JP2001144987A - 画質評価方法および画質評価装置および記録媒体 - Google Patents

画質評価方法および画質評価装置および記録媒体

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JP2001144987A
JP2001144987A JP32772799A JP32772799A JP2001144987A JP 2001144987 A JP2001144987 A JP 2001144987A JP 32772799 A JP32772799 A JP 32772799A JP 32772799 A JP32772799 A JP 32772799A JP 2001144987 A JP2001144987 A JP 2001144987A
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Makoto Hino
真 日野
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大がかりなシステムを必要とすることなく、
画像形成装置で形成された画像の品質(画質)を容易に
かつ精度良く評価する。 【解決手段】 評価対象となる画像形成装置100から
出力された評価用パターン(ハードコピー)の濃度値を
色彩情報として測定する濃度計1と、濃度計1によって
測定して得られた色彩情報(濃度値)と基準の評価用パ
ターン(劣化がないかまたは劣化がないと仮定できる評
価用パターン)の色彩情報(濃度値)とに基づいて、評
価対象となる画像形成装置100の画質を評価する画質
評価部2とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
などの画像形成装置で形成された画像の品質(画質)を
評価する画質評価方法および画質評価装置および記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式における画像作成プロセス
では、感光体上に形成した静電画像にトナーを付着させ
る段階と感光体に形成されたトナー画像を記録紙上に転
写する段階とにおいて、画像周辺にトナーの飛散が主に
発生する。特に、トナー画像を記録紙上に転写する段階
で、飛散が発生しやすく、画質の劣化要因となってい
る。
【0003】また、インクジェットプリンタでは、記録
紙として普通紙を用いると、インクが周辺に滲み、この
ことが画質の大きな劣化要因となっている。銀塩写真に
おいても、画像部周辺への光の漏れにより、ほぼ同様な
劣化が発生する。特に、線や文字部分において、線の太
り,境界部分の色付きといった劣化が顕著に知覚され
る。
【0004】従来、この滲みの発生具合を定量的に評価
する方法として、直線からなる画像を出力し、直線と直
交する方向にミクロな濃度分布が測定可能な測定装置
(具体的には、マイクロデンシトメータ)により、その
濃度分布を計測し、この濃度分布から算出される線のエ
ッジ幅とか線幅等の評価量から滲みの程度を評価してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た画像評価方法では、測定と解析に大がかりなシステム
が必要であり、手軽に測定することができないという問
題があった。
【0006】本発明は、大がかりなシステムを必要とす
ることなく、画像形成装置で形成された画像の品質(画
質)を容易にかつ精度良く評価することの可能な画質評
価方法および画質評価装置および記録媒体を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、評価対象となる画像形成装
置から出力された評価用パターンを測定して得られる色
彩情報と、基準の評価用パターンの色彩情報とに基づい
て、評価対象となる画像形成装置の画質を評価すること
を特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の画質評価方法において、基準の評価用パターンの色
彩情報は、予め充分に調整された画像形成装置から出力
された評価用パターンを測定して得られるものであるこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の画質評価方法において、基準の評価用パターンの色
彩情報は、予め用意されたベタ画像を測定して得られる
ベタ画像の色彩情報と、画像支持体の地肌を測定して得
られる地肌の色彩情報とに基づいて算出されるものであ
ることを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の画質評価方法において、色彩情報には濃度値が用い
られ、この場合、画質の評価は、評価対象となる画像形
成装置から出力された評価用パターンを測定して得られ
る濃度値と基準の評価用パターンの濃度値との濃度差を
用いて導出される画質評価量によってなされることを特
徴としている。
【0011】また、請求項5記載の発明は、評価対象と
なる画像形成装置から出力された評価用パターンを測定
して得られる第1の色彩情報と基準の評価用パターンの
第1の色彩情報とに基づいて、評価対象となる画像形成
装置の画質を評価しているであって、画質の評価は、評
価対象となる画像形成装置がカラー画像の出力が可能な
場合、評価対象となる画像形成装置から出力された評価
用パターンを測定して得られる第1の色彩情報と基準の
評価用パターンの第1の色彩情報とから算出される色差
を用いて導出される画質評価量によってなされることを
特徴としている。
【0012】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の画質評価方法において、画質評価量は、基準の評価
用パターンの第1の色彩情報と評価対象となる画像形成
装置から出力された評価用パターンの第1の色彩情報と
から算出される色成分軸ごとの差分値に適当な重みをつ
けた演算処理により算出されることを特徴としている。
【0013】また、請求項7記載の発明は、請求項5ま
たは請求項6記載の画質評価方法において、基準の評価
用パターンの第1の色彩情報は、ベタ領域と地肌領域の
第2の色彩情報から算出されることを特徴としている。
【0014】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の画質評価方法において、ベタ領域と地肌領域の第2
の色彩情報から算出される基準の評価用パターンの第1
の色彩情報は、第2の色彩情報として三刺激値を用いる
場合、ベタ領域と地肌領域における三刺激値の各成分
に、ベタ領域と地肌領域の面積率を重みとした加重平均
から算出されることを特徴としている。
【0015】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の画質評価方法において、ベタ領域と地肌領域の第2
の色彩情報から算出される基準の評価用パターンの第1
の色彩情報は、第2の色彩情報として三刺激値を用いる
