A JP 33136199 A JP33136199 A JP 33136199A JP 33136199 A JP33136199 A JP 33136199A JP 2001147339 A JP2001147339 A JP 2001147339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical waveguide
optical fiber
optical
cores
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33136199A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Yamamoto
裕子 山本
Shunichi Hayamizu
俊一 速水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP33136199A priority Critical patent/JP2001147339A/ja
Publication of JP2001147339A publication Critical patent/JP2001147339A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、光導波路の基板に反りが発生し
ても、光ファイバーとの結合効率が低下したりばらつい
たりしないマルチビーム光源及び調芯方法を提供する。 【解決手段】光ファイバーアレイ1と光導波路4とを結
合したマルチビーム光源において、光導波路4の反りに
より変化した光導波路4の複数のコア4a各々の位置に
相対するように、光ファイバーアレイ1の複数の光ファ
イバー2各々を所定位置に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーアレ
イと光導波路とを結合した構成の、導波路型マルチビー
ム光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報ネットワークの発達及びデジ
タル化に伴い、レーザービームプリンタの高速化が強く
望まれてきている。この、レーザービームプリンタの高
速化を図る手段の一つとして、走査用のポリゴンミラー
の回転を高速化する事が挙げられる。ところが、現状で
はポリゴンミラーの回転数が5万回転近くになると、遠
心力によるポリゴン面の歪が生じるため、これ以上のポ
リゴンミラーの回転の高速化には限度があるとされてい
る。そこで、レーザービームプリンタの描画速度のさら
なる高速化を図るために、複数のレーザービームで感光
体面を走査する事が従来より行われている。
【0003】具体的には、例えば特開平10−2824
41号公報,USP4637679号公報,USP45
47038号公報,USP4958893号公報等に記
載されている如く、偏光ビームスプリッタ,ハーフミラ
ー,プリズム面の反射等を利用して、複数のレーザービ
ームを適切な間隔に光学的に偏向して調整する構成が提
案或いは採用されている。しかしながら、これらの方法
では、レーザービームの本数が多くなると、アライメン
トが困難になり、部品が大きくなってコストがかかりす
ぎるという欠点があり、現在以上の高速化は非常に困難
な状況となっている。
【0004】このため、複数のレーザー光源を微小ピッ
チで配置したいわゆるマルチビーム光源を構成する方法
が望まれている。その方法としては、例えば特開昭54
−7328号公報に記載されている如く、複数のレーザ
ー光源として基板上に複数のレーザーダイオードを形成
したいわゆるアレイレーザーを使用する方法、光ファイ
バーより射出した光を二次光源として用いる方法、入射
側より射出側のピッチを狭小化した光導波路を用いる方
法がある。
【0005】但し、アレイレーザーを使用する方法にお
いて、レーザーダイオードが配置されるピッチは、感光
体面上での結像状態を考えると、複数のレーザービーム
スポットを充分近接させるために、100μm以下の微
小間隔である事が望ましいのであるが、このような微小
ピッチで基板上にレーザーダイオードを形成する事は、
発熱の問題があり、困難である。故に、上記他の方法で
ある光ファイバー或いは光導波路を用いる方法が有効で
あると考えられる。
【0006】このようなマルチビーム光源においては、
例えば複数の光ファイバーを一列に配置した光ファイバ
