JP2001145208A - 電気車制御装置 - Google Patents

電気車制御装置

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JP2001145208A
JP2001145208A JP32296899A JP32296899A JP2001145208A JP 2001145208 A JP2001145208 A JP 2001145208A JP 32296899 A JP32296899 A JP 32296899A JP 32296899 A JP32296899 A JP 32296899A JP 2001145208 A JP2001145208 A JP 2001145208A
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electric vehicle
pwm converter
vvvf inverter
vvvf
unit switch
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Tatsuya Sato
達弥 佐藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流遮断能力のない単位スイッチ8a,8bを複
数のVVVFインバータ装置9a,9bそれぞれの直流側に
挿入し、低コストながら主回路システムの冗長性を高め
る。 【解決手段】 PWMコンバータ装置6から出力される
直流電圧は、PWMコンバータ装置及びVVVFインバ
ータ装置各々のスイッチングにより、各装置と相コンデ
ンサとの間に発生する。そこで、相コンデンサ7a-7cを
PWMコンバータ装置の直流出力部の直近と複数のVV
VFインバータ装置の直流入力部各々の直近とに分散配
置することにより、高周波リップル分のやりとりはPW
Mコンバータ装置とその直近の相コンデンサとの間、ま
たVVVFインバータ装置各々とその直近の相コンデン
サ各々との間でのやりとりに限定させ、直流リンク回路
に流れる高周波電流は分散させて低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPWMコンバータ装
置とVVVFインバータ装置を有する電気車制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4にPWMコンバータ装置と複数のV
VVFインバータ装置を有する従来の電気車制御装置が
示してある。この従来の電気車制御装置では、交流架線
区間にて架線1から集電器2、交流遮断器3を介してト
ランス4にて降圧された交流電力が入力される。この交
流電力は、PWMコンバータ装置6によって直流電力に
変換される。PWMコンバータ装置6の入力側とトラン
ス4の2次巻線との間には交流電力を開閉する交流接触
器5が設けられている。PWMコンバータ装置6の直流
側には、PWMコンバータ装置6の直流変換電力を三相
交流電力に再変換し、出力側に接続されているモータ1
0a〜10dの速度制御を行うVVVFインバータ装置
9a、9bが2組以上接続されている。
【0003】このような従来の電気車制御装置では、P
WMコンバータ装置6及び複数のVVVFインバータ装
置9a、9bのスイッチング動作により高周波のリップ
ル電流が発生する。この高周波リップル電流は相コンデ
ンサ7、PWMコンバータ装置6及びVVVFインバー
タ装置9a、9b内のスイッチング素子の間でやりとり
されるため、PWMコンバータ装置6、VVVFインバ
ータ装置9a、9b及び相コンデンサ7はそれぞれの直
近に配置する必要がある。そこで、高周波抑制用の相コ
ンデンサ7はPWMコンバータ装置6−VVVFインバ
ータ装置9a、9b間に一括して接続される。ところ
が、このように相コンデンサ7を一括して配置すると、
PWMコンバータ装置6及びVVVFインバータ装置9
a、9bの各装置から高周波電流が供給されるために、
両者間の直流リンク回路に流れる高周波電流が大きな電
流となる。
【0004】一方、複数のVVVFインバータ装置で構
成された電気車制御装置においては一般的に、冗長性を
高めるために、VVVFインバータ装置9a、9bを直
流リンク回路から切り離すための開放用単位スイッチが
設けられる。それは、VVVFインバータ装置9a、9
b或いはモータ10a〜10dに不適合が発生した場
合、開放用単位スイッチを開放することによって該当す
るVVVFインバータ装置だけを直流回路から切り離
し、健全な回路のみで走行を継続するためである。
【0005】しかしながら、上記のように相コンデンサ