場合、ベタ領域と地肌領域における三刺激値の各成分
に、ベタ領域と地肌領域の面積率にドットゲインによる
補正を加えた新たな面積率を重みとした加重平均から算
出されることを特徴としている。
【0016】また、請求項10記載の発明は、請求項1
乃至請求項9のいずれか一項に記載の画質評価方法にお
いて、評価用パターンには、少なくともベタ領域と地肌
領域が所定の割合で空間的に均一に分布し、かつ色彩情
報を測定可能な面積を有するものが用いられることを特
徴としている。
【0017】また、請求項11記載の発明は、評価対象
となる画像形成装置から出力された評価用パターンを測
定して色彩情報を得る色彩情報測定手段と、評価対象と
なる画像形成装置から出力された評価用パターンを測定
して得られる色彩情報と基準の評価用パターンの色彩情
報とに基づいて、評価対象となる画像形成装置の画質を
評価する画質評価手段とを有していることを特徴として
いる。
【0018】また、請求項12記載の発明は、評価対象
となる画像形成装置から出力された評価用パターンを測
定して得られる色彩情報と基準の評価用パターンの色彩
情報とに基づいて、評価対象となる画像形成装置の画質
を評価する処理をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であ
ることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】図1(a)乃至(e)は、シミュレーショ
ンにより作成したトナー飛散の発生度合いを変化させた
直線画像を示す図である。ここで、図1(a)はトナー飛
散がない場合であり、図1(b)〜図1(e)に従ってトナ
ー飛散量が多くなっている。なお、図1(b),
(c),(d),(e)におけるトナーの飛散度合い
は、図2に示すように、直線のエッジからの距離に応じ
て飛散確率が減衰するトナー飛散確率分布b,c,d,
eにより決定した。シミュレーションにより作成した画
像データを、トナー飛散のような劣化が発生しない高品
位プリンターにより出力すると、直線はトナー飛散の度
合いに応じて線が滲んだようにもしくはボケたように知
覚され、結局、トナー飛散のない図1(a)に示す直線
に対して劣化していることが知覚される。
【0021】図1(a)乃至(e)に示した直線に対す
る主観的な品質を心理実験により測定した。実験では、
トナー飛散のない図1(a)の直線を0点、図1(e)より
もトナー飛散の多いサンプルを新たに作成しこれを10
0点として、図1(b)〜図1(e)の各サンプルの評価を
行った。
【0022】一方、トナー飛散による劣化量を測定する
ための評価用パターンとして、図3(a)に示すようなベ
タ領域(ベタ画像の領域)C1と地肌領域(地肌画像の
領域)C2とが交互に存在するチェッカーパターンを作
成した。図3(b)乃至(e)には、図1(b)乃至
(e)と同様に、図3(a)のチェッカーパターンに対
し、図2に示したトナー飛散確率分布を用いてトナーを
飛散させたチェッカーパターンが示されている。図4に
は、図3(a)〜(e)の評価用パターンの平均濃度を
測定した結果が示されている。図4から、トナー飛散が
多くなるほど平均濃度が上昇することがわかる。
【0023】図5はトナー飛散のない評価用パターンの
濃度とトナー飛散のある評価用パターンの濃度との差
(濃度差)に対する直線の品質についての主観評価結果
(主観評価点)を示す図である。図5の結果から、濃度
差と主観評価点は高い線形関係にあり、濃度差から主観
評価点を簡単な1次式により算出できることがわかる。
【0024】本発明の第1の実施形態は、このことに着
目してなされたものである。図6は本発明の第1の実施
形態の画質評価装置の構成例を示す図である。図6を参
照すると、第1の実施形態の画質評価装置は、評価対象
となる画像形成装置100から出力された評価用パター
ン(ハードコピー)の濃度値を色彩情報として測定する
濃度計1と、濃度計1によって測定して得られた色彩情
報(濃度値)と基準の評価用パターン(劣化がないかま
たは劣化がないと仮定できる評価用パターン)の色彩情
報(濃度値)とに基づいて、評価対象となる画像形成装
置100の画質を評価する画質評価部2とを有してい
る。
【0025】ここで、画質評価部2は、濃度計1によっ
て測定して得られた色彩情報(濃度値)と基準の評価用
パターン(劣化がないかまたは劣化がないと仮定できる
評価用パターン)の色彩情報(濃度値)との差(濃度
差)を算出する濃度差算出手段3と、濃度差算出手段3
で算出された濃度差に基づいて評価対象となる画像形成
装置100の画質を評価する評価手段4とを備えてい
る。
【0026】評価手段4には、図5に示したような濃度
差と主観評価結果(主観評価点)との線形関係(1次
式)が予め記憶されており、評価手段4は、濃度差算出
手段3から濃度差が算出されると、図5に示したような
濃度差と主観評価点との線形関係(1次式)から主観評
価点を割り出し、これを画質の評価結果として出力する
ようになっている。
【0027】また、基準の評価用パターンとしては、例
えば、予め充分に調整された状態にある画像形成装置を
用いて出力されたもの(ハードコピー)を使用すること
ができ、この場合には、基準の評価用パターンの色彩情
報(濃度値)は、基準の評価用パターン(ハードコピ
ー)を濃度計1によって測定して得ることができる。
【0028】次に、このような構成の第1の実施形態の
画質評価装置の動作について説明する。第1の実施形態
の画質評価装置では、図3(a)に示すトナー飛散のない
基準の評価用パターン(図3の例では、チェッカーパタ
ーン)を、例えば、予め充分に調整された状態にある画
像形成装置を用いて出力し、この基準の評価用パターン
の濃度値を濃度計1で測定して画質評価部2に記憶して
おき、一方、評価対象となる画像形成装置100から評
価用パターン(チェッカーパターン)を出力し、その濃
度値を濃度計1で測定し、画質評価部2では、評価対象
となる画像形成装置100から出力された評価用パター
ンの濃度値と予め十分に調整された状態にある画像形成
装置から出力されたトナー飛散のない基準の評価用パタ
ーンの濃度値との濃度差を求め、この濃度差から、トナ
ー飛散による直線の劣化度を予測(評価)することがで
きる。
【0029】なお、ここで、トナー飛散のない基準の評
価用パターンを出力する画像形成装置(予め十分に調整
された状態にある画像形成装置)としては、評価対象と
なる画像形成装置100を用いても良いし、画像形成装
置100とは別のものを使用しても良い。すなわち、同
一の色材(トナー)と同一の画像支持体(紙)を用いる
ものであれば、任意の画像形成装置を用いることができ
る。
【0030】また、上述の例では、基準の評価用パター
ンの色彩情報(例えば濃度値)を測定するに際し、予め
十分に調整された状態にある画像形成装置から、劣化の
ない基準の評価用パターン(例えばチェッカーパター
ン)を実際に出力しなければならなかったが、以下のよ
うに、基準の評価用パターンを実際に出力せずとも、基
準の評価用パターンの色彩情報(例えば濃度値)を得る
