JP2001147323A - 積層位相差板及び楕円偏光板並びに液晶表示装置 - Google Patents

積層位相差板及び楕円偏光板並びに液晶表示装置

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JP2001147323A
JP2001147323A JP33120399A JP33120399A JP2001147323A JP 2001147323 A JP2001147323 A JP 2001147323A JP 33120399 A JP33120399 A JP 33120399A JP 33120399 A JP33120399 A JP 33120399A JP 2001147323 A JP2001147323 A JP 2001147323A
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liquid crystal
plate
retardation plate
laminated
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Shinichi Sasaki
伸一 佐々木
Kazuyoshi Tsuchimoto
一喜 土本
Seiji Kondo
誠司 近藤
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正面及び斜視方向の位相差に加えてその波長
分散も制御しうる位相差板を得て、広い視角範囲で白黒
表示の着色化等を防止した表示品位に優れる液晶表示装
置の開発。 【解決手段】 波長400nmの光による法線方向の位相
差をR1、波長550nmの光による法線方向の位相差を
R2、かつ遅相軸を回転軸として法線方向を基準に40
度傾斜させた状態での垂直方向の位相差をR3として、
それらによるR1/R2をα、R3/R2をβとしたと
き、1.05≦α<1.3でβ≦1を満足する位相差板
(11、13)と、1<α<1.05でβ>1を満足す
る位相差板(12、14)との積層体(1)からなる積
層位相差板、その積層位相差板と偏光板との積層体
(2)からなる楕円偏光板及び前記積層位相差板又はそ
れと偏光板を液晶セル(3)の少なくとも片側に有する
液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、広い視角範囲で表示品位
に優れる液晶表示装置などを形成しうる、正面と斜視方
向の位相差とその波長分散を制御した積層位相差板に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶セルの複屈折による位相差を正面及
び斜視方向の広い角度で良好に補償して広い視角範囲で
表示品位に優れる液晶表示装置を形成しうる位相差が求
められている。しかしながら従来の一軸や二軸等による
延伸フィルムからなる単層の位相差板では、正面と斜視
方向の位相差を補償しえてもそれら位相差の波長分散を
補償することが困難な問題点があった。かかる波長分散
は、白黒表示の着色化問題などとして現れる。
【0003】
【発明の技術課題】本発明は、正面及び斜視方向の位相
差に加えてその波長分散も制御しうる位相差板を得て、
広い視角範囲で白黒表示の着色化等を防止した表示品位
に優れる液晶表示装置の開発を目的とする。
【0004】
【課題の解決手段】本発明は、波長400nmの光による
法線方向の位相差をR1、波長550nmの光による法線
方向の位相差をR2、かつ遅相軸を回転軸として法線方
向を基準に40度傾斜させた状態での垂直方向の位相差
をR3として、それらによるR1/R2をα、R3/R
2をβとしたとき、1.05≦α<1.3でβ≦1を満
足する位相差板と、1<α<1.05でβ>1を満足す
る位相差板との積層体からなることを特徴とする積層位
相差板、並びにその積層位相差板と偏光板との積層体か
らなることを特徴とする楕円偏光板、及び前記積層位相
差板又はそれと偏光板を液晶セルの少なくとも片側に有
することを特徴とする液晶表示装置を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、前記した所定のαとβ
を満足する位相差板を組合せた積層体とすることによ
り、正面及び斜視方向における位相差に加えてその波長
分散も制御することができ、正面及び斜視の広い視角範
囲で液晶セルによる位相差とその波長分散を補償して白
黒表示の着色化等を防止した表示品位に優れる液晶表示
装置を形成しうる位相差板を得ることができる。