7を直流リンク回路に一括配置した構成にすると、高周
波電流が大きいために、直流リンク回路に開放用単位ス
イッチを設置して冗長性を確保するということができな
い。大きな高周波電流が流れるために、単位スイッチの
主チップが発熱、溶着に至るからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
気車制御装置では、PWMコンバータ装置と複数のVV
VFインバータ装置との直流リンク回路に開放用単位ス
イッチを設置することにより冗長性を高めることができ
ない問題点があった。
【0007】上述したPWMコンバータ装置から出力さ
れる直流電圧は、PWMコンバータ装置及びVVVFイ
ンバータ装置各々のスイッチングにより、各装置と相コ
ンデンサと間に発生する。そこで、直流リンク回路に流
れる高周波電流を低減させるために、相コンデンサをP
WMコンバータ装置の直流出力部の直近と複数のVVV
Fインバータ装置の直流入力部各々の直近とに分散配置
する。これにより、高周波リップル分のやりとりはPW
Mコンバータ装置とその直近の相コンデンサとの間、ま
たVVVFインバータ装置各々とその直近の相コンデン
サ各々との間でのやりとりとなり、直流リンク回路に流
れる高周波電流は分散されて低減する。この結果、VV
VFインバータ装置それぞれの直流入力側に開放用単位
スイッチを設けることが可能となり、システムとしての
冗長性を向上させることができるようになる。
【0008】本発明はこのような考察のもとになされた
もので、PWMコンバータ装置とVVVFインバータ装
置との直流リンク回路上に開放用単位スイッチを設け、
冗長性を高めた電気車制御装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電力を直流電力に変換するPWMコンバータ装置と、直
流電力を三相交流電力に変換し、出力側に接続された負
荷を駆動するVVVFインバータ装置の複数台が接続さ
れて成る電気車制御装置において、前記PWMコンバー
タ装置の直流側直近及び各VVVFインバータ装置の直
流側直近に相コンデンサを設けることにより前記PWM
コンバータ装置と各VVVFインバータ装置とを結ぶ直
流リンク回路に流れる高周波電流を抑制し、前記直流リ
ンク回路を開放する単位スイッチを各VVVFインバー
タ装置の直流側に設けることにより各VVVFインバー
タ装置を個々に開放可能としたものである。
【0010】請求項1の発明の電気車制御装置では、P
WMコンバータ装置の直流出力部の直近及び各VVVF
インバータ装置の直流入力部の直近に設けられた相コン
デンサそれぞれが高周波電流を抑制する。そして複数の
VVVFインバータ装置あるいは負荷のいずれかに故障
が発生した場合には該当するVVVFインバータ装置の
単位スイッチを開放してシステムからそのVVVFイン
バータ装置だけを切り離し、健全な他のVVVFインバ
ータ装置は継続して動作させる。
【0011】これにより、PWMコンバータ装置と複数
のVVVFインバータ装置を有する電気車制御装置に冗
長性を向上させることができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の電気車制御
装置において、前記単位スイッチを開放操作する前に、
前記PWMコンバータ装置及び当該単位スイッチが直流
側に設けられたVVVFインバータ装置を停止した後、
各装置に設けてある放電回路を作用させて電圧を消失さ
せ、その後に当該単位スイッチを開放するものである。
【0013】請求項2の発明の電気車制御装置では、い
ずれの開放用単位スイッチも電流を遮断することなしに
開放動作して、該当するVVVFインバータ装置をPW
Mコンバータ装置との直流リンク回路から切り離すこと
ができる。したがって、VVVFインバータ装置を直流
リンク回路から切り離すための単位スイッチとして電流
遮断能力のないものを選定することができ、小型軽量化
が可能となる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の電気車制御
装置において、開放した接触器を投入する際に、前記P
WMコンバータ装置及びVVVFインバータ装置を停止
した後、前記放電回路を動作させ、前記相コンデンサの
電圧が消失した後に前記単位スイッチを投入するもので
ある。
【0015】請求項3の発明の電気車制御装置では、い
ずれの開放用単位スイッチも電流を投入することなしに
閉じて、該当するVVVFインバータ装置を直流リンク
回路に再接続して復帰させることができる。したがっ
て、VVVFインバータ装置を直流リンク回路に再接続
するための単位スイッチとして電流遮断能力のないもの