こともできる。
【0031】すなわち、基準の評価用パターンの色彩情
報を、予め用意されたベタ画像を測定して得られるベタ
画像の色彩情報と、画像支持体(例えば紙)の地肌を測
定して得られる地肌の色彩情報とに基づいて算出するこ
ともできる。より詳細に、基準の評価用パターンの色彩
情報(例えば濃度値)を、評価対象となる評価用パター
ンが記録される色材(例えばトナー)および画像支持体
(例えば紙)と同一の色材および同一の画像支持体の上
に記録されたベタ画像の色彩情報(例えば濃度値)と、
画像支持体の地肌の色彩情報(例えば濃度値)とから算
出することもできる。
【0032】ここで、基準の評価用パターンの色彩情報
の算出方法としては、例えば、ベタ画像の色彩情報(例
えば濃度値)と地肌の色彩情報(例えば濃度値)との各
々の色彩情報(例えば濃度値)を、評価用パターンのベ
タ領域の面積と地肌領域の面積との面積比率により加重
平均をとることにより求めることもできるし、さらに
は、より複雑な多項式近似により求めることもできる。
【0033】また、ベタ領域の色彩情報は、評価対象と
なる画像形成装置100から評価用パターン(例えば、
チェッカーパターン)と同時に出力されたベタ画像を用
いて測定されたものであっても良いし、あるいは、予め
作成(用意)されたベタ画像を用いて測定されたもので
あっても良い。また、地肌の色彩情報は、評価用パター
ンが出力される画像支持体(例えば紙)と同じ画像支持
体の地肌を測定したものを用いることができる。
【0034】また、ベタ画像が記録された色材および画
像支持体は、評価対象となる評価用パターンが記録され
る色材および画像支持体と全く同一のものでなくとも良
く、およそ同一と見なすことができるものであれば良
い。
【0035】このように、基準の評価用パターンの色彩
情報として、予め用意されたベタ画像を測定して得られ
るベタ画像の色彩情報と、画像支持体の地肌を測定して
得られる地肌の色彩情報とに基づいて算出されるものを
用いる場合には、劣化のない基準の評価用パターンを画
像形成装置から出力できない場合にも、劣化のない基準
の評価用パターンの色彩情報を割り出すことができ、こ
れに基づいて、画質の評価を行うことが可能となり、使
用可能な範囲を広げることができる。
【0036】また、上述の例では、評価用パターン(上
述の例ではチェッカーパターン)に対する色彩情報とし
て、濃度値を用いたが、色彩情報としては、濃度値に限
定されるものではなく、濃度値のかわりに色度値などを
用いることもできる。
【0037】具体的に、評価対象となる画像形成装置が
カラー画像を出力可能な場合、図1(a)乃至(e)を用い
て説明した直線画像の品質とトナー飛散との間に、種々
の色の組み合わせが存在する。すなわち、赤い直線画像
はマゼンタのトナーとイエローのトナーの組み合わせに
より作られるので、赤い直線画像の周囲にマゼンタのト
ナーが飛散したり、イエローのトナーが飛散したり、さ
らには両方のトナーが飛散することも考えられる。この
ことは、緑,青色といった2次色やプロセスブラックの
ような3次色についても同様のことが言える。
【0038】カラーの場合において、トナー飛散などに
よる劣化の評価に用いる測定量を濃度とした場合につい
て考える。濃度には、カラー濃度と呼ばれるシアン濃
度,マゼンタ濃度,イエロー濃度があるが、どのカラー
濃度値を用いるべきかは、トナー飛散が発生した色材に
依存するため不定である。図7はマゼンタ色(M)とシ
アン色(C)によって作られているブルー色のトナー飛
散が発生した評価用パターンの濃度変化と、これと等し
いトナー飛散をもつ直線の品質に対する主観評価点をプ
ロットした図である。図7において、4本の直線グラフ
は、ブルー色の直線にマゼンタ色(M)およびシアン色
(C)のトナー飛散が生じたときのマゼンタ濃度および
シアン濃度を示したものである。図7からわかるよう
に、主観評価点が等しいサンプルでも飛散するトナーの
色が異なると、それらのカラー濃度差は等しい値を示さ
ない。すなわち、種々の色のトナー飛散を含めて考えた
とき、カラー濃度差と主観評価点との相関はあまり良く
なく、カラーの場合には、トナー飛散のような劣化を評
価するための測定量として、濃度値は適しているとはい
えない。
【0039】図8は図7で示したマゼンタ色(M)とシ
アン色(C)によって作られているブルー色の評価用パ
ターンにシミュレーションによりトナー飛散を与えた画
像の色度変化(色差)と、同様のシミュレーションによ
り等しいトナー飛散をもつ直線画像の品質に対する主観
評価点とをプロットした図である。図8からわかるよう
に、マゼンタ色が飛散した場合でも、また、シアン色が
飛散した場合でも、等しい色差に対して等しい主観評価
点が決定される。従って、色の変化を評価する測定量と
して、均等色空間により定義された色彩情報(例えば、
L,a,b、あるいはL,u,vなど)を用いて評価用
パターンを測定すれば、トナー飛散等の劣化による色の
変化を色差として一義的に定量化することが可能である
ことがわかる。均等色空間は、色の差を評価する場合、
人間の知覚に良く合うように構成された空間であり、評
価用パターンの色の変化を表すための測定量として、均
等色空間における色度値は最適であり、色の変化量は均
等色空間におけるユークリッド距離つまり色差として表
される。
【0040】本発明の第2の実施形態は、このことに着
目してなされたものである。図9は本発明の第2の実施
形態の画質評価装置の構成例を示す図である。図9を参
照すると、第2の実施形態の画質評価装置は、評価対象
となる画像形成装置200から出力された評価用パター
ン(ハードコピー)の第1の色彩情報を測定する測色計
11と、測色計11によって測定して得られた色彩情報
と基準の評価用パターン(劣化がないかまたは劣化がな
いと仮定できる評価用パターン)の第1の色彩情報とに
基づいて、評価対象となる画像形成装置200の画質を
評価する画質評価部12とを有している。
【0041】ここで、画質評価部12は、測色計11に
よって測定して得られた第1の色彩情報と基準の評価用
パターン(劣化がないかまたは劣化がないと仮定できる
評価用パターン)の第1の色彩情報との差(色差)を算
出する色差算出手段13と、色差算出手段13で算出さ
れた色差に基づいて評価対象となる画像形成装置200
の画質を評価する評価手段14とを備えている。評価手
段14には、図8に示したような色差と主観評価結果
(主観評価点)との線形関係(1次式)が予め記憶され
ており、評価手段14は、色差算出手段13から色差が
算出されると、図8に示したような色差と主観評価点と
の線形関係(1次式)から主観評価点を割り出し、これ
を画質の評価結果として出力するようになっている。
【0042】ここで、第1の色彩情報としては、例え
ば、国際照明委員会(CIE)が勧告しているCIEL
AB表色系の成分値(表色値)L,a,bを用いること
ができる。なお、Lは明るさを表わすものであり、a,
bは色度を表わすものである。
【0043】また、基準の評価用パターンとしては、例