ーアレイからの射出レーザー光を光導波路に入射させる
構成となっている。図5は、従来からのマルチビーム光
源の構成を模式的に示す斜視図である。同図(a)は全
体図、同図(b)は光ファイバーアレイ射出端面の拡大
図、同図(c)は光導波路入射端面の拡大図を示してい
る。同図において、1は光ファイバーアレイ、2は光フ
ァイバー、3はV溝基板、4は光導波路である。
【0007】光ファイバーアレイ1は、V溝基板3上に
設けられた複数のV溝3aに光ファイバー2をそれぞれ
配置してアレイ状としたものである。光ファイバー2
は、中央付近のコア2a及びそれを取り囲むクラッド2
bより構成される。また、光導波路4は複数のコア4a
を有しており、この入射側のピッチより射出側のピッチ
を狭くする事で、マルチビーム光源におけるレーザーピ
ッチの狭小化を図る事ができる。
【0008】ここで、例えばレーザービームプリンタに
マルチビーム光源を使用する場合、その射出光の光量を
大きく、またビーム間の光量ばらつきを小さくする必要
がある。そのためには、光ファイバーアレイと光導波路
を結合する際に、互いの各コア同士を均一に効率良く結
合させなければならない。具体的には、例えば、同図に
示した各光ファイバー2のコア2aと、光導波路4の各
コア4aとを突き合わせて結合するといった方法が取ら
れる。このとき、光ファイバーアレイ1におけるV溝基
板3の射出端面3b側のコアピッチ(コア2aのピッ
チ)を、光導波路4の入射端面4b側のコアピッチ(コ
ア4aのピッチ)に合わせておく事が必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような構成において、特に光導波路は、作製後に基板
が反ってしまうために、実際には光ファイバー及び光導
波路の互いのコア同士の位置がずれてしまうという問題
がある。光導波路は、膜(SiO2等)を基板(Si
等)上に高温で成膜して作製するのが一般的であるが、
この基板と膜の熱膨張係数に差があるときは、高温で成
膜した後に室温に戻すと、基板と膜との間に応力が加わ
り、基板に反りが発生する。例えば、SiO2の熱膨張
係数は0.5×10-6-1であり、Siの熱膨張係数は
2.6×10-6-1であるので、室温に戻したときの基
板の収縮が膜より大きくなり、光導波路の基板は上面が
凸の状態で反る事になる。
【0010】図6は、光導波路の基板が反ったときの様
子を模式的に示す図である。同図(a)は斜視図、同図
(b)は入射端面側より見た正面図を示している。同図
(b)において、4cは膜であり、4dは基板である。
同図に示すように、光導波路4の基板4dに反りが発生
すると、入射端面4b側において膜4c内で横一直線上
に並んでいる筈のコア4aが、上方に凸の状態に並んで
配置される事になる。このとき、図7に示すように、光
ファイバーアレイ1については、V溝基板3の射出端面
3b側において、各V溝3aに配置された光ファイバー
2のコア2aが、ほぼ横一直線上に並ぶ構成になってい
ると、コア2aと上記コア4aとは位置がずれてしまう
事となる。
【0011】さらに、一般に光導波路は、膜厚が20〜
60μmと厚いため、基板との間に加わる応力も大きく
なり、それに伴って光導波路の基板の反りも大きくな
る。例えば、50mm角で厚さ0.4mmのSi基板上
に、クラッド層(SiO2,20μm)とコア層(Si
2−GeO2,8μm)をCVD法で作製した場合、成
膜温度は1000℃であって、約5時間かけて室温まで
冷却したとき、冷却後の基板の反りについては、基板中
心部と外周部とで約0.8mmの高低差となってしま
う。
【0012】このように、各光ファイバーのコアが直線
状に配置された光ファイバーアレイから光導波路の各コ
アにレーザー光を入射させるときに、この光導波路の基
板の反りのために結合効率が低下したり、ビーム間の結
合効率にばらつきが生じたりする事が問題となってい
る。
【0013】なお、このような光導波路の反りに対処す
るために、いくつかの提案が成されている。例えば、特
開平5−232352号公報に記載されている如く、光
導波路基板に光ファイバーを接続するための溝付基板に
おいて、溝付基板本体の溝形成面、又はその溝形成面と
反対面に、その溝付基板本体と熱膨張係数の異なる材料
の層を付着させて、その溝付き基板本体の反り量を制御
する構成としている。
【0014】また、特開平6−214128号公報に記