【0006】すなわち位相差は、複屈折光の屈折率差
(△n)と光路長(d)の積(△nd)にて定義される
が、その場合に前記のαは法線方向の位相差の波長分散
特性を意味し、βは位相差の角度依存特性を意味するこ
とより、位相差板を1.05≦α<1.3と1<α<
1.05の組合せ、かつβ≦1とβ>1の組合せとする
ことにより、それらの光軸の交差角度を平行や直交等の
適宜な状態に制御して各位相差板による位相差とそのα
特性による波長分散を加減できると共に、β特性による
位相差の角度依存も加減できて、正面及び斜視方向にお
ける位相差とその波長分散も制御することができる。単
層の位相差板では波長分散がそれを形成するポリマーの
属性であることより波長分散を制御することは困難であ
る。
【0007】
【発明の実施形態】本発明による積層位相差板は、波長
400nmの光による法線方向の位相差をR1、波長55
0nmの光による法線方向の位相差をR2、かつ遅相軸を
回転軸として法線方向を基準に40度傾斜させた状態で
の垂直方向の位相差をR3として、それらによるR1/
R2をα、R3/R2をβとしたとき、1.05≦α<
1.3でβ≦1を満足する位相差板と、1<α<1.0
5でβ>1を満足する位相差板との積層体からなる。図
1にかかる積層位相差板1を例示した。11、12、1
3、14が位相差板である。なお図は、液晶表示装置と
したものを例示しており、2は偏光板、3は液晶セルで
ある。
【0008】位相差板としては、前記したαとβを満足
するものが用いられが、それを形成するポリマーについ
ては特に限定はなく、光透過性の適宜なものからなって
いてよい。就中、光透過率が75%以上、特に85%以
上の透光性に優れるフィルムを形成しうるポリマーが好
ましい。また耐熱性に優れる位相差板を得る点よりは、
延伸方向の屈折率が高くなる正の複屈折性を示すポリマ
ーからなるものが好ましい。
【0009】ちなみに前記した正の複屈折性を示すポリ
マーの例としてはポリカーボネート、ポリビニルアルコ
ール、セルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート
やポリエチレンナフタレートの如きポリエステル、ポリ
アリレート、ポリイミド、ノルボルネン系樹脂、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリプロピレンの如き
ポリオレフィンなどがあげられる。
【0010】本発明にて用いる位相差板は、例えばポリ
マーからなるフィルムを延伸処理したり、厚さ方向の屈
折率を制御する方式などの適宜な方式で位相差特性を制
御することにより得ることができる。そのフィルムに
は、例えば流延法等のキャスティング法や、押出法など
の適宜な方式で形成したものを用いうる。就中キャステ
ィング法等の溶液製膜法による厚さムラや配向歪ムラ等
の少ないフィルムが好ましく用いうる。
【0011】フィルム厚は、目的とする位相差板の位相
差特性などにより適宜に決定することができる。一般に
は5〜500μm、就中10〜400μm、特に20〜3
00μmの厚さとされる。なお処理対象のフィルムは、
無配向のものであってもよいし、予め一軸延伸等の適宜
な配向処理を施した配向フィルムであってもよい。
【0012】上記において1.05≦α<1.3、β≦
1を満足する位相差板は、例えばポリマーフィルムの片
面又は両面に1枚又は2枚以上の熱収縮性フィルムを接
着し、加熱によるその熱収縮性フィルムの収縮力をポリ
マーフィルムに付加してその収縮力の作用下にポリマー
フィルムを縦又は横の一方向又は両方向に延伸又は収縮
させてその位相差特性、特に厚さ方向の屈折率を制御す
る方法などにより効率よく得ることができる。また1<
α<1.05、β>1を満足する位相差板は、ポリマー
フィルムを一軸や二軸等の適宜な方式で延伸処理する方
法などにより効率よく得ることができる。
【0013】なお前記した熱収縮性フィルムの収縮力を
付加する方法では、収縮処理後にその熱収縮性フィルム
を得られた位相差板(ポリマーフィルム)より剥離する
必要のあることより、その収縮処理後の容易な分離性や
熱収縮性フィルムの加熱収縮力の伝達性などの点より粘
着層を介した接着処理が好ましい。その粘着層には例え
ばアクリル系やシリコーン系、ポリエステル系やポリウ
レタン系、ポリエーテル系やゴム系などの適宜なものを
用いることができ、特に限定はない。
【0014】またポリマーフィルムに接着した熱収縮性
フィルムの収縮処理は、ロール延伸機やテンターや二軸
延伸機等の適宜な延伸機を介して行いうるがその処理温
度は、ポリマーフィルムのガラス転移温度の近傍、就中