えば、予め充分に調整された状態にある画像形成装置を
用いて出力されたもの(ハードコピー)を使用すること
ができ、この場合には、基準の評価用パターンの第1の
色彩情報(例えば、L,a,b)は、基準の評価用パタ
ーン(ハードコピー)を測色計11によって測定して得
ることができる。
【0044】次に、このような構成の第2の実施形態の
画質評価装置の動作について説明する。第2の実施形態
の画質評価装置では、評価対象となる画像形成装置20
0から出力された評価用パターンを測定して得られる第
1の色彩情報と、基準の評価用パターンの第1の色彩情
報とに基づいて、評価対象となる画像形成装置の画質を
評価する。この際、画質の評価は、評価対象となる画像
形成装置200がカラー画像の出力が可能な場合、評価
対象となる画像形成装置200から出力された評価用パ
ターンを測定して得られる第1の色彩情報と基準の評価
用パターンの第1の色彩情報とから算出される色差を用
いて導出される画質評価量によってなされる。
【0045】ここで、第1の色彩情報として、例えば国
際照明委員会(CIE)が勧告しているCIELAB表
色系の成分値(表色値)L,a,bを用いる場合、評価
対象となる画像形成装置から出力された評価用パターン
を測定して得られる第1の色彩情報と基準の評価用パタ
ーンの第1の色彩情報とから算出される色差dEは、次
式によって算出される。
【0046】
【数1】dE=(dL2+da2+db21/2
【0047】ここで、dLは明度差,da,dbは色度
差である。
【0048】そして、色差dEを図8に示すような関係
によって線形変換して主観評価点を求めることができ
る。
【0049】図10は評価対象となる画像形成装置20
0から出力された評価用パターンを測定して得られる第
1の色彩情報と基準の評価用パターンの第1の色彩情報
とに基づいて、評価対象となる画像形成装置の画質を評
価する処理を説明するためのフローチャートである。図
10を参照すると、先ず、ベタ領域の第1の色彩情報を
測定し(ステップS1)、また、地肌領域の第1の色彩
情報を測定する(ステップS2)。そして、ベタ領域の
第1の色彩情報と地肌領域の第1の色彩情報とから、基
準の評価用パターンの第1の色彩情報を算出する(ステ
ップS3)。次いで、評価対象となる画像形成装置から
出力された評価用パターンの第1の色彩情報を測定する
(ステップS4)。次いで、評価対象となる画像形成装
置から出力された評価用パターンを測定して得られた第
1の色彩情報と基準の評価用パターンの第1の色彩情報
とから色差dEを算出する(ステップS5)。そして、
算出された色差dEを用いて画質評価量を算出する(ス
テップS6)。
【0050】このように、飛散等の劣化を基準の評価用
サンプルとの色差dEで表すことで、劣化を生じさせる
色材に依らない評価を行うことができる。すなわち、被
評価対象とする画像出力装置がカラー画像を出力する場
合、評価用パターンの色に依存しない評価量を提示する
ことができる。
【0051】しかし、現在、世の中で使用されている均
等色空間は、いまだ不完全であり、人間の知覚と完全に
は一致しないため、評価色により予測される評価点と実
際に知覚される品質との間に若干の誤差が存在する。
【0052】図11は、シアン,マゼンタ,イエロー各
色の直線に同色のトナー飛散があった場合と、レッド,
グリーン,ブルー色の2次色の直線に、2次色を構成す
る1次色のトナー飛散が発生した場合と、ブラック色に
ブラックトナーの飛散があった場合との合計10色の色
差に対する主観評価点を示す図である。なお、図11に
おいて、直線グラフは各色に対する回帰直線を示してい
る。
【0053】図11からわかるように、イエロー色の飛
散したサンプルに対する主観評価点は、同じ色差をもつ
他のサンプルよりも明らかに評価点が小さく、品質が良
いと判断される傾向にあることが分かる。なお、図11
において、トナー飛散のないサンプルを0点、ブラック
色のトナー飛散が最も多いものを100点のサンプルと
して、その他のサンプルを相対評価させている。したが
って、評価点の小さい方が品質が良いことを示してい
る。
【0054】つまり、図11の結果は、色空間は均等で
はなく特定の色方向に歪みを持っていることを示してい
る。そこで、この歪みを補正するために、基準の評価用
パターンの第1の色彩情報と評価対象となる画像形成装
置から出力された評価用パターンの第1の色彩情報とか
ら算出される色成分軸ごとの差分値に適当な重みをつけ
た演算処理により、画質評価量を算出するのが良い。こ
こで、第1の色彩情報としては、前述のように、例えば
国際照明委員会(CIE)が勧告しているCIELAB
表色系の成分値(表色値)L,a,bを用いることがで
きる。すなわち、第1の色彩情報として、例えば国際照
明委員会(CIE)が勧告しているCIELAB表色系
の成分値(表色値)L,a,bを用いる場合、色度点間
の距離を色差dEとする色差式において、各軸成分L,
a,bの差分dL,da,dbを二乗した値dL2,d
2,db2に補正係数α,β,γを乗ずることで、色空
間の歪みを補正することができる。ここで、補正係数
α,β,γの値は、図11に示した主観評価結果が色に
よらないように、最小二乗法から導出することができ
る。
【0055】具体的に、主観評価点をMOSとして表
し、CIELAB表色値を用いてトナー飛散がない場合
とトナー飛散が発生した場合との色彩値の差をdL,d
a,dbと表した場合、主観評価点MOSは次式のよう
に表わすことができる。
【0056】
【数2】MOS=(α・dL2+β・da2+γ・db2
const)1/2
【0057】数2のα,β,γは主観評価実験より導出
される補正係数値であり、本願の発明者らの実験による
と、各係数値はおよそ、α=7.0、β=3.3、γ=
1.3、const=325.0の値であった。
【0058】図12は、前述の補正係数を用いて主観評
価点を予測した予測結果(予測値)と主観評価点との関
係を示した図である。図12から、色によらず主観評価
点をほぼ予測できていることが分かる。
【0059】すなわち、この例においては、数2により
主観評価点を直接求めることができる。
【0060】なお、上述の例では、色空間として、国際
照明委員会(CIE)が勧告しているCIELAB表色
系(L,a,b)を用いているが、本発明において、色
空間としては、これに限定されるものではなく、CIE
LUV空間(L,u,v)などの他の色空間を用いるこ
ともできる。
【0061】また、上述の例において、基準の評価用パ
ターンの第1の色彩情報は、ベタ領域と地肌領域の第2
の色彩情報から算出される。ここで、第2の色彩情報と
しては、三刺激値X,Y,Zを用いることができる。第
2の色彩情報として三刺激値を用いる場合、ベタ領域と
地肌領域の第2の色彩情報から算出される第1の色彩情
報は、ベタ領域と地肌領域における三刺激値の各成分
に、ベタ領域と地肌領域の面積率を重みとした加重平均
から算出される。すなわち、ベタ領域と地肌領域の色彩
情報(第2の色彩情報)として三刺激値をそれぞれ、X
