JP2001146830A - 手摺及び体力判断方法 - Google Patents

手摺及び体力判断方法

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JP2001146830A
JP2001146830A JP33065299A JP33065299A JP2001146830A JP 2001146830 A JP2001146830 A JP 2001146830A JP 33065299 A JP33065299 A JP 33065299A JP 33065299 A JP33065299 A JP 33065299A JP 2001146830 A JP2001146830 A JP 2001146830A
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handrail
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JP33065299A
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English (en)
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Yoshihiro Matsumura
▲吉▼浩 松村
Matsuki Yamamoto
松樹 山本
Aki Kawaguchi
亜紀 川口
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者に最適な手摺の位置を、誰でも容易に
決定できる手摺の構造及び、その手摺を用いた体力判断
方法を提供する。 【解決手段】 壁面3に取付けるための支持部2aに、
手摺に加わる力を計測する力センサを備える。また、力
センサを備えた手摺部1と、壁面3に取付ける取付板4
とを具備し、手摺部1は、両端部に回動自在に構成され
た支持部2cを備えると共に、取付板4は、支持部2c
を嵌合させる嵌合孔4aを備え、嵌合孔4a内に、支持
部2cの嵌合位置を示す表示素子4bを備える。さら
に、1対の平行に設置されたレール5と、レール5上を
水平方向に移動可能に設置された水平移動部6とを備え
ると共に、水平移動部6には垂直方向にレール6aが備
えられ、力センサを用いた手摺部1が、レール6a上を
垂直方向に移動可能に設置する。また、水平移動部6及
び手摺部1は、アクチュエータにより移動可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の力と、使
用者の把持位置とを検出することができる手摺と、その
手摺を用いた体力判断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅の階段やトイレ、浴室内等において
は、使用者が転倒したりしないように、様々な手摺が備
えられ、一例として、高齢者が使い易いように、最も把
持し易い位置等となるように固定して設置されている。
しかし、足腰の衰えに応じて手摺の位置を変えたり、使
用者が変わると手摺の位置を変えたりする必要があっ
た。
【0003】上記の問題点に対し、手摺の位置の変更が
可能な「手摺(特開平9−221896号)」が提案さ
れている。該発明は、1対の平行なガイドレールと、両
端に脚柱を備えたグリップバー(手摺部分)とを備え、
該グリップバーは脚柱を介して、該ガイドレールに対し
て移動可能に取付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の手摺にあっては、使用者自らが使い易いと感じ
る位置を適当に判断して、手摺の位置を求めたり、使用
者の体格に合わせて機械的に設定されるため、誰でも容
易に手摺を最適位置に正確に取付けられるわけではなか
った。
【0005】また、使用者の体力、足腰の強さにを考慮
した、最適な位置に取付けられるわけではなく、例え
ば、足腰の鍛錬やリハビリを行う為に、使用者にある程
度、負荷がかかるように設定することは容易ではなかっ
た。