ガラス転移温度の±20℃以内の温度範囲、特にガラス
転移温度以上で行うことが処理操作の制御性による位相
差の高精度化などの点より好ましい。またかかる点より
用いる熱収縮性フィルムは、その処理温度以下の温度で
熱収縮を開始するものが好ましい。
【0015】加熱による熱収縮性フィルムの収縮力の作
用下にポリマーフィルムに与える処理は、延伸か収縮の
いずれかであり、形成目的の位相差板に応じて適宜に決
定することができる。また与える処理は、ポリマーフィ
ルムの縦横方向(長さ方向と幅方向)のいずれか一方で
あってもよいし、両方であってもよい。両方の方向に処
理を与える場合、一方の方向には収縮処理を、他方の方
向には延伸処理を与える組合せとすることもできる。
【0016】前記において厚さ方向の屈折率の制御は通
例、ポリマーフィルムの縦横方向の少なくとも一方を収
縮させる方式などにより行うことができる。なお熱収縮
性フィルムの収縮力の作用下にポリマーフィルムに与え
る処理は、2回又は3回以上の工程に分けて行うことも
できる。従って同じポリマーフィルムに同じ方向又は異
なる方向で2回又は3回以上の熱収縮性フィルムの収縮
力を付加した処理を施すこともできる。さらに得られた
位相差板は、そのまま実用に供しうるが必要に応じそれ
にさらに延伸処理等を加えて位相差特性を調節すること
もできる。
【0017】好ましく用いうる位相差板は、複屈折によ
る位相差と配向軸のバラツキが可及的に小さく、就中そ
のフィルム面に垂直な正面方向(法線方向)の透過光に
おける位相差のバラツキが10nm以下、特に5nm以下
で、配向軸のバラツキが5度以下、特に3度以下に形成
されたものであるが、これに限定されない。
【0018】積層位相差板は、1.05≦α<1.3か
つβ≦1を満足する位相差板と、1<α<1.05かつ
β>1を満足する位相差板を積層することにより形成で
き、積層する位相差板の組合せにて位相差特性を変化さ
せることができる。また積層に際し、位相差板の光軸の
交差角度は任意に設定でき、その交差角度にても位相差
特性を変化させうるが、一般にはそれらの光軸が平行関
係又は直交関係となるように積層される。
【0019】前記の積層には適宜な接着剤を用いうる。
就中、上記に例示の粘着層、特に耐熱性や光学特性など
の点よりアクリル系のものが好ましく用いられる。粘着
層等の接着層には、必要に応じて例えば天然物や合成物
の樹脂類、ガラス繊維やガラスビーズ、金属粉やその他
の無機粉末等からなる充填剤や顔料、着色剤や酸化防止
剤などの適宜な添加剤を配合することもできる。また微
粒子を含有させて光拡散性を示す接着層とすることもで
きる。
【0020】本発明による積層位相差板は、液晶セルの
視野角の拡大やコントラストの向上などを目的とした複
屈折による位相差の補償などに好ましく用いうる。その
実用に際しては、例えば液晶セル等の他部材と接着する
ことを目的にその片面又は両面に粘着層を設けたもの
や、偏光板と積層して楕円偏光板としたものなどの適宜
な形態の光学部材として適用することもできる。
【0021】前記した偏光板等との積層は、液晶表示装
置の製造過程で順次別個に積層する方式にても行いうる
が、予め積層することにより、品質の安定性や積層作業
性等に優れて液晶表示装置の製造効率を向上させうる利
点などがある。なおその積層にも適宜な接着剤を用いう
る。また積層に際し積層位相差板と偏光板の透過軸や進
相軸等の光軸の配置角度については特に限定はなく、適
宜に決定することができる。
【0022】積層位相差板と積層する偏光板には、適宜
なものを用いうる。ちなみにその例としては、ポリビニ
ルアルコール系フィルムや部分ホルマール化ポリビニル
アルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体
系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨ
ウ素及び/又は二色性染料を吸着させて延伸したもの、
ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの
脱塩酸処理物の如きポリエン配向フィルム等からなる偏
光フィルムなどがあげられる。
【0023】また偏光板は、前記した偏光フィルムの片
側又は両側に透明保護層を有するものであってもよい。
さらに偏光板は、反射層やハーフミラー等を有する反射
型や半透過型のものなどであってもよい。反射型の偏光
板は、視認側(表示側)からの入射光を反射させて表示
するタイプの液晶表示装置などを形成するためのもので