b,Yb,Zb、X0,Y0,Z0とし、評価用パター
ンにおけるベタ領域と地肌領域の面積率をそれぞれ、S
b,S0(=1−Sb)とするとき、劣化が生じていな
い基準の評価用パターンでの色彩情報(第1の色彩情
報)を、次式(数3)から算出される新たな三刺激値
X,Y,Z、もしくはこの三刺激値X,Y,Zから算出
される色彩値として用いることができる。
【0062】
【数3】 X=Sb・Xb+S0・X0 Y=Sb・Yb+S0・Y0 Z=Sb・Zb+S0・Z0
【0063】三刺激値は加法混色における原色の混合量
に相当する値であるので、ベタ領域と地肌領域の二色か
ら構成される評価用パターンの三刺激値は、ベタ領域と
地肌領域の面積率を混色比率として算出することができ
る。また、前述した色差を求める場合にも、三刺激値か
ら均等色空間の色度値(たとえば、CIELAB色度)
への変換は容易に可能であり、なんら問題は生じない。
【0064】一般に、CIELAB等の均等色空間は人
間の知覚に対しては均等になるように作られてはいる
が、混色に対して線形な空間とはなっていないため、た
とえば劣化が生じていない基準の評価用パターンの色彩
値をベタと地肌のCIELAB色度値から求めようとす
るならば、数3のような単純な面積率を用いた線形式に
はならず、複雑な変換式にならざるを得ない。これに対
し、劣化が生じていない基準の評価用パターンに対する
均等色空間における色度値を直接求めるのではなく、い
ったん三刺激値X,Y,Zを導出し、それから均等色空
間上の色度点(例えば、L,a,b)へ変換させること
により、計算のステップ数は増えるものの、混色の原理
に基づいた色予測を行うため、劣化のない基準の評価用
パターンの色度点を高い精度で求めることができる。
【0065】このように、第2の色彩情報として三刺激
値を用いる場合、ベタ領域と地肌領域における三刺激値
の各成分に、ベタ領域と地肌領域の面積率を重みとした
加重平均から第1の色彩情報を算出する方法は、単純か
つ精度の高い予測方法を与えるものとなっている。
【0066】図13は第2の色彩情報として三刺激値を
用いる場合、ベタ領域と地肌領域における三刺激値の各
成分に、ベタ領域と地肌領域の面積率を重みとした加重
平均から第1の色彩情報を算出する処理を説明するため
のフローチャートである。図13を参照すると、先ず、
ベタ領域の三刺激値(Xb,Yb,Zb)を測定し(ス
テップS11)、また、地肌領域の三刺激値(X0,Y
0,Z0)を測定する(ステップS12)。次いで、評
価用パターンの面積率データから、数3に基づいて、基
準の評価用パターンの三刺激値(X,Y,Z)を算出す
る(ステップS13)。そして、このように算出された
基準の評価用パターンの三刺激値(X,Y,Z)から、
基準の評価用パターンの第1の色彩情報(例えば、L,
a,b)を算出する(ステップS14)。次いで、評価
対象となる画像形成装置から出力された評価用パターン
の第1の色彩情報を測定する(ステップS15)。しか
る後、評価対象となる画像形成装置から出力された評価
用パターンを測定して得られる第1の色彩情報と、ステ
ップS14で算出された基準の評価用パターンの第1の
色彩情報とに基づいて、評価対象となる画像形成装置の
画質を評価する(ステップS16,S17)。
【0067】ここで、画質の評価を行なうには、先ず、
評価対象となる画像形成装置から出力された評価用パタ
ーンを測定して得られる第1の色彩情報と基準の評価用
パターンの第1の色彩情報とから色差を算出する(ステ
ップS16)。この際、色差の算出には、数2のよう
に、補正係数α,β,γによる重み付けを行なうのが良
い。このようにして色差が算出されると、算出された色
差を用いて画質評価量を算出することができる(ステッ
プS17)。
【0068】上述の例では、トナー飛散等の劣化が生じ
ていない評価用パターンでの三刺激値を、ベタ領域と地
肌領域の面積を混色率として数3から求めたが、実際に
は、ドットゲインにより、ベタ領域の測定値はベタ領域
の面積が実際の面積よりも広いような値を示すことが知
られている。
【0069】ドットゲインによる実質的なベタ領域の面
積増加は、ベタ領域と地肌領域における三刺激値の各成
分に、ベタ領域と地肌領域の面積率を重みとした加重平
均から第1の色彩情報を算出するときに、精度低下の原
因となる。このドットゲインは、紙や色材にも依存する
ため、一概にはこの補正量を決定することはできない。
【0070】そこで、使用する紙質に対応したドットゲ
インに相当する補正量D(%)を設定し、これにより実質
増加したベタ部分の面積率Sb’をSb’=Sb+D/
100により算出し、地肌部分の面積率S0’をS0’
=1−Sb’として算出したものを、新たな混色比率と
して、トナー飛散等の劣化が生じていない基準の評価用
パターンでの三刺激値を次式によって導出することがで
きる。
【0071】
【数4】 X=Sb’・Xb+S0’・X0 Y=Sb’・Yb+S0’・Y0 Z=Sb’・Zb+S0’・Z0
【0072】ここで、ベタ領域と地肌領域の三刺激値を
それぞれ、Xb,Yb,Zb、X0,Y0,Z0とし、
評価用パターンにおけるベタ領域と地肌領域の面積率を
それぞれ、Sb’,S0’(=1−Sb’)とする。
【0073】図14はベタ領域と地肌領域の面積率を
0.5として評価用パターンを作成した場合において、
ドットゲインにより実質増加したベタ領域の面積率S
b’を横軸にとり、上述の数4により算出された三刺激
値から求めたCIELAB色彩値と実際に評価用パター
ンを高精度プリンターにより出力し測定したCIELA
B色彩値との色差dEを縦軸にとった図である。図14
では、ベタ領域の色をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロー(Y)、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、ブ
ラック(K)の7色について計算した結果が示されてい
る。図14の結果から、実測値と予測値との色差が最も
小さくなるのは、およそSb’=0.65のとき、つま
り補正量が15%のときであった。使用した紙はコート
紙であったが、非コート紙であれば、この補正量はもっ
と大きな値を設定する必要があるものと考えられる。
【0074】図15はドットゲインによる実質的なベタ
領域の面積増加を考慮したときの処理を説明するための
フローチャートである。図15を参照すると、先ず、ベ
タ領域の三刺激値(Xb,Yb,Zb)を測定し(ステ
ップS21)、また、地肌領域の三刺激値(X0,Y
0,Z0)を測定する(ステップS22)。次いで、評
価用パターンの面積率データから、数4に基づいて、基
準の評価用パターンの三刺激値(X,Y,Z)を算出す
る(ステップS23)。すなわち、ドットゲインデータ
と評価用パターンの面積率データとから、ドットゲイン
により補正した面積率Sb’,S0’を算出し(ステッ
プS28)、この面積率データSb’,S0’から三刺
激値を算出する。
【0075】そして、このように算出された基準の評価