【0006】さらに、使用者の負担が小さくなるように
補助する場合、上述のような構成の手摺にあっては、一
定方向のみの移動だけしかできない構成となっているこ
と、及び、使用者が最適な位置であると思って手摺の移
動を行っても、該位置は必ずしも、人間工学的に最適な
位置であるとは限らないため、使用者の負担が最も小さ
くなる、より良い手摺の位置が存在するにも係らず、負
担の大きい位置に設定される場合があった。
【0007】また、使用者自らが移動させなければなら
ない構成となっているので、特に高齢者や非健常者にと
っては負担が大きい。
【0008】さらに、上述のような手摺をはじめ、通常
の手摺にあっては、手摺の使用者の負担が少なくなるよ
うに補助をする機能は持っているが、使用者の体力を判
断できる機能は持ち合せていない。
【0009】一般的に、体力を判断するためには、種々
の測定機器が揃ったスポーツ施設、病院等に出向くこと
が必要で、家庭で、しかも面倒な作業のない、簡易な体
力判断方法がないかという要望が高まっていた。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであり、その目的とするところは、使用者に最適な
手摺の位置を、誰でも容易に決定することができる手摺
の構造及び、その手摺を用いた体力判断方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、壁面等に取付けるための、1乃至複数の支持部
を具備した手摺において、前記手摺に加わる力を計測す
る力センサを前記支持部に備える。
【0012】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の手摺の構成を用いた使用者が把持する手摺部と、
壁面等に取付けられる取付板とを具備し、前記手摺部
は、両端部に回動自在に構成された支持部を備えると共
に、前記取付板は、前記支持部を嵌合させるための嵌合
孔を備え、前記嵌合孔内に、前記支持部の嵌合位置を示
すための表示素子を備える。
【0013】請求項3記載の発明にあっては、1対の平
行に設置された第1レールと、前記第1レール上を水平
方向に移動可能に設置された水平移動部とを備えると共
に、前記水平移動部には垂直方向に第2レールが備えら
れ、請求項1記載の手摺の構成を用いた手摺部が、前記
第2レール上を垂直方向に移動可能に設置する。
【0014】請求項4記載の発明にあっては、請求項3
記載の手摺の構成に加え、前記水平移動部及び前記手摺
部は、アクチュエータにより移動可能に構成する。
【0015】請求項5記載の発明にあっては、請求項2
記載の手摺の構成に加え、前記使用者の使用目的に対応
した手摺の位置を表示する。
【0016】請求項6記載の発明にあっては、請求項4
記載の手摺の構成に加え、前記使用者の使用目的に対応
した手摺の位置に、手摺部を自動的に移動させるように
構成する。
【0017】請求項7記載の発明にあっては、手摺に力
センサを備えて、前記手摺の使用者が前記手摺に加える
力を求めると共に、前記使用者の体重と、前記手摺に加
える力との割合を求め、前記割合の変化に基づいて前記
使用者の体力等を判断する。
【0018】請求項8記載の発明にあっては、手摺に力
センサを備えて、前記手摺の使用者が前記手摺に加える
力を求めると共に、前記使用者の体重と、前記手摺に加
える力との割合を求め、その割合と、年齢、性別、身
長、体重等別に求めた標準的な割合とを比較することに
より、前記使用者の体力等を判断する。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明に係
る手摺の構造の一実施形態について、図1乃至図3に基
づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明に係る壁
面等に垂直方向に固定される手摺の構造を示す側面図で
ある。
【0020】本実施形態における手摺は、例えば、トイ
レの壁面等に取付けられ、使用者が洋式便器に座った状
態から、垂直な手摺部を把持して、立ちあがるときに用