載されている如く、光導波路の基板の裏面の一部若しく
は全面に、熱伝導性の応力付与膜が作製された構成とし
ている。また、特開平7−281046号公報に記載さ
れている如く、予め必要の長さより長く作製した光導波
路部品の光入出力端部部分を切り出し、その切り出した
部分の導波路部分に溝を形成した後、その溝内に光ファ
イバーを配置し固定する構成としている。
【0015】しかし、これらの構成では、いずれも光導
波路及びそれを作製する装置の構成が大がかりとなり、
製造工数の増加やコストアップの要因となる。本発明
は、これらの問題点に鑑み、簡単な構成で、光導波路の
基板に反りが発生しても、光ファイバーとの結合効率が
低下したりばらついたりしないマルチビーム光源及び調
芯方法を提供する事を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光ファイバーアレイと光導波路とを結
合したマルチビーム光源において、前記光導波路の反り
により変化したその光導波路の複数のコア各々の位置に
相対するように、前記光ファイバーアレイの複数の光フ
ァイバー各々を所定位置に配設した事を特徴とする。
【0017】また、前記複数の光ファイバー各々は、前
記光ファイバーアレイに設けたV溝各々に配置され、そ
のV溝の深さによりその光ファイバーの位置を調整する
事を特徴とする事もできる。
【0018】或いは、光ファイバーアレイと光導波路と
を結合したマルチビーム光源において、前記光導波路の
反りにより変化したその光導波路の複数のコア各々の位
置が、前記光ファイバーアレイの複数の光ファイバー各
々の位置に相対するように、前記光導波路が反る前の所
定位置に前記複数のコア各々を配設した事を特徴とす
る。
【0019】また、光ファイバーアレイの複数の光ファ
イバー各々のコアの位置と、光導波路の複数のコア各々
の位置とを突き合わせて調芯する調芯方法において、ま
ず両端に配列されたコアの位置を調芯し、前記光導波路
の両端のコアからの射出光量を互いに等しく保ったま
ま、コアの配列方向と垂直方向に前記光ファイバーアレ
イ及び前記光導波路を相対的に変位させ、前記光導波路
の各コアからの射出光量を略均一となるようにする調芯
方法を行う。
【0020】また、上記マルチビーム光源における、光
ファイバーアレイの複数の光ファイバー各々のコアの位
置と、光導波路の複数のコア各々の位置とを突き合わせ
て調芯する調芯方法において、まず両端に配列されたコ
アの位置を調芯し、前記光導波路の両端のコアからの射
出光量を互いに等しく保ったまま、コアの配列方向と垂
直方向に前記光ファイバーアレイ及び前記光導波路を相
対的に変位させ、前記光導波路の各コアからの射出光量
を略均一となるようにする調芯方法を行う。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。まず、光導波路の基
板に反りが生じた場合でも、結合効率が低下しないマル
チビーム光源の構造二種類を以下に挙げる。続いて、光
導波路の基板に反りが生じた場合でも、マルチビーム光
源としての光量ばらつきを抑える効果がある、光導波路
と光ファイバーとの調芯方法を示す。
【0022】図1は、本発明の一実施形態のマルチビー
ム光源の構造を示す説明図である。同図(a)は光導波
路の入射端面側より見た正面図、同図(b)は光ファイ
バーアレイの射出端面側より見た正面図を示している。
ここでは同図(a)に示すような光導波路4の基板4d
が反った後の膜4c内のコア4aの位置に合わせて、同
図(b)に示すように光ファイバー2のコア2aを配置
する。
【0023】即ち、光ファイバーアレイ1における各光
ファイバー2の整列に用いるV溝基板3上に設けられた
V溝3aの深さを変化させる事で、光ファイバー2が光
導波路4の基板4dの反りと同様の位置関係となるよう
にする。また、光ファイバー2を上部から押さえる押さ
え板5には、その下面に溝5aを設け、各光ファイバー
2を偏りなく押さえる事ができるようにしている。
【0024】具体的な構成例を以下に示す。光導波路4
の基板4dが反ったときのコア4aの位置と、V溝基板
3のV溝3aに光ファイバー2を配置したときのコア2
aの位置とが同じになるように、V溝3aの設計を行
う。作製する光ファイバーアレイ1は、4本の光ファイ
バー2をV溝基板3に設けたV溝3a上に並べ、押さえ
板5で上から押さえる構造である。V溝基板3の4つの