用パターンの三刺激値(X,Y,Z)から、基準の評価
用パターンの第1の色彩情報(例えば、L,a,b)を
算出する(ステップS24)。次いで、評価対象となる
画像形成装置から出力された評価用パターンの第1の色
彩情報を測定する(ステップS25)。しかる後、評価
対象となる画像形成装置から出力された評価用パターン
を測定して得られる第1の色彩情報と、ステップS24
で算出された基準の評価用パターンの第1の色彩情報と
に基づいて、評価対象となる画像形成装置の画質を評価
する(ステップS26,S27)。
【0076】ここで、画質の評価を行なうには、先ず、
評価対象となる画像形成装置から出力された評価用パタ
ーンを測定して得られる第1の色彩情報と基準の評価用
パターンの第1の色彩情報とから色差を算出する(ステ
ップS26)。この際、色差の算出には、数2のよう
に、補正係数α,β,γによる重み付けを行なうのが良
い。このようにして色差が算出されると、算出された色
差を用いて画質評価量を算出することができる(ステッ
プS27)。
【0077】上述の第1,第2の実施形態の説明では、
線や文字などの劣化要因をトナー飛散としたが、インク
ジェットプリンタにおけるインクの滲みや飛散について
も、トナー飛散の場合と全く同様にして、インクの滲み
や飛散による線や文字などの劣化度合いを予測(評価)
することができる。さらには、他の画像形成装置におい
ても、同様の画質劣化を生じさせるものについて、本発
明の画質評価方法を適用することができる。
【0078】また、上述の例では、色彩情報(濃度値や
色度値)を測定する評価用パターンとして、チェッカー
パターンを用いたが、評価用パターンとしては、チェッ
カーパターンに限定されるものではなく、測定範囲内に
ベタ領域と地肌領域が含まれ、かつ測定位置に依らずに
一定の色彩情報(濃度値や色度値)が測定可能なもので
あれば、任意のパターンを用いることができる。より好
適には、少なくともベタ領域と地肌領域が所定の割合で
空間的に均一に分布し、かつ色彩情報を測定可能な面積
を有するものであれば、任意のパターンを用いることが
できる。例えば、直線が等間隔に並んだストライプ状の
パターンを用いることができるし、三角形や六角形から
なるベタと地肌の領域が交互に配置されたようなパター
ンを用いることができる。但し、パターンが測定範囲に
対して大きいと測定結果が測定位置に依存するので、測
定位置によらず誤差範囲内で等しい測定結果を与えるた
めには、パターンのサイズをある程度小さくする必要が
ある。実際、本願の発明者は、4mm径の測定範囲をも
つ測色計において、一辺が0.28mmのチェッカーパ
ターンを用いて評価を行った。この結果、4mm径の測
定範囲をもつ測色計において、一辺が0.28mmのチ
ェッカーパターンを用いている場合には、測定位置によ
らず誤差範囲内で等しい測定結果を得ることができた。
【0079】以上のように、本発明によれば、トナー飛
散やインクの滲みによる線・文字の劣化度合いを、濃度
計や測色計等の測定器により測定可能な評価用パターン
の色彩情報から算出するので、マイクロデンシトメータ
等の微細部分の濃度分布を測定する必要がなく、簡便に
画像品質を評価することができる。すなわち、手軽に測
定が可能な濃度計や測色計等の測定器を用いて、特定パ
ターンの色彩情報から滲みやトナー飛散量に相関をもつ
心理物理量を算出することができる。
【0080】なお、図6,図9の例では、濃度計1,測
色計11のうちのいずれか1つを有する構成となってい
るが、画質評価部2あるいは12に濃度計1,測色計1
1の両方が接続された構成(濃度計1,測色計11の両
方を有する構成)とすることもできる。
【0081】図16は図6あるいは図9の画質評価装置
のハードウェア構成例を示す図である。図16を参照す
ると、この画質評価装置は、例えばパーソナルコンピュ
ータ等で実現され、全体を制御するCPU21と、CP
U21の制御プログラム等が記憶されているROM22
と、CPU21のワークエリア等として使用されるRA
M23と、評価用パターンの濃度値(あるいは色度値)
を測定する濃度計1(あるいは測色計11)と、画質評
価結果を出力する結果出力装置(例えば、ディスプレイ
やプリンタ)26とを有している。
【0082】ここで、CPU21は、画質評価部2の濃
度差算出手段3,評価手段4、あるいは、画質評価部1
2の色差算出手段13,評価手段14の機能を有してい
る。
【0083】なお、CPU21におけるこのような画質
評価部2の濃度差算出手段3,評価手段4等、あるい
は、画質評価部12の色差算出手段13,評価手段14
等としての機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具
体的には、CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供
することができ、このため、図16の例では、情報記録
媒体30がセットさせるとき、これを駆動する媒体駆動
装置31が設けられている。
【0084】換言すれば、本発明の画質評価方法および
画質評価装置は、所定の計算機システムにCD−ROM
等の情報記録媒体に記録されたプログラムを読み込ませ
て、この計算機システムのマイクロプロセッサに画質評
価処理を実行させる装置構成においても実施することが
可能である。この場合、本発明の画質評価処理を実行す
るためのプログラム(すなわち、ハードウェアシステム
で用いられるプログラム)は、媒体に記録された状態で
提供される。プログラムなどが記録される情報記録媒体
としては、CD−ROMに限られるものではなく、RO
M,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が
用いられても良い。媒体に記録されたプログラムは、ハ
ードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例え
ばハードディスク装置にインストールされることによ
り、このプログラムを実行して、本発明の画質評価機能
を実現することができる。
【0085】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項12記載の発明によれば、評価対象となる画像形成
装置から出力された評価用パターンを測定して得られる
色彩情報と、基準の評価用パターンの色彩情報とに基づ
いて、評価対象となる画像形成装置の画質を評価するの
で、大がかりなシステムを必要とすることなく、画像形
成装置で形成された画像の品質(画質)を容易にかつ精
度良く評価することができる。
【0086】特に、請求項3記載の発明によれば、基準
の評価用パターンの色彩情報を、ベタ領域の色彩情報と
地肌領域の色彩情報とから算出するので、劣化のない基
準の評価用パターンを画像形成装置から実際に出力する
必要がなく、劣化のない画像を画像形成装置から出力で
きない場合にも、画質評価を行うことができる。すなわ
ち、劣化がほぼないと見なすことができる基準の評価用
パターンの色彩情報が入手困難な場合でも、画質の評価