いられるもので、使用者が把持するための略棒状の手摺
部1と、手摺部1を壁面3等に取付けるための略棒状の
支持部(ブラケット)2a,2bとを備えている。
【0021】夫々のブラケット2a,2bは、例えば、
複数の歪ゲージから構成される力センサを備えており、
手摺部1に加わった使用者の力を検出できるようになっ
ている。また、ブラケット2a,2bの夫々に力センサ
を備えることによって、モーメントの釣り合いにより、
使用者の把持位置(使用者がど手摺部1のどの部分を把
持しているか)も検出することが可能となっている。
【0022】使用者の力及び把持位置の検出について、
図1(b)及び、式(1)〜式(3)に基づいて説明す
る。図1(b)は、力及びモーメントの釣り合いを示す
模式図である。
【0023】図1(b)に示すように、水平方向(手摺
部1に対して垂直な方向)にx軸、水平かつx軸に対し
て直角な方向(紙面方向)にy軸、垂直方向(手摺部1
に対して平行な方向)にz軸をとり、上部のブラケット
2aのz軸方向の位置をa、下部のブラケット2bのz
軸方向の位置をbとし、夫々のブラケット2a,2bに
備えられた力センサの出力を、ぞれぞれRa、Rbとす
る。
【0024】また、使用者によって発生される引張力を
F、引張力Fが手摺部1に印加される力点をc、aから
引張力Fが印加された力点cまでの距離をx、a,b間
の距離をlとする。
【0025】水平方向(x軸方向)の力の釣り合いは、
式(1)に示すように、引張力Fと、ブラケット2a,
2bによる合成反力(力センサで検出させる力)Ra+
Rbとが等価になるので、ブラケット2a,2bに備え
られた夫々の力センサ(図示省略)で検出された力の合
力(和)Ra+Rbが、使用者によって手摺部1に印加
された引張力Fとなる。
【0026】
【数1】F=Ra+Rb ……(1) 次に、引張力Fの力点cまわりのモーメントMcについ
て考える。引張力Fの力点cまわりであるから、引張力
Fによるモーメントは生じない。ブラケット2aの反力
Raによるモーメントは、ブラケット2aの反力Ra
と、aから引張力Fの力点cまでの距離xとの積Ra・
xとなる。
【0027】一方、ブラケット2bの反力Rbによるモ
ーメントは、ブラケット2bの反力Rbと、引張力Fの
力点c乃至bまでの距離l−xとの積Rb・(l−x)
となるので、式(2)に示すように、引張力Fの力点c
まわりのモーメントMcは、Ra・x−Rb・(l−
x)となる。
【0028】
【数2】 Mc=Ra・x−Rb・(l−x) ……(2) 式(2)を展開して、aから引張力Fの力点cまでの距
離xについて整理すると、式(3)に示すように、Rb
・l/(Ra+Rb)となり、ブラケット2a,2bに
備えられた夫々の力センサで検出された力Ra,Rb
と、a,b間の距離lとによって、使用者の把持位置を
検出することができる。
【0029】
【数3】x=Rb・l/(Ra+Rb) ……(3) 尚、図1(b)では、簡単のために、引張力Fが手摺部
1に対して垂直(x軸方向のみ)に印加されることを想
定している。すなわち、式(1)の各値は、スカラー値
であるとして説明しているが、実際には引張力Fが手摺
部1に対して垂直に印加される場合は極めて少ないの
で、スカラー値となることは希である。
【0030】しかし、このような、引張力Fが手摺部1
に対して垂直に印加されない場合であっても、すなわ
ち、引張力F(力センサで検出された力Ra,Rbも含
む)がベクトル値であるとしても、式(1)は成立す
る。
【0031】また、引張力F、力センサで検出された力
Ra,Rbがベクトル値である場合の使用者の引張力F
の力点cについては、次のようにして求められる。ま
ず、引張力F(ベクトル値)及び、力センサで検出され
た力Ra,Rb(ベクトル値)を、手摺部1に対して垂
直な方向(x軸方向)と、紙面方向(y軸方向)と、平
行な方向(z軸方向)の力に分解する。
【0032】次に、その分解された引張力Fの、垂直な
方向(x軸方向)又は紙面方向(y軸方向)に分解され
た引張力Fの、力点cまわりのモーメントを求め、aか
ら引張力Fの力点cまでの距離xについて整理する。す