を選定することができ、小型軽量化が可能となる。
【0016】請求項4の発明は、請求項2又は3の電気
車制御装置において、前記放電回路を前記PWMコンバ
ータ装置、各VVVFインバータ装置共通にしたもので
あり、回路構成の簡素化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は、本発明の電気車制御装置の
第1の実施の形態の回路構成を示している。図1の電気
車制御装置において、図4に示した従来の電気車制御装
置の回路要素と共通するものには同一の符号を付して示
してある。
【0018】図1に示した第1の実施の形態の電気車制
御装置では、PWMコンバータ装置6の直流出力部の直
近及び複数のVVVFインバータ装置9a、9b各々の
直流入力部の直近にそれぞれ相コンデンサ7a〜7cが
分散設置されている。またVVVFインバータ装置9
a、9bの直流入力部各々には、開放用単位スイッチ8
a、8bが個別に設置されている。さらに、放電回路を
構成する放電用スイッチ11a〜11c及び放電用抵抗
12a〜12cは、PWMコンバータ装置6の直流出力
部、各VVVFインバータ装置の直流入力部に個別に設
置され、また各部の直流電圧を検出する電圧検出器13
a〜13cもPWMコンバータ装置6の直流出力部、各
VVVFインバータ装置9a、9bの直流入力部に個別
に設置されている。
【0019】次に、第1の実施の形態の電気車制御装置
の動作を説明する。交流遮断器3と交流接触器5を閉じ
ることにより、交流架線1から集電器2によって取り込
まれた交流架線電力が交流遮断器3の一次巻線に取り込
まれる。そして主トランス4の二次巻線から降圧された
交流電力が取り出され、PWMコンバータ装置6に入力
される。
【0020】PWMコンバータ装置6は交流電力を直流
電力に変換して直流リンク回路に出力する。通常、各V
VVFインバータ装置9a、9bの直流入力側に設けら
れている単位スイッチ8a、8bは閉じられていて、P
WMコンバータ装置6の直流出力は、各VVVFインバ
ータ装置9a、9bに入力される。そして各VVVFイ
ンバータ装置9a、9bは入力される直流電力をVVV
Fの交流電力に再変換して負荷である各モータ10a〜
10dに供給して回転駆動し、車両を走行させる。
【0021】このような主回路の電力変換動作中、PW
Mコンバータ装置6及び各VVVFインバータ装置9
a、9bのスイッチング動作によって発生する高周波電
流は、各装置とその直近に配置された相コンデンサ7a
〜7cとの間でのやりとりされる。したがって直流リン
ク回路に流れる高周波電流は分散され、低減される。こ
のため、開放用単位スイッチ8a、8bを設けることが
可能となり、本実施の形態ではそのような単位スイッチ
8a、8bを各VVVFインバータ装置9a、9bの直
流側に設置しているのである。
【0022】このようにして設置された単位スイッチ8
a、8bは次のように動作する。各VVVFインバータ
装置9a、9b或いは負荷であるモータ10a〜10d
に不適合が発生した場合、VVVFインバータ装置9
a、9bのうち該当するものに接続されている開放用単
位スイッチ8a又は8bを開放することにより直流回路
からそのVVVFインバータ装置とそれに接続されてい
る負荷とを切り離す。これにより、残された健全な回路
のみで車両の走行を継続することが可能となり、システ
ムとしての冗長性が向上する。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態の電気車
制御装置を図2に基づいて説明する。図2は、図1に示
した第1の実施の形態と同様の主回路構成と、1つのV
VVFインバータ装置9bの直流側に設置された開放用
単位スイッチ8bに対する開閉制御回路の構成とを共に
示している。なお、他の開放用単位スイッチ8aに対し
ても、開閉制御回路が同様の構成で設けられている。
【0024】各VVVFインバータ装置9a、9bを個
別に開放するために設けた開放単位スイッチ8a、8b
それぞれを開放する際に、PWMコンバータ装置6の出
力部及び各VVVFインバータ装置9a、9bの入力部
それぞれに配置された相コンデンサ7a〜7c間に電位
差があった場合、電位の高い方から低い方へ電流が流れ
込む。そのような状態で単位スイッチ8a、8bを開放
すると、電流を遮断することになるため、単位スイッチ
として遮断能力のあるものを採用しなければならず、高
価なものになる。そこで第2の実施の形態では、開放用
単位スイッチ8a、8bを開放する前に以下の操作を行
うことにより、遮断能力を持たない簡易な構造で安価な
単位スイッチが採用できるようにしているのである。
【0025】開放用単位スイッチ8bに対する開閉制御
