JP2001147228A - 燃焼式水質分析計 - Google Patents

燃焼式水質分析計

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JP2001147228A
JP2001147228A JP33029499A JP33029499A JP2001147228A JP 2001147228 A JP2001147228 A JP 2001147228A JP 33029499 A JP33029499 A JP 33029499A JP 33029499 A JP33029499 A JP 33029499A JP 2001147228 A JP2001147228 A JP 2001147228A
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JP
Japan
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oxidation catalyst
gas
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reaction tube
sample liquid
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JP33029499A
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English (en)
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Koji Uchimura
幸治 内村
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Horiba Ltd
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化触媒を試料水などによって汚染されるな
く所定の状態で確実に保持し、応答性の遅れを生じるこ
とがない燃焼式水質分析計を提供すること。 【解決手段】 内部に酸化触媒26を設けた燃焼反応管
18の上方からサンプル液SLが導入され、この導入さ
れたサンプル液SLを前記燃焼反応管18内において気
化し、この気化によって生じたガスGを前記酸化触媒2
6の下方から導出してガス分析部20に送出するように
構成された燃焼式水質分析計において、前記酸化触媒2
6の上部および下部のそれぞれに化学的に安定かつ耐熱
性を有する金属よりなるネット27,28を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部に酸化触媒
を設けた燃焼反応管の上方からサンプル液が導入され、
この導入されたサンプル液を前記燃焼反応管内において
気化し、この気化によって生じたガスを前記酸化触媒の
下方から導出してガス分析部に送出するように構成され
た燃焼式水質分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば生活用水や半導体用水など微量計
量されたサンプル液中に含まれるN(窒素)やC(炭
素)などの特定成分を測定するものの一つに、サンプル
液を燃焼反応管に圧送ガスで導入し、ここでサンプル液
を気化・酸化(燃焼)させ、そのとき生ずるガスをガス
分析計によって分析し、元の試料水に含まれている特定
成分の量(濃度)を測定する燃焼式水質分析計がある。
【0003】上記燃焼反応管においては、その管本体内
部に例えば白金ベースの酸化触媒を設けることが一般的
に行われるが、この管本体は垂直にセットされることが
多く、そのため、従来の燃焼式水質分析計における燃焼
反応管は、図4に示すように、例えば石英やガラスなど
からなる管本体41の内部に適宜の間隔をおいて、石英
ウール42a,42bを充填し、これら石英ウール42
a,42bの間に、例えば白金ベースの酸化触媒43を
充填していた。この構成によれば、下方の石英ウール4
2bが酸化触媒43の落下・流出が生じないように保持
し、上方の石英ウール42aが管本体41の上方から圧
送ガスで導入されるサンプル液SLの気化(燃焼)時の
爆発的な状態変化により酸化触媒43が粉砕されるのを
防止することができる。なお。Gは気化によって生じた