ると、式(3)と等価となるので、結局、引張力Fが手
摺部1に対して垂直に印加されない場合であっても、式
(3)は成立することになる。
【0033】以上に述べたように、引張力Fが手摺部1
に対して垂直に印加されなかった場合に対応するため
に、ブラケット2a,2bに備えられる力センサは、力
のベクトルを検出できるように、手摺部1に対して垂直
な方向の力のみを検出できるセンサではなく、例えば、
3軸力センサや6軸力センサ等を用いた方が望ましい。
【0034】次に、本実施形態のシステム構成につい
て、図2及び図3に基づいて詳細に説明する。図2は、
本発明に係る手摺のシステム構成を示すブロック図であ
り、図3は、本発明に係る手摺を用いた手摺のシステム
のフローチャートである。
【0035】本発明に係る手摺のシステムは、図2に示
すように、ブラケットに取付けられる歪ゲージ7と、歪
ゲージ7を少なくとも一辺に具備したブリッジ回路8
と、ブリッジ回路8の出力を増幅するための増幅回路9
と、増幅回路9で増幅された信号のノイズを減衰させる
ノイズフィルタ10と、ノイズフィルタ10からのアナ
ログ信号を、ディジタル信号に変換するA/D変換回路
11とを備えている。
【0036】また、本発明に係る手摺のシステムは、C
PU12と、データ等を保存するためのメモリ13と、
身長、体重等のデータを入力するための入力装置14
と、体力状態等の表示を行うための表示装置15とを備
えている。
【0037】そして、入力装置14より、使用者の年
齢、性別、身長、体重等のデータを入力すると(ステッ
プS1)、CPU12は、該データをメモリ部13に格
納する。次に、使用者が手摺部1に引張力Fを印加する
と、力センサ(歪ゲージ7)が微小変形を起こして該抵
抗値が変化して、ブリッジ回路8内で抵抗の不平衡が生
じ、該不平衡による電圧(信号)が増幅回路9にて増幅
される。
【0038】該増幅された信号には、ノイズを多く含ん
でいる場合が多いので、ノイズフィルタ10を介してノ
イズを減衰させ、該ノイズを減衰させたアナログ信号
を、A/D変換回路11を介してディジタル値に変換す
る。また、CPU12では、該ディジタル値を、メモリ
部13に予め記憶させてある、ディジタル値と力の対応
表を参照して力に換算し、式(1)〜式(3)により、
力と把持位置を算出する。
【0039】次に、CPU12は、メモリ部13に格納
された身長、体重等のデータを参照して、算出した力と
体重との割合を求める(ステップS2)。一般的に、足
腰が弱ってくると、立ち座り等の動作を手摺を持って行
う場合、手摺にかかる力が大きくなってくる傾向があ
る。
【0040】そこで、入力された使用者の体重と、算出
された引張力Fとの割合を、体力又は足腰の強さを判断
する指標の1つとして捉え、この割合を定期的に算出し
て、割合の変化を捉えることにより、体力及び足腰が衰
えているかどうかを判断することができる。
【0041】また、予め実験をして、標準的(平均的)
な割合を、年齢、性別、身長、体重等別にメモリ部13
に記憶させておき、この標準的な割合と、使用者の割合
とを比較することにより、標準者と比べて、体力及び足
腰が衰えているかどうかを判断することができる(以
上、ステップS3)。
【0042】次に、使用者の体力又は足腰が弱ってきた
と判断すると、その旨の表示を、表示装置15を用いて
通知する一方(ステップS4a)、体力を維持している
と判断されると、表示装置15にその旨の表示を行う
(ステップS4b)ようになっている。そして、ステッ
プS4a,S4bの処理の終了後、ステップS2に戻
り、処理を繰り返すようになっている。
【0043】[第2の実施の形態]次に、本発明に係る
手摺の構造の他の実施形態について、図4及び図5に基
づいて詳細に説明する。図4(a)は、本発明に係る手
摺の構造を示す正面図、図4(b)は、ブラケットの構
造を示した斜視図である。
【0044】本実施形態の手摺は、使用者が把持する略
棒状の手摺部1と、手摺部1の略両側端に位置し、手摺
部1の長手方向に対して、垂直な方向に突出するブラケ
ット2cと、ブラケット2cを介して手摺部1が固定さ