回路部分の構成を説明する。入力には、交流接触器5に
対する投入指令14、補助接点信号15、開放指令17
及び開放リセット指令18があり、また開放用単位スイ
ッチ8bに対する補助接点信号19、電圧検出器13c
の出力信号21がある。16は交流接触器5に対する励
磁コイルであり、その励磁により接触器5が閉じ、その
消磁により接触器5が開放する。20は単位スイッチ8
bに対する励磁コイルであり、その励磁により単位スイ
ッチ8bが開放し、消磁により単位スイッチ8bが閉じ
る。22は電圧検出器13cの出力信号21とセット値
(C)23とを比較する比較器、24は放電用スイッチ
11a〜11cに対する放電オン指令信号である。
【0026】また、25a、25bは反転器、26a〜
26dはフリップフロップ、27は論理和回路、28a
〜28cは論理積回路、そして29はシングルショット
信号発生器である。
【0027】以下に、1つのVVVFインバータ装置9
bを開放する手順を説明する。PWMコンバータ装置6
及び各VVVFインバータ装置9a、9bが停止して後
に、運転台等からVVVFインバータ装置9bを開放す
るために、開放指令17が加圧される。
【0028】開放指令17がいったん加圧されると、開
放用単位スイッチ8bが“投入”状態であることを条件
にフリップフロップ26aにこの開放指令17がメモリ
される。メモリされた開放指令は論理和回路27を通過
して、交流接触器投入指令14をメモリしているフリッ
プフロップ26bのリセット端子に入力される。この結
果、フリップフロップ26bの出力はH→Lレベルに変
化し、その先に接続されている交流接触器励磁コイル1
6が消磁され、交流接触器5が開放される。これにより
PWMコンバータ装置6は架線1から切り離された状態
となる。
【0029】交流接触器5が開放されたため、交流接触
器補助接点信号15はLレベルとなり、反転器25bに
てHレベルに変換される。論理積回路28aでは、交流
接触器5の開放状態と開放指令との両者が成立していれ
ば放電用スイッチ11a〜11cに放電用スイッチオン
指令24が出力される。この放電用スイッチオン指令2
4は各相コンデンサ7a〜7cに充電されている電荷が
確実に放電される期間だけ出力され、その期間はシング
ルショット信号発生器29にて決定される。これらの放
電用スイッチ11a〜11cがオンしている間、相コン
デンサ7a〜7cの蓄積電荷が放電用抵抗12a〜12
cによって消費される。
【0030】電圧検出器13a〜13cにて相コンデン
サ7a〜7cの電圧を監視し、放電されたと判断できる
所定電圧以下となったことを条件に、比較器22の出力
がHレベルとなり、フリップフロップ26dのセット側
に入力され、メモリされる。
【0031】フリップフロップ26dの出力にて開放用
単位スイッチ8bの励磁コイル20が加圧され、開放用
単位スイッチ8bが開放される。そして開放用単位スイ
ッチ8bが関放されたことにより、開放用単位スイッチ
補助接点信号19はLレベルとなる。この補助接点信号
19のLレベル信号は反転器25aを介してHレベルと
なり、フリップフロップ26aのリセット端子に入力さ
れる。この結果、フリップフロップ26aにメモリされ
ている開放指令はリセットされる。
【0032】上記の一連の動作により、開放用単位スイ
ッチ8bは電流を遮断することなしに開放動作して、V
VVFインバータ装置9bをPWMコンバータ装置6と
の直流リンク回路から切り離すことができる。なお、開
放用単位スイッチ8aによるVVVFインバータ装置9
aの直流リンク回路からの切り離しも同様に行われる。
したがって、このようなVVVFインバータ装置9a、
9bを直流リンク回路から切り離すための単位スイッチ
8a、8bとして電流遮断能力のないものを選定するこ
とができ、小型軽量化が可能となる。
【0033】他方、開放用単位スイッチ8a、8bをい
ったん開放した後、再度投入する際にも、相コンデンサ
7a〜7c間に電位差があった場合、電圧の高い方から
低い方へ電流が流れ込む。そのような状態で遮断能力を
持たない仕様の単位スイッチ8a、8bを投入すれば、
接点が溶着することが考えられる。そこで開放用単位ス
イッチ8a、8bを投入する前に以下の操作を行うこと
により、遮断能力のない仕様の単位スイッチを採用でき
るようにする。
【0034】図2にてVVVFインバータ装置9bを開
放状態から復帰させる手順を以下に示す。PWMコンバ
ータ装置6及び各VVVFインバータ装置9a、9bが
停止後に運転台等からVVVFインバータ装置9bを復
帰するために、開放リセット指令18が加圧される。
【0035】閉放リセット指令18がいったん加圧され