V溝3aの内、両端の2つのV溝の深さを中央の2つの
V溝の深さより0.6μm深く設計する。
【0025】また、光ファイバー2を上部から押さえる
押さえ板5も、光導波路4の基板4dの反りに合わせた
設計を行う。これは、本例のように溝5aを設けた構成
としても良いし、基板4dの反りに合わせた曲面で押さ
える構成としても良い。光ファイバーアレイ1のV溝基
板3と押さえ板5は、それぞれの設計を基にして、ガラ
ス板のモールド成型や切削等により作製する。そして、
作製したV溝基板3のV溝3a上に光ファイバー2を4
本配置し、押さえ板5で上部から押さえて接着剤で接着
する。その後、光ファイバー2の射出端面をダイシング
して研磨を行う。
【0026】なお、光ファイバーの配置はV溝に限定さ
れるものではなく、図2に示すように、光導波路の基板
の反りに合わせた形状を持つ溝3c上に各光ファイバー
2を配設する構成としても良い。
【0027】図3は、本発明の他の実施形態のマルチビ
ーム光源の構造を示す説明図である。同図(a)は光導
波路作製時の高温での入射端面側より見た正面図、同図
(b)は光導波路を室温まで冷却したときの入射端面側
より見た正面図、同図(c)は光ファイバーアレイの射
出端面側より見た正面図を示している。ここでは同図
(a)に示すように、光導波路4作製時の高温での膜4
c内のコア4aの位置を、基板4dが反る方向とは逆向
きに予め配置しておく。
【0028】そして、同図(b)に示すように、成膜温
度から室温まで冷却して基板4dが反ったときに、膜4
c内のコア4aの位置が直線状となるようにする。これ
により、同図(c)に示すような、通常の光ファイバー
アレイ1のV溝基板3のV溝3a上に配置された光ファ
イバー2のコア2aの位置と、同図(b)に示すコア4
aの位置とが略一致するようになる。このような構成の
光導波路4とするために、コア層を複数段階に分けて形
成し、多層構造とする。
【0029】具体的な構成例を以下に示す。光導波路の
クラッド層,コア層を形成する膜の材料としては、石
英,ポリイミド樹脂,エポキシ樹脂等が使用されるが、
本実施形態では、石英系の材料を用いたもので例示して
いる。まず、膜の材料として基本的にはTEOS(Tetr
a Ethyl Ortho Silicate:Si(OC254)を用
い、低温プラズマCVD法によりSiO2の各膜を形成
している。ここで、SiO2にドーピングを施す事によ
り、屈折率が変化する事はよく知られている。
【0030】例えば、SiO2にGeをドープする事で
屈折率は増加し、Fをドープする事で屈折率は減少す
る。このとき、光導波路の各層の構成としての(クラッ
ド層/コア層/クラッド層)に対応して、(SiO2
SiO2:Ge/SiO2)のようにGeをドープして屈
折率を増加させたコア層とするか、或いは(SiO2
F/SiO2/SiO2:F)のようにFをドープして屈
折率を減少させたクラッド層とする構成が考えられる。
ここではFをドープする構成を例に挙げて説明する。
【0031】図4は、本実施形態における光導波路の具
体的な作製プロセスの一例を示す模式図である。同図で
は、光導波路の具体的な構成を、光射出側から示してい
る。まず、同図(a)に示すように、Si基板11上面
に下部クラッド層12aを形成する。これは、Fドープ
SiO2膜を、上記C26を混合したTEOSにより約
15μmの厚さに形成するものである。
【0032】次に、同図(b)に示すように、下部クラ
ッド層12a上面にコア層13を形成する。これは、前
記C26を含んだTEOSのガス供給を停止し、残留ガ
スを真空引きした後、ノンドープSiO2膜を、C26
を混合しないTEOSにより約3μmの厚さに形成する
ものである。
【0033】さらに、同図(c)に示すように、コア層
13上面に、マスク材料としてスパッタ法によりアモル
ファスシリコン膜14を1μm形成する。そして、同図
(d)に示すように、アモルファスシリコン膜14上面
にレジストを0.2μm塗布し、フォトリソグラフィー
により、光導波路のコア形状となるようにパターニング
を行い、レジスト15を形成する。
【0034】(d)の状態で、SF6ガスを用いた反応
性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)
により、アモルファスシリコン膜14をパターニングす
ると、同図(e)に示すように、残った部分がアモルフ