れ、壁面3等に取付けられる略板状の取付板4とを備え
ている。
【0045】本実施形態のブラケット2cは、断面視楕
円状の円柱部2caと、円柱部2cの側面には手摺部1
の長手方向の一方に突出する、略直方体状の直方部2c
bとを備え、手摺部1に対し回動可能に構成され、上下
左右の位置と向き(角度)を調整することができるよう
になっている。
【0046】また、断面視楕円状の円柱部2caの表面
には、押圧力を受けてブラケット2cの内部に格納さ
れ、押圧力が解除されることにより、具備した弾性体に
よって、突出した状態に復帰する、先端が略半球状の係
合片2ccが備えられている。さらに、本実施形態のブ
ラケット2cは、第1の実施形態のブラケット2a,2
bと同様に力センサが備えられている。
【0047】取付板4の表面には、一例として、上部と
下部に夫々3行4列に配置された、ブラケット2cを嵌
合させるための設置穴4aが穿設されている。設置穴4
aは、ブラケット2cの円柱部2caと、直方部2cb
とが挿入可能な形状に穿設された有底穴状で、平面視略
楕円状の穴部4aaと、穴部4aaの下部より延設され
た、略直方体状の切り欠き部4abとから構成されてい
る。また、平面視略楕円状の穴部4aaの底面の中心部
には、発光ダイオード等の表示素子4bが備えられてい
る。
【0048】さらに、本実施形態の手摺は、取付板4と
接続され、取付板4の近傍に設置される入力装置(図示
省略)から、例えば、取付板4の床からの高さや、取付
板4の洋式便器から水平距離、使用者の年齢、性別、身
長、体重、使用者の負担の度合等のデータを入力するよ
うになっている。
【0049】ここで、使用者の負担の度合とは、例え
ば、使用者の負担を最小限にするのか、足腰の鍛錬やリ
ハビリを行うために、使用者にある程度負荷をかけるよ
うにするのかといった度合をいい、予め実験を行って、
人間工学的に夫々の負担の度合に対応する、最適な手摺
の位置を求めておく。
【0050】そして、入力されたデータに基づいて、手
摺部の最適位置、ブラケット2cを嵌合させる位置を求
め、ブラケット2cを嵌合させる設置穴4a内の表示素
子4bを点灯させる。これにより、使用者は点灯してい
る設置穴4aにブラケット2cを嵌合させることによっ
て、手摺部1を取付板4の最適な位置に固定することが
できる。
【0051】設置穴4aとブラケット2cとの嵌合時に
は、ブラケット2cの表面に設けられた係合片2cc
が、設置穴4aの表面による押圧を受けて、ブラケット
2cの内部に格納され、係合片2ccが設置穴4aの側
面に穿設された係合孔(図示せず)に到達すると、弾性
体によってブラケット2cの外部に突出して該係合孔と
嵌合し、手摺部1が取付板4から抜けないように構成さ
れている。
【0052】また、ブラケット2には、例えば、直方部
2cbの下部側等の、使用者が手摺部1を把持するとき
に、誤って押圧操作してしまわない位置に、該係合片を
ブラケット2c内部に格納する際に操作するスイッチが
備えられており(図示せず)、該スイッチを押圧操作す
ることによって、係合片2ccがブラケット2c内部に
格納されて、設置穴4a内部に穿設された係合孔との嵌
合が解除されるので、手摺部1を取付板4から取り外す
ことができるようになっている。
【0053】次に、本実施形態のシステム構成及び動作
について、図5に基づいて説明する。図5は、本発明に
係る手摺のシステムのフローチャートである。尚、ステ
ップS1乃至S4a,S4bまでは、第1の実施形態で
説明した動作と同様であるので、ここでは説明を省略す
る。
【0054】本実施形態のCPU12は、足腰が弱って
きたと判断すると、足腰が弱ってきた旨の通知を、表示
装置15を用いて通知し(ステップS4a)、使用者が
手摺を使用した後、現在設定されている手摺部1の位置
が、最適位置ではないと判断すると(ステップS5)、
表示素子4bによって、新たな最適位置を表示して、使
用者が最適な位置に手摺部1を調整できるようになって
いる(ステップS6)。
【0055】尚、表示素子4bの位置は、断面視楕円状
の穴部4aaの底面の中心部であるとして説明したが、