ると、開放用単位スイッチ8bが開放状態であることを
条件に、フリップフロップ26cにて開放リセット指令
がメモリされる。メモリされた開放リセット指令は、論
理和回路27を通過して、交流接触器投入指令14をメ
モリしているフリップフロップ26bのリセット端子に
入力される。これにより、フリップフロップ26bの出
力はH→Lレベルに変化し、その先に接続されている交
流接触器励磁コイル16が消磁され、交流接触器5は開
放される。この結果、PWMコンバータ装置6は架線1
から切り離された状態となる。
【0036】交流接触器5が開放されたため、交流接触
器補助接点信号15はLレベルとなり、反転器25bに
てHレベルに変換される。論理積回路28aでは、交流
接触器5の開放状態と開放リセット指令が共に成立して
いることを条件に、放電用スイッチ11a〜11cに放
電用スイッチオン指令24を与える。放電用スイッチオ
ン指令24は、各相コンデンサ7a〜7cに充電されて
いる電荷が確実に放電される期間だけ出力される。この
期間はシングルショット信号発生器29によって決定さ
れる。これにより各相コンデンサ7a〜7cに蓄積され
ている電荷が放電される。
【0037】電圧検出器13a〜13cによって相コン
デンサ7a〜7cの電圧が監視されていて、ある一定電
圧以下となれば、比較器22の出力がHレベルとなり、
論理積回路28cを経由してフリップフロップ26dの
リセット側に入力される。これにより、フリップフロッ
プ26dの出力はLレベルとなり、開放用単位スイッチ
8bの励磁コイル20が消磁され、開放用単位スイッチ
8bが投入される。
【0038】開放用単位スイッチ8bが投入されたこと
により、開放用単位スイッチ補助接点信号19はHレベ
ルとなり、これがフリップフロップ26cのリセット端
子に入力される。この結果、フリップフロップ26cは
それにメモリしている開放リセット指令をリセットす
る。
【0039】上記の一連の動作により、開放用単位スイ
ッチ8bは電流を投入しないで、それまで切り離されて
いたVVVFインバータ装置9bを直流リンク回路に接
続して復帰させることができる。なお、開放用単位スイ
ッチ8aによるVVVFインバータ装置9aの直流リン
ク回路への復帰動作も同様に行われる。したがって、こ
のようなVVVFインバータ装置9a、9bを直流リン
ク回路に再接続するための単位スイッチ8a、8bとし
て電流遮断能力のないものを選定することができ、小型
軽量化が可能となる。
【0040】次に、本発明の電気車制御装置の第3の実
施の形態を、図3に基づいて説明する。第3の実施の形
態の電気車制御装置は、図2に示した第2の実施の形態
のように開放用単位スイッチ8a、8bを動作させる場
合に、各相コンデンサ7a〜7cを放電させる手段とし
て、PWMコンバータ装置6及び各VVVFインバータ
装置9a、9bに設けられている放電回路を共通化し、
1組の放電回路にて全ての相コンデンサを放電させるよ
うにしたことを特徴とする。
【0041】すなわち、図3に示したように、PWMコ
ンバータ装置6及び各VVVFインバータ装置9a、9
bの直流リンク回路の正電位側それぞれにダイオード3
0a〜30cを接続し、これらを共通する1つの放電用
抵抗12d及び放電用スイッチ11dから成る放電回路
に突き合わせている。そして図2におけるシングルショ
ット信号発生回路29の出力をこの放電用スイッチ11
dのオン/オフ動作に用いるのである。
【0042】これにより、相コンデンサ7a〜7cのい
ずれを放電する場合でも、放電用スイッチ11dをオン
させることにより、1つの放電回路によりすべての相コ
ンデンサ7a〜7cの電荷を放電させることができるよ
うになり、部品点数が削滅できる。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
PWMコンバータ装置及び各VVVFインバータ装置が
直流リンク回路に発生する高周波リップル電流を低減す
ることができ、直流リンク回路に設ける単位スイッチの
発熱が抑制できるため、電流遮断能力のない単位スイッ
チを直流リンク回路に設置することができる。このため
PWMコンバータ装置1台に対して複数設けられたVV
VFインバータ装置を個別に開放することができるよう
になり、多重系VVVFインバータシステムの冗長性を
向上させることができる。
【0044】請求項2の発明によれば、いずれの開放用
単位スイッチも電流を遮断することなしに開放動作し
て、該当するVVVFインバータ装置をPWMコンバー
タ装置との直流リンク回路から個別に切り離すことがで
き、VVVFインバータ装置を直流リンク回路から切り
離すための単位スイッチとして電流遮断能力のないもの