ァスシリコンによるマスク14aとなる。続いて(e)
の状態で、レジスト15をアッシングにより除去した
後、CHF3ガスを用いたRIEにより、コア層13を
パターニングすると、同図(f)に示すように、残った
部分がコア13aとなる。
【0035】さらに(f)の状態で、下部クラッド層1
2a上面に、コア13aも覆うように中部クラッド層1
2bを形成する。これは、再びFドープSiO2膜を、
上記C26を混合したTEOSにより約0.6μmの厚
さに形成するものである。その結果、同図(g)の状態
となる。
【0036】そして、同図(h)に示すように、中部ク
ラッド層12b上面にコア層16を形成する。これは、
前記C26を含んだTEOSのガス供給を停止し、残留
ガスを真空引きした後、ノンドープSiO2膜を、C2
6を混合しないTEOSにより約3μmの厚さに形成す
るものである。
【0037】さらに、同図(i)に示すように、コア層
16上面に、マスク材料としてスパッタ法によりアモル
ファスシリコン膜17を1μm形成する。そして、同図
(j)に示すように、アモルファスシリコン膜17上面
にレジストを0.2μm塗布し、フォトリソグラフィー
により、光導波路のコア形状となるようにパターニング
を行い、レジスト18を形成する。
【0038】(j)の状態で、SF6ガスを用いた反応
性イオンエッチング(RIE)により、アモルファスシ
リコン膜17をパターニングすると、同図(k)に示す
ように、残った部分がアモルファスシリコンによるマス
ク17aとなる。続いて(k)の状態で、レジスト18
をアッシングにより除去し、CHF3ガスを用いたRI
Eにより、コア層16をパターニングすると、同図
(l)に示すように、残った部分がコア16aとなる。
【0039】さらに(l)の状態で、中部クラッド層1
2b上面に、コア16aも覆うように、上部クラッド層
12cを形成する。これは、FドープSiO2膜を、下
部クラッド層12aと同じ成膜条件で、約15μmの厚
さに形成するものである。この結果、同図(m)に示す
ように、下部クラッド層12a,中部クラッド層12
b,上部クラッド層12cが一体化し、コア13a,1
6aを取り囲むクラッド12が形成され、光導波路が作
製される。
【0040】パターニングされた光導波路のコアの大き
さは、膜厚方向が5μmであり、膜の面内のコア幅は入
射端で4μmである。作製した光導波路のコアとクラッ
ドの屈折率差Δnは0.3%であった。本実施形態で
は、コアが4つの場合の作製方法を示したが、例えばコ
アが6つであればコアの作製を3回行う。また、光導波
路のコアの上下方向の位置は、クラッド等の膜厚で制御
する事ができるので、光導波路の基板の反り量に合わせ
て、コア位置を変化させる事ができる。
【0041】続いて、光導波路と光ファイバーの調芯方
法を以下に示す。上述した各実施形態のように、光ファ
イバーアレイのV溝の形状を光導波路の基板の反りに合
わせて作製したり、基板が反ったときにコアの位置が直
線状となるように光導波路を作製したりしても、4本全
ての光ファイバーのコア位置と光導波路のコア位置とを
正確に合わせる事は、実際には困難である。このような
事情により、マルチビーム光源における光量のばらつき
があると、きれいな画像が得られない。そこで、全体の
光量は下がったとしても、光量のばらつきは抑える事が
できるように、光導波路と光ファイバーの調芯を行う。
【0042】以下に、具体的な調芯手順を示す。上記図
5で示した従来の構成に従って、ビームが4本の場合で
説明すると、まず、同図(a)に示すように、光ファイ
バーアレイ1のV溝基板3の射出端面3bと、光導波路
4の入射端面4bとを突き合わせる。次に、同図(b)
に(1)で示すような一端にある光ファイバー2のコア
2a(第一芯)の入射端から光を入射させて、最終的に
光導波路4の射出端から光が射出するように、対応する
コア2aと同図(c)に示すコア4aの位置を調整す
る。
【0043】さらに、(4)で示すような他端にある光
ファイバー2のコア2a(第四芯)の入射端から光を入
射させて、最終的に光導波路4の射出端から光が射出す
るように、対応するコア2aとコア4aの位置を同様に
調整する。そして、第一芯及び第四芯からの射出光量が
最大になるように、光ファイバーアレイ1と光導波路4
の位置合わせを行う。
【0044】最後に、第一芯及び第四芯からの光量が等
しくなるように保ったまま、光ファイバー2の配列方向