視認ができればよく、この位置に限定されるものではな
い。
【0056】[第3の実施の形態]次に、本発明に係る
手摺の構造の他の実施形態について、図6に基づいて詳
細に説明する。図6は、本発明に係る手摺の構造を示す
正面図である。
【0057】本実施形態における手摺は、壁面等に取付
けられる1対の水平に設置されたレール5と、レール5
上を水平方向に移動可能に設置された水平移動部6とを
備え、水平移動部6には垂直方向に設けられたレール6
aと、レール6a内を垂直方向に摺動可能に構成された
2つの支持部と、それらの支持部によって支持される略
円柱状の手摺部1とを備えている。
【0058】水平移動部6には、レール5上の所定の位
置で、その位置固定するための固定機構が備えられると
共に(図示せず)、本実施形態の手摺部1は、レール6
a上の所定の位置で固定するための固定機構(図示せ
ず)が備えられ、使用者が手摺部1を所望の位置に移動
させた後、その位置を固定機構によって固定することが
できるようになっている。
【0059】また、本実施形態の手摺には、第1の実施
形態の手摺と同様に力センサが備えられており、第1の
実施形態と同様のシステム構成及び動作(図3参照)を
行うようになっているので、ここでは特に説明しない。
【0060】[第4の実施の形態]次に、本発明に係る
手摺の構造の他の実施形態について説明する。本実施形
態は、第3の実施形態の構成に、例えば、手摺部1と水
平移動部6を作動させるアクチュエータを備えたもので
ある。そして、固定機構による固定状態を解除した状態
で、手摺部1に使用者が所望の方向の力を加えると、移
動方向が力センサで検出し、アクチュエータが手摺部1
の移動を補助するようになっている。
【0061】また、レール5の床からの高さ、及び、洋
式便器等からレール5までの水平距離、使用者の年齢、
性別、身長、体重、使用者の負担の度合等のデータを入
力することにより(入力装置の図示は省略)、夫々のア
クチュエータによって、手摺部1を、使用者の負担を最
小限にする位置又は、使用者にある程度負担をかける位
置等の、目的に応じた人間工学的に最適な位置に自動的
に移動させるように構成されている。
【0062】次に、本実施形態のシステム構成につい
て、図5及び図7に基づいて詳細に説明する。図7は、
本発明に係る手摺のシステムの構成図である。
【0063】本実施形態の手摺のシステム構成は、第1
の実施形態で述べた手摺のシステム構成(図2参照)に
対して、CPU12からのディジタル信号をアナログ信
号に変換するためのD/A変換回路16と、手摺部1を
移動させるための複数のモータ17と、モータ17の角
変位に対応するパルスを出力するエンコーダ18と、エ
ンコーダ18が発生するパルスの数を計測するためのカ
ウンタ16とを付加した構成となっている。
【0064】次に、本発明に係る手摺のシステムの動作
について、図8に基づいて説明する。 本発明に係る手
摺のシステムの動作について説明する。入力装置14に
より、レール5の位置、年齢、性別、身長、体重、使用
者の負担の度合等のデータを入力すると(ステップS
1)、CPU12は、該データをメモリ部13に格納
し、予め定められた該データに対応した標準位置を読み
出し、D/A変換回路16を介してモータ17を作動さ
せ、標準位置に手摺部1を移動させる(ステップF
1)。
【0065】次に、使用者が手摺部1を把持して実際に
手摺を使用し、手摺部1に引張力Fを加える(ステップ
F2)。その引張力Fによって、力センサ(歪ゲージ
7)の抵抗値が変化して、ブリッジ回路8内で抵抗の不
平衡が生じ、該不平衡による電圧を増幅回路9にて増幅
する。
【0066】該増幅された信号には、ノイズを多く含ん
でいる場合が多いので、ノイズフィルタ10を介してノ
イズを減衰させ、該ノイズを減衰させた信号(アナログ
信号)を、A/D変換回路11を介してディジタル値に
変換する。
【0067】また、CPU12では、該ディジタル値
を、メモリ部13に記憶させてある、ディジタル値と力
の対応関係を参照して力に換算し、第1の実施形態で述