を選定することができ、小型軽量化が可能となる。
【0045】請求項3の発明によれば、いずれの開放用
単位スイッチも電流を投入することなしに閉じて、該当
するVVVFインバータ装置を直流リンク回路に再接続
して復帰させることができ、VVVFインバータ装置を
直流リンク回路に再接続するための単位スイッチとして
電流遮断能力のないものを選定することができ、小型軽
量化が可能となる。
【0046】請求項4の発明によれば、請求項2又は3
の発明の効果に加えて、1つの放電回路をPWMコンバ
ータ装置及び各VVVFインバータ装置に共通化したの
で、回路構成の簡素化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路構成を示すブ
ロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の回路構成を示すブ
ロック図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の回路構成を示すブ
ロック図。
【図4】従来例の回路構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…架線 2…集電器 3…交流遮断器 4…主トランス 5…交流接触器 6…PWMコンバータ装置 7a〜7c…相コンデンサ 8a、8b…開放用単位スイッチ 9a、9b…VVVFインバータ装置 10a〜10d…モータ 11a〜11c…放電用スイッチ 12a〜12c…放電用抵抗 13a〜13c…電圧検出器 16…励磁コイル 20…励磁コイル 22…比較器 25a、25b…反転器 26a〜26d…フリップフロップ 27…論理和回路 28a〜28c…論理積回路 29…シングルショット信号発生器 30a〜30c…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/48 H02M 7/48 M Fターム(参考) 5H006 AA07 BB05 BB06 CA03 CA07 CB08 CC08 DA04 DB01 DC05 FA03 HA01 5H007 AA06 AA08 BB06 CA03 CC05 CC12 DA03 DB01 FA01 FA03 FA12 FA19 HA05 5H115 PG01 PI02 PI29 PU08 PV07 PV10 PV12 QN03 RB22 TO13 TR01 TR04 TU04 TZ04 TZ14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力を直流電力に変換するPWMコ
    ンバータ装置と、直流電力を三相交流電力に変換し、出
    力側に接続された負荷を駆動するVVVFインバータ装
    置の複数台が接続されて成る電気車制御装置において、 前記PWMコンバータ装置の直流側直近及び各VVVF
    インバータ装置の直流側直近に相コンデンサを設けるこ
    とにより前記PWMコンバータ装置と各VVVFインバ
    ータ装置とを結ぶ直流リンク回路に流れる高周波電流を
    抑制し、前記直流リンク回路を開放する単位スイッチを
    各VVVFインバータ装置の直流側に設けることにより
    各VVVFインバータ装置を個々に開放可能としたこと
    を特徴とする電気車制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気車制御装置におい
    て、前記単位スイッチを開放操作する前に、前記PWM
    コンバータ装置及び当該単位スイッチが直流側に設けら
    れたVVVFインバータ装置を停止した後、各装置に設
    けてある放電回路を作用させて電圧を消失させ、その後
    に当該単位スイッチを開放することを特徴とする電気車
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電気車制御装置におい
    て、開放した接触器を投入する際に、前記PWMコンバ
    ータ装置及びVVVFインバータ装置を停止した後、前
    記放電回路を動作させ、前記相コンデンサの電圧が消失
    した後に前記単位スイッチを投入することを特徴とする
    電気車制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の電気車制御装置
    において、前記放電回路を前記PWMコンバータ装置、
    各VVVFインバータ装置共通にしたことを特徴とする
    電気車制御装置。
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