ガスを示し、図示していないガス分析部に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の燃焼反応管においては、管本体41の上方から管内
部に導入されるサンプル液SLが、まず、上方の石英ウ
ール42aと接触するため、サンプル液SLの反応速度
が遅くなる。そして、長期にわたって連続して使用する
と、石英ウール42a,42bが汚染され、指示誤差が
生ずる。また、濃度差の大きいサンプル液SLを交互に
測定した場合、石英ウール42a,42bがコンタミネ
ーションの原因を形成し、追従性が悪くなる。さらに、
石英ウール42a,42bの充填量によっては応答性が
変動する。また、高濃度のサンプル液SLを燃焼させた
場合、下方の石英ウール42bにおけるサンプル液SL
の置換に時間がかかる。さらに、長期にわたって使用し
た場合、酸化触媒43の重量と圧送ガスの圧力の影響
で、下方の石英ウール42bが圧縮され、詰まりを引き
起こす。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、酸化触媒を試料水などによって
汚染されることなく所定の状態で確実に保持し、応答性
の遅れを生じることがない燃焼式水質分析計を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、内部に酸化触媒を設けた燃焼反応管
の上方からサンプル液が導入され、この導入されたサン
プル液を前記燃焼反応管内において気化し、この気化に
よって生じたガスを前記酸化触媒の下方から導出してガ
ス分析部に送出するように構成された燃焼式水質分析計
において、前記酸化触媒の上部および下部のそれぞれに
化学的に安定かつ耐熱性を有する金属よりなるネットを
設けている。
【0007】前記ネットは、酸化触媒と同等の機能を有
し、化学的に安定かつ耐熱性を有する金属からなるもの
が好ましく、このような金属としては、例えばステンレ
ス鋼や白金がある。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照しながら説明する。図1〜図3は、この発明の一つ
の実施の形態を示す。まず、図1は、この発明の燃焼式
水質分析計の全体構成を概略的に示すもので、例えば試
料水中のNを検出するように構成されている。すなわ
ち、図1において、1は試料水Sが供給され、これを計
量する試料水計量部、2は試料水を希釈するための希釈
水Dが供給され、これを計量するための希釈水計量部で
ある。そして、この希釈水計量部2の液出口側と試料水
計量部1の液入口側とは、開閉弁4を有する流路4で接
続されている。
【0009】そして、図1において、5は試料水計量部
1および希釈水計量部2の上流側に設けられる切替え弁
としての三方電磁弁で、その一つのポート5aには加圧
動作および吸引動作に切替え可能であり、一端が大気開
放されたポンプ6を備えた流路7が接続されている。ま
た、三方電磁弁5の他のポート5b,5cは、流路8,
9を介して試料水計量部1および希釈水計量部2の液入
口側にそれぞれ接続されている。
【0010】また、図1において、10は試料水計量部
1の液出口側に接続される流路で、その途中に切替え弁
としての三方電磁弁11が設けられ、この三方電磁弁1
1のポート11aは試料水計量部1側に、ポート11b
はサンプル液計量部12側にそれぞれ接続され、もう一
つのポート11cには開閉弁13を備え、バブリング用
エアーBAを供給するライン14が接続されている。
【0011】そして、前記サンプル液計量部12は、例
えばロータリバルブを用いた六方弁よりなり、ポンプ1
5を備えたキャリアガス流路16から供給されるキャリ
アガス(例えば圧送エアー)CGによって、試料水計量
部1側から流れてくるサンプル液SLの所定量を管路1
7を介して燃焼反応管18(その構成は後で詳しく説明
する)に送出し、余剰のサンプル液SLを排水ライン1
9に送出するものである。
【0012】また、図1において、20は燃焼反応管1
8において発生したガスGを分析するガス分析部で、流
路21を介して燃焼反応管18と接続され、前記ガスG
に含まれるNOガスをNOX ガスに変換するNOX コン
バータおよび化学発光式NO分析計が設けられている。
22はガス分析部20の検出器の出力信号を処理し、N
O濃度を演算し、さらに、このNO濃度からNの量(濃
度)を演算するための演算・制御部で、例えばパソコン
である。なお、23はガス分析部20からの排出される