あり、バックライト等の光源の内蔵を省略できて液晶表
示装置の薄型化をはかりやすいなどの利点を有する。
【0024】前記の透明保護層は、ポリマーの塗布層や
保護フィルムの接着層などとして適宜に形成でき、その
形成には透明性や機械的強度、熱安定性や水分遮蔽性等
に優れるポリマーなどが好ましく用いられる。その例と
してはポリエステル系樹脂やアセテート系樹脂、ポリエ
ーテルサルホン系樹脂やポリカーボネート系樹脂、ポリ
アミド系樹脂やポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂やアクリル系樹脂、あるいはアクリル系やウレタン
系、アクリルウレタン系やエポキシ系やシリコーン系等
の熱硬化型、ないし紫外線硬化型の樹脂などがあげられ
る。透明保護層は、微粒子の含有によりその表面が微細
凹凸構造に形成されていてもよい。
【0025】また反射型偏光板の形成は、必要に応じ透
明樹脂層等を介して偏光板の片面に金属等からなる反射
層を付設する方式などの適宜な方式で行うことができ
る。その具体例としては必要に応じマット処理した保護
フィルム等の透明樹脂層の片面に、アルミニウム等の反
射性金属からなる箔や蒸着膜を付設したものや、前記透
明樹脂層の微粒子含有による表面微細凹凸構造の上に蒸
着方式やメッキ方式等の適宜な方式で金属反射層を付設
したものなどがあげられる。半透過型偏光板は、前記の
反射層をハーフミラー等の半透過型のものとすることに
より得ることができる。
【0026】上記した位相差板や偏光板、透明保護層や
粘着層などの各層は、例えばサリチル酸エステル系化合
物やベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化
合物やシアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化
合物等の紫外線吸収剤で処理する方式などにより紫外線
吸収能をもたせることもできる。
【0027】本発明による積層位相差板は、例えば正面
(法線)方向でのコントラストの低下を防止した斜視方
向の位相差とその波長分散の打消し補償や、正面方向と
斜視方向の位相差とその波長分散の打消し補償等の、T
N型やSTN型やπ型等の各種の液晶セルにおける複屈
折による視角特性の補償などに好ましく用いうる。
【0028】積層位相差板を用いての液晶表示装置の形
成は、従来に準じて行いうる。すなわち液晶表示装置は
一般に、液晶セルと光学補償用の位相差板、及び必要に
応じての偏光板や照明システム等の構成部品を適宜に組
立てて駆動回路を組込むことなどにより形成されるが、
本発明においては本発明による積層位相差板を光学補償
用のものに用いて、それを必要に応じ偏光板と共に液晶
セルの少なくとも片側に設ける点を除いて特に限定はな
く、従来に準じうる。
【0029】従って液晶セルの片側又は両側に偏光板を
配置した液晶表示装置や、照明システムにバックライト
あるいは反射板や半透過型反射板を用いてなる透過型や
反射型、あるいは反射・透過両用型などの適宜な液晶表
示装置を形成することができる。偏光板を用いた液晶表
示装置の場合、光学補償用の積層位相差板は図例の如く
視認側又は/及び視認背面側の液晶セル3と偏光板2の
間、特に視認側の偏光板との間に配置することが補償効
果の点などより好ましい。その配置に際しては、上記の
光学部材としたものを用いることもできる。
【0030】前記において液晶表示装置の形成部品は、
積層一体化されていてもよいし、分離状態にあってもよ
い。また液晶表示装置の形成に際しては、例えば拡散板
やアンチグレア層、反射防止膜、保護層や保護板などの
適宜な光学素子を適宜に配置することができる。かかる
素子は、積層位相差板と積層してなる上記した光学部材
の形態にて液晶表示装置の形成に供することもできる。
また液晶表示装置の形成には、本発明による積層位相差
板以外の位相差板を併用でき、その位相差板には例えば
上記の位相差板で例示した延伸フィルム、ディスコティ
ック系やネマチック系等の液晶配向板などの適宜なもの
を用いうる。
【0031】
【実施例】実施例1 厚さ70μmで位相差がほぼ0の長尺ポリカーボネート
フィルムの両面に二軸延伸ポリスチレンフィルム(熱収
縮性フィルム)をアクリル系粘着層を介し接着した後、
二軸延伸機を介し160℃で縦方向3%、横方向10%
の収縮処理を施して熱収縮性フィルムを剥離し、位相差
板Aを連続して得た。次にその位相差板と二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムからなる位相差板Bを遅相軸が直交