べた式(1)から式(3)により、力と把持位置を算出
する。
【0068】次に、CPU12は、メモリ部13に格納
された身長、体重等のデータを参照して、算出した力と
体重との割合を判断する(ステップS2)。そして、該
割合を判断した結果に基づき、手摺部1の設置位置が、
最適位置であるかを判断する(ステップF3)。
【0069】次に、最適位置であると判断すると、最適
位置である旨の通知を、表示装置15を用いて通知する
一方(ステップF4a)、最適位置ではないと判断する
と、表示装置15に最適位置ではない旨の表示を行う
(ステップF4b)。
【0070】次に、CPU12がD/A変換回路16を
介してモータ17を動作させ、エンコーダ18及びカウ
ンタ19を介して、モータ17の角変位をフィードバッ
クし、所望の最適位置になるように手摺部1の位置を制
御するようになっている(ステップS5b)。
【0071】そして、ステップF4a,S5bの処理の
終了後、ステップF2に戻り、処理を繰り返すようにな
っている。
【0072】尚、アクチュエータは、手摺部1と水平移
動部6とに備えるとして説明したが、水平移動及び垂直
移動ができればよく、該部分に設置することに限定され
るものではない。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項6記
載の発明にあっては、支持部(ブラケット)に力センサ
を具備したことにより、手摺(手摺部)に加わる使用者
の力(引張力)と、把持位置を検出することができると
いう効果を奏する。
【0074】請求項2記載の発明にあっては、壁面に取
付けられる取付板に、支持部(ブラケット)を嵌合させ
る孔を、複数個穿設したことにより、手摺(手摺部)を
上下左右の所望の位置に移動することができる。また、
支持部(ブラケット)を手摺に対して、回動自在に構成
したことにより、手摺(手摺部)を所望の向き(角度)
に設置することができる。さらに、嵌合孔に表示素子を
備えたことにより、支持部(ブラケット)を嵌合させる
べき孔が一目瞭然となるという効果を奏する。
【0075】請求項3又は請求項4記載の発明にあって
は、手摺(手摺部)を平行及び水平に移動可能に構成し
たことにより、手摺(手摺部)を上下左右の所望の位置
に移動可能であるという効果を奏する。
【0076】請求項4記載の発明にあっては、水平移動
部及び手摺(手摺部)をアクチュエータによって、移動
可能に構成したことにより、手摺の使用者が所望する移
動方向を力センサで検知し、手摺(手摺部)の移動を補
助することができるという効果を奏する。特に、高齢者
や非健常者にとっては、手摺(手摺部)の移動の負担を
軽減することができるという効果を奏する。
【0077】請求項5記載の発明にあっては、使用者の
負担を最小限にする位置又は、足腰の鍛錬やリハビリを
行うために、使用者にある程度負荷をかける位置等の、
人間工学的に最適な位置を表示することができるので、
手摺の使用者が簡単にその位置に手摺(手摺部)を取付
けることができるという効果を奏する。
【0078】請求項6記載の発明にあっては、使用者の
負担を最小限にする位置又は、足腰の鍛錬やリハビリを
行うために、使用者にある程度負荷をかける位置等の、
人間工学的に最適な位置に自動的に移動することができ
るという効果を奏する。
【0079】請求項7又は請求項8記載の発明にあって
は、手摺(手摺部)を把持することによって、体力及び
足腰が衰えているかどうかを判断することができるの
で、わざわざ、スポーツ施設や病院等に出向く必要がな
く、家庭内で簡易に体力判断が可能であるという効果を
奏する。
【0080】請求項7記載の発明にあっては、手摺の使
用者の体重と、手摺(手摺部)に加わる力との割合を定
期的に算出するにより、自己の体力が衰えているかどう
かを判断することができるという効果を奏する。
【0081】請求項8記載の発明にあっては、手摺の使
用者の体重と、手摺(手摺部)に加わる力との割合と、
年齢、性別、身長、体重別に求めた標準的な割合とを比
較することにより、自己の体力が衰えているかどうかを