に垂直な方向、即ち同図(a)に示す矢印A方向に光フ
ァイバーアレイ1を平行移動し、(1)〜(4)で示す
光ファイバー2にそれぞれ対応する光導波路4の4つの
コア4aからの光量がほぼ等しくなるように、光ファイ
バーアレイ1と光導波路4の位置合わせを再度行う。こ
のように、調芯を2段階に分けて行う事により、光量ば
らつきの少ない結合を行う事ができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成で、光導波路の基板に反りが発生しても、光
ファイバーとの結合効率が低下したりばらついたりしな
いマルチビーム光源及び調芯方法を提供する事ができ
る。
【0046】具体的には、光ファイバーと光導波路の結
合効率が、複数のビーム間でばらつかなくなる事で、二
次光源としての光導波路からの射出光量のビーム間のば
らつきが減少する。その結果、感光体上での光量ばらつ
きが減少し、きれいな画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のマルチビーム光源の構造
を示す説明図。
【図2】V溝基板の別の構成を示す説明図。
【図3】本発明の他の実施形態のマルチビーム光源の構
造を示す説明図。
【図4】光導波路の具体的な作製プロセスの一例を示す
模式図。
【図5】従来からのマルチビーム光源の構成を模式的に
示す斜視図。
【図6】光導波路の基板が反ったときの様子を模式的に
示す図。
【図7】光ファイバーのコアがほぼ横一直線上に並んだ
構成を模式的に示す図。
【符号の説明】
1 光ファイバーアレイ 2 光ファイバー 3 V溝基板 4 光導波路 5 押さえ板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーアレイと光導波路とを結合
    したマルチビーム光源において、前記光導波路の反りに
    より変化した該光導波路の複数のコア各々の位置に相対
    するように、前記光ファイバーアレイの複数の光ファイ
    バー各々を所定位置に配設した事を特徴とするマルチビ
    ーム光源。
  2. 【請求項2】 前記複数の光ファイバー各々は、前記光
    ファイバーアレイに設けたV溝各々に配置され、該V溝
    の深さにより該光ファイバーの位置を調整する事を特徴
    とする請求項1に記載のマルチビーム光源。
  3. 【請求項3】 光ファイバーアレイと光導波路とを結合
    したマルチビーム光源において、前記光導波路の反りに
    より変化した該光導波路の複数のコア各々の位置が、前
    記光ファイバーアレイの複数の光ファイバー各々の位置
    に相対するように、前記光導波路が反る前の所定位置に
    前記複数のコア各々を配設した事を特徴とするマルチビ
    ーム光源。
  4. 【請求項4】 光ファイバーアレイの複数の光ファイバ
    ー各々のコアの位置と、光導波路の複数のコア各々の位
    置とを突き合わせて調芯する調芯方法において、まず両
    端に配列されたコアの位置を調芯し、前記光導波路の両
    端のコアからの射出光量を互いに等しく保ったまま、コ
    アの配列方向と垂直方向に前記光ファイバーアレイ及び
    前記光導波路を相対的に変位させ、前記光導波路の各コ
    アからの射出光量を略均一となるようにする調芯方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    マルチビーム光源における、光ファイバーアレイの複数
    の光ファイバー各々のコアの位置と、光導波路の複数の
    コア各々の位置とを突き合わせて調芯する調芯方法にお
    いて、まず両端に配列されたコアの位置を調芯し、前記
    光導波路の両端のコアからの射出光量を互いに等しく保
    ったまま、コアの配列方向と垂直方向に前記光ファイバ
    ーアレイ及び前記光導波路を相対的に変位させ、前記光
    導波路の各コアからの射出光量を略均一となるようにす
    る調芯方法。