ガスを排出する排気ラインである。
【0013】ここで、前記燃焼反応管18の構成につい
て、図2を参照しながら説明すると、24は管本体で、
例えば石英やガラスなどからなる。この管本体24の上
部開口には、前記サンプル液計量部12の下流側の管1
7の下流端を気密および液密に挿入接続した栓体25が
気密および液密に設けられており、管本体24の下部側
はガス分析部20への流路21に接続されている。
【0014】そして、前記管本体21の内部には、例え
ばPt−Al2 3 やPd−Al23 などの粉粒状の
酸化触媒26が設けられている。この酸化触媒26の上
部および下部には、それぞれ、ステンレス鋼よりなるネ
ット27,28が設けられている。これらのネット2
7,28の目合いは、酸化触媒26の粉粒径よりやや小
さくしてある。また、管本体21の周囲にはこれを加熱
し保温するための電気炉29が設けられている。
【0015】次に、上記構成の燃焼式水質分析計の動作
について説明する。測定に際して試料水Sと希釈水Dを
採取して、サンプル液SLを調整するには、まず、試料
水計量部1に試料水Sを導入してこれを計量する。次い
で、希釈水計量部2に希釈水Dを導入してこれを計量す
る。そして、希釈水計量部2の液出口側と試料水計量部
1の液入口側とを結ぶ流路4に設けられた開閉弁3を開
くとともに、試料水計量部1の液入口側の流路7に設け
られた三方電磁弁5を動作させて、ポート5aと5bと
を連通させ、ポンプ6を吸引動作状態とすることによ
り、試料水計量部1内を減圧し、希釈水計量部2内の所
定量の希釈水Dを試料水計量部1内に導入する。
【0016】そして、内部に試料水Sおよび希釈水Dを
収容した試料水計量部1内部を減圧状態に保持したま
ま、試料水計量部1の液出口側の流路10に設けられた
三方電磁弁11を動作させて、ポート11aとポート1
1cとを連通させるとともに、開閉弁13を開くと、バ
ブリング用エアー供給ライン14からバブリング用エア
ーBAが試料水計量部1内に送り込まれる。これによ
り、試料水計量部1内の試料水Sと希釈水Dとがエアー
バブリングされ、攪拌・混合が行われて、試料水Sが希
釈水Dによって希釈されたサンプル液SLとなる。
【0017】前記サンプル液SLの調整後、開閉弁13
を閉じるとともに、三方電磁弁11をオフにして、ポー
ト11cを閉じてポート11aとポート11bとを連通
させ、その状態でポンプ6を加圧動作状態に切替える
と、試料水計量部1内のサンプル液SLが三方電磁弁1
1を経てサンプル液計量部12に圧送される。
【0018】そして、前記サンプル液計量部12にキャ
リアガス流路16からキャリアガスCGを導入すること
により、所定量のサンプル液SLが燃焼反応管18に送
られる一方、余剰のサンプル液SLが排水ライン19に
排出される。
【0019】前記燃焼反応管18に導入されたサンプル
液SLは、酸化触媒26の上部に設けられたステンレス
鋼製ネット27上に滴下(注入)される。そして、この
サンプル液SLは、燃焼反応管18が例えば800℃程
度の加熱されていることにより、気化/分散されるとと
もに酸化触媒26に接触し、反応を起こす。このとき、
サンプル液SLに含まれるNが酸化されてNOガスとな
る。この場合、滴下されたサンプル液SLの爆発的な状
態変化は、酸化触媒26の上部に設けられているステン
レス鋼製ネット27上において起こり、状態変化による
衝撃がステンレス鋼製ネット27によって吸収されるの
で、酸化触媒26への衝撃はほとんど軽減される。
【0020】前記NOガスは気化ガスGとともに、酸化
触媒26およびこの酸化触媒26の下部に設けられたス
テンレス鋼製ネット28を律速されることなく通過し
て、ガス分析部20に送られる。そして、ガス分析部2
0においては、前記ガスGに含まれるNOガスがNOX
コンバータによってNOX ガスに変換され、その後、こ
のNOX ガスを含むガスGが化学発光式NO分析計に供
給されることにより、NO濃度が得られる。このNO濃
度に基づいて演算を行うことにより、試料水Sに含まれ
るNの量(濃度)を得ることができる。
【0021】上述したように、この発明の燃焼式水質分
析計においては、燃焼反応管18として、その管本体2
4内に設けられる酸化触媒26の上部、下部にそれぞれ
ステンレス鋼製ネット27,28を設け、酸化触媒26
をステンレス鋼製ネット27,28によってサンドイッ
チ状態にして設けたものを用いているので、特に、酸化