するようにアクリル系粘着層を介し接着して、積層位相
差板を得た。
【0032】実施例2 厚さ60μmで位相差がほぼ0の長尺ポリエステルフィ
ルムの片面に二軸延伸ポリスチレンフィルムをアクリル
系粘着層を介し接着した後、二軸延伸機を介し155℃
で縦方向2%、横方向15%の収縮処理を施して二軸延
伸ポリスチレンフィルムを剥離し、位相差板Aを連続し
て得た。次にその位相差板とノルボルネン系ポリマーの
一軸延伸フィルムからなる位相差板Bを遅相軸が直交す
るようにアクリル系粘着層を介し接着して、積層位相差
板を得た。
【0033】実施例3 位相差板Aと位相差板Bを遅相軸が平行となるように接
着したほかは実施例2に準じて積層位相差板を得た。
【0034】評価試験 実施例で得た積層位相差板について、平行ニコル回転法
を原理とする位相差計(王子計測機器社製、KOBRA
21−ADH)にて波長480.5nm、548.9nm、
631.5nm及び753.9nmの光による位相差を測定
してそれより上記したR1、R2、R3及びαとβを算
出し、その結果を次表に示した。
【0035】 位相差板A 位相差板B 積層位相差板 α β α β α β 実施例1 1.136 0.653 1.012 1.193 1.009 1.176 実施例2 1.186 0.719 1.030 1.117 0.761 0.847 実施例3 同上 同上 同上 同上 1.084 0.979
【0036】実施例1〜3で得た積層位相差板を偏光板
と接着してそれをTN型液晶セルの両面に偏光板が外側
となるように接着して液晶表示装置を形成し、その表示
特性を調べたところ、正面と斜視の広い視角範囲で白黒
表示の着色化が防止され、コントラストにも優れて良好
な表示品位であった。
【0037】前記の結果と表より、所定のαとβを満足
する位相差板を組合せた積層体とすることにより、正面
及び斜視方向における位相差とその波長分散を制御で
き、それを用いて広い視角範囲で液晶セルによる位相差
とその波長分散を補償して表示品位に優れる液晶表示装
置を形成しうることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置例(積層位相差板例)の断面図。
【符号の説明】
1:積層位相差板(11、12、13、14:位相差
板)2:偏光板 3:液晶セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 誠司 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号日東電 工株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA04 BA06 BA25 BA42 BB03 BB44 BB47 BB51 BC03 BC14 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FC07 FC22 FD06 FD14 LA19 LA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長400nmの光による法線方向の位相
    差をR1、波長550nmの光による法線方向の位相差を
    R2、かつ遅相軸を回転軸として法線方向を基準に40
    度傾斜させた状態での垂直方向の位相差をR3として、
    それらによるR1/R2をα、R3/R2をβとしたと
    き、1.05≦α<1.3でβ≦1を満足する位相差板
    と、1<α<1.05でβ>1を満足する位相差板との
    積層体からなることを特徴とする積層位相差板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、位相差板が正の複屈
    折性を示すポリマーからなる積層位相差板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、片側又は両側
    に粘着層を有する積層位相差板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の積層位相差板と偏
    光板との積層体からなることを特徴とする楕円偏光板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3に記載の積層位相差板又は
    それと偏光板を液晶セルの少なくとも片側に有すること
    を特徴とする液晶表示装置。
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