判断することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の手摺を示す図で、
(a)は、本発明に係る壁面等に垂直方向に固定される
手摺の構造を示す側面図、(b)は、力及びモーメント
の釣り合いを示す模式図である。
【図2】本発明に係る一実施形態の手摺のシステム構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る一実施形態の手摺を用いた手摺の
システムのフローチャートである。
【図4】図4(a)は、本発明に係る手摺の構造を示す
正面図、図4(b)は、ブラケットの構造を示した斜視
図である。
【図5】本発明に係る一実施形態の手摺のシステムのフ
ローチャートである。
【図6】本発明に係る手摺の構造を示す正面図である。
【図7】本発明に係る一実施形態の手摺のシステムの構
成図である。
【図8】本発明に係る一実施形態の手摺のシステムのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 手摺部 2a ブラケット(支持部) 2b ブラケット(支持部) 2c ブラケット(支持部) 3 壁面等 4 取付板 4a 嵌合孔 4b 表示素子 5 レール(第1レール) 6 水平移動部 6a レール(第2レール)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 亜紀 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2E101 FF01 GG00 GG09 HH03 2F051 AA06 AB06 AC09 BA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面等に取付けるための、1乃至複数の
    支持部を具備した手摺において、前記手摺に加わる力を
    計測する力センサを、前記支持部に備えたことを特徴と
    する手摺。
  2. 【請求項2】 使用者が把持する手摺部と、壁面等に取
    付けられる取付板とを具備し、前記手摺部は、両端部に
    回動自在に構成された支持部を備えると共に、前記取付
    板は、前記支持部を嵌合させるための嵌合孔を備え、前
    記嵌合孔内に、前記支持部の嵌合位置を示すための、表
    示素子を備えたことを特徴とする請求項1記載の手摺。
  3. 【請求項3】 1対の平行に設置された第1レールと、
    前記第1レール上を水平方向に移動可能に設置された水
    平移動部とを備えると共に、前記水平移動部には垂直方
    向に第2レールが備えられ、前記手摺部が前記第2レー
    ル上を垂直方向に移動可能に設置されていることを特徴
    とする請求項1記載の手摺。
  4. 【請求項4】 前記水平移動部及び前記手摺部は、アク
    チュエータにより移動可能に構成されていることを特徴
    とする請求項3記載の手摺。
  5. 【請求項5】 前記使用者の使用目的に対応した手摺の
    位置を表示することを特徴とする請求項2記載の手摺。
  6. 【請求項6】 前記使用者の使用目的に対応した手摺の
    位置に、手摺部を自動的に移動させることを特徴とする
    請求項4記載の手摺。
  7. 【請求項7】 手摺に力センサを備えて、前記手摺の使
    用者が前記手摺に加える力を求めると共に、前記使用者
    の体重と、前記手摺に加える力との割合を求め、前記割
    合の変化に基づいて、前記使用者の体力等を判断するこ
    とを特徴とする体力判断方法。
  8. 【請求項8】 手摺に力センサを備えて、前記手摺の使
    用者が前記手摺に加える力を求めると共に、前記使用者
    の体重と、前記手摺に加える力との割合を求め、その割
    合と、年齢、性別、身長、体重等別に求めた標準的な割
    合とを比較することにより、前記使用者の体力等を判断
    することを特徴とする体力判断方法。
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