触媒26の上部側にステンレス鋼製ネット27を設けて
いるので、酸化触媒26に対する衝撃が大幅に低減され
る。また、酸化触媒26の下部側にも、ステンレス鋼製
ネット27と同様のステンレス鋼製ネット28が設けら
れているので、酸化触媒26を汚染させたりすることな
く所定の状態で保持することができるとともに、気化に
よって生じたガスGをスムーズにガス分析部20に送出
することができるので、応答性の遅れを生じることがな
い。
【0022】そして、燃焼反応管として、この発明のよ
うに、酸化触媒26の上部、下部にそれぞれステンレス
鋼製ネットを用いた場合と、酸化触媒26の上部に石英
ウールを設け、下部にステンレス鋼製ネットを設けた場
合について、同じサンプル液SLを用いて測定を行った
ところ、図3に示すような結果が得られた。この図3
は、横軸がサンプル液SL注入直後からの経過時間
(秒)を表し、縦軸が信号強度(pA)を表している。
そして、曲線Aは酸化触媒26の上下にそれぞれステン
レス鋼製ネットを設けたとき(この発明の実施例)の出
力状態を示し、曲線Bは比較例の出力状態を示してい
る。この図から、この発明における燃焼反応管18によ
れば、比較例の燃焼反応管に比べて応答速度が大幅に改
善されるとともに、信号強度もかなり大きなものが得ら
れることが判る。
【0023】上述の実施の形態においては、酸化触媒2
6の上部、下部にステンレス鋼製のネット27,28を
設けているが、このネット27,28としては、酸化触
媒26と同等の機能を有し、化学的に安定かつ耐熱性を
有する金属からなるものであればよく、したがって、ス
テンレス鋼のほかに白金を用いるようにしてもよい。
【0024】また、上述の実施の形態においては、試料
水Sに含まれるNを測定するものであったが、試料水S
に含まれるCの量(濃度)を得る場合には、NOX コン
バータおよび化学発光式NO分析計に代えて、非分散型
赤外線ガス分析計(NDIR)を、前記ガス分析部20
に設ければよい。
【0025】
【発明の効果】この発明の燃焼式水質分析計において
は、燃焼反応管として、酸化触媒の上部および下部のそ
れぞれに、ステンレス鋼のような化学的に安定かつ耐熱
性を有する金属よりなるネットを設けたものを用いてい
るので、酸化触媒に衝撃が与えられることがなくなると
ともに、その汚染が効果的に防止されるので、応答性の
遅れなど生ずることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の燃焼式水質分析計の全体構成を概略
的に示す図である。
【図2】前記燃焼式水質分析計において用いる燃焼反応
管の構成を概略的に示す縦断面図である。
【図3】燃焼反応管における構成を変えたときにおける
出力信号の状態を示す図である。
【図4】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
18…燃焼反応管、20…ガス分析部、26…酸化触
媒、27,28…ネット、SL…サンプル液、G…ガ
ス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に酸化触媒を設けた燃焼反応管の上
    方からサンプル液が導入され、この導入されたサンプル
    液を前記燃焼反応管内において気化し、この気化によっ
    て生じたガスを前記酸化触媒の下方から導出してガス分
    析部に送出するように構成された燃焼式水質分析計にお
    いて、前記酸化触媒の上部および下部のそれぞれに化学
    的に安定かつ耐熱性を有する金属よりなるネットを設け
    たことを特徴とする燃焼式水質分析計。
JP33029499A 1999-11-19 1999-11-19 燃焼式水質分析計 Pending JP2001147228A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104678047A (zh) * 2015-03-18 2015-06-03 中国科学院上海应用物理研究所 一种有机氚氧化燃烧管以及有机氚氧化燃烧方法
WO2022071111A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 ホリバ トカデロ ゲーエムベーハー 全有機炭素計及び燃焼反応ユニット

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