を行なうことができる。
【0087】また、請求項5記載の発明によれば、評価
対象となる画像形成装置から出力された評価用パターン
を測定して得られる第1の色彩情報と基準の評価用パタ
ーンの第1の色彩情報とに基づいて、評価対象となる画
像形成装置の画質を評価する画質評価方法であって、前
記画質の評価は、評価対象となる画像形成装置がカラー
画像の出力が可能な場合、評価対象となる画像形成装置
から出力された評価用パターンを測定して得られる第1
の色彩情報と基準の評価用パターンの第1の色彩情報と
から算出される色差を用いて導出される画質評価量によ
ってなされるので(すなわち、評価対象となる画像形成
装置から出力された評価用パターンを測定して得られる
第1の色彩情報と基準の評価用パターンの第1の色彩情
報とから算出される色差からトナー飛散やインクの滲み
による線・文字の劣化度合いを評価するので)、劣化を
発生している色材の色に依存しない評価を行うことがで
きる。すなわち、評価対象とする画像形成装置がカラー
画像を出力する場合、評価用パターンの色に依存しない
評価量を提示することができる。
【0088】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項5記載の画質評価方法において、画質評価量は、基準
の評価用パターンの第1の色彩情報と評価対象となる画
像形成装置から出力された評価用パターンの第1の色彩
情報とから算出される色成分軸ごとの差分値に適当な重
みをつけた演算処理により算出されるので、色の成分方
向に対する人間の知覚の不均等性を補正することがで
き、これによって、評価対象の色によらず、かつ人間の
知覚に合った、より一層高精度な画質評価が可能とな
る。すなわち、請求項5の発明では、色差を評価量とし
た場合、均等色空間の不完全性のため、色差を用いて知
覚される劣化の度合いを予測すると、劣化を生じさせて
いる色によって誤差が大きくなる場合があるが、請求項
6の発明では、色による精度の低下を防止することがで
きる。
【0089】また、請求項7,請求項8記載の発明によ
れば、請求項5または請求項6記載の画質評価方法にお
いて、基準の評価用パターンの第1の色彩情報は、ベタ
領域と地肌領域の第2の色彩情報から算出され、ベタ領
域と地肌領域の第2の色彩情報から算出される基準の評
価用パターンの第1の色彩情報は、第2の色彩情報とし
て三刺激値を用いる場合、ベタ領域と地肌領域における
三刺激値の各成分に、ベタ領域と地肌領域の面積率を重
みとした加重平均から算出されるので、基準の評価用パ
ターンの第1の色彩情報を簡便でかつ高精度に予測する
ことができ、したがって、高い画質評価精度を得ること
ができる。すなわち、劣化がほぼないと見なすことがで
きる基準の評価用パターンの第1の色彩情報を、ベタ領
域と地肌領域の第2の色彩情報から予測する場合、簡便
かつ精度の高い予測方法を提示することができる。
【0090】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項8記載の画像評価方法において用いる評価用パターン
におけるベタ領域と地肌領域の面積率として、主に紙質
に依存して発生するドットゲインにより補正した実効的
な面積率を用いるので、より高い精度で劣化のない評価
用パターンの色彩情報を予測することができ、画質評価
精度を向上させることができる。すなわち、請求項9の
発明は、請求項8の発明において、ベタ領域と地肌領域
の三刺激値と評価用パターンにおけるベタ領域と地肌領
域の面積率から、劣化がほぼないと見なすことができる
基準の評価用パターンの第1の色彩情報を算出すると
き、実際の評価用パターンにおいてドットゲインの発生
によりデータ上の面積率と実効的な面積率が異なるため
に生じる予測誤差を補正することにより、精度の高い評
価方法を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シミュレーションにより作成したトナー飛散の
発生度合いを変化させた直線画像を示す図である。
【図2】直線のエッジからの距離に応じて飛散確率が減
衰するトナー飛散確率分布b,c,d,eを示す図であ
る。
【図3】シミュレーションにより作成したトナー飛散の
発生度合いを変化させたチェッカーパターンを示す図で
ある。
【図4】図3(a)〜(e)の評価用パターンの平均濃
度を測定した結果を示す図である。
【図5】トナー飛散のない評価用パターンの濃度とトナ
ー飛散のある評価用パターンの濃度との差(濃度差)に
対する直線の品質についての主観評価結果(主観評価
点)を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の画質評価装置の構成
例を示す図である。
【図7】マゼンタ色(M)とシアン色(C)によって作
られているブルー色のトナー飛散が発生した評価用パタ
ーンの濃度変化と、これと等しいトナー飛散をもつ直線
の品質に対する主観評価点をプロットした図である。
【図8】図7で示したマゼンタ色(M)とシアン色
(C)によって作られているブルー色の評価用パターン
にシミュレーションによりトナー飛散を与えた画像の色
度変化(色差)と、同様のシミュレーションにより等し
いトナー飛散をもつ直線画像の品質に対する主観評価点
とをプロットした図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の画質評価装置の構成
例を示す図である。
【図10】評価対象となる画像形成装置から出力された
評価用パターンを測定して得られる第1の色彩情報と、
基準の評価用パターンの第1の色彩情報とに基づいて、
評価対象となる画像形成装置の画質を評価する処理を説
明するためのフローチャートである。
【図11】シアン,マゼンタ,イエロー各色の直線に同
色のトナー飛散があった場合と、レッド,グリーン,ブ
ルー色の2次色の直線に、2次色を構成する1次色のト
ナー飛散が発生した場合と、ブラック色にブラックトナ
ーの飛散があった場合との合計10色の色差に対する主
観評価点を示す図である。
【図12】補正係数を用いて主観評価点を予測した予測
結果(予測値)と主観評価点との関係を示す図である。
【図13】第2の色彩情報として三刺激値を用いる場
合、ベタ領域と地肌領域における三刺激値の各成分に、
ベタ領域と地肌領域の面積率を重みとした加重平均から
第1の色彩情報を算出する処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図14】ベタ領域と地肌領域の面積率を0.5として
評価用パターンを作成した場合において、ドットゲイン
により実質増加したベタ領域の面積率を横軸にとり、算
出された三刺激値から求めたCIELAB色彩値と実際
に評価用パターンを高精度プリンターにより出力し測定
したCIELAB色彩値との色差を縦軸にとった図であ
る。
【図15】ドットゲインによる実質的なベタ領域の面積