JP33136199A 1999-11-22 1999-11-22 マルチビーム光源及び調芯方法 Pending JP2001147339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33136199A JP2001147339A (ja) 1999-11-22 1999-11-22 マルチビーム光源及び調芯方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33136199A JP2001147339A (ja) 1999-11-22 1999-11-22 マルチビーム光源及び調芯方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001147339A true JP2001147339A (ja) 2001-05-29

Family

ID=18242833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33136199A Pending JP2001147339A (ja) 1999-11-22 1999-11-22 マルチビーム光源及び調芯方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001147339A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009198649A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Namiki Precision Jewel Co Ltd 光ファイバアレイ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009198649A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Namiki Precision Jewel Co Ltd 光ファイバアレイ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0642045B1 (en) Hybrid optical IC with optical axes at different level
US6118917A (en) Optical fiber passive alignment apparatus using alignment platform
US7215862B2 (en) Process for producing optical waveguide
JPH06289259A (ja) 光接続デバイス
JP2823044B2 (ja) 光結合回路及びその製造方法
US5387269A (en) Methods for making planar waveguides with removal of a sacrifical member which surrounds the core
EP0484011B1 (en) Packaging of silicon optical components
JPH08179155A (ja) レンズと光ファイバとの結合方法及びレンズ基板の作成方法
JP2771167B2 (ja) 光集積回路の実装方法
JP2001147339A (ja) マルチビーム光源及び調芯方法
US6587629B1 (en) Optical waveguide channel device
JP3450068B2 (ja) 光導波路の結合構造
JP2006189705A (ja) 光導波路アレイを用いた光記録装置
JP2001350044A (ja) 光導波路デバイス
JP2000275449A (ja) 光導波路
JP2000019337A (ja) 光導波路及びその製造方法
JP2001249245A (ja) 光導波路と光ファイバとの接続方法及び光モジュール
JPH06324234A (ja) 光ファイバアレイの製造方法
JP2000329951A (ja) 導波路型マルチ光源ユニット
JPH07281046A (ja) 光ファイバ−アレイの作製方法及び導波路部品への接続方法
JP7244788B2 (ja) 光ファイバ接続構造
JPH06167627A (ja) レンズ機能付きガラス導波路の製造方法およびそれを用いたldアレイモジュール
WO2001090791A1 (fr) Module optique
JP2000275477A (ja) 光ファイバーアレイ
JP2001350043A (ja) 光導波路デバイス及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613