増加を考慮したときの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図16】本発明の画質評価装置のハードウェア構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1 濃度計 2 画質評価部 3 濃度差算出手段 4 評価手段 11 測色計 12 画質評価部 13 色差算出手段 14 評価手段 100,200 画像形成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 G06F 15/70 310 5C079 1/46 H04N 1/46 Z 5L096 Fターム(参考) 2C061 AP04 AQ05 AQ06 AR01 KK18 KK25 KK28 2C262 AA24 AA26 AA27 AB13 BA17 DA04 FA13 GA02 5B057 AA11 DA03 DB06 DC22 DC25 5C062 AA02 AA05 AB05 AB17 AB22 AC55 AC58 AC61 AE03 AF00 BA04 5C077 LL11 LL17 MM27 MP08 PP31 PP33 PP35 PP36 PP47 PP51 PP71 PP74 PQ18 TT02 TT06 5C079 HA19 LA02 LA10 MA11 NA11 NA27 NA29 PA01 PA02 PA03 5L096 AA02 BA12 GA08 MA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 評価対象となる画像形成装置から出力さ
    れた評価用パターンを測定して得られる色彩情報と、基
    準の評価用パターンの色彩情報とに基づいて、評価対象
    となる画像形成装置の画質を評価することを特徴とする
    画質評価方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画質評価方法において、
    基準の評価用パターンの色彩情報は、予め充分に調整さ
    れた画像形成装置から出力された評価用パターンを測定
    して得られるものであることを特徴とする画質評価方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画質評価方法において、
    基準の評価用パターンの色彩情報は、予め用意されたベ
    タ画像を測定して得られるベタ画像の色彩情報と、画像
    支持体の地肌を測定して得られる地肌の色彩情報とに基
    づいて算出されるものであることを特徴とする画質評価
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画質評価方法において、
    前記色彩情報には濃度値が用いられ、この場合、前記画
    質の評価は、評価対象となる画像形成装置から出力され
    た評価用パターンを測定して得られる濃度値と基準の評
    価用パターンの濃度値との濃度差を用いて導出される画
    質評価量によってなされることを特徴とする画質評価方
    法。
  5. 【請求項5】 評価対象となる画像形成装置から出力さ
    れた評価用パターンを測定して得られる第1の色彩情報
    と基準の評価用パターンの第1の色彩情報とに基づい
    て、評価対象となる画像形成装置の画質を評価する画質
    評価方法であって、前記画質の評価は、評価対象となる
    画像形成装置がカラー画像の出力が可能な場合、評価対
    象となる画像形成装置から出力された評価用パターンを
    測定して得られる第1の色彩情報と基準の評価用パター
    ンの第1の色彩情報とから算出される色差を用いて導出
    される画質評価量によってなされることを特徴とする画
    質評価方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画質評価方法において、
    画質評価量は、基準の評価用パターンの第1の色彩情報
    と評価対象となる画像形成装置から出力された評価用パ
    ターンの第1の色彩情報とから算出される色成分軸ごと
    の差分値に適当な重みをつけた演算処理により算出され
    ることを特徴とする画質評価方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の画質評価
    方法において、基準の評価用パターンの第1の色彩情報
    は、ベタ領域と地肌領域の第2の色彩情報から算出され
    ることを特徴とする画質評価方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画質評価方法において、
    ベタ領域と地肌領域の第2の色彩情報から算出される基
    準の評価用パターンの第1の色彩情報は、第2の色彩情
    報として三刺激値を用いる場合、ベタ領域と地肌領域に
    おける三刺激値の各成分に、ベタ領域と地肌領域の面積
    率を重みとした加重平均から算出されることを特徴とす
    る画質評価方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画質評価方法において、
    ベタ領域と地肌領域の第2の色彩情報から算出される基
    準の評価用パターンの第1の色彩情報は、第2の色彩情
    報として三刺激値を用いる場合、ベタ領域と地肌領域に
    おける三刺激値の各成分に、ベタ領域と地肌領域の面積
    率にドットゲインによる補正を加えた新たな面積率を重
    みとした加重平均から算出されることを特徴とする画質
    評価方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか一項
    に記載の画質評価方法において、前記評価用パターンに
    は、少なくともベタ領域と地肌領域が所定の割合で空間
    的に均一に分布し、かつ色彩情報を測定可能な面積を有
    するものが用いられることを特徴とする画質評価方法。
  11. 【請求項11】 評価対象となる画像形成装置から出力
    された評価用パターンを測定して色彩情報を得る色彩情
    報測定手段と、評価対象となる画像形成装置から出力さ
    れた評価用パターンを測定して得られる色彩情報と基準
    の評価用パターンの色彩情報とに基づいて、評価対象と
    なる画像形成装置の画質を評価する画質評価手段とを有
    していることを特徴とする画質評価装置。
  12. 【請求項12】 評価対象となる画像形成装置から出力
    された評価用パターンを測定して得られる色彩情報と基
    準の評価用パターンの色彩情報とに基づいて、評価対象
    となる画像形成装置の画質を評価する処理をコンピュー
    タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
    タ読取可能な記録媒体。
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